JP2012127385A - ボールねじ - Google Patents

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健治 工藤
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    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/22Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
    • F16H25/2204Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
    • F16H25/2214Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls with elements for guiding the circulating balls

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Abstract

【課題】ボールねじを、構造を複雑化することなく、バックラッシュを解消しうるとともに、装置全体を小型化できるようにする。
【解決手段】螺旋状の雄ねじ溝1が形成されたねじ軸2と、螺旋状の雌ねじ溝3が形成された雌ねじ孔4、平削面11、および連通孔12が設けられた第1ナット5と、螺旋状の雌ねじ溝6が形成された雌ねじ孔7、平削面11、および連通孔15が設けられた第2ナット8と、平削面11、14に当接することにより、第2ナット8を第1ナット5に対して回り止めする平削底面22aを有し、内部に、帰還路25が設けられたリターンガイド22と、コイルばね状の第1第2閉塞部材13、16と、循環経路26内を循環する複数のボール9と、第1、第2ナット5、8を互いに離れるように付勢する付勢手段21とを備えるものとする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、送り機構等に用いられるボールねじに関する。
この種のボールねじには、例えば特許文献1に記載されているように、内周面に第1ねじ溝を形成したナットと、外周面に第2ねじ溝を形成したねじ軸と、第1ねじ溝を第2ねじ溝に対向させ、両ねじ溝間に形成した弦巻状溝内に転動自在に収容した複数のボールと、ねじ軸の一端側及び他端側にねじ込まれ、弦巻状溝に沿ったボールの移動範囲を規制するコイル状の規制部材と、ナット内に設けられ、弦巻状溝に連通した1対の縦孔を、水平方向に延出した横孔をもって連通し、移動範囲内に収容された一端側のボールを他端側へ帰還する帰還経路とを備え、ボールが摺動する摺接部分を、潤滑皮膜をもって被覆したものがある。
また、特許文献2に記載されているように、上記ナットに相当する摺動台を、第1摺動台と第2摺動台とに2分割し、それぞれに、ボールの循環経路を設け、一方の摺動台に設けた予圧調整ボルトを他方の摺動台に当接させて、両摺動台に設けたねじ溝間に位相差を設けることにより、循環するボールに予圧を付与し、軸方向のバックラッシュを解消するようにしたものもある。
特開2004−60742号公報 特開平5−52218号公報
上記特許文献1に記載されているボールねじは、摺接部分における潤滑皮膜が剥離したとき、摺接部分とボールとの隙間が増大するため、弦巻状溝における軸方向すきまによるバックラッシュが発生し、ねじ軸に沿った直線移動の位置決め精度を低下させたり、弦巻状溝と帰還経路における縦孔との間でボールの回転移動を妨げたりする。
このようなバックラッシュを解消するためには、上記特許文献2に示されているように、上記ナットに相当する摺動台を、第1摺動台と第2摺動台とに2分割し、それぞれに、ボールの循環経路を設け、両摺動台に設けたねじ溝間に位相差を設けるのが好ましいが、このようにすると、ボールの循環経路を2系統設けなければならず、構造が複雑化し、装置全体の小型化、特にねじ軸の小径化が図れないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、構造を複雑化することなく、バックラッシュを解消しうるとともに、ボールが常時円滑に循環することができ、しかも装置全体の小型化、特にねじ軸の小径化が図れるようにしたボールねじを提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 外周面に螺旋状の雄ねじ溝が形成されたねじ軸と、内周面に前記ねじ軸の雄ねじ溝と同一ピッチの螺旋状の雌ねじ溝が形成され、かつ前記ねじ軸が挿通する雌ねじ孔を有し、外周面の一部に平削面が形成され、さらに、前記雌ねじ溝の一部から平削面まで貫通する連通孔が設けられた第1ナットと、内周面に前記ねじ軸の雄ねじ溝と同一ピッチの螺旋状の雌ねじ溝が形成され、かつ前記ねじ軸が挿通する雌ねじ孔を有し、外周面の一部に平削面が形成され、さらに、前記雌ねじ溝の一部から平削面まで貫通する連通孔が設けられ、前記第1ナットと当接または近接して配設された第2ナットと、前記第1ナットの平削面に当接するようにして固着され、かつ前記第2ナットの平削面に、ねじ軸の軸線方向に摺動可能として当接することにより、前記第2ナットを前記第1ナットに対して回り止めする平削底面を有し、内部に、前記第1ナットの平削面に開口する連通孔と前記第2ナットの平削面に開口する連通孔とを連通する帰還路が設けられたリターンガイドと、前記第1ナットの雌ねじ溝における連通孔より外側の部分に圧嵌された、拡径習性を有するコイルばね状の第1閉塞部材と、前記第2ナットの雌ねじ溝における連通孔より外側の部分に圧嵌された、拡径習性を有するコイルばね状の第2閉塞部材と、前記第1閉塞部材と第2閉塞部材とによって両端が閉塞された前記ねじ軸の雄ねじ溝と前記第1ナットおよび第2ナットの雌ねじ溝とによって形成される螺旋孔と前記第1ナットの連通孔とリターンガイドの帰還路と前記第2ナットの連通孔とによって形成される循環経路内を循環するようにした複数のボールと、前記第1ナットと第2ナットとの間に設けられ、両ナットがねじ軸の軸線方向に互いに離れるように付勢する付勢手段とを備えるものとする。
このような構成とすると、付勢手段の付勢力により、第1ナット内のボールと第2ナット内のボールとの間に予圧を付与して、バックラッシュを解消させることができ、しかも、ボールの循環経路が1系統だけでよく、構造を簡素化することができるとともに、装置全体の小型化、特にねじ軸の小径化を図ることができる。
(2) 上記(1)項において、リターンガイドにおける帰還路の両端部と、それに連通する第1ナットおよび第2ナットの連通孔との接続部分を、ねじ軸の中心軸線に対して鋭角をなすように傾斜させるか、または湾曲させる。
このような構成とすると、ボールの摩耗等により、リターンガイドと第2ナットとの間に、微小なずれが生じたとしても、ボールは、第2ナットの連通孔とリターンガイドの帰還路との接合部分において停止させられることなく、第2ナットの連通孔からリターンガイドの帰還路へ、またはその逆方向へ、円滑に循環することができる。
(3) 上記(1)または(2)項において、リターンガイドにおける帰還路の両端部と、それに連通する第1ナットおよび第2ナットの連通孔の端部との開口縁を面取りする。
このような構成とすると、ボールの摩耗等により、リターンガイドと第2ナットとの間に、微小なずれが生じたとしても、ボールは、第2ナットの連通孔とリターンガイドの帰還路との接合部分において停止させられることなく、第2ナットの連通孔からリターンガイドの帰還路へ、またはその逆方向へ、さらに円滑に循環することができる。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、各閉塞部材における連通孔側の端面を、前記連通孔の内面と整合する曲面に形成する。
このような構成とすると、ボールは、螺旋孔と連通孔との接合部分において停止させられることなく、円滑に循環することができる。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、第1ナットにおける連通孔および第2ナットにおける連通孔を、それらのナットにおける雌ねじ溝に対して接線方向を向くように設ける。
このような構成とすると、連通孔を、螺旋孔に角部のない状態で連設することができるので、ボールは、螺旋孔から連通孔へ、またはその逆方向へ、円滑に循環することができる。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、付勢手段を、第1ナットと第2ナットとの対向端面のいずれか一方における、雌ねじ孔を中心とする円周上に等間隔に設けた複数のばね収容孔に収容され、他方の対向端面を一方の対向端面から離れる方向に押動する複数の圧縮コイルばねとする。
このような構成とすると、付勢手段を、簡単な構造とすることができるとともに、第1ナットと第2ナットとの間に、円周方向に均一な付勢力を付与することができ、もって、第1ナット内のボールと第2ナット内のボールとの間に均一な予圧を付与し、バックラッシュを解消することができる。
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、リターンガイドの先端面を、ねじ軸から離れるにしたがって第1ナットに近づくように傾斜する傾斜面とし、それに対向する第2ナットの対向面をも、同方向に傾斜する傾斜面とする。
このような構成とすると、第2ナットは、その平削面とリターンガイドの平削底面との当接による回り止め作用に加えて、リターンガイドの先端面が第2ナットの傾斜面と当接することにより、リターンガイドに、ひいては第1ナットに、確実に回り止めされる。
本発明によると、構造を複雑化することなく、バックラッシュを解消しうるとともに、ボールが常時円滑に循環することができ、しかも装置全体の小型化、特にねじ軸の小径化が図れるようにしたボールねじを提供することができる。
本発明のボールねじの一実施形態の一部を破断して示す平面図である。 同じく中央縦断正面図である。 図1のIII−III線における縦断面図である。 図1のIV−IV線における縦断面図である。 本発明のボールねじの一実施形態の分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図5に示すように、このボールねじは、適宜の支持体(図示略)に中心軸線回りに回転自在に枢支され、外周面に螺旋状の雄ねじ溝1が形成された左右方向を向くねじ軸2と、内周面にねじ軸2の雄ねじ溝1と同一ピッチの螺旋状の雌ねじ溝3が形成され、かつねじ軸2が挿通する雌ねじ孔4を有する第1ナット5と、この第1ナット5の左端面に当接または近接して配設され、内周面にねじ軸2の雄ねじ溝1と同一ピッチの螺旋状の雌ねじ溝6が形成され、かつねじ軸2が挿通する雌ねじ孔7を有する第2ナット8とを備えている。
図2に示すように、第1ナット5と第2ナット8とを、それらの対向端面同士を互いに突き合わせた状態で、それらの雌ねじ孔4、7にねじ軸2を挿入したとき、ねじ軸2の雄ねじ溝1と第1ナット5および第2ナット8の雌ねじ溝3、6とによって、ボール9が挿通しうる螺旋孔10が形成されるようになっている。
第1ナット5は、筒部5aの一端に、上記支持体に左右方向に直線移動可能として装着された移動部材(図示略)を取付けるための前後方向に突出する拡幅鍔部5bが連設されたものよりなり、筒部5aの外周面における上部には、拡幅鍔部5bの近くから筒部5aの他端までに至る平削面11が形成されている。
この第1ナット5における平削面11の右端には、ねじ軸2の中心軸線と直交する円弧状の起立面11aが連設されている。
図2および図3に示すように、第1ナット5の内部には、雌ねじ溝3の一部から雌ねじ溝3の接線方向上向きに平削面11まで貫通する連通孔12が設けられている。
この連通孔12の内径は、螺旋孔10の内径とほぼ等しく、ボール9の外径よりわずかに大としてある。また、連通孔12の上端部は、図2および図3に示すように、ねじ軸2の中心軸線およびそれと直交する水平軸線に対して鋭角をなすように傾斜させてある。
なお、連通孔12の上端開口縁は、わずかに面取りしておくのが好ましい。
第1ナット5の雌ねじ溝3における連通孔12より外側(図2の右方)の部分には、拡径習性を有するコイルばね状の第1閉塞部材13が、雌ねじ溝3の内面に圧着するようにして設けられている。
第1閉塞部材13の線径は、ボール9の線径とほぼ同一としてあり、第1閉塞部材13の連通孔12側の端面13aは、連通孔12の内面と整合する曲面に形成してある。
この端面13aを形成するには、第1閉塞部材13の素材となるコイルばねを、その端部が連通孔12内に位置するようにして雌ねじ溝3内に嵌合した後、連通孔12内に、その内径とほぼ同径の外径を有するドリル(図示略)を挿入して、上記コイルばねの端部を切削するのがよい。
ほぼ円筒形をなす第2ナット8の外周面の上部には、第1ナット5における平削面11と同様の平削面14が、左端近傍から右端にかけて設けられている。この第2ナット8における平削面14の左端には、ねじ軸2から離れるにしたがって第1ナット5に近づくように傾斜する傾斜面14aが形成されている。
図2および図4に示すように、第2ナット8の内部には、雌ねじ溝6の一部から雌ねじ溝6の接線方向上向きに平削面14まで貫通する連通孔15が設けられている。
この連通孔15の内径は、螺旋孔10の内径とほぼ等しく、ボール9の外径よりわずかに大としてある。また、連通孔15の上端部は、図2および図4に示すように、ねじ軸2の中心軸線およびそれと直交する水平軸線に対して鋭角をなすように傾斜させてある。
なお、連通孔15の上端開口縁は、わずかに面取りしておくのが好ましい。
第2ナット8の雌ねじ溝6における連通孔15より外側(図2の左方)の部分には、拡径習性を有するコイルばね状の第2閉塞部材16が、雌ねじ溝6の内面に圧着するようにして設けられている。
第2閉塞部材16の線径は、ボール9の線径とほぼ同一としてあり、第2閉塞部材16の連通孔15側の端面16aは、連通孔12の内面と整合する曲面に形成してある。
この端面16aを形成するには、第1閉塞部材13の端面13aと同様に、第2閉塞部材16の素材となるコイルばねを、その端部が連通孔15内に位置するようにして雌ねじ溝6内に嵌合した後、連通孔15内に、その内径とほぼ同径の外径を有するドリル(図示略)を挿入して、上記コイルばねの端部を切削するのがよい。
図2および図4に示すように、第2ナット8には、雌ねじ孔7と平行の互いに連続する3個のねじ孔17とばね収容孔18とが、雌ねじ孔7を中心とする円周方向に等間隔に設けられている。
各ねじ孔17は第2ナット8の左端面に開口し、各ねじ孔17には調節ねじ19が螺合されている。
ばね収容孔18には、圧縮コイルばね20が、その左端が調節ねじ19の右端に当接し、かつ右端が第1ナット5の左端面に当接して、その左端面を第2ナット8の右端面から離れる方向に押動するように縮設されている。
この3個の圧縮コイルばね20、調節ねじ19等により、第1ナット5と第2ナット8との間に設けられ、両ナット5、8がねじ軸2の軸線方向に互いに離れるように付勢する付勢手段21が形成されている。
この付勢手段21の付勢力により、第1ナット5内のボール9と第2ナット8内のボール9との間に予圧が付与され、第1ナット5のバックラッシュが解消される。
また、付勢手段21を上記のような構成とすると、構造を簡素化することができるとともに、第1ナット5と第2ナット8との間に、円周方向に均一な付勢力を付与することができ、もって、第1ナット5内のボール9と第2ナット8内のボール9との間に均一な予圧を付与することができる。
第1ナット5と第2ナット8との外周面における平削面11、14を形成することによって円筒形状から欠落した部分には、それを補完する形状をなすリターンガイド22が嵌合され、そのリターンガイド22の右端部は、2個のボルト23、23をもって、第1ナット5に固着されている。
リターンガイド22は、第1ナット5の平削面11と第2ナット8の平削面14とに当接する平削底面22aと、この平削底面22aを弦とする円弧状の外周面22bと、第1ナット5における起立面11aに当接するようにした基端面22cと、ねじ軸2から離れるにしたがって第1ナットに近づくように傾斜し、第2ナット8の傾斜面14aと平行の傾斜面をなす先端面22dとを有している。
リターンガイド22の平削底面22aが、第1ナット5の平削面11に対して固着され、かつ第2ナット8の平削面14に対しては、ねじ軸2の軸線方向に摺動可能として当接していることにより、第2ナット8は、第1ナット5に対して回り止めされている。
このボールねじの組付時においては、第1ナット5と第2ナット8とが互いに当接し、かつリターンガイド22の先端面22dが第2ナット8の傾斜面14aと当接するように設定し、このリターンガイド22の先端面22dと第2ナット8の傾斜面14aとの当接によっても、第2ナット8が第1ナット5に対して回り止めされるようにしておくのが好ましい。
しかし、圧縮コイルばね20の付勢力と、各部の寸法誤差およびボール9の摩耗等により、第2ナット8が第1ナット5に対してねじ軸2の軸線方向に離れたときは、リターンガイド22の先端面22dは、第2ナット8の傾斜面14aから離間する。
リターンガイド22の平削底面22aには、第1ナット5の平削面11に開口する連通孔12と、第2ナット8の平削面15に開口する連通孔15とを連通する凹溝24が設けられ、リターンガイド22の平削底面22aを第1ナット5の平削面11と第2ナット8の平削面15とに当接させることによって、この凹溝24と両平削面11、15とによって、連通孔12と連通孔15とを連通する帰還路25が形成されている。
この帰還路25の内径は、ボール9が円滑に循環しうるように、ボール9の外径よりわずかに大とするのが好ましい。
この実施形態では、製作を容易にするため、帰還路25を凹溝24によって形成してあるが、リターンガイド22の内部に、ボール9が円滑に循環しうる孔を穿設して、それを帰還路25としてもよい。
帰還路25の両端部と、それに連通する第1ナット5の連通孔12および第2ナット8の連通孔15との接続部分は、ねじ軸2の中心軸線に対して鋭角をなすように傾斜させるか、またはなだらかに湾曲させるのが好ましい。
さらに、帰還路25の両端部と、それに連通する第1ナット5および第2ナット8の連通孔12、15の端部との開口縁を僅かに面取りしたり、または開口をねじ軸2の中心軸線方向に僅かに長い長円形とするのが好ましい。
そうすることによって、リターンガイド22が第1ナット5または第2ナット8に対して、ねじ軸2の中心軸線方向に僅かに位置ずれしても、ボール9は、帰還路25と連通孔12、15との接合部分において停止させられることなく、連通孔12から帰還路25を通って連通孔15へ、またはその逆方向へ、円滑に循環することができる。
かくして、第1閉塞部材13と第2閉塞部材16とによって両端が閉塞されたねじ軸2の雄ねじ溝1と第1ナット5および第2ナット8の雌ねじ溝3、6とによって形成される螺旋孔10と、第1ナット5の連通孔12と、リターンガイドの帰還路25と、第2ナット8の連通孔15とによって循環経路26が形成され、この循環経路26内を、複数のボール9が連続して循環させられることにより、ねじ軸2を一方向または他方向へ回転させることによって、第1ナット5に取付けられた移動部材を、支持体に対して、摩擦抵抗がほとんどない状態で、円滑に左右方向に直線移動させることができる。
また、付勢手段21の付勢力により、第2ナット8は第1ナット5に対して、ねじ軸2の軸線方向に離れるように付勢され、第1ナット5内のボール9と第2ナット8内のボール9との間に、互いに離れようとする予圧が付与され、もって、各部の寸法誤差や摩耗等に基づくバックラッシュが解消される。
さらに、ボール9の循環経路26は1系統だけでよいので、構造を簡素化することができ、それに伴い、装置全体の小型化、特にねじ軸2の小径化を図ることができる。
本発明のボールねじは、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、付勢手段を、圧縮コイルばね20に代えて、第1ナット5と第2ナット8との対向端面間に設けた皿ばねとすることもできる。
1 雄ねじ溝
2 ねじ軸
3 雌ねじ溝
4 雌ねじ孔
5 第1ナット
5a筒部
5b拡幅鍔部
6 雌ねじ溝
7 雌ねじ孔
8 第2ナット
9 ボール
10 螺旋孔
11 平削面
11a起立面
12 連通孔
13 第1閉塞部材
13a端面
14 平削面
14a傾斜面
15 連通孔
16 第2閉塞部材
16a端面
17 ねじ孔
18 ばね収容孔
19 調節ねじ
20 圧縮コイルばね
21 付勢手段
22 リターンガイド
22a平削底面
22b外周面
22c基端面
22d先端面
23 ボルト
24 凹溝
25 帰還路
26 循環経路

Claims (7)

  1. 外周面に螺旋状の雄ねじ溝が形成されたねじ軸と、
    内周面に前記ねじ軸の雄ねじ溝と同一ピッチの螺旋状の雌ねじ溝が形成され、かつ前記ねじ軸が挿通する雌ねじ孔を有し、外周面の一部に平削面が形成され、さらに、前記雌ねじ溝の一部から平削面まで貫通する連通孔が設けられた第1ナットと、
    内周面に前記ねじ軸の雄ねじ溝と同一ピッチの螺旋状の雌ねじ溝が形成され、かつ前記ねじ軸が挿通する雌ねじ孔を有し、外周面の一部に平削面が形成され、さらに、前記雌ねじ溝の一部から平削面まで貫通する連通孔が設けられ、前記第1ナットと当接または近接して配設された第2ナットと、
    前記第1ナットの平削面に当接するようにして固着され、かつ前記第2ナットの平削面に、ねじ軸の軸線方向に摺動可能として当接することにより、前記第2ナットを前記第1ナットに対して回り止めする平削底面を有し、内部に、前記第1ナットの平削面に開口する連通孔と前記第2ナットの平削面に開口する連通孔とを連通する帰還路が設けられたリターンガイドと、
    前記第1ナットの雌ねじ溝における連通孔より外側の部分に圧嵌された、拡径習性を有するコイルばね状の第1閉塞部材と、
    前記第2ナットの雌ねじ溝における連通孔より外側の部分に圧嵌された、拡径習性を有するコイルばね状の第2閉塞部材と、
    前記第1閉塞部材と第2閉塞部材とによって両端が閉塞された前記ねじ軸の雄ねじ溝と前記第1ナットおよび第2ナットの雌ねじ溝とによって形成される螺旋孔と前記第1ナットの連通孔とリターンガイドの帰還路と前記第2ナットの連通孔とによって形成される循環経路内を循環するようにした複数のボールと、
    前記第1ナットと第2ナットとの間に設けられ、両ナットがねじ軸の軸線方向に互いに離れるように付勢する付勢手段
    とを備えることを特徴とするボールねじ。
  2. リターンガイドにおける帰還路の両端部と、それに連通する第1ナットおよび第2ナットの連通孔との接続部分を、ねじ軸の中心軸線に対して鋭角をなすように傾斜させるか、または湾曲させた請求項1記載のボールねじ。
  3. リターンガイドにおける帰還路の両端部と、それに連通する第1ナットおよび第2ナットの連通孔の端部との開口縁を面取りした請求項1または2記載のボールねじ。
  4. 各閉塞部材における連通孔側の端面を、前記連通孔の内面と整合する曲面に形成した請求項1〜3のいずれかに記載のボールねじ。
  5. 第1ナットにおける連通孔および第2ナットにおける連通孔を、それらのナットにおける雌ねじ溝に対して接線方向を向くように設けた請求項1〜4のいずれかに記載のボールねじ。
  6. 付勢手段を、第1ナットと第2ナットとの対向端面のいずれか一方における、雌ねじ孔を中心とする円周上に等間隔に設けた複数のばね収容孔に収容され、他方の対向端面を一方の対向端面から離れる方向に押動する複数の圧縮コイルばねとした請求項1〜5のいずれかに記載のボールねじ。
  7. リターンガイドの先端面を、ねじ軸から離れるにしたがって第1ナットに近づくように傾斜する傾斜面とし、それに対向する第2ナットの対向面をも、同方向に傾斜する傾斜面とした請求項1〜6のいずれかに記載のボールねじ。
JP2010277751A 2010-12-14 2010-12-14 ボールねじ Pending JP2012127385A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107076283A (zh) * 2014-09-24 2017-08-18 舍弗勒技术股份两合公司 滚珠丝杠传动装置
KR102621866B1 (ko) * 2023-04-12 2024-01-05 (주)한산리니어시스템 볼스크류용 너트

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