JP2012160882A - 通信装置、通信方法、及び通信プログラム - Google Patents

通信装置、通信方法、及び通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能な通信装置を提供する。
【解決手段】本通信装置は、第1チャネルC1を用いて、他の通信装置200と通信を行う通信装置100であって、他の通信装置200から第1のデータパケットを受信するデータパケット受信部101と、第1チャネルC1とは異なる第2チャネルC2を用いて、第1のデータパケットに対応する第1のACKパケットを他の通信装置200へ送信するACK送信部104、105と、データ受信部101が第1のデータパケットを再度受信した場合、第1のACKパケットを第1チャネルC1を用いて送信するようにACK送信部104、105を制御する送信制御部106と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置、通信方法、及びプログラムに関する。
複数の通信装置間において、第1の通信装置が第2の通信装置へデータパケット(データ信号)を送信した場合、第2の通信装置が第1の通信装置へ、データパケットの受信が正常に終了したことを示すACKパケット(ACK信号)を返送することが、一般的に行われている。
このような通信装置間で、電力線通信(PLC:Power Line Communication)やTDD(Time Division Duplex)方式の無線LAN規格での通信を行う場合には、第1の通信装置から第2の通信装置へのチャネル(通信路)と、第2の通信装置から第1の通信装置へのチャネル(通信路)とは、同一の通信資源が分割されて利用される。この場合には、ACKパケットを送信することで、データパケットの伝送効率が低下してしまう。
図14は、複数の通信装置間での従来方式の通信シーケンスを示すシーケンス図である。なお、図14では、「OK」は正常に受信が完了したことを示し、「NG」は正常に受信が完了しなかったことを示している。
まず、第1の通信装置が、データパケット(1)を第2の通信装置へ送信する。第2の通信装置は、データパケット(1)を正常に受信したので、データパケット(1)に対応するACKパケット(1)を第1の通信装置へ送信する。同様に、データパケット(1)及びACKパケット(2)が送受信される。
続いて、第1の通信装置が、データパケット(3)を第2の通信装置へ送信する。第2の通信装置は、データパケット(3)を正常に受信しなかったので、データパケット(3)に対応するACKパケット(3)の送信を行わない。第1の通信装置は、第2の通信装置からのACKパケット(3)を待機しているが、データパケット(3)の送信から所定時間経過後にタイムアウトし、データパケット(3)を第2の通信装置へ再送する。第2の通信装置は、データパケット(3)を正常に受信したので、ACKパケット(3)を第1の通信装置へ送信する。
図14に示した通信システムでは、第2の通信装置が所定のタイミングで第1の通信装置へACKパケットを同一のチャネルを用いて送出する必要があるため、第1の通信装置から第2の通信装置へ向けたデータパケットの伝送効率は低下してしまう。
そこで、第1の通信装置から第2の通信装置へは、第1のチャネルを用いてデータパケットを通信し、第2の通信装置から第1の通信装置へは、第1のチャネルとは異なる第2のチャネルを用いてACKパケットを通信することが好ましい。従来、データパケットとACKパケットとを異なるチャネル(第1のチャネル及び第2のチャネル)で伝送する技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
森山 敦文、"DTN(Delay Tolerant Network)におけるメッセージ転送技術の研究動向"、[online]、2008年2月1日、独立行政法人 情報通信研究機構、[平成23年1月17日検索]、インターネット<URL:http://www2.nict.go.jp/q/q261/kyushu/1_topic/data_t080201/moriyama.pdf>
しかしながら、ACKパケットが伝送される第2のチャネルの通信品質が低下した場合、第2のチャネルが全部あるいは一部の通信装置の電源オフ等で使用不可能な状態にある場合には、第1の通信装置は、データパケットの送信を正常に行うことができるが、第2の通信装置からのACKパケットを正常に受信することができないことがあった。この場合、第1の通信装置は、データパケットが第2の通信装置により正常に受信されているにもかかわらず、データパケットを再送する必要があり、通信システム全体で通信効率が低下していた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能な通信装置、通信方法、及び通信プログラムを提供することを目的とする。
本発明の通信装置は、第1のチャネルを用いて、他の通信装置と通信を行う通信装置であって、前記他の通信装置から第1のデータを受信する受信部と、前記第1のチャネルとは異なる第2のチャネルを用いて、前記第1のデータに対応する第1の応答信号を前記他の通信装置へ送信する送信部と、前記受信部が前記第1のデータを再度受信した場合、前記第1の応答信号を前記第1のチャネルを用いて送信するように前記送信部を制御する制御部と、を備える。
この通信装置によれば、第1のチャネルを用いたデータの通信効率の低下を最小限に留めることができる。また、応答信号を確実に伝送することができる。したがって、再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
また、本発明の通信装置は、前記送信部が、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを用いて、前記応答信号を前記他の通信装置へ送信する。
この通信装置によれば、第1のデータの再送を受けた場合には、第2のチャネルが正常に機能していないと判断し、第1のチャネル及び第2のチャネルを双方を介してパラレル送信を行うことができる。これにより、確実に応答信号を他の通信装置へ伝送することができる。
また、本発明の通信装置は、前記受信部が、前記他の通信装置から第2のデータを受信し、前記送信部が、前記第2のデータに対応する第2の応答信号を前記第2のチャネルを用いて前記他の通信装置へ送信し、前記制御部が、前記受信部が前記第2のデータを再度受信しなかった場合は、前記他の通信装置から送信されるデータに対応する応答信号を前記第2のチャネルを用いて送信するように前記送信部を制御する。
この通信装置によれば、第2のチャネルが復帰しているか否かを認識することができ、復帰している場合には、第2のチャネルを用いて確実に応答信号を送信することができる。
また、本発明の通信装置は、前記送信部が、前記第2の応答信号を前記第2のチャネルを用いて前記他の通信装置へ定期的に送信する。
この通信装置によれば、第2のチャネルが復帰していることを可能な限り早急に認識することができ、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
また、本発明の通信装置は、前記制御部が、前記受信部が前記第2のデータを再度受信しなかった場合は、前記他の通信装置から送信されるデータに対応する応答信号を前記第1のチャネルを用いて送信することを停止するように前記送信部を制御する。
この通信装置によれば、第1のチャネルを用いたデータ送信の通信効率の低下を最小限に抑えることができる。
また、本発明の通信装置は、前記受信部が、前記他の通信装置から第3のデータを受信し、前記送信部が、前記第3のデータに対応する第3の応答信号を前記第2のチャネルを用いて前記他の通信装置へ送信し、前記制御部が、前記第2のチャネルを用いて、前記第3の応答信号を複数回連続して送信するように前記送信部を制御する。
この通信装置によれば、第2のチャネルのパケットエラー率が高い場合であっても、複数回連続して応答信号を送信することで、他の通信装置が正常に応答信号を受信する確率を高めることができる。したがって、再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
また、本発明の通信装置は、前記他の通信装置から送信されるデータに対応する応答信号に対して誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化処理部を備え、前記送信部が、前記第2のチャネルを用いて、前記誤り訂正符号化された応答信号を前記他の通信装置へ送信する。
この通信装置によれば、誤り訂正処理を行うことで、応答信号に発生したエラーを検出、訂正等することができ、応答信号のパケットエラー率を低減させることができる。したがって、再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
また、本発明の通信装置は、第1の適応変調符号化方式で適応変調符号化することで、前記他の通信装置から送信されるデータに対応する応答信号を生成する適応変調符号化処理部を備え、前記制御部が、前記第1の適応変調符号化方式よりも伝送効率が低い第2の適応変調符号化方式により適用変調符号化するように前記適応変調符号化処理部を制御する。
この通信装置によれば、第2のチャネルを用いて送信される応答信号のパケットエラー率を低減させることができる。したがって、再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
また、本発明の通信装置は、前記制御部が、前記応答信号の送信電力を増大するように前記送信部を制御する。
この通信装置によれば、第2のチャネルを用いて送信される応答信号のパケットエラー率を低減させることができる。したがって、再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
また、本発明の通信方法は、第1のチャネルを用いて、他の通信装置と通信を行う通信装置の通信方法であって、前記他の通信装置から第1のデータを受信するステップと、前記第1のチャネルとは異なる第2のチャネルを用いて、前記第1のデータに対応する第1の応答信号を前記他の通信装置へ送信するステップと、前記受信部が前記第1のデータを再度受信した場合、前記第1の応答信号を前記第1のチャネルを用いて送信するように制御するステップと、有する。
この通信方法によれば、第1のチャネルを用いたデータの通信効率の低下を最小限に留めることができる。また、応答信号を確実に伝送することができる。したがって、再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
また、本発明の通信プログラムは、上記通信方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この通信プログラムによれば、第1のチャネルを用いたデータの通信効率の低下を最小限に留めることができる。また、応答信号を確実に伝送することができる。したがって、再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
本発明によれば、再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
本発明の第1の実施形態における通信システムの構成例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態における通信装置(受信側)の構成例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態における通信装置(送信側)の構成例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態における通信装置間の通信シーケンスの一例を示すシーケンス図 本発明の第1の実施形態における通信装置間の通信シーケンスの一例を示すシーケンス図(図4の続き) 本発明の第1の実施形態における通信装置のACKパケット送信時の動作例を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態における通信装置(受信側)の構成例を示すブロック図 本発明の第2の実施形態における通信装置間の通信シーケンスの一例を示すシーケンス図 本発明の第3の実施形態における通信装置(受信側)の構成例を示すブロック図 (A)本発明の第3の実施形態におけるFEC符号化されたパケットの一例を示す図、(B)本発明の第3の実施形態における通信装置間の通信シーケンスの一例を示すシーケンス図 本発明の第4の実施形態における通信装置(受信側)の構成例を示すブロック図 本発明の第4の実施形態におけるAMCテーブルの一例を示す図 本発明の第4の実施形態における通信装置(受信側)の構成例を示すブロック図 従来の通信装置間の通信シーケンスを示すシーケンス図
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
本実施形態の通信装置としては、有線LAN、同軸ケーブル、電力線等の有線を介して通信を行う通信装置、セルラー通信、無線LANやBluetooth(登録商標)等の無線を介して通信を行う通信装置、などが考えられる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における通信システムの構成例を示す図である。図1に示す通信システムでは、通信装置100、通信装置110、通信装置120と通信装置200とが、第1チャネル(第1通信路)C1及び第2チャネル(第2通信路)C2の少なくとも一方を介して接続されている。
通信装置100は、IPTV(Internet Protcol Television)受信装置や映像信号受信装置のように、大容量のデータパケット(データ信号)の通信を行う装置である。通信装置110は、プリンタのように、比較的容量の小さいデータパケット(データ信号)の通信を行う装置である。通信装置120は、通信装置110と同様に、PCのように、データ送受信が間欠的なデータパケットや比較的容量の小さいデータパケット(データ信号)の通信を行う装置である。
通信装置200は、例えば各通信装置100、110、120と通信を行うホームゲートウェイである。また、通信装置200は、インターネット又は映像コンテンツ配信網(CDN:Contents Delivery Network)300に接続されており、IPTV信号等のデータ信号をコンテンツ配信サーバ等から受信する。そして、そのデータパケットを第1チャネルC1を介して通信装置100へ送信する。
第1チャネルC1は、電力線等であり、IPTVパケット(IPTV信号)等の大容量のデータパケット(データ信号)が伝送される通信チャネルである。本実施形態では、第1チャネルC1は、主に、通信装置200から通信装置100への通信(下り通信)に用いられる。
第1チャネルC1としては、電力線通信や無線LAN通信等のTDD(Time Division Duplex)方式を採用する通信に用いられる。TDD方式では、通信経路を時間軸で細かく分割し、送信と受信が高速に切り替えられる。そのため、上り通信の通信パケットと下り通信の通信パケットとが第1チャネルC1上を伝送されると、同一の通信資源を共有するので、伝送効率が低下する。以降、第1チャネルC1として、主に電力線を想定する。
第2チャネルC2は、無線LAN通信、有線LAN通信、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)、電力線通信、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信等で用いられる通信チャネルであり、ACKパケット(ACK信号)等の比較的データ量の小さい信号が伝送される通信チャネルである。このACKパケットは、第1チャネルC1を介して伝送されたデータパケットに対応する応答パケット(応答信号)の1つである。本実施形態では、第2チャネルC2は、通信装置100から通信装置200への通信(上り通信)、通信装置110と通信装置200との間の通信、通信装置120と通信装置200との間の通信、に用いられる。以降、第2チャネルC2として、主に無線LANを想定する。
このように、IPTV信号等のデータ信号とACK信号とを別回線で伝送することで、データ信号の伝送速度を低下させずに、効率の良いデータ通信を行うことができる。
なお、通信チャネルC1がIEEE802.11nの仕様に準拠した通信チャネルであり、通信チャネルC2がIEEE802.11gの仕様に準拠した通信チャネルであってもよい。
次に、通信装置100の構成について説明する。
図2は、本実施形態の通信装置100の構成例を示すブロック図である。通信装置100は、通信装置200との間の通信では、主にデータパケットを受信する受信側に相当する。
図2に示す通信装置100は、データパケット受信部101、CRCチェック部102、ACKパケット生成部103、第1ACKパケット送信部104、第2ACKパケット送信部105、送信制御部106、デコード処理部107、表示部108、を有して構成される。
データパケット受信部101は、通信装置200からのIPTVパケット等のデータパケットを、第1チャネルC1を介して受信する。
CRCチェック部102は、データパケット受信部101により受信されたデータパケットに含まれるCRC(Cyclic Redundancy Check)パケットについて、所定のCRCチェック処理を行う。これにより、データパケットに誤りが存在するか否か判定可能である。CRCチェック部102は、ACKパケット生成部103及び送信制御部106に対して、データパケットを識別するためのパケット識別情報を送り、誤りが存在しないと判定された場合には更に、誤りが存在しないことを示すOK情報を送る。なお、パケット識別情報は、例えばパケットの順番を示すパケット番号である。
ACKパケット生成部103は、CRCチェック部102からOK情報を受けると、データパケットを誤りなく(正常に)受信したことを示すACKパケットを生成する。なお、通常は、ACKパケットには、受信側(通信装置200側)でACKパケットに誤りがないか否かを判定するためのCRCパケットも含まれる。
第1ACKパケット送信部104は、第1チャネルC1がON状態の場合、第1チャネルC1を介してACKパケットを通信装置200へ送信する。なお、第1チャネルC1がOFF状態の場合には、第1ACKパケット送信部104は、第1チャネルC1を介した通信装置200へのACKパケットの送信を行わない。
第2ACKパケット送信部105は、第2チャネルC2を介してACKパケットを通信装置200へ送信する。
送信制御部106は、CRCチェック部102からのOK情報とデータパケットに含まれるパケット識別情報とに基づいて、第1チャネルC1をON状態とOFF状態とを切り替える。例えば、送信制御部106は、CRCチェック部102からOK情報を受け、パケット識別情報が直前に受けたパケット識別情報と同一である場合には、データパケット受信部101により同一のデータパケットが再受信されたと判定し、第1チャネルC1をON状態に設定する。また、CRCチェック部102からOK情報を受け、パケット識別情報が直前に受けたパケット識別情報に後続する情報である場合には、データパケット受信部101により次のデータパケットが受信されたと判定し、第1チャネルC1をOFF状態に設定する。なお、送信制御部106は、例えば制御プログラムにより制御可能なスイッチにより、第1チャネルC1のON状態とOFF状態とを切り替える。
デコード処理部107は、受信されたデータパケットに対して、所定のデコード処理等を行う。ここでのデコード処理には、IPTVパケット等のデータパケットの復号化処理などを含む。
表示部108は、デコード処理部107によりデコード処理されたパケットに係る映像等を表示する。例えば、デコード処理部107によりIPTVパケットの映像復号化処理が行われた場合には、復号化された映像を表示する。
なお図2において、データパケット受信部101、CRCチェック部102、ACKパケット生成部103、第1ACKパケット送信部104、第2ACKパケット送信部105、送信制御部106、及びデコード処理部107を一つの集積回路として構成しても良い。
次に、通信装置200の構成について説明する。
図3は、本実施形態の通信装置200の構成例を示すブロック図である。通信装置200は、通信装置100との間の通信では、主にデータパケットを送信する送信側に相当する。
図3に示す通信装置200は、データパケット生成部201、データパケット送信部202、第1ACKパケット受信部203、第2ACKパケット受信部204、ACKパケット判定部205、再送判定部206、を有して構成される。
データパケット生成部201は、インターネット又はCDN300上のコンテンツ配信サーバ等からIPTV信号等のデータ信号を受信すると、そのデータパケットを通信装置100へ送信すべく、データパケットを生成する。データパケットを生成するときには、変調処理、誤り訂正符号化処理等を行う。なお、生成されるデータパケットには、パケット番号等のパケット識別情報が含まれる。
また、データパケット生成部201は、再送判定部206によりデータパケットの再送が必要であると通知された場合には、つまり再送判定部206からの自動再送要求(ARQ:Automatic repeat-request)の制御信号を受けた場合には、再送用のデータパケットを生成する。再送用のデータパケットのパケット識別情報は、第1ACKパケット受信部203及び第2ACKパケット受信部204のいずれによっても受信しなかったACKパケットに対応するデータパケットのパケット識別情報、つまり、データパケット送信部202により直前に送信されたデータパケットのパケット識別情報と同一である。
一方、データパケット生成部201は、再送が必要であると通知されなかった場合には、第1ACKパケット受信部203又は第2ACKパケット受信部204によって受信したACKパケットのパケット識別情報を1つ更新し、後続のデータパケットを生成する。
データパケット送信部202は、データパケット生成部201により生成されたデータパケットを、第1チャネルC1を介して通信装置100へ送信する。
第1ACKパケット受信部203は、通信装置100からのACKパケットを第1チャネルC1を介して受信する。
第2ACKパケット受信部204は、通信装置100からのACKデータを第2チャネルC2を介して受信する。
ACKパケット判定部205は、第1ACKパケット受信部203又は第2ACKパケット受信部204により、データパケット送信部202により送信されたデータパケットに対応するACKパケットを、そのデータパケットの送信から所定時間以内に受信したか否か、を判定する。
再送判定部206は、ACKパケット判定部205による判定の結果に基づいて、データパケットの再送の要否を判定する。例えば、第1ACKパケット受信部203及び第2ACKパケット受信部204のいずれも所定時間以内にACKパケットを受信しなかった場合、通信装置100がデータパケットを正常に受信しなかったものと判断し、再送が必要であると判定する。再送が必要な場合には、再送が必要である旨を例えばARQの制御信号により、データパケット生成部201に通知する。
次に、通信装置100と通信装置200との間での通信シーケンスについて説明する。
図4及び図5は、通信装置100と通信装置200との間での通信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。なお、図4において(以降の図においても同様)、実線の矢印は、第1チャネルC1を介した通信を示すものであり、点線の矢印は、第2チャネルC2を介した通信を示すものである。また、括弧内の数字は、データパケット又はACKパケットのパケット番号を示す。また、「OK」は正常に受信が完了したことを示し、「NG」は正常に受信が完了しなかったことを示す。
まず、通信装置200が、第1チャネルC1を介してデータパケット(1)を通信装置100へ送信する。通信装置100は、第1チャネルC1を介してデータパケット(1)を正常に受信したので、第2チャネルC2を介してデータパケット(1)に対応するACKパケット(1)を通信装置200へ送信する。
続いて、通信装置200は、第2チャネルC2を介してACKパケット(1)を正常に受信したので、第1チャネルC1を介してデータパケット(1)に後続するデータパケット(2)を通信装置100へ送信する。通信装置100は、第1チャネルC1を介してデータパケット(2)を正常に受信したので、第2チャネルC2を介してデータパケット(2)に対応するACKパケット(2)を通信装置200へ送信する。
続いて、通信装置200は、第2チャネルC2を介してACKパケット(2)を正常に受信しなかったので、第1チャネルC1を介してデータパケット(2)を通信装置200へ再送する。通信装置100は、第1チャネルC1を介してデータパケット(2)を正常に再度受信する。このとき、通信装置100は、第1チャネルC1を介して予期せぬデータパケット(2)を受信したので、第2チャネルC2が正常に機能していない、つまり使用不可状態であると判定する。通信装置100は、第2チャネルC2が使用不可状態であると判定すると、第1チャネルC1及び第2チャネルC2を介して、データパケット(2)に対応するACKパケット(2)を通信装置200へ再送する。
このように、ACKパケットを伝送するための第2チャネルC2が使用不可状態であるときには、第2チャネルC2とともに、主にデータパケットを伝送するための第1チャネルC1も利用して、ACKパケットを送信する(ACKパケットのパラレル送信)。これにより、通信装置100から通信装置200へACKパケットを確実に伝送することができる。両チャネルを利用したACKパケットの送信は、所定期間が経過するまで、例えばACKパケットを100個送信するまで継続して行われる。
また、第2チャネルC2が使用不可状態でなく、例えば第2チャネルC2がパケットエラー率が高く、劣悪な通信路である場合であっても、同様にACKパケットのパラレル送信を行ってもよい。なお、第2チャネルC2が使用不可状態になる場合とは、例えば、第2チャネルC2を構築するためのアクセスポイントが電源OFFの場合などである。
なお、第2チャネルC2が使用不可状態や劣悪な通信路である場合は、ACKパケットのパラレル通信を行うほかに、第1チャネルC1のみを用いてACKパケットを送信しても良い。この場合、ACKパケットの送信処理がACKパケットのパラレル通信よりも簡易となり、通信装置の処理負担が低減する。
続いて、通信装置200は、第1チャネルC1又は第2チャネルC2を介してACKパケット(2)を正常に受信したので、第1チャネルC1を介してデータパケット(2)に後続するデータパケット(3)を通信装置100へ送信する。通信装置100は、第1チャネルC1を介してデータパケット(3)を正常に受信したので、第1チャネルC1及び第2チャネルC2を介して、データパケット(3)に対応するACKパケット(3)を通信装置200へ送信する。
続いて、通信装置200は、第1チャネルC1又は第2チャネルC2を介してACKパケット(3)を正常に受信したので、第1チャネルC1を介してデータパケット(3)に後続するデータパケット(4)を通信装置100へ送信する。通信装置100は、第1チャネルC1を介してデータパケット(4)を正常に受信しなかったので、ACKパケットの送信を行わない。すると、通信装置200は、通信装置100からのACKパケット(4)を待機しているが、データパケット(4)の送信から所定時間経過後にタイムアウトし、データパケット(4)を第2の通信装置へ再送する。通信装置100は、第1チャネルC1を介して再送されたデータパケット(4)を正常に受信したので、第1チャネルC1及び第2チャネルC2を介して、データパケット(4)に対応するACKパケット(4)を通信装置200へ送信する。
その後、図5に進み、データパケット及びACKパケットの送受信をしていき、ACKパケットのパラレル送信から所定期間経過すると、通信装置100が、第2チャネルC2のみを介してACKパケットを通信装置200へ送信する。例えば、通信装置100がデータパケット(101)を正常に受信すると、第2チャネルC2のみを介してデータパケット(101)に対応するACKパケット(101)を通信装置200へ送信する。
続いて、通信装置200は、第2チャネルC2を介してACKパケット(101)を正常に受信しなかったので、第1チャネルC1を介してデータパケット(101)を通信装置200へ再送する。通信装置100は、第1チャネルC1を介してデータパケット(101)を正常に再度受信する。このとき、通信装置100は、第1チャネルC1を介して予期せぬデータパケット(2)を受信したので、第2チャネルC2が未だ正常に機能していない、つまり使用不可状態であると判定する。通信装置100は、第2チャネルC2が使用不可状態であると判定すると、再び第1チャネルC1及び第2チャネルC2を介して、データパケット(2)に対応するACKパケット(2)を通信装置200へ再送する。
このように、第2チャネルC2が未だ正常に機能していない場合には、第2チャネルC2のみでのACKパケットの送信を定期的に繰り返す。つまり、第2チャネルC2のみでのACKパケットの送信を定期的に行い、これ以外の時期にはACKパケットのパラレル送信を行う。これにより、第2チャネルが正常に機能している、つまり使用可能状態であることをなるべく早急に認識することができるとともに、通信装置100から通信装置200へ確実にACKパケットを伝送することができる。なお、定期的とは、所定期間経過毎、所定パケット数(例えばACKパケット100個)の送信毎、等である。
続いて、通信装置100は、ACKパケット(101)の送信から所定期間経過後、例えばデータパケット(201)を正常に受信したときには、第2チャネルC2のみを介して、データパケット(201)に対応するACKパケット(201)を通信装置200へ送信する。
続いて、通信装置200は、第2チャネルC2を介してACKパケット(201)を正常に受信したので、第1チャネルC1を介してデータパケット(201)に後続するデータパケット(202)を通信装置100へ送信する。通信装置100は、第1チャネルC1を介してデータパケット(202)を正常に受信する。このとき、通信装置100は、第1チャネルC1を介して所望のデータパケット(202)を受信したので、第2チャネルC2が正常に機能している、つまり使用可能状態であると判定する。通信装置100は、第2チャネルC2が使用可能状態であると判定すると、第2チャネルC2のみを介して、データパケット(202)に対応するACKパケット(202)を通信装置200へ送信する。
このように、第2チャネルC2が正常に機能するように復帰した場合には、以降、第2チャネルC2のみでのACKパケットの送信を行う。これにより、第1チャネルを介したACKパケットの送信を必要最小限に抑えることができ、データパケットの通信効率が低下することを最小限に抑制することができる。さらに、第2チャネルC2が使用不可状態に陥っている場合であっても、確実にACKパケットを伝送することができる。
なお、図5においては、ACKパケットのパラレル通信に代えて、第1チャネルC1のみを用いてたACKパケットを送信を行っても良い。この場合、ACKパケットの送信処理がACKパケットのパラレル通信よりも簡易となり、通信装置の処理負担が低減する。
次に、通信装置100がACKパケットを送信するときの動作について説明する。
図6は、通信装置100がACKパケットを送信するときの動作例を示すフローチャートである。
まず、初期状態では、送信制御部106は、第1チャネルC1をOFF状態に設定する(ステップS101)。OFF状態に設定されているときには、通信装置200からのデータパケットに対して、第1ACKパケット送信部104による第1チャネルC1を介したACKパケットの送信は行わず、第2ACKパケット送信部105による第2チャネルC2を介したACKパケットの送信を行う(ステップS102)。
続いて、送信制御部106は、通信装置200から同一のデータパケットを連続して受信したか否か、つまりデータパケットの再送が発生したか否かを判定する(ステップS103)。データパケットの再送が発生したか否かは、CRCチェック部102から受ける情報により判定可能である。つまり、送信制御部106は、CRCチェック部102によるチェック結果が、正常にデータパケットを受信したことを示すOK情報であり、パケット番号等のパケット識別情報が直前に受けたパケット識別情報と同一である場合、データパケットの再送が発生したと判定する。
ステップS103において、データパケットの再送が発生した判定されなかった場合、ステップS101に戻り、データパケット受信部101により通信装置200からの後続のデータパケットを受信すべく待機する。
一方、データパケットの再送が発生したと判定された場合には、送信制御部106は、第1チャネルC1をON状態に設定する(ステップS104)。ON状態に設定されているときには、通信装置200からのデータパケットに対して、第1ACKパケット送信部104による第1チャネルC1を介したACKパケットの送信と、第2ACKパケット送信部105による第2チャネルC2を介したACKパケットの送信と、の双方を行う(ステップS105)。つまり、ACKパケットのパラレル送信を行う。これにより、第2チャネルC2によりACKパケットが正常に伝送されなかった場合であっても、確実にACKパケットを通信装置200へ伝送することができる。
続いて、送信制御部106は、パラレル送信の回数が所定回数(例えば100回)に達したか否かを判定する(ステップS106)。パラレル送信の回数が所定回数に達していない場合には、引き続きパラレル送信を行うべく、ステップS104に戻る。一方、パラレル送信の回数が所定回数に達している場合には、ステップS101に戻り、送信制御部106が、第1チャネルC1をOFF状態に設定する。
このような通信装置100のACKパケット送信時の動作によれば、第2チャネルC2を介したACKパケットの伝送が不調な場合であっても、第2チャネルC2と第1チャネルC1とを用いたACKパケットのパラレル送信に切り替えることで、確実にACKパケットを通信装置200へ伝送することができる。さらに、パラレル送信を開始した後、第2チャネルC2がACKパケットの伝送が可能な正常状態に復帰した場合には、なるべく早急に第2チャネルC2のみを用いたACKパケットの伝送に切り替えることができる。これにより、通信装置100が本来必要とする通信チャネルC1でのデータパケットの通信効率の低下を最小限に抑えることができる。
なお、送信制御部106は、第1チャネルC1をON状態に切り替えると同時に、第2チャネルC2をOFF状態に切り替えても良い。これにより、第2チャネルが例えば使用不可状態である場合に、不要なACKデータの送信指示が発生することを防止することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、通信システムが、通信装置100に代わり、通信装置100Bを備える。そして、通信装置100Bが、第2チャネルC2を介してACKパケットを通信装置200へ複数回連続して送信する。
図7は、本実施形態の通信装置100Bの構成例を示すブロック図である。通信装置100Bは、送信制御部106に代わりに送信制御部106Bを備え、第1ACKパケット送信部104を備えていない。なお、図7に示す通信装置100Bにおいて、図2に示した通信装置100の構成と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
送信制御部106Bは、第2ACKパケット送信部105によりACKパケットを複数回連続して送信するよう制御する。
次に、通信装置100Bと通信装置200との間での通信シーケンスについて説明する。
図8は、通信装置100Bと通信装置200との間での通信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。
まず、通信装置200が、第1チャネルC1を介してデータパケット(1)を通信装置100へ送信する。通信装置100Bは、第1チャネルC1を介してデータパケット(1)を正常に受信したので、第2チャネルC2を介してデータパケット(1)に対応するACKパケット(1)を通信装置200へ送信する。このとき、通信装置100Bは、第2チャネルC2を介してACKパケット(1)を通信装置200へ複数回連続して(図8の例では2回)送信する。
これにより、仮に第2チャネルC2のパケットエラー率が高い場合であっても、複数回のうちの1つは正常に受信されるものと予想される。したがって、TCPプロトコルによる再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
以降、同様に、通信装置100Bは、第2チャネルC2を介してデータパケットに対するACKパケットを通信装置200へ複数回連続して送信する。
なお、送信制御部106Bは、あらかじめ設定されたACKパケットの連続送信回数を図示しないメモリに保持しておいてもよい。また、送信制御部106Bは、図示しない操作部等を介してACKパケットの連続送信回数を設定し、その設定情報を図示しないメモリに保持しておいてもよい。
(第3の実施形態)
本実施形態では、通信システムが、通信装置100に代わり、通信装置100Cを備える。そして、通信装置100Cが、ACKパケット(通常はCRCを含む)を生成するとともに、このパケットに対して、誤り訂正符号化を行う。
図9は、本実施形態の通信装置100Cの構成例を示すブロック図である。通信装置100Bは、ACKパケット生成部103の代わりにACKパケット生成部103Cを備え、第1ACKパケット送信部104及び送信制御部106を備えていない。なお、図9に示す通信装置100Cにおいて、図2に示した通信装置100の構成と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
ACKパケット生成部103Cは、ACKパケット(通常はCRCを含む)を生成するとともに、このACKパケットに対して、誤り訂正符号化を行う。誤り訂正符号化として、例えば、FEC(Forward Error Correction)符号化を行う。また、FEC符号としては、例えば、リードソロモン符号(RS符号:Reed-Solomon Coding)が考えられる。誤り訂正符号化されたパケット(信号)は、第2ACKパケット送信部105により、第2チャネルC2を介して通信装置200へ送信される。
次に、通信装置100Cと通信装置200との間での通信シーケンスについて説明する。
図10(A)はFEC符号化されたパケットの一例を示す図であり、図10(B)は通信装置100Cと通信装置200との間での通信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。
まず、通信装置200が、第1チャネルC1を介してデータパケット(1)を通信装置100Cへ送信する。通信装置100Cは、第1チャネルC1を介してデータパケット(1)を正常に受信したので、第2チャネルC2を介してデータパケット(1)に対応するACKパケット(1)を通信装置200へ送信する。このとき、通信装置100Cは、ACKパケット(1)として、CRCを含むACKパケットとFECパケットとを含むパケットを送信する。
これにより、仮に第2チャネルC2のパケットエラー率が高い場合であっても、通信装置200は、CRCチェックの他にFEC復号化を行うことで、パケットエラーの位置の検出や訂正を行うことが可能となる。したがって、送信されたACKパケットが通信装置200により正常に受信されるものと予想されるので、TCPプロトコルによる再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
(第4の実施形態)
本実施形態では、通信システムが、通信装置100に代わり、通信装置100Dを備える。また、通信システムが、適用変調を採用する通信規格により通信を行うことを想定している。そして、通信装置100Dは、適用変調符号化(AMC:Adaptive Modulation and Coding)を行ってACKパケットを生成する。また、通信装置Dは、複数の適用変調符号化方式の種別を示すAMCカテゴリーの中から、1つのAMCカテゴリーを選択し、そのAMCカテゴリーの変調方式及び誤り訂正方式によって、ACKパケットを生成する。
図11は、本実施形態の通信装置100Dの構成例を示すブロック図である。通信装置100Bは、ACKパケット生成部103の代わりにACKパケット生成部103Dを備え、送信制御部106の代わりに送信制御部106Dを備え、第1ACKパケット送信部104を備えていない。なお、図11に示す通信装置100Dにおいて、図2に示した通信装置100の構成と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
ACKパケット生成部103Dは、複数のAMCカテゴリーの情報が保持されたAMCテーブルTを備えており、AMCテーブルTを参照して、適用変調符号化によりACKパケットを生成する。また、送信制御部106DからAMCカテゴリーを変更するよう指示された場合、AMCカテゴリーを変更して、ACKパケットを生成する。適用変調符号化されたACKパケットは、第2ACKパケット送信部105により、第2チャネルC2を介して通信装置200へ送信される。
送信制御部106Dは、適用変調符号化方式の種別を示すAMCカテゴリーを変更するようACKパケット生成部103Dに指示する。例えば、データパケット受信部101により受信されるデータパケットの再受信頻度が所定頻度以上である場合、つまりパケットエラー率が所定基準よりも劣悪である場合に、現在設定されているAMCカテゴリーよりも伝送効率が低いAMCカテゴリーに変更するよう指示する。
図12は、ACKパケット生成部103Dが備えるAMCテーブルTの一例を示す図である。AMCテーブルTに記憶されたAMCカテゴリーには、そのAMCカテゴリーでの変調方式(QPSK、16QAM、等)、そのAMCカテゴリーでの誤り訂正符号化の符号化率R(1/2、3/4、等)、が各々対応付けられている。図12に示す例では、AMCカテゴリーのカテゴリー番号が大きくなる程、1パケットあたりのデータ伝送量が増大する、つまり伝送効率が良くなる。
例えば、ACKパケット生成部103Dは、AMCテーブルTを参照し、AMCカテゴリー「3」でのACKパケットの送信を行っているときに、AMCカテゴリー「2」又は「1」に設定を変更する。つまり、1パケットあたりのデータ伝送量を低下させる。これにより、ACKパケットの伝送におけるパケットエラー率を低減させることができる。したがって、送信されたACKパケットが通信装置200により正常に受信されるものと予想されるので、TCPプロトコルによる再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
AMCカテゴリーの設定を変更するタイミングとしては、第2チャネルC2でのACKパケット送信時のパケットエラー率が所定値を上回ったとき、図示しない操作部を介してAMCカテゴリーの設定変更が指示されたときなどに、送信制御部106によりACKパケット生成部103DにAMCカテゴリーの変更指示を行うことが考えられる。
例えば、送信制御部106Dが、CRCチェック部102からのOK情報及びパケット識別情報に基づいて、通信装置200からのデータパケットの再受信率(再送率)を算出する。再送率からACKパケットのパケットエラー率を推定することができる。そして、送信制御部106Dが、データパケットの再受信率(再受信頻度)が所定値(所定頻度)以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には、AMCカテゴリーの設定を、1パケットあたりのデータ伝送量を低下させるようにACKパケット生成部103Dに指示する。そして、ACKパケット生成部103Dは、AMCカテゴリーの設定を、1パケットあたりのデータ伝送量を低下させるように変更する。
なお、AMCカテゴリーの情報は、通信を行う通信装置間で共有する必要がある。つまり、通信装置100Dは、ACKパケット生成部103DによりAMCカテゴリーの設定を変更する場合には、通信装置200へAMCカテゴリーの設定を変更したことを通知する必要がある。そこで、第2ACKパケット送信部105は、第2チャネルC2を介して、このようなAMCカテゴリーの設定変更を通知するための通知信号を送信する。したがって、第2チャネルC2を介してACKパケット以外のデータが伝送されることとなるが、この通知信号のデータ量は小さいため、ACKパケットの伝送に特に影響を与えることはない。
また、例えば、ACKパケット生成部103Dは、AMCカテゴリーの設定を変更する際には、必ずAMCカテゴリー「1」に変更するようにしてもよい。変更時にAMCカテゴリー「1」に変更するという情報は、あらかじめ通信装置100Dと通信装置200との間で共有しておく。これにより、第2チャネルC2上にACKパケット以外のデータが伝送されることを防止することができる。
(第5の実施形態)
本実施形態では、通信システムが、通信装置100に代わり、通信装置100Eを備える。そして、通信装置100Eは、第2チャネルC2を介してACKパケットを送信する際に、送信電力を増大させる。
図13は、本実施形態の通信装置100Eの構成例を示すブロック図である。通信装置100Eは、送信制御部106に代わりに送信制御部106Eを備え、第1ACKパケット送信部104を備えていない。なお、図13に示す通信装置100Eにおいて、図2に示した通信装置100の構成と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略又は簡略化する。
送信制御部106Eは、第2チャネルC2を介してACKパケットを送信する際に、送信電力を増大するように第2ACKパケット送信部105を制御する。
次に、本実施形態における具体的な送信電力の増大方法について説明する。
例えば、第2チャネルC2がPLC、無線LAN、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等の無線アクセス方式、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信、の通信チャネルである場合、送信電力を増大することができる。ここでは、無線LANの場合を例に説明する。
無線LAN通信の1つとして、IEEE802.11hが規定されているが、その中の項目として、送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)という機能が存在する。送信制御部106Eは、この送信電力制御機能を有する。すなわち、第2チャネルC2を介して送信するACKパケットの送信電力を制御(増大又は低減)する。
ACKパケットの送信電力を増大するタイミングとしては、第4の実施形態で説明したAMCカテゴリーの設定を変更するタイミングと同様に、第2チャネルC2でのACKパケット送信時のパケットエラー率が所定値を上回ったとき、図示しない操作部を介して送信電力を増大するよう指示されたとき、などが考えられる。
例えば、送信制御部106Eは、CRCチェック部102からのOK情報及びパケット識別情報に基づいて、通信装置200からのデータパケットの再受信率(再送率)を算出する。再送率からACKパケットのパケットエラー率を推定することができる。そして、送信制御部106Dが、データパケットの再受信率(再受信頻度)が所定値(所定頻度)以上であるか否かを判定し、所定値以上である場合には、ACKパケットの送信電力を増大するように第2ACKパケット送信部105を制御する。そして、第2ACKパケット送信部105は、ACKパケットを第2チャネルC2を介して送信電力を増大して通信装置200へ送信する。
このように、W−CDMA方式や無線LAN方式のIEEE802.11h規格のような、送信電力制御を行う通信規格において、所定の送信電力よりも大きな送信電力にて第2チャネルC2を介してACKパケットを送信することで、ACKパケットのパケットエラー率を低減することができる。これにより、送信されたACKパケットが通信装置200により正常に受信されるものと予想されるので、TCPプロトコルによる再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能である。
本発明は、再送の発生を抑制し、システム全体の通信効率を向上させることが可能な通信装置、通信プログラム等に有用である。
100、100B〜100E 通信装置
101 データパケット受信部
102 CRCチェック部
103、103C、103D ACKパケット生成部
104 第1ACKパケット送信部
105 第2ACKパケット送信部
106、106B、106D、106E 送信制御部
107 デコード処理部
108 表示部
110、120 通信装置
200 通信装置
201 データパケット生成部
202 データパケット送信部
203 第1ACKパケット受信部
204 第2ACKパケット受信部
205 ACKパケット判定部
206 再送判定部
300 インターネット又はCDN
C1 第1チャネル
C2 第2チャネル

Claims (12)

  1. 第1のチャネルを用いて、他の通信装置と通信を行う通信装置であって、
    前記他の通信装置から第1のデータを受信する受信部と、
    前記第1のチャネルとは異なる第2のチャネルを用いて、前記第1のデータに対応する第1の応答信号を前記他の通信装置へ送信する送信部と、
    前記受信部が前記第1のデータを再度受信した場合、前記第1の応答信号を前記第1のチャネルを用いて送信するように前記送信部を制御する制御部と、
    を備える通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記送信部は、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを用いて、前記応答信号を前記他の通信装置へ送信する通信装置。
  3. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記送信部は、前記第1のチャネルのみを用いて、前記応答信号を前記他の通信装置へ送信する通信装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の通信装置であって、
    前記受信部は、前記他の通信装置から第2のデータを受信し、
    前記送信部は、前記第2のデータに対応する第2の応答信号を前記第2のチャネルを用いて前記他の通信装置へ送信し、
    前記制御部は、前記受信部が前記第2のデータを再度受信しなかった場合は、前記他の通信装置から送信されるデータに対応する応答信号を前記第2のチャネルを用いて送信するように前記送信部を制御する通信装置。
  5. 請求項4に記載の通信装置であって、
    前記送信部は、前記第2の応答信号を前記第2のチャネルを用いて前記他の通信装置へ定期的に送信する通信装置。
  6. 請求項4に記載の通信装置であって、
    前記制御部は、前記受信部が前記第2のデータを再度受信しなかった場合は、前記他の通信装置から送信されるデータに対応する応答信号を前記第1のチャネルを用いて送信することを停止するように前記送信部を制御する通信装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の通信装置であって、
    前記受信部は、前記他の通信装置から第3のデータを受信し、
    前記送信部は、前記第3のデータに対応する第3の応答信号を前記第2のチャネルを用いて前記他の通信装置へ送信し、
    前記制御部は、前記第2のチャネルを用いて、前記第3の応答信号を複数回連続して送信するように前記送信部を制御する通信装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の通信装置であって、更に、
    前記他の通信装置から送信されるデータに対応する応答信号に対して誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化処理部を備え、
    前記送信部は、前記第2のチャネルを用いて、前記誤り訂正符号化された応答信号を前記他の通信装置へ送信する通信装置。
  9. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の通信装置であって、更に、
    第1の適応変調符号化方式で適応変調符号化することで、前記他の通信装置から送信されるデータに対応する応答信号を生成する適応変調符号化処理部を備え、
    前記制御部は、前記第1の適応変調符号化方式よりも伝送効率が低い第2の適応変調符号化方式により適用変調符号化するように前記適応変調符号化処理部を制御する通信装置。
  10. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の通信装置であって、
    前記制御部は、前記応答信号の送信電力を増大するように前記送信部を制御する通信装置。
  11. 第1のチャネルを用いて、他の通信装置と通信を行う通信装置の通信方法であって、
    前記他の通信装置から第1のデータを受信するステップと、
    前記第1のチャネルとは異なる第2のチャネルを用いて、前記第1のデータに対応する第1の応答信号を前記他の通信装置へ送信するステップと、
    前記受信部が前記第1のデータを再度受信した場合、前記第1の応答信号を前記第1のチャネルを用いて送信するように制御するステップと、
    有する通信方法。
  12. 請求項11に記載の通信方法の各ステップをコンピュータに実行させるための通信プログラム。
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