JP2012139279A - ミシン - Google Patents

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幸治 桑原
Tsutomu Kato
勉 加藤
Yasushi Yamada
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Abstract

【課題】モータを確実に位置決めし且つモータから発生する熱を容易に放出することができるミシンを提供する。
【解決手段】ミシンは機枠とモータ30を備える。モータ30はステータ32とモータフレーム33を備える。ステータ32は出力軸12を回転する。モータフレーム33は、ステータ32の内、出力軸12における軸方向の一方が突出した状態でステータ32の外周を覆う。機枠は固定壁11、装着部46、露出口48を備える。固定壁11はモータ30を固定する。装着部46は固定壁11の壁面から突出し、ステータ32の内モータフレーム33から突出した部分の外周に接触してステータ32の位置決めを行う。露出口48は装着部46に形成し、ステータ32を露出して装着部46の外部との間の通気を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転駆動するモータの動力で主軸を回転するミシンに関する。
ミシンはモータを装着し、モータの動力で主軸を回転する。特許文献1は、モータを装着するミシンの構造を例示している。該ミシンは機枠の側面に取付穴を有し、且つ取付穴の周囲に螺子穴を有する。作業者は柱状のモータの一部を取付穴に挿入した状態で螺子を締め付ける。その結果、モータの位置はミシンの所定位置に固定する。
特開平11−347277号公報
従来のミシンの取付穴はモータの周方向の全周を覆うので、モータから発生する熱が放出され難いという問題点があった。一方で、ミシンに取付穴を設けない場合、ミシンは、モータの位置決めを行うことができない。故に、従来のミシンは、モータを確実に位置決めし且つモータから発生する熱を容易に放出することはできなかった。
本発明の目的は、モータを確実に位置決めし且つモータから発生する熱を容易に放出することができるミシンを提供することである。
本発明のミシンは、機枠と、回転する出力軸を有し前記機枠に固定するモータとを備えたミシンにおいて、前記モータは、前記出力軸を回転するステータと、前記ステータの内、前記出力軸における軸方向の一方が突出した状態で前記ステータの外周を覆うモータフレームとを備え、前記機枠は、前記モータを固定する固定壁と、前記固定壁の壁面から突出し、前記ステータの内、前記モータフレームから突出した部分の外周に接触して前記ステータの位置決めを行う装着部と、前記装着部に形成し、前記ステータを露出して前記装着部の外部との間の通気を行う露出口とを備える。
作業者は、モータフレームから突出したステータを装着部に装着することで、モータの位置決めを確実に行うことができる。さらに、ステータを装着部に装着した状態で、ステータから生じる熱は露出口を通って装着部の外部に抜ける。故に、本発明のミシンはモータを確実に位置決めし且つモータから発生する熱を容易に放出することができる。モータフレームは一般に金型を用いて製造するので、モータフレームに露出口を形成することは容易ではない。本発明のミシンは装着部に露出口を形成するので、製造も容易である。
前記露出口を、前記装着部の内上方に面する部分以外の部分に形成してもよい。装着部は、上方から落下する塵が露出口を通ってステータに侵入することを防止することができる。故に、ミシンはモータの熱を容易に放出しつつ、塵によってモータが不具合を起こすことを防止することができる。
前記ミシンは、前記モータの前記出力軸と共に回転して前記露出口への送風を行うファンをさらに備えてもよい。ファンが送り込む風は露出口を通ってステータに侵入する。故に、ミシンはより容易にモータの熱を放出することができる。
前記ミシンは、前記モータを覆い且つ前記ファンが位置する開口部を有する壁部をさらに備えてもよい。前記ファンは前記壁部の外部の気体を前記壁部の内部に取り込み前記露出口へ送風する遠心ファンであってもよい。壁部はモータを覆うので、作業者がモータに直接触れて火傷を負う可能性を下げることができる。壁部でモータを覆うと、壁部内部の気体の圧力は外部の圧力に比べて高くなる。しかし、遠心ファンは遠心力を利用して風を送る為、送風先の気体の圧力が高い場合でも、軸流ファン等の他のファンに比べて強い力で風を送ることができる。遠心ファンが送った風は、壁部が取り囲む閉塞空間内を円滑に流れ、露出口を通ってステータに侵入する。故に、ミシンは確実にモータを冷却することができる。
前記壁部は、筒状を成し、前記ファンから前記モータフレームへ延び、且つ前記モータフレームの内少なくとも前記ファン側の外周を覆う筒部を備えてもよい。前記筒部の内前記モータフレームを覆う部分は、前記モータフレームと一定の距離を保持し且つ前記モータフレームの外周面に沿って延びてもよい。筒部の内周面とモータフレームの外周面の間の隙間は均一となる。故に、筒部は風をファンからモータフレームに案内し、且つモータフレームの外周面の全周に沿うように均一に真っ直ぐ風を案内することができる。風はモータの軸心から遠ざかる方向へ流れ難い。その結果、本発明のミシンはモータフレームの外周面の全周に沿って効率よく風を流し、モータフレーム及び露出口等から円滑にモータを冷却することができる。
前記モータフレームは、前記ファン側の外周に前記ファン側に向けて径が縮小する縮径部を形成してもよい。縮径部を設けることで、ファンからモータフレームに垂直に当たる風の量は減少する。風は縮径部の壁面に沿って円滑に流れ、モータ周囲の気流が乱れることもない。故に、ミシンはファンの風をより効率良く露出口へ向けて流すことができる。
前記ミシンは、前記ファンを内側に固定し、且つ前記ファンと共に回転する円筒状のプーリと、前記モータに装着し、前記出力軸の回転を検出するエンコーダとをさらに備えてもよい。前記プーリは前記モータ側へ延びて前記エンコーダの少なくとも一部の外周を覆っていてもよい。エンコーダは衝撃に弱い部品(センサ等)を備えるため、糸が侵入すると破損しやすい。プーリはエンコーダの少なくとも一部の外周を覆うので、糸はエンコーダに侵入し難い。モータが回転すると、プーリのファンはモータへ風を送る。その結果、糸がエンコーダに侵入する可能性はさらに下がる。故に、本発明のミシンは、モータを効率良く冷却しつつ、糸の侵入によってエンコーダが破損する可能性を下げることができる。
ミシン1の斜視図。 ミシン1の縦断面図。 モータ30近傍の拡大縦断面図。 モータカバー70、操作部10を取り外した状態のモータ30近傍の斜視図。 モータカバー70、操作部10、モータ30を取り外した状態の脚柱部4上部の斜視図。 プーリ50を右斜め上方から見た斜視図。 プーリ50を左斜め上方から見た斜視図。 モータカバー70を右斜め上方から見た斜視図。 モータカバー70を左斜め上方から見た斜視図。 モータ30近傍の風の流れを示す拡大縦断面図。 変形例のミシンのモータ30近傍の拡大縦断面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1の紙面上側、下側、左奥側、右手前側、左手前側、右奥側は夫々ミシン1の上側、下側、左側、右側、前側、後側である。
図1を参照し、ミシン1の全体構造について概略的に説明する。ミシン1は機枠2を備える。機枠2はベッド部3、脚柱部4、アーム部5を備える。ベッド部3は左右方向に延び、その上面は平面である。ベッド部3は図示しないテーブルに装着する。脚柱部4はベッド部3の右端から上方に延びる。アーム部5は脚柱部4の上端から左方に延びる。アーム部5はベッド部3上面に対向する。アーム部5は左端部に針棒7を備える。針棒7は下端に縫針8を装着する。針棒7及び縫針8はモータ30(図2〜図4等参照)の駆動に基づいて上下に往復移動する。アーム部5は左端部前方に天秤9を備える。天秤9は針棒7に従って上下動する。
脚柱部4は前面に操作部10を備える。作業者は操作部10を操作することで操作指示をミシン1に入力する。脚柱部4は右側面にモータカバー70を装着する。モータカバー70はモータ30(図2〜図4等参照)を覆う。モータカバー70は右側面に円形の開口部71を有する。プーリ50は開口部71から右方へ突出する。モータ30、プーリ50、モータカバー70の詳細は後述する。
図2を参照し、ミシン1の内部構造について説明する。ミシン1は脚柱部4の右側の壁である固定壁11にモータ30を装着する。ミシン1は内部に出力軸12、連結回転軸19、下軸22を備える。
出力軸12は機枠2の脚柱部4及びアーム部5内を左右方向に延びる。ミシン1は脚柱部4とアーム部5の間に軸受13を備える。軸受13は出力軸12を回転可能に支持する。出力軸12左端は針棒上下動機構16に接続する。針棒上下動機構16は針棒7を支持する。針棒7はアーム部5内を上下方向に延びる。針棒上下動機構16は出力軸12の回転によって駆動し、針棒7及び天秤9(図1参照)を上下動して縫製を行う。出力軸12はモータ30と軸受13の間に第一傘歯車17を備える。
連結回転軸19は脚柱部4内を上下方向に延びる。連結回転軸19は上端に第二傘歯車20を備える。第二傘歯車20は出力軸12の第一傘歯車17と噛み合う。故に、出力軸12が回転すると連結回転軸19は回転する。連結回転軸19は下端に第三傘歯車21を備える。
下軸22はベッド部3内を左右方向に延びる。下軸22は右端に第四傘歯車23を備える。第四傘歯車23は連結回転軸19の第三傘歯車21と噛み合う。故に、連結回転軸19が回転すると下軸22は回転する。下軸22左端は全回転釜24に接続する。全回転釜24は針棒7の上下動に合わせて回転し縫製を行う。
出力軸12について詳細に説明する。図2に示すように、出力軸12はモータ30の右方からモータ30の軸心部分を貫通し、アーム部5の左側まで真っ直ぐに延びる。モータ30は出力軸12にロータ39を固定する。後述するモータ30のステータ32は出力軸12及びロータ39を回転する。故に、出力軸12は、モータ30の動力を出力するモータ軸の機能と、ミシン1の縫製機構(例えば、針棒上下動機構16)を駆動する主軸の機能を兼ねる。
従来の多くのミシンは、ベルト及び歯車等を介さずにモータの動力を主軸に伝える場合、モータ軸と主軸をカップリングで結合する。カップリングを用いるミシンは、カップリングの両端に軸受を備える必要がある。故に、プーリの位置はカップリング及び2つの軸受の影響で作業者から遠ざかり、作業者はプーリを操作し難かった。該ミシンは部品点数が多く費用が高いという問題もあった。該ミシンはモータ軸と主軸を完全に同軸上で固定しなければならず、2つの軸の軸合わせが面倒であるという問題もあった。本実施形態のミシン1は出力軸12がモータ軸と主軸を兼ねる為、カップリング及びその両端の軸受を用いる必要がない。故に、ミシン1はプーリ50を作業者に近い位置に装着することができる。ミシン1は、モータ軸と主軸の軸合わせを行う手間も不要である。ミシン1はモータ軸と主軸を別部材にすることがなく簡易な構成とすることができる。
出力軸12は軸心に穴部14を備える。穴部14は出力軸12の左右方向中央から右端まで延びる。図4に示すように、穴部14右端はミシン1の右方の空間に面している。モータ30から生じた熱は穴部14を通り、穴部14右端から外部に流れる。故に、ミシン1はモータ30から生じた熱を容易に放出することができる。
モータ30は、出力軸12にロータ39を焼き嵌め(Shrink−Fit)によって固定する。詳細には、略円筒状のロータ39は出力軸12を固定する為の穴(図示略)を中心に有する。該穴の径は出力軸12の径よりもやや小さく形成してある。ミシン1の製造者はロータ39を加熱し、膨張して広がった穴に出力軸12を嵌めてロータ39を冷却する。ミシン1の製造者はロータ39を冷却することで穴の径が縮小しロータ39を出力軸12に固定する。故に、モータ30は螺子等の部材を用いることなく出力軸12にロータ39を確実に固定することができる。
図3を参照し、モータ30近傍の構造について概略的に説明する。前述したように、ミシン1は固定壁11にモータ30を装着する。モータ30右端は接続部61を備える。接続部61は、出力軸12右端に嵌め込んだ円筒状のプーリ50を固定する。プーリ50の回転軸は出力軸12に一致しており、出力軸12が回転するとプーリ50も回転する。プーリ50は内側に遠心ファン53を備える。プーリ50が回転すると、遠心ファン53はモータ30へ風を送りモータ30を冷却する。モータカバー70はモータ30を覆う。モータカバー70は本発明の「壁部」に相当する。プーリ50はモータカバー70の開口部71から右方に突出する。故に、作業者はプーリ50を握って回転することで針棒7を上下動することができる。以下、各部の詳細について説明する。
図3、図4を参照し、モータ30の構造について説明する。モータ30は円柱状の胴部31を有する。胴部31はステータ32とモータフレーム33を備える。ステータ32は円筒状であり、軸心部分にロータ39が位置する。ステータ32はロータ39及び出力軸12を回転可能である。ステータ32はモータフレーム33に固定してある。図3に示すように、出力軸12はロータ39左側に左モータ軸受34を固定する。出力軸12はロータ39右側に右モータ軸受35を固定する。右モータ軸受35はモータフレーム33に取り付けてある。2つのモータ軸受34、35は出力軸12を受ける。2つのモータ軸受34、35の外径はロータ39の外径よりも小さい。
図3、図4に示すように、モータフレーム33は有底円筒状の金属製部材である。モータフレーム33の左右方向の長さはステータ32の左右方向の長さよりも短い。モータフレーム33は、ステータ32の軸方向の一方(本実施形態では左側)が突出した状態でステータ32の外周を覆う。モータフレーム33は遠心ファン53側(本実施形態では右側)の外周に縮径部36を備える。縮径部36は遠心ファン53側に向けて径が縮小するように形成してある。故に、遠心ファン53が送る風の内モータフレーム33の右側面に垂直に当たる風の量は減少する。遠心ファン53が送る風は縮径部36の壁面に沿って円滑に左方に流れ、気流は乱れない。詳細には、縮径部36の表面は、出力軸12を通る平面における断面が直線となるテーパ状である。故に、縮径部36は表面が湾曲している場合に比べてより円滑に風を左方に流すことができる。
図3に示すように、モータ30はモータフレーム33の右側面にエンコーダ40を備える。エンコーダ40はレゾルバ41、基板42、センサ43、磁石49を備える。レゾルバ41、磁石49はモータフレーム33の右側面に固定し、出力軸12の回転角を検出する。基板42はレゾルバ41の右側面に接続し、センサ43等を保持する。センサ43は磁気センサであり、ロータ39と出力軸12の回転角が原点にあるか否かを検出する。
図3〜図5を参照し、固定壁11へのモータ30の取付構造について説明する。図4に示すように、モータフレーム33は左端に固定部37を備える。固定部37の形状は出力軸12の軸心から遠ざかる方向に延びる鍔状である。固定部37は上部、下部、後部に螺子穴(図示略)を有する。
図5に示すように、脚柱部4の右側の壁である固定壁11は軸受挿入穴44を備える。軸受挿入穴44左部はオイルシール45を保持する。オイルシール45はリング状である。オイルシール45は、外径が軸受挿入穴44の径と等しく、内径が出力軸12(図3等参照)の径と等しい。故に、オイルシール45は脚柱部4内部で使用する潤滑油がモータ30側に漏れるのを防ぐことができる。
固定壁11はモータ30を装着する為の装着部46を備える。装着部46は軸受挿入穴44を取り囲むように固定壁11の壁面から右方(外側)に突出している。装着部46の内側はステータ32の外周面の形状に合わせて湾曲している。装着部46は上部、下部、後部の夫々に螺子穴47を有する。螺子穴47の位置は夫々固定部37上部、下部、後部の螺子穴(図示略)の位置に対応する。装着部46の中心は軸受挿入穴44の中心軸上に位置する。装着部46は前部及び後部下側に切り欠きである露出口48を備える。
図3に示すように、作業者はモータ30を固定壁11に装着する場合、左モータ軸受34を軸受挿入穴44に挿入する。軸受挿入穴44はモータ30の出力軸12及びロータ39の位置決めを行う。装着部46はステータ32の内モータフレーム33から左方に突出した部分の外周の三箇所に接触する。装着部46は固定部37と接触する。装着部46はモータ30のステータ32及びモータフレーム33の位置決めを行う。
図4に示すように、モータ30の位置決めを行った状態で、作業者は装着部46の螺子穴47及び固定部37の螺子穴(図示略)に三つの螺子38を締め付けてモータ30を固定壁11に固定する。故に、作業者はモータ30の位置決めを確実に行い、モータ30を固定することができる。ミシン1はステータ32の外周を覆うモータフレーム33を固定壁11の外側に固定することで容易に外部からの風をモータ30に当てることができる。故にミシン1はモータ30を容易に冷却することができる。さらに、ステータ32を装着部46に装着した状態で、モータ30から生じる熱は露出口48を通って装着部46の外部に抜ける。故に、ミシン1はモータ30を確実に位置決めし且つモータ30から発生する熱を容易に放出することができる。ミシン1は遠心ファン53を備える為、露出口48から風をステータ32に入れることで、より容易にモータ30の熱を放出することができる。モータフレーム33は一般に金型を用いて製造するので、モータフレーム33に露出口を形成するのは容易ではない。ミシン1は装着部46に露出口48を形成するので製造も容易である。露出口48は装着部46の内上方に面する部分以外の部分に形成してある。故に、装着部46は上方から落下する塵が露出口48を通ってステータ32に侵入することを防止することができる。
図6、図7を参照し、プーリ50の構造について詳細に説明する。プーリ50は外周壁51と側壁52を備える。外周壁51は出力軸12(図3等参照)を中心軸とする円筒状の部材である。作業者は外周壁51を握ってプーリ50を回転する。側壁52は外周壁51の内側を閉塞する。本実施形態における側壁52の位置は、外周壁51の左右方向中央よりもやや右側である。図6に示すように、側壁52は中心に通気穴57を有する。円板状の側壁52の中心は、円形の通気穴57の中心と一致する。側壁52は通気穴57の中心に軸穴58を備える。プーリ50は軸穴58が出力軸12(図3等参照)に嵌まる。側壁52は通気穴57の周囲の三箇所に螺子穴59を有する。プーリ50は、螺子穴59及び接続部61の螺子穴(図示略)に螺子62(図3参照)を締め付けることで接続部61の右側面に固定する。プーリ50を接続部61に固定すると、プーリ50の回転軸は出力軸12と同軸となる。故に、ロータ39及び出力軸12が回転するとプーリ50も回転する。
図7に示すように、プーリ50は外周壁51の内側に遠心ファン53を備える。遠心ファン53は側壁52の左側に位置する。プーリ50を接続部61に固定すると、遠心ファン53は側壁52のモータ30側に位置する(図3参照)。遠心ファン53は十二枚の羽根54を有する。十二枚の羽根54は円筒状の外周壁51の軸心部分近傍から外側へ放射状に延び、外周壁51の内周面まで達する。夫々の羽根54は側壁52に対して垂直である。十二枚の羽根54の中心は軸穴58を形成する。
プーリ50が回転すると遠心ファン53は回転する。遠心ファン53は遠心力によって風を通気穴57から側壁52の左側(モータ30側)へ取り込み、外側(出力軸12の軸心から遠ざかる方向)へ流す。風は外周壁51の内周面に当たり左側へ流れる。遠心ファン53は遠心力を利用して風を送る為、送風先の気体の圧力が高い場合でも、軸流ファン等の他のファンに比べて強い力で風を送ることができる。遠心ファン53が送った風はモータカバー70が取り囲む閉塞空間内を円滑に流れる。故に、プーリ50はモータカバー70がモータ30を覆っている場合でもモータ30へ十分に風を送ることができ、確実にモータ30を冷却することができる。遠心ファン53の送風量は軸流ファンに比べて小さい。しかしながら、本実施形態では風が流れる空間が閉塞空間である為、風は円滑に流れる。故に、ミシン1は少量の風を確実にモータ30の周囲に送り込み効率良くモータ30を冷却できる。
通気穴57(図6参照)は側壁52の中心にある。故に、遠心ファン53は側壁52の中心から取り込んだ風を勢い良く外側(出力軸12の軸心から遠ざかる方向)へ流し、モータ30へ風を送ることができる。図7に示すように、夫々の羽根54は、左側(モータ30側)に突き出る突出片55を外側の端部に備える。換言すると、夫々の羽根54の左右方向の幅は内側よりも外側の方が長い。突出片55は外側へ流れた風をモータ30側に案内することができる。故に、プーリ50は風を円滑にモータ30側へ送ることができる。さらに、外周壁51は十二枚の羽根54の突出片55の左側(モータ30側)端部よりさらに左側に突き出ている。遠心ファン53によって外側に流れた風は、羽根54よりもモータ30側に突き出た外周壁51の内周面に沿ってモータ30側へ流れる。故に、プーリ50は風が外周壁51の外側へ漏れることを防止し、効率良く風をモータ30へ送ることができる。
図3、図8、図9を参照し、モータカバー70について説明する。図8、図9に示すように、モータカバー70は主枠部73と筒部75を備える。主枠部73は右方(図8の紙面右下方)に膨らんだ形状を成し、モータ30全体を覆う。主枠部73は右側の中心よりもやや上方に筒部75を有する。主枠部73は三箇所に螺子穴74を備える。作業者は主枠部73を固定壁11(図2参照)に右方から嵌めて螺子穴74に螺子(図示略)を締め付けることでモータカバー70を機枠2に固定する。
図9に示すように、主枠部73は、モータカバー70を機枠2に装着した状態で作業者に対向する側の反対側(図9の紙面左奥側)である後部に排気穴80を有する。排気穴80は上下に並んだ複数のスリット状の穴である。排気穴80の形状、個数はこれに限らず、変更してもよい。排気穴80は遠心ファン53が流した風をモータカバー70の外部へ排出する。故に、ミシン1はモータ30を効率良く冷却することができる。排気穴80は主枠部73の後部にある為、モータ30の熱を奪って温度上昇した空気は作業者側へ流れることはない。故に、作業者は快適に作業を行うことができる。
図8、図9に示すように、筒部75は筒状を成し、主枠部73の右側面からさらに右方に突出している。図3に示すように、モータカバー70を機枠2に装着すると、プーリ50は筒部75右端の開口部71から右方に突出する。筒部75はプーリ50の遠心ファン53からモータ30の胴部31へ延び、且つ胴部31の遠心ファン53側の外周を覆う。筒部75の内、モータ30の胴部31を覆う部分は、遠心ファン53からの風を案内する風案内部76である。風案内部76の左側一定範囲は、胴部31のモータフレーム33の外周面と一定の距離Lを保持し且つモータフレーム33の外周面に沿って延びる。距離Lは厳密に一定である必要はなく、略一定であってもよい。
風案内部76の内周面とモータフレーム33の外周面との間の隙間は略均一である。故に、モータカバー70の筒部75は風を遠心ファン53からモータフレーム33に案内し、且つモータフレーム33の外周面の全周に沿うように均一に真っ直ぐ風を案内することができる。風は出力軸12の軸心から遠ざかる方向へ流れ難い。その結果、モータカバー70はモータフレーム33の全周に沿って効率良く風を流しモータ30を冷却することができる。作業者はモータカバー70を取り外してモータ30を露出することができる。故に、作業者はモータ30を容易に整備することができる。
図3、図8、図9に示すように、風案内部76左端部の上部及び下部はリブ77、78である。詳細には、上部リブ77が風案内部76の上部となり、下部リブ78が風案内部76の下部となる(図8、図9では下部リブ78のみ図示)。図3に示すように、上部リブ77及び下部リブ78は主枠部73から出力軸12の軸方向に平行に左方に延びる。風案内部76の少なくとも一部をリブで形成することで、モータカバー70全体の形状はモータ30の形状に合わせることなく自由に決めることができる。モータカバー70に要する材料費は、モータカバー70の厚みを増減して風案内部76を形成する場合に比べて低下する。
図3を参照し、プーリ50とエンコーダ40の位置関係について説明する。前述したように、モータ30はモータフレーム33の右側面にエンコーダ40を備える。エンコーダ40のレゾルバ41はモータフレーム33の右側面にある。基板42はレゾルバ41の右側面にある。基板42はセンサ43を備える。エンコーダ40は衝撃に弱い電子部品を備えるので、糸が侵入して絡まることで破損する場合がある。本実施形態では、プーリ50の外周壁51はモータ30側へ延びており、エンコーダ40の一部の外周を覆う。故に、糸はエンコーダ40に侵入し難い。モータ30が回転するとプーリ50の遠心ファン53はモータ30へ風を送る為、糸がエンコーダ40に侵入する可能性はさらに下がる。故に、ミシン1はエンコーダ40をカバーで覆うことなく、糸の侵入によってエンコーダ40が破損する可能性を下げることができる。エンコーダ40のカバーは不要である為、プーリ50は小型化でき製造コストも下がる。
詳細には、プーリ50の外周壁51は基板42及びセンサ43よりも左方(機枠2側)へ延びる。その結果、外周壁51は少なくとも基板42及びセンサ43の外周を覆う。基板42及びセンサ43は特に衝撃に弱い。故に、ミシン1はエンコーダ40の内衝撃に弱い部位を効率良く保護することができる。
図3に示すように、モータカバー70の筒部75は、プーリ50の外周壁51と一定の距離Dを保持し且つ開口部71からモータ30側へ延びる。換言すると、モータカバー70は筒部75の内周面とプーリ50の外周壁51のラップ量が長い。モータカバー70はプーリ50と開口部71の隙間から内部へ糸が侵入する可能性を筒部75によって下げることができる。故に、ミシン1はエンコーダ40が糸の侵入によって破損する可能性をさらに下げることができる。
図10を参照し、モータ30の周囲の風の流れについて説明する。ミシン1はモータカバー70でモータ30を覆う為、作業者が高温のモータ30に直接触れるのを防ぐことができる。プーリ50は遠心ファン53を備える為、モータカバー70内部の気体の圧力が高い場合でも強い力で風をモータ30側へ取り込むことができる。プーリ50が回転すると、風は側壁52の通気穴57(図6参照)からモータ30側へ入り、遠心力によって一旦外側に流れる。外側に流れた風はプーリの外周壁51の内周面に当たると外周壁51に沿ってモータ30側へ流れる。モータフレーム33のプーリ50側は縮径部36を備える為、モータフレーム33の右側面に垂直に当たる風の量は少ない。故に、風は縮径部36と筒部75の間を円滑に流れ、気流が乱れることもない。風案内部76はモータフレーム33と一定の距離Lを保持し左方へ延びる。故に、風はモータフレーム33の外周に沿って左方へ流れ、モータ30の熱を奪う。
上記実施形態は様々な変形が可能である。図11を参照し、一変形例について説明する。図11に示す変形例のミシンはプーリ150の形状が上記実施形態のミシン1と異なるのみである。故に、共通する構成は上記実施形態と同じ番号を付し、説明を省略する。図11に示す変形例では、プーリ150の外周壁151は上記実施形態の外周壁51よりも左方に長く延びる。故に、外周壁151は上記実施形態の外周壁51が覆う基板42及びセンサ43に加えレゾルバ41及び磁石49も覆う。該変形例のように、外周壁151はエンコーダ40の全てを覆うようにモータ30側に延びてもよい。
上記実施形態はその他の変形も可能である。上記実施形態の固定壁11は脚柱部4の右側の壁である。しかし、固定壁の位置は変更できる。例えば、固定壁は機枠2から後方、下方又は上方に延びるブラケットであってもよい。機枠の後方、下方又は上方に延びるブラケットにモータを固定するミシンは、モータの動力をベルト及び歯車等を用いてミシンの主軸に伝達するモータ外付け方式のミシンである。上記実施形態の固定壁11、装着部46、露出口48の構成は、モータ外付け方式等の他の方式のミシンにも適用できる。
装着部46の形状は変更できる。露出口48の位置、大きさ、形状、数は変更できる。モータ30を覆うモータカバー70は、取り外し不可能な壁部とすることも可能である。モータ30を覆う壁部(本実施形態ではモータカバー70)を用いない場合は、遠心ファン53の代わりに軸流ファンを用いてもよい。しかし、壁部は作業者がモータ30に直接触れるのを防ぐことができる為、壁部を用いることが望ましい。ミシン1はファン自体を用いなくても露出口48から熱を放出することができる為、モータ30を冷却することができる。しかし、ファンを備えるミシンは、露出口48から風が侵入し易い為、より効率良くモータ30を冷却することができる。
ファンを備えた場合、モータ30は縮径部36を備えるのが望ましい。縮径部36はテーパ状であるのがさらに望ましい。しかし、縮径部36はテーパ状でなくても風を効率良く流すことができる。例えば、縮径部36の表面は、出力軸12を通る平面における断面が滑らかに湾曲していてもよい。
上記実施形態のプーリ50は側壁52の中心に通気穴57を有する。風は勢い良く側壁52の中心から外側へ流れ且つモータ30へ流れる。故に、通気穴57の位置は側壁52の中心であることが望ましい。しかし、通気穴57の位置は側壁52の中心でなくてもよい。羽根54及び通気穴57の数、形状、大きさは変更できる。例えば、羽根54は突出片55を備えていなくてもよい。
上記実施形態の風案内部76の一部は上部リブ77及び下部リブ78である。故に、モータカバー70全体の形状はモータ30の形状に合わせることなく自由に決めることができる。しかし、風案内部76はリブ77、78を用いずに形成してもよい。
1 ミシン
2 機枠
11 固定壁
12 出力軸
14 穴部
16 針棒上下動機構
30 モータ
31 胴部
32 ステータ
33 モータフレーム
36 縮径部
37 固定部
39 ロータ
40 エンコーダ
42 基板
43 センサ
46 装着部
48 露出口
50、150 プーリ
51、151 外周壁
52 側壁
53 遠心ファン
54 羽根
55 突出片
57 通気穴
61 接続部
62 螺子
70 モータカバー
71 開口部
73 主枠部
75 筒部
76 風案内部
77 上部リブ
78 下部リブ
80 排気穴

Claims (7)

  1. 機枠と、回転する出力軸を有し前記機枠に固定するモータとを備えたミシンにおいて、
    前記モータは、
    前記出力軸を回転するステータと、
    前記ステータの内、前記出力軸における軸方向の一方が突出した状態で前記ステータの外周を覆うモータフレームとを備え、
    前記機枠は、
    前記モータを固定する固定壁と、
    前記固定壁の壁面から突出し、前記ステータの内、前記モータフレームから突出した部分の外周に接触して前記ステータの位置決めを行う装着部と、
    前記装着部に形成し、前記ステータを露出して前記装着部の外部との間の通気を行う露出口と
    を備えたミシン。
  2. 前記露出口を、前記装着部の内上方に面する部分以外の部分に形成した請求項1に記載のミシン。
  3. 前記モータの前記出力軸と共に回転して前記露出口への送風を行うファンをさらに備えた請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記モータを覆い、且つ前記ファンが位置する開口部を有する壁部をさらに備え、
    前記ファンは前記壁部の外部の気体を前記壁部の内部に取り込み前記露出口へ送風する遠心ファンである請求項3に記載のミシン。
  5. 前記壁部は、
    筒状を成し、前記ファンから前記モータフレームへ延び、且つ前記モータフレームの内少なくとも前記ファン側の外周を覆う筒部を備え、
    前記筒部の内前記モータフレームを覆う部分は、前記モータフレームと一定の距離を保持し且つ前記モータフレームの外周面に沿って延びる請求項4に記載のミシン。
  6. 前記モータフレームは、前記ファン側の外周に前記ファン側に向けて径が縮小する縮径部を形成した請求項3〜5のいずれかに記載のミシン。
  7. 前記ファンを内側に固定し、且つ前記ファンと共に回転する円筒状のプーリと、
    前記モータに装着し、前記出力軸の回転を検出するエンコーダとをさらに備え、
    前記プーリは前記モータ側へ延びており、前記エンコーダの少なくとも一部の外周を覆う請求項3〜6のいずれかに記載のミシン。
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