JP2012151042A - 無電極照明器具 - Google Patents

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Hiroshi Ogasawara
宏 小笠原
Atsunori Okada
淳典 岡田
Shinichi Anami
真一 阿南
Koji Hiramatsu
宏司 平松
Ryusuke Ura
竜介 浦
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Abstract

【課題】簡易な構成で、透光性パネルに付着した汚れによる光束低下を防止することができる無電極照明器具を提供する。
【解決手段】無電極放電灯1と、無電極放電灯1に近接配置された誘導コイルL1と、誘導コイルL1に交流電流を供給する点灯装置3と、無電極放電灯1が照射する光を透過させる前面パネル5と、誘導コイルL1に磁気結合された電源用コイルL2と、誘導コイルL1に交流電流が供給されることで電源用コイルL2に誘起される誘導起電力によって駆動されるモーター81と、モーター81が駆動することによって、前面パネル5の前面を摺動するワイパー7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、無電極照明器具に関するものである。
従来から、例えばガラスのような透光性を有する材料からなるバルブに放電ガスが封入されてなる無電極放電灯を点灯させる無電極照明器具が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
この種の無電極照明器具は、図7に示すように、無電極放電灯1とパワーカプラ2と点灯装置3と反射鏡4と前面パネル5と器具本体6とで構成されている。点灯装置3は、器具本体6に収納されており、パワーカプラ2に収納された誘導コイルL1に交流電流を供給する。また、無電極放電灯1は、バルブ内にパワーカプラ2が挿入されるキャビティを有しており、無電極放電灯1を器具本体6に取り付けることによって、キャビティにパワーカプラ2が挿入される。すなわち、誘導コイルL1は、無電極放電灯1に近接配置される。
そして、点灯装置3から誘導コイルL1に対して高周波の交流電流を供給することにより、無電極放電灯1のバルブ内に高周波電磁界が発生する。この高周波電磁界によって無電極放電灯1のバルブ内にアーク放電が発生すると、励起された放電ガスが紫外線を放出する。無電極放電灯1のバルブの内面には蛍光体が塗布されており、この蛍光体によって上記紫外線が可視光に変換されることにより、無電極放電灯1は発光する。また、無電極放電灯1は、内面が鏡面素材で構成された椀型の反射鏡4に収納されており、無電極放電灯1が照射する光を反射し、反射鏡4の開口に向かって照射することができる。
また、無電極放電灯1に埃等が付着して汚れ、光束が低下することを防止するために、反射鏡4の開口を覆うように、光を透過させる前面パネル5(透光性パネル)が設けられている。すなわち、前面パネル5と反射鏡4と器具本体6とで無電極放電灯1を覆うことによって、無電極放電灯1に埃等が付着することを防止し、汚れによる光束低下を防止することができる。
特開2010−272476号公報
無電極放電灯1は、前面パネル5と反射鏡4と器具本体6とで覆われているため、無電極放電灯1が汚れることは防止することができるが、外部に露出している前面パネル5に埃等が付着して汚れるおそれがあった。それによって、前面パネル5を介して照射される光の光束が低下するおそれがあった。
また、無電極放電灯1は、電極がなく一般的に寿命が長いため交換する頻度が少ない。そのため、交換作業が困難な高所などに無電極照明器具が用いられることが多く、ユーザーが前面パネル5を清掃するのは困難であった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で、透光性パネルに付着した汚れによる光束低下を防止することができる無電極照明器具を提供することにある。
本発明の無電極照明器具は、無電極放電灯と、前記無電極放電灯に近接配置された誘導コイルと、前記誘導コイルに交流電流を供給する点灯装置と、前記無電極放電灯が照射する光を透過させる透光性パネルと、前記誘導コイルに磁気結合された電源用コイルと、前記誘導コイルに交流電流が供給されることで前記電源用コイルに誘起される誘導起電力によって駆動されるモーターと、前記モーターが駆動することによって、前記透光性パネルの少なくとも一面を摺動するワイパーとを備えることを特徴とする。
この無電極照明器具において、前記誘導コイルと前記無電極放電灯とを含んで構成される第1の共振回路と、前記電源用コイルと並列接続されたコンデンサとを供え、前記電源用コイルと前記コンデンサとで第2の共振回路を構成し、前記点灯装置は、所定時間の間、前記誘導コイルに供給する交流電流の周波数を、前記第2の共振回路の共振周波数近傍に設定することで前記モーターを駆動させた後に、前記誘導コイルに供給する交流電流の周波数を、前記第1の共振回路の共振周波数に近づけるように変動させることで前記無電極放電灯を始動させることが好ましい。
以上説明したように、本発明では、簡易な構成で、透光性パネルに付着した汚れによる光束低下を防止することができるという効果がある。
本発明の実施形態の無電極照明器具の分解斜視図である。 同上のワイパー駆動部の回路構成図である。 同上の前面パネル,ワイパー駆動部,ワイパーの一部断面図である。 同上の駆動周波数に対する誘導コイルの両端電圧の関係を示すグラフである。 同上の駆動周波数の変動を示すグラフである。 同上の複数のワイパーを設けた外観図である。 従来の無電極照明器具の分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
本実施形態の無電極照明器具の分解斜視図を図1に示す。本実施形態の無電極照明器具は、無電極放電灯1と、パワーカプラ2と、点灯装置3と、反射鏡4と、前面パネル5と、器具本体6と、ワイパー7と、ワイパー駆動部8とで構成されている。
点灯装置3は、矩形箱状に形成された器具本体6に収納されている。また、器具本体6の一面から突出するように筒状のパワーカプラ2が設けられており、このパワーカプラ2には、点灯装置3に電気的に接続された誘導コイルL1が収納されている。なお、器具本体6の一面側を前方と規定し、以下説明する。そして、点灯装置3は、外部から電源供給されることによって、周波数が可変自在に構成された交流電流を誘導コイルL1に供給する。
また、器具本体6の前面には、無電極放電灯1が取り付けられるソケット81が設けられている。無電極放電灯1は、バルブ内にパワーカプラ2が挿入されるキャビティを有している。そして、ソケット81に取り付けられることによって、キャビティにパワーカプラ2が挿入する。すなわち、誘導コイルL1が無電極放電灯1に近接配置されることとなる。そして、点灯装置3に具備されたコンデンサ(図示なし)と誘導コイルL1と無電極放電灯1とを含んで、第1の共振回路を構成している。
また、無電極放電灯1を覆うように、器具本体6の前面に反射鏡4が取り付けられる。反射鏡4は、前方に向かうにつれて拡径された略椀型に形成され、その後端側が器具本体4に取り付けられる。また反射鏡4の前端に形成される開口には、略円形の前面パネル5(透光性パネル)が設けられる。前面パネル5は、ガラスなどの透光性材料で形成されており、無電極放電灯1が照射する光を透過させる。また、反射鏡4の内面は、無電極放電灯1が照射する光を反射させる鏡面材料で形成されており、無電極放電灯1が照射する光を反射し前面パネル5を介して前方に照射する。
また、本実施形態の無電極照明器具は、前面パネル5の前面にワイパー7およびワイパー駆動部8が設けられる。図2に示すように、ワイパー駆動部8は、モーター81と電源用コイルL2とコンデンサC1と整流回路82とで構成されており、略円形に形成された前面パネル5の略中央部に設けられている。
電源用コイルL2はパワーカプラ2に収納された誘導コイルL1に磁気結合されており、電源用コイルL2に並列接続されたコンデンサC1とで第2の共振回路83を構成している。そして、点灯装置3から誘導コイルL1に交流電流が供給されることによって、電源用コイルL2に誘導起電力が誘起され、この誘導起電力を整流回路82に出力する。整流回路82は、ダイオードブリッジなどで構成されており、誘導起電力を整流して脈流電圧をモーター81に供給することで、モーター81を駆動する。
また、図3に示すように、整流回路82と第2の共振回路83とからなる回路部84とモーター81とが一体形成されており、回路部84の一面が前面パネル5に貼り付けられ、回路部84の他面にモーター81が設けられている。そして、ワイパー駆動部8は、モーター81の回転軸と同軸に構成された軸部85を備えており、モーター81が回転駆動することによって、軸部85が回転する。
また、軸部85の外周面には、棒状のワイパー7が取り付けられている。ワイパー7は、前面パネル5の半径と略同一の長さであり、ワイパー7の後端が前面パネル5の前面に当接している。そして、モーター81が回転駆動し軸部85が回転することによって、ワイパー7は、軸部85を中心に前面パネル5の前面を回転摺動する。
以下に、ワイパー7の駆動方法について、図4,図5を用いて説明する。図4は、誘導コイルL1に供給される交流電流の周波数(以下、駆動周波数と称す)に対する誘導コイルL1の両端電圧Vxの関係を示している。なお、図4におけるY1は無電極放電灯1の消灯状態の関係を示し、Y2は無電極放電灯1の点灯状態の関係を示している。図5は、無電極照明器具に電源投入後における、点灯装置3が誘導コイルL1に供給する交流電流の駆動周波数の変動を示すグラフである。
ワイパー7を駆動するワイパー駆動部8は、電源用コイルL2とコンデンサC1とで構成された第2の共振回路83を備えている。この第2の共振回路83の共振周波数f0は、無電極放電灯1を始動させるときに誘導コイルL1に供給する交流電流の周波数(始動開始周波数f1)よりも十分に高く設定されている。そして、駆動周波数を共振周波数f0とすることで、誘導コイルL1から電源用コイルL2への受電量が上昇し、モーター81を駆動するのに必要な誘導起電力が電源用コイルL2に発生して、モーター81を回転駆動する。
本実施形態では、図5に示すように無電極照明器具に電源投入されると、まず所定期間T1の間、点灯装置3は、駆動周波数を第2の共振回路83の共振周波数f0に設定して、モーター81を駆動する。それによって、ワイパー7が前面パネル5の前面を回転摺動し、前面パネル5に付着した埃等を除去する清掃を行う。
そして、電源投入から所定時間T1経過後の時間t1において、点灯装置3は駆動周波数を始動開始周波数f1に設定する。図4に示すように、始動開始周波数f1は、第2の共振回路83の共振周波数f0よりも低く、かつ第1の共振回路の共振周波数faよりも高い値に設定されている。そして、点灯装置3は、駆動周波数を始動開始周波数f1から共振周波数faに近づけるように変動させる。上記のように駆動周波数を変動させることで、誘導コイルL1の両端電圧VxがVx1から上昇し、Vx2に到達した時点で無電極放電灯1が始動する。
そして、無電極放電灯1の始動後において、点灯装置3は、駆動周波数を第1の共振回路の共振周波数faよりも低い点灯周波数f2に設定する。そして、図5に示すように、駆動周波数を点灯周波数f2まで変動させた時間t2以降は、駆動周波数を点灯周波数f2に維持することで無電極放電灯1の点灯を維持する。
なお、第1の共振回路の共振周波数faと第2の共振回路83の共振周波数f0とは互いに異なっており、共振周波数f0は共振周波数faよりも十分に高い値に設定されている。したがって、モーター81を駆動するために、駆動周波数を共振周波数f0に設定した場合、図4に示すように誘導コイルL1の両端電圧VxはVx3(<Vx1)となる。そのため、モーター81を駆動させる動作を行っている場合は、無電極放電灯1を始動させるために必要な電力が無電極放電灯1に供給されないので、無電極放電灯1が始動することはない。
また、無電極放電灯1を始動・点灯させるときの駆動周波数は、第2の共振回路83の共振周波数f0から遠ざかるように変動させる。そのため、無電極放電灯1を始動・点灯させる動作を行っている場合は、電源用コイルL2に誘起される誘導起電力が減少するので、モーター81は停止する。
すなわち、モーター81の駆動と、無電極放電灯1の始動・点灯との動作を同時に行われることはなく、いずれか一方の動作のみが行われる。
また、本実施形態の無電極照明器具は、モーター81の駆動と、無電極放電灯1の始動・点灯との動作を切り替える切替スイッチや制御回路等が必要ない。すなわち、本実施形態の無電極照明器具は、駆動周波数を変動させるという簡易な構成で、モーター81の駆動,無電極放電灯1の始動・点灯の動作を行うことができる。
また、本実施形態の無電極照明器具は、無電極放電灯1を点灯させる度に、前面パネル5にワイパー7を摺動させることで、前面パネル5に付着した埃等の汚れを除去し、前面パネル5の汚れを防止することができる。それによって、前面パネル5の汚れによる光束低下を防止することができる。
また、本実施形態のワイパー駆動部8は、無電極放電灯1の点灯に用いる誘導コイルL1から電源供給されるので、別体の電源を用いる必要がなく、コストを低減させることができる。
また、ワイパー駆動部8は、誘導コイルL1と非接触で駆動するため、複雑な配線や施工が必要なく、前面パネル5にワイパー駆動部8を貼り付けるという簡易な構成で、前面パネル5の汚れを防止することができる。
なお、モーター81を駆動させる際における駆動周波数は、共振周波数f0に限定するものではなく、モーター81を駆動させるのに必要な誘導起電力を電源用コイルL2に誘起させることができる周波数であればよい。例えば、モーター81を駆動させる際における駆動周波数は、共振周波数f0近傍の周波数であってもよい。
また、本実施形態では、軸部85に1本のワイパー7が取り付けられているが、ワイパー7の本数は1本に限定するものではない。例えば、図6に示すように、4本のワイパー7を、軸部85を中心に90度間隔で設けて十字状に形成してもよい。それによって、ワイパー7による前面パネル5の汚れを除去する効率が向上するので、モーター81を駆動させる時間を短縮させることができる。
また、ワイパー7およびワイパー駆動部8を前面パネル5の後面側に設けて、前面パネル5の後面の汚れを除去するように構成してもよい。
1 無電極放電灯
2 パワーカプラ
3 点灯装置
4 反射鏡
5 前面パネル(透光性パネル)
6 器具本体
7 ワイパー
8 ワイパー駆動部
L1 誘導コイル

Claims (2)

  1. 無電極放電灯と、
    前記無電極放電灯に近接配置された誘導コイルと、
    前記誘導コイルに交流電流を供給する点灯装置と、
    前記無電極放電灯が照射する光を透過させる透光性パネルと、
    前記誘導コイルに磁気結合された電源用コイルと、
    前記誘導コイルに交流電流が供給されることで前記電源用コイルに誘起される誘導起電力によって駆動されるモーターと、
    前記モーターが駆動することによって、前記透光性パネルの少なくとも一面を摺動するワイパーとを備えることを特徴とする無電極照明器具。
  2. 前記誘導コイルと前記無電極放電灯とを含んで構成される第1の共振回路と、
    前記電源用コイルと並列接続されたコンデンサとを供え、
    前記電源用コイルと前記コンデンサとで第2の共振回路を構成し、
    前記点灯装置は、所定時間の間、前記誘導コイルに供給する交流電流の周波数を、前記第2の共振回路の共振周波数近傍に設定することで前記モーターを駆動させた後に、前記誘導コイルに供給する交流電流の周波数を、前記第1の共振回路の共振周波数に近づけるように変動させることで前記無電極放電灯を始動させることを特徴とする請求項1記載の無電極照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108413353A (zh) * 2018-03-12 2018-08-17 魏菲 一种带有自清洁功能的灯罩

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