JP2012151577A - Ponシステム及び帯域割り当て方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ONUにおける余分なバッファ量を削減するとともに、データの伝送遅延を低減させる。
【解決手段】
PONシステム1は、OLT2と複数のONU3とからなり、OLT2は、ONU3から送信される送信データのデータ量を示すReport情報に基づき、ONU3に対して帯域を割り当てる帯域割当処理部14と、ONU3毎にReport情報が関連付けられて格納されるReportテーブル23aと、各ONU3に対して割り当てられた帯域を示すGrant情報が関連付けられて格納されるGrantテーブル23bとを備え、ONU3から送信されたReport情報と、Reportテーブル23aに格納された、当該ONU3に関連付けられたReport情報とを比較し、2つのReport情報が一致する場合に、Grantテーブル23bに格納された、当該ONU3に関連付けられたGrant情報が示す帯域を割り当てる。
【選択図】図5

Description

本発明は、PONシステム及び帯域割り当て方法に関し、特に、複数のONUが接続されたOLTによる、各ONUに対する帯域の割り当てを制御するPONシステム及び帯域割り当て方法に関する。
光通信におけるネットワーク技術として知られているシステムの1つに、PON(Passive Optical Network)システムがある。PONシステムは、複数のユーザで光回線を共有する方式であり、局内装置となる1つのOLT(Optical Line Terminal)に対してユーザ宅等に設置される複数のONU(Optical Network Unit)が接続される。
OLTとONUとの間でデータの送受信を行う場合、OLTは、接続された各ONUに対して帯域を割り当てるが、その際に、各ONUに対して帯域を固定的に割り当てると、帯域に空きや不足が発生することがあり、帯域の利用効率が悪いという問題があった。
そこで、PONシステムにおいては、DBA(Dynamic Bandwidth Allocation;動的帯域割当)と呼ばれる、各ONUに対して効率的に帯域を割り当てるための機能をOLTに搭載している。例えば、特許文献1には、DBA機能を用いて帯域を効率的に割り当てるPONシステムが記載されている。
従来のDBA機能を用いた帯域割り当て方法では、ONUがOLTに対して送信要求を行い、送信データ量が記述されたReportフレームを送信すると、OLTは、受信したReportフレームに基づき各ONUに対して割り当てる帯域を算出し、算出した帯域が記述されたGateフレームをONUに対して送信する。そして、ONUは、受信したGateフレームに基づき送信データをOLTに対して送信する。
このように、DBA機能を用いることにより、通信中のONUの数に応じて帯域を適切に割り当てることができるため、未使用帯域を発生させることなく帯域を効率的に使用することができる。
特開2009−152916号公報
しかしながら、従来のDBA機能を用いたPONシステムにおいて、OLTは、ONUからの送信要求による「Reportフレームの受信」、「割り当て帯域の算出」及び「Gateフレームの送信」という、3つのサイクルでONUに対する帯域の割り当てを行っている。そのため、ONUは、送信要求からデータの送信まで3サイクルだけ待たなくてはならず、この3サイクルの間にデータを蓄積しておくための余分なバッファ量が必要となるという問題があった。
また、ONUによるデータの送信が送信要求から3サイクル後となるため、ONUが大量のデータを送信する場合には、最大で3サイクルの伝送遅延が発生するという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、ONUにおける余分なバッファ量を削減するとともに、データの伝送遅延を低減させることが可能なPONシステム及び帯域割り当て方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、OLTに対して複数のONUが接続され、該複数のONUから前記OLTに対してデータが送信されるPONシステムであって、送信データを蓄積するバッファを備える複数のONUと、前記複数のONUとの間で各種データの送受信を行う送受信部と、ONUから送信される送信データのデータ量を示す送信データ情報に基づき、前記ONUに対して帯域を割り当てる帯域割当処理部と、ONU及び該ONUの送信データ情報が関連付けられて格納される送信データ情報テーブルと、ONU及び該ONUに対して割り当てられた帯域を示す帯域情報が関連付けられて格納される帯域情報テーブルとを備えるOLTとからなり、前記OLTは、ONUから送信された第1の送信データ情報と、前記送信データ情報テーブルに格納され、前記ONUに関連付けられた第2の送信データ情報とを比較し、前記第1及び第2の送信データ情報が一致する場合に、前記帯域情報テーブルに格納され、前記ONUに関連付けられた帯域情報が示す帯域を前記ONUに対して割り当て、前記割り当てられた帯域を示す帯域情報を前記複数のONUに対して送信し、前記ONUは、前記OLTから送信された前記帯域情報に基づき、前記バッファに蓄積されたデータを前記OLTに対して送信することを特徴とする。
そして、本発明によれば、ONUから送信された第1の送信データ情報と、送信データ情報テーブルに格納された、当該ONUに関連付けられた第2の送信データ情報とを比較し、第1及び第2の送信データ情報が一致する場合に、帯域情報テーブルに格納された、当該ONUに関連付けられた帯域情報が示す帯域を割り当てるため、割り当てる帯域を算出する必要がなく、「割り当て帯域の算出処理」サイクルを一定の確率で削減でき、送信データの伝送遅延を低減させることが可能になる。
また、ONUに対して割り当てる帯域を算出する処理を一定の確率で削減できるため、従来の帯域割り当てサイクル時間を想定してONUに設けられるバッファ量を削減することが可能になる。
上記PONシステムにおいて、前記OLTは、前記第1の送信データ情報の所定ビットの値と、前記第2の送信データ情報の所定ビットの値とを比較することにより、前記ONUに対して帯域を割り当てることができる。これにより、送信データ量が過去の送信データ量と同等又は近い場合に、「割り当て帯域の算出処理」サイクルを一定の確率で削減することが可能になる。
上記PONシステムにおいて、前記OLTは、前記第1及び第2の送信データ情報が一致しない場合に、前記ONUに対して割り当てる帯域を算出することができる。
上記PONシステムにおいて、前記OLTは、前記算出した帯域を示す帯域情報を、前記ONUと関連付けて前記帯域情報テーブルに格納することができる。
上記PONシステムにおいて、前記OLTは、前記ONUから送信された送信データ情報を、前記ONUと関連付けて前記送信データ情報テーブルに格納することができる。
上記PONシステムにおいて、前記帯域情報を、前記ONUからの送信データに対する送信開始時刻及び送信量を示す情報とすることができる。
また、本発明は、OLTに対して複数のONUが接続され、該複数のONUから前記OLTに対してデータが送信されるPONシステムの帯域割り当て方法であって、ONUから送信される送信データのデータ量を示す第1の送信データ情報を受信する受信ステップと、受信した前記第1の送信データ情報に基づき、前記ONUに対して帯域を割り当てる帯域割当ステップと、前記割り当てられた帯域を示す帯域情報を前記ONUに対して送信する送信ステップとを備え、前記帯域割当ステップは、前記第1の送信データ情報と、ONU及び該ONUの送信データ情報が関連付けられて格納される送信データ情報テーブルに格納され、前記ONUに関連付けられた第2の送信データ情報とを比較し、前記第1及び第2の送信データ情報が一致する場合に、ONU及び該ONUに対する帯域情報が関連付けられて格納される帯域情報テーブルに格納され、前記ONUに関連付けられた帯域情報が示す帯域を前記ONUに対して割り当てることを特徴とする。そして、本発明によれば、前記発明と同様に、「割り当て帯域の算出処理」サイクルを一定の確率で削減でき、送信データの伝送遅延を低減させることが可能になるとともに、ONUに設けられるバッファ量を削減することが可能になる。
以上のように、本発明によれば、ONUにおける余分なバッファ量を削減するとともに、データの伝送遅延を低減させることが可能になる。
本発明にかかるPONシステムの一実施の形態を示すブロック図である。 OLTの構成の一例を示すブロック図である。 Reportフレームについて説明するための略線図である。 Gateフレームについて説明するための略線図である。 帯域割当処理部の構成の一例を示すブロック図である。 Reportテーブルについて説明するための略線図である。 Grantテーブルについて説明するための略線図である。 PONシステムによるフレームの送信手順について説明するためのシーケンス図である。 帯域割当処理の流れについて説明するためのフローチャートである。 帯域割り当てサイクルについて説明するための略線図であり、(a)は本実施の形態、(b)は従来における帯域割り当てサイクルを示す図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明にかかるPONシステム1の一実施の形態を示し、PONシステム1は、OLT2、複数のONU3A、3B、・・・、3N、及び光スプリッタ4で構成され、ONU3A、3B、・・・、3Nからネットワーク5の間で、伝送すべきデータが格納されたフレームが伝送される。
OLT2は、光ファイバ及び光スプリッタ4を介して複数のONU3A、3B、・・・、3Nと接続され、最大で256台のONU3A、3B、・・・、3Nを接続することができる。また、OLT2には、インターネットや広域イーサネット(登録商標)等のネットワーク5が接続される。PONシステム1において伝送されるフレームは、OLT2からONU3A、3B、・・・、3Nの間では光信号として伝送され、また、OLT2からネットワーク5の間では電気信号として伝送される。
OLT2は、局内に設置され、ONU3A、3B、・・・、3Nから受け取ったフレームのネットワーク5への転送や、ネットワーク5から受け取ったフレームのONU3A、3B、・・・、3Nへの転送を行うとともに、ONU3A、3B、・・・、3Nによるフレームの伝送を効率的に行うために、各ONU3A、3B、・・・、3Nに対する帯域の割り当て等の通信制御を行う。
ONU3A、3B、・・・、3Nは、ユーザ宅等に設置され、PCやテレビジョン受像機、電話等の各種端末装置6A、6B、・・・、6Nが接続される。ONU3A、3B、・・・、3Nは、OLT2からの光信号を電気信号に変換するとともに、端末装置6A、6B、・・・、6Nからの電気信号を光信号に変換してOLT2へ転送する。ONU3A、3B、・・・、3Nは、OLT2へ転送するデータを蓄積するための図示しないバッファを備え、このバッファに蓄積されたデータをフレームに格納してOLT2へ転送する。尚、以下の説明において、ONU3A、3B、・・・、3Nを特に区別する必要がない場合は、単に「ONU3」とする。
図2は、OLT2の構成の一例を示す。OLT2は、光送受信部11、受信振り分け部12、MPCP(Multi Point Control Protocol)部13、帯域割当処理部14、スイッチ部15及び送信選択部16で構成される。
光送受信部11は、各ONU3から受信した光信号を電気信号に変換し、受信したフレームを受信振り分け部12に供給する。また、光送受信部11は、送信選択部16から受け取った電気信号を光信号に変換し、各ONU3に対してフレームを送信する。
受信振り分け部12は、光送受信部11から受け取ったフレームを、ONU3からの送信データが格納された通常フレームと、後述するReportフレームやGateフレーム等の通常フレーム以外のMPCPフレームとに振り分け、MPCPフレームをMPCP部13に供給するとともに、通常フレームをスイッチ部15に供給する。尚、ONU3から送信されたフレームには、フレームの種別を示すフレーム情報が予め格納されており、受信振り分け部12は、このフレーム情報に基づきフレームを振り分ける。
MPCP部13は、MPCPフレームからReportフレームを選別し、Reportフレームに含まれるReport情報を帯域割当処理部14に供給する。尚、MPCPフレームには、ReportフレームやGateフレーム等のメッセージを区別するためのメッセージ情報が予め格納されており、MPCP部13は、このメッセージ情報に基づきMPCPフレームからReportフレームを選別する。また、MPCP部13は、帯域割当処理部14から受け取ったGrant情報をGateフレームに設定し、送信選択部16に供給する。
Reportフレームは、図3に示すように、先頭の8ビットに「LLID(Logical Link ID)」が格納され、それに続く16ビットに「Report Length」が格納される。「LLID」は、各ONU3を識別するための識別子である。LLIDの値は、OLT2に接続されるONU3を登録する際に設定され、各ONU3に対して互いに異なる値が予め割り当てられる。このLLIDを用いることにより、最大で256台のONU3を識別することができる。「Report Length」は、ONU3から送信されるデータのデータ量を示すReport情報が記述される。
Gateフレームは、図4に示すように、先頭の8ビットに「LLID」が格納され、それに続く16ビットに「Grant Length」が格納される。「LLID」は、図3のReportフレームと同様に、ONU3を識別するための識別子である。「Grant Length」は、ONU3に割り当てられた帯域を示すGrant情報が記述される。具体的には、帯域を示すGrant情報は、ONU3から送信されるフレームの送信開始時刻及び送信量である。
説明は図2に戻り、帯域割当処理部14は、各ONU3に対して帯域を割り当てるDBA機能を有し、MPCP部13から受け取ったReport情報に基づき各ONU3に対する帯域割り当て処理を行う。そして、帯域割当処理部14は、帯域割り当て処理により得られるGrant情報をMPCP部13に供給する。尚、帯域割当処理部14による帯域割り当て処理の詳細については、後述する。
スイッチ部15は、受信振り分け部12から受け取った通常フレームを、フレーム内に格納された宛先情報に基づき10Gbps及び1Gbpsのうちいずれかのラインを選択して送信する。また、スイッチ部15は、10Gbps及び1Gbpsのうちいずれかのラインから受信した通常フレームを送信選択部16に供給する。
送信選択部16は、MPCP部13から受け取ったGateフレームや、スイッチ部15から受け取った通常フレームを光送受信部11に供給する。
図5は、帯域割当処理部14の構成の一例を示す。帯域割当処理部14は、比較部21、選択部22、記憶部23及び計算部24で構成される。
記憶部23は、例えばメモリであり、Reportテーブル23a及びGrantテーブル23bが記憶される。Reportテーブル23aには、図6に示すように、各ONU3に設定されたLLIDと、過去に各ONU3から送信されたReportフレームに格納されたReport Length(Report情報)とが関連付けられて格納される。Grantテーブル23bには、図7に示すように、各ONU3に設定されたLLIDと、各ONU3に対して過去に割り当てた帯域を示すGrant Length(Grant情報)とが関連付けられて格納される。
説明は図5に戻り、比較部21は、記憶部23に記憶されたReportテーブル23aから、受信したReportフレームに格納されたLLIDに関連付けられたReport情報を読み出し、MPCP部13から受け取ったReport情報と、Reportテーブル23aから読み出したReport情報とを所定の要領で比較し、2つのReport情報が等しいか否かを判断する。
選択部22は、記憶部23に記憶されたGrantテーブル23bから、受信したReportフレームに格納されたLLIDに関連付けられたGrant情報を読み出し、MPCP部13に供給する。
計算部24は、比較部21による比較の結果に基づき、MPCP部13から受け取ったReport情報と、Reportテーブル23aから読み出したReport情報とが異なる場合に、ONU3に対して割り当てる帯域を算出し、算出結果をGrant情報としてGrantテーブル23bの対応するLLIDに関連付けて格納する。
次に、上記構成を有するPONシステム1の動作について説明する。まず、PONシステム1による通信時のOLT2及びONU3の動作について、図1を参照して概略的に説明する。
OLT2から各ONU3に対する下り方向の通信を行う場合、OLT2は、接続された各ONU3に対する各々のフレームに対して、各ONU3に対応するLLIDを格納するとともに時分割多重化し、多重化により生成されたフレームをすべてのONU3に対して送信する。各ONU3は、OLT2から受信したフレームに格納されたLLIDに基づき、受信したフレームから自身宛のデータのみを抽出し、他のONU3宛のデータを廃棄する。
また、各ONU3からOLT2に対する上り方向の通信を行う場合、各ONU3は、OLT2に対してフレームの送信要求を行う。OLT2は、各ONU3からの送信要求に基づき、各ONU3から送信されるフレームの伝送路上での衝突を回避するように、各ONU3に対する帯域、すなわちフレームの送信タイミング及び送信量を決定し、各ONU3に対して通知する。
各ONU3は、OLT2からの通知に基づき、指示された送信タイミング及び送信量でOLT2に対してフレームを送信する。このとき、ONU3は、送信するフレームに自身のLLIDを格納する。このようにして各ONU3から送信されたフレームは、光スプリッタ4で時分割多重化され、OLT2に送信される。OLT2は、時分割多重化されたフレームを受信し、このフレームに格納されたLLIDに基づき受信したフレームがどのONU3から送信されたフレームであるかを判別し、各ONU3からの情報を取得する。
上り方向の通信によるONU3からOLT2に対するフレームの送信手順について、図8のシーケンス図を参照して詳細に説明する。
まず、ONU3は、OLT2に対して送信するデータをバッファに蓄積する(ステップS1)。次に、ONU3は、バッファに蓄積されたデータの量をReport情報としてReportフレームに設定し、Reportフレームを送信要求としてOLT2に送信する(シーケンスSEQ1)。
OLT2は、受信したReportフレームからReport情報を取り出し、ONU3から送信要求のあったデータのデータ量に基づき帯域割当処理を行い、ONU3に対して割り当てる帯域(フレームの送信タイミング及び送信量)を決定する(ステップS2)。そして、決定した帯域を示すGrant情報をGateフレームに設定し、GateフレームをONU3に対して送信する(シーケンスSEQ2)。
ONU3は、受信したGateフレームからGrant情報を取り出し、指示された送信タイミング及び送信量で、バッファに蓄積されたデータ及び自身のLLIDを格納したフレームをOLT2に送信する。
次に、ONU3からフレームを受信した場合のOLT2の動作について、図2を参照して説明する。
ONU3から送信されたフレームは、OLT2の光送受信部11で受信され、光送受信部11は、このフレームを光信号から電気信号に変換して受信振り分け部12に供給する。受信振り分け部12は、受け取ったフレームに格納されたフレーム情報に基づきフレームの種別を判別し、このフレームがMPCPフレームである場合には、MPCP部13に供給し、通常フレームである場合には、スイッチ部15に供給する。
MPCP部13は、受信振り分け部12から受け取ったMPCPフレームに格納されたメッセージ情報に基づき、MPCPフレームからReportフレームを選別し、Reportフレームに格納されたReport情報を帯域割当処理部14に供給する。帯域割当処理部14は、MPCP部13から受け取ったReport情報に基づき、Reportフレームを送信したONU3に対する帯域を割り当て、割り当てられた帯域の情報であるGrant情報を生成し、MPCP部13に供給する。この帯域割当処理が、図8のステップS2に示す帯域割当処理に対応する。MPCP部13は、帯域割当処理部14から受け取ったGrant情報をGateフレームに設定するとともに、送信先のONU3に対応するLLIDを格納し、Gateフレームを送信選択部16に供給する。
スイッチ部15は、受信振り分け部12から受け取った通常フレームを、フレーム内に格納された宛先情報に基づき10Gbps及び1Gbpsのうちいずれかのラインを選択し、図1のネットワーク5に対して送信する。また、スイッチ部15は、10Gbps及び1Gbpsのうちいずれかのラインを介してネットワーク5から受信した通常フレームを、送信選択部16に供給する。
送信選択部16は、MPCP部13から受け取ったGateフレーム及び/またはスイッチ部15から受け取った通常フレームを光送受信部11に供給する。光送受信部11は、送信選択部16から受け取ったフレームを電気信号から光信号に変換し、すべてのONU3に対してフレームを送信する。
次に、図8のステップS2における帯域割当処理の流れについて説明する。まず、帯域割当処理の説明に先立って、送信データ量と割り当て帯域との関係について説明する。
通常、ONU3からの送信データ量が以前と大きく変わらない場合には、ONU3に対して割り当てられる帯域も、以前と大きく変わらないことがわかっている。このことから、送信データ量を示すReport情報の値が以前と大きく変わらない場合には、割り当てられる帯域を示すGrant情報の値も、以前と大きく変わらないと考えられる。
そこで、ONU3から送信されたReportフレームに格納されたReport情報の値が、過去に受け取ったONU3からのReport情報の値と同等又は近い場合には、ONU3に対して過去に割り当てた帯域をそのまま割り当てることにより、帯域の算出処理を削減することができる。
例えば、16ビットのReport情報のうち上位4ビットの値が、過去のReport情報における上位4ビットの値と等しくなる確率が12%であるとすると、12%の確率で、今回割り当てる帯域が過去に割り当てた帯域と同じになる。そのため、今回割り当てる帯域の算出処理を省略し、過去に割り当てた帯域をそのまま割り当てることにより、ONU3が送信要求を行ってからフレームを送信するまでに行われる、OLT2における「Reportフレームの受信」、「割り当て帯域の算出」及び「Gateフレームの送信」という3つのサイクルのうち、「割り当て帯域の算出」サイクルを12%の確率で削減することができる。
本実施の形態による帯域割当処理では、ONU3からのReport情報の値に基づき、今回のONU3からの送信データ量が以前と同等又は近い場合には、帯域の算出処理を省略し、過去に割り当てた帯域をONU3に対してそのまま割り当てる。
図9は、図8のステップS2における帯域割当処理の流れを示すフローチャートである。OLT2は、ONU3からReportフレームを受信すると、受信したReportフレームに格納されたReport情報が図5のMPCP部13から帯域割当処理部14の比較部21に供給される(ステップS11)。
比較部21は、記憶部23に記憶されたReportテーブル23aを参照し(ステップS12)、OLT2から受信したReportフレームに格納されたLLIDに基づき、Reportテーブル23aにこのLLIDに関連付けられたReport情報が格納されているか否かを判断する(ステップS13)。
ステップS13において、Reportテーブル23aに対応するReport情報が格納されていると判断された場合、比較部21は、Reportテーブル23aに格納された、上述のLLIDに関連付けられたReport情報を読み出す(ステップS14)。そして、比較部21は、帯域割当処理部14から受け取ったReport情報の所定ビット、例えば上位4ビットの値と、Reportテーブル23aから読み出したReport情報の上位4ビットの値とを比較し、所定ビットの値が等しいか否かを判断する(ステップS15)。
ステップS15における比較の結果、2つのReport情報における所定ビットの値がすべて等しいと判断された場合、選択部22は、記憶部23に記憶されたGrantテーブル23bを参照し(ステップS18)、Grantテーブル23bに格納された、上述のLLIDに関連付けられたGrant情報を読み出す(ステップS19)。そして、選択部22は、読み出したGrant情報をMPCP部13に供給する(ステップS20)。
また、比較部21は、MPCP部13から受け取ったReport情報を対応するLLIDに関連付けてReportテーブル23aに格納する(ステップS21)。尚、例えば、このLLIDが設定されたONU3から初めてフレームの送信要求がなされた場合には、このLLIDに関連付けられたReport情報がReportテーブル23aに存在しない。従って、このような場合には、新たにこのLLIDとReport情報とを関連付けて格納する。一方、対応するLLIDに対してReport情報がすでに関連付けられている場合には、Reportテーブル23aのReport情報を更新する。
一方、ステップS13において、Reportテーブル23aに対応するReport情報が格納されていないと判断された場合、及びステップS15において、2つのReport情報における所定ビットの値が異なると判断された場合、計算部24は、帯域割当処理部14から受け取ったReport情報に基づき、ONU3に対して割り当てる帯域を算出する(ステップS16)。
そして、計算部24は、算出した帯域の情報をGrant情報としてGrantテーブル23bの対応するLLIDに関連付けて格納し(ステップS17)、処理がステップS18に移行する。
このとき、対応するLLIDに対してGrant情報がすでに関連付けられている場合には、Grantテーブル23bのGrant情報を更新する。また、対応するLLIDに関連付けられたGrant情報がGrantテーブル23bに存在しない場合には、新たにこのLLIDとGrant情報とを関連付けて格納する。
このように、帯域割当処理部14から受け取ったReport情報の所定ビットの値と、Reportテーブル23aから読み出したReport情報の所定ビットの値とが等しい場合には、帯域を算出することなく、ONU3に対して帯域を割り当てることができる。すなわち、帯域割当処理部14から受け取ったReport情報に基づき、直ちにGrantテーブル23bから読み出したGrant情報を送信することができるため、上述した3サイクルのうち、「割り当て帯域の算出」サイクルを一定の確率で削減することができる。
図10は、帯域割り当てサイクルのタイミングの一例を示し、(a)は本実施の形態、(b)は従来における帯域割り当てサイクルを示す。この例では、各サイクルに要する時間を1msとした場合を示し、「R」が「Reportフレームの受信」、「C」が「割り当て帯域の算出」、「G」が「Gateフレームの送信」サイクルであることを示す。
本実施の形態による帯域割り当てサイクルでは、図10(a)に示すように、一定の確率で「割り当て帯域の算出(C)」サイクルを削減することができ、伝送遅延を1msだけ低減させることができる。これに対して、従来の帯域割り当てサイクルでは、図10(b)に示すように、常に3サイクルが行われる。
尚、上述のようにして「割り当て帯域の算出」サイクルを削減した場合には、あるタイミングにおいて「Gateフレームの送信」サイクルが行われない場合や重複する場合が発生する。例えば、図10(a)に示す時点Aでは「Gateフレームの送信」サイクルが行われず、時点Bでは「Gateフレームの送信」サイクルが重複する。
そこで、本実施の形態では、「Gateフレームの送信」サイクルが行われないタイミング(図10(a)の時点A)において、直前に送信したGrant情報が格納されたGateフレームを再度送信する。従来の帯域割り当てサイクルでは、各サイクル毎にGateフレームを送信しているため、こうすることにより、従来のシステムと同様の手順を保ちつつ、帯域割り当てサイクルを削減することができる。
また、「Gateフレームの送信」サイクルが重複するタイミング(図10(b)の時点B)においては、送信すべき2つのGateフレームのうち、計算部24での算出結果に基づくGrant情報を格納したGateフレームを優先的に送信し、残りのGateフレームを破棄する。これにより、次のサイクルで送信されるReportフレームは、直前のサイクルで算出されたGrant情報を参照しているため、送信するGateフレームに格納されるGrant情報は、直前に算出されたGrant情報となる。
以上のように、本実施の形態によれば、MPCP部13から受け取ったReport情報の所定ビットの値と、Reportテーブル23aから読み出したReport情報の所定ビットの値とが等しい場合には、割り当てる帯域を算出することなく、対象のONU3に対して過去に設定した帯域を割り当て、「割り当て帯域の算出」サイクルを一定の確率で削減するため、データの伝送遅延を低減させることができる。
また、本実施の形態によれば、帯域割り当てサイクルに要する時間を一定の確率で削減できるため、従来の帯域割り当てサイクル時間を想定してONU3に設けられるバッファ量を削減することができる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は、上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、この例では、帯域割当処理部14から受け取ったReport情報の上位4ビットの値と、Reportテーブル23aから読み出したReport情報の上位4ビットの値とを比較するが、これはこの例に限られず、比較するビット数を適宜変更してもよい。
例えば、比較するビット数を増やした場合には、比較するビットの値が等しくなる確率が低下するため、「割り当て帯域の算出」サイクルの削減効果が低下するが、割り当てる帯域の精度を向上させることができる。また、例えば、比較するビット数を減らした場合には、比較するビットの値が等しくなる確率が上昇するため、割り当てる帯域の精度が低下するが、「割り当て帯域の算出」サイクルの削減効果を増大させることができる。
1 PONシステム
2 OLT
3(3A、3B、・・・、3N) ONU
4 光スプリッタ
5 ネットワーク
6(6A、6B、・・・、6N) 端末装置
11 光送受信部
12 受信振り分け部
13 MPCP部
14 帯域割当処理部
15 スイッチ部
16 送信選択部
21 比較部
22 選択部
23 記憶部
23a Reportテーブル
23b Grantテーブル
24 計算部

Claims (7)

  1. OLT(Optical Line Terminal)に対して複数のONU(Optical Network Unit)が接続され、該複数のONUから前記OLTに対してデータが送信されるPON(Passive Optical Network)システムであって、
    送信データを蓄積するバッファを備える複数のONUと、
    前記複数のONUとの間で各種データの送受信を行う送受信部と、
    ONUから送信される送信データのデータ量を示す送信データ情報に基づき、前記ONUに対して帯域を割り当てる帯域割当処理部と、
    ONU及び該ONUの送信データ情報が関連付けられて格納される送信データ情報テーブルと、
    ONU及び該ONUに対して割り当てられた帯域を示す帯域情報が関連付けられて格納される帯域情報テーブルとを備えるOLTとからなり、
    前記OLTは、
    ONUから送信された第1の送信データ情報と、前記送信データ情報テーブルに格納され、前記ONUに関連付けられた第2の送信データ情報とを比較し、前記第1及び第2の送信データ情報が一致する場合に、前記帯域情報テーブルに格納され、前記ONUに関連付けられた帯域情報が示す帯域を前記ONUに対して割り当て、
    前記割り当てられた帯域を示す帯域情報を前記複数のONUに対して送信し、
    前記ONUは、
    前記OLTから送信された前記帯域情報に基づき、前記バッファに蓄積されたデータを前記OLTに対して送信することを特徴とするPONシステム。
  2. 前記OLTは、前記第1の送信データ情報の所定ビットの値と、前記第2の送信データ情報の所定ビットの値とを比較することにより、前記ONUに対して帯域を割り当てることを特徴とする請求項1に記載のPONシステム。
  3. 前記OLTは、
    前記第1及び第2の送信データ情報が一致しない場合に、前記ONUに対して割り当てる帯域を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載のPONシステム。
  4. 前記OLTは、
    前記算出した帯域を示す帯域情報を、前記ONUと関連付けて前記帯域情報テーブルに格納することを特徴とする請求項3に記載のPONシステム。
  5. 前記OLTは、
    前記ONUから送信された送信データ情報を、前記ONUと関連付けて前記送信データ情報テーブルに格納することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のPONシステム。
  6. 前記帯域情報は、
    前記ONUからの送信データに対する送信開始時刻及び送信量を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のPONシステム。
  7. OLT(Optical Line Terminal)に対して複数のONU(Optical Network Unit)が接続され、該複数のONUから前記OLTに対してデータが送信されるPON(Passive Optical Network)システムの帯域割り当て方法であって、
    ONUから送信される送信データのデータ量を示す第1の送信データ情報を受信する受信ステップと、
    受信した前記第1の送信データ情報に基づき、前記ONUに対して帯域を割り当てる帯域割当ステップと、
    前記割り当てられた帯域を示す帯域情報を前記ONUに対して送信する送信ステップとを備え、
    前記帯域割当ステップは、
    前記第1の送信データ情報と、ONU及び該ONUの送信データ情報が関連付けられて格納される送信データ情報テーブルに格納され、前記ONUに関連付けられた第2の送信データ情報とを比較し、前記第1及び第2の送信データ情報が一致する場合に、ONU及び該ONUに対する帯域情報が関連付けられて格納される帯域情報テーブルに格納され、前記ONUに関連付けられた帯域情報が示す帯域を前記ONUに対して割り当てることを特徴とする帯域割り当て方法。
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