JP2012123872A - 再生装置、再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルク記録方式として、特にボイド記録方式のように記録マークがある広がりを以て立体的に形成される記録方式が採用される場合における再生信号のSNRの低下を抑制する。
【解決手段】バルク状の記録層を有し前記記録層内の所定の層位置にレーザ光を合焦させることによりマーク記録が行われた光記録媒体について再生を行う場合において、前記マークにより記録された情報の再生を行うために照射される第1のレーザ光の合焦位置を、再生対象とする前記層位置における前記マークを記録したときの前記レーザ光の合焦位置から一定量ずらした状態で、前記マークにより記録された情報の再生を行う。これにより再生時における第1のレーザ光の合焦位置は、再生対象とする層位置のマークを記録したときのレーザ光の合焦位置から上層側に一定量ずれた位置となるようにすることができ、再生時のデフォーカス(ΔF)の抑制が図られ、SNRの低下を効果的に抑制できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、光記録媒体について再生を行う再生装置とその方法とに関する。
特開2008−135144号公報 特開2008−176902号公報 特開2009−151900号公報
光の照射により信号の記録/再生が行われる光記録媒体として、例えばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc:登録商標)などのいわゆる光ディスクが普及している。
これらCD、DVD、BDなど現状において普及している光記録媒体の次世代を担うべき光記録媒体に関して、先に本出願人は、上記特許文献1や上記特許文献2に記載されるようないわゆるバルク記録型の光記録媒体を提案している。
ここで、バルク記録とは、例えば図6に示すようにして少なくともカバー層101とバルク層(記録層)102とを有する光記録媒体(バルク型記録媒体100)に対し、逐次焦点位置を変えてレーザ光照射を行ってバルク層102内に多層記録を行うことで、大記録容量化を図る技術である。
このようなバルク記録に関して、上記特許文献1には、いわゆるマイクロホログラム方式と呼ばれる記録技術が開示されている。
このマイクロホログラム方式では、バルク層102の記録材料として、いわゆるホログラム記録材料が用いられる。ホログラム記録材料としては、例えば光重合型フォトポリマ等が広く知られている。
マイクロホログラム方式は、大別して、ポジ型マイクロホログラム方式とネガ型マイクロホログラム方式との2つに分かれる。
ポジ型マイクロホログラム方式は、対向する2つの光束(光束A、光束B)を同位置に集光して微細な干渉縞(ホログラム)を形成し、これを記録マークとする手法である。
また、ネガ型マイクロホログラム方式は、ポジ型マイクロホログラム方式とは逆の発想で、予め形成しておいた干渉縞をレーザ光照射により消去して、当該消去部分を記録マークとする手法である。このネガ型マイクロホログラム方式では、記録動作を行う前に、予めバルク層102に対して干渉縞を形成するための初期化処理を行うことになる。具体的にこの初期化処理としては、平行光による光束を対向して照射し、それらの干渉縞をバルク層102の全体に形成する。
そして、このように初期化処理により予め干渉縞を形成しておいた上で、消去マークの形成による情報記録を行う。すなわち、任意の層位置にフォーカスを合わせた状態で記録情報に応じたレーザ光照射を行うことで、消去マークによる情報記録を行うものである。
また、マイクロホログラム方式とは異なるバルク記録の手法として、例えば特許文献2に開示されるようなボイド(空孔)を記録マークとして形成する記録手法も存在する。本発明に係る再生方法は、ボイドを記録マークとして形成した光記録媒体を実施の態様としている。
ボイド記録方式は、例えば光重合型フォトポリマなどの記録材料で構成されたバルク層102に対して、比較的高パワーでレーザ光照射を行い、上記バルク層102内にボイド(空孔)を記録する手法である。特許文献2に記載されるように、このように形成されたボイド部分は、バルク層102内における他の部分と屈折率が異なる部分となり、それらの境界部分で光の反射率が高められることになる。従って上記ボイド部分は記録マークとして機能し、これによってボイドマークの形成による情報記録が実現される。
このようなボイド記録方式は、ホログラムを形成するものではないので、記録にあたっては片側からの光照射を行えば済むものとできる。すなわち、ポジ型マイクロホログラム方式の場合のように2つの光束を同位置に集光して記録マークを形成する必要は無いものとできる。
また、ネガ型マイクロホログラム方式との比較では、初期化処理を不要にできるというメリットがある。
なお、特許文献2には、ボイド記録を行うにあたり記録前のプリキュア光の照射を行う例が示されているが、このようなプリキュア光の照射は省略してもボイドの記録は可能である。
ところで、上記のような各種の記録手法が提案されているバルク記録型(単にバルク型とも称する)の光ディスク記録媒体であるが、このようなバルク型の光ディスク記録媒体の記録層(バルク層)は、例えば反射膜が複数形成されるという意味での明示的な多層構造を有するものではない。すなわち、バルク層102においては、通常の多層ディスクが備えているような記録層ごとの反射膜、及び案内溝は設けられていない。
従って、先の図6に示したバルク型記録媒体100の構造のままでは、マークが未形成である記録時において、フォーカスサーボやトラッキングサーボを行うことができないことになる。
このため実際において、バルク型記録媒体100に対しては、次の図7に示すような案内溝を有する基準となる反射面(基準面)を設けるようにされている。
具体的には、カバー層101の下面側に例えばピットやグルーブの形成による案内溝(位置案内子)がスパイラル状又は同心円状に形成され、そこに選択反射膜103が成膜される。そして、このように選択反射膜103が成膜されたカバー層102の下層側に対し、図中の中間層104としての、例えばUV硬化樹脂などの接着材料を介してバルク層102が積層される。
ここで、上記のようなピットやグルーブ等による案内溝の形成により、例えば半径位置情報や回転角度情報などの絶対位置情報(アドレス情報)の記録が行われている。以下の説明では、このような案内溝が形成され絶対位置情報の記録が行われた面(この場合は上記選択反射膜103の形成面)のことを、「基準面Ref」と称する。
なお、ここではバルク層102と選択反射膜103との間に中間層104が介在する構造を例示しているが、中間層104は省略することもできる。例えば、バルク層102の記録材料が熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂である場合には、選択反射膜103の下面側に樹脂材料を塗布し、その後硬化させれば、選択反射膜103の下面側に中間層104なしでバルク層102を形成できる。
また、上記のような媒体構造とした上で、バルク型記録媒体100に対しては、次の図8に示されるようにマークの記録(又は再生)のためのレーザ光(以下、録再用レーザ光、或いは単に録再光とも称する)とは別途に、位置制御用のレーザ光としてのサーボ用レーザ光(単にサーボ光とも称する)を照射するようにされる。
図示するようにこれら録再用レーザ光とサーボ用レーザ光とは、共通の対物レンズを介してバルク型記録媒体100に照射される。
このとき、仮に、上記サーボ用レーザ光がバルク層102に到達してしまうと、当該バルク層102内におけるマーク記録に悪影響を与える虞がある。このため、従来よりバルク記録方式では、上記サーボ用レーザ光として、録再用レーザ光とは波長帯の異なるレーザ光を用いるものとした上で、基準面Refに形成される反射膜としては、サーボ用レーザ光は反射し、録再用レーザ光は透過するという波長選択性を有する選択反射膜103を設けるものとしている。
以上の前提を踏まえた上で、図8を参照し、バルク型記録媒体100に対するマーク記録時の動作について説明する。
先ず、案内溝や反射膜の形成されていないバルク層102に対して多層記録を行うとしたときには、バルク層102内の深さ方向においてマークを記録する層位置を何れの位置とするかを予め定めておくことになる。図中では、バルク層102内においてマークを形成する層位置(マーク形成層位置:情報記録層位置とも呼ぶ)として、第1情報記録層位置L1〜第5情報記録層位置L5の計5つの情報記録層位置Lが設定された場合を例示している。図示するように第1情報記録層位置L1は、案内溝が形成された選択反射膜103(基準面Ref)からフォーカス方向(深さ方向)に第1オフセットof-L1分だけ離間した位置として設定される。また、第2情報記録層位置L2、第3情報記録層位置L3、第4情報記録層位置L4、第5情報記録層位置L5は、それぞれ基準面Refから第2オフセットof-L2分、第3オフセットof-L3分、第4オフセットof-L4分、第5オフセットof-L5分だけ離間した位置として設定される。
記録時における対物レンズのフォーカスサーボ制御、トラッキングサーボ制御は、サーボ用レーザ光の反射光に基づき、当該サーボ用レーザ光のスポット位置が基準面Refにおいて案内溝に追従するようにして行うことになる。
上記録再用レーザ光は、マーク記録のために基準面Refよりも下層側に形成されたバルク層102に到達させる必要がある。このため、この場合の光学系には、対物レンズのフォーカス機構とは別途に、録再用レーザ光の合焦位置を独立して調整するための録再光用フォーカス機構が設けられることになる。
ここで、このような録再光用レーザ光の合焦位置を独立して調整するための機構を含めた、バルク型記録媒体100の記録再生を行うための光学系の概要を図9に示しておく。
図9において、図8にも示した対物レンズは、図示するように2軸アクチュエータによりバルク型記録媒体100の半径方向(トラッキング方向)、及びバルク型記録媒体100に接離する方向(フォーカス方向)に変位可能とされている。
この図9において、録再用レーザ光の合焦位置を独立して調整するための機構は、図中のフォーカス機構(エキスパンダ)が該当する。具体的に、このエキスパンダとしてのフォーカス機構は、固定レンズと、レンズ駆動部により録再用レーザ光の光軸に平行な方向に変位可能に保持された可動レンズとを備えて構成されており、上記レンズ駆動部により上記可動レンズが駆動されることで、図中の対物レンズに入射する録再用レーザ光のコリメーション状態(収束/平行/発散)が変化し、それにより録再用レーザ光の合焦位置がサーボ用レーザ光とは独立して調整されるようになっている。
また、上述のように録再用レーザ光とサーボ用レーザ光とはそれぞれ波長帯が異なるものとされているので、これに対応しこの場合の光学系では、図中のダイクロイックプリズムにより、録再用レーザ光、サーボ用レーザ光のバルク型記録媒体100からの反射光がそれぞれの系に分離されるように(つまりそれぞれの反射光検出を独立して行えるように)している。
また、往路光で考えた場合、上記ダイクロイックプリズムは、録再用レーザ光とサーボ用レーザ光とを同一軸上に合成して対物レンズに入射させる機能を有する。具体的にこの場合、録再用レーザ光は、図示するように上記エキスパンダを介しミラーで反射された後、上記ダイクロイックプリズムの選択反射面で反射されて対物レンズに対して入射する。一方、サーボ用レーザ光は、上記ダイクロイックプリズムの選択反射面を透過して対物レンズに対して入射する。
このような構成の下で、記録時における録再用レーザ光についてのフォーカス制御は、具体的には以下のようにして行われる。
先ず、対物レンズのフォーカス制御は、サーボ用レーザ光の基準面Refからの反射光に基づき、対物レンズのフォーカス方向における位置を、サーボ用レーザ光の合焦位置が基準面Refに一致する状態となるように制御することで行われる。
そして、このように対物レンズの位置を、サーボ用レーザ光の合焦位置が基準面Refに一致するように制御している下で、図9に示したエキスパンダにおけるレンズ駆動部を、記録対象とする情報記録層位置Lに対応して設定されたオフセットof-Lの値に応じて駆動する。これにより、録再用レーザ光の合焦位置を、記録対象とする情報記録層位置Lに一致させるように調整することができ、上記記録対象とする情報記録層位置Lにマーク記録を行うことができる。
また、再生時におけるフォーカス制御についても、記録時と同じ手法で行うようにされる。
また、トラッキング制御については、対物レンズの位置制御で行われる。すなわち、記録時における録再用レーザ光のトラッキング制御は、サーボ用レーザ光の反射光に基づいて当該サーボ用レーザ光のスポット位置が基準面Ref上の案内溝に追従するように対物レンズ位置を制御することによって、自動的に行われるものである。
ところで、バルク記録方式には、空孔によるマークを形成するボイド記録方式が含まれることは前述した通りであるが、このボイド記録方式を採用する場合には、以下で説明する現象に起因して、再生時にSNR(信号対雑音比)が低下する傾向となることが判明した。
図10は、ボイド記録方式においてSNRの低下が生じる原因について説明するための図である。
先ず、ボイド記録方式は、記録マークとして空孔を形成する手法であるため、その記録マーク(空孔マーク)Mとしては、図10に示されるように記録時の合焦位置Frを中心としてある広がりを以て形成されることになる。
このとき、従来の記録再生装置においては、前述もしたように記録時と再生時とで同じフォーカス制御手法を採るものとしている。このことによっては、図のように、録再用レーザ光の記録時の合焦位置Frと再生時の合焦位置Fpとはそれぞれ同位置となるように制御されることになる。
このことに起因して、再生時には、録再用レーザ光に図中の「ΔF」と示すようなデフォーカスが生じることになる。
このようなデフォーカスΔFの発生に起因して、ボイド記録方式では再生信号のSNRの低下が生じるものである。
SNRの低下に対しては、例えばレーザ光の再生パワーを上昇させたり、或いは受光部として高感度品を選定するなどといった対策を行うことができる。
しかしながら、再生パワーを上げた場合、バルク層102としての記録材料へのダメージが懸念され、またシステムの消費電力の上昇やレーザの短寿命化などの問題が生じる。
また、受光部の高感度化を試みた場合にも、再生信号の狭帯域化による転送レートの低下や、高感度品としての特殊デバイスの採用による開発・生産コストの上昇などといった問題を生じる虞がある。
本発明はかかる問題点に鑑み為されたもので、バルク記録方式として、特にボイド記録方式のように記録マークがある広がりをもって立体的に形成される記録方式が採用される場合における再生信号のSNRの低下を抑制することをその課題とする。
このため、本発明では再生装置として以下のように構成することとした。
すなわち、バルク状の記録層を有し、前記記録層内の所定の層位置にレーザ光を合焦させることによりマーク記録が行われた光記録媒体に、対物レンズを介して第1のレーザ光を照射する第1のレーザ照射部を備える。
また、前記第1のレーザ光の合焦位置を調整する合焦位置調整部を備える。
また、前記光記憶媒体に記録された前記マークからの前記第1のレーザ光の反射光を受光する受光部と、前記受光部による受光信号に基づいて前記マークにより記録された情報の再生を行う再生部とを備える。
また、前記マークにより記録された情報の再生時における前記第1のレーザ光の合焦位置が、再生対象とする前記層位置における前記マークを記録したときの前記レーザ光の合焦位置から上層側に一定量ずれた位置となるように制御を行う制御部を備えるようにした。
また本発明では再生装置として以下のようにも構成することとした。
つまり、バルク状の記録層を有し、前記記録層内の所定の層位置にレーザ光を合焦させることによりマーク記録が行われた光記録媒体に、対物レンズを介して第1のレーザ光を照射するレーザ照射部を備える。
また、前記第1のレーザ光の合焦位置を調整する合焦位置調整部を備える。
また、前記光記憶媒体に記録された前記マークからの前記第1のレーザ光の反射光を受光する受光部と、前記受光部による受光信号に基づいて前記マークにより記録された情報の再生を行う再生部とを備える。
さらに、前記マークにより記録された情報の再生時における前記第1のレーザ光の合焦位置を、再生対象とする前記層位置に記録された前記マークの上面部に合焦させるように前記焦点位置調整部を制御する制御部を備えるようにした。
本発明によれば、再生時における第1のレーザ光の合焦位置は、少なくとも、再生対象とする層位置のマークを記録したときのレーザ光の合焦位置から上層側に一定量ずれた位置となるようにすることができる。
これにより、バルク記録方式のうち特にボイド記録方式が採用される場合に生じていた再生時のデフォーカス(ΔF)の抑制が図られ、結果、再生信号のSNRの低下を効果的に抑制できる。
本発明によれば、バルク記録方式のうち特にボイド記録方式が採用される場合に生じていた再生時のデフォーカスの抑制が図られるため、再生信号のSNRを従来よりも向上できる。
これにより、SNRの向上のためにレーザ光の再生パワーを上昇させたり受光部として高感度品を選定するなどといった対策を必ずしも行う必要はなくなり、その結果、記録材料へのダメージの低減、システム消費電力の削減、レーザの長寿命化や、転送レートの向上、開発・生産コストの削減が図られる。
また、SNRが向上することから、記録密度を高めることができ、光記録媒体の大記録容量化が図られる。
また、記録材料へのダメージの低減により、記録情報の保存安定性を向上できる。
また、本発明によるSNR改善手法は、合焦位置を一定量ずらすという極めてシンプルな手法であり、この点でアルゴリズム開発・IC開発の簡素化にも寄与する。
本発明の実施の形態で再生対象とする光記録媒体の断面構造図である。 実施の形態としての再生装置が備える光学系の構成を示したブロック図である。 実施の形態としての再生装置全体の内部構成を示したブロック図である。 再生時のフォーカス制御手法について説明するための図である。 記録時合焦位置からのオフセット量と信号レベルとの関係についての実験結果を示した図である。 バルク記録方式について説明するための図である。 基準面を備える実際のバルク型記録媒体の断面構造を例示した図である。 バルク型記録媒体に対するマーク記録時の動作について説明するための図である。 バルク型記録媒体の記録再生を行うための光学系の概要を示した図である。 ボイド記録方式においてSNRの低下が生じる原因について説明するための図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。

<1.記録/再生対象とする光記録媒体>
<2.再生装置の構成>
<3.再生時のフォーカス制御手法>
<4.実験結果>
<5.変形例>
<1.記録/再生対象とする光記録媒体>

図1は、実施の形態で記録/再生対象とする光記録媒体の断面構造図を示している。
本実施の形態で記録/再生対象とする光記録媒体は、いわゆるバルク記録型の光記録媒体とされ、以下、バルク型記録媒体1と称する。
バルク型記録媒体1は、ディスク状の光記録媒体とされ、回転駆動されるバルク型記録媒体1に対するレーザ光照射が行われてマーク記録(情報記録)が行われる。また、記録情報の再生としても、回転駆動されるバルク型記録媒体1に対してレーザ光を照射して行われる。
なお光記録媒体とは、光の照射により情報の記録/再生が行われる記録媒体を総称したものである。
図1に示されるように、バルク型記録媒体1には、上層側から順にカバー層2、選択反射膜3、中間層4、バルク層5が形成されている。
ここで本明細書において、「上層側」とは、後述する実施の形態としての再生装置(記録再生装置10)側からのレーザ光が入射する面を上面としたときの上層側を指す。
また、本明細書においては「深さ方向」という語を用いるが、この「深さ方向」とは、上記「上層側」の定義に従った上下方向と一致する方向(すなわち再生装置側からのレーザ光の入射方向に平行な方向:フォーカス方向)を指すものである。
バルク型記録媒体1において、上記カバー層2は、例えばポリカーボネートやアクリルなどの樹脂で構成され、図示するようにその下面側には、記録/再生位置を案内するための位置案内子として案内溝が形成されていることで、凹凸の断面形状が与えられている。
上記案内溝としては、連続溝(グルーブ)、又はピット列で形成される。例えば案内溝がピット列で形成される場合、ピットとランドの長さの組み合わせにより位置情報(絶対位置情報:例えば回転角度情報や半径位置情報など)が記録される。或いは、案内溝がグルーブとされる場合、当該グルーブを周期的に蛇行(ウォブル)させて形成することで、該蛇行の周期情報により位置情報が記録される。
カバー層2は、このような案内溝(凹凸形状)が形成されたスタンパを用いた射出成形などにより生成される。
また、上記案内溝が形成された上記カバー層2の下面側には、選択反射膜3が成膜される。
ここで、前述もした通りバルク記録方式では、記録層としてのバルク層5に対してマーク記録/再生を行うための光(録再用レーザ光:単に録再光とも称する)とは別に、上記のような案内溝(位置案内子)に基づきトラッキングやフォーカスのエラー信号を得るための光(サーボ用レーザ光:単にサーボ光とも称する)を別途に照射するものとされている。
このとき、仮に、上記サーボ用レーザ光がバルク層5に到達してしまうと、当該バルク層5内におけるマーク記録に悪影響を与える虞がある。このため、サーボ用レーザ光は反射し、録再用レーザ光は透過するという選択性を有する反射膜が必要とされている。
従来よりバルク記録方式では、録再用レーザ光とサーボ用レーザ光とはそれぞれ波長帯の異なるレーザ光を用いるようにされており、これに対応すべく、上記選択反射膜3としては、サーボ用レーザ光と同一の波長帯の光は反射し、それ以外の波長による光は透過するという、波長選択性を有する選択反射膜が用いられる。
上記選択反射膜3の下層側には、例えばUV硬化樹脂などの接着材料で構成された中間層4を介して、記録層としてのバルク層5が形成(接着)されている。
バルク層5の形成材料(記録材料)としては、例えば先に説明したポジ型マイクロホログラム方式やネガ型マイクロホログラム方式、ボイド記録方式など、採用するバルク記録の方式に応じて適宜最適なものが採用されればよい。
本実施の形態の場合、光記録媒体に対するマーク記録方式としては、ボイド記録方式が採用される。ボイド記録方式の場合、バルク層5の形成材料としては例えば樹脂などを挙げることができる。
ここで、上記のような断面構造を有するバルク型記録媒体1において、位置案内子が形成された選択反射膜3は、後述もするようにサーボ用レーザ光に基づく録再用レーザ光の位置制御を行うにあたっての基準となる反射面となる。この意味で、選択反射膜3が形成された面を以下、基準面Refと称する。
先の図8においても説明したように、バルク型の光記録媒体においては、バルク層内に多層記録を行うために、予め情報記録を行うべき各層位置(情報記録層位置L)が設定される。バルク型記録媒体1においても、情報記録層位置Lについては、先の図8の場合と同様に基準面Refからそれぞれ深さ方向に第1オフセットof-L1、第2オフセットof-L2、第3オフセットof-L3、第4オフセットof-L4、第5オフセットof-L5分だけ離間した第1情報記録層位置L1、第2情報記録層位置L2、第3情報記録層位置L3、第4情報記録層位置L4、第5情報記録層位置L5が設定されているとする。
基準面Refからの各層位置Lへのオフセットof-Lの情報は、後述する記録再生装置10におけるコントローラ40に対して設定される。
<2.再生装置の構成>

図2は、図1に示したような断面構造を有するバルク型記録媒体1に対する記録/再生を行う実施の形態としての再生装置(記録再生装置10と称する)が備える主に光学系の構成について説明するための図である。具体的には、記録再生装置10が備える光学ピックアップOPの内部構成を主に示している。
図2において、記録再生装置10に装填されたバルク型記録媒体1は、当該記録再生装置10における所定位置においてそのセンターホールがクランプされるようにしてセットされ、この図では図示を省略したスピンドルモータ30(図3を参照)による回転駆動が可能な状態に保持される。
光学ピックアップOPは、スピンドルモータ30により回転駆動されるバルク型記録媒体1に対して録再用レーザ光、サーボ用レーザ光を照射するために設けられる。
光学ピックアップOP内には、マークによる情報記録、及びマークにより記録された情報の再生を行うための録再用レーザ光の光源である録再用レーザ11と、基準面Refに形成された位置案内子を利用した位置制御を行うための光であるサーボ用レーザ光の光源であるサーボ用レーザ24とが設けられる。
ここで、前述のように録再用レーザ光とサーボ用レーザ光とはそれぞれ波長が異なる。本例の場合、録再用レーザ光の波長はおよそ405nm程度(いわゆる青紫色レーザ光)、サーボ用レーザ光の波長はおよそ650nm程度(赤色レーザ光)とされる。
また、光学ピックアップOP内には、録再用レーザ光とサーボ用レーザ光のバルク型記録媒体1への出力端となる対物レンズ20が設けられる。
対物レンズ20の録再用レーザ光についての実効的な開口数NAはおよそ0.85程度、サーボ用レーザ光についての実効的な開口数NAはおよそ0.65程度であるとする。
光学ピックアップOP内には、録再用レーザ光のバルク型記録媒体1からの反射光を受光するための録再光用受光部23が設けられる。そして、上述した録再用レーザ11より出射された録再用レーザ光を対物レンズ20に導くと共に、対物レンズ20に入射したバルク型記録媒体1からの録再用レーザ光の反射光を、上記録再光用受光部23に導くための光学系が形成されている。
このような録再用レーザ光についての光学系において、録再用レーザ11より出射された録再用レーザ光は、コリメーションレンズ12を介して平行光となるようにされた後、偏光ビームスプリッタ13に入射する。偏光ビームスプリッタ13は、このように録再用レーザ11側から入射した録再用レーザ光については透過するように構成されている。
偏光ビームスプリッタ13を透過した録再用レーザ光は、固定レンズ14、可動レンズ15、及びレンズ駆動部16から成るエキスパンダに入射する。このエキスパンダは、光源である録再用レーザ11に近い側が固定レンズ14とされ、録再用レーザ11に遠い側に可動レンズ15が配置され、レンズ駆動部16によって上記可動レンズ15が録再用レーザ光の光軸に平行な方向に駆動されることで、対物レンズ20に入射する録再用レーザ光のコリメーション状態(例えば収束/平行/発散の状態)を変化させる。つまりこれにより、録再用レーザ光について独立したフォーカス制御(合焦位置制御)が行われる。
なおこの意味で以下、固定レンズ14、可動レンズ15、及びレンズ駆動部16を有して成るエキスパンダのことを、録再光用フォーカス機構とも称する。
後述もするように、上記録再光用フォーカス機構におけるレンズ駆動部16は、図3に示すコントローラ40によって、対象とする情報記録層位置Lに対応して設定されたオフセットof-Lの値に応じて駆動される。
上記録再光用フォーカス機構を形成する固定レンズ14及び可動レンズ15を介した録再用レーザ光は、図のようにミラー17にて反射された後、1/4波長板18を介してダイクロイックプリズム19に入射する。
ダイクロイックプリズム19は、その選択反射面が、録再用レーザ光と同波長帯の光は反射し、それ以外の波長による光は透過するように構成されている。従って上記のようにして入射した録再用レーザ光は、ダイクロイックプリズム19にて反射される。
ダイクロイックプリズム19で反射された録再用レーザ光は、図示するようにして対物レンズ20を介してバルク型記録媒体1に対して照射される。
対物レンズ20に対しては、当該対物レンズ20をフォーカス方向(バルク型記録媒体1に対して接離する方向)、及びトラッキング方向(上記フォーカス方向に直交する方向:バルク型記録媒体1の半径方向に平行な方向)に変位可能に保持する2軸アクチュエータ21が設けられる。
この場合、2軸アクチュエータ21には、フォーカスコイル、トラッキングコイルが備えられ、それぞれに駆動信号(後述する駆動信号FD、TD)が与えられることで、対物レンズ20をフォーカス方向、トラッキング方向にそれぞれ変位させる。
ここで、再生時においては、上記のようにしてバルク型記録媒体1に対して録再用レーザ光が照射されることに応じて、バルク型記録媒体1(バルク層5内の再生対象の情報記録層Lに形成されたマーク)より録再用レーザ光の反射光が得られる。このように得られた録再用レーザ光の反射光は、対物レンズ20を介してダイクロイックプリズム19に導かれ、当該ダイクロイックプリズム19にて反射される。
ダイクロイックプリズム19で反射された録再用レーザ光の反射光は、1/4波長板18→ミラー17→録再光用フォーカス機構(可動レンズ15→固定レンズ14)を介した後、偏光ビームスプリッタ13に入射する。
ここで、このように偏光ビームスプリッタ13に入射する録再用レーザ光の反射光(復路光)は、1/4波長板18による作用とバルク型記録媒体1での反射時の作用とにより、録再用レーザ光11側から偏光ビームスプリッタ13に入射した録再用レーザ光(往路光)とはその偏光方向が90度異なるようにされる。この結果、上記のようにして入射した録再用レーザ光の反射光は、偏光ビームスプリッタ13にて反射される。
このように偏光ビームスプリッタ13にて反射された録再用レーザ光の反射光は、集光レンズ22を介して録再光用受光部23の受光面上に集光する。このように集光した録再用レーザ光の反射光を録再光用受光部23が受光して得られる受光信号については、図のように受光信号DT-rpとおく。
また、光学ピックアップOP内には、上記により説明した録再用レーザ光についての光学系の構成に加えて、サーボ用レーザ24より出射されたサーボ用レーザ光を対物レンズ20に導き且つ、上記対物レンズ20に入射したバルク型記録媒体1からのサーボ用レーザ光の反射光をサーボ光用受光部29に導くための光学系が形成される。
図示するように上記サーボ用レーザ24より出射されたサーボ用レーザ光は、コリメーションレンズ25を介して平行光となるようにされた後、偏光ビームスプリッタ26に入射する。偏光ビームスプリッタ26は、このようにサーボ用レーザ24側から入射したサーボ用レーザ光(往路光)は透過するように構成される。
上記偏光ビームスプリッタ26を透過したサーボ用レーザ光は、1/4波長板27を介してダイクロイックプリズム19に入射する。
先に述べたように、ダイクロイックプリズム19は、録再用レーザ光と同波長帯の光は反射し、それ以外の波長による光は透過するように構成されているため、上記サーボ用レーザ光はダイクロイックプリズム19を透過し、対物レンズ20を介してバルク型記録媒体1に照射される。
また、このようにバルク型記録媒体1にサーボ用レーザ光が照射されたことに応じて得られる当該サーボ用レーザ光の反射光(基準面Refからの反射光)は、対物レンズ20を介した後ダイクロイックプリズム19を透過し、1/4波長板27を介して偏光ビームスプリッタ26に入射する。
先の録再用レーザ光の場合と同様に、このようにバルク型記録媒体1側から入射したサーボ用レーザ光の反射光(復路光)は、1/4波長板27の作用とバルク型記録媒体1での反射時の作用とにより、往路光とはその偏光方向が90度異なるものとされ、従って復路光としてのサーボ用レーザ光の反射光は偏光ビームスプリッタ26にて反射される。
偏光ビームスプリッタ26にて反射されたサーボ用レーザ光の反射光は、集光レンズ28を介してサーボ光用受光部29の受光面上に集光する。サーボ光用受光部29がサーボ用レーザ光の反射光を受光して得られる受光信号については、受光信号DT-svとおく。
図3は、記録再生装置10の全体的な内部構成を示している。
なお図3において、光学ピックアップOPの内部構成については、先の図2に示した構成のうち録再用レーザ11、レンズ駆動部16、2軸アクチュエータ21のみを抽出して示している。
図3において、記録再生装置10には、光学ピックアップOP全体をトラッキング方向にスライド駆動するスライド駆動部31が設けられる。
スライド駆動部31によるスライド動作は、後述するサーボ光用サーボ回路34からのスライド駆動信号に基づき制御される。
また、記録再生装置10には、先の図2にも示したバルク型記録媒体1を回転させるスピンドルモータ(SPM)30が設けられる。スピンドルモータ30は、図中のスピンドル駆動部42からの回転駆動信号に基づき駆動制御される。
スピンドル駆動部32に対しては、コントローラ40からの回転開始指示/回転停止指示や加速/減速指示が為され、スピンドル駆動部32はこれらの指示に基づいてスピンドルモータ30の回転開始/停止及び加速/減速の制御を行う。
また、記録再生装置10には、サーボ用レーザ光の反射光についての信号処理系として、サーボ光用マトリクス回路33、サーボ光用サーボ回路34が設けられる。
サーボ光用マトリクス回路33は、図2に示したサーボ光用受光部29としての複数の受光素子からの受光信号DT-sv(出力電流)に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
具体的には、トラッキングサーボ制御を行うための信号として、基準面Refに形成された案内溝(トラック)に対するサーボ用レーザ光の照射スポットの半径方向におけるずれ量(トラッキング誤差)を表すトラッキングエラー信号TE-svを生成する。また、フォーカスサーボ制御を行うための信号として、基準面Ref(選択反射膜3)に対するサーボ用レーザ光のフォーカス誤差を表すフォーカスエラー信号FE-svを生成する。
また、図示は省略したが、基準面Refに記録された位置情報(半径位置情報、回転角度情報)を検出するための位置情報検出用信号を生成する。この位置情報検出用信号としては、例えば位置情報がピット列により記録される場合には和信号(sum信号)を生成する。或いは、ウォブリンググルーブにより位置情報が記録される場合にはプッシュプル信号を生成する。
サーボ光用マトリクス回路32にて生成されたフォーカスエラー信号FE-sv、トラッキングエラー信号TE-svは、サーボ光用サーボ回路34に対して供給される。
サーボ光用サーボ回路34は、フォーカスエラー信号FE-sv、トラッキングエラー信号TE-svに基づきフォーカスサーボ信号FS-sv、トラッキングサーボ信号TS-svをそれぞれ生成する。
そして、コントローラ40からの指示に応じて、上記フォーカスサーボ信号FS-sv、トラッキングサーボ信号TS-svに基づき生成したフォーカス駆動信号FD-sv、トラッキング駆動信号TD-svに基づいて、2軸アクチュエータ21のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することで、対物レンズ20についてのフォーカスサーボ制御、トラッキングサーボ制御を実現する。
また、サーボ光用サーボ回路34は、コントローラ40から為される指示に応じて、トラッキングサーボループをオフとして2軸アクチュエータ21のトラッキングコイルにジャンプパルスを与えることでトラックジャンプ動作を実現したり、トラッキングサーボの引き込み制御等も行う。また、基準面Refに対するフォーカスサーボの引き込み制御等も行う。
またサーボ光用サーボ回路34は、トラッキングエラー信号TE-svの低域成分を抽出してスライドエラー信号を生成し、当該スライドエラー信号に基づくスライド駆動信号により前述したスライド駆動部31を駆動制御する。つまりこれにより、いわゆるスライドサーボ(スレッドサーボ)制御が実現される。
また、シーク時にはコントローラ40からの指示された目標アドレスに応じた位置に光学ピックアップOPが移動されるようにスライド駆動部31を制御する。
また、記録再生装置10においては、バルク層5を対象とした記録/再生を行うための構成として、図中の記録処理部35、発光駆動部36、録再光用マトリクス回路37、及び再生処理部38が設けられている。
記録処理部35には、バルク型記録媒体1に対して記録すべきデータ(記録データ)が入力される。記録処理部35は、入力された記録データに対してエラー訂正符号の付加や所定の記録変調符号化を施すなどして、バルク型記録媒体1に実際に記録される例えば「0」「1」の2値データ列である記録変調データ列を得る。
記録処理部35は、このように生成した記録変調データ列に基づく記録信号を発光駆動部36に出力する。
発光駆動部36は、記録時には、記録処理部35より入力される記録信号に基づく駆動信号Dldにより、光学ピックアップOP内の録再用レーザ11の発光駆動を行う。
また、再生時には、コントローラ40からの指示に応じ、録再用レーザ11を再生パワーにより発光させるための駆動信号Dldを出力する。
録再光用マトリクス回路37は、図2に示した録再光用受光部23としての複数の受光素子からの受光信号DT-rp(出力電流)に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
具体的には、上述した記録変調データ列を再生した再生信号に相当する高周波信号(以降、再生信号RFと称する)を生成する。
録再光用マトリクス回路37にて生成された再生信号RFは、再生処理部38に供給される。
再生処理部38は、上記再生信号RFについて、2値化処理や記録変調符号の復号化・エラー訂正処理など、上述した記録データを復元するための再生処理を行い、上記記録データを再生した再生データを得る。
コントローラ40は、例えばCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などのメモリ(記憶装置)を備えたマイクロコンピュータで構成され、例えば上記ROM等に記憶されたプログラムに従った制御・処理を実行することで、記録再生装置10の全体制御を行う。
例えばコントローラ40は、前述したように予めバルク層5の各層位置に対応して設定されたオフセットof-Lの値に基づいて、録再用レーザ光の合焦位置の設定制御を行う。具体的には、記録又は再生の対象とする情報記録層位置Lに対応して設定されたオフセットof-Lの値に基づき、光学ピックアップOP内のレンズ駆動部16を駆動することで、深さ方向における記録/再生位置の選択を行う。
またコントローラ40は、サーボ光用サーボ34に対して、目標アドレスへのシーク指示を行う。すなわち、サーボ光用サーボ回路34に対して記録/再生開始位置としての目標アドレスを指示して、サーボ用レーザ光の照射スポットを基準面Ref上における上記目標アドレスに移動させるものである。
このことで、録再用レーザ光のスポット位置(トラッキング方向における位置)としても、上記目標アドレスに応じた位置に移動されることになる。
<3.再生時のフォーカス制御手法>

ここで、前述もしたように、バルク型の光記録媒体に対して記録/再生を行う場合には、再生時における録再用レーザ光のフォーカス制御(合焦位置調整)は、記録時と同様の手法により行われていた。具体的には、対物レンズ20のフォーカス方向における位置を、サーボ用レーザ光の合焦位置が基準面Refに一致する状態となるように制御している下で、録再光用フォーカス機構(レンズ駆動部16)を、再生対象とする情報記録層位置Lに対応して設定されたオフセットof-Lの値に基づいて駆動することにより行われるものである。
しかしながら、このように記録時と再生時とで録再用レーザ光について同じ手法によるフォーカス制御を行った場合には、先の図10により説明したように、再生対象とする情報記録層位置Lに形成された空孔マーク(M)に対する録再用レーザ光のデフォーカス(ΔF)が生じ、これに起因して再生信号のSNR(信号対雑音比)が低下するという問題があった。
ここで確認のために述べておくと、ボイド記録方式は、空孔の形成により、当該空孔とそれ以外の部分との間に屈折率差を生じさせ、当該屈折率差によって空孔の界面を再生光に対する反射面として機能させることで、情報の記録を可能とする方式となる。このため、図10に示したような空孔マークM上界面からのデフォーカスΔFが生じることによっては、空孔マークMからの反射光量の低下が生じ、これに起因して再生信号のSNRの低下が生じるものとなる。
そこで本実施の形態では、デフォーカスΔFを抑制することでSNRの改善を図る手法を提案する。
図4は、本実施の形態における再生時のフォーカス制御手法について説明するための図である。
なお図4において、図中の「Ln」は再生対象とする情報記録層位置Lを意味し、「of-Ln」は再生対象とする情報記録層位置Lnに対応して設定されたオフセット値of-Lを意味する。
この図4に示すように、本実施の形態では、再生時における録再用レーザ光の合焦位置を、再生対象とする情報記録層位置Lnから図中のオフセットOF-uとしての一定量だけ上層側にシフトした位置に制御する。
これにより、従来のように合焦位置がマークMの中心に一致してしまう場合よりも大きな反射光量を得ることができ、再生信号のSNRの改善を図ることができる。
ここで、このとき与えるべきオフセットOF-uとしては、実際に形成される空孔マークMの大きさに応じて、空孔マークMの上界面に対して合焦位置が一致するように設定することが最も好ましい。すなわち、合焦位置をマークMの上界面に一致させれば、デフォーカス量を最小とでき、反射光量を最大にできるためである。
なお、オフセットOF-uは、合焦位置が空孔マークMの上界面よりもさらに上層側となるように設定することもできる。
但し、合焦位置が空孔マークMの上界面より上層側に過剰に離れてしまうと、返って反射光量の低下を招くことになる。このため、合焦位置をマークMの上界面より上層側にずらすとした場合、そのオフセットOF-uとしては、少なくとも「OF-u<2×デフォーカスΔF」を満たすように設定する。これによれば、少なくとも空孔マークMの上界面からのデフォーカス量を従来よりも小さく抑えることができ、SNRの改善効果を期待できる。
ここで、本実施の形態の記録再生装置10において、上記のような再生時における合焦位置の上層側へのシフト制御は、コントローラ40が行う。
具体的にコントローラ40は、再生対象とする情報記録層位置Lnに対応して設定されたオフセットof-Lの値から、予め設定されたオフセットOF-uの値を減算した値(図4における「of-L」−「OF-u」が相当)に基づいて、レンズ駆動部16を駆動する。これにより、再生時における録再用レーザ光の合焦位置が、少なくとも再生対象とする情報記録層位置Lnよりも上層側に一定量ずれた位置となるように制御することができる。
このとき、オフセットOF-uの値は、例えば予め空孔マークMのサイズを実測等した結果から、少なくとも空孔マークMの上界面からの録再用レーザ光のデフォーカス量が従来のデフォーカスΔFよりも小(つまり空孔マークMの中心から上界面までの距離より小)となるように設定しておけば、SNRの改善効果を得ることができる。
また、上記デフォーカス量がゼロとなる(合焦位置が空孔マークMの上界面に一致する)ように設定すれば、SNR改善効果を最大にすることができる。
上記のようにして本実施の形態によれば、再生時における録再用レーザ光のデフォーカスの抑制が図られるため、再生信号のSNRを従来よりも向上できる。
これにより、SNRの向上のために録再用レーザ光の再生パワーを上昇させたり、或いは録再光用受光部23として高感度品を選定するなどといった対策を必ずしも行う必要はなくなり、その結果、バルク層5としての記録材料へのダメージの低減、システム消費電力の削減、レーザの長寿命化や、転送レートの向上、開発・生産コストの削減が図られる。
また、SNRが向上することから、バルク層5における記録密度を高めることができ、バルク型記録媒体1の大記録容量化が図られる。
また、記録材料へのダメージの低減により、記録情報の保存安定性を向上できる。
また、本実施の形態によるSNR改善手法は、合焦位置を一定量ずらすという極めてシンプルな手法であり、この点でアルゴリズム開発・IC開発の簡素化にも寄与するものとなる。
<4.実験結果>

図5は、記録時合焦位置からのオフセット量と信号レベルとの関係についての実験結果を示している。
具体的に、図5(a)は、録再用レーザ光の記録時における合焦位置から再生時における合焦位置へのオフセット量(オフセットOF-u)と再生信号のレベルとの関係についての実験結果を表によって示しており、図5(b)は同実験結果をグラフ化して示している。
なお図5において、再生信号レベルは、オフセット量=0の場合のレベルを「1」として相対値により表している。
また、この図に示す実験結果を得るにあたっては、録再用レーザ光の記録時合焦位置はバルク型記録媒体1の表面(最上面)から深さ100μmの位置とした。
また、記録パターンは信号周期=930nmのモノトーンとした。
この実験結果を参照して分かるように、信号レベルは、オフセット量をゼロから徐々に大きくしていくことに応じて徐々に増大し、或るオフセット量のときをピークとして、以降のオフセット量の増加に対しては徐々に減少していくことになる。
この結果より、前述したデフォーカス量とSNRとの関係が実証されたことになる。具体的には、空孔マークM上界面からの録再用レーザ光のデフォーカス量を小とすれば、SNRの改善が図られるということである。
ここで、実験によると、この場合の空孔マークMのサイズ(直径)は概ね300nm程度であった。
図5の実験結果によれば、信号レベルは、オフセット量が0.144μmのときに最大値が得られていることが確認できる。つまりこれは、オフセット量を「空孔マークMの中心から上界面までの距離」としたときに、信号レベルが最大となることを示唆している。
従って、録再用レーザ光の合焦位置を空孔マークMの上界面に一致させたとき(つまりデフォーカス量をゼロとしたとき)、SNRの改善効果は最大となる。
なお、オフセット量=0.144μmとしたとき、エラーレートは10-4と極めて良好であった。
<5.変形例>

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えばこれまでの説明では、再生時における録再用レーザ光の合焦位置を記録時の合焦位置からシフトさせる手法として、レンズ駆動部16の駆動量を従来の駆動量から調整する手法を例示したが、録再用レーザ光の合焦位置のシフトは、サーボ光用サーボ回路34のフォーカスサーボ制御により形成されるフォーカスサーボループに対して、所定のオフセットを付与することで実現することもできる。すなわち、当該フォーカスサーボループに対し、オフセットOF-uに応じた値によるオフセットを付与すればよいものである。
なお、上記フォーカスサーボループへのオフセット付与は、当該フォーカスサーボループ内に加算器を設けた上で、当該加算器に対して行うものとすればよい。当該加算器に対するオフセット値の付与は、コントローラ40が直接的に行うことができる。
また、これまでの説明では、記録用のレーザ光と再生用のレーザ光とが共通の光源から出射される場合を例示したが、これらのレーザ光の光源が別々とされる構成を採ることもできる。
特にボイド記録方式の場合、マーク形成には比較的大パワーを要することも想定され、この場合には記録用レーザとして短パルスレーザ(例えばピコ秒パルス発振レーザ)を、再生用レーザとしてCW(Continuous Wave)レーザを別々に備える構成とすることもできる。
またこれまでの説明では、バルク型の光記録媒体に形成される基準面Refがバルク層5の上層側に設けられる場合を例示したが、基準面Refは、バルク層5の下層側に対して設けることもできる。
この場合も各情報記録層位置Lに対する録再用レーザ光の合焦位置の調整は、例えば基準面Refなどの所定の深さ位置を基準に情報記録層位置Lごとのオフセットof-Lを定めておき、当該オフセットof-Lに従って録再光用フォーカス機構を駆動することで実現できる。
基準面Refをバルク層5の下層側に設けた場合、基準面Refに形成されるべき反射膜(サーボ用レーザ光についての反射膜)は、サーボ用レーザ光を反射し録再用レーザ光を透過するという波長選択特性を特にもたせる必要がないという利点がある。
またこれまでの説明では、バルク層5と選択反射膜3との間に中間層4が介在する構造を例示したが、中間層4は省略することもできる。例えば、バルク層5の記録材料が熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂である場合には、選択反射膜3の下面側に樹脂材料を塗布し、その後硬化させれば、選択反射膜3の下面側に中間層104を介在させずにバルク層5を形成できる。或いは、バルク層5を樹脂で構成する場合には、当該バルク層5の上面側に例えばスタンパを用いた射出成形等により凹凸構造(ピット又はグルーブ)を形成しそこに基準面Refとなるべき反射膜を成膜した上で、さらにその上層側にカバー層101を形成することによっても、中間層4を省略した構造を実現できる。
なお、基準面Refをバルク層5の下層側に設ける場合も、同様に中間層4を省略した構造とできる点は言うまでもない。
1 バルク型記録媒体、2 カバー層、3 選択反射膜、Ref 基準面、4 中間層、5 バルク層、L マーク形成層位置(情報記録層位置)、10 記録再生装置、11 録再用レーザ、12,25 コリメーションレンズ、13,26 偏光ビームスプリッタ、14 固定レンズ、15 可動レンズ、16 レンズ駆動部、17 ミラー、18,27 1/4波長板、19 ダイクロイックプリズム、20 対物レンズ、21 2軸アクチュエータ、22,28 集光レンズ、23 録再光用受光部、24 サーボ用レーザ、29 サーボ光用受光部、30 スピンドルモータ(SPM)、31 スライド駆動部、32 スピンドル駆動部、33 サーボ光用マトリクス回路、34 サーボ光用サーボ回路、35 記録処理部、36 発光駆動部、37 録再光用マトリクス回路、38 再生処理部、40 コントローラ

Claims (6)

  1. バルク状の記録層を有し、前記記録層内の所定の層位置にレーザ光を合焦させることによりマーク記録が行われた光記録媒体に、対物レンズを介して第1のレーザ光を照射する第1のレーザ照射部と、
    前記第1のレーザ光の合焦位置を調整する合焦位置調整部と、
    前記光記憶媒体に記録された前記マークからの前記第1のレーザ光の反射光を受光する受光部と、
    前記受光部による受光信号に基づいて前記マークにより記録された情報の再生を行う再生部と、
    前記マークにより記録された情報の再生時における前記第1のレーザ光の合焦位置が、再生対象とする前記層位置における前記マークを記録したときの前記レーザ光の合焦位置から上層側に一定量ずれた位置となるように制御を行う制御部と
    を備える再生装置。
  2. 前記第1のレーザ光とは異なる第2のレーザ光を前記対物レンズを介して前記光記録媒体に照射する第2のレーザ照射部を備え、
    前記光記録媒体には、前記記録層とは異なる位置に、前記第2のレーザ光を反射する基準面が設けられており、
    さらに、前記対物レンズのフォーカス機構と、
    前記基準面からの前記第2のレーザ光の反射光を受光した結果に基づき、前記対物レンズについてのフォーカスサーボ制御を行うフォーカスサーボ制御部とを備えると共に、
    前記合焦位置調整部が、
    前記対物レンズに入射する前記第1のレーザ光のコリメーション状態を変化させることで、前記第1のレーザ光の合焦位置を調整するように構成されている
    請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記制御部は、
    前記合焦位置調整部に対して、前記第1のレーザ光の合焦位置を前記上層側に一定量ずらすための制御を行う
    請求項2に記載の再生装置。
  4. 前記制御部は、
    前記フォーカスサーボ制御部によるフォーカスサーボ制御が行われることに伴い形成されるフォーカスサーボループに対し一定量のオフセット値を付与することで、前記第1のレーザ光の合焦位置が前記上層側に一定量ずれた位置となるように制御する
    請求項2に記載の再生装置。
  5. バルク状の記録層を有し前記記録層内の所定の層位置にレーザ光を合焦させることによりマーク記録が行われた光記録媒体について再生を行う再生方法であって、
    前記マークにより記録された情報の再生を行うために照射される第1のレーザ光の合焦位置を、再生対象とする前記層位置における前記マークを記録したときの前記レーザ光の合焦位置から一定量ずらした状態で、前記マークにより記録された情報の再生を行う
    再生方法。
  6. バルク状の記録層を有し、前記記録層内の所定の層位置にレーザ光を合焦させることによりマーク記録が行われた光記録媒体に、対物レンズを介して第1のレーザ光を照射する第1のレーザ照射部と、
    前記第1のレーザ光の合焦位置を調整する合焦位置調整部と、
    前記光記憶媒体に記録された前記マークからの前記第1のレーザ光の反射光を受光する受光部と、
    前記受光部による受光信号に基づいて前記マークにより記録された情報の再生を行う再生部と、
    前記マークにより記録された情報の再生時における前記第1のレーザ光の合焦位置を、再生対象とする前記層位置に記録された前記マークの上面部に合焦させるように前記焦点位置調整部を制御する制御部と
    を備える再生装置。
JP2010273796A 2010-12-08 2010-12-08 再生装置、再生方法 Pending JP2012123872A (ja)

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