以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の機能ブロック図である。画像形成装置10は、例えば、原稿のスキャン機能やコピー機能、画像データの印刷機能、ファクシミリ送受信機能、電子メール送受信機能、ドキュメントファイリング機能、ネットワーク送受信機能により実現される各種データ処理を実行する複合機である。
この画像形成装置10は、入力部11、表示部12、ネットワークインターフェース部13、回線接続部14、記憶部15、原稿読み取り部16、画像データ送受信部17、印刷処理部18、ファクシミリ処理部19、電子メール処理部20、制御部21を備える。
入力部11は、ユーザからの種々の情報の入力を受け付けるキーやタッチパネルなどの入力デバイスである。表示部12は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスである。ネットワークインターフェース部13は、画像形成装置10をネットワークに接続し、外部機器との間でデータの授受を行う通信デバイスである。回線接続部14は、画像形成装置10を電話回線に接続し、外部機器との間でデータの授受を行う通信デバイスである。記憶部15は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部15は、画像データ15a、白紙除外設定データ15b、画像属性データ15c、サムネイル画像データ15d、編集画像データ15eを記憶する。
画像データ15aは、原稿読み取り部16が読み取った原稿の画像データや、画像データ送受信部17、あるいは、電子メール処理部20が、ネットワークを介して外部機器から受信した画像データ、または、ファクシミリ処理部19が、電話回線を介して外部機器から受信した画像データである。
白紙除外設定データ15bは、原稿読み取り部16、画像データ送受信部17、印刷処理部18、ファクシミリ処理部19、あるいは、電子メール処理部20が、ドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、ファクシミリ送信処理、あるいは、電子メール送信処理をそれぞれ行う場合に、画像データ15aとして記憶された画像データに含まれる白紙のページを除外するか否かの設定情報(いわゆる白紙飛ばしを行うか否かの設定情報)を記憶したデータである。なお、ドキュメントファイリング処理の場合は、ファイルを格納する宛先(フォルダ)ごとに、ネットワーク送信処理、ファクシミリ送信処理、あるいは、電子メール送信処理の場合は、送信宛先ごとに白紙のページを除外するか否かの設定情報が記憶される。
画像属性データ15cは、各画像データに含まれるページの数や、画像データに白紙のページが含まれるか否か、画像データに白紙のページが含まれる場合に、画像データの何ページ目に白紙のページが含まれるかなどを示す画像の属性データである。サムネイル画像データ15dは、画像データの各ページについて生成されたサムネイル画像のデータである。編集画像データ15eは、後述するスケジューリング処理、あるいは、画像編集処理がなされた結果得られる画像のデータである。
原稿読み取り部16は、原稿をスキャンすることにより読み取って、読み取った原稿画像のデータを画像データ15aとして記憶部15に一時的に、あるいは、長期にわたって記憶する処理部である。画像データ15aとして記憶された画像データは、ネットワークを介して送信されたり、印刷がなされたり、電子メールに添付されて送信されたり、ファクシミリにより送信されたり、そのまま電子データとして保存される(ドキュメントファイリング)。
画像データ送受信部17は、ネットワークを介してパーソナルコンピュータなどの外部機器との間で画像データの送受信を行う処理部である。印刷処理部18は、原稿読み取り部16により読み取られた画像データの印刷処理(コピー処理)、あるいは、外部機器からファクシミリ処理部19や電子メール処理部20が受信した画像データの印刷処理を行う処理部である。
ファクシミリ処理部19は、電話回線を介してファクシミリ装置などの外部機器との間で画像データをファクシミリにより送受信する処理部である。電子メール処理部20は、ネットワークを介してパーソナルコンピュータなどの外部機器との間で画像データを電子メールにより送受信する処理部である。
制御部21は、画像形成装置10を全体制御するとともに、各機能部間のデータの授受を司る処理部である。この制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などにより構成される。制御部21は、白紙判定部21a、画像属性データ生成部21b、サムネイル画像生成部21c、設定処理部21d、スケジューリング処理部21e、画像編集処理部21f、プレビュー画像生成部21g、処理実行制御部21h、表示切り替え部21i、処理切り替え部21jを有する。
白紙判定部21aは、画像データ15aに含まれる画像データの各ページについて、白紙のページであるか否かを判定する処理部である。具体的には、白紙判定部21aは、画像データに含まれるページについて、全画素数に対する白色以外の色を有する画素の数の割合を算出し、その割合が所定の値以下である場合に、そのページが白紙のページであると判定する。それ以外の場合、白紙判定部21aは、そのページが白紙のページではないと判定する。
また、白紙判定部21aは、用紙の裏面に印刷された画像の影響(裏写りの影響)を除去して、ページが白紙のページか否かを判定することとしてもよい。この場合、白紙判定部21aは、濃度値が所定の値よりも大きい画素のみを抽出し、抽出された画素の数の全画素数に対する割合を算出し、その割合が所定の値以下である場合に、そのページが白紙のページであると判定する。それ以外の場合、白紙判定部21aは、そのページが白紙のページではないと判定する。
画像属性データ生成部21bは、画像データの属性データを生成する処理部である。具体的には、画像属性データ生成部21bは、画像データに含まれるページの数や、画像データに白紙のページが含まれるか否か、画像データに白紙のページが含まれる場合に、画像データの何ページ目に白紙のページが含まれるかなどを示す画像属性データを生成し、生成した画像属性データを記憶部15に画像属性データ15cとして記憶する。
サムネイル画像生成部21cは、白紙のページを含む画像データの各ページについて、サムネイル画像を生成し、生成したサムネイル画像をサムネイル画像データ15dとして記憶部15に記憶する処理部である。
設定処理部21dは、入力部11を介してユーザから種々の設定の入力を受け付ける処理部である。例えば、設定処理部21dは、スキャンした原稿の画像データについて並行して実行するデータ処理の指定を受け付ける。データ処理には、ドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、ファクシミリ送信処理、電子メール送信処理などがある。また、設定処理部21dは、データ処理を実行して画像データを出力する前に、その画像データの出力内容を確認するためのプレビュー表示を行うか否かの入力を受け付ける。
さらに、設定処理部21dは、画像データごとに、その画像データに対して行われるドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、ファクシミリ送信処理、電子メール送信処理などの各データ処理について、白紙のページを除外してデータ処理を行うか否かの指定をユーザから受け付け、受け付けた指定の情報を記憶部15に白紙除外設定データ15bとして記憶する。
ここで、データ処理が、ドキュメントファイリング処理である場合は、設定処理部21dは、原稿の画像データをファイリングする宛先フォルダごとに、白紙のページを除外してドキュメントファイリング処理を行うか否かの指定を受け付ける。また、データ処理が、ネットワーク送信処理、ファクシミリ送信処理、電子メール送信処理である場合は、設定処理部21dは、画像データを送信する宛先ごとに、白紙のページを除外してドキュメントファイリング処理を行うか否かの指定を受け付ける。
このように、画像形成装置10の機能により実行されるドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、ファクシミリ送信処理、電子メール送信処理などのデータ処理ごとに、白紙のページをデータ処理の対象とするか否かを設定しておくことにより、ユーザが画像データを利用する目的に合わせて各データ処理を適切に実行することができる。
また、画像データや送信宛先ごとに白紙のページをデータ処理の対象とするか否かを設定しておくことにより、画像データや送信宛先が白紙のページも含めて送信する必要がある重要度の高い画像データや送信宛先である場合に、白紙のページも含めた画像データを確実に送信することができる。さらに、白紙のページを削除すると、両面印刷がなされている場合などは、もとの原稿とページの配置が異なることとなるが、重要度の高い送信宛先に対しては白紙のページを除外しないように設定しておくことにより、ページの配置を維持することができる。
スケジューリング処理部21eは、画像データの各ページを適切な順番に並べ替えるスケジューリング処理を実行する処理部である。例えば、スケジューリング処理部21eは、印刷された複数枚の用紙を中央で二つ折りにして作成された冊子から各用紙が分離され、各用紙がスキャンされた場合に、スキャンにより得られた冊子の各ページの並び順が、冊子のページ番号の順と整合するよう各ページを並べ替える。また、スケジューリング処理部21eは、画像データの各ページを用紙に印刷し、それらの用紙を中央で二つ折りにして冊子を作成する場合に、その冊子の各ページの並び順が、画像データの各ページのページ番号の順番と整合するよう各ページを並べ替える。
画像編集処理部21fは、画像データの編集を行う処理部である。例えば、画像編集処理部21fは、画像データの複数のページを用紙の片面に集約する処理や、画像の拡大、縮小処理などを行う。
プレビュー画像生成部21gは、画像データに対するデータ処理を実行する前に、データ処理の対象となる画像データを表示するプレビュー画像のデータを生成する処理部である。例えば、プレビュー画像生成部21gは、後に図2を用いて説明する原稿表示プレビュー画面や、図3を用いて説明する仕上がり表示プレビュー画面のデータを生成する。
処理実行制御部21hは、原稿読み取り部16、画像データ送受信部17、印刷処理部18、ファクシミリ処理部19、あるいは、電子メール処理部20を制御して、ドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、ファクシミリ送信処理、あるいは、電子メール送信処理を実行させる処理部である。
具体的には、処理実行制御部21hは、ユーザにより複数のデータ処理を並行して実行するよう指定された場合に、指定されたデータ処理を実行する原稿読み取り部16、画像データ送受信部17、印刷処理部18、ファクシミリ処理部19、あるいは、電子メール処理部20に信号を出力して、白紙のページを除外した画像データ、あるいは、白紙のページを含めた画像データに対する複数のデータ処理を並行して実行させる。
例えば、並行して実施するデータ処理として、ファクシミリ送信処理と電子メール送信処理とがユーザにより指定された場合は、処理実行制御部21hは、ファクシミリ処理部19、および、電子メール処理部20に信号を出力して、ファクシミリ送信処理と電子メール送信処理とを並行して実行させる。
また、並行して実施するデータ処理として、異なる複数の送信宛先に対するファクシミリ送信処理(ファクシミリの同報送信)や電子メール送信処理(電子メールの同報送信)などがユーザにより指定された場合は、処理実行制御部21hは、ファクシミリ処理部19や電子メール処理部20に信号を出力して、各送信宛先に対するファクシミリ送信処理や電子メール送信を並行して実行させる。
表示切り替え部21iは、図2に示す原稿表示プレビュー画面30と、図3に示す仕上がり表示プレビュー画面40との間で表示を切り替える処理部である。図2は、原稿表示プレビュー画面30の一例を示す図であり、図3は、仕上がり表示プレビュー画面40の一例を示す図である。なお、図3の仕上がり表示プレビュー画面40では、画像データの2ページを1ページに集約する画像編集処理がなされている。
原稿表示プレビュー画面30とは、記憶部15に画像データ15aとして記憶された画像データの各ページを白紙のページも含めてそのまま表示するプレビューである。仕上がり表示プレビュー画面40とは、ドキュメントファイリングがなされる画像データや、ネットワーク送信がなされる画像データ、印刷される画像データ、ファクシミリ送信がなされる画像データ、あるいは、電子メール送信がなされる画像データを、白紙除外設定データ15bとして記憶部15に記憶された設定情報に応じて、白紙のページも含めて、あるいは、白紙のページを除外して表示するプレビューである。
図2に例示するように、原稿表示プレビュー画面30には、白紙のページも含めた画像データの各ページのサムネイル画像31が表示される。白紙のページに対しては、「白紙です」とのメッセージ32が表示される。また、仕上がり表示プレビュー画面40には、画像データのデータ処理ごとに、白紙のページを除外した画像データ、あるいは、白紙のページも含めた画像データの各ページのサムネイル画像41、42が並行して表示される。
例えば、特定の宛先に対する電子メール送信処理について、白紙のページを除外してデータ処理を行うように設定されている場合には、白紙のページを除外した各ページのサムネイル画像41が表示される。また、特定の宛先に対するファクシミリ送信処理について、白紙のページも含めてデータ処理を行うように設定されている場合には、白紙のページも含めた各ページのサムネイル画像42が表示される。
さらに、原稿表示プレビュー画面30には、仕上がり表示指示領域33、処理実行開始指示領域34、キャンセル指示領域35、編集指示領域36が表示される。また、仕上がり表示プレビュー画面40には、原稿表示指示領域43、処理実行開始指示領域34、キャンセル指示領域35、編集指示領域44が表示される。
原稿表示プレビュー画面30および仕上がり表示プレビュー画面40は、タッチパネルに重ねて配置された表示部12に表示されており、サムネイル画像31、41、42、仕上がり表示指示領域33、処理実行開始指示領域34、キャンセル指示領域35、編集指示領域36、44、原稿表示指示領域43がユーザによりタッチされると、制御部21によりそれが検出され、タッチされた領域に対応する各種の処理が実行されることになる。
原稿表示プレビュー画面30における仕上がり表示指示領域33は、原稿表示プレビュー画面30から仕上がり表示プレビュー画面40に表示を切り替える指示をユーザから受け付ける領域である。この仕上がり表示指示領域33がユーザによりタッチされると、表示切り替え部21iは、原稿表示プレビュー画面30から仕上がり表示プレビュー画面40に表示を切り替える。
また、仕上がり表示プレビュー画面40における原稿表示指示領域43は、仕上がり表示プレビュー画面40から原稿表示プレビュー画面30に表示を切り替える指示をユーザから受け付ける領域である。この原稿表示指示領域43がユーザによりタッチされると、表示切り替え部21iは、仕上がり表示プレビュー画面40から原稿表示プレビュー画面30に表示を切り替える。
原稿表示プレビュー画面30および仕上がり表示プレビュー画面40における処理実行開始指示領域34は、ドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、ファクシミリ送信処理、電子メール送信処理などの、画像データのデータ処理を実行する指示をユーザから受け付ける領域である。
この処理実行開始指示領域34がユーザによりタッチされると、処理実行制御部21hは、ユーザにより指定されたドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、ファクシミリ送信処理、電子メール送信処理などのデータ処理を実行するよう制御する。
原稿表示プレビュー画面30および仕上がり表示プレビュー画面40におけるキャンセル指示領域35は、データ処理の実行をキャンセルする指示をユーザから受け付ける領域である。このキャンセル指示領域35がユーザによりタッチされると、処理実行制御部21hは、ユーザによりより指定されたデータ処理をキャンセルする。
原稿表示プレビュー画面30および仕上がり表示プレビュー画面40における編集指示領域36、44は、データ処理の対象となる画像データの編集指示をユーザから受け付ける領域である。ユーザは、この編集指示領域36、44をタッチすることにより、データ処理の対象から除外されていた白紙のページをその対象に含めたり、データ処理の対象に含まれていた画像データのページをその対象から除外したりすることができる。
例えば、図3に示す仕上がり表示プレビュー画面40において、編集指示領域44がユーザによりタッチされると、処理対象とする画像データにページを追加するのか、処理対象とする画像データからページを除外するのかをユーザに選択させる選択画面(図示せず)が表示される。また、図2に示す原稿表示プレビュー画面30において、編集指示領域36がユーザによりタッチされた場合も、仕上がり表示プレビュー画面40に表示が切り替えられるとともに、上記選択画面が表示される。
その選択画面において、ページの除外がユーザにより選択され、仕上がり表示プレビュー画面40における画像データのサムネイル画像41、42のうち、ユーザにより除外したいページのサムネイル画像がタッチされると、そのページがデータ処理の対象から除外される。そして、タッチされたページが除外された各ページのサムネイル画像を含む仕上がり表示プレビュー画面40が再表示される。
また、上記選択画面において、ページの追加がユーザにより選択され、ページを追加したい画像データのサムネイル画像41がユーザによりタッチされると、図2に示す原稿表示プレビュー画面30が表示される。そして、原稿表示プレビュー画面30において、ユーザにより追加したいページのサムネイル画像がタッチされると、そのページが画像データに追加される。その後、ページが追加された画像データのサムネイル画像を含む仕上がり表示プレビュー画面40が再表示される。
なお、この例では、白紙のページを追加する際に、仕上がり表示プレビュー画面40における白紙のページを追加したい画像データのサムネイル画像41と、原稿表示プレビュー画面30における画像データのサムネイル画像31とが、別の画面に表示されるが、ページを追加したい画像データのサムネイル画像41がユーザによりタッチされた場合に、それらの画像を1つの画面に表示することとし、ユーザが両方の画像を容易に確認できるようにしてもよい。
さらに、ここでは、画像データから除外するページ、あるいは、画像データに追加するページをユーザがページごとに指定することとしたが、除外するページ、あるいは、追加するページが白紙のページである場合に、画像データから除外する白紙のページ、あるいは、画像データに追加する白紙のページをユーザが一括して指定することとしてもよい。
この場合、例えば、図3に示す仕上がり表示プレビュー画面40において、編集指示領域44がユーザによりタッチされると、処理対象とする画像データに白紙のページを追加するのか、処理対象とする画像データから白紙のページを除外するのかをユーザに選択させる選択画面(図示せず)が表示される。また、図2に示す原稿表示プレビュー画面30において、編集指示領域36がユーザによりタッチされた場合も、仕上がり表示プレビュー画面40に表示が切り替えられるとともに、上記選択画面が表示される。
そして、白紙のページの除外がユーザにより選択され、画像データの各ページのサムネイル画像41、42のうち、ユーザにより白紙のページを含む画像データのページのサムネイル画像42がタッチされると、そのサムネイル画像42に対応する画像データに含まれる白紙のページがデータ処理の対象から一括して除外される。そして、白紙のページが除外された各ページのサムネイル画像を含む仕上がり表示プレビュー画面40が再表示される。
また、上記選択画面において、白紙のページの追加がユーザにより選択され、画像データの各ページのサムネイル画像41、42のうち、ユーザにより白紙のページを含まない画像データのサムネイル画像41がタッチされると、そのサムネイル画像41に対応する画像データに白紙のページが一括して追加される。そして、白紙のページが追加された各ページのサムネイル画像を含む仕上がり表示プレビュー画面40が再表示される。
このように、仕上がり表示プレビュー画面40を表示することにより、画像データや送信宛先が白紙のページも含めて送信する必要がある重要度の高い画像データや送信宛先である場合に、白紙のページも含めた画像データが送信されるかを確認することができ、白紙のページの送信漏れを防止することができる。また、原稿表示プレビュー画面30と仕上がり表示プレビュー画面40との間で表示を切り替えることにより、ユーザがもとの画像データの各ページの構成と、データ処理がなされる画像データの最終的な各ページの構成とを容易に比較できるようになる。さらに、画像データの各ページをサムネイル表示することにより、視認性が向上する。
図1の説明に戻ると、処理切り替え部21jは、ユーザにより一旦選択されたドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、ファクシミリ送信処理、あるいは、電子メール送信処理などを、他のデータ処理に切り替える処理部である。
具体的には、処理切り替え部21jは、実行するデータ処理の切り替え指示をユーザから入力部11を介して受け付けた場合に、すでにユーザにより実行するように指定されているデータ処理をキャンセルするとともに、設定処理部21dに対して、実行したいデータ処理の指定を新たにユーザから受け付けるように指示をする。この指示を受け付けた設定処理部21dは、入力部11を介してユーザから実行したいデータ処理の指定を受け付ける。これにより、ユーザはいつでもデータ処理の選択をやり直すことができる。
つぎに、本実施形態に係る画像データ処理の一例について説明する。以下に説明する画像データ処理は、原稿画像をスキャンして画像データを読み取る画像データ読み取り処理と、読み取った画像データに対して並行して行われるデータ処理(例えば、ドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、ファクシミリ送信処理、電子メール送信(Scan To Email)処理)とにより構成される。
まず、本実施形態に係る画像データ読み取り処理について説明する。図4は、本実施形態に係る画像データ読み取り処理の一例について説明する図である。図4に示すように、まず、画像形成装置10の原稿読み取り部16は、原稿をスキャンすることにより読み取り(ステップS101)、読み取った原稿の画像データを画像データ15aとして記憶部15に記憶する(ステップS102)。
そして、白紙判定部21aは、記憶された画像データの各ページに白紙のページが含まれるか否かを判定する(ステップS103)。画像データの各ページに白紙のページが含まれる場合(ステップS104においてYESの場合)、画像属性データ生成部21bは、画像データに含まれる白紙のページのページ番号など、白紙のページについての情報を含む画像属性データを生成する(ステップS105)。画像データの各ページに白紙のページが含まれない場合(ステップS104においてNOの場合)、画像属性データ生成部21bは、画像データに白紙のページが含まれないことを示す情報を含む画像属性データを生成する(ステップS106)。
その後、画像属性データ生成部21bは、ステップS105あるいはステップS106において生成された画像属性データを、記憶部15に画像属性データ15cとして記憶する(ステップS107)。
続いて、サムネイル画像生成部21cは、画像データ15aに含まれる画像データの各ページについて、サムネイル画像を生成する(ステップS108)。そして、サムネイル画像生成部21cは、生成したサムネイル画像を記憶部15にサムネイル画像データ15dとして記憶し(ステップS109)、この画像データ読み取り処理は終了する。
つぎに、本実施形態に係る画像データのデータ処理について説明する。図5〜7は、本実施形態に係る画像データのデータ処理の処理手順の一例について説明する図である。また、図8〜図11は、画像データのデータ処理において表示部12に表示される画面例である。
図5に示すように、まず、画像形成装置10の設定処理部21dは、入力部11を介してユーザからプレビュー表示を行うか否かの入力を受け付ける(ステップS201)。さらに、設定処理部21dは、スキャンした原稿の画像データに対して行うデータ処理(例えば、ドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、電子メール送信処理、ファクシミリ送信処理)の指定をユーザから入力部11を介して受け付け、指定されたデータ処理を実行する処理として設定する(ステップS202)。
図8には、データ処理の指定を受け付けるデータ処理受け付け画面50の一例が示されている。このデータ処理受け付け画面50には、印刷処理(コピー処理)の指定を受け付ける印刷処理指示領域51、電子メール送信処理の指定を受け付ける電子メール送信処理指示領域52、ファクシミリ送信処理の指定を受け付けるファクシミリ送信処理指示領域53、ドキュメントファイリング処理の指定を受け付けるドキュメントファイリング処理指示領域54、ネットワーク送信処理の指定を受け付けるネットワーク送信処理指示領域55が表示されている。これらの領域のうちいずれかがユーザによりタッチされると、設定処理部21dは、タッチされた領域に対応するデータ処理が、ユーザが実行するよう指示されたデータ処理であると判定する。なお、ユーザが複数のデータ処理を並行して実行しようとする場合には、ユーザは、データ処理受け付け画面50において各データ処理に対応する複数の領域をタッチする。
図5の説明に戻ると、ステップS202の処理の後、処理実行制御部21hは、ユーザにより指定されたデータ処理が、ネットワーク送信処理、電子メール送信処理、あるいは、ファクシミリ送信処理を含むか否かを判定する(ステップS203)。そして、データ処理が、ネットワーク送信処理、電子メール送信処理、あるいは、ファクシミリ送信処理を含む場合(ステップS203においてYESの場合)、処理実行制御部21hは、入力部11を介してネットワーク送信処理、電子メール送信処理、あるいは、ファクシミリ送信処理の送信宛先の情報をユーザから受け付け、その情報を用いて送信宛先を設定する(ステップS204)。
図8には、データ処理受け付け画面50において、電子メール送信処理がユーザにより指定された場合に表示される電子メール送信処理設定画面60が示されている。この電子メール送信処理設定画面60には、アドレス帳表示指示領域61が表示されており、このアドレス帳表示指示領域61がユーザによりタッチされると、アドレス帳表示画面70が表示される。
さらに、アドレス帳表示画面70において、登録されている宛先の1つがユーザによりタッチされると、図9に示すように、その宛先の詳細情報を示す宛先詳細表示画面80が表示される。そして、この宛先詳細表示画面80において、電子メールアドレスがユーザによりタッチされると、タッチされた電子メールアドレスに電子メールの宛先が設定される。また、宛先詳細表示画面80において、電話番号がユーザによりタッチされると、タッチされた電話番号にファクシミリ送信の宛先が設定される。
また、図8に示すアドレス帳表示画面70において、パーソナルコンピュータなどの外部機器の名称がユーザによりタッチされると、図9に示す宛先詳細表示画面80と同様の詳細情報が表示され、外部機器のアドレスがユーザによりタッチされると、タッチされたアドレスにネットワーク送信の宛先が設定される。
ここで、ユーザは、図8に示すアドレス帳表示画面70を介して、実行されるネットワーク送信処理、電子メール送信処理、あるいは、ファクシミリ送信処理のそれぞれについて1つ以上の宛先を設定することができる。宛先が設定されると、図9に示すように、電子メール送信処理設定画面60に表示が再び切り替わる。
図5の説明に戻ると、ステップS204の処理が実行された場合、あるいは、ステップS203において、データ処理が、ネットワーク送信処理、電子メール送信処理、あるいは、ファクシミリ送信処理を含まない場合(ステップS203においてNOの場合)、設定処理部21dは、入力部11を介して、白紙のページを除外してデータ処理を行うか否かの指定をユーザから受け付け、その指定に基づいて白紙のページの除外処理を行うか否かを設定する(ステップS205)。
図9には、電子メール送信処理において白紙のページの除外処理を行うか否かの指示をユーザから受け付ける白紙ページ除外指示受付画面100が示されている。白紙ページ除外指示受付画面100は、機能表示画面90において、白紙ページ除外指示受付画面100を表示させるための白紙ページ除外機能選択領域91がユーザによりタッチされた場合に表示される画面である。また、機能表示画面90は、電子メール送信処理設定画面60において、機能選択領域62がユーザによりタッチされた場合に表示される画面である。
この白紙ページ除外指定受付画面100には、白紙のページを除外する処理を行うように指示するための白紙ページ除外指示領域101が表示され、この白紙ページ除外指示領域101がユーザによりタッチされた場合に、設定処理部21dは、白紙のページを除外する指示をユーザから受け付けたものと判定する。
なお、白紙のページの除外処理を行うという指定をユーザから受け付けた場合は、記憶部15に記憶された白紙除外設定データ15bが読み出され、白紙除外設定データ15bに白紙のページを除外して行うデータ処理として設定されているデータ処理について、白紙のページを除外したデータ処理がなされることになる。ここで、白紙除外設定データ15bに白紙のページを除外して行うデータ処理として設定されているデータ処理がない場合は、たとえ白紙ページ除外指示領域101がユーザによりタッチされ、白紙のページの除外処理を行うという指定をユーザから受け付けたとしても、白紙のページを除外したデータ処理はなされない。
図5の説明に戻ると、ステップS205の後、スケジューリング処理部21eは、処理対象とするページとして、記憶部15に画像データ15aとして記憶されている画像データを1ページ分読み出す(ステップS206)。さらに、スケジューリング処理部21eは、記憶部15から画像属性データ15cを読み出し、上記画像データが白紙のページか否かの情報などを取得する(ステップS207)。
そして、スケジューリング処理部21eは、並行して行われる各データ処理のうちの1つのデータ処理が、白紙のページを除外して行うデータ処理か否かを判定する(ステップS208)。具体的には、スケジューリング処理部21eは、ステップS205で白紙ページを除外する指定をユーザから受け付けた場合であって、かつ、白紙除外設定データ15bにそのデータ処理が白紙のページの除外処理を行うデータ処理として予め設定されている場合に、そのデータ処理が白紙のページを除外して行うデータ処理であると判定する。それ以外の場合は、スケジューリング処理部21eは、そのデータ処理が白紙のページを除外して行うデータ処理ではないと判定する。
そして、そのデータ処理が白紙のページの除外処理を行うデータ処理である場合(ステップS208においてYESの場合)、スケジューリング処理部21eは、処理対象としているページが白紙のページか否かを判定する(ステップS209)。そして、処理対象としているページが白紙のページである場合(ステップS209においてYESの場合)、スケジューリング処理部21eは、処理対象としている白紙のページを画像データから除外する(ステップS210)。
その後、スケジューリング処理部21eは、ユーザにより並行して実施するように指定された複数のデータ処理のうち、ステップS208の判定処理の対象となっていないデータ処理があるか否かを判定する(ステップS211)。また、ステップS208において、データ処理が白紙のページの除外処理を行うデータ処理でない場合(ステップS208においてNOの場合)、ステップS209において、処理対象としているページが白紙のページでない場合(ステップS209においてNOの場合)も、スケジューリング処理部21eは、ステップS211の処理を実行する。そして、ステップS208の判定処理の対象となっていないデータ処理がある場合(ステップS211においてYESの場合)、ステップS208に移行し、そのデータ処理に対して、それ以後の処理が実行される。
ステップS208の判定処理の対象となっていないデータ処理が無い場合(ステップS211においてNOの場合)、図6に示すように、スケジューリング処理部21eは、それまで読み出した画像データの各ページについて、その順番を並べ替えるスケジューリング処理を実行する(ステップS212)。ただし、各ページの並び順が正しい場合は、このスケジューリング処理は行われない。
その後、画像編集処理部21fは、それまでに読み出した画像データの各ページを用紙の片面に集約したり、各ページに含まれる画像を拡大、縮小したりする画像編集処理を実行する(ステップS213)。ただし、画像の編集が不要である場合は、この画像編集処理は行われない。そして、画像編集処理部21fは、画像編集処理により編集された画像データ、画像編集処理が行われない場合は、未編集の画像データを記憶部15に編集画像データ15eとして記憶する(ステップS214)。
その後、プレビュー画像生成部21gは、図5のステップS201においてプレビュー表示を実行するようユーザにより指示されたか否かを判定する(ステップS215)。プレビュー表示を実行するようユーザにより指示された場合(ステップS215においてYESの場合)、プレビュー画像生成部21gは、記憶部15にサムネイル画像データ15dとして記憶されたサムネイル画像を読み出す(ステップS216)。
続いて、プレビュー画像生成部21gは、読み出したサムネイル画像を用いて、図2に一例を示す原稿表示プレビュー画面30の画像データを生成する(ステップS217)。そして、プレビュー画像生成部21gは、生成したデータを用いて、原稿表示プレビュー画面30を表示部12に表示する(ステップS218)。
その後、表示切り替え部21iは、原稿表示プレビュー画面30から、図3に一例を示す仕上がり表示プレビュー画面40に、表示を切り替える指示をユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS219)。表示切り替え部21iは、例えば、図2の仕上がり表示指示領域33がユーザによりタッチされたか否かを検出して、上記判定を行う。
表示を切り替える指示をユーザから受け付けた場合(ステップS219においてYESの場合)、実行するデータ処理に白紙ページを除外して行われる処理があるか否かを調べる(ステップS220)。実行するデータ処理に白紙ページを除外して行われる処理がある場合(ステップS220においてYESの場合)、プレビュー画像生成部21gは、図3に示すように、白紙ページを除外して行われるデータ処理について、白紙のページのサムネイル画像を除外した仕上がり表示プレビュー画面40の画像データを生成する(ステップS221)。そして、表示部12は、生成された仕上がり表示プレビュー画面40を表示する(ステップS223)。
ステップS220において、実行するデータ処理に白紙ページを除外して行われる処理がない場合(ステップS220においてNOの場合)、プレビュー画像生成部21gは、すべてのデータ処理について、白紙のページのサムネイル画像を含む仕上がり表示プレビュー画面40の画像データを生成する(ステップS222)。そして、表示部12は、生成された仕上がり表示プレビュー画面40を表示する(ステップS223)。
その後、図7に示すように、処理切り替え部21jは、実行するデータ処理(ドキュメントファイリング処理、ネットワーク送信処理、印刷処理、電子メール送信処理、あるいは、ファクシミリ送信処理)を切り替える指示を、入力部11を介してユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS224)。
また、図6のステップS215において、プレビュー表示を実行するようユーザにより指示されていない場合(ステップS215においてNOの場合)、あるいは、ステップS219において、プレビュー表示を切り替える指示をユーザから受け付けていない場合(ステップS219においてNOの場合)も、ステップS224の判定処理が実行される。
実行するデータ処理を切り替える指示をユーザから受け付けた場合(ステップS224においてYESの場合)、図5のステップS202に移行して、設定処理部21dは、入力部11を介してユーザから実行したいデータ処理の指定を受け付け(ステップS202)、それ以降の処理が実行される。
この場合、ユーザにより新たに指定されたデータ処理のサムネイル画像を含む仕上がり表示プレビュー画面40の画像データが生成され、仕上がり表示プレビュー画面40が表示されることになる。これにより、ユーザはいつでもデータ処理の選択をやり直すことができ、また、データ処理がなされる画像データの最終的な各ページの構成を容易に確認することができる。
図7のステップS224において、実行するデータ処理を切り替える指示をユーザから受け付けていない場合(ステップS224においてNOの場合)、処理実行制御部21hは、実行するデータ処理がファクシミリ送信処理か否かを判定する(ステップS225)。
実行するデータ処理がファクシミリ送信処理でない場合(ステップS225においてNOの場合)、処理実行制御部21hは、ドキュメントファイリング処理、画像データ送信処理、印刷処理、電子メール送信処理などの各データ処理を実行する処理部に画像データを送信し、その画像データを受信した処理部は、記憶部15に白紙除外設定データ15bとして記憶された設定情報に応じて、白紙のページも含めた画像データの1ページ分についてのデータ処理、あるいは、白紙のページを除外した画像データの1ページ分のデータ処理を実行する(ステップS226)。
ただし、このデータ処理は、データ処理の実行がユーザにより指示されている場合に実行される。例えば、図10には、図5のステップS205の処理において表示される白紙ページ除外処理設定画面100(図9に示す白紙ページ除外処理設定画面100)において、ユーザが白紙のページを除外する処理を行うように指示した後、再度表示される電子メール送信処理設定画面60が示されている。この電子メール送信処理設定画面60において、処理実行開始指示領域63がユーザによりタッチされた場合などに、ステップS226、および、後に説明するステップS230の処理の実行が開始されることになる。
また、この電子メール送信処理設定画面60において、宛先確認領域64がユーザによりタッチされると、宛先一覧画面110が表示部12に表示される。この例では、並行して行われるデータ処理として、電子メール送信処理と、ファクシミリ送信処理とが選択されているため、電子メールの送信宛先と、ファクシミリの送信宛先とが宛先一覧画面110に表示される。
さらに、宛先一覧画面110において各宛先について表示される詳細表示指示領域111がユーザによりタッチされると、タッチされた詳細表示指示領域111に対応する宛先の設定の詳細を表示する設定詳細表示画面120が表示部12に表示される。そして、この設定詳細表示画面120に表示される設定変更指示領域121がユーザによりタッチされると、電子メール送信処理設定画面60に表示が切り替えられ、宛先の変更などが可能となる。なお、電子メール送信やファクシミリ送信などの各機能においては、機能ごと、および、宛先ごとに白紙のページを除外するか否かの情報が予め設定され、その設定情報が白紙除外設定データ15bとして記憶部15に記憶されている。設定詳細表示画面120の特別機能の欄には、その情報が表示される。
また、処理実行制御部21hが、解像度を、電子メール送信やファクシミリ送信などの機能ごと、および、宛先ごとに設定することとしてもよい。この場合、各機能、および、各宛先に対応付けて、解像度の情報を記憶部15が予め記憶しておき、処理実行制御部21hは、その情報を読み出して、データ処理がなされる画像データの解像度を設定する。そして、設定詳細表示画面120の解像度の欄には、その情報が表示される。処理実行制御部21hにより解像度が設定されると、その解像度で各データ処理が実行されることになる。
宛先一覧画面110、あるいは、宛先詳細表示画面120が閉じられると、図11に示すように、再び電子メール送信処理設定画面60に表示が切り替えられ、処理実行開始指示領域63がユーザによりタッチされた場合に、ステップS226、および、後に説明するステップS230の処理の実行が開始される。すなわち、実行されるデータ処理が白紙のページを除外して行われるデータ処理か、白紙のページも含めて行われるデータ処理かが白紙除外設定データ15bとして記憶された情報に基づいて判定され、その判定結果に応じて、白紙のページを除外した画像データ130、あるいは、白紙のページを含む画像データ140に対するデータ処理が実行される。
また、図6のステップS218で表示される原稿表示プレビュー画面30(図2に示す原稿表示プレビュー画面30)において、ユーザにより処理実行開始指示領域34がタッチされた場合、図6のステップS223で表示される仕上がり表示プレビュー画面40(図3に示す仕上がり表示プレビュー画面40)において、ユーザにより処理実行開始指示領域34がタッチされた場合も、ステップS226、および、後に説明するステップS230の処理の実行が開始される。
なお、図6のステップS213において、複数のページが1ページに集約される画像編集処理が行われる場合は、複数のページが集約された1ページ分の画像データが生成されるまで、図5のステップS206で読み出したページに対するデータ処理は実行されない。また、図5のステップS210において、図5のステップS206で読み出した白紙のページが除外された場合も、その除外された白紙のページについて、白紙を除外して行うデータ処理は実行されない。また、ファクシミリ送信処理については、画像データのすべてのページが揃った段階(後に説明するステップS230)で送信処理が行われる。
また、ステップS226の処理を実行する時点で、データ処理の実行指示がユーザによりまだ入力されていない場合は、その入力がなされるまで処理を中断することとしてもよいし、あるいは、ステップS227以降の処理を先に実行し、ユーザにより入力がなされた時点で、データ処理を実行することとしてもよい。
ステップS226の処理の後、または、ステップS225において、実行するデータ処理がファクシミリ送信処理である場合(ステップS225においてYESの場合)、処理実行制御部21hは、まだステップS225の判定処理の対象となっていないデータ処理があるか否かを判定する(ステップS227)。上記判定処理の対象となっていないデータ処理がある場合(ステップS227においてYES)の場合、ステップS225に移行して、上記判定処理の対象となっていないデータ処理に対してそれ以後の処理が実行される。
ステップS227において、ステップS225の判定処理の対象となっていないデータ処理がない場合(ステップS227においてNOの場合)、処理実行制御部21hは、図5のステップS206で読み出したページが画像データの最後のページか否かを判定する(ステップS228)。そのページが画像データの最後のページでない場合(ステップS228においてNOの場合)、図5に示すステップS206に移行して、スケジューリング処理部21eは、そのページのつぎのページを1ページ分読み出す(ステップS206)。その後、それ以降の処理が実行される。
図5のステップS206で読み出したページが画像データの最後のページである場合(ステップS228においてYESの場合)、処理実行制御部21hは、並行して実行されるデータ処理の中にファクシミリ送信処理が含まれているか否かを判定する(ステップS229)。並行して実行されるデータ処理の中にファクシミリ送信処理が含まれている場合(ステップS229においてYESの場合)、処理実行制御部21hは、記憶部15に白紙除外設定データ15bとして記憶された設定情報に応じて、白紙のページも含めたファクシミリ送信処理、あるいは、白紙のページを除外したファクシミリ送信処理を実行する(ステップS230)。その後、この画像データのデータ処理は終了する。並行して実行されるデータ処理の中にファクシミリ送信処理が含まれていない場合(ステップS229においてNOの場合)、そのままこの画像データのデータ処理は終了する。
さて、これまで画像形成装置および画像データ処理方法の実施形態を中心に説明を行ったが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、画像形成装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムとしての形態、あるいは、当該コンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の形態として本発明が実施されることとしてもよい。
ここで、記録媒体としては、ディスク系(例えば、磁気ディスク、光ディスク等)、カード系(例えば、メモリカード、光カード等)、半導体メモリ系(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、テープ系(例えば、磁気テープ、カセットテープ等)等、さまざまな形態のものを採用することができる。
これら記録媒体に上記実施形態における画像形成装置の機能を実現させるコンピュータプログラム、または、画像データ処理方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録して流通させることにより、コストの低廉化、及び可搬性や汎用性を向上させることができる。
そして、コンピュータに上記記録媒体を装着し、コンピュータにより記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み出してメモリに格納し、コンピュータが備えるプロセッサ(CPU:Central Processing Unit、MPU:Micro Processing Unit)が当該コンピュータプログラムをメモリから読み出して実行することにより、本実施形態に係る画像形成装置の機能を実現し、画像データ処理方法を実行することができる。
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能である。