JP2012145304A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Kazuhiro Kuroyama
和宏 黒山
Osamu Eguchi
修 江口
Hideo Matsushiro
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】解決しようとする課題は、ユーザは冷蔵庫のドアを開けることによる、電力の損失を具体的に把握することができなかったため、ドアの開放時間を短くすることによる電力損失の低減、すなわち省エネ効果やその必要性を実感することができず、従来の冷蔵庫では、ユーザが冷蔵庫のドアの開放時間を短くすることに対する省エネの意識が働きにくかった。
【解決手段】ドア開閉検出手段により冷蔵庫のドアの開放時に、ドアの開放による電力の損失量をドア開放時間及び/またはドア開放角度に応じてリアルタイムに算出する電力損失量算出手段と、冷蔵庫のドアの開放時に電力損失量をユーザに報知する電力損失量報知手段を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫から食品など冷蔵庫内に保管しているものを取り出す際に、ユーザにドアの開放による電力損失をリアルタイムに伝えることで、ユーザへの適切なドアの開閉動作を促し、冷蔵庫のドア開閉による電力損失量を低減する機能を備えた冷蔵庫に関するものである。
従来、この種の冷蔵庫としては、例えば特許文献1に示すように、冷蔵庫のドアの開放が一定時間以上経過した場合に、ブザーの警告音を鳴らすことでユーザに報知することで、ドアの閉め忘れを防止することが提案されていた。
また他には、例えば特許文献2及び特許文献3に示すように、ブザーの警告音以外にも冷蔵庫の庫内の照明を点滅させることや、ドアの開放時間に応じて照明の明るさを切替えるなどドアの開放時の報知に関する提案がなされている。
特開2009−008353号公報 特開2000−130917号公報 特開2010−164250号公報
一般的に冷蔵庫のドアの開放時間が長いと、冷蔵庫の庫内の冷気の多くが庫外に出てしまい、再び冷蔵庫を所定の温度まで冷やすのに冷蔵庫の冷却装置を動かす電力を使うため、ドアを開放しない時と比べて、冷蔵庫の電力損失が大きくなる。例えば、社団法人日本電機工業会の実験によると、冷蔵庫のドア開閉時間を半分にすると約5%の省エネ効果が得られるという結果が公表されている(“[家電]冷蔵庫 省エネのポイント 上手な使い方編−最新冷蔵庫の基礎知識”、社団法人日本電機工業会、[平成23年1月11日検索]、インターネット<URL:http://www.jema−net.or.jp/Japanese/kaden/reizou/knowledge4.htm>)。
しかしながら、前記従来の構成である例えば特許文献1及び特許文献2及び特許文献3の冷蔵庫は、ユーザは冷蔵庫のドアをどれくらい開けていると、どれくらいの電力を損失しているのか明確に把握することができなかったため、ドアの開放時間を短くすることによる電力損失の低減、すなわち省エネ効果やその必要性を実感することができず、ユーザが冷蔵庫のドアの開放時間を短くすることに対して、省エネの意識が働きにくかった。
他にも、例えば、冷蔵庫のドアの開放時間を短くすることを伝えたい省エネ意識の強い家族の一人が、他の家族のメンバーに対して冷蔵庫のドア開放による電力損失を明確に示すことが困難であったため、省エネ意識を伝えることが難しかった。
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫のドア開閉状態を検出するドア開閉検出手段と、前記ドア開閉検出手段により冷蔵庫のドアの開放時に、ドアの開放による電力の損失量をドア開放時間及び/またはドア開放角度に応じてリアルタイムに算出する電力損失量算出手段と、冷蔵庫のドアの開放時に前記電力損失量をユーザに報知
する電力損失量報知手段を備えることで、冷蔵庫のドア開放時に、ドアの開放による電力損失をリアルタイムにユーザに伝えることができる。また、共通の尺度で冷蔵庫のドア開放による電力損失量を把握できるので、冷蔵庫を共用で使用している家族間の認識を合わせることができるようになる。
本発明の冷蔵庫は、ドア開放時間及び/またはドア開放角度に応じてリアルタイムに電力の損失量を算出しユーザに報知することで、ユーザは省エネを常に目で見て意識することで、適切なドアの開閉動作を促し、冷蔵庫のドア開閉による電力損失を減らすことができる。
電力損失量を報知する冷蔵庫の構成図 冷蔵室フレームの側面に電力損失量報知手段を備えた冷蔵庫100の構成図 電力損失量の算出方法に関する説明図 電力損失量の報知フローの図 冷蔵室内の底面に電力損失量報知手段を備えた冷蔵庫100の構成図 引き戸ドアの上面に電力損失量報知手段を備えた冷蔵庫100の構成図 温度センサを備えた冷蔵庫の構成図 電力検出手段を備えた冷蔵庫の構成図 電力を検出して補正を行う動作フロー図 ファンを備えた冷蔵庫の構成図 ファンを備えた冷蔵庫の側面断面図 状況報知手段を備えた冷蔵庫の構成図 状況報知手段の報知例を示す図
第1の発明は、冷蔵庫のドア開閉状態を検出するドア開閉検出手段と、前記ドア開閉検出手段により冷蔵庫のドアの開放時に、ドアの開放による電力の損失量をドア開放時間及び/またはドア開放角度に応じてリアルタイムに算出する電力損失量算出手段と、冷蔵庫のドアの開放時に前記電力損失量をユーザに報知する電力損失量報知手段を備えることで、ドア開放時にユーザはドア開放による電力損失量をリアルタイムに把握することができるようになる。電力損失量を把握することで、冷蔵庫のドア開閉における省エネ意識を具体的に持つことができるようになる。
第2の発明は、第1の発明に加えて、冷蔵庫の庫内温度及び外気温度を検出する温度センサを備え、前記電力損失量算出手段は、前記ドア開閉検出手段の情報に加えて、庫内温度及び外気温度を使用して電力の損失量を算出することで、庫内温度及び外気温度を考慮したより精度の高い電力の損失量を算出することができるようになる。
第3の発明は、第1または第2の発明に加えて、冷蔵庫の電力を検出する電力検出手段を備えることで、ドア開閉を行った時間帯の電力量と、ドア開閉を行わなかった時間帯の電力量を比較することで、ドア開閉による電力損失量を推定し、前記電力損失量算出手段のドア開閉による電力損失量の計算を補正することで、冷蔵庫の設置状況や庫内の食品を入れた状態など個々の使用状況に応じた精度の高い電力の損失量を算出できるようになる。
第4の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明に加えて、冷蔵庫の庫内に気流を発生させるファンと、前記ファンを制御するファン制御手段を備え、前記電力損失量算出手段で算出する電力の損失量に応じて、前記ファン制御手段により前記ファンの回転数及び
回転方向を制御することで、例えば、冷蔵庫のドアを開けて間もなく、電力損失量が大きく増加している場合は、庫内に冷気を留めるようにファンを動作させ、ドアの開放がしばらく続き、電力損失量の増加度合いが少ない場合は、庫内に外気を取り込まないようにファンを動作させることで、電力の損失量を低減することができるようになる。
第5の発明は、第1から第4のいずれか1つの発明に加えて、冷蔵庫のドアの開閉回数やドアの開放の累積時間やドア開放による電力損失量の累積値など冷蔵庫のドア開閉に関する状況及び/または状況に応じた使い方をユーザに報知する状況報知手段を備えることで、ユーザは1回ごとのドアの開放による電力損失量だけでなく、開閉回数など過去の履歴を含めた累積的な電力損失量の影響を把握することができるようになる。ユーザは累積的な影響を把握することで、不必要なドアの開閉や、長時間のドア開放を減らすように意識することができるので、冷蔵庫のドア開閉による電力損失量を低減することができるようになる。
第6の発明は、第1から第5のいずれか1つの発明の前記電力損失量報知手段は、冷蔵庫本体の冷蔵室のフレームの側面に備えることで、ドアを開けた正面に前記電力損失量報知手段が表示されるので、目につきやすく、高さは大人の腰位置辺りにすることで、小さい子供でも見やすくすることができるようになる。
第7の発明は、第1から第5のいずれか1つの発明の前記電力損失量報知手段は、冷蔵庫本体の冷蔵室内の底面に備えることで、ドアが閉じているときに、ドアポケット収納ために開いている面を、ドアを開けたときに有効利用することができるようになる。
第8の発明は、第1から第5のいずれか1つの発明の前記電力損失量報知手段は、冷蔵庫本体の例えば冷凍室や野菜室などの引き戸ドアの上面に備え、断熱材によるドアの厚み部分を利用することで、ドアを引いたときに目に付きやすくすることができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
第1〜第8の発明における冷蔵庫について、図1〜図11を用いて説明する。
図1は第1の発明の冷蔵庫100の構成を示している。冷蔵庫100は、冷蔵庫のドア開閉状態を検出するドア開閉検出手段101と、ドア開閉検出手段101により冷蔵庫のドアの開放時に、ドアの開放による電力の損失量をドア開放時間及び/またはドア開放角度に応じてリアルタイムに算出する電力損失量算出手段102と、電力損失量算出手段102によって算出した冷蔵庫のドア開放時の電力損失量をユーザに報知する電力損失量報知手段103を備えることで、ドア開放時にユーザはドア開放による電力損失量をリアルタイムに把握することができるようになる。なお、本実施の形態で説明する冷蔵庫は、冷蔵・冷凍機能など一般的な冷蔵庫としての機能を有しているものとして、庫内を冷凍・冷蔵するための冷却装置等については本実施の形態で説明する本発明の特徴とは関連性が少ないので説明を省略する。
次に冷蔵庫100の各構成要素について説明する。ここで図2は冷蔵庫100の構成例の1つを示している。
ドア開閉検出手段101は、冷蔵庫のドアの開閉状態を検出するためのものであり、例えば図2のドア開閉検出手段101に示すような機械式のスイッチをドアが開いたときに
オフ、ドアが閉じたときにオンになるように冷蔵庫本体の各ドアに備えることで、ドアの開閉の状態を検出することができる。他にも、ドア側に磁石を備えて冷蔵庫本体に備えた磁気センサによってドアの開閉を検出する方法や、赤外線の反射を利用して開閉状態を検出する方法など、冷蔵庫のドアの開閉状態を検出する構成であればどのようなもので構わない。また、冷蔵庫のドアの開放角度を検出するためには、例えば、ボリュームの状態によって電気抵抗が変化するボリュームスイッチをドアの開閉軸に連動して動作するように構成することや、ドアの開放角度を段階的に検出する複数スイッチを設けることなど、ドアの開閉の状態を検出するスイッチなどと同様に、開放角度が検出できる構成であれば、どのような構成であっても構わない。
電力損失量算出手段102は、ドア開放の経過時間及び/またはドア開放角度に応じてリアルタイムに電力損失量の算出を行うものであり、例えば、マイコンやメモリで構成される演算装置である。電力損失量の算出方法としては、例えば、ドア開放時間tから電力損失量Eを算出する場合、図3の(1)に示すように、ドアの開放時間毎の電力損失量を実験的に計測することで、ドア開放時間tによる電力損失量Eの近似式として関数を予め作ることでリアルタイムに電力損失量Eの算出を行うことができるようになる。
また、図3の(2)に示すように、ドア開放角度毎にドア開放時間毎の電力損失量を実験的に測定することで、ドア開放時のドア開放角度によって電力損失量Eの計算式を切替えて算出するように構成することができる。
なお、電力損失量を実験的に測定する例としては、外気の温度と湿度を一定にした条件で、庫内温度が一定になった後、例えば1時間など所定の時間の消費電力を計測する。その後、10秒間など測定したいドア開放時間、ドアを開放してからドアを閉じ、庫内温度が一定に戻るまでの時間を含む所定の時間の消費電力を計測する。ドアを開放した場合の消費電力とドアを開放していない場合の消費電力の差を求めることで、電力損失量を求めることができる。なお、庫内の温度設定や、外気の温度や湿度によって電力損失量は異なるため、ドア開放時間やドア開放角度からのみ電力損失量を算出する場合は、使用する地域の標準的な条件で実験を行う必要がある。
電力損失量報知手段103は、電力損失量算出手段102によって算出した冷蔵庫のドア開放時の電力損失量を、ドア開放中にユーザが電力損失量を把握することができるように、冷蔵庫のドアを開けた状態で目に付く位置に配置した報知装置である。例えば、第6の発明に記載のように、冷蔵庫本体の冷蔵室のフレームの側面に、LEDなどのランプを備え、ランプの光によって電力損失量の大小をレベルメータのように表して報知することができる(図2の電力損失量報知手段103)。また、第7の発明に記載のように、冷蔵庫本体の冷蔵室内の底面に、液晶ディスプレイのような表示パネルを備え、表示パネルにドア開放による電力損失量を表示して報知することができるようになる(図5の電力損失量報知手段103)。また、第8の発明に記載のように、冷蔵庫本体の引き戸ドアの上面に液晶ディスプレイのような表示パネルを備え、表示パネルにドア開放による電力損失量を表示して報知することができるようになる(図6の電力損失量報知手段103)。
次に、図4を用いて第1の発明の電力損失量の報知フローについて説明する。ステップS401から動作の流れは開始する。
ステップS401では、冷蔵庫のドア開閉の状態を検出する。前述したドア開閉検出手段101により、例えば冷蔵庫のドア部にスイッチを設けておくことで、ドアが開いているのか閉じているのかを検出することができるようになる。なお、本フローの説明では、ドア開放の有無による例として説明しており、ドア開放角度を検出する場合は、同様に本ステップでドアの開放角度の検出を行う。
次にステップS402では、ドアの開閉状態の判断を行う。ドアが開放中であればステップS403へ動作を移行する。ドアが閉じている場合は、ステップS404へ動作を移行する。
ステップS403では、ドアの開放時間tをカウントする。例えば、電力損失量算出手段102として利用しているマイコンに内蔵しているクロックを利用したタイマーを作成して、ドア開放からの経過時間をカウントする。他にも、ドア開放の経過時間を測定することができれば、どのような構成でカウントしても構わない。
ステップS404では、ドア開放状態に再びなる際にゼロから開始できるように、ドアの開放時間tをリセットする。また、ドアが閉じた状態では、電力損失量報知手段103の報知は不要のためオフにしておく。
ステップS405では、ステップS403でカウントしたドア開放時間tを使って、電力の損失を算出する。例えば、前記電力損失量算出手段102で説明のように、図3の(1)の近似式の関数から開放時間t時の電力損失量Eを求める。ここで、ドア開放時間tに加えてドア開放角度aを利用する場合は、図3の(2)に示すように、近似式を切り替えて算出を行うように構成することができる。近似式を利用する以外にも、時間tにおける電力損失量Eの対応テーブルをマイコンのメモリなどに記憶しておくことで、対応する時間tにおける電力損失量Eを求めることが可能である。また、第2の発明に記載のように外気温度及び庫内温度を利用することや、第3の発明に記載のように電力センサによる補正を行うことで、電力損失量の精度を高めるように構成することが可能である。
ステップS406では、前記ステップS405で算出した電力損失量Eをユーザに報知する。前記電力損失量報知手段103の説明で記載のように、冷蔵庫のドアを開放したときに目につきやすい位置に報知を行うことで、ユーザは現在のドア開放による電力損失量を的確に把握することができるようになる。
また、ステップS406からステップS401に動作を戻すことで、ユーザがドアを開放している期間、ドア開放の検出、ドア開放時間tのカウントアップ、電力損失量の算出、電力損失量の報知を繰り返すことで、ドア開放による電力損失量の報知する値が増加していくことで、ユーザがドアを開ける時間が長いほど電力損失が大きくなることを実感することができるようになる。
次に、第2の発明について図7の温度センサを備えた冷蔵庫の構成の図を用いて説明する。
前記、冷蔵庫100の構成に加えて、冷蔵庫の庫内温度及び外気温度を検出する温度センサ704を備え、電力損失量算出手段102は、ドア開閉検出手段101の情報に加えて、庫内温度及び外気温度を使用して電力の損失量を算出することで、庫内温度及び外気温度を考慮したより精度の高い電力の損失量を算出することができるようになる。
温度センサ704は、冷蔵庫の室外の温度及び、庫内の温度を計測するセンサであり、例えば、温度により抵抗値が変化するサーミスタや、異なる金属間の熱起電力を利用した熱電対など温度を測定できる構成であればどのような構成であっても構わない。また、一般的な冷蔵庫に内蔵されている外気温度及び庫内温度を測定する温度センサを共用で利用することで、より安価に構成することができる。
一般的に、外気温と庫内の設定温度つまり安定時の庫内の温度の差が大きいほど、冷却
にエネルギーを要するため、ドア開放による電力損失量が大きくなる。このため、外気温と庫内温度を計測することで、電力損失量の算出の精度を高めることができる。
例えば、温度差Dを前記電力損失量算出手段102の電力算出量の近似式の係数に加えて、近似式としてE=(αLogt+β)・γDとすることで、温度による影響を含めた電力損失量Eを求めることができる。ここでα、β、γは定数とする。
予め実験的に温度差を変えて測定しておくことで、α、β、γの値を求めることができるようになる。本近似式の例ではDは一次比例値として用いているが実験結果と類似するように、高次の値として用いるなどの工夫が可能である。
次に、第3の発明について図8の電力検出手段を備えた冷蔵庫の構成の図を用いて説明する。
前記、冷蔵庫100の構成に加えて、冷蔵庫の電力を検出する電力検出手段804を備えることで、ドア開閉を行った時間帯の電力量と、ドア開閉を行わなかった時間帯の電力量を比較することで、ドア開閉による電力損失量を推定し、電力損失量算出手段102のドア開閉による電力損失量の計算を補正することで、冷蔵庫の設置状況や庫内の食品を入れた状態など個々の使用状況に応じた精度の高い電力の損失量を算出できるようになる。
電力検出手段804は、冷蔵庫の消費電力を検出するものであり、例えば、冷蔵庫の電源入力部の電流を検出するカレントセンサ及び電圧計を設け、使用している電力源の周波数より十分に短い所定時間毎に検出した電流と電圧を掛けることで瞬時の電力を求めることが可能である。また、求めた電力を積算していくことで、積算した期間の冷蔵庫の消費電力量を求めることが可能となる。電力の求め方には他にも、例えば商用電源からの供給される電圧は一定であると仮定することで、電流のみ計測して簡易的に電圧値を掛けることで電力を求めることも可能である。
図9の電力を検出して補正を行う動作フローの図を用いて補正の流れを説明する。
ステップS901から動作は開始する。ステップS901では、前記電力検出手段804を使い冷蔵庫の消費電力を求め、求めた電力を積算して電力積算値Esを求めていく。ステップS902では、冷蔵庫のドア開閉の状態を検出する。前述したドア開閉検出手段101により、例えば冷蔵庫のドア部にスイッチを設けておくことで、ドアが開いているのか閉じているのかを検出することができるようになる。
次にステップS903では、ドアの開閉状態の判断を行う。ドアが開放中であればステップS904へ動作を移行する。ドアが閉じている場合は、ステップS905へ動作を移行する。ステップS904では、電力損失量を補正するために使用するドア開放中の積算時間(ドア開放積算時間S)をカウントする。また、ドアの継続的に閉じている時間を計測するドア閉じ時間Cをリセットする。
ステップS905では、継続的にドアが閉じられている時間であるドア閉じ時間Cをカウントする。ステップS906では、ドア閉じ時間Cが所定時間Aよりも大きいかどうか判断する。所定時間Aよりも大きい場合は、ステップS906に動作を移行し、所定時間A以下であればステップS902に動作を戻す。ここで所定時間Aは、例えば1時間など冷蔵庫のドアを継続的に閉じておくことで、冷蔵庫の庫内の温度が安定するおおよその時間として設定する。なお本フローの説明では、冷蔵庫の庫内の温度が安定するまでを所定の時間と仮定した場合の例として、所定時間Aまで継続的に冷蔵庫のドアを閉めた状態を検出するようにしているが、他にも、庫内の温度を計測する温度センサを備えている場合
は、庫内温度が所定の温度になるまでをステップS905の判断条件とすることも可能である。
ステップS907では、前回の補正データの記録の有無を判断している。前回の補正データの記録がない場合は、ステップS908へ、前回の補正データの記録がある場合は、ステップS909へ移行する。
ステップS908では、補正データとしてドア開放積算時間Sと電力積算値Esを記録する。ステップS909では、前回の補正データと今回の補正データであるドア開放積算時間S及び電力積算値Esから電力損失量算出手段102の補正を行う。
補正方法の例としては、例えば、前回のドア開放積算時間S0=10秒、電力積算値Es0=100Whであったときに、今回のドア開放積算時間S1=60秒、電力積算値Es1=110Whであれば、ドア開放積算時間1秒あたりの電力損失量Elとしては、次式で計算することができる。
El=(Es1−Es0)/(S1−S0)=10Wh/50秒=0.2Wh/秒
このように、例えば単位時間当たりの電力損失量Elを求めることで、近似式で使用している式のパラメータをより実際に近い値に変更することが可能となる。なお、本例では、説明のために時間tに正比例として考えた場合の式を例として挙げているが、補正データを2つではなくより多く計測することにより、使用している近似式に近い値として、補正データを計算することができるようになる。また、ドアを開けなかった場合の消費電力量を補正用の参考データとして別に記憶しておくことで、ドア開閉の時間による影響度合いの違いを比較することなど、電力を測定することにより、精度の高い報知を行うための補正をすることができるようになる。また、外気温度や庫内の設定温度が変更された場合の影響についても、電力を計測して補正することで電力損失量の計算精度を保ちながら追従することができるようになる。
ステップS910では、ドア閉じ時間及び、ドア開放積算時間及び電力積算値をリセットすることで、次回の補正データの取得に備える。
このように冷蔵庫に電力検出手段804を構成し動作させることで、ドアの開閉による電力損失量算出手段102を補正して精度を高めることが可能となる。
次に、第4の発明について図10のファンを備えた冷蔵庫の構成の図を用いて説明する。
前記、冷蔵庫100の構成に加えて、冷蔵庫の庫内に気流を発生させるファン1004と、前記ファンを制御するファン制御手段1005を備え、電力損失量算出手段102で算出する電力の損失量に応じて、ファン制御手段1005によりファン1004の回転数及び回転方向を制御することで、例えば、冷蔵庫のドアを開けて間もなく、電力損失量が大きく増加している場合は、庫内に冷気を留めるようにファン1004を動作させ、ドアの開放がしばらく続き、電力損失量の増加度合いが少ない場合は、庫内に外気を取り込まないようにファン1004を動作させることで、電力の損失量を低減することができるようになる。
ファン1004は、冷蔵庫の庫内に気流を発生させるファンであり、例えば図11のファン1004に示すような場所に配置することで、庫内の冷気を留めるよう動作する。なお、庫内の冷気を完全に留めることは不可能であり、一時的であっても冷えた重い冷気が留まるように、冷気が出て行く方向と逆方向に風が発生するように設置するのが望ましい
。また、ドア開放時に庫内の冷気を留めるように動作する構成であれば、一般的な冷蔵庫に内蔵されている庫内の冷気を循環させるためのファンと共用で使用するように構成しても構わない。
ファン制御手段1005は、前記ファン1004を制御する装置であり、例えば、マイコンやメモリで構成される制御装置である。例えばファン1004に対して駆動用のパルスを出力することで、パルスの数や周期に応じてファン1004の回転数を制御するように構成する。他にも、ファン1004の回転方向を切替えるための信号を出力するなどファン1004の動作の制御を行うように構成する。
このように構成することで、例えば、冷蔵庫のドアを開けて間もなく庫内の冷気が外部へ逃げていく間は、電力損失量Elが大きく増加するので、電力損失量Elの増加が一定以上である場合は、庫内に冷気を留めるようにファン1004を動作させるように制御する。また、ドアの開放がしばらく続き、電力損失量Elの増加度合いが一定以下の場合は、ファン1004の気流によって庫内に外気を取り込まないようにファン1004を動作させるように制御する。他にも、電力損失量Elの値によって回転数を切替えて、少しずつ回転数を下げていくように制御するなど電力損失量Elの値を利用して制御することが可能である。
次に、第5の発明について図12の状況報知手段を備えた冷蔵庫の構成の図を用いて説明する。
前記、冷蔵庫100の構成に加えて、冷蔵庫のドアの開閉回数やドアの開放の累積時間やドア開放による電力損失量の累積値など冷蔵庫のドア開閉に関する状況及び/または状況に応じた使い方をユーザに報知する状況報知手段1204を備えることで、ユーザは1回ごとのドアの開放による電力損失量だけでなく、開閉回数など過去の履歴を含めた累積的な電力損失量の影響を把握することができるようになる。ユーザは累積的な影響を把握することで、不必要なドアの開閉や、長時間のドア開放を減らすように意識することができるので、冷蔵庫のドア開閉による電力損失量を低減することができるようになる。
状況報知手段1204は、例えば、図13の状況報知手段の例に示すような冷蔵庫1200の正面のドアパネルに液晶ディスプレイなどの文字や画像を表示する装置や、スピーカーなどの音によって報知する装置や、LEDなどの光を組み合わせて報知する装置であり、状況を報知することができるものであればどのようなものであっても構わない。
また報知の内容としては、例えば、ドア開閉回数やドア開閉時間や電力損失量の累計などの過去の履歴を含む状況を知らせる内容である。他にも、昨日との比較値や、使い方のアドバイスなどを一緒に表示することでよりユーザに分かりやすく状況を報知するように構成することが可能である。
このように構成することで、ユーザは累積的な影響を把握することで、不必要なドアの開閉や、長時間のドア開放を減らすように意識することができるようになる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、冷蔵庫のドア開放時の電力の損失量をリアルタイムで算出し、ユーザに報知することで、ユーザは冷蔵庫のドアの開放による電力損失量を具体的に把握することができるため、ドアの開放時間や開閉回数を削減するよう意識することで、冷蔵庫のドア開放による電力損失量を低減する。このため、一般家庭及び業務用として使用可能な冷蔵庫や冷凍庫や冷蔵冷凍庫や保冷庫やショーケースなどで利用することができる。
100、700、800、1000、1200 冷蔵庫
101 ドア開閉検出手段
102 電力損失量算出手段
103 電力損失量報知手段
704 温度センサ
804 電力検出手段
1004 ファン
1005 ファン制御手段
1204 状況報知手段

Claims (8)

  1. 冷蔵庫のドア開閉状態を検出するドア開閉検出手段と、前記ドア開閉検出手段により冷蔵庫のドアの開放時に、ドアの開放による電力の損失量をドア開放時間及び/またはドア開放角度に応じてリアルタイムに算出する電力損失量算出手段と、冷蔵庫のドアの開放時に前記電力損失量をユーザに報知する電力損失量報知手段を備えた冷蔵庫。
  2. 更に、冷蔵庫の庫内温度及び外気温度を検出する温度センサを備え、前記電力損失量算出手段は、前記ドア開閉検出手段の情報に加えて、庫内温度及び外気温度を使用して電力の損失量を算出する請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 更に、冷蔵庫の電力を検出する電力検出手段を備えることで、ドア開閉を行った時間帯の電力量と、ドア開閉を行わなかった時間帯の電力量を比較することで、ドア開閉による電力損失量を推定し、前記電力損失量算出手段のドア開閉による電力損失量の計算を補正する請求項1または請求項2記載の冷蔵庫。
  4. 更に、冷蔵庫の庫内に気流を発生させるファンと、前記ファンを制御するファン制御手段を備え、前記電力損失量算出手段で算出する電力の損失量に応じて、前記ファン制御手段により前記ファンの回転数及び回転方向を制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 更に、冷蔵庫のドアの開閉回数やドアの開放時間やドア開放による電力損失量の累積値など冷蔵庫のドア開閉に関する状況及び/または状況に応じた使い方をユーザに報知する状況報知手段を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記電力損失量報知手段は、冷蔵庫本体の冷蔵室のフレームの側面に備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記電力損失量報知手段は、冷蔵庫本体の冷蔵室内の底面に備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記電力損失量報知手段は、冷蔵庫本体の引き戸ドアの上面に備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210106933A (ko) * 2020-12-23 2021-08-31 엘지전자 주식회사 냉장고

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