JP2012180825A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャニスタから脱離した蒸発燃料を燃焼した際に生じる熱を利用して発電することで、燃焼により生じたエネルギーを活用できる蒸発燃料処理装置を提供する。
【解決手段】蒸発燃料を吸着可能なキャニスタ12と、該キャニスタ12に大気を導入して蒸発燃料を脱離する電動ポンプ14と、キャニスタ12から脱離した蒸発燃料を燃焼する触媒36とを備える蒸発燃料処理装置であって、触媒36で蒸発燃料を燃焼する際に生じる熱を利用して発電可能な熱電素子44が設置されており、該熱電素子44が生じる電力が電動ポンプ14に供給される。
【選択図】図1

Description

車両の燃料タンク内で生じた蒸発燃料を処理する蒸発燃料処理装置であって、キャニスタから脱離した蒸発燃料を触媒で燃焼・浄化する蒸発燃料処理装置に関する。
従来から、ガソリン等を燃料とする車両には、燃料タンクの内圧上昇に基づく破損を回避しながら、蒸発燃料が大気中へ放散されることを防止する蒸発燃料処理装置が搭載されている。一般的な蒸発燃料処理装置は燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタを有しており、内燃機関の運転中に生じる負圧を利用して前記キャニスタをパージして、それにより脱離した蒸発燃料を内燃機関で燃焼するよう構成されている。
しかし、キャニスタが一度に吸着できる蒸発燃料の量には限りがあるため、キャニスタの許容量を超える蒸発燃料がキャニスタに流入すると、その一部は大気中へ流出してしまい、大気汚染の原因となる。この問題を解決するために、例えば下記特許文献1に記載された蒸発燃料装置では、キャニスタに供給される蒸発燃料が限界値を超えると、ポンプが大気をキャニスタに導入することで蒸発燃料を脱離する構成になっている。そして、キャニスタから脱離された蒸発燃料は、大気汚染を回避するために触媒で燃焼された後に、大気中へと放出される。
特開平4−292565号公報
しかし、特許文献1の蒸発燃料処理装置では、触媒で蒸発燃料を燃焼させることによって生じるエネルギーが何ら利用されていない。そのため、触媒で燃焼される蒸発燃料の量が多くなるにつれて車両全体の燃費が悪化していく。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものである。本発明が解決しようとする課題は、触媒で蒸発燃料を燃焼した際に生じるエネルギーを活用することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る蒸発燃料処理装置は次の手段を採用する。
第1の発明に係る蒸発燃料処理装置は、燃料タンクで生じた蒸発燃料を吸着可能な吸着材が充填されたキャニスタと、吸着材から脱離した蒸発燃料を燃焼させる触媒と、触媒を加熱するヒータと、キャニスタに大気を導入して吸着材に吸着された蒸発燃料を脱離する電動ポンプとを備える蒸発燃料処理装置であって、触媒で蒸発燃料を燃焼する際に生じる熱を利用して発電可能な熱電素子を備え、熱電素子が生じる電力が電動ポンプに供給されることを特徴とする。
この発明によれば、触媒で蒸発燃料を燃焼した際に生じる熱を利用して発電し、電動ポンプを稼動することができる。そのため、蒸発燃料を触媒で燃焼した際に生じるエネルギーを有効に利用することができる。また、電動ポンプが蒸発燃料の燃焼により生じた電力で駆動されるため、電動ポンプへ電力を供給する他の電力源からの電力供給を低減することができ、結果的に燃費の向上を図ることができる。
第2の発明に係る蒸発燃料処理装置は、第1の発明に係る蒸発燃料処理装置であって、触媒温度又は燃焼ガス温度を検出する温度検出手段を備え、温度検出手段により検出された温度が所定値以下である場合には、電動ポンプが停止されることを特徴とする。
この発明によれば、温度検出手段が検出した触媒温度又は燃焼ガス温度が所定値以下であることに基づいて脱離完了を判断し、電動ポンプが停止される。そのため、蒸発燃料の脱離が完了した後に電力を無駄に消費する事態を回避することができる。
第3の発明に係る蒸発燃料処理装置は、第1又は第2の発明に係る蒸発燃料処理装置であって、熱電素子の発電量を検出する発電量検出手段を備え、発電量検出手段により検出された発電量が所定値以下の場合には、電動ポンプが停止されることを特徴とする。
この発明によれば、発電量検出手段が検出した熱電素子の発電量が所定値以下であることに基づいて蒸発燃料の脱離完了を判断し、電動ポンプが停止される。そのため、蒸発燃料の脱離が完了した後に電力を無駄に消費する事態を回避することができる。
第4の発明に係る蒸発燃料処理装置は、第1から第3のいずれかの発明に係る蒸発燃料処理装置であって、キャニスタと触媒とを連通する触媒通路を連通・遮断する触媒弁を備え、キーオン後にヒータが触媒を活性値まで昇温した後、触媒弁を開弁すると共に電動ポンプを駆動するよう制御されていることを特徴とする。
この発明によれば、触媒が活性値まで昇温した後に触媒弁が開弁されると共に電動ポンプが駆動されるため、触媒が蒸発燃料を燃焼できる状態になった後に蒸発燃料が触媒に供給される。そのため、蒸発燃料が燃焼されることなく触媒を通過し、大気中に流出することを防止できる。
第5の発明に係る蒸発燃料処理装置は、第1から第4のいずれかの発明に係る蒸発燃料処理装置であって、吸着材を加熱する電動ヒータを備え、熱電素子が生じる電力が電動ヒータに供給されることを特徴とする。
この発明によれば、触媒で蒸発燃料を燃焼した際に生じる熱を利用して発電し、電動ヒータによって吸着材を加熱することができる。吸着材は、一般的に温度が高くなるにつれて吸着量が低下する特性を有するため、電動ヒータにより吸着材が加熱されると、蒸発燃料の脱離が促進される。これにより、より短時間で蒸発燃料の脱離を完了することができる。
本発明によれば、触媒で蒸発燃料を燃焼した際に生じる熱を利用して発電するため、蒸発燃料の燃焼により生じたエネルギーを有効に利用することができる。また、熱電素子が生じた電力を電動ポンプに供給することにより、キャニスタのパージ及び蒸発燃料の燃焼を行うために他の電力源から供給される電力量を低減することができるため、車両全体の燃費の向上を図ることができる。
実施例の蒸発燃料処理装置の模式図である。 触媒へ供給される蒸発燃料の濃度と触媒の温度との関係を表すグラフである。 熱電素子における温度差と発電量との関係を表すグラフである。 実施例における各構成要素の作動タイミングとそれに伴う触媒温度及び発電量の変化を表すグラフである。
以下、本発明の代表的な実施の形態について説明するが、これに限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。特に、本発明の蒸発燃料処理装置に必須の構成要素であるキャニスタ、触媒、電動ポンプ、及び熱電素子を備える基本的構成を有する限り、その他種々の構成要素を付加できる。本発明の蒸発燃料処理装置は、揮発性の高い燃料(例えばガソリンなど)を燃料とする、自動車などの車輌へ好適に適用できる。
(実施例)
蒸発燃料処理装置は、図1に示すように、燃料Fを貯留する燃料タンク10、燃料タンク10内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタ12、キャニスタ12に大気(空気)を導入する電動ポンプ14、及び蒸発燃料を燃焼する触媒モジュール16を有する。
燃料タンク10は内部に燃料Fを貯留する密閉タンクであり、燃料タンク10の内圧を検知する圧力センサ18が設けられている。圧力センサ18からの検知信号は、エンジン・コントロール・ユニット(ECU)20へ入力される。燃料タンク10は、タンク通路22によってキャニスタ12と連通している。タンク通路22上にはタンク通路弁24が設置されており、当該タンク通路弁24を開閉することによって、タンク通路22の連通状態と遮断状態とを切り替えることができる。
キャニスタ12の内部には吸着材Cが充填されている。吸着材Cとしては、空気は通すが蒸発燃料を吸着・脱離可能な多孔質体を使用できる。本実施例では活性炭を使用している。キャニスタ12内には吸着材Cを加熱するための電動ヒータ26が設置されている。吸着材Cは、温度が高いほど特定成分(本発明では蒸発燃料)の吸着量が少なく、温度が低いほど特定成分の吸着量が多くなる特性を有する。したがって、吸着材Cに吸着捕捉されている蒸発燃料を脱離する際は、吸着材Cの温度はできるだけ高い方が好ましい。しかし、蒸発燃料が吸着材Cから脱離されるとき、その気化熱によって吸着材Cの温度は低下する。そこで、蒸発燃料脱離の際に電動ヒータ26で吸着材Cを加熱することで、脱離効率を向上することができる。電動ヒータ26は、後述する熱電素子44から電力を供給されることによって作動するが、ECU20によって任意のタイミングで吸着材Cを加熱するよう制御されていても良い。キャニスタ12には、その先端が大気に開放された大気通路28が連結されている。大気通路28上には、キャニスタ12に大気(空気)を導入するための電動ポンプ14とエアフィルタ30が設置されている。電動ポンプ14はECU20によって制御されており、大気通路28の先端から取り込まれてエアフィルタ30を通過した空気をキャニスタ12へと導入する。
また、キャニスタ12は、触媒通路32を介して触媒モジュール16に連結されている。触媒通路32上には触媒通路弁34が設置されており、当該触媒通路弁34を開閉することによって、触媒通路32の連通状態と遮断状態とを切り替えることができる。
触媒モジュール16は、蒸発燃料を燃焼させるための触媒36を内部に備える。触媒36として、蒸発燃料のHCと空気中のO2とを反応させてHCを水と二酸化炭素に分解する触媒を使用することができる。本実施例では、触媒36に白金触媒を用いている。触媒モジュール16は、触媒36の温度を測定するための温度センサ38と、触媒36を加熱するためのヒータ40とを備えている。温度センサ38は測定した触媒36の温度をECU20へ入力し、ECU20は温度センサ38によって測定された温度に基づいてヒータ40を制御する。また、触媒モジュール16は、先端が大気に開放された排気管42に連結されており、触媒モジュール16内で生じた二酸化炭素などを大気中へ放出することができる。
触媒36は固有の活性化温度(活性値)未満では蒸発燃料を燃焼することができない。そのため、触媒36の温度が活性値未満である状態で触媒モジュール16に蒸発燃料を供給すると、蒸発燃料は燃焼されることなく大気中へ放出され、大気汚染の原因となる。したがって、触媒36をヒータ40によって活性値まで加熱した後に蒸発燃料を供給する必要がある。蒸発燃料の燃焼中は、触媒36による蒸発燃料の燃焼反応が発熱反応であるため、供給される蒸発燃料の量が多くなるほど触媒温度は高くなり、供給される蒸発燃料の量が少なくなるほど触媒温度は低くなる。そのため、所定値以上の濃度の蒸発燃料が触媒36に供給される場合には、ヒータ40で加熱しなくても触媒36の温度は活性値以上に保たれる。したがってこのような場合には、蒸発燃料の燃焼の開始後にヒータ40を停止させても良い。また、吸着材Cからの蒸発燃料の脱離が進行すると、触媒36に供給される蒸発燃料の量は低下していき、これに伴い触媒36の温度も低下していく。そのため、図2に示されるように、蒸発燃料の脱離が完了した際に触媒36に供給される蒸発燃料の濃度(D0)を事前に調べることで、当該濃度(D0)に対応する触媒36の温度(T0)を脱離完了判定値に設定することができる。そして、蒸発燃料の燃焼中に触媒36の温度が脱離完了判定値(T0)まで低下したら、蒸発燃料の脱離が完了したと判定することが可能である。なお、温度センサ38は本明細書における温度検出手段に相当する。
キャニスタ12と触媒モジュール16の間には、両者に接するように熱電素子44が設置されている。熱電素子44は、低温部と高温部(本実施例においてはキャニスタ12と触媒モジュール16)の温度差を利用して発電することができる熱電素子(ゼーベック素子)であれば良く、その内部に用いられる金属及び半導体の種類は問わない。熱電素子44が作り出した電力は電動ポンプ14及び電動ヒータ26に供給される。また、熱電素子44は電力計46を備えており、電力計46によって測定された測定値がECU20へと入力される。
図3に示されるように、熱電素子の低温部と高温部の温度差、すなわち、熱電素子44が接しているキャニスタ12と触媒モジュール16との温度差が大きくなるほど熱電素子による発電量は多くなり、温度差が小さくなるほど熱電素子による発電量は少なくなる。そのため、キャニスタ12からの蒸発燃料の脱離量が少なくなると、触媒36に供給される蒸発燃料の濃度が低下し、触媒36の温度が低くなるため、キャニスタ12と触媒モジュール16との温度差が小さくなり、結果的に熱電素子44による発電量も少なくなる。したがって、キャニスタ12の脱離が完了した際における熱電素子44の温度差に対応する発電量を脱離完了判定値(W0)に設定することで、蒸発燃料の燃焼中に熱電素子44による発電量が脱離完了判定値(W0)まで低下したら、蒸発燃料の脱離が完了したと判定することが可能である。なお、電力計46は本明細書における発電量検出手段に相当する。
燃料タンク10は、タンク燃料パージ通路48を介してエンジン(図示しない)と連通されている。タンク燃料パージ通路48上にはタンク燃料パージ通路弁50が設置されており、当該タンク燃料パージ通路弁50を開閉することによって、タンク燃料パージ通路48の連通状態と遮断状態とを切り替えることができる。タンク燃料パージ通路48の一端は、タンク通路弁24と燃料タンク10との間においてタンク通路22に連結されており、タンク燃料パージ通路48の他端は吸気管52に連結されている。吸気管52は、エンジンの稼動中に当該エンジンに大気(空気)を吸入する管である。吸気管52は、アクセルペダル(図示しない)の踏み込み量に応じて吸入される空気量を制御するスロットルバルブ54と、エアフィルタ56とを備える。
タンク通路弁24、触媒通路弁34、及びタンク燃料パージ通路弁50は、ECU20によって開閉タイミングが制御される電磁弁である。ECU20は、中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)などを有する。ROMには所定の制御プログラムが予め記憶されており、CPUが、当該制御プログラムに基づいて、蒸発燃料処理装置の各構成要素を所定のタイミングで制御操作する。
次に、蒸発燃料処理装置による蒸発燃料の処理機構について説明する。図4は、本実施例における電動ポンプ14、触媒通路弁34、及びヒータ40の作動タイミングとそれに伴う触媒温度及び発電量の変化を表すグラフである。
駐車中(キーオフ時)は、タンク通路弁24、触媒通路弁34、及びタンク燃料パージ通路弁50は、それぞれ閉じられている。給油時に燃料タンク10の給油口(図示しない)が開けられると、その開口信号がECU20に入力され、タンク通路弁24がECU20によって開かれる。給油に伴って燃料タンク10の内圧が上昇すると、燃料タンク10内の蒸発燃料含有ガスがタンク通路22を介してキャニスタ12内に流入する。すると、キャニスタ12内の吸着材Cによって蒸発燃料が選択的に捕捉され、主に空気からなる残りのガスは大気通路28を通って外部に放出される。これにより、大気汚染を回避しながら燃料タンク10の内圧を低減することができ、燃料タンク10の破損が防止される。給油後に燃料タンク10の給油口が閉じられると、閉口信号がECU20に入力され、当該信号に基づきECU20がタンク通路弁24を閉じる。これにより、燃料タンク10は再度密閉される。
図4に示されるように、キーオン操作がなされると、ヒータ40が触媒36を加熱し、温度センサ38が当該触媒36の温度を測定する(タイミングP1)。触媒36の温度が活性値に到達すると、ECU20はヒータ40を停止すると共に、触媒通路弁34を開き、電動ポンプ14を稼働させる(タイミングP2)。電動ポンプ14がエアフィルタ30を通過した空気をキャニスタ12に導入すると、キャニスタ12内の吸着材Cから蒸発燃料が脱離する。そして、脱離した蒸発燃料は、キャニスタ12に導入された空気と共に触媒通路32を介して触媒モジュール16へ流入する。蒸発燃料含有ガスに含まれる蒸発燃料は、触媒モジュール16内で触媒36によって燃焼されて排気管42から大気中へと放出される。これによって、キャニスタ12に捕捉された蒸発燃料をキャニスタ12から脱離させて触媒36で燃焼することで、大気汚染を回避しながら、キャニスタ12の再生を行うことができる。
上述したように、触媒36における蒸発燃料の燃焼は発熱反応であるため、キャニスタ12から脱離した蒸発燃料を燃焼している触媒モジュール16はキャニスタ12よりも高温となる。熱電素子44はキャニスタ12と触媒モジュール16との間の温度差を利用して発電を行い、電動ポンプ14に電力を供給する。これにより、触媒で蒸発燃料を燃焼させた際に生じるエネルギーを電動ポンプ14の駆動に活用することができる。
また、熱電素子44で生じた電力が電動ヒータ26にも供給されることで、電動ヒータ26の作動により吸着材Cが加熱される。吸着材Cは温度が高くなると蒸発燃料を吸着できる量が減少するため、吸着材Cを加熱することによって蒸発燃料の脱離が促進される。これにより、より短い時間で蒸発燃料の脱離を終了することができ、消費エネルギーの削減を図ることができる。
蒸発燃料の燃焼中に、温度センサ38によって測定される触媒36の温度が脱離完了判定値(T0)以下になると、ECU20が蒸発燃料の脱離が完了したと判断し、電動ポンプ14を停止させると共に触媒通路弁34を閉弁することで、キャニスタ12のパージは終了する(タイミングP3)。同様に、蒸発燃料の燃焼中に、電力計46によって測定される発電量が脱離完了判定値(W0)以下になった場合(タイミングP3)も、ECU20が蒸発燃料の脱離が完了したと判断し、電動ポンプ14を停止させると共に触媒通路弁34を閉弁する。なお、触媒温度が脱離完了判定値(T0)以下になるより先に発電量が脱離完了判定値(W0)になった場合は、発電量が脱離完了判定値(W0)に到達した時点において脱離の完了が判断される。また、触媒温度が先に脱離完了判定値(T0)に到達した場合は、触媒温度が脱離完了判定値(T0)に到達した時点において脱離の完了が判断される。これによって、キャニスタ12のパージが完了した後に無駄な電力を消費することを防止できる。なお、キャニスタ12のパージはキーオフ操作をした場合にも停止される。
エンジンの稼動中に、圧力センサ18により測定された燃料タンク10の内圧が所定の正圧(開弁判定値)以上になると、ECU20はタンク燃料パージ通路弁50を開放する。燃料タンク10内は正圧になっているため、タンク燃料パージ通路弁50が開放されると、燃料タンク10内の蒸発燃料はタンク燃料パージ通路48を通って吸気管52へと流入する。そして、吸気管52に流入した蒸発燃料はエンジンに供給されて燃焼される。燃料タンク10内の蒸発燃料がタンク燃料パージ通路48に流入して燃料タンク10の内圧が所定値(例えば大気圧)まで低下すると、ECU20はタンク燃料パージ通路弁50を閉じる。このようにして、燃料タンク10の内圧が低減され、燃料タンク10の破損が防止される。なお、開弁判定値は燃料タンク10の耐圧強度未満であり、正圧であれば良いが、エンジンが停止している場合、給油時を除いてタンクの圧抜きがなされないことを考慮すると、燃料タンク10の耐圧強度に対して十分な余裕のある値に設定することが好ましい。
(変形例)
上記実施例では、熱電素子44で生じた電力はキャニスタ12を加熱するために電動ヒータ26に供給されると共に、キャニスタ12に空気を導入するために電動ポンプ14に供給されたが、電動ヒータ26と電動ポンプ14のいずれか一方のみに電力を供給しても良い。
上記実施例では、温度センサ38は触媒36の温度を測定する構成であったが、触媒モジュール16から排出される燃焼ガスの温度も蒸発燃料の燃焼量が少なくなると低下するため、温度センサ38は当該燃焼ガスの温度を測定する構成としても良い。また、上記実施例では、蒸発燃料の脱離完了は温度センサ38によって測定される触媒36の温度と、電力計46によって測定される熱電素子44の発電量とに基づいて判断されるが、いずれか一方のみを用いても良い。これによって、温度センサ38と電力計46の一方を省略することができるため、装置の構造を簡略化することができる。
また、上記実施例では熱電素子44はキャニスタ12と触媒モジュール16に接するように配置されているが、熱電素子44の設置場所は、触媒36が蒸発燃料を燃焼した際に生じる熱を利用できる場所であれば上記実施例の場所に限られない。例えば、排気管42が触媒モジュール16から排出される燃焼ガスによって加熱される場合は、熱電素子44の高温部を排気管42に接するように配置し、低温部をキャニスタ12に接するように又はいずれの構成部材にも接しないように配置しても良い。
10 燃料タンク
12 キャニスタ
14 電動ポンプ
16 触媒モジュール
18 圧力センサ
20 ECU
22 タンク通路
24 タンク通路弁
26 電動ヒータ
28 大気通路
30 エアフィルタ
32 触媒通路
34 触媒通路弁
36 触媒
38 温度センサ
40 ヒータ
42 排気管
44 熱電素子
46 電力計
48 タンク燃料パージ通路
50 タンク燃料パージ通路弁
52 吸気管
C 吸着材

Claims (5)

  1. 燃料タンクで生じた蒸発燃料を吸着可能な吸着材が充填されたキャニスタと、前記吸着材から脱離した蒸発燃料を燃焼させる触媒と、前記触媒を加熱するヒータと、前記キャニスタに大気を導入して前記吸着材に吸着された蒸発燃料を脱離する電動ポンプとを備える蒸発燃料処理装置であって、
    前記触媒で蒸発燃料を燃焼する際に生じる熱を利用して発電可能な熱電素子を備え、
    前記熱電素子が生じる電力が電動ポンプに供給されることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 請求項1に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    触媒温度又は燃焼ガス温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記温度検出手段により検出された温度が所定値以下である場合には、前記電動ポンプが停止されることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記熱電素子の発電量を検出する発電量検出手段を備え、
    前記発電量検出装置により検出された発電量が所定値以下の場合には、前記電動ポンプが停止されることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記キャニスタと前記触媒とを連通する触媒通路を連通・遮断する触媒弁を備え、
    キーオン後に前記ヒータが前記触媒を活性値まで昇温した後、前記触媒弁を開弁すると共に前記電動ポンプを駆動するよう制御されていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の蒸発燃料処理装置であって、
    前記吸着材を加熱する電動ヒータを備え、
    前記熱電素子が生じる電力が前記電動ヒータに供給されることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
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