JP2012183226A - 咬翼法x線撮影用フィルムホルダ - Google Patents

咬翼法x線撮影用フィルムホルダ Download PDF

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Abstract

【課題】撮影部位に応じてX線フィルムを口内の任意の位置に配置することができる咬翼法X線撮影用フィルムホルダを提供することである。
【解決手段】X線フィルム5を保持する保持部2を、シリコン樹脂のような柔軟性を有する素材で構成し、保持部2に板形状の翼部3を一体固着する。保持部2はX線フィルム5に環状に密着してX線フィルム5の周囲に沿って摺動回転可能であり、保持部2がX線フィルム5に沿って摺動回転すると、翼部3とX線フィルム5との位置関係が変化する。
【選択図】図2

Description

本発明は、口内法X線撮影において、咬翼法によって口内のX線撮影を実施する際に、X線フィルムを口内で保持するホルダに関するものである。
口内をX線撮影する方法の一つに咬翼法がある。咬翼法は、X線フィルムをホルダで保持し、X線フィルムを歯の裏面側に配置し、さらにホルダに設けられた翼部を上下顎臼歯で噛むことにより、X線フィルムを口内で固定し、X線撮影するものである。すなわち、翼部は、X線フィルムに対して直交するようにホルダに取り付けられており、翼部を噛むことにより、X線フィルムが上下顎臼歯とその歯周部に対向するように口内で固定される。このような咬翼法に係る発明が特許文献1に開示されている。特許文献1には、歯科医が患者の口内に配置されたX線フィルムを清潔に回収することができる構成が開示されている。
図4(a)〜(d)は、特許文献1に開示されているX線フィルム包装体52を保持するホルダ51を示している。図4(a)に示すようにホルダ51は、1枚のシート部材が折り返されて収容部51aと掴み部51cとを構成している。収容部51aは、紙面の手前側と奥側の側面が開口する筒構造を呈しており、収容部51a内には内部空間51bが形成されている。また、掴み部51cは、収容部51aと連続している。掴み部51cの紙面の手前側と奥側の側面は、接着等で閉じられており、掴み部51cの中央部分には、後述するX線フィルム包装体52の咬合部55を挿入可能である。図4には示していないが、掴み部51cの紙面に直交する方向の幅寸法は、収容部51aの同方向の幅寸法よりも短い。
このホルダ51の内部空間51bに、図4(b)に示すX線フィルム包装体52が、図4(c)に示すように配置される。X線フィルム包装体52は、収容部52a,支持部54,及び咬合部55とを有している。収容部52aは、X線フィルム包装体52の本体であり、内部にX線フィルム53を密閉収容することができる。収容部52aの中央部分には咬合部55と一体の支持部54が固着されている。支持部54と咬合部55は、共に薄い板形状を呈しており、支持部54の中央部分に咬合部55の一端が固定されている。咬合部55は、支持部54及び収容部52aに沿った状態から、支持部54及び収容部52aに直交する状態まで、自在に姿勢を変更できる柔軟性を有する素材で構成されている。通常は、咬合部55は図4(b)に示すように収容部52aに沿っている。また、図4(b)に示す咬合部55の紙面に直交する方向の幅寸法は、ホルダ51の掴み部51cの同方向の幅寸法よりも短く、咬合部55は、掴み部51c内に挿入(又は侵入)可能である。
そして、X線フィルム53を内蔵したX線フィルム包装体52を、図4(c)に示すようにホルダ51の内部空間51bに配置する。次に、図4(d)に示すようにX線フィルム包装体52を右回りに90度回転させ、上方に位置していた咬合部55を右方へ移動させると共に、咬合部55をホルダ51の掴み部51c内に挿入する。
この図4(d)に示す状態が、ホルダ51の使用時の形態である。すなわち、図4(d)に示す掴み部51cの領域R1を上下顎の臼歯で噛むことにより、ホルダ51の収容部51aが口内に配置され固定される。そして、掴み部51cの領域R2の部分が口から外に出る。
X線撮影が完了すると、歯科医は掴み部51cの領域R2の部位を掴み、ホルダ51の収容部51aを口内から引っ張り出し、X線フィルム53を回収する。図4には示していないが、ホルダ51の掴み部51cには切れ目が設けられており、切れ目に沿って掴み部51cから収容部51aに至るまで一気に破ることができる。すなわち、歯科医は口内に入った収容部51aに触れることなく収容部51aを破ることができ、手に唾液を付着させることなくX線フィルム53を回収することができる。
特開平6−289543号公報
ところで、特許文献1に開示されているホルダ51は、掴み部51cにX線フィルム包装体52の咬合部55を挿入する構成であるため、使用時には必ず図4(d)に示す形態となる。その結果、X線フィルム53と掴み部51c(咬合部55)の位置関係が固定されてしまい、口内の撮影部位に応じてX線フィルム53を偏らせて配置することができない。
すなわち、従来の咬翼法で使用されるホルダでは、口内の撮影部位に応じてX線フィルムを自在に配置することができず、撮影部位ごとに異なるホルダを使用してX線フィルムの位置を変更し、X線撮影を実施するしかなかった。例えば上顎臼歯とその歯周部を撮影する際には上顎用のホルダが必要であり、下顎臼歯とその歯周部を撮影する際には下顎用のホルダが別途必要である。
そこで本発明では、撮影部位に応じてX線フィルムを口内の任意の位置に配置することができる咬翼法X線撮影用フィルムホルダを提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、X線フィルムを口内に配置して上下顎臼歯とその歯周部をX線撮影する際に使用される咬翼法X線撮影用フィルムホルダであって、保持部と翼部とを有しており、前記保持部は、X線フィルムに環状に密着し、さらにX線フィルムの周囲に沿って回転変形可能な柔軟性を有する素材で構成されており、前記翼部は前記保持部に固定されていることを特徴とする咬翼法X線撮影用フィルムホルダである。
請求項1の発明では、保持部がX線フィルムの周囲に沿って回転変形可能な柔軟性を有する素材で構成されているので、保持部に固定された翼部の位置をX線フィルムに沿って変更可能である。
そして、翼部を上顎臼歯と下顎臼歯で噛むことにより、X線フィルムを目的とする位置の上下顎の臼歯とそれぞれの歯周部に対向配置させることができる。すなわち、翼部をX線フィルムに沿って移動させると、保持部はX線フィルムの周囲に沿って回転変形する。その結果、仮に翼部を下方に移動させると、X線フィルムは上顎臼歯とその歯周部に確実に対向し、逆に翼部を上方に移動させると、X線フィルムは下顎臼歯とその歯周部に確実に対向する。よって、撮影したい部位にX線フィルムを対向させ、良好にX線撮影を実施することができる。すなわち、単一の咬翼法X線撮影用フィルムホルダで、口内の任意の臼歯とその歯周部を良好に平行法でX線撮影することができる。すなわち、上下顎の臼歯とそれぞれの歯周部を任意に選定し、平行法で良好にX線撮影することができる。
また、X線フィルムの上下寸法(すなわち縦寸法)を、上顎臼歯と下顎臼歯に同時に届く大きさに設定すると、X線フィルムを口内に入れるのが大変であり、患者に掛かる負担が大きくなるが、本発明を実施すると、X線フィルムの上下寸法を、上顎臼歯とその歯周部、又は下顎臼歯とその歯周部に対向可能な程度の大きさとすることができ、口内にX線フィルムを入れ易く、患者に掛かる負担を小さくすることができる。
ここでX線フィルムとは、X線フィルム自体と、X線フィルムを遮光する包装体とを含む概念である。
請求項2の発明は、前記翼部は、保持部と一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の咬翼法X線撮影用フィルムホルダである。
請求項2の発明では、翼部が保持部と一体成形されているので、翼部と保持部とが確実に固定される。また、翼部と保持部とを同一の素材で構成することができる。
請求項3の発明は、少なくとも前記保持部が、シリコン樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の咬翼法X線撮影用フィルムホルダである。
請求項3の発明では、少なくとも保持部がシリコン樹脂で形成されているので、保持部は良好な柔軟性を備え、X線フィルムの周囲に沿って円滑に回転変形可能である。また、シリコン樹脂は、耐候性及び耐熱性に優れ、咬翼法X線撮影用フィルムホルダを殺菌処理しても変質せず、咬翼法X線撮影用フィルムホルダを清潔に保つことができる。よって、咬翼法X線撮影用フィルムホルダを安心して患者の口内に入れて使用することができる。
本発明の咬翼法X線撮影用フィルムホルダは、X線フィルムを保持部で保持し、保持部に固定した翼部の位置をX線フィルムに沿って移動させることができるので、相対的に翼部に対してX線フィルムを移動させることができる。そのため、上顎臼歯とその歯周部、又は下顎臼歯とその歯周部のいずれかを撮影できるようにX線フィルムの縦方向の寸法を小さくし、口内においてX線フィルムの位置を、上顎臼歯とその歯周部への対向位置から、下顎臼歯とその歯周部への対向位置まで移動することができる。
その結果、同一の咬翼法X線撮影用フィルムホルダで任意の位置の上下顎臼歯とその歯周部を平行法で良好な画像のX線撮影ができる。また、X線フィルムの縦方向の寸法を小さくすることができるので、患者に掛かる負担を極めて軽減することができる。
(a)は、本発明の咬翼法X線撮影用フィルムホルダの斜視図であり、(b)は、X線フィルムの斜視図であり、(c)は、(a)の咬翼法X線撮影用フィルムホルダ内に(b)のX線フィルムを挿入した状態の斜視図であり、(d)は、(c)の状態からX線フィルムの周囲に沿って保持部を回転させて翼部を上方に移動させた状態の斜視図であり、(e)は、(c)の状態からX線フィルムの周囲に沿って保持部を回転させて翼部を下方に移動させた状態の斜視図である。 本発明の咬翼法X線撮影用フィルムホルダを口内に配置した状態を示す概略図であり、(a)は、図1(c)に示すように翼部がX線フィルムの中央付近にある状態を示しており、(b)は、(a)の状態から翼部に対して保持部を下方に移動させた状態を示しており、(c)は、(a)の状態から翼部に対して保持部を上方に移動させた状態を示している。 (a)は、図1(c)に示す咬翼法X線撮影用フィルムホルダとは別の形態の咬翼法X線撮影用フィルムホルダの斜視図であり、(b)は、(a)の咬翼法X線撮影用フィルムホルダとはさらに別の咬翼法X線撮影用フィルムホルダの斜視図である。 (a)は、従来の咬翼法X線撮影に使用されるホルダの側面図であり、(b)は、(a)のホルダに装着されるX線フィルム包装体の側面図であり、(c)は、(a)のホルダに(b)のX線フィルム包装体を装着した状態を示す側面図であり、(d)は、(c)のX線フィルム包装体を90度回転させ、ホルダを使用可能な状態にした側面図である。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように咬翼法X線撮影用フィルムホルダ1(以下、ホルダ1と称する。)は、保持部2と翼部3とを備えている。保持部2はシリコン樹脂製であって筒形状を呈している。保持部2の内部には内部空間4が形成されている。保持部2は柔軟性に富み、容易に変形することができる。保持部2の長さ寸法(幅寸法)はLであり、また、保持部2を円筒形状にすると、直径Dを呈する。保持部2の厚さt1は0.3mm〜0.7mm(特に0.5mmが好ましい)であるが、長さLと直径Dは、後述するように、使用するX線フィルム5の寸法との兼ね合いで選定する。
また、保持部2には、長さL方向(保持部2の幅方向)に延びる基準線7と基準線8が設けられている。すなわち、基準線7と基準線8は、保持部2と翼部3の接続部分に沿う方向に延びている。基準線7及び基準線8は、保持部2の表面に塗料等を付着させて設けてもよいし、溝又は突条によって構成することもできる。
翼部3は、板形状を呈する部材である。翼部3の縦寸法Yは、例えば20mmとし、横寸法Xも20mmとすることができる。また翼部3の厚さt2は、保持部2の厚さt1よりも厚く設定されている。すなわち、翼部3の厚さt2は1.5mm〜2.5mm(特に2mmが好ましい)である。翼部3の一辺(一端面)は、保持部2の円筒側面に固着されている。翼部3は、必ずしも変形容易である必要はないが、シリコン樹脂で形成し、保持部2と一体に形成してもよい。また、翼部3は、シリコン樹脂とは別の素材で構成し、保持部2と接着等によって接続してもよい。
また、翼部3には基準線6が設けられている。基準線6は、翼部3の幅方向Xの中央部分であって、縦方向(縦寸法Yの方向)と、厚さ方向(厚さt2の方向)に延びる線が連続して形成されている。すなわち基準線6は、翼部3の端面3aと、上面3b及び下面3cに連続して設けられている。端面3aは、翼部3における保持部2に接続されている端面と対向する面である。基準線6も基準線7,8と同様に、翼部3の表面に塗料を塗布したり、溝又は突条を設けることによって形成される。
保持部2の円筒側面に、板形状の翼部3の一辺が接続され、図1(a)に示すようなホルダ1が構成される。このホルダ1の保持部2の内部空間4に図1(b)に示すX線フィルム5を配置する。ここでX線フィルム5は、X線フィルム自体とX線フィルムを遮光すると共にX線フィルムに強度を持たせる包装体とを含む概念である。すなわち、X線フィルム5は、屈曲及び湾曲しにくい。X線フィルム5の幅寸法はWであり、高さ寸法はHである。
図1(c)に示すように保持部2の内部空間4にX線フィルム5を配置する。ここでX線フィルム5の幅寸法Wは、保持部2の長さ寸法Lよりも長い。また、図1(a)に示す保持部2の内部空間4の直径Dは、保持部2を図1(c)に示すように扁平形状に変形させた際に、保持部2の内面4aに高さ寸法HのX線フィルム5が変形することなくちょうど密着する寸法である。
すなわちX線フィルム5を保持部2の内部空間4内に配置すると、保持部2は図1(c)に示すように扁平形状に変形し、保持部2の内面4aがX線フィルム5に対して環状に密着する。X線フィルム5(X線フィルム5を収容する包装体構造物)は、保持部2から受ける外力に抗する程度の剛性を有しており、保持部2の内部空間4を貫通して配置されても湾曲又は屈曲しない。
また、X線フィルム5の幅寸法Wは、保持部2の長さ寸法Lよりも長いので、X線フィルム5の両端が内部空間4からはみ出す。ホルダ1及びX線フィルム5は、患者の口内に配置することができる大きさに設定されている。例えば図1(a)に示すホルダ1の保持部2の長さLは15mm〜25mm程度(特に20mmが好ましい)、直径Dは15mm〜25mm程度に設定する。図1(b)に示すX線フィルム5の高さHが、例えば33mmの場合には、ホルダ1の保持部2の直径Dを21mmに設定する。その結果、標準型(大人用)のX線フィルム5(包装体の外観寸法)として、高さHが33mm,幅Wが45mm,厚さTが1mmのものを使用することができる。小児用のX線フィルム5はこれよりも各寸法が小さくなるので、ホルダ1の保持部2の各寸法もそれに合わせて調整する。
次に、保持部2は柔軟性を有するシリコン樹脂で環状(筒状)に形成されているので、X線フィルム5の周囲に沿ってスライド回転させることができる。すなわち、保持部2の内部空間4の内面4aが、X線フィルム5の外面5a,5b(表面及び裏面)及び縁5c,5dに密着しながら相対移動が可能である。ここで縁5c,5dは、幅方向に延びる長さWの縁である。
その結果、保持部2の側面に取り付けられた翼部3は、図1(d)に示すように上方へ移動したり、図1(e)に示すように下方へ移動することができる。逆に、翼部3を基準にすると、X線フィルム5は下方へ移動したり、上方へ移動することができる。
以上説明したホルダ1を患者の口内に配置する。
図1(c)に示すホルダ1をそのまま口内に配置すると、図2(a)に示すような状態となる。すなわち、X線フィルム5を保持したホルダ1の保持部2を口内10に入れ、上顎臼歯12と下顎臼歯14とで翼部3を噛む。その結果、上顎臼歯12及び下顎臼歯14に対するX線フィルム5の位置が固定される。そして、上顎臼歯12と下顎臼歯14を噛み合わせた状態で良好にX線撮影することができる。また、翼部3の厚さt2は、保持部2の厚さt1よりも厚く設定されているので、患者が噛んでも破損しない。
図2(a)に示すように、X線フィルム5は上顎臼歯12と下顎臼歯14の上下方向(歯軸)に対して平行に配置されるので、翼部3を噛む咬翼法でX線フィルム5を口内10に配置し、平行法によるX線撮影ができる。この場合にはホルダ1は図1(c)に示す状態で使用される。ホルダ1を図1(c)に示す状態にするには、保持部2に設けた基準線7を利用する。すなわち基準線7は、保持部2内にX線フィルム5を配置し、X線フィルム5の中央に翼部3が配置されると、X線フィルム5の縁5c(端面)と同一平面上の仮想線9と交差する位置に設けられている。よって、基準線7をX線フィルム5の縁5cと同一平面上にくるように翼部3を移動させると、翼部3が保持部2(X線フィルム5)の中央に配置され、ホルダ1は図1(c)に示す状態となる。
また、X線撮影のターゲットとなるいずれかの臼歯で翼部3の基準線6の部分を噛む。その結果、X線フィルム5の中央部分が基準線6に近い特定の臼歯に対向配置され、良好なX線写真が得られる。翼部2に基準線6を設けると、特定の臼歯に対してX線フィルム5の位置を固定することができる。その結果、同じ患者の同じ臼歯に対してX線フィルム5を何度でも同様に対向配置することができる。すなわち、臼歯とX線フィルム5の位置関係を再現できる。よって、患者の口内の例えば1年後や10年後の状態を、X線写真で比較して正確な診断を行うことができるようになる。
次に、上顎臼歯12とその歯周部13とを重点的にX線撮影する場合には、基準線8を利用して図1(e)に示すように予めホルダ1の翼部3を下方に移動させておく。具体的には、保持部2の両側の開口から突出するX線フィルム5の両端を指で挟持し、翼部3を別の手で持って図1(c)で見て下方に引く。そして基準線8をX線フィルム5の縁5c(端面)と同一平面上に配置する。換言すると、縁5cと同一平面上にある仮想線9と基準線8を交差させる。その結果、ホルダ1を図1(e)に示す姿勢にすることができる。
そして、図1(e)に示す姿勢のホルダ1(X線フィルム5)を口内10に入れると、図2(c)に示す状態となる。すなわち、X線フィルム5は上顎臼歯12の全長に渡って対向する。そして図2(c)に示すようにX線フィルム5を口内10に配置すると、上顎臼歯12,歯周部13を平行法でX線撮影することができる。
逆に、下顎臼歯14とその歯周部15とを重点的にX線撮影する場合には、図1(d)に示すように予めホルダ1の翼部3を上方に移動させておく。すなわち、図1(e)に示す状態からホルダ1の上下を逆にすると、ホルダ1は図1(d)に示す状態になる。図1(d)に示す状態では、翼部3の下面3cが上側を向いている。
そして、翼部3を上方に移動させた状態のホルダ1(X線フィルム5)を口内10に入れると、図2(b)に示す状態となる。すなわち、X線フィルム5は下顎臼歯14の全長に渡って対向する。そして図2(b)に示すようにX線フィルム5を口内10に配置すると、下顎臼歯14とその歯周部15を平行法でX線撮影することができる。
図2(b)及び図2(c)に示すように保持部2(X線フィルム5)を口内10の上方領域又は下方領域に配置した際、X線フィルム5と上顎臼歯12,下顎臼歯14の上下方向(歯軸)は平行になり、平行法によるX線撮影が実施できる。
保持部2と翼部3は、同一素材で一体成形することもできる。すなわち、翼部3も保持部2と同様にシリコン樹脂で構成してもよい。
以上説明したホルダ1を使用することにより、X線フィルム5の高さHを、上顎臼歯12の根部分から下顎臼歯14の根部分に到る高さにする必要がなく、必要に応じて保持部2(X線フィルム5)を上方へ移動させたり、下方へ移動させることができ、所望する部位のX線撮影を平行法で良好に実施することができるようになる。また、ホルダ1は、上顎臼歯と下顎臼歯をX線撮影する際に使用することができ、汎用性を有している。
保持部2に基準線7を設けたことにより、ホルダ1を容易に図1(c)に示す状態にすることができる。また、保持部2に基準線8を設けたことにより、ホルダ1を容易に図1(d)又は図1(e)に示す状態にすることができる。すなわち、ホルダ1を初めて使用する使用者(歯科医、歯科衛生士等)でも、基準線7,8をX線フィルム5の縁5c(端面)に位置合わせするだけでホルダ1を適切な状態(姿勢)にすることができる。ちなみに、ホルダ1の使用に熟練すれば、目安の基準線7,8を使用しなくても、X線フィルム5に対して翼部3を適切に移動させることができるようになる。
ホルダ1の代わりに、図3(a),(b)に示すホルダ31,31aを採用することもできる。図3(a)のホルダ31は、保持部2と翼部3の幅寸法が同じであり、さらに両者の接続部21が滑らかに連続するように構成されている。すなわち、接続部21は、フレア状を呈しており、保持部2と翼部3の境界面が円弧面となっている。このように接続部21を構成すると、保持部2と翼部3の接続部分が強化されると共に、保持部2と翼部3の直交姿勢を維持し易くなる。その結果、保持部2に保持されたX線フィルム5が臼歯と平行状態を保ち易くなり、良好なX線撮影を実施することができる。
また、図3(b)に示すホルダ31aは、保持部2の幅寸法よりも翼部3の幅寸法が小さいが、接続部21aも図3(a)に示す接続部21と同様に保持部2と翼部3とをフレア状に滑らかに連続しており、保持部2に対して翼部3を直交させた状態を維持することができる。
1 咬翼法X線撮影用フィルムホルダ
2 保持部
3 翼部
4 保持部の内部空間
5 X線フィルム
6 基準線
7 基準線
8 基準線
10 口内
11 口外
12 上顎臼歯
13 上顎臼歯の歯周部
14 下顎臼歯
15 下顎臼歯の歯周部

Claims (3)

  1. X線フィルムを口内に配置して上下顎臼歯とその歯周部をX線撮影する際に使用される咬翼法X線撮影用フィルムホルダであって、
    保持部と翼部とを有しており、
    前記保持部は、X線フィルムに環状に密着し、さらにX線フィルムの周囲に沿って回転変形可能な柔軟性を有する素材で構成されており、
    前記翼部は前記保持部に固定されている
    ことを特徴とする咬翼法X線撮影用フィルムホルダ。
  2. 前記翼部は、保持部と一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の咬翼法X線撮影用フィルムホルダ。
  3. 少なくとも前記保持部が、シリコン樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の咬翼法X線撮影用フィルムホルダ。
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