JP2012146384A - 光ピックアップ装置及びそれを適用した光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体レーザ光源の光に対する光スポットの形状を円形にすることができ、ジッタ(Jitter)やクロストークを改善することができる光ピックアップを提供する。
【解決手段】光ピックアップ装置100は、半導体レーザ光源20と対物レンズ30との間の光路上に配置され、半導体レーザ光源から出射された光を楕円偏光に偏光させ、楕円偏光の長軸方向がレーザ光の長軸方向と平行に配置される偏光板59とを含む。偏光板は、楕円形のレーザ光に対する光スポットが円形になる位相差を持つようにし、位相差が1/4波長超過で3/10波長以下の範囲内であってよい。そして、偏光板は、楕円形のレーザ光に対する光スポットの直径比(短軸/長軸)が0.9ないし1になる位相差を持つようにする。
【選択図】図1
【解決手段】光ピックアップ装置100は、半導体レーザ光源20と対物レンズ30との間の光路上に配置され、半導体レーザ光源から出射された光を楕円偏光に偏光させ、楕円偏光の長軸方向がレーザ光の長軸方向と平行に配置される偏光板59とを含む。偏光板は、楕円形のレーザ光に対する光スポットが円形になる位相差を持つようにし、位相差が1/4波長超過で3/10波長以下の範囲内であってよい。そして、偏光板は、楕円形のレーザ光に対する光スポットの直径比(短軸/長軸)が0.9ないし1になる位相差を持つようにする。
【選択図】図1
Description
光ピックアップ装置及びそれを適用した光ディスク装置に関し、特に、偏光板を用いて光スポットの形状を調節する光ピックアップ装置及びそれを適用した光ディスク装置に関する。
映像及び音声媒体が発展するにつれ、高画質の映像情報と高音質の音声情報を長時間記録保存できるディスクが開発されて常用化されつつある。
このようなディスクは、その表面に無数のピット(Pit)を穿孔してレーザ光の反射を変化させることにより、音声や、画像や、文書などのような情報を記録及び/又は再生できる記録媒体であって、従来はCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のような光ディスクが主として使われてきたが、最近はこのようなディスクが持っている記録容量がだんだん限界に達していることから、新たなディスク、例えば、数十Gbyte以上の大容量の情報を記録できるBD(Blu−ray Disc Recordable/Rewritable)やHD DVD(High Density DVD)が開発され、その使用が拡大しつつある。
このような各種ディスクに記録できる情報の容量は、ディスク表面に集束(Focusing)する光スポットのサイズに反比例して決定されるが、光スポットのサイズ(S)は、使用するレーザ光の波長(λ)と、対物レンズの開口数(NA:Numerical Aperture)のよって次のように決定される。
S ∝ k*λ/NA
ここで、kは光学系に依存する定数として通常1〜2の値である。
ここで、kは光学系に依存する定数として通常1〜2の値である。
従って、ディスクに大量の情報を記録するためには、ディスクに結像する光スポットのサイズ(S)を減らさなければならないが、光スポットのサイズ(S)を減らすためには、前記数式に示されたように、レーザ光の波長(λ)を減らすか、開口数(NA)を増加させる必要がある。
即ち、ディスクの容量が大きくなるほど、より短い波長の光源とより大きい開口数の対物レンズを使用しなければならない。例えば、CDの場合、780nm波長の近赤外線光と開口数が0.45くらいの対物レンズを使用し、CDに比べて約6〜8倍程度の記録容量を有するデジタル多機能ディスク(Digital Versatile Disc:以下、DVDという)の場合、周知のとおり、650nm(または630nm)波長の赤色光と開口数が0.6(記録可能型である場合は0.65)くらいの対物レンズを使用しているが、BDの場合、光源としては短波長(405ないし408nm)の光、即ち、青色光と開口数が0.85くらいの対物レンズを使用している。
光ピックアップ装置は、このようなディスクの信号記録層にレーザ光を照射して情報を記録したり、ディスクの信号記録層から反射される反射光を受光して非接触方式でディスクに記録されている情報を再生する装置として、ディスクを記録再生する際、再生される信号品質はディスク上のスポット形状によって決定され、光スポットの形状が小さくかつ円形であるほど望ましい。
そのため、従来より光ピックアップ装置は、ディスク上のスポットサイズを最小限化するために、レーザ光を発生するレーザダイオードの角度に応じて入射する光の偏光成分を変える1/2偏光板(Half Wave Plate)の角度を補正して1/4偏光板(Quarter Wave Plate)を通過したディスク上のスポットが円偏光で集束するようにし、1/4偏光板の場合、楕円率が90%以上を維持するようになっている。
しかしながら、ディスク上のスポットサイズを最小限化するために、1/2偏光板と1/4偏光板とを組み合わせてディスク上のスポットの偏光性をレーザダイオードで発生する直線偏光でない円偏光を使用する従来の光ピックアップ装置は、レーザダイオードの放射角の特性やディスクの複屈折の影響については全く考慮しなかったため、実際半導体レーザの場合、放射角の差によって長短軸比が形成され、これによってディスク上のスポット直径比が1ではなく別の値を有することになる状況が生じてしまい、様々な相違する規格が市場に出回るようになり、互換性が確保されていない状況では各種ディスクを選択して情報を保存するのが困難であった。
従って、光スポットのサイズを最小限化するための光ピックアップ装置を提供するための方策への模索が求められている。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、半導体レーザ光源と対物レンズとの間の光路上に配置され、半導体レーザ光源から出射された光を楕円偏光に偏光させて楕円偏光の長軸方向が前記レーザ光の長軸方向と平行又は垂直に配置される偏光板を含む光ピックアップ装置及びそれを適用した光ディスク装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係る光ピックアップ装置は、楕円形の直線偏光レーザ光を出射する半導体レーザ光源と、前記半導体レーザ光源から出射された光を集束して光ディスク上に光スポット(Spot)を形成する対物レンズと、前記半導体レーザ光源と前記対物レンズとの間の光路上に配置され、前記半導体レーザ光源から出射された光を楕円偏光に偏光させ、前記楕円偏光の長軸方向が前記レーザ光の長軸方向と平行に配置される偏光板とを含む。
そして、前記偏光板は、前記楕円形のレーザ光に対する光スポットが円形になる位相差を持つようにする。なお、前記偏光板は、前記位相差が1/4波長超過で3/10波長以下の範囲内であってよい。そして、前記偏光板は、前記楕円形のレーザ光に対する光スポットの直径比(短軸/長軸)が0.9ないし1になる位相差を持つようにする。
なお、前記レーザ光の長軸の方向と前記楕円偏光の長軸の方向とは、前記光ディスクの情報トラック方向と平行してよい。
そして、前記対物レンズは、開口数(NA:Numerical Aperture)が0.85以上であるようにする。
なお、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置は、上述の光ピックアップ装置を含む。
一方、本発明の一実施形態に係る光ピックアップ装置は、楕円形の直線偏光レーザ光を出射する半導体レーザ光源と、前記半導体レーザ光源から出射された光を集束して光ディスク上に光スポット(Spot)を形成する対物レンズと、前記半導体レーザ光源と前記対物レンズとの間の光路上に配置され、前記半導体レーザ光源から出射された光を楕円偏光に偏光させ、前記楕円偏光の長軸方向が前記レーザ光の長軸方向と垂直に配置される偏光板とを含む。
そして、前記偏光板は、前記楕円形のレーザ光に対する光スポットが、長軸が情報トラック方向と垂直になる楕円になるように位相差を持つようにする。
なお、前記偏光板は、前記位相差が1/5波長以上で1/4波長未満の範囲内であってよい。
そして、前記対物レンズは、開口数(NA:Numerical Aperture)が0.85以上であるようにする。
なお、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置は、上述の光ピックアップ装置を含む。
以上で説明したように、本発明の多様な実施形態によると、半導体レーザ光源と対物レンズとの間の光路上に配置され、半導体レーザ光源から出射された光を楕円偏光を偏光させて楕円偏光の長軸方向が前記レーザ光の長軸方向と平行又は垂直に配置される偏光板を含むピックアップ装置及びそれを適用した光ディスク装置を提供できるようになり、半導体レーザ光源の光に対する光スポットの形状を円形に作ることが可能となり、ジッタ(Jitter)やクロストークを改善できるようになる。
なお、次期BD規格などの光ディスクでは、光スポットの形状を長軸がトラック方向に垂直になる楕円形で形成することにより、トラック方向のスポット径を短くすることができるようになる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る光ピックアップ装置の概略的な光学的な構成を示す斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る光ピックアップ装置の配置を示す平面図である。
光ピックアップ装置100は、ディスクの信号記録層にレーザ光を照射して情報を記録したり、ディスクの信号記録層から反射される反射光を受光して非接触方式でディスクに記録されている情報を再生する装置である。
図1及び図2に示すように、本発明の光ピックアップ装置100は、光ディスク10と、半導体レーザ光源20と、対物レンズ30と、光検出器40と、光路変換器50とを含む。
光ディスク10は、レーザ光を用いてデータを記録及び読出しするディスクを示す。例えば、光ディスク10は、CDや、DVDや、BD(Blu−ray Disc)などであってよい。
半導体レーザ光源20は、光ディスク10のフォーマットに対応する波長の半導体レーザ光を出射する。特に、半導体レーザ光源20は、楕円形の直線偏光レーザ光を出射する。
対物レンズ30は、光源20から出射された光を集束して光ディスク10の信号記録層に光スポット(Spot)を形成させる。
光検出器40は、対物レンズ30によって光ディスク10に集束した後、光ディスク10から反射されて戻ってくる光を受光して情報信号及び/又は誤差信号を検出する。
光路変換器50は、光の進行経路を設定する。
光ディスク10は、多様な種類であってよく、光ディスクの種類別に使用波長及び記録密度が異なる。例えば、光ディスク10がBDの場合、半導体レーザ光源20はBD規格を満たす青色波長領域のレーザ光を出射するようになる。そして、この場合、対物レンズ30は、BD規格を満たす開口数(NA)、即ち、おおよそ0.85の開口数(NA)を持つようになる。
このように、半導体レーザ光源20が青色波長領域の光を出射し、対物レンズ30が0.85の開口数(NA)を持つ場合、本発明の光ピックアップ装置はBD規格のディスク10を記録及び/又は再生することができる。
光検出器40は、ディスク10の表面(信号記録層)から反射されて戻ってくる光を受光して情報信号及び/又は誤差信号を検出するPhoto Diode ICである。
光路変換器50は、半導体レーザ光源20から出射された光が対物レンズ30を向くようにガイドし、光ディスク10から反射された光が光検出器40側を向くようにガイドする。
光路変換器50は、半導体レーザ光源20から出射される光を3つのビームに分離するためのグレイティング51と、光の進行経路を偏光方向に沿って変更させるための偏光ビームスプリッタ52と、前記偏光ビームスプリッタ52を通過した発散光を平行光に変えるためのコリメーティングレンズ53と、光の進行経路を曲げるための反射ミラー54と、非点収差法によってフォーカスエラー信号を検出するように非点収差を発生させる非点収差レンズ55と、グレイティング51と偏光ビームスプリッタ52との間に設けられてグレイティング51を通過する光を透過させて偏光ビームスプリッタ52に入射させる第1ビームスプリッタ56と、非点収差レンズ55と光検出器40との間に設けられて非点収差レンズ55を通過する光を光検出器40に伝達する第2ビームスプリッタ57を含む。
グレイティング51は、3ビーム法やDPP法などによってトラッキングエラー信号を検出するように、半導体レーザ光源20から出射される光を0遮光(メイン光)及び±1遮光(サブ光)に分離する光分割回折素子として、光ディスク10から反射された0遮光の検出信号から再生信号を得て、光ディスク10から反射された0遮光及び±1遮光の検出信号の演算によってトラッキングエラー信号を得ることができる。
なお、光路変換器50は、半導体レーザ光源20と対物レンズ30との間の光路に設けられて入射する光の偏光成分を変えるための偏光板59と、光源20から出射される光出力値を制御するためのフィードバック光検出器60(Feed−Back Photo Diode)を更に含む。
偏光板59は、半導体レーザ光源から出射された光を楕円偏光に偏光させる。そして、偏光板59は楕円偏光の長軸方向がレーザ光の長軸方向と平行に配置される。このとき、偏光板59は楕円形のレーザ光に対する光スポットが円形になる位相差を持つようになる。
このために、偏光板59は、位相差が1/4波長超過で、3/10波長以下の範囲内になることが適切である。具体的に、対物レンズ30に入射する光の光量分布の影響による光スポットの楕円率は最大で0.9程度になる。従って、それを除去するためには、楕円偏光による光スポットの楕円率も0.9程度になるように設定しなければならない。NAが0.85の場合、光スポットの楕円率が0.9以上になる楕円偏光の楕円率範囲は、図9を参考(集光面方向成分及び光軸方向成分をすべて考慮した点線グラフを参考)にすると、0.7〜1.0となる。そして、楕円偏光の楕円率が0.7〜1.0となるためには、偏光板59の位相差が波長の1/4超過で3/10以下の範囲となる。
従って、偏光板59の位相差が波長の1/4超過で3/10以下の範囲である場合、光スポットは円形又は円形に近い形状となる。即ち、偏光板59は、楕円形のレーザ光に対する光スポットの直径比(短軸/長軸)が0.9ないし1になる位相差を持つようになる。
なお、偏光板59は、レーザ光の長軸の方向と楕円偏光の長軸の方向とが、光ディスク10の情報トラック方向と平行に配置されてよい。
このような構造の偏光板59が、光ピックアップ装置100内に配置されることにより、光ピックアップ装置100は半導体レーザ光源20のレーザ光が楕円形にも拘らず、光スポットの形状を円形に形成することができるようになる。
上述の内容は、BDの規格に該当する対物レンズ30の開口数が0.85である場合について説明した。しかし、対物レンズ30は0.85以上の開口数(NA)を持ってよい。
以下、上記のように構成された光ピックアップ装置100の動作過程及び作用効果について説明する。
まず、光源20から生成されて出射された光は、グレイティング51で回折され、トラッキングエラー信号を検出できるように、0遮光(メイン光)及び±1遮光(サブ光)に分離されて3つのビームを形成した後、偏光ビームスプリッタ52を経てコリメーティングレンズ53を通過しつつ平行光に変わるようになり、反射ミラー54によって反射されて対物レンズ30を向くようになる。平行光は、対物レンズ30の前方に位置する偏光板59を通過しつつ楕円偏光に変わるようになり、この楕円偏光の光は対物レンズ30を通過しつつディスク10の信号記録層に光スポットを形成する。このとき、光スポットは円形になる。
しかし、次世代のBDの規格によると、対物レンズ30の開口数が0.85以上であることを要求することもあり得る。従って、開口数が0.85のレンズを用いて開口数が0.85以上の効果を出す方法が必要になる場合もあり得るため、それについては以下で説明する。
光ディスク10のデータに対する変調度を高めるためには、光ディスク10の情報トラック方向(即ち、光ディスクの線速度方向)のスポット径(スポットの直径)が小さくする必要がある。従って、光スポットの形状を長軸が光ディスク10の半径方向と平行する楕円形になるように形成させると、光スポットの情報トラック方向に対するスポット径が小さくなる。
このために、偏光板59は楕円偏光の長軸方向がレーザ光の長軸方向と垂直に配置される。そして、偏光板59は楕円形のレーザ光に対する光スポットが、長軸が情報トラック方向と垂直になる楕円形になるように位相差を持つようになる。このために、偏光板59は、位相差が1/5波長以上で1/4波長未満の範囲内になる。
具体的に、図13には偏光板59の位相差が1/4波長、2/9波長、1/5波長である場合のスポットの形状についてまとめられている。図13は、本発明の一実施形態に係る偏光板の位相差による光スポットの形状をまとめたテーブルである。
図13に示すように、偏光板59の位相差が1/4波長である場合は短軸のスポット径は0.32μmであり、偏光板59の位相差が2/9波長である場合は短軸のスポット径は0.31μmであり、偏光板59の位相差が1/5波長である場合は短軸のスポット径は0.29μmであることが確認できる。なお、短軸方向のNAも0.85から0.88にまで増加したことが確認できる。
しかし、偏光板59の位相差が1/5波長の場合、光検出器40に到達する光量が90%にまで減るため、認識率が低くなる。従って、短軸のスポット径が小さく光量が高い位相差としては、2/9波長の場合が適切であることが確認できる。
しかし、偏光板59の位相差が1/5波長以上で1/4波長未満の範囲内では、0.85の開口数を持つ対物レンズを用いて0.88の開口数の効果を得られることが確認できる。
このように、光スポットの形状を長軸が光ディスク10の半径方向と平行する楕円形になるように形成させることにより、光スポットの情報トラック方向に対するスポット径が小さくなるため、光ピックアップ装置100は0.85の開口数を持つ対物レンズを用いて0.88の開口数の効果まで出すことができるようになる。
以下では、直線偏光がスポットに及ぼす影響を図3ないし図6を参照しながら説明する。図3ないし図6は、対物レンズ30の開口数(NA)に応じて最外部の付近に対する偏光状態を示すものである。
図3は、低開口数(NA)の対物レンズ30に入射する光線がx方向に振動する場合に偏光の集光状態を示す図であり、図4は、高開口数(NA)の対物レンズ30に入射する光線がx方向に振動する場合に偏光の集光状態を示す図である。
図3及び図4で、対物レンズ30に入射する光線の偏光を、低NAはベクトルa、a’(a=a’)、高NAはベクトルf、f’(f=f’)と示す。対物レンズ30を透過して収束光となった光線のベクトルは、a⇒b、a’⇒c、f⇒h、f’⇒iとなる。
ここで、b、c、h、iのベクトルを図3及び図4ではx、y方向に分解して示すと、
b=d+e、c=f+g、h=j+k、i=l+mとも記すことができる。
b=d+e、c=f+g、h=j+k、i=l+mとも記すことができる。
図3及び図4からも分かるように、y方向の成分eと、g、kとmは互いに反対の方向であり、サイズが同じベクトルであるため、スポットの形成時にこの成分は相殺される。NAが大きいほうがy方向成分が大きくなるため、相殺する成分は大きくなる。即ち、スポットに及ぼす影響が大きくなる。
図5は、低開口数(NA)の対物レンズ30に入射する光線がz方向に振動する偏光の集光状態を示す図であり、図6は、高開口数(NA)の対物レンズ30に入射する光線がz方向に振動する偏光の集光状態を示す図である。
図5及び図6から分かるように、z方向に振動する偏光は、対物レンズ30の透過前後で何の影響も受けない。
図3ないし図6によって直線偏光の光を集光した場合、その偏光の振動方向の光は相互に弱化させる成分が発生し、NAが大きくなるほど相互を弱化させる成分が大きくなる。一方、振動方向と直交方向の光には、相互に弱化させる成分は発生しない。このような差が直線偏光を入射させた際、スポットが楕円になる原因であり、NAが大きくなるほどその楕円の度合いが大きくなる原因と考えてよい。
以上をまとめると、対物レンズ30で直線偏光の光を集光させた際、偏光の振動方向が対物レンズ30の接線に直角となる偏光方向の光は弱くなり、平行方向の光は衰えない。
しかし、NAが大きくなるほど、対物レンズの接線に直角の偏光の方向(即ち、y方向)の光のサイズが大きくなるため、NAが0.95ないし0.85である場合、y方向の成分もスポットの形状に影響を及ぼすようになる。これについては、図7に開示されている。図7は、光スポットの振動成分による光強度の分布を示す図である。図7に示すように、集光面方向(即ち、対物レンズの接線方向、又はx、z方向)成分だけでなく、光軸方向(対物レンズの接線に直角方向又はy方向)にも光強度が存在することが確認できる。即ち、光軸方向(y方向)成分の場合、中心部分はすべて相殺されるが、周辺部分の光は相殺されていないことが確認できる。従って、NAが0.95ないし0.85の場合、y方向の成分も光スポットの形状に影響を及ぼすようになる。
従って、集光面方向成分と光軸方向成分をすべて考慮した場合の偏光楕円率に対する光スポットの直径比のグラフが、図8及び図9に示されている。
図8は、NAが0.95である場合、光スポットの楕円率と楕円偏光の楕円率との関係を示す図であり、図9は、NAが0.85である場合、光スポットの楕円率と楕円偏光の楕円率との関係を示す図である。図8及び図9で光スポットの直径比は光スポットが楕円形である場合、“短軸/長軸”の値を示し、それは光スポットの楕円率に該当する。
図8及び図9に示すように、集光面方向成分のみを考慮した場合より、集光面方向成分及び光軸方向成分をすべて考慮した場合に光スポットの直径比が更に低くなることを確認できる。
従って、高いNAを持つレンジに対しては集光面方向成分及び光軸方向成分をすべて考慮したグラフを適用しなければならないことが確認できる。
図10は、NAによる光スポットの楕円率の関係を示す図である。図10に示すように、NAが低い場合(0.3〜0.5)、光スポットの楕円率は偏光の度合いに大きく影響されないことが確認できる。しかし、NAが高い範囲では、偏光がどのような状態であるかに応じて光スポットの楕円率が大きな範囲に変化されることが確認できる。
即ち、図10により、偏光の影響はNAが大きくなるほど大きくなるということが確認できる。
偏光状態による光スポットの形状について、図11を参照しながら説明する。図11は、NA=0.85の場合、各偏光状態による光スポットの形状を示す図である。
図11に示すように、対物レンズに入射した光が円偏光の場合、スポットの形状は円形であることを確認できる。しかし、対物レンズに入射した光が楕円偏光の場合、スポットの形状はやや楕円形になっていることが確認できる。そして、対物レンズに入射した光が直線偏光の場合、スポットの形状は楕円度合いが大きい楕円形になっていることが確認できる。
このように、NAが0.85である場合、偏光の度合いが円偏光からどのくらい外れるかに応じて、光スポットの形状が徐々に円形から楕円形に変化するようになる。
図12は、本発明の一実施形態に係る偏光板の位相差による楕円偏光の形状を示す図である。図12に示すように、偏光板の位相差を変化させると、楕円偏光の楕円率が変化することが確認できる。なお、図12に示すように、偏光板の位相差を変化させて偏光の楕円率を変化させる場合、楕円偏光の方向は変化されなくなる。従って、偏光板の位相差を用いて楕円偏光の楕円率を変化させる場合、楕円偏光の方向を望む方向に設定することが可能になる。
以上から分かるように、半導体レーザ光源20のレーザ光は楕円形であるが、偏光板の位相差を調節することにより光スポットの形状を円形に形成させたり、別の楕円形に形成させることができるようになる。従って、光ピックアップ装置100は、このような偏光板を用いて、小さくかつ円形の光スポットを形成できるようになるため、ジッタ(Jitter)現象やクロストーク現象を防止できるようになる。
一方、本実施形態で偏光板59は、特定のサイズの位相差を与えて偏光効果をもたらす光学部品に該当する。なお、偏光板59は、液晶で実現されて位相差のサイズが調節できるような形態で実現できる。
なお、本実施形態で、光ピックアップ装置100は、BDディスクに対する光ピックアップ装置であるとして説明したが、その他に、CDやDVDなどの別の光ディスクに対する光ピックアップ装置にも適用可能である。
なお、本実施形態で光ピックアップ装置100は、多様な光ディスク装置に装着されて光ディスクを読み書きするのに使用できる。例えば、光ピックアップ装置100の含まれた光ディスク装置は、BDプレーヤや、BDドライブなどであってよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
Claims (12)
- 楕円形の直線偏光レーザ光を出射する半導体レーザ光源と、
前記半導体レーザ光源から出射された光を集束して光ディスク上に光スポット(Spot)を形成する対物レンズと、
前記半導体レーザ光源と前記対物レンズとの間の光路上に配置され、前記半導体レーザ光源から出射された光を楕円偏光に偏光させ、前記楕円偏光の長軸方向が前記レーザ光の長軸方向と平行に配置される偏光板と
を含む光ピックアップ装置。 - 前記偏光板は、
前記楕円形のレーザ光に対する光スポットが円形になる位相差を持つことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。 - 前記偏光板は、
前記位相差が1/4波長超過で3/10波長以下の範囲内であることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。 - 前記偏光板は、
前記楕円形のレーザ光に対する光スポットの直径比(短軸/長軸)が0.9ないし1になる位相差を持つことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。 - 前記レーザ光の長軸の方向と前記楕円偏光の長軸の方向とは、
前記光ディスクの情報トラック方向と平行することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。 - 前記対物レンズは、
開口数(NA:Numerical Aperture)が0.85以上であることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。 - 請求項1ないし請求項6のうちいずれか一項に記載の光ピックアップ装置を含む光ディスク装置。
- 楕円形の直線偏光レーザ光を出射する半導体レーザ光源と、
前記半導体レーザ光源から出射された光を集束して光ディスク上に光スポット(Spot)を形成する対物レンズと、
前記半導体レーザ光源と前記対物レンズとの間の光路上に配置され、前記半導体レーザ光源から出射された光を楕円偏光に偏光させ、前記楕円偏光の長軸方向が前記レーザ光の長軸方向と垂直に配置される偏光板と
を含む光ピックアップ装置。 - 前記偏光板は、
前記楕円形のレーザ光に対する光スポットが、長軸が情報トラック方向と垂直になる楕円になるように位相差を持つことを特徴とする請求項8に記載の光ピックアップ装置。 - 前記偏光板は、
前記位相差が1/5波長以上で1/4波長未満の範囲内であることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。 - 前記対物レンズは、
開口数(NA:Numerical Aperture)が0.85以上であることを特徴とする請求項8に記載の光ピックアップ装置。 - 請求項8ないし請求項11のうちいずれか一項に記載の光ピックアップ装置を含む光ディスク装置。
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