JP2012150878A - 低抵抗キャップ構造を有する磁気読取りセンサを製造する方法 - Google Patents

低抵抗キャップ構造を有する磁気読取りセンサを製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低抵抗キャップ構造を有する磁気読取りセンサを製造する方法を提供する。
【解決手段】センサのキャッピング層内での酸化物形成をなくすことによって、センサの面積抵抗を減少させ、MR比を減少させる磁気センサを製造する方法。本方法は、センサ積重体を覆って形成された多層キャッピング構造を有する、センサ積重体を形成することを含む。多層キャッピング構造は、第1、第2、第3、および第4の層を含みうる。第2の層は、容易に酸化されず、第1の層と異なる材料から構成される。センサは、炭素ハードマスクを含むマスクを使用して形成されうる。センサ積重体が、イオンミリングによって形成された後、ハードマスクは、反応性イオンエッチングによって除去されうる。その後、除去プロセスが、第2の層の存在を検出する2次イオン質量分析などの終点検出方法を使用して、キャッピング層構造の第2、第3、第4の層を除去するために実施される。
【選択図】図8

Description

本発明は、磁気抵抗センサに関し、より詳細には、キャッピング層の酸化を防止し、それにより、キャッピング層を通る電気抵抗を減少させることによってセンサの面積抵抗が減少するセンサを製造する方法に関する。
コンピュータの心臓部は、磁気ディスクドライブと呼ばれる組立体である。磁気ディスクドライブは、回転磁気ディスク、回転磁気ディスクの表面に隣接するサスペンションアームによって懸垂保持される書込みおよび読取りヘッド、ならびに、読取りおよび書込みヘッドを、回転ディスク上の選択された環状トラックにわたって配置するためにサスペンションアームを揺動させるアクチュエータを含む。読取りおよび書込みヘッドは、エアベアリング面(air bearing surface)(ABS)を有するスライダ上に直接位置付けられる。サスペンションアームは、ディスクが回転していないとき、ディスクの表面に接触状態になるようにスライダをバイアスさせるが、ディスクが回転すると、エアが、回転ディスクによって渦巻く。スライダがエアベアリング上に載ると、書込みおよび読取りヘッドは、回転ディスクに磁気インプレッション(magnetic impression)を書込み、また、回転ディスクから磁気インプレッションを読出すために使用される。読取りおよび書込みヘッドは、書込みおよび読取り機能を実装するコンピュータプログラムに従って動作する処理回路要素(circuitry)に接続される。
書込みヘッドは、少なくとも、コイル、書込み磁極、および1つまたは複数のリターン磁極を含む。電流がコイルを流れると、その結果得られる磁場によって、磁束が書込み磁極を流れ、書込み磁極の先端から書込み磁場(magnetic write field)が放出されることになる。この磁場は、隣接する磁気ディスクの一部分を局所的に磁化するのに十分に強く、それにより、1ビットのデータ(a bit of data)が記録される。書込み磁場は、その後、磁気媒体の磁気的に柔らかい下層を移動して、書込みヘッドのリターン磁極に戻る。
巨大磁気抵抗(Giant Magnetoresistive)(GMR)センサまたはトンネル接合磁気抵抗(Tunnel Junction Magnetoresistive)(TMR)センサなどの磁気抵抗センサが、磁気媒体から磁気信号を読取るために使用されうる。センサは、被ピン止め層(pinned layer)および自由層と以下で呼ばれる、第1の強磁性層と第2の強磁性層との間に挟まれた非磁性導電性層(センサがGMRセンサである場合)または薄い非磁性電気絶縁バリア層(センサがTMRセンサである場合)を含む。磁気シールドは、センサ積重体の上および下に位置決めされ、また、電流が自由層、スペーサ層、および被ピン止め層の平面に垂直に移動するように(平面に垂直な電流(current perpendicular to the plane)(CPP)動作モード)、第1および第2の電気リード線として機能しうる。被ピン止め層の磁化方向は、エアベアリング面(ABS)に垂直にピン止めされ、自由層の磁化方向はABSに平行に位置付けられるが、外部磁場に応答して自由に回転できる。被ピン止め層の磁化は、通常、反強磁性層との交換結合によって固定される。
被ピン止め層および自由層の磁化が、互いに対して平行であるとき、伝導電子の散乱が最小になり、被ピン止め層および自由層の磁化が逆平行であるとき、伝導電子の散乱が最大になる。読取りモードでは、スピンバルブセンサ(spin valve sensor)の抵抗は、回転ディスクからの磁場の大きさに関してほぼ直線的に変化する。センス電流がスピンバルブセンサを通って伝導すると、抵抗変化は、再生信号として検出され処理される電位変化をもたらす。
磁気抵抗センサはまた、通常は自由層の上に形成される、センサ積重体の上部に形成されるキャッピング層を含む。Taなどの材料で構成されうるこのキャッピング層は、被ピン止め層構造の磁化を固定するために使用される高温アニーリングなどの種々の製造プロセス中に自由層を保護する。
磁気抵抗センサの総合性能に影響を及ぼすパラメータの1つは、センサの面積抵抗である。センサを通した電子のスピン配向(orientation)から生じるTMR効果またはGMR効果の産物ではないこの抵抗は、センサによって生成される総合信号を減少させる。この面積抵抗に不利になるように影響を及ぼしうる因子の1つは、キャッピング層の酸化である。現行の製造プロセスは、キャッピング層の酸化をもたらし、このキャッピング層を通る電気抵抗を増加させる。
本発明は、磁気センサを製造する方法を提供し、本方法は、キャッピング層で覆われたセンサ積重体を形成することを含む。キャッピング層は、Ruを含む第1の層と、第1の層を覆って形成される、容易に酸化されない材料を含む第2の層と、第2の層を覆って形成される第3の層と、第3の層を覆って形成される第4の層と、を含む。その後、除去プロセスが、第2、第3、および第4の層を除去するために実施され、第1の層の少なくとも一部分が残る。
センサ積重体は、センサ層に満ちたフィルムを堆積させること、センサ層を覆ってマスク構造(ハードマスク層を含む)を形成すること、および、マスク構造によって保護されないセンサ層およびキャッピング層の一部を除去するためにイオンミリングを実施すること、によって画定されうる。その後、残りのハードマスクを除去するために反応性イオンミリングが実施されうる。
この反応性イオンエッチングは、第3および第4の層の酸化をもたらしうるが、この酸化は、第1および第2の層のレベルまで達しない。これは、第2の層が、Ir、Rh、Pd、またはPtなどの、容易に酸化されることができない材料(第3の層よりも酸化され難い材料)で構成されているからである。これはまた、第3の層(Taでありうる)が、第3の層の全体にわたって酸化が広がらないほどに十分に厚い(たとえば、少なくとも20Å)からである。
第1および第2の層が酸化されないことから、第2の層が全て除去されたことを保証するため、除去プロセスが終了されるべき時を正確に判定する終点検出プロセスが使用されうる。これは、酸化物を含まず、したがって非常に低い電気抵抗を有するキャッピング層を完成したヘッド内に残し、面積抵抗(area resistance)(RA)の減少およびMR比の増加をもたらす。
本発明のこれらまたは他の特徴および利点は、図に関連して考えられる好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読むことによって明らかになるであろう。図では、同じ参照数字は、全体を通して同じ要素を示す。
本発明の特質および利点ならびに好ましい使用形態をより完全に理解するために、正確な縮尺ではない添付図面に関連して読まれる以下の詳細な説明が、参照されるべきである。
本発明が具現化されてもよいディスクドライブシステムの概略図である。 スライダ上の磁気ヘッドの場所を示すスライダのABS視図である。 本発明の方法によって構成されてもよい磁気抵抗センサの例のABS視図である。 本発明の一実施形態による、磁気抵抗センサを製造する方法を示す、製造の種々の中間ステージにおける磁気抵抗センサの図である。 本発明の一実施形態による、磁気抵抗センサを製造する方法を示す、製造の種々の中間ステージにおける磁気抵抗センサの図である。 本発明の一実施形態による、磁気抵抗センサを製造する方法を示す、製造の種々の中間ステージにおける磁気抵抗センサの図である。 本発明の一実施形態による、磁気抵抗センサを製造する方法を示す、製造の種々の中間ステージにおける磁気抵抗センサの図である。 本発明の一実施形態による、磁気抵抗センサを製造する方法を示す、製造の種々の中間ステージにおける磁気抵抗センサの図である。 本発明の一実施形態による、磁気抵抗センサを製造する方法を示す、製造の種々の中間ステージにおける磁気抵抗センサの図である。 種々のキャッピング層構造についてのスペクトル強度を示すグラフである。 種々のキャッピング層構造についてのスペクトル強度を示すグラフである。 種々のキャッピング層構造についてのスペクトル強度を示すグラフである。 種々のキャッピング層構造についてのスペクトル強度を示すグラフである。 種々のキャッピング層構造についてのスペクトル強度を示すグラフである。 種々のキャッピング層構造についてのスペクトル強度を示すグラフである。 種々のキャッピング層構造についてのRAおよびMR特性を示す表である。
以下の説明は、本発明を実行するために現在のところ考えられる最良の実施形態である。本説明は、本発明の一般的な原理を示すために行われ、本明細書で請求される発明の概念を制限することを意図しない。
ここで図1を参照して、本発明を具現化するディスクドライブ100が示される。図1に示すように、少なくとも1つの回転可能磁気ディスク112は、スピンドル114上で支持され、ディスクドライブモータ118によって回転する。各ディスク上での磁気記録は、磁気ディスク112上の同心データトラックの環状パターン(図示せず)の形態である。
少なくとも1つのスライダ113は、磁気ディスク112の近くに位置決めされ、各スライダ113は、1つまたは複数の磁気ヘッド組立体121を支持する。磁気ディスクが回転するにつれて、スライダ113は、所望のデータが書込まれる磁気ディスクの異なるトラックに磁気ヘッド組立体121がアクセスするように、ディスク表面122にわたって半径方向に内側にまた外側に移動する。各スライダ113は、サスペンション115によってアクチュエータアーム119に取付けられる。サスペンション115は、スライダ113をディスク表面122に対してバイアスさせるわずかなばね力を提供する。各アクチュエータアーム119は、アクチュエータ手段127に取付けられる。図1に示すアクチュエータ手段127は、ボイスコイルモータ(VCM)であってよい。VCMは、固定磁界内で可動のコイルを備え、コイル移動の方向および速度は、コントローラ129によって供給されるモータ電流信号によって制御される。
ディスク記憶システムの動作中に、磁気ディスク112の回転は、スライダ113とディスク表面122との間にエアベアリングを生成し、スライダに上向き力または揚力を及ぼす。そのため、エアベアリングは、通常動作中に、サスペンション115のわずかなばね力と釣り合い、狭く、実質的に一定の間隔だけ、ディスク表面から離れかつディスク表面のわずか上のところでスライダ113を支持する。
ディスク記憶システムの種々のコンポーネントは、アクセス制御信号および内部クロック信号などの、制御ユニット129によって生成される制御信号によって、動作中に、制御される。通常、制御ユニット129は、ロジック制御回路、記憶手段、およびマイクロプロセッサを備える。制御ユニット129は、種々のシステム動作を制御するために、ライン123上のドライブモータ制御信号およびライン128上のヘッド位置およびシーク制御信号などの制御信号を生成する。ライン128上の制御信号は、スライダ113を、ディスク112上の所望のデータトラックに最適に移動させ位置決めするために、所望の電流プロファイルを提供する。書込みおよび読取り信号は、記録チャネル125によって書込みおよび読取りヘッド121に、また書込みおよび読取りヘッド121から、伝達される。
図2を参照して、スライダ113内の磁気ヘッド121の配向(orientation)をより詳細に見ることができる。図2は、スライダ113のABS視図であり、示すように、誘導書込みヘッドおよび読取りセンサを含む磁気ヘッドは、スライダのトレーリングエッジに位置付けられる。典型的な磁気ディスク記憶システムおよび図1の添付図の上記説明は、説明のみを目的としている。ディスク記憶システムが、多数のディスクおよびアクチュエータを含んでもよく、また、各アクチュエータがいくつかのスライダを支持してもよいことが明らかである。
図3は、本発明の方法に従って構成されうる磁気抵抗センサ構造300の例を示す。エアベアリング面(ABS)から見たセンサ構造300として示される。センサ300は、導電性リード線としても機能する、第1の導電性磁気シールド304と第2の導電性磁気シールド306との間に挟まれるセンサ積重体302を含む。
センサ積重体302は、磁性被ピン止め層構造310と磁性自由層構造312との間に挟まれる非磁性層308を含みうる。非磁性層308は、センサ300が巨大磁気抵抗(GMR)センサである場合、導電性材料であることができ、センサがトンネル接合磁気抵抗(TMR)センサである場合、薄い電気絶縁材料層でありうる。
被ピン止め層構造310は、第1および第2の磁性層314、316を含むことができ、Ruなどの非磁性逆平行結合層318が第1の磁性層314と第2の磁性層316との間に挟まれる。第1の磁性層314は、ABSに垂直な第1の方向にピン止めされた磁化を有する。このピン止めは、IrMnなどの反強磁性材料320の層との交換結合の結果である。第2の磁性層316は、逆平行結合層318にわたる第1の磁性層314と第2の磁性層316との間の逆平行結合の結果として、第1の方向に逆平行である第2の方向にピン止めされた磁化を有する。
磁性自由層312は、ABSに関して全体的に平行であるが、磁場に応答して自由に移動できる方向にバイアスされる磁化を有する。自由層のバイアスは、第1および第2のハード磁性バイアス層322、324との静磁(magnetostatic)結合によって提供される。1つまたは複数のシード層326が、センサ積重体302の底部に設けられることで、センサ積重体302上に堆積されるセンサ積重体302の他の層の所望の結晶粒成長(grain growth)が保証されてもよい。
Taなどのキャッピング層328は、製造中に下地層を保護するためにセンサ積重体の上部に設けられる。キャッピング層328は、有利には、酸化されない非磁性の導電性金属で構成される。好ましくは、キャッピング層328はRuで構成される。キャッピング層328は、キャッピング層の酸化を防止し、それにより、磁気抵抗センサの面積抵抗を減少させ、総合性能を改善する、本明細書において以下で詳細に述べる方法によって構成される。
さらに、薄い絶縁層330が、センサ積重体302の両側に、また、少なくとも底部リード線/シールド304にわたって設けられ、磁性バイアス層322、324からセンス電流が分流(shunt)されることを防止する。非磁性ハードバイアスキャップ層330は、ハードバイアス層322、324のそれぞれの上部に設けられ、ハードバイアス層322、324とシールド306との間の磁気空間を提供する。
図4〜9は、改善された、減少した面積抵抗(RA)を得るために、酸化されないキャッピング層328を有する磁気抵抗センサを製造する方法を示す。特に図4を参照して、一連のセンサ層302は、シールド304を覆って堆積される。一連のセンサ層302は、図3に関して上述した層326、320、314、318、316、308、312、328を含みうる。
一連の層402は、センサ層302を覆って堆積される。この一連のセンサ層402は、図3で上述した、完成したセンサのキャッピング層になる第1の層328を含む。この第1の層328は、好ましくはRuで構成される。
一連のキャッピング層402はまた、第1の層328を覆って形成される第2のキャッピング層404を含む。第2の層404は、容易に酸化し得ない材料で構成される。第2の層404はまた、終点検出のために、第1の層328と異なる材料で構成される。そのために、第2の層404は、Ir、Rh、Pd、Ptの任意の1つ、または、これらの材料の少なくとも1つを含む非磁性層でありうる。第2のキャッピング層404は、好ましくはIrである。第3のキャッピング層406は、Ta、Ti、Zr、Nb、Hf、V、Al、Siの任意の1つ、または、これらの材料の組合せを含みうる。第3のキャッピング層は、好ましくはTaである。第4のキャッピング層408は、第3のキャッピング層406を覆って形成され、また、Ruで構成されうる。
ハードマスク層410は、多層キャッピング層構造402を覆って堆積される。ハードマスク層410は、好ましくは炭素、より好ましくはダイヤモンドライクカーボン(DLC)で構成される。その後、フォトレジスト層412が、ハードマスク層410を覆って堆積される。フォトレジスト層412は、センサトラック幅を画定するように構成されたマスク412を形成するために、フォトリソグラフィ的にパターニングされ現像される。イメージ転写層(DURIMIDE(登録商標)など)などの他の層がハードマスク層410とフォトレジスト層412との間に含まれてもよく、RIEハードマスクがイメージ転写層を覆って形成されてもよく、底部反射防止コーティング層(BARC)がフォトレジスト層412の真下に形成されてもよいことが指摘されるべきである。しかし、これらの層は、明確さの観点から示されなかった。
フォトレジストマスク412が、フォトリソグラフィパターニングによって形成された後、イオンミリングが、キャッピング層402およびセンサ層302の一部を除去するために実施され、それにより、図5に示すセンサ積重体302およびキャッピング構造402が形成される。このイオンミリングは、側面での再堆積材料を最小にしながら、センサ積重体302上に真っすぐな垂直壁をできる限り多く形成するために、種々の角度で実施される複数ステップイオンミリングでありうる。
その後、図6を参照して、薄い非磁性の電気絶縁層602が、センサ積重体302、マスク412、および底部シールド304を覆って堆積される。この薄い非磁性の電気絶縁層602は、好ましくはアルミナで構成され、好ましくは原子層堆積(atomic layer deposition)(ALD)によって堆積される。ハードバイアス層604が、その後堆積される。ハードバイアス層は、好ましくはCoPtである、または、CoPtCrまたはこれらの材料の組合せでありうる。ハードバイアス構造604はまた、1つまたは複数のシード層(図示せず)を含みうる。ハードバイアス構造604は、好ましくは、少なくとも自由層312の上部まで延在する厚さに堆積される。ハードバイアスキャッピング層606は、その後、ハードバイアス層604を覆って堆積される。ハードバイアスキャッピング層606は、Ta、Cr、またはこれらの材料の組合せで構成されうる。
層602、604、606が堆積された後、フォトレジストマスク412が除去され、図7に示す構造が残る。これは、マスク412の側面から層602、604、606の一部を除去するためにまずグランシングアングル(glancing angle)イオンミリングを実施し、その結果、マスク412を露出させることによって達成されうる。マスク412を除去するために、化学リフトオフプロセスが、その後、実施されうる。図7に示されるように、これは、炭素ハードマスク410をキャッピング層構造402上に残す。このキャッピング層410は、その後、好ましくは炭素を除去する適切な化学物質内での反応性イオンエッチングによって除去されることができ、それにより、図8に示す構造が残る。
キャッピング層構造402の存在は、普通なら自由層に損傷を与えることになるさまざまな製造プロセス中にセンサを保護し、また、(本明細書で以下に述べられる)上部シールドの形成前の自由層の酸化を防止する。キャッピング構造402により自由層312が保護される製造プロセスの例は、被ピン止め層構造310の磁化を設定するために使用される高温アニーリングおよびハードバイアス層604を設定するために使用されるアニーリングを含む。
上述した高温アニーリングが終了した後、キャッピング層構造402の層404、406、408は、必要とされず、センサの電気的面積抵抗を減少させるために除去される。層404、406、408は、その後、本明細書で以下に詳細に述べられる除去プロセスによって除去されうる。しかし、本発明の利点を論じる前に、特にこの除去プロセスに関して、従来技術のキャッピング層、除去プロセス、およびそれに関連する欠点を最初に論じることが有益である。
従来技術のキャッピング層は、Ruの第1の層、第1の層を覆うTaの層、Taの層を覆うRuの第2の層(図示せず)からなっている。この多層キャップは、上述したアニーリングプロセス中に第2の層を保護するために使用されてきた。これらのプロセスが実施された後、上部Ru層およびTa中間層を除去するために除去プロセスが使用されてきた。底部Ru層は、除去プロセスが終了されるべき時を判定するために、終点検出層として使用されてきた。除去プロセス前の面積抵抗(RA)およびMR比と比較して、除去プロセス後に面積抵抗RAが増加し、MR比が減少する。長期間の調査の後、この問題の原因が、除去プロセスによって十分に除去されなかったキャップ構造内に残る残留タンタル酸化物であることを本発明者等は発見した。上側Ru層と下側Ru層との間に挟まれたTa層は、炭素ハードマスク層410(図7)を除去するために実施された反応性イオンエッチング中に酸化する。この酸化はさらに、下側Ru層内に広がる可能性がある。先に述べたように、底部Ru層に達したときに除去プロセスを終了させるために、終点検出プロセスが使用される。2次イオン質量分析(SIMS)などの方法が、底部Ru層に達した時点を検出するために使用されうる。しかし、こうした方法は、達した底部Ru層の部分が、実際には酸化物層であっても、Ruの存在を検出する。結果として、除去プロセスは、電気抵抗の高いRu酸化物層が残った状態で終了する。
本発明は、この問題を克服し、酸化物を有さず、したがって、非常に低い面積抵抗(RA)および高い磁気抵抗MR比を提供するキャッピング層を、完成したセンサ内に残す。先に論じたように、層404は、容易に酸化されない材料で構成される。この第2の層404の酸化は、第3の層408を、少なくとも規定の厚さ、好ましくは少なくとも20Åの厚さに構成することによって、さらに防止される。
先に述べたように、ハードマスク層410(図6)(好ましくは、ダイヤモンドライクカーボン(DLC))が、反応性イオンエッチング(RIE)によって除去される。このプロセスにより、キャップ層構造402の一部分が酸化する。より詳細には、このRIEプロセスにより、上部Ru層408が酸化し、層408がRu−Oxになる。この酸化は、第3の層406内に広がる。第3の層406を十分に厚くすることによって、この酸化が、第3の層406の深さ全体に達することを防止されることができ、第3の層406内のどこかで停止する。したがって、(第2の層404に隣接する)第3の層406の底部は酸化されない。さらに、先に述べたように、第2の層404は、容易に酸化されることができない材料で構成される。したがって、第2の層404は、ハードマスク層410を除去するために使用されるRIEプロセスによって全く酸化されない。
ハードマスク層410を除去するためにRIEが実施された後、マスク構造402の不要な部分を除去するために、除去プロセスが実施される。この除去プロセスは、底部キャッピング層328だけを残すのに十分なように実施される。除去プロセスは、イオンミリングプロセスであることができ、また、Ruの第1の層404に達するまで実施される。2次イオン質量分析(SIMS)または他の適した方法などの終点検出方法は、イオンミリングによってどの層に達したかを検出するために使用されうる。先に論じたように、従来技術のプロセスでは、Ta層の酸化により、正確な終点検出が非常に難しくかつ不正確になった。結果として、こうした従来技術のプロセスに関して使用される除去プロセスの結果、センサ上にかなりの量の高抵抗率(high resistivity)Ta−Oxが残ることとなり、それにより、センサの面積抵抗(RA)が著しく増加した。しかし、本発明では、第2のキャッピング層404が全く酸化されないため、終点検出プロセスは、非常に正確でありうる。これは、第2の層404が全て除去された後に除去プロセスを終了することができ、センサ上にRuの酸化されない層328だけが残ることを意味する。これは、大幅に、完成したセンサの面積抵抗(RA)を減少させ、かつ、センサの磁気抵抗MRを増加させる。その上、層404の一部が残っていても、この層は、酸化されない金属であり、したがって、完成したセンサにおいてRAをそれほど増加させないことになる。
層404、406、408が、除去プロセスによって除去されると、上側磁気シールド306が、センサを覆って形成可能であり、図9に示す構造が残る。磁気シールド306の形成は、電気めっきによって達成されうる。シード層が堆積可能であり、その後、シールドを画定するように構成された開口を有する電気めっき用フレームマスク(図示せず)が形成されうる。その後、マスクの開口内にNiFeまたはCoFeなどの磁性材料を堆積させるために、電気めっきプロセスが実施されうる。マスクは、その後、除去され、シールドが存在する領域外に残っているシード層の一部を除去するために、クイックイオンミリングが実施されうる。
キャップ層328、404、406、408の上述した検出は、図10〜15を参照してよりよく理解されうる。図10、12、13、14、および15は、キャップ層402がRuで形成される第1のキャップ層328からなり、第2のキャップ層404がIrで形成され、第3のキャップ層406がTaで形成され、および第4のキャップ層408がRuで形成され、第3のキャップ層406の厚さが10Åから20Åおよび30Åまで変わるときの、Ir、Ru、およびTaのそれぞれの(垂直軸上の)検出強度を示すグラフである。水平軸は時間(秒単位)である。
図10は、第4のキャップ層408が40Åの厚さを有し、第3のキャップ層406が10Åの厚さを有し、第2のキャップ層404が20Åの厚さを有し、第1のキャップ層328が30Åの厚さを有するときの強度を示す。最初に、x軸上の70秒付近に現れる固有のIrピークが検出点になる場合、(Taで構成される)第3のキャップ層406のフィルム厚が非常に薄いため、酸化は、Taを通過し、Irの表面を通って第2のキャップ層404内に達し、Ir表面が酸化される。したがって、別のIr検出ピークが、20(秒)付近より早い時点で現れ、正確なIr検出が可能でない可能性がある。正確なIr検出が可能でないとき、除去プロセスにおける終点はオフセットされる。結果として、タンタル酸化物が残り、面積抵抗(RA)の増加がもたらされる。
図11は、厚さ20ÅのTaの第3の層406を有するキャップ層の4層構造402を示す。第3のキャップ層406の厚さが20Åであるとき、Irピーク強度が110秒付近に正確に現れ、終点検出が正確でありうる。
図12は、厚さ30Åの第3の層406を有するキャップ層の4層構造402を示す。第3のキャップ層406の厚さが30Åであるとき、Irピーク強度が15秒付近に正確に現れ、終点検出が正確である。上記から、第3のキャップ層406が、好ましくは少なくとも20Åであることがわかる。第3の層406が少なくとも20Åの厚さを有する場合、キャッピング層410の除去によってもたらされる第3の層406の酸化は、第3のキャップ層406全体を通り抜けず、したがって、第2のキャップ層404に達しない。したがって、終点検出層として第2のキャップ層404を用いる除去プロセスでは、終点検出が正確であることができ、面積抵抗(RA)の増加およびMR比の減少の問題が回避されうる。
図13、14、および15は、(酸化するのが難しい材料で構成された)第2の層404がちょうど10Åまで薄化され、第3のキャップ層406の厚さが、それぞれ10Å(図13)、20Å(図14)、および30Å(図15)であったときの、キャッピング層の検出強度を示す。やはり、3つの図の水平軸は秒単位の時間を表す。
図13は、第1の層328が30ÅのRuであり、第2の層404が10ÅのIrであり、第3の層406が10ÅのTaであり、第4の層408が40ÅのRuである場合の4層キャップ構造についての強度を示す。最初に、x軸上の60秒付近に現れる固有のIrピークが検出点になる場合、第3のキャップ層406のTaフィルム厚が非常に薄いため、図10の場合と同様に、酸化は、層406を通過する。これは、別のIr検出ピークを、20(秒)付近より早い時点で現れさせ、正確なIr検出が可能でない。除去プロセスにおける終点はオフセットされる。結果として、タンタル酸化物が残り、面積抵抗(RA)の増加がもたらされる。
図14は、第1の層328が30ÅのRuであり、第2の層404が10ÅのIrであり、第3の層406が20ÅのTaであり、第4の層408が40ÅのRuである場合の4層キャップ構造402を示す。第3の層406が20Åの厚さを有するとき、Irピークが100秒付近に正確に現れ、終点検出が正確である可能性がある。この実施例では、第2のキャップ層404のIrのフィルム厚は10Å厚まで薄化されるが、第3のキャップ層406が十分に厚く、酸化が、Ta層で抑制されるだけでなく、Ir層に達しない場合、終点検出の外側縁部においてさえも、Irピークが正確に現れ、検出感度が改善され、維持されうる。さらに、図15は、第1の層328が30ÅのRuであり、第2の層404が10ÅのIrであり、第3の層が30ÅのTaであり、第4の層408が30ÅのRuである場合の4層キャップ構造402を示す。厚さ30Åの第3の層406を用いると、Irピークが150秒付近に正確に現れ、正確な終点検出が可能である。上記から、第3のキャップ層406の厚さが、好ましくは少なくとも20Åであることがわかり、著しく薄く、酸化するのが困難な材料である第2のキャップ層404内で、正確な終点検出が可能である。
次に、図16の表は、実施例におけるTMR再生センサの特性の評価結果を示す。センサ積重体302の形成後(図8)と、上側シールド306の形成後(図9)の面積抵抗RAおよびMR比が比較された。比B/Aは、シールドの形成前の特性(A)とシールドの形成後の特性(B)の比を表す。具体的には、表は、上述したハードマスク除去およびキャップ除去プロセスが実施された後に、これらの特性がどのように変化するかを示す。
比較例1は、従来技術のRu(4nm)/Ta(3nm)/Ru(3nm)キャップ層構造の場合を示す。この場合、面積抵抗RAは0.2(Ωμm)だけ増加し、MR比は、91%である、すなわち、9%低い。
対照的に、実施例1の構造(Ru(4nm)/Ta(1nm)/Ir(2nm)/Ru(3nm))では、第3のキャップ層406のTa層(図8)は、薄い1nmであるが、面積抵抗RAの増加は0.1(Ωμm)に制限され、MR比の減少は6%に制限される。
実施例2では、キャップ層402の構造は(Ru(4nm)/Ta(3nm)/Ir(2nm)/Ru(3nm))であり、第3のキャップ層706のフィルム厚は、3nmまで厚くされる。この場合、面積抵抗RAの増加は、非常に小さい0.01(Ωμm)であり、MR比の減少は、非常に小さい3%である。
実施例3では、キャップ層402の構造は(Ru(4nm)/Ta(3nm)/Ir(1nm)/Ru(3nm))である。第3のキャップ層406のフィルム厚は、3nmであり、第2のキャップ層404のフィルム厚は、ちょうど1nmまで薄くされる。この場合も、実施例2の場合と同様に、面積抵抗RAの増加は、非常に小さい値に制限され、MR比の減少もまた、非常に小さい値に制限される。
上記から、実施例1、2、および3が、従来技術の比較例1に比べて、中間プロセスで面積抵抗RAおよびMR比などのTMRセンサの特性を劣化させることがより困難である構造を示すことがわかる。さらに、実施例2および3の場合のような、第3のキャップ層406の十分なフィルム厚は、上述した特性の劣化をさらに最小化しうる。
実施例では、第2のキャップ層は、Irであるとして述べられたが、Rh、Pd、Ptの任意の1つ、または、これらの材料の少なくとも任意の1つを有する非磁性層で作られうる。同様に、第3のキャップ層406は、Taであるとして述べられたが、Ti、Zr、Nb、Hf、V、Al、Si、または、これらの材料の少なくとも1つを有する非磁性層でありうる。
種々の実施形態が上述されたが、種々の実施形態は、制限としてではなく、例としてだけ提示されたことが理解されるべきである。本発明の範囲内に入る他の実施形態もまた、当業者に明らかになる可能性がある。したがって、本発明の広さおよび範囲は、上述した例示的な実施形態のどの実施形態によっても限定されるべきでなく、添付特許請求の範囲およびその均等物に従ってだけ規定されるべきである。
100 ディスクドライブ、112 磁気ディスク、113 スライダ、114 スピンドル、115 サスペンション、118 ディスクドライブモータ、119 アクチュエータアーム、121 磁気ヘッド組立体、122 ディスク表面、123 ライン、125 記録チャネル、127 アクチュエータ手段、128 ライン、129 制御ユニット、300 磁気抵抗センサ構造、302 センサ積重体、304,306 導電性磁気シールド、308 非磁性層、310 磁性被ピン止め層構造、312 磁性自由層構造、314,316 磁性層、318 非磁性逆平行結合層、320 反強磁性材料層、322,324 ハード磁性バイアス層、326 シード層、328 第1の層、330 薄い絶縁層、402 キャッピング層、404 第2の層、406 第3の層、408 第4の層、410 ハードマスク層、412 フォトレジスト層、602 電気絶縁層、604 ハードバイアス層、606 ハードバイアスキャッピング層。

Claims (20)

  1. キャッピング層で覆われたセンサ積重体を形成するステップであって、前記キャッピング層は、Ruを含む第1の層と、前記第1の層を覆って形成される、容易に酸化されない材料を含む第2の層と、前記第2の層を覆って形成される第3の層と、前記第3の層を覆って形成される第4の層と、を含む、ステップと、
    前記第2、第3、および第4の層を除去する除去プロセスを実施するステップであって、前記第1の層の少なくとも一部分が残る、ステップと、
    を含む、磁気センサを製造する方法。
  2. 前記第2の層は、前記第1の層と異なる材料である、
    請求項1に記載の磁気センサを製造する方法。
  3. 前記除去プロセスを終了すべき時を判定するため、前記第2の層の存在を検出する終点検出を使用する、
    請求項1に記載の磁気センサを製造する方法。
  4. 前記第1の層はRuを含み、前記第2の層はIrを含み、前記第3の層はTaを含み、前記第4の層はRuを含む、
    請求項1に記載の磁気センサを製造する方法。
  5. 前記第2の層は、Ir、Rh、Pd、またはPtを含む非磁性材料を含む、
    請求項1に記載の磁気センサを製造する方法。
  6. 前記第3の層は、Ta、Ti、Zr、Nb、Hf、V、Al、またはSiを含む非磁性材料を含む、
    請求項1に記載の磁気センサを製造する方法。
  7. 前記第2の層はIr、Rh、Pd、またはPtを含み、前記第3の層は、Ta、Ti、Zr、Nb、Hf、V、Al、またはSiを含む、
    請求項1に記載の磁気センサを製造する方法。
  8. 前記第3の層は、Taを含み、少なくとも20Åの厚さを有する、
    請求項1に記載の磁気センサを製造する方法。
  9. 前記除去プロセスはイオンミリングを含む、
    請求項1に記載の磁気センサを製造する方法。
  10. 複数のセンサ層を堆積させるステップと、
    前記センサ層を覆う一連のキャッピング層を堆積させるステップであって、前記一連のキャッピング層は、第1の層と、前記第1の層を覆って形成され、容易に酸化されない材料を含む第2の層と、前記第2の層を覆って形成される第3の層と、前記第3の層を覆って形成される第4の層と、を備える、ステップと、
    前記センサ層を覆うマスク構造を形成するステップであって、前記マスク構造は、前記一連のキャッピング層の直上に形成されるハードマスク層を含む、ステップと、
    前記マスク構造によって保護されない前記一連のキャッピング層および前記センサ層の一部を除去するためにイオンミリングを実施するステップと、
    前記ハードマスク層を除去するために反応性イオンエッチングを実施するステップと、
    前記反応性イオンエッチングを実施した後に、前記一連のキャッピング層の前記第2、第3、および第4の層を除去するために除去プロセスを実施するステップと、
    を含む、磁気センサを製造する方法。
  11. 前記第2の層は、前記第1の層と異なる材料である、
    請求項10に記載の磁気センサを製造する方法。
  12. 前記ハードマスク層は炭素を含む、
    請求項10に記載の磁気センサを製造する方法。
  13. 前記第1の層はRuを含み、前記第2の層はIrを含み、前記第3の層はTaを含み、前記第4の層はRuを含む、
    請求項10に記載の磁気センサを製造する方法。
  14. 前記第1の層はRuを含み、前記第2の層はIr、Rh、Pd、またはPtを含む、
    請求項10に記載の磁気センサを製造する方法。
  15. 前記第3の層は、Ta、Ti、Zr、Nb、Hf、V、Al、またはSiを含む、
    請求項10に記載の磁気センサを製造する方法。
  16. 前記第1の層はRuを含み、前記第2の層はIr、Rh、Pd、またはPtを含み、前記第3の層は、Ta、Ti、Zr、Nb、Hf、V、Al、またはSiを含む、
    請求項10に記載の磁気センサを製造する方法。
  17. 前記第2の層の存在を検出する終点検出が、前記除去プロセスを終了すべき時を判定するために使用される、
    請求項10に記載の磁気センサを製造する方法。
  18. 前記終点検出は、2次イオン質量分析を含む、
    請求項17に記載の磁気センサを製造する方法。
  19. 前記第3の層は、Ta、Ti、Zr、Nb、Hf、V、Al、またはSiを含み、少なくとも20Åの厚さを有する、
    請求項17に記載の磁気センサを製造する方法。
  20. 前記第3の層は、Taを含み、少なくとも20Åの厚さを有する、
    請求項17に記載の磁気センサを製造する方法。
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