JP2012129638A - 送信装置及び信号送信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信信号の消費電力を低減させることが可能な送信装置及び信号送信方法を提供する。
【解決手段】変調多値数の異なる複数の変調方式の各々に対応付けられた上限電力値を記憶する記憶部107と、通信を行う移動局装置の数に応じて、各移動局装置に対応する要素信号の変調方式を決定する制御部102と、前記各移動局装置に対応する要素信号を、制御部102により決定された各変調方式により変調し、該変調された各移動局装置に対応する要素信号を多重化した送信信号を生成する送信信号生成部130と、記憶部107から、制御部102により決定された変調方式のうち変調多値数が最大の変調方式に対応付けられた上限電力値を取得し、前記送信信号の電力を該上限電力値以下に低減させる超過電力低減部115と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は送信装置及び信号送信方法に関するものであり、特に、時間とともに変調方式が切り替わる信号の送信を行う信号送信装置及び信号送信方法に関するものである。
移動体通信等において高速通信を実現する多元接続方式として、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、直交周波数分割多元接続)等がある。OFDMA方式は、LTE(Long Term Evolution)方式の通信システムや、WiMAX(登録商標)方式の通信システムでも用いられている。
これらの方式による通信では、送信信号の生成時に複数のサブキャリアやコードの多重化を行うため、多重化された送信信号は、信号の平均電力に対して非常に大きい瞬時電力(ピーク電力)を有するという特徴がある。図10は、OFDMA方式による通信における、サブキャリア信号と、それらを多重化したOFDMA信号の電力の波形を概略的に示す図である。概して、平均電力に対するピーク電力の比率は、ピーク対平均電力比(Peak-to-Average Power Ratio,PAPR,単位はdB)と称され、各サブキャリア信号に比べて、OFDMA信号の波形はランダムであり、PAPRも高くなる。
ここで、送信信号を増幅する増幅器の特性について説明する。図11は、増幅器の入出力特性及び入力に対する電力効率を示す図である。動作点における増幅器の出力電力と、出力電力の飽和値(飽和出力電力)との差分をバックオフという。入力電力の増加等によりバックオフが減少するにつれ、増幅器の電力効率が向上することが示されている。PAPRが大きい、すなわち平均電力に対しピーク電力が大きい信号について、歪みを抑制しつつ増幅するためには、バックオフを大きくする必要があるので、電力効率は低くなる。
そこで、従来から、CFR(Crest Factor Reduction)、クリップ、又はクリッピングと称される処理(以下、「CFR処理」と称する)によって、PAPRを調整する方法が提案されてきた。具体的には、ソフトクリッピングやハードクリッピング等の処理がある(例えば、特許文献1参照)。
以下、CFR処理前後の信号の分布について説明する。図12は、CFR処理前の信号電力の分布を示す図である。図13は、CFR処理後の信号電力の分布を示す図である。これらの図おいて、横軸はPAPRであり、この値が大きいほど大きな信号電力を有する信号を表す。縦軸はCCDF(Complementary Cumulative Distribution Function、相補累積分布関数)であり、各信号の発生確率を示す。両者を比較すると、PAPR=10dBとなる信号は、CFR処理前には0.1%程度発生しているのに対して、CFR処理後は全く発生していない。
CFR処理は、PAPRをどの程度下げるかを表すCFR値(単位:dB)で規定される。例えばCFR値=4は、信号のPAPRを4dB下げることを意味し、実際にはPAPRが4dB下がるように、ピーク電力を低減する。CFR値=0は、CFR処理を行わないことを意味する。一般的な、適応変調を用いるOFDMA方式による通信では、変調方式に関わらず、このCFR値を一定としている。
しかしながら、CFR処理等によりピーク電力が低減されると、振幅情報が劣化し、変調精度(Error Vector Magnitude,EVM)も劣化する。CFR値が大きい処理を行えば、変調精度の劣化も大きくなる。概して、時間(タイムスロット)とともに変調方式が切り替わる適応変調を行う通信において、所要EVMは変調方式ごとに定められており、各所要EVMに対してCFR値が導出される。そこで、CFR値を変調方式によらず一定とする場合には、各変調方式に対して導出されるCFR値のうち、最も小さい値に固定して、各変調方式の所要EVMを満たすようにすることができる。
この場合、所要EVMが最も高い変調方式以外の変調方式による通信時には、所要EVMを満たすCFR値よりも小さなCFR値によるCFR処理が行われることになる。このため、ピーク電力は該変調方式の所要EVMを実現するために必要なピーク電力よりも大きくなり、電力効率が悪い。具体的には、LTEやWiMAX(登録商標)で実行される、変調多値数の大きい変調方式では、高いEVMが要求されるため、CFR値をかなり小さくする必要がある。このCFR値をすべての変調方式に適用した場合、所要EVMが低い変調方式においては、所要EVMを満たすのに必要なCFR値に比べ、非常に小さな値によるCFR処理が行われることになる。この時、ピーク電力は所要EVMを実現するために必要なピーク電力よりも大幅に大きくなるため、電力効率が非常に悪いものとなる。
そこで、変調方式に基づいて増幅器に印加する電圧を変化させることにより、時間とともに変調方式が切り替わる送信信号の消費電力を削減する送信装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−306346号公報 特開2010−109630号公報
しかしながら、特許文献2において開示された制御方法では、基地局と通信しているユーザー(移動局装置)が1ユーザーでも、通信システム内で採用される変調方式のうちで変調多値数が最大の変調方式を使用している場合には、増幅器のドレイン電圧を変調多値数が最大の変調方式に合わせたものに設定するため、消費電力低減の効果を十分に得ることができなかった。
本発明の目的は、上記課題を解決するため、さらに送信信号の消費電力を低減させることが可能な送信装置及び信号送信方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る送信装置は、変調多値数の異なる複数の変調方式の各々に対応付けられた上限電力値を記憶する記憶部と、通信を行う移動局装置の数に応じて、各移動局装置に対応する要素信号の変調方式を決定する制御部と、前記各移動局装置に対応する要素信号を、前記制御部により決定された各変調方式により変調し、該変調された各移動局装置に対応する要素信号を多重化した送信信号を生成する送信信号処理部と、前記記憶部から、前記制御部により決定された変調方式のうち変調多値数が最大の変調方式に対応付けられた上限電力値を取得し、前記送信信号の電力を該上限電力値以下に低減させる超過電力低減部と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る送信装置において、前記制御部は、前記変調方式を、前記移動局装置の数が多いほど多くの変調方式の候補の中から決定し、前記移動局装置の数が少ないほど少ない変調方式の候補の中から決定する。
さらに、本発明に係る送信装置において、前記変調多値数の異なる複数の変調方式は、変調多値数が順次小さくなる第1の変調方式、第2の変調方式、及び第3の変調方式からなり、前記制御部は、前記移動局装置の数が前記第1の閾値を超える場合には、前記変調方式の候補を前記第1の変調方式、前記第2の変調方式、及び前記第3の変調方式とし、前記移動局装置の数が前記第1の閾値以下であり、かつ前記第2の閾値を超える場合には、前記変調方式の候補を前記第2の変調方式、及び前記第3の変調方式とし、前記移動局装置の数が前記第2の閾値以下である場合には、前記変調方式の候補を前記第3の変調方式とすることを特徴とする。
また、本発明に係る送信装置において、前記送信信号を増幅する増幅部と、前記増幅部の出力電力を制御する制御電圧を生成する制御電圧生成部と、を更に備え、前記記憶部は、前記変調多値数の異なる複数の変調方式の各々に対応付けられた制御電圧値を更に記憶し、前記制御電圧生成部は、前記記憶部から、前記制御部により決定された変調方式のうち変調多値数が最大の変調方式に対応付けられた制御電圧値を取得し、前記制御電圧の値を該制御電圧値とすることを特徴とする。
また、本発明に係る信号送信方法は、記憶部と、制御部と、送信信号処理部と、超過電力低減部とを備える送信装置にて、送信信号を送信する信号送信方法であって、前記記憶部により、変調多値数の異なる複数の変調方式の各々に対応付けられた上限電力値を記憶するステップと、通信を行う移動局装置の数に応じて、各移動局装置に対応する要素信号の変調方式を決定するステップと、前記各移動局装置に対応する要素信号を、前記制御部により決定された各変調方式により変調し、該変調された各移動局装置に対応する要素信号を多重化した送信信号を生成するステップと、前記記憶部から、前記制御部により決定された変調方式のうち変調多値数が最大の変調方式に対応付けられた上限電力値を取得し、前記送信信号の電力を該上限電力値以下に低減させるステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、基地局が通信を行う移動局装置の数に応じて、各移動局装置に対応するサブチャネル信号(要素信号)の変調方式を適応的に制御することにより、消費電力を低減させることができる。特に、比較的にトラフィックが少ないとされる夜間や、イベント等により特定時期のみトラフィックが多く、普段はトラフィックが少ない地域などで、全ユーザーに対するダウンリンクの変調方式を変調多値数の小さいものに限定することで、消費電力を低減させることができる。
本発明による一実施形態の基地局装置の構成を示す機能ブロック図である。 周波数帯域幅が20MHzであるLTE方式の通信システムにおけるリソースブロックの割り当てを示す図である。 本発明による一実施形態の基地局装置の変調方式の決定方法を示すフローチャートである。 本発明による一実施形態の基地局装置のリソースブロックの割り当て数及び変調方式の候補の一例を示す図である。 本発明による一実施形態の基地局装置のリソースブロックの割り当て及び変調方式の一例を示す図である。 本発明による一実施形態の基地局装置の変調方式ごとに導出されるCFR値及びドレイン電圧の一例を示す図である。 本発明による一実施形態の基地局装置が実行する通信の一例を示す図である。 異なるドレイン電圧に対する増幅器の入出力特性を示す図である。 本発明による一実施形態の基地局装置の動作を示すフローチャートである。 OFDMA方式による通信における送信信号の電力の波形を示す図である。 増幅器の入出力特性及び入力に対する電力効率を示す図である。 CFR処理前の信号電力の分布を示す図である。 CFR処理後の信号電力の分布を示す図である。
以下、本発明による一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態では、LTE方式の通信システムにおいて適用した例について説明する。LTE方式の通信システムでは、ユーザーへの周波数割り当ては、連続する12個のサブキャリアを1リソースブロック(Resource Block,RB)として、RB単位で割り当てられる。LTE方式の通信システムでは、周波数帯域幅を1.4MHz,3MHz,5MHz,10MHz,15MHz,及び20MHzの中から選択できるため、本実施形態では、周波数帯域幅が20MHzであるLTE方式の通信システムを例に説明する。図2に示すように、周波数帯域幅が20MHzであるLTE方式の通信システムにおいては、1スロットあたり100ユーザーまで割り当て可能である。また、LTEシステムにおいて適用される変調方式は、QPSK,16QAM,及び64QAMである。
図1は、一実施形態の基地局装置101の構成を示す機能ブロック図である。基地局装置101は、移動局装置に対し、適応変調を用いるOFDMA方式により多元接続された信号の送信を行う。基地局装置101は、CPU(Central Processing Unit)102と、送信信号処理部103と、ドレイン電圧生成部104と、増幅器105と、受信処理部106と、メモリ107と、切り替え部108と、アンテナ109とを備える。
アンテナ109は、基地局装置101が信号を送信する際には、切り替え部108を介して増幅器105から入力される信号を電波として送信する。また、基地局装置101が信号を受信する際には、アンテナ109は電波を受信し、受信した電波を切り替え部108を介して受信処理部106に出力する。
切り替え部108は、基地局装置101の動作状況に応じて、アンテナ109の接続先を、増幅器105と受信処理部106との間で切り替える。基地局装置101が信号を送信する際には、切り替え部108は、アンテナ109の接続先を増幅器105として、増幅器105の出力をアンテナ109に出力する。基地局装置101が信号を受信する際には、切り替え部108は、アンテナ109の接続先を受信処理部106として、アンテナ109の出力を受信処理部106に出力する。
受信処理部106は、アンテナ109から出力された信号を切り替え部108を介して受け取り、受け取った信号に対してAD変換、復調などの処理を行って受信データを生成する。受信処理部106は、生成される受信データをCPU102に出力する。
CPU102は、基地局装置101全体の動作を制御する。CPU102は、アンテナ109、切り替え部108、受信処理部106を介して、移動局装置から送信された信号を受信する。CPU102は、基地局装置101が通信を行う移動局装置の数に基づいて、基地局装置101から該移動局装置に送信する送信信号の変調方式を、時間とともに切り替える。変調方式は、例えば時分割されたタイムスロットごとに切り替わる。
図3は、CPU102の変調方式の決定方法を示すフローチャートである。ステップ101では、基地局装置101が通信を行う移動局装置の数が第1の閾値を超えるか否かを判定し、ステップ102では、同時に通信を行う移動局装置の数が第2の閾値を超えるか否かを判定する。例えば、1スロットあたり100ユーザーまで割り当て可能な、周波数帯域幅が20MHzであるLTE方式の通信システムの場合には、第1の閾値を25とし、第2の閾値を6とする。
ステップ103〜105では、同一スロット内の移動局装置の数に応じて、各移動局装置にRBを割り当てる。例えば、各移動局装置あたりのRBの割り当て数は、100を移動局装置数で割った商とする。図4は、各移動局装置あたりのRBの割り当て数及び変調方式の候補の一例を示す図である。例えば、図4に示すように、移動局装置の数が100の場合には、各移動局装置に1RBを割り当て(ステップS103)、移動局装置の数が25の場合には、各移動局装置に4RBを割り当て(ステップS104)、移動局装置の数が6の場合には、各移動局装置に16RBを割り当てる(ステップS105)。
ステップ106〜108では、各移動局装置に対応するサブチャネル信号の変調方式を、移動局装置の数が多いほど多くの変調方式の候補の中から決定し、前記移動局装置の数が少ないほど少ない変調方式の候補の中から決定する。例えば、図4に示すように、移動局装置の数が100の場合には、変調方式の候補を64QAM,16QAM,及びQPSKとし、この候補の中から各移動局装置に対応する変調方式を決定し(ステップS106)、移動局装置の数が25の場合には、変調方式の候補を16QAM及びQPSKとし、この候補の中から各移動局装置に対応するサブチャネル信号の変調方式を決定し(ステップS107)、移動局装置の数が6の場合には、変調方式の候補をQPSKとし、各移動局装置に対応するサブチャネル信号の変調方式をQPSKと決定する(ステップS108)。
このように、移動局装置の数が多い場合には、各移動局装置に割り当てられるRB数が少なくなるため(ステップS103)、変調方式の候補にビットレートの高い64QAMを含めるようにし(ステップS106)、移動局装置の数が少ない場合には、各移動局装置に割り当てられるRB数が多くなるため(ステップS105)、変調方式をビットレートの低いQPSKに限定する(ステップS108)。これにより、移動局装置の数が増えた場合にビットレートが低下することを防止することができる。
ここで、ステップS106及びステップS107における、変調方式の候補の中からの変調方式の決定は、各移動局装置から受信した信号のSINR(Signal-to-Interference plus Noise power Ratio)に基づき、SINRが大きい場合には変調多値数が大きい変調方式に決定し、SINRが小さい場合には変調多値数が小さい変調方式に決定するのが好適である。例えば、図5に示すように、同一スロット内の移動局装置の数が25の場合には、各移動局装置に4RBを割り当て、各移動局装置から受信した信号のSINRに基づき、各移動局装置に対応するサブチャネル信号の変調方式を16QAMかQPSKかに決定する。
また、基地局装置101が通信を行う移動局装置の数も、例えば、タイムスロットごとに変化し、基地局装置101は、それぞれの移動局装置に送信される信号であるサブチャネル信号(要素信号)が直交周波数分割多重されたOFDMA信号を送信する。
送信信号処理部103は、半導体回路等からなり、CPU102によって決定される変調方式に基づき、送信信号の処理を行う。送信信号処理部103は、送信信号生成部130と、ソフトクリッピング部115とを備える。送信信号生成部130は、直並列変換部110と、サブチャネル信号変調部111と、加算器112と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部113と、信号補間部114と、GI(Guard Interval)付加部116と、シンボル整形部117と、DAコンバータ118と、直交変調部119とを備える。
直並列変換部110は、送信信号処理部103が処理する送信信号を直並列変換により複数のサブチャネル信号に分割する。
サブチャネル信号変調部111は、直並列変換部110から入力される複数のサブチャネル信号のそれぞれに対し、CPU102により決定された変調方式による変調を行う。
加算器112は、サブチャネル信号変調部111から入力される信号に対し、ソフトクリッピング部115から入力される信号の、負の加算処理(減算処理)を行う。
IFFT部113は、加算器112から入力される信号に対して、逆フーリエ変換を行う。
信号補間部114は、IFFT部113から入力される信号に対して、補間処理を行う。
GI付加部116は、信号補間部114から入力される信号に対して、遅延波による干渉を防ぐガードインターバルの付加を行う。
シンボル整形部117は、GI付加部116から入力される信号に対して、ウィンドウ整形処理を行い、帯域外スペクトルを低減させる。
DAコンバータ118は、シンボル整形部117から入力される信号に対して、DA変換処理を行う。
直交変調部119は、DAコンバータ118から入力される信号に対して、直交変調処理を行う。
ソフトクリッピング部115は、アンテナ109から送信すべき電力の上限電力を決定すし、送信信号の電力のうち、決定した上限電力を超える部分を当該上限電力以下に低減させる超過電力低減部として機能する。すなわちソフトクリッピング部115は、送信電力の上限値を決定し、クリッピング処理のための低減値を算出する。ここで、クリッピング処理とは、信号の電力のうち上限電力を超える部分を、上限電力に低減させる処理である。
クリッピング処理は、信号補間部114から出力される送信信号のPAPRを低減させるために実行される。PAPRの低減量であるCFR値(単位:dB)は、変調方式ごとに規定される所要EVMから導出される。図6は、変調方式ごとに導出されるCFR値及びドレイン電圧の一例を示す図である。ドレイン電圧は、後述するドレイン電圧生成部104で使用される数値であり、メモリ107に保存されている。
ソフトクリッピング部115で用いられる上限電力は、PAPRをCFR値分低減するために設定される、送信信号電力の上限値である。これらのCFR値は、シミュレーション等から予め決定される。この上限電力は、変調多値数の異なる複数の変調方式の各々と関連付けられて、メモリ107に保存されている。
前述のとおり、基地局装置101は、移動局装置と、タイムスロットごとに切り替わる変調方式による通信を行い、移動局装置の数もタイムスロットごとに変化する。図7は、基地局装置101が実行する通信の一例を示す図である。具体的には、ソフトクリッピング部115は、各タイムスロットにおいて行われている通信に適用されている変調方式のうち、変調多値数が最も大きい変調方式を取得する。例えばスロット1においては、変調多値数が最も大きい変調方式が16QAMである。この時、図6より、CFR値は4.0dB、ドレイン電圧は28Vである。
ソフトクリッピング部115は、取得される変調多値数が最も大きい変調方式に基づいて、送信信号の上限電力を決定する。具体的には、ソフトクリッピング部115は、メモリ107から、取得した変調方式に関連づけて保存されている上限電力値を読み出して、送信電力の上限電力とする。そして、ソフトクリッピング部115は、この上限電力と、信号補間部114から出力される送信信号の電力から、加算器112における低減値を算出する。
ここで、ソフトクリッピング部115は、上限電力比較部120と、超過電力検出部121と、時間領域フィルタ部122と、FFT部123と、周波数領域フィルタ部124とを備える。
上限電力比較部120は、メモリ107から取得した上限電力値と、信号補間部114から入力される送信信号の電力値と、を比較する。
超過電力検出部121は、上限電力比較部120における比較で上限電力よりも大きいと判断された送信信号の電力について、上限電力との差分を検出する。
時間領域フィルタ部122は、超過電力検出部121から入力される信号に対して、不要な時間成分を除去する。
FFT部123は、時間領域フィルタ部122から入力される信号に対して、周波数成分のデータに変換する。
周波数領域フィルタ部124は、FFT部123から入力される信号に対して、不要な周波数成分を除去する。
そして、ソフトクリッピング部115は、周波数領域フィルタ部124から出力される信号を、低減値として加算器112に出力する。加算器112により、サブチャネル信号変調部111から入力される信号から、ソフトクリッピング部115から入力される低減値を減ずることで、信号補間部114から入力される送信信号の、上限電力を超えている部分が上限電力と等しい値に抑えられる。送信信号処理部103から出力された信号は、増幅器105によって増幅され、切り替え部108へ出力される。
さらに、本実施の形態では、変調方式に応じて、増幅器105に印加されるドレイン電圧(制御電圧)を決定する。図8は、異なるドレイン電圧に対する増幅器105の入出力特性を示す図である。ドレイン電圧が低くなれば飽和出力電力は低くなっており、ドレイン電圧は飽和出力レベルを制御する制御電圧として作用している。増幅器105において、入力レベルを増大していった場合に、出力レベルが飽和出力レベルに達する時点での入力レベルを、飽和入力レベルとする。増幅器105は、送信信号処理部103から入力される信号のうち、飽和入力レベル未満である部分を、所期の増幅率で増幅する。図8から明らかなように、飽和入力レベルも、印加されるドレイン電圧に応じて変動する。例えば、ドレイン電圧が24Vの場合、増幅器105が増幅可能な飽和出力レベルの範囲は4dBであり、ドレイン電圧が28Vの場合は7dBであり、ドレイン電圧が32Vの場合は、増幅器105が増幅可能な9dBである。
ドレイン電圧生成部104は、変調方式に応じて、増幅器105のドレイン電圧を決定する。決定されたドレイン電圧を用いれば、飽和入力電力がソフトクリッピング部115で使用される上限電力以上になる。さらに、増幅器105のドレイン電圧が、飽和入力電力とソフトクリッピング部115の上限電力の差分が小さくなるように決定されることで、増幅器105のバックオフが低減される。
ドレイン電圧生成部104の動作を以下に説明する。ドレイン電圧生成部104は、DC/DCコンバータ125,126,127,128及びセレクタ129を含む。DC/DCコンバータ125,126,127,128は、それぞれ、図6に示すドレイン電圧24V,28V,30V,32Vを出力する。
セレクタ129は、変調方式に基づいて、増幅器105に印加する電圧を決定する増幅部電圧決定部として機能する。具体的には、セレクタ129は、DC/DCコンバータ125,126,127,128の出力のいずれか1つを選択する。
セレクタ129は、CPU102から、対象スロットの送信信号の変調多値数が最も大きい変調方式を取得する。そして、取得した変調方式に基づいて、メモリ107に保存されている、図6のように規定される、変調方式に対応付けられたドレイン電圧が増幅器105に供給されるよう、スロットの開始タイミングを見計らいながらDC/DCコンバータ125,126,127,128の出力から1つを選択する。セレクタ129で選択された出力は、増幅器105のドレイン電圧として供給される。このように、ドレイン電圧生成部104も、ソフトクリッピング部115と同様、各タイムスロットにおける通信に適用されている変調方式のうち、変調多値数が最も大きい変調方式に基づいて、増幅器105のドレイン電圧を決定する。
次に、基地局装置101の動作を、フローチャートを用いて説明する。図9は、本発明に係る基地局装置101の動作を示すフローチャートである。基地局装置101は、このフローチャートで示される動作をタイムスロットの先頭で行う。
上述したように、基地局装置101は、CPU102により、各移動局装置にRBを割り当て(S201)、変調方式を変調方式の候補の中から決定する(S202)。
次に、基地局装置101は、ソフトクリッピング部115及びドレイン電圧生成部104により、該タイムスロットで実行される通信の変調方式のうち、変調多値数が最大の変調方式を取得する(S203)。
次に、基地局装置101は、ソフトクリッピング部115により、ステップS203で取得した変調方式に基づいて上限電力を決定し、ドレイン電圧生成部104により、ステップS203で取得した取得した変調方式に基づいて増幅器105のドレイン電圧を決定する(S204)。
そして、基地局装置101は、RBを割り当てた移動局装置と通信を開始する(S205)。
以上の動作により、適応変調による通信を行う基地局装置101において、ソフトクリッピング部115の上限電力及び増幅器105のドレイン電圧は、変調方式に応じて切り替えられる。通信を行う移動局装置の数に応じて変調方式を切り替え、移動局装置の数が少ない場合には64QAMの変調方式が採用されないようになるため、時間とともに変調方式が切り替わる信号を送信する基地局装置101における消費電力を削減することができる。
また、増幅器105の飽和入力電力とソフトクリッピング部115の上限電力の差分を小さくなるようにするとともに、移動局装置の数に応じてドレイン電圧を決定することで、バックオフを低減できる。図11に示すように、バックオフが減少すると、増幅器105の電力効率は向上する。従って、上述のようにドレイン電圧を決定することで、増幅器105の電力効率は向上する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、本実施形態においては、移動局装置の数に応じて変調多値数の異なる3つの変調方式の候補から変調方式を決定する制御方法を示したが、変調多値数の異なる変調方式の候補数は3つに限られるものではなく、2つ以上であればよい。また、変調方式は64QAM,16QAM,及びQPSKに限られるものではなく、BPSK,8PSK,32QAM,128QAM,256QAM等を用いてもよい。
また、本実施形態においては、ピーク値の低減にソフトクリッピング処理を用いる構成を示したが、本発明はこの構成に限られるものではなく、ハードクリッピング、PTS(Partial Transmit Sequence)、SLM(Selected Mapping)、Insert Dummy Signal等、他の処理によって行ってもよい。
また、本実施形態においては、増幅器105のバックオフの制御として複数のDC/DCコンバータ125,126,127,128の出力から1つを選んでドレイン電圧として供給する構成を示したが、本発明はこの構成に限られるものではなく、例えば出力電圧を調整可能な電圧源を用いてもよいし、また、バックオフの制御もドレイン電圧の制御以外の方法で行う構成としてもよい。
また、本実施形態においては、OFDMA方式による通信を行う基地局装置の構成を示したが、本発明はこの構成に限られるものではなく、瞬間的に大きな値をとる信号を送信する他の方式、例えば、周波数分割多元接続(FDMA)方式を採用する通信装置に対しても適用可能である。
101 基地局装置
102 CPU
103 送信信号処理部
104 ドレイン電圧生成部
105 増幅器
106 受信処理部
107 メモリ
108 切り替え部
109 アンテナ
110 直並列変換部
111 サブチャネル信号変調部
112 加算器
113 IFFT部
114 信号補間部
115 ソフトクリッピング部
116 GI付加部
117 シンボル整形部
118 DAコンバータ
119 直交変調部
120 上限電力比較部
121 超過電力検出部
122 時間領域フィルタ部
123 FFT部
124 周波数領域フィルタ部
125〜128 DC/DCコンバータ
129 セレクタ
130 送信信号生成部

Claims (5)

  1. 変調多値数の異なる複数の変調方式の各々に対応付けられた上限電力値を記憶する記憶部と、
    通信を行う移動局装置の数に応じて、各移動局装置に対応する要素信号の変調方式を決定する制御部と、
    前記各移動局装置に対応する要素信号を、前記制御部により決定された各変調方式により変調し、該変調された各移動局装置に対応する要素信号を多重化した送信信号を生成する送信信号処理部と、
    前記記憶部から、前記制御部により決定された変調方式のうち変調多値数が最大の変調方式に対応付けられた上限電力値を取得し、前記送信信号の電力を該上限電力値以下に低減させる超過電力低減部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記制御部は、前記変調方式を、前記移動局装置の数が多いほど多くの変調方式の候補の中から決定し、前記移動局装置の数が少ないほど少ない変調方式の候補の中から決定することを特徴とする送信装置。
  3. 請求項2に記載の送信装置において、
    前記変調多値数の異なる複数の変調方式は、変調多値数が順次小さくなる第1の変調方式、第2の変調方式、及び第3の変調方式からなり、
    前記制御部は、
    前記移動局装置の数が前記第1の閾値を超える場合には、前記変調方式の候補を前記第1の変調方式、前記第2の変調方式、及び前記第3の変調方式とし、
    前記移動局装置の数が前記第1の閾値以下であり、かつ前記第2の閾値を超える場合には、前記変調方式の候補を前記第2の変調方式、及び前記第3の変調方式とし、
    前記移動局装置の数が前記第2の閾値以下である場合には、前記変調方式の候補を前記第3の変調方式とすることを特徴とする送信装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の送信装置において、
    前記送信信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部の出力電力を制御する制御電圧を生成する制御電圧生成部と、
    を更に備え、
    前記記憶部は、前記変調多値数の異なる複数の変調方式の各々に対応付けられた制御電圧値を更に記憶し、
    前記制御電圧生成部は、前記記憶部から、前記制御部により決定された変調方式のうち変調多値数が最大の変調方式に対応付けられた制御電圧値を取得し、前記制御電圧の値を該制御電圧値とすることを特徴とする送信装置。
  5. 記憶部と、制御部と、送信信号処理部と、超過電力低減部とを備える送信装置にて、送信信号を送信する信号送信方法であって、
    前記記憶部により、変調多値数の異なる複数の変調方式の各々に対応付けられた上限電力値を記憶するステップと、
    通信を行う移動局装置の数に応じて、各移動局装置に対応する要素信号の変調方式を決定するステップと、
    前記各移動局装置に対応する要素信号を、前記制御部により決定された各変調方式により変調し、該変調された各移動局装置に対応する要素信号を多重化した送信信号を生成するステップと、
    前記記憶部から、前記制御部により決定された変調方式のうち変調多値数が最大の変調方式に対応付けられた上限電力値を取得し、前記送信信号の電力を該上限電力値以下に低減させるステップと、
    を含むことを特徴とする信号送信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015065576A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 株式会社東芝 電力線搬送通信システム及び電力線搬送通信装置

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