JP2012178248A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタの嵌合長を短くすることなく、また、端子の強度低下を抑制しつつ、コネクタの低背化を可能とする電気コネクタを提供することを課題とする。
【解決手段】電気絶縁材料で作られたハウジング10と、金属帯状片をその板厚方向に屈曲して作られ該ハウジング10により保持される端子20とを有し、相手コネクタ2との嵌合状態で該端子20が相手端子40と接触する電気コネクタにおいて、端子20は、該端子20の少なくとも一部がその板厚方向を相手コネクタ2との嵌合方向として相手端子の対応部分と対向する対向域を有し、上記嵌合状態で該対向域での板厚範囲が相手端子の対応部分の板厚範囲と上記嵌合方向で重複部分を形成するように位置する係合部25を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属帯状片をその板厚方向に屈曲して作られる端子を有する電気コネクタに関する。
この種の電気コネクタとしては、特許文献1に開示されているものが知られている。特許文献1のコネクタの端子は、金属帯状片をその板厚方向に屈曲して形成されたU字状部と逆U字状部分をつなげて略S字状の形態をなし、逆U字状部分がハウジングの周壁へ上方から取り付けられて保持される被保持部をなし、U字状部分が相手コネクタの相手端子と接触する接触部を有している。これに対し、相手コネクタは、同じく金属帯状片をその板厚方向に屈曲して作られており、U字状部分にて接触部を設けるとともに、このU字状部分の一方の脚部から横方向に延出してここを接続部としている。かかる本発明のコネクタは、相手コネクタが上方から嵌合された嵌合状態では、上記接触部が相手端子により嵌合方向に対して直角な方向に圧せられて、弾性変位状態で接触部が上記相手端子と所定の接圧をもって接触する。コネクタの嵌合状態では、この相手コネクタは、U字状部分が上記端子のU字状部分に進入し、横方向に延出する接続部が上記端子の逆U字状部分の上に近接して位置する。したがって、コネクタの上記端子のU字状部分そして逆U字状部分の上方に相手端子のU字状部分そして接続部がそれぞれ、二層をなして重なるように位置する。
特開2007−035291
この種のコネクタは、ハウジングの底壁が回路基板に接面あるいは対面するように該回路基板に取り付けられる。コネクタを含めた電子部品は回路基板に取り付けられた状態で該回路基板が積層されるので低背化が求められる。すなわち、上述のコネクタは嵌合方向での高さが小さいことが重要となる。したがって、この高さを決定する最大の要素たる端子は、上記嵌合方向に延びる弾性腕部を、接触部での接圧を確保しつつ、いかに短くするかが重要となる。しかし、この種のコネクタは、コネクタ嵌合開始から完了までに、両コネクタの接触部同士の接触移動範囲(長さ)、いわゆる有効嵌合長が長いことを求められる。したがって、コネクタの低背化が要請されているからといって、単純には上記弾性腕部を短くするわけには行かない。その結果、他の部位で、低背化を実現せねばならない。
上記嵌合方向に延びる弾性腕部以外の部位となると、これに対して直角方向に延びる部位ということになる。これらの部位とは、特許文献1の例では、U字状部分の屈曲下部そして逆U字状部分の屈曲上部である。しかし、両部の上には、相手端子が二層をなして重なるように位置しているので、これらの部分では板厚二枚分以上の寸法と、両端子が衝突しない程度の隙間を加味した寸法以上は必要であり、ここでは、低背化を実現困難である。さりとて、板厚を薄くすると、それだけ端子の強度を低下させることとなり、多くは望めない。
本発明は、コネクタの嵌合長を短くすることなく、また、端子の強度低下を抑制しつつ、コネクタの低背化を可能とする電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る電気コネクタは、電気絶縁材料で作られたハウジングと、金属帯状片をその板厚方向に屈曲して作られ該ハウジングにより保持される端子とを有し、相手コネクタとの嵌合状態で該端子が相手端子と接触する。
かかる電気コネクタにおいて、本発明では、端子は、該端子の少なくとも一部がその板厚方向を相手コネクタとの嵌合方向として相手端子の対応部分と対向する対向域を有し、上記嵌合状態で該対向域での板厚範囲が相手端子の対応部分の板厚範囲と上記嵌合方向で重複部分を形成するように位置する係合部を有することを特徴としている。
このような構成の本発明のコネクタは、相手コネクタとの嵌合直前状態では、上記端子の対向域が相手端子の対応部分と嵌合方向を板厚方向として対向している。相手コネクタが嵌合されると、本発明のコネクタの端子の上記対向域に設けられている係合部が相手端子の対応部分と板厚方向で重複するように位置して噛み合うようになる。すなわち、重複量だけ低背化することになる。このような係合部を形成しても、その周囲には原板厚部が残るために、対向域での強度は、さほど低下しない。また、これに加えて、係合部が相手端子の対応部分との係合(噛み合い)により、端子の接触部での接触時の強度向上が図れる。すなわち、接触時に端子に嵌合方向に対して直角な方向でのコジリ等の外力が作用した際に、上記係合部での板厚面が互いに当接可能となって規制し合い、その結果、強度が向上する。
本発明において、係合部は、板厚方向に貫通する窓状もしくは側縁での切欠き状の貫通空所により形成されていることとしても、板厚方向に没した没入空所により形成されていることとしてもよい。係合部を貫通空所とすれば、相手端子の対応部分は該貫通空所で板厚分だけ進入可能となるので、重複量が大きくなり、コネクタの小型化の貢献度が大となる。しかし、貫通空所の形成により、若干といえども、その周囲での強度低下は免れないので、小型化を然程求められないときには、重複量は小さくなるが、没入空所とすることによって強度確保を優先させることができる。
本発明において、係合部が形成される部位の板面形態は、相手端子との関係で決定することができ、係合部は、端子の平坦板面部位を加工して形成されていることとしても、あるいは、端子の弯曲板面部を加工して形成されていることとしてもよい。
本発明においては、対向域が相手端子の対応部分と板厚方向で重複して位置しなくとも、コネクタの低背化が可能である。
かかる場合、端子は、該端子の少なくとも一部がその板厚方向を相手コネクタとの嵌合方向として相手端子の対応部分と対向する対向域を有し、該対向域は、相手端子と嵌合方向で対応する位置で、板厚方向に没した没入空所、又は、板厚方向に貫通する窓状もしくは側縁での切欠き状の貫通空所が形成されているようにすることができる。
このような構成のコネクタにあっては、相手コネクタの端子の対応部分が本発明のコネクタの端子の対向域における上面と同一レベルにまで近接しても、没入空所の深さの分だけ上記相手端子の対応部分との間に隙間を確保できてコネクタ嵌合時の衝突が回避され、上述のごとく近接させることができた分だけコネクタの低背化が図れることとなる。
本発明は、以上のように、金属帯状片をその板厚方向に屈曲して作られる端子がコネクタ嵌合方向で相手端子と対向する対向域に、相手端子の対応部分と、上記嵌合方向で板厚方向に重複して位置する係合部を有するようにしたので、弾性腕部を短くしたり板厚を薄くしたりすることなく、有効嵌合長を確保しつつこの重複分だけコネクタ低背化を図ることができる。また、係合部が相手端子と板厚方向で重複しながら係合するので、嵌合方向のみならず、板厚面でも相手端子との係合が可能となり、端子同士の接触時の強度が向上する。さらに、本発明では、上記重複分を有していなくとも、対向域に相手端子の対応部分に対応する部位に、没入空所、貫通空所を形成するだけで、上記対応部分が上記対向域に、互いに衝突しない程度にまで至近しても隙間を確保でき、至近させた分だけコネクタの低背化が図れる。
本発明の一実施形態のコネクタ全体を示す斜視図である。 図1のコネクタの相手コネクタであり、嵌合状態とは上下を反転した姿勢での全体斜視図である。 図1のコネクタと図2の相手コネクタの嵌合直前状態での断面図である。 図3の両コネクタから端子を一つずつ抜き出して示す斜視図である。 図3の両コネクタの嵌合完了時での断面図である。 図4の本発明のコネクタの端子の変形例を示す斜視図である。 本発明のコネクタの端子についての他の形態の斜視図である。 本発明のコネクタの端子についてのさらに他の形態の斜視図である。
以下、添付図面に基づいて本発明に係る電気コネクタの実施形態を説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係るコネクタ及び相手コネクタそれぞれについて全体外観を、嵌合側を上方に向けて示す斜視図である。図3は、図1のコネクタと相手コネクタについてのコネクタ嵌合前における断面図であり、図4は、図3の両コネクタの端子を一つ抜き出して示す斜視図である。図2に示された相手コネクタは、コネクタ嵌合時には、図3のごとく上下反転して嵌合側を下方に向けられる。
図1に示される本実施形態のコネクタ1は、その底壁で回路基板(図示せず)に取り付けられるコネクタであって、相手コネクタの受入凹部に適合した枠状の嵌合部を有しており、該嵌合部が上記受入凹部内に嵌入することにより、コネクタ同士が嵌合接続されるようになっている。上記コネクタ1は、図1に示されるように、略直方体外形の合成樹脂製のハウジング10と、該ハウジング10の長手方向で該ハウジング10に一体モールド成形により配列保持される複数の金属製の端子20とを有している。
ハウジング10は、上記回路基板に対面する底壁11と該底壁11から起立する周壁12とを有しており、該底壁11と周壁12によって囲まれ図1そして図3での上方に開口する空間が、コネクタ嵌合状態で相手コネクタ2のハウジング30の突壁部32を受け入れる受入凹部15として形成されている。上記周壁12は、互いに対向して上記長手方向に延びる二つの側壁13と側壁13同士を連結する端壁14とを有しており、該側壁13が端子20を配列保持している。
次に、端子20は、図4によく見られるように、金属板条片を板厚方向に屈曲して作られており、図1のごとく、ハウジング10の短手方向(図1での左右方向)で対称をなし二列をなして長手方向に複数配列された状態で上記ハウジング10のそれぞれの側壁13に保持されている。該端子20は、図3にも見られるように、該側壁13に保持される逆U字状の被保持部21と、該被保持部21の二つの脚部のうち受入凹部15側に位置する一方の脚部21A(以下、「内側脚部21A」という)から、屈曲された移行部26を経て該内側脚部21Aの下端から上記短手方向に延びて形成され上記回路基板の対応回路部に半田接続されるための接続部24とを有している。図3によく見られるように、端子20は、上記被保持部21および移行部26で、ハウジング10との一体モールド成形により上記側壁13で保持されている。
上記被保持部21は、ハウジング10の側壁13を上方から跨ぐようにして該側壁13に埋没されている。該被保持部21は、逆U字状部分の内側板面および側縁が側壁13に保持されていて、上記逆U字状部分の外側板面が側壁13から露呈している。ハウジング10の短手方向(図1での左右方向)での上記被保持部21の寸法は、相手コネクタ2の端子40(以下、「相手端子40」という)の後述する接触部42Bとロック部41A−1との間隔よりも若干大きくなっている(図3参照)。すなわち、上記被保持部21の内側脚部21Aの受入凹部15側に位置する、該内側脚部21Aの板面は、底壁11寄り位置(図1での下側位置)の部分で、コネクタ嵌合状態にて相手コネクタ2の相手端子40の対応接触部42Bと接圧をもって接触する接触部21A−1を形成している。該接触部21A−1は若干没入されており、相手端子40の接触部42Bとの接触時に、該接触部42Bに対するロックの機能をも有している。また、上記被保持部21の他方の脚部21B(以下、「外側脚部21B」という)の受入凹部15から離れて位置する、該外側脚部21Bの板面は、底壁11寄り位置(図2での下側位置)の部分が没して凹部が形成されていて、該凹部が上記相手端子40のロック部41A−1と係止する被ロック部21B−1として機能する。
上記逆U字状部をなす被保持部21の内側脚部21Aと外側脚部21Bとを連結する弯曲上板部21Cは、コネクタ嵌合方向で相手端子40の対応部分と近接しながら板面同士で対向する対向域をなし、その上面は局部的に係合部25として没入空所が形成されている。この没入空所として形成された係合部25は、図4によく見られるように、弯曲上板部21Cで、端子幅方向では両側縁を残し殆んどの領域に、そして端子長手方向では、没入した上記接触部21A−1そして被ロック部21B−1に至近する位置にまで及ぶ領域に形成されている。上記係合部25は、コネクタ嵌合時に相手端子の対応部分の進入を許容するように、端子をその板厚方向にプレスすることにより没入形成されるが、その没入深さは、相手端子の対応部分の求められる進入量そして、係合部25周辺の強度を勘案して決定される。本実施形態では、係合部で部分的に板厚を減ずるが係合部周辺には、原板厚部分が残るので、さほど強度は低下しない。
上記端子20の接続部24は、図1及び図3に見られるように、ハウジング10の底壁11の下面とほぼ同じ高さに位置していて、回路基板の対応回路部との半田接続が可能となっている。
上述のごとくの本実施形態に係るコネクタ1に嵌合する相手コネクタ2は、コネクタ嵌合方向を上方として示す図2に見られるごとく、回路基板(図示せず)上に取り付けられて、既述の本実施形態のコネクタ1に対して、図3のごとく、上方から嵌合接続されるコネクタであり、略直方体外形をなす合成樹脂製のハウジング30と、図2に見られるように、該ハウジング30の長手方向で該ハウジング30に配列保持される複数の金属製の相手端子40とを有している。この相手コネクタ2は、上記コネクタ1に嵌合されるときには、図2の状態から上下反転された姿勢で、図3に示されるようにして、上記コネクタ1に対して下方に向け降下されることは、すでに述べた通りである。
図2に示されているように、上記ハウジング30は、取付対象面である回路基板の面に対面し端子配列方向を長手方向として延びる底壁31と、該長手方向に延びるとともに該底壁31から上方へ向け突出する突壁部32と、該底壁31から起立し該突壁部32を囲む周壁33とを有している。該周壁33は、互いに対向して上記長手方向に延びる二つの側壁34と、該二つの側壁34の端部同士を連結し該長手方向に対して直角な短手方向に延びる二つの端壁35とを有している。上記周壁33と突壁部32との間で上方に開口した四角環状の空間は、既述のコネクタ1の嵌合部を受け入れるための受入凹部36として形成されている。上記両方の側壁34は、上記長手方向で所定間隔毎に相手端子40を配列保持している。このハウジング30については、該ハウジング30により保持される相手端子40との関連で、後に再度説明する。
上記相手端子40は、金属板条片を板厚方向で屈曲して作られていてU字状部分と逆U字状部分を連結した略横S字状をなしており、ハウジング30の突壁部32に対して対称をなし二列に配列された状態で上記ハウジング30の上記側壁34で保持されている。該相手端子40は、図3に見られるように、ハウジング30の上記側壁34で保持されるU字状(図2では上下反転した姿勢なので逆U字状にあらわれている)の被保持部41と、該ハウジング30の短手方向での突壁部32寄り位置で下方に延び下端に自由端を有する弾性腕部42と、ハウジング30の底壁31に面して上記短手方向に延び該被保持部41の一方の脚部(後述する内側脚部41A)と弾性腕部42とを図3の上端位置で連結する基部43と、被保持部41の他方の脚部(後述する外側脚部41B)からハウジング30外へ延びて回路基板(図示せず)上の対応回路に半田接続される接続部44とを有している。上記基部43は、コネクタ嵌合方向で上記端子20の対応部分と近接しながら板面同士で対向する対向域をなしている。図2および図3によく見られるように、相手端子40は、上記被保持部41にてハウジング30との一体モールド成形により保持されている。上記接続部44は、半田接続可能な程度に延びていれば良いことは、言うまでもない。又、本実施例においては、端子は、ハウジング30との一体モールド成形としたが、側壁へ圧入することによって、ハウジングへ組み込んでも良い。
図3によく見られるように、被保持部41は、上述したようにU字状をなしており、側壁34の内側面に沿って延びる一方の脚部41A(以下「内側脚部41A」という)と、側壁34の外側面寄りに位置する他方の脚部41B(以下「外側脚部41B」という)とを有している。上記内側脚部41Aは、その上端寄り位置にて後述の接触部42Bと対向するようにハウジング30の受入凹部36内に突出するロック部41A−1が形成されている。該ロック部41A−1は、既述の相手コネクタ1の端子20に没入形成された被ロック部21B−1に係止することにより、コネクタ嵌合状態を維持するとともに、該被ロック部21B−1との係止時に接触して電気的に導通することにより、上記接触部42Bを補助する役割も果たす。
図2および図3によく見られるように、被保持部41は、一部が側壁34に埋没するようにして図3で該側壁34を下方から跨ぐようにして該側壁34で一体モールド成形により保持されている。該被保持部41は、内側脚部41Aの内側板面および側縁が側壁34に接面保持されていている。一方、外側脚部41Bは、図3で下半部が上記側壁34に埋没しており、上半部がその外側板面で露呈している。図3でU字状部分の底部をなし上記内側脚部41Aと外側脚部41Bを連結する部分は、内側部の外面が露呈し外側部が完全に側壁34に埋没している。上記外側脚部41Bの上端からは、屈曲部を経て接続部44が横方向に向けハウジング30外に延出している。該接続部44は、図2および図3に見られるように、底壁31の下面とほぼ同じ高さに位置していて、回路基板の対応回路部との半田接続が可能となっている。
上記弾性腕部42は、該弾性腕部42と基部43との間で屈曲された移行部45を経てハウジング30の上記突壁部32に沿って下方へ向けて延びており、その板厚方向での撓みにより、上記短手方向に弾性変位可能となっている。弾性腕部42は、その自由端側たる下端部分に向け側壁34の方へ傾斜している。コネクタ嵌合時には、図3にて上記逆U字状部分に既述のコネクタ1の端子20が進入してくるので、上記弾性腕部42は、下端部分に向け、端子20に接触するように、そして端子20との干渉量を増す方向に傾斜している。上記弾性腕部42は、図3にてその下端縁に近い部分が、下端縁に向け板厚を減ずるように加工された斜面部42Aが形成されている。上記弾性腕部42は、上述のごとく傾斜していて下方に向け内側脚部41Aの方へ近づいているので、上記斜面部42Aの形成により、該斜面部42Aとその上端に位置する非斜面部との境界域が突状をなし、この境界域が接触部42Bを形成する。コネクタ嵌合に直角な方向(図3にて横方向)で、上記接触部42Bは端子20と干渉量δを有しており、又、上記斜面部42Aに相当する範囲に、該干渉量δをもつ上記端子20の接触部の面が位置している。図3に見られるように、上記斜面部42Aの下端縁は、より低背とするために面取り部42Cが形成されている。この面取り部42Cは、丸味をもっていても平坦な面であっても良い。本発明において、上記斜面部42Aは、丸味をもっていても平坦な面であっても良く又、弾性腕部42の上端縁から短い距離の範囲に形成すれば良く、既述の端子20の誘導が可能な最小限範囲に形成されるのが好ましい。
ここで、再度、ハウジング30について説明すると、図3にて該ハウジング30の受入凹部36の内面に、上記相手端子40の逆U字状部分を収めるための端子配列溝37が形成されている。該端子配列溝37は、底壁に相手端子40の基部43のために形成された底壁側溝部37Aと、突壁部32に弾性腕部42のために形成された突壁部側溝部37Bとを有し、これらの二つの溝部37A,37Bが連通して形成されている。また、突壁部側溝部37Bの両側には、図2に見られるように該突壁部側溝部37Bよりも浅い側方溝部37Cが形成されていて、隣接する側方溝部37C同士間で相手コネクタの対応部を端子配列方向と直交する方向に規制する規制部38を形成している。かくして、弾性腕部42は、側方溝部37C同士間に位置し、既述のコネクタ1との嵌合状態では、上記突壁部側溝部37Bの内方(溝底方向)へ弾性変位が可能となっている。この弾性腕部42は、上記嵌合状態では、その一部が上記突壁部側溝部37B内に入り込むが、上記接触部42Bとその近傍は、コネクタ1の端子20との十分な接圧を確保した状態で、側方溝部37C外に位置する。また、本実施形態においては、突壁部側溝部37Bの両側に規制部38が形成されているが、該規制部38は各突壁部側溝部37Bに対して形成せずに、複数の突壁部側溝部のうち、任意の二つ以上の突壁部側溝部に対してのみにそれぞれ形成されていることが好ましい。こうすることで長手方向での距離をもつ二つ以上の位置で突壁部に形成された規制部により、相手コネクタの位置を確実に規制できる。規制部は、突壁部の長手方向両端に形成されていていも良い。
かかる相手端子40の弾性腕部42の図3における下端縁側に形成された斜面部42Aは、適宜工具による局部的な材料の圧潰により形成可能であるが、他の方法により、例えば、研削による局部的な材料の除去によってもよい。
以下、コネクタ1と相手コネクタ2との嵌合動作について説明する。まず、コネクタ1および相手コネクタ2をそれぞれ対応する回路基板の対応回路部に半田接続する。次に、図3に見られるように、コネクタ1を受入凹部15が上方へ開口した姿勢とするように配置するとともに、相手コネクタ2を受入凹部36が下方へ開口した姿勢として該コネクタ1の上方位置へもたらす。そして、相手コネクタ2を下方へ移動させると、相手コネクタ2は、突壁部32に形成された規制部38によって規制されながらコネクタ1の嵌合部を該相手コネクタ2の受入凹部36内へ受け入れる。
この結果、コネクタ1の端子20の逆U字状をなす被保持部21は、その上端の丸味をもった部分で、相手コネクタ2の相手端子40の斜面部42Aに当接し、相手コネクタ2を嵌合方向に案内しつつ、相手コネクタ2の相手端子40の接触部42Bおよびロック部41A−1との間を押し拡げて嵌合方向へ進入する。本実施形態では、逆U字状での上記被保持部21の上端に位置する弯曲上板部21Cには、係合部25が没入空所として形成されている。したがって、相手コネクタと嵌合が進行すると、相手端子40の対応部分たる基部43の端子幅方向の寸法は上記係合部25の端子幅方向の寸法より小さいため、上記基部の板厚の一部が上記係合部25に入り込む。したがって、端子20の弯曲上板部21Cと相手端子40の基部43は、コネクタ嵌合方向で、互いの板厚が重複範囲をもって位置するようになる。このような重複範囲をもつ位置まで嵌合が進んだ状態では、上記相手端子40の接触部42Bが端子配列溝37の突壁部側溝部37B内へ向けて押圧されることにより、弾性腕部42が該突壁部側溝部37B内へ進入するように弾性変位する。コネクタ1の上記被保持部21の進入がさらに進行すると、上記接触部42Bが上記被保持部21の対応接触部21A−1と接圧をもって接触するとともにロックされ、一方、上記ロック部41A−1が該被保持部21の被ロック部21B−1と上下方向で係止する。この結果、コネクタの端子同士が電気的に導通するとともに互いにロックされ、図5に見られるように、コネクタ同士の嵌合接続が完了する。嵌合完了時には、係合部25での板厚範囲が相手端子の対応部分の板厚範囲で対面する部分を形成するようになり、端子に端子配列方向の外力が作用した際には、当接可能であり、それにより接触時の強度が確保される。
本実施形態の端子20は、図4の形態のように接続部24が逆U字状の被保持部21の内側脚部21Aから延出していることに代え、図6のように、外側脚部21Bから延出することとしてもよい。
本発明は、図1ないし図6の形態に限定されず、種々変更が可能である。既出の形態では、端子20の係合部25は端子の板厚を局部的に薄くすることにより没入空所として形成されていたが、図7に示すように図5に見られる没入空所とされた係合部25を、その板厚方向に窓状に貫通させて、貫通空所として形成することも可能である。この場合、係合部25周辺での強度に問題がなければ、相手端子の対応部分は、互いに板厚すべてが貫通空所に入るので、それだけコネクタの低背化が向上する。
図8では、図5の没入空所としての係合部25に加え、端子20の平坦板状をなす接続部24にも係合部25’を設けている。該係合部25’は没入凹所として形成されていて、相手端子40の対応部分としての対向域たる被保持部41をその板厚の一部について受け入れている。図8では、没入空所としての係合部25としたが、図7の貫通空所としてもよいことは言うまでもない。
さらに、本発明では、図示はしていないが、係合部としての没入空所あるいは貫通空所は、端子の幅方向で中央位置でなく一方又は両方の外縁側に形成することとしてもよい。
本発明によれば、没入空所あるいは貫通空所として形成された係合部で相手端子の対応部分と嵌合方向で板厚が重複するようになる場合は勿論のこと、重複しないまでも、上記相手端子の対応部分が係合部の上面に至近する場合もコネクタの低背化が図れる。端子は、通常、コネクタ嵌合時に相手端子と衝突することを防止するために隙間を形成する位置にまでしか嵌合が許容されない。しかし、本発明のような係合部を有していれば、相手端子が嵌合方向で至近しても、没入空所あるいは貫通空所として形成される係合部により、上記隙間が十分に確保できるからである。
1 コネクタ
2 相手コネクタ
10 ハウジング
20 端子
25 係合部
25’ 係合部
40 相手端子

Claims (6)

  1. 電気絶縁材料で作られたハウジングと、金属帯状片をその板厚方向に屈曲して作られ該ハウジングにより保持される端子とを有し、相手コネクタとの嵌合状態で該端子が相手端子と接触する電気コネクタにおいて、
    端子は、該端子の少なくとも一部がその板厚方向を相手コネクタとの嵌合方向として相手端子の対応部分と対向する対向域を有し、上記嵌合状態で該対向域での板厚範囲が相手端子の対応部分の板厚範囲と上記嵌合方向で重複部分を形成するように位置する係合部を有することを特徴とする電気コネクタ。
  2. 係合部は、板厚方向に貫通する窓状もしくは側縁での切欠き状の貫通空所により形成されていることとする請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 係合部は、板厚方向に没した没入空所により形成されていることとする請求項1に記載の電気コネクタ。
  4. 係合部は、端子の平坦板面部位を加工して形成されていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の電気コネクタ。
  5. 係合部は、端子の弯曲板面部を加工して形成されていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の電気コネクタ。
  6. 電気絶縁材料で作られたハウジングと、金属帯状片をその板厚方向に屈曲して作られ該ハウジングにより保持される端子とを有し、相手コネクタとの嵌合状態で該端子が相手端子と接触する電気コネクタにおいて、
    端子は、該端子の少なくとも一部がその板厚方向を相手コネクタとの嵌合方向として相手端子の対応部分と対向する対向域を有し、該対向域は、相手端子と嵌合方向で対応する位置で、板厚方向に没した没入空所、又は、板厚方向に貫通する窓状もしくは側縁での切欠き状の貫通空所が形成されていることを特徴とする電気コネクタ。
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