JP2012158045A - 樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リスチレン系樹脂組成物を押出発泡させてなるポリスチレン系樹脂発泡シートを、前記押出発泡における押出方向に直交するシート幅方向両端部を把持した状態で熱成形する樹脂成形品の製造方法であって、前記ポリスチレン系樹脂発泡シートとして、110℃下での前記押出方向における最大収縮荷重が0.5N/5cm幅以上、3.0N/5cm幅以下となるポリスチレン系樹脂発泡シートを用いることを特徴とする樹脂成形品の製造方法を提供する。
【選択図】 なし
Description
そして、食品用トレーなどの樹脂成形品を製造するのに際しては、原反ロールから前記発泡シートを繰り出してクランプと呼ばれる部材で前記発泡シートの幅方向両端部を把持しつつ加熱ゾーンと成形ゾーンとを有する熱成形機中を通過させて製品形状を形成させた後で該製品形状形成部分の外周に沿って電熱線で切断(ニクロムカット)する工程や製品形状形成部分をトムソン刃型で打ち抜く工程が実施されている。
そして、この特許文献1には、熱収縮を抑制することによって樹脂成形品に所定の厚みを付与することができ高い強度を付与させ得ることが記載されている。
このような問題は、上記のような蓋付容器において特に顕著に見られるものであるが、その他の樹脂成形品においても見られる問題であり、原因が突き止められていないために十分な解決策は見出されていない。
従って、樹脂成形品の歩留り向上を図ることができる。
本実施形態に係る樹脂成形品の製造方法においては、ポリスチレン系樹脂組成物を押出発泡させてなる発泡シートを用い、しかも、前記押出発泡における押出方向に直交するシート幅方向両端部を把持した状態で発泡シートの熱成形を実施する。
本実施形態においては、前記押出発泡によって長尺帯状に形成され、1mm以上3mm以下の厚みを有し、90g/m2以上300g/m2以下の坪量を有する発泡シートが用いられる。
そして、本実施形態においては、発泡シートとして、110℃下での前記押出方向における最大収縮荷重が0.5N/5cm幅以上、3.0N/5cm幅以下となる樹脂発泡シートを用いることが樹脂成形品の歩留り向上を図る上で重要な要件となる。
そのため、二次発泡などにおいて熱が加えられ、分子の移動に対する規制が緩和された際に発泡シートに熱収縮が生じることになり、この熱収縮が樹脂成形品の寸法精度に大きく影響を及ぼすものである。
なお、通常、熱成形においては、発泡シートの押出方向と直交する方向に相当するシート幅方向の両端部がクランプによって把持されることになるため、この方向において発泡シートにある程度の分子配向が生じていたとしてもクランプによって熱収縮が規制されることになる。
一方で、押出方向には規制が加えられ難いため、特に、この方向に所定の熱収縮性を示す発泡シートを用いることが好ましく、具体的には、上記のように110℃で前記押出方向における最大収縮荷重が0.5N/5cm幅以上、3.0N/5cm幅以下となる発泡シートを用いることが重要であり、0.9N/5cm幅以上、2.9N/5cm幅以下となる発泡シートを用いることが特に好ましい。
なお、一般に軽量な発泡シートを用いる場合には、寸法精度が得られにくいことから、このような発泡シートを用いることで本発明の効果がより顕著に発揮されることになる。
即ち、本実施形態において用いられる発泡シートとしては、厚みが0.9mm以上1.5mm以下で、坪量が80g/m2以上120g/m2以下であることが好ましい。
即ち、残留応力が生じている製品形状形成部分をニクロムカットしたりトムソン刃型で打抜いたりして樹脂成形品を発泡シートから切り離した際には、製品形状形成部分がその周囲と連結されることによって抑制されていた歪みを開放してしまい、切り離された後の樹脂成形品を変形させてしまうためである。
なお、そのような場合には、発泡シートを如何に正確に切断しても、切り離された後で寸法が変化することからニクロムカットの精度や打抜き精度を向上させるような対策が功を奏さず樹脂成形品の歩留りを向上させることが困難になる。
前記気泡調整剤としては、上記の内の一種だけを単独で用いても良く、二種以上を所望の割合で混合して用いてもよい。
幅50(mm)×長さ150(mm)の短冊状試料を、長手方向が押出方向となるように発泡シートから切り出し、(株)オリエンテック製の引張試験機(テンシロン万能試験機「UCT−10T」)に付帯の恒温槽をセットし、該恒温槽内で前記引張試験機の上下のチャックが上下方向に100mm離れた状態となるように配置して前記恒温槽内を110℃に加熱し、前記チャックに前記短冊状試料の長手方向両端部をすばやく挟み込んで引張試験機のロードセルが荷重を検知した時点開始点としてその後の最大の引張応力を測定することで確認することができる。
この熱成形については、プレス成形、真空成形、圧空成形、真空・圧空成形などの一般的な熱成形を採用することができる。
この熱成形によって製品形状を形成させた発泡シートは、製品形状形成部分の外周に沿って電熱線で切断(ニクロムカット)したり、製品形状形成部分をトムソン刃型で打ち抜いたりして樹脂成形品とすることができる。
本実施形態の製造方法において作製する樹脂成形品は、特に、その形状等が限定されるものではなく、例えば、一般的なトレー形状の製品(発泡トレー)やトレー形状の容器本体部と平板状の蓋部とが連設された製品(フードパックや納豆容器等)などが挙げられる。
下記7種類の発泡シート(厚み1.1mm)を用いて納豆容器を作製した。
この発泡シートの諸特性を調べたところ下記表1に示す通りであった。
押出発泡後24時間以上経過した原反ロールからシート幅方向に5枚の試験片を切り出した。
なお、試験片は、100(mm)×100(mm)の正方形に切り出し、しかも、辺の方向が押出方向と、押出方向に直交する方向(シート幅方向)となるように切り出した。
この試験片に、対向している辺の中点どうしを結ぶ十字の線を記入し、125℃の熱風循環式乾燥機の中で90秒加熱した後に取出して標準環境下で放冷し、縦線(押出方向)及び横線(シート幅方向)の寸法を測定して下記式に基づいて加熱変形を算出した。
S=L1/L0×100
ただし、式中の記号は以下の通りである。
S : 加熱変形(%)
L1: 加熱後の平均寸法(mm)
L0: 初期平均寸法(mm)
しかも、熱収縮による寸法変化が小さく最大収縮荷重が低いような場合でも問題が生じており、所定範囲内の最大収縮荷重を示す発泡シートが樹脂成形品の歩留り向上に有効であることがわかる。
Claims (3)
- ポリスチレン系樹脂組成物を押出発泡させてなるポリスチレン系樹脂発泡シートを、前記押出発泡における押出方向に直交するシート幅方向両端部を把持した状態で熱成形する樹脂成形品の製造方法であって、
前記ポリスチレン系樹脂発泡シートとして、110℃下での前記押出方向における最大収縮荷重が0.5N/5cm幅以上、3.0N/5cm幅以下となるポリスチレン系樹脂発泡シートを用いることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。 - 前記ポリスチレン系樹脂発泡シートの厚みが0.9mm以上1.5mm以下で、坪量が80g/m2以上120g/m2以下である請求項1記載の樹脂成形品の製造方法。
- 前記樹脂成形品が、容器本体部と蓋部とが連設されてなり、容器本体部との境界部分で前記蓋部を折り返して該蓋部で前記容器本体部に蓋がなされる蓋付容器である請求項1又は2記載の樹脂成形品の製造方法。
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