以下、本発明を実施するための形態について、下記のように、いくつか例を示して説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1のシステム全体を示す図であり、チャプター作成装置11と、コンテンツ再生装置1300と、実況データサーバ1100とが、ネットワーク11000を介して接続されており、さらに、実況データサーバ1100は、ネットワーク11000を介して投稿端末1200と接続されていることを示している。
実況データサーバ1100は、いわゆるSNS(Social Networking Service)や、BBS(Bulletin Board System)や、ブログ(ミニブログを含む)などに代表される、サービスを利用するユーザから送信されるデータを蓄積し、他のユーザに公開するためのサーバである。実況データサーバの蓄積するデータは、そのデータを作成する時分に、ユーザが感じていることを表現した文字情報を含むデータである。実施形態1における実況データサーバ1100は、投稿端末1200によって送信される文字情報を、文字情報を受け付けた日時と組み合わせて格納する。なお、実況データサーバ1100は、複数存在していても良い。
図2は、実況データサーバ1100の構成を示すブロック図である。実況データサーバ1100は、投稿受付部1110と、実況データ格納部1120と、実況データ送信部1130とで構成されている。
投稿受付部1110は、外部の投稿端末1200から、ネットワーク11000を介して送信される文字情報を受信し、その文字情報を、受信を受け付けた日時である投稿日時と共に、実況データ格納部1120に格納する。なお、文字情報と、その文字情報の投稿日時とを組み合わせたデータを、以降、実況データと称する。
実況データ格納部1120は、実況データを格納するデータベースである。
実況データ送信部1130は、実況データ格納部1120に格納された実況データを、ネットワーク11000を介して送信する。また、実況データ送信部1130は、チャプター作成装置11によって、投稿日時の範囲や、文字情報に含まれる文字列などといった実況データの検索条件が指定されると、その検索条件に一致する実況データのみをチャプター作成装置11に送信する。
以上が実況データサーバ1100の説明である。なお、実況データサーバ1100は、1つではなく、複数存在しても良い。
投稿端末1200は、一般のPCや携帯情報端末などの、文字情報を編集するための入力インタフェースとディスプレイを備え、その文字情報を実況データサーバ1100に送信するための通信手段を有する端末である。この投稿端末1200は、複数存在していても良い。また、投稿端末1200を利用するユーザは1人でも、複数人であっても良い。
次に、チャプター作成装置11の説明を行う。
図3は、実施形態1におけるチャプター作成装置11の好ましい構成を示すブロック図である。チャプター作成装置11は、中央制御部111と、ROM112と、主記憶部113と、入力部114と、表示部115と、通信部116と、補助記憶部120と、実況データ受信部130と、チャプター候補選択部140と、チャプター作成部150とで構成されており、これらはバス110を介して接続されている。また、通信部116は、ネットワーク11000によって、外部装置である実況データサーバ1100と、コンテンツ再生装置1300とに接続されている。図3では、チャプター作成装置11を機能ブロック図によりハードウェア的に構成して示しているが、チャプター作成装置11全体を1つのソフトウェアプログラムとして、メモリやCPUを備えるPC上でソフトウェア的に実行するようにしてもよい。
チャプター作成装置11がチャプターを作成する処理の流れを、図4に示すフローチャートを参照しながら説明を行う。
まず、実況データ受信部130が、実況データサーバ1100から、ネットワーク11000を介して実況データを受信する(ステップS110)。
次に、チャプター候補選択部140は、チャプターを作成するための元データとなる実況データを、実況データ受信部130によって受信された実況データから選択させる(ステップS120)。
次に、チャプター作成部150は、チャプター候補選択部140によって選択された実況データから、チャプターを作成する(ステップS130)。
次に、チャプター作成部150は、作成したチャプターを、チャプター格納部121に格納する(ステップS140)。
以上が、チャプター作成装置11によるチャプターの作成処理の流れである。
続いて、チャプター作成装置11の各部の詳細な説明を行う。中央制御部111は、チャプター作成装置11の動作全体を制御するユニットであり、CPU(Central Processing Unit)やPLD(Programmable Logic Device)などで構成される。ROM112は、読み込み専用の記憶媒体であり、チャプター作成装置11の全体を制御するための基本的な制御プログラムを格納する。主記憶部113は、中央制御部111がプログラムを実行するためのワークエリアであり、RAMメモリなどで構成される。入力部114は、キーボードやマウス、タッチパネルなどであり、ユーザの入力を受け付けるユニットである。表示部115は、CRTや液晶ディスプレイなどであり、ユーザへの情報を表示するためのユニットである。通信部116は、ネットワークカードなど、外部のネットワークと通信するためのユニットである。
補助記憶部120は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの大容量記憶媒体であり、内部に、チャプター格納部121を備える。
チャプター格納部121は、チャプターの日時を示すチャプター日時と、見出し文字列とを組み合わせたデータであるチャプターデータを格納する。チャプター日時は、世界協定時であるUTC(Universal Time, Coordinated)の日時データを格納することを基本とするが、UTCでなくとも、UTCに変換可能な日時データであれば良い。例えば、日本標準時であるJST(Japan Standard Time)を示すデータであっても良いし、UTCにおける1970年1月1日0時0分を基点とした相対時間であるUnix(登録商標)時間を示す数値データであっても良い。
図5は、チャプター格納部121のフォーマットの一例を示す図であり、チャプターデータであるチャプター日時と、見出し文字列とを格納している。また、図5では、チャプターデータ毎に、チャプターデータそれぞれを識別するための識別子であるチャプターIDも組み合わせて格納している。例えば、チャプターIDが「チャプター1」であるチャプターデータのチャプター日時は「2010年11月10日 15:10:00」であり、見出し文字列は「猫のふてぶてしい感じがたまらない」である。
実況データ受信部130は、通信部116によってネットワーク11000を介して接続された実況データサーバ1100から、実況データを受信する。取得する実況データは、前回、実況データサーバ1100と通信した日時から、現時刻までの範囲を送信するように、実況データサーバ1100の検索条件を指定する。具体例を示すと、前回の通信日時が2010年11月10日の20時00分00秒であり、現時刻が2010年11月11日の1時30分00秒であるならば、2010年11月10日の20時00分00秒から、2010年11月11日の1時30分00秒までの実況データを送信するように、検索条件を指定して、実況データサーバ1100にリクエストする。
ところで、もし、実況データサーバ1100に初めて通信を行う場合は、前回の通信日時が存在しないので、現時刻から24時間前までの実況データを取得するように検索条件を設定することを基本とするが、24時間より前の実況データを取得するように検索条件を指定しても良い。
なお、実況データサーバ1100が複数存在する場合は、チャプター作成装置11の設計者が、予め、どの実況データサーバ1100から実況データを受信するかを設定しておくことを基本とするが、全ての実況データサーバ1100から実況データを受信するようにしても良い。
チャプター候補選択部140は、実況データ受信部130によって受信された実況データの中から、チャプターとして取り込む実況データをユーザに選択させる。ユーザに選択動作を行わせる場合に、チャプター候補選択部140は、選択を補助するためのユーザインタフェースをユーザに提示する。
図6は、チャプターとして取り込む実況データを選択するためのユーザインタフェースを示す図であり、実況データ1400と、実況データ1401とが表示部115に表示されている。図中のスクロールバー1450を操作することで、他の実況データを表示することができる。投稿日時1410は、実況データ1400の投稿日時であり、2010年11月10日 20時00分00秒である。文字情報1420は、実況データ1400の文字情報であって、その内容は、「凄く可愛いタレントが出てきた!」である。チェックボックス1430は、実況データ1400をチャプターとして取り込むかどうかを設定するユーザインタフェースの部品であり、チェックボックス1430にチェックが入っている場合、実況データ1400をチャプターとして取り込むことを示す。チェックボックス1430のチェック状態は、ユーザによって切り替えられる。図6の例では、チェックボックス1430にチェックが入っているため、実況データ1400は、チャプターとして取り込まれることを示している。その他の実況データも、実況データ1400と同様の部品によって構成されている。すなわち、それぞれの実況データの投稿日時と、文字情報と、チェックボックスとが配置される。図6の取り込みボタン1440が、ユーザによって押下されると、チャプター候補選択部140は、選択された実況データ、すなわち、チェックボックスがチェック状態である実況データを取得し、チャプター作成部150に実況データを渡す。
チャプター作成部150は、チャプター候補選択部140によって選択された実況データからチャプターを作成し、チャプター格納部121に格納する。具体的には、実況データの投稿日時をチャプター日時とし、実況データの文字情報を、チャプター見出しとしてチャプターデータを作成する。この時、チャプター見出しの文字の長さを、20文字以下にするなど、所定の長さ以下になるように編集するようにしても良い。さらに、チャプター作成部150は、作成したチャプターデータを、チャプター格納部121に格納する。
以上がチャプター作成装置11の説明である。以上のチャプター作成装置11によると、ユーザが行う必要のある作業は、文字情報を見て、興味の惹かれる実況データにチェックするだけであって、文字の入力などの煩雑な動作を行わずに、チャプターを作成でき、そのチャプターの概要を示すチャプター見出しも設定することができる。
次に、コンテンツ再生装置1300の説明を行う。コンテンツ再生装置1300は、映像データや音声データといったデジタルコンテンツを再生すると共に、デジタルコンテンツの記録日時の範囲に含まれるチャプターを、チャプター作成装置11のチャプター格納部121から取得することで、再生シーンをユーザが指定できるものである。
図7は、コンテンツ再生装置1300のブロック図である。コンテンツ再生装置1300は、入力部1310と、表示部1320と、音声出力部1330と、コンテンツ格納部1340と、コンテンツ選択部1350と、チャプター取得部1360と、コンテンツ再生部1370とを備える。
コンテンツ再生装置1300が、デジタルコンテンツの再生を行う処理の流れを、図8のフローチャートを用いて説明を行う。
まず、コンテンツ選択部1350は、表示部1320にユーザインタフェース画面を表示し、入力部1310を介して、ユーザに再生するデジタルコンテンツを選択させる(ステップS1300)。
次に、チャプター取得部1360は、ステップS1300で選択されたデジタルコンテンツの記録日時の範囲に含まれるチャプターデータを、チャプター作成装置11から取得する(ステップS1310)。
次に、コンテンツ再生部1370は、ステップS1300で選択されたデジタルコンテンツの再生を開始すると共に、ステップS1310で受信したチャプターを表示部1320に表示し、そのチャプターを、入力部1310を介して入力できるユーザインタフェースを提示する(ステップS1320)。
以上が、コンテンツ再生装置1300の処理の流れである。
次に、コンテンツ再生装置1300の各部の詳細な説明を行う。入力部1310は、キーボードやマウス、タッチパネルなどであり、ユーザの入力を受け付けるユニットである。表示部1320は、CRTや液晶ディスプレイなどであり、ユーザへの情報を表示するためのユニットである。音声出力部1330は、デジタル音声信号をアナログ信号に変換し、さらにそのアナログ信号を増幅させて外部のスピーカーやヘッドホンなどへ出力するユニットである。
コンテンツ格納部1340は、映像データや音声データなどといった、再生可能なデジタルコンテンツと、それらのデジタルコンテンツに関連する開始日時である関連開始日時と、デジタルコンテンツの再生時間の長さと、デジタルコンテンツのタイトルと、を組み合わせて格納する。関連開始日時とは、デジタルコンテンツが放送コンテンツであるならば、そのコンテンツが放送された開始日時を格納し、個人撮影されたコンテンツならば、そのコンテンツの記録を開始した日時を格納する。
図9は、コンテンツ格納部1340のフォーマットの一例を示す図であり、デジタルコンテンツを識別するための識別子であるコンテンツIDと、関連開始日時と、コンテンツの再生時間の長さである再生時間長とを組み合わせて格納している。例えば、コンテンツIDが「コンテンツID1」であるデジタルコンテンツのタイトルは「ハイパーニュース」であり、関連開始日時は「2010年11月11日 15時00分00秒」であり、再生時間長は「00:35:00」、すなわち35分間であることを示している。
コンテンツ選択部1350は、再生するデジタルコンテンツを、入力部1310を介してユーザに選択させる。コンテンツ選択部1350は、ユーザによる入力の補助のために、表示部1320にユーザインタフェース画面を表示して、ユーザに再生するデジタルコンテンツを選択させる。図10は、コンテンツ選択部1350が提示するユーザインタフェース画面の一例を示す図である。
図10では、コンテンツ表示領域1500に、図9に示すコンテンツID1の情報を、コンテンツ表示領域1501に、図9に示すコンテンツID2の情報を、それぞれ表示している。
コンテンツ表示領域1500と、コンテンツ表示領域1501とは、同様の部品によって構成されているため、ここではコンテンツ表示領域1500のみの説明を行う。コンテンツ表示領域1500内部のコンテンツタイトル1510は、コンテンツのタイトルを表示する領域であって、コンテンツID1のタイトルである「ハイパーニュース」を表示している。コンテンツ表示領域1500内部のコンテンツ記録日時1520は、コンテンツの記録を開始した日時から、記録を終了した日時を表示する領域であって、「2010年11月11日 15:00:00〜15:35:00」を表示している。視聴ボタン1530は、そのコンテンツの視聴を開始する際に、ユーザによって押下されるボタンである。
スクロールバー1540をスクロールさせると、コンテンツ表示領域1500と、コンテンツ表示領域1501の情報が、スクロール量に応じて変更される。ユーザは、スクロールバー1540を操作してコンテンツを探し、視聴したいコンテンツの視聴ボタンを押下することで、コンテンツの視聴を開始する。
チャプター取得部1360は、コンテンツ選択部1350によって選択されたデジタルコンテンツの関連開始日時と、コンテンツの再生時間長とから、その日時範囲に含まれるチャプターデータを、チャプター作成装置11から受信する。
図9に示すコンテンツID1が選択された場合の具体的な例を示すと、コンテンツID1の関連開始日時は2010年11月11日 15:00:00であり、再生時間長は35分なので、2010年11月11日 15:00:00から、同日15:35:00までのチャプターデータを、チャプター作成装置11から受信する。図5に示すチャプターデータの場合、前述の時刻範囲に含まれるチャプターは、チャプター日時が2010年11月11日 15:10:00のチャプターID1と、2010年11月11日 15:30:00のチャプターID2であるので、この2つのチャプターを取得する。
コンテンツ再生部1370は、コンテンツ選択部1350によって選択されたデジタルコンテンツの再生を開始し、デジタルコンテンツの映像を表示部1320に出力し、音声を音声出力部1330に出力する。さらに、コンテンツ再生部1370は、表示部1320にチャプター取得部1360で取得したチャプターを、入力部1310を介してユーザによるチャプターの選択が可能なユーザインタフェースを表示部1320に表示する。チャプターが選択されると、コンテンツ再生部1370は、デジタルコンテンツの再生位置を、選択されたチャプターの示す位置に移動させる。選択されたチャプターのチャプター日時をc、デジタルコンテンツの関連開始日時をdとおくと、デジタルコンテンツの再生位置pは、以下の式1によって求められる。
p=c−d ・・・(式1)
なお、式1によって求められる再生位置pは、デジタルコンテンツの先頭を0とした場合の時間である。
図11は、コンテンツ再生部1370によって表示部1320に表示されるコンテンツの映像データと、ユーザインタフェースの表示例である。図11の映像表示領域1600は、再生されるデジタルコンテンツの映像を表示する領域である。シークバー1610は、デジタルコンテンツの再生位置の情報を示すと共に、再生位置をユーザが制御することが可能なコントローラである。チャプターリスト1620は、再生中のデジタルコンテンツに関連するチャプターを表示している。図中では、「猫のふてぶてしさがたまらない」と、「ここのハンバーグはとても美味しいよね」の、2つのチャプターが表示されている。チャプターボタン1630Aと、チャプターボタン1630Bは、ユーザによって押下されることによって、それぞれに関連付けられたチャプターの位置まで、再生位置を移動させる。例えば、チャプターボタン1630Aが押下された場合、デジタルコンテンツの先頭から比較して「00:10:00」、つまり、先頭から比較して10分経過した位置に、再生位置を移動させる。チャプターボタン1630Bが押下された場合、デジタルコンテンツの先頭から比較して「00:30:00」、つまり、先頭から比較して30分経過した位置に、再生位置を移動させる。
図11に示すように、ユーザが文字入力操作を行わなくとも、「猫のふてぶてしさがたまらない」や、「ここのハンバーグはとても美味しいよね」といった情報が表示されるようになる。さらに、「猫のふてぶてしさがたまらない」という文字情報から、このチャプターの前後で、ふてぶてしい猫が登場したことが推察でき、「ここのハンバーグはとても美味しいよね」という文字列から、このチャプターの前後で、美味しいハンバーグに関する話題が語られていると推察することができる。
以上がコンテンツ再生装置1300の説明である。
以上詳述したように、第3者のユーザによって投稿された実況データをチャプターとして用いることによって、ユーザは、文字入力操作を一切行わなくとも、チャプターにわかりやすい見出しを付けることができる。
また、実施形態1においては、チャプター作成装置11と、実況データサーバ1100と、コンテンツ再生装置1300とは、それぞれ別々の装置として、ネットワークを介して接続するとしたが、全て統合して、もしくは、任意の2つを1つの装置の内部にコンテンツ再生装置と、チャプター作成装置とを配置しても良い。
[実施形態2]
実施形態2におけるシステム構成は、図1に示す実施形態1のシステム構成と同様であるが、チャプター作成装置11と、コンテンツ再生装置1300の構成内容が異なる。実施形態2では、それぞれ、チャプター作成装置12、コンテンツ再生装置1301として、説明を行う。
実施形態2におけるチャプター作成装置12は、実施形態1におけるチャプター作成装置11の動作に加え、実況データを、実況データの文字情報の内容に従って放送局との関連度合いを算出し、関連度の高い放送局とを結びつけるものである。さらに、実施形態2におけるコンテンツ再生装置1301は、チャプターデータをチャプター作成装置12から取得する際に、再生するデジタルコンテンツと同一の放送局IDを有するチャプターデータのみを取得することによって、関連のないチャプターを表示させないようにするものである。
図12は、実施形態2におけるチャプター作成装置12の構成を示すブロック図である。チャプター作成装置12は、チャプター作成装置11と比較して、放送局情報格納部122と、放送コンテンツ情報格納部123と、放送局同定部135とが新たに備えられ、さらに、チャプター格納部121と、チャプター候補選択部140と、チャプター作成部150と、の内容が異なるため、チャプター作成装置12においては、それぞれチャプター格納部121A、チャプター候補選択部140A、チャプター作成部150Aとしている。なお、放送局情報格納部122と、放送コンテンツ情報格納部123とは、補助記憶部120内部に備えられている。その他の部は、チャプター作成装置11と同様であるため、説明を省略する。
チャプター作成装置12が、チャプターを作成する処理の流れを、図13のフローチャートを参照しながら説明を行う。
まず、チャプター作成装置12の実況データ受信部130は、実況データサーバ1100から、実況データを受信する(ステップS110)。この処理は、チャプター作成装置11と同様である。
次に、チャプター作成装置12の放送局同定部135は、受信した実況データに、放送局を一意に識別するための識別子である放送局IDを割り当てる(ステップS115)。
次に、チャプター作成装置12のチャプター候補選択部140Aは、チャプターとして取り込みたい実況データを、ユーザに選択させる(ステップS120A)。この処理は、図4に示すチャプター作成装置11におけるステップS120と比較すると、ユーザに提示するユーザインタフェースが異なる。
次に、チャプター作成装置12のチャプター作成部150Aは、ステップS120Aで選択された実況データから、チャプターデータを作成する(ステップS130A)。この処理は、図4に示すチャプター作成装置11におけるステップS130と比較すると、チャプターデータの構成内容が異なる。
次に、チャプター作成装置12のチャプター作成部150Aは、ステップS130Aで作成されたチャプターデータを、チャプター格納部121Aに格納する(ステップS140A)。
以上が、チャプター作成装置12におけるチャプターを作成する処理の流れの説明である。
次に、チャプター作成装置12の各部の詳細な説明を行う。
チャプター格納部121Aは、チャプター日時と、チャプター見出しと、放送局IDとを格納する。図14は、チャプター格納部121Aのフォーマットの一例を示す図であり、1つのチャプターデータに対し、チャプターIDと、チャプター日時と、チャプター見出しと、放送局IDとを組み合わせて格納している。このうち、チャプターIDと、チャプター日時と、チャプター見出しとは、図5に示すチャプター格納部121のフォーマットと同様である。また、チャプターID1と、チャプターID2の放送局IDは、「放送局1」であり、チャプターID3の放送局IDは、「放送局2」である。これは、すなわち、チャプターID1と、チャプターID2は、同一の放送局のチャプターであるが、チャプターID3は、チャプターID1やチャプターID2とは異なる放送局のチャプターであることを示す。
放送局情報格納部122は、放送局を一意に識別するための放送局IDと、放送局名とを格納する。図15は、放送局情報格納部122のフォーマットの一例を示す図であり、放送局IDと、放送局名とを組み合わせて格納している。例えば、放送局IDが「放送局1」の放送局名は、「Zyxテレビ」であり、放送局IDが「放送局2」の放送局名は、「アルプステレビ」であり、放送局IDが「放送局3」の放送局名は、「スーパーラジオ」である。
放送コンテンツ情報格納部123は、放送局IDと、放送時間と、放送コンテンツの副次的な情報である放送コンテンツ情報とを組み合わせて格納する。放送コンテンツ情報とは、タイトルや、ジャンル、出演者、字幕などといった、放送コンテンツに連動するデータである。また、放送コンテンツ情報格納部123は、放送局ID、及び放送時間によって、関連する放送コンテンツ情報が一意に決定できるように格納する。すなわち、放送局IDと、放送時間とのどちらか一方でも異なれば、格納される放送コンテンツ情報も異なるということである。
図16は、放送コンテンツ情報格納部123のフォーマットの一例を示す図であり、放送局IDと、放送時間と、放送コンテンツ情報として、タイトルと、出演者とを組み合わせて格納している。例えば、放送局IDが放送局1で、「2010年11月11日 15:00:00〜15:35:00」である放送時間帯のタイトルは、「ハイパーニュース」であり、出演者は「日本太郎」であることを示している。放送局同定部135は、実況データ受信部130によって受信された実況データと、放送コンテンツ情報格納部123に格納された放送コンテンツ情報とから、実況データに放送局IDを割り当てる。放送局同定部135の処理の流れを、図17のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、放送局同定部135は、放送コンテンツ情報格納部123を参照して、放送局IDを割り当てる実況データの投稿日時から、その投稿日時を含む放送時間である放送コンテンツ情報を、放送局IDごとに取得する(ステップS1150)。例えば、実況データの投稿日時が2010年11月11日 15:10:00であるならば、図16に示す放送コンテンツ情報格納部の例を用いると、放送局1においては、「2010年11月11日 15:00:00〜15:35:00」の放送時間は、15:10:00を含むため、この放送時間に関連する放送コンテンツ情報を、放送局ID「放送局1」の放送コンテンツ情報として取得する。すなわち、タイトルとして「ハイパーニュース」、出演者として「日本太郎」を取得する。放送局2においては、「2010年11月11日 15:00:00〜16:00:00」の放送時間は、15:10:00を含むため、この放送時間に関連する放送コンテンツ情報を、放送局ID「放送局2」の放送コンテンツ情報として取得する。すなわち、タイトルとして「我が家の害虫対策」、出演者として「北海次郎」を取得する。以上の処理を、ユニークな放送局IDごとに行う。
次に、放送局同定部135は、実況データの文字情報と、ステップS1150で取得した、放送局IDごとの放送コンテンツ情報とから、実況データと、放送局IDとの関連度を算出する(ステップS1160)。関連度の算出は、放送局IDごとに取得した放送コンテンツ情報と、実況データの文字情報との文字列を比較して、一致する文字列があれば、放送局IDとの関連度を、文字列の長さ分だけ加算する。
例えば、実況データの文字情報が「今、ハイパーニュースを見ています」である場合、図16の例では、放送局IDが「放送局1」のタイトルである、「ハイパーニュース」を、部分文字列として含んでいる。この場合、「ハイパーニュース」という文字列の長さが8文字なので、この実況データに対する「放送局1」との関連度を8だけ増加させる。また、実況データの文字情報が「害虫嫌だよね」であった場合、図16の例では、放送局IDが「放送局2」のタイトルが、「我が家の害虫対策」であるため、部分文字列「害虫」が一致する。「害虫」という文字列の長さが2文字なので、この実況データに対する「放送局2」との関連度を2だけ増加させる。
このような文字列比較の処理を、放送局IDごとに、取得した全ての放送コンテンツ情報に対して行うことで、実況データと、放送局IDとの関連度を算出する。
次に、放送局同定部135は、ステップS1160で算出した関連度の中で、所定の閾値以上である放送局IDが存在するかどうかを判定する(ステップS1170)。もし、存在すればステップS1180に進み、存在しなければ、ステップS1190に進む。
ステップS1170の条件を満たす場合において、放送局同定部135は、所定の閾値以上の関連度を有する放送局IDの中で、最も関連度の高い放送局IDを、その実況データに関連付ける(ステップS1180)。
一方、ステップS1170の条件を満たさない場合において、放送局同定部135は、その実況データを削除する(ステップS190)。以上の処理を、実況データ受信部130によって受信された、全ての実況データに対して行う。
なお、ステップS1160の関連度の算出に際し、放送コンテンツ情報ごとに重みを設定して算出するようにしても良い。例えば、タイトルに一致した場合は、一致した文字列の長さに1.2倍し、出演者情報に一致した場合は、文字列の長さに1.5倍するというように設定する。
また、一致する部分文字列が、所定の長さに満たない場合は、関連度を増加させないように、閾値を設定してもよい。例えば、部分文字列が2以下の場合は関連度を増加させないとした場合、前述の「害虫」は2文字であるため、「放送局2」との関連度を増加させないことになる。
また、実況データの文字情報の中に、特定の文字列が登場した場合に、関連度を増加させるようにしてもよい。例えば、実況データの文字情報の中に、「Zyxテレビ」という文字列が存在する場合、放送局1との関連度を所定値増加させる処理を行う。
また、実況データの文字情報と、放送コンテンツ情報との両方について形態素解析を行って、名詞のみを比較するようにしても良い。また、類語辞書や連想語辞書を用いて、類語や連想語に一致した場合も、関連度を増加するようにしてもよい。例えば、実況データの文字情報の中に「ゴキブリ」という文字列が含まれており、連想語より「害虫」が存在する場合、図16の例における放送局2のタイトル「我が家の害虫対策」の部分文字列「害虫」と一致するので、この実況データと、放送局2との関連度を増加させる。
また、一連の放送局同定部135の処理は、上記処理に限らず、実況データと放送局との対応付けが可能であれば、他の方法を用いても良い。
以上が放送局同定部135の詳細な説明である。
図12の説明に戻り、チャプター候補選択部140Aは、実施形態1のチャプター候補選択部140と同様に、実況データ受信部130によって受信された実況データの中から、チャプターとして取り込む実況データをユーザに選択させる。チャプター候補選択部140Aでは、ユーザに実況データを選択させるためのユーザインタフェース画面において、実況データごとに、放送局同定部135によって割り当てられた放送局IDの情報を提示する。
図18は、チャプター候補選択部140Aが提示するユーザインタフェースの一例である。図18では、図6に示すユーザインタフェース画面と比較して、放送局名1460が追加されている。放送局名1460は、放送局同定部135によって割り当てられた放送局IDに対応する放送局名を、放送局情報格納部122から取得して表示する。このように放送局名を提示することで、ユーザは、実況データが、どの放送局について言及されたものかを理解することができる。
なお、実施形態2では、放送局名を表示することとしたが、放送コンテンツ情報格納部123を参照して、タイトルや出演者などの、放送コンテンツ情報を表示するようにしても良い。
チャプター作成部150Aは、チャプター候補選択部140Aによって選択された実況データから、チャプターデータを作成し、チャプター格納部121Aに格納する。実施形態1のチャプター作成部150と同様に、チャプター日時と、チャプター見出しとを作成すると共に、さらに、放送局同定部135によって関連付けられた放送局IDとを組み合わせたデータをチャプターデータとして作成し、チャプター格納部121Aに格納する。
以上が、チャプター作成装置12の説明である。
次に、コンテンツ再生装置1301の説明を行う。図19は、実施形態2におけるコンテンツ再生装置1301の構成を示すブロック図である。コンテンツ再生装置1301は、コンテンツ再生装置1300と比較すると、コンテンツ格納部1340と、チャプター取得部1360と、の動作が異なるため、コンテンツ再生装置1301においては、それぞれ、コンテンツ格納部1340A、チャプター取得部1360Aとする。その他の部については、コンテンツ再生装置1300と同様であるため、説明を省略する。
コンテンツ格納部1340Aは、実施形態1におけるコンテンツ格納部1340と同様に、映像データや音声データなどといった、再生可能なデジタルコンテンツと、それらのデジタルコンテンツに関連する開始日時である関連開始日時と、デジタルコンテンツの再生時間の長さと、デジタルコンテンツのタイトルと、を組み合わせて格納すると共に、さらに、デジタルコンテンツを放送した放送局である放送局IDも格納する。
図20は、コンテンツ格納部1340Aのフォーマットの一例を示す図であり、図9に示すコンテンツ格納部1340と同様の、コンテンツIDと、コンテンツの関連開始日時と、コンテンツの再生時間長と、に加え、さらに、放送局IDとを格納している。例えば、コンテンツID1のタイトルは、「ハイパーニュース」であり、関連開始日時は「2010年11月11日 15:00:00」であり、再生時間長は「00:35:00」、すなわち35分間であり、放送局IDは、「放送局1」であることを示している。
なお、コンテンツ格納部1340Aに格納する放送局IDは、チャプター作成装置12の放送局情報格納部122に格納された放送局IDと同一のものを用いることとするが、チャプター作成装置12の放送局情報格納部122に格納された放送局IDと互換可能であれば、独自の放送局IDを用いても良い。
チャプター取得部1360Aは、コンテンツ選択部1350によって選択されたデジタルコンテンツの関連開始日時と、コンテンツの再生時間長とから、その日時範囲に含まれるチャプターデータであり、かつ、同一の放送局IDを有するチャプターデータを、チャプター作成装置12から取得する。
例えば、図20に示すコンテンツ格納部1340Aの例において、コンテンツID1がコンテンツ選択部1350によって選択された場合、コンテンツID1の関連開始日時と、再生時間長によって、2010年11月11日 15:00:00から、2010年11月11日 15:35:00までのチャプターデータであって、さらに、放送局IDが「放送局1」であるチャプターデータを、チャプター作成装置12から取得する。
以上のチャプター作成装置12、及びコンテンツ再生装置1301によると、再生するデジタルコンテンツが放送コンテンツである場合、デジタルコンテンツと関係のないチャプターが表示されなくなるため、チャプターの利便性を向上させることができる。
なお、チャプター作成装置12の放送局情報格納部122は、外部サーバに配置し、リクエストに従って、放送局IDや放送局名を返すようにしても良い。また、チャプター作成装置12の放送コンテンツ情報格納部123も同様に、外部サーバに配置し、リクエストに従って、放送コンテンツ情報を返すようにしても良い。
また、放送局同定部135において、実況データに関連付ける放送局を、関連度の最も高い放送局としたが、関連度が閾値以上の放送局を実況データに関連付けるようにしても良い。その場合、複数の放送局IDが、実況データに割り当てられる可能性がある。その場合、図14に示すチャプター候補選択部140Aのユーザインタフェースにおいて、放送局名を、割り当てられた放送局IDの分だけ、並べて表示する。また、実況データに複数の放送局IDが割り当てられた場合、その実況データから作成されたチャプターデータにも、複数の放送局IDが割り当てられる。その場合、チャプター格納部121Aは、割り当てられた放送局IDを全て格納する。
[実施形態3]
図21は、本発明の実施形態3のシステム全体を示す図であり、チャプター作成装置21と、実況データサーバ2100とが、ネットワーク21000を介して接続されており、さらに、実況データサーバ2100は、ネットワーク21000を介して投稿端末2200と接続されていることを示している。
実況データサーバ2100は、いわゆるSNS(Social NetworkingService)や、BBS(Bulletin Board System)や、ブログ(ミニブログを含む)などに代表される、サービスを利用するユーザから送信されるデータを蓄積し、他のユーザに公開するためのサーバである。実況データサーバの蓄積するデータは、そのデータを作成する時分に、ユーザが感じていることを表現した文字情報を含むデータである。実施形態3における実況データサーバ2100は、投稿端末2200によって送信される文字情報を、文字情報を受け付けた日時と組み合わせて格納する。なお、実況データサーバ2100は、複数存在していても良い。
図22は、実況データサーバ2100の構成を示すブロック図である。実況データサーバ2100は、投稿受付部2110と、実況データ格納部2120と、実況データ送信部2130とで構成されている。
投稿受付部2110は、外部の投稿端末2200から、ネットワーク21000を介して送信される文字情報を受信し、その文字情報を、受信を受け付けた日時である投稿日時と共に、実況データ格納部2120に格納する。なお、文字情報と、その文字情報の投稿日時とを組み合わせたデータを、以降、実況データと称する。
実況データ格納部2120は、実況データを格納するデータベースである。
実況データ送信部2130は、実況データ格納部2120に格納された実況データを、ネットワーク21000を介して送信する。また、実況データ送信部2130は、チャプター作成装置21によって、投稿日時の範囲や、文字情報に含まれる文字列などといった実況データの検索条件が指定されると、その検索条件に一致する実況データのみをチャプター作成装置21に送信する。
以上が実況データサーバ2100の説明である。なお、実況データサーバ2100は、1つではなく、複数存在しても良い。
投稿端末2200は、一般のPCや携帯情報端末などの、文字情報を編集するための入力インタフェースとディスプレイを備え、その文字情報を実況データサーバ2100に送信するための通信手段を有する端末である。この投稿端末2200は、複数存在していても良い。また、投稿端末2200を利用するユーザは1人でも、複数人であっても良い。
次に、チャプター作成装置21の説明を行う。
図23は、実施形態3におけるチャプター作成装置21の好ましい構成を示すブロック図である。チャプター作成装置21は、中央制御部211と、ROM212と、主記憶部213と、入力部214と、表示部215と、音声出力部216と、通信部217と、補助記憶部220と、コンテンツ選択部230と、実況データ受信部240と、チャプター候補選択部250と、チャプター作成部260と、再生コンテンツ選択部270と、コンテンツ再生部280と、で構成されており、これらはバス210を介して接続されている。また、通信部217は、ネットワーク21000によって、外部装置である実況データサーバ2100に接続されている。
図23では、チャプター作成装置21を機能ブロック図によりハードウェア的に構成して示しているが、チャプター作成装置21全体を1つのソフトウェアプログラムとして、メモリやCPUを備えるPC上でソフトウェア的に実行するようにしてもよい。
チャプター作成装置21がチャプターを作成する処理の流れを、図24に示すフローチャートを参照しながら説明を行う。
まず、コンテンツ選択部230は、表示部215にユーザインタフェースを提示し、チャプターを関連付けたいデジタルコンテンツをユーザに選択させる(ステップS210)。
次に、実況データ受信部240は、実況データサーバ2100から、ネットワーク21000を介して実況データを受信する(ステップS220)。
次に、チャプター候補選択部250は、チャプターを作成するための元データとなる実況データを、実況データ受信部240によって受信された実況データから選択させる(ステップS230)。
次に、チャプター作成部260は、チャプター候補選択部250によって選択された実況データから、チャプターを作成する(ステップS240)。
次に、チャプター作成部260は、作成したチャプターを、チャプター格納部221に格納する(ステップS250)。
以上が、チャプター作成装置21によるチャプターの作成処理の流れである。
次に、チャプター作成装置21が、作成したチャプターを用いて再生を行う処理の流れを、図25に示すフローチャートを参照しながら説明を行う。
まず、再生コンテンツ選択部270は、表示部215にユーザインタフェース画面を表示し、入力部214を介して、ユーザに再生するデジタルコンテンツを選択させる(ステップS2300)。
次に、コンテンツ再生部280は、ステップS2300で選択されたデジタルコンテンツの記録日時の範囲に含まれるチャプターデータを、チャプター格納部221から取得する(ステップS2310)。
次に、コンテンツ再生部280は、ステップS2300で選択されたデジタルコンテンツの再生を開始すると共に、ステップS2310で取得したチャプターを表示部215に表示し、そのチャプターを、入力部214を介して入力できるユーザインタフェースを提示する(ステップS2320)。
以上が、チャプター作成装置21によるチャプターを用いた再生処理の流れである。
続いて、チャプター作成装置21の各部の詳細な説明を行う。中央制御部211は、チャプター作成装置21の動作全体を制御するユニットであり、CPU(Central Processing Unit)やPLD(Programmable Logic Device)などで構成される。ROM212は、読み込み専用の記憶媒体であり、チャプター作成装置21の全体を制御するための基本的な制御プログラムを格納する。主記憶部213は、中央制御部211がプログラムを実行するためのワークエリアであり、RAMメモリなどで構成される。入力部214は、キーボードやマウス、タッチパネルなどであり、ユーザの入力を受け付けるユニットである。表示部215は、CRTや液晶ディスプレイなどであり、ユーザへの情報を表示するためのユニットである。音声出力部216は、デジタル音声信号をアナログ信号に変換し、さらにそのアナログ信号を増幅させて外部のスピーカーやヘッドホンなどへ出力するユニットである。通信部217は、ネットワークカードなど、外部のネットワークと通信するためのユニットである。
補助記憶部220は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの大容量記憶媒体であり、内部に、チャプター格納部221と、コンテンツ格納部222と、をさらに備える。
チャプター格納部221は、チャプターの日時を示すチャプター日時と、見出し文字列と、コンテンツIDと、を組み合わせたデータであるチャプターデータを格納する。コンテンツIDとは、デジタルコンテンツを一意に識別するための識別子である。チャプター日時として、世界協定時であるUTC(Universal Time, Coordinated)の日時データを格納することを基本とするが、UTCでなくとも、UTCに変換可能な日時データであれば良い。例えば、日本標準時であるJST(Japan Standard Time)を示すデータであっても良いし、UTCにおける1970年1月1日0時0分を基点とした相対時間であるUnix(登録商標)時間を示す数値データであっても良い。
図26は、チャプター格納部221のフォーマットの一例を示す図であり、チャプターデータであるチャプター日時と、コンテンツIDと、見出し文字列とを格納している。また、図26では、チャプターデータ毎に、チャプターデータそれぞれを識別するための識別子であるチャプターIDも組み合わせて格納している。例えば、チャプターIDが「チャプター1」であるチャプターデータのチャプター日時は「2010年11月10日 15:10:00」であり、コンテンツIDは「コンテンツID1」であり、見出し文字列は「猫のふてぶてしい感じがたまらない」である。チャプターID1と、チャプターID2のコンテンツIDは、どちらも「コンテンツID1」であり、チャプターID1と、チャプターID2は、コンテンツID1のコンテンツと対応付けられたチャプターデータであることを示している。
コンテンツ格納部222は、映像データや音声データなどといった、再生可能なデジタルコンテンツと、それらのデジタルコンテンツに関連する開始日時である関連開始日時と、デジタルコンテンツの再生時間の長さと、デジタルコンテンツのタイトルと、を組み合わせて格納する。関連開始日時とは、デジタルコンテンツが放送コンテンツであるならば、そのコンテンツが放送された開始日時を格納し、個人撮影されたコンテンツならば、そのコンテンツの記録を開始した日時を格納する。
図27は、コンテンツ格納部222のフォーマットの一例を示す図であり、デジタルコンテンツを識別するための識別子であるコンテンツIDと、関連開始日時と、コンテンツの再生時間の長さである再生時間長とを組み合わせて格納している。例えば、コンテンツIDが「コンテンツID1」であるデジタルコンテンツのタイトルは「ハイパーニュース」であり、関連開始日時は「2010年11月11日 15時00分00秒」であり、再生時間長は「00:35:00」、すなわち35分間であることを示している。
コンテンツ選択部230は、再生するデジタルコンテンツを、入力部214を介してユーザに選択させる。コンテンツ選択部230は、ユーザによる入力の補助のために、表示部215にユーザインタフェース画面を表示して、ユーザに再生するデジタルコンテンツを選択させる。図28は、コンテンツ選択部230が提示するユーザインタフェース画面の一例を示す図である。
図28では、コンテンツ表示領域2300に、図27に示すコンテンツID1の情報を、コンテンツ表示領域2301に、図27に示すコンテンツID2の情報を、それぞれ表示している。コンテンツ表示領域2300と、コンテンツ表示領域2301とは、同様の部品によって構成されているため、ここではコンテンツ表示領域2300のみの説明を行う。コンテンツ表示領域2300内部のコンテンツタイトル2310は、コンテンツのタイトルを表示する領域であって、コンテンツID1のタイトルである「ハイパーニュース」を表示している。コンテンツ表示領域2300内部のコンテンツ記録日時2320は、コンテンツの記録を開始した日時から、記録を終了した日時を表示する領域であって、「2010年11月11日 15:00:00〜15:35:00」を表示している。チャプター編集ボタン2330は、コンテンツID1のチャプターを編集する場合、ユーザによって押下されるボタンである。このボタンが押下されると、コンテンツ選択部230はコンテンツID1を選択し、実況データ受信部240に処理を引き継ぐ。
スクロールバー2340をスクロールさせると、コンテンツ表示領域2300と、コンテンツ表示領域2301の情報が、スクロール量に応じて変更される。ユーザは、スクロールバー2340を操作してコンテンツを探し、チャプターを編集したいコンテンツのチャプター編集ボタンを押下する。
実況データ受信部240は、通信部217によってネットワーク21000を介して接続された実況データサーバ2100から、コンテンツ選択部230によって選択されたデジタルコンテンツの関連開始日時と、再生時間長とによって決まる時間内である実況データを受信する。具体例を示すと、コンテンツ選択部230によって、図27に示すコンテンツ格納部222の例におけるコンテンツID1が選択された場合、コンテンツID1の関連開始日時が2010年11月11日の15:00:00であり、再生時間長が00:35:00、すなわち35分間であるので、2010年11月11日の15時00分00秒から、2010年11月11日の15時35分00秒までの投稿日時を有する実況データを、実況データサーバ2100から受信する。
なお、実況データサーバ2100が複数存在する場合は、チャプター作成装置21の設計者が、予め、どの実況データサーバ2100から実況データを受信するかを設定しておくことを基本とするが、全ての実況データサーバ2100から実況データを受信するようにしても良い。
チャプター候補選択部250は、実況データ受信部240によって受信された実況データの中から、チャプターとして取り込む実況データをユーザに選択させる。ユーザに選択動作を行わせる場合に、チャプター候補選択部250は、選択を補助するためのユーザインタフェースをユーザに提示する。
図29は、チャプターとして取り込む実況データを選択するためのユーザインタフェースを示す図であり、実況データ2400と、実況データ2401とが表示部215に表示されている。図中のスクロールバー2450を操作することで、他の実況データを表示することができる。投稿日時2410は、実況データ2400の投稿日時であり、2010年11月10日 20時00分00秒である。文字情報2420は、実況データ2400の文字情報であって、その内容は、「凄く可愛いタレントが出てきた!」である。チェックボックス2430は、実況データ2400をチャプターとして取り込むかどうかを設定するユーザインタフェースの部品であり、チェックボックス2430にチェックが入っている場合、実況データ2400をチャプターとして取り込むことを示す。チェックボックス2430のチェック状態は、ユーザによって切り替えられる。図29の例では、チェックボックス2430にチェックが入っているため、実況データ2400は、チャプターとして取り込まれることを示している。その他の実況データも、実況データ2400と同様の部品によって構成されている。すなわち、それぞれの実況データの投稿日時と、文字情報と、チェックボックスとが配置される。図29の取り込みボタン2440が、ユーザによって押下されると、チャプター候補選択部250は、選択された実況データ、すなわち、チェックボックスがチェック状態である実況データを取得し、チャプター作成部260に実況データを渡す。
チャプター作成部260は、コンテンツ選択部230によって選択されたコンテンツIDと、チャプター候補選択部250によって選択された実況データからチャプターを作成し、チャプター格納部221に格納する。具体的には、実況データの投稿日時をチャプター日時とし、実況データの文字情報を、チャプター見出しとし、さらに、選択されたコンテンツIDとを組み合わせてチャプターデータを作成する。また、この時、作成されるチャプターデータに、チャプター格納部221に格納されているチャプターID以外の、ユニークなチャプターIDを割り当てる。チャプターデータの作成を終えると、チャプター作成部260は、作成したチャプターデータを、チャプター格納部221に格納する。なお、チャプターデータを作成する際に、チャプター作成部260は、チャプター見出しの文字の長さを、20文字以下にするなど、所定の長さ以下になるように編集するようにしても良い。
以上のコンテンツ選択部230と、実況データ受信部240と、チャプター候補選択部250と、チャプター作成部260は、図24のフローチャートに示すチャプター作成処理を行う部である。続いて、図25のフローチャートに示す、チャプター再生処理を行うための部である、再生コンテンツ選択部270と、コンテンツ再生部280の説明を行う。
再生コンテンツ選択部270は、再生するデジタルコンテンツを、入力部214を介してユーザに選択させる。再生コンテンツ選択部270は、ユーザによる入力の補助のために、表示部215にユーザインタフェース画面を表示して、ユーザに再生するデジタルコンテンツを選択させる。図30は、再生コンテンツ選択部270が提示するユーザインタフェース画面の一例を示す図である。
図30では、コンテンツ表示領域2500に、図27に示すコンテンツID1の情報を、コンテンツ表示領域2501に、図27に示すコンテンツID2の情報を、それぞれ表示している。コンテンツ表示領域2500と、コンテンツ表示領域2501とは、同様の部品によって構成されているため、ここではコンテンツ表示領域2500のみの説明を行う。コンテンツ表示領域2500内部のコンテンツタイトル2510は、デジタルコンテンツのタイトルを表示する領域であって、コンテンツID1のタイトルである「ハイパーニュース」を表示している。コンテンツ表示領域2500内部のコンテンツ記録日時2520は、コンテンツの記録を開始した日時から、記録を終了した日時を表示する領域であって、「2010年11月11日 15:00:00〜15:35:00」を表示している。視聴ボタン2530は、そのコンテンツの視聴を開始する際に、ユーザによって押下されるボタンである。
スクロールバー2540をスクロールさせると、コンテンツ表示領域2500と、コンテンツ表示領域2501の情報が、スクロール量に応じて変更される。ユーザは、スクロールバー2540を操作してデジタルコンテンツを探し、視聴したいデジタルコンテンツの視聴ボタンを押下することで、デジタルコンテンツの視聴を開始する。
コンテンツ再生部280は、再生コンテンツ選択部270によって選択されたデジタルコンテンツの再生を開始する。すなわち、デジタルコンテンツの映像を表示部215に出力し、音声を音声出力部216に出力する。さらに、コンテンツ再生部280は、表示部215に、選択されたデジタルコンテンツに対応付けられたチャプターを表示すると共に、ユーザが、それらのチャプターを選択できるようなユーザインタフェースを提供する。チャプターデータの取得は、再生コンテンツ選択部270によって選択されたデジタルコンテンツのコンテンツIDを基に、チャプター格納部221を参照し、同一のコンテンツIDと対応付けられたチャプターデータを全て取得することによって行う。
ユーザによってチャプターが選択されると、コンテンツ再生部280は、デジタルコンテンツの再生位置を、選択されたチャプターの示す位置に移動させる。選択されたチャプターのチャプター日時をc、デジタルコンテンツの関連開始日時をdとおくと、デジタルコンテンツの再生位置pは、以下の式2によって求められる。
p=c−d ・・・(式2)
なお、式2によって求められる再生位置pは、デジタルコンテンツの先頭を0とした場合の時間である。
図31は、コンテンツ再生部280によって表示部215に表示されるコンテンツの映像データと、ユーザインタフェースの表示例である。図31の映像表示領域2600は、再生されるデジタルコンテンツの映像を表示する領域である。シークバー2610は、デジタルコンテンツの再生位置の情報を示すと共に、再生位置をユーザが制御することが可能なコントローラである。チャプターリスト2620は、再生中のデジタルコンテンツに関連するチャプターを表示している。図中では、「猫のふてぶてしさがたまらない」と、「ここのハンバーグはとても美味しいよね」の、2つのチャプターが表示されている。チャプターボタン2630Aと、チャプターボタン2630Bは、ユーザによって押下されることによって、それぞれに関連付けられたチャプターの位置まで、再生位置を移動させる。例えば、チャプターボタン2630Aが押下された場合、デジタルコンテンツの先頭から比較して「00:10:00」、つまり、先頭から比較して10分経過した位置に、再生位置を移動させる。チャプターボタン2630Bが押下された場合、デジタルコンテンツの先頭から比較して「00:30:00」、つまり、先頭から比較して30分経過した位置に、再生位置を移動させる。
図31に示すように、ユーザが文字入力操作を行わなくとも、「猫のふてぶてしさがたまらない」や、「ここのハンバーグはとても美味しいよね」といった情報が、チャプターの見出しとして表示されるようになる。さらに、「猫のふてぶてしさがたまらない」という文字情報から、このチャプターの前後で、ふてぶてしい猫が登場したことが推察でき、「ここのハンバーグはとても美味しいよね」という文字列から、このチャプターの前後で、美味しいハンバーグに関する話題が語られていると推察することができる。
以上がチャプター作成装置21の説明である。以上のチャプター作成装置21によると、ユーザが行う必要のある作業は、文字情報を見て、興味の惹かれる実況データにチェックするだけであって、文字の入力などの煩雑な動作を行わずに、チャプターを作成でき、そのチャプターの概要を示すチャプター見出しも設定することができる。
なお、実施形態3においては、チャプター格納部221にコンテンツIDを格納することで、チャプターデータとデジタルコンテンツとの対応付けを行っているが、コンテンツ格納部222に、チャプターIDを格納できるようにすることで、チャプターデータとデジタルコンテンツとの対応付けを行うようにしても良い。その場合、チャプター作成部260は、作成したチャプターデータのチャプターIDを、対応するコンテンツ格納部222のコンテンツIDのカラムに格納する。
[実施形態4]
実施形態4におけるシステム構成は、図21に示す実施形態3のシステム構成と同様であるが、チャプター作成装置21の構成内容が異なる。そこで、実施形態4では、チャプター作成装置22として、説明を行う。
実施形態4におけるチャプター作成装置22は、実施形態3におけるチャプター作成装置21の動作に加え、実況データの文字情報の内容に従って、選択されたコンテンツと関係のある実況データのみをチャプター選択候補として残すことによって、チャプターを、より簡便に作成することができるものである。
図32は、実施形態4におけるチャプター作成装置22の構成を示すブロック図である。チャプター作成装置22は、チャプター作成装置21と比較して、実況データ剪定部245と、補助記憶部220にコンテンツ情報格納部223と、が新たに備えられている。実施形態4では、コンテンツ情報格納部223と、実況データ剪定部245の説明を行い、その他の部は、チャプター作成装置21と同様であるため、説明を省略する。
チャプター作成装置22が、チャプターを作成する処理の流れを、図33のフローチャートを参照しながら説明を行う。
まず、チャプター作成装置22のコンテンツ選択部230は、ユーザにチャプターを関連付けたいコンテンツを選択させる(ステップS210)。この処理は、チャプター作成装置21と同様である。
次に、チャプター作成装置22の実況データ受信部240は、実況データサーバ2100から、実況データを受信する(ステップS220)。この処理は、チャプター作成装置21と同様である。
次に、チャプター作成装置22の実況データ剪定部245は、ステップS220で受信した実況データの中から、ステップS210で選択されたコンテンツと関係のある実況データ以外を取り除く(ステップS225)。
次に、チャプター作成装置22のチャプター候補選択部250は、チャプターとして取り込みたい実況データを、ユーザに選択させる(ステップS230)。この処理は、チャプター作成装置21と同様である。
次に、チャプター作成装置22のチャプター作成部260は、ステップS210で選択されたコンテンツと、ステップS230で選択された実況データとから、チャプターデータを作成する(ステップS240)。この処理は、チャプター作成装置21と同様である。
次に、チャプター作成装置22のチャプター作成部260は、ステップS240で作成されたチャプターデータを、チャプター格納部221に格納する(ステップS250)。この処理は、チャプター作成装置21と同様である。
以上が、チャプター作成装置22におけるチャプターを作成する処理の流れの説明である。
次に、チャプター作成装置22の各部の詳細な説明を行う。
コンテンツ情報格納部223は、コンテンツIDと、コンテンツの副次的な情報であるコンテンツ情報とを組み合わせて格納する。コンテンツ情報とは、タイトルや、ジャンル、出演者、字幕、放送局などといった、コンテンツを書誌的に表すデータである。
図34は、コンテンツ情報格納部223のフォーマットの一例を示す図であり、コンテンツIDと、コンテンツ情報とを格納しており、コンテンツ情報として、タイトルと、出演者とを組み合わせて格納している。例えば、コンテンツIDがコンテンツID1であるコンテンツのタイトルは、「ハイパーニュース」であり、出演者は「日本太郎」であることを示している。
実況データ剪定部245は、実況データ受信部240によって受信された実況データと、コンテンツ情報格納部223に格納されたコンテンツ情報とから、実況データのコンテンツに対する関連度合いを算出し、関連度合いが閾値以上の実況データを、チャプター候補選択部250に渡す。実況データ剪定部245の処理の流れを、図35のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、実況データ剪定部245は、コンテンツ情報格納部223を参照して、コンテンツ選択部230で選択されたコンテンツIDから、そのコンテンツIDに一致するコンテンツ情報を取得する(ステップS2140)。例えば、コンテンツ選択部230で選択されたコンテンツIDがコンテンツID1ならば、図34に示すコンテンツ情報の例を用いると、タイトルとして「ハイパーニュース」を、出演者として「日本太郎」を取得する。
次のステップS2150は、ループ記号であり、実況データ受信部240によって受信された実況データ数をNとすると、初期値1のループカウンタiが、Nになるまで、ループAを繰り返す度に1ずつ増加することを示している。
次に、実況データ剪定部245は、i番目の実況データの文字情報と、ステップS2150で取得した、コンテンツ情報とから、i番目の実況データと、コンテンツIDとの関連度を算出する(ステップS2160)。関連度の算出は、コンテンツ情報と、i番目の実況データの文字情報との文字列を比較して、一致する文字列があれば、コンテンツIDとの関連度を、文字列の長さ分だけ加算する。例えば、i番目の実況データの文字情報が「今、ハイパーニュースを見ています」である場合、図34の例では、コンテンツID1タイトルである、「ハイパーニュース」を、部分文字列として含んでいる。この場合、「ハイパーニュース」という文字列の長さが8文字なので、コンテンツID1に対するi番目の実況データの関連度を8だけ増加させる。
また、実況データの文字情報が「日本太郎カッコいい」であった場合、図34の例では、コンテンツID1の出演者である「日本太郎」を部分文字列として含む。「日本太郎」という文字列の長さが4文字なので、コンテンツID1に対するi番目の実況データの関連度を4だけ増加させる。
このような文字列比較の処理を、コンテンツIDに対応するコンテンツ情報の種類ごとに行うことで、i番目の実況データと、放送局IDとの関連度を算出する。
次に、実況データ剪定部245は、ステップS2160で算出した関連度が、閾値以上であるかどうかを判定する(ステップS2170)。もし、閾値以上であるならばステップS2190に進み、閾値未満であるならばステップS2180に進む。なお、この閾値は、予め設計者が設定しておく。
ステップS2170で、関連度が閾値未満であると判定された場合において、実況データ剪定部245は、i番目の実況データを削除し、次に処理を行うチャプター候補選択部250において、その実況データをユーザに選択させないようにする(ステップS2180)。
次のステップS2190は、ループAの終端記号であり、ループ記号iが、実況データ数Nでないならば、ステップS2140に戻る。
以上が実況データ剪定部245の処理の流れである。なお、関連度の算出に際し、コンテンツ情報の種類ごとに重みを設定して算出するようにしても良い。例えば、タイトルに一致した場合は、一致した文字列の長さに1.2倍し、出演者に一致した場合は、文字列の長さに1.5倍するというように設定する。
また、一致する部分文字列が、所定の長さに満たない場合は、関連度を増加させないように、閾値を設定してもよい。
また、実況データの文字情報について形態素解析を行って、名詞のみを比較するようにしても良い。また、類語辞書や連想語辞書を用いて、類語や連想語に一致した場合も、関連度を増加するようにしてもよい。例えば、選択されたコンテンツがコンテンツID2である場合において、実況データの文字情報の中に「買い物」という文字列が含まれており、類語辞書より「ショッピング」が取得される場合、図34の例におけるコンテンツID2のタイトル「ショッピング情報」の部分文字列「ショッピング」と一致するので、この実況データと、コンテンツID2との関連度を増加させる。
また、実況データ剪定部245の処理は、上記処理に限らず、実況データとコンテンツ情報との対応付けが可能であれば、他の方法を用いても良い。
以上が、チャプター作成装置22の説明である。
以上のチャプター作成装置22、デジタルコンテンツと関係のない実況データが表示されなくなるため、実況データの選択がしやすくなる。
なお、チャプター作成装置22のコンテンツ情報格納部223は、外部サーバに配置し、リクエストに従って、コンテンツ情報を返すようにしても良い。
[実施形態5]
図36は、本発明の実施形態5のシステム全体を示す図であり、チャプター作成装置31と、実況データサーバ3100とが、ネットワーク31000を介して接続されており、さらに、実況データサーバ3100は、ネットワーク31000を介して投稿端末3200と接続されていることを示している。
実況データサーバ3100は、いわゆるSNS(Social Networking Service)や、BBS(Bulletin Board System)や、ブログ(ミニブログを含む)などに代表される、サービスを利用するユーザから送信されるデータを蓄積し、他のユーザに公開するためのサーバである。実況データサーバの蓄積するデータは、そのデータを作成する時分に、ユーザが感じていることを表現した文字情報を含むデータである。実施形態5における実況データサーバ3100は、投稿端末3200によって送信される文字情報を、文字情報を受け付けた日時と組み合わせて格納する。なお、実況データサーバ3100は、複数存在していても良い。
図37は、実況データサーバ3100の構成を示すブロック図である。実況データサーバ3100は、投稿受付部3110と、実況データ格納部3120と、実況データ送信部3130とで構成されている。
投稿受付部3110は、外部の投稿端末3200から、ネットワーク31000を介して送信される文字情報を受信し、その文字情報を、受信を受け付けた日時である投稿日時と共に、実況データ格納部3120に格納する。なお、文字情報と、その文字情報の投稿日時とを組み合わせたデータを、以降、実況データと称する。
実況データ格納部3120は、実況データを格納するデータベースである。
実況データ送信部3130は、実況データ格納部3120に格納された実況データを、ネットワーク31000を介して送信する。また、実況データ送信部3130は、チャプター作成装置31によって、投稿日時の範囲や、文字情報に含まれる文字列などといった実況データの検索条件が指定されると、その検索条件に一致する実況データのみをチャプター作成装置31に送信する。
以上が実況データサーバ3100の説明である。なお、実況データサーバ3100は、1つではなく、複数存在しても良い。
投稿端末3200は、一般のPCや携帯情報端末などの、文字情報を編集するための入力インタフェースとディスプレイを備え、その文字情報を実況データサーバ3100に送信するための通信手段を有する端末である。この投稿端末3200は、複数存在していても良い。また、投稿端末3200を利用するユーザは1人でも、複数人であっても良い。
次に、チャプター作成装置31の説明を行う。
図38は、実施形態5におけるチャプター作成装置31の好ましい構成を示すブロック図である。チャプター作成装置31は、中央制御部311と、ROM312と、主記憶部313と、入力部314と、表示部315と、音声出力部316と、通信部317と、補助記憶部320と、実況データ受信部330と、コンテンツ同定部340と、チャプター作成部350と、再生コンテンツ選択部360と、コンテンツ再生部370と、で構成されており、これらはバス310を介して接続されている。また、通信部317は、ネットワーク31000によって、外部装置である実況データサーバ3100に接続されている。
図38では、チャプター作成装置31を機能ブロック図によりハードウェア的に構成して示しているが、チャプター作成装置31全体を1つのソフトウェアプログラムとして、メモリやCPUを備えるPC上でソフトウェア的に実行するようにしてもよい。
チャプター作成装置31がチャプターを作成する処理の流れを、図39に示すフローチャートを参照しながら説明を行う。
まず、実況データ受信部330は、実況データサーバ3100から、ネットワーク31000を介して実況データを受信する(ステップS310)。
次に、中央制御部311は、ステップS310で取得した実況データ数をNとして、初期値1、増分1のループカウンタnが、実況データ数NになるまでのループであるループBを開始する(ステップS320)。また、ステップS310で取得した実況データのうち、n番目の実況データを、続くステップS330に渡す。
次に、コンテンツ同定部340は、デジタルコンテンツと、n番目の実況データとの対応付けを行う(ステップS330)。
次に、チャプター作成部350は、n番目の実況データからチャプターを作成する(ステップS340)。
次に、チャプター作成部350は、作成したチャプターを、チャプター格納部321に格納する(ステップS350)。
次のステップS360に示す記号は、ループBの終端を表す記号である。ループカウンタnが実況データ数Nとなれば、チャプター作成装置31は処理を終了する。そうでなければ、ステップS320に戻り、チャプター作成処理を繰り返す。
以上が、チャプター作成装置31によるチャプターの作成処理の流れである。
次に、チャプター作成装置31が、作成したチャプターを用いて再生を行う処理の流れを、図40に示すフローチャートを参照しながら説明を行う。
まず、再生コンテンツ選択部360は、表示部315にユーザインタフェース画面を表示し、入力部314を介して、ユーザに再生するデジタルコンテンツを選択させる(ステップS3300)。
次に、コンテンツ再生部370は、ステップS3300で選択されたデジタルコンテンツの記録日時の範囲に含まれるチャプターデータを、チャプター格納部321から取得する(ステップS310)。
次に、コンテンツ再生部370は、ステップS3300で選択されたデジタルコンテンツの再生を開始すると共に、ステップS3310で取得したチャプターを表示部315に表示し、そのチャプターを、入力部314を介して入力できるユーザインタフェースを提示する(ステップS3320)。
以上が、チャプター作成装置31によるチャプターを用いた再生処理の流れである。
続いて、チャプター作成装置31の各部の詳細な説明を行う。中央制御部311は、チャプター作成装置31の動作全体を制御するユニットであり、CPU(Central Processing Unit)やPLD(Programmable Logic Device)などで構成される。ROM312は、読み込み専用の記憶媒体であり、チャプター作成装置31の全体を制御するための基本的な制御プログラムを格納する。主記憶部313は、中央制御部311がプログラムを実行するためのワークエリアであり、RAMメモリなどで構成される。入力部314は、キーボードやマウス、タッチパネルなどであり、ユーザの入力を受け付けるユニットである。表示部315は、CRTや液晶ディスプレイなどであり、ユーザへの情報を表示するためのユニットである。音声出力部316は、デジタル音声信号をアナログ信号に変換し、さらにそのアナログ信号を増幅させて外部のスピーカーやヘッドホンなどへ出力するユニットである。通信部317は、ネットワークカードなど、外部のネットワークと通信するためのユニットである。
補助記憶部320は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの大容量記憶媒体であり、内部に、チャプター格納部321と、コンテンツ格納部322と、をさらに備える。
チャプター格納部321は、チャプターの日時を示すチャプター日時と、見出し文字列と、コンテンツIDと、を組み合わせたデータであるチャプターデータを格納する。コンテンツIDとは、デジタルコンテンツを一意に識別するための識別子である。チャプター日時として、世界協定時であるUTC(Universal Time, Coordinated)の日時データを格納することを基本とするが、UTCでなくとも、UTCに変換可能な日時データであれば良い。例えば、日本標準時であるJST(Japan Standard Time)を示すデータであっても良いし、UTCにおける1970年1月1日0時0分を基点とした相対時間であるUnix(登録商標)時間を示す数値データであっても良い。
図41は、チャプター格納部321のフォーマットの一例を示す図であり、チャプターデータであるチャプター日時と、コンテンツIDと、見出し文字列とを格納している。また、図41では、チャプターデータ毎に、チャプターデータそれぞれを識別するための識別子であるチャプターIDも組み合わせて格納している。例えば、チャプターIDが「チャプター1」であるチャプターデータのチャプター日時は「2010年11月10日 15:10:00」であり、コンテンツIDは「コンテンツID1」であり、見出し文字列は「猫のふてぶてしい感じがたまらない」である。チャプターID1と、チャプターID2のコンテンツIDは、どちらも「コンテンツID1」であり、チャプターID1と、チャプターID2は、コンテンツID1のコンテンツと対応付けられたチャプターデータであることを示している。
コンテンツ格納部322は、映像データや音声データなどといった、再生可能なデジタルコンテンツと、それらのデジタルコンテンツに関連する開始日時である関連開始日時と、デジタルコンテンツの再生時間の長さと、を組み合わせて格納する。関連開始日時とは、デジタルコンテンツが放送コンテンツであるならば、そのコンテンツが放送された開始日時を格納し、個人撮影されたコンテンツならば、そのコンテンツの記録を開始した日時を格納する。
図42は、コンテンツ格納部322のフォーマットの一例を示す図であり、デジタルコンテンツを識別するための識別子であるコンテンツIDと、関連開始日時と、コンテンツの再生時間の長さである再生時間長とを組み合わせて格納している。例えば、コンテンツIDが「コンテンツID1」である関連開始日時は「2010年11月11日 15時00分00秒」であり、再生時間長は「00:35:00」、すなわち35分間であることを示している。
コンテンツ情報格納部323は、コンテンツIDと、コンテンツの副次的な情報であるコンテンツ情報とを組み合わせて格納する。コンテンツ情報とは、タイトルや、ジャンル、出演者、字幕、放送局名などといった、コンテンツを書誌的に表すデータである。
図43は、コンテンツ情報格納部323のフォーマットの一例を示す図であり、コンテンツIDと、コンテンツ情報とを格納しており、コンテンツ情報として、タイトルと、出演者とを組み合わせて格納している。例えば、コンテンツIDがコンテンツID1であるコンテンツのタイトルは、「ハイパーニュース」であり、出演者は「日本太郎」であることを示している。
実況データ受信部330は、通信部317によってネットワーク31000を介して接続された実況データサーバ3100から、実況データを受信する。取得する実況データは、前回、実況データサーバ3100と通信した日時から、現時刻までの範囲を送信するように、実況データサーバ3100の検索条件を指定する。具体例を示すと、前回の通信日時が2010年11月10日の20時00分00秒であり、現時刻が2010年11月11日の1時30分00秒であるならば、2010年11月10日の20時00分00秒から、2010年11月11日の1時30分00秒までの実況データを送信するように、検索条件を指定して、実況データサーバ3100にリクエストする。
ところで、実況データサーバ3100に初めて通信を行う場合は、前回の通信日時が存在しない。その場合は、コンテンツ格納部322に格納されたコンテンツの内、最も古い関連開始日時から、現時刻までの実況データを取得するように検索条件を設定することを基本とするが、単純に、現時刻の24時間より前から現時刻までの実況データを取得するように検索条件を指定しても良い。
なお、実況データサーバ3100が複数存在する場合は、チャプター作成装置31の設計者が、予め、どの実況データサーバ3100から実況データを受信するかを設定しておくことを基本とするが、全ての実況データサーバ3100から実況データを受信するようにしても良い。
コンテンツ同定部340は、実況データ受信部330によって受信された実況データと、コンテンツ情報格納部323に格納されたコンテンツIDごとのコンテンツ情報とから、コンテンツIDごとの実況データに対する関連度を算出し、関連度が閾値以上のコンテンツIDと、実況データとの対応付けを行う。コンテンツ同定部340の処理の流れを、図44のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、コンテンツ同定部340は、ループ処理を開始する(ステップS3100)。ステップS3100の記号はループを表す記号であり、初期値1、増分1のループカウンタmが、終了値MでループであるループCを行うことを示している。終了値Mは、コンテンツ格納部322に格納されたコンテンツ数である。
次に、コンテンツ同定部340は、コンテンツ格納部322におけるm番目のコンテンツID(以降、コンテンツIDmとする)の関連開始日時と、再生時間長とを取得し、その関連開始日時から、関連開始日時に再生時間長を加えた日時までの時間幅に、実況データの投稿日時が含まれるかどうかを判定する(ステップS3110)。例えば、図42に示すコンテンツ格納部322の例において、コンテンツIDmがコンテンツID1の場合、関連開始日時は2010年11月11日 15:00:00であり、関連開始日時に再生時間長を加えた日時は2010年11月11日 15:35:00となる。この、2010年11月11日 15:00:00から、2010年11月11日 15:35:00までの時間内に、実況データの投稿日時が含まれているかどうかを判定する。もし、含まれるならばステップS3120に進み、含まれないのであればステップS3140に進む。
ステップS3110において、実況データがコンテンツIDmの時間内に含まれていると判定されたならば、コンテンツ同定部340は、コンテンツ情報格納部323から、コンテンツIDmに対応するコンテンツ情報を取得する(ステップS3120)。
次に、コンテンツ同定部340は、前記取得したコンテンツ情報と、実況データの文字情報とから、コンテンツIDmとの関連度を算出する(ステップS3130)。関連度の算出は、コンテンツ情報と、実況データの文字情報との文字列を比較して、一致する文字列があれば、コンテンツIDとの関連度を、文字列の長さ分だけ加算する。
例えば、実況データの文字情報が「今、ハイパーニュースを見ています」であり、コンテンツIDmがコンテンツID1である場合、図43の例では、コンテンツID1のタイトルである、「ハイパーニュース」を、部分文字列として含んでいる。この場合、「ハイパーニュース」という文字列の長さが8文字なので、コンテンツID1との関連度を8だけ増加させる。また、実況データの文字情報が「今、ハイパーニュースを見ています。日本太郎カッコいい」であった場合、前述の通り、部分文字列の「ハイパーニュース」によって、コンテンツID1との関連度を8増加させると共に、コンテンツID1の出演者である「日本太郎」も部分文字列として含むため、「日本太郎」という文字列の長さ分、すなわち、4を関連度に加える。
このような文字列比較の処理を、コンテンツIDmに対応するコンテンツ情報の種類ごとに行うことで、実況データと、コンテンツIDmとの関連度を算出する。
次のステップS3140の記号は、ループ識別子ループCのループ終端を示すものであり、ループCが条件を満たす場合、すなわち、ループカウンタmが終了値Mとなった場合、ステップS3150に進み、そうでなければステップS3100に戻る(ステップS3140)。
ループが終了すると、コンテンツ同定部340は、関連度が所定の閾値以上となったコンテンツIDを全て選び出す(ステップS3150)。ここで選び出されたコンテンツIDと、実況データとを、チャプター作成部350に引き渡す。
以上がコンテンツ同定部340の処理の流れである。なお、関連度を算出する際に、コンテンツ情報の種類ごとに重みを設定して算出するようにしても良い。例えば、タイトルに一致した場合は、一致した文字列の長さに1.2倍し、出演者に一致した場合は、文字列の長さに1.5倍するというように設定する。
また、一致する部分文字列が、所定の長さに満たない場合は、関連度を増加させないように、閾値を設定してもよい。
また、実況データの文字情報について形態素解析を行って、名詞のみを比較するようにしても良い。
また、類語辞書や連想語辞書を用いて、類語や連想語に一致した場合も、関連度を増加するようにしてもよい。例えば、コンテンツIDmがコンテンツID2である場合において、実況データの文字情報の中に「買い物」という文字列が含まれており、類語辞書より「ショッピング」が取得される場合、図43の例におけるコンテンツID2のタイトル「ショッピング情報」の部分文字列「ショッピング」と一致するので、この実況データと、コンテンツID2との関連度を増加させる。
また、放送局特定部335の処理は、上記処理に限らず、実況データと、コンテンツIDとの対応付けが可能であれば、他の方法を用いても良い。
図38の説明に戻り、チャプター作成部350は、実況データからチャプターを作成し、チャプター格納部321に格納する。具体的には、実況データの投稿日時をチャプター日時とし、実況データの文字情報を、チャプター見出しとし、さらに、コンテンツ同定部340で対応付けられたコンテンツIDとを組み合わせてチャプターデータを作成する。また、この時、作成されるチャプターデータに、チャプター格納部321に格納されているチャプターID以外の、ユニークなチャプターIDを割り当てる。チャプターデータの作成を終えると、チャプター作成部350は、作成したチャプターデータを、チャプター格納部321に格納する。
なお、チャプターデータを作成する際に、チャプター作成部350は、チャプター見出しの文字の長さを、20文字以下にするなど、所定の長さ以下になるように編集するようにしても良い。
以上の実況データ受信部330と、コンテンツ同定部340と、チャプター作成部350は、図39のフローチャートに示すチャプター作成処理を行う部である。続いて、図40のフローチャートに示す、チャプター再生処理を行うための部である、再生コンテンツ選択部360と、コンテンツ再生部370の説明を行う。
再生コンテンツ選択部360は、再生するデジタルコンテンツを、入力部314を介してユーザに選択させる。再生コンテンツ選択部360は、ユーザによる入力の補助のために、表示部315にユーザインタフェース画面を表示して、ユーザに再生するデジタルコンテンツを選択させる。図45は、再生コンテンツ選択部360が提示するユーザインタフェース画面の一例を示す図である。
図45では、コンテンツ表示領域3500に、図42と、図43に示すコンテンツID1の情報を、コンテンツ表示領域3501に、図42と、図43に示すコンテンツID2の情報を、それぞれ表示している。
コンテンツ表示領域3500と、コンテンツ表示領域3501とは、同様の部品によって構成されているため、ここではコンテンツ表示領域3500のみの説明を行う。コンテンツ表示領域3500内部のコンテンツタイトル3510は、デジタルコンテンツのタイトルを表示する領域であって、コンテンツID1のタイトルである「ハイパーニュース」を表示している。コンテンツ表示領域3500内部のコンテンツ記録日時3520は、コンテンツの記録を開始した日時から、記録を終了した日時を表示する領域であって、「2010年11月11日 15:00:00〜15:35:00」を表示している。視聴ボタン3530は、そのコンテンツの視聴を開始する際に、ユーザによって押下されるボタンである。
スクロールバー3540をスクロールさせると、コンテンツ表示領域3500と、コンテンツ表示領域3501の情報が、スクロール量に応じて変更される。ユーザは、スクロールバー3540を操作してデジタルコンテンツを探し、視聴したいデジタルコンテンツの視聴ボタンを押下することで、デジタルコンテンツの視聴を開始する。
コンテンツ再生部370は、再生コンテンツ選択部360によって選択されたデジタルコンテンツの再生を開始する。すなわち、デジタルコンテンツの映像を表示部315に出力し、音声を音声出力部316に出力する。さらに、コンテンツ再生部370は、表示部315に、選択されたデジタルコンテンツに対応付けられたチャプターを表示すると共に、ユーザが、それらのチャプターを選択できるようなユーザインタフェースを提供する。チャプターデータの取得は、再生コンテンツ選択部360によって選択されたデジタルコンテンツのコンテンツIDを基に、チャプター格納部321を参照し、同一のコンテンツIDと対応付けられたチャプターデータを全て取得することによって行う。
ユーザによってチャプターが選択されると、コンテンツ再生部370は、デジタルコンテンツの再生位置を、選択されたチャプターの示す位置に移動させる。選択されたチャプターのチャプター日時をc、デジタルコンテンツの関連開始日時をdとおくと、デジタルコンテンツの再生位置pは、以下の式3によって求められる。
p=c−d ・・・(式3)
なお、式3によって求められる再生位置pは、デジタルコンテンツの先頭を0とした場合の時間である。
図46は、コンテンツ再生部370によって表示部315に表示されるコンテンツの映像データと、ユーザインタフェースの表示例である。図46の映像表示領域3600は、再生されるデジタルコンテンツの映像を表示する領域である。シークバー3610は、デジタルコンテンツの再生位置の情報を示すと共に、再生位置をユーザが制御することが可能なコントローラである。チャプターリスト3620は、再生中のデジタルコンテンツに関連するチャプターを表示している。図中では、「猫のふてぶてしさがたまらない」と、「ここのハンバーグはとても美味しいよね」の、2つのチャプターが表示されている。チャプターボタン3630Aと、チャプターボタン3630Bは、ユーザによって押下されることによって、それぞれに関連付けられたチャプターの位置まで、再生位置を移動させる。例えば、チャプターボタン3630Aが押下された場合、デジタルコンテンツの先頭から比較して「00:10:00」、つまり、先頭から比較して10分経過した位置に、再生位置を移動させる。チャプターボタン3630Bが押下された場合、デジタルコンテンツの先頭から比較して「00:30:00」、つまり、先頭から比較して30分経過した位置に、再生位置を移動させる。
図46に示すように、ユーザが文字入力操作を行わなくとも、「猫のふてぶてしさがたまらない」や、「ここのハンバーグはとても美味しいよね」といった情報が、チャプターの見出しとして表示されるようになる。さらに、「猫のふてぶてしさがたまらない」という文字情報から、このチャプターの前後で、ふてぶてしい猫が登場したことが推察でき、「ここのハンバーグはとても美味しいよね」という文字列から、このチャプターの前後で、美味しいハンバーグに関する話題が語られていると推察することができる。
以上がチャプター作成装置31の説明である。以上のチャプター作成装置31によると、文字の入力などの煩雑な動作を行わずに、コンテンツに対応するチャプターを作成でき、さらに、そのチャプターの概要を示すチャプター見出しも設定することができる。
なお、実施形態5においては、チャプター格納部321にコンテンツIDを格納することで、チャプターデータとデジタルコンテンツとの対応付けを行っているが、コンテンツ格納部322に、チャプターIDを格納できるようにすることで、チャプターデータとデジタルコンテンツとの対応付けを行うようにしても良い。その場合、チャプター作成部350は、作成したチャプターデータのチャプターIDを、対応するコンテンツ格納部322のコンテンツIDのカラムに格納する。
また、コンテンツ情報格納部323は、外部サーバに配置し、リクエストに従って、コンテンツ情報を返すようにしても良い。
上述した実施形態1〜5ではコンテンツとしてデジタルコンテンツを例に説明したが、アナログコンテンツでもよい。また、放送コンテンツの例としてテレビ放送コンテンツを例に説明したが、ラジオ放送コンテンツであってもよい。