JP2012172941A - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】1つ以上の空気調和装置の動作制御時に、あるユーザが空気調和装置の動作設定を変更した場合でも、当該変更後の設定内容に応じた空気調和装置の動作が、当該空気調和装置の被空調対象空間内にいる各ユーザに与える快適性を改善する。
【解決手段】親機PC51は、操作指示を受け付ける操作指示受付部511と、各室内機とPCとの位置関係を位置情報として検出する位置情報検出部516と、子機PC51等から上記操作指示と共に各PCを特定する特定情報を受信する対PC通信部513と、空調制御情報を作成する空調制御情報作成部515とを有し、室内機10は、空調制御情報に従って室内機10等の動作を制御する動作制御部101を有し、空調制御情報作成部515は、各室内機毎に、各PCとの位置情報に応じた重み付けを加味して操作指示を集計した集計結果に基づいて各室内機毎の空調制御情報を作成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気調和装置による空調動作を制御する技術に関する。
従来から、通信可能に接続された複数の室内機の動作を制御装置で制御する空調システムがある。また、空調システムとしては、複数の空気調和装置のそれぞれの動作を個別に制御するものがあり、この場合、各空気調和装置が個別に動作設定をユーザから受け付け、各空気調和装置は当該ユーザからの動作設定の内容に従って別個に動作を行う。このような空調システムによる被空調対象空間においては、被空調対象空間の各位置にいるそれぞれのユーザに対して各室内機が供給する吹出風量や風温度等の影響が異なるため、各ユーザはその存在位置によって空調に対する快適さの如何に違いが生じる場合がある。そして、各室内機の吹出風量や風温度等による当該各ユーザに対する快適さを均等にするために、例えば、下記特許文献1に示されるように、各ユーザが室内機から風を受けている時間が長いほど、当該ユーザに対する風の分配時間を短くする制御を行う制御装置が提案されている。また、特許文献2に示されるように、全空調機のうち優先する運転モードが設定されている優先空調機を決定し、優先する運転モードが設定されていない非優先空調機の設定温度を、優先空調機の設定温度より省エネルギ側に設定する等を行う空調制御システムが提案されている。
特開2008−116063号公報 特開2008−241163号公報
上記特許文献1に記載の制御装置の場合、各ユーザに対して風を供給する総時間を均等にでき、風量に関しては各ユーザが感じる快適性をある程度改善できるが、一人のユーザが上記複数の空気調和装置のいずれかの動作設定を変更した場合に、当該変更後の設定内容に応じた空気調和装置の動作が各ユーザに与える快適性を改善するまでには至っていない。また、上記特許文献2に記載の空調制御システムの場合は、上記非優先空調機の設定温度を省エネルギ側とすることで経済効率面での利点はあるが、この空調制御システムも、あるユーザが変更した設定内容での空気調和装置の動作が各ユーザに与える快適性を改善することはできない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、1つ以上の空気調和装置の動作制御時に、あるユーザが空気調和装置の動作設定を変更した場合であっても、当該変更後の設定内容に応じた空気調和装置の動作が、当該空気調和装置の被空調対象空間内にいる各ユーザに与える快適性を改善することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、空気調和装置の空調動作を制御する空調システムであって、
前記空気調和装置による被空調対象空間に配設され、当該空気調和装置の空気調和動作に対するユーザの要望を示す要望情報の入力を受け付ける要望情報受付部と、
前記要望情報受付部によって入力が受け付けられた前記要望情報を集計し、当該集計が示す集計結果に基づいて、前記空気調和装置の動作を制御するための空調制御情報を作成する空調制御情報作成部と、
前記空調制御情報作成部によって作成された空調制御情報が示す内容に従って前記空気調和装置の動作を制御する動作制御部と、
前記要望情報受付部と共に空調利用者端末に設けられ、当該空調システムの制御対象となる一台以上の前記空気調和装置の室内機との間で無線通信を行い、当該無線通信に用いられる電波の強度に基づいて、前記各室内機と当該前記要望情報受付部との位置関係を位置情報として検出する位置情報検出部と、
一つ以上の前記要望情報受付部から定期的又は不定期的に、当該要望情報受付部を特定する特定情報と共に、前記要望情報を取得する取得部とを備え、
前記空調制御情報作成部は、前記各室内機毎に、前記取得部によって取得された特定情報が特定する要望情報受付部毎に前記位置情報検出部から取得した位置情報に応じた重み付けを加味して前記要望情報を集計し、当該集計が示す集計結果に基づいて前記各室内機毎の前記空調制御情報を作成するものである。
この発明によれば、空調制御情報作成部が、各室内機毎に、上記特定情報により特定される要望情報受付部の上記位置情報に応じた重み付けを加味して、要望情報受付部からの要望情報を集計し、当該集計が示す集計結果に基づいて各室内機毎の空調制御情報を作成するので、各ユーザが空気調和装置の空気調和動作の設定を自由に変更指示したとしても、当該ユーザによる設定変更指示が示すそのままの内容では空調制御情報が作成されず、当該設定変更指示としての要望情報を当該ユーザから受け付けた要望情報受付部と、設定変更の対象とされた室内機との位置関係(例えば、距離)が加味された上で、当該要望情報が集計されて、当該空気調和装置の室内機の空調制御情報が作成される。このため、空気調和装置と要望情報受付部を操作するユーザとの位置関係に応じて異なる各ユーザに対する各空気調和装置からの吹出風量や風温度等の影響を均等にする等が可能になり、空気調和装置の動作が各ユーザに与える快適性を改善することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空調システムであって、前記空調制御情報作成部は、前記取得部によって取得された前記各要望情報受付部の特定情報及び位置情報に基づいて、前記各室内機の被空調対象空間における前記各要望情報受付部の配設位置でユーザが温度に対して体感する温感の分布を示す温感分布情報を作成し、当該温感分布情報が示す温感分布に応じて前記各室内機毎の前記空調制御情報を作成するものである。
この発明によれば、空調制御情報作成部は、各要望情報受付部の特定情報及び位置情報に基づいて、各室内機による被空調対象空間における各要望情報受付部の配設位置にいるユーザにとっての温感分布情報を作成し、当該温感分布情報が示す温感分布に応じて各室内機毎の空調制御情報を作成するので、各ユーザが空気調和装置の空気調和動作の設定を変更指示したとき、当該設定変更指示としての要望情報は、当該ユーザから受け付けた要望情報受付部の位置での温度分布情報に応じた空調制御情報が各室内機毎に作成される。このため、空気調和装置からのユーザの各位置に応じて、空気調和装置の動作が各ユーザに与える快適性を改善することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の空調システムであって、前記空調制御情報作成部は、前記各室内機毎の集計結果を、予め定められた変換情報を用いて、前記各室内機に対するそれぞれの空調制御情報へ変換するものである。
この発明によれば、空調制御情報作成部は、各室内機毎の集計結果を上記変換情報を用いて、各室内機に対するそれぞれの空調制御情報へ変換するので、上記集計結果から各室内機それぞれの空調制御情報へ変換を確実に行うことかできる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の空調システムであって、前記空調制御情報作成部は、前記各室内機から、当該各室内機に設定されている動作情報を取得し、当該取得した前記動作情報に矛盾しない範囲内において、前記集計結果に基づいた前記各室内機毎の前記空調制御情報の作成を行うものである。
この発明によれば、空調制御情報作成部は、各室内機から取得した動作情報に矛盾しない範囲内において、上記集計結果に基づいた各室内機毎の空調制御情報を作成するので、各室内機で不可能な動作を示す動作設定からなる空調制御情報がされることがない。
本発明によれば、1つ以上の空気調和装置の動作を制御する場合に、あるユーザが空気調和装置の動作設定を変更した場合であっても、当該変更後の設定内容に応じた空気調和装置の動作が、当該空気調和装置の被空調対象空間内にいる各ユーザに与える快適性を改善することができる。
空調システムの概略構成を示す図である。 室外機及び室内機の電気的な概略構成を示すブロック図である。 親機PC及び子機PCの電気的構成の概略を示すブロック図である。 各PCが空調制御プログラムを得るための処理を示すフローチャートである。 各室内機と各PCとの位置関係に基づいたマッピングの作成処理を示すフローチャートである。 親機PC51における上記各子機PC51〜53からの位置情報取得後の処理を示すフローチャートである。 各PCと室内機との位置関係を示すマッピングの例をグラフで示す図である。 空調システムによる空調制御情報の作成処理を示すフローチャートである。 空調システムによる空調制御情報の作成処理の他の実施形態を示すフローチャートである。 空調システムによる空調制御情報の作成処理の更に他の実施形態を示すフローチャートである。 空調システムによる空調制御情報の作成処理の第2実施形態を示すフローチャートである。 他の実施形態に係る空調システムの概略構成を示す図である。 他の実施形態に係る空調システムの概略構成を示す図である。 他の実施形態に係る空調システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に空調システム1について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は空調システム1の概略構成を示す図である。
<空調システムの構成>
空調システム1は、制御装置40が室外機及び複数の室内機を制御することにより、各室内機の空調動作を個別に制御可能である。本実施形態では、空調システム1は、1台の室外機20と、4台の室内機10,11,12,13とが信号線L(通信回線)を介して接続される例を用いる。室外機20と室内機10,11,12,13とは、図略の冷媒配管により接続された冷媒回路を形成している。室内機10〜13は、それぞれの機能的構成は同一であるので、以下の説明においては、必要がない限り室内機10で代表して説明する。室外機20と室内機10〜13とが特許請求の範囲でいう空気調和装置の一例となる。
図2は室外機及び室内機の電気的な概略構成を示すブロック図である。制御装置40は、室内機制御ユニット100と室外機制御ユニット200とからなる。図2に示すように、室外機20は、室外機制御ユニット200を備える。各室内機10,11,12,13は、室内機制御ユニット100を備える。室外機制御ユニット200及び室内機制御ユニット100は、例えばCPU(Central Processing Unit)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ネットワークインターフェース等をそれぞれ有している。
室外機制御ユニット200は、動作制御部201及び通信部209を有している。室内機制御ユニット100は、動作制御部101、記憶部107及び通信部109を有している。
室外機制御ユニット200の動作制御部201は、当該室外機20の全体的な動作制御を司る。通信部209は、室内機10〜13との間で通信回線を通じて互いに動作制御に必要な所定のデータを送受信する。
室内機制御ユニット100の動作制御部101は、当該室内機10の全体的な動作制御を司る。記憶部107は、不揮発性メモリ等からなり、後述する空調制御プログラム等を記憶している。通信部109は、室外機20との間で通信回線を通じて互いに動作制御に必要な所定のデータを送受信する。
また、空調システム1は、複数のパーソナルコンピュータ(以下、PC)を備えている。当該実施形態では、空調システム1が4台のPC51,52,53,54を備える場合を例にして説明する。
当該PC51〜54は、空気調和装置の各室内機10〜13による被空調対象空間に配設されるものとし、PC51〜54のうちの1台が親機PCとなり、他のPCが子機PCとなる。親機PCは、各子機PCとの間で通信を行い、各子機PCから、各室内機の動作を指示する操作指示を受信する。いずれのPCが親機PCとなるかは、後述する空調制御プログラムにより定まる。本実施形態では、PC51が親機PC、PC52〜54が子機PCとなる例を示す。
図3は、親機PC51及び子機PC52の電気的構成の概略を示すブロック図である。親機PC51は、制御部510と、記憶部560と、インタフェイス530と、表示部540と、入力装置550とを有する。なお、図3では、主に本発明に係る実施形態に必要な構成を示している。
制御部510は、親機PC51の全体的な動作制御を司るものであり、CPU、その作業領域のRAM、及び動作制御に必要な各種プログラムを記憶したROMを備える。制御部510は、記憶部560に記憶されている空調制御プログラムに従って、操作指示受付部511、対室内機通信部512、対PC通信部513、空調制御情報作成部515、及び位置情報検出部516として機能する。
操作指示受付部(要望情報受付部)511は、各室内機10〜13の空気調和動作を指示する操作指示、すなわち、各室内機10〜13の空気調和動作についてのユーザの要望を示す要望情報の入力をユーザから受け付ける。操作指示受付部511は、例えば、親機PC51の表示部540に、ユーザに各室内機の動作指示の入力を促す旨の操作画面を表示させ、この操作画面に応じて、当該親機PC51に備えられるキーボード又はマウス等の上記入力装置550のユーザによる操作で入力される各操作指示を受け付ける。
対室内機通信部512は、各室内機10〜13との間における例えばBluetooth等による各種のデータ通信を行う。
対PC通信部513は、子機PC52〜53との間における例えば有線又は無線LAN、Bluetooth等のいずれかによる各種のデータ通信を行う。対PC通信部513は、各子機PC52〜53から、定期的又は不定期的に、当該操作指示受付部521にユーザから受け付けられた操作指示と、当該操作指示を送信してきた子機PC(操作指示受付部511)を特定する特定情報とを受信する。なお、対PC通信部513は、必ずしも空調システム1が備える全ての子機52〜54の操作指示受付部511から特定情報及び要望情報を取得するものに限られず、1つ以上の子機から操作指示受付部511から特定情報及び要望情報を取得するようにしてもよい。この場合、当該特定情報及び要望情報の所有先である子機が、後述するマッピング作成処理、及び子機からの位置情報取得後の処理の対象となるようにしてもよい。
空調制御情報作成部515は、対PC通信部513が受信した上記各子機PC52〜53からの操作指示を集計し、当該集計が示す集計結果に基づいて、各室内機10〜13の動作を制御するための空調制御情報を作成する。空調制御情報作成部515による当該空調制御情報作成の詳細は後述する。
位置情報検出部516は、当該空調システム1の制御対象となる空気調和装置の室内機10〜13との間で上記Bluetooth等による無線通信を行い、当該無線通信に用いられる電波の強度に基づいて、各室内機10〜13と当該親機PC51との位置関係を位置情報として検出する。
記憶部560は、HDD等からなり、上記空調制御プログラムや、通信に必要なその他の各種データが記憶される。
インタフェイス530は、親機PC51の外部周辺機器とデータ通信可能に接続するためのインタフェイスであり、例えば、USBポート等である。本実施形態では、インタフェイス530がUSBポートである例を示す。
表示部540は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、本実施形態では、操作指示受付部511による表示制御の下で、上記操作画面を表示する。
子機PC52は、制御部520と、記憶部55と、インタフェイス56と、入力装置57と、表示部58とを有する。なお、当該子機PC52の記憶部55、インタフェイス56、表示部58、及び入力装置57は、親機PC51のそれぞれと同様の構成である。
制御部520は、子機PC52の全体的な動作制御を司るものであり、CPU、その作業領域のRAM、及び動作制御に必要な各種プログラムを記憶したROMとを備える。制御部520は、記憶部55に記憶されている空調制御プログラムに従って、操作指示受付部521、対室内機通信部522、対PC通信部523、位置情報検出部526として機能する。
操作指示受付部521は、親機PC51の操作指示受付部511と同様の構成を有し、空気調和装置の各室内機による空気調和動作に対するユーザの要望を示す操作指示の入力を、入力装置57を介して受け付ける。
対室内機通信部522は、各室内機10〜13との間における例えばBluetooth等による各種のデータ通信を行う。
対PC通信部523は、親機PC51との間における例えば有線又は無線LAN、Bluetooth等のいずれかによる各種のデータ通信を行う。対PC通信部523は、親機PC51に対して、定期的又は不定期的に、操作指示受付部521にユーザから受け付けられた操作指示と、自身の子機PC52自体(操作指示受付部521)を特定する特定情報とを送信する。
位置情報検出部526は、当該空調システム1の制御対象となる空気調和装置の室内機10〜13との間で上記Bluetooth等による無線通信を行い、当該無線通信に用いられる電波の強度に基づいて、各室内機10〜13と当該子機PC52との位置関係を位置情報として検出する。
次に、上記各PC51〜53が上記空調制御プログラムを得るための処理を説明する。図4は、上記各PC51〜53が上記空調制御プログラムを得るための処理を示すフローチャートである。
PC51〜53はそれぞれ、各室内機10〜13との間で例えばBluetoothによる通信を制御する公知の通信制御プログラムによる通信機能を備えるものとする。一方、室内機10〜13も、PC51〜53との間で例えば公知のBluetoothによる通信を制御する公知の通信制御プログラムによる通信機能を備えるものとする。
PC51〜53が、室内機10〜13による被空調対象空間内に配置され、ユーザが入力装置550又は57を介して、上記Bluetoothによる通信を開始する指示を入力すると(S1でYES)、各PC51〜53はそれぞれ、当該Bluetoothによる通信が可能な範囲に存在するBluetooth通信対応機器との通信を試みる(S2)。ここで、空調システム1の室内機10〜13は、PC51〜53との間でBluetoothによる通信が可能な範囲に配置されている。このため、PC51〜53がBluetooth通信対応機器との通信を試みると、Bluetooth通信対応機器である室内機10〜13が、PC51〜53のBluetooth通信機能により検出される(S3)。PC51〜53のBluetooth通信機能は、PC51〜53と室内機10〜13との間での通信状態を確立させる(S4)。
PC51〜53と室内機10〜13との間での通信状態が確立すると、室内機10〜13のうち予め定められた室内機が、当該室内機の記憶部に記憶されている空調制御プログラムを各PCに対して送信し、各PC51〜53はそれぞれ、当該Bluetooth通信により、当該空調制御プログラムを受信する(S5)。
各PC51〜53の制御部510等は、当該受信した空調制御プログラムを記憶部560に記憶させ、インストール作業を行う(S6)。このインストール作業完了により、上述した制御ユニットは、当該空調制御プログラムに従った動作が可能になる。
上記インストール完了後、PC51〜53の制御部510,520等は、当該空調制御プログラムに従って、親機PC及び子機PCを決定する処理を開始する。インストール完了後、当該空調制御プログラムに従って、各PC51〜53の対PC通信部513又は523等は、LAN又はBluetooth等により各PC51〜53間で互いに通信を行い、PC51〜53の各制御ユニットは、他のPCのそれぞれから、各PCに付された固有のシリアル番号を取得し(S11)、当該取得した他のPCのシリアル番号と、記憶部560又は55等に記憶されている自己のシリアル番号とを比較する(S12)。PC51〜53の各制御ユニットは、当該比較において、他のPCから取得した全てのシリアル番号よりも、自己のシリアル番号が小さい番号であると判断した場合に(S12でYES)、自己のPCを親機としてフラグを起てて記憶し(S13)、当該制御ユニットは、親機PC51として、上述した操作指示受付部511、対室内機通信部512、対子機PC通信部513、空調制御情報作成部515、及び位置情報検出部516を備えるように機能する(S14)。
一方、各PC51〜53の制御ユニットは、当該比較において、他のPCから取得したシリアル番号が自身のシリアル番号よりも小さい番号である(シリアル番号よりも小さい番号のPCが存在する)と判断した場合に(S12でNO)、自身のPCを子機としてフラグを起てて記憶し(S15)、当該PCの制御ユニットは、子機PCとして、上述した操作指示受付部521、対親機PC通信部523、及び位置情報検出部526を備えるように機能する(S16)。
なお、この例では、通信状態が確立すると、各PC51〜53はそれぞれ、内蔵されている上記通信制御プログラムに従って、Bluetooth等による通信により、室内機10〜13のうち予め定められた室内機が備える記憶部に記憶されている空調制御プログラムを、当該室内機から受信してインストールする構成を示したが、例えば、上記空調制御プログラムがUSBメモリに記憶されており、(1)ユーザが当該USBメモリを上記インタフェイス530に装着すると、各PC51〜53の制御ユニットが当該空調制御プログラムをUSBメモリから読み出して、当該読み出した空調制御プログラムを記憶部560又は55にインストールして、上記と同様の動作を行うようにしてもよいし、(2)ユーザが当該USBメモリを上記インタフェイス530に装着したとき、各PC51〜53の制御ユニットが当該USBメモリに記憶されている空調制御プログラムに従って動作することで、上記と同様の動作を行うようにしてもよい。
次に、室内機10〜13とPC51〜53との位置関係に基づいたマッピングの作成処理を説明する。図5は、室内機10〜13とPC51〜53との位置関係に基づいたマッピングの作成処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、PC51〜53の操作指示受付部511又は521等のいずれかが、ユーザからマッピング作成指示を受け付けると(S21でYES)、当該マッピング作成指示を受け付けたPCは、その対室内機通信部512又は522等により各室内機10〜13との通信を開始する(S22)。当該PCの位置情報検出部516又は526等は、当該通信に用いた電波の強度を検出し、当該検出した電波強度に応じて、当該PCと各室内機10〜13とのそれぞれの距離を検出する(S23)。例えば、当該PCの位置情報検出部516又は526は、当該通信に用いた電波強度が大きい室内機ほど距離が短く、電波強度が小さい室内機ほど距離が長いものとして、各室内機から当該PCまでのそれぞれの距離で示される位置情報を、室内機10〜13のそれぞれ毎に検出する。また、当該PCは、対PC通信部513又は523等から、他のPCに対して、各室内機10〜13との通信を開始させる通信開始命令を送信する(S24)。
この後、当該PCの制御部510又は520等は、自己のPCが親機であるか否かを、空調制御プログラムのインストール時に記憶したフラグに基づいて判断し(S25)、自身のPCが親機であると判断した場合には(S25でYES)、上記検出した各位置情報を記憶する(S26)。他方、当該PCの制御部510又は520は、自己のパソコンが親機ではないと判断した場合には(S25でNO)、上記検出した各位置情報を対PC通信部513又は523により親機PC51に対して送信する(S27)。
一方、上記S24で送信された通信開始命令を対PC通信部513又は523により受信した他のPCは、対室内機通信部512又は522により各室内機10〜13との間でBluetooth等による通信を開始する(S30,S31)。続いて、当該他のPCの位置情報検出部516又は526は、当該通信に用いた電波の強度を検出し、当該検出した電波強度に応じて、上記S23の場合と同様にして、当該PCと各室内機10〜13とのそれぞれの距離を検出する(S32)。
この後、当該他のPCのそれぞれの制御部510又は520は、自身のPCが親機PCであるか否かを、空調制御プログラムのインストール時に記憶したフラグに基づいて判断し(S33)、自己のPCが親機であると判断した場合には(S33でYES)、上記検出した各位置情報を記憶する(S34)。他方、当該PCの制御部510又は520は、自身のPCが親機ではないと判断した場合には(S33でNO)、上記検出した各位置情報を対PC通信部513又は523等により親機PC51に対して送信する(S35)。
続いて、親機PC51における上記各子機PC52〜54からの位置情報取得後の処理を説明する。図6は、親機PC51における上記各子機PC52〜54からの位置情報取得後の処理を示すフローチャートである。
親機PC51は、その対PC通信部513により各子機PC52〜54から上記位置情報を受信すると(S41)、空調制御情報作成部515が、各室内機10〜13と各PC51〜54(親機及び子機の両方を含む)との位置関係を示すマッピングを作成する(S42)。作成したマッピングは、空調制御情報作成部515が記憶しておく。
空調制御情報作成部515は、このマッピングとして、各PC51〜54に対する各室内機10〜13の位置関係(距離)に基づいて、例えば各PC51〜54側からみた距離をその距離に応じてランク5〜ランク1に区分けし(距離が短いほど数字の大きいランクとする)、各PC51〜54に対して各室内機10〜13がどのランクに属するかを示した図7に例を示すPC51〜54と室内機10〜13とのマッピング(位置関係表)を作成する。
このマッピングでは、各PCから各室内機までの距離を、各室内機による空調(吹出風の温度、風量、吹出方向等)が、室内機10〜13による被空調対象空間内の各PC51〜53の位置に与える影響度(各PC51〜53の位置において温度を上昇及び下降させる能力の値)として表している。このため、当該マッピングは、各PC51〜53の位置にいるユーザが、各室内機10〜13の空調により温度が変化する被空調対象空間で体感する温感の大きさを示す温感分布情報でもある。
なお、上記では、ユーザからマッピング作成指示があった場合に、マッピング作成が行われる実施形態を説明しているが、対室内機通信部512又は522、或いは、空調制御情報作成部515がタイマを内蔵するものとし、対室内機通信部512又は522、或いは空調制御情報作成部515が一定期間(例えば、1時間)経過を計測する毎に、空調制御情報作成部515又は対室内機通信部512又は522が上記マッピング作成を開始するものとしてもよい。
また、各PC51〜54の位置情報検出部516又は526等が、内蔵するタイマによる計測に基づいて一定期間経過毎に、各室内機10〜13との位置情報を取得するものとし、当該位置情報検出部516又は526等が、室内機10〜13のいずれかとの位置情報の内容が変更したと判断した場合に、対室内機通信部512又は522が上記マッピング作成を開始するものとしてもよい。
次に、空調システム1による空調制御情報の作成処理を説明する。図8は、空調システム1による空調制御情報の作成処理を示すフローチャートである。
子機PC52〜54のいずれかにおいてユーザが操作指示受付部521を操作し、例えば、子機PC51の操作指示受付部521に冷房運転時に室内機10の設定温度を25℃とする旨の操作指示の入力が受け付けられた場合(S51でYES)、当該子機PC52の対PC通信部523は、当該「室内機10の設定温度を25℃とする」という内容の操作指示を、当該子機PC52を特定するための特定情報と共に、親機PC51に送信する(S52)。なお、親機PC51において、その操作指示受付部521に冷房運転時に室内機10の設定温度を25℃とする旨の操作指示の入力が受け付けられた場合は、当該「室内機10の設定温度を25℃とする」という内容の操作指示を操作指示受付部521が空調制御情報作成部515に引き渡すに止まる。
親機PC51において、当該子機PC51からの「室内機10の設定温度を25℃とする」という内容の操作指示が対PC通信部513で受信されるか(S61)、又は当該「室内機10の設定温度を25℃とする」という内容の操作指示を操作指示受付部521から空調制御情報作成部515が受け取ると、空調制御情報作成部515が、この時点で作成済みの上記マッピングに基づいて、当該操作指示による制御の対象とされている室内機10についての、当該操作指示を受け付けた子機PC52(親機PC51が当該操作指示を記憶している場合は親機PC51)に対するランクを解析する(S62)。続いて、空調制御情報作成部515は、他のPC(当該子機52以外のPC。自身親機51も含む)から、このランク解析後の時点で、当該操作指示の対象とされている室内機10に対して同種の操作指示(この例では、設定温度を指定する操作指示)が受け付けられているか否かを判断する(S63)。
空調制御情報作成部515は、他のPCから当該室内機10に対しての同種の操作指示が当該時点で既に受け付けられている場合(S63でYES)、当該操作指示の受付元である他のPCに対する当該室内機10のランクを上記マッピングに基づいて解析する(S64)。そして、空調制御情報作成部515は、S62及びS64で解析した各PCに対する室内機10のランクを比較して、当該室内機10のランクが最も高いPCを判定する(S65)。すなわち、S62及びS64では、マッピングからの解析により各PCに対する室内機10のランクを集計し、当該集計結果に基づいて、当該室内機10のランクが最も高いPCを判定する。
ここで、空調制御情報作成部515は、当該室内機10にて解読可能なフォーマットの操作指示を作成するために、予め定められた変換情報(変換式等)を保有しており、S65で判定したPCの操作指示を、当該変換情報を用いて変換することで、室内機10に送信する空調制御情報を作成する(S66)。対室内機通信部512は、当該室内機10に対して、当該作成された空調制御情報を送信する(S67)。
なお、他のPCから当該室内機10に対しての同種の操作指示が当該時点で既に受け付けられていない場合(S63でNO)、処理はS66に移行し、子機PCから受信されるか又は親機PCで記憶されている上記「室内機10の設定温度を25℃とする」そのものを、空調制御情報作成部515が、当該変換情報を用いて変換することで、室内機10に送信する空調制御情報を作成する(S66)。
上記実施形態では、空調制御情報作成部515は、S65で解析した当該室内機10のランクが最も高いPCから受信した室内機10に対する操作指示から空調制御情報を作成しているが、これに代えて、以下に示す作成処理の他の実施形態により、室内機10に対する空調制御情報を作成してもよい。図9は、空調システム1による空調制御情報の作成処理の他の実施形態を示すフローチャートである。なお、図8で示した処理と同様の処理は同一番号を付して説明を省略する。
空調制御情報作成部515は、S62及びS64において各PCに対する室内機10のランクを解析すると、当該各PCからの室内機10に対する操作指示について、解析したランクに対応する数値(図7の場合、ランク5の場合は5,…ランク1の場合は1)を付加した重み付を持たせる。例えば、各PCから室内機10への操作指示内容と、各PCに対する室内機10のランクが以下に示すようにして、各PCから室内機10への操作指示に重み付を付加する(S71)。
PC51 「室内機10の設定温度を25℃とする」 室内機10のランク5
PC52 「室内機10の設定温度を28℃とする」 室内機10のランク3
PC53 「室内機10の設定温度を27℃とする」 室内機10のランク2
PC54 「室内機10の設定温度を28℃とする」 室内機10のランク3
そして、空調制御情報作成部515は、当該付加された重み付を上記各操作指示内容毎に合算して、各操作指示内容の評価ポイントを算出する(S72)。例えば、「室内機10の設定温度を25℃とする」内容の操作指示はPC51からのみであるため、当該「室内機10の設定温度を25℃とする」内容の操作指示についての評価ポイントは、当該PC51への室内機10のランク5の数値を用いて5とする。一方、「室内機10の設定温度を28℃とする」内容の操作指示はPC51及び53から受け付けられているため、当該「室内機10の設定温度を28℃とする」内容の操作指示についての評価ポイントは、当該PC51への室内機10のランク3と、該PC53への室内機10のランク3との数値を合算して6とする。また、「室内機10の設定温度を27℃とする」内容の操作指示はPC52からのみであるため、当該「室内機10の設定温度を27℃とする」内容の操作指示についての評価ポイントは、当該PC51への室内機10のランク2の数値を用いて2とする。
この後、空調制御情報作成部515は、上記操作指示内容毎の評価ポイントを比較して、当該評価ポイントが最も高い操作指示内容を判定する(S73)。空調制御情報作成部515は、当該判定した操作指示内容を、上記変換情報を用いて変換して、室内機10に送信する空調制御情報を作成する(S66)。
また、上記各作成処理では、ユーザからの操作指示が「室内機10の設定温度を27℃とする」といった、具体的に数値を特定した上での指示の場合を示したが、これに限られず、ユーザからの操作指示は、「暑い又は寒い」,「設定温度を高く又は低く」,「風量を弱く、強く」,「風向きを変更」,「設定湿度を高く又は低く」等、概念的な指示であっても構わない。この場合、例えば、「暑い」又は「設定温度を低く」という操作指示は、予め定められた温度分だけ設定温度を下降させる指示とし、「寒い」又は「設定温度を高く」という操作指示は、予め定められた温度分だけ設定温度を上昇させる指示とする。例えば、「風量を弱く」という操作指示は、予め定められた風量分だけ設定風量を減少させる指示とし、「風量を強く」という操作指示は、予め定められた風量分だけ設定風量を増加させる指示とする。また、例えば、「風向きを変更」という操作指示は、室内機の吹出口に設けられている風向変更用フラップの向きを予め定められた方向に変更、又は当該フラップに予め定められた動作を行わせる指示とする。例えば、「設定湿度を低く」という操作指示は、予め定められた湿度分だけ設定湿度を下降させる指示とし、「設定湿度を高く」という操作指示は、予め定められた湿度分だけ設定湿度を上昇させる指示とする。
また、上記に示した実施形態のように、ユーザからの操作指示の入力に基づいて空調制御情報の作成を開始するのではなく、各PC51〜53がそれぞれ温度センサ517又は527(図3に破線で示す)を備え、図10に示すように、対PC通信部513又は523が、当該温度センサ517又は527によって検出される温度が予め定められた温度(例えば、冷房運転時に28℃等)から変動した場合に(S111でYES)、例えば、当該変動温度分だけ設定温度を上昇又は下降させる操作指示を、子機PC52〜54の場合はその対PC通信部523が親機PC51に送信し(S112)、親機PC51の場合は当該操作指示を空調制御情報作成部515が記憶するようにしてもよい。この後、親機PC51の対PC通信部513が当該操作指示を受信、又は当該操作指示を操作指示受付部521から空調制御情報作成部515が受け取ると(S113)、親機PC51の空調制御情報作成部515は、上記図8及び図9で示した実施形態におけるS62以降と同様の処理を行う(S114)。
次に、空調システム1による空調制御情報の作成処理の第2実施形態を説明する。図11は、空調システム1による空調制御情報の作成処理の第2実施形態における所要部を示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同様の処理については説明を省略する。
図11に示す第2実施形態における所要部となる処理は、図8乃至図10に示した一連の処理において、制御対象とされている室外機のランクが最も高いPCを判定した後(S65)、又は、評価ポイントが最も高い操作指示内容を判定した後に(S73)、行われる。
上記S65又はS73の後、対室内機通信部512が、ここでの操作指示による制御対象とされる例えば室内機10に対して、動作制限情報の送信を要求する(S86)。この動作制限情報は、当該室内機10内の記憶部107に記憶されており、当該室内機10の動作を制限する各種の設定情報、例えば、冷房時の設定温度は所定温度以上又は暖房時の設定温度は所定温度以下とするエコモード運転の設定、冷房及び送風のみを動作可能として暖房不可とする設定等、室内機の動作を制限する動作制限情報である。
室内機10では、その通信部109が、上記親機PC51からの動作制限情報の送信要求を受信すると(S91)、記憶部107に記憶されている動作制限情報を読み出し、当該読み出した動作制限情報を、当該親機PC51に送信する(S92)。
親機PC51の対室内機通信部512が、当該室内機10から上記動作制限情報を受信すると(S87)、空調制御情報作成部515は、当該受信した動作制限情報の示す動作制限の範囲内に、上記判定した操作指示の内容が収まっているか否かを判断する(S88)。空調制御情報作成部515は、当該受信した動作制限情報の示す動作制限の範囲内に、上記判定した操作指示の内容が収まっていると判断した場合は(S88でYES)、上記判定した操作指示の示す内容で空調制御情報を作成し(S89)、対室内機通信部512が、当該作成された空調制御情報を当該室内機10に送信する(S90)。
また、空調制御情報作成部515は、当該受信した動作制限情報の示す動作制限の範囲内に、上記判定した操作指示の内容が収まっていないと判断した場合は(S88でNO)、上記判定した操作指示の示す内容を、動作制限の範囲内に収まる値に変更して、上記判定した操作指示の示す内容で空調制御情報を作成し(S91)、対室内機通信部512が、当該作成された空調制御情報を当該室内機10に送信する(S90)。
例えば、上記判定した操作指示の示す内容が冷房運転時に設定温度を25℃にする設定であり、動作制限情報が、冷房運転時に設定温度を28℃以上でのみ受け付ける設定である場合は、空調制御情報作成部515は、当該動作制限情報に適合する28℃以上の範囲であって、上記操作指示が示す値に最も近い値に変更して空調制御情報を作成する等の処理を行う。
なお、上記図9で示した作成処理により空調制御情報を作成する場合は、空調制御情報作成部515は、上記評価ポイントが最も高い操作指示内容が、当該受信した動作制限情報の示す動作制限の範囲内に収まっているか否かを判断し(S88)上記判定した操作指示の内容が収まっていると判断した場合は(S88でYES)、上記評価ポイントが最も高い操作指示内容で空調制御情報を作成する(S89)。
また、空調制御情報作成部515は、当該受信した動作制限情報の示す動作制限の範囲内に、上記評価ポイントが最も高い操作指示内容が収まっていないと判断した場合は(S88でNO)、上上記評価ポイントが最も高い操作指示内容を、動作制限の範囲内に収まる値に変更して空調制御情報を作成する(S91)。
以上、本発明の一実施形態に係る空調システム1について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、本発明は、当該実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能であり、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
例えば、上記実施形態では、親機PC51が空調制御情報作成部515を備え、上記空調制御情報作成処理を親機PC51で行うものとしているが、この構成に代えて、図12に示すように、室内機10〜13のいずれかが空調制御情報作成部515を備え、上記空調制御情報作成処理を室内機側で行うものとしてもよい。この場合、PC51〜54は、操作指示受付部511又は521により受け付けた操作指示を、対室内機通信部512又は522により室内機10〜13のうち空調制御情報作成部515を備える室内機に送信し、当該空調制御情報作成部515を備える室内機は、作成した空調制御情報を、当該空調制御情報による制御対象となる室内機に対して通信部109により送信する。なお、この場合、PC側には空調制御情報作成部515は必ずしも必要ではない。
また、上記実施形態では、空調システム1は、室内機10〜13とPC51〜54とを備える構成であるが、これに限られず、空調システム1は、図13に示すように、室内機10〜13とリモコン500〜503とを備える構成であってもよい。この場合、リモコン500の制御部510は、操作指示受付部511、対室内機通信部512、対リモコン通信部513’、位置情報検出部516、記憶部560、表示部540、入力装置550、及びインタフェイス530を備える。リモコン501〜503の制御部520は、操作指示受付部5021、対室内機通信部522、対リモコン通信部523’、位置情報検出部526、記憶部55、表示部58、入力装置57、及びインタフェイス56を備える。これら操作指示受付部、対リモコン通信部、位置情報検出部、記憶部、表示部、及び入力装置と、室内機10〜13は、図12を用いて説明した場合と同様の機能を有する。リモコン500〜503は、ユーザから室内機10〜13に対する操作指示を受け付け、当該操作指示を受け付けたリモコン500〜503は、操作指示受付部511又は521により受け付けた操作指示を、室内機10〜13のうち空調制御情報作成部515を備える室内機に対室内機通信部512又は522により送信する。当該空調制御情報作成部515を備える室内機は、作成した空調制御情報を、当該空調制御情報による制御対象となる室内機に対して通信部109により送信する。なお、リモコン500〜503は、予め上述した空調制御プログラムがインストールされること等により、上記操作指示受付部、対PC通信部、及び位置情報検出部を備えるように機能する。
また、図14に示すように、空調システム1は、室内機10〜13とリモコン500〜503とを備え、リモコン500〜503のいずれか1つは、操作指示受付部511、対室内機通信部512、対リモコン通信部513’、空調制御情報作成部515、位置情報検出部516、記憶部560、表示部540、及び入力装置550を備えるものとし、他のリモコンは、操作指示受付部521、対リモコン通信部523’、対室内機通信部522、位置情報検出部526、記憶部55、表示部58、及び入力装置57を備えるものとしてもよい。これらリモコン500〜503の各部と、室内機10〜13は、図3を用いて説明した場合と同様の機能を有する。対リモコン通信部513’及び523’は、リモコン500〜503間において他のリモコンと例えば有線又は無線LAN、Bluetooth等のいずれかにより各種のデータ通信を行う。対リモコン通信部513’は、他のリモコンから、定期的又は不定期的に、当該操作指示受付部521にユーザから受け付けられた操作指示と、当該操作指示を送信してきたリモコン(操作指示受付部521)を特定する特定情報とを受信する。対リモコン通信部523’は、上記空調制御情報作成部515を備えるリモコンに、定期的又は不定期的に、当該操作指示受付部521にユーザから受け付けられた操作指示と、自身のリモコン(操作指示受付部521)を特定する特定情報とを送信する。
1 空調システム
20 室外機
200 室外機制御ユニット
201 動作制御部
209 通信部
10〜13 室内機
100 室内機制御ユニット
101 動作制御部
107 記憶部
109 通信部
51 親機PC
510 制御部
511 操作指示受付部
512 対室内機通信部
513’ 対リモコン通信部
513 対PC通信部
515 空調制御情報作成部
516 位置情報検出部
517 温度センサ
52〜53 子機PC
520 制御部
521 操作指示受付部
522 対室内機通信部
523’ 対リモコン通信部
523 対PC通信部
526 位置情報検出部
530 インタフェイス
540 表示部
550 入力装置
560 記憶部
55 記憶部
56 インタフェイス
57 入力装置
58 表示部
500〜503 リモコン

Claims (4)

  1. 空気調和装置(20,10)の空調動作を制御する空調システム(1)であって、
    前記空気調和装置(20,10)による被空調対象空間に配設され、当該空気調和装置(20,10)の空気調和動作に対するユーザの要望を示す要望情報の入力を受け付ける要望情報受付部(550,57)と、
    前記要望情報受付部(550,57)によって入力が受け付けられた前記要望情報を集計し、当該集計が示す集計結果に基づいて、前記空気調和装置(20,10)の動作を制御するための空調制御情報を作成する空調制御情報作成部(515)と、
    前記空調制御情報作成部(515)によって作成された空調制御情報が示す内容に従って前記空気調和装置(20,10)の動作を制御する動作制御部(101)と、
    前記要望情報受付部(550,57)と共に空調利用者端末(51,52,53,54)に設けられ、当該空調システム(1)の制御対象となる一台以上の前記空気調和装置(20,10)の室内機(10,11,12,13)との間で無線通信を行い、当該無線通信に用いられる電波の強度に基づいて、前記各室内機(10,11,12,13)と当該前記要望情報受付部(550,57)との位置関係を位置情報として検出する位置情報検出部(516,526)と、
    一つ以上の前記要望情報受付部(550,57)から定期的又は不定期的に、当該要望情報受付部(550,57)を特定する特定情報と共に、前記要望情報を取得する取得部(513,523)とを備え、
    前記空調制御情報作成部(515)は、前記各室内機(10,11,12,13)毎に、前記取得部(513,523)によって取得された特定情報が特定する要望情報受付部(550,57)毎に前記位置情報検出部(516,526)から取得した位置情報に応じた重み付けを加味して前記要望情報を集計し、当該集計が示す集計結果に基づいて前記各室内機(10,11,12,13)毎の前記空調制御情報を作成する空調システム。
  2. 前記空調制御情報作成部(515)は、前記取得部(513,523)によって取得された前記各要望情報受付部(550,57)の特定情報及び位置情報に基づいて、前記各室内機(10,11,12,13)の被空調対象空間における前記各要望情報受付部(550,57)の配設位置でユーザが温度に対して体感する温感の分布を示す温感分布情報を作成し、当該温感分布情報が示す温感分布に応じて前記各室内機(10,11,12,13)毎の前記空調制御情報を作成する請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記空調制御情報作成部(515)は、前記各室内機(10,11,12,13)毎の集計結果を、予め定められた変換情報を用いて、前記各室内機(10,11,12,13)に対するそれぞれの空調制御情報へ変換する請求項1又は請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記空調制御情報作成部(515)は、前記各室内機(10,11,12,13)から、当該各室内機(10,11,12,13)に設定されている動作情報を取得し、当該取得した前記動作情報に矛盾しない範囲内において、前記集計結果に基づいた前記各室内機(10,11,12,13)毎の前記空調制御情報の作成を行う請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の空調システム。
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