JP2012182510A - コントラスト補正回路及びコントラスト補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示動画の明暗変化に対する輝度補正動作の追従性を高めることが望まれている。
【解決手段】ブロック輝度積算部10は、入力フレームが分割されたブロックに属する輝度値の積算値に等しいブロック輝度値を生成する。ブロック輝度値格納部30は、1以上前のフレームのブロック輝度値を保持する。時間平滑化フィルタ部20は、ブロック輝度積算部10によって生成されたブロック輝度値に応じて、当該生成されたブロック輝度値に対してブロック単位で対応関係にあるブロック輝度値格納部30に保持されたブロック輝度値を更新する。平均輝度値フィルタ部40は、更新された複数のブロック輝度値の重みづけに基づいて、ブロックの構成画素単位で平均輝度値を生成する。コントラスト補正部70は、平均輝度値フィルタ部40により生成された平均輝度値に応じた条件で輝度値を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コントラスト補正回路及びコントラスト補正方法に関する。
表示装置(例えば、液晶表示装置等)のバックライトは、冷陰極管からLED(Light Emitting Diode)に置き換えられつつある。冷陰極管と比較して、LEDは、小型であり、消費電力も低い。表示装置の背面にLEDを敷設することによって輝度むらを低減することもできる。表示装置の背面に敷設されたLED群を領域ごとに分割駆動することによってコントラストを高めることもできる。
しかしながら、低価格又は画面サイズの小さい表示装置に多数のLEDを組み込むことは、コスト及び実装スペースの各観点から難しい場合がある。低価格/小型な表示装置では、画素に入力されて表示される画素データ(ビデオ信号)そのものの輝度を調整することでコントラストを高める取り組みが為されている。
特許文献1開示の階調補正回路について簡略説明する(特許文献1の図1参照:ブロック平均計算部6、補正曲線選択部8、選択値保持部10、主補正部12、副補正部14〜18、加重平均計算部20)。ブロック平均計算部は、1画面が分割された複数のブロック毎の平均画素輝度値を計算する(同文献の段落0033参照)。選択値保持部10は、各ブロックに対して1つの選択値信号を記憶する。これらの選択値信号は、主及び副保持部で用いられる補正曲線を選択する(同文献の段落0036参照)。補正曲線選択部8は、ブロック平均計算部6から出力される平均輝度レベルに最も近い値を中心とする輝度範囲内のコントラストを強調する補正曲線の補正曲線番号を求める(同文献の段落0038参照)。補正曲線選択部8は、求めた補正曲線番号を選択値保持部10に記憶されている選択値信号と比較し、求めた補正曲線番号が記憶された選択値信号よりも大きいと判定された回数を計数し記憶する。この計数値がある値(例えば、10)に達すると、補正曲線選択部は、選択値保持部10に記憶されている選択値信号の値を+1する(同文献の段落0039参照)。同様に、求めた補正曲線番号が記憶された選択値信号よりも小さいと判定された回数の計数に基づいて、補正曲線選択部は、選択値保持部10に記憶されている選択値信号の値を−1する(同文献の段落0040参照)。このような動作によって、選択値信号の変化は制限され(同文献の段落0042参照)、高い/低い輝度平均が所定画面数連続すると初めて補正曲線の変更が行われる(同文献の段落0043参照)。
特許文献2には、部分的なコントラストの低下を有効に回避して諧調補正することができる画像処理装置が開示されている(同文献の段落0015参照)。これを実現するべく、画像データの属する領域を判定し、この判定結果に基づいて、画像データの画素値を補正する補正係数を生成し、この補正係数に従って画像データの画素値を補正する点が開示されている(同文献の段落0052参照:併せて同文献の図1参照)。
特許文献3には、撮像された明暗部を持つ画像のみを用いて、より鮮明かつ高速に撮像画像のコントラストを改善することができる画像処理装置が開示されている(同文献の段落0017参照)。特許文献3には、同文献の図8に模式的に示されているように、輝度値変換する点が開示されている。
特許文献4にも、輝度レベルを変換する輝度レベル変換装置が開示されている。同文献の図1を参照して簡略的に説明する(同じ文献の段落0101〜0102参照)。変換関数算出部は、輝度レベルの変換に用いる輝度レベル変換関数を算出し、輝度レベル変換部は、輝度レベル変換関数を用いることによって、撮像信号の輝度レベルを変換する点が開示されている。
特許文献5にも、コントラスト変換を実行する視覚処理装置が開示されている。同文献の図1を参照して簡略的に説明する(同文献の段落0035〜0036参照)。空間処理部2は、輝度信号Yinに空間処理を実行し、アンシャープ信号を生成し、視覚処理部3は、軌道信号及びアンシャープ信号から2次元ゲイン関数に基づいて第1ゲイン信号を求める。ゲイン制御部5は、制御値Lで第1ゲイン信号を制限し、第2ゲイン信号を出力する。これにより、明るさ調整を行ったときに色飽和をすることを回避する。補正部は、第2ゲイン信号に応じて画像信号を補正する。なお、上述の文献説明は、あくまで簡略的なものであり、より正確には、引用文献の内容を読むほうが好ましい。
特許第3501252号公報 特許第3208762号公報 特許第4021261号公報 特許第4372747号公報 特許第4440328号公報
表示装置の表示動画の明暗変化が速い場合、輝度補正動作の追従性を十分に確保することが特に望まれている。図25に、サッカー中継の1フレームの平均輝度の測定結果を示す。なお、フレーム平均輝度値は、1フレームを構成する全輝度値を積算し、フレームの構成画素数にて除算したものである。輝度レベルは、0〜1023の1024レベルとしている。なお、輝度値は、画素単位で得られるものである。図25に示すように、比較的輝度変化が少ないことで知られるサッカー中継においても、輝度変化の1フレームあたりの平均が約12レベルもある。表示装置の表示動画の明暗変化に対して輝度補正動作が十分に追従しない場合、入力画像の輝度変化が終わった後、出力画像の輝度がゆっくりと変化するおそれがあり、視聴者に対して違和感を与えてしまうおそれがある。
上述の説明から明らかなように、表示動画の明暗変化に対する輝度補正動作の追従性を高めることが望まれている。
本発明に係るコントラスト補正回路は、入力フレームが分割されたブロックに属する輝度値の積算に応じた値のブロック輝度値を生成する輝度値積算部と、前記輝度値積算部により処理されるフレームよりも1以上前のフレームのブロック輝度値を保持するブロック輝度値保持部と、前記輝度値積算部によって生成された前記ブロック輝度値に応じて、当該生成されたブロック輝度値に対してブロック単位で対応関係にある前記ブロック輝度値保持部に保持された前記ブロック輝度値を更新するブロック輝度値更新部と、前記ブロック輝度値更新部によって更新された複数のブロック輝度値の重みづけに基づいて、ブロックの構成画素単位で補正値を生成する補正値生成部と、前記補正値生成部により生成された前記補正値に応じた条件で輝度値を補正する輝度値補正実行部と、を備える。
本発明に係る補正信号生成回路は、入力フレームが分割されたブロックに属する輝度値の積算に応じた値のブロック輝度値を生成する輝度値積算部と、前記輝度値積算部により処理されるフレームよりも1以上前のフレームのブロック輝度値を保持するブロック輝度値保持部と、前記輝度値積算部によって生成された前記ブロック輝度値に応じて、当該生成されたブロック輝度値に対してブロック単位で対応関係にある前記ブロック輝度値保持部に保持された前記ブロック輝度値を更新するブロック輝度値更新部と、前記ブロック輝度値更新部によって更新された複数のブロック輝度値の重みづけに基づいて、ブロックの構成画素単位で補正値を生成する補正値生成部と、を備える。
本発明に係るコントラスト補正方法は、輝度値積算部は、入力フレームが分割されたブロックに属する輝度値の積算に応じた値のブロック輝度値を生成し、ブロック輝度値保持部は、前記輝度値積算部により処理されるフレームよりも1以上前のフレームのブロック輝度値を保持し、ブロック輝度値更新部は、前記輝度値積算部によって生成された前記ブロック輝度値に応じて、当該生成されたブロック輝度値に対してブロック単位で対応関係にある前記ブロック輝度値保持部に保持された前記ブロック輝度値を更新し、補正値生成部は、前記ブロック輝度値更新部によって更新された複数のブロック輝度値の重みづけに基づいて、ブロックの構成画素単位で補正値を生成し、輝度値補正実行部は、前記補正値生成部により生成された前記補正値に応じた条件で輝度値を補正する。
本発明によれば、表示動画の明暗変化に対する輝度補正動作の追従性を高めることができる。
実施の形態1にかかるコントラスト補正回路の概略的なブロック図である。 実施の形態1にかかるフレームのブロック分割態様を示す模式図である。 実施の形態1にかかる単ブロックの構成を示す模式図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正回路の部分拡大ブロック図である。 実施の形態1にかかる平均輝度値フィルタ部の動作を示す模式図である。 実施の形態1にかかる平均輝度値フィルタ部の構成を示す回路図である。 実施の形態1にかかる平均輝度値フィルタ部の動作を示す模式図である。 実施の形態1にかかる平均輝度値フィルタ部の出力を示す模式図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正部の動作を示す図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正部の動作を示す図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正部の動作を示す図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正回路の効果を示す図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正回路の効果を示す図である。 実施の形態1にかかるブロック輝度値格納部の構成例を示す図である。 実施の形態1にかかる信号生成部の構成例を示す図である。 実施の形態1にかかる信号生成部の構成例を示す図である。 実施の形態1にかかる信号生成部の構成例を示す図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正回路の動作を示す概略的なタイミングチャートである。 実施の形態1にかかるコントラスト補正回路にて輝度補正処理される画像を示す図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正回路の動作説明に用いられる画像を示す図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正回路の動作説明に用いられる画像を示す図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正回路の動作説明に用いられる画像を示す図である。 実施の形態1にかかるコントラスト補正回路により輝度補正された画像を示す図である。 実施の形態2にかかるコントラスト補正回路の概略的なブロック図である。 1フレームの平均輝度の時間変化を示す波形図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、コントラスト補正回路の概略的なブロック図である。図2は、フレームのブロック分割態様を示す模式図である。図3は、単ブロックの構成を示す模式図である。図4は、コントラスト補正回路の部分拡大ブロック図である。図5は、平均輝度値フィルタ部の動作を示す模式図である。図6は、平均輝度値フィルタ部の構成を示す回路図である。図7は、平均輝度値フィルタ部の動作を示す模式図である。図8は、平均輝度値フィルタ部の出力を示す模式図である。図9は、コントラスト補正部の動作を示す図である。図10及び図11は、コントラスト補正部の動作を示す図である。図12及び図13は、コントラスト補正回路の効果を示す図である。図14は、ブロック輝度値格納部の構成例を示す図である。図15乃至図17は、信号生成部の構成例を示す図である。図18は、コントラスト補正回路の動作を示す概略的なタイミングチャートである。図19は、コントラスト補正回路にて輝度補正される画像を示す図である。図20乃至図22は、コントラスト補正回路の動作説明に用いられる画像を示す図である。図23は、コントラスト補正回路により輝度補正された画像を示す図である。
図1に示すように、コントラスト補正回路100は、ブロック輝度積算部(輝度値積算部)10、時間平滑化フィルタ部(ブロック輝度値更新部)20、ブロック輝度値格納部(ブロック輝度値保持部)30、平均輝度値フィルタ部(補正信号生成部)40、信号生成部(タイミング信号及び位置信号生成部)50、タイミング調整部(遅延部)60、およびコントラスト補正部(輝度補正実行部)70を有する。補正信号生成部(補正信号生成回路)90は、タイミング調整部60及びコントラスト補正部70を除く機能ブロックから構成される。
ブロック輝度積算部10及びタイミング調整部60には、画像表示に用いられる輝度値が順次入力される。コントラスト補正回路100は、タイミング調整部60にて一時的にバッファした輝度値を補正信号生成部90で生成した輝度値(補正信号)に応じた条件で輝度補正する。補正信号生成部90は、コントラスト補正部70により実行される輝度補正が、連続的な輝度変化に対して高い追従性を有することが可能に構成されている。これによって、表示動画の明暗変化に対する輝度補正動作の追従性を効果的に高めることができる。この点は、後述の説明から明らかになる。
図1に示す各機能ブロックの概略的接続関係は次のとおりである。ブロック輝度積算部10の出力は、時間平滑化フィルタ部20に接続される。時間平滑化フィルタ部とブロック輝度値格納部30とは、相互に入出力可能に接続される。ブロック輝度値格納部30の出力は、平均輝度値フィルタ部40に接続される。平均輝度値フィルタ部40の出力は、コントラスト補正部70に接続される。タイミング調整部60の出力は、コントラスト補正部70に接続される。信号生成部50の各出力は、ブロック輝度積算部10、ブロック輝度値格納部30、及び平均輝度値フィルタ部40に個別供給される。なお、各機能ブロックは、ハードウェア又はハードウェアのソフトウェア制御(CPU(Central Processing Unit)によるプログラムの実行)により実現されるものである。
まず、図2及び図3を参照して、コントラスト補正回路100で処理されるフレーム及びブロックについて説明する。図2は、表示装置の表示画面を模式的に示す。図2に示すように、同時点にて表示される1フレームは、64個のブロックに分割されている。具体的には、1行目C1には、紙面を正面視して、1列目L1〜8列目L8まで、ブロックA0、A1、A2、E0、E1、B0、B1、B2がこの順で配置されている。他の列についても同様である。なお、アルファベットによるブロック区分は、ブロック位置に対応づけて為されている。フレームの角に位置するブロック(例えば、ブロックA0等)では特別な処理が必要になる場合があるためである。なお、本例に係る1フレームの縦横サイズは、1024ピクセル×1024ピクセルである。図3に示すように、単ブロックの縦横サイズは、128ピクセル×128ピクセルである。
なお、以下の説明では、画面表示されるフレームとフレーム表示に用いられるフレームデータとを明確に区別せずに説明する場合がある。同様に、画面表示されるブロックとブロック表示に用いられるブロックデータとを明確に区別せずに説明する場合がある。これらは説明の便宜上の問題であり、当業者をすれば、用語の本来的な意味は文脈から理解可能なものである。
図4を参照して、ブロック輝度積算部10、時間平滑化フィルタ部20、及びブロック輝度値格納部30の構成及び動作について説明する。
ブロック輝度積算部10は、表示装置の表示画面に映されるフレームの分割により生成されるブロック毎に、各ブロック表示に用いられる全輝度値を積算する。なお、図3にて説明したように、1ブロックは、128×128個のピクセルから構成され、従って、1ブロックには、128×128個の輝度値が含まれる。時間平滑化フィルタ部20は、ブロック輝度積算部10が得たブロック単位の積算輝度値(以下、ブロック輝度値と呼ぶこともある)に基づいて、ブロック単位で対応関係にあるブロック輝度値格納部30に格納された1フレーム前のブロック輝度値を更新する。これによって、1フレーム前のブロック輝度値は、今回のブロック輝度値に応じた値となり、時間的に平滑化されることになる。このブロック輝度値の時間的平滑化によって、ブロック輝度値格納部30に保持されたブロック輝度値は、連続する各時点のブロック輝度値の中間値に更新される。
なお、ブロック輝度値格納部30の保持値は、初期時点では基準値に設定されており、フレーム処理に伴って入力する輝度値に応じた値ではない。ブロック輝度値格納部30の保持値は、上述の時間平滑化フィルタ部20の動作によって、ブロック輝度積算部10により生成されるブロック輝度値に応じた値になる。
図4に示すように、ブロック輝度積算部10は、加算器11及び積算値格納部12を含んで構成される。積算値格納部12は、1フレームの1行に含まれるブロック数に対応して8つのメモリ領域(積算値格納領域)M0〜M7を有する。メモリ領域M0は、1列目L1のブロックA0〜C6の構成輝度を時分割した態様にて積算する。メモリ領域M1は、2列目L2のブロックA1〜C7の構成輝度を時分割した態様にて積算する。他の積算値格納領域についても同様の説明が当てはまる。
ブロックA0の1行目1列目に位置する輝度値が入力すると、加算器11は、入力輝度値とメモリ領域M0の保持値とを加算し、積算値格納部12は、加算器11から出力される積算値をメモリ領域M0に書き込む。これによって、メモリ領域M0には、ブロックA0の1行目1列目に位置する輝度値が保持される。なお、初期動作時、メモリ領域M0の保持値=0であるものとする。積算値格納部12は、信号生成部50から供給されるフレーム同期信号/水平同期信号によって適当なタイミングで初期化される。
ブロックA0の1行目2列目に位置する輝度値が入力すると、加算器11は、入力した輝度値とメモリ領域M0の保持値とを加算し、積算値格納部12は、加算器11から出力される積算値をメモリ領域M0に書き込む。これによって、メモリ領域M0には、ブロックA0の1行目1列目の輝度値と同行2列目に位置する輝度値の積算値が保持される。その後、残りの画素数126分だけ、同様の加算処理が実行される。これによって、メモリ領域M0には、ブロックA0に属する輝度値の積算値(つまり、ブロック輝度値)が格納される。
1行目C1に属する他のブロックA1〜B2に対しても、上述のブロックA0に対する処理と同様の処理が実行される。これによって、メモリ領域M0〜M7には、フレーム1行目のブロックA0〜B2のブロック輝度値が各々格納される。
図4に示すように、時間平滑化フィルタ部20は、加算器21、除算器22、及び加算器23を含んで構成される。加算器21には、積算値格納部12の出力とブロック輝度値格納部30の出力が供給される。除算器22には、加算器21の出力と除算係数が供給される。加算器23は、除算器22の出力とブロック輝度値格納部30の出力が供給される。加算器23の出力は、ブロック輝度値格納部30へ供給される。除算係数は、例えば、CPU等により書き換え可能な状態でレジスタに保持されている。
図4に示すように、ブロック輝度値格納部30は、図2に示す場合と同様に区分されたメモリ(ブロック輝度値保持部)31を含んで構成される。メモリ31は、図2のブロック数に対応して8×8=64個のメモリ領域A0〜D8を有する。メモリ領域A0は、ブロックA0のブロック輝度値を保持する。メモリ領域A1は、ブロックA1のブロック輝度値を保持する。メモリ31のメモリ領域は、行列位置にて対応関係にあるブロックのブロック輝度値を保持する。なお、メモリ31のメモリ領域に保持されるブロック輝度値は、時間的に平滑化されたブロック輝度値である。
再三の説明となるが、メモリ31の保持値は、初期時点では基準値に設定されており、フレーム処理に伴って入力する輝度値に応じた値ではない。メモリ31の保持値は、時間平滑化フィルタ部20の動作によって、ブロック輝度積算部10により生成されるブロック輝度値に応じた値になる。本出願では、ブロック輝度値という用語は、ブロック輝度値に応じた値をも含むものとして説明する。
以下、積算値格納部12のメモリ領域M0〜M7に1行目のブロックA0〜B2のブロック輝度値が格納されている場合を例に挙げて、時間平滑化フィルタ部20およびブロック輝度値格納部30の動作について説明する。
加算器21には、積算値格納部12のメモリ領域M0の保持値が供給され、かつメモリ31のメモリ領域A0の保持値が供給される。加算器21は、メモリ領域M0の保持値とメモリ領域A0の保持値を加算する。加算器21による各保持値の加算処理によって、メモリ領域M0の保持値からメモリ領域A0の保持値が減算される。加算器21は、メモリ領域M0の保持値とメモリ領域A0の保持値との差分を出力する。
除算器22は、除算係数に応じて加算器21の出力値を除算する。除算係数は、表示動画の明暗変化に対する輝度補正動作の追従性の程度を決定づける値である。除算係数=1の場合、明暗変化がそのまま輝度補正動作の追従性に反映される。除算係数<1の場合、除算係数=1の場合と比較して、明暗変化の追従性は遅れることになる。除算係数は、例えば、CPU(Central Processing Unit)によって書き換え可能なレジスタ等に保持されている。除算器22は、除算係数が0.5のとき、加算器21の出力値の50%の値を算出し、除算係数が0.75のとき、加算器21の出力値の75%の値を算出する。このように、除算係数が大きな値となるほど、追従性が高められる。
加算器23には、除算器22の出力値が供給され、かつメモリ領域A0の保持値が供給される。加算器23は、除算器22の出力値とメモリ領域A0の保持値とを加算する。加算器23の出力値は、ブロック輝度値格納部30へ供給される。ブロック輝度値格納部30は、加算器23の出力値をメモリ領域A0に書き込む。このようにして、メモリ領域A0の保持値は、今回のフレームのブロックのブロック輝度値を反映した値に更新される。なお、上述の処理に要するタイミング制御は、信号生成部50によって適宜実行されるものとする。
上述の説明から明らかなように、ブロック輝度値格納部30は、メモリ領域A0の保持値を、当該メモリ領域A0とブロック単位で対応関係にあるメモリ領域M0の保持値に応じて更新する。加算器21、除算器22、および加算器23の各処理によって、メモリ領域A0の保持値は、メモリ領域A0とメモリ領域M0の各保持値の差分値を除算係数にて除算した分だけ変動する。フレーム変化の都度、メモリ領域A0の更新処理を実行することによって、メモリ領域A0の保持値は、フレームの明暗変化に対して追従性高く変化することになる。この時間平滑化フィルタ部20による時間平滑化処理は、メモリ領域A0以外の他の同行のメモリ領域A1〜B2に対しても同様に為される。
積算値格納部12のメモリ領域M0〜M7に2行目のブロックA0〜B2の積算輝度値が格納されている場合も上述の場合と同様に理解することができる。
引き続き、その余の機能ブロックの動作について説明する。図1に示す平均輝度値フィルタ部40は、ブロック輝度値格納部30に格納されたブロック輝度値に基づいて、フレームの構成画素単位の輝度値(以下、平均輝度値と呼ぶ場合もある)を算出する。平均輝度値フィルタ部40による処理によって、平均輝度値が算出される。平均輝度値フィルタ部40で生成される平均輝度値は、補正信号として、平均輝度値フィルタ部40からコントラスト補正部70へ供給される。コントラスト補正部70は、平均輝度値フィルタ部40から供給される平均輝度値に応じて、タイミング調整部60を介して遅延して入力する真の輝度値を補正する。
好適には、平均輝度値フィルタ部40は、次のように、所定ブロックの所定画素の輝度値を算出する。すなわち、平均輝度値フィルタ部40は、所定ブロックを中心とする9つのブロックの各ブロック輝度値を、当該所定画素のブロック内位置に応じて重みづけし、これによって、所定ブロックの所定画素の平均輝度値を算出する。
なお、算出に用いられる画素位置信号は、信号生成部50により生成され、信号生成部50から平均輝度値フィルタ部40へ供給される。平均輝度値フィルタ部40で算出処理されるブロック輝度値は、ブロック輝度値格納部30のメモリ31に格納されており、ブロック輝度値格納部30から平均輝度値フィルタ部40へ供給されるものとする。
図5に示すように、丸で示された画素の平均輝度値を算出する場合について考える。図5に示すK0〜K8は、ブロックk4を中心とする9つのブロックである。図5に示すブロックは、図2のフレーム内に含まれるブロックに対応する。
まず、平均輝度値フィルタ部40は、画素位置dyに応じて、ブロック列単位でブロック毎のブロック輝度値を重みづける。具体的には、次式のように演算処理を実行し、Ka〜Kcを算出する。
Ka=(k0×(128−dy)+k3×128+k6×dy)
Kb=(k1×(128−dy)+k4×128+k7×dy)
Kc=(k2×(128−dy)+k5×128+k8×dy)
次に、平均輝度値フィルタ部40は、画素位置dxに応じて、ブロック列単位の算出値を重みづけする。具体的には、次式のように演算処理を実行し、Kを算出する。このようにして、平均輝度値Kが求められる。
K=(ka×(128−dx)+kb×128+kc×dx)/128
平均輝度値フィルタ部40の構成例を図6に示す。図6に示すように、平均輝度値フィルタ部40は、算出部41〜44を有する。算出部41は、対象画素の列位置dyに応じて、同列ブロックのブロック輝度値k0〜k6の重みづけ処理を実行する。算出部42、43についても、処理対象のブロックが異なる点を除いて、算出部41と同様の処理をする。算出部44は、対象画素の行位置dxに応じて、算出部41〜43の算出値を重みづけして加算し、これを所定値(所定値=ブロックの構成画素数)で除算する。これによって、所定ブロックの所定画素の輝度値が算出される。
図6に示すように、算出部41は、乗算部41a〜41c、及び加算部41dを含む。同様に、他の算出部42、43は、算出部41と同様の構成要素を含む。算出部44は、乗算部44a〜44c、加算部44d、及び除算部44eを含む。
図2に示すブロックA4に含まれる画素の輝度を算出する場合について考える。図5に示すように、画素位置は(dx,dy)で表現され、メモリ31の保持値は、時間平滑化フィルタ部20によって時間平滑化されているものとする。
この場合、各算出部41〜43に供給されるブロック輝度値k0〜k8は、次のとおりとなる。ブロック輝度値k0は、メモリ領域A0の保持値に一致する。ブロック輝度値k3は、メモリ領域A3の保持値に一致する。ブロック輝度値k6は、メモリ領域A6の保持値に一致する。ブロック輝度値k1は、メモリ領域A1の保持値に一致する。ブロック輝度値k4は、メモリ領域A4の保持値に一致する。ブロック輝度値k7は、メモリ領域A7の保持値に一致する。ブロック輝度値k2は、メモリ領域A2の保持値に一致する。ブロック輝度値k5は、メモリ領域A5の保持値に一致する。ブロック輝度値k8は、メモリ領域A8の保持値に一致する。このように、各算出部41〜43には、同列ブロックのブロック輝度値が供給される。
算出部41〜43で使用される重みづけ信号128−dy,128,dyは、信号生成部50によって生成され各算出部に供給されるものとする。各算出部41〜43での算出された算出値は、算出部44によって更に演算処理される。算出部44によって使用される重みづけ信号は、信号生成部50によって生成され算出部44に供給されるものとする。なお、各算出部41〜44の演算処理内容は、図6の開示及び上記数式から明らかであるため冗長な説明は省略する。
図2及び図5の対比から理解できるように、フレーム内のブロック位置によっては、そのブロックの周囲にブロックが存在しない場合がある。例えば、図2に示すブロックA0は、紙面正面視して、上、右上、左上、左、左下に位置する周辺ブロックが存在しない。このような場合に対処するべく、平均輝度値フィルタ部40は、有効に存在しているブロックのブロック輝度値で欠落しているブロックのブロック輝度値を代用して上述の演算処理を行う。この点を図7に模式的に示す。
図7に示すように、実フレームの最外周に位置するブロックよりも一回り外周に仮想ブロックが配置される(図7においては、仮想ブロック内をドットで模様付けしている)。仮想ブロックは、実フレームの最外周に位置するブロックの複製により生成される。ブロックA0上に位置する仮想ブロックは、ブロックA0のブロック輝度値と等しいブロック輝度値を保持する。ブロックA0右上、左上、左、左下に位置する各仮想ブロックも同様にブロックA0のブロック輝度値と等しいブロック輝度値を保持する。他のブロック、例えば、ブロックE6の左に位置する仮想ブロックは、ブロックE6のブロック輝度値と等しいブロック輝度値を保持する。
図7の模式説明から理解されるように、図5及び図6に示す演算処理を行う際に不足するブロック輝度値がある場合、行、列、又は斜め方向においてブロック位置が最も近接するブロックのブロック輝度値を不足値の代用とする。これによって、平均輝度値フィルタ部40は、フレームの最外周にあるブロック内の画素の輝度値を好適に算出することができる。
平均輝度値フィルタ部40がブロックA0内の画素の輝度値を算出する場合、図6に示すブロック輝度値k0、k3、k1、k4は、メモリ31のメモリ領域A0の保持値に等しく、ブロック輝度値k6、k7は、メモリ31のメモリ領域A3の保持値に等しく、ブロック輝度値k2、k5は、メモリ31のメモリ領域A1の保持値に等しくなる。
上述した平均輝度値フィルタ部40による画素単位での輝度値の生成処理によって、図8に模式的に示すように、1024×1024の輝度値マトリクスが生成されることになる。なお、平均輝度値フィルタ部40に図8に示すメモリ領域を具備させても良いし、この逆に、具備させなくても良い。
平均輝度値フィルタ部40で生成される平均輝度値は、コントラスト補正部70に供給され、輝度値補正の条件設定に用いられる。
コントラスト補正部70は、平均輝度値フィルタ部40で生成された平均輝度値が入力し、タイミング調整部60を介して時間的に遅延した輝度値が入力する。コントラスト補正部70は、タイミング調整部60から供給される輝度値を補正曲線に応じて補正して出力する。この際、コントラスト補正部70は、平均輝度値フィルタ部40から供給される平均輝度値に応じて、遅延して入力した輝度値に対して適用する補正曲線を変更する。これによって、各フレームの各ブロックの各画素の輝度レベルに応じた条件で輝度補正することが可能になる。
コントラスト補正部70は、平均輝度値フィルタ部40から供給される平均輝度値が低い場合、凸状の補正曲線を輝度補正に用いる。コントラスト補正部70は、平均輝度値フィルタ部40から供給される平均輝度値が高い場合、凹状の補正曲線を輝度補正に用いる。例えば、コントラスト補正部70は、平均輝度値フィルタ部40からの低い平均輝度値の入力に応じて、図9に示す補正曲線L1を補正曲線L2のように変更し、補正曲線L2を輝度補正に用いる。コントラスト補正部70は、平均輝度値フィルタ部40からの高い平均輝度値の入力に応じて、図9に示す補正曲線L3を補正曲線L4のように変更し、補正曲線L4を輝度補正に用いる。図9に示す点線は、コントラスト補正しない場合を示す。
補正曲線の変更方法は任意であり、平均輝度値フィルタ部40から供給される平均輝度値のレベルに応じて、任意の点P1〜P4を変更することにより生成しても良い。また、平均輝度値フィルタ部40から供給される平均輝度値のレベルに応じて、予め用意した補正曲線を選択しても良い。平均輝度値フィルタ部40から供給される平均輝度値のレベルに基づいて補正曲線を演算処理によって算出しても良い。
平均輝度値フィルタ部40からの平均輝度値が小さい場合、一般的に画像が全体的に暗いことを意味する。この場合、コントラスト補正部70は、図10に示すように、範囲Aの輝度値の入力に応じて、より高い輝度値を出力する。これによって、画像の暗い部分の階調が増加し、コントラスト感が増大する。
平均輝度値フィルタ部40からの平均輝度値が大きい場合、一般的に画像が全体的に明るいことを意味する。この場合、コントラスト補正部70は、図11に示すように、範囲Fの輝度値の入力に応じて、より低い輝度値を出力する。これによって、画像の明るい部分の階調が増加し、コントラスト感が増大する。
タイミング調整部60からコントラスト補正部70に供給される輝度値と、平均輝度値フィルタ部40からコントラスト補正部70に供給される平均輝度値とは、フレーム及び画素位置において互いに対応している。
図2のブロックA0の1行目1列目の画素の輝度値について検討する。ブロックA0の1行目1列目の画素の輝度値は、タイミング調整部60によって所定時間だけ遅延してコントラスト補正部70へ入力する。他方、ブロック輝度積算部10、時間平滑化フィルタ部20、ブロック輝度値格納部30、及び平均輝度値フィルタ部40による上述の一連の演算処理を経て、ブロックA0の1行目1列目の画素の平均輝度値が、平均輝度値フィルタ部40からコントラスト補正部70へ入力する。タイミング調整部60による遅延時間量は、この一連の情報処理(ブロック輝度積算部10、時間平滑化フィルタ部20、ブロック輝度値格納部30、及び平均輝度値フィルタ部40による一連の情報処理)に要する時間に等しい。これによって、同じフレームに属する画素単位で対応関係にある輝度値と平均輝度値とが略同一のタイミングでコントラスト補正部70に入力する。なお、タイミング調整部60は、例えば、FIFO(First-In-First-Out)メモリ等から構成される。
図12を参照して補足説明する。図12に示すように、時刻t1〜t7へと順次入力像が変化するとき、本実施形態の場合の表示画像(点線丸にて特定)は、時刻t4にて、時刻t2時の入力画像(点線丸にて特定)と同じ輝度レベルとなる。これに対して、特許文献1の場合の表示画像(点線丸にて特定)は、時刻t7にて、時刻t2時の入力画像(点線丸にて特定)と同じ輝度レベルとなる。つまり、本実施形態によれば、入力画像の輝度変化に対してコントラスト補正の追従を高めることができる。本実施形態では、図1に示した時間平滑化フィルタ部20によって、ブロック輝度値格納部30の保持値を適当に変更することが可能に構成されているためである。なお、図12においては、図面作成の都合上、領域に付されたハッチングは、正確な輝度レベルを示すべく付与されたものではない。
図13を参照して補足説明する。輝度変化が12レベルの場合における除算係数毎の各値の変化を図13に示す。除算係数=0.75の場合、3フレーム後、ブロック輝度値格納部30のメモリ31のメモリ領域の保持値がブロック輝度積算部10により算出されたブロック輝度値に等しくなる。除算係数=0.5の場合、4フレーム後、ブロック輝度値格納部30のメモリ31のメモリ領域の保持値がブロック輝度積算部10により算出されたブロック輝度値に等しくなる。他方、特許文献1の場合、このような高い追従性を実現することは難しい。
以下、図14乃至図18を参照して、上述よりも詳細な回路構成例について説明する。
図14に示すように、ブロック輝度値格納部30は、メモリ31のメモリ領域の保持値を選択的に時間平滑化フィルタ部20へ出力するセレクタ(メモリアクセス実行部)32を有すると良い。更に、ブロック輝度値格納部30は、メモリ31のメモリ領域の保持値を選択的に平均輝度値フィルタ部40へ出力するセレクタ(メモリアクセス実行部)33を有すると良い。なお、ブロック輝度値格納部30は、信号生成部50から供給されるアドレス指定信号によって指定されるメモリ領域に、時間平滑化フィルタ部20からの出力値を書き込むように構成されているものとする。
セレクタ32は、ブロック輝度積算部10による輝度積算対象となったブロックに対応するメモリ31のメモリ領域の保持値を選択して時間平滑化フィルタ部20へ出力する。このセレクタ32によるリードアウト動作は、信号生成部50から供給されるアドレス信号に応じて実行される。
セレクタ32へ供給されるアドレス指定信号を主として生成する回路の構成例を図15に示す。図15に示す回路は、信号生成部50に含まれるものとする。
図15に示すように、信号生成部50は、フレーム同期信号Vsync1、水平同期信号Hsync1、および画素有効信号PS1に基づいて、アドレス指定信号Sig_p(x)、Sig_p(y)、ライト信号Sig_wを生成する。
信号生成部50は、OR回路201、カウンタ202、カウンタ203、および判定器204,AND回路205を有する。カウンタ203は、画素有効信号PS1の入力に応じてカウント値を+1して出力する。つまり、カウンタ203は、ある行における列数を示す信号(=Sig_p(x))を生成して出力する。カウンタ202は、水平同期信号Hsync1の入力に応じてカウント値を+1して出力する。つまり、カウンタ202は、行数を示す信号(=Sig_p(y))を生成して出力する。なお、カウンタ202、203の各出力値の下位7ビットは、各判定器204、205に接続される。カウンタ202、203のその余の上位ビットは、セレクタ32に接続される。
カウンタ202は、フレーム同期信号Vsync1によって初期化される。カウンタ203は、フレーム同期信号Vsync1又は水平同期信号Hsync1によって初期化される。
判定器204は、カウンタ202から出力される下位7ビットが127に到達したときHレベルの判定信号を出力する。判定器205は、カウンタ203から出力される下位7ビットが127に到達したときHレベルの判定信号を出力する。AND回路206は、判定器204、205からの各Hレベル信号と次画素有効信号PS1の入力に応じてハイレベルのライト信号Sig_wを生成する。ブロック輝度値格納部30は、ライト信号Sig_wの入力に応じて、時間平滑化フィルタ部20から出力される値をアドレス信号により指定される番地のメモリ領域にライトする。このようにしてブロック輝度値格納部30のメモリ31のメモリ領域の値が更新処理される。
図14に示したセレクタ33は、平均輝度値フィルタ部40によって処理される9つのブロック輝度値を出力するように構成される。
セレクタ33へ供給されるアドレス指定信号を主として生成する回路の構成例を図16に示す。図16に示す回路は、信号生成部50に含まれるものとする。
なお、平均輝度値フィルタ部40による処理は、平均輝度値フィルタ部40による処理に十分な個数だけ、ブロック輝度値格納部30のメモリ31のメモリ領域の保持値が更新された後に実行される。従って、図16に示す、フレーム同期信号Vsync2、水平同期信号Hsync2、および画素有効信号PS2は、図15に示すフレーム同期信号Vsync1、水平同期信号Hsync1、および画素有効信号PS1を所定時間だけ遅延させた信号となる。
図16に示すように、信号生成部50は、OR回路301、カウンタ302、カウンタ303、および加算器304〜307を有する。
カウンタ303は、画素有効信号PS2の入力に応じてカウント値を+1して出力する。つまり、カウンタ303は、ある行における列数を示す信号(=Sig_p(x))を生成して出力する。カウンタ302は、水平同期信号Hsync2の入力に応じてカウント値を+1して出力する。つまり、カウンタ302は、行数を示す信号(=Sig_p(y))を生成して出力する。なお、カウンタ302、303の各出力値の下位7ビットは後続の回路に接続されず、捨てられるものとする。
カウンタ302は、フレーム同期信号Vsync2によって初期化される。カウンタ303は、フレーム同期信号Vsync2又は水平同期信号Hsync2によって初期化される。
加算器304は、カウンタ302の出力値に+1して出力する。なお、+1加算によって、y軸位置において1ブロック分原点から1つ遠い位置にあるブロックが指定されることになる。つまり、下位から8ビット目が+1されることになる。加算器305は、カウンタ302の出力値に−1して出力する。なお、−1加算によって、y軸位置において1ブロック分原点から1つ近い位置にあるブロックが指定されることになる。つまり、下位から8ビット目が−1されることになる。
加算器306は、カウンタ303の出力値に+1して出力する。なお、+1加算によって、x軸位置において1ブロック分原点から1つ遠い位置にあるブロックが指定されることになる。つまり、下位から8ビット目が+1されることになる。加算器307は、カウンタ303の出力値に−1して出力する。なお、−1加算によって、x軸位置において1ブロック分原点から1つ近い位置にあるブロックが指定されることになる。つまり、下位から8ビット目が−1されることになる。
図14に示すセレクタ33は、図16に示す回路から供給されるアドレス指定信号の組み合わせから指定される9つのメモリ領域を選択して平均輝度値フィルタ部40へ供給する。なお、図7を参照して説明した処理は、セレクタ33に実行させても良く、また、平均輝度値フィルタ部40に実行させても良い。この点は、適宜、当業者が設計的観点から変更等できるものである。
図1に示したように、信号生成部50は、平均輝度値フィルタ部40に対して信号供給している。この点について、図17を参照して補足説明する。
図17に示すように、信号生成部50は、OR回路401、カウンタ402、カウンタ403を有する。なお、図17に示す、フレーム同期信号Vsync3、水平同期信号Hsync3、および画素有効信号PS3は、図15に示すフレーム同期信号Vsync1、水平同期信号Hsync1、および画素有効信号PS1を所定時間だけ遅延させた信号となる。
カウンタ403は、画素有効信号PS3の入力に応じてカウント値を+1して出力する。つまり、カウンタ403は、ある行における列数を示す信号(=dx)を生成して出力する。カウンタ402は、水平同期信号Hsync3の入力に応じてカウント値を+1して出力する。つまり、カウンタ402は、行数を示す信号(=dy)を生成して出力する。なお、平均輝度値フィルタ部40は、dx、dy信号の下位7ビットを利用するため、その余のビットは捨てても構わない。
カウンタ402は、フレーム同期信号Vsync3によって初期化される。カウンタ403は、フレーム同期信号Vsync3又は水平同期信号Hsync3によって初期化される。図17で示した信号dx、信号dyは、直接又は所定の演算処理を経て、図6に示した回路へ供給される。
図18を参照して、本実施形態のコントラスト補正回路の動作について補足説明する。
時刻t1のとき、垂直同期信号Hsyncが入力する。時刻t2のとき、水平同期信号Hsyncが入力する。これに応じて、ブロックA0の1列目画素の輝度が順に入力する。続いて、水平同期信号Hsyncに同期して、ブロックA1の1列目画素の輝度が順に入力する。その後、2行目へ処理が移行し、順次、128行目まで処理が推移する。
時刻t7のとき、ブロックA0のブロック輝度値(積算輝度値)が決定し、時間平滑化フィルタ部20によるメモリ31のメモリ領域の保持値の更新処理が開始する。時刻t8のとき、ブロックA1のブロック輝度値が決定し、時間平滑化フィルタ部20によるメモリ31のメモリ領域の保持値の更新処理が開始する。
時刻t12のとき、ブロックB5の積算値が決定する。これに応じて、メモリ31に格納された更新値に基づく平均輝度値フィルタ部40による平均輝度値の算出が開始する。なお、時刻t12のとき、ブロックB5のブロック輝度値が決定し、時間平滑化フィルタ部20によるメモリ31のメモリ領域の保持値の更新処理が開始する。時刻t14のとき、ブロックD8のブロック輝度値が決定し、時間平滑化フィルタ部20によるメモリ31のメモリ領域の保持値の更新処理が開始する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、時間平滑化フィルタ部20は、今回のフレームに含まれる所定ブロックのブロック輝度値に応じて、ブロック単位で対応するブロック輝度値格納部30のメモリ31の保持値を適当に更新することが可能に構成されている。適当に変更する手順として、メモリ31の保持されているブロック輝度値と今回新たに算出したブロック輝度値との差分を求め、この差分とメモリ31の保持値とを加算する。これによって、相対的に短時間に表示画像の輝度変化に追従してメモリ31の保持値を更新することができる。また、本実施形態では、上述の差分値を除算係数で除算可能に構成されている。除算係数の値を調整することによって、上述の追従性の度合いを調整することが可能になる。例えば、表示する番組の書類に応じて、表示装置は、除算係数の値を変更する。これによって、現在表示する番組との関係において、より適当な状態で映像表示することが可能になる。除算係数は、テレビ局から送信される信号に応じて、表示装置内のCPU等によって適宜変更されるものであると良い。
図19乃至図23を参照して、輝度値処理の手順について補足説明する。図19は、入力画像である。図20は、入力画像をブロック単位で輝度積算した輝度データである(つまり、ブロック輝度積算部10によるブロック輝度値を、各ブロック位置に応じて2次元配置したものである)。図21は、ブロック単位で輝度積算された輝度データをフレーム間で平滑化した輝度データである(つまり、ブロック輝度値格納部30のメモリ31に保持された更新後のデータである)。図22は、平均輝度値フィルタ部40により画素単位で生成された輝度値が2次元配置された輝度データである。図23は、コントラスト補正部70の出力データである。
図19及び図23の対比から明らかなように、人間の視覚にとって、特に画像の暗部のコントラストが高くなり、指輪がより簡易に視認することが可能となっている。
実施の形態2
図24を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態では、実施の形態1とは異なり、図24に示すように、ブロック輝度値格納部30に初期化信号が供給される。初期化信号は、例えば、TV等のチャネルを切り替えたタイミングで生成される。つまり、以前のフレームと異なる輝度分布を持つフレームが入力するタイミングで生成される。ブロック輝度値格納部30は、初期化信号の入力に応じて、メモリ31の保持値を所定の基準値に全て更新する。メモリ31の保持値が基準値となると、コントラスト補正部70による輝度補正は実質的に行われなくなる(つまり、輝度補正条件は、図9の直線L0に示される条件となる)。
本実施形態によれば、チャネル切り替え前のフレームの輝度分布が、チャネル切り替え後のフレームの輝度補正に与える影響を低減することができる。また、チャネル切り替え後の新フレームから、再度、輝度値補正条件を調整することによって、新フレームに適したコントラスト補正を迅速に行うことが可能となる。なお、本実施形態においても、実施の形態1にて説明したものと同様の効果を得ることができる。初期化信号は、例えば、レジスタに保持され、適宜、CPUによる転送指示によってブロック輝度値格納部30に入力する。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。図1に示した機能ブロックは、CPUによるプログラムの実行により実現されても良く、ワイヤードロジックの如くハードウェアにより実現しても良い。ブロック輝度値、平均輝度値は、上述の実施形態の例に限定されるべきものではなく広義に解釈されるべきものである。ブロック輝度値は、ブロックの構成輝度値の全積算値に一致しなくともよい。平均輝度値は、複数のブロック輝度値に基づいて生成されていれば良く、上述のように9つのブロック輝度値の重みづけ以外の方法で生成しても良い。
100 コントラスト補正回路

10 ブロック輝度積算部
20 時間平滑化フィルタ部
30 ブロック輝度値格納部
40 平均輝度値フィルタ部
50 信号生成部
60 タイミング調整部
70 コントラスト補正部
90 補正信号生成部

Claims (10)

  1. 入力フレームが分割されたブロックに属する輝度値の積算に応じた値のブロック輝度値を生成する輝度値積算部と、
    前記輝度値積算部により処理されるフレームよりも1以上前のフレームのブロック輝度値を保持するブロック輝度値保持部と、
    前記輝度値積算部によって生成された前記ブロック輝度値に応じて、当該生成されたブロック輝度値に対してブロック単位で対応関係にある前記ブロック輝度値保持部に保持された前記ブロック輝度値を更新するブロック輝度値更新部と、
    前記ブロック輝度値更新部によって更新された複数のブロック輝度値の重みづけに基づいて、ブロックの構成画素単位で補正値を生成する補正値生成部と、
    前記補正値生成部により生成された前記補正値に応じた条件で輝度値を補正する輝度値補正実行部と、
    を備えるコントラスト補正回路。
  2. 前記ブロック輝度値更新部は、前記ブロック輝度値保持部に保持された前記ブロック輝度値と、当該保持されたブロック輝度値に対してブロック単位で対応関係にある前記輝度積算部により生成された前記ブロック輝度値との差分に応じて、前記ブロック輝度値保持部に保持された前記ブロック輝度値を更新することを特徴とする請求項1に記載のコントラスト補正回路。
  3. 前記ブロック輝度値更新部は、前記ブロック輝度値保持部に保持された前記ブロック輝度値と、当該保持されたブロック輝度値に対してブロック単位で対応関係にある前記輝度積算部により生成された前記ブロック輝度値との差分を所定係数にて除算して得た値に応じて、前記ブロック輝度値保持部に保持された前記ブロック輝度値を更新することを特徴とする請求項1又は2に記載のコントラスト補正回路。
  4. 前記補正値生成部は、所定ブロックにおける前記画素の行列位置に応じて、当該所定ブロック及び当該所定ブロック周囲のブロックの前記ブロック輝度値を重みづけして前記補正値を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコントラスト補正回路。
  5. 前記輝度積算部は、所定ブロックの構成輝度を順次加算することにより、前記ブロック輝度値を算出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコントラスト補正回路。
  6. 画像表示に用いられる前記輝度値を一時的に保持するタイミング調整部を更に備え、
    前記タイミング調整部から前記輝度補正実行部へ、前記輝度値が供給されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコントラスト補正回路。
  7. ブロック輝度値保持部が保持したブロック輝度値を前記ブロック輝度値更新部へ出力するタイミングを規定する第1タイミング信号、及びブロック輝度値保持部が保持したブロック輝度値を前記補正値生成部へ出力するタイミングを規定する第2タイミング信号を生成する信号生成部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のコントラスト補正回路。
  8. ブロック輝度値保持部が保持したブロック輝度値を前記ブロック輝度値更新部へ出力するタイミングを規定する第1タイミング信号、ブロック輝度値保持部が保持したブロック輝度値を前記補正値生成部へ出力するタイミングを規定する第2タイミング信号、及び所定ブロックにおける前記画素の行列位置を示す位置信号を生成する信号生成部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコントラスト補正回路。
  9. 入力フレームが分割されたブロックに属する輝度値の積算に応じた値のブロック輝度値を生成する輝度値積算部と、
    前記輝度値積算部により処理されるフレームよりも1以上前のフレームのブロック輝度値を保持するブロック輝度値保持部と、
    前記輝度値積算部によって生成された前記ブロック輝度値に応じて、当該生成されたブロック輝度値に対してブロック単位で対応関係にある前記ブロック輝度値保持部に保持された前記ブロック輝度値を更新するブロック輝度値更新部と、
    前記ブロック輝度値更新部によって更新された複数のブロック輝度値の重みづけに基づいて、ブロックの構成画素単位で補正値を生成する補正値生成部と、
    を備える補正信号生成回路。
  10. 輝度値積算部は、入力フレームが分割されたブロックに属する輝度値の積算に応じた値のブロック輝度値を生成し、
    ブロック輝度値保持部は、前記輝度値積算部により処理されるフレームよりも1以上前のフレームのブロック輝度値を保持し、
    ブロック輝度値更新部は、前記輝度値積算部によって生成された前記ブロック輝度値に応じて、当該生成されたブロック輝度値に対してブロック単位で対応関係にある前記ブロック輝度値保持部に保持された前記ブロック輝度値を更新し、
    補正値生成部は、前記ブロック輝度値更新部によって更新された複数のブロック輝度値の重みづけに基づいて、ブロックの構成画素単位で補正値を生成し、
    輝度値補正実行部は、前記補正値生成部により生成された前記補正値に応じた条件で輝度値を補正する、コントラスト補正方法。
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