以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
<ハードウェア>
図1は、実施例1に係るMFP1のハードウェアの一例を示すブロック図である。図1に示すように、MFP1は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、外部記録装置I/F部14、ネットワークI/F部15、操作部16、表示部17、エンジン部18を含む。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
制御部11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。また、制御部11は、主記憶部12や補助記憶部13に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部11が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
補助記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
外部記録装置I/F部14は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記録媒体19(例えば、フラッシュメモリ、SDカードなど)とMFP1とのインタフェースである。
また、記録媒体19に、所定のプログラムを格納し、この記録媒体19に格納されたプログラムは外部記録装置I/F部14を介してMFP1にインストールされ、インストールされた所定のプログラムはMFP1により実行可能となる。
ネットワークI/F部15は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器とMFP1とのインタフェースである。
操作部16や表示部17は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とから構成され、MFP1が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
エンジン部18は、画像データの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取り転写紙への印刷を行う。エンジン部18は、スキャナエンジンなども備えてもよい。
<機能>
次に、MFP1の機能について説明する。図2は、実施例1におけるMFP1の機能の一例を示すブロック図である。MFP1は、標準搭載アプリ20、設定値記憶手段25、Webブラウザ30、URL記憶手段31、拡張アプリ40、拡張アプリ制御手段45、SDK−IF46を含む。また、MFP1は、API(Application Program Interface)50、システム管理部61、メモリ管理部62、エンジン管理部63、ユーザ管理部64、送信管理部65を含む。また、MFP1は、表示手段70、入力手段71、画面制御手段72、画面情報記憶手段73、画面作成手段74を含む。
標準搭載アプリ20は、MFP1に標準で搭載されているアプリケーションである。例えば、コピーアプリ21、スキャナアプリ22、プリンタアプリ23、FAXアプリ24が標準搭載アプリ20である。標準搭載アプリ20は、操作画面作成やアプリケーションのジョブを実行することができ、設定値記憶手段25に対して、設定値の登録、呼び出しを行う。この機能をマクロ機能と呼ぶ。標準搭載アプリ20は、API50を用いて、表示手段50にデータを出力する。
設定値記憶手段25は、各標準搭載アプリに対して、各設定項目に対し、予め登録した設定値を記憶する。
Webブラウザ30は、httpサーバと通信を行ない、Webページを表示する。Webブラウザ30は、URL記憶手段31から、URL情報を取得して、このURLのWebページを表示手段70に出力する。URL記憶手段31は、Webブラウザ30で表示するURLを記憶する。
拡張アプリ40は、SDK(Software Development Kit)によって追加インストールできるアプリケーションである。また、拡張アプリ40は、作画面作成やアプリケーションのジョブを実行する。C言語で開発されたSDKアプリをTypeCと分類し、Java(登録商標)で開発されたSDKアプリをTypeJと分類する。
SDKコピーアプリ41は、C言語で開発されたSDKアプリの1つである。SDKコピーアプリ41は、TypeC(C言語で作成)のSDKアプリに分類される。
JavaSDK開発プラットフォーム42は、C言語で開発されたSDKアプリの1つである。JavaSDK開発プラットフォーム42は、TypeCのSDKアプリに分類され、Java(登録商標)で開発したSDKアプリを搭載するためのJavaVMプラットフォームである。
SDK簡単スキャナ43は、Java(登録商標)で開発したSDKアプリの1つである。SDK簡単スキャナ43は、TypeJのSDKアプリに分類される。
SDK文書蓄積44は、Java(登録商標)で開発したSDKアプリの1つである。SDK文書蓄積44は、TypeJ(Java(登録商標)で作成)のSDKアプリに分類される。
拡張アプリ制御手段45は、SDKアプリ全般を管理する。SDK−IF46は、各管理部、入力、表示手段などに対するSDKアプリ(SDK簡単スキャナ、など)とのインタフェースである。
拡張アプリ制御手段45は、TypeCのSDKアプリを直接管理する。しかし、JavaSDK開発プラットフォーム42というTypeCのSDKアプリにより、そこにTypeJのSDKアプリを搭載することを実現している。
システム管理部61は、システム全体の状態管理をする。システム管理部61は、各アプリに対して操作画面の表示要求を行う。メモリ管理部62は、メモリ管理やスキャンしたファイルデータの作成を行う。エンジン管理部63は、原稿の読み取りの制御を行う。ユーザ管理部64は、ユーザ認証やスキャナ送信先の管理を行う。送信管理部65は、MFP1から他機器へのデータ送信を制御する。
表示手段70は、アプリの一覧画面を表示する。アプリの一覧画面は、ホーム画面を含む。以下では、アプリの一覧画面をホーム画面として説明する。また、表示手段70は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面、Webブラウザ30によるWebページを表示する。
入力手段71は、ホーム画面内のアイコン又はショートカットアイコン(以下、まとめてアイコンともいう)への押下を検知する。アイコンへの押下は、そのアイコンに対する操作要求として入力手段71は、受け付ける。また、入力手段71は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40の操作画面からの入力、Webページからの入力を受け付ける。
画面制御手段72は、入力手段71から要求されたホーム画面のアイコンに応じて各標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、Webブラウザ30の中から画面表示オーナーを判断し、オーナーに対して画面表示要求を出す。画面制御手段72は、拡張アプリ40の状態(インストールされた画面表示不可能なアプリ、など)やホーム画面編集などによるアイコン配置情報の修正を行う。アイコン配置情報は後述する。
また、画面制御手段72は、電源がONされたときなどに、アプリの一覧画面(ホーム画面)の画面作成要求を画面作成手段74に行う。また、画面制御手段72は、標準搭載アプリ20、拡張アプリ40、Webブラウザ30に対し、起動状態を問い合わせ、それぞれの起動状態の情報を取得する。起動状態は、例えば、起動している最中(起動未完了)、起動完了などを示す。画面制御手段72は、所定のアプリが起動完了の状態になった場合、起動完了になったアプリを指定してホーム画面の更新要求を画面作成手段74に行う。
画面制御手段72は、各アプリの起動状態に応じて、ホーム画面情報を更新し、保持する。画面制御手段72は、起動が完了したアプリに対し、そのアプリのマクロの登録名称を取得するよう要求する。画面制御手段72は、マクロの名称を取得すると、取得したマクロの名称を出力するとともに画面の更新要求を画面作成手段74に行う。
また、画面制御手段72は、拡張アプリ40の状態(インストールされた、画面表示不可能なアプリ、など)やホーム画面の編集などによるアイコン配置情報の修正を行う。
画面情報記憶手段73は、アプリの一覧画面(ホーム画面)に表示させるアイコン画像情報、アイコン配置情報(各拡張アプリのIDも持つ)を記憶する。アイコン画像情報及びアイコン配置情報は、ホーム画面の画面情報である。
画面作成手段74は、画面作成要求を受けた場合、画面情報記憶手段73から取得したアイコン画像、アイコン配置情報を基にアプリの一覧画面を作成する。このとき、画面作成手段74は、起動未完了のアプリケーションのUI部品は、起動未完了を示す画像で表示され、起動未完了のアプリケーションのマクロのUI部品は、起動未完了を示す画像及びマクロの仮名称で表示される一覧画面を作成する。
また、画面作成手段74は、画面更新要求を受けた場合、起動が完了したアプリのアイコンをデフォルトのアイコン画像に表示変更したり、マクロの仮名称を登録名称に変更したりする。アイコンの更新処理の詳細は、後述する。
なお、拡張アプリ制御手段45は、従来は拡張アプリ専用の画面を出していたが、本実施例では拡張アプリ制御手段45では専用の画面は出さない。また、本実施例では、画面制御手段72において、拡張アプリ40、標準搭載アプリ20、Webブラウザ30を含めた全てのアプリへの画面遷移を管理する。
なお、標準搭載アプリ20、Webブラウザ30、拡張アプリ40、各管理部61〜65、画面制御手段72、画面作成手段74、拡張アプリ制御手段45は、制御部11、ワークメモリとしての主記憶部12、各種プログラムを保持する補助記憶部13などにより実現されうる。また、設定値記憶手段25、URL記憶手段31、画面情報記憶手段73は、主記憶部12及び/又は補助記憶部13などにより実現されうる。表示手段70は、例えば制御部11、表示部17により実現され、入力手段71は、操作部16などにより実現されうる。
<データ構造>
次に、本実施例で用いるデータのデータ構造について説明する。画面情報記憶手段73は、アイコン画像情報、アイコン配置情報を記憶する。図3は、アイコン画像情報の一例を示す図である。
図3に示すアイコン画像情報は、アイコンIDとアイコンの画像情報とが対応付けられる。アイコンの画像情報は、予め登録されている画像情報や、後から追加された画像情報などである。アイコンの画像情報が追加された場合、アイコンIDは、例えば画面制御手段72により自動で割り当てられる。アイコン画像情報には、起動未完了を示すためのアイコン画像も含まれる。
図4は、アイコン配置情報の一例を示す図である。図4に示すアイコン配置情報は、アイコンの配置IDに対して、ホーム画面での座標、アイコン画像と対応するアイコンID、画面を表示するオーナーを特定する表示画面オーナーID、起動状態を保持するデータ構造となっている。また、アイコン配置情報は、標準搭載アプリ20についてはマクロの各設定値(ある場合のみ)の設定値番号、Webブラウザ30についてはURL番号を保持する持つデータ構造となっている。
また、新規に拡張アプリ40がインストールされる場合、画面制御手段72が、使用している配置IDの最大値をインクリメントした値を、配置IDとして割り当てる。座標は、空いている所定位置の座標がアイコン配置情報に追加され、表示画面オーナーIDは、拡張アプリ40が最初から保持している新規IDがアイコン配置情報に追加される。
アイコンIDは、拡張アプリ40で用意されたアイコンがあれば、使用しているアイコンIDの最大値をインクリメントしてアイコンIDを割り当て、アイコン画像情報も更新する。アイコンがなければシステムデフォルトのアイコンIDが割り当てられる。起動状態は、各アプリの起動状態を表す。
図4に示すように、標準搭載アプリ20と拡張アプリ40のアイコンが同じ一覧画面に表示されるようになる。例えば、配置IDが「4」の標準搭載アプリ20のスキャナアプリ22と、配置IDが「5」の拡張アプリ40のSDKコピーアプリ41とが同じ一覧画面に表示される。また、同じコピーアプリ21であっても、マクロ機能の設定値が異なれば、異なるアイコンが表示されるようになる。例えば、配置IDが「7」のコピーアプリ21と、配置IDが「8」のコピーアプリ21が異なるアイコンとなる。
次に、設定値記憶手段25に記憶される、標準搭載アプリ20のマクロ機能の設定値について説明する。図5は、コピーアプリ21の設定値の一例を示す図である。
図5に示すように、設定値情報は、各設定値番号に対して、登録名称と設定値を予めユーザが登録する。設定値番号が、ホーム画面のアイコン配置情報(図4参照)に対応付けられている。
例えば、設定値番号「1」のマクロ機能は、登録名称が「集約印刷」であり、設定値についてカラー「フルカラー」、給紙トレイ「A4横」、原稿種類「写真」、セット方向「読める向き」、濃度「普通」、両面集約分割「集約」、変倍「71%」、仕上げ「ソート」が設定されている。
次に、URL記憶手段31に記憶される、URL情報について説明する。図6は、URL情報の一例を示す図である。図6に示すように、URL番号に対して、登録名称とURLを予めユーザが登録する。URL番号が、ホーム画面のアイコン配置情報に対応付けられている(図4参照)。
例えば、URL番号「1」は、登録名称が「AAAホームページ」、URLが「http://www.AAA.co.jp/」が対応付けられている。
<情報と格納先>
図7は、各情報とその情報の格納先の一例を示す図である。図7に示すように、各アプリのアイコン画像は、全て画面情報記憶手段73に記憶されている。よって、アプリ等が起動未完了でも本来のアイコンを表示することは可能だが、起動が完了していないため押下できないことを示すためにあえて起動未完了を示すアイコン画像を表示する。
ただし、独自アイコン有りの拡張アプリの場合には、その拡張アプリが持っているアイコン画像を、拡張アプリ制御手段45が画面制御手段72に通知し、画面情報記憶手段73にキャッシュとして記憶する。
アプリのマクロの登録番号は、全て画面情報記憶手段73に記憶されている。よって、アプリ等が起動未完了でもその登録番号はホーム画面に表示することができる。
アプリ名称、マクロ名称、URL名称、拡張アプリ名称は、それぞれ記憶されている箇所が異なる。例えば、標準アプリのアプリ名称は、画面情報記憶手段73に記憶されている。よって、アプリが起動未完了でもホーム画面に表示することができる。
マクロ名称は、各アプリが管理しており、名称を示す情報は設定値記憶手段25に記憶されており、画面制御手段72は、各アプリを介さないと名称を取得することができない。よって、アプリが起動未完了の場合はマクロ名称を表示することができないため、仮名称で代替表示を行う。
Webブラウザ30の名称は、画面情報記憶手段73に記憶されている。よって、Webブラウザ30が起動未完了でもホーム画面に表示することができる。
URL名称は、Webブラウザ30が管理しており、名称を示す情報はURL記憶手段31に記憶されており、画面制御手段72は、Webブラウザ30を介さないとその名称を取得することができない。よって、Webブラウザ30が起動未完了の場合は、URL名称を表示することができないため、仮名称で代替表示を行う。
拡張アプリ40の名称は、拡張アプリ制御手段45が管理している。実際には、各拡張アプリが拡張アプリ制御手段45に対して名称等の登録を行っている。よって、拡張アプリ制御手段45が起動未完了の場合は、拡張アプリ名称を表示できないため、仮名称で代替表示を行う。
<初期表示>
次に、電源をONしたときのMFP1の初期動作について説明する。図8は、実施例1におけるホーム画面の初期表示処理の一例を示すシーケンス図である。
図8に示すステップS101、S102で、システムの起動時、画面制御手段72は、画面記憶手段73からホーム画面情報(アイコン配置情報、アイコン画像情報)を取得する。アイコン画像情報は、アプリが起動未完了であることを示すアイコン画像を含む。
図8に示す例では、各アプリは起動完了しているかどうかわからないため、画面作成手段74に対して、全てのアイコンを起動未完了の表示で画面作成要求を行う。
ステップS103で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、ホーム画面の作成要求を行う。このとき、画面制御手段72は、全てのアプリが起動未完了であることを通知する。
ステップS104で、画面作成手段74は、取得したホーム画面情報に基づいて、ホーム画面情報を更新する。画面作成手段74は、更新したホーム画面情報に基づいて初期のホーム画面を作成する。
ステップS105で、画面作成手段74は、作成したホーム画面を表示手段70に表示する。
ステップS106で、画面制御手段72は、各標準搭載アプリ20に対し、アプリの起動状態を確認する。
ステップS107で、各標準搭載アプリ20は、起動状態を画面制御手段72に通知する。この場合、起動状態は、まだ起動未完了であるとする。ステップS106とS107の処理は標準搭載アプリ20ごとに繰り返される。
ステップS108で、画面制御手段72は、Webブラウザ30に対し、Webブラウザ30のアプリの起動状態を確認する。
ステップS109で、Webブラウザ30は、起動状態を画面制御手段72に通知する。この場合、起動状態は、まだ起動未完了であるとする。
ステップS110で、画面制御手段72は、拡張アプリ制御手段45に対し、拡張アプリ40の起動状態を確認する。
ステップS111で、拡張アプリ制御手段45は、起動状態を画面制御手段72に通知する。この場合、起動状態は、まだ起動未完了であるとする。
ここで、ステップS105で表示される初期画面について説明する。図9は、ホーム画面の初期画面の一例を示す図である。ホーム画面の最初のページには、例えば、左上から順にコピーアプリへのアイコンa11、スキャナアプリへのアイコンa12と、コピーアプリのマクロへのアイコンa13、スキャナアプリのマクロのアイコンa14、AAAのWebサイトのURLのアイコンa15、App 2 Meという拡張アプリのアイコンa16が表示される。
コピーアプリ21、スキャナアプリ22、Webブラウザ30、拡張アプリ制御手段45ともに起動が完了していないため、各アイコンについては、起動未完了を表すアイコンa11〜a16が表示される。
マクロへのアイコンに対し、アプリの起動が完了していないため、マクロの名称をアプリから取得することができない。よって、マクロであることと登録番号がわかるように、アイコン画像の仮名称は、「マクロ1」として表示される(アイコンa13、a14)。
画面制御手段72は、例えば、マクロのアイコンの場合、アプリよりマクロ名称が取得できていないため、仮のアイコン名称を「アプリ名称+マクロ登録番号」とする(アイコンa13、a14)。
URLのアイコンについても、Webブラウザ30の起動が完了していないため、URLの名称をWebブラウザ30から取得することができない。そのため、URLのショートカットであることと登録番号とがわかるように、アイコン画像の仮名称は、「Webサイトへのショートカット1」として表示される(アイコンa15)。
画面制御手段72は、例えば、URLのアイコンの場合、Webブラウザ30よりURL名称が取得できていないため、例えば、仮のアイコン名称を、「Webサイトへのショートカット+URL登録番号」とする(アイコンa15)。
拡張アプリ40のアイコンでは、拡張アプリ制御手段45の起動が完了していないため、拡張アプリ40の名称を拡張アプリ制御手段45から取得することができない。よって、拡張アプリ40であることと登録番号とがわかるように、アイコン画像の仮名称は、「SDK1」として表示される(アイコンa16)。
画面制御手段72は、例えば、拡張アプリ40のアイコンの場合、拡張アプリ制御手段45より拡張アプリ40の名称が取得できていないため、例えば、仮のアイコン名称を「SDK+拡張アプリ登録番号」とする(アイコンa16)。
図9に示す状態では、コピーアプリ21、スキャナアプリ22、Webブラウザ30、拡張アプリ制御手段45ともに起動が完了していないため、いずれのアイコンも押下することはできない。
なお、アイコンが次のページにも登録されている場合には、画面右端のスクロールキー(「▲」「▼」)を押下することでページを切り替えることができる。このため、起動が完了している他のアプリまたはマクロ等へのアイコンを押下することができる。
<標準搭載アプリの起動とホーム画面の更新>
次に、標準搭載アプリ20が起動完了した場合のMFP1の動作について説明する。図10は、実施例1における標準搭載アプリ20が起動完了した場合の画面更新処理の一例を示すシーケンス図である。
図10に示すステップS201で、所定の標準搭載アプリ20は、画面制御手段72に対し、起動完了通知を出力する。
ステップS202で、画面制御手段72は、起動完了通知を取得すると、所定の標準搭載アプリ20に対するホーム画面情報を更新する。画面制御手段72は、例えば、ホーム画面情報の各アプリに対し起動状態を管理しているとする。
ステップS203で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、画面更新要求を行う。この画面更新要求には、アイコン配置番号(どの位置に配置するかを示す)、所定の標準搭載アプリ20のデフォルトのアイコン画像、アイコン名称(この場合はアプリの名称そのもの)が含まれる。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS204で、画面作成手段74は、取得した画面更新要求の内容に応じて、ホーム画面情報を更新する。例えば、アイコン画像が、起動未完了を示す画像から、その標準搭載アプリ20のデフォルトの画像に更新される。
ステップS205で、画面作成手段74は、更新されたホーム画面情報に基づいて表示手段70にホーム画面を表示する。
図11は、コピーアプリ21(所定の標準搭載アプリ20)の起動が完了した直後のホーム画面の一例を示す図である。
図11に示す例では、コピーアプリ21へのアイコンb11の表示のみが更新され、アイコンがコピーアプリ21を示すものになっている。図11に示す状態で、ユーザは、コピーアプリ21へのアイコンb11は押下することができ、コピー画面に遷移してコピーアプリ21の操作を行うことができる。
図10に戻り、ステップS206で、画面制御手段72は、各アプリが管理する各マクロの情報の取得要求を各アプリに対して行う。画面制御手段72は、マクロ一つずつに対し、繰り返して処理する。
ステップS207、S208で、各アプリは、マクロ情報の取得要求を受けて設定値記憶手段25よりマクロ名称を取り出す。
ステップS209で、各アプリは、取得したマクロ名称を画面制御手段72に通知する。
ステップS210で、画面制御手段72は、そのマクロへのアイコンの表示を更新するため、ホーム画面情報を更新する。例えば、画面制御手段72は、アプリの起動状態を「起動完了」に変更する。
ステップS211で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、画面更新要求を行う。この画面更新要求には、アイコン配置番号(どの位置に配置するかを示す)、所定の標準搭載アプリ20のデフォルトのアイコン画像、アイコン名称が含まれる。なお、マクロのアイコン画像は、デフォルトのアイコン画像に、ショートカットを示す矢印を付ける。また、アイコン名称は、例えば、アプリ名称+登録番号+マクロ名称とする。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS212で、画面作成手段74は、取得した画面更新要求の内容に応じて、ホーム画面情報を更新する。例えば、アイコン画像が、起動未完了を示す画像から、その標準搭載アプリ20のデフォルトの画像(矢印付き)に更新され、アイコン名称が仮名称からそのマクロを意味する名称に更新される。
ステップS213で、画面作成手段74は、更新されたホーム画面情報に基づいて表示手段70にホーム画面を表示する。
図12は、コピーアプリ21のマクロのアイコンの表示が更新されたホーム画面の一例を示す図である。
図12に示す例では、コピーアプリ21へのショートカットアイコンb11に加えて、コピーアプリのマクロのアイコン画像の表示が更新される(アイコンc11)。例えば、アイコン画像がコピーアプリ(矢印付き)を示すものになり、アイコン名称がマクロの登録番号とマクロ名称を示すものになる(「コピー1:パンチ」)。矢印は、ショートカットを表す。
図12に示す状態で、ユーザは、コピーアプリ21へのアイコンb11と、コピーアプリ21のマクロ(「コピー1:パンチ」)へのアイコンc11とを押下することができる。よって、ユーザは、コピー画面に遷移してコピーアプリの操作を行うことができる。
<Webブラウザの起動とホーム画面の更新>
次に、Webブラウザ30が起動完了した場合のMFP1の動作について説明する。図13は、実施例1におけるWebブラウザ30が起動完了した場合の画面更新処理の一例を示すシーケンス図である。
図13に示すステップS301で、Webブラウザ30は、画面制御手段72に対し、起動完了通知を出力する。
ステップS302で、画面制御手段72は、起動完了通知を取得すると、Webブラウザ30に対するホーム画面情報を更新する。画面制御手段72は、例えば、ホーム画面情報のWebブラウザ30に関するアイコンに対し起動状態を管理しているとする。この場合、起動状態が「起動完了」に更新される。
ステップS303で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、画面更新要求を行う。この画面更新要求には、アイコン配置番号(どの位置に配置するかを示す)、Webブラウザ30のデフォルトのアイコン画像、アイコン名称(この場合はWebブラウザ30の名称そのもの)が含まれる。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS304で、画面作成手段74は、取得した画面更新要求の内容に応じて、ホーム画面情報を更新する。例えば、アイコン画像が、起動未完了を示す画像から、Webブラウザ30のデフォルトの画像に更新される。
ステップS305で、画面作成手段74は、更新されたホーム画面情報に基づいて表示手段70にホーム画面を表示する。
ステップS306で、画面制御手段72は、各URLの情報の取得要求をWebブラウザ30に対して行う。画面制御手段72は、URL一つずつに対し、繰り返して取得要求を出す。
ステップS307、S308で、Webブラウザ30は、マクロ情報の取得要求を受けてURL記憶手段31よりURL情報を取り出す。
ステップS309で、Webブラウザ30は、取得したURL情報を画面制御手段72に通知する。
ステップS310で、画面制御手段72は、そのURLへのアイコンの表示を更新するため、ホーム画面情報を更新する。例えば、画面制御手段72は、そのURLのアイコンの起動状態を「起動完了」に変更する。
ステップS311で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、画面更新要求を行う。この画面更新要求には、アイコン配置番号(どの位置に配置するかを示す)、Webブラウザ30のデフォルトのアイコン画像、アイコン名称が含まれる。なお、Webブラウザ30のアイコン画像は、デフォルトのアイコン画像に、ショートカットを示す矢印を付ける。また、アイコン名称は、例えば、URL名称とする。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS312で、画面作成手段74は、取得した画面更新要求の内容に応じて、ホーム画面情報を更新する。例えば、アイコン画像が、起動未完了を示す画像から、Webブラウザ30のデフォルトの画像(矢印付き)に更新され、アイコン名称が仮名称からそのURL名称に更新される。
ステップS313で、画面作成手段74は、更新されたホーム画面情報に基づいて表示手段70にホーム画面を表示する。
図14は、URLへのアイコンの表示が更新されたホーム画面の一例を示す図である。図14に示す例では、URLへのアイコンd11の画像がURLを示す画像になり、URLの名称が表示される(「AAA」)。
<拡張アプリの起動とホーム画面の更新>
次に、拡張アプリ40が起動完了した場合のMFP1の動作について説明する。図15は、実施例1における拡張アプリ40が起動完了した場合の画面更新処理の一例を示すシーケンス図である。
図15に示すステップS401で、拡張アプリ制御手段45は、画面制御手段72に対し、起動完了通知を出力する。
ステップS402、S403で、画面制御手段72は、起動完了通知を取得すると、拡張アプリ制御手段45から、全ての拡張アプリ40の情報(インストール情報)を取得する。
このとき、新規インストールされている拡張アプリ40があった場合は、新規拡張アプリの持つ画面表示オーナーIDを取得し、アイコン配置情報に新規追加する。また拡張アプリ40がアイコン画像を持っている場合はアイコン画像を取得してアイコン画像情報に新規追加する。
ステップS404で、画面制御手段72は、取得した全ての拡張アプリ40の情報に従い、各拡張アプリ40に対して起動確認を行う。
ステップS405で、各拡張アプリ40は、この時点で起動完了していないとし、画面制御手段72に対し、「起動未完了通知」を行う。
ステップS406で、拡張アプリ40は、画面制御手段72に対し、起動完了通知を出力する。この処理は、拡張アプリ40ごとに行われる。
ステップS407で、画面制御手段72は、拡張アプリ40に対するホーム画面情報を更新する。画面制御手段72は、例えば、ホーム画面情報の各拡張アプリ40に対し起動状態を管理しているとする。この場合、起動状態が「起動完了」に更新される。
ステップS408で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対し、画面更新要求を行う。この画面更新要求には、アイコン配置番号(どの位置に配置するかを示す)、拡張アプリ40のアイコン画像、アイコン名称(この場合は拡張アプリ40の名称そのもの)が含まれる。アイコン画像は、拡張アプリ40が独自アイコン画像を持っていれば、その独自アイコン画像、独自アイコン画像を持っていなければ拡張アプリ40を示す汎用アイコン画像を示す。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS409で、画面作成手段74は、取得した画面更新要求の内容に応じて、ホーム画面情報を更新する。例えば、アイコン画像が、起動未完了を示す画像から、拡張アプリ40の独自のアイコン画像又は汎用アイコン画像に更新される。
ステップS410で、画面作成手段74は、更新されたホーム画面情報に基づいて表示手段70にホーム画面を表示する。
図16は、各アイコンに対し、各アプリやマクロを示すアイコンが表示される例を示す図である。図16に示す例では、全てのアプリの起動が完了しているので、それぞれのアイコンは、各アプリを示すアイコンが表示されている。
また、マクロのアイコンc11、c12には、マクロの登録番号と、マクロの名称とが表示される。マクロの登録番号は、例えば、「コピー1」の「1」、「スキャナ1」の「1」に相当し、マクロの名称は、例えば、「パンチ」と「○○課」に相当する。また、URLのアイコンd11についてはURL名称が、拡張アプリ40のアイコンe11についてはその拡張アプリ40の名称「App 2 Me」が表示される。
なお、前述した標準搭載アプリ20、Webブラウザ30、拡張アプリ40からの各起動完了通知は順不同でよく、前述した順で通知されなくてよい。
また、各アプリやマクロのアイコンが、現在表示中のホーム画面に存在しない場合でも、画面制御手段72は、画面作成手段74に対して画面更新要求を出してもよい。この場合、ページめくりをした際に情報の読み込みを行わずに、事前の情報の読み込みやホーム画面情報の更新を行うため、ページめくりをしたときの表示までの時間を軽減し、ユーザのストレスを低減させることができる。
<表示されるページの違いによる画面更新処理>
次に、表示されるページの違いによる画面更新処理について説明する。図17は、実施例1におけるホーム画面の更新要求処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS501で、画面制御手段72は、標準搭載アプリ20等から起動完了通知を受けるか、マクロ情報等を取得したら、ホーム画面情報の更新を行う。画面制御手段72は、例えば、起動状態を起動完了に更新する。
ステップS502で、画面制御手段72は、起動完了したアイコンがホーム画面の何ページ目に配置されるのかを、アイコン配置情報の中を検索して求める。
ステップS503で、画面制御手段72は、配置されるページが、現在表示中のページであるかどうかを判断する。現在表示中のページであれば(ステップS503−YES)ステップS504に進み、現在表示中のページでなければ(ステップS503−NO)この要求処理を終了する。現在表示中のページでなかった場合は、画面にその情報を反映させる必要がないからである。
ステップS504で、画面制御手段72は、ホーム画面にその情報を反映する必要があるため、画面作成手段74に対して画面更新要求を行う。画面更新要求には、アイコン配置番号、アイコン画像、アイコン名称を含む。
これにより、画面制御手段72は、各アプリから起動完了通知を受けた場合に、必要に応じてホーム画面の更新要求を画面作成手段74に対して行うことができる。なお、配置されるページが現在表示中のページでなくても、画面制御手段72は、画面更新要求を行うようにしてもよい。
<起動エラー時のホーム画面の更新>
次に、起動エラー時のホーム画面の更新処理におけるMFP1の動作について説明する。
(標準搭載アプリ20の起動エラー)
図18は、実施例1における標準搭載アプリ20が正常に起動できなかった場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図18に示すステップS601で、画面制御手段72は、標準搭載アプリ20に対し、アプリの起動確認を行う。
ステップS602で、標準搭載アプリ20は、現在起動している最中で、起動未完了であることを画面制御手段72に通知する。ここで、標準搭載アプリ20が正常に起動できなかったとする。
ステップS603で、標準搭載アプリ20は、正常に起動できなかった場合、画面制御手段72に対して起動エラー通知を行う。
ステップS604で、画面制御手段72は、起動エラー通知を受けて、ホーム画面情報を更新する。画面制御手段72は、例えばアプリの起動状態を「起動失敗」に変更する。
ステップS605で、画面制御手段72は、アイコン画像を、エラーを示す画像に変更するために画面作成手段74に対して画面更新要求を行う。画面更新要求には、アイコン配置番号、エラーアイコン画像、アイコン名称が含まれる。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS606で、画面作成手段74は、画面更新要求を受けて、アイコン配置番号に対応するアイコン画像を、エラーアイコン画像に変更するためにホーム画面情報を更新する。エラーアイコン画像は、アイコン画像情報に含まれる。
ステップS607で、画面作成手段74は、更新したホーム画面情報に基づき、ホーム画面を表示手段70に表示する。
ステップS608で、画面制御手段72は、起動エラーを通知したアプリが管理する各マクロのアイコンの表示を更新するため、ホーム画面情報を更新する。画面制御手段72は、例えば、アプリの起動状態を「起動失敗」に変更する。
ステップS609で、画面制御手段72は、画面作成手段74に対して画面更新要求を行う。このとき、アプリが正常に起動していないため、本来ホーム画面に表示すべきマクロ名称を取得することができない。よって、アイコン名称は、「アプリ名称+マクロ+登録番号」のままになる。なお、このマクロのアイコン画像は、前述したアプリ自身と同じようにエラーを示す画像になる。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS610で、画面作成手段74は、画面更新要求を受けて、ホーム画面情報を更新する。画面作成手段74は、例えば、アイコン配置番号に対応するアイコン画像をエラーアイコン画像に変更し、アイコン名称は仮名称のままにする。
ステップS611で、画面作成手段74は、更新したホーム画面情報に基づき、ホーム画面を作成して表示手段70に表示する。
図19は、スキャナアプリ22が正常に起動できなかった場合のホーム画面の一例を示す図である。図19に示す例では、コピーアプリ21とそのマクロは起動が完了したので本来のアイコンが表示されている。しかし、スキャナアプリ22のアイコンf11とそのマクロのアイコンf12については、エラーを示すアイコン画像が表示されている。また、マクロのアイコンf12は、その名称が「スキャナ マクロ1」のように仮名称で表示される。
これにより、アプリ又はマクロのアイコンが使用できないことをユーザに知らせることができる。
(拡張アプリ制御手段45の起動エラー)
図20は、実施例1における拡張アプリ制御手段45が正常に起動できなかった場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図20に示すステップS701で、拡張アプリ制御手段45は、正常に起動できなかった場合、画面制御手段72に対して起動エラー通知を行う。
ステップS702で、画面制御手段72は、起動エラー通知を受けて、ホーム画面情報を更新する。画面制御手段72は、各拡張アプリ40の起動状態を「起動失敗」に変更する。この処理を拡張アプリ40ごとに繰り返す。
ステップS703で、画面制御手段72は、アイコン画像を、エラーを示す画像に変更するために画面作成手段74に対して画面更新要求を行う。画面更新要求は、アイコン配置番号、エラーアイコン画像、アイコン名称を含む。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS704で、画面作成手段74は、画面更新要求に応じて、ホーム画面情報を更新する。このとき、拡張アプリ制御手段45が正常に起動していないため、画面作成手段74は、本来ホーム画面に表示すべき拡張アプリ名称を取得することができない。そのため、拡張アプリ40のアイコン名称は「SDK+登録番号」のままになる。
ステップS705で、画面作成手段74は、更新したホーム画面情報に基づき、ホーム画面を作成して表示手段70に表示する。
図21は、拡張アプリ制御手段45だけが正常に起動できなかった場合のホーム画面の一例を示す図である。標準搭載アプリ20やWebブラウザ30は、起動が完了したので本来のアイコンが表示される。しかし、拡張アプリ40である「App 2 Me」についてはエラーを示すアイコン画像g11が表示され、そのアイコンの名称は「SDK1」として表示される。
これにより、拡張アプリ制御手段45が起動エラーを起こした場合に、拡張アプリ40のアイコンが使用できないことをユーザに知らせることができる。
(拡張アプリ40の起動エラー)
図22は、実施例1における拡張アプリ40が正常に起動できなかった場合の処理の一例を示すシーケンス図である。図22に示すステップS801で、拡張アプリ40は、正常に起動できなかった場合、画面制御手段72に対して起動エラー通知を行う。
ステップS802で、画面制御手段72は、起動エラー通知を受けて、ホーム画面情報を更新する。画面制御手段72は、その拡張アプリ40の起動状態を「起動失敗」に変更する。
ステップS803で、画面制御手段72は、アイコン画像を、エラーを示す画像に変更するために画面作成手段74に対して画面更新要求を行う。画面更新要求は、アイコン配置番号、エラーアイコン画像、アイコン名称を含む。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS804で、画面作成手段74は、画面更新要求に応じて、ホーム画面情報を更新する。このとき、拡張アプリ制御手段45は正常に起動しているため、拡張アプリ名称は取得できる。よって、アイコン名称は、拡張アプリ名称になる。
ステップS805で、画面作成手段74は、更新したホーム画面情報に基づき、ホーム画面を作成して表示手段70に表示する。
図23は、拡張アプリ40である「App 2 Me」が正常に起動できなかった場合のホーム画面の一例を示す図である。図23は、図21に示す画面と比べ、拡張アプリ40のアイコンh11の名称が、拡張アプリ40の名称「App 2 Me」で表示される。
これにより、拡張アプリ制御手段45が起動エラーを起こした場合に、拡張アプリ40のアイコンはエラー画像を示すが、アイコンの名称は表示することができ、どの拡張アプリ40が使用できないかをユーザに知らせることができる。
<利用制限がある場合のホーム画面の更新>
次に、ホーム画面情報の取得と初期表示についてバリエーションを説明する。画面制御手段72は、ログインしたユーザに対して利用権限が設定されたアプリケーションがある場合、該アプリケーションのUI部品及び該アプリケーションのマクロのUI部品は、前記ユーザがログインされるまでは非表示となるよう制御する。
図24は、実施例1におけるアプリの利用制限がある場合の処理の一例を示すシーケンス図である。ここでは、ユーザがログインせずに自由に利用できるアプリケーションと、ログインした上で利用権限がないと利用できないアプリケーションとがあるとする。以下、利用権限がないと利用できないことを「利用制限されている」と表現する。
ステップS901で、画面制御手段72は、最初にシステム管理部61からアプリ利用制限情報の取得を行う。アプリ利用制限情報とは、例えばコピーアプリは利用制限されていない、スキャナアプリは利用制限されている、といった、アプリケーションごとの利用制限の設定のことである。
ステップS902で、システム管理部61は、アプリ利用制限情報を画面制御手段72に通知する。
ステップS903、S904で、画面制御手段72は、アプリ利用制限情報に基づき、画面情報記憶手段73からホーム画面情報を取得する。
ステップS905で、画面制御手段72は、アプリ利用制限情報に基づき、利用制限されていないアプリケーションとそれに関連したマクロやURLのアイコンのみ、ホーム画面に表示するように、画面作成手段74に対し、画面作成要求を行う。このとき、ホーム画面の初期表示の例であるとすると、起動状態は、起動未完了を示す。
ステップS906で、画面作成手段74は、画面作成要求に応じて、ホーム画面情報を更新する。
ステップS907で、画面作成手段74は、更新したホーム画面情報に基づき、ホーム画面を作成して表示手段70に表示する。
図25は、スキャナアプリが利用制限されている場合のホーム画面の初期画面の一例を示す図である。
図25に示すように、コピーアプリ21やWebブラウザ30、拡張アプリ40については利用制限されていないため、起動未完了を示すアイコン画像と、名称については仮名称が代替表示されている。
一方、スキャナアプリ22については利用制限されているため、スキャナアプリ自体とそのマクロのアイコンは表示されていない。図25に示す状態で、スキャナアプリ22を利用することができるユーザがログインした場合には、図9に示す画面となる。これにより、ユーザに応じて利用可能なアイコンの表示を行うことができる。
以上、実施例1によれば、電源ON後にアプリ一覧画面にアイコンが何も表示されない状態をなくし、ユーザのストレスを低減させることができる。例えば、アプリケーションが起動未完了であることを示すアイコン画像をホーム画面に表示し、各アプリケーションの起動が完了するたびに、そのアプリケーションが管理するマクロへのショートカットのアイコン画像と名称の表示を行うようにすることができる。
[実施例2]
次に、実施例2におけるMFP2について説明する。実施例2では、MFP2は、アイコンをホーム画面に表示する際に、表示するアイコンの名称などを音声で出力する。実施例2におけるMFP2のハードウェアは実施例1のハードウェアと同様のものを用いればよい。
<機能>
図26は、実施例2におけるMFP2の機能の一例を示すブロック図である。図26に示す機能で、図2に示す機能と同様のものは、同じ符号を付しその説明を省略する。以下、実施例1と異なる機能を説明する。
図26に示す画面作成手段80は、表示手段84に対して、画面表示を要求する際、画面表示の内容が音声で通知したい内容と異なる場合には、その音声内容を追加して表示手段84に出力する。例えば、起動未完了のアイコンの画面表示を行う際には、アイコンの名称を音声出力するのではなく、「起動未完了です」という音声内容を追加で表示手段84に通知する。
なお、標準搭載アプリ81、Webブラウザ82、拡張アプリ83についても、画面作成手段80と同様である。
表示手段84は、画面に表示する際、音声で読み上げさせたい内容を音声出力手段85に通知する。表示手段84は、通常は画面に表示するメッセージ(例えば、アイコン名称)を音声出力手段85に通知するが、画面作成手段80などから追加で取得した音声内容がある場合は、その音声内容を音声出力手段85に通知する。
音声出力手段85は、表示手段84から音声内容の通知を取得し、その音声内容を音声に変換してスピーカなどに出力する。
<初期表示>
次に、ホーム画面情報の取得と初期表示について説明する。図27は、実施例2におけるホーム画面の初期表示の処理の一例を示すシーケンス図である。図27に示すステップS1001、S1002で、画面制御手段72は、システムの起動時(電源がONされた時)に、画面情報記憶手段73からホーム画面情報を取得する。ホーム画面情報は、アイコン配置情報、アイコン画像情報を含む。
ステップS1003で、画面制御手段72は、取得したホーム画面情報に基づき、画面作成要求を画面作成手段80に対して行う。このとき、全てのアプリは、起動未完了であるため、画面制御手段74は、起動状態を起動未完了として通知する。
ステップS1004で、画面作成手段80は、画面更新要求を取得し、表示手段84に対して、全てのアイコン画像を、起動未完了を示すアイコン画像にし、名称もアプリ名称またはマクロの登録番号を表示するようホーム画面情報を更新する。
ステップS1005で、画面作成手段80は、更新したホーム画面情報に基づき作成したホーム画面を表示するよう表示手段84に要求する。その際に、画面作成手段80は、各アイコンの名称の音声内容として「なし」を設定するが、例えば「起動未完了」を示すメッセージ(音声内容)が1度だけ音声出力されるようにするため、この音声内容を画面表示要求に対して追加して表示手段84に通知する。
ステップS1006で、表示手段84は、画面表示要求を受けて、ホーム画面を表示する。このとき、表示手段84は、画面表示要求に「起動未完了」であることを示すメッセージ(例:「起動未完了です」)が追加されているので、この音声内容を音声出力手段85に通知する。
音声出力手段85は、音声内容(例えば「起動未完了です」)を取得すると、MFP2に備え付けられたスピーカ、またはイヤホン等からそのメッセージを音声に変換して出力する。
<標準搭載アプリの起動とホーム画面の更新>
次に、標準搭載アプリ81が起動完了した場合のMFP2の動作について説明する。図28は、実施例2における標準搭載アプリ81が起動完了した場合の画面更新処理の一例を示すシーケンス図である。
図28に示すステップS1101で、所定の標準搭載アプリ81は、画面制御手段72に対し、起動完了通知を出力する。
ステップS1102で、画面制御手段72は、起動完了通知を取得すると、所定の標準搭載アプリ81に対するホーム画面情報を更新する。画面制御手段72は、例えば、ホーム画面情報の各アプリに対し起動状態を管理しているとする。
ステップS1103で、画面制御手段72は、画面作成手段80に対し、画面更新要求を行う。この画面更新要求には、アイコン配置番号(どの位置に配置するかを示す)、所定の標準搭載アプリ81のデフォルトのアイコン画像、アイコン名称(この場合はアプリの名称そのもの)が含まれる。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS1104で、画面作成手段80は、取得した画面更新要求の内容に応じて、ホーム画面情報を更新する。例えば、アイコン画像が、起動未完了を示す画像から、その標準搭載アプリ81のデフォルトの画像に更新される。
ステップS1105で、画面作成手段80は、更新されたホーム画面情報に基づいて作成したホーム画面を表示手段84に表示する。
ステップS1106で、表示手段84は、画面に表示するメッセージ内容をそのまま音声出力手段85に通知する。ここでは、音声内容が追加されておらず、音声内容が「なし」に設定されていないので、表示手段84は、例えば、アプリの名称(例えば「コピー」)を音声内容として音声出力手段85に出力する。
ステップS1107で、音声出力手段85は、音声内容(例えば「コピー」)を取得すると、MFP2に備え付けられたスピーカ、またはイヤホン等からそのメッセージを音声に変換して出力する。
これにより、起動が完了してそのアプリが使える状態になった場合、そのアプリのアイコンの名称が音声出力されるので、ユーザは容易に使用可能になったアプリを把握することができる。
ステップS1108で、画面制御手段72は、各アプリが管理する各マクロの情報の取得要求を各アプリに対して行う。画面制御手段72は、マクロ一つずつに対し、繰り返して処理する。
ステップS1109、S1110で、各アプリは、マクロ情報の取得要求を受けて設定値記憶手段25よりマクロ名称を取り出す。
ステップS1111で、各アプリは、取得したマクロ名称を画面制御手段72に通知する。
ステップS1112で、画面制御手段72は、そのマクロへのアイコンの表示を更新するため、ホーム画面情報を更新する。例えば、画面制御手段72は、アプリの起動状態を「起動完了」に変更する。
ステップS1113で、画面制御手段72は、画面作成手段80に対し、画面更新要求を行う。この画面更新要求には、アイコン配置番号(どの位置に配置するかを示す)、所定の標準搭載アプリ81のデフォルトのアイコン画像、アイコン名称が含まれる。なお、マクロのアイコン画像は、デフォルトのアイコン画像に、ショートカットを示す矢印を付ける。また、アイコン名称は、例えば、アプリ名称+登録番号+マクロ名称とする。
なお、画面制御手段72は、ホーム画面に表示されているページに配置されるアイコンのみに更新要求を出すようにしてもよい。すなわち、画面制御手段72は、現在表示中のページ以外のページに配置されるアイコンに対しては、画面更新要求を行わない。
ステップS1114で、画面作成手段80は、取得した画面更新要求の内容に応じて、ホーム画面情報を更新する。例えば、アイコン画像が、起動未完了を示す画像から、その標準搭載アプリ81のデフォルトの画像(矢印付き)に更新され、アイコン名称が仮名称からそのマクロを意味する名称に更新される。
ステップS1115で、画面作成手段80は、更新されたホーム画面情報に基づいて作成したホーム画面を表示手段84に表示する。
ステップS1116で、表示手段84は、画面に表示するメッセージ内容をそのまま音声出力手段85に通知する。ここでは、音声内容が追加されておらず、音声内容が「なし」に設定されていないので、表示手段84は、例えば、アプリの名称(例えば「コピー1:パンチ」)を音声内容として音声出力手段85に出力する。
ステップS1117で、音声出力手段85は、音声内容(例えば「コピー1:パンチ」)を取得すると、MFP2に備え付けられたスピーカ、またはイヤホン等からそのメッセージを音声に変換して出力する。
これにより、アプリの起動が完了してそのマクロが使える状態になった場合、そのマクロのアイコンの名称が音声出力されるので、ユーザは容易に使用可能になったマクロを把握することができる。
なお、Webブラウザ82のアイコンとURLへのショートカットアイコン、拡張アプリ83へのショートカットアイコンについても、図28に示す処理と同様にして、音声を出力することができる。
以上、実施例2によれば、起動が完了してそのアプリやマクロが使える状態になった場合、そのアプリやマクロのアイコンの名称が順次音声出力されるので、目が不自由なユーザでも、使用可能になったアプリを容易に把握することができる。
[変形例]
実施例1、2の画像形成装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、実施例1、2の画像形成装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施例1、2の画像形成装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、実施例1、2の画像形成装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
実施例1、2の画像形成装置で実行されるプログラムは、前述した各手段を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては制御部11(プロセッサ)が補助記憶部13からプログラムを読み出して実行することにより上記各手段のうち1又は複数の各手段が主記憶部12上にロードされ、1又は複数の各手段が主記憶部12上に生成されるようになっている。
なお、各実施例における画像形成装置は、ホーム画面表示中はホーム画面のページを変更することができる。これにより、アプリやWebブラウザが起動している最中でも、先に起動完了したアプリやマクロのアイコンが表示される別ページのホーム画面に切り替えることで、全てのアプリ等が起動完了するのを待たなくてもよい。
また、各実施例における拡張アプリは、独自のアイコンを持つことができ、共通のアイコン画像情報に独自のアイコン画像を記憶することができる。これにより、ホーム画面を表示する度に、拡張アプリからアイコン画像を取得する必要がなく、表示までの時間を短くし、ユーザのストレスを軽減することができる。
なお、本発明は、上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施例にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。