JP2012165848A - 人工呼吸器用加温加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャンバの空焚きを防止し、患者に人工呼吸器から適切な温度、相対湿度をもった気体流を常時供給する。
【解決手段】人工呼吸器100から供給される気体流を加温加湿する加温加湿部11と、加温加湿部11に接続された吸気経路12とを有し、加温加湿部11は、気体流を加温加湿するための水Wを蓄えるチャンバ20と、チャンバ20内の水Wを所定の温度に加熱するチャンバ加熱部21と、チャンバ20内の水量を監視する光学式水量監視部30とを有することを特徴とする人工呼吸器用加温加湿装置10。
【選択図】図1

Description

本発明は、チャンバの空焚きを防止し、乾燥した気体流を患者に供給することを未然に防止する人工呼吸器用加温加湿装置である。
患者の呼吸を補助する際、人工呼吸器から適切な温度、相対湿度をもった気体流を供給する必要がある。従来、清水が入ったチャンバを加熱し、人工呼吸器から供給された気体流を加温、加湿することにより、人工呼吸器から供給された気体流は患者に適切な温度、相対湿度をもった気体流となって、患者に供給される。この際、チャンバ内の清水が不足し、チャンバが空焚き状態となると乾燥した気体流を患者に供給することになり、患者の気管、気管支を損傷するおそれがある。そこで、乾燥した気体流を患者に供給することを防止するため、特許文献1には、患者口元付近に配置した湿度センサーにより供給される気体流の相対湿度を監視し、相対湿度が所定閾値以下の場合、警告音を発生させる人工呼吸器用湿度警報装置が記載されている。
特開平10−57493号公報
しかしながら、湿度センサーによる監視では、チャンバ内は常時気体流が流動しており、チャンバ内の水の温度は常時変化することや外気温の変化にも少なからず影響されるため、気体流の相対湿度の低下がチャンバの加温不足によるものかチャンバの空焚きによるものであるかを検知するためには、高精度な湿度センサーが必要となり製造コストの増加となる。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、チャンバ内の水量を容易に監視することができ、チャンバの空焚きを未然に防止することによって、患者に適切な温度、相対湿度をもった気体流を確実に供給することを目的とする。
本発明の人工呼吸器用加温加湿装置は、人工呼吸器から供給される気体流を加温加湿する加温加湿部と、前記加温加湿部に接続された吸気経路とを有し、前記加温加湿部は、前記気体流を加温加湿するための水を入れる水槽と、前記水槽内の水を所定の温度に加熱する加熱部と、前記水槽内の水量を監視する光学式水量監視部とを有することを特徴とする。
前記構成により、加温加湿部の空焚きを防止し、患者に乾燥した気体流を供給されることを未然に防止することが可能となる。
本発明の人工呼吸器用加温加湿装置は、前記光学式水量監視部は前記水槽を挟んで対向する位置に設けられ、前記水槽に向かって光を出射させる光源と、前記光源から出射され、前記水槽を透過した光を受光するための受光部とを有することを特徴とする。
前記構成により、簡単な構成で、加温加湿部の空焚きを防止することができる。
本発明の人工呼吸器用加温加湿装置は、前記光学式水量監視部が前記水槽の下面近傍に設けられることを特徴とする。
前記構成により、加温加湿部の空焚きを未然に防止することができると共に、水槽への水の供給回数を最低限に抑えることができる。
本発明の人工呼吸器用加温加湿装置は、前記水槽が円筒形状であると共に、前記光学式湿度検出部が前記水槽の断面中心を外した位置に設けられることを特徴とする。
前記構成により、水槽内の水量に応じて、光の減光量に大きな差異が生じるため、水槽内の水量を確実に監視することができる。
患者に供給する気体流を加温、加湿するための水が入れられた水槽内の水量を監視する光学式水量監視部が設けられているため、加温加湿部の空焚きを未然に防止することが可能となり、患者に乾燥した気体流を供給することを防止できる。
本実施形態の人工呼吸器用加温加湿装置の全体説明図。 本実施形態の人工呼吸器用加温加湿装置のブロック図。 (a)は本実施形態の光学式水量監視部の拡大平面図、(b)はその拡大正面図。 本実施形態の人工呼吸器用加温加湿装置の光学式水量監視部の処理手順を示すフローチャート。
本発明による本実施形態の人工呼吸器用加温加湿装置について図面を参照して説明する。図1は本実施形態の人工呼吸器用加温加湿装置の全体図、図2は本実施形態の人工呼吸器用加温加湿装置のブロック図、図3(a)は本実施形態の光学式水量監視部の拡大平面図、(b)はその拡大正面図である。
〈本実施形態の人工呼吸器用加温加湿装置の構成〉
人工呼吸器用加温加湿装置10は、人工呼吸器100から供給される気体流を加温加湿する加温加湿部11と、加温加湿部11に接続された吸気経路12と、吸気経路12の加温加湿部11側の気体流の温度を検出する温度検出部13と、吸気経路12の患者口元側の気体流の温度と相対湿度とを検出する温度湿度検出部14とを備える。
また、人工呼吸器用加温加湿装置10は、吸気経路12内の気体流を所定の設定温度に調節する吸気経路加熱部15と、各基準温度と各基準相対湿度とを記憶する記憶部16と、外部に向けて警告音等を発生する警告出力部17と、制御部18とを備える。なお、記憶部16と警告出力部17と制御部18とは、後述する装置本体19の内部に設けられる。
図1、2に示すとおり、加温加湿部11は、気体流を加温加湿するための水Wを入れる水槽としてのチャンバ20と、チャンバ20内の水Wを所定の温度に加熱する加熱部であるチャンバ加熱部21と、チャンバ20内の水量を監視する光学式水量監視部30とから構成される。チャンバ20は、樹脂製であり、円筒形状の本体部201と人工呼吸器100に接続される入口部202と吸気経路12に接続される出口部203とから構成される。本体部201は、所定量の水Wを入れることができる。本体部201には、アルミ板等からなる底部204が設けられ、チャンバ加熱部21により、チャンバ20内の水Wは容易に加熱される。
チャンバ加熱部21は、装置本体19の上面に内蔵されたニクロム線から構成され、チャンバ加熱部21上に載置されたチャンバ20内の水Wを所定の設定温度に基づき、加熱する。なお、チャンバ加熱部21に、チャンバ20の位置ずれや転倒を防止するための係止部を設けるとより好適である。
図3に示すとおり、光学式水量監視部30は、装置本体19の上面において、チャンバ加熱部21上に載置されたチャンバ20を挟んで対向する位置に設けられ、チャンバ20に向かって光Rを出射させる光源301と、光源301から出射されチャンバ20を透過した光Rを受光するための受光部302とを有する。本実施形態では、光源301と受光部302は装置本体19の内部に設けられた制御部18と電気的に接続される。
光源301は、LED等から構成され、制御部18からの電気信号に基づき、光源301は光R、例えば赤外線をチャンバ20に向かって出射する。光源30から出射される光Rは波長の範囲が0.7〜2.5μmの近赤外線等とすると好適である。なお、光源301から出射させる光Rをレンズによって集光させる構成としてもよい。
受光部302は、受光する光、例えば赤外線に対応する周波数スペクトルが受光可能な受光素子と受光された光Rの光量に基づき光Rの減光量を算定する図示しない受光制御部とから構成される。受光制御部は受光部302で受光された光Rの光量から光Rの減光量を求め、当該減光量を電気信号に変換し、制御部18に送信する。ここで、光Rの減光量を適切に判定するためには、光源301による光Rの送光タイミングと、受光部302による光Rの受光タイミングとを、相互に同期させる必要がある。例えば、光源301と受光部302とを相互に制御線にて有線接続し、前記制御線を介して、光源301から受光部302へ制御信号を出力し、受光部302において、前記制御信号に基づき特定される同期タイミングを基準とした所定の同期間隔で受光を行なうことで、光源301と受光部302とにおける同期を確立することができる。
本実施形態では、チャンバ20が円筒形状であり、光学式水量監視部30はチャンバ20の断面中心が通る直線からずれた位置に設けられる。そして、チャンバ20の断面中心が通る直線からずれた位置に光学式水量監視部30を設け、チャンバ20に十分な量の水Wが入れられた状態では、チャンバ20はシリンドリカルレンズとして機能し、光源301から出射された光Rはチャンバ20の曲面形状に従って屈折を繰り返すため、出射された光Rの一部しか受光部302で受光できない。一方、チャンバ20に水Wが枯渇又は不足した状態においては、チャンバ20はシリンドリカルレンズとして機能せず、光源301から出射された光Rはチャンバ20の曲面形状に従って屈折することなく、直線上にチャンバ20を透過し、出射された光Rのほとんどを受光部302で受光できる。なお、光学式水量監視部30はチャンバ20の断面中心が通る直線から半径の1/2程度ずれた位置に設けるとよりよく、直径12cmのチャンバであれば、その断面中心から3cm程度ずれた位置に光学式水量監視部30を設けると好適である。この際、チャンバ20に十分な量の水Wが入れられた状態の場合、空のチャンバ20を透過し受光部302で受光された光Rの光量を100%として比較すると、受光部302で受光した光Rの光量は20%程度となる。
光学式水量監視部30の設置位置がチャンバ20内の水量の下限水量値となることから、本実施形態では、チャンバ20の下面近傍に設けるとよい。例えば、チャンバ20への水Wの供給回数を減らすため、チャンバ20の下面から5mm程度の高さに設けると好適である。
また、図1、2に示すとおり、吸気経路12は半透明の樹脂製のチューブであり、折り曲げ可能である。吸気経路12は、略T字状の樹脂製である接続部材22を介して、チャンバ20の出口部203と接続される。接続部材22は、チャンバ20から吸気経路12に向かって上昇するように傾斜するように形成されているため、チャンバ20内の水Wが吸気経路12に流入することを防止できる。接続部材22のチャンバ20の出口部203に接続された端部付近には温度検出部13が挿入される温度検出孔221が形成される。
吸気経路12が、人工呼吸器100から患者へ気体流を供給する一方、患者から排出された気体流は、半透明の樹脂製のチューブからなる呼気経路23を通過し、外部へ排出される。なお、呼気経路23の一方の端部には、呼気弁231が設置され、患者から排出された気体流を外部へ排出する際、外部から外気が流入することはない。
吸気経路12と呼気経路23とは、左右対称となるようにY字状筒形に形成された半透明の樹脂製であるY字状接続部材24を介して接続される。また、Y字状接続部材24の残り一端部は患者の喉元に挿入される挿入部材25又はマスク等が取り付けられる。吸気経路12と接続されるY字状接続部材24の端部付近には、温度湿度検出部14が挿入される温度湿度検出孔241が形成される。なお、Y字状接続部材24の中央部には、図示しない流量計に接続されたチューブが取り付けられており、吸気経路12と呼気経路23内の気体流の流動方向を容易に確認できる。
温度検出部13は、温度センサからなる温度センサ本体131から構成され、温度検出孔221に挿入されて、配置される。温度センサ本体131が、吸気経路12内を流動し、温度検出部13を通過する際の気体流の温度を検出する。
温度湿度検出部14はデジタル温湿度センサ等から構成され、温度湿度検出孔241に挿入されて、配置される。温度湿度検出部14は、吸気経路12内を流動し温度湿度検出部14を通過する際の気体流の温度、相対湿度を検出する。
温度検出部13と温度湿度検出部14とは、相互にケーブルによって接続されると共に、装置本体19に接続される。
吸気経路加熱部15は、ヒーターワイヤ151とコネクタ152とから構成され、吸気経路12内に内設される。吸気経路加熱部15は、吸気経路12内を流動する気体流を所定の設定温度に加熱し、保持する。吸気経路加熱部15が吸気経路12内の気体流の温度を加熱し、保持することにより、外気温との温度差から生じる吸気経路12内の結露を防ぐことができる。即ち、季節や昼夜における外気温の変化における影響を限りなく抑えることが可能となる。なお、吸気経路加熱部15のコネクタ152は、吸気経路12と接続する接続部材22の端部の逆側端部に設置され、図示しないケーブルによって装置本体19に接続される。
ここで、所定の設定温度は、加温加湿部側設定温度と患者口元側設定温度とである。加温加湿部側設定温度は、吸気経路12の加温加湿部11側の気体流の設定温度、具体的には、チャンバ20の出口部203に接続された接続部材22付近を通過する際の気体流の設定温度である。また患者口元側設定温度は、吸気経路12の患者口元側の気体流の設定温度、具体的には、吸気経路12と接続されたY字状接続部材24を通過する際の気体流の設定温度である。本実施形態においては、加温加湿部側設定温度は26℃〜43℃の温度範囲で設定することができ、患者口元側設定温度は30℃〜40℃の温度範囲で設定することができる。例えば、加温加湿部側設定温度を37℃と、加温加湿部側設定温度を40℃とに設定した場合、吸気経路加熱部15は吸気経路12内を流動する気体流をそれぞれ37℃、40℃となるように調節する。
装置本体19は、その内部に記憶部16と警告出力部17と制御部18とが設けられる。
記憶部16は、ハードディスク等から構成され、各基準温度、各基準相対湿度及び減光量に係る所定の閾値を記憶する。本実施形態の所定の閾値は70%とする(空のチャンバ20を透過し受光部302で受光された光Rの光量を100%とした場合)。なお、上述した加温加湿部側設定温度と患者口元側設定温度とを記憶部16に予め記憶させることにより、使用毎に加温加湿部側設定温度と患者口元側設定温度とを設定する作業を省略することができる。
警告出力部17は、ランプが配置された後述の状態表示部193や図示しないブザー等からなり、加温加湿部側検出温度と各基準温度との比較結果、検出相対湿度と各基準相対湿度との比較結果及び光Rの減光量と減光量に係る所定の閾値との比較結果に基づき、異なる警告を外部に向けて発する。例えばランプの点灯やアラーム音の発生、又はその両方により、外部へ警告する。
制御部18は、CPU等からなり、加温加湿部側設定温度と患者口元側設定温度とに基づき、チャンバ加熱部21と吸気経路加熱部15とを作動させ、又は停止させることにより、吸気経路12内を流動する気体流の温度を制御する。また、制御部18は、加温加湿部側設定温度と患者口元側設定温度とが設定されると、自動的にそれぞれ所定温度より低く、又は高くした各基準温度を算出し、記憶部16に出力する。そして、制御部18は、加温加湿部側検出温度と各基準温度を比較した結果に応じて、それぞれに応じた処理を自動的に実施する。本実施形態では、制御部18が、チャンバ加熱部21と吸気経路加熱部15とを作動させ、又は停止させたり、警告出力部17から外部に向けて警告させる。
更に、制御部18は、光源301から光Rをチャンバ20に向かって出射させるとともに、受光部302から送信された光Rの減光量と記憶部16に記憶された減光量に係る所定の閾値とを比較した結果に応じて、それぞれに応じた処理を自動的に実施する。本実施形態では、光Rの減光量が所定の閾値以下である場合、チャンバ加熱部21と吸気経路加熱部15を停止させるとともに、警告出力部17から外部に向けて警告する。
装置本体19の表面には、操作部191と温度湿度表示部192と状態表示部193とが設けられる。
操作部191を操作することにより、加温加湿部側設定温度と患者口元側設定温度とを所定の温度範囲内で任意に設定することができる。本実施形態では、加温加湿部側設定温度の設定可能な温度範囲を26℃〜43℃とし、患者口元側設定温度の設定可能な温度範囲を30℃〜40℃とする。
温度湿度表示部192は、加温加湿部側検出温度、患者口元側検出温度、検出相対湿度を表示し、操作部191により表示される温度、相対湿度を切り替えることができる。また、状態表示部193は、温度検出部13、温度湿度検出部14、チャンバ20等に相当するランプが複数配置されるものである。ランプは人工呼吸器用加温加湿装置10の各部の作動状態に合わせて色が変化し、本実施形態では、正常時を緑色、注意時を橙色、警告時を赤色と変化させることにより、人工呼吸器用加温加湿装置10の各部の作動状態が容易に視認できる。具体的には、温度湿度検出部14の作動状態が警告時には、温度湿度検出部14に相当するランプが赤色に点灯する。また、チャンバ20の空焚き状態では、チャンバ20に相当するランプが赤色に点灯する。
〈本実施形態の人工呼吸器用加温加湿装置の処理の流れ〉
次に、人工呼吸器用加温加湿装置10における光源式水量監視部30の処理の流れを、図4に示すフローチャートにより説明する。
ステップS101において、所定量の水Wが入れられたチャンバ20をチャンバ加熱部21上に載置後、装置本体19を起動し、操作部191を操作することにより、加温加湿部側設定温度及び患者口元側設定温度を設定する。なお、加温加湿部側設定温度と患者口元側設定温度とを予め記憶部16に記憶させた場合、ステップS101の操作部191の操作を省略し、ステップS102に進む。
ステップS102において、人工呼吸器100を起動すると共に、制御部18は、ステップS101により設定された加温加湿部側設定温度と患者口元側設定温度とに基づき、チャンバ加熱部21と吸気経路加熱部15とにより気体流への加熱を開始する。この際、光学式水量監視部30によるチャンバ20内の水量の監視を開始する。具体的には、光源301からチャンバ20に向かって光Rが出射され、チャンバ20を挟んで対向する位置に設けられた受光部302にて光Rの減光量を電気信号に変換し、制御部18に送信される。ここで、光学式水量監視部30がチャンバ20の断面中心を通る直線からずれた位置に設けられていると、十分な水量の水Wが入れられた円筒形状のチャンバ20はシリンドリカルレンズとして働き、光源301から出射された光Rはチャンバ20の曲面形状に従って屈折を繰り返すため、出射された光Rの一部のみ受光部302で受光される。そして、受光部302にて受光された光Rの光量から光Rの減光量が求められ、光Rの減光量は制御部18に送信され、制御部18は光Rの減光量と記憶部16に記憶された減光量の所定の閾値(本実施形態では70%とする)と比較して、当該閾値以上であれば、上述した加熱を継続する。本実施形態では、空のチャンバ20を透過し受光部302で受光された光Rの光量を100%とした場合、受光部302で受光した光Rの光量は20%程度となり、求められた光Rの減光量は80%であるため、減光量の閾値である70%を上回る。この際、光源301による光Rの送光タイミングと受光部302による光Rの受光タイミングとを相互に同期させると、窓から差し込む太陽光や部屋の蛍光灯等の外部からの光による誤作動を回避でき、チャンバ20内の水Wをより正確に監視することが可能となる。なお、制御部18が状態表示部193に表示されたチャンバ20に相当するランプを正常時を示す緑色に点灯させることにより、チャンバ20内に十分な水量の水Wが残っていることが容易に確認できる。
ステップS103において、患者へ気体流の供給が開始され、チャンバ20内の所定量の水Wがチャンバ加熱部21により加熱され、気体流がチャンバ20内を通過する際、チャンバ20内の水Wの表面からの蒸発により、温度が上昇すると共に、ほぼ飽和状態(相対湿度99%程度)となる。次に、ほぼ飽和状態となった気体流がチャンバ20の出口部203から吸気経路12へ流動し、チャンバ20出口付近に配置された温度検出部13において気体流の温度が検出される。その後、気体流は吸気経路加熱部15により加熱されながら吸気経路12内を流動し、患者口元付近に配置された温度湿度検出部14において気体流の温度、相対湿度が検出される。そして、気体流は患者の口元に設置された挿入部材25を通過し、患者に供給されるまでに自然冷却され、患者に適切な温度、相対湿度をもった気体流が供給される。また、光源式水量監視部30によるチャンバ20内の水Wの水量の監視が継続され、制御部18は光Rの減光量と記憶部16に記憶された減光量の所定の閾値と比較して、当該閾値以上であれば、患者に対する気体流の供給を継続する。なお、制御部18が状態表示部193に表示された温度検出部13、温度湿度検出部14及びチャンバ20に相当するランプを正常時を示す緑色に点灯させることもできる。
ステップS104において、患者に対する気体流の供給の継続に従い、チャンバ20内に入れられた水Wの水量は、時間と共に徐々に減少する。その後、水Wの水量が下限水量値を下回ると、換言すれば光源式水量監視部30の設置位置より減少すると、光源301から出射された光Rがほとんど屈折せず、そのままチャンバ20を直線上に透過し、受光部302に受光される。そして、制御部18が光Rの減光量と記憶部16に記憶された減光量の所定の閾値と比較し、当該閾値以下であれば、この状態はチャンバ20の空焚き状態とする。なお、光学式水量監視部30をチャンバ20の下面近傍に設けると、チャンバ20への水Wの給水回数を最低限に抑えることができる。
ステップS105において、制御部18は、チャンバ加熱部21と吸気経路加熱部15とを停止すると共に、警告出力部17から外部に向けてアラーム音を発生させ、チャンバ20に相当するランプを赤色に点灯する。
〈本実施形態の効果〉
チャンバ20内の水量を監視することにより、チャンバ20の空焚きを防止することができるため、乾燥した気体流が患者に供給されることを未然に防止でき、患者の気管、気管支の損傷を防ぐことが可能となる。
光学式水量監視部30は、円筒形状のチャンバ20の断面中心が通る直線からずれた位置に設けられることにより、チャンバ20内に十分な量の水Wが残っている場合と水が枯渇又は不足している場合とにおいて、光Rの減光量に大きな差異が生じるため、チャンバ20内の水量を容易に把握できる。
また、光学式水量監視部30は、チャンバ20内の水温や湿度に影響されることがなく、容易にチャンバ20内の水量を監視できる。さらに、光学式水量監視部30はチャンバ20の下面近傍に設けられているため、チャンバ20の空焚きを未然に防止するだけでなく、チャンバ20への水Wの給水回数を最低限に抑えることが可能となる。
光学式水量監視部30は、光源301による光Rの送光タイミングと受光部302による光Rの受光タイミングとを相互に同期させることにより、窓から差し込む太陽光や部屋の蛍光灯等の外部からの光による人工呼吸器用加温加湿装置10の誤作動を回避し、チャンバ20内の水Wをより正確に監視できる。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含み、下記の変形例等も包含する。
光学式水量監視部30によるチャンバ20内の水量の監視は、連続的又は断続的に監視をさせることができる。
本実施形態では、光学式水量監視部30を装置本体19と一体的に設けたが、装置本体19とは別個の構成としてもよい。光学式水量監視部30が設けられていない人工呼吸器用加温加湿装置においても、光学式水量監視部30を容易に設置することができ、チャンバ20の空焚きを防止できる。
本発明は、チャンバの空焚きを未然に防止でき、患者に適切な温度、相対湿度をもった気体流を供給する人工呼吸器に利用することができる。
10…人工呼吸器用加温加湿装置 11…加温加湿部 12…吸気経路 13…温度検出部 14…温度湿度検出部 15…吸気経路加熱部 16…記憶部 17…警告出力部 18…制御部 19…装置本体 20…チャンバ 21…チャンバ加熱部 22…接続部材 23…呼気経路 24…Y字状接続部材 25…挿入部材 30…光学式水量監視部 100…人工呼吸器 131…温度センサ本体 151…ヒータワイヤ 152…コネクタ 191…操作部 192…温度湿度表示部 193…状態表示部 201…本体部 202…入口部 203…出口部 204…底部 221…温度検出孔 231…呼気弁 241…温度湿度検出孔 301…光源 302…受光部 R…光 W…水

Claims (4)

  1. 人工呼吸器から供給される気体流を加温加湿する加温加湿部と、
    前記加温加湿部に接続された吸気経路とを有し、
    前記加温加湿部は、前記気体流を加温加湿するための水を入れる水槽と、前記水槽内の水を所定の温度に加熱する加熱部と、前記水槽内の水量を監視する光学式水量監視部とを有することを特徴とする人工呼吸器用加温加湿装置。
  2. 前記光学式水量監視部は前記水槽を挟んで対向する位置に設けられ、
    前記水槽に向かって光を出射させる光源と、
    前記光源から出射され、前記水槽を透過した光を受光する受光部とを有することを特徴とする請求項1記載の人工呼吸器用加温加湿装置。
  3. 前記光学式水量監視部が前記水槽の下面近傍に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の人工呼吸器用加温加湿装置。
  4. 前記水槽が円筒形状であると共に、前記光学式湿度検出部が前記水槽の断面中心を外した位置に設けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の人工呼吸器用加温加湿装置。
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