JP2012147639A - ワイヤハーネス用バンドクランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】バンドクランプを取り付けたワイヤハーネスの車体パネル面からの突出寸法を低減し、かつ、バンドによるワイヤハーネス保持力を高める。
【解決手段】ボックス状の本体と、該本体に設けたバンド貫通穴の一端開口の下端縁から突出させるバンド部と、該本体の外面から突出した車体係止用のクランプ部とを備えた樹脂成形品からなるバンドクランプにおいて、前記本体の上壁を前記クランプ部の皿部で形成し、該上壁と下壁および前後壁とで左右方向に貫通するバンド貫通穴を囲み、該バンド貫通穴に突出する係止突起を前記下壁の上面から突設し、該係止突起と前記バンド部に設けた係止溝との係止位置を前記クランプ部の車体係止位置の中心と一致させ、かつ、前記係止突起と対向する前記上壁となる前記皿部の中央部分に撓み用の切欠または薄肉部を設けている。
【選択図】図1
【解決手段】ボックス状の本体と、該本体に設けたバンド貫通穴の一端開口の下端縁から突出させるバンド部と、該本体の外面から突出した車体係止用のクランプ部とを備えた樹脂成形品からなるバンドクランプにおいて、前記本体の上壁を前記クランプ部の皿部で形成し、該上壁と下壁および前後壁とで左右方向に貫通するバンド貫通穴を囲み、該バンド貫通穴に突出する係止突起を前記下壁の上面から突設し、該係止突起と前記バンド部に設けた係止溝との係止位置を前記クランプ部の車体係止位置の中心と一致させ、かつ、前記係止突起と対向する前記上壁となる前記皿部の中央部分に撓み用の切欠または薄肉部を設けている。
【選択図】図1
Description
本発明はワイヤハーネス用バンドクランプに関し、特に、車体に配索したワイヤハーネスをバンドクランプを用いて車体パネルに係止した状態で、バンドクランプで保持されたワイヤハーネスの車体パネル面からの突出量を減少させ、幅狭な配索スペースにワイヤハーネスを無理なく配索できるようにするものである。
自動車に配線する電線群をワイヤハーネスとして結束すると共に、該結束したワイヤハーネスを車体パネル等に固定するため、バンドクランプが用いられている。
この種のバンドクランプは、特開平10−339309号公報等に開示されているように、車体パネルへの係止位置(所謂アンカー位置)とバンドにより保持したワイヤハーネスの中心位置とを偏心させたオフセットタイプとされる場合が多い。
この種のバンドクランプは、特開平10−339309号公報等に開示されているように、車体パネルへの係止位置(所謂アンカー位置)とバンドにより保持したワイヤハーネスの中心位置とを偏心させたオフセットタイプとされる場合が多い。
具体的には、図6(A)(B)に示すように、バンドクランプ100は、本体101の貫通穴101aの下端からバンド102を突設すると共に、本体101の上面からクランプ103を突設している。バンド102をワイヤハーネス110に巻き付けて本体101の貫通穴101aの他端開口から挿通した後、バンド102を引っ張り、貫通穴101aの上壁から突設した係止片101bの先端の係止爪101cをバンド102に設けた係止溝102aに係止してワイヤハーネス110を締結している。該ワイヤハーネス110を車体に配索した後、バンドクランプ100のクランプ103を車体パネル50の取付穴51に挿入係止している。
前記クランプ103は本体101の中心から突出し、よって、車体パネルへクランプ103が係止されるアンカー中心P1は本体101の中心線上に位置する。
一方、バンド102の係止溝102aと係止する係止爪101cは、本体101の中心に位置せず、貫通穴101aのバンド突設側に偏心している。該係止爪101cとバンド102の係止溝102aのロック中心P2に、バンド102で保持されたワイヤハーネス110の荷重および引っ張り力が負荷されることになる。このように、バンド102のロック中心P2とクランプ103のアンカー中心P1とは距離Xが離れたオフセット位置にある。このように、オフセットタイプとしているのは、主として、パネルからワイヤハーネスまでの距離をできるだけ短くし、バンドの係止溝と本体の係止爪とのロック時に係止爪を撓み易くし、かつ、ロック後にバンドの余長部分を切断しやすくするためである。
一方、バンド102の係止溝102aと係止する係止爪101cは、本体101の中心に位置せず、貫通穴101aのバンド突設側に偏心している。該係止爪101cとバンド102の係止溝102aのロック中心P2に、バンド102で保持されたワイヤハーネス110の荷重および引っ張り力が負荷されることになる。このように、バンド102のロック中心P2とクランプ103のアンカー中心P1とは距離Xが離れたオフセット位置にある。このように、オフセットタイプとしているのは、主として、パネルからワイヤハーネスまでの距離をできるだけ短くし、バンドの係止溝と本体の係止爪とのロック時に係止爪を撓み易くし、かつ、ロック後にバンドの余長部分を切断しやすくするためである。
前記オフセットタイプのバンドクランプ100では、オフセット位置のロック位置にワイヤハーネスの荷重がかかり、図7に示すように、ワイヤハーネス110は車体パネル50から離れる方向に撓みやすくなる。特に、外径が大きい太物のワイヤハーネス110はワイヤハーネス側に引っ張られる力が強くなり車体パネルから離れ易くなる。
このように、オフセットタイプのバンドクランプでは、車体パネル面からのワイヤハーネスの突出寸法が大となり、他部品と干渉しやすくなる。特に、車両に搭載する部品が急増し、ワイヤハーネスの配索スペースが急激に狭くなりつつある現状より、車体パネル面からのワイヤハーネスの突出寸法をできるだけ減少できるクランプが求められている。
このように、オフセットタイプのバンドクランプでは、車体パネル面からのワイヤハーネスの突出寸法が大となり、他部品と干渉しやすくなる。特に、車両に搭載する部品が急増し、ワイヤハーネスの配索スペースが急激に狭くなりつつある現状より、車体パネル面からのワイヤハーネスの突出寸法をできるだけ減少できるクランプが求められている。
本発明は要望に基づいてなされたもので、車体パネル面からのワイヤハーネスの突出量をできるだけ小さくして、狭い配索スペースに無理なくワイヤハーネスを配索できるようにし、かつ、バンドのロック時の操作性を保持しながらロック信頼性を高めるワイヤハーネス用のバンドクランプを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、ボックス状の本体と、該本体に設けたバンド貫通穴の一端開口の下端縁から突出させるバンド部と、該本体の外面から突出した車体係止用のクランプ部とを備えた樹脂成形品からなるバンドクランプにおいて、
前記本体の上壁を前記クランプ部の皿部で形成し、該上壁と下壁および前後壁とで左右方向に貫通するバンド貫通穴を囲み、該バンド貫通穴に突出する係止突起を前記下壁の上面から突設し、該係止突起と前記バンド部に設けた係止溝との係止位置を前記クランプ部の車体係止位置の中心と一致させ、かつ、
前記係止突起と対向する前記上壁となる前記皿部の中央部分に撓み用の切欠または薄肉部を設けていることを特徴とするワイヤハーネス用のバンドクランプを提供している。
前記本体の上壁を前記クランプ部の皿部で形成し、該上壁と下壁および前後壁とで左右方向に貫通するバンド貫通穴を囲み、該バンド貫通穴に突出する係止突起を前記下壁の上面から突設し、該係止突起と前記バンド部に設けた係止溝との係止位置を前記クランプ部の車体係止位置の中心と一致させ、かつ、
前記係止突起と対向する前記上壁となる前記皿部の中央部分に撓み用の切欠または薄肉部を設けていることを特徴とするワイヤハーネス用のバンドクランプを提供している。
本発明では、ワイヤハーネスが車体パネル面より離れ易くなるオフセットタイプとせず、クランプ部の車体係止位置(アンカー位置)の中心と、バンドのロック位置とを一致させたセンタリングタイプとし、これにより、車体パネル面からワイヤハーネスが離れる方向に変形しにくくして、ワイヤハーネスの突出寸法が大きくならないようにしている。
かつ、本体の上壁はクランプ部の皿部と兼用することで本体の上壁を無くし、該上壁の厚み分だけ車体パネル面からのワイヤハーネスの突出寸法を低減している。
かつ、本体の上壁はクランプ部の皿部と兼用することで本体の上壁を無くし、該上壁の厚み分だけ車体パネル面からのワイヤハーネスの突出寸法を低減している。
さらに、本体の下壁がワイヤハーネスの荷重で車体パネル側の上壁から離れる方向に撓んでも、バンドをロックする係止突起を本体の下壁から突設しているため、バンドの係止溝と係止突起との係止が外れることはなくロック信頼性を高めることができる。
さらにまた、クランプ部の皿からなる本体の上壁に撓み用の切欠または薄肉部を設けているため、バンドの係止溝に本体の係止突起を係止するロック操作時に本体自体を撓み易くすることができ、ロック操作に大きな力を要せず、ロック操作を容易にできる。
さらにまた、クランプ部の皿からなる本体の上壁に撓み用の切欠または薄肉部を設けているため、バンドの係止溝に本体の係止突起を係止するロック操作時に本体自体を撓み易くすることができ、ロック操作に大きな力を要せず、ロック操作を容易にできる。
また、本発明において、前記バンド部は、前記本体のバンド貫通穴の出口を囲む周縁の下端に屈曲部を介して連続させ、ワイヤハーネスへの巻付状態で内周面となる一面に前記係止溝を連続して設け、前記本体のバンド貫通穴へ入口から挿入すると、前記係止突起と対向する下面に係止溝を位置させている。
本発明では、前記本体の上壁となる前記皿部の中央部に設ける前記撓み用の切欠を、コ字型、縦横方向の1本以上のスリット、または複数の穴としている。
前記クランプ部の皿部は車体パネルの表面側に押し当てられ、車体パネルの厚さの寸法差を吸収するものである。該皿部は円形で、該円形の平坦な中央部を本体の上壁としている。該本体の上壁となる中央部の周縁からは薄肉とした突出部を設け、該突出部は可撓性を有するものとして、車体パネルの表面に押し当てている。
該皿部の本体の上壁となる中央部分に設ける撓み用の切欠は、該皿部の表面から突設するクランプ部の支持部に影響を与えない位置に設けている。
該皿部の本体の上壁となる中央部分に設ける撓み用の切欠は、該皿部の表面から突設するクランプ部の支持部に影響を与えない位置に設けている。
前記クランプ部は、例えば、前記皿部の表面から突出する前後一対の支柱部と、該支柱部の先端を連結する架橋部と、架橋部の左右両側から突出する一対の係止羽根部と、これら係止羽根部の下側外面に設けた係止段部を備えた形状とし、係止段部を車体パネルの係止穴の周縁に係止するものとしている。
該形状のクランプでは、前記前後一対の支柱部に挟まれた中央部に前記撓み用の切欠や薄肉部を設けている。
該形状のクランプでは、前記前後一対の支柱部に挟まれた中央部に前記撓み用の切欠や薄肉部を設けている。
前記構成からなる本発明のワイヤハーネス用バンドクランプでは、クランプ部の車体パネルへの取付位置の中心(アンカー中心)と、ワイヤハーネスに巻き付けたバンドのロック位置とを一致させているため、ワイヤハーネスが車体パネルより突出する方向に変形しにくくでき、かつ、本体の上壁を無くすことで車体パネル面からの距離を減少できる。
さらに、本体の下壁に係止突起を設けているため、バンドの係止溝と係止突起とが外れるのを防止でき、ロック信頼性を高め、バンドの保持力を向上させることができる。
また、センタリングタイプとするとロック時に本体側の係止突起が撓みにくくなり、ロック操作性が悪くなる。これに対して、本発明のバンドクランプでは、皿部からなる本体の上壁に撓み用の切欠または薄肉部を設けているため、ロック操作時に本体側の係止突起が撓んで、ロック操作を容易に行うことができる。
さらに、本体の下壁に係止突起を設けているため、バンドの係止溝と係止突起とが外れるのを防止でき、ロック信頼性を高め、バンドの保持力を向上させることができる。
また、センタリングタイプとするとロック時に本体側の係止突起が撓みにくくなり、ロック操作性が悪くなる。これに対して、本発明のバンドクランプでは、皿部からなる本体の上壁に撓み用の切欠または薄肉部を設けているため、ロック操作時に本体側の係止突起が撓んで、ロック操作を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施形態のワイヤハーネス用のバンドクランプを図面を参照して説明する。図1乃至図3に第一実施形態を示す。
図1に示すように、バンドクランプ1は、略ボックス状の本体2と、該本体2の図中上面から突出する車体係止用のクランプ部3と、前記本体2に図中左右方向に貫通して設けたバンド貫通穴4の一側開口の下端縁から突出するバンド部5を一体的に設けた樹脂成形品からなる。前記バンド部5の突出側となるバンド貫通穴4の一側開口が出口4aとなり、対向する他側開口が入口4bとなる。
前記本体2は上壁2a、下壁2b、前後壁2c、2dとで左右方向のバンド貫通穴4を囲み、左右両側が前記バンド貫通穴4の出入口4a、4bとなる。
前記上壁2aは前記クランプ部3を構成する浅底の略長円形状の皿部3aの平坦な中央底壁部3a−1と併用している。即ち、皿部3aを本体2の上壁2aとして用い、本体2の上壁を別に形成した場合と比較して上下厚さを約2.5mm減少している。
前記上壁2aは前記クランプ部3を構成する浅底の略長円形状の皿部3aの平坦な中央底壁部3a−1と併用している。即ち、皿部3aを本体2の上壁2aとして用い、本体2の上壁を別に形成した場合と比較して上下厚さを約2.5mm減少している。
本体2の下壁2bの上面からバンド貫通穴4に向けて係止突起6を突設している。該係止突起6はバンド貫通穴4の中心位置に設け、本体2の上壁2aから突設するクランプ部3の車体係止位置の中心(アンカー位置)と一致させている。該係止突起6はバンド部5に設ける係止溝5aに突出端6aが挿入係止できる形状としている。該係止突起6の突出端6aと上壁2aの下面との寸法L2はバンド部5の肉厚と略同等とし、本体2の上下高さを出来るだけ小さくしている。
また、クランプ部3の皿部3aの中央底壁からなる前記本体2の上壁2aの中央に、図2に示すように、ロック時における本体の上壁2aの撓み用としてコ字形状の切欠7を設けている。
クランプ部3は、浅底の長円形状とした前記皿部3aと、該皿部3aの表面から突出する前後一対の支柱部3c、3cと、該支柱部3c、3cの突出端を連結する架橋部3dと、該架橋部3dの左右両側から折り返し状に突出する左右一対の係止羽根部3b、3bを備え、係止羽根部3b、3bの下側外面に係止段部3e、3eを設けた形状としている。該クランプ部3を図1(C)および図3に示すように車体パネル50の取付穴51に架橋部3dから挿入し、係止段部3e、3eを取付穴51の裏面側の周縁に係止してクランプ部3を車体パネル50に固定している。
前記のようにクランプ部3を車体パネル50に取り付けた状態で、皿部3の周縁を車体パネル50の表面に押し当てて、車体パネル50の厚さ寸法差を吸収するものとしている。
よって、本体上壁2aとなる皿部の中央底壁部3a−1を囲む外周部3a−2は薄肉な可撓性を有するものとしている。該皿部3aの中央底壁部3a−1に設ける前記コ字状の切欠7は、前記支柱部3c、3cの間に設けている。
よって、本体上壁2aとなる皿部の中央底壁部3a−1を囲む外周部3a−2は薄肉な可撓性を有するものとしている。該皿部3aの中央底壁部3a−1に設ける前記コ字状の切欠7は、前記支柱部3c、3cの間に設けている。
前記バンド部5は、本体2のバンド貫通穴4の出口4aを囲む下端縁に屈曲部5bを連続させ、該屈曲部5bに帯部5cを連続させている。該帯部5cにはワイヤハーネス60への巻付状態で内周面となる一面5c−1に前記係止溝5aを連続して設けている。これにより、帯部5cを本体2のバンド貫通穴4へ入口4bから挿入すると、前記係止突起6と対向する下面に係止溝5aが位置するようにしている。
なお、本体の上壁側に係止突起を設けている従来例では、バンド部に設ける係止溝は本発明と反対面に設けられることになる。
なお、本体の上壁側に係止突起を設けている従来例では、バンド部に設ける係止溝は本発明と反対面に設けられることになる。
バンド部5をワイヤハーネス60を構成する電線群に巻き付け、バンド貫通穴4に入口4bから挿入し、出口4aへと挿通して引っ張り、前記係止突起6をバンド部5の係止溝5aに選択的に係止して締結するものとしている。該バンド部5をバンド貫通穴4に貫通させる際に、本体の上壁2aを上方へ撓ませて、係止突起6を乗り越えてバンド部5を引き出す必要がある。該上壁2aに前記切欠7を設けて上壁2aを撓ませ、ロック作業を容易としている。
該ロック締結後には、前記従来例と同様にバンド貫通穴4から引き出されたバンド部5の余剰部分を専用工具等で切断するものとしている。
該ロック締結後には、前記従来例と同様にバンド貫通穴4から引き出されたバンド部5の余剰部分を専用工具等で切断するものとしている。
本発明の前記バンドクランプ1は、図3に示すように、ワイヤハーネス60を構成する多数本の電線にバンド部5を巻き付け、本体2のバンド貫通穴4に入口4bから挿入して出口4aへと貫通させて引き出し、多数本の電線を強く結束した位置で引き出しを停止し、バンド部5の係止溝5aに係止突起6をロック係止してバンドクランプ1にワイヤハーネス60を取り付ける。該ワイヤハーネス60を保持するバンド部5の係止溝5aと本体2の係止突起6とのロック位置の中心P2は、本体2の中心位置であると共にワイヤハーネス60の断面中心位置Paと同一線上に位置する。
該ワイヤハーネス60の取付作業時に、バンド部5をバンド貫通穴4に挿通させる際、バンド貫通穴4を囲む上壁2aに撓み用の切欠7を設けているため、上壁2aを上方へ撓ませて、バンド部5を引き出すことができる。
該ワイヤハーネス60の取付作業時に、バンド部5をバンド貫通穴4に挿通させる際、バンド貫通穴4を囲む上壁2aに撓み用の切欠7を設けているため、上壁2aを上方へ撓ませて、バンド部5を引き出すことができる。
前記のようにバンドクランプ1を取り付けたワイヤハーネス60を自動車に配索し、バンドクランプ1のクランプ部3を車体パネル50に穿設した取付穴51に挿入係止する。この状態で、クランプ部3の取付位置の中心P1(アンカー中心位置)は本体2の中心位置と同一線上に位置する。これにより、バンドクランプ1の車体へのアンカー中心位置P1とバンド部5のロック中心位置P2およびワイヤハーネス中心位置Paは同一線上に位置し、オフセットタイプではなく、センタリングタイプとなる。よって、ワイヤハーネス60の荷重およびワイヤハーネス60に負荷される引っ張り力はアンカー中心位置P1に作用し、バンド部5に支持されたワイヤハーネス60はロック位置から位置ずれすることなく強固に保持され、車体パネル50から離れる方向にワイヤハーネス60がバンド部5と共に変形することは防止できる。よって、車体パネル50からのワイヤハーネス60の突出寸法Hを増大させない。かつ、本体2の上壁2aはクランプ部3の皿部3aと兼用することで本体の上壁を無くし、該上壁の厚み分(約2.5mm)だけ車体パネル面からのワイヤハーネスの突出寸法Hを低減している。
さらに、自動車走行時の振動等でワイヤハーネス60が引っ張られ、本体2の下壁2bがワイヤハーネス60と共に車体パネル50から上壁2aが離れる方向に撓んでも、バンド部5をロックする係止突起6を本体2の下壁2bから突設しているため、バンド部5の係止溝5aと係止突起6との係止が外れるのを防止でき、バンド部5によるワイヤハーネス60の保持力を高めることができる。
本発明のバンドクランプは前記実施形態に限定されず、図4(A)に示すように、本体2の上壁2aに設ける撓み用の切欠7を2本のスリットから形成してもよく、さらに、図4(B)に示す複数の丸穴としてもよい。。さらに、切欠に変えて薄肉部としてもよい。
また、皿部3aの形状は車体パネル50に穿設する取付穴51の形状に対応させ、取付穴51が円形の場合は皿部3aも浅底の円形とし、該円形の中心底部を本体上壁として用いている。
また、皿部3aの形状は車体パネル50に穿設する取付穴51の形状に対応させ、取付穴51が円形の場合は皿部3aも浅底の円形とし、該円形の中心底部を本体上壁として用いている。
さらに、図5(A)(B)に示すように、クランプ部3は皿部3aの中心から突出する1本の支柱3cを突設し、該支柱3cの突出端から両側に折り返し状に一対の係止羽根部3bを設け、該係止羽根部3bの下端に係止段部3eを設けてもよい。この場合、図5(B)に示すように、中心の1本の支柱3cの両側に撓み用のスリット状の切欠7を設けている。
1 バンドクランプ
2 本体
3 クランプ部
4 バンド貫通穴
5 バンド部
5a 係止溝
6 係止突起
7 切欠
2 本体
3 クランプ部
4 バンド貫通穴
5 バンド部
5a 係止溝
6 係止突起
7 切欠
Claims (3)
- ボックス状の本体と、該本体に設けたバンド貫通穴の一端開口の下端縁から突出させるバンド部と、該本体の外面から突出した車体係止用のクランプ部とを備えた樹脂成形品からなるバンドクランプにおいて、
前記本体の上壁を前記クランプ部の皿部で形成し、該上壁と下壁および前後壁とで左右方向に貫通するバンド貫通穴を囲み、該バンド貫通穴に突出する係止突起を前記下壁の上面から突設し、該係止突起と前記バンド部に設けた係止溝との係止位置を前記クランプ部の車体係止位置の中心と一致させ、かつ、
前記係止突起と対向する前記上壁となる前記皿部の中央部分に撓み用の切欠または薄肉部を設けていることを特徴とするワイヤハーネス用バンドクランプ。 - 前記バンド部は、前記本体のバンド貫通穴の出口を囲む周縁の下端に屈曲部を介して連続させ、ワイヤハーネスへの巻付状態で内周面となる一面に前記係止溝を連続して設け、前記本体のバンド貫通穴に挿通すると、前記係止突起と対向する下面に係止溝を位置させている請求項1に記載のワイヤハーネス用バンドクランプ。
- 前記本体の上壁となる前記皿部の中央部に設ける前記撓み用切欠はコ字型、縦横方向の1本以上のスリット、または複数の穴としている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用バンドクランプ。
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- 2011-09-27 WO PCT/JP2011/072075 patent/WO2012096034A1/ja active Application Filing
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CN106515616A (zh) * | 2015-09-09 | 2017-03-22 | 住友电装株式会社 | 电线引导装置及电光装饰部件用保持器 |
CN106515616B (zh) * | 2015-09-09 | 2019-02-22 | 住友电装株式会社 | 电线引导装置及电光装饰部件用保持器 |
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WO2012096034A1 (ja) | 2012-07-19 |
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