JP2012123672A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受付手段でマージの指示を受けつけられると、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層において、メタデータに定義されているキーの組が一致するか否かを判断し、一致しない場合、メタデータのキーの組が一致していない階層を1つ取得し、取得した階層においてメタデータに定義されているキーで共通に定義されているキーが存在する場合、共通のキーで印刷文書の対象となっている階層をそれぞれグルーピングし、共通に定義されているキーが存在しない場合、印刷文書の対象となっている共通のキーが存在しない階層をそれぞれグルーピング解除し、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層において、メタデータに定義されているキーの組が一致する場合、マージ対象の複数の印刷文書をマージするマージ手段と、を有する。
【選択図】図7
Description
POD(プリントオンデマンド)市場向けの印刷システムの普及に伴い、印刷物を顧客毎にカスタマイズして印刷するバリアブル印刷が注目されてきている。バリアブル印刷は、データベースを読み込んで、顧客毎に1枚1枚内容を変えて印刷することができるため、顧客に適した印刷物を作成できるという利点がある。その流れの中、バリアブル印刷用の言語仕様としてISO 16612−2 PDF/VT(Varialble data and Transactional)の標準化プロセスが進んでいる。PDF/VTは、PDFをベースとしてバリアブル印刷やトランザクション印刷用の仕様を追加することで、既存のPDFワークフローでも活用できるという特徴がある。
(2) PDF/VTの特徴(階層構造:DPartとメタデータ:DPM)
PDF/VTは、DPart(Document Part)と呼ばれる階層構造を追加してPDFのページを構造化すると共に、各DPartにDPM(Document Part Metadata)という任意のメタデータを付加可能としている。階層構造で表現されたメタデータ(階層化メタデータ)は、「郵便番号」、「住所」、「氏名」等の多種多様な情報をキーとバリューの関係で付加可能である。また、PDF/VTは、DPartRoot(Document Part Root)と呼ばれる階層構造に関するルートノードを持つ。更に、DPartRootのメタデータは、データベースを読み込んだ際に得られるレコード情報について、キーとバリューとの関係で階層化メタデータとして保持し、その階層情報をキー「レコードレベル」で管理する。
また、PDF/VTの階層化メタデータは、階層構造についてDPartを追加/削除し、自由に編集できる。そのため、階層にメタデータを付与し、階層に意味を持たせることで、階層をグルーピング目的で利用することができる。
(3) バリアブル印刷を実現するためにPDF/VTはどのように使われているか
JDF(Job Definition Format)は、PDF/VT等のPDL(Page Description Language)データと共に用いられ、印刷ワークフロー全体を制御する。JDFとPDF/VTとを用いてバリアブル印刷をする場合は、PDF/VTのメタデータを参照して顧客情報を取得し、顧客毎にカスタマイズして印刷する。また、JDFを読み込んで面付け処理するエンジンは、PDF/VTのレコードレベル階層を繰り返し参照しながら、面付け処理する。
PDF/VTは、JDF等の印刷制御情報と一緒に用いることで、階層化メタデータに基づき、特定の郵便番号に当てはまるページのみを印刷するといった印刷制御を可能とする。より具体的には、郵便番号でグルーピングしたPDF/VTを、JDF等の印刷制御情報を用いて、特定のグループつまり特定の郵便番号のみを印刷するといった制御が可能である。
以上のようにPDF/VTは、階層化メタデータを備え、階層を自由に編集してグルーピングすることで、細かな印刷制御を実現できる。
(4) (3)を踏まえた上でPDF/VTの編集は何故難しいのか
しかしながら、PDF/VTを編集し、グルーピングを行うことでPDF/VTの階層構造を変更した場合であっても、当然キー「レコードレベル」は、正しく管理されている必要がある。また、印刷制御を行うためには、PDF/VT自体のキー「レコードレベル」を正しく管理するだけでなく、JDFにおける参照も正しく保持する必要がある。そのため、参照関係を破壊せずに、簡易な方法で、階層構造で表現されたメタデータの編集が求められている。
従来から、階層構造と階層構造に付随するメタデータとをグラフィカルに編集する方法が開示されている(特許文献1)。
このPODシステムは、サーバコンピュータ102、クライアントコンピュータ103、及び印刷装置104を有し、それらはネットワーク101を介して接続されている。
サーバコンピュータ102は、ネットワーク101に接続された各種装置とのデータの送受信を管理する。クライアントコンピュータ103は、印刷文書を編集することができ、ネットワーク101を介して印刷文書を印刷装置104やサーバコンピュータ102に送信する。印刷装置104は、印刷文書を受け取ると、必要に応じてサーバコンピュータ102と通信し、印刷を開始する。
クライアントコンピュータ103で作成された印刷文書は、ネットワーク101を介し、サーバコンピュータ102とは異なるネットワーク環境下105で管理されている別のクライアントコンピュータ106に送信可能である。そして、印刷文書は、クライアントコンピュータ106において編集された後に、同じく別環境下にあるプリンタ装置107で印刷することも可能である。
制御部201は、CPUであり、表示部202や入力部203等を制御する。表示部202は、CRTや液晶モニタ等の表示装置である。入力部203は、キーボードやマウス等のポインティングデバイスに対応している。RAM204は、不揮発性の大容量メモリであり、ROM205からロードされた各種プログラムコードや、データファイルを記憶する。ROM205は、制御部201によって実行されるコンピュータプログラムを記憶する。外部記憶装置206は、ハードディスクとハードディスクへのデータの読み書きを行う駆動部で構成されており、ネットワークを介して別のハードディスクに保存されているデータのやり取りをすることも可能であり、印刷に必要なデータが格納されている。
本実施形態では、プログラムコードがRAM204上にロードされるものとして説明しているが、直接、ROM205から実行することも可能である。また、処理対象となる各データがRAM204上にあるものとして説明を行うが、これらは全て、外部記憶装置206上に配置することも可能であり、必要に応じて外部記憶装置206からRAM204上にロードして使用することもできる。また、制御部201のキャッシュメモリ上に配置することも同様に可能である。
制御部201が、プログラムに基づき処理を実行することによって、後述する機能構成やフローチャートに係る処理が実現される。
UI制御部301は、図2における入力部203を介して入力されるデータを扱う。ユーザは、このUI制御部301によりデータの入力を各処理部へ指示できるようになっている。また、UI制御部301は、印刷文書(PDL)304を図2の外部記憶装置206等からロードして、図2の表示部202へ表示する。UI制御部301は、受付手段の一例である。
印刷文書分割部302は、UI制御部301から指示を受けて、印刷文書304を分割する。
印刷文書マージ部303は、UI制御部301から指示を受けて、複数の印刷文書304を1つに統合(マージ)する。
印刷文書304は、本実施形態で扱うデータ部分であり、図2の外部記憶装置206等に存在する。
階層化メタデータ304aは、印刷文書304に付随するメタデータである。
階層化メタデータ変更部305は、UI制御部301から指示等を受け、階層化メタデータを変更する。
印刷制御情報306は、印刷文書を対応付けられ、図2の外部記憶装置206等に存在し、図1の印刷装置104は、印刷制御情報306に従って印刷を行う。
印刷制御情報更新部307は、印刷制御情報306や階層化メタデータ304aを更新する。
なお、これ以降の説明におけるフローチャートによる処理手順は、例に限定されることはなく、本発明の結果を満たす限りいかなる手順の組み合わせも、複数処理をまとめることも、処理を細分化することも可能である。また、上記処理手順は、個々に切り出してひとつの機能要素として単体として機能し、示している処理以外の処理と組み合わせて使用することも可能である。
図4Aは、図3の階層化メタデータ304aのイメージの一例を示す図である。
DPartRoot401は、Document Part Root(DPartRoot)と呼ばれる、階層化されたメタデータを取りまとめるデータ構造の親ノード(ルートノード)である。DPartRoot401の下には、Document Part(DPart)402が子ノードとしてリンクされており、階層構造を成す。DPartRootやDPartは、任意のメタデータを持つことができるが、ここでは説明を簡単にするため、いくつかのメタデータのみを示す。
メタデータ403は、DPartRoot401のメタデータで、キーが「レコードレベル」でバリューが「1」である。キー「レコードレベル」は、0から始まる数によって階層構造の中でどの階層が繰り返し処理される階層かを表現している。より具体的にはバリューが1の場合は、第1階層が繰り返し処理される階層であることを意味する。
メタデータ404は、DPart402のメタデータで、キーが「発行者」でバリューが「XXX会社」である。
DPart402は、子ノードとしてDPart405、DPart406、DPart407、DPart408を持つことを示している。
メタデータ410は、DPart406のメタデータで、キーが「氏名」でバリューが「田中 三郎」と、キーが「都道府県」でバリューが「神奈川県」と、キーが「市区町」でバリューが「川崎市」と、キーが「性別」でバリューが「男」と、キーが「年齢」でバリューが「40」と、である。
メタデータ411は、DPart407のメタデータで、キーが「氏名」でバリューが「山田 太郎」と、キーが「都道府県」でバリューが「東京都」と、キーが「市区町」でバリューが「大田区」と、キーが「性別」でバリューが「男」と、キーが「年齢」でバリューが「50」と、である。
メタデータ412は、DPart408のメタデータで、キーが「氏名」でバリューが「佐藤 二郎」と、キーが「都道府県」でバリューが「神奈川県」と、キーが「市区町」でバリューが「横浜市」と、キーが「性別」でバリューが「男」と、キーが「年齢」でバリューが「20」と、である。
DPart405は、子ノードとしてDPart413とDPart414とを持つことを示している。
DPart413は、キーが「用途」でバリューが「表紙」であるメタデータ415を持つ。また、DPart413は、更には表紙を示すページとして、Pageオブジェクト416を参照している。
DPart414は、キーが「用途」でバリューが「本文」であるメタデータ417を持つ。また、DPart414は、更には本文を示すページとして、Pageオブジェクト418と、Pageオブジェクト419と、Pageオブジェクト420と、Pageオブジェクト421と、を参照している。
DPart406は、子ノードとしてDPart422とDPart423とを持つことを示している。
DPart422は、DPart413と同様にキーが「用途」でバリューが「表紙」であるメタデータ及びPageオブジェクトへの参照を持つものとする。また、DPart423においても、DPart414と同様にキーが「用途」でバリューが「本文」であるメタデータ及びPageオブジェクトへの参照を持つものとする。
DPart407は、子ノードとしてDPart424とDPart425とを持つことを示している。
DPart424は、DPart413と同様にキーが「用途」でバリューが「表紙」であるメタデータ及びPageオブジェクトへの参照を持つものとする。また、DPart425においても、DPart414と同様にキーが「用途」でバリューが「本文」であるメタデータ及びPageオブジェクトへの参照を持つものとする。
DPart408は、子ノードとしてDPart426とDPart427を持つことを示している。
DPart426は、DPart413と同様にキーが「用途」でバリューが「表紙」であるメタデータ及びPageオブジェクトへの参照を持つものとする。また、DPart427においても、DPart414と同様にキーが「用途」でバリューが「本文」であるメタデータ及びPageオブジェクトへの参照を持つものとする。
メタデータ429は、DPartRoot401のメタデータで、キーが「階層名」で1番目の要素のバリューが「Node」であることを示している。メタデータ429は、DPart405、DPart406、DPart407、DPart408が第1階層に所属することを示している。
メタデータ430は、DPartRoot401のメタデータで、キーが「階層名」で2番目の要素のバリューが「Page」であることを示している。メタデータ430は、DPart413、DPart414、DPart422、DPart423、DPart424、DPart425、DPart426、DPart427が第2階層に所属することを示している。
以上のように階層化メタデータ304aは、DPartという階層型のデータ構造でメタデータを保持している。また、DPartは、DPartRoot401のメタデータのキー「階層名」を用いてXML形式で表現することができる。例えば、図4Aの場合において、第2階層であれば「/Root/Node/Page」と表現される。
DPart431は、図4Aにおけるキーが「都道府県」でバリューが「東京都」であるメタデータ409及び411を有するDPart405及び407に対して、キー「都道府県」でくくりだした結果、新規に定義されたDPartである。
メタデータ432は、DPart431をくくりだした結果えられるキーが「都道府県」でバリューが「東京都」のみを有するメタデータである。
DPart433は、図4Aにおけるキーが「都道府県」でバリューが「神奈川県」であるメタデータ410及び412を有するDPart406及び408に対して、キー「都道府県」でくくりだした結果、新規に定義されたDPartである。
メタデータ434は、DPart433をくくりだした結果えられるキーが「都道府県」でバリューが「神奈川県」のみを有するメタデータである。
DPart431は、子ノードとしてDPart435及びメタデータ436と、子ノードとしてDPart437及びメタデータ438を持つ。
DPart433は、子ノードとしてDPart439及びメタデータ440と、子ノードとしてDPart441及びメタデータ442を持つ。
メタデータ443は、階層を増やしたことで、繰り返し処理される階層が変わり、キーが「レコードレベル」でバリューが「2」のDPartRootのメタデータである。
444は、1番目の階層に対してキーが「階層名」でバリューが「Node_0」であることを示している。
DPart446は、DPart435の子ノードのDPartで、メタデータ448とPageオブジェクトへの参照を持つ。
図4Aから図4Bへの編集のように、メタデータのある特定のキーを用いて、階層数を増やすことを、階層化メタデータ304aを「グルーピングする」と呼ぶ。逆に、図4Bから図4Aへの編集のように、階層数を減らすことを、階層化メタデータ304aを「グルーピング解除する」と呼ぶ。このような、階層化メタデータ304aに対する変更操作は、階層化メタデータ変更部305を通して行われる。
なお、階層化メタデータの階層数を増やすことと、この階層化メタデータが付加されている同じ階層構造を有する印刷文書の階層数を増やすことは同じことである。同様に、階層化メタデータの階層数を減らすことと、この階層化メタデータ化付加されている同じ階層構造を有する印刷文書の階層数を減らすことは同じことである。
メタデータ449は、キーが「レコードレベル」でバリューが「1」であるメタデータである。
DPart450は、キーが「氏名」でバリューが「伊藤 四郎」と、キーが「都道府県」でバリューが「埼玉県」と、キーが「市区町」でバリューが「浦和市」と、キーが「性別」でバリューが「男」と、キーが「年齢」でバリューが「55」と、であるメタデータ451を持つ。
DPart452は、キーが「用途」でバリューが「表紙」であるメタデータ453及びPageオブジェクト454への参照を持つ。
DPart455は、キーが「用途」でバリューが「本文」であるメタデータ456及びPageオブジェクト457、458、459、460への参照を持つ。
メタデータ461、462及び463は、DPartRootのメタデータで、キーが「階層名」でバリューが0番目の要素に「Root」、1番目の要素に「Node_1」、2番目の要素に「Page_1」であることを示している。
464は、図4AのDPartRoot401のメタデータ403をXML形式で表現したものである。メタデータ464において、キー「レコードレベル」と「階層名」がXML形式で示されている。
465は、図4AのDPart402のメタデータ404をXML形式で表現したものである。メタデータ465において、キー「発行者」がXML形式で示されている。
466は、図4AのDPart405のメタデータ409をXML形式で表現したものである。メタデータ466において、キー「氏名」、「都道府県」、「市区町」、「性別」、「年齢」がXML形式で示されている。
467は、図4AのDPart413のメタデータ415及びPageオブジェクトへの参照をXML形式で表現したものである。メタデータ467において、キー「用途」がXML形式で示されている。
468は、図4AのDPart414のメタデータ417及びPageオブジェクトへの参照をXML形式で表現したものである。メタデータ468において、キー「用途」がXML形式で示されている。
501は、どの階層が繰り返し処理の単位であるかを示すSET情報であり、DPartのXML表現を使用して、XPathで参照する。そのため、SET情報501には、「レコードレベル」の階層を記載されることとなる。図4Aでは、メタデータのキー「レコードレベル」が「1」であるため、第1階層がSET情報に記載される。図5では、階層化メタデータ304aの繰り返しの階層である第一階層をXMLで表現した「/Root/Node」と、別名として「AAA」が定義されている。ここでは、メタデータのキー「階層名」を用いて印刷文書304への参照を定義しているが、メタデータのキー「レコードレベル」を参照しても同様である。
502は、どの階層がPageオブジェクトを参照しているかを示すPAGE情報である。図5では、階層化メタデータ304aにおけるRootの下のNodeの下のPageの階層がPageオブジェクトを参照している階層であることを示し、別名として「BBB」が定義されている。ここでは、PAGE情報は、SET情報からの相対パスを用いて表現しているが、SET情報と同じく絶対パスを使用した場合も同様である。
503は、印刷制御情報306の1つである綴じ方情報である。図5では、別名で指定した「AAA」を、印刷制御情報306によって中綴じ指定している。別名「AAA」は、SET情報501を経由して、階層化メタデータ304aから情報を取得する。印刷文書304は、SET情報で指定した単位である「/Root/Node」の階層にて、中綴じされて印刷するといった制御を可能とする。
また、図2の制御部201は、印刷制御情報306にて、繰り返しの単位であるSET情報501及びPAGE情報502を用いて、図1の印刷装置104に対して印刷指示を可能とする。ここで示した印刷制御情報は、あくまでも一例であり、JDFその他のジョブチケット、プリントチケットについても同様に使用可能である。
図6Aは、UI制御部301における図4Aの階層化メタデータ304aの階層化メタデータ変更画面のイメージの一例を示す図である。ここでは説明を簡単にするため、図4Aの階層化メタデータ304aの第1階層と第2階層を表示している。
601は、階層化メタデータ変更画面を示している。
602は、第1階層にメタデータのキーとして、「氏名」、「都道府県」、「市区町」、「性別」、「年齢」が存在することを示している。また、それぞれにグルーピング、グルーピング解除のためのボタンが存在し、ボタンを押下することで、それぞれのキーでグルーピング、又はグルーピング解除できる。
603は、第2階層にメタデータ内のキーとして、「用途」が存在することを示している。
604は、図4AのDPart405、413、414における各キーに対するバリューを示しており、キー「氏名」に対するバリューとして「鈴木 一郎」がマッピングされている。同様にして、キー「都道府県」に対するバリューとして「東京都」が、キー「市区町」に対するバリューとして「大田区」が、キー「性別」に対するバリューとして「男」が、キー「年齢」に対するバリューとして「30」が、存在する。また、第2階層においては、キー「用途」に対するバリューとして「表紙」と「本文」とが存在することを示している。
605は、インポートボタンを示しており、インポートボタンを押下して、印刷文書304を選択することで、同時に複数の印刷文書304を表示することを可能とする。ここでは、xxx.pdfのみをインポートしている。
606は、602と同様で、第1階層にメタデータのキーとして、「都道府県」が存在することを示している。また、それぞれにグルーピング、グルーピング解除のためのボタンが存在する。
バリュー607は、604と同様で、図4BのDPart431、435、445、446における各キーに対するバリューを示しており、キー「都道府県」に対するバリューとして「東京都」が存在する。また、第2階層においては、キー「氏名」に対するバリューとして「鈴木 一郎」が、キー「市区町」に対するバリューとして「大田区」が、キー「性別」に対するバリューとして「男」が、キー「年齢」に対するバリューとして「30」が存在する。更に、第3階層においては、キー「用途」に対するバリューとして「表紙」と「本文」が存在することを示している。
608は、既に存在する印刷文書304とは別の印刷文書304をインポートし、マージした結果であり、図4CのDPart450、452、455における各キーに対するバリューを示している。より具体的には、第1階層にメタデータのキーとして、「都道府県」が存在するため、DPart450はキー「都道府県」によってグルーピングされている。その結果、第1階層においては、キー「都道府県」に対するバリューとして「埼玉県」が存在する。第2階層においては、キー「氏名」に対するバリューとして「伊藤 四郎」が、キー「市区町」に対するバリューとして「浦和市」が、キー「性別」に対するバリューとして「男」が、キー「年齢」に対するバリューとして「55」が存在する。更に、第3階層においては、キー「用途」に対するバリューとして「表紙」と「本文」とが存在することを示している。
ステップS103で、印刷文書マージ部303は、階層化メタデータ304aに定義されているメタデータのキーが全て存在するかどうかを判断する処理を行う。ステップS103で、全てのキーが定義されている場合は、ステップS104へ進む。ステップS103で、定義されていないキーが存在する場合は、ステップS111へ進み、マージ操作を実行せずにスキップする。マージをスキップした場合は、マージできなかった印刷文書304をユーザに通知してもよい。
ステップS104で、印刷文書マージ部303は、全ての階層において、DPartのメタデータに定義されているキーの組が一致するかどうかを確認する処理を行う。また、階層数が一致しない場合は、キーの組が一致しないと判断する処理を行う。ステップS104でキーの組が一致した場合は、ステップS110へ進む。ステップS104でキーの組が一致しなかった場合は、ステップS105へ進む。例えば、図4Bと図4Cとの階層化メタデータ304aの場合には、全ての階層において、キーの組が一致しないと判断される。
ステップS105で、印刷文書マージ部303は、メタデータのキーの組が一致していない階層を第1階層から順に探して、一致していない階層を1つ取得する処理を行う。例えば、図4Bと図4Cの階層化メタデータ304aの場合には、第1階層が取得されることとなる。
ステップS106で、印刷文書マージ部303は、ステップS105で取得した階層においてメタデータに定義されているキーで共通に定義されているキーを取得する処理を行う。例えば、図4Bと図4Cの階層化メタデータ304aの第1階層が対象の場合には、キー「都道府県」が共通のキーとして取得される。
ステップS108で、印刷文書マージ部303は、共通のキーで印刷文書304の対象となっている階層をそれぞれグルーピングする処理を行うと、ステップS104へ進む。例えば、図4Bと図4Cとの階層化メタデータ304aの第1階層が対象の場合には、図4Bは、既に共通のキー「都道府県」においてグルーピング済のため、何もしない。一方、図4Cの階層化メタデータ304aは、共通のキー「都道府県」においてグルーピングする。その結果、図4Cの階層化メタデータ304aは、第1階層にキー「都道府県」のみが存在する階層が作成される。次に、印刷文書マージ部303は、ステップS104へと戻り、全ての階層においてキーの組が一致するかどうかを判断する処理となる。ところで、図4Bと図4Cとの階層化メタデータ304aの場合は、キー「都道府県」でグルーピングしたことにより、全ての階層でキーの組が一致することとなり、ステップS110へ進む。
ステップS110で、印刷文書マージ部303は、全ての階層でメタデータのキーの組が一致すると、印刷文書304をマージする。階層化メタデータ304aのマージ処理は、DPartの子ノードと親ノードとをそれぞれ連結する処理となる。
ステップS111で、印刷文書マージ部303は、全ての印刷文書304でステップS103からステップS110までを処理すると、ステップS112へ進む。
ステップS112で、印刷制御情報更新部307は、印刷制御情報306を更新する処理と階層化メタデータ304aのキー「レコードレベル」の更新する処理とを行うと、ステップS114へ進み、本シーケンスを終了する。当然、マージした結果、印刷制御情報306が不要になった場合、印刷制御情報更新部307は、印刷制御情報306を削除する。例えば、図4Bと図4Cとの場合は、キー「レコードレベル」が「2」となり、印刷制御情報306のSET情報501は、「path="/Root/Node_0/Node"」となる。
ここでは、インポートしたタイミングでマージして表示すると同時に印刷文書304や印刷制御情報306の更新を行うこととしているが、インポートとは別のタイミング、別の操作方法で印刷制御情報306を更新してもよいものとする。
DPartRoot701は、マージ後のDPartRootである。DPartRoot701の下には、DPart702が子ノードとして連結(リンク)されており、階層構造を成す。メタデータ703は、図4Bと図4Cをマージした後、キーが「レコードレベル」でバリューが「2」であることを示している。DPart702は、図4Bと図4Cをマージした後に、子ノードとしてDPart704、DPart705、DPart706を持つことを示している。
以上説明してきた通り、複数の印刷文書304をインポートすることで、階層化メタデータ304aをマージ(つまり、複数の印刷文書304をマージ)できる。更に、階層化されたメタデータを参照している印刷制御情報306を同時に更新することで、マージ後も全体としての整合性についても確保している。また、階層化メタデータ304a(及び印刷文書)をマージする簡易な編集方法を提供している。
実施形態1においては、複数の印刷文書304をインポートしてマージする場合に、階層化メタデータ304aに定義されている共通のキーの組を見つけ出すことで実現する方法を示した。しかしながら、階層化メタデータ304aのキーの組がそろっていない場合についても、マージできるように考慮する必要がある。
図9は、ある印刷文書304の階層化メタデータ304aのイメージの一例を示す図である。
DPartRoot801は、子ノードとしてDPart802を持つ。
DPart802は、子ノードとして、DPart803とDPart804を持つ。
DPart803は、キーが「用途」でバリューが「表紙」であるメタデータ805を持つ。また、DPart803は、DPart807を子ノードとして持つ。
DPart804は、キーが「用途」でバリューが「本文」であるメタデータ806を持つ。また、DPart804は、DPart808を子ノードとして持つ。
DPart807は、キーが「氏名」でバリューが「伊藤 四郎」であるメタデータ809とPageオブジェクト810とへの参照を持つ。
DPart808は、キーが「氏名」でバリューが「伊藤 四郎」であるメタデータ811とPageオブジェクト812、813、814、815とへの参照を持つ。
図9の階層化メタデータ304aと図4Aの階層化メタデータ304aとをマージする場合、実施形態1で説明した方法では、メタデータに定義されている全てのキーがそろっていないため、マージ処理をスキップする。そこで、実施形態2では全てのキーがそろってなくてもマージできる方法を、図10を用いて説明する。
ステップS203で、印刷文書マージ部303は、マージする全ての印刷文書304に対してステップS204からステップS207を繰り返す処理を行う。
ステップS204で、印刷文書マージ部303は、全ての階層でグルーピングを解除する処理を行う。その結果、図9における第1階層のDPartは、キー「用途」、「氏名」を持つメタデータと、Pageオブジェクトと、への参照を持つこととなる。また、図4Aも同様に、第1階層のDPartは、キー「用途」、「氏名」、「都道府県」、「市区町」、「性別」、「年齢」を持つメタデータと、Pageオブジェクトと、への参照を持つこととなる。
ステップS206で、印刷文書マージ部303は、存在しないキーをメタデータに追加する処理を行う。キーに対するバリューは、予め決められたデフォルト値でもよいし、空でもよいものとする。図9の場合、キー「都道府県」、「市区町」、「性別」、「年齢」が、階層化メタデータ304aに追加される。
ステップS207で、印刷文書マージ部303は、印刷文書304をマージする処理を行う。図9と図4Aについて、それぞれグルーピング解除された第1階層は、第0階層のDPartとそれぞれ連結される。
ステップS208で、印刷文書マージ部303は、全ての印刷文書304でステップS204からステップS207までの処理を行うとステップS209へ進む。
ステップS209で、印刷文書マージ部303は、ステップS202で決定した階層構造となるようにグルーピングする処理を行う。例えば、印刷文書マージ部303は、キー「用途」が第1階層、それ以外のキーが第2階層となるように、キー「用途」にてグルーピングを行う。
ステップS210で、印刷制御情報更新部307は、印刷制御情報を更新する処理を行い、階層化メタデータ304aのキー「レコードレベル」の更新を行うと、本シーケンスを終了する。当然、マージした結果、印刷制御情報306が不要になった場合、印刷制御情報更新部307は、印刷制御情報306を削除する。例えば、図9と図4Aとの場合は、キー「レコードレベル」が「2」となる。また、ステップS209においてグルーピングしたときの新規に作成された第1階層の階層名が「Node_0」、第2階層の階層名が「Node」の場合、印刷制御情報306のSET情報501は、「path="/Root/Node_0/Node"」となる。ここでは、インポートしたタイミングでマージして表示すると同時に印刷文書304や印刷制御情報306の更新を行うこととしているが、インポートとは別のタイミング、別の操作方法で印刷制御情報306を更新してもよいものとする。
901は、マージ後のDPartRootである。DPartRoot901の下には、DPart902が子ノードとして連結(リンク)されており、階層構造を成す。メタデータ903は、図9と図4Aをマージした後、キーが「レコードレベル」でバリューが「2」であることを示している。DPart902は、図9と図4Aをマージした後に、子ノードとしてDPart904、DPart905を持つことを示している。同様にして、DPart904は、子ノードとしてDPart906、907、908、909、910を持つことを示している。また、DPart905は、子ノードとしてDPart911、912、913、914、915を持つことを示している。
以上説明してきた通り、複数の印刷文書304をインポートしてマージする場合に、階層化メタデータ304aのキーの組がそろっていない場合であってもマージできる。更に、階層化メタデータ304aを参照している印刷制御情報306を同時に更新することで、マージ後も全体としての整合性についても確保している。また、階層化メタデータ304aをマージする簡易な編集方法を提供している。
実施形態1、実施形態2においては、複数の印刷文書304をインポートしてマージする方法を説明してきた。ここでは、印刷文書304を分割する方法について説明する。
図12Aは、UI制御部301における図4Aの階層化メタデータ304aの階層化メタデータ変更画面のイメージの一例を示す図である。ここでは説明を簡単にするため、図4Aの階層化メタデータ304aの第1階層と第2階層を表示している。
1001は、階層化メタデータ変更画面を示している。
1002は、第1階層にメタデータのキーとして、「氏名」、「都道府県」、「市区町」、「性別」、「年齢」が存在することを示している。また、それぞれにグルーピング、グルーピング解除のためのボタンが存在し、ボタンを押下することで、それぞれのキーでグルーピングできる。
1003は、第2階層にメタデータのキーとして、「用途」が存在することを示している。
1004は、分割ボタンを示しており、分割ボタンを押下すると、複数の印刷文書304に分割することができる。
分割ボタン1004は、上下に移動することができ、分割する場所を指定することができる。図中では、1005と1006の2つの印刷文書304に分割する様子を示している。ここでは、分割ボタンを1つしか表示していないが、2つ以上であってもよく、分割ボタンとは別の確定ボタンを設けてもよい。
更に、ユーザが分割位置を決めるのではなく、キーを指定して自動分割を指定することができるようにしてもよい。例えば、都道府県全てで分割する場合に、1つ1つユーザが指定するのではなく、キー「都道府県」の指定により、印刷文書分割部302等は、バリューが異なるメタデータで自動分割する。UI制御部301は、ユーザには、階層化メタデータ変更画面1001にて、ポップアップウィンドウを表示し、キーで自動分割するかどうかを選択できるようにする。もちろん、UI制御部301は、自動分割する前にどの位置で分割するかについて、分割ボタン1004を表示してユーザに通知してもよいものとする。
また、ユーザが分割位置を決めるのではなく、レコード数やファイルサイズを指定することによって、印刷文書分割部302等は、分割位置を決めて、自動分割することも可能である。より具体的には、ユーザがレコード数100個単位で分割すると指定した場合、印刷文書分割部302等は、レコード数をカウントし、自動的に分割位置を調整する。
1007は、分割ボタンを示しており、分割ボタン1007が押下されると、印刷文書分割部302は、複数の印刷文書304に分割する。図中では、キー「用途」でグルーピングした後の階層化メタデータ304aに対して1008と1009との2つの印刷文書304に分割する様子が示されている。また、UI制御部301は、分割することによって著しく意味を損なう場合、分割ボタン1007をグレーアウトし、押下不可としてもよい。例えば、キー「用途」でグルーピングしている印刷文書1008に対して、更にキーが「氏名」でバリューが「鈴木 一郎」と「田中 三郎」との間で分割しようとする場合に、UI制御部301は、分割ボタン1007を押下不可状態とする。意図しない分割を避けるためである。
図12Cは、図12A及び図12Bにおいて分割ボタン1004、1007が押下された場合に、表示される分割方針画面1010の一例を示す図である。ユーザは、インポートした印刷文書304を分割する前に、階層化メタデータ304aをグルーピング、グルーピング解除、DPartやメタデータを追加、編集、削除するといった編集をすることができる。ユーザは、その編集結果を分割後の印刷文書304にも反映するかどうかを前もって指定することができる。「編集結果を反映させない」にチェックがある場合、印刷文書マージ部303等は、分割ボタンを押下する前にグルーピング及びグルーピング解除した結果は、分割後の印刷文書304には反映させない。「編集結果を反映させる」にチェックがある場合、印刷文書マージ部303等は、分割ボタンを押下する前にグルーピング及びグルーピング解除した結果は、分割後の印刷文書304に反映させることとなる。当然、「編集結果を反映させる」にチェックしている場合は、ページ順等まで変更される場合も発生する。しかしながら、JDFによる印刷制御によって印刷する場合には、ページ順を変更してもよいため、編集結果を反映させるかどうかは、利用するワークフローに応じて自由に選択できることが望ましい。
UI制御部301から分割の指示があると、ステップS302で、印刷文書分割部302は、分割後の階層化メタデータ304aの構造を決定する処理を行う。より具体的には、印刷文書分割部302は、分割方針画面1010でどちらにチェックされたかを取得する処理を行い、階層構造のどの階層にどのメタデータのキーが存在する構造となるかを決定する。例えば、図12Bの編集がなされた後で、「編集結果を反映させない」にチェックがある場合は、印刷文書分割部302は、メタデータのキー「氏名」、「都道府県」、「市区町」、「性別」、「年齢」を第1階層に、メタデータのキー「用途」を第2階層にする。同様にして、図12Bの編集がなされた後で、「編集結果を反映させる」にチェックがある場合は、印刷文書分割部302は、メタデータのキー「用途」を第1階層に、メタデータのキー「氏名」、「都道府県」、「市区町」、「性別」、「年齢」を第2階層にする。また、図12Aのように編集がなされていない状態で分割された場合は、「編集結果を反映させる」、「編集結果を反映させない」のいずれの場合も、印刷文書分割部302は、同じ構造とする。より具体的には、印刷文書分割部302は、メタデータのキー「氏名」、「都道府県」、「市区町」、「性別」、「年齢」を第1階層に、メタデータのキー「用途」を第2階層にする。
ステップS303で、印刷文書分割部302は、分割後の印刷文書数を取得する処理を行う。例えば、図12の例では、共に印刷文書数として「2」が得られる。
ステップS304で、印刷文書分割部302は、印刷文書304を全て分割するまで、ステップS305からステップS312までを繰り返す処理を行う。
ステップS305で、印刷文書分割部302は、インポート時の印刷文書304に対して、DPartRoot及び第0階層のDPart及びそのメタデータをコピーする処理を行う。例えば、図12では、図4Aの階層化メタデータ304aに対して、DPartRoot401、DPart402、メタデータ403、404をコピーすることとなる。
ステップS307で、印刷文書分割部302は、分割が確定された位置に従って、DPartの持つメタデータのキーとバリュー及びDPart間の親子関係から、DPartが分割後に必要かどうかを判断する処理を行う。ステップS307で必要と判断された場合はステップS308へ進む。ステップS307で必要でないと判断された場合は、ステップS310へ進む。例えば、図12Aにおいて1つ目に分割する印刷文書は、第1階層においては、ユーザの指定した分割位置によって、キーが「氏名」でバリューが「鈴木 一郎」であるメタデータを持つDPart405が分割後に必要と判断される。また、第2階層においては、第1階層で選択されたDPart405の子ノード、かつ、キーが「用途」でバリューが「表紙」又は「本文」であるメタデータを持つDPart413、414が分割後に必要と判断される。また、図12Aにおいて2つ目に分割する印刷文書304は、第1階層においては、ユーザの指定した分割位置によって、キーが「氏名」でバリューが「田中 三郎」、「山田 太郎」、「佐藤 二郎」であるメタデータを持つDPartが分割後に必要と判断される。分割後に必要と判断されるDPartは、より具体的には406、407、408である。また、第2階層においては、第1階層で選択されたDPart406の子ノードかつキーが「用途」でバリューが「表紙」又は「本文」であるメタデータを持つDPart422、DPart423が必要と判断される。同様にして、第1階層で選択されたDPart407の子ノードかつキーが「用途」でバリューが「表紙」又は「本文」であるメタデータを持つDPart424、DPart425が第2階層で必要と判断される。最後に、第1階層で選択されたDPart408の子ノードかつキーが「用途」でバリューが「表紙」又は「本文」であるメタデータを持つDPart426、DPart427が第2階層で必要と判断される。
ステップS309で、印刷文書分割部302は、ステップS305でコピーした第0階層のDPart、又はステップS308でコピーした第N階層(Nは1以上)のDPart間を連結する処理を行う。例えば、印刷文書分割部302は、図12Aにおいて1つ目に分割する印刷文書に関して、Copy402_DPartとCopy405_DPartとを連結し、Copy405_DPartとCopy413_DPartとCopy414_DPartとを連結する。
ステップS310で、印刷文書分割部302は、全ての階層に対して処理を行うと、ステップS311へ進む。
ステップS311で、印刷文書分割部302は、印刷文書304そのものも分割し、再利用オブジェクトがある場合には、それぞれの印刷文書304で利用できるようにコピーを作成する。また、印刷文書分割部302は、ステップS302で予め決定しておいた構造となるように、ステップS305からステップS310までで作成した階層化メタデータ304aをグルーピングする処理をして、分割して作成した印刷文書304と統合する。もちろん、階層化メタデータ304aが分割前に編集されていない場合には、グルーピング処理は行う必要はない。例えば、図12Bの編集がなされた後で、「編集結果を反映させる」にチェックがある場合は、印刷文書分割部302は、メタデータのキー「用途」を第1階層にする必要があるので、キー「用途」でグルーピングすることとなる。
ステップS312で、印刷制御情報更新部307は、新たに印刷制御情報306を作成する処理を行い、更に必要に応じて階層化メタデータ304aのキー「レコードレベル」の更新を行う。例えば、図12Bの編集がなされた後で、「編集結果を反映させる」にチェックがある場合は、印刷文書分割部302は、キー「用途」でグルーピングするので、キー「レコードレベル」についても、「2」に更新する。
ステップS313で、印刷文書分割部302は、印刷文書304を全て分割する処理を行うと、本シーケンスを終了する。
DPartRoot1101は、分割されてできた1つの階層化メタデータ304aのDPartRootである。DPart1102にキーが「氏名」でバリューが「鈴木 一郎」であるメタデータ1103が存在する。
DPartRoot1104は、分割されてできたもう1つの階層化メタデータ304aのDPartRootである。DPart1105、1106、1107のそれぞれでキーが「氏名」でバリューが「田中 三郎」、「山田 太郎」、「佐藤 二郎」であるメタデータ1108、1109、1110が存在する。
図14Bは、図4Aに対して、図13のフローチャートを実行した結果の1つ目に分割した印刷文書304の階層化メタデータ304aのイメージの一例を図である。より具体的には、図12Bにおいて分割ボタン1007を押下し、分割方針画面1010において「編集結果を反映させる」にチェックをいれて分割した場合の階層化メタデータ304aを示したイメージの図である。
DPartRoot1111は、分割されてできた階層化メタデータ304aのDPartRootである。
メタデータ1112は、キーが「レコードレベル」でバリューが「2」のメタデータである。
DPart1113は、図4AのDPart413、422、424、426のコピーによって作成されたDPartについて、更にグルーピングしたDPartである。
DPart1114は、図4AのDPart405のコピーによって作成されたDPartである。
DPart1115は、図4AのDPart406のコピーによって作成されたDPartである。
DPart1116は、図4AのDPart407のコピーによって作成されたDPartである。
DPart1117は、図4AのDPart408のコピーによって作成されたDPartである。
分割後の階層化メタデータ304aは、編集結果が反映されており、キー「用途」によって、グルーピングされており、キー「レコードレベル」についてもバリューが「2」に更新されていることがわかる。
DPartRoot1118は、分割されてできた階層化メタデータ304aのDPartRootである。
メタデータ1119は、キーが「レコードレベル」でバリューが「1」のメタデータである。
DPart1120は、図4AのDPart405のコピーによって作成されたDPartである。
DPart1121は、図4AのDPart406のコピーによって作成されたDPartである。
DPart1122は、図4AのDPart407のコピーによって作成されたDPartである。
DPart1123は、図4AのDPart408のコピーによって作成されたDPartである。
DPart1124は、図4AのDPart413のコピーによって作成されたDPartである。
DPart1125は、図4AのDPart422のコピーによって作成されたDPartである。
DPart1126は、図4AのDPart424のコピーによって作成されたDPartである。
DPart1127は、図4AのDPart426のコピーによって作成されたDPartである。
分割後の階層化メタデータ304aは、グルーピングによる編集は反映されないため、キー「レコードレベル」についてもバリューが「1」のままである。
以上説明してきた通り、階層化メタデータ304aを分割することができ、しかも分割後も印刷制御情報306について整合性を確保できる。また、階層化メタデータ304aを分割する簡易な編集方法を提供している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (16)
- 階層構造を有し、各階層にメタデータが付された複数の印刷文書のマージの指示をユーザから受け付ける受付手段と、
前記受付手段で前記マージの指示を受けつけられると、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層において、メタデータに定義されているキーの組が一致するか否かを判断し、一致しない場合、メタデータのキーの組が一致していない階層を1つ取得し、取得した階層においてメタデータに定義されているキーで共通に定義されているキーが存在する場合、共通のキーで印刷文書の対象となっている階層をそれぞれグルーピングし、共通に定義されているキーが存在しない場合、印刷文書の対象となっている共通のキーが存在しない階層をそれぞれグルーピング解除し、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層において、メタデータに定義されているキーの組が一致する場合、マージ対象の複数の印刷文書をマージするマージ手段と、
を有する情報処理装置。 - 階層構造を有し、各階層にメタデータが付された複数の印刷文書のマージの指示をユーザから受け付ける受付手段と、
マージ対象の複数の印刷文書の全てで使用されているメタデータのキーを取得し、マージの後の印刷文書の階層構造を決定し、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層のグルーピングを解除し、マージ対象の複数の印刷文書をマージした後、前記決定した階層構造になるようメタデータのキーで印刷文書の階層をそれぞれグルーピングするマージ手段と、
を有する情報処理装置。 - 前記マージ手段は、全ての階層のグルーピングを解除した後、処理対象の印刷文書に前記全ての印刷文書で使用されているメタデータのキーが存在するか否か確認し、処理対象の印刷文書に前記全ての印刷文書で使用されているメタデータのキーが存在しない場合、存在しないメタデータのキーを処理対象の印刷文書のメタデータに追加し、印刷文書をマージする請求項2記載の情報処理装置。
- 前記印刷文書には印刷を制御する印刷制御情報が対応付けられており、前記マージ手段による前記マージのあと、前記メタデータを参照している前記印刷制御情報を更新する更新手段を更に有する請求項1乃至3何れか1項記載の情報処理装置。
- 階層構造を有し、各階層にメタデータが付された印刷文書の分割の指示をユーザから受け付ける受付手段と、
前記受付手段で受け付けられた前記指示に基づいて印刷文書を分割する際に、前記階層構造に関するルートノードが分割後に必要か否かを判断し、必要であると判断した場合、前記ルートノード及び前記ルートノードのメタデータをコピーする分割手段と、
を有する情報処理装置。 - 前記印刷文書には印刷を制御する印刷制御情報が対応付けられており、前記分割手段による分割のあと、前記メタデータを参照している前記印刷制御情報を更新する更新手段を更に有する請求項5記載の情報処理装置。
- 前記分割手段は、分割後のメタデータの階層構造を決定し、前記決定した階層構造となるようメタデータのキーにてグルーピングする請求項5又は6記載の情報処理装置。
- 前記受付手段は、画面を介した分割ボタンの操作をユーザから受け付け、
前記分割手段は、前記分割ボタンの操作に応じて、印刷文書の分割の位置を決定し、印刷文書を分割する請求項5乃至7何れか1項記載の情報処理装置。 - 前記受付手段は、画面を介したメタデータに定義されているキーの指定をユーザから受け付け、
前記分割手段は、前記キーに応じて、印刷文書の分割する位置を決定し、印刷文書を分割する請求項5乃至7何れか1項記載の情報処理装置。 - 前記受付手段は、画面を介した印刷文書のレコード数又はファイルサイズの指定をユーザから受け付け、
前記分割手段は、前記レコード数又はファイルサイズに応じて、印刷文書の分割する位置を決定し、印刷文書を分割する請求項5乃至7何れか1項記載の情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
階層構造を有し、各階層にメタデータが付された複数の印刷文書のマージの指示をユーザから受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで前記マージの指示を受けつけられると、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層において、メタデータに定義されているキーの組が一致するか否かを判断し、一致しない場合、メタデータのキーの組が一致していない階層を1つ取得し、取得した階層においてメタデータに定義されているキーで共通に定義されているキーが存在する場合、共通のキーで印刷文書の対象となっている階層をそれぞれグルーピングし、共通に定義されているキーが存在しない場合、印刷文書の対象となっている共通のキーが存在しない階層をそれぞれグルーピング解除し、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層において、メタデータに定義されているキーの組が一致する場合、マージ対象の複数の印刷文書をマージするマージステップと、
を有する情報処理方法。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
階層構造を有し、各階層にメタデータが付された複数の印刷文書のマージの指示をユーザから受け付ける受付ステップと、
マージ対象の複数の印刷文書の全てで使用されているメタデータのキーを取得し、マージの後の印刷文書の階層構造を決定し、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層のグルーピングを解除し、マージ対象の複数の印刷文書をマージした後、前記決定した階層構造になるようメタデータのキーで印刷文書の階層をそれぞれグルーピングするマージステップと、
を有する情報処理方法。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
階層構造を有し、各階層にメタデータが付された印刷文書の分割の指示をユーザから受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで受け付けられた前記指示に基づいて印刷文書を分割する際に、前記階層構造に関するルートノードが分割後に必要か否かを判断し、必要であると判断した場合、前記ルートノード及び前記ルートノードのメタデータをコピーする分割ステップと、
を有する情報処理方法。 - コンピュータに、
階層構造を有し、各階層にメタデータが付された複数の印刷文書のマージの指示をユーザから受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで前記マージの指示を受けつけられると、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層において、メタデータに定義されているキーの組が一致するか否かを判断し、一致しない場合、メタデータのキーの組が一致していない階層を1つ取得し、取得した階層においてメタデータに定義されているキーで共通に定義されているキーが存在する場合、共通のキーで印刷文書の対象となっている階層をそれぞれグルーピングし、共通に定義されているキーが存在しない場合、印刷文書の対象となっている共通のキーが存在しない階層をそれぞれグルーピング解除し、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層において、メタデータに定義されているキーの組が一致する場合、マージ対象の複数の印刷文書をマージするマージステップと、
を実行させるプログラム。 - コンピュータに、
階層構造を有し、各階層にメタデータが付された複数の印刷文書のマージの指示をユーザから受け付ける受付ステップと、
マージ対象の複数の印刷文書の全てで使用されているメタデータのキーを取得し、マージの後の印刷文書の階層構造を決定し、マージ対象の複数の印刷文書の全ての階層のグルーピングを解除し、マージ対象の複数の印刷文書をマージした後、前記決定した階層構造になるようメタデータのキーで印刷文書の階層をそれぞれグルーピングするマージステップと、
を実行させるプログラム。 - コンピュータに、
階層構造を有し、各階層にメタデータが付された印刷文書の分割の指示をユーザから受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで受け付けられた前記指示に基づいて印刷文書を分割する際に、前記階層構造に関するルートノードが分割後に必要か否かを判断し、必要であると判断した場合、前記ルートノード及び前記ルートノードのメタデータをコピーする分割ステップと、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (2)
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