JP2012157132A - 電力供給システムの制御方法、及び電力供給システム - Google Patents

電力供給システムの制御方法、及び電力供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】電力の需給制御を適切かつ確実に行えるようにする。
【解決手段】第1発電機エージェントPV1及び第2発電機エージェントPV2が自発電機のリアルタイムな発電電力PG1及び発電電力PG2を負荷エージェントEVに送信し、負荷エージェントEVがこれらと自負荷の消費電力に基づき地域要求量ARを求めて消費電力制御を行うように構成された電力供給システム1において、発電電力PG2を第2発電機エージェントPV2から受信していない欠落期間が存在する場合、欠落期間を除く所定期間において、発電電力PG1の変化が、欠落期間における発電電力PG1の変化と類似している類似期間を特定し、類似期間における発電電力PG2の変化を欠落期間の発電電力PG2の変化として取得して地域要求量ARを求める。
【選択図】図21

Description

この発明は、電力供給システムの制御方法、及び電力供給システムに関し、とくに電力の需給制御を確実に行えるようにするための技術に関する。
昨今、電力系統における需給制御を実現するための様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、電力系統の区分開閉器で分離された区間内で、区分開閉器に配置した開閉器エージェントをイニシエータ(Initiator)とし、区間内の発電機や負荷および下流側開閉器に配置したエージェントをレスポンダ(Responder)とし、これらエージェント間で契約ネットプロトコルを用いて電力需給の契約をすることで、区間内の分散型電源と負荷および下流区間の需給制御を行う分散型電源の制御システムが記載されている。
特許文献2には、区分開閉器で分離された区間内(または単位マイクログリッド内)で、区間エージェント(またはマイクログリッドエージェント)が潮流量を把握し、潮流増減量を発電機エージェントまたは下流区間エージェントに対して調整依頼し、その発電機エージェントまたは下流区間エージェントがそれぞれ自律的に他の発電機エージェントまたは下流区間エージェントと調整を行う連鎖を繰り返すことで、区間内の分散型電源、および下流区間の需給制御を行う電力系統の制御システムが記載されている。
特開2008−301641号公報 特開2009−159808号公報
ところで、通信ネットワークを介して他のエージェントから需給調整に必要な情報(発電電力、消費電力等)を受信して各エージェントが自律的に需給調整を行うように構成された電力供給システムにおいては、各エージェントが他のエージェントから取得した上記情報が多い程、需給調整の精度が向上する。一方、通信障害が発生した場合やエージェントの機能に障害が発生した場合には、各エージェントが上記情報を受信できない欠落期間が生じ、その場合は需給調整の精度が低下してしまうことになる。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、電力の需給制御を適切かつ確実に行うことが可能な電力供給システムの制御方法、及び電力供給システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一つは、発電電力の時間変化に相関関係がある複数の発電機、及び負荷を含む電力供給システムの制御方法であって、前記発電機に、通信装置を備える情報処理装置である発電機エージェントを付設し、前記負荷に、通信装置を備える情報処理装置である負荷エージェントを付設し、前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力制御を行い、第1の前記発電機エージェントは、自身が付設されている前記発電機のリアルタイムな発電電力を前記負荷エージェントに送信し、第2の前記発電機エージェントは、自身が付設されている前記発電機のリアルタイムな発電電力を前記負荷エージェントに送信し、前記負荷エージェントは、前記第1の前記発電機エージェントから送られてくる第1の前記発電電力を受信して蓄積記憶し、前記第2の前記発電機エージェントから送られてくる第2の前記発電電力を受信して蓄積記憶し、自身が付設されている負荷の消費電力と、前記第1の発電電力と、前記第2の発電電力とに基づき、前記電力供給システムにおける電力の需給差を示す地域要求量ARを求め、前記第2の発電電力を前記第2の発電機エージェントから受信していない期間である欠落期間が存在する場合は、前記欠落期間を除く所定期間において、前記第1の発電電力の変化が、前記欠落期間における前記第1の発電電力の変化と類似している期間である類似期間を特定し、特定した前記類似期間における前記第2の発電電力の変化を前記推定対象期間における前記第2の発電電力の変化として取得し、自身が付設されている負荷の消費電力と、前記欠落期間における前記第1の発電電力の変化と、取得した前記欠落期間における前記第2の発電電力の変化とに基づき、前記地域要求量ARを求め、求めた前記地域要求量ARに基づき前記負荷の消費電力制御を行うこととする。
本発明によれば、負荷エージェントは、第2の発電電力を第2の発電機エージェントから受信していない期間である欠落期間が存在する場合は、欠落期間を除く所定期間において、第1の発電電力の変化が、欠落期間における第1の発電電力の変化と類似している期間である類似期間を特定し、特定した類似期間における第2の発電電力の変化を欠落期間における第2の発電電力の変化として取得し、自身が付設されている負荷の消費電力と、欠落期間における第1の発電電力の変化と、上記で取得した欠落期間における第2の発電電力の変化とに基づき、地域要求量ARを求め、求めた地域要求量ARに基づき負荷の消費電力制御を行う。
このように本発明によれば、負荷エージェントは、第2の発電電力を第2の発電機エージェントから受信していない期間が存在する場合でも、自身が蓄積記憶している過去の第1の発電電力及び第2の発電電力の時間変化の類似性に基づき、現在の第2の発電電力を適切に予測することができる。このため、予測した第2の発電電力に基づき地域要求量ARを算出して適切に消費電力制御を行うことができる。従って、通信障害やエージェントの機能の障害などにより一部の発電機エージェントから発電電力の情報を受信できない場合でも、負荷エージェントは電力供給システムにおける電力の需給バランスを精度よく調整することができる。
尚、前記消費電力制御は、前記負荷エージェントが付設されている負荷の電力消費を開始させる制御、又は前記負荷エージェントが付設されている負荷の電力消費を停止させる制御である。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記負荷エージェントは、前記欠落期間における前記第1の発電電力の変化と、前記欠落期間を除く所定期間内における前記欠落期間と同じ長さの期間における前記第1の発電電力の変化との類似度を求め、類似度が予め設定された閾値以上である期間を前記類似期間として特定することとする。
本発明によれば、負荷エージェントは、欠落期間における第1の発電電力の変化と、欠落期間を除く所定期間内における欠落期間と同じ長さの期間における第1の発電電力の変化との類似度を求め、類似度が予め設定された閾値以上である期間を類似期間として特定する。このため、適切に欠落期間における第2の発電電力を予測することができる。通信障害やエージェントの機能の障害などにより一部の発電機エージェントから発電電力の情報を受信できない場合でも、負荷エージェントは電力供給システムにおける電力の需給バランスを精度よく調整することができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記電力供給システムは、複数の前記負荷を含み、前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力を他の前記負荷に付設されている前記負荷エージェントに送信し、他の前記負荷エージェントから送られてくる消費電力を受信し、自身が付設されている負荷の消費電力と、受信した前記消費電力と、前記第1の発電電力と、前記第2の発電電力とに基づき、前記電力供給システムにおける電力の需給差を示す地域要求量ARを求めることとする。
本発明によれば、各負荷エージェントは、他の負荷エージェントから送られてくる消費電力を受信し、自身が付設されている負荷の消費電力と、受信した消費電力と、第1の発電電力と、第2の発電電力とに基づき地域要求量ARを求めるので、電力供給システムに複数の負荷が存在する場合であっても適切に地域要求量ARを求めることができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記負荷エージェントは、前記求めた地域要求量ARと、自身が付設されている前記負荷の消費電力と、前記他の前記負荷エージェントから送られてきた消費電力とに基づき、前記他の前記負荷エージェントが前記消費電力制御を行う場合よりも、自身が前記消費電力制御を行う場合の方が前記電力供給システムにおける電力の需給差をより改善できるか否かを判断し、自身が前記消費電力制御を行う場合の方が前記電力供給システムにおける電力の需給差をより改善できると判断した場合には、自身が付設されている前記負荷の前記消費電力制御を行うこととする。
本発明によれば、負荷エージェントは、求めた地域要求量ARと、自負荷の消費電力と、他の負荷エージェントから送られてきた消費電力とに基づき、その他の負荷エージェントが消費電力制御を行う場合よりも、自身が消費電力制御を行う場合の方が電力供給システムにおける電力の需給差をより改善できるか否かを判断し、自身が消費電力制御を行う場合の方が需給差をより改善できると判断した場合にのみ、自身が付設されている負荷の消費電力制御を行うので、より確実に電力供給システムにおける需給バランスの制御を行うことができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、電力の需給制御を適切かつ確実に行うことができる。
電力供給システム1の概略的な構成図である。 発電機エージェント100のハードウエア構成を示す図である。 負荷エージェント200のハードウエア構成を示す図である。 発電機エージェント100が備える主な機能を示す図である。 発電機管理テーブル150のレコード構成を示す図である。 負荷管理テーブル160のレコード構成を示す図である。 負荷エージェント200が備える主な機能を示す図である。 発電機管理テーブル250のレコード構成を示す図である。 負荷管理テーブル260のレコード構成を示す図である。 他局情報蓄積処理(発電機管理テーブル)S1000を説明するフローチャートである。 自局情報蓄積処理(発電機管理テーブル)S1100を説明するフローチャートである。 発電機管理テーブル150の一例を説明する図である。 負荷情報蓄積処理S1300を説明するフローチャートである。 負荷管理テーブル160の一例を説明する図である。 発電機情報蓄積処理S1500を説明するフローチャートである。 発電機管理テーブル250の一例を説明する図である。 他局情報蓄積処理(負荷管理テーブル)S1700を説明するフローチャートである。 自局情報蓄積処理(負荷管理テーブル)S1800を説明するフローチャートである。 負荷管理テーブル260の一例を説明する図である。 地域要求量算出処理S2000を説明するフローチャートである。 発電電力の変化の一例を説明する図である。 消費電力制御処理S2200を説明するフローチャートである。
図1に一実施形態として説明する、電力供給システム1の概略的な構成を示している。電力供給システム1は、複数の発電機10と複数の負荷20を含む。電力供給システム1は、例えば、マイクログリッドなどの小規模な電力系統である。
発電機10は、例えば、自然エネルギーを利用した発電機(風力発電機、太陽光発電機)である。
負荷20の種類は必ずしも限定されないが、例えば、蓄電負荷(電気自動車のバッテリー、電気自動車等に用いる蓄電池等)や蓄熱負荷(家庭用給湯器や業務用蓄熱式空調等)といった自然エネルギー利用の発電機によって得られる電力を利用するものである。
発電機10の夫々には、発電機エージェント100(PV1,PV2)が付設されている。また負荷20の夫々には、負荷エージェント200(EV1,EV2,EV3,EV4,EV5)が付設されている。
発電機10は自然エネルギーを利用した発電機であるため、その発電電力は、発電機10が設置されている場所における気象条件(季節、風向、風速、気温、日照時間、天気等)によって左右される。本実施形態では、各発電機10の設置位置における気象条件の時間変化が類似しており、発電機10のそれぞれの発電電力の時間変化に相関関係があるものとする。
発電機エージェント100及び負荷エージェント200は、いずれも有線又は無線による通信機能を備えた情報処理装置である。発電機エージェント100の夫々と負荷エージェント200の夫々とは有線方式又は無線方式の通信網5を介して通信することができる。
上記通信は、例えば、携帯電話網、UWB(Ultra-wide Band)、有線LAN(LAN:Local Area Network)、無線LAN、ZigBee、その他の小電力無線、等の通信基盤を用いて行われる。また上記通信は、例えば、AODV(Ad hoc On-demand Distance Vector routing)、DSR(Dynamic Source Routing)、OLSR(Optimized Link State Routing Protocol)、TBRPF(Topology Broadcast based on Reverse Path Forwarding routing protocol)等の通信規格に従って行われる。
図2に発電機エージェント100のハードウエア構成を示している。同図に示すように、発電機エージェント100は、中央処理装置111、主記憶装置112、外部記憶装置113、発電電力計測装置114、入力装置115、表示装置116、通信装置117、及び計時装置118を備えている。
中央処理装置111は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を用いて構成され、発電機エージェント100の統括的な制御を行う。主記憶装置112は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を用いて構成され、プログラムやデータを記憶する。外部記憶装置113は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)であり、プログラムやデータを記憶する。発電電力計測装置114は、自身が付設されている発電機10の発電電力を計測する。
入力装置115は、キーボードやマウス等のユーザインタフェースに対して利用者が行う操作入力を受け付ける。表示装置116は、液晶ディスプレイ等であり、利用者に視覚的な情報を提供する。通信装置117は、他の発電機エージェント100や、負荷エージェント200との間で有線又は無線による通信を行う。計時装置118は、RTC(Real Time Clock)等を用いて構成され、現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を出力する。
図3に負荷エージェント200のハードウエア構成を示している。同図に示すように、負荷エージェント200は、中央処理装置211、主記憶装置212、外部記憶装置213、消費電力計測装置214、入力装置215、表示装置216、通信装置217、計時装置218、及び制御回路219を備えている。
中央処理装置211は、例えば、CPUやMPUを用いて構成され、負荷エージェント200の統括的な制御を行う。主記憶装置212は、例えば、RAMやROMを用いて構成され、プログラムやデータを記憶する。外部記憶装置213は、ハードディスクドライブやSSD等であり、プログラムやデータを記憶する。消費電力計測装置214は、自身が付設されている負荷20の消費電力を計測する。
入力装置215は、キーボードやマウス等のユーザインタフェースに対して利用者が行う操作入力を受け付ける。表示装置216は、液晶ディスプレイ等であり、利用者に視覚的な情報を提供する。通信装置217は、他の負荷エージェント200や、発電機エージェント100との間で有線又は無線による通信を行う。計時装置218は、RTC等を用いて構成され、現在日時等の日時情報を出力する。
制御回路219は、自身が付設されている負荷20の消費電力を制御する。制御回路219によって行われる消費電力制御の態様は必ずしも限定されないが、本実施形態の制御回路219は、自身が付設されている負荷20の電力消費を停止させる制御(以下、「OFF制御」と称する。)、及び自身が付設されている負荷20の電力消費を開始させる制御(以下、「ON制御」と称する。)を行うものとする。尚、制御回路219による現在の負荷の状態(「ON」又は「OFF」)を、以下、負荷状態と称する。
図4に発電機エージェント100が備える主な機能、及び発電機エージェント100が管理するデータを示している。同図に示すように、発電機エージェント100は、自発電電力取得部131、自発電電力送信部132、他発電電力受信部133、他発電電力送信部134、他消費電力受信部135、他消費電力送信部136、他負荷状態受信部137、及び他負荷状態送信部138を備えている。これらの機能は、発電機エージェント100のハードウエアによって、もしくは、発電機エージェント100の中央処理装置111が、主記憶装置112や外部記憶装置113に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、同図に示すように、発電機エージェント100は、発電機管理テーブル150、及び負荷管理テーブル160を管理している。
このうち自発電電力取得部131は、発電電力計測装置114によって計測される、自身が付設されている発電機10の発電電力を取得すると共にその計測時刻を取得する。自発電電力送信部132は、自発電電力取得部131が取得した発電電力とその計測時刻を対応付けた情報(以下、自発電電力と称する。)を、負荷エージェント200や他の発電機エージェント100に送信する。
他発電電力受信部133は、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100から送られてくる(転送されてくる場合を含む)他の発電機エージェント100の自発電電力(以下、他発電電力と称する。)を受信する。他発電電力送信部134は、他発電電力受信部133が受信した他発電電力を、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100に送信(転送)する。
他消費電力受信部135は、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100から送られてくる(転送されてくる場合を含む)、負荷エージェント200の後述する自消費電力(以下、他消費電力と称する。)を受信する。他消費電力送信部136は、他消費電力受信部135が受信した他消費電力を、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100に送信(転送)する。
他負荷状態受信部137は、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100から送られてくる(転送されてくる場合を含む)他の負荷エージェント200の、後述する自負荷状態(以下、他負荷状態と称する。)を受信する。他負荷状態送信部138は、他負荷状態受信部137が受信した他負荷状態を、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100に送信(転送)する。
図5は、発電機エージェント100が管理する発電機管理テーブル150のレコード構成を示している。同図に示すように、発電機管理テーブル150の各レコードは、発電機エージェント識別子1501、発電電力1502、及び時刻1503の各項目を有する。
発電機エージェント識別子1501には、発電機エージェント100ごとに割り当てられた識別子(以下、発電機エージェント識別子と称する。)が設定される。発電電力1502には、発電機エージェント識別子1501により特定される発電機エージェント100が取得した発電電力が設定される。時刻1503には、発電機エージェント識別子1501により特定される発電機エージェント100から送られてきた時刻の情報(発電電力の計測時刻)が設定される。
図6は、発電機エージェント100が管理する負荷管理テーブル160のレコード構成を示している。同図に示すように、負荷管理テーブル160の各レコードは、負荷エージェント識別子1601、消費電力1602、負荷状態1603、及び時刻1604の各項目を有する。
負荷エージェント識別子1601には、負荷エージェント200ごとに割り当てられた識別子(以下、負荷エージェント識別子と称する。)が設定される。消費電力1602には、負荷エージェント識別子1602により特定される負荷エージェント200が取得した消費電力が設定される。負荷状態1603には、負荷エージェント識別子1601により特定される負荷エージェント200が付設されている負荷20の負荷状態が設定される。時刻1604には、負荷エージェント識別子1602により特定される負荷エージェント200が計測した時刻(消費電力の計測時刻)が設定される。
図6に負荷エージェント200が備える主な機能、及び負荷エージェント200が管理するデータを示している。同図に示すように、負荷エージェント200は、自消費電力取得部231、自消費電力送信部232、他消費電力受信部233、他消費電力送信部234、自負荷状態取得部235、自負荷状態送信部236、他発電電力受信部237、他負荷状態送信部238、地域要求量算出部239、他発電電力送信部240、他負荷状態受信部241、及び負荷制御部242を備えている。これらの機能は、負荷エージェント200のハードウエアによって、もしくは、負荷エージェント200の中央処理装置211が、主記憶装置212や外部記憶装置213に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、同図に示すように、負荷エージェント200は、発電機管理テーブル250、及び負荷管理テーブル260を管理している。
このうち自消費電力取得部231は、消費電力計測装置214によって計測される、自身が付設されている負荷20の消費電力を取得すると共にその計測時刻を取得する。自消費電力送信部232は、自消費電力取得部231が取得した消費電力とその計測時刻を対応付けた情報(以下、自消費電力と称する。)を、発電機エージェント100や他の負荷エージェント200に送信する。
他消費電力受信部233は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてくる(転送されてくる場合を含む)他消費電力を受信する。他消費電力送信部234は、他消費電力受信部233が受信した他消費電力を、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200に送信(転送)する。
自負荷状態取得部236は、自身の現在の負荷状態及びその時刻を取得する。自負荷状態送信部236は、自負荷状態取得部236が取得した負荷状態及び現在時刻を対応づけた情報(以下、自負荷状態と称する。)を、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200に送信(転送)する。
他負荷状態受信部237は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてくる(転送されてくる場合を含む)他負荷状態を受信する。他負荷状態送信部238は、他負荷状態受信部239が受信した他負荷状態を、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200に送信(転送)する。
他発電電力受信部239は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてくる(転送されてくる場合を含む)他発電電力を受信する。他発電電力送信部240は、他発電電力受信部239が受信した他発電電力を、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200に送信(転送)する。
地域要求量算出部241は、自消費電力や他消費電力、他発電電力に基づき、電力供給システム1における電力の需給差(以下、地域要求量(AR:Area Requirement)と称する。)を求める。
負荷制御部242は、地域要求量算出部241が算出した地域要求量ARに基づき、自身が付設されている負荷20に対して消費電力制御を行う。
図8は、負荷エージェント200が管理する発電機管理テーブル250のレコード構成を示している。同図に示すように、発電機管理テーブル250の各レコードは、発電機エージェント識別子2501、発電電力2502、及び時刻2503の各項目を有する。
発電機エージェント識別子2501には、発電機エージェント識別子が設定される。発電電力2502には、発電機エージェント識別子2501により特定される発電機エージェント100が取得した自発電電力が設定される。時刻2503には、発電機エージェント識別子2501により特定される発電機エージェント100から送られてきた時刻の情報(発電電力の計測時刻)が設定される。
図9は、負荷エージェント200が管理する負荷管理テーブル260のレコード構成を示している。同図に示すように、負荷管理テーブル260の各レコードは、負荷エージェント識別子2601、消費電力2602、負荷状態2603、及び時刻2604の各項目を有する。
負荷エージェント識別子2601には、負荷エージェント識別子が設定される。消費電力2602には、負荷エージェント識別子2601により特定される負荷エージェント200が取得した自消費電力が設定される。負荷状態2603には、負荷エージェント識別子2601により特定される負荷エージェント200が敷設されている負荷20の負荷状態が設定される。時刻2604には、負荷エージェント識別子2601により特定される負荷エージェント200が取得した時刻(消費電力の取得時刻)が設定される。
=処理説明=
次に本実施形態の電力供給システム1において行われる処理について説明する。
<発電機エージェントによる発電機の情報の蓄積>
本実施形態の発電機エージェント100の夫々は、他の発電機エージェント100が付設されている発電機10や、自身が付設されている発電機10に関する情報を、自身の発電機管理テーブル150に蓄積している。
図10は、発電機エージェント100が、他の発電機エージェント100が付設されている発電機10に関する情報を受信して自身の発電機管理テーブル150に蓄積する処理(以下、他局情報蓄積処理(発電機管理テーブル)S1000)を説明するフローチャートである。他局情報蓄積処理(発電機管理テーブル)S1000はリアルタイムに行われる。尚、予め設定されたタイミングで、又は定期的に行うようにしても良い。
発電機エージェント100は、他の発電機エージェント100又は負荷エージェント200から送られてきた、他の発電機エージェント100の他発電電力を受信すると(S1001)、受信した他発電電力を発電機管理テーブル150に登録する(S1002)。また発電機エージェント100は、S1001で受信した他発電電力を、通信可能な状態にある他局(他の発電機エージェント100又は負荷エージェント200)に送信(転送)する(S1003)。
図11は、発電機エージェント100が随時、自身が付設されている発電機10に関する情報を発電機管理テーブル150に蓄積する処理(以下、自局情報蓄積処理(発電機管理テーブル)S1100と称する。)を説明するフローチャートである。
発電機エージェント100は、自発電電力を取得し(S1101)、取得した自発電電力を発電機管理テーブル150に登録する(S1102)。また発電機エージェント100は、S1001で取得した自発電電力を、通信可能な状態にある他局(他の発電機エージェント100又は負荷エージェント200)に送信する(S1103)。
図12は、発電機管理テーブル150の一例である。同図に示すように、発電機管理テーブル150には、発電機エージェント100である「PV1」及び「PV2」について、発電電力の情報が蓄積されている。
<発電機エージェントによる負荷の情報の蓄積>
発電機エージェント100の夫々は、電力供給システム1における負荷20に関する情報を受信し、自身の負荷管理テーブル160に蓄積している。
図12は、発電機エージェント100が随時、負荷20に関する情報を受信し、自身の負荷管理テーブル160に蓄積する処理(以下、負荷情報蓄積処理S1300と称する。)を説明するフローチャートである。
発電機エージェント100は、他の発電機エージェント100又は負荷エージェント200から送られてきた、他消費電力又は他負荷状態を受信すると(S1301)、受信した他消費電力又は他負荷状態を、負荷管理テーブル160に登録する(S1302)。また発電機エージェント100は、S1301で受信した他消費電力又は他負荷状態を、通信可能な状態にある他局(他の発電機エージェント100又は負荷エージェント200)に送信(転送)する(S1303)。
図14は、負荷管理テーブル160の一例である。同図に示すように、負荷管理テーブル160には、負荷エージェント200である「EV1」及び「EV2」について、消費電力や負荷状態の情報が蓄積されている。
<負荷エージェントによる発電機の情報の蓄積>
負荷エージェント200の夫々は、電力供給システム1における発電機10に関する情報を、自身の発電機管理テーブル250に蓄積している。
図15は、負荷エージェント200が、発電機10に関する情報を他局(発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200)から受信して自身の発電機管理テーブル250に蓄積する処理(以下、発電機情報蓄積処理S1500と称する。)を説明するフローチャートである。発電機情報蓄積処理S1500は、例えばリアルタイムに行われる。尚、予め設定されたタイミングや、又は定期的に行うようにしてもよい。
負荷エージェント200は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてきた他発電電力を受信すると(S1501)、受信した他発電電力を発電機管理テーブル250に登録する(S1502)。また負荷エージェント200は、S1501で受信した他発電電力を、通信可能な状態にある他局(発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200)に送信(転送)する(S1503)。
図16は、発電機管理テーブル250の一例である。同図に示すように、発電機管理テーブル250には、発電機エージェント100である「PV1」及び「PV2」について、発電電力の情報が蓄積されている。
<負荷エージェントによる負荷の情報の蓄積>
負荷エージェント200の夫々は、自身が付設されている負荷20や、他の負荷エージェント200が付設されている負荷20に関する情報を、自身の負荷管理テーブル260に蓄積している。
図17は、負荷エージェント200が、他の負荷エージェント200が付設している負荷20に関する情報を受信し、自身の負荷管理テーブル260に蓄積する処理(以下、他局情報蓄積処理(負荷管理テーブル)S1700と称する。)を説明するフローチャートである。他局情報蓄積処理(負荷管理テーブル)S1700は、随時(例えば予め設定されたタイミング又は定期的に)行われる。
負荷エージェント200は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてきた、他消費電力又は他負荷状態を受信すると(S1701)、受信した他消費電力又は他負荷状態を、負荷管理テーブル260に登録する(S1702)。また負荷エージェント200は、S1701で受信した他消費電力又は他負荷状態を、通信可能な状態にある他局(発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200)に送信(転送)する(S1703)。
図18は、負荷エージェント200が、自身が付設されている負荷20の情報を負荷管理テーブル260に蓄積する処理(以下、自局情報蓄積処理S1800)を説明するフローチャートである。
負荷エージェント200は、自消費電力又は自負荷状態を取得し(S1801)、取得した自消費電力又は自負荷状態を負荷管理テーブル260に登録する(S1802)。また負荷エージェント200は、S1801で取得した自消費電力又は自負荷状態を、通信可能な状態にある他局(発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200)に送信する(S1803)。
図19は、負荷管理テーブル260の一例である。同図に示すように、負荷管理テーブル260には、負荷エージェント200である「EV1」及び「EV2」について、消費電力や負荷状態に関する情報が蓄積されている。
<負荷エージェントによる地域要求量算出処理>
負荷エージェント200の夫々は、自身の発電機管理テーブル250、及び負荷管理テーブル260に登録されている情報に基づき、随時、電力供給システム1における地域要求量ARを求める。
図20は、負荷エージェント200が地域要求量ARを求める処理(以下、地域要求量算出処理S2000と称する。)を説明するフローチャートである。また図21は、電力供給システム1を構成している2つの発電機10の発電電力の時間変化の一例である。以下、これらの図を参照しつつ、地域要求量算出処理S2000について説明する。
図20に示すように、負荷エージェント200は、発電機管理テーブル250に基づき、発電電力の情報を受信していない期間(以下、欠落期間[t3:t4]と称する。)を有する発電機エージェント100(第2の発電機エージェントPV2)が存在するか否かを判断する(S2001)。そのような発電機エージェント100が存在する場合は(S2001:YES)S2002に進み、存在しない場合は(S2001:NO)、S2005に進む。
S2002では、負荷エージェント200は、発電機管理テーブル250に基づき、欠落期間[t3:t4]における発電電力の情報を正常に受信している他の発電機エージェント100(第1の発電機エージェントPV1)が存在するか否かを判断する。そのような発電機エージェント100が存在する場合は(S2002:YES)S2003に進み、存在しない場合は(S2002:NO)処理が終了する。
S2003では、負荷エージェント200は、発電機管理テーブル250に基づき、欠落期間[t3:t4]を除く所定期間のうち、第1の発電機エージェントPV1から受信した発電電力の変化が、欠落期間[t3:t4]における第1の発電機エージェントPV1の発電電力の変化と類似している期間である類似期間[t1:t2]を特定する(図21を参照)。尚、この類似期間の算出は、例えば、最近隣法等の回帰分析に基づき行う。すなわち、欠落期間[t3:t4]における第1の発電機エージェントPV1の発電電力の変化と、欠落期間[t3:t4]を除く、所定期間内における欠落期間[t3:t4]と同じ長さの期間における第1の発電機エージェントPV1の発電電力の変化との類似度を求め、求めた類似度が予め設定された閾値以上である期間を類似期間[t1:t2]として特定する。
次に負荷エージェント200は、発電機管理テーブル250から、特定した類似期間[t1:t2]における第2の発電機エージェントPV2の発電電力の変化を取得し、取得した発電電力の変化を欠落期間[t3:t4]における第2の発電機10(第2の発電機エージェントPV2が付設されている発電機10)の発電電力の変化として取得する(S2004)(図21を参照)。
次に負荷エージェント200は、発電機管理テーブル250とS2004にて取得した欠落期間[t3:t4]における第2の発電機10の発電電力の変化とに基づき、発電電力の合計を求める(S2005)。また負荷エージェント200は、負荷管理テーブル260に基づき消費電力PLの合計を求める(S2006)。そして負荷エージェント200は、S2005で求めた発電電力の合計からS2006で求めた消費電力PLの合計を減算することにより地域要求量ARを求める(S2007)。
<消費電力制御処理>
負荷エージェント200は、以上により求めた地域要求量ARに基づき、自身が付設されている負荷20に対して消費電力制御を行う。
図22は、負荷エージェント200が、地域要求量ARに基づき自身が付設されている負荷20に対して消費電力制御を行う処理(以下、消費電力制御処理S2200と称する。)を説明するフローチャートである。
同図に示すように、負荷エージェント200は、また求めた地域要求量ARが正であるか否かを判断する(S2201)。正である場合には(S2201:YES)S2202に進み、正でない場合には(S2201:NO)S2211に進む。
S2202では、負荷エージェント200は、地域要求量ARが正の閾値「+a」を超えているか否かを判断する。正の閾値「+a」を超えている場合には(S2202:YES)、S2203に進み、正の閾値「+a」以下である場合には(S2202:NO)処理が終了する。
S2203では、負荷エージェント200は、負荷管理テーブル260から、自身が付設されている負荷20が現在、OFFされているか否かを判断する。負荷20が現在OFFされている場合は(S2203:YES)、S2204に進み、負荷20が現在ONになっている場合は(S2203:NO)処理が終了する。
S2204では、負荷エージェント200は、地域要求量ARを、電力供給システム1において現在OFFされている負荷20(自身が付設されている負荷20も含む)の数n1で除した値P1を求める。
次に負荷エージェント200は、S2204で算出したP1が正の閾値「+a」を超えているか否かを判断する(S2205)。正の閾値「+a」を超えている場合には(S2205:YES)S2207に進み、正の閾値「+a」以下である場合には(S2205:NO)S2206に進む。
S2206では、負荷エージェント200は、負荷管理テーブル260に基づき、自身が付設されている負荷20の現在の消費電力PLが、電力供給システム1を構成している負荷20のうちで最大であるか否かを判断する。
現在の消費電力PLが、電力供給システム1の負荷20のうちで最大である場合には(S2206:YES)S2207に進み、最大でない場合は(S2207:NO)処理が終了する。
S2207では、負荷エージェント200は、自身が付設されている負荷20をONにする。
S2211では、負荷エージェント200は、地域要求量ARが負の閾値「−a」未満であるか否かを判断する。負の閾値「−a」未満である場合には(S2211:YES)、S2212に進み、負の閾値「−a」以上である場合には(S2211:NO)処理が終了する。
S2212では、負荷エージェント200は、負荷管理テーブル260から、自身が付設されている負荷20が現在、ONされているか否かを判断する。負荷20が現在ONされていれば(S2212:YES)、S2213に進み、負荷20が現在OFFされていれば(S2212:NO)処理が終了する。
S2213では、負荷エージェント200は、地域要求量ARを、電力供給システム1において現在ONされている負荷20(自身が付設されている負荷20も含む)の数n2で除した値P2を求める。
負荷エージェント200は、S2213で算出したP2が負の閾値「−a」未満であるか否かを判断する(S2214)。負の閾値「−a」未満である場合には(S2214:YES)S2216に進み、負の閾値「−a」以上である場合には(S2214:NO)S2215に進む。
S2215では、負荷エージェント200は、負荷管理テーブル260に基づき、自身が付設されている負荷20の現在の消費電力PLが、電力供給システム1の負荷20のうちで最小であるか否かを判断する。現在の消費電力PLが、電力供給システム1の負荷20のうちで最小である場合には(S2215:YES)S2216に進み、最小でない場合は(S2215:NO)処理が終了する。
S2216では、負荷エージェント200は、自身が付設されている負荷20をOFFする。
このように、負荷エージェント200は、算出した地域要求量ARと、他の負荷エージェントが付設されている負荷20の消費電力PLとに基づき、その他の負荷エージェント200が消費電力制御を行う場合よりも、自身が消費電力制御を行う場合の方が電力供給システム1における電力の需給差をより改善することができるか否かを判断し、改善することができると判断した場合にのみ、自身が付設されている負荷に対して消費電力制御を行う。そのため、電力供給システム1が複数の負荷20を含んでいる場合に、電力供給システム1における電力の需給差を効率よく改善できる負荷エージェント200が優先的に消費電力制御を行うことができ、電力供給システム1における需給バランスの制御を適切かつ確実に行うことができる。
以上に説明したように、本実施形態の電力供給システム1によれば、負荷エージェント200は、第2の発電電力を第2の発電機エージェントPV2から受信していない期間が存在する場合でも、自身が蓄積している過去の第1の発電電力及び第2の発電電力の時間変化の類似性に基づき、現在の第2の発電電力を的確に予測することができる。そして予測した第2の発電電力に基づき地域要求量ARを算出して消費電力制御を行うことができる。このように、本実施形態の電力供給システム1によれば、負荷エージェント200は、ネットワークの通信障害等により一部の発電機エージェント100から発電電力の情報を受信できない場合でも、電力供給システム1における電力の需給バランスを適切かつ確実に調整することができる。
また本実施形態の電力供給システム1によれば、負荷エージェント200は、欠落期間における第1の発電電力の変化と、欠落期間を除く所定期間内における欠落期間と同じ長さの期間における第1の発電電力の変化との類似度を求め、類似度が予め設定された閾値以上である期間を類似期間として特定する。そのため、現在の第2の発電電力を適切に予測することができる。
以上に説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1 電力供給システム
10 発電機
20 負荷
100 発電機エージェント
150 発電機管理テーブル
160 負荷管理テーブル
200 負荷エージェント
250 発電機管理テーブル
260 負荷管理テーブル

Claims (6)

  1. 発電電力の時間変化に相関関係がある複数の発電機、及び負荷を含む電力供給システムの制御方法であって、
    前記発電機に、通信装置を備える情報処理装置である発電機エージェントを付設し、
    前記負荷に、通信装置を備える情報処理装置である負荷エージェントを付設し、
    前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力制御を行い、
    第1の前記発電機エージェントは、自身が付設されている前記発電機のリアルタイムな発電電力を前記負荷エージェントに送信し、
    第2の前記発電機エージェントは、自身が付設されている前記発電機のリアルタイムな発電電力を前記負荷エージェントに送信し、
    前記負荷エージェントは、
    前記第1の前記発電機エージェントから送られてくる第1の前記発電電力を受信して蓄積記憶し、
    前記第2の前記発電機エージェントから送られてくる第2の前記発電電力を受信して蓄積記憶し、
    自身が付設されている負荷の消費電力と、前記第1の発電電力と、前記第2の発電電力とに基づき、前記電力供給システムにおける電力の需給差を示す地域要求量ARを求め、
    前記第2の発電電力を前記第2の発電機エージェントから受信していない期間である欠落期間が存在する場合は、
    前記欠落期間を除く所定期間において、前記第1の発電電力の変化が、前記欠落期間における前記第1の発電電力の変化と類似している期間である類似期間を特定し、特定した前記類似期間における前記第2の発電電力の変化を前記欠落期間における前記第2の発電電力の変化として取得し、
    自身が付設されている負荷の消費電力と、前記欠落期間における前記第1の発電電力の変化と、取得した前記欠落期間における前記第2の発電電力の変化とに基づき、前記地域要求量ARを求め、求めた前記地域要求量ARに基づき前記負荷の消費電力制御を行う
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  2. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記負荷エージェントは、前記欠落期間における前記第1の発電電力の変化と、前記欠落期間を除く所定期間内における前記欠落期間と同じ長さの期間における前記第1の発電電力の変化との類似度を求め、類似度が予め設定された閾値以上である期間を前記類似期間として特定する
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  3. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記電力供給システムは、複数の前記負荷を含み、
    前記負荷エージェントは、
    自身が付設されている前記負荷の消費電力を他の前記負荷に付設されている前記負荷エージェントに送信し、
    他の前記負荷エージェントから送られてくる消費電力を受信し、
    自身が付設されている負荷の消費電力と、受信した前記消費電力と、前記第1の発電電力と、前記第2の発電電力とに基づき、前記電力供給システムにおける電力の需給差を示す地域要求量ARを求める
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  4. 請求項3に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記負荷エージェントは、
    前記求めた地域要求量ARと、自身が付設されている前記負荷の消費電力と、前記他の前記負荷エージェントから送られてきた消費電力とに基づき、前記他の前記負荷エージェントが前記消費電力制御を行う場合よりも、自身が前記消費電力制御を行う場合の方が前記電力供給システムにおける電力の需給差をより改善できるか否かを判断し、
    自身が前記消費電力制御を行う場合の方が前記電力供給システムにおける電力の需給差をより改善できると判断した場合には、自身が付設されている前記負荷の前記消費電力制御を行う
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  5. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記消費電力制御は、前記負荷エージェントが付設されている負荷の電力消費を開始させる制御、又は前記負荷エージェントが付設されている負荷の電力消費を停止させる制御である
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  6. 発電電力の時間変化に相関関係がある複数の発電機、及び負荷を含む電力供給システムであって、
    前記発電機に、通信装置を備える情報処理装置である発電機エージェントが付設され、
    前記負荷に、通信装置を備える情報処理装置である負荷エージェントが付設され、
    前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力制御を行い、
    第1の前記発電機エージェントは、自身が付設されている前記発電機のリアルタイムな発電電力を前記負荷エージェントに送信し、
    第2の前記発電機エージェントは、自身が付設されている前記発電機のリアルタイムな発電電力を前記負荷エージェントに送信し、
    前記負荷エージェントは、
    前記第1の前記発電機エージェントから送られてくる第1の前記発電電力を受信して蓄積記憶し、
    前記第2の前記発電機エージェントから送られてくる第2の前記発電電力を受信して蓄積記憶し、
    自身が付設されている負荷の消費電力と、前記第1の発電電力と、前記第2の発電電力とに基づき、前記電力供給システムにおける電力の需給差を示す地域要求量ARを求め、
    前記第2の発電電力を前記第2の発電機エージェントから受信していない期間である欠落期間が存在する場合は、
    前記欠落期間を除く所定期間において、前記第1の発電電力の変化が、前記欠落期間における前記第1の発電電力の変化と類似している期間である類似期間を特定し、特定した前記類似期間における前記第2の発電電力の変化を前記欠落期間における前記第2の発電電力の変化として取得し、
    自身が付設されている負荷の消費電力と、前記欠落期間における前記第1の発電電力の変化と、取得した前記欠落期間における前記第2の発電電力の変化とに基づき、前記地域要求量ARを求め、求めた前記地域要求量ARに基づき前記負荷の消費電力制御を行う
    ことを特徴とする電力供給システム。
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