JP2012154931A - 白色光走査干渉法を使用した膜厚測定を行うための方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】広帯域干渉法によって膜のコレログラムを作成する工程と、コレログラムにフーリエ変換を適用して、フーリエ位相関数を得る工程と、フーリエ位相関数の線形成分を取り除く工程と、残りの非線形成分に第2積分変換を適用して非線形成分の積分振幅関数を得る工程と、積分振幅関数のピーク位置を特定する工程と、波長に依存する膜の屈折率を考慮して前記膜の厚さを前記ピーク位置の横座標の2倍値として決定する工程と、を含む。最後の2つの工程の代わりに、前記積分振幅関数のピーク位置を特定する工程と、前記ピーク位置の横座標の2倍値として膜の厚みを決定する工程と、を含んでもよい。
【選択図】図3
Description
楕円偏光法及び反射率測定法は、可変角度、偏光、及び調整可能なスペクトル帯域幅、等の技術によって開発及び改善されてきているが、それらは通常、測定速度及び横方向の解像度を制限してしまう単一点の測定に基づいている。
図1に図示されているように、WLIは、低時間コヒーレンス光源を使用しており、したがって、2つの干渉計の光路長が同じであるときにだけ干渉が生じるようになっている。
この低い時間的コヒーレンスは、位相シフト干渉法(PSI:Phase Shifting Interferometry)で起こる不明確さの問題を解決し、高精度の走査動作による絶対位置測定を可能にする。
各画素の高さ情報は各コレログラムを分析することによって得られる。
WLIの1つの重要な特徴は、システム全体に関係する光源の光学スペクトルを得ることができるということにある。このスペクトルは、フーリエ領域でコレログラムを分析すれば得られる。
しかしながら、この手法には2つの欠点がある。すなわち、二次元の最適化処理(h,d)は時間がかかるものであり、さらにまた、最適化中にh及びdの走査範囲を設定するとなるとリアルタイムの測定ができなくなる。
この技術はフーリエ変換分光法と呼ばれる。非常に薄い膜によって生ずるフーリエ振幅のなだらかな変動はフーリエ位相法に比べてより信頼性の高い厚さ測定を可能にする。
この手法では、コレログラムのフーリエ解析で数学的に決定される広範囲の入射角度を実現できるように、開口数(NA)が大きい対物レンズを使用している。
この角度分解分析は理論的モデルによる最適化がフーリエ位相法と同じであるので、フーリエ位相法に類似している。
したがって、この方法では、広範囲の入射角度に対応できるように、高NAの対物レンズを使用することが必須である。
特に、米国特許第6545763号は、白色走査干渉法により、ある周波数範囲内の光に対して透明な膜の厚さを測定する方法を開示している。この方法は標準サンプルによる予備実験や高いNAを有する対物レンズの使用等の制約を受けないので、多くの用途に対して広く使用することができる。
前記周波数範囲に適合した干渉計を使用して膜のコレログラムを作成する工程と、
フーリエ位相関数を得るために前記コレログラムにフーリエ変換を適用し、膜厚及び表面高さを決定するために前記位相関数に適合するようにモデルを最適化する工程と、を含む。
フーリエ位相関数の非線形成分を得るために前記フーリエ位相関数の線形成分を取り除くこと、
前記非線形成分の積分振幅関数を得るために前記非線形成分に第2積分変換を適用すること、
前記積分振幅関数のピーク位置を特定すること、
波長に依存する膜の屈折率を考慮して前記膜の厚さを前記ピーク位置の横座標の2倍値として決定すること、の工程を含む。
この装置はコレログラムの作成に適した前記周波数範囲内の白色光干渉法に適合した干渉計を備える。
さらに、前記コンピュータは前記非線形成分の積分振幅関数を得るために前記非線形成分に第2積分変換を適用し、前記積分振幅関数のピーク位置を特定し、かつ波長に依存する膜の屈折率を考慮して前記膜の厚さを前記ピーク位置の横座標の2倍値として決定するように構成されている。
本方法は紫外線、赤外線等の異なる周波数範囲の光に適用することも可能であるが、本方法で使用される周波数範囲は可視光が好ましく、特に白色光が好ましい。
このように、前記実施形態はまた、上述したものと同種の装置であって、前記干渉計が可視光、好ましくは白色光を生成するための光源を備える装置を提供する。
フーリエ変換はデジタルコンピュータによって実行されるので、それは高速フーリエ変換(FFT)を使用して実行されることが好ましい。このことは、第2積分変換がフーリエ変換である場合にも同様のことがいえる。
したがって、好まれる実施形態は上述のものと同様な方法であるが、膜厚の決定の後、計算された厚さが閾値未満であるかどうかの判定が実施される。
計算された厚さが閾値未満である場合、前記フーリエ位相関数の非線形成分の数理モデルであって膜厚のみをパラメータとするものと前記算出された前記フーリエ位相関数の非線形成分とを比較する。
すなわち、フーリエ位相関数の非線形成分の数理モデルが前記算出されたフーリエ位相関数の非線形成分の値に可能な限り近くなるように膜厚を決定する。
これは、膜厚の推定値として選択する高速フーリエ変換スペクトルの最大ピークの検出が不正確になることがあるためである。近傍ピークの重なりやノイズの影響などにより最大ピークが必ずしも膜厚に一致しないことが起こり、誤認識につながることがある。
したがって、好ましい実施態様としては、上記に述べたのと同様の方法であって、さらに、フーリエ位相関数の非線形成分の隣り合う極値間の距離に基づいて膜厚の見積りを行うこととし、隣り合う極値がなかったり、極値間の距離が所定値よりも大きい場合には、膜厚は閾値よりも小さいと見積もる。
しかしながら、この従来技術の文献では最適化処理が2つの変数、すなわち膜厚(d)と表面高さ(h)の両方とともに実行されるのに対し、本発明では単一の変数、すなわち膜厚のみを使用する。
さらに、前記方法は膜厚が閾値より大きい状況でも使用することができる。
これはまた、本方法が、積分変換及びピーク検出による厚さ決定であるために、より正確な方法として使用できることを意味する。
この場合、積分変換によって決定された厚さを最適化計算における初期値とし、また、積分変換によって決定された不確かさを最適化計算における探索範囲として使用する。
この工程を速くするため、もう1つの実施形態は先行する方法(積分変換)によって決定された厚さ及び不確かさを使用して、ある範囲内の厚さの値だけを使用することを提案する。
薄膜の測定の場合、積分変換法の閾値は最適化の探索範囲を限定することができる。
このような探索範囲の制約により、探索対象のサンプルの数が大幅に減少する。
しばしば、膜の下にある表面の高さ形状を求めることも要求される。
したがって、もう1つの好ましい実施形態は膜の厚さを求めるための上述のものと同様な方法であって、膜厚の決定の後に、式(4)に既知の値r1、r2及びn1とともにdを代入し、これにより位相を得て、その後、位相の式(3)において前記位相を代入することによって表面高さが計算される方法を提供する。
この好ましい実施形態はまた、式(4)に既知の値r1、r2及びn1とともにdを代入して位相を求め、位相の式(3)において前記位相を代入することによって表面高さを計算するように構成されたコンピュータを備える装置を提供する。
なお、式(3)や式(4)の詳細については後ほど説明する。
さらに、高さは、フーリエ変換後のコレログラムを米国公開特許公報US2011/0090511 A1に記載されている方法で処理することによって求めることが好ましい。
最後に、本発明はまた、デジタルデータを保持(記録)するものであって、フーリエ位相関数を得るためのコレログラムへのフーリエ変換と、前記フーリエ位相関数の非線形成分を得るための前記フーリエ位相関数の線形成分の除去と、の工程を実行するためのプログラムを保持する保持体(記録媒体)を提供する。
付随する図面は図解のためだけに示されたものであり、本発明を制限するためのものではない。
本発明の目的は最初に基板1の高さ形状とは独立に膜2の厚さを測定することであるが、特別な実施形態においては、基板1の高さ形状とともに膜2の厚さを測定することである。
また、図2Bは図2Aと同様な図であるが、第2半透明層3が第1半透明層2上に載せられている。
第2層3の屈折率は第1半透明層2の屈折率とは異なる。
この干渉計4は白色光を生成するように構成された光源5、並びに平行光線9を生成するように構成された第1レンズ6、第1ミラー7、及び第2レンズ8を備える。
平行光線9は他の手段によって生成されてもよい。平行光線9はビームスプリッター10によって反射され、反射された光線10は対物レンズ11を通過した後、第2ビームスプリッター12に到達する。光線の一部はビームスプリッター12から反射された後、参照ミラー14から反射される。
参照ミラー14は光軸の方向に小さい範囲で移動させられる。光センサー16の各画素の信号は、図1において枠20によって示されているコレログラムとして表される信号を得るために読み出される。
ここで、このコレログラムの処理及びそれの理論的背景を説明する。
本発明は白色光走査干渉法を使用した、高速かつ効率的な膜厚及び表面形状測定のアルゴリズム及び測定手順を開示する。この膜厚測定は可能な付加を備えた方法を含む。この方法において、高速測定(積分変換法)により大まかに解の見当をつける。
その後に行われる可能な付加において、非線形フーリエ位相の一次元的最適化(最適化法)に基づいた精密な絞り込みを行う。
式(1)において、Δφは参照表面反射率と測定表面反射率との間の差によって生ずる付加的な位相であり、本発明において、それは主に、図2A、図2Bに示されているような膜構造からの位相によるものである。
FFTの後、フーリエ位相(φ)は次のように表される。
低いNAを有する対物レンズを使用する場合、光の入射角θ1は0とみなすことができ、対物レンズのNA効果は無視することができる。
φの周期を検出するために積分変換を用いることできる。
FFTは実際には周期ではなく、周波数を決定する。
本発明においては、このd(膜厚)の計算方法を「FFT法」と呼ぶ。
なお、このFFTはフーリエ位相φを得るためのコレログラムのFFTとは異なるものである。
図3を参照して、FFT法の測定手順を以下に説明する。
次に、空間周波数領域(n1k/2π)においてFFT25がφnon24に適用される。空間周波数領域(n1k/2π)は、波数kに起因し、かつ、n1に依存する。
FFTによって得られた信号26の支配的周波数成分が簡単なピーク検出27によって検出される。n1の値を適用すると、この周波数成分の位置は、d(膜厚28)の2倍である。
通常、屈折率に対する値はルックアップテーブルを使用して適用される。
しかしながら、r1及びr2はkに応じた可変パラメータであり、その依存性はFFT法によって見つけられる位相周期の決定の精度を低下させてしまう。これらのパラメータによって生ずる誤差は膜の材料特性及び基板1に源を発する。
実際には、この系統誤差は材料特性及び基板1に関する知見から事前に求め、校正することができる。
通常、非常に薄い膜の場合、非線形位相φnon24は完全な周期性を示さないので、FFT法は正確な周波数値を与えることができない。
したがって、FFTは正確な厚さを与えない可能性がある。言い換えると、フーリエ領域の膜厚情報を含む周波数ピークはDCピークに近く、DCピークと重複している可能性もある。
この場合、図4に示されているように、最適法を使用して厚さを抽出する。
工程31において、厚さ値を変化させながら、理論的な非線形位相φnon30と測定位相24の非線形項とを対比する。
理論的な非線形位相φnon30は、膜に対する理論と推定に基づいて求められる。
理論上の値と測定結果との間の差を最小化して最も適当な値d32を計算するにあたっては、最小二乗法、相関、他の多様な最適化技術等の複数の方法を適用することができる。
本発明においては、工程33においてdを決定するために2つの非線形位相間の(複数の)相関係数が計算され、それらの最大値が選択される。
1つは探索パラメータの数を減らすことである。
最適化のために光学スペクトルに基づいたフーリエ位相を使用する米国特許第6545763号では、表面高さ及び膜厚が可変パラメータであり、最適化誤差関数は二次元である。多くの場合、二次元の最適化は、一次元の最適化に比べ最適な値を得るためにより多くの時間を必要とする。このような観点から、単一のパラメータのみを使用する本発明の最適化処理は米国特許第6545763号に比べ測定速度を改善する。
本発明において、FFT法の測定結果は最適化の全探索範囲を減少させるために使用される。FFT法によって決定された厚さは初期値のために使用され、それの不確かさは探索範囲を規定する。さらに、非常に薄い膜構造を測定する場合、FFT法の測定可能な最小厚さは最適化法における探索範囲の上限値となる。
図1に示されているように、測定処理全体はWLIを使用した膜のコレログラム20の取得とともに開始される。
そして、コレログラム20がFFT21によって分析され、スペクトル密度関数に対応する位相22のみが次の工程のために抽出される。膜厚を表面高さから分離するために、フーリエ位相22から線形位相項が差し引かれる(23)。
FFT法を適用した後、次の工程は測定結果26の妥当性によって決まる。
例えば、FFT法の結果の判定は図3のグラフ26に示されているピークの大きさ又はシステムの仕様及び事前の実験結果によって決まる測定可能な最小厚さによって実施することができる。
FFT法が成功しなかった場合、最適化法31、32、22が使用される。そして、FFT測定結果28及びFFT法の測定可能な最小厚さが最適化法31、32、22にて制約として使用される。そして、一次元最適化によって膜厚28の最適値が決定され、最終的に膜厚形状が計算される。
ここで、膜の厚さの見積もりをフーリエ位相関数の非線形成分の隣り合う極値間の距離に基づいて行うこととし、隣り合う極値がなかったり、極値間の距離が所定値よりも大きい場合には、膜厚は閾値よりも小さいと見積もるようにすることもできる。
FFT法及び最適化法によって厚さdを決定した後、式(4)に既知の値r1、r2、及びn1とともにdを代入することによって∠Rを計算することができる。そして、元の位相から∠Rを差し引くことにより、表面高さhのみに関係する位相を抽出することができる。
結果として、膜の影響を受ける成分が除去されたコレログラムに標準的なWLIアルゴリズムが適用された場合、サンプルの上部及び底部の表面形状が同時に得られる。
電子パルスの場合、FFT法は上述と同様な手順を介して2つ又はそれ以上のパルス間の時間遅延を決定することができる。
飛行時間法等の光学パルスの場合、FFT法は飛行時間の原理に応じた距離を測定することができる。
一つの方法は、透明層がコレログラムまたはコレログラムのフーリエ変換に対して及ぼしている寄与分を求めることである。
この寄与分は、層の厚みに依存し、従って、層の厚みが上記説明してきた方法でまず決定される。
フーリエスペクトルは次のように表される。
その結果は、上の膜を除き、同じ高さを有するサンプルのフーリエスペクトルに等しい。
すなわち、高さは、この計算に適用可能な方法、例えば米国公開特許公報US2011/0090511 A1に記載されているような方法、によって求めうる。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
Claims (19)
- ある周波数範囲の光に対して透明である膜の厚みを前記周波数範囲の広帯域干渉法を使用して測定する方法であって、
前記周波数範囲内の広帯域干渉法に適合した干渉計を使用して前記膜のコレログラムを作成する工程と、
前記コレログラムにフーリエ変換を適用し、フーリエ位相関数を得る工程と、
前記フーリエ位相関数の線形成分を取り除き、前記フーリエ位相関数の非線形成分を得る工程と、
前記非線形成分に第2積分変換を適用し、前記非線形成分の積分振幅関数を得る工程と、
前記積分振幅関数のピーク位置を特定する工程と、
波長に依存する膜の屈折率を考慮して前記膜の厚さを前記ピーク位置の横座標の2倍値として決定する工程と、を含む
ことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記方法で使用される前記周波数範囲が可視光である
ことを特徴とする方法。 - 請求項2に記載の方法において、
前記可視光が白色光である
ことを特徴とする方法。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法において、
前記第2積分変換がフーリエ変換である
ことを特徴とする方法。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の方法において、
高速フーリエ変換を使用してフーリエ変換が実行される
ことを特徴とする方法。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の方法において、
前記膜の厚さが決定された後、決定された厚さが閾値未満であるかどうかをテストし、
決定された厚さが前記閾値未満である場合、前記フーリエ位相関数の前記非線形成分の数理モデルであって膜厚だけをパラメータとするものを前記得られた前記フーリエ位相関数の前記非線形成分と比較し、
前記数理モデルが前記算出された前記フーリエ位相関数の非線形成分に可能な限り近くなるように前記膜厚を決定する
ことを特徴とする方法。 - 請求項6に記載の方法において、
フーリエ位相関数の非線形成分の隣り合う極値間の距離に基づいて膜厚の見積りを行い、
隣り合う極値が無い、または、極値間の距離が所定値よりも大きい場合には、膜厚は閾値よりも小さいと見積もる
ことを特徴とする方法。 - 請求項6または請求項7に記載の方法において、
前記決定された厚さの周辺の範囲内の厚さの値だけを探索範囲とし、その範囲内において、前記数理モデルは決定され、かつ、前記決定された厚さと比較される
ことを特徴とする方法。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載の方法において、
透明層の厚みを決定した後、透明層の複素反射スペクトルを見積もり、
透明層の複素反射スペクトルをコレログラムのフーリエ変換から除き、
高さを、前記フーリエ変換後のコレログラムを処理することによって求める - 請求項1から請求項10のいずれかに記載の方法は、ある周波数範囲の光に対して透明でありかつ互いに異なる屈折率を有する少なくとも2つの膜の厚みを前記周波数範囲の広帯域干渉法を使用して測定することに適用される。
- ある周波数範囲の光に対して透明である膜の厚みを前記周波数範囲の広帯域干渉法を使用して測定する装置であって、
前記周波数範囲内の広帯域干渉法に適合し、コレログラムを生成するように構成された干渉計と、
コンピュータと、を備え、
前記コンピュータは、
前記コレログラムにフーリエ変換を適用し、フーリエ位相関数を得る工程と、
前記フーリエ位相関数の線形成分を取り除き、前記フーリエ位相関数の非線形成分を得る工程と、
前記非線形成分に第2積分変換を適用し、前記非線形成分の積分振幅関数を得る工程と、
前記積分振幅関数のピーク位置を特定する工程と、
波長に依存する膜の屈折率を考慮して前記膜の厚さを前記ピーク位置の横座標の2倍値として決定する工程と、を実行するように構成されている
ことを特徴とする装置。 - 請求項12に記載の装置において、
前記干渉計が可視光を生成するための光源を備える
ことを特徴とする装置。 - 請求項13に記載の装置において、
前記可視光は白色光である
ことを特徴とする装置。 - 請求項12から請求項15のいずれかに記載の装置において、
前記干渉計がマイケルソン型、ミロー型、及びリニーク型のいずれかである
ことを特徴とする装置。 - 請求項12から請求項16のいずれかに記載の装置は、
ある周波数範囲の光に対して透明でありかつ互いに異なる屈折率を有する少なくとも2つの膜の厚みを前記周波数範囲の広帯域干渉法を使用して測定することに適用される。 - コレログラムにフーリエ変換を適用し、フーリエ位相関数を得る工程と、
前記フーリエ位相関数の線形成分を取り除き、前記フーリエ位相関数の非線形成分を得る工程と、
前記非線形成分に第2積分変換を適用し、前記非線形成分の積分振幅関数を得る工程と、
前記積分振幅関数のピーク位置を特定する工程と、
波長に依存する膜の屈折率を考慮して前記膜の厚さを前記ピーク位置の横座標の2倍値として決定する工程と、をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項18に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記プログラムは、さらに、請求項7から請求項10のいずれかの方法をコンピュータに実行させる。
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