JP2012127285A - グロープラグ異常検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動信号GIにしたがって開閉する第1の開閉スイッチ21と、駆動電流I1を制限して第1の開閉スイッチ21をゆっくりと開閉させる第1の電流制限手段24と、異常判定用電源31と、第1の開閉スイッチ21と並列に設けて、駆動信号GIにしたがって速やかに開閉駆動する第2の開閉スイッチ24と、第2の開閉スイッチ24を流れる電流I2を制限する第2の電流制限手段25と、所定の断線判定時間(t1REF)、端子間短絡判定期間(t2REF)において、駆動用電源30又は異常判定用電源31からグロープラグ10に印加される端子電圧VG/VB2を入力電圧VINとして所定の閾値電圧VREFとの比較により異常を判定する異常判定手段26とを具備する。
【選択図】図1
Description
一方、即暖性の良さから、近年、セラミックグロープラグが用いられるようになっているが、セラミックグロープラグは通電による温度上昇に伴う抵抗値変化が大きく、グロープラグを流れる電流が大きく変化するため、従来の電流を規準とする方法では、幅の広い検出レンジに対応するために検出レンジの異なる複数の電流検出手段を設けたり、グロープラグに流れる電流のみならずグロープラグに印加される電圧を同時に検出して抵抗値を算出したりする必要があり、異常を検出するための情報量が膨大となり処理能力の高い演算素子を必要としたり、多くの情報をECUとグロープラグ通電制御装置との間で送受信するための高速通信手段が必要となる等、簡易に故障の有無を診断するのが困難であった。
さらに、グロープラグへの電流を平滑化するため、気筒により通電タイミングをずらす制御を実施したときに、上記駆動信号がオフ時となっている期間において、正常時には、上記異常判定手段に入力される入力電圧が低下し、上記閾値電圧との比較によって正常と判断でき、複数のグロープラグに渡って端子間短絡異常が発生している場合には、所定の異常判定時期において、端子間短絡を経由して上記駆動電源から他のグロープラグへ印加されるべき電圧が入力電圧として検出されるので、上記閾値電圧との比較によって端子間短絡異常と判断できる。
本発明によれば、従来のように電流検出を要することなく、グロープラグに印加される電圧のみの検出によって、グロープラグ及び通電制御装置の異常を検出できるので、装置の構成が極めて簡単となる上に、異常の有無のみならず異常の種類の特定も可能となる。
また、上記駆動信号の立上がりや立ち下がりの途中の極めて早い段階で異常の有無を判定するので、グロープラグに大きな電流が流れる前に異常を検出し、異常が検出された場合に速やかに対応する処置を施すことも可能となるので過電力によるグロープラグの破損等の深刻なトラブルを確実に回避することも可能となる。
さらに、各請求項の発明によれば、より具体的な異常の種類を特定することもできる。
グロープラグ異常検出装置1は、図略の内燃機関の気筒毎に装着され、通電により発熱するグロープラグ10(1〜n)と、エンジン制御装置(ECU)40からの制御信号SIにしたがって、駆動用電源として設けた第1の電源30からグロープラグ10(1〜n)への通電を制御してグロープラグ10(1〜n)を所望の発熱温度に維持すると共に、グロープラグ10(1〜n)及び通電経路の異常を検出して自己診断信号DIとしてECU40へ伝達するグロープラグ通電制御装置(GCU)20とによって構成されている。
一般に、グロープラグを所定の温度に維持すべく、デューティ比を調整したPWM(パルス幅変調)制御が行われ、駆動信号SIは、デューティ比に対応してオンオフするパルス信号となっている。
このとき、SW1(1〜n)のゲートに入力されSW1(1〜n)を開閉する駆動電流I1(1〜n)は、駆動電流制限手段22(1〜n)によって制限されているため、駆動信号GI1〜n信号がハイとなったときには、SW1(1〜n)は、ゆっくりと閉じられ、駆動信号G1〜n信号がローとなったときには、SW1(1〜n)は、ゆっくりと開かれる。
一方、異常判定手段開閉手段23(1〜n)として設けた第2の開閉スイッチ(SW2(1〜n))は、駆動信号G1〜nの立上がりに同期して直ちに閉じられ、駆動信号GI1〜nの立ち下がりに同期して直ちに開かれる。
また、SW2(1〜n)には、定電流源や高抵抗等の第2の電流制限手段24(1〜n)が設けられ、第2の制限電流I2(1〜n)は負荷が正常の場合にSW2(1〜n)に流れる電流(数A〜数十A)に対して、極めて低い値(例えば、10mA以下)に制限されている。
SW1(1〜n)とSW2(1〜n)とは並列に接続され、出力側が異常判定手段26(1〜n)の入力に接続されている。
閾値電圧VREFは、異常判定用電源として設けた第2の電源31との間に分圧抵抗を設けて、第2の電源電圧VB1の略2分の1となるように調整されている。
なお、本実施形態では第1の電源30と第2の電源31とを別電源で構成した例を示したが、第1の電源30と第2の電源31とを共通の電源で構成しても良い。
また、異常判定時期として、第2の開閉スイッチSW2(1〜n)の立上がり開始から完了するまでの時間(例えば、10μs)より長く、上記第1の開閉スイッチの立上がり開始から完了するまでの時間(例えば、50μs〜300μs)の2分の1より短い時間を断線判定時間t1REFとする。
所定の異常判定時期が、第1の立ち下がりの完了から、第1の立上がりがり開始されるまでの区間を端子間短絡判定期間t2REFとする。
ゲート電圧G(1〜n)がローの区間を端子間短絡の判定時間(t2REF)とし、その区間で、所定の閾値以上の電圧が検出されたら、異常と判定する。
自己診断信号DIは、判定結果のみの2値情報であるため通信負荷が少ない。
また、従来の電流によって異常検出する場合、多くのデータを処理するために、ECU側で演算処理を行う場合があるが、本発明によれば、GCU20内に設けた異常判定手段26のアナローグロージックによって速やかに異常が判定され、その結果だけがECU40に伝達されるのでECU40の演算負荷も少なく済む。
本発明のグロープラグ異常検出装置1では、グロープラグ10(1〜n)に印加される電圧VGLのみを異常を判定するための入力情報としており、断線異常の検出と端子間短絡異常の検出との両方を一つの異常判定手段26(1〜n)を用いて行うことができるので、構成が極めて簡単で、速やかに異常を検出することができる。
一方、端子間短絡については、VGL(1〜n)の立下りの瞬間を判定するのではなく、VGL(1〜n)がオフであるべき期間を監視する。
そのため、誤検出防止のため、立下り、立上がりの過渡時は電圧が確実にローになっていない可能性があるので、一定区間監視しない時間を設けてある。
本図(a)に示すように、DRV25では、ECU40から発信された駆動信号SIにしたがって、電源30から各グロープラグ10(1〜n)への通電を開閉制御する個別の駆動信号GI1〜nが、所定のタイミングtINT(例えば、1/4T)だけずらして発信される。
本発明の異常検出装置1では、後述のフローに示すように、駆動信号の立上がり又は立ち下がりに同期して異常判定が実施される。
本図(b)を参照して、正常持の断線検出判定について説明する。なお、本図(b)の左側の図は、正常時における異常判定手段26の入出力を示す等価回路図であり、右側は、正常時における異常判定手段26の入力信号と判定方法を示し、駆動信号の立上がり時における入力電圧VINの特性図である。
本図(b)に示すように、正常時においては、第1の開閉スイッチSW1と第1の電流制限手段とに起因する第1のインピーダンスZ1は、徐々に低下する可変抵抗とみなすことができ、第2の開閉スイッチSW2と第2の電流制限手段に起因する第2のインピーダンスZ2は、グロープラグ10の抵抗値Rに比べて遙かに大きく、徐々に上昇して電源電圧VB1に漸近する端子電圧VGの印加によって、グロープラグ10に流れる電流IGに比べ、第2の開閉スイッチSW2を流れる第2の制限電流I2は遙かに小さく無視できる。
このため、異常判定手段26の入力電圧VINは、グロープラグ10に印加される端子電圧VGLに等しく、本図右側に示したように、50μs〜300μsの時間をかけてゆっくりと上昇し、やがて、第1の電源電圧VB1に達する。
所定の断線判定時間t1REF(例えば、20μs〜100μs)においては、端子電圧VGは、閾値電圧VREFよりも低く、異常判定手段26の出力はローとなり、正常と判定される。
一方、グロープラグ10が断線している場合には、本図(c)左側に示すように、グロープラグ10へは電流は流れず、速やかに閉じられたSW2によって、本図(c)右側に示すように10μs程度の短い時間で速やかに上昇した第2の電源電圧VB2が入力電圧VINとして、異常判定手段26に入力される。
このため、所定の断線判定時間t1REF(例えば、20μs〜100μs)においては、入力電圧VINは、閾値電圧VREFよりも高い第2の電源電圧VB2となっており、異常判定手段26の出力はハイとなり、断線異常と判定される。
端子間短絡については、VGLの立下りの瞬間を判定するのではなく、VGLがオフであるべき期間を監視する。
そのため、誤検出防止のため、立下り、立上がりの過渡時は電圧が確実にローになっていない可能性があり、一定区間監視しない時間を設けてある。
駆動信号Gnの立ち下がりに同期して、第1の開閉スイッチSW1が完全に開かれた状態を確保すべく、所定の時間TLが経過するまで、端子電圧VGLの読み込みが待機され、次の駆動信号Gnが立ち上がるまでの端子間短絡判定期間t2REFの間だけ、端子電圧VGLが読み込まれる。
このとき、本図(a)に示すように、正常時においては、第1の開閉スイッチSW1は完全に開いた状態となっているので、グロープラグ10には通電されておらず、異常判定手段26の出力はローとなり、正常と判定される。
一方、端子間短絡異常が生じている場合には、本図(b)示すように、駆動信号G1がローとなり、1のグロープラグ10(1)に接続された第1の開閉スイッチSW1(1)が開いた状態であっても、端子間短絡によって他のグロープラグ10(2)に接続された閉じた状態の第1開閉スイッチSW1(2)にバイパスされ、1のグロープラグ10(1)への通電が維持される。
このため、本図(c)に示すように、正常時であれば、出力がローとなるべき所定の端子間短絡判定期間t2REFにおいても、入力電圧VINがVREFよりも高くなり、異常判定手段26の出力がハイとなり、端子間短絡異常と判定される。
なお、1のグロープラグ10(1)への通電を制御する第1の開閉スイッチSW1(1)と、他のグロープラグ10(2)への通電を制御する第1の開閉スイッチSW1(2)との間に端子間短絡異常が発生している場合であっても、第1の開閉スイッチSW1(1)、SW1(2)が共に完全に開放された状態においては、端子間短絡判定期間t2REFの期間であっても、異常判定手段26の出力はローとなり、正常と判断され得るが、いずれのスイッチも開放状態であるので、グロープラグ10(1)には、通電されず、実害を及ぼさない。
ステップS100の駆動信号立上がり検出行程では、駆動信号SIの立上がりに同期して各グロープラグに所定のタイミングで発振される各グロープラグ10(1〜n)への通電を制御する駆動開閉手段(第1の開閉スイッチSW1(1〜n))を駆動する駆動信号G1〜nの立上がりを検出する。
ステップS110の第1の開閉スイッチ緩閉行程では、駆動信号GI1〜nの立上がりに同期して、駆動電流制限手段22(1〜n)によって制限された第1の駆動電流I1(1〜n)が第1の開閉スイッチSW1(1〜n)のゲートGに入力され、第1の開閉スイッチSW1(1〜n)がゆっくりと閉じられ、グロープラグ10(1〜n)に印加される端子電圧VG1〜nが徐々に上昇する。
ステップS120の第2の開閉スイッチ速閉行程では、駆動信号GI1〜nの立上がりに同期して、速やかに第2の開閉スイッチSW2(1〜n)が閉じられる。
このとき、第2の開閉スイッチSW2(1〜n)に流れる電流は、グロープラグ10(1〜n)が正常に結線されている場合には、電圧上昇に影響を与えないよう第2の電流制限手段24(1〜n)によって第2の制限電流I2(1〜n)に制限されている。
ステップS130の断線判定時間計測行程では、駆動信号G1〜nの立上がりに同期して、断線判定時間tのカウントが開始される。
ステップS140の判定時間経過判定行程では、所定の判定時間t1が経過したか否かが判定され、断線判定時間t1が所定の断線判定時間t1REF(第1の判定時間)となるまでステップS140のループを繰り返す。
なお、所定の断線判定時間t1REFは、第1の開閉スイッチSW1が完全に閉じられる迄の作動時間(例えば、50μsから300μs)の半分以下の時間(例えば、20μsから100μs)に設定される。
断線判定時間t1が所定の断線判定時間t1REFに達すると、ステップ150の端子電圧読込行程へ進む。
ステップS150の端子電圧読込行程では、グロープラグ10(1〜n)に印加されている電圧VG(1〜n)が入力電圧VINとして異常判定手段26に読込まれる。
このとき、第1の開閉スイッチSW1(1〜n)は、ゆっくりと閉じられているので、グロープラグ10(1〜10)に印加される電圧VG(1〜n)が第1の駆動電圧VB1に漸近するように徐々に上昇している。
一方、第2の開閉スイッチSW2(1〜n)は既に閉じているが、第2の電流制限手段24(1〜n)によって第2の制限電流I2(1〜n)に制限されているので、第2の電源VB2から流れる電流I2(1〜n)はグロープラグ10(1〜n)に流れる電流IGに比べて遙かに小さく、ほとんどVGL(1〜n)電圧を上昇させないため、異常判定手段26の入力電圧VINは、第1の開閉スイッチSW1(1〜n)を介してグロープラグ10(1〜n)にゆっくり上昇しながら印加される電圧VGL1〜nとなる。
開閉スイッチSW2(1〜n)は既に閉じているが、第2の電流制限手段24(1〜n)によって第2の制限電流I2(1〜n)に制限されているので、その電流が低抵抗のグロープラグに流れ込んでも、電圧がごく僅かしか発生しない。
即ち、(電圧)=(電流)×(抵抗)であるので、例えば、I=10mA、とR=2Ω程度とすると、負荷が正常時には、発生電圧は20mVとごく僅かである。
一方、負荷がオープン時には、その抵抗が無限大となるため、VINは、SW2が閉じられた瞬間にVB2に貼り付くことになる。
ステップS160の端子電圧閾値判定行程では、異常判定手段26に読み込まれた電圧VINと所定の閾値電圧VREF(例えば、1/2VB2)との比較判定が行われる。
このとき、グロープラグ10に異常がなければ、負荷抵抗が小さく、電流がグロープラグ10に流れるが、所定の断線判定時間t1REFにおいて、第2の開閉スイッチSW2は既に閉じられているがインピーダンスの大きな第2の電流制限手段24による電圧降下が大きく、第1の開閉スイッチSW1は完全に閉じていないため、端子電圧VGは、閾値電圧VREFよりも低い値となっている。
したがって、判定Noとなり、ステップS180の正常判定行程に進む。
一方、グロープラグ10(1〜n)に断線異常が発生している場合、グロープラグ10(1〜n)には電流が流れないため、負荷抵抗が大きく、速やかに閉じられた第2の開閉スイッチSW2(1〜n)によって印加される第2の駆動電源VB2の電圧が、異常判定手段26の入力電圧VINとなり、閾値電圧VREFよりも高い値となっている。したがって、判定Yesとなり、ステップS170の断線判定行程に進む。
ステップS170の断線判定行程では、自己診断信号DIがハイとなり、ECU40に伝達される。
ステップS180の正常判定行程では、自己診断信号DIがローとなり、ECU40に伝達される。
以上により断線異常検出行程が終了する。
ステップS200の駆動信号立ち下がり検出行程では、駆動信号SIの立ち下がりに同期して各グロープラグ10(1〜n)に所定のタイミングで発振される各グロープラグ10(1〜n)への通電を制御する駆動開閉手段(第1の開閉スイッチSW1(1〜n)を駆動する駆動信号G1〜nの立ち下がりを検出する。
ステップS210の第1の開閉スイッチ緩開行程では、駆動信号G1〜nの立ち下がりに同期して、駆動電流制限手段22(1〜n)によって制限された駆動電流I1(1〜n)が遮断され、第1の開閉スイッチSW1(1〜n)がゆっくりと開かれ、グロープラグ10(1〜n)に印加される端子電圧VG1〜nが徐々に低下する。
ステップS220の第2の開閉スイッチ速開行程では、駆動信号G1〜nの立ち下がりに同期して、速やかに第2の開閉スイッチSW2(1〜n)が開かれる。
ステップS230の端子間短絡判定時間計測行程では、駆動信号G1〜nの立上がりに同期して、端子間短絡判定開始時間t2の計測が開始される。
ステップS240の端子間短絡判定開始判定行程では、第1の開閉スイッチSW1(1〜n)が完全に開かれ、端子電圧VGLがローとなるべき時間TLに達しているか否かが判定され、所定の時間TLが経過するまでこのループを繰り返す。
ステップS240の端子間短絡判定開始判定行程において、所定の時間TLを経過すると判定Yesとなり、ステップS250の端子電圧読込行程に進む。
ステップS250の端子電圧読込行程では、グロープラグ10の端子電圧VGLが異常判定手段26に読み込まれる。
ステップS260の端子電圧閾値判定行程では、異常判定手段26に読み込まれた入力電圧VINと所定の閾値電圧VREF(例えば、略1/2VB2)との比較判定が行われる。
このとき、グロープラグ10に異常がなければ、所定の端子間短絡判定期間t2REFにおいて、入力電圧VINは、駆動電源電圧VB1の略1/2以下となっており、閾値電圧VREFよりも低い値となっている。
したがって、判定Noとなり、ステップS180の正常判定行程に進む。
一方、グロープラグ10(1〜n)に端子間短絡異常が発生している場合、例えば、第1の開閉スイッチSW1(1)と第1の開閉スイッチSW1(2)との間に端子間短絡が発生しているときには、第1の開閉スイッチSW1(1)が開いた状態でも、他の第1の開閉スイッチSW1(2)をバイパスして、駆動電源30とグロープラグ10(1)が導通状態となり、グロープラグ10(1)には、駆動電源電圧VB1が印加され、異常判定手段26の入力電圧VINとなり、閾値電圧VREFよりも高い値となっている。
したがって、判定Yesとなり、ステップS270の端子間短絡判定行程に進む。
ステップS270の端子間短絡判定行程では、自己診断信号DIがハイとなり、ECU40に伝達される、
ステップS280の正常判定行程では、自己診断信号DIがローとなり、ECU40に伝達される。
ステップS290の端子間短絡判定終了判定行程では、駆動信号Gnの立上がりの有無が検出され、次の駆動信号Gnの立上がりが検出されるまでは、判定Noとなり、ステップS250からステップS290のループを繰り返し、所定の端子間短絡異常検出期間t2REFの期間の間、端子電圧VGLの監視が継続される。
ステップS290で次の駆動信号Gnの立上がりが検出されると判定Yesとなり、端子間短絡異常検出行程を終了する。
但し、上記実施形態においては、断線と端子間短絡との両方を連続的に検出する構成を示したが、断線検出のみを実施する場合と、端子間短絡のみで実施する場合とを切り替えて実施するように構成して、駆動信号の立上がりと立ち下がりとの度毎に切り換えるのではなく、端子間短絡異常は、一の駆動信号の立ち下がりから次の駆動信号の立上がりまでの所定の期間t2REFを継続的に監視して判定するように構成しても良い。
10(1〜n) グロープラグ
20 グロープラグ通電制御装置(GCU)
21(1〜n) 駆動開閉手段(第1の開閉スイッチSW1)
22(1〜n) 異常判定手段開閉手段(第2の開閉スイッチSW2)
23(1〜n) 駆動開閉電流制限手段(第1の電流制限手段)
24(1〜n) 異常判定手段電流制限手段(第2の電流制限手段)
25 駆動制御回路(DRV)
26 異常判定手段(OP)
27 自己診断回路(DIU)
30 駆動電源(第1の電源)
31 異常判定用電源(第2の電源)
40 エンジン制御装置(ECU)
SI 駆動信号
G(1〜n) 個別駆動信号
DI 異常診断信号
VIN 入力電圧
VREF 閾値電圧
VGL 端子電圧
IG グロープラグ電流
VB1 駆動電源電圧
VB2 異常判定手段電源電圧
Claims (5)
- 内燃機関の気筒毎に装着され通電により発熱するグロープラグと、該グロープラグへの通電を制御してグロープラグの発熱温度を調整するグロープラグ通電制御装置とに発生する異常を検出するグロープラグ異常検出装置において、
上記内燃機関の運転状況に応じて上記グロープラグ通電制御装置に発信される駆動信号にしたがって駆動用電源から上記グロープラグへの通電を開閉駆動する第1の開閉スイッチと、
該第1の開閉スイッチの駆動電流を制限して第1の開閉スイッチをゆっくりと開閉させる第1の電流制限手段と、
異常判定用電源と、
該異常判定用電源に接続すると共に上記第1の開閉スイッチと並列に設けて、上記駆動信号にしたがって速やかに開閉駆動する第2の開閉スイッチと、
上記異常判定用電源から第2の開閉スイッチを介して上記グロープラグへ流れる電流を制限する第2の電流制限手段と、
上記駆動信号の立上がり又は立ち下がりから所定の異常判定時期において、上記駆動用電源又は上記異常判定用電源から上記グロープラグに印加される電圧と所定の閾値電圧との比較により異常を判定する異常判定手段とを具備することを特徴とするグロープラグ異常検出装置。 - 上記異常判定手段は、上記入力電圧が上記閾値電圧より高い場合に異常と判定する請求項1に記載のグロープラグ異常検出装置。
- 上記所定の異常判定時期として、上記第1の開閉スイッチの立上がり開始から完了するまでの時間の略2分の1より短い時間で、上記第2の開閉スイッチの立上がり開始から完了するまでの時間の2分の1より長い時間を断線判定時間とし、該断線判定時間における入力電圧が上記閾値電圧よりも高いときに断線異常と判定する請求項1又は2に記載のグロープラグ異常検出装置。
- 上記通電制御装置が、上記グロープラグへの電流を平滑化すべく、各気筒への通電開始時期をずらして通電する制御を実施すると共に、
上記所定の異常判定時期として、上記第1の開閉スイッチと上記第2の開閉スイッチとが開放されている期間を端子間短絡判定期間とし、
該端子間短絡判定期間における入力電圧が上記閾値電圧よりも高いときに端子間短絡異常と判定する請求項1ないし3のいずれかに記載のグロープラグ異常検出装置。 - 全ての気筒に設けられたグロープラグに対して上記駆動信号が全く発信されていない状態において、上記異常判定手段の入力電圧が上記閾値電圧よりも高いときに上記第1の開閉スイッチ又は上記第2の開閉スイッチの故障と判定する請求項1ないし4のいずれかに記載のグロープラグ異常検出装置。
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