JP2012148168A - 遊技機 - Google Patents

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Tatsunori Taketomi
辰徳 武臣
Toshiaki Yagi
敏明 八木
Takeshi Fukutome
剛 福留
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Abstract

【課題】遊技球の取り込み時間または払い出し時間の短縮を図りつつも、取り込み不良または払い出し不良を防止することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】受入部531aは、導入部533aと送出部534aとにより構成され、送出部534aが導入部533aよりも矢印R方向後方側に連設して形成されている。よって、遊技球は、まず、導入部533aに導入され、その後、導入部533aから送出部534aへ移動して送出部534aから取込通路526aへ送出される。これにより、遊技球を受入部531aに段階的に受け入れることができると共に、遊技球を受入部531aに受け入れ易くなる。よって、遊技球の取込時間を短縮するべく回転体530aの回転速度を高速化したとしても、遊技球を受入部531aに確実に受け入れることができ、取り込み不良または払い出し不良を防止することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、パチンコ機などに代表される遊技機に関するものである。
一般に、パチンコ球などの遊技球を使用して遊技を楽しむ遊技機では、遊技球を遊技機内に取り込むため又は遊技球を遊技機内から払い出すための球送り装置を備えている。例えば、特許文献1には、遊技球が流通する上部球通路と、その上部球通路の下流側に配設されると共に遊技球を受け入れる球収納部が外周面に凹設された投入回転体と、その投入回転体の下流側に配設され遊技球が流通する投入通路と、投入回転体に駆動力を付与して回転させる回転駆動手段とを有する複数収納手段(球送り装置)を備えた遊技機が開示されている。
かかる複数収納手段によれば、回転駆動手段により投入回転体を回転させて投入回転体の球収納部を上部球通路の出口に一致させることで、遊技球を上部球通路から導入して球収納部に受け入れると共に、投入回転体を回転させて球収納部を投入通路の入口に一致させることで、球収納部に受け入れた遊技球を投入通路へ送出して、遊技球を遊技機内に取り込むことができる。
特開2006−55551号公報
ところで、特許文献1における複数収納手段のように、回転体を回転させて遊技球を送り出す球送り装置では、回転体の回転速度を高速化することで、遊技球の取り込み時間または払い出し時間の短縮を図ることができる。しかしながら、回転速度を高速化し過ぎると、遊技球が球収納部に収納され難くなり、取り込み不良または払い出し不良を起こし易くなるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、遊技球の取り込み時間または払い出し時間の短縮を図りつつも、取り込み不良または払い出し不良を防止することができる遊技機を提供することを目的としている。
この目的を解決するために請求項1記載の遊技機は、遊技球が流通する第1通路と、その第1通路の下流側に配設されると共に前記遊技球を受け入れる受入部が外周面に凹設された回転体と、その回転体の下流側に配設され前記遊技球が流通する第2通路と、前記回転体に駆動力を付与して回転させる回転駆動手段とを有し、その回転駆動手段により前記回転体を回転させて前記受入部を前記第1通路の出口に一致させることで、前記遊技球を前記第1通路から導入して前記受入部に受け入れると共に、前記回転体を回転させて前記受入部を前記第2通路の入口に一致させることで、前記受入部に受け入れた遊技球を前記第2通路へ送出する球送り装置を備えるものであって、前記回転体の受入部は、前記遊技球を前記第1通路から導入する導入部と、前記遊技球を前記第2通路へ送出する送出部とを備え、その送出部は、前記導入部よりも前記回転体の回転方向後方側に連設して形成されると共に前記導入部の凹設深さよりも深く形成され、前記導入部と前記送出部とが階段状に構成されている。
請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記導入部は、前記回転方向前方側に形成される第1区間と、前記回転方向後方側に形成される第2区間とを備え、前記第1区間は、前記回転体の回転中心側へ向けて凹となる円弧状に形成され、前記第2区間は、前記回転体の外周側へ向けて凸となる円弧状に形成されている。
請求項3記載の遊技機は、請求項1又は2に記載の遊技機において、前記受入部は、前記回転体の外周面に複数が形成されている。
請求項4記載の遊技機は、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機において、前記第1通路が前記遊技球の流通する流通通路を複数条備えると共に、それら複数条の流通通路にそれぞれ対応する複数の回転体を備え、それら複数の回転体が1の回転駆動手段により同時に回転可能に構成され、前記第2通路と前記回転体とは、前記回転体の回転時に、前記複数の回転体の各送出部がそれぞれ異なるタイミングで前記第2通路の入口に位置するように構成されている。
請求項5記載の遊技機は、請求項4記載の遊技機において、前記第1通路が直線状に延設された前記流通通路を3条備えると共に、それら3条の流通通路にそれぞれ対応する3つの回転体を備え、それら3つの回転体が1の回転駆動手段により同時に回転可能に構成され、前記第1通路と前記回転体とは、前記回転体の回転時に、1の回転体の導入部が前記流通通路の出口に位置するタイミングにおいて、残りの回転体のうちの一方の回転体の送出部が前記流通通路の出口に位置すると共に、残りの回転体のうちの他方の回転体の外周面が前記流通通路の出口に位置するように構成され、且つ、前記流通通路の延設方向が前記回転体の回転中心と一致するように構成されている。
請求項1記載の遊技機によれば、遊技球が流通する第1通路と、その第1通路の下流側に配設されると共に遊技球を受け入れる受入部が外周面に凹設された回転体と、その回転体の下流側に配設され遊技球が流通する第2通路と、回転体に駆動力を付与して回転させる回転駆動手段とを有し、その回転駆動手段により回転体を回転させて受入部を第1通路の出口に一致させることで、遊技球を第1通路から導入して受入部に受け入れると共に、回転体を回転させて受入部を第2通路の入口に一致させることで、受入部に受け入れた遊技球を第2通路へ送出する球送り装置を備えているので、その球送り装置によって、遊技球の遊技機内への取り込み又は遊技球の遊技機内からの払い出しを行うことができる。
また、本発明の遊技機によれば、受入部が導入部と送出部とを備え、送出部は、導入部よりも回転体の回転方向後方側に連設して形成されているので、遊技球は、まず、導入部に導入され、その後、導入部から送出部へ移動して、送出部から取込通路へ送出される。
これにより、遊技球を受入部に段階的に受け入れることができると共に、受入部の間口が広がる分、遊技球を受入部に受け入れ易くなる。よって、遊技球の取り込み時間または払い出し時間を短縮するべく回転体の回転速度を高速化したとしても、遊技球を受入部に確実に受け入れることができ、取り込み不良または払い出し不良を防止することができるという効果がある。
更に、本発明の遊技機によれば、送出部が導入部の凹設深さよりも深く形成されると共に、導入部と送出部とが階段状に構成されているので、遊技球を受入部に受け入れる際には、回転体の回転中心側へ向けて段階的に深く受け入れることができる。これにより、一度に深く受け入れる場合と比較して、移動量が少なくなる分、遊技球を受入部に受け入れ易くなる。よって、遊技球を受入部に確実に受け入れることができ、取り込み不良または払い出し不良を防止することができるという効果がある。
請求項2記載の遊技機によれば、請求項1記載の遊技機の奏する効果に加え、導入部は、回転方向前方側に形成される第1区間と、回転方向後方側に形成される第2区間とを備え、第1区間は、回転体の回転中心側へ向けて凹となる円弧状に形成されているので、第1通路から導入した遊技球の流れの勢いを放射状に分散させて減じることができ、遊技球の第1通路側への跳ね返りを防止することができるという効果がある。
これに対し、例えば、導入部を第1通路の出口に面して平面状に形成した場合には、遊技球が第1通路側へ跳ね返り易くなり、取り込み不良または払い出し不良を起こし易くなるところ、遊技球の跳ね返りを防止することができれば、その分、取り込み不良または払い出し不良を防止することができるという効果がある。
また、本発明の遊技機によれば、第2区間は、回転体の外周側へ向けて凸となる円弧状に形成されているので、遊技球の送出部へのスムーズな移動を可能とすることができるという効果がある。
これに対し、例えば、導入部全体(即ち、第1区間および第2区間)を回転体の回転中心側へ向けて凹となる円弧状に形成した場合には、導入部と送出部との境に段差が生じ、かかる段差によって遊技球のスムーズな移動が妨げられるところ、遊技球の送出部へのスムーズな移動を可能とすることができれば、その分、取り込み不良または払い出し不良を防止することができるという効果がある。
請求項3記載の遊技機によれば、請求項1又は2に記載の遊技機の奏する効果に加え、受入部は、回転体の外周面に複数が形成されているので、回転体を一回転させる間に、複数の遊技球の取り込み又は払い出しを行うことができる。これにより、取り込み時間または払い出し時間を短縮することができるという効果がある。
請求項4記載の遊技機によれば、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機の奏する効果に加え、第1通路が遊技球の流通する流通通路を複数条備えると共に、それら複数条の流通通路にそれぞれ対応する複数の回転体を備え、それら複数の回転体が1の回転駆動手段により同時に回転可能に構成されているので、各回転体において複数の遊技球の取り込み又は払い出しを一度に行うことができる。これにより、取り込み時間または払い出し時間を短縮することができるという効果がある。
また、第1通路が流通通路を複数条備える構成であるので、複数の流通通路を第1通路に一体形成することができ、各流通通路をそれぞれ別体に構成する場合と比較して、部品点数の低減を図ることができるという効果がある。更に、複数の回転体を1の回転駆動手段によって同時に回転させるので、各回転体をそれぞれ個別の回転駆動手段によって独立に回転させる場合と比較して、部品点数の低減およびエネルギ消費の低減を図ることができるという効果がある。部品点数の低減を図ることができれば、その分、遊技機全体としての製造コスト削減を図ることができるという効果がある。
また、本発明の遊技機によれば、第2通路と回転体とは、回転体の回転時に、複数の回転体の各送出部がそれぞれ異なるタイミングで第2通路の入口に位置するように構成されているので、各回転体においてそれぞれ異なるタイミングで遊技球の取り込み又は払い出しを行うことができる。これにより、取り込み個数または払い出し個数が回転体の数、或いは、その倍数に限定されてしまうことがなく、所望の個数の取り込み又は払い出しを可能とすることができるという効果がある。
また、例えば、取り込んだ遊技球または払い出した遊技球の個数を計測する場合には、複数の回転体において取り込み又は払い出しを同時に行うと、個数計測を同時に行わなければならず、計測不良を起こし易くなるところ、本発明の遊技機によれば、各回転体においてそれぞれ異なるタイミングで遊技球の取り込み又は払い出しを行うことができるので、計測不良を防止することができるという効果がある。
請求項5記載の遊技機によれば、請求項4記載の遊技機の奏する効果に加え、第1通路が直線状に延設された流通通路を3条備えると共に、それら3条の流通通路にそれぞれ対応する3つの回転体を備え、それら3つの回転体が1の回転駆動手段により同時に回転可能に構成されているので、3つの回転体において3個の遊技球の取り込み又は払い出しを一度に行うことができる。これにより、取り込み時間または払い出し時間を短縮することができるという効果がある。
また、本発明の遊技機によれば、第1通路と回転体とは、回転体の回転時に、1の回転体の導入部が流通通路の出口に位置するタイミングにおいて、残りの回転体のうちの一方の回転体の送出部が流通通路の出口に位置すると共に、残りの回転体のうちの他方の回転体の外周面が流通通路の出口に位置するように構成されているので、遊技球を各流通通路からそれぞれ異なるタイミングで導入部に導入することができる。
これにより、遊技球が各回転体の導入部に一度に導入されることがなく、遊技球の流れの勢いによる各回転体および回転駆動手段への衝撃的な負荷を軽減することができる。よって、各回転体および回転駆動手段の破損などを防止することができ、遊技機全体の高寿命化を図ることができるという効果がある。
更に、本発明の遊技機によれば、流通通路の延設方向が回転体の回転中心と一致するように構成されているので、流通通路を流通する遊技球の流れの方向を回転体の回転中心に向けることができる。これにより、流通通路内に多数存在する遊技球自体の重みを回転体で支える構成であっても、遊技球自体の重みによって回転体が回転してしまうことがない。よって、回転体の停止中に、不本意に遊技球を取り込んだり払い出してしまうことを防止することができるという効果がある。
本発明の一実施の形態における遊技機およびカードユニットを示す斜視図である。 遊技機およびカードユニットの正面図である。 面替えブロックの斜視図である。 遊技機本体部の前面に設けられた前面枠と、受け皿ブロックとを分離して示した斜視図である。 取込ユニットが装着された上皿の平面図である。 取込ユニットの斜視図である。 取込ユニットの分解斜視図である。 取込ユニットの内部構造を示した断面図である。 回転体の外観図であり、(a)は、回転体の正面図を、(b)は、図9(a)の矢印IXb方向視における回転体の側面図である。 取込装置の断面図であり、取込動作が行われていない待機状態を図示している。 取込装置の断面図であり、取込動作の第1状態を図示している。 取込装置の断面図であり、取込動作の第2状態を図示している。 取込装置の断面図であり、取込動作の第3状態を図示している。 (a)は、取込ユニットの分解斜視図であり、(b)は、図14(a)の矢印XIVb方向視における取込ユニットの側面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明における遊技機1は、遊技に際して所定個数の遊技球(例えば、パチンコ球)の取り込みを必要とし、所定条件が成立した場合には、複数の遊技球が遊技価値として払い出されるように構成されている。遊技機1は、遊技ホール等においてパチンコ機と共通の遊技球供給システムから遊技球の供給がなされるようになっており、パチンコ機が設置される既存の島設備(パチンコ島)に、遊技機1を設置することが可能となっている。
まず、図1及び図2を参照して、遊技機1の外観構成を説明する。図1は、本発明の一実施の形態における遊技機1及びカードユニット20を示す斜視図であり、図2は、遊技機1及びカードユニット20の正面図である。なお、本実施の形態において、遊技機1は、カードユニット20に接続されて使用されるものであり、カードユニット20に挿入されたカードや紙幣など(貸出媒体)の残額(有価価値)の範囲内で遊技媒体としての遊技球が貸し出され、その貸し出された遊技球を使用して遊技を行うことができるように構成されている。
遊技機1は、本体枠としての外枠2と、この外枠2に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体部3とを有している。外枠2は、木製の板材を四辺に連結して構成されるものであって、全体として矩形状をなしている。遊技機1を遊技ホールに設置する際には、外枠2が島設備に取り付けられて固定される。なお、外枠2を合成樹脂やアルミニウム等の金属によって構成することも可能である。
遊技機本体部3の前面上半部には、図柄視認部として略台形状をなす視認窓4が形成されている。視認窓4には、平坦な透明板よりなる透明パネル5が嵌め込まれており、この透明パネル5を介して遊技機本体部3の内方が視認可能となっている。こうした比較的大型に形成される視認窓4(透明パネル5)によれば、大型の液晶表示ユニット81(図3参照)を用いた画像の演出表示によって遊技者に多大なインパクトを与えることが可能となるに加え、遊技機1の主表示装置たるリールユニット82(図3参照)の図柄の視認性を良好なものとできる。
視認窓4の上方には、透明パネル5よりも前方へ張り出した中央ランプ6が設けられ、同様に、視認窓4の両側には、透明パネル5よりも前方へ張り出した一対の側方ランプ7が設けられている。また、一対の側方ランプ7の上方には、それぞれスピーカ8が設けられている。遊技に際しては、これらランプ6,7やスピーカ8により、その都度、遊技状況に応じたランプ演出や音演出などが行われる。即ち、ランプ6,7による発光色や発光パターンを適宜変更したり、スピーカ8による音パターンを適宜変更したりすることで、役の成立などが遊技者に告知される。また、ランプ6,7やスピーカ8を用いて、エラー告知なども行われる。
視認窓4の下方には、左右方向に延びる長板状のサブパネル10が設けられている。サブパネル10の右側方には、操作スイッチ11,12が設けられている。操作スイッチ11,12は、各種情報を得るために操作されるボタンであり、この操作スイッチ11,12の操作によって大当たり回数、総ゲーム数、大当たり発生確率、出球数などの情報が液晶表示ユニット81等に適宜表示される。
サブパネル10の下方には、遊技者により操作される各種操作部材などを配設した操作部30が設けられている。操作部30には、スタートレバー31と、3連ボタンからなるストップスイッチ32,33,34とが設けられ、また、操作部30の上端部には、ボタン状のベットスイッチ35と、貸球操作部13とが設けられている。
貸球操作部13は、例えばカードユニット(球貸しユニット)20に、紙幣やカードを投入した状態で、球貸し操作、カードなどの返却操作、及び有効度数の確認を行うためのものであり、球貸しボタン14と、返却ボタン15と、度数表示器(図示せず)とが設けられている。球貸しボタン14は、カードなどに記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるボタンであり、球貸しボタン14の操作により、カードユニット20に挿入されているカード等に残額が存在する限りにおいて、貸出球が払い出される(本実施形態では、1回の球貸しボタン14の操作で貸し出される貸出球は25球である)。返却ボタン15は、カードユニット20に挿入されたカードなどの返却を求める際に操作されるボタンである。度数表示器は、カードユニット20に挿入されているカードなどの残額情報を表示する表示器であり、7セグメントLEDで構成されている。なお、度数表示器を、液晶表示器で代替しても良い。
ベットスイッチ35は、遊技者によるベット(賭数)の設定を行わせるものであり、その操作により上皿36に貯留された遊技球が所定個数分だけ遊技機1内に取り込まれる。遊技機1では、ベットスイッチ35として、いわゆるMAXベットスイッチを設けており、有効な1回の操作により3ベット相当(15個)の遊技球が取り込まれる。なお、MAXベットスイッチとしてのベットスイッチ35の他に、1回の操作により1ベット相当(5個)の遊技球を取り込む1ベットスイッチや、1回の操作により2ベット相当(10個)の遊技球を取り込む2ベットスイッチを設けて構成しても良い。
スタートレバー31は、後述する面替えブロック80に設けられたリールユニット82(図3参照)の各リール82L,82M,82R(回転体)を回転始動させるための操作部材である。スタートレバー31の操作により、各リール82L,82M,82Rが回転を開始し、図柄の可変表示が開始される。なお、スタートレバー31を、ベットスイッチ35やストップスイッチ32〜34等と同様に、ボタン状のスイッチとして構成しても良い。
ストップスイッチ32〜34は、左、中、右の三列の各リール82L,82M,82Rに対応してそれぞれ設けられており、回転中の各リール82L,82M,82Rを個別に停止させるために操作される。各リール82L,82M,82Rは定速回転となると、対応するストップスイッチ32〜34を操作することにより停止させることができる。かかる停止可能な状態では、各ストップスイッチ32〜34内に設けられたランプ(図示せず)がそれぞれ点灯表示されて、停止操作が可能であることが遊技者に報知される。なお、各リール82L,82M,82Rの回転が停止すると、それら各リール82L,82M,82Rに対応するランプは消灯する。
操作部30の右下方には、切欠部37が形成されている。この切欠部37には、上皿36の遊技球や遊技機1内に取り込まれた遊技球を下皿41に返却するための返却レバー38が配設されている。また、下皿41の底部には開口42が形成されており、その開口42は開閉板43によって閉鎖されている。下皿41の右下方には左右方向にスライド可能な球抜きレバー44が設けられており、この球抜きレバー44を左方向へ操作することにより、開口42が開放されて、下皿41内の遊技球が下方へ落下し排出される。下皿41の下方に予め球収容箱(いわゆるドル箱)を配置しておくことにより、下皿41から排出された遊技球を球収容箱に収容することができる。なお、球抜きレバー44の操作を解除することにより、その球抜きレバー44は右方向へスライドし、それと共に、開閉板43によって開口42が閉鎖される。
更に、下皿41の奥方にはスピーカ45が設けられ、同様に、下皿41の両側には一対の側方ランプ46が設けられている。これらスピーカ45や側方ランプ46によっても、遊技に際して、その都度、遊技状況に応じたランプ演出や音演出などが行われる。
次に、図3を参照して、面替えブロック80について説明する。図3は、面替えブロック80の斜視図である。面替えブロック80は、遊技内容を表示する主要部品を備えるものであり、液晶表示ユニット81と、リールユニット82とを主に備え、視認窓4の透明パネル5の奥方に配設されている。この面替えブロック80は、例えば、現機種のものから新たな機種のものに入れ替えることで、機種入れ替えを行うことができるように構成されている。
面替えブロック80の上方には液晶表示ユニット81が配設されている。液晶表示ユニット81は、リールユニット82で行われる演出の補助演出を行うための表示装置であり、リールユニット82の各リール82L,82M,82Rの回転駆動時のみならず、その回転駆動前、或いは回転駆動後の停止時などにおいて、その時の遊技状態に応じた補助演出が行われる。
面替えブロック80の下方には、リールユニット82が配設されている。リールユニット82は、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された左リール82L、中リール82M及び右リール82Rを備えている。各リール82L,82M,82Rは少なくとも無端状ベルトとして構成されていれば良く、円筒状(円環状)に限定されるものではない。また、ベルトやドラム等の回胴として構成しても良い。
各リール82L,82M,82Rは、その中心軸線が回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール82L,82M,82Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、各リール82L,82M,82Rの表面の一部は、透明パネル5を通じて視認可能な状態となっている。
これら各リール82L,82M,82Rは、それぞれがステッピングモータ(図示せず)に連結されており、各ステッピングモータの駆動により各リール82L,82M,82Rが個別に、即ち、それぞれ独立して回転駆動される。なお、ステッピングモータは、例えば、504パルスの駆動信号(励磁信号あるいは励磁パルスとも言う。以下同じ)を与えることにより1回転するように設定されており、この励磁パルスによってステッピングモータの回転位置、即ち、対応する各リール82L,82M,82Rの回転位置が制御される。
各リール82L,82M,82Rの外周面には、その長辺方向(周回方向)に複数個、具体的には21個の図柄が描かれている。従って、所定の位置において、ある図柄から次の図柄へ切り替えるには24パルス(=504パルス÷21図柄)を要する。そして、各リール82L,82M,82Rの原点位置を検出するリールインデックスセンサ(図示せず)から検出信号が出力された時点からのパルス数により、どの図柄が透明パネル5を通じて視認可能な状態となっているかを認識したり、透明パネル5を通じて任意の図柄を視認可能な状態としたりする制御を行うことができる。
次に、主に、図4及び図5を参照して、受け皿ブロック50について説明する。図4は、遊技機本体部3の前面に設けられた前面枠3aと、受け皿ブロック50とを分離して示した斜視図であり、図5は、取込ユニット52が装着された上皿36の平面図である。受け皿ブロック50は、カードユニット20(図1及び図2参照)の指示に基づいて貸し出される遊技球や、遊技の結果、入賞して払い出される遊技球を一時的に貯留すると共に、遊技球を遊技機1内に取り込むためのものである。
図4に示すように、受け皿ブロック50の上方には、貸し出され或いは払い出された遊技球を一時的に貯留するための上皿36が設けられている。まず、図5を参照して、上皿36の詳細を説明する。
図5に示すように、上皿36は、横長の樋状に形成されており、底板部361と、周壁部362とにより囲まれて遊技球貯留領域が形成されている。周壁部362のうち左奥側の壁部には、遊技球を上皿36内へ排出するための排出口363が形成されている。底板部361の右側には、開口部364が開口形成されている。上皿36内に貯留された遊技球は、この開口部364から、後述する取込ユニット52を経由して、遊技機1内に取り込まれ、或いは下皿41に排出される。
底板部361は、概して排出口363側から開口部364側へ向けて(図5の左側から右側へ向けて)低くなる構成とされている。詳しくは、底板部361は、前後二段に形成されている。この場合、底板部361において、前側領域R1が高位となり、奧側領域R2が低位となっている。従って、排出口363から上皿36へ排出された遊技球は、領域R1、R2の順の経路で、下流側たる開口部364へ流れる。
上皿36の奧側領域R2には、2つの仕切部366,367が突設されている。奧側領域R2の右端は、この2つの仕切部366,367に仕切られて、3列の案内通路371,372,373に分割されている。各案内通路371〜373は、開口部364に連通しており、その幅は遊技球1個分に相当する。よって、上皿36内へ排出された遊技球は、奧側領域R2の各案内通路371〜373上に一列に整列して、開口部364に配設された取込ユニット52に取り込まれる。なお、奧側領域R2は、領域R1側が高く、遊技機1側が低く傾斜して形成されている。よって、上皿36内の遊技球は、奧側領域R2の遊技機1側の側面に沿って案内通路371〜373へ案内され易く構成されている。
上皿36の右下前方には、払出操作伝達装置51が配設されている。払出操作伝達装置51は、返却レバー38を左方向へスライドさせることにより、上皿36に貯留される遊技球を下皿41に排出させると共に、後述する取込ユニット52によって遊技機1内に取り込まれた遊技球を下皿41に排出させるものである。
次に、図6から図14を参照して、取込ユニット52について説明する。本遊技機1は、15個または5個の遊技球を遊技機1内に取り込むことを条件に遊技を開始するものであり、取込ユニット52は、遊技球を遊技機1内に取り込むためのものである。図6は、取込ユニット52の斜視図である。なお、図6から図14においては、図面の理解を容易とするために、各種配線を省略して図示している。
図6に示すように、取込ユニット52は、球送り装置としての3つの取込装置521a〜521cが並設されると共に、それら3つの取込装置521a〜521cが一対の結合板522間にネジ等(図示せず)によって結合され、全体として略立方体形状に構成されている。また、取込装置521a〜521cの上方には、供給通路523が配設されている。
供給通路523は、遊技球が流通する通路をなすものであり、上皿36の案内通路371〜373から供給された遊技球は、まず、供給通路523に形成された3条の流通通路523a〜523c(図7参照)にそれぞれ案内され、その後、各取込装置521a〜521cにそれぞれ供給される。なお、各流通通路523a〜523cは、遊技球を一列で通過させるに足りるだけの通路幅を有し、それぞれ直線状に延設されている。
このように、複数の流通通路523a〜523cを供給通路523に一体形成することにより、各流通通路523a〜523cをそれぞれ別体に構成する場合と比較して、部品点数の低減を図ることができる。更に、部品点数の低減を図ることができれば、その分、遊技機1全体としての製造コスト削減を図ることができる。
また、供給通路523は、取込装置521a〜521c側へ向けて僅かに傾斜して配設されることにより、流通通路523a〜523cが下降傾斜すると共に、各流通通路523a〜523cの延設方向が後述する回転体530a〜530cの回転中心Oとそれぞれ一致するように構成されている(図8参照)。なお、本実施の形態では、供給通路523の傾斜角度が30度に設定されている。
供給通路523の上方には、供給通路523を覆うカバー部材524が設けられている。カバー部材524は、流通通路523a〜523cをゴミやほこり等から保護するものであり、流通通路523a〜523cに溜まったゴミやほこり等により、遊技球の流れが阻害されるといった不具合を未然に防ぐことができる。なお、カバー部材524は、流通通路523a〜523cに遊技球が存在しているか否かを視認できるように、透明樹脂材料より形成されている。
結合板522(図6の手前側の結合板)の側方には、内部空間にギヤ541(図7参照)を収容するためのギヤボックス540が設けられており、そのギヤボックス540の側方には、回転駆動モータ545が配設されている。なお、回転駆動モータ545については、図7を参照して後述する。
次に、図7から図9を参照して、取込装置521a〜521cの詳細構成について説明する。但し、各取込装置521a〜521cは、概ね同様の構成をしているので、ここでは、1の取込装置521aを例に挙げて説明する。図7は、取込ユニット52の分解斜視図であり、図8は、取込装置521aの内部構造を示した断面図である。なお、図8では、回転体530aの回転方向を矢印Rで示している。
図7に示すように、取込装置521aは、合成樹脂成型品よりなる表裏一体のハウジング部材521a1,521a2を備え、両ハウジング部材521a1,521a2がネジ等(図示せず)によって結合されることにより、箱状の筐体が形成されている。その筐体の内部空間には、遊技球が流通する通路をなす取込通路525aが形成されると共に、その取込通路525aを通じて遊技球を遊技機1内に取り込むための回転体530aが収容されている。
取込通路525aは、遊技球を遊技機1内に取り込むために遊技球が流通する通路をなすものであり、流通通路523aと交差して鉛直方向に延設され、ハウジング部材521a1,521a2の下方側において外部に開口されている。この取込通路525aは、両ハウジング部材521a1,521a2を結合することにより、相対向するハウジング部材521a1,521a2間に形成される。なお、取込通路525aは、流通通路523aと同様に、遊技球を一列で通過させるに足りるだけの通路幅を有している。
遊技者によってベットスイッチ35が操作されると、各取込装置521a〜521cの取込通路525a〜525cを通じて、通常ゲーム時(JACゲーム時以外)には合計で15個の、JACゲーム時には合計で5個の遊技球が遊技機1内に取り込まれる。
図8において取込通路525aの右側方には、合成樹脂成型品よりなる円板状の回転体530aが配設されている。回転体530aは、取込装置521aに供給される遊技球を1球ずつ遊技機1内に取り込むためのものであり、回転軸537に取着されると共に、その回転軸537の回転に伴って、回転中心Oを中心として回転可能に構成されている。
遊技球の遊技機1内への取り込みは、取込装置521aに供給された遊技球が回転体530aの受入部531aに受け入れられると共に、回転体530aが回転することにより、受入部531aに受け入れられた遊技球が取込通路525aへ送出されることで行われる。なお、回転体530aの詳細形状については、図9を参照して後述する。
次に、回転体530aを回転させる回転駆動モータ545について説明する。回転駆動モータ545は、回転体530aに駆動力を付与して回転させるものであり、4相の励磁相を有するステッピングモータにより構成されている。遊技者によってベットスイッチ35が操作されると、回転駆動モータ545への通電が行われて、回転体530aが回転軸537を介して回転すると共に、所定個数の遊技球を遊技機1内に取り込み終えると、回転駆動モータ545への通電が中止されて、回転体530aの回転が停止する。
図7に示すように、回転駆動モータ545には、モータの回転を出力するロータ546が内蔵されており、制御基盤(図示せず)から出力されるパルス信号が回転駆動モータ545に入力されることにより、その入力されたパルス信号に応じて、ロータ546が一定角度ずつ回転する。このロータ546の回転トルクは、ギヤボックス540内に収容されたギヤ541を介して回転軸537に伝達され、回転軸537が回転することにより、その回転軸537に取着された回転体530aが回転する。
ギヤ541は、ドライブギヤ542とドリブンギヤ543とにより構成され、それらドライブギヤ542とドリブンギヤ543とのギヤ比が1:2.5に設定されている。これにより、かかるギヤ比の分だけ、回転駆動モータ545の回転トルクを増大させることができ、モータの小型化を図ることができる。モータを小型化できれば、その分、取込ユニット52の小型化を図ることができる。
なお、回転駆動モータ545は、24パルスのパルス信号を与えることにより1回転するように構成されており、そのパルス信号によってロータ546の回転位置、即ち、回転体530aの回転位置が制御される。また、ドライブギヤ542とドリブンギヤ543とのギヤ比が1:2.5に設定されているので、回転体530aを1回転させるためには60パルス(=24×2.5)を要する。そして、回転体530aの原位置を検出する原位置センサ(図示せず)から検出信号が出力された時点からのパルス数により、回転体530aがどの回転位置に位置しているかを認識することができる。
ここで、各取込装置521a〜521cの回転体530a〜530cは、同一の回転軸537に直列に取着されており(図14(a)参照)、1の回転駆動モータ545によって同時に回転可能とされている。但し、各回転体530a〜530cは、それら各回転体530a〜530cによる遊技球の取り込みがそれぞれ異なるタイミングで行われるように構成されている。かかる構成の詳細については、図14を参照して後述する。
このように、複数の回転体530a〜530cを1の回転駆動モータ545によって同時に回転可能に構成することで、各回転体530a〜530cにおいて複数の遊技球の取り込みを一度に行うことができる。これにより、取り込み時間を短縮することができる。
また、各回転体530a〜530cをそれぞれ個別の回転駆動モータによって独立に回転させる場合と比較して、部品点数の低減およびエネルギ消費の低減を図ることができる。更に、部品点数の低減を図ることができれば、その分、遊技機1全体としての製造コスト削減を図ることができる。
図7に示すように、取込通路525aの下流側出口には、取込装置521aによって遊技機1内に取り込む遊技球の個数を計測するための取込検出センサ550aが配設されている。取込検出センサ550aは、遊技球の取り込みを検出するためのものであり、磁気検出タイプの近接センサにより構成され、取込検出センサ550aの開口部550a1を遊技球が通過することに伴う磁界の変化により、取込通路525aを流通する遊技球を検出する。
取込検出センサ550aによる検出信号は制御基盤(図示せず)に出力され、取込検出センサ550aで検出した遊技球の個数に基づいて、所定個数の遊技球を遊技機1内に取り込んだか否かが判断される。なお、所定個数の遊技球を取り込んだと判断されると、回転駆動モータ545への通電が中止される。なお、取込検出センサ550aは、必ずしも磁気検出タイプの近接センサで構成する必要はなく、例えば、遊技球を光学的に検出するフォトセンサ等、他のセンサにより構成しても良い。
図7に示すように、流通通路523aの下流側出口には、遊技球を流通通路523aから取込装置521a内へ誘引するための磁性体555aが配設されている。磁性体555aは、電磁石により構成されており、通電されることにより磁力を発生する。遊技者によってベットスイッチ35が操作されると、磁性体555aへの通電が行われて、磁性体555aに磁力が発生し、その磁力によって、遊技球を磁性体555aに引き付ける。
これにより、遊技球の暴れを防止することができ、その分、遊技球の取り込み不良を防止することができる。また、遊技者がベットスイッチ35を操作するタイミング、即ち、遊技球を遊技機1内に取り込むタイミングに合わせて、磁性体555aに磁力を発生させるので、遊技球の取り込み不良を効率良く防止することができる。更に、遊技球を磁性体555aの磁力によって引き付けることができるので、受入部531a(導入部533a)に導入した遊技球が受入部531a(導入部533a)内で暴れることを防止することができる。その結果、遊技球の取り込み不良をより確実に防止することができる。
一方、取込検出センサ550aの検出信号に基づいて所定個数の遊技球を遊技機1内に取り込んだと判断されると、磁性体555aへの通電が中止されて、磁性体555aの磁力が消磁される。これにより、遊技球が磁性体555aの磁力によって磁化されてしまうことを防止することができる。
次に、図9を参照して、回転体530aの詳細形状について説明する。図9は、回転体530aの外観図であり、図9(a)は、回転体530aの正面図を、図9(b)は、図9(a)の矢印IXb方向視における回転体530aの側面図である。なお、図9(a)では、回転体530aの回転方向を矢印Rで示している。
図9に示すように、回転体530aの外周には、遊技球を1球ずつ受け入れ可能な4つの受入部531aが凹設され、それら4つの受入部531aが等間隔に設けられている。このため、回転体530aの外周には、外周面532aが4か所残部として残されている。このように、受入部531aを複数設けることで、回転体530aを一回転させる間に、複数の遊技球の取り込みを行うことができる。これにより、取り込み時間を短縮することができる。
受入部531aは、導入部533aと送出部534aとにより構成され、送出部534aが導入部533aよりも矢印R方向後方側に連設して形成されている。よって、遊技球は、まず、導入部533aに導入され、その後、導入部533aから送出部534aへ移動して、送出部534aから取込通路525aへ送出される。
これにより、遊技球を受入部531aに段階的に受け入れることができると共に、受入部531aの間口が広がる分、遊技球を受入部531aに受け入れ易くなる。よって、遊技球の取り込み時間を短縮するべく回転体530aの回転速度を高速化したとしても、遊技球を受入部531aに確実に受け入れることができ、取り込み不良を防止することができる。
導入部533aは、遊技球を流通通路523aから導入する部位であり、導入部533aにおいて矢印R方向前方側に形成される第1区間535aと、矢印R方向後方側に形成される第2区間536aとにより構成されている。
第1区間535aは、所定サイズ(本実施の形態では、直径11mm)の遊技球(図9(a)の二点鎖線)を受け入れることができるように、遊技球の外径形状とほぼ同一形状で回転体530aの回転中心O側へ向けて凹となる円弧状に形成されている。これにより、流通通路523aから導入した遊技球の流れの勢いを放射状に分散させて減じることができ、遊技球の流通通路523a側への跳ね返りを防止することができる。よって、その分、取り込み不良を防止することができる。
一方、第2区間536aは、回転中心Oを中心として回転体530aの外周側へ向けて凸となる円弧状に形成されると共に、第1区間535aとの境界に段差が生じないように、第1区間535aに滑らかに接続されている。これにより、遊技球の送出部534aへのスムーズな移動を可能とすることができる。
これに対し、例えば、導入部533a全体(即ち、第1区間535a及び第2区間536a)を回転体530aの回転中心O側へ向けて凹となる円弧状に形成した場合には、導入部533aと送出部534aとの境に段差が生じ、かかる段差によって遊技球のスムーズな移動が妨げられるところ、遊技球の送出部534aへのスムーズな移動を可能とすることができれば、その分、取り込み不良を防止することができる。
送出部534aは、遊技球を取込通路525aへ送出するための部位であり、導入部533aの第1区間535aと同様に、遊技球の外径形状とほぼ同一形状で回転体530aの回転中心O側へ向けて凹となる円弧状に形成されている。但し、送出部534aは、導入部533aの第1区間535aの凹設深さよりも深く形成され、導入部533aと送出部534aとが階段状に構成されている。
従って、遊技球を受入部531aに受け入れる際には、回転体530aの回転中心O側へ向けて段階的に深く受け入れることができる。これにより、一度に深く受け入れる場合と比較して、移動量が少なくなる分、遊技球を受入部531aに受け入れ易くなる。よって、遊技球を受入部531aに確実に受け入れることができ、取り込み不良を防止することができる。
また、導入部533aと送出部534aとが階段状に構成されているので、それら各部において遊技球を安定して保持することができ、遊技球が受入部531a内で暴れることを防止することができる。その結果、遊技球の取り込み不良をより確実に防止することができる。
なお、受入部531aは、各導入部533aの第1区間535aにおける矢印R方向への配置間隔D1が90度に設定されると共に、各送出部534aの矢印R方向への配置間隔D2が90度に設定され、かかる第1区間535aと送出部534aとが所定間隔を隔てて等間隔に配置されている。具体的には、外周面532a、導入部533a及び送出部534がそれぞれ中心角30度の間隔で等間隔に配置されている。
次に、図10から図13を参照して、取込装置521aによる遊技球の取込動作について説明する。図10から図13は、取込装置521aの断面図であり、図10は、取込動作が行われていない待機状態を、図11は、取込動作の第1状態を、図12は、取込動作の第2状態を、図13は、取込動作の第3状態を、それぞれ図示している。なお、図11から図13では、回転体530aの回転方向を矢印Rで示しており、回転体530aが矢印R方向へ30度ずつ回転した状態を順に図示している。
遊技機1により遊技が行われる前には、多量の遊技球が上皿36に貯留され、その後においても、継続して遊技球が上皿36に貯留される。上皿36に貯留された遊技球は、各案内通路371〜373から各流通通路523a〜523cを通じて、各取込装置521a〜521cに連続してそれぞれ供給される。よって、遊技が行われている間は、常時、図10に示すように、遊技球が各流通通路523a〜523c内に多数存在している。
図10の待機状態は、遊技が行われていない、或いは、遊技は行われているが、ベットスイッチ35が操作されていない場合である。即ち、回転駆動モータ545が非通電の状態であるので、回転体530aは停止している。よって、遊技機1内への遊技球の取り込みは行われない。
この場合、回転体530aの外周面532aが流通通路523aの出口に臨んで位置することにより、流通通路523aにおいて最も下流側に存在する先頭の遊技球は、かかる外周面532aに当接した状態で支えられ、取込装置521a内への流入が阻止される。
図10の待機状態から遊技者によってベットスイッチ35が操作されると、回転駆動モータ545への通電が行われ、図11に示す取込動作の第1状態となる。即ち、回転体530aは、待機状態から矢印R方向へ30度回転した状態となる。
この場合、導入部533aの1つが流通通路523aの出口に臨んで位置することにより、流通通路523aにおいて最も下流側に位置する先頭の遊技球は、かかる導入部533aに導入され受け入れられる。
また、第1状態において、流通通路523aに多数存在する遊技球は、導入部533aに受け入れられた遊技球に支えられて、取込装置521a内への流入が阻止される。これにより、複数の遊技球が同時に取込装置521a内に供給されることが規制される。
図11の第1状態から回転駆動モータ545への通電が引き続き行われると、図12に示す取込動作の第2状態となる。即ち、回転体530aは、第1状態から更に矢印R方向へ30度回転する、つまり、待機状態から矢印R方向へ60度回転する。
この場合、第1状態において導入部533aに導入された遊技球は、回転体530aが回転することにより、供給通路523の底面壁に衝突して、導入部533aから送出部534aへ移動する。
また、第2状態において、流通通路523aに多数存在する遊技球は、送出部534aに移動した遊技球に支えられて、取込装置521a内への流入が阻止される。これにより、複数の遊技球が同時に取込装置521a内に供給されることが規制される。
図12の第2状態から回転駆動モータ545への通電が引き続き行われると、図13に示す取込動作の第3状態となる。即ち、回転体530aは、第2状態から更に矢印R方向へ30度回転する、つまり、待機状態から矢印R方向へ90度回転する。
この場合、第2状態において送出部534aへ移動した遊技球は、回転体530aが回転して、送出部534aが取込通路525aの入口に臨んで位置することにより、遊技球自体の重みによって鉛直方向へ落下し、取込通路525aへ送出される。これにより、遊技球が遊技機1内に取り込まれ、取込検出センサ550aによって遊技球の取り込みが検出される。
また、第3状態では、回転体530aの外周面532aが流通通路523aの出口に臨んで位置することにより、待機状態と同様に、流通通路523aにおいて最も下流側に位置する先頭の遊技球は、かかる外周面532aに当接した状態で支えられ、取込装置521a内への流入が阻止される。これにより、複数の遊技球が同時に取込装置521a内に供給されることが規制される。
このように、回転体530aは、90度を1周期として外周面532a、導入部533a及び送出部534aの位置が変化し、流通通路523aに存在する遊技球は、回転体530aが90度回転する毎に1球ずつ遊技機1内に取り込まれる。
なお、上記の説明においては、回転体530aの外周面532aが流通通路523aの出口に臨んで位置する場合を待機状態として説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、回転体530aの回転位置が第1状態、或いは、第2状態にある場合でも待機状態となり得る。即ち、回転体530aは、取込検出センサ550aによって所定個数の遊技球を検出し終えるまで回転し続け、所定個数の遊技球を検出し終えると停止する構成であるので、待機状態における回転体530aの回転位置は一義に定まらない。
上述したように、取込ユニット52には、上記構成の取込装置521a〜521cが3つ並設されており、上皿36の各案内通路371〜373から各流通通路523a〜523cを通じて、各取込装置521a〜521cにそれぞれ遊技球が供給される。そして、遊技者によってベットスイッチ35が操作されると、各取込装置521a〜521cによって、それぞれ遊技球が取り込まれる。
具体的には、例えば、15個(マックスベット分)の遊技球が取り込まれる場合、全ての取込装置521a〜521cにおいて、回転体530a〜530cが同時に回転し、遊技球の取り込みが一斉に開始される。このとき、各取込装置521a〜521cでは遊技球が5個ずつ取り込まれる。
但し、3つの取込装置521a〜521cのうち、いずれかの取込装置に遊技球が充填されていない場合には、正常な取込動作を行うことができる残りの取込装置により遊技球の取り込みが行われる。いずれかの取込装置に遊技球が充填されない場合としては、遊技球は上皿36に貯留されているものの、いずれかの案内通路371〜373又は流通通路523a〜523cで停留し、その結果、取込装置521a〜521cに遊技球が供給されない場合がある。例えば、取込装置521aに遊技球が供給されていないときには、その取込装置521a以外の他の取込装置521b,521cによって、15個の遊技球が取り込まれる。
また、3つの取込装置521a〜521cは、各回転体530a〜530cによる遊技球の取り込みがそれぞれ異なるタイミングで行われるように構成されている。ここで、図14を参照して、かかる構成の詳細について説明する。図14(a)は、取込ユニット52の分解斜視図であり、図14(b)は、図14(a)の矢印XIVb方向視における取込ユニット52の正面図である。なお、図14では、発明の理解を容易とするために、回転軸537及びその回転軸537に取着される3つの回転体530a〜530cのみを図示しており、図14(b)では、回転体530aを実線で、回転体530bを一点鎖線で、回転体530cを二点鎖線で図示している。また、図14(b)では、回転体530a〜530cの回転方向を矢印Rで示している。
図14に示すように、3つの回転体530a〜530cは、その回転軸方向視(矢印XIVb方向視)において、回転体530aの導入部533aに対応する位置に回転体530bの送出部534bが、回転体530cの外周面532cが、それぞれ位置するように構成されている。即ち、かかる回転軸方向視において、回転体530aと回転体530bと回転体530cとが矢印R方向へそれぞれ30度ずつずれた状態で回転軸537に取着されている。
よって、回転体530a〜530cの回転時には、例えば、回転体530aの導入部533aが流通通路523aの出口に位置するタイミングにおいて、回転体530bの送出部534aが流通通路523bの出口に位置すると共に、回転体530cの外周面532cが流通通路523cの出口に位置して、遊技球を各流通通路523a〜523cからそれぞれ異なるタイミングで各回転体530a〜530cの導入部533a〜533cに導入することができる。
これにより、遊技球が各回転体530a〜530cの導入部533a〜533cに一度に導入されることがなく、遊技球の流れの勢いによる各回転体530a〜530c及び回転駆動モータ545への衝撃的な負荷を軽減することができる。よって、各回転体530a〜530c及び回転駆動モータ545の破損などを防止することができ、遊技機1全体の高寿命化を図ることができる。
かかる構成において、回転体530aが取込動作の第1状態(図11の状態)にある場合には、回転体530bが第2状態(図12の状態)となり、かつ、回転体530cが第3状態(図13の状態)となる。よって、回転体530aが第1状態にある場合に、回転体530cから遊技球が取込通路525cへ送出されて遊技機1内に取り込まれる。そして、回転体530aが30度回転して第2状態となると、回転体530bから遊技球が取込通路525bへ送出されて遊技機1内に取り込まれる。その後、回転体530aが更に30度回転して第3状態となると、回転体530aから遊技球が取込通路525aに送出されて遊技機1内に取り込まれる。即ち、回転軸537が30度回転する毎に、回転体530a、回転体530b又は回転体530cのいずれか1つから遊技球がそれぞれ異なるタイミングで取り込まれる。
これにより、取り込み個数が回転体530a〜530cの数(即ち、本実施の形態では、3個)、或いは、その倍数(即ち、本実施の形態では、3の倍数)に限定されてしまうことがなく、所望の個数の取り込みを可能とすることができる。
また、各回転体530a〜530cにおいて取り込みを同時に行うと、取り込み個数を取込検出センサ550aによって同時に検出しなければならず、計測不良を起こし易くなるところ、各回転体530a〜530cにおいてそれぞれ異なるタイミングで遊技球の取り込みを行うことができるので、計測不良を防止することができる。
ここで、上述したように、供給通路523は、各流通通路523a〜523cの延設方向が各回転体530a〜530cの回転中心Oと一致するように構成されているので、流通通路523a〜523cを流通する遊技球の流れの方向を回転体530a〜530cの回転中心Oに向けることができる。これにより、流通通路523a〜523c内に多数存在する遊技球自体の重みを回転体530a〜530cで支える構成であっても、かかる遊技球自体の重みによって回転体530a〜530cが回転してしまうことがない。よって、回転体530a〜530cの停止中に、不本意に遊技球を取り込んでしまうことを防止することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記実施の形態では、遊技機1を遊技球使用回動遊技機として構成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、遊技機1をパチンコ機として構成しても良い。
上記実施の形態では、遊技球を遊技機1内に取り込むための取込装置521a〜521cとして球送り装置を構成する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、賞球や貸球に伴う所定個数の遊技球を遊技機1内から上皿36又は下皿41へ払い出すための払出装置として球送り装置を構成しても良い。この場合には、遊技ホールの島設備などに設けられた遊技球供給システムから遊技球が供給通路523の流通通路523a〜523cに案内され、流通通路523a〜523cに案内された遊技球が取込通路525a〜525cへ送出されることで、遊技球を遊技機1内から払い出すことができる。
上記実施の形態では、取込ユニット52に3つの取込装置521a〜521cを設ける場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、案内通路371〜373及び流通通路523a〜523cの通路数を変更して、1つ又は2つ、或いは、4つ以上の取込装置を設けて取込ユニット52を構成しても良い。
上記実施の形態では、回転体530a〜530cに4つの受入部531aを設ける場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、3つ以下、或いは、5つ以上の受入部531aを設けて回転体530a〜530cを構成しても良い。
上記実施の形態では、各回転体530a〜530cを同一形状として説明したが、必ずしも完全に同一形状である必要はなく、一見してほぼ同一形状であって各回転体530a〜530cがほぼ同様に遊技球を受け入れ可能、かつ、受け入れた遊技球をほぼ同様に取込通路525a〜525cへ送出可能であれば、製造上の誤差、その他僅かに異なる形状であっても良い。
以下に、本発明の遊技機および変形例を示す。請求項1から6のいずれかに記載の遊技機において、第1通路の出口に配設され電磁石により構成される磁性体と、遊技者により操作される通電操作部材とを備え、その通電操作部材が操作されることで、前記磁性体への通電が行われ、前記磁性体に磁力が発生するように構成されていることを特徴とする遊技機2。
遊技機2によれば、磁性体への通電が行われ、磁性体に磁力が発生している間、遊技球が磁性体の磁力によって引き付けられる。これにより、遊技球の暴れを防止することができ、その分、遊技球の取り込み不良または払い出し不良を防止することができる。
また、遊技機2によれば、通電操作部材が操作されることで、磁性体への通電が行われ、磁性体に磁力が発生するように構成されているので、遊技者が通電操作部材を操作するタイミングに合わせて、磁性体に磁力を発生させることができる。これにより、通電操作部材をベットスイッチとして構成した場合には、遊技球を遊技機内に取り込むタイミングに合わせて、磁性体に磁力を発生させることができる。よって、遊技球の取り込み不良を効率良く防止することができる。また、遊技機2によれば、磁性体が電磁石により構成されているので、遊技球が磁性体の磁力によって磁化されてしまうことを防止することができる。
請求項1から6のいずれかに記載の遊技機または遊技機2において、遊技球を取り込むための取込装置と、遊技球を払い出すための払出装置と、複数の識別情報からなる回動可能な識別情報列と、その識別情報列が回動することで前記複数の識別情報を変動表示すると共に前記識別情報列が停止することで前記複数の識別情報の中から所定の識別情報を停止表示する表示装置と、前記識別情報列の回動を始動させるために遊技者により操作される始動用操作部材と、前記識別情報列の回動を停止させるために遊技者により操作される停止用操作部材とを備え、前記取込装置により遊技球を取り込むことで、前記始動用操作部材の操作が有効となり、その始動用操作部材の操作に起因して前記識別情報列の回動が開始され、前記停止用操作部材の操作に起因して前記識別情報列の回転が停止されて、前記表示装置に表示される識別情報が特定の識別情報となった場合に、前記払出装置により前記遊技球を払い出すように構成されると共に、前記取込装置または払出装置のうちのいずれか一方、或いは、両方が前記球送り装置により構成されていることを特徴とする遊技機3。
遊技機3によれば、パチンコ球などの遊技球を使用してスロットマシン等の回動遊技機の遊技を可能とすることができる。即ち、遊技機3をパチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技球使用回動遊技機として構成することができる。
また、遊技機3によれば、取込装置または払出装置のうちのいずれか一方、或いは、両方が球送り装置により構成されているので、遊技球の取り込み時間または払い出し時間の短縮を図ることができると共に、かかる時間の短縮を図りつつも、取り込み不良または払い出し不良を防止することができる。
ここで、スロットマシンの遊技に使用されるメダルと、パチンコ機の遊技に使用される遊技球(パチンコ球)とは、一般に、有価価値がそれぞれ異なるため、遊技球を使用してスロットマシンの遊技を行う遊技球使用回動遊技機では、遊技球の取り込み個数や払い出し個数が多量となり、その分、取り込み又は払い出しに多大な時間を要してしまう。
これに対し、遊技機3を遊技球使用回動遊技機として構成し、取込装置または払出装置のうちのいずれか一方、或いは、両方を球送り装置によって構成することで、遊技球の取り込み時間または払い出し時間の短縮効果を有効に発揮することができる。
1 遊技機
31 スタートレバー(始動用操作部材)
32 ストップスイッチ(停止用操作部材)
33 ストップスイッチ(停止用操作部材)
34 ストップスイッチ(停止用操作部材)
35 ベットスイッチ(通電操作部材)
82 リールユニット(表示装置)
82L 左リール(識別情報列)
82M 中リール(識別情報列)
82R 右リール(識別情報列)
521a〜521c 取込装置(球送り装置、払出装置)
523 供給通路(第1通路)
523a〜523c 流通通路(第1通路の一部)
525a〜525c 取込通路(第2通路)
530a〜530c 回転体
531a〜531c 受入部
532a〜532c 外周面
533a〜533c 導入部
534a〜534c 送出部
535a〜535c 第1区間
536a〜536c 第2区間
545 回転駆動モータ(回転駆動手段)
555a〜555c 磁性体
O 回転体の回転中心
R 回転体の回転方向
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、取り込み不良または払い出し不良を抑制することができる遊技機を提供することを目的としている。
この目的を解決するために請求項1記載の遊技機は、遊技球が流通する第1通路と、その第1通路の下流側に配設されると共に前記遊技球を受け入れる受入部が外周面に凹設された回転体と、その回転体の下流側に配設され前記遊技球が流通する第2通路と、前記回転体に駆動力を付与して回転させる回転駆動手段とを有し、その回転駆動手段により前記回転体を回転させて前記受入部を前記第1通路の出口に一致させることで、前記遊技球を前記第1通路から導入して前記受入部に受け入れると共に、前記回転体を回転させて前記受入部を前記第2通路の入口に一致させることで、前記受入部に受け入れた遊技球を前記第2通路へ送出する球送り装置を備えるものであって、前記第1通路の出口側に配設され電磁石により構成される磁性体と、その磁性体に磁力が発生するように前記磁性体への通電を行う通電装置とを備えている。
請求項1記載の遊技機によれば、遊技球の取り込み不良または払い出し不良を抑制することができるという効果がある。
以下に、本発明の遊技機および変形例を示す。請求項1記載の遊技機において、第1通路の出口に配設され電磁石により構成される磁性体と、遊技者により操作される通電操作部材とを備え、その通電操作部材が操作されることで、前記磁性体への通電が行われ、前記磁性体に磁力が発生するように構成されていることを特徴とする遊技機2。
請求項1記載の遊技機または遊技機2において、遊技球を取り込むための取込装置と、遊技球を払い出すための払出装置と、複数の識別情報からなる回動可能な識別情報列と、その識別情報列が回動することで前記複数の識別情報を変動表示すると共に前記識別情報列が停止することで前記複数の識別情報の中から所定の識別情報を停止表示する表示装置と、前記識別情報列の回動を始動させるために遊技者により操作される始動用操作部材と、前記識別情報列の回動を停止させるために遊技者により操作される停止用操作部材とを備え、前記取込装置により遊技球を取り込むことで、前記始動用操作部材の操作が有効となり、その始動用操作部材の操作に起因して前記識別情報列の回動が開始され、前記停止用操作部材の操作に起因して前記識別情報列の回転が停止されて、前記表示装置に表示される識別情報が特定の識別情報となった場合に、前記払出装置により前記遊技球を払い出すように構成されると共に、前記取込装置または払出装置のうちのいずれか一方、或いは、両方が前記球送り装置により構成されていることを特徴とする遊技機3。
これに対し、遊技機3を遊技球使用回動遊技機として構成し、取込装置または払出装置のうちのいずれか一方、或いは、両方を球送り装置によって構成することで、遊技球の取り込み時間または払い出し時間の短縮効果を有効に発揮することができる。
遊技球が流通する第1通路と、その第1通路の下流側に配設されると共に前記遊技球を受け入れる受入部が外周面に凹設された回転体と、その回転体の下流側に配設され前記遊技球が流通する第2通路と、前記回転体に駆動力を付与して回転させる回転駆動手段とを有し、その回転駆動手段により前記回転体を回転させて前記受入部を前記第1通路の出口に一致させることで、前記遊技球を前記第1通路から導入して前記受入部に受け入れると共に、前記回転体を回転させて前記受入部を前記第2通路の入口に一致させることで、前記受入部に受け入れた遊技球を前記第2通路へ送出する球送り装置を備える遊技機において、前記回転体の受入部は、前記遊技球を前記第1通路から導入する導入部と、前記遊技球を前記第2通路へ送出する送出部とを備え、その送出部は、前記導入部よりも前記回転体の回転方向後方側に連設して形成されると共に前記導入部の凹設深さよりも深く形成され、前記導入部と前記送出部とが階段状に構成されていることを特徴とする遊技機A1。
遊技機A1によれば、遊技球が流通する第1通路と、その第1通路の下流側に配設されると共に遊技球を受け入れる受入部が外周面に凹設された回転体と、その回転体の下流側に配設され遊技球が流通する第2通路と、回転体に駆動力を付与して回転させる回転駆動手段とを有し、その回転駆動手段により回転体を回転させて受入部を第1通路の出口に一致させることで、遊技球を第1通路から導入して受入部に受け入れると共に、回転体を回転させて受入部を第2通路の入口に一致させることで、受入部に受け入れた遊技球を第2通路へ送出する球送り装置を備えているので、その球送り装置によって、遊技球の遊技機内への取り込み又は遊技球の遊技機内からの払い出しを行うことができる。
また、本発明の遊技機によれば、受入部が導入部と送出部とを備え、送出部は、導入部よりも回転体の回転方向後方側に連設して形成されているので、遊技球は、まず、導入部に導入され、その後、導入部から送出部へ移動して、送出部から取込通路へ送出される。
これにより、遊技球を受入部に段階的に受け入れることができると共に、受入部の間口が広がる分、遊技球を受入部に受け入れ易くなる。よって、遊技球の取り込み時間または払い出し時間を短縮するべく回転体の回転速度を高速化したとしても、遊技球を受入部に確実に受け入れることができ、取り込み不良または払い出し不良を防止することができるという効果がある。
更に、本発明の遊技機によれば、送出部が導入部の凹設深さよりも深く形成されると共に、導入部と送出部とが階段状に構成されているので、遊技球を受入部に受け入れる際には、回転体の回転中心側へ向けて段階的に深く受け入れることができる。これにより、一度に深く受け入れる場合と比較して、移動量が少なくなる分、遊技球を受入部に受け入れ易くなる。よって、遊技球を受入部に確実に受け入れることができ、取り込み不良または払い出し不良を防止することができるという効果がある。
遊技機A1において、前記導入部は、前記回転方向前方側に形成される第1区間と、前記回転方向後方側に形成される第2区間とを備え、前記第1区間は、前記回転体の回転中心側へ向けて凹となる円弧状に形成され、前記第2区間は、前記回転体の外周側へ向けて凸となる円弧状に形成されていることを特徴とする遊技機A2。
遊技機A2によれば、遊技機A1の奏する効果に加え、導入部は、回転方向前方側に形成される第1区間と、回転方向後方側に形成される第2区間とを備え、第1区間は、回転体の回転中心側へ向けて凹となる円弧状に形成されているので、第1通路から導入した遊技球の流れの勢いを放射状に分散させて減じることができ、遊技球の第1通路側への跳ね返りを防止することができるという効果がある。
これに対し、例えば、導入部を第1通路の出口に面して平面状に形成した場合には、遊技球が第1通路側へ跳ね返り易くなり、取り込み不良または払い出し不良を起こし易くなるところ、遊技球の跳ね返りを防止することができれば、その分、取り込み不良または払い出し不良を防止することができるという効果がある。
また、本発明の遊技機によれば、第2区間は、回転体の外周側へ向けて凸となる円弧状に形成されているので、遊技球の送出部へのスムーズな移動を可能とすることができるという効果がある。
これに対し、例えば、導入部全体(即ち、第1区間および第2区間)を回転体の回転中心側へ向けて凹となる円弧状に形成した場合には、導入部と送出部との境に段差が生じ、かかる段差によって遊技球のスムーズな移動が妨げられるところ、遊技球の送出部へのスムーズな移動を可能とすることができれば、その分、取り込み不良または払い出し不良を防止することができるという効果がある。
遊技機A1又はA2において、前記受入部は、前記回転体の外周面に複数が形成されていることを特徴とする遊技機A3。
遊技機A3によれば、遊技機A1又はA2の奏する効果に加え、受入部は、回転体の外周面に複数が形成されているので、回転体を一回転させる間に、複数の遊技球の取り込み又は払い出しを行うことができる。これにより、取り込み時間または払い出し時間を短縮することができるという効果がある。
遊技機A1からA3のいずれにおいて、前記第1通路が前記遊技球の流通する流通通路を複数条備えると共に、それら複数条の流通通路にそれぞれ対応する複数の回転体を備え、それら複数の回転体が1の回転駆動手段により同時に回転可能に構成され、前記第2通路と前記回転体とは、前記回転体の回転時に、前記複数の回転体の各送出部がそれぞれ異なるタイミングで前記第2通路の入口に位置するように構成されていることを特徴とする遊技機A4。
遊技機A4によれば、遊技機A1からA3の奏する効果に加え、第1通路が遊技球の流通する流通通路を複数条備えると共に、それら複数条の流通通路にそれぞれ対応する複数の回転体を備え、それら複数の回転体が1の回転駆動手段により同時に回転可能に構成されているので、各回転体において複数の遊技球の取り込み又は払い出しを一度に行うことができる。これにより、取り込み時間または払い出し時間を短縮することができるという効果がある。
また、第1通路が流通通路を複数条備える構成であるので、複数の流通通路を第1通路に一体形成することができ、各流通通路をそれぞれ別体に構成する場合と比較して、部品点数の低減を図ることができるという効果がある。更に、複数の回転体を1の回転駆動手段によって同時に回転させるので、各回転体をそれぞれ個別の回転駆動手段によって独立に回転させる場合と比較して、部品点数の低減およびエネルギ消費の低減を図ることができるという効果がある。部品点数の低減を図ることができれば、その分、遊技機全体としての製造コスト削減を図ることができるという効果がある。
また、本発明の遊技機によれば、第2通路と回転体とは、回転体の回転時に、複数の回転体の各送出部がそれぞれ異なるタイミングで第2通路の入口に位置するように構成されているので、各回転体においてそれぞれ異なるタイミングで遊技球の取り込み又は払い出しを行うことができる。これにより、取り込み個数または払い出し個数が回転体の数、或いは、その倍数に限定されてしまうことがなく、所望の個数の取り込み又は払い出しを可能とすることができるという効果がある。
また、例えば、取り込んだ遊技球または払い出した遊技球の個数を計測する場合には、複数の回転体において取り込み又は払い出しを同時に行うと、個数計測を同時に行わなければならず、計測不良を起こし易くなるところ、本発明の遊技機によれば、各回転体においてそれぞれ異なるタイミングで遊技球の取り込み又は払い出しを行うことができるので、計測不良を防止することができるという効果がある。
遊技機A4において、前記第1通路が直線状に延設された前記流通通路を3条備えると共に、それら3条の流通通路にそれぞれ対応する3つの回転体を備え、それら3つの回転体が1の回転駆動手段により同時に回転可能に構成され、前記第1通路と前記回転体とは、前記回転体の回転時に、1の回転体の導入部が前記流通通路の出口に位置するタイミングにおいて、残りの回転体のうちの一方の回転体の送出部が前記流通通路の出口に位置すると共に、残りの回転体のうちの他方の回転体の外周面が前記流通通路の出口に位置するように構成され、且つ、前記流通通路の延設方向が前記回転体の回転中心と一致するように構成されていることを特徴とする遊技機A5。
遊技機A5によれば、遊技機A4の奏する効果に加え、第1通路が直線状に延設された流通通路を3条備えると共に、それら3条の流通通路にそれぞれ対応する3つの回転体を備え、それら3つの回転体が1の回転駆動手段により同時に回転可能に構成されているので、3つの回転体において3個の遊技球の取り込み又は払い出しを一度に行うことができる。これにより、取り込み時間または払い出し時間を短縮することができるという効果がある。
また、本発明の遊技機によれば、第1通路と回転体とは、回転体の回転時に、1の回転体の導入部が流通通路の出口に位置するタイミングにおいて、残りの回転体のうちの一方の回転体の送出部が流通通路の出口に位置すると共に、残りの回転体のうちの他方の回転体の外周面が流通通路の出口に位置するように構成されているので、遊技球を各流通通路からそれぞれ異なるタイミングで導入部に導入することができる。
これにより、遊技球が各回転体の導入部に一度に導入されることがなく、遊技球の流れの勢いによる各回転体および回転駆動手段への衝撃的な負荷を軽減することができる。よって、各回転体および回転駆動手段の破損などを防止することができ、遊技機全体の高寿命化を図ることができるという効果がある。
更に、本発明の遊技機によれば、流通通路の延設方向が回転体の回転中心と一致するように構成されているので、流通通路を流通する遊技球の流れの方向を回転体の回転中心に向けることができる。これにより、流通通路内に多数存在する遊技球自体の重みを回転体で支える構成であっても、遊技球自体の重みによって回転体が回転してしまうことがない。よって、回転体の停止中に、不本意に遊技球を取り込んだり払い出してしまうことを防止することができるという効果がある。

Claims (1)

  1. 遊技球が流通する第1通路と、その第1通路の下流側に配設されると共に前記遊技球を受け入れる受入部が外周面に凹設された回転体と、その回転体の下流側に配設され前記遊技球が流通する第2通路と、前記回転体に駆動力を付与して回転させる回転駆動手段とを有し、その回転駆動手段により前記回転体を回転させて前記受入部を前記第1通路の出口に一致させることで、前記遊技球を前記第1通路から導入して前記受入部に受け入れると共に、前記回転体を回転させて前記受入部を前記第2通路の入口に一致させることで、前記受入部に受け入れた遊技球を前記第2通路へ送出する球送り装置を備える遊技機において、
    前記回転体の受入部は、前記遊技球を前記第1通路から導入する導入部と、前記遊技球を前記第2通路へ送出する送出部とを備え、
    その送出部は、前記導入部よりも前記回転体の回転方向後方側に連設して形成されると共に前記導入部の凹設深さよりも深く形成され、前記導入部と前記送出部とが階段状に構成されていることを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02234782A (ja) * 1989-03-09 1990-09-17 Alps Electric Co Ltd パチンコ遊技機における賞品玉排出装置
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