JP2012152794A - 双ロール鋳造機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストリップの実態板厚プロファイルを目標板厚プロファイルに近付けることが可能な双ロール鋳造機を提供する。
【解決手段】冷却ロール1a,1b間に配置したノズルピース4a,4bには、冷却ロール1a,1bの長手方向に延び且つ溶湯3を受けるためのノズルトラフ5が形成され、
ノズルピース4aの冷却ロール1a,1b外周面に対向した各側壁部には、ノズルトラフ5から冷却ロール1a,1b外周面に向けて溶湯3を送出するための複数の開口8が、冷却ロール1a,1b長手方向に並ぶように穿設してあり、
開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3の流量を調整するためのバッフル21を有する溶湯流量調整装置Cを開口8ごとに備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は双ロール鋳造機に関するものである。
金属溶湯から金属シートを直接的に生産する装置として、軸線が水平に且つ平行に並ぶように配置した一対の冷却ローラと、各冷却ローラの一端に面接触する一方のサイドダムと、各冷却ローラの他端に面接触する他方のサイドダムとを備えた金属シートの製造装置がある(例えば、特許文献1参照)。
冷却ローラ及びサイドダムにより四方を囲まれる空間には、一例として上下方向に延びる複数の筒状のノズルが、ローラ間隙の真上に位置し且つローラ軸線方向に間隔を置くように配置されている。
各ノズルの上端部には、それぞれバルブを有する第一溶湯流路を介して第一溶湯保持炉が接続されるとともに、それぞれバルブを有する第二溶湯流路を介して第二溶湯保持炉が接続されている。
第一溶湯保持炉には、高温の金属溶湯が貯留され、第二溶湯保持炉には、低温の金属溶湯が貯留されており、第一、第二溶湯流路のバルブを開くと、金属溶湯が各ノズルを介して冷却ローラ及びサイドダムにより四方を囲まれる空間に流下し、湯溜まりを形成する。また、各ノズルの下端部には、金属溶湯温度を計測するための温度センサが取り付けられている。
更に、前記温度センサで計測される金属溶湯温度が目標温度となるように、第一溶湯流路のバルブと第二溶湯流路のバルブの開度を制御して、第一溶湯保持炉からノズルへ流下する金属溶湯量と第二溶湯保持炉からノズルへ流下する金属溶湯量の比率を調整するコントローラを有している。
金属溶湯から金属シートを生産する際には、冷却ローラの内部に抜熱用の冷却水を流通させた状態で、各冷却ローラを、それぞれの外周面が上側からローラ間隙へ向うように、同じ速度で周回させるとともに、冷却ローラ及びサイドダムにより四方を囲まれる空間に金属溶湯を供給して前記湯溜まりを形成させる。
冷却ローラの外周面には、金属溶湯が抜熱されて固まった凝固殻が形作られ、この凝固殻は、冷却ローラの回転に伴い、ローラ間隙で貼り合わされ、金属シートとして下方へ送り出されることになる。
上述した金属シートの製造装置では、温度センサが計測した金属溶湯温度が目標温度となるように、第一溶湯保持炉からノズルへ流下する金属溶湯量と第二溶湯保持炉からノズルへ流下する金属溶湯量の比率を調整するので、金属溶湯により形成される湯溜りの温度を均一に保持することができる。
なお、特許文献1に開示されている金属シートの製造装置は、通常、双ロール鋳造機と呼称される場合が多く、特許文献における冷却ローラ、サイドダム、ローラ間隙、及び金属シートは、双ロール鋳造機における冷却ロール、サイド堰、ロール間隙、及びストリップと同意語である。
特開2005−230837号公報
特許文献1に開示されている金属シートの製造装置では、冷却ローラの間に形成される
湯溜りの温度を均一にしているが、冷却水の流通による冷却ローラの抜熱量は、冷却ローラ軸線方向に不均一である。
このため、冷却ローラ軸線方向において抜熱量が大きい個所では、冷却ローラの外周面での凝固殻の生成が促進され、金属シートの板厚プロファイル(金属シート幅方向の厚さ分布)の計測値が目標板厚プロファイルよりも厚くなる傾向を呈し、逆に、冷却ローラ軸線方向において抜熱量が小さい個所では、冷却ローラ外周面で凝固殻の生成が抑制され、金属シートの板厚プロファイルの計測値が目標板厚プロファイルよりも薄くなる傾向を呈する。このため、金属シートの実態板厚プロファイルは、目標板厚プロファイルと相違することになる。
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、ストリップの実態板厚プロファイルを目標板厚プロファイルに近付けることが可能な双ロール鋳造機を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、
軸線が水平に且つ平行に並ぶように配置した一対の冷却ロールと、
各冷却ロールの一端に面接触する一方のサイド堰と、
各冷却ロールの他端に面接触する他方のサイド堰と、
前記冷却ロール及びサイド堰により囲まれる空間に冷却ロール長手方向に空所を隔て、且つロール間隙の上方に位置するように配置したノズルピースとを備えた双ロール鋳造機において、
ノズルピースには、冷却ロールの長手方向に延び且つ溶湯を受けるためのノズルトラフが形成され、
ノズルピースの冷却ロール外周面に対向した各側壁には、前記ノズルトラフから各冷却ロール外周面に向けて溶湯を送出するための複数の開口が、冷却ロール長手方向に並ぶように穿設してあり、
前記ロール間隙から送出されるストリップの板厚プロファイルを、ノズルトラフの開口に対応するように設定したストリップ幅方向に並ぶ複数のゾーンごとに計測する板厚プロファイルセンサを設け、
該板厚プロファイルセンサにより計測された板厚プロファイル計測値に基づき、ノズルピースの開口から冷却ロール外周面に向けて送出される溶湯の流量を各開口ごとに調整する溶湯流量調整装置を設けている。
請求項2に記載の発明は、
前記溶湯流量調整装置は、
前記開口を閉止可能なバッフルと、
該バッフルを、開口を塞ぐ位置と開く位置との間で移動させて溶湯流量を調整し得る開閉機構とを有するものである。
請求項3に記載の発明は、
ノズルピースには、ノズルトラフを冷却ロール長手方向に並ぶ複数の区画に分割するための仕切りが形成され、
各区画には、前記ノズルピースの各側壁に穿設した開口が連通しており、
ノズルトラフの各区画へ高温溶湯を供給する溶湯昇温装置を設け、
ノズルトラフの各区画へ低温溶湯を供給する溶湯降温装置を設けたものである。
請求項4に記載の発明は、
予め設定したストリップの板厚プロファイル目標値と板厚プロファイルセンサにより得たストリップの板厚プロファイル計測値に基づき、各溶湯流量調整装置を作動させる制御手段を備え、
該制御手段は、
前記板厚プロファイル目標値と板厚プロファイル計測値との偏差を、ノズルピースの区画に対応するように設定したストリップ幅方向に並ぶ複数のゾーンごとに求めて、前記偏差が許容範囲に含まれているか否かを判定し、
前記偏差が許容範囲の上限値、または下限値を外れたゾーンを特定し、
前記偏差が許容範囲の上限値を上回ったゾーンに対応する開口から冷却ロール外周面に向けて送出される溶湯供給量が増えるように、溶湯流量調整装置を作動させ、
前記偏差が許容範囲の下限値を下回ったゾーンに対応する開口から冷却ロール外周面に向けて送出される溶湯供給量が減るように、溶湯流量調整装置を作動させる構成としたものである。
本発明の双ロール鋳造機によれば、下記のような優れた作用効果を奏し得る。
板厚プロファイル目標値と板厚プロファイル計測値との偏差が許容範囲を上回ったゾーンに対応するノズルピースの開口から冷却ロール外周面に向けて送出される溶湯供給量を、溶湯流量調整装置によって増やすと、ノズルピースと冷却ロール外周面との間における溶湯温度が高くなり、以後、冷却ロール外周面における凝固殻の生成が抑制され、
また、板厚プロファイル目標値と板厚プロファイル計測値との偏差が許容範囲を下回ったゾーンに対応するノズルピースの開口から冷却ロール外周面に向けて送出される溶湯供給量を、溶湯流量調整装置によって減らすと、ノズルピースと冷却ロール外周面との間における溶湯温度が低くなり、以後、冷却ロール外周面における凝固殻の生成が促進されるので、ストリップの実態板厚プロファイルを目標板厚プロファイルに近付けることができる。
本発明の双ロール鋳造機の第1の例におけるノズルピース、バッフル及び開閉機構を冷却ロール軸線方向に見た断面図である。 図1のII−II矢視図である。 (a)は図1に示す冷却ロール、サイド堰、及びノズルピースを上方から見た概念図、(b)は冷却ロール外周面に形作られる凝固殻の断面形状の概念図、(c)はロール間隙において貼り合わされた凝固殻の断面形状の概念図、(d)はストリップ断面形状の概念図である。 (a)はストリップの板厚プロファイル目標値、及び板厚プロファイル計測値を示す線図、(b)はストリップの板厚プロファイル目標値と板厚プロファイル計測値との偏差を示す線図である。 本発明の双ロール鋳造機の作動順序を示すフローチャートである。 (a)は図1〜図3に示す双ロール鋳造機に用いるノズルピースの他の例をストリップ板厚方向に見た部分断面図、(b)は冷却ロール、サイド堰、及び図6(a)に示すノズルピースを上方から見た概念図である。 本発明の双ロール鋳造機の第2の例におけるノズルピース、バッフル、開閉機構、及び第一、第二のトランジションピースを冷却ロール軸線方向に見た断面図である。 図7のVIII−VIII矢視図である。 図7のIX−IX矢視図である。 図7のX−X矢視図である。 図7に示す冷却ロール、サイド堰、及びノズルピースを上方から見た概念図である。 (a)は図7〜図11に示す双ロール鋳造機に用いるノズルピースの他の例をストリップ板厚方向に見た部分断面図、(b)は冷却ロール、サイド堰、及び図12(a)に示すノズルピースの他の例を上方から見た概念図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1〜図3は本発明の双ロール鋳造機の第1の例を示すもので、軸線La,Lbが水平に且つ平行に並ぶように配置した一対の冷却ロール1a,1bと、各冷却ロール1a、1bの一端に面接触する一方のサイド堰2aと、各冷却ロール1a、1bの他端に面接触する他方のサイド堰2bとを備えている。これら冷却ロール1a,1b及びサイド堰2a,2bによって四方を囲まれる空間には、該空間内に溶湯3を供給するための一対のノズルピース4a,4bが、ロール間隙Gの真上に位置するように直列に配置されている[図1、図3(a)参照]。
冷却ロール1a,1bは、内部に抜熱用の冷却水が流通し、また、生産すべきストリップSの板厚に応じてロール間隙Gを拡縮調整できるように構成されている。更に、冷却ロール1a,1bの回転方向と速度は、それぞれの外周面が上側からロール間隙Gへ向って同じ速度で周回するようになっている。
ノズルピース4a,4bには、溶湯3を受けるためのノズルトラフ5が形成され、そして、各ノズルピース4a,4bの冷却ロール1a,1b外周面に対向した各側壁には、前記ノズルトラフ5から各冷却ロール1a,1b外周面に向けて溶湯3を送出するための複数の開口8が、冷却ロール1a,1b長手方向に並ぶように穿設してある[図2、図3(a)参照]。この開口8は、ノズルトラフ5の内底部から下向きに延び、その下端から冷却ロール1a,1b外周面に向けて水平に貫通する形状になっており、ノズルトラフ5に溶湯3を流し込むと、この溶湯3が開口8を経て冷却ロール1a,1b及びサイド堰2a,2bによって囲まれる空間に供給され、溶湯溜まり9が形成される[図1、図3(a)参照]。
一方のノズルピース4aにおいて一方のサイド堰2aに対向した端面は、該一方のサイド堰2aに対して一定の間隔を保ち、また、他方のノズルピース4bにおいて他方のサイド堰2bに対向した端面は、該他方のサイド堰2bに対して一定の間隔を保ち、且つロール間隙Gの真上に位置するように配置されている。これらノズルピース4a,4bの互いに向き合う端面の間には、空所Xが設けられている。この空所Xは冷却ロール1a,1b長手方向中央部分に位置している[図3(a)参照]。
一対のノズルピース4a,4bの互いに向き合う端面の間に空所Xを形成している理由は、サイド堰2a,2bの摩耗に起因する。すなわち、双ロール鋳造機の操業中、サイド堰2a,2bは溶湯の漏洩を抑えるために、押圧手段(例えば、スクリュージャッキ)によって冷却ロール1a,1bの端面に押し付けられるので、双ロール鋳造機の累積操業時間が増加するほど、サイド堰2a,2bの冷却ロール1a,1b接触部分の摩耗量が大きくなり、結果的に一対のサイド堰2a,2bにおいて冷却ロール1a,1bが接触しない部分が近接することになるが、これらノズルピース4a,4bの互いに向き合う端面の間に空所Xが形成してあれば、各ノズルピース4a,4bがサイド堰2a,2bに対して一定の間隔を保ったままで一対のサイド堰2a,2bが近接しても、ノズルピース4a,4b相互が干渉することを回避できる。
図1〜図3に示す双ロール鋳造機の特徴部分は、
前記ノズルピース4a,4bの開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3の流量を調整する溶湯流量調整装置Cを開口8ごとに設け、
前記ロール間隙Gから送出されるストリップSの搬送経路に、該ストリップSの板厚プロファイル(ストリップ幅方向の板厚分布)を、ノズルピース4a,4bの開口8に対応するように設定したストリップ幅方向に並ぶ複数のゾーンZ1〜Z10ごとに計測する板厚プロファイルセンサ14を配置し[図3(d)参照]、
ストリップSの板厚プロファイル目標値と板厚プロファイルセンサ14により得たストリップSの板厚プロファイル計測値に基づき、各溶湯流量調整装置Cを作動させる制御手段15を備えた点にある[図1参照]。
板厚プロファイルセンサ14は、ストリップ幅方向へ移動可能な板厚センサを有するX線板厚計測器であり、ロール間隙Gから送出されてくるストリップSの板厚プロファイルを、板厚センサをストリップ幅方向へ移動させながら、前記ゾーンZ1〜Z10ごとに連続的にオンラインリアルタイムで計測し[図5のステップS1参照]、板厚分布信号を発信するようになっている。
溶湯流量調整装置Cは、
ノズルピース4a,4b内部に配置され、下端部がノズルトラフ5の内底部側から開口8に嵌入し得るテーパ状に形成されたバッフル21と、
開口8にバッフル21の下端部が嵌入して開口8が塞がれる位置と、開口8からバッフル21の先端部が抜け出して開口8が開かれる位置との間でバッフル21を昇降させる開閉機構22とによって構成されており、該開閉機構22は、冷却ロール1a,1bの上方に設置されている[図1、図2参照]。
バッフル21には、その上端面から上方へ突出する縦軸部材23と、該縦軸部材23の上端を中心として冷却ロール1a,1b長手方向の一端及び他端の双方へと突出する横軸部材24とが付帯している[図1、図2参照]。
開閉機構22は、中間部が支点25を介して位置固定の架構26に枢支され、両端部が交互に昇降し得るレバー27と、前記架構26に装着したサーボシリンダであるアクチュエータ28とを備えている。
レバー27には、先端から長手方向に延び且つ上下に貫通するスリット29が形成してある。このスリット29には、バッフル21の縦軸部材23が挿通され、バッフル21の横軸部材24は、スリット29両側のレバー27先端部上面に載置されている。更に、レバー27前端部上面には、前記横軸部材24のレバー27長手方向へずれることを抑えるための凸部30が設けてある。
アクチュエータ28は、上向きに突出して昇降可能なロッド31を有しており、該ロッド31の上端部には、前記レバー27の基端部が連結されている。アクチュエータ28のロッド31を上昇させると、レバー27を介してバッフル21が相対的に下降し、該バッフル21の下端部が開口8に入り込む。そして、開口8に対するバッフル21の嵌入量が増えるほど、該開口8の溶湯流路断面積が狭まり、最終的には、開口8が塞がれることになる。反対に、アクチュエータ28のロッド31を下降させると、レバー27を介してバッフル21が相対的に上昇し、該バッフル21の下端部が開口8から抜け出す。そして、開口8に対するバッフル21の嵌入量が減るほど、該開口8の溶湯流路断面積が拡がり、最終的には、開口8が開かれることになる。
制御手段15は、
予め設定したストリップSの板厚プロファイル目標値[図4(a)、図5のステップS2参照]と板厚プロファイルセンサ14から送信される板厚分布信号により得たストリップSの板厚プロファイル計測値[図4(a)参照]の偏差を、前記ゾーンZ1〜Z10ごとに求めて、該偏差が許容範囲(下限値=目標板厚−許容偏差σ、上限値=目標板厚+許容偏差σ)に含まれているか否かを判定し[図4(b)、図5のステップS3参照]、
前記ゾーンZ1〜Z10の中から偏差が許容範囲の上限値、または下限値を外れているものを特定し[図5のステップS4参照]、
前記ゾーンZ1〜Z10の中の偏差が許容範囲を上回ったものに対応する開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3の供給量が増えるように、アクチュエータ28に開度増大指令信号を送信してバッフル21を上昇させ[図5のステップS5参照]、
前記ゾーンZ1〜Z10の中の偏差が許容範囲を下回ったものに対応する開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3の供給量が減るように、アクチュエータ28に開度減少指令信号を送信してバッフル21を下降させる[図5のステップS6参照]構成としてある。
次に、本発明の双ロール鋳造機の第1の例の作動について説明する。
ストリップSを生産する際には、冷却ロール1a,1bの内部に抜熱用の冷却水を流通させた状態で、各冷却ロール1a,1bを、それぞれの外周面が上側からロール間隙Gへ向うように、同じ速度で周回させ[図3(a)参照]、ノズルトラフ5へ溶湯3を流し込む。
ノズルトラフ5に充填された溶湯3は、開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される。これにより、冷却ロール1a,1b及びサイド堰2a,2bによって囲まれる空間内に、溶湯溜まり9が形成される[図1、図3(a)参照]。
開口8は、出口端が冷却ロール1a,1bの外周面を向き、且つ冷却ロール1a,1b長手方向に並ぶように、ノズルピース4a,4bの側壁に複数穿設されているので、冷却ロール1a,1b間に溶湯3a,3bが均一に行き渡り、溶湯3a,3bの供給に起因した溶湯溜まり9表面の乱れが生じ難い。
冷却ロール1a,1bの外周面には、溶湯3a,3bが固まった凝固殻19が形作られ[図3(b)参照]、この凝固殻19は、冷却ロール1a,1bの回転に伴い、ロール間隙Gで貼り合わされ、ストリップSとしてロール間隙Gから下方へ送り出されることになる[図1、図3(c)参照]。
ロール間隙Gにおいて、冷却ロール1a,1bの外周面の凝固殻19が貼り合わされた直後は、該凝固殻19の間に未凝固領域20[図3(c)参照]を残しているが、この未凝固領域20はやがて凝固により縮小し、一体化してストリップSとなる[図3(d)参照]。
板厚プロファイルセンサ14は、ロール間隙Gから送出されてくるストリップSの板厚プロファイルを、前記ゾーンZ1〜Z10ごとに連続的にオンラインリアルタイムで計測し[図5のステップS1参照]、制御手段15に対して板厚分布信号を発信する。この板厚分布信号により得たストリップSの板厚プロファイル実測値は、例えば、図4(a)に実線で示すような形状になる。
このとき、例えば、冷却ロール1a,1bにおいてゾーンZ3に対応する部分の抜熱量が、他の部分に比べて著しく大きかったとすると、冷却ロール1a,1b外周面での凝固殻19の生成が促進され、図4(a)に実線で示すストリップSの板厚プロファイルの計測値が目標板厚プロファイルよりも厚くなる。また逆に、例えば、冷却ロール1a,1bにおいてゾーンZ8に対応する部分の抜熱量が、他の部分に比べて著しく小さかったとすると、冷却ロール1a,1b外周面での凝固殻19の生成が抑制され、図4(a)に実線で示すストリップSの板厚プロファイルの計測値が目標板厚プロファイルよりも薄くなる。
制御手段15においては、ストリップSの板厚プロファイル目標値と、ストリップSの板厚プロファイル計測値との偏差が、複数のゾーンZ1〜Z10ごとに求められ、該偏差が許容範囲(下限値=目標板厚−許容偏差σ、上限値=目標板厚+許容偏差σ)に含まれているか否かが判定され、前記ゾーンZ3は、偏差が許容範囲の上限値を外れていると特定され、前記ゾーンZ8は、偏差が許容範囲の下限値を外れていると特定される[図4(b)、図5のステップS3、ステップS4参照]。但し、全てのゾーンZ1〜Z10の偏差が許容範囲に含まれている場合、制御フローは、図5のステップS3からステップS4へは進まずにステップS1へと戻る。
ゾーンZ3におけるストリップSの板厚プロファイル目標値とストリップSの板厚プロファイル計測値との偏差が許容範囲の上限値を外れている場合には、制御手段15からアクチュエータ28に開度増大指令信号が送信され、バッフル21が上昇し始めることにより、開口8へのバッフル21の嵌入量が漸減して該開口8の溶湯流路断面積が拡がり、ゾーンZ3に対応する開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3の供給量が増やされる[図5のステップS5参照]。
これにより、ゾーンZ3のノズルピース4bと冷却ロール1a,1bの外周面との間における溶湯温度が上昇し、以後、冷却ロール1a,1b外周面での凝固殻19の生成が抑制される。ロールギャップGから送出されるストリップSにおいて、相対的に凝固殻19が薄いゾーンZ3の部分は、ロールギャップG通過時に未凝固の溶湯を内部に含みやすくなり、ロールギャップG下流側での温度低下に伴って凝固収縮するので、ストリップSの実態板厚プロファイルを目標板厚プロファイルに近付けることができる。
ゾーンZ3におけるストリップSの板厚プロファイル目標値とストリップSの板厚プロファイル計測値との偏差が、許容範囲に含まれる状態に回復すると、制御手段15からアクチュエータ28への開度増大指令信号の送信が中断され、開口8に対するバッフル21の上昇が止まって、冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3の供給量が一定に保持され、制御フローは、図5のステップS5からステップS1へと戻る。
また、ゾーンZ8におけるストリップSの板厚プロファイル目標値とストリップSの板厚プロファイル計測値との偏差が許容範囲の下限値を外れている場合には、制御手段15からアクチュエータ28に開度減少指令信号が送信され、バッフル21が下降し始めることにより、開口8へのバッフル21の嵌入量が漸増して該開口8の溶湯流路断面積が狭まり、ゾーンZ8に対応する開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3の供給量が減らされる[図5のステップS6参照]。
これにより、ゾーンZ8のノズルピース4aと冷却ロール1a,1bの外周面との間における溶湯温度が下降し、以後、冷却ロール1a,1b外周面での凝固殻19の生成が促進されるので、ストリップSの実態板厚プロファイルを目標板厚プロファイルに近付けることができる。
ゾーンZ8におけるストリップSの板厚プロファイル目標値とストリップSの板厚プロファイル計測値との偏差が、許容範囲に含まれる状態に回復すると、制御手段15からアクチュエータ28への開度減少指令信号の送信が中断され、開口8に対するバッフル21の下降が止まって、冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3の供給量が一定に保持され、制御フローは、図5のステップS6からステップS1へと戻る。
なお、図1〜図3により説明した双ロール鋳造機の第1の例では、制御手段15によって、バッフル21を昇降させるアクチュエータ28を自動的に操作する構成としているが、作業管理者が、バッフル21昇降用のアクチュエータ28を手動操作してもよいことは勿論である。
図6(a)(b)は、図1〜図3に示す双ロール鋳造機に用いるノズルピース4a,4bの他の例であって、図中、図1〜図3と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
一対のノズルピース4a,4bの互いに対峙する端面に、ノズルトラフ5から溶湯3を、ノズルピース4a,4b端面間の空所Xへ供給するための補助開口10を穿設してあり、ノズルトラフ5に充填された溶湯3は、開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出されるとともに、ノズルピース4a,4bの補助開口10から空所Xへ向けて送出される。これにより、冷却ロール1a,1b及びサイド堰2a,2bによって囲まれる空間内に、溶湯溜まり9が形成される。
補助開口10を出た溶湯は、ノズルピース4a,4bに対向するノズルピース4b,4aの端面に突き当たった後、冷却ロール1a,1b外周面へ向って流れるので、図2、図3(a)に示すノズルピース4a,4bでは溶湯3が直ちに到達し難かった冷却ロール1a,1b外周面において開口8が対峙していない長手方向中間部分にも、補助開口10から送出されて間もない溶湯3が直ちに到達することになる。
図7〜図11は本発明の双ロール鋳造機の第2の例を示すものであり、図中、図1〜図3と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
この双ロール鋳造機のノズルピース4a,4bには、高温溶湯3aと低温溶湯3bを受けるためのノズルトラフ5と、該ノズルトラフ5を冷却ロール1a,1b長手方向に並ぶ複数の区画6に分割するための仕切り7が形成されており、前記区画8は、ノズルピース4a,4bの冷却ロール1a,1b外周面に対向した各側壁の開口8に対応している。なお、高温溶湯3aの溶湯温度は約1,600℃、低温溶湯3bの溶湯温度は約1,550℃である。
各区画6には、ノズルピース4a,4bの開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される高温溶湯3aと低温溶湯3bの流量を調整する溶湯流量調整装置Cが設けられている。
また、本発明の双ロール鋳造機の第2の例では、
前記ノズルピース4a,4bの上方に、高温溶湯3aを貯える第一のトランジションピース11aと低温溶湯3bを貯える第二のトランジションピース11bを設置し、
前記第一のトランジションピース11aからそれぞれ昇温用スライドゲート弁12aを介して各ノズルトラフ5の各区画6へ高温溶湯3aを流下させる複数の高温溶湯供給管13aを設け、
前記第二のトランジションピース11bからそれぞれ降温用スライドゲート弁12bを介して各ノズルトラフ5の各区画6へ低温溶湯3bを流下させる複数の低温溶湯供給管13bを設けている[図7、図9、図10参照]。
昇温用スライドゲート弁12aは、第一のトランジションピース11aの底部に穿設してある溶湯流下用の孔16aを閉止可能なゲート17aを有し、サーボシリンダであるアクチュエータ18aによりゲート17aを移動させて前記孔16aの開度を調整するためのもので、第一のトランジションピース11a、昇温用スライドゲート弁12a、高温溶湯供給管13a、及びアクチュエータ18aにより、溶湯昇温装置Aを構成している。
降温用スライドゲート弁12bは、第二のトランジションピース11bの底部に穿設してある溶湯流下用の孔16bを閉止可能なゲート17bを有し、サーボシリンダであるアクチュエータ18bによりゲート17bを移動させて前記孔16bの開度を調整するためのもので、第二のトランジションピース11b、降温用スライドゲート弁12b、低温溶湯供給管13b、及びアクチュエータ18bにより、溶湯降温装置Bを構成している。
次に、本発明の双ロール鋳造機の第2の例の作動について説明する。
ストリップSを生産する際には、冷却ロール1a,1bの内部に抜熱用の冷却水を流通させた状態で、各冷却ロール1a,1bを、それぞれの外周面が上側からロール間隙Gへ向うように、同じ速度で周回させ、第一のトランジションピース11aに貯えてある高温溶湯3aを、高温溶湯供給管13aを介してノズルトラフ5の各区画6へ流下させ、これと並行して、第二のトランジションピース11bに貯えてある低温溶湯3bを、低温溶湯供給管13bを介してノズルトラフ5の各区画6へ流下させる(図7〜図10参照)。
このとき、ノズルトラフ5の各区画6に対して、第一のトランジションピース11aから流下する高温溶湯3aと第二のトランジションピース11bから流下する低温溶湯3bとの比率が一定になるように、アクチュエータ18a,18bを操作して昇温用スライドゲート弁12a及び降温用スライドゲート弁12bの開度を調整する。
各区画6に充填された高温溶湯3aと低温溶湯3bは、開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される。これにより、冷却ロール1a,1b及びサイド堰2a,2bによって囲まれる空間内に、溶湯溜まり9が形成される[図7、図10参照]。
開口8は、出口端が冷却ロール1a,1bの外周面を向き、且つ冷却ロール1a,1b長手方向に並ぶように、ノズルピース4a,4bの側壁に複数穿設されているので、冷却ロール1a,1b間に溶湯3a,3bが均一に行き渡り、溶湯3a,3bの供給に起因した溶湯溜まり9表面の乱れが生じ難い。
冷却ロール1a,1bの外周面には、図3(b)及び図3(c)と同様に、溶湯3a,3bが固まった凝固殻19が形作られ、この凝固殻19は、冷却ロール1a,1bの回転に伴い、ロール間隙Gで貼り合わされ、ストリップSとしてロール間隙Gから下方へ送り出されることになる[図7参照]。
制御手段15は、本発明の双ロール鋳造機の第1の例と同様に、ストリップSの板厚プロファイル目標値と板厚プロファイルセンサ14により得たストリップSの板厚プロファイル計測値に基づき、
前記ゾーンZ1〜Z10の中の偏差が許容範囲を上回ったもの[例えば、図4(b)のゾーンZ3]に対応する開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3a,3bの供給量が増えるように、アクチュエータ28に開度増大指令信号を送信してバッフル21を上昇させ[図5のステップS5参照]、
前記ゾーンZ1〜Z10の中の偏差が許容範囲を下回ったもの[例えば、図4(b)のゾーンZ8]に対応する開口8から冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3a,3bの供給量が減るように、アクチュエータ28に開度減少指令信号を送信してバッフル21を下降させる[図5のステップS6参照]。
開口8から送出される溶湯3a,3bの量が増える場合には、該開口8に対応する区画6内の溶湯3a,3bが不足することを防ぐために、アクチュエータ18a,18bを操作して昇温用スライドゲート弁12a及び降温用スライドゲート弁12bの開度を大きくし、第一のトランジションピース11aから流下する高温溶湯3aと第二のトランジションピース11bから流下する低温溶湯3bとの比率が一定値を保ちつつ、溶湯3a,3bの総量が多くなるようにする。
開口8から送出される溶湯3a,3bの量が減る場合には、該開口8に対応する区画6から溶湯3a,3bが溢れ出すことを防ぐために、アクチュエータ18a,18bを操作して昇温用スライドゲート弁12a及び降温用スライドゲート弁12bの開度を小さくし、第一のトランジションピース11aから流下する高温溶湯3aと第二のトランジションピース11bから流下する低温溶湯3bとの比率が一定値を保ちつつ、溶湯3a,3bの総量が少なくなるようにする。
冷却ロール1a,1b外周面において、凝固殻19の生成が進捗し過ぎている個所[例えば、図3(d)のゾーンZ3]では、溶湯3a、3bの供給量が増えると、ノズルピース4bと冷却ロール1a,1bの外周面との間の溶湯温度が上昇し、以後、冷却ロール1a,1b外周面の該当箇所での凝固殻19の生成が抑制される。ロールギャップGから送出されるストリップSにおいて、相対的に凝固殻19が薄いゾーンZ3の部分は、ロールギャップG通過時に未凝固の溶湯を内部に含みやすくなり、ロールギャップG下流側での温度低下に伴って凝固収縮するので、ストリップSの実態板厚プロファイルを目標板厚プロファイルに近付けることができる。
ゾーンZ3におけるストリップSの板厚プロファイル目標値とストリップSの板厚プロファイル計測値との偏差が、許容範囲に含まれる状態に回復すると、制御手段15からアクチュエータ28への開度増大指令信号の送信が中断され、開口8に対するバッフル21の上昇が止まって、冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3a,3bの供給量が一定に保持され、制御フローは、図5のステップS6からステップS1へと戻る。
冷却ロール1a,1b外周面において、凝固殻19の生成が遅延している個所[例えば、図3(d)のゾーンZ8]では、溶湯3a、3bの供給量が減ると、ノズルピース4aと冷却ロール1a,1bの外周面との間の溶湯温度が下降し、以後、冷却ロール1a,1b外周面の該当箇所での凝固殻19の生成が促進されるので、ストリップSの実態板厚プロファイルを目標板厚プロファイルに近付けることができる。
ゾーンZ8におけるストリップSの板厚プロファイル目標値とストリップSの板厚プロファイル計測値との偏差が、許容範囲に含まれる状態に回復すると、制御手段15からアクチュエータ28への開度減少指令信号の送信が中断され、開口8に対するバッフル21の下降が止まって、冷却ロール1a,1b外周面に向けて送出される溶湯3の供給量が一定に保持され、制御フローは、図5のステップS6からステップS1へと戻る。
更に、本発明の双ロール鋳造機の第2の例では、アクチュエータ18a,18bを操作して昇温用スライドゲート弁12a及び降温用スライドゲート弁12bの開度を調整し、第一、第二のトランジションピース11a,11bからノズルトラフ5の同一の区画6へ流下する高温溶湯3aと低温溶湯3bとの比率を変えれば、その区画6の開口8を経て溶湯溜まり9に送出される溶湯3a,3bの温度が上昇、あるいは下降する。
冷却ロール1a,1b外周面において、凝固殻19の生成が進捗し過ぎている個所[例えば、図3(d)のゾーンZ3]がある場合には、高温溶湯3aの割合が低温溶湯3bよりも多くなるように、第一、第二のトランジションピース11a,11bからゾーンZ3に対応した区画6へ流下させる溶湯3a,3bの比率を変えると、ノズルピース4bと冷却ロール1a,1bの外周面との間の溶湯温度が上昇して、凝固殻19の生成が抑制され、ストリップSの実態板厚プロファイルを目標板厚プロファイルに近付けることができる。
冷却ロール1a,1b外周面において、凝固殻19の生成が遅延している個所[例えば、図3(d)のゾーンZ8]がある場合には、低温溶湯3bの割合が高温溶湯3aよりも多くなるように、第一、第二のトランジションピース11a,11bからゾーンZ8に対応した区画6へ流下させる溶湯3a,3bの比率を変えると、ノズルピース4aと冷却ロール1a,1bの外周面との間の溶湯温度が下降して、凝固殻19の生成が促進され、ストリップSの実態板厚プロファイルを目標板厚プロファイルに近付けることができる。
なお、図7〜図11により説明した双ロール鋳造機の第2の例では、制御手段15によって、バッフル21を昇降させるアクチュエータ28を自動的に操作する構成としているが、作業管理者が、バッフル21昇降用のアクチュエータ28を手動操作してもよいことは勿論である。
図12(a)(b)は、図7〜図11に示す双ロール鋳造機に用いるノズルピース4a,4bの他の例であり、このノズルピース4a,4bと、図6(a)(b)に示すノズルピース4a,4bとの相違は仕切り7の有無だけで、図12(a)(b)のノズルピース4a,4bも図6(a)(b)のものと同様な作用効果を奏し得る。
1a 冷却ロール
1b 冷却ロール
2a サイド堰
2b サイド堰
3 溶湯
3a 高温溶湯
3b 低温溶湯
4a ノズルピース
4b ノズルピース
5 ノズルトラフ
6 区画
7 仕切り
8 開口
14 板厚プロファイルセンサ
15 制御手段
A 溶湯昇温装置
B 溶湯降温装置
C 溶湯流量調整装置
G ロール間隙
La 軸線
Lb 軸線
S ストリップ
Z1〜Z10 ゾーン

Claims (4)

  1. 軸線が水平に且つ平行に並ぶように配置した一対の冷却ロールと、
    各冷却ロールの一端に面接触する一方のサイド堰と、
    各冷却ロールの他端に面接触する他方のサイド堰と、
    前記冷却ロール及びサイド堰により囲まれる空間に冷却ロール長手方向に空所を隔て、且つロール間隙の上方に位置するように配置したノズルピースとを備えた双ロール鋳造機において、
    ノズルピースには、冷却ロールの長手方向に延び且つ溶湯を受けるためのノズルトラフが形成され、
    ノズルピースの冷却ロール外周面に対向した各側壁には、前記ノズルトラフから各冷却ロール外周面に向けて溶湯を送出するための複数の開口が、冷却ロール長手方向に並ぶように穿設してあり、
    前記ロール間隙から送出されるストリップの板厚プロファイルを、ノズルトラフの開口に対応するように設定したストリップ幅方向に並ぶ複数のゾーンごとに計測する板厚プロファイルセンサを設け、
    該板厚プロファイルセンサにより計測された板厚プロファイル計測値に基づき、ノズルピースの開口から冷却ロール外周面に向けて送出される溶湯の流量を各開口ごとに調整する溶湯流量調整装置を設けたことを特徴とする双ロール鋳造機。
  2. 前記溶湯流量調整装置は、
    前記開口を閉止可能なバッフルと、
    該バッフルを、開口を塞ぐ位置と開く位置との間で移動させて溶湯流量を調整し得る開閉機構とを有している、請求項1に記載の双ロール鋳造機。
  3. ノズルピースには、ノズルトラフを冷却ロール長手方向に並ぶ複数の区画に分割するための仕切りが形成され、
    各区画には、前記ノズルピースの各側壁に穿設した開口が連通しており、
    ノズルトラフの各区画へ高温溶湯を供給する溶湯昇温装置を設け、
    ノズルトラフの各区画へ低温溶湯を供給する溶湯降温装置を設けた、請求項1あるいは2のいずれかに記載の双ロール鋳造機。
  4. 予め設定したストリップの板厚プロファイル目標値と板厚プロファイルセンサにより得たストリップの板厚プロファイル計測値に基づき、各溶湯流量調整装置を作動させる制御手段を備え、
    該制御手段は、
    前記板厚プロファイル目標値と板厚プロファイル計測値との偏差を、ノズルピースの区画に対応するように設定したストリップ幅方向に並ぶ複数のゾーンごとに求めて、前記偏差が許容範囲に含まれているか否かを判定し、
    前記偏差が許容範囲の上限値、または下限値を外れたゾーンを特定し、
    前記偏差が許容範囲の上限値を上回ったゾーンに対応する開口から冷却ロール外周面に向けて送出される溶湯供給量が増えるように、溶湯流量調整装置を作動させ、
    前記偏差が許容範囲の下限値を下回ったゾーンに対応する開口から冷却ロール外周面に向けて送出される溶湯供給量が減るように、溶湯流量調整装置を作動させる構成とした、請求項1ないしは3のいずれかに記載の双ロール鋳造機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112570676A (zh) * 2020-11-12 2021-03-30 安阳钢铁股份有限公司 一种双流板坯连铸机生产高碳钢的方法
CN113649535A (zh) * 2021-08-06 2021-11-16 东北大学 一种双辊薄带连铸水口装置

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