JP2012141030A - 内燃機関用コネクティングロッド - Google Patents

内燃機関用コネクティングロッド Download PDF

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    • F16C7/00Connecting-rods or like links pivoted at both ends; Construction of connecting-rod heads
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    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
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    • F16C9/045Connecting-rod bearings; Attachments thereof the bearing cap of the connecting rod being split by fracturing

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  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

【課題】この発明は、破断分割工法で製造される内燃機関用コネクティングロッドの組み付け精度向上を目的とする。
【解決手段】この発明は、大端部と小端部を備えたコネクティングロッドを一体成形し、次に、大端部の結合孔部分を破断分割工法でキャップ部とロッド部に二分し、大端部を破断分割する前に大端部の結合孔が真円加工された内燃機関用コネクティングロッドにおいて、真円加工前の大端部の結合孔部分内周の形状を楕円形状とし、楕円形状は、大端部の結合孔部分のキャップ部とロッド部の分割線上と楕円の長軸が同軸であり、大端部の中心と小端部の中心を結ぶロッド中心線上と楕円の短軸が同軸であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は内燃機関用コネクティングロッドに係り、特に、破断分割工法でキャップ部とロッド部に二分した大端部の結合孔部分の真円度を向上を図った内燃機関用コネクティングロッドに関する。
図7に示すように、ピストンの往復運動をクランクシャフトに伝達するための内燃機関用コネクティングロッド101には、大端部102と小端部103を棹部104を挟んで一体成形し、大端部102の結合孔部分105を破断分割工法でキャップ部106とロッド部107に二分したものがある。大端部102の結合孔部分105の内周には、最終的に真円形状の結合孔108が形成される(図9(F)参照)。
前記内燃機関用コネクティングロッド101は、大端部102の中心C1と小端部103の中心C2を結ぶ線分をロッド中心線L1とし、大端部102の中心C1を通りロッド中心線L1と直交してキャップ部106とロッド部107の分割面Pと重なる線分を分割線L2とすると、図8に示すように、真円加工前の結合孔部分105の内周の形状を円形状としている。結合孔部分105の内周の円形状は、大端部102の中心C1からロッド中心線L1に対して直交する分割線L2方向の長さ(半径)Xaと、大端部102の中心C1からロッド中心線L1に対して同軸方向の長さ(半径)Yaを等しい長さ(Xa=Ya)としている。
前記内燃機関用コネクティングロッド101は、図9に示すように、結合孔部分105の内周を円形状とした大端部102を小端部103と合わせて鍛造により一体成型し(A)、大端部102の結合孔部分105の内周を結合孔108の真円形状とする粗加工を行い(B)、結合孔部分105の内周のキャップ部106とロッド部107の境目となる分割面Pにノッチ109の加工を行い(C)、ノッチ109を起点に衝撃的に破断させてキャップ部106とロッド部107に分割する(D)。
次に、内燃機関用コネクティングロッド101は、分割したキャップ部106とロッド部107を分割面Pで合わせてボルト110で締め付け(E)、大端部102の結合孔部分105の内周を結合孔108の真円形状とする仕上げ加工を行う(F)。
その後、この内燃機関用コネクティングロッド101は、ボルト110を緩めてキャップ部106とロッド部107を分割面Pで分解し(G)、キャップ部106とロッド部107の間にクランクシャフトのクランクピン111を挟んでボルト110を締め付けることでクランクシャフトに組み付ける(H)。
この破断分割工法の内燃機関用コネクティングロッド101は、キャップ部106とロッド部107の破断の際に分割面Pに発生する破断面を位置決めツールとして使用し、結合孔108の真円仕上げ加工後に分解してクランクシャフトに再度組付けた際の、結合孔108の真円度の再現性向上と位置決め部品の省略ができる。破断面は、破断分割後の再組付け時に、精密な噛み合わせによる位置決めの再現性を満たし、また、クランクシャフトの組み付けて使用中に分割面Pがずれないようにするため、脆性破断面が必要となる。
内燃機関用コネクティングロッド101は、破断分割前の大端部102の分割面Pの破断面積Sa(図7(B)参照)が大きいと、大端部102の破断時に塑性変形(延性変形)が発生する。このため、内燃機関用コネクティングロッド101は、仕上げ加工時の基準寸法に近似した実測寸法(図9(F)参照)が、組付け時に基準寸法から大きく外れてしまい(図9(H)参照)、大端部102の結合孔108の再現性が無くなってしまう。内燃機関用コネクティングロッド101は、結合孔108の真円度の再現性が無くなることで、大端部102の結合孔部分105と相手側であるクランクシャフトのクランクピン111との間の組み付け精度の悪化を招き、クランクシャフトのクランクピン111の偏摩耗による異音の発生や耐久性の低下等の不具合を招くことになる。
また、内燃機関用コネクティングロッド101は、軽量化のため、大端部102の剛性を落とすと、破断面積も小さくなるが、剛性が低いため、破断分割時のエネルギーで塑性変形(延性変形)が発生し、上記同様に再現性が無くなってしまう。
これに対して、特開平10−128482号公報には、大端部を破断分割する前に、大端部を締結ボルトまたはワーククランプで締結荷重と同等の負荷を与えた状態にして結合孔の真円加工を行い、真円加工後に負荷を解除して大端部を破断分割してキャップ部とロッド部に二分した内燃機関用コネクティングロッドが開示されている(特許文献1)。
特開平10−128482号公報
ところで、従来技術では、以下の問題がある。
破断分割工法で製造される内燃機関用コネクティングロッドは、大端部の形状を軽量化すると、剛性が低下する。破断分割工法で製造される内燃機関用コネクティングロッドは、剛性の低下により、破断分割時に塑性変形が発生するため、分解して再度組付けた際の結合孔の真円度の再現性が悪くなり、組み付け精度の悪化を招く。
破断分割工法で製造される内燃機関用コネクティングロッドは、破断分割性向上のため、破断分割面積を小さくしようと結合孔の内径形状を大きくすると、大端部の剛性が低下し、上記同様に再度組付けた際の結合孔の再現性が悪化する。なお、内燃機関用コネクティングロッドの材料により破断分割性が異なる為、結合孔の内径形状を大きくすることは、破断分割性の悪い材料の時に有効な手段となる場合がある。
この発明は、破断分割工法で製造される内燃機関用コネクティングロッドの組み付け精度向上を目的とする。
この発明は、大端部と小端部を備えたコネクティングロッドを一体成形し、次に、前記大端部の結合孔部分を破断分割工法でキャップ部とロッド部に二分し、前記大端部を破断分割する前に大端部の結合孔が真円加工された内燃機関用コネクティングロッドにおいて、前記真円加工前の大端部の結合孔部分内周の形状を楕円形状とし、前記楕円形状は、前記大端部の結合孔部分のキャップ部とロッド部の分割線上と楕円の長軸が同軸であり、前記大端部の中心と前記小端部の中心を結ぶロッド中心線上と楕円の短軸が同軸であることを特徴とする。
この発明の内燃機関用コネクティングロッドは、大端部の結合孔部分を楕円形状とすることで、結合孔部分の肉厚が増し、剛性を向上することができる。
かつ、この発明の内燃機関用コネクティングロッドは、分割線と楕円の長軸が同軸であり、破断面積は変わらないので、破断面は脆性破断面を得やすくなる。脆性破断面であると、キャップ部とロッド部の再組み付け時に破断面がしっかりと組み合わさり、大端部の結合孔部分の真円度の再現性を向上することができる。
このため、この発明の内燃機関用コネクティングロッドは、結合孔の真円度が向上することで、大端部の結合孔部分と相手側であるクランクシャフトのクランクピンとの間の組み付け精度を向上することができ、偏摩耗が生じることがない。
図1(A)は真円加工前のコネクティングロッドの正面図、図1(B)は図1(A)のM−M線による断面図、図1(C)は図1(A)のN−N線による断面図である。(実施例1) 図2は真円加工前の大端部の拡大正面図である。(実施例1) 図3(A)〜(H)はコネクティングロッドの製造時の工程図である。(実施例1) 図4(A)は真円加工前のコネクティングロッドの正面図、図4(B)は図4(A)のQ−Q線による断面図、図4(C)は図4(A)のR−R線による断面図である。(実施例2) 図5は真円加工前の大端部の拡大正面図である。(実施例2) 図6(A)〜(I)はコネクティングロッドの製造時の工程図である。(実施例2) 図7(A)は真円加工前のコネクティングロッドの正面図、図7(B)は図4(A)のJ−J線による断面図、図7(C)は図7(A)のK−K線による断面図である。(従来例) 図8は真円加工前の大端部の拡大正面図である。(従来例) 図9(A)〜(G)はコネクティングロッドの製造時の工程図である。(従来例)
以下、図面に基づいて実施例を説明する。
図1〜図3は、この発明の実施例1を示すものである。図1に示すように、ピストンの往復運動をクランクシャフトに伝達するための内燃機関用コネクティングロッド1は、大端部2と小端部3を棹部4を挟んで一体成形し、大端部2の結合孔部分5を破断分割工法でキャップ部6とロッド部7に二分している。大端部2の結合孔部分5の内周には、最終的に真円形状の結合孔8が形成される(図3(F)参照)。
内燃機関用コネクティングロッド1は、大端部2の中心C1と小端部3の中心C2を結ぶ線分をロッド中心線L1とし、大端部2の中心C1を通りロッド中心線L1と直交してキャップ部6とロッド部7の分割面Pと重なる線分を分割線L2とすると、図2に示すように、真円加工前の結合孔部分5の内周の形状を楕円形状としている。結合孔部分5の内周の楕円形状は、大端部2の結合孔部分5のキャップ部6とロッド部7の分割線L2上と楕円の長軸が同軸であり、大端部2の中心C1と小端部3の中心C2を結ぶロッド中心線L1上と楕円の短軸が同軸である。
この結合孔部分5の内周の楕円形状は、大端部2の中心C1からロッド中心線L1に対して直交する分割線L2方向の長さ(長半径)をXb、大端部2の中心C1からロッド中心線L1方向の長さ(短半径)をYbとすると、Xb>Ybである。この楕円形状は、分割線L2方向の長さXbを従来の結合孔部分の内周の分割線L2方向の長さXa(図8参照)と同等ないし以下(Xb≦Xa)にし、ロッド中心線L1方向の長さYbを従来の結合孔部分の内周のロッド中心線L1方向の長さYa(図8参照)よりも小さく(Yb<Ya)している。
前記内燃機関用コネクティングロッド1は、図3に示すように、結合孔部分5の内周を楕円形状とした大端部2を小端部3と合わせて鍛造により一体成型し(A)、大端部2の結合孔部分5の内周を楕円形状とする粗加工を行い(B)、結合孔部分5の内周のキャップ部6とロッド部7の境目となる分割面Pにレーザによるノッチ9の加工を行い(C)、ノッチ9を起点に衝撃的に破断させてキャップ部6とロッド部7に分割する(D)。
次に、内燃機関用コネクティングロッド1は、分割したキャップ部6とロッド部7を分割面Pで合わせてボルト10で締め付け(E)、大端部2の結合孔部分5の内周を結合孔8の真円状態とする仕上げ加工を行う(F)。
その後、この内燃機関用コネクティングロッド1は、ボルト10を緩めてキャップ部6とロッド部7を分割面Pで分解し(G)、キャップ部6とロッド部7の間にクランクシャフトのクランクピン11を挟んでボルト10を締め付けることでクランクシャフトに組み付ける(H)。
この内燃機関用コネクティングロッド1は、破断分割前の大端部2の結合孔部分5の内周の形状を楕円形状としているので、大端部2の分割面Pの破断面積Sc(図1(B)参照)を従来の大端部の破断面積Sa(図7(B)参照)と同じ(Sc=Sa)にしながら、大端部2の分割面P以外の部分の断面積Sd(図1(C)参照)を従来の大端部の断面積Sb(図7(C)参照)よりも大きくし(Sb<Sd)、結合孔部分5の肉厚をまして剛性を向上している。
これより、この内燃機関用コネクティングロッド1は、大端部2の剛性を高めて破断時の塑性変形(延性変形)を抑制することができ、仕上げ加工時の基準寸法に近似した実測寸法(図3(F)参照)が組付け時に基準寸法から外れることがなく(図3(H)参照)、大端部2の結合孔8の真円度の再現性を向上することができる。
かつ、この内燃機関用コネクティングロッド1は、分割線L2と楕円の長軸が同軸であり、破断面積Scは従来の破断面積Sa(図7(B)参照)と変わらないので、破断面は破壊に至るまでにほとんど塑性変形を伴わない脆性破断面を得やすくなる。破断面が脆性破断面であると、キャップ部6とロッド部7の再組み付け時に破断面がしっかりと組み合わさり、大端部2の結合孔部分5の真円度の再現性を向上することができる。
このため、この内燃機関用コネクティングロッド1は、結合孔8の真円度が向上することで、大端部2の結合孔部分5と相手側であるクランクシャフトのクランクピン11との間の組み付け精度を向上することができ、偏摩耗が生じることがなく、偏摩耗による異音の発生や耐久性の低下等の不具合を招くことがない。
図4〜図6は、この発明の実施例2を示すものである。図4に示すように、ピストンの往復運動をクランクシャフトに伝達するための内燃機関用コネクティングロッド1は、大端部2と小端部3を棹部4を挟んで一体成形し、大端部2の結合孔部分5を破断分割工法でキャップ部6とロッド部7に二分している。大端部2の結合孔部分5の内周には、最終的に真円形状の結合孔8が形成される。
内燃機関用コネクティングロッド1は、大端部2の中心C1と小端部3の中心C2を結ぶ線分をロッド中心線L1とし、大端部2の中心C1を通りロッド中心線L1と直交してキャップ部6とロッド部7の分割面Pと重なる線分を分割線L2とすると、図5に示すように、真円加工前の結合孔部分5の内周の形状を円形状とし、かつ、キャップ部6とロッド部7の結合孔部分5の内周の分割面Pそれぞれに分割線L2上に中心点を持つ半円筒状の切り欠き部12・13を設けている。
この結合孔部分5の内周の円形状は、大端部2の中心C1からロッド中心線L1に対して直交する分割線L2方向の長さ(半径)をXc、大端部2の中心C1からロッド中心線L1に対して同軸方向の長さ(半径)をYcとすると、Xc=Ycである。この円形状は、分割線L2方向の長さXcを従来の結合孔部分の内周の分割線L2方向の長さXa(図8参照)よりも小さく(Xc<Xa)し、ロッド中心線L1方向の長さYcを従来の結合孔部分の内周のロッド中心線L1方向の長さYa(図8参照)よりも小さく(Yc<Ya)している。さらに、この円形状は、結合孔部分5の内周の分割面P部分に幅Sの切り欠き部12・13を形成している。したがって、結合孔部分5の内周の分割線L2方向の長さは、切り欠き部12・13によりXc+Sとなり、従来の結合孔部分の内周の分割線L2方向の長さXaと同等ないし以上(Xc+S≧Xa)としている。
前記内燃機関用コネクティングロッド1は、図6に示すように、結合孔部分5の内周を円形状とした大端部2を小端部3と合わせて鍛造により一体成型し(A)、大端部2の結合孔部分5の内周を円形状とする粗加工を行い(B)、結合孔部分5の内周の分割面Pそれぞれに分割線L2上に中心点を持つ半円筒状の切り欠き部12・13を形成する追加工を行い(C)、結合孔部分5の内周のキャップ部6とロッド部7の境目となる切り欠き部12・13にレーザによるノッチ9の加工を行い(D)、ノッチ9を起点に衝撃的に破断させてキャップ部6とロッド部7に分割する(E)。
次に、内燃機関用コネクティングロッド1は、分割したキャップ部6とロッド部7を分割面Pで合わせてボルト10で締め付け(F)、大端部2の結合孔部分5の内周を結合孔8の真円状態とする仕上げ加工を行う(G)。
その後、この内燃機関用コネクティングロッド1は、ボルト10を緩めてキャップ部6とロッド部7を分割面Pで分解し(H)、キャップ部6とロッド部7の間にクランクシャフトのクランクピン11を挟んでボルト10を締め付けることでクランクシャフトに組み付ける(I)。
内燃機関用コネクティングロッド1においては、大端部2の結合孔部分5の内周を円形状とすることで結合孔部分5の肉厚が増し、剛性を向上することができる。しかし、キャップ部6とロッド部7に破断する分割面Pの部分まで一律に肉厚を増してしまうと破断面積まで増えてしまい、破断分割時に破断面が延性破断面となりやすく、破断分割面として良い破断面を得ることができない。
そこで、この内燃機関用コネクティングロッド1は、破断分割前の大端部2の結合孔部分5の内周の形状を円形状とし、かつ結合孔部分5の内周の分割面Pそれぞれに半円筒状の切り欠き部12・13を形成しているので、大端部2の分割面Pの破断面積Se(図4(B)参照)を従来の大端部の破断面積Sa(図7(B)参照)と同じ(Se=Sa)にしながら、大端部2の分割面P以外の部分の断面積Sf(図4(C)参照)を従来の大端部の断面積Sb(図7(C)参照)よりも大きくし(Sf<Sd)、結合孔部分5の肉厚をまして剛性を確保することができる。
このように、この内燃機関用コネクティングロッド1は、大端部2の結合孔部分5の内周を従来よりも径の小さい円形状としながら、かつ結合孔部分5の内周の分割面P部分に切欠き部12・13を設けることで、破断面積を小さくすることができて、破断面は脆性破断面を得ることができる。脆性破面であると、キャップ部6とロッド部7の再組み付け時に破断面がしっかりと組み合わさり、大端部2の結合孔部分5の真円度の再現性を向上することができる。
このため、この内燃機関用コネクティングロッド1は、結合孔8の真円度が向上することで、大端部2の結合孔部分5と相手側であるクランクシャフトのクランクピン10との間の組み付け精度を向上することができ、偏摩耗が生じることがなく、偏摩耗による異音の発生や耐久性の低下等の不具合を招くことがない。
この発明は、破断分割工法で製造される内燃機関用コネクティングロッドの組み付け精度を向上することができ、コネクティングロッドだけでなく、破断分割工法で製造される機械部品などにも適用できる。
1 内燃機関用コネクティングロッド
2 大端部
3 小端部
4 棹部
5 結合孔部分
6 キャップ部
7 ロッド部
8 結合孔
9 ノッチ
10 ボルト
11 クランクピン

Claims (2)

  1. 大端部と小端部を備えたコネクティングロッドを一体成形し、次に、
    前記大端部の結合孔部分を破断分割工法でキャップ部とロッド部に二分し、
    前記大端部を破断分割する前に大端部の結合孔が真円加工された内燃機関用コネクティングロッドにおいて、
    前記真円加工前の大端部の結合孔部分内周の形状を楕円形状とし、
    前記楕円形状は、前記大端部の結合孔部分のキャップ部とロッド部の分割線上と楕円の長軸が同軸であり、前記大端部の中心と前記小端部の中心を結ぶロッド中心線上と楕円の短軸が同軸であることを特徴とする内燃機関用コネクティングロッド。
  2. 大端部と小端部を備えたコネクティングロッドを一体成形し、次に、
    前記大端部の結合孔部分を破断分割工法でキャップ部とロッド部に二分し、
    前記大端部を破断分割する前に大端部の結合孔が真円加工された内燃機関用コネクティングロッドにおいて、
    前記真円加工前の大端部の結合孔部分内周の形状を円形状とし、
    かつ、前記キャップ部とロッド部の結合孔部分内周の分割面それぞれに分割線上に中心点を持つ半円筒状の切り欠き部を設けることを特徴とする内燃機関用コネクティングロッド。
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CN103644195A (zh) * 2013-11-18 2014-03-19 浙江跃进机械有限公司 一种发动机连杆坯料

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