JP2012154513A - 加湿器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水槽2と、該水槽の水を温めて蒸発させるヒータ3とを備えた加湿器1であって、前記水槽には、中央を貫通して形成された空洞部40を有し水面50から所定量が沈んだ状態で浮く環状の浮力付与部材4が配設され、前記ヒータは、前記浮力付与部材の空洞部40内に設けられるとともに、該空洞部内の水に少なくとも側面の一部が浸かる形で配設されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
このような加湿器は、水槽に溜めた水が加湿に用いられることで水位レベルが変動するため、水槽の底部に加熱手段としてヒータを配設したものが知られている。
例えばこのような加湿器としては、下記特許文献1が挙げられる。
ここに記載の加湿器は、ヒータが加湿器本体の収容凹部の底壁に設置され、水槽(加湿槽)はヒータと分離して収容凹部に出入自在に収容される。
また本発明において、前記ヒータは、その外側全周面が前記浮力付与部材の前記空洞部の内周面に固着されていてもよい。
そして本発明において、前記水槽が略円筒状からなり、前記水槽には、その高さ方向に延出する凸状または凹状のガイド部が形成されているとともに、前記浮力付与部材には、前記ガイド部に係合する係合部が形成されていてもよい。
本実施形態に係る加湿器1は、水槽2と、水槽2の水5を温めて蒸発させるヒータ3とを備えている。水槽2内には、中央を貫通して形成された空洞部30を有し、水面50から所定量が沈んだ状態で浮く環状の浮力付与部材4が配設され、ヒータ3は、浮力付与部材4の空洞部40内に設けられるとともに、該空洞部40内の水に少なくとも側面(内周面32等)の一部が浸かる形で配設されている。
以下、詳しく説明する。
水槽2の構成、形状等は特に限定されず、水槽2を加湿器本体(不図示)等に着脱自在に構成し持ち運びできる可搬型の水槽としてもよいが、ここでは、水槽2が加湿器本体等に組み込まれ、取り外し不能に構成された例について説明する。
また、ここでは図示していないが、加湿器1は、水5がヒータ3で加熱されることにより発生する蒸気の吹出口や、ヒータ3のオンオフが行える操作スイッチや操作スイッチのオンオフ状態を表示する表示部等を有している。加湿器1は、操作スイッチがオンになるとヒータ3が駆動し加湿動作を開始し、操作スイッチがオフになるとヒータ3の駆動が停止し加湿動作が停止となる。
給水管6には、バルブ7が設けられており、バルブ7は直接水道管10に接続されている。そのため、バルブ7を開くと水道管10から水が供給され、バルブ7を閉じると水道管10からの水の供給が停止する。
また上述のように、水槽2へ水道管10からの水を直接供給できるため、例えば4リットル〜10リットルの水が入った水槽2を持ち運びする必要がなく、使用者の負担を軽くすることができる。
給水槽20及び加熱槽21の形状は、平面視して後記する図3、図4に示すように円筒状とし、上面が開口した有底の円筒体としてもよいが、平面視して方形状の有底の筒体としてもよい。
浮力付与部材4の構成、形状等も、空洞部40内にヒータ3を設けることができ、空洞部40内の水に少なくともヒータ3の側面(内周面32や下面3b等)の一部が浸かる形で配設できれば、特に限定されない。
例えば、ヒータ3及び浮力付与部材4は、それぞれが平面視して略方形状としてもよいし、円形状としてもよい。また一方が平面視して略方形状とし他方が円形状としてもよい。
さらに、ヒータ3の中央には、空洞部30が形成されていなくてもよく、平板状に形成し、ヒータ3の上面に溜まった水を加熱するようにしてもよいが、望ましくは図1等に示すようにヒータ3は、中央を貫通して形成された空洞部30を有する環状のものがよい。
この場合は、ヒータ3の空洞部30の内周面32に水5が浸入し、内周面32と下面3bとが水5に浸かる形となり、その水5を集中的に加熱することができるからである。詳しくは後述する。
このように、ヒータ3の外側全周面31が浮力付与部材4の内周面41に接触するように形成し、内周面41に固着されるようにすれば、ヒータ3の外側全周面31側に水5が浸入しないので、ヒータ3で加熱する水5の量が限定されるので、蒸気を発生させるまでの時間を短縮することができる。
図中、3aはヒータ3の上面、3bはヒータ3の下面、4aは浮力付与部材4の上面、4bは浮力付与部材4の下面を示している。
このようにヒータ3の高さ寸法と浮力付与部材4の高さ寸法のバランスは、特に限定されないが、水面50に浮力付与部材4に固着されたヒータ3を浮かべた際に、少なくともヒータ3の一部が水面50から沈んだ状態で配設されるように構成される。図1に示すヒータ3は、ヒータ3の上面3aと略面一に水面50がくるように浮力付与部材4によって浮力と重力のバランスが調整されている。
このように構成すれば、ヒータ3と接触する水5のみがヒータ3によって加熱される。具体的には、ヒータ3の空洞部30の内周面32に浸入し溜められた水5が集中的に加熱される。そのため、加熱効率がよく、加熱槽21に溜められた水の全量を加熱する場合と比べて格段に蒸気を発生させるまでの時間を短縮することができる。またこのとき、ヒータ3は浮力付与部材4によって水面50に浮かべられているので、加熱槽21の水5の水位レベルが上下に変動しても、安定して加熱を行うことができる。
このように、浮力付与部材4によってヒータ3で加熱する水5の量を調整して減らすことができ、水面50がヒータ3の上面3aの高さ位置以下となるように設定した場合は、ヒータ3で加熱する水の量をさらに減らすことができる。そのため、ヒータ3により局所的に水5を加熱することができるので、より一層蒸気を発生させるまでの時間を短縮することができる。
図2に示す加湿器1は、給水管6に設けられたバルブ7にホース11の一方側端部11aが接続されており、ホース11の他方側端部11bが水道の蛇口8に接続されている。給水槽20の高さ方向における内壁部20aには、水位を検知するセンサ(9a,9b)が複数設けられている。
図中、内壁部20aの上方に設けられたセンサを上部センサとして9aで示し、下方に設けられたセンサを下部センサとして9bで示す。
例えば、給水槽20の水5の水位レベルが、下部センサ9bが設けられている位置以下になると、バルブ7を開とし、水の供給を開始するようにしてもよい。また供給された水5の水位レベルが上部センサ9aが設けられている位置以上になると、バルブ7を閉とし、水の供給を停止するようにしてもよい。
このように、上部センサ9a及び下部センサ9bの検知結果に基づいて、水槽2に水が自動給水される場合、加熱槽21の水位レベルは、適宜上下するが、ヒータ3は浮力付与部材4によって水面50下に水没した状態を維持できる。そのため、自動給水による水槽2内の水位レベルの変動にかかわらず、ヒータ3によって安定して効率よく水5を加熱することができる。
水槽2への水の供給方法は、図1に示すように水道管10からバルブ7を介して供給されるようにしてもよいし、図2に示すように水道の蛇口8に接続されたホース11を通じバルブ7を介して供給されるようにしてもよい。
このように加熱槽21の内寸法21aを浮力付与部材4の外寸法4cと略同一とすれば、浮力付与部材4が加熱槽21内で浮遊し加熱槽21の内壁部21aにぶつかって衝撃を受けることを少なくすることができ、浮力付与部材4が損傷しにくい。
すなわち、図4の例は、給水槽20及び加熱槽21が上面が開口し有底の円筒体で構成され、且つ加熱槽21の内寸法21aを浮力付与部材4の外寸法4cと略同一とされていることに加え、浮力付与部材4の移動を規制するガイド構造を備えた例である。その他の構成は、上述の例と同様であり、共通する箇所には共通の符号を付し、共通する事項、共通する効果についてはその説明を省略する。
このようにガイド構造を備えていれば、浮力付与部材4の回転を防止することができるので、ヒータ3に接続される電気配線(不図示)が絡みにくくなり、断線のおそれも少なくできる。
図4では、加熱槽21の内寸法21aを浮力付与部材4の外寸法4cと略同一とした例を示しているが、このように内寸法21aと外寸法4cとが略同一でなくてもよい。
上述のようなガイド構造を備えていれば、浮力付与部材4の加熱槽21内での浮遊を防止でき、加熱槽21の内壁部21aにぶつかって衝撃を受けることを少なくすることができるので、浮力付与部材4が損傷しにくい。
2 水槽
20 給水槽
21 加熱槽
21a 内寸
22 ガイド部
3 ヒータ
3a 上面
30 空洞部
4 浮力付与部材
4c 外寸
40 空洞部
41 内周面
43 係合部
5 水
50 水面
Claims (5)
- 水槽と、該水槽の水を温めて蒸発させるヒータとを備えた加湿器であって、
前記水槽には、中央を貫通して形成された空洞部を有し水面から所定量が沈んだ状態で浮く環状の浮力付与部材が配設され、
前記ヒータは、前記浮力付与部材の空洞部内に設けられるとともに、該空洞部内の水に少なくとも側面の一部が浸かる形で配設されていることを特徴とする加湿器。 - 請求項1において、
前記ヒータは中央を貫通して形成された空洞部を有する環状であって、前記浮力付与部材により前記水面が前記ヒータの上面の高さ位置以下となるように設定されていることを特徴とする加湿器。 - 請求項1または請求項2において、
前記ヒータは、その外側全周面が前記浮力付与部材の前記空洞部の内周面に固着されていることを特徴とする加湿器。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項において、
前記水槽の内寸法を前記浮力付与部材の外寸法と略同一としたことを特徴とする加湿器。 - 請求項4において、
前記水槽が略円筒状からなり、前記水槽には、その高さ方向に延出する凸状または凹状のガイド部が形成されているとともに、前記浮力付与部材には、前記ガイド部に係合する係合部が形成されていることを特徴とする加湿器。
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