JP2012139006A - 電力供給システムの制御方法、及び電力供給システム - Google Patents

電力供給システムの制御方法、及び電力供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】電力系統における電力の需給制御を確実に行われるようにする。
【解決手段】発電機10に、無線通信する発電機エージェント100を付設し、負荷20に、無線通信する負荷エージェント200を付設し、発電機エージェント100は自身の発電電力量から発電機側地域要求量ARGを算出して負荷エージェント200に送信し、負荷エージェント200は、複数の発電機エージェント100からARGを受信し、受信したARGの夫々について、自身の消費電力量とARGとに基づき負荷側地域要求量ARLを算出し、最小のARLが算出できた発電機エージェント100にARLを送信し、発電機エージェント100は、このうち最小のARLを送信してきた負荷エージェント200に、自負荷20に対する消費電力制御の許可を与え、その負荷エージェント100のみが消費電力制御を行う。
【選択図】図6

Description

この発明は、電力供給システムの制御方法、及び電力供給システムに関し、とくに電力系統における電力の需給制御を確実に行うための技術に関する。
昨今、複数の分散型電源や電力貯蔵システムを組み合わせ、分散型電源の発電量を需要に合わせて制御するように構成した小規模電力系統(以下、マイクログリッドと称する)が注目されている。このような需給制御を、マイクログリッド内に通信ネットワークを構築することにより実現させる仕組みが提案されている。例えば、特許文献1には、電力系統の区分開閉器で分離された区間内で、区分開閉器に配置した開閉器エージェントをイニシエータ(Initiator)とし、区間内の発電機や負荷および下流側開閉器に配置したエージェントをレスポンダ(Responder)とし、これらエージェント間で契約ネットプロトコルを用いて電力需給の契約をすることで、区間内の分散型電源と負荷および下流区間の需給制御を行う分散型電源の制御システムが記載されている。
また、特許文献2には、区分開閉器で分離された区間内(または単位マイクログリッド内)で、区間エージェント(またはマイクログリッドエージェント)が潮流量を把握し、潮流増減量を発電機エージェントまたは下流区間エージェントに対して調整依頼し、その発電機エージェントまたは下流区間エージェントがそれぞれ自律的に他の発電機エージェントまたは下流区間エージェントと調整を行う連鎖を繰り返すことで、区間内の分散型電源、および下流区間の需給制御を行う電力系統の制御システムが記載されている。
特開2008−301641号公報 特開2009−159808号公報
通信ネットワークを用いて需給制御を行う場合、マイクログリッド内に設置される発電機や負荷の台数が多いと、ネットワークの通信量が増加して輻輳が生じ、各エージェントが需給調整を行うために必要となる情報(発電機の出力や負荷の消費電力量等)を取得することができず、需給制御を適切に行えなくなる可能性がある。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたもので、電力系統における電力の需給制御を確実に行うことが可能な、電力供給システムの制御方法、及び電力供給システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一つは、1つ以上の発電機と複数の負荷とを含んで構成される電力供給システムの制御方法であって、前記発電機の夫々に、無線通信機能を備える情報処理装置である発電機エージェントを付設し、前記負荷の夫々に、無線通信機能を備える情報処理装置である負荷エージェントを付設し、前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力制御を行い、前記発電機エージェントは、自身が付設されている前記発電機の発電電力量を取得し、取得した前記発電電力量に基づき、前記電力供給システムにおける電力の需給差である発電機側地域要求量を算出し、算出した前記発電機側地域要求量を前記負荷エージェントに送信し、前記負荷エージェントは、前記発電機エージェントから送られてくる前記発電機側地域要求量を受信し、自身が付設されている前記負荷の消費電力量を取得し、前記取得した前記消費電力量と前記受信した前記発電機側地域要求量とに基づき、前記電力供給システムの電力の需給差である負荷側地域要求量を算出し、算出した前記負荷側地域要求量が前記受信した前記発電機側地域要求量よりも小さいか否かを判断し、算出した前記負荷側地域要求量が受信した前記発電機側地域要求量よりも小さいと判断した場合は前記算出した前記負荷側地域要求量を前記発電機エージェントに送信し、前記発電機エージェントは、複数の前記負荷エージェントから受信した前記負荷側地域要求量のうち、最小の前記負荷側地域要求量を送信してきた負荷エージェントを特定し、特定した前記負荷エージェントに、当該負荷エージェントが付設されている前記負荷に対する消費電力制御を許可する情報である消費電力制御許可を送信し、前記消費電力制御許可を受信した負荷エージェントが、自身が付設されている前記負荷について消費電力制御を行うこととする。
本発明によれば、負荷エージェントの夫々は、自身が算出した負荷側地域要求量が、発電機エージェントが算出した発電機側地域要求量よりも小さい場合、つまり自身が消費電力制御を行うことにより電力供給システムの需給差がより小さくなる(需給差の改善効果が大きい)と判断した場合に、自身が算出した負荷側地域要求量を発電機エージェントに送信する。そして発電機エージェントは、複数の負荷エージェントから受信した負荷側地域要求のうち、最小の負荷側地域要求量を送信してきた負荷エージェントに消費電力制御許可を与える。
このように、本発明においては、負荷エージェントの夫々は、自身が算出した負荷側地域要求量が、発電機エージェントが算出した発電機側地域要求量よりも小さい場合にのみ、自身が算出した負荷側地域要求量を発電機エージェントに送信するので、不必要に通信トラフィックを増大させることがない。また不必要に消費電力制御を発生させることもない。また最大の需給差の改善効果が期待される、負荷側地域要求量が最小の負荷エージェントのみが消費電力制御を行うので、不必要に需給制御を行うことなく、不必要に通信トラフィックを増大させることもなく、効率よく電力供給システムの需給差を改善することができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力量を取得し、取得した前記消費電力量を前記発電機エージェントに送信し、前記発電機エージェントは、前記消費電力量を受信し、前記発電機エージェントは、前記発電機側地域要求量を算出するに際し、自身が付設されている発電機の発電電力量を取得し、取得した前記発電電力量と受信した前記消費電力量とに基づき、前記発電機側地域要求量を算出することとする。
本発明によれば、発電機エージェントは、発電機側地域要求量を算出するに際し、負荷エージェントから送られてくる消費電力量を加味して発電機側地域要求量を算出するので、電力供給システムにおける電力の需給差をより確実かつ適切に軽減することができる。
本発明の他の一つは、上記電力供給システムの制御方法であって、前記発電機エージェントによる、前記算出した前記発電機側地域要求量の前記負荷エージェントへの送信は、前記算出した前記発電機側地域要求量が所定の閾値を超えている場合にのみ行われることとする。
本発明によれば、発電機エージェントによる発電機側地域要求量の負荷エージェントへの送信が、算出した発電機側地域要求量が所定の閾値を超えている場合にのみ行われるので、発電機側地域要求量が小さく需給差への影響が少ないと判断される場合にまで不必要に発電機側地域要求量の負荷エージェントへの送信が行われず、負荷エージェント側で不必要に消費電力制御が行われることがなくなるとともに、エージェント間の通信量も軽減される。
尚、前記消費電力制御は、例えば、前記負荷エージェントが付設されている負荷の電力消費を開始させる制御や、前記負荷エージェントが付設されている負荷の電力消費を停止させる制御である。
本発明の他の一つは、複数の発電機と複数の負荷とを含んで構成される電力供給システムの制御方法であって、前記発電機の夫々に、無線通信機能を備える情報処理装置である発電機エージェントを付設し、前記負荷の夫々に、無線通信機能を備える情報処理装置である負荷エージェントを付設し、前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力制御を行い、前記発電機エージェントは、自身が付設されている前記発電機の発電電力量を取得し、取得した前記発電電力量に基づき、前記電力供給システムにおける電力の需給差である発電機側地域要求量を算出し、算出した前記発電機側地域要求量を前記負荷エージェントに送信し、前記負荷エージェントは、複数の前記発電機エージェントから送られてくる前記発電機側地域要求量を受信し、自身が付設されている負荷の消費電力量を取得し、受信した前記発電機側地域要求量の夫々について、前記取得した前記消費電力量と受信した前記発電機側地域要求量とに基づき、前記電力供給システムの電力の需給差である負荷側地域要求量を算出し、算出した前記負荷側地域要求量のうち最小の前記負荷側地域要求量の算出根拠である前記発電機側地域要求量を送信してきた前記発電機エージェントに、前記最小の前記負荷側地域要求量を送信し、前記発電機エージェントは、複数の前記負荷エージェントから受信した前記最小の前記負荷側地域要求量のうち、最小の前記負荷側地域要求量を送信してきた前記負荷エージェントを特定し、特定した前記負荷エージェントに、当該負荷エージェントが付設されている前記負荷に対する消費電力制御を許可する情報である消費電力制御許可を送信し、前記消費電力制御許可を受信した負荷エージェントが、自身が付設されている前記負荷について消費電力制御を行うこととする。
本発明によれば、負荷エージェントの夫々が、発電機エージェントから受信した発電機側地域要求量の夫々について、自身の消費電力量と受信した発電機側地域要求量とに基づき、電力供給システムの電力の需給差である負荷側地域要求量を算出し、最小の負荷側地域要求量の算出根拠である発電機側地域要求量を送信してきた発電機エージェントに、算出した負荷側地域要求量を送信し、発電機エージェントは、複数の負荷エージェントから受信した負荷側地域要求量のうち、最小の負荷側地域要求量を送信してきた負荷エージェントを特定し、特定した負荷エージェントに、当該負荷エージェントが付設されている負荷に対する消費電力制御を許可する情報である消費電力制御許可を送信し、消費電力制御許可を受信した負荷エージェントが、自身が付設されている負荷に対して消費電力制御を行う。
このように、本発明においては、負荷エージェントは、発電機地域要求量と自身の消費電力とに基づく負荷側地域要求量のうち最小のもの、つまり最も効果的なものを選出してその算出根拠である発電機側地域要求量を送信してきた発電機エージェントに負荷側地域要求量を送信し、さらに発電機エージェントは、複数の負荷エージェントから受信した負荷側地域要求量のうち、最小の負荷側地域要求量を送信してきた負荷エージェントを特定し、特定した負荷エージェントに消費電力制御許可を送信するので、発電機側の需給差と負荷側の需給差に基づき、正確に電力供給システムの需給差を調整することができる。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、電力系統における電力の需給制御を確実に行うことができる。
電力供給システム1の概略的な構成図である。 発電機エージェント100のハードウエア構成を示す図である。 負荷エージェント200のハードウエア構成を示す図である。 発電機エージェント100が備える主な機能を示す図である。 システム管理テーブル150のレコード構成を示す図である。 負荷エージェント200が備える主な機能を示す図である。 システム管理テーブル250のレコード構成を示す図である。 発電機エージェントテーブル更新処理(自局分)S800を説明するフローチャートである。 発電機エージェントテーブル更新処理(他局分)S810を説明するフローチャートである。 システム管理テーブル150の一例を示す図である。 負荷エージェントテーブル更新処理(自局分)S1000を説明するフローチャートである。 負荷エージェントテーブル更新処理(他局分)S1010を説明するフローチャートである。 自発電機側地域要求量登録処理S1100を説明するフローチャートである。 システム管理テーブル150の一例を示す図である。 自負荷側地域要求量登録処理S1300を説明するフローチャートである。 システム管理テーブル250の一例を示す図である。 システム管理テーブル250の一例を示す図である。 消費電力制御許可登録処理S1600を説明するフローチャートである。 システム管理テーブル150の一例を示す図である。 システム管理テーブル150の一例を示す図である。 消費電力制御処理S1900を説明するフローチャートである。 システム管理テーブル250の一例を示す図である。 消費電力制御許可取消処理S2100を説明するフローチャートである。
図1に一実施形態として説明する、電力供給システム1の概略的な構成を示している。電力供給システム1は、複数の発電機10と複数の負荷20を含む。電力供給システム1は、例えば、マイクログリッドなどの小規模な電力系統、もしくは商用電力系統等の大規模な電力系統を構成している。
発電機10は、例えば、コージェネレーション発電機(ディーゼル発電機、ガスタービン発電機、ガスエンジン発電機等)や、自然エネルギーや未利用エネルギーを利用した発電機(風力発電機、太陽光発電機、小型水力発電機、廃棄物発電機、バイオマス発電機等)である。
負荷20の種類は必ずしも限定されないが、例えば、蓄電負荷(電気自動車のバッテリー、電気自動車等に用いる蓄電池等)や蓄熱負荷(家庭用給湯器や業務用蓄熱式空調等)といった自然エネルギー利用の発電機によって得られる電力を利用するものである。
発電機10の夫々には、発電機エージェント100(PV1,PV2,PV3,PV4,PV5)が付設されている。また負荷20の夫々には、負荷エージェント200(EV1,EV2,EV3,EV4,EV5)が付設されている。
発電機エージェント100及び負荷エージェント200は、いずれも無線通信機能を備えた情報処理装置である。発電機エージェント100の夫々と負荷エージェント200の夫々とが互いに無線通信することにより、通信網5が構成される。
上記無線通信は、例えば、携帯電話網、UWB(Ultra-wide Band)、無線LAN(LAN:Local Area Network)、ZigBee、その他の小電力無線、等の通信基盤を用いて行われる。また上記無線通信は、例えば、AODV(Ad hoc On-demand Distance Vector routing)、DSR(Dynamic Source Routing)、OLSR(Optimized Link State Routing Protocol)、TBRPF(Topology Broadcast based on Reverse Path Forwarding routing protocol)等の通信規格に従って行われる。
図2に発電機エージェント100のハードウエア構成を示している。同図に示すように、発電機エージェント100は、中央処理装置111、主記憶装置112、外部記憶装置113、発電電力量計測装置114、入力装置115、表示装置116、無線通信装置117、及び計時装置118を備えている。
中央処理装置111は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を用いて構成され、発電機エージェント100の統括的な制御を行う。主記憶装置112は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を用いて構成され、プログラムやデータを記憶する。外部記憶装置113は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)であり、プログラムやデータを記憶する。発電電力量計測装置114は、自身が付設されている発電機10の発電電力量を計測する。
入力装置115は、キーボードやマウス等のユーザインタフェースに対して利用者が行う操作入力を受け付ける。表示装置116は、液晶ディスプレイ等であり、利用者に視覚的な情報を提供する。無線通信装置117は、他の発電機エージェント100や負荷エージェント200との間で無線通信を行う。計時装置118は、RTC(Real Time Clock)等を用いて構成され、現在日時等の日時情報(タイムスタンプ)を出力する。
図3に負荷エージェント200のハードウエア構成を示している。同図に示すように、負荷エージェント200は、中央処理装置211、主記憶装置212、外部記憶装置213、消費電力量計測装置214、入力装置215、表示装置216、無線通信装置217、計時装置218、及び制御回路219を備えている。
中央処理装置211は、例えば、CPUやMPUを用いて構成され、負荷エージェント200の統括的な制御を行う。主記憶装置212は、例えば、RAMやROMを用いて構成され、プログラムやデータを記憶する。外部記憶装置213は、ハードディスクドライブやSSD等であり、プログラムやデータを記憶する。消費電力量計測装置214は、自身が付設されている負荷20の消費電力量を計測する。
入力装置215は、キーボードやマウス等のユーザインタフェースに対して利用者が行う操作入力を受け付ける。表示装置216は、液晶ディスプレイ等であり、利用者に視覚的な情報を提供する。無線通信装置217は、他の負荷エージェント200や発電機エージェント100との間で無線通信を行う。計時装置218は、RTC等を用いて構成され、現在日時等の日時情報を出力する。
制御回路219は、自身が付設されている負荷20の消費電力を制御する。制御回路219によって行われる消費電力制御の態様は必ずしも限定されないが、本実施形態の制御回路219は、自身が付設されている負荷20の電力消費を停止させる制御(以下、「OFF制御」と称する。)、及び自身が付設されている負荷20の電力消費を開始させる制御(以下、「ON制御」と称する。)を行うものとする。
図4に発電機エージェント100が備える主な機能、及び発電機エージェント100が管理するデータを示している。同図に示すように、発電機エージェント100は、自発電電力量取得部131、自発電電力量送信部132、他発電電力量受信部133、他発電電力量送信部134、他消費電力量受信部135、他消費電力量送信部136、自発電機側地域要求量算出部137、自発電機側地域要求量送信部138、他発電機側地域要求量受信部139、他発電機側地域要求量送信部140、他負荷側地域要求量受信部141、他負荷側地域要求量送信部142、自消費電力制御許可送信部143、他消費電力制御許可受信部144、及び他消費電力制御許可送信部145を備えている。これらの機能は、発電機エージェント100のハードウエアによって、もしくは、発電機エージェント100の中央処理装置111が、主記憶装置112や外部記憶装置113に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、同図に示すように、発電機エージェント100は、システム管理テーブル150を管理している。
このうち自発電電力量取得部131は、発電電力量計測装置114によって計測される、自身が付設されている発電機10の発電電力量(以下、自発電電力量と称する。)を取得する。自発電電力量送信部132は、自発電電力量取得部131が取得した自発電電力量を、負荷エージェント200や他の発電機エージェント100に送信する。
他発電電力量受信部133は、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100から送られてくる(転送されてくる場合を含む)発電電力量(以下、他発電電力量と称する。)を受信する。他発電電力量送信部134は、他発電電力量受信部133が受信した他発電電力量を、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100に送信(転送)する。
他消費電力量受信部135は、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100から送られてくる(転送されてくる場合を含む)消費電力量(以下、他消費電力量と称する。)を受信する。他消費電力量送信部136は、他消費電力量受信部135が受信した他消費電力量を、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100に送信(転送)する。
自発電機側地域要求量算出部137は、自発電電力量に基づく、電力供給システム1における電力の需給差(以下、自発電機側地域要求量と称する。)を算出する。自発電機側地域要求量送信部138は、自発電機側地域要求量算出部137が算出した自発電機側地域要求量を、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100に送信する。
他発電機側地域要求量受信部139は、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100から送られてくる(転送されてくる場合を含む)、他の発電機エージェント100の自発電電力量に基づく、電力供給システム1における電力の需給差(以下、他発電機側地域要求量と称する。)を受信する。他発電機側地域要求量送信部140は、他発電機側地域要求量受信部139が受信した他発電機側地域要求量を、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100に送信(転送)する。
他負荷側地域要求量受信部141は、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100から送られてくる(転送されてくる場合を含む)、他発電機側地域要求量と、負荷エージェント200が取得する自消費電力量(後述)とに基づく電力供給システム1の電力の需給差(以下、他負荷側地域要求量と称する。)を受信する。他負荷側地域要求量送信部142は、他負荷側地域要求量受信部141が受信した他負荷側地域要求量を、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100に送信(転送)する。
自消費電力制御許可送信部143は、後述する自負荷側地域要求量を自身に送信してきた負荷エージェント200に対して、その負荷エージェント200が付設されている負荷20への消費電力制御を許可する情報(以下、自消費電力制御許可と称する。)を送信する。
他消費電力制御許可受信部144は、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100から送られてくる(転送されてくる場合を含む)情報であり、他の発電機エージェント100が、負荷エージェント200が付設されている負荷20への消費電力制御を許可したことを示す情報(以下、他消費電力制御許可と称する。)を受信する。他消費電力制御許可送信部145は、他消費電力制御許可受信部144が受信した他消費電力制御許可を、負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100に送信(転送)する。
図5は、発電機エージェント100が管理するシステム管理テーブル150のレコード構成を示している。同図に示すように、システム管理テーブル150の各レコードは、発電機エージェント識別子1501、発電機側地域要求量1502、登録時刻1503、発電電力量1504、負荷エージェント識別子1505、負荷側地域要求量1506、消費電力制御許可1507、及び消費電力量1508の各項目を有する。
発電機エージェント識別子1501には、発電機エージェント100ごとに割り当てられた識別子(以下、発電機エージェント識別子と称する。)が設定される。
発電機側地域要求量1502には、発電機エージェント識別子1501により特定される発電機エージェント100の発電機側地域要求量(自発電機側地域要求量又は他発電機側地域要求量)が設定される。
登録時刻1503には、発電機側地域要求量1502の登録時刻が設定される。
発電電力量1504には、発電機エージェント識別子1501により特定される発電機エージェント100の発電電力量(自発電電力量又は他発電電力量)が設定される。
負荷エージェント識別子1505には、負荷エージェント200ごとに割り当てられた識別子(以下、負荷エージェント識別子と称する。)であって、他負荷側地域要求量を送信してきた負荷エージェント200の識別子が、発電機側地域要求量1502に対応づけられて設定される。負荷エージェント識別子1505には、複数の負荷エージェント識別子が設定される場合がある。
負荷側地域要求量1506には、他負荷側地域要求量を送信してきた負荷エージェント200の他負荷側地域要求量が、負荷エージェント識別子1505に対応づけられて設定される。
消費電力制御許可1507には、負荷エージェント識別子1505に設定されている負荷エージェント識別子のうち1つが、負荷エージェント識別子1505に対応づけられ設定される。
消費電力量1508には、消費電力制御許可1507により特定される負荷エージェント200の消費電力量が設定される。
図6に負荷エージェント200が備える主な機能、及び負荷エージェント200が管理するデータを示している。同図に示すように、負荷エージェント200は、自消費電力量取得部231、自消費電力量送信部232、他消費電力量受信部233、他消費電力量送信部234、他発電電力量受信部235、他発電電力量送信部236、他発電機側地域要求量受信部237、他発電機側地域要求量送信部238、自負荷側地域要求量算出部239、自負荷側地域要求量送信部240、他負荷側地域要求量受信部241、他負荷側地域要求量送信部242、自消費電力制御許可受信部243、他消費電力制御許可受信部244、他消費電力制御許可送信部245、及び負荷制御部246を備えている。これらの機能は、負荷エージェント200のハードウエアによって、もしくは、負荷エージェント200の中央処理装置211が、主記憶装置212や外部記憶装置213に格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、同図に示すように、負荷エージェント200は、システム管理テーブル250を管理している。
このうち自消費電力量取得部231は、消費電力量計測装置214によって計測される、自身が付設されている負荷20の消費電力量(以下、自消費電力量と称する。)を取得する。自消費電力量送信部232は、自消費電力量取得部231が取得した自消費電力量を、発電機エージェント100や他の負荷エージェント200に送信する。
他消費電力量受信部233は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてくる(転送されてくる場合を含む)他消費電力量を受信する。他消費電力量送信部234は、他消費電力量受信部233が受信した他消費電力量を、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200に送信(転送)する。
他発電電力量受信部235は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてくる(転送されてくる場合を含む)他発電電力量を受信する。他発電電力量送信部236は、他発電電力量受信部235が受信した他発電電力量を、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200に送信(転送)する。
他発電機側地域要求量受信部237は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてくる(転送されてくる場合を含む)、他発電機側地域要求量を受信する。他発電機側地域要求量送信部238は、他発電機側地域要求量受信部237が受信した他発電機側地域要求量を、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200に送信する。
自負荷側地域要求量算出部239は、自消費電力量取得部231が取得した自消費電力量と、他発電機側地域要求量受信部237が受信した他発電機側地域要求量とに基づく、電力供給システム1における電力の需給差(以下、自負荷側地域要求量と称する。)を算出する。自負荷側地域要求量送信部240は、自負荷側地域要求量算出部239が算出した自負荷側地域要求量を、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200に送信する。
他負荷側地域要求量受信部241は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてくる(転送されてくる場合を含む)、他負荷側地域要求量を受信する。他負荷側地域要求量送信部242は、他負荷側地域要求量受信部241が受信した他負荷側地域要求量を、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200に送信(転送)する。
自消費電力制御許可受信部243は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてくる、自身による消費電力制御を許可する情報(以下、自消費電力制御許可と称する。)を受信する。
他消費電力制御許可受信部244は、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200から送られてくる、他消費電力制御許可を受信する。他消費電力制御許可送信部245は、他消費電力制御許可受信部244が受信した他消費電力制御許可を、発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200に送信(転送)する。
負荷制御部246は、自身が付設されている負荷20の消費電力制御を行う。
図7は、負荷エージェント200が管理するシステム管理テーブル250のレコード構成を示している。同図に示すように、システム管理テーブル250の各レコードは、システム管理テーブル150と同様に、発電機エージェント識別子2501、発電機側地域要求量2502、登録時刻2503、発電電力量2504、負荷エージェント識別子2505、負荷側地域要求量2506、消費電力制御許可2507、及び消費電力量2508の各項目を有する。
発電機エージェント識別子2501には、発電機エージェント識別子が設定される。
発電機側地域要求量2502には、発電機エージェント識別子2501により特定される発電機エージェント100の発電機側地域要求量(自発電機側地域要求量又は他発電機側地域要求量)が設定される。
登録時刻2503には、発電機側地域要求量2502の登録時刻が設定される。
発電電力量2504には、発電機エージェント識別子2501により特定される発電機エージェント100の発電電力量が設定される。
負荷エージェント識別子2505には、自負荷側地域要求量を算出した自身の負荷エージェント識別子が、発電機側地域要求量2502に対応づけられて設定される。また、負荷エージェント識別子2505には、他の負荷エージェント200が算出した自負荷側地域要求量の負荷エージェント識別子が、発電機側地域要求量2502に対応づけられて設定される。このように、負荷エージェント識別子2505には複数の負荷エージェント識別子が設定される場合がある。
負荷側地域要求量2506には、負荷エージェント識別子2505により特定される負荷エージェント200の負荷側地域要求量(自負荷側地域要求量又は他負荷側地域要求量)が負荷エージェント識別子2505に対応づけられて設定される。
消費電力制御許可2507には、負荷エージェント識別子2505に設定されている負荷エージェント識別子のうち1つが、負荷エージェント識別子2505に対応づけられて設定される。
消費電力量2508には、消費電力制御許可2507により特定される負荷エージェント200の消費電力量が設定される。
=処理説明=
次に本実施形態の電力供給システム1において行われる処理について説明する。
<システム管理テーブル150の更新>
本実施形態の電力供給システム1における発電機エージェント100の夫々は、夫々が管理しているシステム管理テーブル150を随時更新している。
図8Aは、発電機エージェント100が、自身が取得もしくは生成した情報に基づきシステム管理テーブル150を更新する処理(以下、発電機エージェントテーブル更新処理(自局分)S800と称する。)を説明するフローチャートである。
同図に示すように、発電機エージェントテーブル更新処理(自局分)S800では、発電機エージェント100が、自発電電力量を取得し(S801)、取得した自発電電力量の内容でシステム管理テーブル150を更新する(S802)。
次に発電機エージェント100は、S801で取得した自発電電力量を、通信可能な状態にある他局に送信する。また、発電機エージェント100は、自身がシステム管理テーブル150に登録した、自発電電力量、自発電機側地域要求量、及び自電力消費制御許可を、通信可能な状態にある他局に送信する(S803)。
図8Bは、発電機エージェント100が、他局(負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100)から送られてくる情報(他発電電力量、他消費電力量、他発電機側地域要求量、他負荷側地域要求量、他負荷側地域要求量、又は他消費電力制御許可。以下、これらを発電機エージェント受信他局情報と総称する。)を受信してシステム管理テーブル150を更新する処理(以下、発電機エージェントテーブル更新処理(他局分)S810と称する。)を説明するフローチャートである。
発電機エージェント100は、発電機エージェント受信他局情報を受信すると(S811)、システム管理テーブル150を受信した発電機エージェント受信他局情報の内容に更新する(S812)。
また、発電機エージェント100は、S811で受信した発電機エージェント受信他局情報を、自身と通信可能な状態にある他局に送信(転送)する(S813)。
このように、発電機エージェント100の夫々は、自身が管理しているシステム管理テーブル150の内容を随時更新している。
図9にシステム管理テーブル150に登録されたレコードの一例を示している。この例では、発電機エージェント識別子1501(同図では「G−ID」と記載)に発電機エージェント100の識別子「PV2」が、発電機側地域要求量1502(同図では「ARG」と記載)に「+0kW」が、登録時刻1503(同図では「T」と記載)に「9:30」が、発電電力量1504(同図では「PG」と記載)に「3kW」が、負荷エージェント識別子1505(同図では「L−ID」と記載)に「EV3」が、負荷側地域要求量1506(同図では「ARL」と記載)に「−3kW」が、消費電力制御許可1507(同図では「PERM」と記載)に「EV3」が、消費電力量1508(同図では「PL」と記載)に「3kW」が、夫々登録されている。
<システム管理テーブル250の更新>
負荷エージェント200は、自身が管理しているシステム管理テーブル250を随時更新している。
図10Aは、負荷エージェント200が、自身が取得、もしくは生成した情報に基づいてシステム管理テーブル250を更新する処理(以下、負荷エージェントテーブル更新処理(自局分)S1000と称する。)を説明するフローチャートである。
同図に示すように、負荷エージェントテーブル更新処理(自局分)S1000では、負荷エージェント200が、自消費電力量を取得し(S1001)、取得した自消費電力量の内容でシステム管理テーブル250を更新する(S1002)。
次に負荷エージェント200は、S1001で取得した自消費電力量と、自負荷側地域要求量とを、通信可能な状態にある他局負荷エージェント200又は他の発電機エージェント100)に送信する(S1003)。
図10Bは、負荷エージェント200が、他局(発電機エージェント100又は他の負荷エージェント200)から送られてくる情報(他発電電力量、他消費電力量、他発電機側地域要求量、他負荷側地域要求量、他負荷側地域要求量、又は他消費電力制御許可。以下、これらを負荷エージェント受信他局情報と総称する。)を受信してシステム管理テーブル250を更新する処理(以下、負荷エージェントテーブル更新処理(他局分)S1010と称する。)を説明するフローチャートである。
負荷エージェント200は、負荷エージェント受信他局情報を受信すると(S1011)、システム管理テーブル250を受信した負荷エージェント受信他局情報の内容に更新する(S1012)。
また、負荷エージェント200は、S1011で受信した負荷エージェント受信他局情報を、通信可能な状態にある他局に送信(転送)する(S1013)。
<自発電機側地域要求量登録処理>
本実施形態の電力供給システム1においては、いずれかの発電機エージェント100に余剰電力が生じている場合に需給バランスの制御が行われる。この需給バランスの制御では、まず各発電機エージェント100が、自身に余剰電力が生じているか否かを判断する。そして余剰電力が生じていると判断すると、発電機エージェント100は自身に生じている余剰電力に関する情報を自身のシステム管理テーブル150に登録する。
図11は、この際に発電機エージェント100が行う処理(以下、自発電機側地域要求量登録処理S1100と称する。)を説明するフローチャートである。尚、自発電機側地域要求量登録処理S1100は、随時(予め設定されたタイミング、定期的等)行われる。
同図に示すように、まず発電機エージェント100は、自身が負荷エージェント200に対して消費電力制御を現在許可しているか否かを判断する(S1101)。具体的には、システム管理テーブル150における自局のレコードの消費電力制御許可1507に、負荷エージェント識別子が現在登録されているか否かで判断する。消費電力制御を現在許可している場合には(S1101:YES)、S1102に進み、消費電力制御を現在許可していない場合には(S1101:NO)、S1103に進む。
S1102では、発電機エージェント100は、消費電力制御を現在許可している負荷エージェント200の消費電力量PLと、自身の発電電力量(自発電電力量)PGとに基づき、自発電機側地域要求量ARGを設定する。具体的には、システム管理テーブル150の自局のレコードの発電電力量1504に登録されている自発電電力量PGから、そのレコードの消費電力量1509に登録されている他消費電力量PLを減じた値を算出し、算出した値を、自発電機側地域要求量ARGとして設定する。その後はS1104に進む。
S1103では、発電機エージェント100は、消費電力制御を現在許可している負荷エージェント200の消費電力量PLを、自発電機側地域要求量ARGとして設定する。具体的には、システム管理テーブル150の自局のレコードの発電電力量1504に登録されている自発電電力量PGを、自発電機側地域要求量ARGとして設定する。
S1104では、発電機エージェント100は、S1102又はS1103で設定した自発電機側地域要求量ARGが、正の閾値「+a」を超えているか否かを判断する。自発電機側地域要求量ARGが正の閾値を超えている場合には(S1104:YES)、S1105に進み、正の閾値「+a」以下である場合には(S1104:NO)、処理が終了する。
S1105では、発電機エージェント100は、S1102又はS1103で設定した自発電機側地域要求量ARGをシステム管理テーブル150に登録する。具体的には、システム管理テーブル150の自局レコードの発電機側地域要求量1502に、S1102又はS1103で設定した自発電機側地域要求量ARGを登録する。
図12は、発電機エージェント100(PV1)がS1105の処理を行った後におけるシステム管理テーブル150の一例である。同図に示すように、発電機側地域要求量1502(同図では「ARG」と記載)にPV1の自発電機側地域要求量「+3kW」が設定されている。
<自負荷側地域要求量登録処理>
負荷エージェント200は、前述した負荷エージェントテーブル更新処理(他局分)S1010によって随時更新される自身のシステム管理テーブル250から、電力供給システム1におけるいずれかの発電機10に余剰電力が生じていることを検知すると、自身が自負荷の消費電力制御を行うことにより、上記余剰電力によって電力供給システム1に生じている需給バランスを改善することが可能か否かを判断する。そして、負荷エージェント200は、自身が自負荷の消費電力制御を行うことにより需給バランスを改善可能と判断すると、算出した自負荷側地域要求量を、余剰電力が生じている発電機10の発電機エージェント100に送信して自身が消費電力制御を行うことにより上記需給バランスを改善できる旨を通知する。
図13は、上記通知に関し負荷エージェント200が行う処理(以下、自負荷側地域要求量登録処理S1300)を説明するフローチャートである。尚、自負荷側地域要求量登録処理S1300は、負荷エージェント200が、電力供給システム1におけるいずれかの発電機10に余剰電力が生じていることを検知した後、随時(予め設定されたタイミング、定期的等)行われる。
同図に示すように、負荷エージェント200は、自身が付設されている負荷20に、現在、消費電力制御を行っていないことを確認する(S1301)。消費電力制御を行っていない場合は(S1301:YES)、S1302に進み、消費電力制御を行っている場合は(S1301:NO)、処理は終了する。
S1302では、負荷エージェント200は、システム管理テーブル250を参照し、発電機側地域要求量2502に登録されている自発電機側地域要求量ARGを取得する。尚、発電機側地域要求量2502には、発電機側地域要求量ARGが複数登録されている場合がある。
次に負荷エージェント200は、システム管理テーブル250に登録されている自消費電力量PLを取得し、S1302で取得した発電機側地域要求量ARGから、取得した自消費電力量PLを減じることにより、自負荷側地域要求量ARLを算出する(S1303)。尚、S1302で複数の自発電機側地域要求量ARGを取得した場合は、取得した自発電機側地域要求量ARGの夫々について、夫々に対応づけた自負荷側地域要求量ARLを算出する。
負荷エージェント200は、S1303で算出した自負荷側地域要求量ARLのうち、その絶対値が正の閾値「+b」未満であるものの個数を特定する(S1304)。正の閾値「+b」未満であるのものが1つである場合は(S1304:1つ)、S1305に進み、正の閾値「+b」未満であるものが複数ある場合は(S1304:複数)、S1306に進み、正の閾値「+b」未満であるものが無い場合は(S1304:無し)、処理が終了する。
S1305では、負荷エージェント200は、S1303で算出した自負荷側地域要求量ARLを、S1302で取得した自発電機側地域要求量ARGに対応づけて、負荷側地域要求量2506として登録する。また、負荷エージェント200は、上記自発電機側地域要求量ARGに対応づけて、自身の識別子を負荷エージェント識別子2505に登録する。
図15は、当初図14に示す状態であったシステム管理テーブル250に、負荷エージェント200(EV1)が、自身の識別子と自負荷側地域要求量ARLとを登録した場合の一例である。同図に示すように、負荷エージェント200(EV1)は、システム管理テーブル250に登録されている発電機側地域要求量「+3kW」に対して、自身の識別子「EV1」と自負荷側地域要求量「−3kW」とを登録している。
図13のS1306では、負荷エージェント200が、S1303で算出した自負荷側地域要求量ARLの絶対値が最小の負荷側地域要求量ARLの算出根拠である発電機側地域要求量ARGに対応づけて、自負荷側地域要求量ARLと自身の識別子とを登録する。具体的には、負荷エージェント200は、絶対値が最小の負荷側地域要求量ARLに対応づけられている発電機側地域要求量ARGを特定し、特定した発電機側地域要求量ARGに対応づけて、絶対値が最小の負荷側地域要求量ARLを負荷側地域要求量2506に登録し、自身の識別子を負荷エージェント識別子2505に登録する。
このように、負荷エージェント200が、発電機側地域要求量ARGを登録した発電機エージェント100に対してシステム管理テーブル250に自負荷側地域要求量ARLを登録すると、登録された自負荷側地域要求量ARLの内容が、発電機側地域要求量ARGを登録した発電機エージェント100のシステム管理テーブル150に随時反映される。そして上記発電機エージェント100が、自身に負荷側地域要求量ARLを登録してきた負荷エージェント200が自負荷の電力消費制御を行ったとすれば需給バランスが改善されるか否かを判断し、需給バランスが改善されると判断した場合には、その負荷エージェント200に、消費電力制御の許可を与える。
<消費電力制御許可登録処理>
図16は、システム管理テーブル250に負荷エージェント200による負荷側地域要求量ARLの登録があった場合に、発電機エージェント100が、負荷側地域要求量ARLを登録した負荷エージェント200に対して消費電力制御の許可を与える処理(以下、消費電力制御許可登録処理S1600と称する。)を説明するフローチャートである。
同図に示すように、発電機エージェント100は、システム管理テーブル150に自身に対する負荷側地域要求量ARLの登録があるか否かを随時判断する(S1601)。具体的には、システム管理テーブル150の自局レコードの負荷エージェント識別子1505に、負荷エージェント識別子が登録されているか否かで判断する。
システム管理テーブル150に自身に対する負荷側地域要求量ARLの登録がある場合には(S1601:YES)、S1602に進み、登録がない場合には(S1601:NO)、S1608に進む。
S1602では、発電機エージェント100は、システム管理テーブル150に登録されている負荷側地域要求量ARLと、その負荷側地域要求量ARLを登録した負荷エージェント200の識別子を取得する。具体的には、システム管理テーブル150の負荷エージェント識別子1505及び負荷側地域要求量1506の内容を取得する。
次に発電機エージェント100は、システム管理テーブル150に登録されている自発電機側地域要求量ARGとS1602で取得した負荷側地域要求量ARLとの合計値ARNを算出する(S1603)。尚、S1602で複数の負荷側地域要求量ARLを取得している場合(複数の負荷エージェント200から、夫々最小の負荷側地域要求量ARLを取得した場合。図13のS1306。)には、それら複数の負荷側地域要求量ARLの夫々について負荷側地域要求量と発電機側地域要求量との合計値ARNを算出する。
次に発電機エージェント100は、S1603で算出した合計値ARNのうち、その絶対値が正の閾値「+b」より小さいものの個数を特定する(S1604)。絶対値が「+b」より小さいものが1つである場合は(S1604:1つ)、S1605に進み、絶対値が「+b」より小さいものが複数ある場合は(S1604:複数)、S1606に進み、絶対値が「+b」より小さいものが無い場合は(S1604:無し)、S1608に進む。
S1605では、発電機エージェント100は、システム管理テーブル150の負荷側地域要求量1506に登録されている負荷エージェント識別子に対応づけて、消費電力制御許可1507に、その負荷エージェント識別子を登録する。
S1606では、発電機エージェント100は、S1603で算出した合計値ARNの算出根拠である負荷側地域要求量ARLを送信してきた負荷エージェント200のうち、絶対値が最小の合計値ARNの算出根拠である負荷側地域要求量ARLを送信してきた負荷エージェント200に対して、消費電力制御を許可する。具体的には、発電機エージェント100は、絶対値が最小の合計値ARNに対応づけられた負荷側地域要求量ARLを特定し、特定した負荷側地域要求量ARLに対応づけられた負荷エージェント識別子を、消費電力制御許可1507として登録する。
図17は、S1606の処理に関し、発電機エージェント100であるPV1が、自身に登録されてきた負荷側地域要求量ARLに対して、消費電力制御許可を登録する前のシステム管理テーブル150の一例を示す図である。また図18は、消費電力制御許可を登録した後のシステム管理テーブル150の一例を示す図である。
図17の符号1711及び図18の符号1811が示すように、発電機エージェント100は、システム管理テーブル150に負荷側地域要求量ARLを登録してきた負荷エージェント200(EV1)及び負荷エージェント200(EV2)のうち、負荷エージェント(EV1)に対して消費電力制御を許可している。これは符号1812が示すように、発電機側地域要求量ARGと負荷側地域要求量ARLの合計値ARNが+3kW−2kW=+1kWとなる負荷エージェント200(EV2)に比べて、発電機側地域要求量ARGと負荷側地域要求量ARLの合計値ARN2が+3kW−3kW=0kWとなる負荷エージェント200(EV1)は、合計値ARNの絶対値がより小さいからである。
図16に戻り、発電機エージェント100は、S1606の処理で消費電力制御を許可しなかった負荷エージェント200の負荷側地域要求量ARLの情報を、システム管理テーブル150から削除する(S1607)。具体的には、システム管理テーブル150における負荷エージェント識別子1505及び負荷側地域要求量1506の情報を削除する。
S1608では、発電機エージェント100は、システム管理テーブル150の自局のレコードの自発電機側地域要求量ARGを削除する。
<消費電力制御処理>
以上に説明したように、発電機エージェント100は、自身のシステム管理テーブル150に消費電力制御の許可の登録を行うが、この消費電力制御の許可の内容は、負荷エージェントテーブル更新処理(他局分)S1010により、各負荷エージェント200のシステム管理テーブル250に反映される。そしてその消費電力制御の許可を受けた負荷エージェント200が自負荷の消費電力制御を開始する。
図19は、負荷エージェント200が、自身に消費電力制御の許可がなされた場合に自身が付設されている負荷20に対して行う消費電力制御に関する処理(以下、消費電力制御処理S1900と称する。)を説明するフローチャートである。
負荷エージェント200は、システム管理テーブル250を参照し、自身に対して消費電力制御の許可がなされているか否かを随時判断する(S1901)。具体的には、システム管理テーブル250の消費電力制御許可2507に自身の識別子が登録されているか否かで判断する。
自身に消費電力制御の許可がなされている場合には(S1901:YES)、S1902に進み、自身に消費電力制御許可がなされていない場合には(S1901:NO)、S1906に進む。
S1902では、負荷エージェント200は、自身が付設されている負荷20の消費電力制御を開始する。
図20に、負荷エージェント200(EV1)が消費電力制御を開始した場合の、負荷エージェント200(EV1)が管理するシステム管理テーブル250の一例を示している。同図において符号2001で示しているように、負荷エージェント200(EV1)が消費電力制御を開始すると、消費電力量2508(同図では「PL」と記載)には消費電力量「3kW」が登録される。また符号2202で示しているように、消費電力制御が開始されたことにより消費電力制御を許可した発電機エージェント100(PV1)の発電機側地域要求量ARGが「0kW」となって需給バランスが改善されている。
図19に戻り、負荷エージェント200は、電力供給システム1における現在の地域要求量ARを計算する(S1903)。具体的には、システム管理テーブル250における自局のレコードの発電電力量2504の電力量と消費電力量2508の電力量とを合計する。
負荷エージェント200は、S1903で算出した地域要求量ARが負の閾値「−a」未満であるか否かを判断する(S1904)。負荷エージェント200は、S1903で算出した地域要求量ARが「−a」未満であると判断した場合には(S1904:YES)、S1905に進み、地域要求量ARが「−a」以上であると判断した場合には(S1904:NO)、処理は終了する。
S1905では、負荷エージェント200は、自身が付設されている負荷20の消費電力制御を停止する。
S1906では、負荷エージェント200は、消費電力制御の許可が、自身ではなく他の負荷エージェント200に対してなされているか否かを判断する(S1906)。具体的には、システム管理テーブル250のレコードのうち、負荷エージェント識別子2505に自身の識別子が登録されているレコードの消費電力制御許可2507に自身以外の負荷エージェント識別子が登録されているか否かで判断する。
消費電力制御の許可が、他の負荷エージェント200に対してなされている場合には(S1906:YES)S1907に進み、他の負荷エージェント200には許可されていない場合には(S1906:NO)、処理は終了する。
S1907では、負荷エージェント200は、自身が登録している自身の識別子と、自負荷側地域要求量ARLの情報とを削除する。具体的には、システム管理テーブル250の負荷エージェント識別子2505に登録されている自身の識別子と、負荷側地域要求量2506に登録されている自負荷側地域要求量ARLとを削除する。
<消費電力制御許可取消処理>
発電機エージェント100は、自身が消費電力制御を許可した負荷エージェント200が消費電力制御を開始した後、その許可を自身で取り消すことがある。発電機エージェント100は、例えば、消費電力制御を許可している負荷エージェント200の負荷20に何らかの障害が発生した場合に許可を取り消す。
図21は、発電機エージェント100が、自身が行った消費電力制御の許可を取り消す処理(以下、消費電力制御許可取消処理S2100と称する。)を説明するフローチャートである。消費電力制御許可取消処理S2100は、発電機エージェント100が負荷エージェント200に消費電力制御を許可した後、随時行われる。
発電機エージェント100は、システム管理テーブル150を参照し、自身が現在、消費電力制御を許可している負荷エージェント200(以下、許可済エージェントと称する。)を取得する(S2101)。具体的には、自局のレコードの消費電力制御許可1507の登録内容を取得する。
発電機エージェント100は、システム管理テーブル150を参照し、S2101で取得した登録内容で特定される許可済エージェントが現在、電力消費制御を行っているか否かを判断する。具体的には、自身のレコードの消費電力量1508に登録されている、許可済エージェントの消費電力量が正の閾値「+c」を超えているか否かによって判断する。許可済エージェントが現在電力消費制御を行っている場合には(S2102:YES)S2103に進み、電力消費制御を行っていない場合には(S2102:NO)処理は終了する。
S2103では、発電機エージェント100は、自局が行った消費電力制御の許可を取り消す。具体的には、システム管理テーブル150のうち自局のレコードを削除する。
このように、発電機エージェント100は、自ら消費電力制御の許可を取り消すことができる。そのため、例えば、負荷に何らかの障害が発生した場合に許可を取り消し、他の負荷エージェント200に対して消費電力制御の許可を与えることができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態の電力供給システム1によれば、負荷エージェント200の夫々は、自身が算出した負荷側地域要求量が、発電機エージェント100が算出した発電機側地域要求量よりも小さい場合、つまり自身が消費電力制御を行うことにより電力供給システム1の需給差がより小さくなる(需給差の改善効果が大きい)と判断した場合に、自身が算出した負荷側地域要求量を発電機エージェント100に送信する。そして発電機エージェント100は、複数の負荷エージェント200から受信した負荷側地域要求のうち、最小の負荷側地域要求量を送信してきた負荷エージェント200に消費電力制御許可を与える。
このように、負荷エージェント200の夫々は、自身が算出した負荷側地域要求量が、発電機エージェント100が算出した発電機側地域要求量よりも小さい場合にのみ、自身が算出した負荷側地域要求量を発電機エージェント100に送信するので、不必要に通信トラフィックを増大させることがない。また不必要に消費電力制御を発生させることもない。また最大の需給差の改善効果が期待される、負荷側地域要求量が最小の負荷エージェント200のみが消費電力制御を行うので、不必要に需給制御を行うことなく、また不必要に通信トラフィックを増大させることもなく、効率よく電力供給システム1の需給差を改善することができる。
また発電機エージェント100は、発電機側地域要求量を算出するに際し、負荷エージェント200から送られてくる消費電力量を加味して発電機側地域要求量を算出するので、電力供給システム1における電力の需給差をより確実に軽減することができる。
また本実施形態の電力供給システム1によれば、負荷エージェント200の夫々が、発電機エージェント100から受信した発電機側地域要求量の夫々について、自身の消費電力量と受信した発電機側地域要求量とに基づき、電力供給システム1の電力の需給差である負荷側地域要求量を算出し、最小の負荷側地域要求量の算出根拠である発電機側地域要求量を送信してきた発電機エージェント100に、算出した負荷側地域要求量を送信し、発電機エージェント100は、複数の負荷エージェント200から受信した負荷側地域要求量のうち、最小の負荷側地域要求量を送信してきた負荷エージェント200を特定し、特定した負荷エージェント200に、当該負荷エージェント200が付設されている負荷20に対する消費電力制御を許可する情報である消費電力制御許可を送信し、消費電力制御許可を受信した負荷エージェント200が、自身が付設されている負荷20に対して消費電力制御を行う。
このように、負荷エージェント200は、発電機地域要求量と自身の消費電力量とに基づく負荷側地域要求量のうち最小のもの、つまり最も有効なものを選出してその算出根拠である発電機側地域要求量を送信してきた発電機エージェント100に負荷側地域要求量を送信し、さらに発電機エージェント100は、複数の負荷エージェント200から受信した負荷側地域要求量のうち、最小の負荷側地域要求量を送信してきた負荷エージェント200を特定し、特定した負荷エージェント200に消費電力制御許可を送信する。このため、発電機10側の需給差と負荷20側の需給差の状況に基づいて、正確に電力供給システム1の需給差を調整することができる。
尚、以上に説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以上の説明では、無線通信網であるとして説明したが、通信網5の一部又は全部が有線通信網で構成されていてもよい。
1 電力供給システム
10 発電機
20 負荷
100 発電機エージェント
150 システム管理テーブル
200 負荷エージェント
250 システム管理テーブル
S800 発電機エージェントテーブル更新処理
S900 負荷エージェントテーブル更新処理
S1100 自発電機側地域要求量登録処理
S1200 自負荷側地域要求量登録処理
S1600 消費電力制御許可登録処理
S1900 消費電力制御処理
S2100 消費電力量制御取消処理

Claims (6)

  1. 1つ以上の発電機と複数の負荷とを含んで構成される電力供給システムの制御方法であって、
    前記発電機の夫々に、無線通信機能を備える情報処理装置である発電機エージェントを付設し、
    前記負荷の夫々に、無線通信機能を備える情報処理装置である負荷エージェントを付設し、
    前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力制御を行い、
    前記負荷エージェントは、
    前記発電機エージェントから送られてくる前記発電機側地域要求量を受信し、
    自身が付設されている前記負荷の消費電力量を取得し、
    前記取得した前記消費電力量と前記受信した前記発電機側地域要求量とに基づき、前記電力供給システムの電力の需給差である負荷側地域要求量を算出し、
    算出した前記負荷側地域要求量が前記受信した前記発電機側地域要求量よりも小さいか否かを判断し、算出した前記負荷側地域要求量が受信した前記発電機側地域要求量よりも小さいと判断した場合は前記算出した前記負荷側地域要求量を前記発電機エージェントに送信し、
    前記発電機エージェントは、複数の前記負荷エージェントから受信した前記負荷側地域要求量のうち、最小の前記負荷側地域要求量を送信してきた負荷エージェントを特定し、特定した前記負荷エージェントに、当該負荷エージェントが付設されている前記負荷に対する消費電力制御を許可する情報である消費電力制御許可を送信し、
    前記消費電力制御許可を受信した負荷エージェントが、自身が付設されている前記負荷について消費電力制御を行う
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  2. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力量を取得し、取得した前記消費電力量を前記発電機エージェントに送信し、
    前記発電機エージェントは、前記消費電力量を受信し、
    前記発電機エージェントは、前記発電機側地域要求量を算出するに際し、自身が付設されている発電機の発電電力量を取得し、取得した前記発電電力量と受信した前記消費電力量とに基づき、前記発電機側地域要求量を算出する
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  3. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記発電機エージェントによる、前記算出した前記発電機側地域要求量の前記負荷エージェントへの送信は、前記算出した前記発電機側地域要求量が所定の閾値を超えている場合にのみ行われる
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  4. 請求項1に記載の電力供給システムの制御方法であって、
    前記消費電力制御は、前記負荷エージェントが付設されている前記負荷の電力消費を開始させる制御、又は前記負荷エージェントが付設されている前記負荷の電力消費を停止させる制御のうちの少なくともいずれかである
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  5. 複数の発電機と複数の負荷とを含んで構成される電力供給システムの制御方法であって、
    前記発電機の夫々に、無線通信機能を備える情報処理装置である発電機エージェントを付設し、
    前記負荷の夫々に、無線通信機能を備える情報処理装置である負荷エージェントを付設し、
    前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力制御を行い、
    前記発電機エージェントは、自身が付設されている前記発電機の発電電力量を取得し、取得した前記発電電力量に基づき、前記電力供給システムにおける電力の需給差である発電機側地域要求量を算出し、算出した前記発電機側地域要求量を前記負荷エージェントに送信し、
    前記負荷エージェントは、
    複数の前記発電機エージェントから送られてくる前記発電機側地域要求量を受信し、
    自身が付設されている負荷の消費電力量を取得し、
    受信した前記発電機側地域要求量の夫々について、前記取得した前記消費電力量と受信した前記発電機側地域要求量とに基づき、前記電力供給システムの電力の需給差である負荷側地域要求量を算出し、
    算出した前記負荷側地域要求量のうち最小の前記負荷側地域要求量の算出根拠である前記発電機側地域要求量を送信してきた前記発電機エージェントに、前記最小の前記負荷側地域要求量を送信し、
    前記発電機エージェントは、複数の前記負荷エージェントから受信した前記最小の前記負荷側地域要求量のうち、最小の前記負荷側地域要求量を送信してきた前記負荷エージェントを特定し、特定した前記負荷エージェントに、当該負荷エージェントが付設されている前記負荷に対する消費電力制御を許可する情報である消費電力制御許可を送信し、
    前記消費電力制御許可を受信した負荷エージェントが、自身が付設されている前記負荷について消費電力制御を行う
    ことを特徴とする電力供給システムの制御方法。
  6. 複数の発電機と複数の負荷とを含んで構成される電力供給システムであって、
    前記発電機の夫々に、無線通信機能を備える情報処理装置である発電機エージェントが付設され、
    前記負荷の夫々に、無線通信機能を備える情報処理装置である負荷エージェントが付設され、
    前記負荷エージェントは、自身が付設されている前記負荷の消費電力制御を行い、
    前記発電機エージェントは、自身が付設されている前記発電機の発電電力量を取得し、取得した前記発電電力量に基づいて、前記電力供給システムにおける電力の需給差である発電機側地域要求量を算出し、算出した前記発電機側地域要求量を前記負荷エージェントに送信し、
    前記負荷エージェントは、
    複数の前記発電機エージェントから送られてくる前記発電機側地域要求量を受信し、
    自身が付設されている負荷の消費電力量を取得し、
    受信した前記発電機側地域要求量の夫々について、前記取得した前記消費電力量と受信した前記発電機側地域要求量とに基づき、前記電力供給システムの電力の需給差である負荷側地域要求量を算出し、
    算出した前記負荷側地域要求量のうち最小の前記負荷側地域要求量の算出根拠である前記発電機側地域要求量を送信してきた前記発電機エージェントに、前記最小の前記負荷側地域要求量を送信し、
    前記発電機エージェントは、複数の前記負荷エージェントから受信した前記最小の前記負荷側地域要求量のうち、最小の前記負荷側地域要求量を送信してきた前記負荷エージェントを特定し、特定した前記負荷エージェントに、当該負荷エージェントが付設されている前記負荷に対する消費電力制御を許可する情報である消費電力制御許可を送信し、
    前記消費電力制御許可を受信した負荷エージェントが、自身が付設されている前記負荷について消費電力制御を行う
    ことを特徴とする電力供給システム。
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