JP2012147759A - ヘリコバクター・ピロリ及びその他の病原菌を抑制するラクトバシラス属乳酸菌を含有する新規納豆 - Google Patents

ヘリコバクター・ピロリ及びその他の病原菌を抑制するラクトバシラス属乳酸菌を含有する新規納豆 Download PDF

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Abstract

【課題】胃・十二指腸潰瘍の発症に関与するヘリコバクター・ピロリやその他の病原菌を抑制する作用がある乳酸菌を含有するヨーグルトが健康食品として汎用されているが、乳製品の苦手な人やアレルギーのある人は日常的にヨーグルトを摂ることができない。日常的に手軽に飲食でき、乳製品の苦手な人やアレルギーのある人にも病原菌の抑制活性をもつ乳酸菌を日常的に摂取させることができる新規な納豆の作製方法及び/又はその飲食品を提供する。
【解決手段】ヘリコバクター・ピロリその他の病原菌を抑制するラクトバシラス(Lactobacillus)属乳酸菌と納豆菌を含有する新規の納豆及びその飲食品の製造において、納豆としての糸引き、風味、味等納豆の特性を損なわないラクトバシラス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)グループの乳酸菌を含有する納豆及びその飲食品。
【選択図】なし

Description

本発明はヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)及びその他の病原菌を抑制するラクトバシラス(Lactobacillus)属乳酸菌と納豆菌を含有する新規納豆の提供及びその飲食品の製造において、納豆としての糸引き、風味、味等納豆の特性を損なわないラクトバシラス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)グループの乳酸菌を含有する納豆及びその飲食品に関する。
納豆は、我が国の伝統ある健康維持に優れた食品として知られている。一方、乳酸菌も同様にヨーグルトや健康食品、整腸剤等に利用される健康維持に優れたものとして繁用されている。とりわけ胃・十二指腸潰瘍の発症に関与するヘリコバクター・ピロリの抑制活性をもつ乳酸菌を含有するヨーグルト(特許文献)は、機能性ヨーグルトとして広く飲食されているが、乳製品の苦手な人やアレルギーのある人は日常的にヨーグルトを摂ることができない。病原菌の抑制活性をもつ乳酸菌を日常的に手軽に飲食できて日本人の食生活に馴染みのある納豆とともに摂ることができれば、ヨーグルトと同様に国民の健康に寄与できる。納豆菌と乳酸菌の共存した納豆とその飲食品については、乳酸菌の増殖によって納豆菌の働きが抑制され、納豆としての特性を損なうことが多い。そのため、納豆の製造過程では乳酸菌を加えず製造後に乳酸菌を別途の容器に入れ添付する方法(特許文献2)や、乳酸産生量の少ない菌種(例えば、エンテロコッカス属(特許文献3及び特許文献4)やラクトバチルス属の中でガス産生のヘテロ発酵乳酸菌(特許文献4))の乳酸菌を利用する方法が採られた。さらに、乳酸菌の接種量によって納豆の特性に影響する(特許文献5)ことが考えられるため、乳酸産生量の高い菌種を利用した乳酸菌含有納豆には困難性がある。
ラクトバシラス・ジョンソニイ(Lactobacillus johnsonii)No.1088(以下、No.1088と略記)は本発明者によって開発されたラクトバシラス属乳酸菌であり、ヒトの胃液より単離されたものであるため、非常に優れた耐酸性をもちヒトの胃内でも生存できる特性をもつ。また、病原菌(大腸菌O−157やヘリコバクター・ピロリ菌など)に対して強い増殖抑制効果があり、ラクトバシラス属の細菌の中でも非常に有用な菌株であることが示されている(特許文献6)。
特許第3046303号 特開2004−236599 特開2004−51530 特開2003−109930 特開2009−11227 特許4457364号
胃・十二指腸潰瘍の発症に関与するヘリコバクター・ピロリ及びその他の病原菌を抑制する作用がある乳酸菌を含有するヨーグルトが健康食品として汎用されているが、乳製品の苦手な人やアレルギーのある人は日常的にヨーグルトを摂ることができない。また、ヘリコバクター・ピロリ及びその他の病原菌を抑制する活性の高い乳酸菌を利用した乳酸菌含有納豆には困難性があった。
発明が解決するための手段
病原菌の抑制活性をもつ乳酸菌を日常的に手軽に飲食できる形態として、日本人の食生活に馴染みのある納豆に乳酸菌を接種することで、前記の機能性ヨーグルトと同様の効果をもつ新たな機能性食品を作製する。また、用いる乳酸菌は、ヘリコバクター・ピロリ及びその他の病原菌を抑制する作用があり、煮大豆中に納豆菌とともに添加し共培養したとき、納豆の特性を失うことなく、増殖・発酵することもなく生存維持するものを使用する。
ラクトバシラス乳酸菌含有納豆の作製
本発明は以下の使用する菌株に限定されるものではなく、ラクトバシラス属乳酸菌によるものである。
納豆菌との共存に適した乳酸菌の選択及びその評価
蒸煮した大豆50gに納豆菌を5x10生菌単位(CFU)と種々のラクトバシラス属の乳酸菌1〜5x10生菌単位をそれぞれ接種し、37℃下で24時間培養した後の納豆菌数及び乳酸菌数の測定、さらに冷蔵庫内での菌の保存性について評価した。
結果は表1に示すようにラクトバシラス属の中で、15℃で増殖せずガスを産生しないラクトバシラス・アシドフィルスグループの乳酸菌(ラクトバシラス・アシドフィルス(以下、L.acidophilusと略記する)、ラクトバシラス・ジョンソニイ(以下、L.johnsoniiと略記する)、ラクトバシラス・ガッセリィ(以下、L.gasseriと略記する)、ラクトバシラス・クリスパアタス(以下、L.crispatusと略記する)、ラクトバシラス・グリンアラウム(以下、L.gallinarum)と略記する))が増殖せず生存維持していた。また、冷蔵庫内で保存した際も乳酸菌数がわずかに減少したものの納豆菌、乳酸菌共にその存在を確認できた。すなわち、上記で示した機能性ヨーグルトと同様の手法によりラクトバシラス乳酸菌含有納豆の作製の可能性が示唆された。
Figure 2012147759
主なラクトバシラス属乳酸菌含有納豆の納豆としての評価
上記[0006]で示したラクトバシラス属乳酸菌含有納豆のうち、7菌株の納豆についてその特性(糸引き具合、風味、味等)の評価を行った。
結果を表2に示した。ラクトバシラス・アシドフィルスグループのNo.1088.L.acidophilusJCM1187及びL.gasseri JCM1131は納豆としての特性が維持されており、納豆菌のみで作製した納豆と同等のものであった
Figure 2012147759
発明の効果
納豆とラクトバシラス属乳酸菌による病原菌の抑制効果
上記に示したラクトバシラス乳酸菌含有納豆は、病原菌に対する抑制効果及び有用な腸内細菌の増殖を促進する効果をもつことが示された。以下に、その方法と結果を示す。
納豆エキスの調製
市販納豆50gに450mLの精製水を加え100℃30抽出し、冷却後ろ過したものを納豆エキスとした。
試験例1.試験管内実験による出血性大腸菌O−157に対する抑制試験
MRSブロス(ベクトン・ディッキンソン社製)を121℃15分間オートクレーブした液体培地(納豆エキスを加える場合、全体の5%になるよう調整)を作製した。また、乳酸菌はNo.1088又はL.gasseri JCM1131を用い、液体培地10mL中に1x10生菌単位になるよう調製し加えた。実験群として、A群.MRSブロスのみ、B群.MRSブロス+納豆エキス、C群.MRSブロス+乳酸菌、D群.MRSブロス+納豆エキス+乳酸菌の4群を作製し、それぞれの液体培地10mLに出血性大腸菌O−157(以下、O−157と略記)5x10生菌単位を加え、37℃下に静置し、経時的にO−157の菌数を測定した。O−157の菌数測定にはディー・エイチ・エル(DHL)寒天培地(日水製薬社製)を用いた。
試験結果
結果は図1に示したように、O−157は乳酸菌(No.1088又はL.gasseri JCM1131)を加えたC群において抑制され、納豆エキスと乳酸菌を加えたD群では培養時間が24時間の時点で菌数が検出限界以下になる等、C群に比べてさらに顕著に抑制された。一方、納豆エキスを加えたB群では、O−157はA群と同様の変化を示し抑制されなかった。すなわち、O−157に対して、乳酸菌のみでも抑制効果があるが、納豆エキスを加えることでさらにその効果が強まることが示された。
試験例2.試験管内実験によるサルモネラ・エンテリティディス(Salmonella Enteritidis)に対する抑制試験
試験方法は、試験1の方法に準拠した。
試験結果
結果は図2に示したように、サルモネラ・エンテリティディスは乳酸菌を加えたC群において抑制され、納豆エキスと乳酸菌を加えたD群では培養時間が24時間の時点で菌数が検出限界以下になる等、C群に比べてさらに顕著に抑制された。一方、納豆エキスを加えたB群では、サルモネラ・エンテリティディスはA群と同様の変化を示し抑制されなかった。すなわち、サルモネラ・エンテリティディスに対して、乳酸菌のみでも抑制効果があるが、納豆エキスを加えることでさらにその効果が強まることが示された。
試験例3.試験管内実験によるヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)に対する抑制試験
試験方法は、液体培地に5%ウマ血清添加ブレイン・ハート・インフュージョン・ブロス(BHI broth、ベクトン・ディッキンソン社製)を用いた以外は試験1の方法に準拠した。またのヘリコバクター・ピロリの菌数測定には滅菌したBHI寒天培地(ベクトン・ディッキンソン社製)9930mLにウマ血清70mL、テトラゾリウム(シグマ社製)25mg、ポリミキシン(シグマ社製)2500単位、バンコマイシン(シグマ社製)10mg、バシトラシン(シグマ社製)5mgを添加したものを用いた。
試験結果
結果は図3に示したように、ヘリコバクター・ピロリは乳酸菌を加えたC群において抑制され、納豆エキスと乳酸菌を加えたD群では培養時間が24時間の時点で菌数が検出限界以下になる等、C群に比べてさらに顕著に抑制された。一方、納豆エキスを加えたB群では、ヘリコバクター・ピロリはA群と同様の変化を示し抑制されなかった。すなわち、ヘリコバクター・ピロリに対して、乳酸菌のみでも抑制効果があるが、納豆エキスを加えることでさらにその効果が強まることが示された。
病原菌感染マウスに対する納豆とラクトバシラス属乳酸菌による病原菌の抑制
試験例4.ヘリコバクター・ピロリ感染マウスに対する抑制試験
4週齢のスペシフィック・パソジェン・フリー(SPF)バルブ・シー(Balb/c)雄マウス(日本クレア社製、東海大学医学部施設内で飼育管理)を10匹ずつ4群用意した。それらのマウスにヘリコバクター・ピロリの生菌1x10生菌単位をリン酸生理食塩水(PBS)500μLに懸濁したものを4日間連続で経口投与した。この時、ヘリコバクター・ピロリの感染効率を上げるため、毎回のヘリコバクター・ピロリ投与の18時間前にオメプラゾール(吉富製薬社製)200μgをPBS500μLに溶解したものを投与した。市販納豆を10mg/mLになるようPBSに懸濁後ガラスホモジナイザーで破砕し液体化した納豆懸濁液を作製、また、No.1088 1x10生菌単位をPBS500μLに懸濁したNo.1088懸濁液を作製、さらに、それらと同様の操作で納豆+No.1088懸濁液を作製した。ヘリコバクター・ピロリの最終投与の2週間後より、A(対照)群.PBS投与、B群.納豆懸濁液投与、C群.No.1088懸濁液投与、D群.納豆+No.1088懸濁液投与の4群に分け、それぞれ500μLを経口投与によって1日1回、8週間の連続投与を行った。投与終了後、胃組織中のヘリコバクター・ピロリ菌数の測定を行った。測定は以下の方法で行った。まず、マウスをエーテルで麻酔し屠殺、胃を摘出し、胃内容物を除去後、滅菌したPBSに加え、ガラスホモジナイザーにて破砕し、試料液を調製した。この試料液をPBSによって10倍、100倍、1000倍に希釈し、それぞれの希釈液0.1mLを試験例3で使用した平板培地に滴下し、コンラージ棒で撒き広げ、37℃下で5日間微好気培養した。その後、出現したコロニーの数と希釈倍率より菌数を算出した。次に、それぞれの投与群より得られた菌数を統計学解析ソフトウェアのエス・ピー・エス・エス(SPSS、SPSS社製)を用いたクラスカル・ワリス検定によって有意差検定を行った。
試験結果
結果は図4に示したように、ヘリコバクター・ピロリはNo.1088を投与したC群において抑制され、納豆とNo.1088を投与したD群ではC群よりも顕著に抑制された。一方、納豆を投与したB群では若干の減少は見られたものの、PBSを投与した対照群であるA群との有意な差はなかった。すなわち、生体内においてもヘリコバクター・ピロリに対して、乳酸菌のみでも抑制効果があるが、納豆を併用することでさらにその効果が強まることが示された。
納豆とラクトバシラス属乳酸菌の投与による生体内の有用な腸内細菌の増殖
試験例5.納豆とラクトバシラス属乳酸菌の生体への投与による腸内細菌叢の変化
8週齢のSPF−Balb/c雄マウスを10匹ずつ4群用意した。この4群に試験例4と同様の投与(A群(対照群).PBS投与、B群.納豆懸濁液投与、C群.No.1088懸濁液投与、D群.納豆+No.1088懸濁液投与)を行った。投与終了後、糞便中の菌叢を光岡らの方法(光岡知足著、「腸内菌の世界・嫌気性菌の分類と同定」、叢文社、1980年)により検出した。各群のマウスの糞便を懸濁した試料液を段階希釈し、平板培地に滴下し、コンラージ棒で撒き広げ、37℃下で3日間好気又は嫌気培養した。その後、出現したコロニーをグラム染色することで菌種の同定をし、コロニーの数と希釈倍率よりそれぞれの菌数を算出した。次に、得られたそれぞれの菌数を統計学解析ソフトウェアのSPSSを用いたクラスカル・ワリス検定によって有意差検定を行った。
試験結果
結果は表3に示したように、PBSを投与したA群と比較し、納豆を投与したB群では乳酸桿菌(Lactobacilli)及びビフィズス菌(Bifidobacteria)の有意な増加が認められた。No.1088を投与したC群では乳酸桿菌(Lactobacilli)及びビフィズス菌(Bifidobacteria)の有意な増加が認められたのに加え、乳酸球菌(Enterococci)の有意な増加が認められた。さらに、納豆とNo.1088を併用投与したD群では乳酸桿菌(Lactobacilli)、ビフィズス菌(Bifidobacteria)、乳酸球菌(Enterococci)の有意な増加が認められ、悪玉菌といわれるブドウ球菌(Staphylococci)の著明な抑制や一部のバクテロイデス(Bacteroides)の抑制が認められ、納豆と乳酸菌を併用することで腸内菌叢がより改善することが示された。
Figure 2012147759
A群(対照群).PBS投与、B群.納豆懸濁液投与、C群.No.1088懸濁液投与、D群.納豆+No.1088懸濁液投与
以上の試験結果を総括すれば、納豆とラクトバシラス乳酸菌の併用は、試験例1、試験例2及び試験例3から試験管内実験において明らかな通り、それぞれ単独の処置と比較し、多くの病原菌に対し格段の抑制効果を有しており、試験例4及び試験例5から生体内でも同様の効果があることを示したのに加え、腸内菌叢をより改善する効果があることも示した。すなわち、ラクトバシラス属乳酸菌含有納豆は新たな機能性を有する納豆であることが立証された。
納豆及びラクトバシラス属乳酸菌によるO−157の抑制効果(O−157の菌数を指数表示) 納豆及びラクトバシラス属乳酸菌によるサルモネラ・エンテリティディスの抑制効果(サルモネラ・エンテリティディスの菌数を指数表示) 納豆及びラクトバシラス属乳酸菌によるヘリコバクター・ピロリの抑制効果(ヘリコバクター・ピロリの菌数を指数表示) ヘリコバクター・ピロリ感染マウスに対する抑制試験
次に本発明を実施するための形態について実施例を記載するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1.
MRSブロス10LにNo.1088を生菌数濃度1x10生菌単位/mLの割合で接種し、37℃下で15時間静置培養し、培養終了後遠心分離により集菌し、集菌した菌体を滅菌した生理食塩水により洗浄、再び遠心し集菌、滅菌した生理食塩水によって1x1010生菌単位/mLに調製した。
実施例2.
蒸煮した大豆1kgに納豆菌と実施例1で作製した菌液10mLを加え、50gずつに小分けし、37℃下で24時間静置培養し、乳酸菌含有納豆を製造した。得られた納豆の納豆菌数は5x10生菌単位/g、No.1088の菌数は2x10生菌単位/gであった。
本発明は、1)乳酸菌(例えば、耐酸性で病原菌の抑制効果及び腸内菌叢の改善効果の特性をもつNo.1088)を含有する納豆が、納豆又は乳酸菌の単独の場合よりも機能性(病原菌の抑制効果、腸内菌叢の改善など)に優れていること、2)特にNo.1088含有納豆はヘリコバクター・ピロリ感染に対して著明な抑制効果を有すること、の以上のことからラクトバシラス乳酸菌含有納豆が新たな機能性を有する発酵食品である。

Claims (3)

  1. 納豆菌とラクトバシラス(Lactobacillus)属乳酸菌を含有する納豆の製造において、納豆菌を抑制することなく、納豆の糸引き、風味、味等納豆の特性を損なわないラクトバシラス(Lactobacillus)属乳酸菌、特にラクトバシラス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)グループとしてのラクトバシラス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバシラス・ジョンソニイ(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバシラス・ガッセリィ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバシラス・クリスパアタス(Lactobacillus crispatus)、ラクトバシラス・グリンアラウム(Lactobacillus gallinarum)を含有する新規な納豆の作製方法及び/又はその飲食品の製造
  2. ラクトバシラス(Lactobacillus)属乳酸菌を含有した納豆菌で製造した製品であり、1)ヘリコバクター・ピロリ及び/又は他の病原菌を抑制すること、2)有用な腸内細菌の増殖を促進すること、を少なくともひとつを特微とする納豆及び/又はその飲食品
  3. ラクトバシラス(Lactobacillus)属乳酸菌がラクトバシラス・ジョンソニイ(Lactobacillus johnsonii)No.1088(受託番号NITE P−278)である請求項1及び請求項2に記載の乳酸菌
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