JP2012140196A - シート給送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
支軸28から後方斜め下方へ給紙アーム26が延びており、その先端に給紙ローラ25が軸支されている。給紙カセット20の装着状態では、給紙ローラ25はメイントレイ20Aの記録用紙に当接している。給紙アーム26が上方へ持ち上げられると、付勢機構74によって下方への付勢力が付与される。給紙アーム26にはメイントレイ20Aの側板90側へ伸びるカムフォロア52が設けられており、側板90の上面にはカム部51が設けられている。カム部51に接触するカムフォロア52の接触部には回転体92が軸支されている。
【選択図】図3
Description
図1に示されるように、複合機10は、薄型の直方体に概ね形成されており、下部にインクジェット記録方式のプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。なお、プリント機能以外の機能の有無は任意である。従って、本実施形態では、プリント機能以外の機能及びその機能を実現する構成要素についての説明を省略する。
図1に示されるように、プリンタ部11は、正面に開口13が形成されたケーシング(筐体)14を有している。プリンタ部11の底部に給紙カセット20(図2参照)が設けられている。給紙カセット20は、各種サイズのシート状の記録用紙(本発明のシートの一例)を収容可能とするものであり、下段にメイントレイ20A(本発明の第1トレイの一例)が配置され、上段にセカンドトレイ20B(本発明の第2トレイの一例)が配置されている。つまり、メイントレイ20A及びセカンドトレイ20Bは、上下2段に設けられている。開口13からケーシング14の奥部に至る空間の両側壁又は底板12には、給紙カセット20を前後方向8へスライド可能に支持するレール支持機構などの周知のスライド機構(不図示)が設けられている。給紙カセット20は、上記スライド機構によって、開口13から前後方向8に挿抜可能に構成されている。つまり、給紙カセット20は、プリンタ部11に装着された状態から前方へ引き出されることによって脱抜される。
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、給紙装置16の先端(後方側の端部)から記録部24を経て排紙保持部79に至る搬送路65が形成されている。搬送路65は、給紙装置16の先端から記録部24に至る間に形成された湾曲路65Aと、記録部24から排紙保持部79に至る間に形成された排紙路65Bとに区分される。なお、排紙保持部79は、プリンタ部11のフレームなどに固定されている。
図2に示されるように、記録部24は、給紙カセット20の上方に配置されている。記録部24は、左右方向9(図2において紙面と垂直な方向)に往復移動可能に構成されている。記録部24の下方には記録用紙を水平に保持するためのプラテン42が設けられている。記録用紙が搬送路65を搬送される際に、記録部24は左右方向9へ往復移動される。記録部24は、その往復移動過程において、図示しないインクカートリッジから供給されたインクをノズル39からプラテン42上の記録用紙に吐出する。これにより、プラテン42上の記録用紙に画像が記録される。
給紙装置16は、大別すると、給紙カセット20と、給送部15と、カム機構50と、付勢機構74とにより構成されている。
図3示されるように、給紙カセット20は、メイントレイ20Aと、セカンドトレイ20B(図2参照)とを備える。なお、図3の斜視図は、給紙カセット20がプリンタ部11に装着された状態の給紙装置16の構成を示すものである。図3では、説明の便宜上、セカンドトレイ20Bの図示が省略されている。
図2に示されるように、給送部15は、給紙カセット20の上方であって記録部24の下方に設けられている。給送部15は、給紙ローラ25(本発明の給送ローラの一例)と、給紙アーム26(本発明のアームの一例)と、支軸28(本発明の支軸の一例)と、駆動伝達機構27とを備えている。図3乃至図5に示されるように、プリンタ部11には、左右方向9に隔てられた一対のサイドフレーム71と、給紙カセット20の上方で一対のサイドフレーム71間に設けられたベースフレーム72とを備えている。支軸28は、その長手方向が左右方向9に一致するように、ベースフレーム72の上面側で回転可能に支持されている。
図3に示されるように、給紙アーム26は、支軸28に取り付けられている。給紙アーム26の基端部(前方側の端部)が支軸28に回転可能に支持されている。ベースフレーム72の左右方向9の中央部に矩形状の開口30が形成されている。給紙アーム26は、支軸28から後方斜め下方へ延びて、開口30を通ってベースフレーム72の下側に達している。給紙アーム26の基端部には、ねじりコイルバネ33が設けられており、このねじりコイルバネ33によって給紙アーム26は下方へ付勢されている。このように給紙アーム26の基端部が支軸28に回転可能に支持されているため、給紙アーム26は支軸28を中心として図2の矢印29の方向に回動可能である。なお、本実施形態では、給紙アーム26は、図2(A)に示される第1回動姿勢から、図2(B)に示される第2回動姿勢を経て、図2(C)に示される第3回動姿勢となる回動範囲内で回動可能である。ここで、上記第3回動姿勢は、給紙カセット20がプリンタ部11から脱抜されたときに、給紙ローラ25を分離傾斜板22の上端よりも上方へ案内する姿勢である。
カム機構50は、図5及び図6に示されるように、右側の側板90の上端面に形成された高低差のあるカム部51(本発明のカム部の一例)と、給紙アーム26に設けられたカムフォロア52とにより構成されている。
付勢機構74は、給紙ローラ25がセカンドトレイ20Bに持ち上げられたときに、給紙アーム26の先端側を下方へ付勢するものである。この付勢機構74は、給紙アーム26の先端に取り付けられたねじりコイルバネ75(本発明の付勢部材の一例,図7参照)と、開口30の後方側の縁部に設けられた当接片76(図3,図8参照)とによって構成されている。当接片76は、支軸28を中心に給紙アーム26が回動したときに、ねじりコイルバネ75の後端部75Aが移動する経路に設けられている。給紙アーム26が第1回動姿勢(図2(A),図8(A)参照)にあるときは、給紙アーム26は上述したねじりコイルバネ33のバネ力のみによって下方へ付勢されている。しかし、給紙アーム26が第1回動姿勢(図2(A),図8(A)参照)から上方へ持ち上げられると、後端部75Aも上方へ移動し、その移動過程において後端部75Aが当接片76の下側面に下方から上方へ向けて当接する(図8(B)参照)。このとき、バネ力を増加する方向にねじりコイルバネ75が巻き上げられるから、ねじりコイルバネ33のバネ力に加えて上記増加たバネ力が給紙アーム26を下方へ付勢する力となって給紙アーム26に作用する。これにより、記録用紙に対する給紙ローラ25の圧接力が増加し、セカンドトレイ20Bからの給送不良が防止される。
以下、適宜図面を参照しながら、給紙カセット20の挿抜動作に伴う給紙アーム26の昇降動作について説明する。
このように給紙アーム26が昇降するため、動作給紙カセット10の前方への引き出し動作中にねじりコイルバネ75による下方への付勢力が給紙アーム26に付勢されることによって、回転体92と第1ガイド面53Bとの接触圧も増加しても、回転体92と第1ガイド面53Bとの間には、第1ガイド面53Bに対する回転92の転がり摩擦しか生じないので、給紙カセット10の引き出し動作が円滑に行われる。また、摩擦抵抗が極めて小さいので、回転体92や第1ガイド面53Bの摩耗を起因とする給紙カセット10の引き出し不良が生じなくなる。
15:給送部
20:給紙カセット
20A:メイントレイ
20B:セカンドトレイ
22:分離傾斜板
50:カム機構
51:カム部
52:カムフォロア
74:付勢機構
75:ねじりコイルバネ
86:用紙保持面
90:側板
92:回転体
Claims (3)
- 装置本体に挿抜可能に設けられ、第1向きへ給送されるシートを保持可能な保持面を有し、上記第1向きの先端部に上記保持面から起立する傾斜板が設けられた第1トレイと、
上記第1トレイの上方に設けられた支軸を中心に回動可能に支持され、上記支軸から上記第1向き斜め下方へ延びるアームと、
上記アームの先端に回転可能に支持され、上記第1トレイに保持されたシートに接した状態で回転駆動されることでシートを上記第1向きへ給送する給送ローラと、
少なくとも上記給送ローラの下端が上記傾斜板の上端よりも上方に持ち上げられたときに上記アームを下方へ付勢する付勢部材と、
上記アームから上記支軸の軸方向に沿って延びるカムフォロアと、
上記カムフォロアに当接可能なように上記第1トレイに設けられ、上記第1トレイの脱抜動作に伴って上記カムフォロアが案内されることにより、上記給送ローラが上記傾斜板から退避するように上記アームを持ち上げるカム部と、
上記カムフォロアに設けられ、上記カム部に当接する当接部に回転可能に支持された回転体と、を具備するシート給送装置。 - 上記第1トレイの上部に設けられ、シートを保持可能な保持面を有し、上記傾斜板よりも上記第1向きの上流側へ離間した第1姿勢と上記第1姿勢よりも上記傾斜板に近接した第2姿勢との間で移動可能な第2トレイを更に備え、
上記付勢部材は、上記第1姿勢から上記第2姿勢に移動する上記第2トレイによって上記アームが押し上げられることにより上記給送ローラが上記第2トレイ上に持ち上げられたときに上記給送ローラを下方へ付勢する請求項1に記載のシート給送装置。 - 上記カム部は、上記第1向きに沿って延びるように上記第1トレイに設けられた側板の上端面に形成されている請求項1又は2に記載のシート給送装置。
Priority Applications (2)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015067409A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | ブラザー工業株式会社 | 搬送装置 |
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2010
- 2010-12-28 JP JP2010292800A patent/JP5482649B2/ja active Active
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2011
- 2011-09-26 CN CN2011203665687U patent/CN202337601U/zh not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015067409A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | ブラザー工業株式会社 | 搬送装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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CN202337601U (zh) | 2012-07-18 |
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