JP2012164092A - 通信装置、親密度算出プログラム及び親密度算出方法 - Google Patents
通信装置、親密度算出プログラム及び親密度算出方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】通信相手との親密度を精度よく算出する通信装置、親密度算出プログラム及び親密度算出方法を提供することを目的とする。
【解決手段】通信装置10は、アドレス帳情報を取得するアドレス帳情報取得部15と、アドレス帳情報取得部15により取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末30に付与された、通信装置10の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報を取得するアクセス権情報取得部16と、アクセス権情報取得部16により取得されたアクセス権情報に基づいて、通信端末30の使用者と通信装置10の使用者との間の親密度を算出する親密度算出部17と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】通信装置10は、アドレス帳情報を取得するアドレス帳情報取得部15と、アドレス帳情報取得部15により取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末30に付与された、通信装置10の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報を取得するアクセス権情報取得部16と、アクセス権情報取得部16により取得されたアクセス権情報に基づいて、通信端末30の使用者と通信装置10の使用者との間の親密度を算出する親密度算出部17と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、使用者間の親密度を算出する通信装置、親密度算出プログラム及び親密度算出方法に関する。
近年、携帯電話等の通信端末の普及が急速に進んできている。携帯電話には、携帯電話の使用者と関わりのある人やお店等の連絡先に関するアドレス帳が保存されており、通話や、メール及びSMS(Short Message Service)等の文字送信の各機能に伴う通信先の選択に使われている。アドレス帳には、通常の五十音順に表示する以外にも通信履歴順、もしくは通信回数の多い順等のように五十音順以外の順番に並び替える機能や、グループ分け機能によるグループ別表示機能が実装されている。このように、携帯電話には、アドレス帳をグループ別に表示する等、並び順を変更することで通信先の選択のし易さを目指した機能が備えられており、利便性の向上が図られている。
このような並び替え機能として、例えば、携帯電話の使用者の通信履歴に基づいて、通信相手である他の携帯電話の使用者等との間の親密さ(人間関係の強さ)を、親密度として算出する技術が特許文献1〜3に開示されている。
ところで、通信履歴によって示される通話回数が多い通信相手と、親密な通信相手とは必ずしも一致しない場合がある。例えば、仕事上でいくら連絡をとりあっても親密とは言えず、逆に年に一回程度は必ず会うものの、普段は連絡を取らないような高校時代の友人とは現在の通話回数が少なくても、親密と言える場合が多い。
上述した特許文献1〜3においては、いずれの手段においても通信端末に十分な通信履歴が蓄積されていることが前提とされており、例えば上記のように年に一回程度は必ず会うものの、普段は連絡を取らないような高校時代の友人といった、過去交流が盛んであり、現在も親密な友人である場合にその関係を推定することは極めて困難であった。つまり、従来の親密度を算出する方法では精度が十分とは言えず、上記のような場合でも正しく算出できるような親密度の算出方法が必要であった。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、通信相手との親密度を精度よく算出する通信装置、親密度算出プログラム及び親密度算出方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の通信装置は、アドレス帳情報を取得するアドレス帳情報取得手段と、アドレス帳情報取得手段により取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末に付与された、自装置の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報を取得するアクセス権情報取得手段と、アクセス権情報取得手段により取得されたアクセス権情報に基づいて、通信端末の使用者と自装置の使用者との間の親密度を算出する親密度算出手段と、を備える。
また、本発明の親密度算出プログラムは、アドレス帳情報を取得するアドレス帳情報取得モジュールと、アドレス帳情報取得モジュールにより取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末に付与された、自装置の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報を取得するアクセス権情報取得モジュールと、アクセス権情報取得モジュールにより取得されたアクセス権情報に基づいて、通信端末の使用者と自装置の使用者との間の親密度を算出する親密度算出モジュールと、を含む。
また、本発明の親密度算出方法は、アドレス帳情報を取得するアドレス帳情報取得ステップと、アドレス帳情報取得ステップにおいて取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末に付与された、自装置の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報を取得するアクセス権情報取得ステップと、アクセス権情報取得ステップにおいて取得されたアクセス権情報に基づいて、通信端末の使用者と自装置の使用者との間の親密度を算出する親密度算出ステップと、を含む。
この発明によれば、取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末に付与された、自装置の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報に基づいて、通信端末の使用者と自装置の使用者との間の親密度を算出する。これにより、アクセス権情報に基づいて通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本発明の通信装置において、親密度算出手段は、全ての所定のデータに対する、通信端末への公開対象となる所定のデータの割合に基づいて、親密度を算出することが好ましい。これにより、個々の所定のデータに対して重み付けが可能となり、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本発明の通信装置において、親密度算出手段は、所定のデータのうち、通信端末の全てに公開していないデータへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度を算出することが好ましい。これにより、通信端末の全てに公開していないデータに関する処理の必要が無くなり、無駄な処理を省くことができると共に、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本発明の通信装置において、親密度算出手段は、所定のデータのうち、通信端末の全てに公開しているデータへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度を算出することが好ましい。これにより、通信端末の全てに公開しているデータに関する処理の必要が無くなり、無駄な処理を省くことができると共に、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本発明の通信装置において、親密度算出手段は、全ての通信端末に対する、所定のデータの公開対象となる通信端末の割合に基づいて、公開対象である通信端末に対する親密度を算出することが好ましい。これにより、個々の所定のデータに対して重み付けが可能となり、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本発明の通信装置において、親密度算出手段は、通信端末に対する公開データの数が大きくなるほど、上昇率が大きくなる指標を用いて親密度を算出することが好ましい。これにより、個々の所定のデータに対して重み付けが可能となり、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本発明の通信装置において、親密度算出手段により算出された親密度に基づいて、アドレス帳情報取得手段により取得されたアドレス帳情報の並べ替えを行う並べ替え処理手段を更に備えることが好ましい。これにより、例えば、精度よく算出された親密度の順にアドレス帳情報を並べ替えることができる等、通信装置の使用者の利便性が向上する。
また、本発明の通信装置において、親密度算出手段により算出された親密度に基づいて、通信端末の着信設定を行う着信設定処理手段を更に備えることが好ましい。これにより、例えば、精度よく算出された親密度に基づいて着信設定を自動的に行うことができる等、通信装置の使用者の利便性が向上する。
本発明によれば、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
(通信システム1の構成)
図1は、本発明に係る通信システムの一実施形態を示す構成図である。図1に示すように、通信システム1は、通信装置10と一つ以上の通信端末30とを含んで構成される。通信装置10及び通信端末30は、例えば、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)及びPDA(Personal Digital Assistant)等である。図1に示すように、通信装置10と通信端末30とは回線交換網等のネットワークを介して接続されている。通信装置10は、ネットワークにおける交換制御により、通信端末30と互いに音声通話や電子メールの送受信を行うことができる。説明の便宜上、以後、通信装置10を用いて本発明の実施形態を説明するが、通信端末30が通信装置10と同様の機能を備えていてもよい。
図1は、本発明に係る通信システムの一実施形態を示す構成図である。図1に示すように、通信システム1は、通信装置10と一つ以上の通信端末30とを含んで構成される。通信装置10及び通信端末30は、例えば、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)及びPDA(Personal Digital Assistant)等である。図1に示すように、通信装置10と通信端末30とは回線交換網等のネットワークを介して接続されている。通信装置10は、ネットワークにおける交換制御により、通信端末30と互いに音声通話や電子メールの送受信を行うことができる。説明の便宜上、以後、通信装置10を用いて本発明の実施形態を説明するが、通信端末30が通信装置10と同様の機能を備えていてもよい。
(通信装置10の構成)
通信装置10は、通信端末30の使用者である通信相手と通信装置10の使用者自身との間の親密度をそれぞれ算出し、算出結果を表示する機能を備えている。図1に示される通信装置10の機能ブロックの通り、この通信装置10は、機能構成として、データ保存部11、アドレス帳情報保存部12、アクセス権情報管理部13、データ作成部14、アドレス帳情報取得部15(アドレス帳情報取得手段)、アクセス権情報取得部16(アクセス権情報取得手段)、親密度算出部17(親密度算出手段)、並べ替え処理部18(並べ替え処理手段)、及び着信設定処理部19(着信設定処理手段)を含んで構成されている。
通信装置10は、通信端末30の使用者である通信相手と通信装置10の使用者自身との間の親密度をそれぞれ算出し、算出結果を表示する機能を備えている。図1に示される通信装置10の機能ブロックの通り、この通信装置10は、機能構成として、データ保存部11、アドレス帳情報保存部12、アクセス権情報管理部13、データ作成部14、アドレス帳情報取得部15(アドレス帳情報取得手段)、アクセス権情報取得部16(アクセス権情報取得手段)、親密度算出部17(親密度算出手段)、並べ替え処理部18(並べ替え処理手段)、及び着信設定処理部19(着信設定処理手段)を含んで構成されている。
この通信装置10は、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図2は、通信装置10のハードウェア構成図である。図1に示される通信装置10は、物理的には、図2に示すように、CPU51、主記憶装置であるRAM52及びROM53、入力デバイスであるカメラ、マイク、ボタン、GPS、テンキー等の入力装置54、ディスプレイ等の出力装置55、通信端末30等と電話やメール等の通信をネットワーク経由で行うためのデータ送受信デバイスである通信モジュール56、及びハードディスク等の補助記憶装置57等を含むコンピュータシステムとして構成されている。図1に示す各機能ブロックの機能は、図2に示すCPU51、RAM52等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU51の制御のもとで入力装置54、出力装置55、通信モジュール56を動作させるとともに、RAM52や補助記憶装置57におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図1に示す通信装置10の機能ブロックに基づいて、通信装置10の各機能ブロックを説明する。データ保存部11は、補助記憶装置57から構成されており、後述のデータ作成部14により作成されたデータを保存する。データ保存部11に保存されるデータとは、例えば通信装置10の使用者が作成した日記や、通信端末30の使用者に関するプロフィール情報である。
アドレス帳情報保存部12は、アドレス帳情報を保存する。図3は、アドレス帳情報保存部12により保存されたアドレス帳情報を格納するテーブルを示す図である。図3に示すテーブルにおいて、アドレス帳情報として通信端末30の使用者の名称、通信端末30の電話番号、及び通信端末30の電子メールアドレスが格納されている。電話番号または電子メールアドレスは、通信端末30との通信を行う上で通信端末30を識別するために利用される。通信端末30の使用者の名称は、通信装置10の使用者が通信端末30の使用者を特定するために利用される。例えば、通信装置10がアドレス帳情報保存部12に保存されたアドレス帳情報を出力装置55に表示する際、アドレス帳情報のうち各通信端末30の使用者の名称のみをリスト表示することで、通信装置10の使用者は特定の通信端末30を選択することができる。また、例えば、通信装置10に対して通信端末30からの通信があった際に、通信端末30の使用者の名称を出力装置55に表示することで、通信装置10の使用者は誰からの通信かを知ることができる。
アクセス権情報管理部13は、後述のアドレス帳情報取得部15により取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末30に付与された、通信装置10の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報を保存する。また、アクセス権情報管理部13は、アドレス帳情報保存部12により保存されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末30に付与された、通信装置10の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報を保存してもよい。所定のデータとは、例えば、データ保存部11により保存されたデータである。アクセス権情報は、入力装置54を介して通信装置10の使用者により指定されるものであり、各通信端末30が、どの所定のデータにアクセスできるかを示す情報である。アクセス権情報は、アドレス帳情報取得部15により取得されたアドレス帳情報に紐づく形で通信装置10により付与される。また、アクセス権情報は、アドレス帳情報保存部12により保存されたアドレス帳情報に紐づく形で通信装置10により付与されてもよい。
図5は、アクセス権情報の例を示す図である。図5は、データ保存部11により保存された通信装置10の使用者の日記データへの、各通信端末30の使用者に付与されたアクセス権情報を示す図である。日記データは「データ1」から「データ21」まで21個あり、そのうち「データ1」は全ての通信端末30に公開されており、「データ21」は全ての通信端末30に非公開となっている。また、「データ2」から「データ20」までは、図5に示す通り、一部の通信端末30に公開されている。例えば、「友人A」に対しては「データ1」、「データ3」、「データ6」、及び「データ7」から「データ20」が公開されている。なお、図1に示す実施例では、日記データがデータ保存部11により保存されているとしたが、これに限るものではない。例えば、通信端末10の使用者がSNS(Social Network Service)を利用して日記を作成している場合、日記データが、SNSの事業者が運営する外部サーバに保存されていてもよいし、通信装置10がその外部サーバから通信を介して適宜日記データのコピーを取得してデータ保存部11により保存してもよい。
データ作成部14は、入力装置54からの入力を元にデータを作成する。例えば、入力装置54において、ボタンで「1」を押し、その後決定ボタンを押下することで、データ作成部14は、「1」という文字から構成されるメモデータを作成する。また、例えば、入力装置54であるカメラを通して得られた画像情報を元にして、データ作成部14は、撮影時刻を含む形で閲覧可能な形式である画像データを作成する。なお、入力装置54はデータへのアクセス権限を決定する際にも用いられる。
アドレス帳情報取得部15は、アドレス帳情報を取得する。アドレス帳情報取得部15は、アドレス帳情報保存部12により保存されたアドレス帳情報を取得する。また、アドレス帳情報取得部15は、外部サーバに保存されたアドレス帳情報を、ネットワークを介して取得してもよい。
アクセス権情報取得部16は、アクセス権情報を取得する。アクセス権情報取得部16は、アクセス権情報管理部13により保存されたアクセス権情報を取得する。また、アクセス権情報取得部16は、外部サーバに保存されたアクセス権情報を、ネットワークを介して取得してもよい。
ここで、データ保存部11により保存されたデータに通信端末30からアクセスする要求があった場合、アクセス権情報管理部13により保存されたアクセス権情報に従って、通信端末30がアクセス可能な設定であれば、通信装置10はデータを通信端末30に送信する。また、アクセス不可能であれば、通信装置10はデータを送信しない。
なお、データ保存部11により複数のデータが保存されている場合には、通信端末30がアクセス権のあるデータのみを全て通信装置10が通信端末30に送信してもよい。また、その場合、通信端末30がアクセス権があるデータの一部情報(タイトルやサムネイル画像等)のみを通信装置10が通信端末30送信し、再度個別の要求があった際に、通信端末30がアクセス権がある場合に限って通信装置10が通信端末30にデータを送信してもよい。
また、データ保存部11を通信装置10及び外部サーバの両方に含め、外部サーバのデータ保存部11により保存されたデータを、通信装置10のアクセス権情報取得部16により取得されたアクセス権情報に従って閲覧できるようにしてもよい。その際には、通信装置10のデータ保存部11により保存されたデータは、手動で外部サーバのデータ保存部11にコピーしてもよいし、ネットワークが利用可能なときに自動でコピーするようにしてもよい。更には時刻や一定間隔ごとなど何かしらの条件に従ってコピーをしても良いし、外部サーバに移動した時点で(コピーではなく)通信装置10のデータ保存部11に保存されたデータを削除してもよい。
親密度算出部17は、アクセス権情報取得部16により取得されたアクセス権情報に基づいて、通信端末30の使用者と通信装置10の使用者との間の親密度を算出する。親密度算出部17は、全ての所定のデータに対する、通信端末30への公開対象となる所定のデータの割合に基づいて、親密度を算出してもよい。また、親密度算出部17は、所定のデータのうち、通信端末30の全てに公開していないデータへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度を算出してもよい。また、親密度算出部17は、所定のデータのうち、通信端末30の全てに公開しているデータへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度を算出してもよい。また、親密度算出部17は、全ての通信端末30に対する、所定のデータの公開対象となる通信端末30の割合に基づいて、公開対象である通信端末に対する親密度を算出してもよい。また、親密度算出部17は、通信端末30に対する公開データの数が大きくなるほど、上昇率が大きくなる指標を用いて親密度を算出してもよい。なお、親密度算出部17による親密度の具体的な算出例については後述する。
並べ替え処理部18は、親密度算出部17により算出された親密度に基づいて、アドレス帳情報取得部15により取得されたアドレス帳情報の並べ替えを行う。また、並べ替え処理部18は、親密度算出部17により算出された親密度に基づいて、アドレス帳情報保存部12により保存されたアドレス帳情報の並べ替えを行ってもよい。例えば、並べ替え処理部18は、アドレス帳情報に含まれる通信端末30の使用者を親密度が高い順に並べ替えてもよい。
並べ替え処理部18は、親密度算出部17により算出された親密度を所定の表示形式に変換し、出力装置55を介して表示してもよい。例えば、後述の図11(a)に示すように、並べ替え処理部18は親密度順に既存のアドレス帳で通常用いられるリスト形式で表示してもよい。また、並べ替え処理部18は、それ以外の表示形式として、各通信端末30との間の親密度を数値として表示させたり、視覚的にグラフを用いて表示させたりしてもよい。
着信設定処理部19は、親密度算出部17により算出された親密度に基づいて、通信端末30の着信設定を行う。例えば、着信設定処理部19は、数値で表された親密度が所定の数値よりも大きい使用者の通信端末30に対して、その通信端末30の使用者だけに特別な着信音を設定してもよい。
(親密度算出部17の算出例1)
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例1について説明する。算出例1では、データ保存部11により保存されているデータの個数と、そのデータのうち通信端末30に対してアクセスを許しているデータの個数に基づいて親密度を算出する。
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例1について説明する。算出例1では、データ保存部11により保存されているデータの個数と、そのデータのうち通信端末30に対してアクセスを許しているデータの個数に基づいて親密度を算出する。
まず、前提条件について説明する。通信装置10の使用者である「ユーザA」は、図3に示す通り、「お店A」、「お店B」、「同僚A」、「同僚B」、「同僚C」、「友人A」、「友人B」、及び「友人C」の合計8件をアドレス帳情報として登録している。
「ユーザA」は、通信装置10を2年前に購入したとする。また、「ユーザA」は、この2年間に毎月合計30回ずつメールと電話をそれぞれしている。また、「ユーザA」は、送受信合わせて月に平均100バイトのメールを300通送受信している。また、「ユーザA」は、図4に示すプロフィール情報をデータ保存部11により保存している。図4に示すとおり、プロフィール情報には「ユーザA」に関するプロフィール項目が21項目登録されている。
「ユーザA」は、「友人A」とはこの2年間の間に月平均1.5回ずつメールと電話をしている。「ユーザA」は、男性である「友人B」とは過去交流が盛んであり、現在も交流は年1回程度と少ないが、親しく気のおけない高校時代の友人である。また、「ユーザA」は、この2年間の間に「友人B」とは毎年10月に3回ずつメールと電話をしている。また、「ユーザA」は、「友人B」に対しては図4に示すプロフィール情報の21項目全てを公開している。
「ユーザA」は、女性である「同僚C」とは仕事上の付き合い以外でも多少連絡を取り合っている。また、通信装置10には、この2年間の間に「同僚C」とは毎月3回ずつメールと電話をした通信ログが蓄積されている(2年以上前のログは残っていない)。女性相手の方がデコレーションメールとよばれる容量の比較的大きいメールが使われることが一般的であるため、「ユーザA」は、「同僚C」とは平均500バイトのデコレーションメールのやり取りをしている。また、「ユーザA」は「同僚C」に対しては図4に示すプロフィール情報のうち、図4の「同僚Cへの公開」列に示すように5項目だけを公開している。つまり、「同僚C」は自身の通信端末30から「ユーザA」の通信装置10に対して「端末メールアドレス」を要求すると「aaa@aaa.aaa.com」が送信されるが、「一言メッセージ」を要求しても拒否される。「同僚C」の通信端末30がはじめにアクセスが許可されているプロフィール情報の項目一覧を要求・受信し、その後アクセス要求を行うことで、許可されていないプロフィール項目へのアクセス要求を行うことを防ぐことができる。以上の前提条件については以降の算出例においても同様である。
「ユーザA」と「友人A」との親密度は、データ保存部11により保存されているデータの個数をN_ALLとし、データ保存部11により保存されているデータのうち「友人A」の所持する通信端末30に対してアクセスを許しているデータの個数をN_Aとすると、以下の算出式で親密度算出部17が算出する。
「友人A」との親密度=N_A/N_ALL・・・(1)
データの公開/非公開の設定が図5に示したアクセス権情報のようになされている場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、17÷21=約0.81と算出される。
「友人A」との親密度=N_A/N_ALL・・・(1)
データの公開/非公開の設定が図5に示したアクセス権情報のようになされている場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、17÷21=約0.81と算出される。
なお、「友人C」の端末が「ユーザA」の端末内のデータにアクセス出来る機能を有していなかったり、「友人C」が「ユーザA」の加入しているSNSに加入していない場合には、親密度をデフォルト値とすればよい。ここでは、親密度のデフォルト値を0とはせずに、機能が対応している人、もしくはSNSに加入している人の平均より小さい値とする。具体的には、「友人C」については公開日記数の平均値(17+20+2+5)÷4=11の約半分である5個を公開しているとして、「ユーザA」と「友人C」との親密度は、5÷21=約0.238と算出される。同様の算出を行うことで、図6(a)に示すような親密度が得られる。図6(a)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。また、本算出例では、親密度を算出する際に、アクセス権情報として図5に示す日記の公開数を用いたが、例えば、図4に示すプロフィール情報の公開数を用いて、同様に算出してもよい。
(親密度算出部17の算出例2)
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例2について説明する。算出例2では、「ユーザA」の日記データのうち、通信端末30の全てに公開していない日記データへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度を算出する。つまり、算出例2の特徴は、完全に誰にも公開していないデータを除いて親密度を算出する点にある。
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例2について説明する。算出例2では、「ユーザA」の日記データのうち、通信端末30の全てに公開していない日記データへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度を算出する。つまり、算出例2の特徴は、完全に誰にも公開していないデータを除いて親密度を算出する点にある。
データ保存部11により保存されているデータのうち、誰かしらには公開しているデータの個数N_ALL2とすると、以下の算出式で親密度算出部17が算出する。
「友人A」との親密度=N_A/N_ALL2・・・(2)
この算出により、非公開のデータを数える必要が無くなり、無駄な処理を省くことができる。データの公開/非公開の設定が図5に示したアクセス権情報のようになされている場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、17÷20=0.85と算出される。同様の算出を行い、小数点以下を四捨五入することで、図6(b)に示すような親密度が得られる。図6(b)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。なお、デフォルト値は5個を公開しているうちの全公開が1個であることから(5−1)÷20=0.2と計算した。
「友人A」との親密度=N_A/N_ALL2・・・(2)
この算出により、非公開のデータを数える必要が無くなり、無駄な処理を省くことができる。データの公開/非公開の設定が図5に示したアクセス権情報のようになされている場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、17÷20=0.85と算出される。同様の算出を行い、小数点以下を四捨五入することで、図6(b)に示すような親密度が得られる。図6(b)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。なお、デフォルト値は5個を公開しているうちの全公開が1個であることから(5−1)÷20=0.2と計算した。
(親密度算出部17の算出例3)
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例3について説明する。算出例3では、「ユーザA」の日記データのうち、通信端末30の全てに公開している日記データへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度を算出する。つまり、算出例3の特徴は、全体公開しているデータを除いて親密度を算出する点にある。
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例3について説明する。算出例3では、「ユーザA」の日記データのうち、通信端末30の全てに公開している日記データへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度を算出する。つまり、算出例3の特徴は、全体公開しているデータを除いて親密度を算出する点にある。
データ保存部11により保存されているデータのうち、誰にでも公開しているデータを除いた個数N_ALL3とすると、以下の算出式で親密度算出部17が算出する。
「友人A」との親密度=N_A/N_ALL3・・・(3)
この算出により、親密度の順番に影響しない全公開のデータを数える必要が無くなり、無駄な処理を省くことができる。データの公開/非公開の設定が図5に示したアクセス権情報のようになされている場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、16÷20=0.8と算出される。同様の算出を行うことで、図6(c)に示すような親密度が得られる。図6(c)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。
「友人A」との親密度=N_A/N_ALL3・・・(3)
この算出により、親密度の順番に影響しない全公開のデータを数える必要が無くなり、無駄な処理を省くことができる。データの公開/非公開の設定が図5に示したアクセス権情報のようになされている場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、16÷20=0.8と算出される。同様の算出を行うことで、図6(c)に示すような親密度が得られる。図6(c)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。
(親密度算出部17の算出例4)
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例4について説明する。算出例4では、全ての通信端末30に対する、「ユーザA」の日記データの公開対象となる通信端末30の割合に基づいて、公開対象である通信端末30に対する親密度を算出する。つまり、算出例4の特徴は、少人数にしか公開していないデータを公開していれば親しいことが多いこと、つまり、数で見れば同じ一つだけの情報を公開している場合でも、多くの人に公開しているデータを公開している場合と、その人にだけ公開している場合では後者の方が親しいという点を反映させて親密度を算出する点にある。
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例4について説明する。算出例4では、全ての通信端末30に対する、「ユーザA」の日記データの公開対象となる通信端末30の割合に基づいて、公開対象である通信端末30に対する親密度を算出する。つまり、算出例4の特徴は、少人数にしか公開していないデータを公開していれば親しいことが多いこと、つまり、数で見れば同じ一つだけの情報を公開している場合でも、多くの人に公開しているデータを公開している場合と、その人にだけ公開している場合では後者の方が親しいという点を反映させて親密度を算出する点にある。
データ保存部11により保存されているデータのうち、「データ1」を公開している人数をN_1、「データ1」を「友人A」に公開していればN_1A=1、公開していなければN_1A=0と定義し、「データ2」を公開している人数をN_2、「データ2」を「友人A」に公開していればN_2A=1、公開していなければN_2A=0と定義する。同様の定義により、以下の算出式で親密度算出部17が算出する。
「友人A」との親密度={(N_1A÷N_1)+(N_2A÷N_2)+・・・}÷N_ALL2・・・(4)
データの公開/非公開の設定が図5に示したアクセス権情報のようになされている場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、{(1÷4)+(0÷3)+(1÷4)+(0÷2)+(0÷2)+(1÷2)+(1÷2)×14}÷20=0.4と算出される。同様の算出を行うことで、図6(d)に示すような親密度が得られる。なお、平均値の減少に伴い、未登録時に割り当てるデフォルト値を8に変更している。図6(d)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。
「友人A」との親密度={(N_1A÷N_1)+(N_2A÷N_2)+・・・}÷N_ALL2・・・(4)
データの公開/非公開の設定が図5に示したアクセス権情報のようになされている場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、{(1÷4)+(0÷3)+(1÷4)+(0÷2)+(0÷2)+(1÷2)+(1÷2)×14}÷20=0.4と算出される。同様の算出を行うことで、図6(d)に示すような親密度が得られる。なお、平均値の減少に伴い、未登録時に割り当てるデフォルト値を8に変更している。図6(d)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。
(親密度算出部17の算出例5)
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例5について説明する。算出例5の特徴は、公開するデータの個数と親密度に正の相関はあるにしても、比例関係ではないという点を反映させたことにある。例えば10個のデータを保存している場合に、今まで何も公開していなかった相手に1個のデータを公開した時の親密度の上昇度合いと、今まで9個のデータを公開していた相手に最後の1個のデータを公開した時の親密度の上昇度合いとでは、後者の方が大きいことを反映させている。つまり、通信端末30に対する公開データの数が大きくなるほど、親密度の上昇率が大きくなる指標、例えばべき関数などを用いて親密度を算出する。
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例5について説明する。算出例5の特徴は、公開するデータの個数と親密度に正の相関はあるにしても、比例関係ではないという点を反映させたことにある。例えば10個のデータを保存している場合に、今まで何も公開していなかった相手に1個のデータを公開した時の親密度の上昇度合いと、今まで9個のデータを公開していた相手に最後の1個のデータを公開した時の親密度の上昇度合いとでは、後者の方が大きいことを反映させている。つまり、通信端末30に対する公開データの数が大きくなるほど、親密度の上昇率が大きくなる指標、例えばべき関数などを用いて親密度を算出する。
以下の算出式で親密度算出部17が算出する。
「友人A」との親密度=(N_A/N_ALL2)^2・・・(5)
データの公開/非公開の設定が図5に示したアクセス権情報のようになされている場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、(17÷20)^2=約0.72と算出される。同様の算出を行うことで、図6(e)に示すような親密度が得られる。なお、平均値の減少に伴い、未登録時に割り当てるデフォルト値を8に変更している。図6(e)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。なお、2乗以外に任意の1より大きい数Xに対してX乗した値としてもよく、例えば1.5乗や3.1乗としてもよい。
「友人A」との親密度=(N_A/N_ALL2)^2・・・(5)
データの公開/非公開の設定が図5に示したアクセス権情報のようになされている場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、(17÷20)^2=約0.72と算出される。同様の算出を行うことで、図6(e)に示すような親密度が得られる。なお、平均値の減少に伴い、未登録時に割り当てるデフォルト値を8に変更している。図6(e)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。なお、2乗以外に任意の1より大きい数Xに対してX乗した値としてもよく、例えば1.5乗や3.1乗としてもよい。
これまでにいくつかの親密度の算出例を示したが、以下のように既に知られた方法と組み合わせて算出を行ってもよい。
(親密度算出部17の算出例6)
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例6について説明する。算出例6では、データの公開割合と通信履歴とを組み合わせて、親密度を算出する。「ユーザA」と「友人A」との親密度は、「ユーザA」による「友人A」への電話回数をT_A、「ユーザA」による算出期間の全電話回数をT_ALLとすると、例えば以下の式(6)や式(7)で示される。
「友人A」との親密度=(N_A/N_ALL2)×(T_A/T_ALL)・・・(6)
「友人A」との親密度=(N_A/N_ALL2)+C×(T_A/T_ALL)・・・(7)
両者の違いは積を求めているか和を求めているかである。式(7)の係数Cは、通信回数とアクセス制限のどちらを重要視するかで決定する重み付けのための値である。
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例6について説明する。算出例6では、データの公開割合と通信履歴とを組み合わせて、親密度を算出する。「ユーザA」と「友人A」との親密度は、「ユーザA」による「友人A」への電話回数をT_A、「ユーザA」による算出期間の全電話回数をT_ALLとすると、例えば以下の式(6)や式(7)で示される。
「友人A」との親密度=(N_A/N_ALL2)×(T_A/T_ALL)・・・(6)
「友人A」との親密度=(N_A/N_ALL2)+C×(T_A/T_ALL)・・・(7)
両者の違いは積を求めているか和を求めているかである。式(7)の係数Cは、通信回数とアクセス制限のどちらを重要視するかで決定する重み付けのための値である。
図7は、それぞれアドレス帳に登録された通信端末30の使用者と、式(6)を用いて算出した親密度、2年間の通信回数の合計、保存している20個の日記のうち、その使用者に向けて公開しているデータの数を一覧表示した図である。例えば、アクセス制限を通信回数の2倍重視する場合には、図7より「友人A」について公開日記数が17、通信回数が36回であることから、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、(17÷20)+2×(36÷<30×24>)=0.95と算出される。同様の算出を行うことで、図7に示すような親密度が得られる。なお、親密度のデフォルト値は20(4個を公開)とした。図7では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。
図7に示すアドレス帳を親密度順に並べ替えた場合のアドレス帳を図8(a)に、通信回数順に並べ替えた場合のアドレス帳を図8(b)に示す。図8(a)に示すアドレス帳の方が、図8(b)に示すアドレス帳に比べて「友人B」が上位に来ており、「お店A」が下にある。このため、お勧めや招待機能、新しいSNS上でのアドレス帳表示においては、通信回数順に比べて親密度順の方が選択の可能性が高い人が上位に来ているので有効であることが分かる。
また、着信設定において上位4人の着信を気づきやすくする設定に自動ですると、親密度順の図8(a)の順番では「友人B」の着信に気づきやすい設定となるが、単なる回数順である図8(b)の順番では「友人B」の着信に気づきやすい設定とならず、逆にセールスの電話で回数が増えている「お店A」の着信に気付きやすくなっている。よって通信回数順に比べて親密度順の方が着信の自動設定において有効であることが分かる。
以上は親密度の有効性を分かりやすく説明するために本発明の方法に従って行った。他の親密度算出方法では、その効果は親密度算出の精度に深く依存するため、本実施形態における算出例による親密度の算出を行い、その結果によってアドレス帳の並び替えを行ったり設定に反映させたりすることがより望ましい。
なお、電話の回数以外にメールの回数や、SMSの回数、SNSでのコメント回数等で同様の算出をしてもよいし、電話とメールの合計回数を反映する等、複数の要素を反映してもよく、更に電話の1回をメールの2回分とする等、重み付けを行ってもよい。
(親密度算出部17の算出例7)
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例7について説明する。算出例7では、アドレス帳情報と組み合わせて、親密度を算出する。例えば、「友人A」について、電話番号とメールアドレスの一方のみの登録の場合にC_A=0.5、両方を登録している場合にC_A=1.0と定義する。「ユーザA」と「友人A」との親密度は、例えば以下の式(8)で示される。
「友人A」との親密度=(N_A/N_ALL)×C_A・・・(8)
電話番号とメールアドレスの登録が図9(a)に示した表の通りの場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、(17÷21)×1.0=約0.81と算出される。同様の算出を行うことで、図9(b)に示すような親密度が得られる。図9(b)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例7について説明する。算出例7では、アドレス帳情報と組み合わせて、親密度を算出する。例えば、「友人A」について、電話番号とメールアドレスの一方のみの登録の場合にC_A=0.5、両方を登録している場合にC_A=1.0と定義する。「ユーザA」と「友人A」との親密度は、例えば以下の式(8)で示される。
「友人A」との親密度=(N_A/N_ALL)×C_A・・・(8)
電話番号とメールアドレスの登録が図9(a)に示した表の通りの場合、「ユーザA」と「友人A」との親密度は、(17÷21)×1.0=約0.81と算出される。同様の算出を行うことで、図9(b)に示すような親密度が得られる。図9(b)では、「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。
(親密度算出部17の算出例8)
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例8について説明する。算出例8は、式(5)と式(6)の考え方を組み合わせた算出例である。「ユーザA」と「友人A」との親密度は、例えば以下の式(9)で示される。
「友人A」との親密度=(N_A/N_ALL2)^2×(T_A/T_ALL)・・・(9)
以下では、親密度算出部17による具体的な親密度の算出例8について説明する。算出例8は、式(5)と式(6)の考え方を組み合わせた算出例である。「ユーザA」と「友人A」との親密度は、例えば以下の式(9)で示される。
「友人A」との親密度=(N_A/N_ALL2)^2×(T_A/T_ALL)・・・(9)
式(9)を用いると、「ユーザA」と「友人B」との親密度は、(20÷20)^2×(3回×2年/[30×24])=1÷120=約0.0083となる。また、「ユーザA」と「同僚C」との親密度は、(5÷20)^2×(3回×24ヶ月/[30×24])=(1÷16)×(1÷10)=0.00625となる。このように「友人B」が「同僚C」よりも親しいとして算出されている。なお、「20÷20」の算出は、日記の数として算出したが、プロフィール情報の公開項目であっても今回の場合では同じ算出式である。
なお、データの数とプロフィール情報の公開項目との両方を考慮して算出を行う場合には、「ユーザA」と「友人B」との親密度は、(40÷40)^2×(3回×2年/[30×24])=1÷120=約0.0083となり、「ユーザA」と「同僚C」との親密度は、(10÷40)^2×(3回×24ヶ月/[30×24])=(1÷16)×(1÷10)=0.00625となる。
(親密度算出部17のその他の算出例)
式(2)、式(3)、式(5)及び式(8)の考え方を組み合わせる場合の算出例は以下の式(10)で示される。
「友人A」との親密度=C_A×{N_A÷[N_ALL―(N_ALL―N_ALL2)―(N―N_ALL3)]}^2×(T_A/T_ALL)・・・(10)
また、式(4)、式(5)、式(7)及び式(8)の考え方を組み合わせる場合の算出例は以下の式(11)で示される。
「友人A」との親密度=C_A×<[{(N_1A÷N_1)+(N_2A÷N_2)+・・・}÷N_ALL2]^2+C×(T_A/T_ALL)^1.5>・・・(11)
なお、式(11)に示す係数Cは、式(7)における係数Cと同様に、通信回数とアクセス制限のどちらを重要視するかで決定する重み付けのための値である。
式(2)、式(3)、式(5)及び式(8)の考え方を組み合わせる場合の算出例は以下の式(10)で示される。
「友人A」との親密度=C_A×{N_A÷[N_ALL―(N_ALL―N_ALL2)―(N―N_ALL3)]}^2×(T_A/T_ALL)・・・(10)
また、式(4)、式(5)、式(7)及び式(8)の考え方を組み合わせる場合の算出例は以下の式(11)で示される。
「友人A」との親密度=C_A×<[{(N_1A÷N_1)+(N_2A÷N_2)+・・・}÷N_ALL2]^2+C×(T_A/T_ALL)^1.5>・・・(11)
なお、式(11)に示す係数Cは、式(7)における係数Cと同様に、通信回数とアクセス制限のどちらを重要視するかで決定する重み付けのための値である。
(従来技術の親密度の算出例)
以下では、従来技術による「ユーザA」と「友人B」及び「同僚C」との親密度の算出例について説明する。
以下では、従来技術による「ユーザA」と「友人B」及び「同僚C」との親密度の算出例について説明する。
下記参考文献2に基づく算出方法では、経過時間考慮型の方法として、古くからの友人の方が履歴が蓄積されている為に大きな値が出やすいことを考慮して、以下のような算出を行う。すなわち、「ユーザA」と「友人B」との親密度は、√(3回×2年)=√6=約2.45と算出される。また、「ユーザA」と「同僚C」との親密度は、3回×24ヶ月=√72=約8.49と算出される。このように、「友人B」よりも「同僚C」の方が親しいと誤って推定されている。なお、古くからの友人の方が履歴が蓄積されている為に大きな値が出やすいとあるが、実際には通信端末を変更した際には履歴は引き継がれないことが一般的であり、そもそも大きな値が出やすいという考え方がそぐわないと考えられる。たとえ平方根を取らない算出を採用するとしても、やはり誤って推定されている。
参考文献2:特開2003−233564号公報
参考文献2:特開2003−233564号公報
下記参考文献3に基づく算出方法では、「ユーザA」と「友人B」との親密度は、(3回×2年/(30×24))=約0.0083と算出される。また、「ユーザA」と「同僚C」との親密度は、(3回×24ヶ月/(30×24))=0.1と算出される。このように、やはり、「友人B」よりも「同僚C」の方が親しいと誤って推定されている。下記参考文献3に基づく算出方法では、更に「デートをしたことがありますか?」といった質問に答えさせることで精度を向上させる方法についても記載があるが、この方法は親密度を算出するために新たに使用者に入力を求めているため、使用者の利便性が低下する。通信装置10では通信装置10の使用者に追加の作業をさせること無く、普段の操作から親密度を精度良く推定できる事がポイントであり、狙いが異なるものである。
参考文献3:特開平11−252648号公報
参考文献3:特開平11−252648号公報
下記参考文献4に基づく算出方法では、下記参考文献4の図12Aで示される算出方法に従い、「ユーザA」と「友人B」との親密度は、(100バイト×3回×2年)÷(100×300×2年)=0.01と算出される。また、「ユーザA」と「同僚C」との親密度は、(500バイト×3回×24ヶ月)÷(100×300×2年)=0.6と算出される。このように、やはり「友人B」よりも「同僚C」の方が親しいと誤って推定されている。
参考文献4:特開2006−260099号公報
参考文献4:特開2006−260099号公報
(通信装置10の処理)
次に、このように構成された通信装置10の、親密度に基づいたアドレス帳の並び替え処理について説明する。図13は、通信装置10の処理を示すフローチャートである。まず、通信装置10の使用者によるアドレス帳情報とアクセス権情報の入力が受け付けられる(S60)。次に、通信装置10は、入力装置54を介した入力を判定する(S61)。例えば、S60において通信装置10の使用者によるアドレス帳情報とアクセス権情報の入力があった場合、入力されたアドレス帳情報がアドレス帳情報保存部12により保存され(S62)、入力されたアクセス権情報がアクセス権情報管理部13により保存される(S62)。S61において、入力が判定されない場合、後述のS63に処理が移る。
次に、このように構成された通信装置10の、親密度に基づいたアドレス帳の並び替え処理について説明する。図13は、通信装置10の処理を示すフローチャートである。まず、通信装置10の使用者によるアドレス帳情報とアクセス権情報の入力が受け付けられる(S60)。次に、通信装置10は、入力装置54を介した入力を判定する(S61)。例えば、S60において通信装置10の使用者によるアドレス帳情報とアクセス権情報の入力があった場合、入力されたアドレス帳情報がアドレス帳情報保存部12により保存され(S62)、入力されたアクセス権情報がアクセス権情報管理部13により保存される(S62)。S61において、入力が判定されない場合、後述のS63に処理が移る。
S62に続いて、親密度算出部17は、親密度算出依頼の受信を判定する(S63)。例えば、新しいアドレス帳情報が作成されたことを契機として、親密度算出依頼が通信装置10により出力され、親密度算出部17が受信を判定すると、アドレス帳情報保存部12により保存されたアドレス帳情報が、アドレス帳情報取得部15により取得され(S64、アドレス帳情報取得ステップ)、アクセス権情報管理部13により保存されたアクセス権情報が、アクセス権情報取得部16により取得される(S65、アクセス権情報取得ステップ)。次に取得されたアクセス権情報に基づき、親密度算出部17により親密度が算出される(S66、親密度算出ステップ)。なお、親密度の算出のタイミング(親密度算出依頼が出力されるタイミング)を、新しいアドレス帳情報が作成された時だけではなく、定刻としてもよい。例えば毎日午前0時に親密度を算出する設定の場合には、毎日午前0時に通信装置10により親密度算出依頼が出力され、その後S64以降のフローが実行される。S63にて親密度算出依頼の受信が判定されなかった場合、待機状態としてS61に処理が移る。S66に続いて、アドレス帳情報が、算出された親密度順に並べ替え処理部18によって並び替えられる(S67)。
(通信装置10と同等の機能を実現するプログラム80)
通信装置10について、同等の機能をプログラムにより実現することができる。すなわち、プログラムを記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等)に記録させ、CPU、RAM、ROM、補助記憶装置等から構成されるコンピュータに読みこませることにより、通信装置10と同等の機能をコンピュータにより実現させることができる。以下、本プログラムについて説明する。
通信装置10について、同等の機能をプログラムにより実現することができる。すなわち、プログラムを記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等)に記録させ、CPU、RAM、ROM、補助記憶装置等から構成されるコンピュータに読みこませることにより、通信装置10と同等の機能をコンピュータにより実現させることができる。以下、本プログラムについて説明する。
図14は、通信装置10と同等の機能を実現することができるプログラム80のモジュール構成図である。プログラム80は、アドレス帳情報取得モジュール81、アクセス権情報取得モジュール82、及び親密度算出モジュール83を含んで構成されている。これら各モジュールが実行されることにより実現される機能は、通信装置10の各構成要素の機能と同様である。すなわち、上述各モジュールは、アドレス帳情報取得部15、アクセス権情報取得部16、及び親密度算出部17にそれぞれ対応して、各構成要素と同等の機能を実現することができる。
(通信装置10の実施例)
以下、通信装置10の実施例について説明する。まず、図10〜12を用いて、通信装置10の使用者である「ユーザA」が、ショッピングサイトにアクセスした際に、商品をお勧めしたい人のメールアドレスを簡単に入力することができる例を説明する。
以下、通信装置10の実施例について説明する。まず、図10〜12を用いて、通信装置10の使用者である「ユーザA」が、ショッピングサイトにアクセスした際に、商品をお勧めしたい人のメールアドレスを簡単に入力することができる例を説明する。
まず、通信装置10が図10(a)に示すようなショッピングサイト内の商品ページにアクセスする。この商品ページに含まれる「友達に勧める」ボタンを「ユーザA」が押下することで、図10(b)に示すような、この商品を勧めたい友人のメールアドレスが入力できる入力フォームを含むページに遷移する。このページにおいて、入力フォームにフォーカスが当たった状態で「ユーザA」が決定ボタンを押下することで、図10(c)に示すようなメールアドレスを入力するテキスト入力モードに切り替わる。ここで通信装置10のメニューボタンを「ユーザA」が押下することで、図10(d)に示すようなテキスト入力を補助する機能がメニューの選択肢として現れる。ここで、メニューの選択肢のうち「電話帳引用」にフォーカスが当たっている時に「ユーザA」が決定ボタンを押下することで、図11(a)に示すようなアドレス帳が表示される。
図11(a)に示すアドレス帳は、端末識別情報に含まれる通信端末30の使用者の名称が、親密度算出部17により算出された親密度の順番に並べ替えられたものである。図11(a)に示すアドレス帳において、「友人B」にカーソルを移動した状態で「ユーザA」が決定ボタンを押下すると、図11(b)に示すように入力フォームに「友人B」のメールアドレスが入力される。図11(b)に示す画面において「友達に勧める」ボタンを「ユーザA」が押下することで、「友人B」にこのショッピングサイトの運営者から送信されるメールが自動で生成され、図11(c)に示すような送信メールを確認する画面に遷移する。「ユーザA」の確認後、問題がなければ図11(c)に示す画面において「勧める」ボタンを「ユーザA」が押下することでお勧めメールが「友人B」に送信される。メール送信後は送信が完了したことを示すために図11(d)に示すような送信完了を伝える画面に遷移することが望ましい。
なお、送信されるメールについてはお勧めのメッセージ等も追加して送信できるようにしてもよい。また、メールの送信元は「ユーザA」の通信装置10にして、このショッピングサイトはメールのテンプレート情報を提供するだけで、送信は通信装置10の機能を利用して行うようにしてもよい。
続いて図12を用いて「友人B」がお勧めに従って購入ができるページに遷移するまでの流れを説明する。「友人B」は例えば図12(a)に示すようなメールを受信し、メールに含まれるリンクからサイトにアクセスすることで図12(b)に示すような商品ページにアクセスすることができる。「友人B」は、この商品ページから詳細情報の確認や購入を行うことができる。
本実施例では、通信装置10の機能としてアドレス帳を呼び出したが、アドレス帳と親密度、もしくは親密度順に並び替えたアドレス帳、更には親密度順に並び替えたアドレス帳と親密度を通信装置10からショッピングサイトに送信し、ショッピングサイトの機能としてアドレス帳を操作してもよい。
本実施例ではショッピングサイトを例にして説明しているが、SNSサイト等で実施してもよい。親密度に関する情報をSNSサイトに提供することで、SNSサイトのユーザがSNSを始めたばかりであっても、SNSサイト上でのアドレス帳の表示順序を、親しい順に並び替えることができ、ユーザの利便性が向上する。その際、SNSサイトは登録されているメールアドレス等をキーとしてアドレス帳とマッチングをはかればよい。
また、実施例では親密度を用いたお勧めについて、勧める側がアドレス帳から手動で選択する方法を示したが、自動でお勧めを行ってもよい。例えば、ユーザが商品を購入した時に自動でお勧め情報を親密度の高い通信端末30の使用者に送信する等してもよい。
(通信システム1の変形例1)
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。以下、通信システム1の変形例1について説明する。通信システム1において、特にデータ保存部11、アドレス帳情報保存部12、アクセス権情報管理部13、及び親密度算出部17は全て外部サーバ40を含む別々の装置に組み込まれてもよいし、そのうち一部だけ別の装置であってもよい。その場合、親密度を算出する際に算出に必要なデータを通信等何かしらの手段で別途取得する必要がある。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。以下、通信システム1の変形例1について説明する。通信システム1において、特にデータ保存部11、アドレス帳情報保存部12、アクセス権情報管理部13、及び親密度算出部17は全て外部サーバ40を含む別々の装置に組み込まれてもよいし、そのうち一部だけ別の装置であってもよい。その場合、親密度を算出する際に算出に必要なデータを通信等何かしらの手段で別途取得する必要がある。
例えば、図15は、通信システム1におけるデータ保存部11及びアクセス権情報管理部13を、ネットワークを介した外部サーバ40に移動した通信システム1’を示す図である。通信装置10と通信システム1’に含まれる通信装置10’とは、通信装置10に含まれていたデータ保存部11及びアクセス権情報管理部13を通信装置10’が含まない点で異なる。データ保存部11及びアクセス権情報管理部13は、通信システム1’に含まれる外部サーバ40に含まれる。
通信システム1’において、通信装置10’のデータ作成部14が作成したデータは、通信モジュール56を介して外部サーバ40のデータ保存部11により保存される。通信端末30は、通信装置10’のデータの閲覧要求を、通信装置10’の代わりに、外部サーバ40に送信する。また、通信装置10’に含まれるアクセス権情報取得部16は、外部サーバ40に含まれるアクセス権情報管理部13により保存されたアクセス権情報を取得する。その他の通信システム1’における動作は、通信システム1の動作と同様である。
以下、通信システム1の更なる変形例について説明する。通信システム1において、親密度算出部17を外部サーバ40に含め、外部サーバ40で算出をしてもよい。その場合、外部サーバ40がアドレス帳情報やアクセス権情報等の算出に必要な情報を保持しない場合は、通信装置10もしくは通信路の提供元等から別途アドレス帳情報やアクセス権情報等の情報を送信してもらう。また、アドレス帳情報保存部12を外部サーバ40のみに含めてもよいし、アドレス帳情報保存部12を通信装置10と外部サーバ40との両方に含めてもよい。アドレス帳情報保存部12が通信装置10と外部サーバ40との両方に含まれる場合、外部サーバ40で親密度を算出する際に改めて通信装置10等からアドレス帳情報保存部12に保存された情報を入手する必要が無くなるが、通信装置10と外部サーバ40とに含まれるアドレス帳情報保存部12に保存された情報を定期的に同期する必要がある。更に、データ保存部11だけを外部サーバ40に移し、アクセス権情報管理部13は端末に残しておいてもよい。その場合には、通信端末30からのアクセス要求があった際にアクセス権情報を送信してもよいし、アクセスの可否だけを送信してもよい。
(通信システム1の変形例2)
次に、通信システム1の変形例2について変形例1との差分を中心に説明する。変形例2では、アクセス権が設定されたデータがSNS等の外部サーバ40’にあること、アクセス権情報を外部サーバ70から取得することを大きな特徴とする。
次に、通信システム1の変形例2について変形例1との差分を中心に説明する。変形例2では、アクセス権が設定されたデータがSNS等の外部サーバ40’にあること、アクセス権情報を外部サーバ70から取得することを大きな特徴とする。
通信システム1の変形例2を示す図16において、外部サーバ40’が、データ保存部11とアクセス権情報管理部13とを含む。データ作成部14が作成したデータは、通信モジュール56を介して外部サーバ40’のデータ保存部11により保存される。また、通信装置10’のIDが外部サーバ70において割り当てられ、IDと通信装置10’との関連情報が、管理サーバ50にて管理される。
通信端末30は、通信装置10’が外部サーバ40’に保存したデータの閲覧要求を以下のように行なう。まず、メールアドレス等の登録データが合致するユーザが居るかどうかを管理サーバ50に問い合せる。合致するユーザが居た場合には、管理サーバ50は通信端末30の使用者と通信装置10’の使用者とが当該SNSサービス上で友人関係であることをまず確認し、友人関係である場合にのみ以下の処理を継続する。管理サーバ50は、閲覧したいデータを作成した通信装置10’の使用者に向けて外部サーバ40’が割り当てたIDを通信端末30に送信し、通信端末30は、外部サーバ40’に当該IDのデータについての閲覧要求を送信する。
親密度の算出に利用する場合には、閲覧出来ないデータの数、全体公開しているデータの数等を別途要求し、外部サーバ40’に送信してもらう。その際にデータ自体を送信してもらう必要は必ずしも無く、親密度の算出方法は上記実施形態における通信装置10と同様である。
以下、変形例2の更なる変形例について説明する。データの公開状況を問い合せる外部サービスは複数でもよい。その場合の親密度の算出方法としては、各サーバ毎に算出した値の平均値、全サーバのデータを平等にカウントして算出、ランダムに一つ選択、一番最新のデータを含む外部サーバについてのデータの個数で算出する等といった方法があげられる。なお、算出対象の端末が所属する外部サービスが一つも分からない場合、親密度を0とするのではなく、アドレス帳の親密度が計算できた各電話帳エントリの親密度の平均値の半分とする等に扱い、かつ通信履歴も親密度算出に考慮することで、普段直接連絡をよく取っているが外部サービスは何かしらの都合で使ってないような親しい人との親密度も正しく推定出来ることはこれまでの実施例と同様である。
(通信装置10の変形例)
以下、通信装置10の変形例について説明する。例えば、親密度の算出は全てのアドレス帳情報に対して行ってもよいし、アドレス帳情報に含まれる電話番号の最後の番号の偶数奇数で分けて一日おきに親密度を算出してもよい。つまり、必ずしも毎回全てのアドレス帳情報に対して親密度を算出する必要はない。
以下、通信装置10の変形例について説明する。例えば、親密度の算出は全てのアドレス帳情報に対して行ってもよいし、アドレス帳情報に含まれる電話番号の最後の番号の偶数奇数で分けて一日おきに親密度を算出してもよい。つまり、必ずしも毎回全てのアドレス帳情報に対して親密度を算出する必要はない。
また、上記実施例ではアドレス帳を表示するタイミングで親密度を算出したが、親密度の算出のタイミングは任意でもよい。例えば、表示の都度、設定が変わったタイミング、定刻、定刻かつ設定が変わった場合、通信があった場合、定刻かつ通信があった場合等がある。都度算出でない場合は親密度または親密度の順位を別途蓄積しておく必要がある。
(通信装置10の作用効果)
次に、このように構成された通信装置10の作用効果について説明する。
次に、このように構成された通信装置10の作用効果について説明する。
本実施形態に係る通信装置10において、アドレス帳情報取得部15により、アドレス帳情報が取得され、アクセス権情報取得部16により、アドレス帳情報取得部15により取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末30に付与された、通信装置10の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報が取得され、アクセス権情報取得部16により取得されたアクセス権情報に基づいて、通信端末30の使用者と通信装置10の使用者との間の親密度が算出される。これにより、アクセス権情報に基づいて通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本実施形態に係る通信装置10において、親密度算出部17により、全ての所定のデータに対する、通信端末30への公開対象となる所定のデータの割合に基づいて、親密度が算出される。これにより、個々の所定のデータに対して重み付けが可能となり、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本実施形態に係る通信装置10において、親密度算出部17により、所定のデータのうち、通信端末30の全てに公開していないデータへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度が算出される。これにより、通信端末30の全てに公開していないデータに関する処理の必要が無くなり、無駄な処理を省くことができると共に、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本実施形態に係る通信装置10において、親密度算出部17により、所定のデータのうち、通信端末30の全てに公開しているデータへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度が算出される。これにより、通信端末30の全てに公開しているデータに関する処理の必要が無くなり、無駄な処理を省くことができると共に、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本実施形態に係る通信装置10において、親密度算出部17により、全ての通信端末30に対する、所定のデータの公開対象となる通信端末30の割合に基づいて、公開対象である通信端末30に対する親密度が算出される。これにより、個々の所定のデータに対して重み付けが可能となり、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本実施形態に係る通信装置10において、親密度算出部17により、通信端末30に対する公開データの数が大きくなるほど、上昇率が大きくなる指標を用いて親密度を算出される。これにより、個々の所定のデータに対して重み付けが可能となり、通信相手との親密度を精度よく算出することができる。
また、本実施形態に係る通信装置10において、親密度算出部17により算出された親密度に基づいて、アドレス帳情報取得部15により取得されたアドレス帳情報の並べ替えが並べ替え処理部18により行われる。これにより、例えば、精度よく算出された親密度の順にアドレス帳情報を並べ替えることができる等、通信装置10の使用者の利便性が向上する。
また、本実施形態に係る通信装置10において、親密度算出部17により算出された親密度に基づいて、通信端末30の着信設定が着信設定処理部19により行われる。これにより、例えば、精度よく算出された親密度に基づいて着信設定を自動的に行うことができる等、通信装置10の使用者の利便性が向上する。
ところで、最近の携帯端末では、写真の撮影や撮影された写真の送信といった機能等、種々の機能をも備えるようになってきている。例えば、自分の子供の写真等、自身のよりプライベートな情報の送信時における送信先を選択する際に、従来の電話回数によるアドレス帳の並び替えを用いた場合、送信先の選択のし易さを考慮した並び順とはなっていないといった問題がある。本実施形態に係る通信装置10によれば、通信相手に付与されたアクセス権情報に基づいて通信相手との親密度を精度よく算出することができるため、このような場合、送信先の選択のし易さを考慮した並び順のアドレス帳を提供することができる。
また、最近ではEC(Electronic Commerce)サイト上で自分のお勧めの商品を友達に紹介する際や、SNS等のソーシャルサイトの招待の際にもアドレス帳機能から簡易な操作で入力できることも多い。相手が親しいほどお勧めや招待を受けた側は真剣に検討をする為、親しい人を選択しやすくするようにする手段の提供が必要であり、精度良い親密度の算出を行うことが求められていた。本実施形態に係る通信装置10によれば、通信相手に付与されたアクセス権情報に基づいて通信相手との親密度を精度よく算出することができるため、このような場合、親しい人を選択しやすくするようにする手段を提供することができる。
また、ユーザが新しくSNS等を始めた際にはそのサービス上で行われたコメント等のコミュニケーション履歴が蓄積されておらず、そのサービス上でのアドレス帳をコミュニケーション履歴を利用して並べ替える際に、初期の数少ない履歴では履歴表示やコミュニケーション数順による表示が真にユーザの良く使う順番になっていない可能性が高いという課題もある。しかしながら、既に携帯端末上で親密度を算出しておけば、算出した親密度を使ってそのサービス上のアドレス帳についても並べ替えを行うことで、選択のし易さを考慮した並び順での表示がはじめから可能になるため、精度のよい親密度の算出を行うことが求められていた。本実施形態に係る通信装置10によれば、通信相手に付与されたアクセス権情報に基づいて通信相手との親密度を精度よく算出することができるため、このような場合、通信装置10において精度のよい親密度を算出することができ、選択のし易さを考慮した並び順での表示がはじめから可能になる。
以上説明したように、本実施形態によれば、通信端末30の使用者である通信相手との間の親密度を算出する際、通信端末30に付与されたアクセス権情報に基づいて親密度を算出している。このため、仕事上で数多く連絡をとりあっても、プライベートな情報を含む、通信装置10内のデータを公開していなければ親密度が余り向上しない為、誤って親密度が高いと算出することが少なくなる。通信装置10の使用者が意識すること無く、通信相手との親密さを通信装置10の使用者の意志を反映し精度よく推定して親密度を算出できるため、親しい人へのお勧めを行う際の選択の手間を軽減することが可能になる効果がある。
また、アドレス帳が親密度順に並んでいれば、n番目までの人に対して自分の写真や日記等の情報を公開するといった設定も簡単に行える。具体的には、10番目までの人に対してある日記を公開したい場合には「10」という数字を入力したり、10番目の人を選択したりすればよい。または、親密度が例えば「20」以上の人に公開したい場合には「20」という数字を入力すればよい。数字の入力は情報の持ち主が行わなくてもよい。例えばSNSサイト上での公開にあたってはSNSサイトの運営者側が値を決定しても良い。
1、1’、1’’…通信システム、10、10’…通信装置、11…データ保存部、12…アドレス帳情報保存部、13…アクセス権情報管理部、14…データ作成部、15…アドレス帳情報取得部、16…アクセス権情報取得部、17…親密度算出部、18…並べ替え処理部、19…着信設定処理部、20…アカウント情報保存部、30…通信端末、40、40’…外部サーバ、50…管理サーバ、80…プログラム、81…アドレス帳情報取得モジュール、82…設定情報取得モジュール、83…親密度算出モジュール。
Claims (10)
- アドレス帳情報を取得するアドレス帳情報取得手段と、
前記アドレス帳情報取得手段により取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末に付与された、自装置の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報を取得するアクセス権情報取得手段と、
前記アクセス権情報取得手段により取得されたアクセス権情報に基づいて、前記通信端末の使用者と自装置の使用者との間の親密度を算出する親密度算出手段と、
を備える通信装置。 - 前記親密度算出手段は、全ての前記所定のデータに対する、前記通信端末への公開対象となる前記所定のデータの割合に基づいて、親密度を算出することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
- 前記親密度算出手段は、前記所定のデータのうち、前記通信端末の全てに公開していないデータへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度を算出することを特徴とする請求項1または2記載の通信装置。
- 前記親密度算出手段は、前記所定のデータのうち、前記通信端末の全てに公開しているデータへのアクセス権情報を除いたアクセス権情報に基づいて、親密度を算出することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の通信装置。
- 前記親密度算出手段は、全ての前記通信端末に対する、前記所定のデータの公開対象となる前記通信端末の割合に基づいて、公開対象である前記通信端末に対する親密度を算出することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項記載の通信装置。
- 前記親密度算出手段は、前記通信端末に対する公開データの数が大きくなるほど、上昇率が大きくなる指標を用いて親密度を算出することを特徴とする、請求項1〜5いずれか一項記載の通信装置。
- 前記親密度算出手段により算出された親密度に基づいて、前記アドレス帳情報取得手段により取得されたアドレス帳情報の並べ替えを行う並べ替え処理手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項記載の通信装置。
- 前記親密度算出手段により算出された親密度に基づいて、前記通信端末の着信設定を行う着信設定処理手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項記載の通信装置。
- アドレス帳情報を取得するアドレス帳情報取得モジュールと、
前記アドレス帳情報取得モジュールにより取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末に付与された、自装置の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報を取得するアクセス権情報取得モジュールと、
前記アクセス権情報取得モジュールにより取得されたアクセス権情報に基づいて、前記通信端末の使用者と自装置の使用者との間の親密度を算出する親密度算出モジュールと、
を含む親密度算出プログラム。 - アドレス帳情報を取得するアドレス帳情報取得ステップと、
前記アドレス帳情報取得ステップにおいて取得されたアドレス帳情報が示す通信先である通信端末に付与された、自装置の使用者が管理する所定のデータへのアクセス権情報を取得するアクセス権情報取得ステップと、
前記アクセス権情報取得ステップにおいて取得されたアクセス権情報に基づいて、前記通信端末の使用者と自装置の使用者との間の親密度を算出する親密度算出ステップと、
を含む親密度算出方法。
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JP2011023280A JP2012164092A (ja) | 2011-02-04 | 2011-02-04 | 通信装置、親密度算出プログラム及び親密度算出方法 |
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JP2014134885A (ja) * | 2013-01-08 | 2014-07-24 | Ntt Docomo Inc | 情報処理装置及び情報処理方法 |
JP2017174437A (ja) * | 2012-10-01 | 2017-09-28 | フェイスブック,インク. | モバイルデバイス関連の親和性の度合い |
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- 2011-02-04 JP JP2011023280A patent/JP2012164092A/ja not_active Withdrawn
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