JP2012179958A - 車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用表示装置は、運転者撮影用カメラと、後方撮影用カメラと、モニタとを備えている。ドライバが前方を向いて運転しているときに領域Hに顔部が位置する場合は、後方撮影用カメラで撮影した画像のうち、中央部分の画像2を切り出してモニタに表示する。ドライバが顔を左側に動かした場合には、中央部分よりも右方の画像、顔を右側に動かした場合には中央部分よりも左方の画像をモニタに表示する。そのため、この自動車用表示装置は、顔を左右に移動するだけの簡単な操作で、画像2から外れた位置にあるものを、モニタを通じて確認することができる。
【選択図】図4
Description
また、別の対策として、スイッチ操作等によりカメラを左右に振ることも考えられるが、運転中のドライバにスイッチ操作の負担を負わせることとなるため、この対策も好ましいものではなかった。
そのため、例えば、通常ドライビングポジションを取っているときに顔が位置する場所に、ドライバの顔がある場合、撮影装置で撮影された画像の中央部分を切り出し、そこから左方に移動したときは右方部分を切り出し、右方に寄ったときは左方部分を切り出せば、バックミラー等を用いている場合のように、顔を移動するだけで、様々な方向を表示装置に表示することが可能となる。
また、顔位置検出手段は、撮像装置で撮影したドライバの顔の輪郭を抽出して、ドライバの顔の位置を検出する装置など、どのような方法で検出してもよい。
また、本発明の車両用表示装置は、予め定められた基準幅の内か外に顔を移動するだけで、表示装置に表示される画像を変更することができるので、ドライバにとって操作がわかりやすい。
まず、(1)ドライバの顔の位置が、ドライバが前方を見るときの基準位置から見て右方に移動したとき、前記表示装置の表示画面の左辺を頂点とし、該頂点から前記基準位置及び移動後の顔の位置を結ぶ線分の間の角度をLとし、(2)ドライバの顔の位置が前記基準位置から見て左方に移動したとき、前記表示装置の表示画面の右辺を頂点とし、該頂点から前記基準位置及び移動後の顔の位置を結ぶ線分の間の角度をMとし、(3)基準位置を頂点とし、該頂点から前記表示装置の表示画面の右辺及び左辺を結ぶ線分の間の角度をKとする。
また、ドライバの顔の位置が、前記基準位置から見て左方に移動する場合、角度T/画角Rが角度M/角度Kよりも大きくなるように切出位置を決定する。
尚、以下の説明では、自動車の一般的な進行方向を前方、その反対側を後方と呼び、自動車の前後方向に垂直な自動車の幅方向に沿った方向であって、ドライバが自動車の前方を向いて運転しているときに、右手が位置する側を右方、左手が位置する側を左方と呼んで説明する。
本実施形態の車両用表示装置1は、図1に示すように、自動車に適用される装置であり、後方撮影用カメラ2と、運転者撮影用カメラ3と、液晶モニタ4とを備えている。
顔位置検出装置5は、運転者撮影用カメラ3が撮影した動画であるドライバ画像を入力し、ドライバの顔の位置を検出するものである。
この表示画像移動処理は、エンジンが始動すると開始される。
S1では、ドライバの顔の位置を検出する処理が実行され、具体的には、運転者撮影用カメラ3で撮影したドライバ画像の中で、ドライバの顔の中心線の位置を検出する処理が実行される。
S4では、S1で検出されたドライバの顔の位置が右に寄っている、すなわち、ドライバの顔の中心線が領域Iに位置するかが判定され、ドライバの顔が右に寄っていると判定された場合(S4:YES)、顔位置検出装置5では変換器6に対しS5の処理を実行するよう指示する処理が実行される。
上述した車両用表示装置1では、ドライバがドライビングポジションを取っているとき、すなわち、ドライバの顔が領域Hに位置するときは(図4(e)参照)、後方画像のうち中央部分の画像2が液晶モニタ4に表示される(図4(b)参照)。すなわち、自動車の真後ろの画像が液晶モニタ4に表示される。
次に、第2実施形態について説明する。
尚、以下の説明では、第1実施形態を異なる点について説明し、第1実施形態の構成と同一の構成については、同じ符合を用いて説明する。
次に、領域G〜Iに対応する各切出枠により後方撮影用カメラ2で撮影した後方画像を切り出す位置について、以下、図7を用いて詳細に説明する。
図7(a)に示すように、ドライバの顔が左右に移動すると想定されるライン(DL)上の点であって、ドライバの顔の中心線が領域Hの左右方向の中央に位置するとき、DLと中心線が交差する点V(「基準位置」)、その基準位置Vを頂点とし、この基準位置Vから液晶モニタの表示画面40の右辺及び左辺を結ぶ線分の間の角度をKとする。
また、ドライバの顔の中心線が領域Iに位置するときに、後方撮影用カメラ2で撮像した後方画像の一部を切り出す切出枠が基準枠に比べ左側に膨らんだとき、この左側に膨らんだ分の画角の角度をSとする。また切り出す全体の画角をQとする。
このようにすると、顔を左右どちらに移動しても、基準位置Vから領域Hと領域G又はIとの境界まで顔を移動した場合に想定される範囲よりも広い範囲の画像を見ることができる。
第2実施形態においても、図5で説明した表示画像移動処理を実行しているが、ステップ(S3,S5,S6)で行われる処理が異なるだけなので、以下では、S3,S5,S6で実行される処理について詳細に説明する。
画像3を表示中の場合は(S30:YES)、直ちにS3の処理を終了し、図5の処理に戻りS1が実行され、画像3を表示中でない場合は(S30:NO)、次にS31が実行される。
画像1を表示中の場合は(S31:YES)、後述するS8の処理を実行した後、S32の処理が実行され、画像1を表示中でない場合は(S31:NO)、直ちにS32の処理が実行される。
そして、このS32では、変換器6内に記憶されているカウンタ値であるTが0にリセットされる。
そして、S34では、基準枠の右辺側の座標をT増加する処理が実行される。
S35では、S34で右方向に基準枠を拡大した切出枠で切り出した画像を、液晶モニタの画面サイズに合わせて左右方向に縮小して、その縮小した画像を液晶モニタに出力する処理が実行される。
S36では、S33〜S35の処理を繰り返すことにより漸次大きくなる切出枠の大きさが、ドライバの顔の中心線が領域Gに位置するときに液晶モニタに表示する画像3を切り出すときの切出枠と同じ大きさになったか否かが判定される。
第2実施形態のS5では、まず、図11に示すように、画像1(図6(a)参照)を液晶モニタに表示中か判断する処理が行われる(S50)。
画像3を表示中の場合は(S51:YES)、後述するS9の処理を実行した後、S52の処理が実行され、画像3を表示中でない場合は(S51:NO)、直ちにS52の処理が実行される。
そして、このS52では、変換器6内に記憶されているカウンタ値であるTが0にリセットされる。
そして、S54では、基準枠の左辺側の座標をT減少する処理が実行される。
S55では、S54で左方向に基準枠を拡大した切出枠で切り出した画像を、液晶モニタの画面サイズに合わせて左右方向に縮小して、その縮小した画像を液晶モニタに出力する処理が実行される。
S56では、S52〜S55の処理を繰り返すことにより漸次大きくなる切出枠の大きさが、ドライバの顔の中心線が領域Iに位置するときに液晶モニタに表示する画像1を切り出すときの切出枠と同じ大きさになったか否かが判定される。
第2実施形態のS6では、まず、図12に示すように、基準枠(図6(b)参照)で切り出された画像2を表示中か判断する処理が行われる(S60)。
画像3を表示中の場合は(S61:YES)、後述するS10の処理を実行した後、図6の処理に戻りS1が実行され、左側に広がった切出枠(図6(a)参照)で切り出した画像1を表示中の場合は(S61:NO)、後述するS8の処理を実行した後、図6の処理に戻りS1が実行される。
このS8の処理が開始されると、図13(a)に示すように、まず、変換器6内に記憶されているカウンタ値であるTを0にリセットする処理が実行される(S80)。
そして、S82では、に基準枠の左側の座標をT増加する処理が実行される。
S83では、S82で切り出した画像を、液晶モニタの画面サイズに合わせて左右方向に縮小して、その縮小した画像を液晶モニタに出力する処理が実行される。
S84では、切出枠が、基準枠の大きさになったかいなかが判定される。
具体的には、切出枠の左辺の端点の座標(X4+T、Y1)及び(X4+T、Y2)が、画像2を表示するときの切出枠の座標(X1,Y1)、(X1,Y2)と一致しているかが判定される。
第2実施形態のS9の処理が開始されると、図13(b)に示すように、まず、変換器6内に記憶されているカウンタ値であるTを0にリセットする処理が実行される(S90)。
そして、S92では、基準枠の右側の座標をT減少する処理が実行される。
S93では、S92で切り出した画像を、液晶モニタの画面サイズに合わせて左右方向に縮小して、その縮小した画像を液晶モニタに出力する処理が実行される。
S94では、切出枠が、基準枠の大きさになったかいなかが判定される。
具体的には、切出枠の右辺の端点の座標(X3−T、Y1)及び(X3−T、Y2)が、画像2を表示するときの切出枠の座標(X2,Y1)、(X2,Y2)と一致しているかが判定される。
以上説明した第2実施形態の車両用表示装置1のように、ドライバが顔を左右に移動したときに、基準枠の右辺または左辺を広げて、液晶モニタに表示される画像の画角を広げると、基準枠で切り取っていた画像2として表示されていたものが消されることなく、基準枠で切り取っていた画像2よりも右方または左方にあるものを液晶モニタに表示させることができる。
上記実施形態では、バックミラーが取り付けられる位置に後方撮影用カメラ2を設置したものについて説明したが、サイドミラーが取り付けられる位置に後方撮影用カメラ2を設置し、通常サイドミラーを介して確認することができる自動車の後方を撮影した画像について、上記実施形態で行っている処理と同様の処理を行ってもよい。このことから、本発明中の特定方向は、自車両の真後ろに限定されるものではない。
その場合、第2実施形態と同様、図14に示すように、ドライバの顔の位置が、基準位置Vから見て右方に移動する場合、角度S/画角Rが角度L/角度Kよりも大きくなるように切出位置を決定してもよい。また、ドライバの顔の位置が、基準位置Vから見て左方に移動する場合、角度T/画角Rが角度M/角度Kよりも大きくなるように切出位置を決定してもよい。
また、領域Hの幅は、ドライバが適宜設定するようにしてもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
Claims (6)
- 車両の周囲の特定方向を撮像する撮像装置と、
この撮像装置で撮像された画像のうち、一部を切り出して表示する表示装置と、
ドライバの顔の位置を検出する顔位置検出手段と、
この顔位置検出手段で検出された顔の位置に対応する切出位置を決定する切出位置決定手段と
を備え、
前記表示装置は、
前記切出位置決定手段で決定された切出位置に対応する部分の画像を表示することを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項1に記載の車両用表示装置において、
前記切出位置決定手段は、
前記顔位置検出手段で検出されたドライバの顔の位置が左方に移動したときは、画像の切出位置を右方に移動し、ドライバの顔の位置が右方に移動したときは、画像の切出位置を左方に移動することを特徴とする表示装置。 - 請求項1に記載の車両用表示装置において、
前記切出位置決定手段は、
前記顔位置検出手段で検出された顔の位置が左方に移動したときは、顔が中央に位置するときの画像の切出位置を右方側に広げ、顔の位置が右方に移動したときは、顔が中央に位置するときの画像の切出位置を左方に側に広げ、
前記表示装置は、
切り出した画像を、前記表示装置の画面サイズに合わせて縮小して表示することを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項2〜3のいずれか1項に記載の車両用表示装置において、
前記顔位置検出手段は、
ドライバが車両の前方を見ているときにドライバの顔が位置する基準幅内の領域よりも右側の領域にドライバの顔が位置するか、前記基準幅内の領域よりも左側の領域にドライバの顔が位置するかを検出することにより、ドライバの顔が右方又は左方に移動したことを検出することを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項2〜4のいずれか1項に記載の車両用表示装置において、
前記切出位置決定手段は、
ドライバの顔の位置が、ドライバが前方を見るときの基準位置から見て右方に移動したとき、前記表示装置の表示画面の左辺を頂点とし、該頂点から前記基準位置及び移動後の顔の位置を結ぶ線分の間の角度をLとし、
ドライバの顔の位置が前記基準位置から見て左方に移動したとき、前記表示装置の表示画面の右辺を頂点とし、該頂点から前記基準位置及び移動後の顔の位置を結ぶ線分の間の角度をMとし、
前記基準位置を頂点とし、該頂点から前記表示装置の表示画面の右辺及び左辺を結ぶ線分の間の角度をKとし、
ドライバの顔の位置が前記基準位置にあるときに、前記撮像装置で撮像した画像の一部を切り出す画角をRとし、
ドライバの顔の位置が、前記基準位置から見て右方に移動することで、前記撮像装置で撮像した画像の一部を切り出す画角が左側に膨らんだあるいは移動したとき、該左側に膨らんだあるいは移動した角度をSとし、
ドライバの顔の位置が、前記基準位置から見て左方に移動することで、前記撮像装置で撮像した画像の一部を切り出す画角が右側に膨らんだあるいは移動したとき、該右側に膨らんだあるいは移動した角度をTとした場合、
ドライバの顔の位置が、前記基準位置から見て右方に移動する場合、角度S/画角Rが角度L/角度Kよりも大きくなるように切出位置を決定し、
ドライバの顔の位置が、前記基準位置から見て左方に移動する場合、角度T/画角Rが角度M/角度Kよりも大きくなるように切出位置を決定することを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用表示装置において、
前記表示装置は、
ドライバの顔が移動したことが検出されて、移動前に表示されていた画像から、移動後に表示される画像に切り替わる際、画角が漸次広がるように画像を表示し、又は、同じ画角で撮影方向が漸次移動するように画像を表示することを特徴とする車両用表示装置。
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