JP2012137605A - プロジェクター - Google Patents

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治 石橋
Seiji Tadachi
誠二 忠地
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Abstract

【課題】小型化や軽量化を図りつつ、投写される画像の画質を高めたプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクターは、光源から射出された光束を変調する液晶ライトバルブ351、および液晶ライトバルブ351にて変調された変調光を投写する投写レンズ5を備える。投写レンズ5は、光量を調整する絞り部材51と、絞り部材51の光路後段側に配置され、変調光の一部を遮光する遮光部材56と、を備え、遮光部材56は、投写レンズ5の光軸5cに直交する面内における変調光が照射される照射領域において、変調光が通過する開口部561と、照射領域の角部に重なる変調光を遮光する遮光領域7と、を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光変調装置にて変調された光を投写する投写レンズとを備えたプロジェクターが知られている。そして、投写される画像のコントラストの向上等を目的として構成された投写レンズを備えたプロジェクターが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術は、投写される画像のフレアを低減するために投写レンズ内の所定のレンズを着色して構成している。
特開平8−122633号公報
しかしながら特許文献1に記載の投写レンズは、所定のレンズを着色しているため、透過率が低下し、投写される画像の照度が低下するという課題がある。また、レンズ全体を均一に着色することが難しく、投写される画像の色むらが発生したり、製造コストが高くなったりするという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源から射出された光束を変調する光変調装置、および前記光変調装置にて変調された変調光を投写する投写レンズを備えたプロジェクターであって、前記投写レンズは、光量を調整する絞り部材と、前記絞り部材の光路後段側に配置され、前記変調光の一部を遮光する遮光部材と、を備え、前記遮光部材は、前記投写レンズの光軸に直交する面内における前記変調光が照射される照射領域において、前記変調光が通過する開口部と、前記照射領域の角部に重なる前記変調光を遮光する遮光領域と、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、投写レンズは、絞り部材の光路後段側に配置される遮光部材を備え、遮光部材は、遮光領域にて照射領域の角部に照射される変調光を遮光する。照射領域の角部には、遮光部材の光路前段側に配置されたレンズの外縁部寄りを透過した変調光が照射される。レンズの外縁部の近傍を透過した光は、投写される画像にフレアを発生させる要因となるので、遮光部材は、このフレアを発生させる要因になる光を遮光することとなる。つまり、遮光部材を投写レンズに配置することによって、遮光部材の光路前段側に配置されるレンズの外形サイズを大きくすること無く、投写される画像のフレアを抑制することが可能となる。また、遮光部材は、絞り部材の光路後段側に配置されるので、絞り部材の光路前段側に配置される場合に比べ、照度の低下を抑制することが可能となる。よって、投写レンズの小型化や軽量化、ひいてはプロジェクターの小型化や軽量化を図りつつ、投写される画像の画質を高めることが可能となる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記遮光部材は、前記投写レンズ内のレンズのうち、最も光路後段側に位置する射出側レンズの光路後段側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、遮光部材は、投写レンズの最も光路後段側に位置する射出側レンズの光路後段側に配置されている。これによって、射出側レンズの光路前段側に配置する構成に比べ、遮光部材を容易に投写レンズに配置することが可能となる。すなわち、投写レンズ内の複数のレンズ間に、遮光部材を配置する構成を設ける必要がないので、各レンズを効率よく配置してズーム機能やフォーカス機能等の光学性能を確保しつつ、遮光部材を投写レンズに備える構成が可能となる。よって、簡単な構成で良好な光学性能を有し、フレアを抑制する投写レンズを搭載するプロジェクターの提供が可能となる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記射出側レンズを保持する保持部材と、前記保持部材とで前記遮光部材を挟持し、前記保持部材に取り付けられる取付部と、を備えていることが好ましい。
この構成によれば、遮光部材は、保持部材と取付部とに挟持されているので、取付部を保持部材から取り外すことによって、遮光部材を容易に交換することができる。これによって、サイズやアスペクト比が異なる光変調装置に対応する開口部を有する遮光部材に交換することが可能となる。よって、開口部のサイズや形状が異なる複数の遮光部材を用意し、遮光部材以外の他の構成部品を共通とする投写レンズで、解像度やアスペクト比が異なる投写を行なう複数種類のプロジェクターに対応することが可能となる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記取付部は、回転されることによって前記射出側レンズを移動させる操作部であり、前記開口部は、前記光軸を中心とする円弧を有して形成され、前記円弧は、前記遮光領域の縁部を形成することが好ましい。
この構成によれば、投写レンズは、操作部の回転によって射出側レンズが移動し、投写される画像のフォーカスが調整される。そして、操作部と保持部材とに挟持された遮光部材も操作部の回転に伴って回転する。遮光領域の縁部は、光軸を中心とする円弧で形成されているので、遮光部材が回転された際にも、遮光領域が維持される。よって、プロジェクターは、フォーカスが調整された際にも、投写される画像のフレアが抑制される。
本実施形態におけるプロジェクターの概略構成を示す模式図。 本実施形態における投写レンズの断面図。 本実施形態における液晶ライトバルブから投写レンズに至る光路を説明するための模式図。 本実施形態における光軸方向から見た遮光部材の模式図。 本実施形態における開口部の内径の大きさと、照度の低下およびフレアとの関係を示すグラフ。
以下、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調してスクリーン等に拡大投写する。
〔プロジェクターの主な構成〕
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2、制御部(図示省略)、光源装置31を有する光学ユニット3、光源装置31や制御部に電力を供給する電源装置4等を備えている。なお、具体的な図示は省略したが、外装筐体2内には、プロジェクター1の内部を冷却する冷却ファン等が配置されている。
外装筐体2は、詳細な説明は省略するが、上部を構成する上ケース、下部を形成する下ケースを有している。そして、外装筐体2には、投写される光が通過する投写用開口部、外気を取り込むための吸気口、および外装筐体2内部の温まった空気を外部に排気するための排気口等が設けられている。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に関わる制御等を行う。
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源311から射出された光束を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図1に示すように、光源311を有する光源装置31、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、リレー光学系34、電気光学装置35、投写レンズ5、およびこれらの部材を光路上の所定位置に配置する光学部品用筐体37を備える。
光学ユニット3は、図1に示すように平面視略L字状に形成され、一方の端部に光源装置31が着脱可能に配置され、他方の端部に投写レンズ5が配置される。なお、以下では、説明の便宜上、光源装置31から光束が射出される方向を+X方向、投写レンズ5から光が射出される方向を+Y方向(前方向)、プロジェクター1が机上等に据え置かれる据置姿勢における上方を+Z方向(上方向)として記載する。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311、リフレクター312および光透過部材としての平行化レンズ313等を備えている。光源装置31は、光源311から射出された光束をリフレクター312にて反射した後、平行化レンズ313よって射出方向を揃え、インテグレーター照明光学系32に向けて射出する。
インテグレーター照明光学系32は、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を備える。
第1レンズアレイ321は、光源装置31から射出された光束を複数の部分光束に分割する光学素子であり、光源装置31から射出された光束の光軸Cに対して略直交する面内にマトリクス状に配列される複数の小レンズを備えている。
第2レンズアレイ322は、第1レンズアレイ321と略同様の構成を有しており、重畳レンズ324とともに、第1レンズアレイ321から射出された部分光束を後述する液晶ライトバルブ351の表面に重畳させる。
偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322から射出されたランダム偏光光を液晶ライトバルブ351で利用可能な略1種類の偏光光に揃える機能を有する。
色分離光学系33は、2枚のダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を備え、インテグレーター照明光学系32から射出された光束を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離する機能を有する。
リレー光学系34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を備え、色分離光学系33で分離されたR光をR光用の液晶ライトバルブ351Rまで導く機能を有する。なお、光学ユニット3は、リレー光学系34がR光を導く構成としているが、これに限らず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
電気光学装置35は、光変調装置としての液晶ライトバルブ351および色合成光学装置としてクロスダイクロイックプリズム352を備え、色分離光学系33で分離された各色光を画像情報に応じて変調し、変調した各色光を合成する。
液晶ライトバルブ351は、3色の色光毎に備えられており(R光用の液晶ライトバルブを351R、G光用の液晶ライトバルブを351G、B光用の液晶ライトバルブを351Bとする)、それぞれ透過型の液晶パネル、およびその両面に配置された入射側偏光板、射出側偏光板を有している。
液晶ライトバルブ351は、図示しない微小画素がマトリクス状に形成された矩形状の画素領域(変調領域351A、図3、図4参照)を有し、各画素が表示画像信号に応じた光透過率に設定され、画素領域内に表示画像を形成する。そして、色分離光学系33で分離された各色光は、液晶ライトバルブ351にて変調された後、クロスダイクロイックプリズム352に射出される。
クロスダイクロイックプリズム352は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム352は、誘電体多層膜が液晶ライトバルブ351R,351Bにて変調されたR光およびB光の変調光を反射し、液晶ライトバルブ351Gにて変調されたG光の変調光を透過して、3色の変調光を合成する。
投写レンズ5は、複数のレンズを有して構成され、液晶ライトバルブ351にて変調され、クロスダイクロイックプリズム352にて合成された光をスクリーン上に拡大投写する。なお、投写レンズ5については、後で詳細に説明する。
電源装置4は、詳細な説明は省略するが、電源ブロックおよび光源装置31を駆動する光源駆動ブロックを備え、制御部および光源311等の電子部品に電力を供給する。
〔投写レンズの構成〕
ここで、投写レンズ5について、詳細に説明する。
図2は、投写レンズ5の断面図であり、一部のレンズを省略した図である。図3は、液晶ライトバルブ351から投写レンズ5に至る光路を説明するための模式図であり、上方から見た図である。なお、図3は、光路を認識し易いように、3つの液晶ライトバルブ351のうち、液晶ライトバルブ351Gのみを示す図である。
投写レンズ5は、図2、図3に示すように、複数のレンズに加え、絞り部材51、案内筒52、図示しないカム筒、保持部材53、ズームリング54、操作部としてのフォーカスリング55、および遮光部材56を備えている。
詳細な説明は省略するが、複数のレンズは、図3に示すように、最も光路後段側に位置する射出側レンズ57を有して光軸5cに沿って配置されており、投写される画像がズーム調整、およびフォーカス調整可能に構成されている。
絞り部材51は、図3に示すように、中央部に開口部が設けられており、複数のレンズの間に配置される。そして、絞り部材51は、クロスダイクロイックプリズム352から射出され、絞り部材51の光路前段側に配置された複数のレンズを透過した光の光量を調整する。
案内筒52は、円筒状に形成され、内部に複数のレンズおよび絞り部材51が収納される。また、案内筒52には、図2に示すように、光路後段側の内面にネジ溝521が形成されている。
図示しないカム筒は、円筒状に形成され、内側に案内筒52が嵌挿される。そして、カム筒が案内筒52に対して回転されると、ズーム調整に寄与するレンズは、光軸5cに沿って移動する。
保持部材53は、図2に示すように、案内筒52の光路後段側に配置される。保持部材53は、円筒状に形成されており、光路後段側の内面で射出側レンズ57を保持する。保持部材53は、光路前段側の外周面にネジ溝(図示省略)が形成されており、案内筒52のネジ溝521に螺合されて案内筒52に回転可能に取り付けられている。そして、保持部材53が回転されると、射出側レンズ57が光軸5cに沿って移動する。
ズームリング54は、外側に向かって突出する把持部541を有し、カム筒の外面にネジ固定される。投写レンズ5は、この把持部541が把持されて回転されることによって、カム筒が回転し、ズーム調整に寄与するレンズが移動して投写される画像のズームが調整される。
フォーカスリング55は、外側に向かって突出する把持部551を有し、保持部材53の外周を覆うように円筒状に形成されている。そして、フォーカスリング55は、ネジ等によって保持部材53に着脱可能に取り付けられる。投写レンズ5は、この把持部551が把持されて回転されることによって、保持部材53に保持されている射出側レンズ57が移動し、投写される画像の焦点が調整される。フォーカスリング55は、取付部に相当する。
また、投写レンズ5は、プロジェクター1が机上等に設置された姿勢において上方にあおり投写するように構成されている。
遮光部材56は、射出側レンズ57の光路後段側に配置され、変調光の一部を遮光するように形成されている。遮光部材56は、光を遮光する板材で、中央部に変調光が通過する開口部561を有して形成されている。そして、遮光部材56は、図3に示すように、光軸5cに直交するように配置される。本実施形態の遮光部材56は、耐熱性の高い、黒色の合成樹脂製の材料が採用されている。なお、遮光部材56は、合成樹脂に限らず、金属で形成してもよい。
遮光部材56は、射出側レンズ57を透過した変調光のうち、光軸5cから離れた位置の変調光を遮光するように形成されている。
図4は、光軸5c方向から見た遮光部材56の模式図である。
遮光部材56は、図4に示すように、外形および開口部561が平面視において同心の円形に形成され、この円形の中心が光軸5cと略一致するように配置される。つまり、開口部561は、平面視において光軸5cを中心とする円形に形成されることとなる。
遮光部材56は、図2に示すように、外形がフォーカスリング55の内部に収納可能な大きさに形成されている。そして、遮光部材56は、図2に示すように、保持部材53とフォーカスリング55とに挟持されて固定される。また、遮光部材56は、フォーカスリング55が保持部材53から取り外されることによって、容易に交換できるように固定される。なお、図2では、遮光部材56を認識し易くするために、遮光部材56を保持部材53およびフォーカスリング55と離間して図示している。
開口部561の内径56Aは、変調光の一部を遮光し、他の変調光を通過させる大きさに形成されている。具体的に、遮光部材56は、図3に示すように、液晶ライトバルブ351の変調領域351Aからの多くの変調光を通過させ、上下方向における一方の両角部からの変調光の一部を遮光する(図3においては、両角部のうち、一方の角部からの光路を点線で示す)。つまり、開口部561の内径56Aは、光軸5cを中心として、光軸5cから、射出側レンズ57を透過する変調光の最も遠い位置までを半径とする光束領域径57Aより小さく形成されている。
遮光部材56が変調光の一部を遮光する領域について、さらに、図4を用いて説明する。
遮光部材56が配置される面内、つまり光軸5cに直交する面内において、変調光が照射される照射領域6は、図4に示すように、液晶ライトバルブ351の変調領域351Aに対応する略矩形状に形成される。また、照射領域6は、光軸5cに対して変調領域351Aが180°回転された位置に対応する位置に形成される。照射領域6は、前述したように、投写レンズ5が上方にあおり投写するように構成されているので、光軸5cに対して上側にシフトした位置に形成される。
そして、遮光部材56は、前述したように、内径56Aが光束領域径57Aより小さく形成されていることから、図4に示すように、照射領域6の上側の両角部に重なる領域(遮光領域7)を有する。また、遮光領域7は、あおり投写される側と同一側の両角部に形成される。そして、遮光部材56は、この遮光領域7にて変調光の一部を遮光することとなる。つまり、開口部561の縁部は、遮光領域7の内側の縁部を形成し、遮光部材56は、射出側レンズ57の外縁部の近傍を透過した変調光を遮光することとなる。
また、遮光領域7にて変調光の一部が遮光されるため、投写される画像は、この遮光領域7に対応する部分の照度が低下することとなるが、射出側レンズ57の外縁部の近傍からの変調光が射出されないので、フレアの発生が抑制される。
図5は、開口部561の内径56Aの大きさと、照度の低下およびフレアとの関係を示すグラフである。具体的に、図5は、横軸に内径56Aの大きさを示し、縦軸に照度低下の割合、およびフレアの量を示している。ここで、照度低下の割合とは、投写された画像の上側の両角部に注目し、遮光部材が配置されない場合に対して、遮光部材が配置された場合の照度の低下率をいう。具体的に、図5の照度低下の割合は、スクリーンに投写された所定の画像を縦横に5×5に分割し、上側の両角部のそれぞれ1つのエリアの中央部の照度の低下率のデータである。
図5に示すように、内径56Aが光束領域径57Aより小さくなるに従って、照度低下の割合が上昇し、フレアの量は、小さくなる。本実施形態の遮光部材56は、照度低下の割合が略1.5%以下で、フレアの量が略15μm以下となるように内径56Aが設定されている。
保持部材53とフォーカスリング55とに挟持された遮光部材56は、フォーカスが調整される際に、フォーカスリング55の回転に伴って回転する。遮光部材56は、開口部561が円形に形成され、前述したように、開口部561の中心が光軸5cと略一致するように配置されるので、回転された際にも、遮光領域7が維持される。
また、本実施形態では、異なる解像度の投写を行なう複数の機種のプロジェクター1に対応して開口部561が異なる複数の遮光部材56が準備されている。具体的に、遮光部材56は、解像度がWXGA(1280画素×800画素)の投写を行なうプロジェクター1用、および解像度がXGA(1024画素×768画素)の投写を行なうプロジェクター1用にそれぞれ対応する開口部561の遮光部材56が準備されている。そして、投写レンズ5には、それぞれのプロジェクター1に対応する遮光部材56が組み込まれる。
このように、遮光部材56は、プロジェクター1に対応して投写レンズ5に組み込まれ、射出側レンズ57の外縁部の近傍を透過した変調光を遮光する。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)遮光部材56は、射出側レンズ57の外縁部の近傍を透過した変調光を遮光するので、フレアを発生させる要因になる光を遮光することとなる。これによって、遮光部材56の光路前段側に配置される射出側レンズ57等のレンズの外形サイズを大きくすること無く、投写される画像のフレアを抑制することが可能となる。また、遮光部材56は、絞り部材51の光路後段側に配置されるので、絞り部材51の光路前段側に配置される場合に比べ、照度の低下を抑制することが可能となる。よって、投写レンズ5の小型化や軽量化、ひいてはプロジェクター1の小型化や軽量化を図りつつ、投写される画像の画質を高めることが可能となる。
(2)遮光部材56は、射出側レンズ57の光路後段側に配置されている。これによって、射出側レンズ57の光路前段側に配置する構成に比べ、遮光部材56を容易に投写レンズ5に配置することが可能となる。すなわち、投写レンズ5内の複数のレンズ間に、遮光部材56を配置する構成を設ける必要がないので、各レンズを効率よく配置してズーム機能やフォーカス機能等の光学性能を確保しつつ、容易に遮光部材56を投写レンズ5に備える構成が可能となる。
(3)遮光部材56は、保持部材53とフォーカスリング55とに挟持されているので、フォーカスリング55を保持部材53から取り外すことによって、遮光部材56を容易に交換することができる。これによって、サイズやアスペクト比が異なる液晶ライトバルブ351に対応する開口部561を有する遮光部材56に交換することが可能となる。よって、開口部561のサイズや形状が異なる複数の遮光部材56を用意し、遮光部材56以外の他の構成部品を共通とする投写レンズ5で、解像度やアスペクト比が異なる投写を行なう複数種類のプロジェクター1に対応することが可能となる。
(4)遮光領域7の縁部(開口部561の縁部)は、光軸5cを中心とする円弧で形成されているので、遮光部材56が回転された際にも、遮光領域7が維持される。よって、プロジェクター1は、フォーカスが調整された際にも、投写される画像のフレアが抑制される。
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態の遮光部材56は、開口部561が平面視円形に形成されているが、フォーカスリング55が回転される範囲内において、遮光領域7の大きさが変更なく維持されるように部分的に円弧状に形成してもよい。また、円弧状に限らず、円弧状に近似する曲線や直線で形成してもよい。
前記実施形態では、遮光部材56は、射出側レンズ57の光路後段側に配置されているが、絞り部材51の光路後段側に配置されていれば他のレンズ間に配置してもよい。
前記実施形態では、遮光部材56は、解像度がWXGA、XGAの投写をそれぞれ行なうプロジェクター1用に備えられているが、他の解像度や、変調領域351Aの大きさが異なるプロジェクター1用にも対応するように形成してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブ351を用いているが、反射型液晶ライトバルブを利用したものであってもよい。
光源311は放電型のランプに限らず、その他の方式のランプや発光ダイオード等の固体光源で構成してもよい。
1…プロジェクター、3…光学ユニット、5…投写レンズ、5c…光軸、6…照射領域、7…遮光領域、31…光源装置、35…電気光学装置、51…絞り部材、53…保持部材、55…フォーカスリング、56…遮光部材、56A…内径、57…射出側レンズ、57A…光束領域径、311…光源、351A…変調領域、351,351R,351G,351B…液晶ライトバルブ、561…開口部。

Claims (4)

  1. 光源から射出された光束を変調する光変調装置、および前記光変調装置にて変調された変調光を投写する投写レンズを備えたプロジェクターであって、
    前記投写レンズは、
    光量を調整する絞り部材と、
    前記絞り部材の光路後段側に配置され、前記変調光の一部を遮光する遮光部材と、
    を備え、
    前記遮光部材は、前記投写レンズの光軸に直交する面内における前記変調光が照射される照射領域において、
    前記変調光が通過する開口部と、
    前記照射領域の角部に重なる前記変調光を遮光する遮光領域と、
    を有していることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記遮光部材は、前記投写レンズ内のレンズのうち、最も光路後段側に位置する射出側レンズの光路後段側に配置されていることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記射出側レンズを保持する保持部材と、
    前記保持部材とで前記遮光部材を挟持し、前記保持部材に取り付けられる取付部と、
    を備えていることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項3に記載のプロジェクターであって、
    前記取付部は、回転されることによって前記射出側レンズを移動させる操作部であり、
    前記開口部は、前記光軸を中心とする円弧を有して形成され、前記円弧は、前記遮光領域の縁部を形成することを特徴とするプロジェクター。
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JPWO2016121033A1 (ja) * 2015-01-28 2017-07-20 日立マクセル株式会社 フレアカット部材、レンズ装置、及び光学装置
JP2021184103A (ja) * 2017-09-26 2021-12-02 カシオ計算機株式会社 レンズユニット及び投影装置

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