JP2012130437A - ミスト発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遠心力を利用してミストを生成する時点で微細なミストを形成でき、したがって、微細なミストを効果的に生成し供給できるミスト発生装置を提供する。
【解決手段】本体ケース1の内部に、モーター3で回転駆動されるミスト生成体4と、ミスト生成用の液体を収容するタンク5と、ミスト生成体4で生成された微細ミストを本体ケース1の外へ送出する送風ファン6とを配置する。ミスト生成体4は、筒状のミストケース20と、ミストケース20に固定されるミスト生成シート21とで構成する。ミスト生成シート21は電鋳加工で形成し、その周囲壁に一群の微細なミスト穴33を形成する。ミスト発生装置を作動させた状態において、ミスト生成体4がモーター3で回転駆動されるときの遠心力で、ミスト生成体4の内面に沿って形成される液膜Wの水をミスト穴33から放出して、微細ミストを直接生成する。
【選択図】図1
【解決手段】本体ケース1の内部に、モーター3で回転駆動されるミスト生成体4と、ミスト生成用の液体を収容するタンク5と、ミスト生成体4で生成された微細ミストを本体ケース1の外へ送出する送風ファン6とを配置する。ミスト生成体4は、筒状のミストケース20と、ミストケース20に固定されるミスト生成シート21とで構成する。ミスト生成シート21は電鋳加工で形成し、その周囲壁に一群の微細なミスト穴33を形成する。ミスト発生装置を作動させた状態において、ミスト生成体4がモーター3で回転駆動されるときの遠心力で、ミスト生成体4の内面に沿って形成される液膜Wの水をミスト穴33から放出して、微細ミストを直接生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、水または化粧水などの液体を微細なミストにして送出するミスト発生装置に関する。ミスト発生装置は、肌を潤いのある状態にする加湿器として、あるいは喉や口腔を湿らせる吸入器として使用することができる。
本発明に係るミスト発生装置は、水を遠心力で跳ね飛ばしてミスト化するが、この種のミスト化構造は特許文献1に公知である。そこでは、下すぼまりテーパー状に形成した回転体の下端を水中に浸漬し、回転体をモーターで回転駆動することにより水の薄膜をテーパー面(回転体の内面)に形成し、テーパー面の上端縁において水膜を遠心力で跳ね飛ばしてミスト化している。回転体の周囲には12〜16メッシュの網体からなるスクリーンが配置してあり、回転体から放出された液滴状のミストをスクリーンに衝突させてさらに細分化している。なお、特許文献1の陰イオン発生装置は、ミストの供給を目的とするものではなく、陰イオンを生成するためと、空気に含まれる細菌や夾雑物を捕捉して清浄化するために水をミスト化しており、ミストが装置の外へ送出されることはない。
同様に、遠心力を利用してミストを生成することは、特許文献2にも開示されている。そこでは、一対の円板を0.5〜1.5mmの隙間を間にして上下に対向する状態で配置し、下側の円板の中央に吸上げパイプを固定している。吸上げパイプの下端は、水タンクに貯留した水に浸漬してあり、一対の円板を高速度で回転駆動することにより、吸上げパイプから吸上げた水を遠心力でミスト化している。特許文献2の負イオン空気発生装置は、特許文献1の陰イオン発生装置と同様に、陰イオンの生成と空気の清浄化をするために水をミスト化しており、ミストが装置の外へ送出されることはない。
微細なミストを生成する手法としては、遠心式のミスト化構造以外に、加圧した水をノズルから噴霧する噴霧式のミスト化構造がある。そこでは送液ポンプと噴霧ノズルを主な構成要素にしてミスト発生装置を構成できるので、全体構造を簡素化できる。また、噴霧ノズルから水を噴霧して微細なミストを生成するので、回転体を高速度で回転駆動する遠心式のミスト化構造に比べて、摩耗あるいは消耗する部分が殆どなく長期使用時の耐久性に優れている。
特許文献1の陰イオン発生装置によれば、下すぼまりテーパー状の回転体を回転駆動するだけで、遠心力で回転体のテーパー面に沿って水膜を形成し、さらに水膜を周囲に跳ね飛ばしてミスト化でき、ミスト化構造を簡素化できる。しかし、回転体の周囲に配置したスクリーンに液滴状のミストを衝突させてミスト径を小さくするので、ミスト径を小さくすることに限界がある。
具体的には、16メッシュのスクリーンを使用したとしても、網目の開口寸法が1.58mm強となる。そのため、例えば肌に潤いを与えるのにはミスト径が大きすぎて、肌面が濡れてしまう。また、外部からの刺激に敏感な喉を湿らせる場合には、刺激が強すぎて咳を誘発するなど逆効果となる。特許文献2の負イオン空気発生装置においても、同様の問題点がある。回転体の周囲に配置したスクリーンの網目を小さくすると、ある程度はミスト径を小さくできるが、網目を小さくすればするほど、ミストの生成量が減少するのを避けられない。遠心力で跳ね飛ばされた液滴径が大きいため、液滴状のミストの大半がスクリーンに衝突してタンク側へ流下するからである。
その点、噴霧式のミスト化構造は、噴霧ノズルのノズル部の設定、および噴霧ノズルに送給される水の圧力などを好適化することで、微細なミストを連続して生成できる。ミスト発生装置の全体構造を簡素化できる利点もある。しかし、ミスト径が微細になるほど噴霧ノズルが目詰まりを生じやすいため、使用する水への異物混入状態に注意を払う必要がある。さらに、目詰まりした異物をユーザー自身で除去する必要があるなど、取り扱いが煩雑になるのを避けられない。因みに、異物が目詰まりした状態を放置すると、水の一部がノズルから滴下するなど噴霧不良に陥り、微細なミストを生成できなくなる。
本発明の目的は、遠心力を利用してミストを生成する時点で微細なミストを形成でき、したがって、微細なミストを効果的に生成し供給できるミスト発生装置を提供することにある。
本発明の目的は、ミスト生成体の一部で目詰まりが生じていたとしても、支障なく微細なミストを生成でき、噴霧式のミスト発生装置に比べて取扱いが容易で、さらにメンテナンスの手間を大幅に軽減できるミスト発生装置を提供することにある。
本発明の目的は、ミスト生成体の一部で目詰まりが生じていたとしても、支障なく微細なミストを生成でき、噴霧式のミスト発生装置に比べて取扱いが容易で、さらにメンテナンスの手間を大幅に軽減できるミスト発生装置を提供することにある。
本発明に係るミスト発生装置には、本体ケース1の内部に、モーター3で回転駆動されるミスト生成体4と、ミスト生成用の液体を収容するタンク5とが配置されている。図1に示すように、ミスト生成体4は容器状に構成されて、その周囲壁に一群の微細なミスト穴33が形成してある。ミスト発生装置を作動させた状態においては、ミスト生成体4がモーター3で回転駆動されるときの遠心力で、ミスト生成体4の内面に沿って形成される液膜Wの液体をミスト穴33から放出して、液体を放出した時点で微細ミストを生成することを特徴とする。
ミスト生成体4は、回転中心軸方向に長い筒体で形成し、筒壁に沿って一群の微細なミスト穴33を形成する。
ミスト発生装置は、タンク5に収容した液体をミスト生成体4の内底28に送給する液体送給具46を備えている。ミスト生成体4の内面に沿って形成される液膜Wの液体を、ミスト生成体4の内底28から離れた位置に設けたミスト穴33から放出する。
一群のミスト穴33をミスト生成体4の回転中心軸方向の中央部から、ミスト生成体4の端部の側にわたって形成する(図1参照)。
図4に示すように、隣接するミスト穴33の隣接距離Lを、ミスト穴33の開口寸法dと同じか、これより大きく設定する。
図14に示すように、ミスト穴33の開口寸法dを、ミスト生成体4の内底28の側で小さく、ミスト生成体の内底28から遠ざかるのに伴い徐々に大きく設定する。
ミスト生成体4の端部側の筒壁の内面にダム壁22を張り出す。液膜Wをダム壁22でせき止めて液膜Wの形成限界を規定する。
ミスト生成体4は、筒状のミストケース20と、ミストケース20に固定される金属製のミスト生成シート21とで構成する。ミスト生成シート21に開口した一群のミスト穴33を、ミストケース20に形成した放出窓26に臨ませる。
ミスト生成シート21は、ミストケース20の筒壁の内面と面一になる状態で配置する。
ミスト生成体4の内底28と放出窓26との間の筒壁の内面に、液膜Wの移動距離を増加するための凹凸面37を形成する。
ミスト生成シート21を、その端縁が放出窓26よりミスト生成体4の内底28の側へ食み出るように配置し、この食み出し部分に凹凸面37を形成する。
ミスト生成シート21は、電鋳加工、エッチング加工、金属プレス加工のいずれかひとつの加工法で形成する。
好ましくは、ミスト生成シート21を電鋳加工で形成する。
ミスト生成シート21を2次電鋳層32で形成して、ミスト穴33の周囲壁にシンク38を形成する。さらに、ミスト穴33の内開口縁にエッジ部51を形成する(図8参照)。シンク38の開口面が、ミストケース20の内面へ向かって開口する状態で、ミスト生成シート21をミストケース20に取り付ける。
ミスト生成シート21のミスト穴33を、外拡がりテーパー状に形成する。
図10に示すように、ミスト生成体4の内底28から下向きに液体送給具46を突設して、液体送給具46の下端の給液口58をタンク5に収容した液体に浸漬する。ミスト生成体4がモーター3で回転駆動されるときの遠心力の作用で、タンク5内の液体を液体送給具46を介してミスト生成体4の内部へ自律的に送給できるようにする。
図12に示すように、ミスト生成シート21は下すぼまりテーパー筒状に形成する。
ミスト穴33の外開口縁の上部位置60を、ミスト穴33の内開口縁の下部位置61と同じ高さ位置か、これより僅かに高い位置に位置させる。
図1および図9に示すように、ミスト発生装置は、タンク5に収容した液体を、液体送給具46を介してミスト生成体4の内底28に送給する液体送給手段11・53を備えている。液体送給具46は、ミスト生成体4の上端から内底28にわたって配置する。
液体送給具46の給液口48を、ミスト生成体4の内底28に僅かな対向隙間Fを介して近接対向させる。
図16に示すように、液体送給具46の給液口48とミスト生成体4の内底28との対向隙間Fを、給液口48で形成される液滴の直径寸法より小さく設定する。
液体送給具46の給液口48と対向するミスト生成体4の内底28に、給液口48で形成されようとする液滴の流動を促す流動促進突起29を突設する(図1参照)。
流動促進突起29の全体は針状に尖らせる。
流動促進突起29の尖端部49を、液体送給具46の給液口48の内部に位置させる。
本発明においては、容器状のミスト生成体4をモーター3で回転駆動して遠心力を発生させ、ミスト生成体4の内面に沿って液膜Wを形成する。さらにミスト生成体4の周囲壁に形成した一群の微細なミスト穴33から、遠心力の作用で液膜Wの液体を放出して、液体を放出した時点で微細なミストを直接生成できるようにした。
上記のように、ミスト生成体4に設けた一群の微細なミスト穴33から液体を放出して微細ミストを生成すると、ミスト穴33を小さくするだけで微細なミストを確実に生成できる。しかも、液滴状のミストをスクリーンに衝突させてミスト径を小さくする従来のミスト化構造とは異なり、液体をミスト化した時点で、微細なミストを大量に生成できる。したがって、本発明のミスト発生装置によれば、効果的に生成された大量の微細なミストを送出することにより、デリケートな肌に潤いを与え、あるいは喉を湿らせるのに好適なミスト発生装置とすることができる。また、ミスト生成体4の一部で目詰まりが生じていたとしても、目詰まりしていない部分で微細なミストを連続して供給できるので、噴霧式のミスト化構造に比べて、取扱いが容易でメンテナンスの手間を大幅に軽減できるミスト発生装置とすることができる。
回転中心軸方向に長い筒体でミスト生成体4を形成し、その筒壁に沿って一群の微細なミスト穴33を形成すると、ミスト生成体4の周面の広い面積にわたって微細なミストを放出できる。したがって、テーパー面の上周縁から液滴を放出し、あるいは円板の周縁から液滴を放出する従来のミスト化構造に比べて、微細なミストを連続して効果的に生成できる。また、筒状に形成した簡単な構造のミスト生成体4で、微細なミストを効果的に生成できるので、ミスト発生装置の製造に要するコストを削減できる。
タンク5内の液体を液体送給具46を介してミスト生成体4の内底28に送給すると、内底28を形成始端にして、ミスト生成体4の内面全体にわたって液膜Wを形成できる。また、ミスト生成体4の内底28から離れた位置にミスト穴33を設けることにより、より薄くなった状態の液膜Wの液体をミスト穴33から放出できる。したがって、ミスト生成体4の内底28に近い側にミスト穴33が形成してある場合に比べて、ミスト穴33から放出される液体の量を減らして、より小さなミスト径を有する微細なミストを確実に生成できる。
とくに、一群のミスト穴33が、ミスト生成体4の回転中心軸方向の中央部から、ミスト生成体4の端部の側にわたって形成してある場合には、液膜Wを十分に薄くした状態でミスト穴33から放出できるので、より小さなミスト径の微細なミストを生成できる。また、ミスト径のばらつきの範囲を狭めて、均質の微細なミストを生成できる。
隣接するミスト穴33の隣接距離Lを、ミスト穴33の開口寸法dと同じか、これより大きく設定すると、ミスト穴33から放出された微細なミストの飛跡が交差して、互いに衝突する機会を減らすことができる。したがって、ミスト穴33から放出された微細なミストどうしが付着し融合するのを阻止して、大径のミストが送出されるのを防ぐことができる。
ミスト穴33の開口寸法dを、ミスト生成体4の内底28の側で小さく、ミスト生成体4の内底28から遠ざかるのに伴い徐々に大きく設定すると、内底28に近い側のミスト穴33から放出される液体の量を制限できる。また、十分に膜厚が小さくなった状態の液膜Wを、開口寸法dが大きなミスト穴33から放出でき、全体として、ミスト生成体4の周囲に微細なミストを満遍なく放出することができる。
ミスト生成体4の端部側の筒壁の内面にダム壁22を張り出すと、液膜Wをダム壁22でせき止めて液膜Wの形成限界を規定できる。したがって、ミスト穴33から放出されなかった液体が、ミスト生成体4の上開口の周縁から放出されるのを防止して、直径の大きなミストが微細なミストに混入するのを阻止できる。タンク5内の液体が無駄に消費されることも防止できる。
筒状のミストケース20と金属製のミスト生成シート21とでミスト生成体4を構成すると、ミスト生成シート21を単独で加工して、微細なミストを放出するのに適した大きさと、好適な構造のミスト穴33を形成できる。また、一群のミスト穴33を、より少ない手間で効果的にミスト生成シート21に形成して、その製造コストを削減できる。例えば、ミストケース20を成形する過程で、その周壁にミスト穴33を形成する場合には、その開口寸法dを小さくすることに限界がある。しかも、成形型の分離方向に沿うミスト穴33を形成せざるを得ず、微細なミストを放出するのに好適な構造のミスト穴33とはならないが、こうした制約を一掃できる。
ミスト生成シート21をミストケース20の筒壁の内面と面一に配置すると、両者20・21の内面の間で遠心力が急激に変化するのを防いで、筒壁の内面に沿って成長した液膜Wをミスト生成シート21に沿って円滑に流動させることができる。つまり、液膜Wが局部的に滞留するのを防止して、一群のミスト穴33から微細なミストを適確に放出できる。因みに、ミスト生成シート21が放出窓26の外面側に配置してある場合には、ミスト生成シート21とミストケース20の内面との間に、筒壁の厚みに相当する段差が形成されるため、両者20・21の内面の遠心力が急激に変化するのを避けられない。また、放出窓26の下端を乗り越えた液膜Wがミスト生成シート21でせき止められて滞留するため、放出窓26の下端に臨むミスト穴33から液体が過剰に放出されてしまうが、本発明によればこうした不具合を解消できる。
ミスト生成体4の内底28と放出窓26との間の筒壁の内面に凹凸面37を形成すると、液膜Wの移動距離を増加して、放出窓26に臨むミスト生成シート21の内面を流動する液膜Wの厚みを薄くできる。したがって、ミスト穴33から放出される液体の量を好適化して、微細なミストを効果的に生成できる。また、ミスト生成体4の内部に凹凸面37を形成して液膜Wの移動距離を増加するので、ミスト生成体4の上下寸法を大きくすることもなく液膜Wを薄くすることができ、ミスト生成体4を含むミスト発生装置を小形化し、コンパクト化できる。
ミスト生成シート21を放出窓26よりミスト生成体4の内底28の側へ食み出させ、この食み出し部分に凹凸面37を形成すると、ミスト生成シート21の加工時に凹凸面37を同時に形成できるので、凹凸面37を形成するための手間と時間を省略できる。また、ミストケース20の側に凹凸面37を形成する場合に比べて、凹凸面37をより正確にしかも簡便に形成できる。
ミスト生成シート21は、電鋳加工、エッチング加工、金属プレス加工のいずれかひとつの加工法で形成することができ、いずれの場合にもミスト生成シート21を、低コストで形成できる。
ミスト生成シート21を電鋳加工で形成すると、ミクロンレベルの微小なミスト穴33を正確に形成できるので、微細なミストを形成するのに好適なミスト生成シート21を低コストで形成できる。
とくに、ミスト生成シート21を2次電鋳層32で形成する場合には、ミスト穴33の周囲壁にシンク38を形成でき、さらに、ミスト穴33の内開口縁にエッジ部51を形成できる。シンク38が放出窓26の外面へ向かって凹む状態でミスト生成シート21をミストケース20に取り付けることにより、液膜Wの移動距離を増加して、その厚みを小さくできる。また、ミスト穴33の開口内縁に形成されたエッジ部51は、ミスト穴33から放出される液体をせき止めて、放出途中の微細な液滴が液膜Wから分離するのを促進できる。したがって、ミスト穴33から放出されるミストが肥大化するのを防止して、微細で均質なミストを確実に生成できる。
2次電鋳層32で形成したミスト生成シート21のミスト穴33を外拡がりテーパー状に形成すると、エッジ部51による液体のせき止め効果をさらに明確に発揮して、放出途中の微細な液滴を液膜Wからさらに確実に分離して、微細なミストを放出できる。エッジ部51を通過したミストの前段体は、表面張力で球状に丸まろうとしながら、テーパー状のミスト穴33に付着することもなく放出されるからである。因みに、ミスト穴33がストレート穴で形成してある場合には、ミストの前段体はミスト穴33の外開口縁で分離するしかなく、ミスト穴33内の液体を引きずる結果、放出されるミストの液量が過剰になってミスト径が大きくなりやすい。
ミスト生成体4の下部に液体送給具46を突設し、その下端の給液口58をタンク5内の液体に浸漬するミスト発生装置によれば、ミスト生成体4の遠心力でタンク5内の液体を液体送給具46を介してミスト生成体4の内部へ自律的に送給できる。したがって、送液ポンプ11やエアーポンプ53などの液体送給手段を省略して、ミスト発生装置の全体構造を簡素化し、低コスト化できる。
ミスト生成シート21を下すぼまりテーパー筒状に形成すると、ミスト穴33をミスト生成体4の回転中心軸に対して形成させて、ミスト穴33の放射方向の投影面積を小さくできる。そのため、ミスト生成シート21が先の回転中心軸と同心状に配置してある場合に比べて、ミスト穴33を通過する液体の量を制限して、より微細なミストを生成できる。
とくに、ミスト穴33の外開口縁の上部位置60を、ミスト穴33の内開口縁の下部位置61と同じ高さ位置か、これより僅かに高い位置に位置させる場合には、ミスト穴33を放射方向へ投影した場合の穴形状をスリット状にできる。したがって、ミスト穴33から放出される水の量をさらに減少して、より微細なミストを形成することができる。
液体送給手段11・53を備えるミスト発生装置においては、タンク5の液体を液体送給手段11・53で強制的に送給して、液体送給具46を介してミスト生成体4の内底28へ送給できる。このように、液体を液体送給手段11・53で強制的に送給すると、常に適量の液体をミスト生成体4の内底28へ送給でき、ミスト発生装置が傾いた状態であっても支障なく液体をミスト生成体4へ送給できる。したがって、微細なミストを安定した状態で生成できる。
液体送給具46の給液口48を、ミスト生成体4の内底28に僅かな対向隙間Fを介して近接対向させると、給液口48から流下する液体と、ミスト生成体4の内底28で受け止められた膜状の液体とを連続させることができる。したがって、給液口48から断続的に落下する液滴によって、ミスト生成体4の内底28における液体の流動量が変動するのを防止して、ミスト生成体4の内面に常に一定の厚みの液膜Wを形成できる。
とくに、給液口48と内底28との対向隙間Fが、給液口48で形成される液滴の直径寸法より小さく設定してある場合には、液体送給具46で送給される液量がごく僅かである場合にも、給液口48に液滴が形成され、断続的に落下するのを防止できる。
給液口48と対向するミスト生成体4の内底28に流動促進突起29を突設すると、給液口48で形成されようとする液滴を流動促進突起29に接触させて、液体が液滴に成長する前に、流動促進突起29に沿って内底28へ積極的に流動させることができる。とくに、粘度が高い液体であっても、流動促進突起29に沿って確実に流動させて内底28における液体の流動量を安定化できる。
全体が針状に尖らせてある流動促進突起29によれば、流動促進突起29の断面積を先端から内底28へ向かって滑らかに増加できる。したがって、流動促進突起29がミスト生成体4に同行して回転駆動されているにも拘らず、給液口48から出た液体を流動促進突起29の表面に沿って円滑に流動案内して、内底28における液体の流動量をさらに安定化できる。
流動促進突起29の尖端部49を給液口48の内部に位置させると、給液口48から分離する前の液体を流動促進突起29に接触させて、その周面に沿って滑らかに流動させることができる。したがって、給液口48の内部の液体と、内底28で受け止められた液体とを、流動促進突起29の周面に沿って流動する液体で滑らかに連続させて、液体送給具46と内底28との間の液体の流動を円滑化できる。
(実施例) 図1ないし図8は本発明に係るミスト発生装置の実施例を示す。図2において符号1は本体ケース、2は本体ケース1に対して着脱されるキャップである。本体ケース1の内部には、モーター3で回転駆動されるミスト生成体4と、ミスト生成用の水(液体)を収容するタンク5と、ミスト生成体4で生成された微細ミストを本体ケース1の外へ送出する送風ファン6などが配置してある。モーター3は、上下端のそれぞれに出力軸7・8を備えた両軸型のモーターからなり、スイッチボタン(スイッチ)10をオン操作することにより、電池9から供給される電流を受けて起動し、ミスト生成体4と送風ファン6と送液ポンプ(液体送給手段)11を同時に回転駆動する。
本体ケース1の上部には、ミスト生成体4で生成した微細ミストが周囲に飛散するのを防ぐフード14と、フード14で案内された微細ミストを含む空気の流れを斜め上向きに変向して送出するノズル15とが設けてある。フード14は、送風ファン6の導風筒を兼ねており、その内部の下半側にミスト生成体4が配置してある。ミスト生成体4の上端に臨むフード14の内面には、円盤状の支持壁16と、同壁16を支持する4個の放射枠17とが設けてある。これら両者16・17はフード14と一体に成形してある。
図1に示すように、ミスト生成体4は、有底筒状のミストケース20と、ミストケース20の内面に固定される金属製のミスト生成シート21と、ミストケース20の上端の筒壁の内面に配置されるせき止めリング(ダム壁)22とで構成する。ミストケース20は、下半側の容器部23と、容器部23の上側に隣接する放出部24とを備えており、その容器部23の直径寸法Dに比べて上下寸法Hを十分に大きく設定して、上下に長い円筒状に構成してある。容器部23の下面に設けた連結ボス25は、モーター3の上側の出力軸7に連結してある。
容器部23の周壁はファンボスを兼ねており、その周囲にファンブレードを一体に形成することにより送風ファン6を構成している。放出部24の周囲には4個の放出窓26が開口されて、各放出窓26の間にミスト生成シート21を外面側から支持する受枠27が形成してある。容器部23の内底28の中央には、先端が針状に尖る流動促進突起29が上向きに突設してある。
ミスト生成シート21は電鋳加工法で形成する。詳しくは、図5に示すように1次電鋳層31を形成した後、その外面に2次電鋳層32を形成し、2次電鋳層32を1次電鋳層31から分離することにより、一群のミスト穴33を備えたミスト生成シート21を形成する。図5において符号34はフォトレジスト層を露光して形成されるパターン膜、符号35は銅板製の基材である。なお、一連の電鋳加工の詳細は周知であるので、その説明を省略する。
得られたミスト生成シート21は、図4に示すようにシート面の上半部に一群のミスト穴33が形成され、下半側に水膜の移動距離を増加するための凹凸面37が形成してある。この実施例では、ミスト穴33の直径寸法(開口寸法)dを5μmとするとき、ミスト穴33の隣接間隔Lを100μmとした。また、凹凸面37を構成する多段状の溝の凹み深さは3μm、上下幅は20μmとした。2次電鋳層32でミスト生成シート21を形成することにより、ミスト穴33がテーパー穴状に形成され、その周囲壁にシンク38が形成される。また、ミスト穴33のテーパー開口のうち、直径が小さい側の内開口縁の周縁にエッジ部51が形成される。凹凸面37は、ミスト生成シート21のシート面に溝を多段状に形成して構成してある。このように凹凸面37は、多段状の溝と溝で挟まれるシート面とで構成するが、溝で挟まれるシート面に、周方向に長いスリット状の貫通穴を形成しておけば、水膜Wがミスト穴33に到達するまでの距離を大きくして、その厚みを小さくできる。貫通穴がシート面に形成した溝と同じように機能して、水膜Wの移動距離を増加できるからである。
ミスト生成シート21は、シンク38が筒内面側に位置する状態でロール加工を施して、図6に想像線で示すように円筒状に形成したのち、全体をミストケース20の内面に嵌め込んで固定し、さらにせき止めリング22を固定してミストケース20と一体化される。この状態のミスト生成シート21の内面は、容器部23の筒壁の内面と面一になっており、ミスト穴33は外拡がりテーパー状の穴となる。ミスト生成シート21は、その下端縁が放出窓26より下方(内底28の側)へ食み出るように配置して、ミスト穴33の一群が放出窓26に臨ませてある。
なお、ミストケース20は射出成形時の離型を容易化する必要上、その内面壁に抜き勾配を与えて上拡がりテーパー状に形成される。そのため、ミストケース20の内面に嵌め込んだ状態のミスト生成シート21の内面は、厳密には上拡がりテーパー状になっている。このように、ミスト生成シート21の内面が上拡がりテーパー状になっていると、ミストケース20の内底28に供給された水を、遠心力によってミスト生成シート21の内面に沿ってより円滑に上昇し流動させることができる。ミストケース20の内面のテーパー角度は多くの場合1度であるが、液体の粘性が大きい場合には、内面のテーパー角度を2度、あるいは3度と必要に応じて大きく設定することができる。
タンク5は、本体ケース1の下部の装填部41に対して着脱自在に装着してあり、その上部中央に水の出入口42が開口してある。符号43はシールリングである。タンク5内の水をミスト生成体4の容器部23へ供給するために、モーター3の下方に送液ポンプ11を配置し、その吸込通路44の下端をタンク5の内底近傍に浸漬している。また、モーター3の下側の出力軸8を送液ポンプ11の入力ギヤに連結して、送液ポンプ11から送給される水を吐出通路45を介して容器部23へ供給できるようにしている。送液ポンプ11は低圧仕様のギヤポンプからなり、モーター3で駆動されて毎秒0.01mlの水を送出する。なお、送液ポンプ11は減速されたモーター3の動力で回転駆動される。タンク5の満水時の水量は2mlである。
吐出通路45は、先に説明した支持壁16に固定されて、ミスト生成体4の上端から内底28にわたって配置される給液管(液体送給具)46と、送液ポンプ11の吐出口と給液管46を連通する送液チューブ47とで構成する。給液管46から流下する水が、液滴状になって断続的に落下するのを避けるために、給液管46の下端の給液口48をミスト生成体4の内底28と僅かな隙間を介して近接対向する状態で配置している。また、流動促進突起29の尖端部49を給液口48の内部に位置させている。なお、この実施例では、給液口48の直径が2mmであるとき、給液口48と内底28との間の隙間を3mmとした。この場合の液滴の直径寸法は約5mmとなる。
上記のように、給液口48と内底28との間の隙間を液滴の直径より小さくすると、液滴が成長し終わるまでの間に、その一部が内底28に接触するので、液滴が形成されて断続的に落下するのを解消できる。したがって、内底28における水量が断続的に変化するのを防止して、一定厚みの水膜Wを内底28に形成できる。また、流動促進突起29を設けることにより、給液口48に達した水を流動促進突起29に沿って積極的に流下案内できるので、給液管46に送給される水の量が大小に変化する場合であっても、液滴が形成されるのを確実に防止できる。さらに、流動促進突起29を設ける場合には、液滴の断続的な落下を防止できるので、給液口48と内底28との間の隙間を液滴の直径との関係で厳密に設定する必要がない。したがって流動促進突起29を省略する場合(図16参照)のように、給液管46の大きさや給液口48と内底28との間の対向隙間Fを厳密に設定し管理する必要がなく、製造時の手間とコストを削減できる。
以上のように構成したミスト発生装置は、例えば肌に潤いを与えるために使用することができ、その場合にはスイッチボタン10をオン操作して微細なミストを生成し、図7に示すように、顔に向かって微細なミストを含む空気流を送給する。モーター3が起動すると、ミスト生成体4と送風ファン6とが回転駆動され、さらに送液ポンプ11が回転駆動される。送液ポンプ11から供給された水は、送液チューブ47と給液管46を介してミスト生成体4の内底28へと流動する。
このとき給液管46の給液口48から出た水は、表面張力によって液滴状になろうとする。しかし、図8に示すように、流動促進突起29の尖端部49が給液口48の内部に位置しているので、尖端部49が邪魔になって液滴化できず、流動促進突起29の表面に沿って内底28へと流動する。つまり、流動促進突起29は、給液口48の水が表面張力で液滴化しようとするのを妨げて、水の下方への流動を促して連続した流れを形成する。したがって、液滴が断続的に落下供給されるのを防いで、水を安定した状態で内底28へ連続して供給でき、内底28における水の量を安定化できる。
内底28へ流動した水は、回転するミスト生成体4の遠心力を受けて径方向外側へ拡がり、さらに容器部23の内面に沿って這い上がって、図8に示すように、ミスト生成体4の内底28から上端まで水膜(液膜)Wを形成する。なお、図8では、水膜Wの形成領域を明確にするために、その厚みを誇張して表現しているが、水膜の厚みはごくわずかでしかない。水膜Wが凹凸面37の形成領域を通過するときは、凹凸面37に沿って流動し、その分だけ水膜Wの移動距離を増加できることになる。
水膜Wは内底28からの移動距離が大きくなるほど、その厚みを小さくしてミスト穴33から放出される水の量を小さくできる。そのため、一群のミスト穴33をミスト生成体4の回転中心軸方向の中央部から、ミスト生成体4の上端部の側にわたって設けると、より薄い水膜をミスト穴33の内面に沿って流動させて、放出されるミストの直径を小さくできる。最も下側に位置するミスト穴33において、水が柱状に連続して放出されることもない。水膜Wは、ミストケース20の上端に張り出したせき止めリング22で受け止められて、以後の這い上がり移動が阻止される。
ミスト穴33の形成領域に達した水膜Wは、遠心力を受けてミスト穴33から放射方向へと放出される。このとき、水膜Wを形成する水は、ミスト穴33の内開口縁のエッジ部51で制限された量だけが放出され、しかも、ミスト穴33に隣接するシンク38によってミスト穴33の側へ流動する水の量が制限される。このように、水膜Wを形成する水は、ミスト穴33の内開口縁のエッジ部51でせき止められた状態で放出されるので、放出途中の微細な液滴が水膜Wから分離するのを促進できる。その結果、ミスト穴33で規定された微細なミストを、ミスト生成体4の放出窓26の周囲に連続して効果的に生成することができる。このように、本発明のミスト発生装置は、ミスト生成体4を高速度で回転駆動して、その遠心力を利用してミストを生成する時点で、微細なミストを効果的に形成できる点に特徴を有する。
水膜Wから分離して放出窓26の周囲に形成された微細なミストは、それ自体の質量に比べて表面積が大きいので、遠くまで飛散することはできず、送風ファン6から送給される空気流に押し流されてノズル15の側へ運ばれ、ノズル15から送出される。使用者は、ノズル15から送出された微細ミストを顔の肌面に当てることにより、肌面に潤いを与えることができる。なお、微細なミストのミスト径は5〜50μmとごく小さいので、微細なミストが肌面に付着したとしても、肌面が濡れることはない。また、雨粒が肌面に当たる場合のような衝撃や接触感を生じることもなく、恰も霧や霞が肌面に当たる場合のような、接触感を殆ど感じることのない柔和な感触となる。なお、微細なミストの液滴直径がミスト穴33の直径より大きくなる理由のひとつは、ミスト生成体4から放出された後の微細ミストの一部が、空気流で搬送される間に互いに衝突して液滴直径が大きくなるからである。さらに、水膜Wがミスト穴33から放出されるとき、過剰な量の水がミスト穴33から棒状に放出されて、液滴化したときの直径が大きくなるからである。
ミスト生成体4と送液ポンプ11は、それぞれの駆動状態を独立して制御することができる。例えば、スイッチボタン(スイッチ)10をオン操作すると、ミスト生成体4用のモーター3と送液ポンプ11用のモーターが駆動されるようにする。この場合のミスト生成体4用のモーター3と送液ポンプ11用のモーターは、スイッチボタン(スイッチ)10のオン操作と同時に駆動してもよいし、ミスト生成体4用のモーター3を先行して駆動してもよい。要するにスイッチボタン(スイッチ)10をオン操作すればその信号を受けた制御回路によりミスト生成体4用のモーター3と送液ポンプ11用のモーターが駆動開始の時期はともかくとして、共に駆動する。これによって微細なミストが生成される。次に、スイッチボタン(スイッチ)10をもう一度押してオフ操作すると、その信号を受けた制御回路は、まず、送液ポンプ11用のモーターの駆動を停止させて、ミスト生成体4に対する水の供給を停止し、こののち、一定時間が経過した時点でミスト生成体4用のモーター3の駆動を停止する。このように、ミスト生成体4と送液ポンプ11の駆動状態を独立して制御するミスト発生装置によれば、送給された水の全てを放出したのちミスト生成体4を停止できるので、その内部に水が残留したまま放置されるのを解消できる。
上記のようにミスト生成体4と送液ポンプ11の駆動状態を独立して制御するミスト発生装置は、次の形態で実施することができる。
本体ケース1の内部に、モーター3で回転駆動されるミスト生成体4と、ミスト生成用の液体を収容するタンク5と、前記モーター3とは異なるモーターで駆動されてタンク5内の液体をミスト生成体4へ送給する送液ポンプ11と、制御回路とが配置されており、
ミスト生成体4は容器状に構成されて、その周囲壁に一群の微細なミスト穴33が形成されており、
ミスト生成体4がモーター3で回転駆動されるときの遠心力で、ミスト生成体4の内面に沿って形成される液膜Wの液体をミスト穴33から放出して、微細ミストを生成できるミスト発生装置であって、
本体ケース1に設けたスイッチ10をオン操作すると、ミスト生成体4が回転駆動され、さらに送液ポンプ11が駆動され、
スイッチ10をオフ操作すると、送液ポンプ11が停止され、送液ポンプ11の停止から所定時間が経過したのち、ミスト生成体4が停止するように制御回路が構成してあるミスト発生装置。
本体ケース1の内部に、モーター3で回転駆動されるミスト生成体4と、ミスト生成用の液体を収容するタンク5と、前記モーター3とは異なるモーターで駆動されてタンク5内の液体をミスト生成体4へ送給する送液ポンプ11と、制御回路とが配置されており、
ミスト生成体4は容器状に構成されて、その周囲壁に一群の微細なミスト穴33が形成されており、
ミスト生成体4がモーター3で回転駆動されるときの遠心力で、ミスト生成体4の内面に沿って形成される液膜Wの液体をミスト穴33から放出して、微細ミストを生成できるミスト発生装置であって、
本体ケース1に設けたスイッチ10をオン操作すると、ミスト生成体4が回転駆動され、さらに送液ポンプ11が駆動され、
スイッチ10をオフ操作すると、送液ポンプ11が停止され、送液ポンプ11の停止から所定時間が経過したのち、ミスト生成体4が停止するように制御回路が構成してあるミスト発生装置。
上記のミスト発生装置において、
スイッチ10をオン操作すると、まずミスト生成体4が回転駆動され、ミスト生成体4の起動後所定時間が経過したのちに送液ポンプ11が駆動されるように制御回路を構成する。
このように、ミスト生成体4を先行して駆動すると、その内部に液体が残留していたとしても、送液ポンプ11から液体が送給されてくるまでの間に、残留した液体をミスト化できるので、ミスト発生装置の使用開始時に、大径のミストが形成されるのを防止できる。
スイッチ10をオン操作すると、まずミスト生成体4が回転駆動され、ミスト生成体4の起動後所定時間が経過したのちに送液ポンプ11が駆動されるように制御回路を構成する。
このように、ミスト生成体4を先行して駆動すると、その内部に液体が残留していたとしても、送液ポンプ11から液体が送給されてくるまでの間に、残留した液体をミスト化できるので、ミスト発生装置の使用開始時に、大径のミストが形成されるのを防止できる。
図9以下は、本発明に係るミスト発生装置の別実施例であるが、そこでは、上記の実施例と異なる内容を主に説明し、上記の実施例と同じ部材には同じ符号を付して、その説明を省略する。
図9のミスト発生装置は、ミスト生成体4に対する水の供給構造が上記のミスト発生装置と異なる。具体的には、タンク5内の気層部分にエアーポンプ53で加圧空気を送給し、その圧力で水を送液チューブ47と給液管46を介してミスト生成体4の内底28へ送給するようにした。送液チューブ47の中途部には逆止弁54が配置してある。エアーポンプ53はモーター3で駆動することができるが、専用のモーターで駆動してもよい。
図10のミスト発生装置においては、下向きに開口する上ケース56と、上ケース56の下面開口を塞ぐ下ケース57とでミストケース20を構成した。また、下ケース57の内底28から下向きに給液管46(液体送給具)を突設して、その下端の給液口58がタンク5の底壁と正対するように給液管46を水中に浸漬した。給液管46の管内面は下すぼまりテーパー状に形成してある。ミストケース20は、その上部に配置したモーター3で回転駆動される。この実施例においては、ミスト生成体4がモーター3で回転駆動されるときの遠心力の作用で、タンク5内の水を給液管46の内面に沿って這い上がらせて下ケース57の内底28へ自律的に送給できる。したがって、送液ポンプ11やエアーポンプ53を省略できる。また、上ケース56の天井壁がダム壁22として機能するので、せき止めリングを省略できる。
図11のミスト発生装置の基本構造は、図1から図8で説明したミスト発生装置と同じであるが、ミストケース20の上下寸法Hを、ミストケース20の容器部23の直径寸法Dに比べて小さく設定して、全体を扁平筒状に構成する点に違いがある。具体的には、ミストケース20の容器部23の上下寸法を小さくした分だけ上下寸法Hが小さくなっており、放出部24の上下寸法に違いはない。
図12のミスト発生装置は、図11のミスト発生装置と同様に、ミストケース20を扁平筒状に構成し、さらにミスト生成シート21を下すぼまりテーパー筒状に形成する点が先の実施例と異なる。ミスト生成シート21を下すぼまりテーパー筒状に形成すると、ミスト穴33の外開口縁の上部位置60を、ミスト穴33の内開口縁の下部位置61より僅かに高い位置に位置させて、両者60・61の高さ位置の差寸法Eを小さく(1〜2μm)することができる。必要があれば、両者60・61の高さ位置の差寸法Eをゼロとすることもできる。このように、ミスト穴33の外開口縁の上部位置60と内開口縁の下部位置61との高さ位置の差寸法Eを小さくすると、ミスト穴33を放射方向へ投影した場合の穴形状がスリット状となって、投影面積がミスト穴33の開口面積よりも小さくなる。したがって、ミスト穴33から放出される水の量を減少して、さらに微細なミストを形成することができる。
図13はミスト穴33の別の実施例を示す。図13(a)では、ミスト穴33を正方形の穴で形成し、図13(b)では、ミスト穴33を菱形に形成する点が先の実施例と異なる。このように、ミスト穴33の開口形状は自由に設定することができる。この実施例におけるミスト穴33の開口寸法dは、ミスト穴33の隣接間隔Lより小さく、また、図13(b)における菱形のミスト穴33の対角寸法d1も、同様にミスト穴33の隣接間隔Lより小さく設定してある。
図14はミスト生成シート21におけるミスト穴33の構造を変更した実施例を示す。そこでは、ミスト穴33の直径寸法を、ミスト生成体4の内底28において小さく、ミスト生成体4の上端部に近づくのに伴って徐々に大きく設定して、水膜Wの厚みが薄くなるのに対応して、ミスト穴33の直径が徐々に大きくなるようにした。このミスト生成シート21によれば、水膜Wの厚みが大きな領域のミスト穴33から放出される水の量を減少して、ミスト径が大きくなるのを解消できる。
図15はミスト生成シート21の断面形状を変更した実施例を示す。図15(a)では、断面が半円状に形成してある2個の分割シート21aをミストケース20に組み付けてミスト生成シート21を構成した。また、図15(b)では、ミスト生成シート21を断面C字状に形成して、その両端を受枠27で支持するようにした。
図16は流動促進突起29を省略したミストケース20の実施例を示す。そこでは、給液管46の給液口48をミストケース20の内底28に僅かな対向隙間Fを介して近接対向させるようにした。詳しくは、給液管46の給液口48とミストケース20の内底28との対向隙間Fを、給液口48で形成される液滴の直径寸法より僅かに小さく設定して、給液口48で液滴が形成される前に、液滴の下面を内底28に接触させるようにした。この給液構造によれば、給液口48の水が表面張力で液滴化しようとするのを内底28が妨げて、水の下方への流動を促して連続した流れを形成できる。なお、給液口48の直径を2mmとするとき、給液口48で形成される液滴の直径寸法は約5mmとなる。対向隙間Fは3mmとした。
図17のミスト発生装置においては、ミスト生成シート21を省略して、ミストケース20の筒壁にミスト穴33を形成した。このように、ミスト生成シート21に相当する部材は、ミストケース20と一体に成形してもよい。
図18のミスト発生装置においては、ミスト生成シート21を放出窓26の外面に配置した。この場合には放出窓26の上壁がダム壁22として機能するので、せき止めリングを省略できる。また、凹凸面37をミストケース20の内面に形成するようにした。
図19のミスト発生装置においては、すり鉢状の内底28を備えた下ミストケース65と、上すぼまりテーパー状の天井面67を備えた上ミストケース66とでミストケース20を構成した。すり鉢状の内底28の上縁寄りには凹凸面37が形成してある。上ミストケース66の天井面67はダム壁22として機能しており、ミスト生成シート21の内面を流動する間に放出されずにオーバーフローした水をせき止める。また、天井面67はせき止めた水を遠心力で水膜化し、天井面67に形成された水膜Wをミスト生成シート21へ向かって流動案内する誘導壁として機能する。このように、オーバーフローした水をせき止め、さらに水膜化してミスト生成シート21へ流動させると、ミストケース20に供給された水を無駄なくミスト化することができる。
このミスト発生装置は、以下の形態で実施できる。
本体ケース1の内部に、モーター3で回転駆動されるミスト生成体4と、ミスト生成用の液体を収容するタンク5とが配置されており、
ミスト生成体4は筒状のミストケース20と、ミストケース20に固定される金属製のミスト生成シート21とで構成されており、
ミストケース20は、ミスト生成シート21が装着される放出窓26を備えた下ミストケース65と、上すぼまりテーパー状の天井面67を備えた上ミストケース66とで容器状に構成されており、
天井面67が、ダム壁22と、水膜Wをミスト生成シート21へ向かって流動案内する誘導壁を兼ねているミスト発生装置。
本体ケース1の内部に、モーター3で回転駆動されるミスト生成体4と、ミスト生成用の液体を収容するタンク5とが配置されており、
ミスト生成体4は筒状のミストケース20と、ミストケース20に固定される金属製のミスト生成シート21とで構成されており、
ミストケース20は、ミスト生成シート21が装着される放出窓26を備えた下ミストケース65と、上すぼまりテーパー状の天井面67を備えた上ミストケース66とで容器状に構成されており、
天井面67が、ダム壁22と、水膜Wをミスト生成シート21へ向かって流動案内する誘導壁を兼ねているミスト発生装置。
図20はミスト発生装置の参考例を示す。そこではミスト生成体4を、放出円盤71と、その中央下部に設けた給液管46と、放出円盤71の中央の開口に装着した滲出体72で構成した。給液管46の管内面は下すぼまりテーパー状に形成してあり、下端の給液口48はタンク5の底壁と正対する状態で水中に浸漬してある。給液管46の周囲に設けたギヤ73をモーター3で回転駆動することにより、ミスト生成体4は送風ファン6とともに回転駆動されて、遠心力の作用でタンク5内の水を給液管46の内面に沿って這い上がらせて、滲出体72へと自律的に給水できる。
滲出体72は、ミスト生成シート21と同様の一群の微細な滲出穴74を備えた電鋳加工品であり、給液管46で送給された水を、滲出穴74から少しずつシート上面に滲出させる。滲出穴74の直径は5μmである。シート上面に滲出した水は、遠心力を受けて放出円盤71の上面に沿って水膜を形成し、放出円盤71の周縁から跳ね飛ばされてミスト化する。このように、給液管46の側から放出円盤71の上面へと滲出する水の量を滲出体72で制限すると、放出円盤71の上面に保持される水の量を少量に規制でき、したがって放出円盤71の周縁から跳ね飛ばされるミストを微小化できる。放出円盤71の上面は平坦である必要はなく、下凹み状の湾曲面で形成することができる。
上記のミスト発生装置は、以下の形態で実施できる。
本体ケース1の内部に、モーター3で回転駆動されるミスト生成体4と、ミスト生成用の液体を収容するタンク5とが配置されており、
ミスト生成体4は、放出円盤71と、放出円盤71の中央下部に設けられる給液管46と、放出円盤71の中央開口に装着した滲出体72とで構成されており、
給液管46は、その下端に設けた給液口48がタンク5内の水に浸漬されており、
滲出体72が、一群の微細な滲出穴74を備えた金属製のシートで形成されており、
給液管46で送給された水を滲出穴74からシート上面に滲出させ、シート上面に滲出した水を遠心力の作用で放出円盤71の周縁から跳ね飛ばしてミスト化することを特徴とするミスト発生装置。
本体ケース1の内部に、モーター3で回転駆動されるミスト生成体4と、ミスト生成用の液体を収容するタンク5とが配置されており、
ミスト生成体4は、放出円盤71と、放出円盤71の中央下部に設けられる給液管46と、放出円盤71の中央開口に装着した滲出体72とで構成されており、
給液管46は、その下端に設けた給液口48がタンク5内の水に浸漬されており、
滲出体72が、一群の微細な滲出穴74を備えた金属製のシートで形成されており、
給液管46で送給された水を滲出穴74からシート上面に滲出させ、シート上面に滲出した水を遠心力の作用で放出円盤71の周縁から跳ね飛ばしてミスト化することを特徴とするミスト発生装置。
上記の実施例では、ミスト生成シート21を丸筒状に構成したがその必要はなく、多角筒状に形成することができる。また、ミスト生成シート21は1次電鋳層31で形成することができ、エッチング加工、あるいは精密プレス加工によって形成してもよい。送風ファン6は、放出窓26より下方のミストケース20の周面に形成するのが、回転駆動時の回転バランスを安定できる点、および微細なミストがファンブレードに接触しない点で好ましいが、必要があれば、放出窓26より上方に配置することができる。
1 本体ケース
3 モーター
4 ミスト生成体
5 タンク
6 送風ファン
11 送液ポンプ(液体送給手段)
14 フード
15 ノズル
20 ミストケース
21 ミスト生成シート
22 せき止めリング(ダム壁)
26 放出窓
28 ミストケースの内底
29 流動促進突起
33 ミスト穴
37 凹凸面
38 シンク
46 給液管(液体送給具)
48 給液口
49 尖端部
3 モーター
4 ミスト生成体
5 タンク
6 送風ファン
11 送液ポンプ(液体送給手段)
14 フード
15 ノズル
20 ミストケース
21 ミスト生成シート
22 せき止めリング(ダム壁)
26 放出窓
28 ミストケースの内底
29 流動促進突起
33 ミスト穴
37 凹凸面
38 シンク
46 給液管(液体送給具)
48 給液口
49 尖端部
Claims (24)
- 本体ケース(1)の内部に、モーター(3)で回転駆動されるミスト生成体(4)と、ミスト生成用の液体を収容するタンク(5)とが配置されており、
ミスト生成体(4)は容器状に構成されて、その周囲壁に一群の微細なミスト穴(33)が形成されており、
ミスト生成体(4)がモーター(3)で回転駆動されるときの遠心力で、ミスト生成体(4)の内面に沿って形成される液膜(W)の液体をミスト穴(33)から放出して、微細ミストを生成することを特徴とするミスト発生装置。 - ミスト生成体(4)が、回転中心軸方向に長い筒体で形成されて、筒壁に沿って一群の微細なミスト穴(33)が形成してある請求項1に記載のミスト発生装置。
- タンク(5)に収容した液体をミスト生成体(4)の内底(28)に送給する液体送給具(46)を備えており、
ミスト生成体(4)の内面に沿って形成される液膜(W)の水を、ミスト生成体(4)の内底(28)から離れた位置に設けたミスト穴(33)から放出する請求項1または2に記載のミスト発生装置。 - 一群のミスト穴(33)がミスト生成体(4)の回転中心軸方向の中央部から、ミスト生成体(4)の端部の側にわたって形成してある請求項3に記載のミスト発生装置。
- 隣接するミスト穴(33)の隣接距離(L)を、ミスト穴(33)の開口寸法(d)と同じか、これより大きく設定してある請求項1から4のいずれかひとつに記載のミスト発生装置。
- ミスト穴(33)の開口寸法(d)が、ミスト生成体(4)の内底(28)の側で小さく、ミスト生成体の内底(28)から遠ざかるのに伴い徐々に大きく設定してある請求項1から5のいずれかにひとつに記載のミスト発生装置。
- ミスト生成体(4)の端部側の筒壁の内面にダム壁(22)が張り出されており、
液膜(W)をダム壁(22)でせき止めて液膜(W)の形成限界を規定している請求項3から6のいずれかひとつに記載のミスト発生装置。 - ミスト生成体(4)が、筒状のミストケース(20)と、ミストケース(20)に固定される金属製のミスト生成シート(21)とで構成されており、
ミスト生成シート(21)に開口した一群のミスト穴(33)が、ミストケース(20)に形成した放出窓(26)に臨ませてある請求項1から7のいずれかひとつに記載のミスト発生装置。 - ミスト生成シート(21)が、ミストケース(20)の筒壁の内面と面一になる状態で配置してある請求項8に記載のミスト発生装置。
- ミスト生成体(4)の内底(28)と放出窓(26)との間の筒壁の内面に、液膜(W)の移動距離を増加するための凹凸面(37)が形成してある請求項8または9に記載のミスト発生装置。
- ミスト生成シート(21)を、その端縁が放出窓(26)よりミスト生成体(4)の内底(28)の側へ食み出るように配置されており、
前記食み出し部分に凹凸面(37)が形成してある請求項10に記載のミスト発生装置。 - ミスト生成シート(21)が、電鋳加工、エッチング加工、金属プレス加工のいずれかひとつの加工法で形成してある請求項8から11のいずれかひとつに記載のミスト発生装置。
- ミスト生成シート(21)が電鋳加工で形成してある請求項12に記載のミスト発生装置。
- ミスト生成シート(21)を2次電鋳層(32)で形成して、ミスト穴(33)の周囲壁にシンク(38)が形成され、ミスト穴(33)の内開口縁にエッジ部(51)が形成されており、
シンク(38)の開口面が、ミストケース(20)の内面へ向かって開口する状態で、ミスト生成シート(21)がミストケース(20)に取り付けてある請求項8から13のいずれかひとつに記載のミスト発生装置。 - ミスト生成シート(21)のミスト穴(33)が、外拡がりテーパー状に形成してある請求項14に記載のミスト発生装置。
- ミスト生成体(4)の内底(28)から下向きに液体送給具(46)が突設されて、液体送給具(46)の下端の給液口(58)がタンク(5)に収容した液体に浸漬されており、
ミスト生成体(4)がモーター(3)で回転駆動されるときの遠心力の作用で、タンク(5)内の液体を液体送給具(46)を介してミスト生成体(4)の内部へ自律的に送給できる請求項3から15のいずれかひとつに記載のミスト発生装置。 - ミスト生成シート(21)が下すぼまりテーパー筒状に形成してある請求項8から16のいずれかひとつに記載のミスト発生装置。
- ミスト穴(33)の外開口縁の上部位置(60)が、ミスト穴(33)の内開口縁の下部位置(61)と同じ高さ位置か、これより僅かに高い位置に位置させてある請求項17に記載のミスト発生装置。
- タンク(5)に収容した液体を、液体送給具(46)を介してミスト生成体(4)の内底(28)に送給する液体送給手段(11・53)を備えており、
液体送給具(46)は、ミスト生成体(4)の上端から内底(28)にわたって配置してある請求項3から15と、請求項17、18のいずれかひとつに記載のミスト発生装置。 - 液体送給具(46)の給液口(48)がミスト生成体(4)の内底(28)に僅かな対向隙間(F)を介して近接対向している請求項19に記載のミスト発生装置。
- 液体送給具(46)の給液口(48)とミスト生成体(4)の内底(28)との対向隙間(F)が、給液口(48)で形成される液滴の直径寸法より小さく設定してある請求項20に記載のミスト発生装置。
- 液体送給具(46)の給液口(48)と対向するミスト生成体(4)の内底(28)に、給液口(48)で形成されようとする液滴の流動を促す流動促進突起(29)が突設してある請求項19から21のいずれかひとつに記載のミスト発生装置。
- 流動促進突起(29)の全体が針状に尖らせてある請求項22に記載のミスト発生装置。
- 流動促進突起(29)の尖端部(49)が、液体送給具(46)の給液口(48)の内部に位置させてある請求項23に記載のミスト発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010283575A JP2012130437A (ja) | 2010-12-20 | 2010-12-20 | ミスト発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010283575A JP2012130437A (ja) | 2010-12-20 | 2010-12-20 | ミスト発生装置 |
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JP2012130437A true JP2012130437A (ja) | 2012-07-12 |
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JP2010283575A Withdrawn JP2012130437A (ja) | 2010-12-20 | 2010-12-20 | ミスト発生装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015051410A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | サンスター株式会社 | 噴霧器 |
JP2015051193A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | サンスター株式会社 | 噴霧器 |
CN113369072A (zh) * | 2020-02-21 | 2021-09-10 | 隆基思股份有限公司 | 喷雾装置 |
-
2010
- 2010-12-20 JP JP2010283575A patent/JP2012130437A/ja not_active Withdrawn
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CN113369072A (zh) * | 2020-02-21 | 2021-09-10 | 隆基思股份有限公司 | 喷雾装置 |
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