JP2012130573A - ホワイトバランス調整システムおよび内視鏡プロセッサ - Google Patents

ホワイトバランス調整システムおよび内視鏡プロセッサ Download PDF

Info

Publication number
JP2012130573A
JP2012130573A JP2010286389A JP2010286389A JP2012130573A JP 2012130573 A JP2012130573 A JP 2012130573A JP 2010286389 A JP2010286389 A JP 2010286389A JP 2010286389 A JP2010286389 A JP 2010286389A JP 2012130573 A JP2012130573 A JP 2012130573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
white balance
value
balance adjustment
initial
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010286389A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriko Ota
紀子 太田
Tadaaki Suda
忠明 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2010286389A priority Critical patent/JP2012130573A/ja
Publication of JP2012130573A publication Critical patent/JP2012130573A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】適切なホワイトバランス調整係数を算出する。
【解決手段】内視鏡プロセッサ20は光源システム21、メモリ23、システムコントローラ24、および演算回路27を有する。第1、第2のホワイトバランス初期化処理の実行時にシステムコントローラ24は光源システム21に自動調光機能を実行させる。光源システム21は自動調光機能の実行時の絞りの回転角を検知する。システムコントローラ24は第1、第2のホワイトバランス初期化処理の実行時の回転角を初期位置情報および検査位置情報として認識する。メモリ23は初期位置情報を格納する。システムコントローラ24は第2のホワイトバランス初期化処理時に初期位置情報と検査位置情報とに基づき判別値を算出する。システムコントローラ24は判別値が閾値未満である場合に、演算回路27にR、Bゲインを算出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子内視鏡により撮像された画像のホワイトバランス調整処理に用いるホワイトバランス調整係数を適切に算出させるホワイトバランス調整システムに関する。
光が照射されない体内を観察するために、電子内視鏡を有する内視鏡ユニットが用いられている。内視鏡ユニットでは、挿入管が体内に挿入され、照明された体内の生体組織などが撮像され、撮像された被写体像がモニタで観察可能である。
被写体像はカラー撮像素子によって撮像され、電気信号である画像信号が生成される。カラー撮像素子では受光する光の帯域によって受光感度が異なるため、被写体の実際の色と異なる色で被写体がモニタに表示される。モニタに表示される被写体の色を実際の被写体の色に近付けるために、ホワイトバランス調整処理が画像信号に対して施すことが知られている(特許文献1参照)。
ホワイトバランス調整処理は、予め算出されたホワイトバランス調整係数をR信号成分およびB信号成分などの特定の色信号成分に対して乗じることにより実行される。適切なホワイトバランス調整処理を実行するためには、適切なホワイトバランス調整係数を算出することが必要である。
白色の被写体の撮像により生成された画像信号に相当する画像が白色となるように、ホワイトバランス調整係数が算出される。それゆえ、適切なホワイトバランス調整係数を算出するためには、適切な白色の被写体を撮像する必要がある。
適切な白色の被写体の撮像のために、専用のホワイトバランス調整筒が用いられている。ホワイトバランス調整筒は挿入管の先端に装着可能で、内面が白色に色付けられている。このようなホワイトバランス調整筒を装着した状態で、白色に色づけられたキャップ内面を撮影することにより適切なホワイトバランス調整係数を算出することが可能である。
しかし、白色の紙やガーゼなどの白色の被写体が専用の調整キャップの代わりに用いられることがある。しかし、紙やガーゼなどはホワイトバランス調整係数の算出に適した色温度と異なることや、全面が白色でないことが一般的である。このような代用の被写体の撮像により得られた画像信号では適切なホワイトバランス調整係数の算出が困難であった。
特開2005−27872号公報
したがって、本発明では、専用のホワイトバランス調整筒を用いるときにホワイトバランス調整係数の算出を行うホワイトバランス調整システムの提供を目的とする。
本発明のホワイトバランス調整システムは、電子内視鏡の挿入管の先端に設けられる撮像素子が生成する画像信号に相当する画像のホワイトバランスの調整に用いるホワイトバランス調整係数を算出するホワイトバランス調整システムであって、挿入管に設けられるライトガイドに照明光を供給する光源と、画像信号の輝度信号成分に相当する輝度値を設定される値に実質的に一致させる自動調光を実行する調光部と、輝度値を設定される値に一致させるときのライトガイドに供給される照明光の光量に応じて変わる調整変数を検知する検知部と、ホワイトバランス調整係数の初期算出を実行するか否かを判別する第1判別部と、ホワイトバランス調整係数の初期算出時に自動調光を実行させ検知部に調整変数を初期調整値として検知させる第1制御部と、初期調整値を記憶する初期値メモリと、ホワイトバランス調整係数の検査算出を実行する操作を検知する検査スイッチと、検査スイッチにより検査算出を実行する操作入力が検知されたときに自動調光を実行させ検知部に調整変数を検査調整値として検知させる第2制御部と、初期値メモリに格納された初期調整値と検査調整値との差分が閾値未満である場合にホワイトバランス調整係数の検査算出を実行する算出部とを備えることを特徴としている。
なお、調整変数は光源の出射光量を調整する絞りの開口量に応じて変わることが好ましい。
さらには、調整変数は絞りの絞り角または絞り値であることが好ましい。
また、電子内視鏡との接続時に電子内視鏡の識別情報を電子内視鏡から取得して格納する識別メモリを備え、第1判別部は電子内視鏡から取得した識別情報が識別メモリに格納された識別情報と不一致である場合にホワイトバランス調整係数の第1次算出を実行すると判別することが好ましい。
または、ホワイトバランス調整係数の初期算出を実行する初期化スイッチを備え、第1判別部は初期化スイッチにより初期算出を実行する操作入力が検知されるときにホワイトバランス調整係数の初期算出を実行すると判別することが好ましい。
また、初期調整値と検査調整値との差分が閾値を超える場合に警告を発する警告部を備えることが好ましい。
本発明の内視鏡プロセッサは、電子内視鏡の挿入管の先端に設けられる撮像素子が生成する画像信号を受信する受信部と、挿入管に設けられるライトガイドに照明光を供給する光源と、画像信号の輝度信号成分に相当する輝度値を設定される値に実質的に一致させる自動調光を実行する調光部と、輝度値を設定される値に一致させるときのライトガイドに供給される照明光の光量に応じて変わる調整変数を検知する検知部と、画像信号に相当する画像のホワイトバランスの調整に用いるホワイトバランス調整係数の初期算出を実行するか否かを判別する第1判別部と、ホワイトバランス調整係数の初期算出時に自動調光を実行させ検知部に調整変数を初期調整値として検知させる第1制御部と、初期調整値を記憶する初期値メモリと、ホワイトバランス調整係数の検査算出を実行する操作を検知する検査スイッチと、検査スイッチにより検査算出を実行する操作入力が検知されたときに自動調光を実行させ検知部に調整変数を検査調整値として検知させる第2制御部と、初期値メモリに格納された初期調整値と検査調整値との差分が閾値未満である場合にホワイトバランス調整係数の検査算出を実行する算出部とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、専用のホワイトバランス調整具を用いてホワイトバランス調整係数の初期算出を行えば、専用のホワイトバランス調整具を用いたときにホワイトバランス調整係数の検査算出を行うことが可能である。したがって、検査算出時に専用のホワイトバランス調整具を用いていない場合に算出を停止することが可能である。
本発明の一実施形態を適用したホワイトバランス調整システムを有する内視鏡プロセッサを含む内視鏡ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。 光源システムの内部構成を概略的に示すブロック図である。 システムコントローラおよび演算回路により実行される第1のホワイトバランス初期化処理を示すフローチャートである。 システムコントローラおよび演算回路により実行される第2のホワイトバランス初期化処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を適用したホワイトバランス調整システムを有する内視鏡プロセッサによって構成される内視鏡ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。
内視鏡ユニット10は、内視鏡プロセッサ20、電子内視鏡30、およびモニタ11によって構成される。内視鏡プロセッサ20は、電子内視鏡30、およびモニタ11に接続される。
内視鏡プロセッサ20から被写体を照明するための照明光が電子内視鏡30に供給される。照明光を照射された被写体が電子内視鏡30により撮像される。電子内視鏡30の撮像により生成する画像信号が内視鏡プロセッサ20に送られる。
内視鏡プロセッサ20では、電子内視鏡30から得られた画像信号に対して所定の信号処理が施される。所定の信号処理を施した画像信号はモニタ11に送信され、送信された画像信号に相当する画像がモニタ11に表示される。
次に、電子内視鏡30の構成について説明する。電子内視鏡30には、ライトガイド31および撮像素子32などが設けられる。
ライトガイド31は、内視鏡プロセッサ20と接続されるコネクタ33から挿入管34の先端まで延設される。内視鏡プロセッサ20から供給される照明光がライトガイド31の入射端に入射される。入射端に入射した照明光は出射端まで伝達される。出射端に伝達された照明光が、挿入管34の先端方向の被写体に照射される。
照明光が照射された被写体の反射光による光学像が、挿入管34の先端に設けられた撮像素子32の受光面に到達する。撮像素子32は、一定の周期、例えば、1/60秒毎に1フレームの画像信号(カラー画像信号)を生成するように制御される。なお、撮像素子32の受光面にはRGBカラーフィルタによって覆われており、画像信号はR信号成分、G信号成分、およびB信号成分によって構成される。
次に、内視鏡プロセッサ20の構成について説明する。内視鏡プロセッサ20には光源システム、第1、第2の映像信号処理回路22a、22b、メモリ23、システムコントローラ24、タイミングコントローラ25、入力部26、および演算回路27などが設けられる。
光源システム21からは照明光が出射される。電子内視鏡30を内視鏡プロセッサ20に接続すると、光源システム21はライトガイド31と光学的に接続される。光源システム21が出射する照明光はライトガイド31の入射端に入射される。
図2に示すように、光源システム21は、ランプ21a、絞り21b、集光レンズ21c、モータ21d、絞り駆動回路21e、および位置センサ21fによって構成される。光源システム21をライトガイド31と光学的に接続させた状態において、ランプ21aとライトガイド31の入射端の間に、絞り21b、集光レンズ21cが設けられる。
絞り21bは軸を中心に回動可能に支持される。絞り21bを回動させることにより、ランプ21aの光路の開口率を調整可能である。開口率の調整によりライトガイド31に到達する照明光の光量が調整される。絞り21bの開口を通過した照明光は集光レンズ21cによってライトガイド31の入射端に集光される。
絞り21bはモータ21dの駆動によって回動する。モータ21dは絞り駆動回路21eに電気的に接続される。絞り21bの回転角(調整変数)は絞り駆動回路21eによって制御される。
内視鏡プロセッサ20には、自動調光機能と手動調光機能が設けられる。自動調光機能を実行すると、第1の映像信号処理回路22aから伝達される画像の輝度が所定の設定値に合致するように絞り駆動回路21eにより絞り21aの回転角が制御される。また、手動調光機能が実行されると、使用者による入力部26への明度調整により絞り21bの開口率が直接調整される。
位置センサ21fによって絞り21bの回転角が検出される。検出された回転角はシステムコントロータ24に伝達される。後述するように、検出された回転角はホワイトバランス初期化処理におけるホワイトバランス調整係数の算出の可否の判別に用いられる。
絞り21bにより光量の調整された照明光が前述のように、ライトガイド31の入射端に入射される。また、前述のようにライトガイド31により伝達された照明光が被写体に照射され、その反射光による被写体像に対応する画像信号が撮像素子32により生成される。
電子内視鏡30を内視鏡プロセッサ20に接続すると、撮像素子32は第1の映像信号処理回路22aに電気的に接続される(図1参照)。撮像素子32が生成し送信した画像信号は第1の映像信号処理回路22aに受信される。
また、電子内視鏡30を内視鏡プロセッサ20に接続すると、電子内視鏡30に設けられるROM(図示せず)がシステムコントローラ24に電気的に接続される。ROMに格納された電子内視鏡30の識別情報などがシステムコントローラ24に送信される。
第1の映像信号処理回路22aでは、ホワイトバランス調整処理や色補間処理などの所定の信号処理が施される。また、第1の映像信号処理回路22aでは画像信号に基づいて、輝度の平均値が算出される。輝度の平均値は前述のように、絞り駆動回路21eに伝達される。
第1の映像信号処理回路22aはメモリ23に接続される。所定の信号処理が施された画像信号はメモリ23に格納される。なお、ホワイトバランス調整処理について、簡単に説明する。
前述のように、画像信号は、赤色光、緑色光、および青色光の受光量に応じたR画素信号成分、G画素信号成分、およびB画素信号成分によって構成される。ホワイトバランス調整処理では、R画素信号成分およびB画素信号成分にそれぞれ、RゲインおよびBゲインがホワイトバランス調整係数として乗じられる。
後述するように、RゲインおよびBゲインはホワイトバランス初期化時に算出される。算出されたRゲインおよびBゲインはメモリ23に格納される。被写体の観察時に、RゲインおよびBゲインは第1の映像信号処理回路22aに伝達され、ホワイトバランス調整処理に用いられる。
メモリ23は第2の映像信号処理回路22bおよび演算回路27に接続される。通常の画像観察時には、メモリ23に格納された画像信号は第2の映像信号処理回路22bに送信される。後述するホワイトバランス調整係数の初期化時には、メモリ23に格納された画像信号は演算回路27に送信される。
第2の映像信号処理回路22bでは、受信した画像信号に対して、所定の信号処理が施される。所定の信号処理が施された画像信号が、映像信号としてモニタ11に送信される。前述のように、1/60秒毎に画像信号は生成され、モニタ11に送信される。モニタ11に表示する画像を1/60秒毎に切替えることにより、モニタ11にはリアルタイムの動画像が表示される。
後述するように、演算回路27では、ホワイトバランス調整係数の算出が行われる。算出されたホワイトバランス調整係数は、メモリ23に格納される。
第1、第2の映像信号処理回路22a、22b、およびメモリ23は、バス28を介してシステムコントローラ24およびタイミングコントローラ25に接続される。システムコントローラ24により、第1、第2の映像信号処理回路22a、22b、およびメモリ23の動作が制御される。また、タイミングコントローラ25により、第1、第2の映像信号処理回路22a、22b、およびメモリ23の動作の時期が制御される。
また、バス28は入力部26にも接続される。入力部26には使用者による様々な入力操作が可能で、入力操作に応じてシステムコントローラ24は各部位を制御する。
次に、ホワイトバランス調整係数の初期化時に実行されるホワイトバランス調整係数の算出について、以下に説明する。ホワイトバランス初期化は、接続される電子内視鏡30が新規の電子内視鏡である場合およびホワイトバランス初期化の入力操作が入力部26に行われたときに実行される。
前述のように、電子内視鏡30と内視鏡プロセッサ20とを接続すると、電子内視鏡30の識別情報がシステムコントローラ24に伝達される。システムコントローラ24では、メモリ23にすでに格納されている識別情報と、受信した識別情報が一致するか否かが判別される。なお、判別結果によらず、受信した識別情報はメモリ23に格納される。
受信した識別情報と一致する識別情報がメモリ23に格納されていない場合には、新規の電子内視鏡30が接続されたと判別され、第1のホワイトバランス初期化が実行される。
第1のホワイトバランス初期化が実行されると、システムコントローラ24は絞り駆動回路21eに自動調光機能を実行させる。自動調光機能の実行により絞り21bの回転が実質的に停止したときに、システムコントローラ24は位置センサ21fから絞り21bの回転角を受信し、初期位置情報(初期調整値)としてメモリ23に格納する。
また、演算回路27では、R、G、B信号成分の信号強度の平均値が算出される。G信号成分の平均値をR信号成分の平均値で除すことにより、Rゲインが算出される。同様に、G信号成分の平均値をB信号成分の平均値で除すことにより、Bゲインが算出される(初期算出)。算出されたR、Bゲインがメモリ23に格納される。
輝度範囲および色差範囲と、R、Bゲインとのメモリ23への格納を終了すると、第1のホワイトバランス初期化を終了する。
入力部26にホワイトバランス初期化の入力操作が行われると、第2のホワイトバランス初期化が実行される。
第2のホワイトバランス初期化においても、システムコントローラ24は絞り駆動回路21eに自動調光機能を実行させる。自動調光機能の実行により絞り21bの回転が実質的に停止したときに、システムコントローラ24は位置センサ21fから絞り21bの回転角を、検査位置情報(検査調整値)として受信する。また、システムコントローラ24は初期位置情報をメモリ23から読出す。
システムコントローラ24によって、検査位置情報と初期位置情報との差分、すなわち回転角の変化量の絶対値が判別値として算出される。また、システムコントローラ24によって、判別値が閾値を超えるか否かが判別される。なお、閾値は内視鏡プロセッサ20に設けられるROM(図示せず)に記憶され、必要に応じてシステムコントローラ24に読出される。
判別値が閾値を超える場合には、演算回路27はR、Bゲインの算出を行うこと無く、第2のホワイトバランス初期化を終了する。R、Bゲインの算出をせずにホワイトバランス初期化を終了した場合には、演算回路27から第2の映像信号処理回路22bに初期化中止が伝達される。
第2の映像信号処理回路22bでは、警告メッセージに相当する画像信号が内視鏡プロセッサ20のROM(図示せず)から読出される。第2の映像信号処理回路22bから警告メッセージの画像信号がモニタ11に送信されることにより、モニタ11には“正規のホワイトバランス調整具を使用して下さい。”などの警告メッセージが表示される。
一方、判別値が閾値以下である場合には、第1のホワイトバランス初期化と同様に、R、Bゲインが算出される。新たに算出したR、Bゲインによってメモリ23にすでに格納されているR、Bゲインが更新される。したがって、以後のホワイトバランス調整においては新たに算出されたR、Bゲインが用いられる。メモリ23に格納されるR、Bゲインを更新すると、第2のホワイトバランス初期化を終了する。
次に、システムコントローラ24および演算回路27において実行される第1のホワイトバランス初期化処理について図3のフローチャートを用いて説明する。第1のホワイトバランス調整処理は、電子内視鏡30を内視鏡プロセッサ20に接続した状態で、内視鏡プロセッサ20の電源をONにするときに開始する。
ステップS100では、システムコントローラ24は電子内視鏡30のROMから電子内視鏡30の識別情報を受信する。識別情報を読出すと、ステップS101に進む。
ステップS101では、システムコントローラ24はROMに格納されたすべての識別情報を読出し、ステップS100で受信した識別情報と一致する識別情報があるか否かを判別することにより、電子内視鏡30が新規に接続された電子内視鏡30であるか否かを判別する。
ステップS100で受信した識別情報に一致する識別情報がROMに格納されていない場合、すなわち新規な電子内視鏡30である場合には、ステップS102に進む。一方、ステップS100で受信した識別情報と一致する識別情報がROMに格納されていた場合、すなわち新規な電子内視鏡30で無い場合には、ステップS102〜ステップS106をスキップして、ステップS107に進む。
ステップS102では、システムコントローラ24は、1/60秒毎に1フィールドの画像信号を生成開始させる。また、生成された画像信号に所定の信号処理を施して、モニタ11に送信させ、モニタ11にリアルタイム動画像を表示させる。画像信号の生成開始後、ステップS103に進む。
ステップS103では、システムコントローラ24は絞り制御回路21eに自動調光機能を実行させる。自動調光機能を実行させると、ステップS104に進む。
ステップS104では、システムコントローラ24は測定用の撮影実行の入力があるか否かを判別する。撮影実行入力が検出されない場合にはステップS104に戻り、以後、撮影実行入力が検出されるまで待機状態となる。撮影実行入力が検出された場合には、ステップS105に進む。
ステップS105では、システムコントローラ24は位置センサ21fから回転角を受信する。システムコントローラ24は自動調光機能により定まった絞り21bの回転角を初期位置情報としてメモリ23に格納する。メモリ23への格納後、ステップS106に進む。
ステップS106では、演算回路27は測定用の撮影実行により生成された画像信号に基づいてR、Bゲインを算出する。算出したR、Bゲインをメモリ23に格納する。メモリ23への格納後、ステップS107に進む。
ステップS107では、システムコントローラ24はステップS100で受信した識別情報をメモリ23に格納する。メモリ23への識別情報の格納後、第1のホワイトバランス初期化処理を終了する。
次に、システムコントローラ24および演算回路27において実行される第2のホワイトバランス初期化処理について図4のフローチャートを用いて説明する。第2のホワイトバランス調整処理は、ホワイトバランス初期化の入力操作が入力部26に行われたときに開始する。
ステップS200では、システムコントローラ24は、1/60秒毎に1フィールドの画像信号を生成開始させる。また、生成された画像信号に所定の信号処理を施して、モニタ11に送信させ、モニタ11にリアルタイム動画像を表示させる。画像信号の生成開始後、ステップS201に進む。
ステップS201では、システムコントローラ24は絞り制御回路21eに自動調光機能を実行させる。自動調光機能を実行させると、ステップS202に進む。
ステップS202では、システムコントローラ24は測定用の撮影実行の入力があるか否かを判別する。撮影実行入力が検出されない場合にはステップS202に戻り、以後、撮影実行入力が検出されるまで待機状態となる。撮影実行入力が検出された場合には、ステップS203に進む。
ステップS203では、システムコントローラ24は位置センサ21fから回転角を検査位置情報として受信する。検査位置情報の受信後、ステップS204に進む。
ステップS204では、システムコントローラ24は第1のホワイトバランス初期設定時に検知された初期位置情報をメモリ23から読出す。初期値情報の読出し後、ステップS205に進む。
ステップS205では、システムコントローラ24は検査位置情報と初期位置情報の差分の絶対値を判別値として算出する。判別値の算出後、ステップS206に進む。
ステップS206では、システムコントローラ24は判別値が閾値を超えるか否かを判別する。判別値が閾値未満である場合には、ステップS207に進む。判別値が閾値以上である場合には、ステップS208に進む。
ステップS207では、演算回路27は測定用の撮影実行により生成された画像信号に基づいてR、Bゲインを算出する。算出したR、Bゲインによって、メモリ23に格納されているR、Bゲインを更新する。R、Bゲインの更新後、第2のホワイトバランス初期化処理を終了する。
一方、ステップS208では、演算回路27は第2の映像信号処理回路22bに初期化中止を伝達し、警告メッセージの画像信号をモニタ11に送信させる。警告メッセージの表示後、第2のホワイトバランス初期化処理を終了する。
以上のように、本実施形態のホワイトバランス調整システムによれば、専用のホワイトバランス調整具を用いて第1のホワイトバランス初期化処理を実行することにより、以後に使用者がホワイトバランス調整具以外の物を用いてホワイトバランス調整係数を算出することを防ぐことが可能である。
紙やガーゼなどの一般的な白色の物品と、専用のホワイトバランス調整具とは被写体像の明るさが異なることが一般的である。それゆえ、被写体像の明るさを一定に保つための絞り21bの回転角は両者で異なっていることが一般的である。
本実施形態では、第1のホワイトバランス初期設定において専用のホワイトバランス調整具を被写体として自動調光機能を実行したときの絞り21bの回転角と、第2のホワイトバランス初期設定において自動調光機能を実行したときの絞り21bの回転角とを比較し、その差分の絶対値が閾値を超える場合には紙やガーゼなどが用いられていると推定される。
紙やガーゼなどを用いていると推定される場合に、ホワイトバランス調整係数の算出が停止される。それゆえ、紙やガーゼなどを用いたホワイトバランス調整係数の算出が防がれる。
また、本実施形態によれば、第1、第2のホワイトバランス初期設定時に用いる被写体の明るさを検出するので、例えば光学系が汚れている場合状況なども検知することが可能である。すなわち、第2のホワイトバランス初期設定時に専用のホワイトバランス調整具を用いてもホワイトバランス調整係数の算出が実行されない場合には、ランプ21aやライトガイド31などの光学系が汚れていると、推定することが可能である。
なお、本実施形態において、ライトガイド31に供給する照明光の光量は絞り21bの回転角を変えることにより調整される構成であるが、他の手段により調整する構成であってもよい。例えば、LEDなどをランプ21として用いて、LEDからの照明光の発光量を直接制御する構成であってもよい。そのような構成の場合には、発光量を制御する信号値や発光量を第1、第2のホワイトバランス初期設定時に検出し、その差分を閾値と比較することにより、本実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、本実施形態において、絞り21bの回転角を検出する構成であるが、検出するのは回転角に限定されない。例えば、絞り値などを用いても良く、ランプ21aから出射される照明光の光量と共に変化するいかなる変数を検出して第2のホワイトバランス初期設定におけるホワイトバランス調整係数の算出の可否の判別に用いてもよい。
また、本実施形態において、第1のホワイトバランス初期化処理は新規な電子内視鏡30を内視鏡プロセッサ20に接続したときに自動的に実行される構成であるが、ランプ21aの交換時、内視鏡プロセッサ20および電子内視鏡30の修理後に自動的に実行される構成であってもよい。さらには、入力部26への手動入力により実行される構成であってもよい。
また、本実施形態において、ホワイトバランス調整具を装着せずに第2のホワイトバランス初期化処理を実行した場合に、警告メッセージが発せられる構成である。しかし、警告メッセージを発しなくても、ホワイトバランス調整具が装着されていない場合に、ホワイトバランス調整係数の算出を停止することが可能である。
また、本実施形態では、メッセージをモニタ11に表示することにより、ホワイトバランス調整具を用いていないことを警告する構成であるが、他の方法により警告する構成であってもよい。例えば、アラーム音を発せさせたり、内視鏡プロセッサ20に警告ランプを設け警告ランプを点灯させることにより、警告することも可能である。
また、本実施形態において、撮像素子32によりRGB画素信号成分が生成される構成だが、他の色信号成分が生成されてもよい。他の色信号成分が生成される場合には、R、Bゲインの代わりに生成される色信号成分に適したホワイトバランス調整係数がホワイトバランス初期化処理によって算出され、ホワイトバランス処理に用いられる。
10 内視鏡ユニット
20 内視鏡プロセッサ
21 光源システム
21a ランプ
21b 絞り
21e 絞り駆動回路
21f 位置センサ
22a、22b 第1、第2の映像信号処理回路
23 メモリ
24 システムコントローラ
26 入力部
27 演算回路
30 電子内視鏡
31 ライトガイド
32 撮像素子

Claims (7)

  1. 電子内視鏡の挿入管の先端に設けられる撮像素子が生成する画像信号に相当する画像のホワイトバランスの調整に用いるホワイトバランス調整係数を算出するホワイトバランス調整システムであって、
    前記挿入管に設けられるライトガイドに照明光を供給する光源と、
    前記画像信号の輝度信号成分に相当する輝度値を設定される値に実質的に一致させる自動調光を実行する調光部と、
    前記輝度値を設定される値に一致させるときの前記ライトガイドに供給される前記照明光の光量に応じて変わる調整変数を検知する検知部と、
    前記ホワイトバランス調整係数の初期算出を実行するか否かを判別する第1判別部と、
    前記ホワイトバランス調整係数の前記初期算出時に前記自動調光を実行させ、前記検知部に前記調整変数を初期調整値として検知させる第1制御部と、
    前記初期調整値を記憶する初期値メモリと、
    前記ホワイトバランス調整係数の検査算出を実行する操作を検知する検査スイッチと、
    前記検査スイッチにより前記検査算出を実行する操作入力が検知されたときに前記自動調光を実行させ、前記検知部に前記調整変数を検査調整値として検知させる第2制御部と、
    前記初期値メモリに格納された前記初期調整値と前記検査調整値との差分が閾値未満である場合に、前記ホワイトバランス調整係数の前記検査算出を実行する算出部とを備える
    ことを特徴とするホワイトバランス調整システム。
  2. 前記調整変数は、前記光源の出射光量を調整する絞りの開口量に応じて変わることを特徴とする請求項1に記載のホワイトバランス調整システム。
  3. 前記調整変数は、前記絞りの絞り角または絞り値であることを特徴とする請求項2に記載のホワイトバランス調整システム。
  4. 前記電子内視鏡との接続時に、前記電子内視鏡の識別情報を前記電子内視鏡から取得して格納する識別メモリを備え、
    前記第1判別部は、前記電子内視鏡から取得した前記識別情報が前記識別メモリに格納された前記識別情報と不一致である場合に、前記ホワイトバランス調整係数の前記第1次算出を実行すると判別する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のホワイトバランス調整システム。
  5. 前記ホワイトバランス調整係数の前記初期算出を実行する初期化スイッチを備え、
    前記第1判別部は、前記初期化スイッチにより前記初期算出を実行する操作入力が検知されるときに前記ホワイトバランス調整係数の前記初期算出を実行すると判別する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のホワイトバランス調整システム。
  6. 前記初期調整値と前記検査調整値との差分が閾値を超える場合に、警告を発する警告部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のホワイトバランス調整システム。
  7. 電子内視鏡の挿入管の先端に設けられる撮像素子が生成する画像信号を受信する受信部と、
    前記挿入管に設けられるライトガイドに照明光を供給する光源と、
    前記画像信号の輝度信号成分に相当する輝度値を設定される値に実質的に一致させる自動調光を実行する調光部と、
    前記輝度値を設定される値に一致させるときの前記ライトガイドに供給される前記照明光の光量に応じて変わる調整変数を検知する検知部と、
    前記画像信号に相当する画像のホワイトバランスの調整に用いるホワイトバランス調整係数の初期算出を実行するか否かを判別する第1判別部と、
    前記ホワイトバランス調整係数の前記初期算出時に前記自動調光を実行させ、前記検知部に前記調整変数を初期調整値として検知させる第1制御部と、
    前記初期調整値を記憶する初期値メモリと、
    前記ホワイトバランス調整係数の検査算出を実行する操作を検知する検査スイッチと、
    前記検査スイッチにより前記検査算出を実行する操作入力が検知されたときに前記自動調光を実行させ、前記検知部に前記調整変数を検査調整値として検知させる第2制御部と、
    前記初期値メモリに格納された前記初期調整値と前記検査調整値との差分が閾値未満である場合に、前記ホワイトバランス調整係数の前記検査算出を実行する算出部とを備える
    ことを特徴とする内視鏡プロセッサ。
JP2010286389A 2010-12-22 2010-12-22 ホワイトバランス調整システムおよび内視鏡プロセッサ Pending JP2012130573A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010286389A JP2012130573A (ja) 2010-12-22 2010-12-22 ホワイトバランス調整システムおよび内視鏡プロセッサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010286389A JP2012130573A (ja) 2010-12-22 2010-12-22 ホワイトバランス調整システムおよび内視鏡プロセッサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012130573A true JP2012130573A (ja) 2012-07-12

Family

ID=46646907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010286389A Pending JP2012130573A (ja) 2010-12-22 2010-12-22 ホワイトバランス調整システムおよび内視鏡プロセッサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012130573A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020032201A (ja) * 2013-03-15 2020-03-05 デピュイ・シンセス・プロダクツ・インコーポレイテッド 遠位キャップを使用するホワイトバランス及び固定パターンノイズのフレーム較正

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020032201A (ja) * 2013-03-15 2020-03-05 デピュイ・シンセス・プロダクツ・インコーポレイテッド 遠位キャップを使用するホワイトバランス及び固定パターンノイズのフレーム較正
US11950006B2 (en) 2013-03-15 2024-04-02 DePuy Synthes Products, Inc. White balance and fixed pattern noise frame calibration using distal cap

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4642159B2 (ja) 内視鏡装置
JP5789348B2 (ja) 光源装置
JP4895750B2 (ja) 内視鏡プロセッサ、自家蛍光画像表示プログラム、及び内視鏡システム
JP6581984B2 (ja) 内視鏡システム
JP5714875B2 (ja) 蛍光内視鏡装置
WO2003037173A1 (fr) Procede de reglage d'un systeme endoscopique
JP2006192009A (ja) 画像処理装置
JP2009201940A (ja) 内視鏡光源システム、内視鏡光源装置、内視鏡プロセッサ、および内視鏡ユニット
WO2010021160A1 (ja) 撮像システム及び内視鏡システム
JP6203452B1 (ja) 撮像システム
JP2007215907A (ja) 内視鏡プロセッサ、内視鏡システム、及びブラックバランス調整プログラム
US20210208383A1 (en) Light source control device, endoscope system, and light quantity control method
JP2005204958A (ja) 自家蛍光観察可能な電子内視鏡装置およびシステム
JP2006192058A (ja) 画像処理装置
JPH10286234A (ja) 内視鏡装置
JP2012085790A (ja) 内視鏡装置
JP2012130573A (ja) ホワイトバランス調整システムおよび内視鏡プロセッサ
JP2012143464A (ja) ホワイトバランス調整システムおよび内視鏡プロセッサ
JP4657003B2 (ja) 内視鏡プロセッサ
JP2002078670A (ja) 蛍光撮像装置
JP2012152314A (ja) ホワイトバランス調整システム、内視鏡プロセッサ、補正とバランス調整キャップ
JP5985916B2 (ja) 内視鏡装置
JP2010207493A (ja) 内視鏡調光システム
JP2009273684A (ja) 色むらを検出可能な内視鏡装置
JP2009253536A5 (ja)