JP2012181392A - カラーフィルタ基板及びそれを備えた表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常のタッチパネル作製よりさらに熱がかかる、静電容量型のタッチパネル電極とカラーフィルタを同一の透明基板の表裏にこの順で形成した場合においても、黄変(b*値上昇)等の製品の品位低下の問題を軽減した優れた液晶パネル用のカラーフィルタ基板を提供する。
【解決手段】同一の透明基板の、表面に静電容量型のタッチパネル電極と、裏面にカラーフィルタと、が形成されたカラーフィルタ基板において、前記静電容量型のタッチパネル電極の保護膜が、青色系色材を添加した感光性透明樹脂で形成されている。
【選択図】なし
【解決手段】同一の透明基板の、表面に静電容量型のタッチパネル電極と、裏面にカラーフィルタと、が形成されたカラーフィルタ基板において、前記静電容量型のタッチパネル電極の保護膜が、青色系色材を添加した感光性透明樹脂で形成されている。
【選択図】なし
Description
本発明は、タッチパネル式液晶ディスプレイ等に用いられる、タッチパネル機能を有するカラーフィルタ基板に関し、タッチパネル電極とカラーフィルタを同一のガラス基板の表裏に形成したカラーフィルタ基板及びそれを用いた表示装置に関する。
カラー液晶表示装置等に用いられるカラーフィルタは、カラー液晶表示装置等に不可欠な部材で、液晶表示装置の画質を向上させたり、各画素にそれぞれの原色の色彩を与えたりする役割を有している。このカラーフィルタを構成するフィルタセグメントまたはブラックマトリックスは、ガラス基板などに感光性材料を塗布し、余剰の溶剤を乾燥除去したあと、画素形成のためのフォトマスクを介し、プロキシミティ露光(近接露光)などで超高圧水銀灯を使用して活性エネルギー線を照射し、硬化(ネガ型)またはアルカリ溶解度を高め(ポジ型)、アルカリ溶液などで溶解する部分を除去し、さらにポストベーキングすることにより形成されている。これを各色について繰り返すことにより、カラーフィルタが作製される。
アクティブマトリックス方式の液晶表示装置では、一般に、ガラス基板上に各画素ごとにアクティブ素子(薄膜トランジスタ、TFT)を形成したアレイ基板と、ガラス基板上にカラーフィルタと一様な透明電極を形成したカラーフィルタ基板とが、間に液晶を挟んで対向して配置されている。なお、アレイ基板の各TFT素子のスイッチング作用によって各画素の液晶のシャッター作用を制御している。
近年、カラー液晶表示装置は、液晶カラーテレビや液晶表示装置一体型のノートパソコンとして大きな市場を形成するに至っている。また、携帯電話機や、携帯情報端末、カーナビゲーションシステムを始め、タッチパネルを液晶表示パネルと一体型で構成した、タッチパネル式液晶ディスプレイが市場に普及してきた。タッチパネルは、その構造及び検出方式の違いにより、抵抗膜型や静電容量型等の様々なタイプがある。このうち、静電容量型タッチパネルは、1枚の基板上に透光性導電膜(透光性電極)を有し、指またはペン等が接触(タッチ)することによって形成される静電容量を介して流れる微弱電流量の変化を検出する事によって被接触位置を特定するもので、指示される内容を入力信号として受け取り液晶表示装置を駆動する。静電容量型タッチパネルは、抵抗膜型タッチパネルと比べて、より高い透過率が得られる利点がある。
静電容量型のタッチパネル電極を形成する場合、XY電極の重なり部分に金属でのジャンパーを形成し、XYを認識可能な電極形成を行なう。例えば、特許文献1及び特許文献2には、基板上に透明導電性薄膜からなる、X軸方向に等間隔に配置し相互に平行配列する複数のX軸トレース、及び、Y軸方向に等間隔に配置し相互に平行配列する複数のY軸トレースを備え、並びに、X軸トレース及びY軸トレースは、同一平面上において行列式に交差配置されており、個別のX軸トレース上の各センサユニットは相互連結し、個別のY軸トレース上の各センサユニットは連結せず間隔を空けて配列し、導電性の材料よりなるジャンパーを介して電気的に接続している、コンデンサ式タッチパッド(静電容量型タッチパネル電極)が開示されている。
上記したジャンパーは、例えば、MAM(Moモリブデン/Alアルミニウム/Moモリブデン)、APC(Ag銀及びPdパラジウムとCu銅を含有した銀合金)等の金属やITO(酸化インジウムすず)等で、XY電極の重なり部分にXYを認識可能に形成する。ジャンパーをITOで形成する場合、センサ層の導電体用ITOの成膜・パターニング、ジャンパー用ITOの成膜・パターニング、金属電極用金属膜の成膜・パターニングと、3回のスパッタリングとエッチングが必要となる。また、金属膜(MAM)でジャンパー形成を行うと、センサ層の導電体用ITOの成膜・パターニング、ジャンパー及び金属電極用金属膜の成膜・パターニングの、2回のスパッタリングとエッチングでタッチパネル電極の形成が可能となる。
従来は、タッチパネルディスプレイ作製時には、例えば特許文献3に開示されているように、タッチパネル電極とカラーフィルタとを別々の基板で作成し、モジュールにする時に貼り合わせる技術が主流であった。しかしながら、タッチパネルのストライプとカラーフィルタのストライプの微妙なズレによる干渉縞の発生や、タッチパネル表面とカラーフィルタ表面との距離により斜め表示で視差が発生する等表示性能面での問題点があった。
そこで、例えば特許文献4に開示されているように、タッチパネル電極とカラーフィルタの貼り合わせの工程削減目的と、貼りあわせた時に発生する空隙による光学特性低減防止の為に、タッチパネル電極とカラーフィルタを同一のガラス基板の表裏に形成する技術が各社で検討されている。
タッチパネル/カラーフィルタ一体型製品の作製方法は、先にガラス基板の片面(表面)に、前述した内容でタッチパネル電極を作製した後、反対面(裏面)にカラーフィルタを形成することになる。先にカラーフィルタを作製してしまうと、タッチパネル作製時にカラーフィルタ側のPS(フォトスペーサ)が潰れてしまうという不具合が発生する為である。
上記したように、静電容量型のタッチパネル電極を有するカラーフィルタ基板を作製する時、タッチパネル作製後にカラーフィルタの作製を行う為、通常のタッチパネルを作製する時よりもタッチパネル最外層の保護膜が熱履歴により黄変してしまい、製品の品位が低下してしまう問題がある。
前述したようにタッチパネルの熱黄変を防ぐ手立てとして、カラーフィルタを先に作製する方法があるが、先にカラーフィルタを作製すると、タッチパネル作製時にカラーフィルタ部のPSが潰れるという不具合が生じる。また、前述したように、タッチパネル電極の作製には、スパッタリングとエッチング、更に剥膜の工程を2回あるいは3回と繰り返すことになるため、PS以外のカラーフィルタ部分の保護が必要となる問題もある。
また、タッチパネル電極単体を作製する上では問題ない最表面の保護膜でも、タッチパネル/カラーフィルタ一体型の場合だと、カラーフィルタ作製中に繰り返しのポストベークの熱履歴が掛かる為、単体では使用可能な保護膜が使用できない問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、通常のタッチパネル作製よりさらに熱がかかる、静電容量型のタッチパネル電極とカラーフィルタを同一の透明基板の表裏にこの順で形成した場合においても、黄変(b*値上昇)等の製品の品位低下の問題を軽減した優れた液晶パネル用のカラーフィルタ基板を提供することを課題としている。
本発明の請求項1に係る発明は、同一の透明基板の、表面に静電容量型のタッチパネル電極と、裏面にカラーフィルタと、が形成されたカラーフィルタ基板において、前記静電容量型のタッチパネル電極の保護膜が、青色系色材を添加した感光性透明樹脂で形成されていることを特徴とするカラーフィルタ基板である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記青色系色材は、Co、Al及びMgを含有する複合酸化物からなる青色顔料であることを特徴とする請求項1に記載するカラーフィルタ基板である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記青色系色材は、青色染料、又はCo、Al及びMgを含有する複合酸化物以外からなる青色顔料を含む感光性樹脂を希釈したものであることを特徴とする請求項1に記載するカラーフィルタ基板である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記青色系色材の添加による前記保護膜部のL*a*b*表色系におけるb*値が、D65光源で−2.00<b*値<2.00であり、且つ、400〜700nmの波長領域において透過率が80%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載するカラーフィルタ基板である。
次に、本発明の請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載するカラーフィルタ基板を備えることを特徴とする表示装置である。
本発明のカラーフィルタ基板は、上記したように、静電容量型のタッチパネル電極とカラーフィルタとが同一の透明基板の表裏に形成され、そのタッチパネル電極の保護膜部が青色系色材を添加した感光性透明樹脂で形成されている。そのため、通常のタッチパネル作製よりさらに熱がかかる、静電容量型のタッチパネル電極とカラーフィルタを同一の透明基板の表裏にこの順で形成した場合においても、黄変(b*値上昇)等の製品の品位低下の問題が軽減され、優れた液晶パネル用のカラーフィルタ基板を提供できる。
本発明のカラーフィルタ基板を、一実施形態に基いて以下に詳細に説明する。
一般に、タッチパネル式液晶表示装置は、表示パネル、パネル駆動部、タッチ位置検出部等から構成され、表示パネルはアレイ基板と対向基板および液晶層からなる。本発明のカラーフィルタ基板は、複数の画素部とタッチ位置を感知するための信号ラインとが形成
されたタッチパネル−カラーフィルタ一体型基板(以下の説明ではTP−CF一体型基板と略称する)として、アレイ基板との中間に液晶層を挟持する形で用いられる。
されたタッチパネル−カラーフィルタ一体型基板(以下の説明ではTP−CF一体型基板と略称する)として、アレイ基板との中間に液晶層を挟持する形で用いられる。
図1は、本発明のカラーフィルタ基板の、一実施形態例を断面で示した模式図である。また、図2は、そのタッチパネル電極の配線結合を平面で示す模式図である。本発明のカラーフィルタ基板は、図1及び図2に示すように、透明基板2の表面の同一レイヤーに、X軸方向及びこれと直交するY軸方向に間欠的に配列される複数の第1の透光性電極3とX軸方向及びY軸方向に配列されると共に各々が第1の透光性電極3の行間及び列間に配置される複数の第2の透光性電極4とを備え、第1の透光性電極3と第2の透光性電極4とは透明絶縁膜6によって互いに絶縁され、X軸方向に整列する第1の透光性電極3の各々は第1の透光性電極上の透明絶縁膜6のコンタクトホール7を通じてX軸方向及びY軸方向に配列される導電性材料からなる複数のジャンパー8によって相互に電気的に接続される。また、第1の透光性電極3と第2の透光性電極4とのそれぞれのパネル端部には電気信号を検出するための図示しない検出器に接続されている金属電極を備える。さらに、その上に本発明に係る、青色系色材を添加した感光性透明樹脂で形成される保護膜9を備える。
また、透明基板2の裏面には、ブラックマトリックス11で画定された赤(R)、緑(G)、青(B)等複数色の着色画素12、一様な透明電極13が形成されているカラーフィルタ10が形成されている。カラーフィルタ10には、図示しないアレイ基板との中間に液晶層を挟持する間隙を規定するフォトスペーサー14がもうけられている。
透明基板2は、可視光に対して80%以上の透過率を有するものを用いることができ、好ましくは95%以上の透過率を有するものを用いることができる。一般に液晶表示装置に用いられているものでよく、ガラス等の無機透明基板、またはポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、環状オレフィンコポリマー等の透明樹脂基板が使用可能である。本発明に係るタッチパネル機能は静電容量型であるため、従来のタッチスクリーン方式のように外力による歪みの必要は無く、適用する表示パネルの仕様によって材質及び厚みは適宜選択できる。
ジャンパー8は、導電性材料から形成され、透明基板2の表面にX軸方向及びY軸方向に行列状に配列されている。ジャンパー8の各々は、X軸方向に整列する第1の透光性電極3をX軸方向に接続するためのものであり、両端部がX軸方向に隣接する1対の第1の透光性電極3の各々と重なり合うような位置及び寸法で、且つ、本発明のカラーフィルタ基板表示面を垂直方向から見たときに透明基板裏面のカラーフィルタ10のブラックマトリックス11と重なる所定の位置に形成されることが好ましい。ジャンパー8は、例えば、メタル(MAM、APCその他)やITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムすず)、PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)等の導電性高分子で形成することができる。ここで、MAMは、Mo(モリブデン)/Al(アルミニウム)/Moの略称で3層構造の導電材料である。また、APCは銀/パラジウム/銅の合金である。
絶縁膜6は、透光性の絶縁材料をジャンパー8及び透明基板2の表面全体を覆うように積層することにより形成される。第1の透光性電極3とジャンパー8とが重なり合う部分の絶縁膜には、ジャンパー8の表面にまで達するスルーホールが設けられる
次に、ITO等インジウム、スズ、ガリウム、亜鉛などの金属酸化物の複合酸化物の透光性導電材料を用いて、蒸着、イオンプレーティング、スパッタリング等の真空成膜手法を用いた同一工程で、上記した絶縁膜6とジャンパー8を有する透明基板2の上全面に透明導電膜を形成する。その後、この透明導電膜を公知の手法でパターニングして、所定形状の第1の透光性電極と第2の透光性電極を形成する。
次に、ITO等インジウム、スズ、ガリウム、亜鉛などの金属酸化物の複合酸化物の透光性導電材料を用いて、蒸着、イオンプレーティング、スパッタリング等の真空成膜手法を用いた同一工程で、上記した絶縁膜6とジャンパー8を有する透明基板2の上全面に透明導電膜を形成する。その後、この透明導電膜を公知の手法でパターニングして、所定形状の第1の透光性電極と第2の透光性電極を形成する。
X軸方向に整列する第1の透光性電極3の各々は、絶縁膜6上においてはX軸方向及びY軸方向のいずれにも相互に接続されていないが、スルーホール7を介して透明基板上のジャンパー8に電気的に接続された状態となる。一方、第2の透光性電極4の各々は、X軸方向及びY軸方向に配列されると共に各々が第1の透光性電極の行間及び列間に配置され、ジャンパー部の絶縁膜6上において、第2の透光性電極4と同時にパターニングされる接続部5を介してY軸方向に相互に連結されている。
上記したタッチパネル電極の最表面には、青色系色材を添加した感光性樹脂で形成される保護膜9を備える。保護膜の形成に用いて好適な、感光性樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上である透明樹脂である。この透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および感光性樹脂が含まれる。透明樹脂には、必要に応じて、その前駆体である、放射線照射により硬化して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーを単独で、または2種以上混合して用いることができる。
このような樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリスチレン、スチレンーマレイン酸共重合体、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ノボラック樹脂、ポリビニルフェノール樹脂、およびこれらを変性したもの等が挙げられる。これらの中でも、エポキシ樹脂と不飽和基含有カルボン酸またはその無水物の反応物にさらに多塩基性カルボン酸またはその無水物とを反応させて得られた光重合性不飽和基含有樹脂、あるいはノボラック樹脂、ポリビニルフェノール樹脂等のフェノール性水酸基を有する樹脂またはこれらの変性樹脂が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレンーマレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
感光性樹脂としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性置換基を有する(メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を該線状高分子に導入した樹脂が用いられる。また、スチレン-無水マレイン酸共重合物やα−オレフィン−無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化したものも用いられる。
上記した透明樹脂を紫外線照射により硬化するために、光重合開始剤等が添加される。また、光重合開始剤と光増感剤とを併用することが好ましい。また、必要に応じて、タッチパネル表面材料として求められる耐磨耗性や耐汚染性等の物性を満たすために、シリコン系あるいはフッソ系の樹脂や添加剤を配合してもかまわない。
本発明のカラーフィルタ基板においては、保護膜9は青色系色材を添加した感光性樹脂で形成される。青色系色材としては、耐熱性、耐久性に優れ、光線透過率に優れたCo、Al及びMgを含有する複合酸化物からなる青色顔料が好ましく用いることができる。具体的には、C.I. Pigment Blue 15,15:6,16,22,29,
60,64が挙げられる。
60,64が挙げられる。
また、青色系色材として、青色染料、又はCo、Al及びMgを含有する複合酸化物以外からなる青色顔料を含む感光性樹脂を希釈したものであってもかまわない。
この青色系色材の感光性樹脂への添加量は、感光性樹脂に対して0.01〜0.05質量%である。保護膜のL*a*b*表色系におけるb*値がD65光源で−2.00<b*値<2.00であり、且つ、400〜700nmの波長領域において透過率が80%以上である添加量であることが好ましい。より好ましくは、保護膜のL*a*b*表色系におけるb*値がD65光源で−1.00<b*値<1.00であり、且つ、400〜700nmの波長領域において透過率が95%以上である添加量とする。この範囲以外の保護膜を使用した場合には、液晶パネルを組んだ時に暗くなり、パネルとしての品位が低下する問題が発生する。
タッチパネル電極の最表面に、上記した青色系色材を添加した感光性樹脂で形成される保護膜を形成する方法としては、まず上述の透明樹脂組成物を必要に応じて有機溶剤を含有するワニスとして塗布し、その後溶剤を乾燥する。塗布する手段はスピンコート、ダイコートなどが通常用いられるが、タッチパネル電極が形成された透明基板上に均一な膜厚で塗布可能な方法ならばこれらに限定されるものではない。感光性組成物を塗布し透明樹脂層を形成した基板に露光を行う。光源には通常の高圧水銀灯などを用いればよい。また、必要に応じて、ポストベークを行ってもよい。
次に、予めその表面にタッチパネル電極1が形成された透明基板2の裏面に、画素部に対応する開口領域を画定するブラックマトリックス11を形成する。この場合、前記したタッチパネル電極1のジャンパー8が、基板表示面を垂直方向から見たときに、このブラックマトリックス11と重なる所定の位置となるようにブラックマトリックスのピッチ及び形状を設計する。本実施形態においては、このジャンパー8とブラックマトリックス11の位置の条件を満たす範囲であれば、第1の透光性電極3と第2の透光性電極4のそれぞれのピッチは、例えば、赤色画素(R)、緑色画素(G)、青色画素(B)で構成される単位画素毎にも、あるいは、所定個数の単位画素毎にも形成することができ、その形状も矩形以外の各種形状を選択することが可能である。なお、本実施形態では、ブラックマトリックスの幅は3〜30μmの範囲が好ましい。
ブラックマトリックス11は、黒色樹脂を用いて形成された、液晶表示装置のコントラストアップのために各画素間に形成する細い遮光パターンである。ブラックマトリックスを形成する方法としては、黒色感光性樹脂を用いフォトリソグラフィー法によってマトリックス状に形成する方法がある。黒色の色材としては、カーボンブラックや複数の有機顔料を用いることができる。
次に、上記した遮光パターンの開口領域に赤色(R)、緑色(G)、青色(B)等複数色の着色画素12を形成する。そしてさらに、この上全面に共通電極層としての透明導電膜13を形成する。
着色画素を形成する方法としては顔料分散法が主流となっている。顔料分散法は、有機顔料などの色材を分散した着色感光性樹脂の塗布層を公知のフォトリソグラフィー法によってパターニングすることにより、カラーフィルタを複数の着色層(赤色、緑色、青色など)の画素に形成する方法である。複数の着色層の入色順を限定するものでないが、アライメントの都合からブラックマトリクスのパターン形成後に着色層の塗布、露光、現像等により着色画素(赤色画素、緑色画素、青色画素など)を順次形成することが望ましい。ブラックマトリックス及び着色画素の形成に用いる黒色感光性樹脂及び着色感光性樹脂は
、例えば、樹脂バインダに顔料を、分散剤を用いて分散させ、この分散液にモノマー、開始剤、増感剤、溶剤などを添加して調製される。
、例えば、樹脂バインダに顔料を、分散剤を用いて分散させ、この分散液にモノマー、開始剤、増感剤、溶剤などを添加して調製される。
次に、本実施形態では、透明導電膜13を介して、フォトスペーサー14を形成する。
以上説明したように、同一の透明基板に、表面加工工程でタッチパネル電極を形成し、続いて裏面加工工程でカラ−フィルタを形成することで本発明のカラーフィルタ基板、TP−CF一体型基板が得られた。対向基板としての本発明のカラーフィルタ基板とアレイ基板とに、必要な配向処理をおこなって、中間に液晶層を挟持することでパネルとして組み立て、偏光板や、駆動電極、バックライト等と組み合わせることでタッチパネル機能を有する液晶表示装置が得られる。
本発明の表示装置に係るアレイ基板は、透明基板上に、モリブデンやタングステンもしくはその合金等の金属からなるゲート線およびゲート電極を配置し、これらを覆うように酸化ケイ素・窒化ケイ素等からなるゲート絶縁膜が配置されている。また、ゲート絶縁膜上にはアモルファス・シリコンなどの半導体層が配置され、更にモリブデンやアルミニウムからなるソース線、ソース電極、ドレイン電極が配置されスイッチング素子を形成している。スイッチング素子の上には、酸化ケイ素・窒化ケイ素等からなる保護層が配置される。スイッチング素子は、表示装置の表面側のタッチパネル電極の操作によっても駆動可能に配線される。
対向基板としての本発明のカラーフィルタ基板とアレイ基板とに、液晶を所定の方向ダイレクターに配向させる性質をもつ配向膜を塗布する。所定の液晶モードに合せて配向膜を選定する必要があり、配向膜の材料としては、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂などの感光性または非感光性のものが好ましく用いられるが、これらに限られるものではない。ただし、配向膜の耐熱性・信頼性の点からポリイミド系樹脂が好ましい。
液晶表示装置に使用される液晶材料としては、表示モード、駆動方式に応じて適宜選択することができる。例えば、ネマティック液晶やスメクチック液晶が良好な表示を得るために用いられる。スメクチック液晶には強誘電性液晶や反強誘電性液晶などが含まれる。ネマティック液晶としては、表示方式に応じて誘電異方性の正のもの、負のものを適宜用いることができる。
以上述べたように、本発明のカラーフィルタ基板は、その表面に形成されたタッチパネル電極は、繰り返しの熱履歴によっても、その保護膜が黄変することがない。また、それを用いた本発明の表示装置は、青色系色材の添加による画像品質への影響も認められず、優れた表示品位を有したものであった。
1・・・タッチパネル電極 2・・・透明基板 3・・・第1の透光性電極
4・・・第2の透光性電極 5・・・(第2の透光性電極の)接続部 6・・・絶縁膜
7・・・スルーホール 8・・・ジャンパー 9・・・保護膜
10・・・カラーフィルタ 11・・・ブラックマトリックス 12・・・着色画素
13・・・透明導電膜 14・・・フォトスペーサー
4・・・第2の透光性電極 5・・・(第2の透光性電極の)接続部 6・・・絶縁膜
7・・・スルーホール 8・・・ジャンパー 9・・・保護膜
10・・・カラーフィルタ 11・・・ブラックマトリックス 12・・・着色画素
13・・・透明導電膜 14・・・フォトスペーサー
Claims (5)
- 同一の透明基板の、表面に静電容量型のタッチパネル電極と、裏面にカラーフィルタと、が形成されたカラーフィルタ基板において、前記静電容量型のタッチパネル電極の保護膜が、青色系色材を添加した感光性透明樹脂で形成されていることを特徴とするカラーフィルタ基板。
- 前記青色系色材は、Co、Al及びMgを含有する複合酸化物からなる青色顔料であることを特徴とする請求項1に記載するカラーフィルタ基板。
- 前記青色系色材は、青色染料、又はCo、Al及びMgを含有する複合酸化物以外からなる青色顔料を含む感光性樹脂を希釈したものであることを特徴とする請求項1に記載するカラーフィルタ基板。
- 前記青色系色材を添加した前記保護膜部のL*a*b*表色系におけるb*値が、D65光源で−2.00<b*値<2.00であり、且つ、400〜700nmの波長領域において透過率が80%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載するカラーフィルタ基板。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載するカラーフィルタ基板を備えることを特徴とする表示装置。
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2011
- 2011-03-02 JP JP2011044723A patent/JP2012181392A/ja not_active Withdrawn
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