JP2012160764A - 太陽電池アレイ及びその設置構造 - Google Patents

太陽電池アレイ及びその設置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】埋立地などの軟弱地盤上にも容易に、かつ高い面積効率で設置することができ、地盤に不同沈下が生じても架台に変形応力が蓄積されにくく、長期間にわたり架台や太陽電池モジュールを良好な状態に維持し得る太陽電池アレイとその設置構造を提供する。
【解決手段】本発明の太陽電池アレイ1は、太陽電池モジュール20を枠組みしてなる太陽電池パネル2と、上記太陽電池パネル2を支持する架台3と、上記架台3を支持する基礎ブロック5とを具備して、上記太陽電池パネルの傾斜角度が固定された状態で設置された太陽電池アレイであって、基礎ブロック5は複数箇所に分割されていない一塊のコンクリートを主体とする重量物からなり、この基礎ブロック5の設置面積S5が太陽電池パネル2の水平投影面積S2よりも小さいものとして特徴づけられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池アレイと、その設置構造に関する。なお、日本工業規格JIS・C8960「太陽光発電用語」には、架台や基礎その他の等の工作物を備えて、太陽電池モジュール(太陽電池パネル)を機械的に一体化し、結線された集合体で、直流発電装置の一つを構成するものを太陽電池アレイと称することが規定されており、本明細書においても太陽電池アレイの概念は上記規定に準ずることとする。
近年、環境保護や省資源・省エネルギーに寄与する電力システムとして、太陽光発電システムが急速に普及しつつある。太陽光発電システムは様々な場所や施設に設置されるようになり、該システムを構成する太陽電池モジュールの設置構造についても多様な提案がなされている。
太陽電池モジュールを、勾配屋根などの傾斜面ではなく、平坦な地面(舗装面、未舗装面)や建物の陸屋根等に設置する場合は、例えば特許文献1に開示されているように、鉄筋コンクリート等からなる基礎構造体を設置面上の複数箇所に構築し、それらの基礎構造体上に、太陽電池モジュールを支持するための架台を架け渡して固定するのが一般的である。架台は、通常、形鋼材を枠状やトラス状に組んで形成される。
しかし、基礎構造体を構築するためには、設置現場でコンクリート型枠を組んでコンクリートを打設する作業が必要になる。その作業に手間や時間がかかることから、以下のように簡略的な設置構造も提案されている。
すなわち、特許文献2には、太陽電池モジュールを保持する架台の四隅に金属製の支柱を設け、その支柱の下部を矢尻状の杭部となし、その杭部を地中に打ち込んで引き抜き荷重に対抗する設置構造が開示されている。支柱が地中に埋設される部分には、支柱よりも径の大きいコンクリート製の支持部を設け、この支持部によって自重による荷重を支持している。
また、特許文献3及び4には、太陽電池モジュールを保持する架台の四隅に(架台が大きい場合には、さらにその中間部にも)、コンクリート製の基礎ブロックを取り付けて設置面に載置する構造が開示されている。コンクリート製の基礎ブロックは、予め所定の形状に形成されて、現場では設置面上に据え置かれるだけである。基礎ブロックが架台本体に低重心荷重を持たせるとともに、風荷重に対するカウンターウエイトとして作用することにより設置状態が安定する。このように、コンクリート製の基礎ブロックを設置面に載置する構造であれば、設置面を掘り起こして構造物を埋設したり、構造物を打ち込んだりしなくても済むので、施工が簡単になる。
特開2007−35849号公報 特開平5−3335号公報 特開平9−70188号公報 特開平11−177114号公報
上記した従来の太陽電池モジュールの設置構造は、いずれも設置場所の地盤が十分な荷重支持力を備えていることを前提としている。しかしながら、例えば海浜埋立地や産業廃棄物処分場などの広大な土地を利用して大規模の太陽光発電システムを設置する場合、その種の土地は地盤が軟弱で、十分な荷重支持力が得られないことが多い。このような埋立地等において、地盤の荷重支持力を確保するために、その広大な土地の全域にわたって鉄筋コンクリート製の基礎構造物を構築したり、杭を打ち込んだりするような基礎工事を実施するのは、きわめて不経済である。したがって、上記特許文献1や2に記載された太陽電池モジュールの設置構造は、埋立地等の軟弱地盤では実施しづらい。
上記特許文献3、4に記載されたように、整地した地面に基礎ブロックを載置して並べる設置構造であれば、大がかりな基礎工事を省くことができ、施工期間も短くて済む。しかし、軟弱地盤には経年的な不同沈下(不等沈下)が生じることを避けられない。上記のように架台が複数個の基礎ブロックに架け渡された状態で支持される場合、各基礎ブロックの沈下量に不均等が生じると、架台には強制変形による内部応力が蓄積されて、架台や太陽電池モジュールが損壊しやすくなる。
また、上記特許文献3、4に記載された設置構造は、架台の四隅に設けられた基礎ブロックが架台の外側にせり出しているので、太陽電池モジュールの水平投影面積よりも、基礎ブロックを設置するための面積のほうが、ひと回りほど大きくなる。その結果、一定の面積に並べることのできる太陽電池モジュールの総表面積が目減りして、システム全体での発電量が少なくなってしまう。
本発明は上記のような問題に着目してなされたもので、埋立地などの軟弱地盤上にも容易に、かつ高い面積効率で設置することができるとともに、地盤に不同沈下が生じても、架台に大きな変形応力が蓄積されにくく、よって長期間にわたり架台や太陽電池モジュールを良好な状態に維持し得る太陽電池アレイと、その設置構造を提供することを解決課題とする。
上記した目的を達成するため、本発明の太陽電池アレイは、太陽電池モジュールで構成される太陽電池パネルと、上記太陽電池パネルを支持する架台と、上記架台を支持する基礎ブロックとを具備して、上記太陽電池パネルの傾斜角度が固定された状態で設置された太陽電池アレイであって、上記基礎ブロックが複数箇所に分割されていない一塊のコンクリートを主体とする重量物からなり、上記基礎ブロックの設置面積が太陽電池パネルの水平投影面積よりも小さいことを特徴とする。
さらに、上記太陽電池アレイにおいて、上記基礎ブロックの設置面が上記太陽電池パネルの水平投影面の内側に位置することを特徴とする。
また、上記太陽電池アレイは、上記太陽電池パネルに添設されるフレームをさらに具備し、上記架台は、上記フレームを下方から支持する複数本のアームを備え、各アームの基端側が上記基礎ブロック側に結合され、各アームの先端側がフレーム側に結合されるとともに、上記アームと上記フレームとの結合位置を囲んで形成される領域の水平投影面積よりも上記基礎ブロックの設置面積が小さくなるように形成されたことを特徴とする。
また、上記した目的を達成するため、本発明の太陽電池アレイの設置構造は、上述の太陽電池アレイを、隣接する互いの太陽電池モジュールの間に間隔を保持して複数個、配置することを特徴とする。
上述のように構成される本発明の太陽電池アレイは、架台を支持する基礎ブロックが一塊の重量物からなり、その基礎ブロックは風荷重に対するカウンターウエイトとして作用するので、基礎ブロックを設置面に載置することで安定した保持状態が得られる。したがって、広大な埋立地等に多数個の太陽電池アレイを並べる場合でも、短期間で簡単に施工することができる。
また、基礎ブロックの設置面積が太陽電池パネルの水平投影面積よりも小さくなるように形成されているので、基礎ブロックを設置面に載置すると、その上方に太陽電池パネルが傘のように保持される。したがって、多数個の太陽電池アレイを隣接させて並べる場合、各太陽電池アレイ間の無駄なスペースを省いて面積効率を上げることができる。
また、本発明の太陽電池アレイは、一塊の基礎ブロックによって架台を支持するように構成されているので、軟弱地盤に不同沈下が生じても基礎ブロック全体が沈下するので、架台や太陽電池パネルには不均等な変形応力を蓄積させずに済み、長期間にわたって架台や太陽電池モジュールの損壊を防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る太陽電池アレイの正面図である。 本発明の実施形態に係る太陽電池アレイの側面図である。 本発明の実施形態に係る太陽電池アレイを、太陽電池パネルの法線方向から見下ろした図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る太陽電池アレイを傾斜方向下手側から見た正面図、図2は同じく側面図である。また、図3は、図1及び図2に示した太陽電池アレイを、太陽電池パネルの法線方向から見下ろした図である。これら各図においては、架台の構成を見やすくするために、太陽電池パネルは、その輪郭のみを二点鎖線で描いている。
太陽電池アレイ1を構成する太陽電池パネル2は、単数または複数の太陽電池モジュール20を、通常は専用のアルミ枠等に納めるなどして平板状に形成したものである。例示形態では4枚の太陽電池モジュール20を縦横2段2列に枠組みして傾斜状態に保持している。枠組み状態における太陽電池パネル2の想定寸法は、例えば幅(短辺)約2m×高さ(長辺)約2.8m、傾斜角度は水平面に対して約30度(仰角約60度)である。
ただし、本発明において、太陽電池パネル2を構成する太陽電池モジュール20の詳細な構造は特に限定しない。例えば、周縁部にアルミ枠等がないタイプの太陽電池モジュール20でも構わない。1枚の太陽電池パネル2を構成する太陽電池モジュール20の枚数も特に限定されないが、設置の容易性を考慮すると、数枚以内とするのが実用的である。
この太陽電池パネル2は、その裏側に取り付けられる架台3と、架台3に結合された基礎ブロック5とによって支持される。本発明の要部は、架台3と、それを支持する基礎ブロック5の構造にある。
基礎ブロック5は、複数箇所に分割されていない一塊の重量物によって構成される。「一塊の」とは、材質が概ね一様で、容易には変形しない、あるいは変形量を無視できる程度の剛体からなり、外観的には1個と認識することができ、通常の力学的概念においても一体物として扱われるような、独立した形態をなすものを想定している。具体的には、例えば直方体、円柱、半球などである。ただし、これらの条件に厳密に拘束されるものではなく、後述する発明の主旨を逸脱しない範囲で上記条件に準じた形態も含まれる。
また、「重量物」とは、少なくとも太陽電池パネル2に作用する風荷重に対し、十分なカウンターウエイトとして作用する程度の自重を有することを意味する。かかる重量を有する具体的な材質としては、コンクリートを主体とするものが最も実用的であるが、金属材料や、コンクリートと金属との複合材料等も、コスト等が合えば利用可能である。コンクリートには、一般的なセメントコンクリートの他、アスファルトコンクリートやレジンコンクリート等も包含される。また、建築物の解体で生じるコンクリート廃材等をセメントモルタルで再結合した材料なども好適に利用することができる。鉄筋等による配筋は、基礎ブロック5の全体形状に応じて適宜選択されればよい。
例示形態に係る基礎ブロック5は、例えば鉄筋入りのプレキャストコンクリートによって平面視矩形の短柱状に形成されている。例示形態に係る基礎ブロック5の想定寸法は、縦横各0.95m×高さ0.3mで、底面と上面はほぼ平坦である。この基礎ブロック5が、勾配の小さい平坦な設置面6上に載置される。
「平坦な」とは、例えば整地や舗装等によって、表面の凹凸が概ね数センチ以内に整えられた状態を目安とする。排水等のために設けられる数%程度の緩い勾配は差し支えない。また、「載置」とは、設置面を掘り返して構造物を埋設したり、杭その他の固定部材を地中に打設したりして基礎ブロックを固定するのではなく、単純に所定の位置まで運んで据え置くことを意味する。
架台3は、例えば形鋼材等からなる棒状の構造材を複数本、組み合わせ、枠状やトラス状に接合して形成される。例示形態にあっては、基礎ブロック5の上面に、コンクリート内に植設されたアンカーボルト51を介して、2本のベースレール31が水平に取り付けられている。2本のベースレール31は、互いに間隔を空けて、太陽電池パネル2の傾斜方向に対し横向きに配置され、その両端が基礎ブロック5の外方に張り出して、太陽電池パネル2の幅とほぼ同じ長さまで延設されている。このベースレール31には、上向きに開口するハット形鋼が用いられている。
ベースレール31上の両端部及び中間部には、ベースレール31と交差するようにして、計3本の載架アーム32が前後方向に載架されている。各載架アーム32は、ボルト・ナットその他適宜の取付金具を介してベースレール31に接合され、その前端が基礎ブロック5の前方まで延設されている。各載架アーム32の後端には、斜めアーム33が傾斜角度を揃えて斜め後方に立ち上がるように、それぞれ接合されている。これら載架アーム32及び斜めアーム33にも上向きに開口するハット形鋼が用いられている。隣接する斜めアーム33の間には、X字状に交差するブレース34が取り付けられている。
上記のような複数本の載架アーム32や斜めアーム33等を組み合わせて構成される構造体の上部に、太陽電池パネル2を支持するためのフレーム36が設けられる。例示形態にあっては、太陽電池パネル2の傾斜方向に沿って、載架アーム32の前端と斜めアーム33の上端との間に架設された3本の斜材がフレーム36を構成している。これらの斜材にも、下向きに開口するハット形鋼が利用されている。その斜材の頂面部に、専用の取付金具37やボルト・ナット等を介して、太陽電池パネル2の枠材(図示せず)が掛止される。
なお、上述した架台3の構造は一例であり、部材の本数や向き、角度、接合形態、補強部材の有無等は、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。また、部材の材料として、ハット形鋼の代わりに例えば溝形鋼やC形鋼などを用いることもできる。
このように構成された太陽電池アレイ1の特に重要な構造的特徴は、一塊の重量物からなる基礎ブロック5が、平坦な設置面6に載置されることにある。架台3や太陽電池パネル2は、複数個の分割体ではない一塊の基礎ブロック5のみによって支持されるから、設置面6の地盤が軟弱であって、万一、不同沈下が生じた場合でも、基礎ブロック5と、その上に固定された架台3や太陽電池パネル2が全体的に沈下または若干傾倒するだけで、架台3や太陽電池パネル2の各部に不均等な変形応力は蓄積されにくい。このことにより、架台3や太陽電池パネル2が長期間にわたって力学的に無理のない状態に保持され、変形応力による局部的な損壊は生じにくくなる、という作用効果が得られる。
かかる作用により、本発明の太陽電池アレイは、特に埋立地のような軟弱地盤上に設置する場合に有利である。もちろんこれに限るところではなく、例えば、砂漠のような不安定な場所や、局所的に地盤が軟弱な敷地にも設置可能である。また、載置することで簡単に施工できることから、一般建築物における陸屋根その他の人工床板ほか、例えば河川敷や河川の土手沿い、道路沿いの余地などに設置するのも好適である。
なお、基礎ブロック5の底面形状については、不規則に生じるおそれがある不同沈下に対して方向性を定めないほうが好ましい場合もある。したがって、図示のような正方形よりもさらに角の多い多角形や、あるいは円形や楕円形などを、基礎ブロック5の底面形状として採用してもよい。
基礎ブロック5の底面は、平坦な設置面6上で安定するよう、概ね平坦に形成される。ただし、設置面6との摩擦力を増大させるために、基礎ブロック5の底面に、微少な凹凸、あるいはスパイク状の突起や突条等を設けてもよい。これにより、基礎ブロック5の設置状態がさらに安定し、特に強風による横方向へのずれや回動などが生じにくくなる。かかる凹凸の形状については、設置面6の表面状態等に応じて適宜設計されればよいが、基本的には、設置面6に対して事前に特別な工事を施さずとも、基礎ブロック5を据え付ければ、その自重により設置面6に密着しうる程度の凹凸、とするのが好ましい。
本発明に係る太陽電池アレイ1のさらなる重要な構造的特徴は、基礎ブロック5の設置面積S5が、架台3を介して支持される太陽電池パネル2の水平投影面積S2よりも小さいこと、より限定的には、載架アーム32及び斜めアーム33の先端とフレーム36との結合位置を囲んで形成される領域の水平投影面積S3よりも小さいことにある。ここで、基礎ブロック5の設置面積S5とは、基本的には基礎ブロック5の底面積を意味するが、基礎ブロック5の中間部に例えば膨出部分等がある場合は、その部分も含めた水平投影面積とする。この構成により、多数個の太陽電池アレイ1を並べる場合に、互いの基礎周りの干渉を避けて太陽電池アレイ1同士を近接させることが可能になり、システム全体として全体太陽電池パネル2の設置面積を増やすことができる。
ただし、基礎ブロック5は、小さければよいわけではなく、少なくとも太陽電池パネル2に作用する風荷重に対抗して、架台3及び太陽電池パネル2を安定的に支持しうる程度の自重を備える必要がある。参考までに、例示形態の太陽電池アレイ1における荷重計算の例を次に示す。基準風速Vo=34m/秒としたとき、逆風時に太陽電池パネル2にかかる想定荷重の鉛直成分は600kgと見積もられる。一方、基礎ブロック5の体積は0.95×0.95×0.3=0.27m3で、その自重は2.4t/m3×0.27m3=648kgである。よって、計算上は基礎ブロック5の自重で風荷重の鉛直成分に対抗できる。太陽電池パネル2の大きさや傾斜角、設置場所その他の初期条件が異なる場合でも、上記に準じて基礎ブロック5の材質や大きさを設計することができる。
上述した構造的特徴により、太陽電池パネル2が、それよりも水平投影面積の小さい基礎ブロック5の上方に、傘のようにして保持されることとなる。その保持姿勢の安定のためには、基礎ブロック5の底面と接する設置面内域に太陽電池パネル2の重心が保持されるように形成されることが好ましい。例えば、基礎ブロック5の底面が水平面と合致する場合においては、基礎ブロック5の底面と接する設置面内の垂線が太陽電池パネル2の重心を通るように、架台3を含めた太陽電池パネル2の重心を調整して形成されることが好ましく、さらには構造的な強度面では基礎ブロック5の底面と接する設置面内の垂線が太陽電池パネル2と架台3とのそれぞれの重心を通るように、太陽電池パネル2の重心と架台3の重心を調整して形成されることが好ましい。本実施形態では、基礎ブロック5の底面と接する設置面の上方に位置するように太陽電池パネル2の重心が保持されても構わない。あるいは、太陽電池パネル2の端部もしくは太陽電池パネル2の裏面に添設されるフレーム36の先端が基礎ブロック5の外方まで延設され、架台3を含めた太陽電池パネル2の重心が基礎ブロック5の底面と接する設置面の下方に位置するように太陽電池パネル2の重心が保持されるのも好ましい。あるいは、基礎ブロック5の底面と接する設置面と同一の平面内に特に太陽電池パネル2の重心が保持されても構わない。傘状に太陽電池パネル2を配置して、太陽電池パネル2もしくは太陽電池パネル2の裏面に添設されるフレーム36の一端が基礎ブロック5の上面よりも下方に位置するようにすれば、架台3を含めた太陽電池パネル2の重心が基礎ブロック5の底面と接する設置面の下方に位置することが可能である。上述の構成に加えて、基礎ブロック5の外方まで延設されたフレーム36の先端に、基礎ブロック5とは別体の重量物を載置するなどして重心を調整しても構わない。
また、基礎ブロック5の底面と接する設置面内の垂線が架台を含めた太陽電池パネル2の重心と基礎ブロック5の重心を通るようにすれば、力学的にはより好ましく、沈下した場合においても傾きを最小限に抑えることが可能である。また、太陽電池パネル2の重心と基礎ブロック5の重心の高さの差も、小さくなるほど、架台3を含めた太陽電池パネル2が受ける風等の横からの力に対して安定性が向上する。
上述では説明を分りやすくする為に水平面に設置された基礎ブロック5の底面を基準に各重心の配置関係の例示について説明したが、水平面以外に設置された基礎ブロック5の場合においては、基礎ブロック5の底面と接する設置面内の垂線が太陽電池パネル2と架台3とのそれぞれの重心を通るように、という表現に代わって、太陽電池パネル2と架台3とのそれぞれの重心を通る重力方向の線が基礎ブロック5の底面と接する設置面内を通過するとの表現が好ましい。
本発明の太陽電池アレイ1を構成する架台3については、例示形態のように、載架アーム32と、斜めアーム33と、フレーム36を構成する斜材とを組み合わせて形成したトラス架構体が、簡素でありながら安定性や強度に優れ、低コストで製作可能なものとなっている。さらに、基礎ブロック5の上面に、一対のベースレール31が互いに間隔を空けて並置され、それらベースレール31の端部が基礎ブロック5の外方まで延設されているので、載架アームや32や斜めアーム33等からなる架構体の少なくとも一部を、ベースレール31の上記張出部に結合して、基礎ブロック5よりも外側で保持することができる。これにより、基礎ブロック5の上面が狭くても、載架アームや32や斜めアーム33等の向きや角度を、力学的にバランスのよい状態に保持するのが容易になる。
なお、かかる構成においては、基礎ブロック5の平面形状や大きさに応じて、例えばベースレール31を3本以上としたり、あるいは基礎ブロック5の上面に傾斜や段差を設けるなどして、複数本のベースレール31を高さ違いに配置したりしてもよい。
ベースレール31上に結合される架構体については、例示形態のように、複数本の載架アーム32をベースレール31に交差させ、例えばベースレール31に直交する姿勢で水平に載架し、それら載架アーム32の前端を基礎ブロック5の前方に延設する一方、それら各載架アーム32の後端には、斜めアーム33を、例えば傾斜角度を揃えて立ち上げるように構成しているので、太陽電池パネル2を傾斜状態で保持する際の力学的なバランスを好ましくすることができる。載架アーム32にも傾斜を設けたり、あるいは載架アーム32や斜めアーム33を上面視放射状に配置したりすることも可能である。
また、他の実施形態としては、例えば低緯度地域において、太陽電池パネル2を水平に近い傾斜で設置することが考えられる。その場合は、例えば基礎ブロック5の上面に取り付けた一対のベースレール31上に、複数本の載架アーム32をベースレール31と交差させ、例えばベースレール31に直交する姿勢で水平に載架し、それら載架アーム32の両端を基礎ブロック5の外方まで延設する。そして、載架アーム32の両端を含む適所にフレーム36を接合する、という架台構造を採用することにより、太陽電池パネル2を水平に近い傾斜で設置する場合の力学的なバランスを好ましくすることができる。
さらに、ベースレール31上に結合される載架アーム32については、隣接する載架アーム32との保持間隔を変更可能とすることにより、様々な大きさの太陽電池パネル2にも対応が容易になる。
多数個の太陽電池アレイ1を並べる場合の設置構造については、各基礎ブロック5が互いに連結固定はされず、個々に独立した状態で配置されるのが好ましい。この場合は、地盤の不同沈下によって各太陽電池アレイ1が不規則に沈下もしくは傾斜するおそれに配慮し、隣接する互いの太陽電池モジュール20間には最小限の安全間隔を保持するのが好ましい。その間隔は、太陽電池アレイ1の大きさや形状、傾斜角、地盤の強度等を考慮して設定されるべき数値であるが、実用的な目安としては数十cm程度である。これにより、軟弱地盤上に多数個の太陽電池アレイ1を設置する場合でも、不同沈下によって傾倒した太陽電池アレイ1が隣接する太陽電池アレイ1を損傷することを防ぎやすくなる。並べられた太陽電池アレイ1の基礎ブロック5は個々に独立しているから、万が一にいずれかの太陽電池アレイ1が傾倒した場合においても、その影響は隣接する太陽電池アレイ1には波及しないし、傾倒した太陽電池アレイ1の補修も大がかりにはならず、簡単に済む。
1 太陽電池アレイ
2 太陽電池パネル
20 太陽電池モジュール
3 架台
31 ベースレール
32 載架アーム
33 斜めアーム
36 フレーム
5 基礎ブロック
6 設置面

Claims (9)

  1. 太陽電池モジュールで構成される太陽電池パネルと、上記太陽電池パネルを支持する架台と、上記架台を支持する基礎ブロックとを具備して、上記太陽電池パネルの傾斜角度が固定された状態で設置された太陽電池アレイであって、
    上記基礎ブロックが複数箇所に分割されていない一塊のコンクリートを主体とする重量物からなり、
    上記基礎ブロックの設置面積が太陽電池パネルの水平投影面積よりも小さいことを特徴とする太陽電池アレイ。
  2. 請求項1に記載の太陽電池アレイにおいて、
    上記基礎ブロックの設置面が上記太陽電池パネルの水平投影面の内側に位置することを特徴とする太陽電池アレイ。
  3. 請求項1または2に記載の太陽電池アレイにおいて、
    上記太陽電池パネルに添設されるフレームをさらに具備し、
    上記架台は、上記フレームを下方から支持する複数本のアームを備え、各アームの基端側が上記基礎ブロック側に結合され、各アームの先端側がフレーム側に結合されるとともに、
    上記アームと上記フレームとの結合位置を囲んで形成される領域の水平投影面積よりも上記基礎ブロックの設置面積が小さくなるように形成されたことを特徴とする太陽電池アレイ。
  4. 請求項3に記載の太陽電池アレイにおいて、
    上記基礎ブロックの設置面が上記アームと上記フレームとの結合位置を囲んで形成される領域の水平投影面の内側に位置することを特徴とする太陽電池アレイ。
  5. 請求項3または4に記載の太陽電池アレイにおいて、
    上記基礎ブロックの上方に一対のベースレールが互いに間隔を空けて並置され、それらベースレールの端部が上記基礎ブロックの外方まで延設されるともに、
    上記アームの基端またはその近傍が上記ベースレール上に結合されて上記アームが保持されていることを特徴とする太陽電池アレイ。
  6. 請求項5に記載の太陽電池アレイにおいて、
    上記アームは、上記ベースレールと交差する姿勢で上記一対のベースレール上に載架されて一端が上記基礎ブロックの外方まで延設された複数本の載架アームと、該載架アームの他端に接合された斜めアームとを含むことを特徴とする太陽電池アレイ。
  7. 請求項5に記載の太陽電池アレイにおいて、
    上記アームとして複数本の載架アームが上記ベースレールと交差する姿勢で上記一対のベースレール上に載架され、それら載架アームの両端が上記基礎ブロックの外方まで延設されたことを特徴とする太陽電池アレイ。
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載した太陽電池アレイにおいて、
    上記太陽電池パネルは、その傾斜方向における下流側縁部が上記基礎ブロックの天面の高さよりも低い位置で保持されたことを特徴とする太陽電池アレイ。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項に記載した太陽電池アレイを、隣接する互いの太陽電池モジュールの間に間隔を保持して複数個、配置することを特徴とする太陽電池アレイの設置構造。
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