JP2012124070A - 固体酸化物型燃料電池 - Google Patents

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茂 秋元
Akinori Mizogami
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Abstract

【課題】補機類の動力を最小限に抑制して発電効率の向上を図るとともに、発電セルへの熱応力を低減できる固体酸化物型燃料電池を提供する。
【解決手段】熱交換器23に、燃料ガスを流通させ燃焼ガスと熱交換する燃料ガス熱交換路44、及び酸化剤ガスを流通させ燃焼ガスと熱交換する酸化剤ガス熱交換路45を設置し、熱交換器23の下流側に、燃料ガス熱交換路44を通過した燃料ガス、及び酸化剤ガス熱交換路45を通過した酸化剤ガスを、燃料電池12のセル56に導入する燃料ガス導入流路46、及び酸化剤ガス導入流路54を設置し、燃料電池12の上方に、セル56で発電に供された酸化剤排ガスが流通する酸化剤排ガス流路61を設置したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体酸化物型燃料電池に関するものである。
従来から、燃料電池の電解質にセラミックス系の平板型固体電解質膜を用い、この電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟んでセル(発電セル)を形成した固体酸化物型燃料電池(以下、SOFCという)が知られている。このSOFCは、ダイレクト・メタノール型燃料電池等の固体高分子型燃料電池に比べ発電効率が高く、また燃料ガスとして水素ガス以外に一酸化炭素やメタン等、炭化水素系燃料全般をそのまま利用できる。さらに、作動温度が高いため、反応にPt(白金)のように高価な触媒を利用せずに済む、等のメリットがある。
上述したSOFCは、隣接するセル間に中間部材を挟んだ状態で積層されることで、燃料電池スタックを構成している。中間部材は、セルのアノード及びカソード上に配置された集電材と、集電材を取り囲むように収容するガスケットと、集電材を介してセルで発電された電力を取り出すとともに、セルのアノードに燃料ガス、カソードに酸化剤ガスをそれぞれ分配するインターコネクタと、を備えている。
ここで、特許文献1には、燃料電池スタックの下方に酸化剤ガスの供給口を設ける一方、上方にセルで発電に供された酸化剤排ガスの排出口を設け、高温雰囲気中の自然対流を利用して供給口より酸化剤ガスを供給するとともに、排出口から酸化剤排ガスを排出する構成が記載されている。この構成によれば、酸化剤ガスを供給するためのコンプレッサー等の高出力の補機類が不要となるので、燃料電池の負荷が軽減でき、発電効率を向上できるとされている。
特開2004−55196号公報
ところで、上述した特許文献1の構成では、排出口から排出された酸化剤排ガスと、アノード側から排出される過剰燃料ガス(未反応ガス)と、を反応させて燃料電池スタックの周囲で燃焼させている。そして、燃焼で発生する高温排気ガスの熱により、供給口から供給される酸化剤ガスを予熱している。
しかしながら、特許文献1の構成では、燃料ガスの予熱については開示されていない。仮に燃料ガスと酸化剤ガスとの予熱をそれぞれ別々に行う場合には、燃料ガスと酸化剤ガスの温度調整が難しく、燃料ガスと酸化剤ガスとの温度差が大きい場合には、セルに作用する熱応力が大きくなりセルの割れ等に起因する虞がある。
そこで、本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、補機類の動力を最小限に抑制して発電効率の向上を図るとともに、燃料電池スタックに供給される燃料ガスと酸化剤ガスとの温度差を低減して発電セルへの熱応力を低減できる固体酸化物型燃料電池を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、電解質の両面に燃料極及び酸化剤極を配置して構成した発電セル(例えば、実施形態におけるセル56)と、前記発電セルを複数積層して構成した燃料電池スタック(例えば、実施形態における燃料電池12)と、前記燃料電池スタックを設置する筐体(例えば、実施形態における筐体15)と、を備えた燃料電池モジュール(例えば、実施形態における発電機11)を有し、前記燃料電池モジュールは、前記燃料電池スタックの下方に設置した熱交換器(例えば、実施形態における熱交換器23)と、前記熱交換器に高温媒体を供給する加熱器(例えば、実施形態における燃焼器22)と、を有し、前記熱交換器に、燃料ガスを流通させ前記高温媒体と熱交換する燃料ガス熱交換路(例えば、実施形態における燃料ガス熱交換路44)、及び酸化剤ガスを流通させ前記高温媒体と熱交換する酸化剤ガス熱交換路(例えば、実施形態における酸化剤ガス熱交換路45)を設置し、前記熱交換器の下流側に、前記燃料ガス熱交換路を通過した前記燃料ガス、及び前記酸化剤ガス熱交換路を通過した前記酸化剤ガスを、前記燃料電池スタックの前記発電セルに導入する燃料ガス導入流路(例えば、実施形態における燃料ガス導入流路46)、及び酸化剤ガス導入流路(例えば、実施形態における酸化剤ガス導入流路54)を設置し、前記燃料電池スタックの上方に、前記発電セルで発電に供された酸化剤排ガスが流通する酸化剤排ガス流路(例えば、実施形態における61)を設置したことを特徴とする。
請求項2に記載した発明では、前記酸化剤ガス熱交換路に供給される前記酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス供給流路(例えば、実施形態における酸化剤ガス供給流路52)を、前記酸化剤排ガス流路の近傍に設置し、前記酸化剤ガス供給流路を流通する酸化剤ガスと、前記酸化剤排ガス流路を流通する前記酸化剤排ガスと、を熱交換可能とすることを特徴とする。
請求項3に記載した発明では、前記燃料電池スタックは、隣接する前記発電セルの前記燃料極同士及び前記酸化剤極同士をそれぞれ対向配置するとともに、前記燃料極同士の間に燃料ガス流路(例えば、実施形態における燃料ガス流路58)を形成する一方、前記酸化剤極同士の間に酸化剤ガス流路(例えば、実施形態における酸化剤ガス流路57)を形成することを特徴とする。
請求項4に記載した発明では、前記燃料電池スタックにおける前記燃料ガス流路の下流側に、前記発電セルで発電に供された燃料排ガスを前記加熱器に向けて案内する燃料排ガス流路(例えば、実施形態における燃料排ガス流路62)を設置し、前記熱交換器には、圧力を付与した状態の前記燃料排ガスを導入することを特徴とする。
請求項5に記載した発明では、前記熱交換器は、軸方向下方から上方に向けて径方向に沿って凹凸部(例えば、実施形態における凹部32a及び凸部32b)を有する筒部(例えば、実施形態における内筒32)を備え、前記筒部の内側及び外側のうち、何れか一方側には前記高温媒体を流通させる高温媒体流路(例えば、実施形態における高温媒体流路36)を構成し、他方側には前記高温媒体と熱交換を行う低温媒体を流通させる低温媒体流路(例えば、実施形態における低温媒体流路35)を構成し、前記低温媒体流路及び前記高温媒体流路を、前記凹凸部の形状に倣って形成し、前記低温媒体流路を、周方向に沿って前記燃料ガス熱交換路及び前記酸化剤ガス熱交換路に区画したことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、酸化剤ガス熱交換路内に存在する酸化剤ガスは、熱交換器で加熱されることで、比重が小さくなる。そのため、酸化剤ガスは、自然対流(熱浮力)により酸化剤ガス熱交換路内を上方へ向けて流通する。そして、酸化剤ガス熱交換路内を流通して暖められた酸化剤ガスは、熱交換器から酸化剤ガス導入流路内に流入し、燃料電池スタックに供給されることになる。その後、燃料電池スタックで発電に供された酸化剤排ガスは、燃料電池スタックの上部に設置された酸化剤排ガス流路から排出される。
したがって、燃料電池モジュール内において、自然対流を効率的に利用して酸化剤ガスを流通させることができるため、補機類の動力を最小限に抑制、または補機類を設ける必要がなく、燃料電池モジュールを作動させることができる。これにより、燃料電池スタックの発電効率の向上を図ることができる。
また、燃料ガス及び酸化剤ガスを、同一の熱交換器内に設置された燃料ガス熱交換路及び酸化剤ガス熱交換路で加熱することで、燃料電池スタックに供給される反応ガスの温度差を低減できる。そのため、反応ガスの温度差により発電セルに作用する熱応力を低減できる。
請求項2に記載した発明によれば、酸化剤排ガスの廃熱エネルギーを有効に回収して、熱交換器の前段で酸化剤ガスを加熱できるため、熱交換器及び加熱器の小型化を図るとともに、省エネ化を図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、隣り合う発電セルにおいて、同極を対向させた状態で積層することで、これ発電セル間で囲まれた領域を反応ガスの流路とすることができる。そのため、異なる電極を対向させた状態で発電セルを積層させる場合と異なり、電極間を区画する必要がないので、各流路を拡大できる。そのため、自然対流を効果的に発生させることができる。さらに、反応ガスの流路の両面で発電を行うことができるので、通路断面積に対する反応面積を増加させることができる。これにより、燃料利用率を向上させ、高効率な燃料電池スタックを提供できる。
請求項4に記載した発明によれば、燃料ガスを、圧力を付与した状態で導入することで、燃料電池スタックで発電に供された燃料排ガスを、燃料排ガス流路内で滞留させることなく燃料電池スタックの下方に配置された加熱器に供給できる。
請求項5に記載した発明によれば、反応ガス(低温媒体)及び高温媒体が凹凸部に倣って径方向に折り返されながら軸方向上方に向かって流通することで、熱交換器の流路長を維持した上で、軸長を短縮できる。したがって、小型で高効率な熱交換器を提供できる。また、反応ガス(低温媒体)及び高温媒体がともに凹凸部の形状に倣って流通するため、伝熱面積の向上を図り、さらなる高効率化を図ることができる。
さらに、燃料ガス及び酸化剤ガスを周方向で区画された同一の熱交換器で加熱することで、燃料電池スタックに供給される反応ガスの温度差を低減できる。そのため、反応ガスの温度差により発電セルに発生する熱応力を低減できる。
本発明の実施形態におけるポータブル発電機の概略構成図(断面図)である。 第1実施形態における熱交換器の斜視図である。 第1実施形態における熱交換器の平面図である。 第1実施形態における熱交換器の斜視断面図である。 燃焼器の概略構成図である。 発電機のブロック図であり、発電機の作動時におけるガス流れを説明するための説明図である。 第2実施形態における熱交換器の概略構成図である。
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、本発明の固体酸化物型燃料電池を、燃料ガス(例えば、ブタンやプロパン等のHCガス燃料)が充填されたカセットボンベ10を用いて発電を行うポータブル発電機11(燃料電池モジュール)について説明する。
(発電機)
図1は実施形態におけるポータブル発電機(以下、発電機という)の概略構成図(断面図)である。なお、図中上下方向は重力方向に一致させている。
図1に示すように、本実施形態の発電機11は、燃料電池スタック(以下、燃料電池という)12により発電を行う発電室13と、カセットボンベ10をセットするためのボンベ室14と、が筐体15内に設置されて構成されている。また、発電室13とボンベ室14とは、防火壁16によって区画されている。
発電室13は、燃料電池12と、燃料電池12の上方に配置された酸化剤ガス予熱器21と、燃料電池12の下方に配置された燃焼器22、及び熱交換器23と、を備えている。なお、これら各構成品の周囲には、断熱材24が設置されている。
ボンベ室14は、燃料ガスが充填された筒状のカセットボンベ10がセット可能に構成されている。具体的に、カセットボンベ10は、軸方向一端側の供給口10aを上方に向けた状態で、軸方向と上下方向とを一致させてボンベ室14内にセットされている。そして、カセットボンベ10の供給口10aには、Oリング25を介して接続具26が装着されている。
接続具26と熱交換器23との間には、カセットボンベ10に充填された燃料ガスを熱交換器23に向けて流通させる燃料供給配管27が接続されている。燃料供給配管27は、上流端が接続具26に接続され、接続具26からボンベ室14内を下方に向けて延在し、ボンベ室14の下部で防火壁16を通して発電室13内に引き出されている。そして、燃料供給配管27の下流端は、発電室13内で熱交換器23の下部に接続されている。燃料供給配管27の上流側には、カセットボンベ10から供給される燃料ガスの流量を制御する燃料ガスバルブ31が設けられている。
(熱交換器)
図2は、熱交換器の斜視図であり、図3は平面図である。また、図4は熱交換器の斜視断面図である。
図1〜図4に示すように、熱交換器23は、筒状に形成され、その軸方向を上下方向に一致させた状態で発電室13の下部に設置されている。具体的に、熱交換器23は、周方向から見た断面が凹形状に形成された複数のリング部材37が、軸方向に沿って上下互い違いに積層されて構成されている。この場合、各リング部材37のうち、開口側同士は開口を閉塞するように配置された第1仕切部材41を間に挟んで連結される一方、エンド部同士はリング部材37の径方向内側で第2仕切部材42を間に挟んで連結されている。
第1仕切部材41の内周側には、軸方向に沿って貫通する複数の貫通孔41aが周方向に沿って間隔を空けて形成されている。
また、各リング部材37のエンド部には、軸方向に沿って貫通する複数の貫通孔48が周方向に沿って間隔を空けて形成されている。
これにより、熱交換器23は、内筒32と外筒33からなる二重管構造に形成されている。この場合、内筒32及び外筒33で囲まれた領域が低温媒体である反応ガス(燃料ガス及び酸化剤ガス)が流通する低温媒体流路35として構成される一方、内筒32の内側の領域が高温媒体である燃焼器22で燃焼された燃焼ガスが流通する高温媒体流路36として構成されている。なお、本実施形態のように、リング部材37を軸方向に沿って積層することで、二重管構造の熱交換器23を間単に形成することができる。
外筒33は軸方向に沿ってほぼ一様な径をなしている一方で、内筒32は径方向外側に向けて窪んだ凹部32aと、径方向内側に向けて突出する凸部32bと、が軸方向に沿って連続的に形成された凹凸形状をなしている。これら凹部32a及び凸部32bは、周方向全周に亘って形成されている。すなわち、低温媒体流路35を流通する反応ガスは、内筒32及び外筒33の間において第1仕切部材41の貫通孔41aを通過することで、第1仕切部材41を径方向内側から迂回するとともに、貫通孔41aを通過した反応ガスがリング部材37の貫通孔48を通過することで、凹部32aを径方向外側から迂回する。これにより、低温媒体流路35を流通する反応ガスは、蛇行しながら軸方向上方に向けて流通する。
第2仕切部材42は、高温媒体流路36を軸方向に沿って閉塞するように配置された円板状の部材であり、その外周側には、軸方向に沿って貫通する複数の貫通孔42aが周方向に沿って間隔を空けて形成されている。すなわち、高温媒体流路36を流通する燃焼ガスは、内筒32の内側において貫通孔42aを通過することで、第2仕切部材42を径方向外側から迂回するとともに、貫通孔42aを通過した反応ガスが凸部32bを径方向内側から迂回することで、蛇行しながら軸方向上方に向けて流通する。
ここで、低温媒体流路35には、低温媒体流路35内を周方向に沿って分割する第3仕切部材43(図2,図3参照)が設けられ、この第3仕切部材43により仕切られた流路のうち、一方側は燃料ガスが流通する燃料ガス熱交換路44を構成し、他方側は酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス熱交換路45を構成している。低温媒体流路35において、燃料ガス熱交換路44の周方向における領域は、酸化剤ガス熱交換路45の領域よりも小さく形成されている。そして、上述した燃料供給配管27は、熱交換器23における軸方向下端に接続され、カセットボンベ10から供給される燃料ガスが燃料ガス熱交換路44内に流入するように構成されている。
また、熱交換器23における軸方向上端には、燃料ガス熱交換路44を流通した燃料ガスを燃料電池12に向けて導く燃料ガス導入流路46が接続されている。
一方、発電室13の上面には、燃料電池12で発電に利用する発電用ガスである酸化剤ガス(例えば、空気)を取り込む取込口51が形成されている。取込口51には、酸化剤ガス供給流路52が接続されている。酸化剤ガス供給流路52は、発電室13内を下方に向けて延在し、熱交換器23における軸方向下端に接続され、酸化剤ガス熱交換路45に連通している。また、酸化剤ガス供給流路52における下流側には、酸化剤ガス供給流路52から酸化剤ガス熱交換路45内に流入する酸化剤ガスの流量を調整する酸化剤ガスバルブ53が設けられている。
そして、熱交換器23における軸方向上端には、酸化剤ガス熱交換路45を流通した酸化剤ガスを燃料電池12に向けて導く酸化剤ガス導入流路54が接続されている。
(燃料電池)
図1に示すように、燃料電池12は、セラミックス系の平板型固体電解質膜(以下、電解質膜という)をアノードとカソードとで両側から挟み込んで形成されたセル56と、隣り合うセル56の間に配置される中間部材55(カソード中間部材55a及びアノード中間部材55b)と、を備えている。具体的に、セル56のカソード側にカソード中間部材55aが配置される一方、アノード側にアノード中間部材55bが配置されている。そして、これら中間部材55を間に挟んで、カソード同士、アノード同士がそれぞれ対向するようにセル56を積層することで、本実施形態の燃料電池12が構成されている。なお、セル56の電解質膜は、例えばYSZ(Yttria Stabilized Zirconia)等の材料で構成されている。アノードは例えばニッケルとYSZとの焼結体で構成され、カソードは例えばランタン、ストロンチウム、マンガンの焼結体で構成されている。
各中間部材55は、それぞれ同一の構成からなり、セパレータ(不図示)と、セパレータを厚さ方向両側から挟み込み、セル56及びセパレータの間をシールする一対のガスケット(不図示)と、を備えている。セパレータは、矩形平板状の部材であり、面内方向中央部に形成されたメッシュ状の集電部材(不図示)と、集電部材の外側を取り囲み、ガスケットに挟み込まれるシール面を有する金属部材(不図示)と、金属部材の外周縁に形成された端子部(不図示)と、を備えている。これにより、セル56で発電された電力は、集電部材を介して金属部材に集電され、端子部から電流として取り出される。また、各カソード中間部材55aにおけるセパレータの端子部同士、アノード中間部材55bにおけるセパレータの端子部同士が、それぞれ配線(不図示)により並列接続され、燃料電池12で出力される電力を取り出している。なお、取り出した後の電力は、図示しないDC−DCコンバータにより昇圧して使用する。
また、隣接するセル56のカソード同士と、カソード中間部材55aと、で囲まれた空間には、酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス流路57が構成され、隣接するセルのアノード同士と、アノード中間部材55bと、で囲まれた空間には、燃料ガスが流通する燃料ガス流路58が構成されている。
燃料電池12は、厚さ方向を上下方向に一致させた状態で、発電室13内における熱交換器23の上方に設置されている。このように、燃料電池12の積層方向を上下方向に一致させた状態で配置することで、積層方向を水平方向に一致させた状態で配置する場合に比べて重力による燃料電池12の撓みを抑制できる。
そして、上述した酸化剤ガス導入流路54は、燃料電池12に接続され、酸化剤ガス熱交換路45を流通した酸化剤ガスを酸化剤ガス流路57内に供給しうるように構成されている。また、燃料電池12の上端部(下流側)には、燃料電池12で発電に供された酸化剤排ガスが流通する酸化剤排ガス流路61が接続され、また燃料電池12を間に挟んで燃料ガス導入流路46の反対側(下流側)には、燃料電池12で発電に供された燃料排ガスが流通する燃料排ガス流路62が接続されている。
酸化剤排ガス流路61は、上方に向けて引き回され、発電室13の上面に形成された排出口63に接続されている。酸化剤排ガス流路61の下流側及び酸化剤ガス供給流路52の上流側は、上述した酸化剤ガス予熱器21に接続されている。酸化剤ガス予熱器21は、燃料電池12から排出される酸化剤排ガスと、酸化剤ガスの取込口51から取り込まれる酸化剤ガスと、の間で熱交換を行い、酸化剤ガスが熱交換器23に供給される前段で予備加熱するようになっている。
一方、燃料排ガス流路62は、下方に向けて引き回された後、熱交換器23の下方において上方に向けて折り返され、熱交換器23の高温媒体流路36内(内筒32の内側)に向けて開口している。そして、燃料排ガス流路62の下流端には、燃焼器22が接続されている。また、燃料排ガス流路62における下流側には、燃焼器22に供給される燃料排ガスの流量を調整する燃料排ガスバルブ65が設けられている。
(燃焼器)
図5は燃焼器の概略構成図である。
図1,図5に示すように、燃焼器22は、燃料電池12で発電に供された燃料排ガスを燃焼させて燃焼ガスを生成するものであって、熱交換器23における高温媒体流路36内(内筒32の内側)を下側から臨むように配置されている。具体的に、燃焼器22は、上述した燃料排ガス流路62の下流端に装着されたノズル71と、ノズル71を覆うように燃料排ガス流路62の下流端に装着されたバーナーヘッド72と、を備えている。
ノズル71は、燃料排ガス流路62を流通する燃料排ガスを上方(バーナーヘッド72内)に向けて噴射する。すなわち、燃料排ガス流路62は、燃料排ガスを燃焼器22に供給するための供給流路としての機能も有している。
バーナーヘッド72は、軸方向を上下方向に一致させた状態で延在する筒状の部材であり、上端面には高温媒体流路36内に向けて炎を噴射する炎孔73が形成されている。また、バーナーヘッド72の側面には、発電室13の下面に形成された空気取込口(不図示)から発電室13内に流入した空気を、燃焼用空気としてバーナーヘッド72内に取り込むための複数の空気孔74が形成されている。燃焼器22では、ノズル71から噴射される燃料排ガスの噴射圧力により、各空気孔74を通ってバーナーヘッド72内に燃焼用空気が流入するように構成されている。また、空気孔74には、空気孔74の開口径を調整可能なシャッターバルブ等の空気量調整手段75が設けられている。これにより、バーナーヘッド72内に流入する空気量を調整できる。なお、空気量調整手段75は、シャッターバルブに限らず、ダンパー等であってもよい。
(作用)
次に、上述した発電機の動作方法について説明する。図6は、発電機のブロック図であり、発電機の作動時におけるガス流れを説明するための説明図である。なお、図6では、各ガスの流れを矢印で示しており、実線が酸化剤ガス(酸化剤排ガス)F1、破線が燃料ガス(燃料排ガス)F2、一点鎖線が燃焼用空気F3、二点鎖線が燃焼ガスF4を示している。
(始動時)
まず、図1,図6に示すように、ボンベ室14にカセットボンベ10をセットし、カセットボンベ10の供給口10aに接続具26を装着する。そして、燃料ガスバルブ31を開くと、カセットボンベ10から燃料供給配管27内に燃料ガスF2が流入する。この際、燃料ガスF2は、カセットボンベ10から圧力をもって送出されるため、燃料供給配管27内で滞留することなく、下流側に向けて連続的に流通する。
燃料供給配管27を流通する燃料ガスF2は、まず熱交換器23に供給され、熱交換器23の燃料ガス熱交換路44内を上方に向けて流通する。この際、燃料ガスF2は、内筒32の凹部32a及び凸部32bに倣って蛇行するように流通する。その後、燃料ガスF2は燃料ガス導入流路46、燃料電池12の燃料ガス流路58、燃料排ガス流路62を流通する。そして、燃料排ガス流路62の燃料排ガスバルブ65を開くと、燃料排ガスF2が燃焼器22に供給される。
燃焼器22に供給された燃料排ガスF2は、ノズル71からバーナーヘッド72内に噴射される。この際、ノズル71から噴射される燃料排ガスF2の噴射圧力により、空気取込口から発電室13内に流入した燃焼用空気F3が各空気孔74を通ってバーナーヘッド72内に流入する。そして、ノズル71から噴射される燃料排ガスF2と、空気孔74から流入する燃焼用空気F3とがバーナーヘッド72内において混合され、バーナーヘッド72の上面に形成された炎孔73を通して高温媒体流路36に向けて炎Hが発生する。なお、燃焼器22から発生する炎の調整は、燃料排ガスバルブ65や空気量調整手段75により空気孔74の開度を調整することで行う。また、燃料ガスF2に含まれる一酸化炭素等は、燃焼器22で燃焼される。
燃焼器22により燃焼された燃焼ガスF4は、熱交換器23の高温媒体流路36を上方に向けて流通する。具体的に、燃焼ガスF4は、貫通孔42aを通過して第2仕切部材42を迂回することで、内筒32の凹部32a及び凸部32bに倣って蛇行しながら流通する。
この際、高温媒体流路36内を流通する燃焼ガスF4と、低温媒体流路35の燃料ガス熱交換路44を流通する燃料ガスF2と、の間で熱交換が行われ、燃料ガスF2が加熱される。なお、燃料ガスF2は、加熱されることで、炭素数の少ないメタンや水素に熱分解される。
一方、高温媒体流路36内を流通する燃焼ガスF4は、低温媒体流路35の酸化剤ガス熱交換路45に存在する酸化剤ガスF1との間でも熱交換を行うことで、酸化剤ガスF1を加熱する。
ここで、酸化剤ガス熱交換路45内に存在する酸化剤ガスF1は、熱交換器23内で加熱されることで、比重が小さくなる。そのため、酸化剤ガスF1は、自然対流(熱浮力)により酸化剤ガス熱交換路45内を上方へ向けて流通する。そして、酸化剤ガス熱交換路45内を流通して暖められた酸化剤ガスF1は、熱交換器23から酸化剤ガス導入流路54内に流入し、燃料電池12の酸化剤ガス流路57内に供給される。なお、上述した説明では、酸化剤ガスF1の作用についてのみ説明したが、燃料ガスF2についても加熱により比重が小さくなり、燃料ガス熱交換路44内に自然対流が発生する。
そして、熱交換器23で加熱された反応ガス(酸化剤ガスF1及び燃料ガスF2)が燃料電池12の流路57,58内を通過することで、燃料電池12が加熱される。なお、酸化剤ガスに空気を利用する場合、空気中には酸素が約20%程度しか存在しないため、必要酸素の5倍の気体(空気)を燃料電池12の作動温度(700℃程度)まで加熱する必要がある。そのため、燃料電池12の自立運転のためには、カセットボンベ10から供給される燃料ガスF2のうち、30%程度が空気の加熱に消費されるが、このような場合であっても、SOFCの燃料電池12では50%程度の発電効率を発揮できる。
(発電時)
燃料電池12が反応ガスF1,F2により加熱されて、作動温度に達すると、燃料電池12の発電が開始する。具体的には、酸化剤ガス流路57内を流通する酸化剤ガスF1がカソードに到達すると、カソードにおいて触媒反応により酸化物イオンとなる。すると、カソードで発生した酸化物イオンが、電解質膜を透過してアノードまで移動する。
一方、燃料ガス流路58内を流通する燃料ガスF2がアノードに到達すると、アノードに到達した燃料ガスと、アノードまで移動した酸化物イオンとが結合する。この反応過程において、電子を放出することで発電が行われる(H+O2−→HO+2e)。
そして、酸化剤ガス流路57内において発電に供された酸化剤排ガスF1は、酸化剤排ガス流路61を流通して、発電室13の上面に形成された排出口63から外部に向けて排出される。
一方、燃料ガス流路58内において発電に供された燃料排ガスF2は、燃料排ガス流路62内を圧送されて、燃焼器22に供給される。そして、燃料排ガスF2は、上述したように燃焼器22で燃焼に利用されて、反応ガスF1,F2を加熱した後、燃焼ガスF4となって外部に排出される。このように、自然対流を用いて酸化剤ガスF1を循環させることで、発電が継続される。なお、発電開始後は、燃料ガスバルブ31、燃料排ガスバルブ65、及び空気孔74の開度を調整して、燃料電池12の温度を調整する。
また、発電停止時には、燃料ガスバルブ31、燃料排ガスバルブ65、及び空気孔74を閉じる。この場合、燃料電池12のアノード(燃料ガス流路58内)が燃料ガスで満たされているが、発電停止後にはカソード(酸化剤ガス流路57内)に存在する酸化物イオンは電解質膜を透過しないので、セル56は還元状態が保たれる。これにより、酸化によるセル56の劣化や破壊を防止できる。
このように、本実施形態では、燃料電池12に対して下方に燃焼器22及び熱交換器23を設置し、燃料電池12に対して上方に酸化剤排ガスを排出口63に導く酸化剤排ガス流路61を形成する構成とした。
この構成によれば、発電機11において、自然対流を効率的に利用して酸化剤ガスF1を流通させることができるため、補機類の動力を最小限に抑制、または補機類を設ける必要がなく発電機11を作動させることができる。これにより、燃料電池12の発電効率の向上を図ることができる。
しかも、燃料電池12で発電に供する酸化剤ガスF1とは別で燃焼用空気F3を取り込むことで、酸素濃度の高い空気を燃焼器22に供給できる。
また、燃料電池12から排出される酸化剤排ガスと、酸化剤ガスの取込口51から取り込まれる酸化剤ガスと、の間で熱交換を行う酸化剤ガス予熱器21を設置することで、酸化剤排ガスの廃熱エネルギーを有効に回収して、熱交換器23の前段で酸化剤ガスを加熱できる。そのため、熱交換器23及び燃焼器22の小型化を図るとともに、省エネ化を図ることができる。
また、熱交換器23の真上に燃料電池12を配置することで、導入流路46,53の長さを短縮して、ヒートロスを低減できるとともに、構成の簡素化及び部品点数の削減を図ることができる。
さらに、燃料電池12において、カソード同士、アノード同士がそれぞれ対向するように隣接するセル56を厚さ方向に積層することで、これらセル56間で囲まれた領域を反応ガスの流路57,58とすることができる。そのため、異なる電極を対向させた状態でセル56を積層させる場合と異なり、電極間を区画する必要がないので、各流路を拡大できる。そのため、自然対流を効果的に発生させることができる。
また、反応ガスF1,F2の流路57,58の両面で発電を行うことができるので、通路断面積に対する反応面積を増加させることができる。これにより、燃料利用率を向上させ、高効率な燃料電池12を提供できる。
さらに、燃料ガスを、圧力をもった状態で導入することで、燃料電池スタックで発電に供された燃料排ガスを、燃料供給配管27内で滞留させることなく、燃料電池12の下方に配置された燃焼器22に供給できる。
また、本実施形態の熱交換器23では、燃料ガス及び燃焼ガスが、内筒32の凹部32a及び凸部32bに倣って上方に向かって径方向で蛇行しながら流通することで、熱交換器23の流路長を維持した上で、軸長を短縮できる。したがって、小型で高効率な熱交換器23を提供できる。この場合、内筒32及び外筒33に仕切部材41,42を配置することで、蛇行状の流路を構成できるため、仮にチューブ等を折り返して流路を構成する場合に比べて、熱交換器23の軸長を短縮して小型化を図ることができる。
また、低温媒体流路35とともに、高温媒体流路36についても内筒32の凹部32a及び凸部32bに倣って径方向に蛇行させることで、伝熱面積の向上を図り、さらなる高効率化を図ることができる。
さらに、酸化剤ガスF1及び燃料ガスF2を周方向で区画された同一の熱交換器23で加熱することで、燃料電池12に供給される反応ガスF1,F2の温度差を低減できる。そのため、反応ガスの温度差により燃料電池12に発生する熱応力を低減できる。
しかも、熱交換路44,45がそれぞれ一方向に沿って単一の流路であるため、各熱交換路44,45内での反応ガスF1,F2の流れが均一になり、流路抵抗を低減できるので、熱交換器23内での熱交換の効率を向上できる。
そして、上述したように小型高効率な燃料電池12及び熱交換器23を採用することで、小型高効率な発電機11を提供することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図7は第2実施形態における熱交換器の概略構成図である。上述した第1実施形態では、内側に高温媒体流路36を形成し、外側に低温媒体流路35を形成した場合について説明したが、本実施形態では内側に低温媒体流路135を形成し、外側に高温媒体流路136を形成した点で、第1実施形態と相違している。
図7に示すように、本実施形態の熱交換器123は、軸方向を上下方向に一致させた状態で延在する筒部132を備えている。筒部132は、径方向内側に向けて窪んだ凹部132aと、径方向外側に向けて突出する凸部132bと、が軸方向に沿って連続的に形成された凹凸形状をなしている。これら凹部132a及び凸部132bは、周方向全周に亘って形成されている。そして、筒部132の内側が低温媒体である反応ガス(燃料ガス及び酸化剤ガス)が流通する低温媒体流路135として構成される一方、筒部132の外側が高温媒体である燃焼器22(図1参照)で燃焼された燃焼ガスが流通する高温媒体流路136として構成されている。
筒部132における軸方向沿って各凹部132aの中間部に対応する位置には、径方向内側に向けてそれぞれ仕切部材142が設けられている。仕切部材142は、低温媒体流路135内を軸方向に沿って閉塞するように配置された円板状の部材であり、その外周側には軸方向に沿って貫通する貫通孔142aが周方向に沿って間隔を空けて複数形成されている。すなわち、低温媒体流路135を流通する反応ガスは、筒部132の内側において貫通孔142aを通過することで、仕切部材142を径方向外側から迂回するとともに、凹部132aを径方向から迂回することで、蛇行しながら軸方向上方に向けて流通する。一方で、高温媒体流路136を流通する燃焼ガスは、筒部132の外側において筒部132の凹部132a及び凸部132bに倣って軸方向上方に向けて流通する。
したがって、本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、燃焼器22として白金等の燃焼触媒を備えた触媒燃焼器を採用する構成にしても構わない。
また、各バルブ31,53,65の開閉制御は、手動でもよく、電子制御でもよい。
さらに、燃料ガス熱交換路44と酸化剤ガス熱交換路45とを仕切る第3仕切部材43の位置は、燃料ガスと酸化剤ガスとの混合割合によって適宜調整可能である。
11…発電機(燃料電池モジュール) 12…燃料電池スタック 15…筐体 22…燃焼器(加熱器) 23…熱交換器 44…燃料ガス熱交換路 45…酸化剤ガス熱交換路 46…燃料ガス導入流路 54…酸化剤ガス導入流路 56…セル(発電セル) 57…酸化剤ガス流路 58…燃料ガス流路 61…酸化剤排ガス流路 62…燃料排ガス流路

Claims (5)

  1. 電解質の両面に燃料極及び酸化剤極を配置して構成した発電セルと、
    前記発電セルを複数積層して構成した燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックを設置する筐体と、を備えた燃料電池モジュールを有し、
    前記燃料電池モジュールは、
    前記燃料電池スタックの下方に設置した熱交換器と、
    前記熱交換器に高温媒体を供給する加熱器と、を有し、
    前記熱交換器に、燃料ガスを流通させ前記高温媒体と熱交換する燃料ガス熱交換路、及び酸化剤ガスを流通させ前記高温媒体と熱交換する酸化剤ガス熱交換路を設置し、
    前記熱交換器の下流側に、前記燃料ガス熱交換路を通過した前記燃料ガス、及び前記酸化剤ガス熱交換路を通過した前記酸化剤ガスを、前記燃料電池スタックの前記発電セルに導入する燃料ガス導入流路、及び酸化剤ガス導入流路を設置し、
    前記燃料電池スタックの上方に、前記発電セルで発電に供された酸化剤排ガスが流通する酸化剤排ガス流路を設置したことを特徴とする固体酸化物型燃料電池。
  2. 前記酸化剤ガス熱交換路に供給される前記酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス供給流路を、前記酸化剤排ガス流路の近傍に設置し、前記酸化剤ガス供給流路を流通する酸化剤ガスと、前記酸化剤排ガス流路を流通する前記酸化剤排ガスと、を熱交換可能とすることを特徴とする請求項1記載の固体酸化物型燃料電池。
  3. 前記燃料電池スタックは、隣接する前記発電セルの前記燃料極同士及び前記酸化剤極同士をそれぞれ対向配置するとともに、前記燃料極同士の間に燃料ガス流路を形成する一方、前記酸化剤極同士の間に酸化剤ガス流路を形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の固体酸化物型燃料電池。
  4. 前記燃料電池スタックにおける前記燃料ガス流路の下流側に、前記発電セルで発電に供された燃料排ガスを前記加熱器に向けて案内する燃料排ガス流路を設置し、
    前記熱交換器には、圧力を付与した状態の前記燃料ガスを導入することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の固体酸化物型燃料電池。
  5. 前記熱交換器は、軸方向下方から上方に向けて径方向に沿って凹凸部を有する筒部を備え、
    前記筒部の内側及び外側のうち、何れか一方側には前記高温媒体を流通させる高温媒体流路を構成し、他方側には前記高温媒体と熱交換を行う低温媒体を流通させる低温媒体流路を構成し、
    前記低温媒体流路及び前記高温媒体流路を、前記凹凸部の形状に倣って形成し、
    前記低温媒体流路を、周方向に沿って前記燃料ガス熱交換路及び前記酸化剤ガス熱交換路に区画したことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の固体酸化物型燃料電池。
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