JP2012121112A - 旋盤および研削機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省エネルギーとした、例えば超大形ワーク用の工作機械を提供する。
【解決手段】 円形のワークWをこのワークWの中心軸が鉛直方向を向く状態で支持するワーク支持体4を設ける。このワーク支持体4の軸心Oを中心とする円周軌道に沿って走行する周回走行体本体14を設ける。この周回走行体本体14に径方向に進退自在に径方向進退部材15を設け、この径方向進退部材15に工具17を直接または間接的に取付ける。周回走行体本体14と共に走行する工具17により、ワーク支持体4に支持されたワークWを切削または研削加工する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、大径のワークに対して加工を行うのに適した工作機械に関する。
旋盤は、円形のワークを回転させながらバイト等の切削工具により切削加工を行う。この基本的な加工の形態は、ワークの大小にかかわらず不変であるとされてきた。なお、旋盤以外では、一部のマシニングセンタにおいて、回転主軸に取付けた工具により、静止状態に固定したワークに加工を行うものがある(例えば特許文献1)。
実開平6−80505号公報
近年、例えば風力発電装置や原子力発電関連施設に使用される軸受の軌道輪等のように、非常に径が大きい円形のワークを切削加工するための切削機械の需要が高まっている。このような極めて大径のワークに対しても、現時点では、ワークを回転させながら加工するという旧来の形態の旋盤で加工が行われている。しかし、この旧来の形態の旋盤は、ワークを安定して支持しかつ回転させるために、ワークを支持するワーク支持体が大規模になり、非常に高価格となっていた。また、ワーク自体の重量、およびワークを支持するワーク支持体の重量が非常に重いため、ワークを回転させるのに膨大なエネルギーを必要とし、ランニングコストが高くつく。研削機械についても、同様のことが言える。
この発明の目的は、省エネルギーとした、例えば超大形ワーク用の工作機械を提供することである。
この発明の他の目的は、この工作機械に設けられる周回走行体本体を円周軌道に沿って正確に走行させることである。
この発明のさらに他の目的は、より一層省エネルギーとした工作機械とすることである。
この発明のさらに他の目的は、円周軌道に沿って走行する周回走行体本体を、精度良く走行および停止位置決めすることができ、かつ走行のための給電を容易にすることである。
この発明のさらに他の目的は、給電のためのケーブルを無くし、周回走行体本体の走行を容易にすることである。
この発明の工作機械は、円形のワークをこのワークの中心軸が鉛直方向を向く状態で支持するワーク支持体と、このワーク支持体の軸心を中心とする円周軌道に沿って走行する周回走行体本体と、この周回走行体本体に径方向に進退自在に設けられた径方向進退部材と、この径方向進退部材に取付けられ、前記ワーク支持体に支持されたワークを切削または研削加工する工具とを備える。なお、上記円周軌道は、周回走行体本体が走行する経路のことである。
この構成によると、ワーク支持体に支持されたワークに対し、ワーク支持体の軸心を中心とする円周軌道に沿って周回走行体本体が走行する。周回走行体本体の走行に伴い、径方向進退部材および工具も走行し、工具によりワークに切削または研削加工をする。工具を周回走行体本体と共に走行させるようにしたため、ワーク重量が重い場合、ワークを回転させて加工する場合に比べて、消費エネルギーが少なくて済み、ランニングコストを抑えられる。
この発明において、前記周回走行体本体を前記円周軌道に沿って案内する走行ガイドを設けても良い。
走行ガイドで周回走行体本体を案内することにより、周回走行体本体を円周軌道に沿って安定して正確に走行させることができる。
この発明において、前記周回走行体本体と前記径方向進退部材との間に、前記周回走行体本体に対し前記ワーク支持体の軸心方向に進退自在で、前記径方向進退部材を支持する軸心方向進退部材を介在させるか、または前記径方向進退部材と前記工具との間に、前記径方向進退部材に対し前記ワーク支持体の軸心方向に進退自在で、前記工具を支持する軸心方向進退部材を介在させるのが良い。
上記軸心方向進退部材を設けると、ワークや、円周軌道を構成する部材を中心軸方向に移動させずに切削または研削加工することができる。そのため、ワーク支持体等をさらに簡易な構成とすることができ、製造コストを低減することができる。また、さらに消費エネルギーが少なくて済み、より一層ランニングコストを抑えられる。
前記周回走行体本体を前記円周軌道に沿って案内する走行ガイドを設けた場合、前記周回走行体本体を走行駆動する駆動源が、静止側が一次側となるリニアモータであるのが良い。
周回走行体本体の走行駆動源をリニアモータとすると、周回走行体本体を精度良く走行および停止位置決めをすることができる。また、静止側が一次側となるリニアモータであると、走行駆動の給電を周回走行体本体に行う必要がなく、円周軌道でありながら、走行用の配線の問題がなくなる。
また、周回走行体本体の駆動源がリニアモータである場合、前記走行ガイドに沿って設けられた給電手段から前記周回走行体本体に対して非接触で給電する非接触給電装置を設け、前記径方向進退部材の進退駆動源となる電動式の駆動源を、前記周回走行体本体の非接触給電装置に接続するのが良い。
上記リニアモータを用いる場合、周回走行体の走行用の給電は不要となるが、径方向進退部材の駆動のための給電は必要である。この給電を非接触給電装置で行うようにしたため、上記リニアモータの採用と相まって、旋盤の固定部分と周回走行体本体間における給電のためのケーブルを無くすことができ、周回走行体本体の走行が容易になる。なお、この構成の場合、径方向進退部材の駆動源を含み周回走行体に搭載された全ての駆動源は電動式とし、これら全ての駆動源への給電を非接触給電装置で行う。それにより、エア配管等を無くすことができる。
この発明の工作機械は、円形のワークをこのワークの中心軸が鉛直方向を向く状態で支持するワーク支持体と、このワーク支持体の軸心を中心とする円周軌道に沿って走行する周回走行体本体と、この周回走行体本体に径方向に進退自在に設けられた径方向進退部材と、この径方向進退部材に取付けられ、前記ワーク支持体に支持されたワークを切削または研削加工する工具とを備えるため、省エネルギーであり、例えば超大形ワーク用として適している。
前記周回走行体本体を前記円周軌道に沿って案内する走行ガイドを設けた場合は、周回走行体本体を円周軌道に沿って安定して正確に走行させることができる。
前記周回走行体本体と前記径方向進退部材との間に、前記周回走行体本体に対し前記ワーク支持体の軸心方向に進退自在で、前記径方向進退部材を支持する軸心方向進退部材を介在させるか、または前記径方向進退部材と前記工具との間に、前記径方向進退部材に対し前記ワーク支持体の軸心方向に進退自在で、前記工具を支持する軸心方向進退部材を介在させた場合は、より一層省エネルギーとすることができる。
前記周回走行体本体を前記円周軌道に沿って案内する走行ガイドを有し、前記周回走行体本体を走行駆動する駆動源が、静止側が一次側となるリニアモータである場合は、円周軌道に沿って走行する周回走行体本体を、精度良く走行および停止位置決めすることができ、かつ走行のための給電が容易である。
周回走行体本体の駆動源がリニアモータであり、前記走行ガイドに沿って設けられた給電手段から前記周回走行体本体に対して非接触で給電する非接触給電装置を設け、前記径方向進退部材の進退駆動源となる電動式の駆動源を、前記周回走行体本体の非接触給電装置に接続した場合は、給電のためのケーブルを無くし、周回走行体本体の走行を容易にすることができる。
この発明の一実施形態にかかる工作機械の正面図である。 同工作機械の一部を省略した平面図である。 同工作機械の加工部の一部分の正面図である。 図3のIV部の拡大断面図である。 同工作機械の走行ガイドと周回走行体本体との関係を示す平面図である。 図5のVI矢視図で、走行ガイドを展開してある。 リニアモータの部分断面図である。 同リニアモータの個別モータの平面図である。 同リニアモータの駆動系のブロック図である。 同リニアモータとセンサとの関係を示す断面図である。 この発明の異なる実施形態にかかる工作機械の正面図である。 この発明のさらに異なる実施形態にかかる工作機械の一部を省略した平面図である。
この発明の一実施形態にかかる工作機械を図面と共に説明する。図1はこの工作機械の全体正面図、図2はその一部を省略した平面図である。この工作機械は、旋盤と同等の加工機能を有する切削機械であって、ベッド1と、ワークWを支持するワーク支持部2と、このワーク支持部2に支持されたワークWに対し切削加工を行う加工部3とを備える。ベッド1とワーク支持部2とで、ワーク支持体4を構成する。
ワーク支持部2は、ベッド1上に設置され上面が水平状のワーク載せ台5を有し、このワーク載せ台5の上に、円形のワークWをこのワークの中心軸が鉛直方向を向く状態で支持する。ワーク載せ台5には、円周方向に等間隔で配置された複数個(例えば3個)の固定具6が設けられている。各固定具6は、径方向ガイド7に沿って径方向に進退自在に支持され、開閉駆動源(図示せず)により連動して径方向に進退駆動させられ、互いに同一径方向位置に位置決めされる。ワーク載せ台5の平面形状は例えば円形であり、ワーク載せ台5上のワークWが各固定具6により固定された状態では、ワークWの中心軸がワーク載せ台5の軸心Oと一致する。
加工部3は、ベッド1から上方に延びる複数本の支柱10により平面形状が円環状のガイドフレーム11が支持され、このガイドフレーム11に設けた走行ガイド12(図2では省略)に案内されて、周回走行体13が円周軌道Cに沿って走行するようになっている。円周軌道Cの中心は、ワーク載せ台5の軸心Oと同じである。上記円周軌道Cは、周回走行体13が走行する経路のことである。
周回走行体13は、前記走行ガイド12に案内されて円周軌道Cに沿って走行する周回走行体本体14と、この周回走行体本体14に径方向に進退自在に設けられた径方向進退部材15と、この径方向進退部材16に上下方向であるワーク支持体4の軸心方向に進退自在に設けられた軸心方向進退部材16と、この軸心方向進退部材16に取付けられたバイト等の切削工具17とを備える。周回走行体13の総重量は、加工されるワークWの重量よりも軽量とされている。
なお、周回走行体本体14に軸心方向進退部材16を軸心方向に進退自在に設け、この軸心方向進退部材16に径方向進退部材15を径方向に進退自在に設け、この径方向進退部材15に切削工具17を取付けても良い。
図3および図6に示すように、径方向進退部材15は、周回走行体本体14に設けた径方向ガイド20に沿って径方向に進退自在に支持され、径方向進退駆動源21および送りねじ機構(図示せず)からなる駆動装置により径方向に進退駆動される。また、軸心方向進退部材16は、径方向進退部材15に設けた軸心方向ガイド22に沿って軸心方向に進退自在に支持され、軸心方向進退駆動源23および送りねじ機構(図示せず)からなる駆動装置により軸心方向に進退駆動される。上記径方向進退駆動源21および軸心方向進退駆動源23は、電動のサーボモータである。切削工具17としてドリル等の回転工具を設ける場合、その回転工具を駆動する駆動源(図示せず)も電動式とする。
図3ないし図9と共に、周回走行体本体14を円周軌道Cに沿って走行させる走行機構30について説明する。走行機構30は、前記走行ガイド12と、この走行ガイド12の案内で周回走行体本体14を走行駆動するリニアモータ35とで構成される。
走行ガイド12は、周回走行体本体14を円周軌道Cに沿って案内すると共に周回走行体13の荷重を支持する手段であり、図3および図6に示すように、内周側および外周側の一対のリニアガイド12i,12oからなる。リニアガイド12i,12oは直動転がり軸受からなり、ガイドフレーム11の下面に固定されたレール部材31に、転動体32(図4)を介して、周回走行体本体14の上面に固定した進退部材33を進退自在に設置したものである。図4の拡大断面図に示すように、転動体32は、レール部材31および進退部材33に設けられたガイド溝31a,33a間を転動する。進退部材33は断面形状U字形で、前記ガイド溝31a,33aはレール部材31の両側に設けられている。転動体32にはボールが用いられている。進退部材33は、ガイド溝33aに連続して無端の循環路を形成する戻り経路33bを有しており、転動体32は、進退部材33の進退に伴って上記循環路を循環移動する。この例では、複数本のガイド溝31a,33aが上下に並べて設けられている。
図3、図5、図6に示すように、周回走行体本体14を走行駆動する駆動源であるリニアモータ35は、ガイドフレーム11に沿って設置された複数の個別モータ36と、1つの可動子37とでなる同期形のリニアモータとされている。各個別モータ36は、それぞれが独立した1台のリニアモータの一次側の電機子として機能可能なものであって、円周軌道Cの全域に渡り走行ガイド12に沿って間隔を開けて配列され、これによりリニアモータ35は離散形とされている。可動子37は永久磁石からなり、周回走行体本体14に設置されている。
図6において、リニアモータ35を駆動するモータ駆動装置は、各個別モータをそれぞれ駆動する個別モータ駆動装置38と、これら複数の個別モータ駆動装置38に位置指令等を与える総括制御手段40(後で図9と共に説明する)とでなる。各個別モータ駆動装置38は、2台ずつ纏めて一つのモータ駆動回路部39とされ、各モータ駆動回路部39はガイドフレーム11に設置されている。
図7、図8に示すように、各個別モータ36は、3相交流電流で駆動されるものであり、各相(U,V,W相)毎に一つの電極36U,36V,36Wを設けた3極の電機子とされる。これらの電極36U,36V,36Wの並び方向は、可動子37の移動方向Xとされる。各電極36U,36V,36Wは、それぞれコア36Ua,36Va,36Waと、コイル36Ub,36Vb,36Wbとでなる。コア36Ua,36Va,36Waは、共通のコア基台部36dからくし歯状に突出したものである。複数配列される各個別モータ36は、互いに同じ構成のものであり、したがって可動子走行方向の長さAは、いずれも同じ長さとされている。なお、この例では個別モータ36の極数を3としたが、3に限らず、3の整数倍、例えば9極としてもよい。
可動子37は、永久磁石からなるN,Sの磁極を可動子基体37aに移動方向Xに並べて複数設けたものである。N,Sの磁極対の数は任意に設計すればよい。可動子37の長さBは、複数の個別モータ36に渡る長さとされている。
図9に示すように、統括制御手段40は、上位制御手段から与えられた位置指令に応答して、各個別モータ36を駆動させる位置指令を、各個別モータ制御手段38に与える。すなわち、個々の個別モータ36の座標系に座標変換した位置指令を、駆動すべき個別モータ36の個別モータ制御手段38に与える。統括制御手段40は、マイクロコンピュータやパーソナルコンピュータ等のコンピュータおよびそのプログラムや、回路素子等によって構成される。
各個別モータ制御手段38は、モータ電流を個別モータ36に流す強電系のモータ駆動回路(図示せず)と、このモータ駆動回路を制御する弱電系の制御部(図示せず)とでなり、基板上に各回路素子を実装したものである。強電系のモータ駆動回路は、複数のスイッチング素子を設けたインバータ等からなり、駆動用の直流電源(図示せず)に接続されている。個別モータ制御手段38の前記弱電系の制御部、および統括制御手段40は、マイクロコンピュータおよびそのプログラムや、回路素子等によって構成される。
各個別モータ制御手段38は、位置、速度、および電流のフィードバック制御を、カスケード制御で行う機能を有する。位置フィードバックは、個別モータ36に対する可動子37の現在位置を検出するセンサ45の検出値と位置指令の指令値との偏差に応じ、定められた位置ループゲインのフィードバック制御を行う。速度フィードバックは、センサ45の位置検出値から微分により得た速度検出値を用いて行う。電流フィードバックは、個別モータ36に印加させる駆動電流を電流検出器等の電流検出手段44で検出して、電流検出値と電流指令値との偏差に応じた電流指令値を、定められた電流ループゲインを用いて生成し、モータ駆動電流を制御する。この電流制御部43は、ベクトル制御等で制御するものであり、可動子37の磁極位置に対応して電流制御を行う機能を有している。
センサ45はリニアスケールであって、個別モータ36のコイル並び方向となる円周方向に沿って設けられ、個別モータ36よりも若干長い範囲で位置検出が可能なものとされる。センサ45は、具体的には、図10に示すように、円周方向に複数のセンサ素子45aを並べて配置したものであり、各センサ素子45aは、可動子37の磁力を検出する磁気センサ素子からなる。各センサ素子45aは、具体的には、各可動子37の磁極対37Pの磁極位置を検出する。すなわち、磁極対37Pの長さtp毎に、一つのN側およびS側のピークが生じる磁極が発生するが、そのN側またはS側のピーク位置を検出することで、磁極位置を検出する。また、センサ45は、各センサ素子45aの出力から、可動子37の位置となる一つの位置検出値を出力する。
なお、センサ45は、単に位置を検出する位置センサとして、磁極センサは、センサ45とは別に設けても、またセンサ45のセンサ素子45aのうちの特定の一つを、磁極による電流検出用の磁極センサとして用いてもよい。
上記の説明では、可動子37の磁極位置を直接に検出するように説明したが、直接に検出するには、センサ45の配置が困難である。そこで、この実施形態では、図3に示すように、周回走行体本体14に可動子37の側方に位置して、走行方向の磁極位置が可動子37の各磁極と同じとなるように、複数の位置検出用磁石49を設けている。センサ45は、この位置検出用磁石49を検出することで、可動子37の磁極位置を検出する。
図9において、個別モータ36と、個別モータ制御手段38と、センサ45とで、1組の個別モータ組36Aが構成される。この個別モータ組36Aが、走行ガイド12に沿ってガイドフレーム11に設置される。
周回走行体13に設けられる前記径方向進退駆動源21および軸心方向進退駆動源23や、回転工具用の駆動源(図示せず)への給電は、図3に示す非接触給電装置51により行われる。非接触給電装置51は、走行ガイド12に沿って設けられた各極の一次側の配線52aからなる給電手段52と、周回走行体本体14に設けられて配線52aに沿って近接状態を保って移動する二次側のコイルからなる受電手段53とで構成される。配線52aは、配線支持具54で支持されている。配線支持具54は、走行ガイド12を設けたガイドフレーム11に設置される。各層のコイルからなる受電手段53は、可動側支持具55を介して周回走行体本体14に支持される。受電手段53となる各層のコイルは、前記駆動源21,23等に接続されている。給電手段52の配線52aは、可動側支持具55が通るスリット56aを有するカバー56で覆われている。
なお、受電手段53で受電する電流は、誘起電流による交流電流であるため、前記個別制御手段38には、交流電流を整流する整流回路(図示せず)を有し、この整流回路が、前記インバータに対する直流電流となる。
また、周回走行体本体14には無線通信手段57が設けられ、この無線通信手段57から発信された信号が指令伝達手段(図示せず)を介して前記駆動源21,23等に伝達される。指令伝達手段は、単に無線通信手段57と駆動源21,23等との間で信号の伝達を行う配線であってもよい。また、指令伝達手段は、駆動の指令の他に、周回走行体13に設けられた各種センサ(図示せず)の信号を無線通信手段57へ送る配線を含む。無線通信手段57は、この旋盤の全体を制御する制御装置(図示せず)に設けられた無線通信手段(図示せず)との間で通信される。
先に説明したように、この工作機械は旋盤と同等の加工機能を有する切削機械であって、極めて大径(例えば直径6〜7m)の円形ワークの切削加工に用いられる。加工に際しては、ワーク支持部2のワーク載せ台5の上にワークWを載せ、このワークWの外周面に各固定具6を押し当てて固定する。この状態で、リニアモータ35を駆動して周回走行体本体14を円周軌道Cに沿って走行させる。周回走行体本体14の走行に伴い、周方向走行体13全体が走行する。そして、径方向進退駆動源21および軸心方向進退駆動源23を駆動して、径方向進退部材15および軸心方向進退部材16の位置を調整しながら、切削工具17によりワークWを切削加工する。外周加工や内周加工の場合、径方向進退部材15の進退により、ワークWに対する切削工具17の切込み量の調整がなされ、軸心方向進退部材16の進退により、切削工具17のワークWに対する軸方向の送りがなされる。
このようにワークWを回転させずに、切削工具17側を回転させて切削加工を行う。周回走行体13の総重量がワークWの重量よりも軽いので、ワークWを回転させて加工する場合に比べて、消費エネルギーが少なくて済み、ランニングコストを抑えられる。また、ワークWを回転させないので、ワーク支持体4を比較的簡易な構成とすることができ、製造コストを低減することができる。
また、この実施形態では、周回走行体13に設けた軸心方向進退部材16により切削工具17の上下高さを調整するため、ガイドフレーム11ごと昇降させて切削工具17の上下高さを調整する構成(図示せず)や、ワーク支持部2を昇降させてワークWと切削工具17の相対高さを調整する構成(図示せず)に比べて、消費エネルギーが少なくて済み、より一層ランニングコストを抑えられる。また、全体の構成も簡易なものにできる。
周回走行体本体14の走行駆動に、走行ガイド12に沿って配列され一次側の電機子として機能する個別モータ36と、周回走行体本体14に設置された二次側の可動子37とでなるリニアモータ35を用いたため、周回走行体本体14を精度良く走行および停止位置決めをすることができる。リニアモータ35の各個別モータ36を、離散配置すなわち互いに間隔を開けて配列したことで、コイル使用量が削減され、コスト低下が図れる。
また、リニアモータ35は、固定して設置される走行ガイド12を一次側としたため、給電系が簡素化できる。つまり、非接触給電装置51により、ガイドフレーム11側から周回走行体13側へ非接触で給電するため、工作機械の固定部分と周回走行体13間における給電のためのケーブルを無くすことができ、周回走行体13の走行が容易である。さらに、周回走行体13に設置される各駆動源21,23等が全て電動式であり、これら駆動源21,23等への給電を非接触給電装置51で行うので、エア配管等を無くすことができる。
さらに、この工作機械は、ワークWを中心軸が鉛直方向を向くように設置する立形とし、ワークWよりも上側に加工部3となる周回走行体13を配置したため、周回走行体13が切屑やクーラントの影響を受け難く、常に良好な状態で加工を行うことができる。
図11は、この発明の異なる実施形態にかかる工作機械の正面図である。この工作機械は、ワークに対し研削加工を行う研削機械であって、前記実施形態における切削工具17の代わり砥石等の研削工具18が設けられている。研削工具18は、軸心方向進退部材16に鉛直方向の軸回りに回転自在に取付けられ、回転駆動源(図示せず)により回転させられる。研削工具18の回転軸18aの角度を可変としてもよい。上記以外は前記実施形態と同じ構成であり、前記実施形態と同様の作用・効果が得られる。同じ構成の箇所については同一符号を付して表し、説明を省略する。
図12は、この発明の異なる実施形態にかかる工作機械の平面図である。この工作機械のように、円周軌道Cに沿って走行する周回走行体13を複数設けても良い。その場合、各周回走行体13が互いに干渉しないように、各周回走行体13を互いに同期して走行させる。周回走行体13を複数有していれば、1台の工作機械に多種類の切削工具17を装備することができ、多様な加工を行うことができる。また、各周回走行体13に設けた同種の切削工具17によって1つのワークWに同時に加工することも可能で、それにより加工効率を向上させられる。図示例の工作機械は切削機械であるが、研削機械(図示せず)についても同様のことが言える。
また、上記各実施形態の工作機械は、走行ガイド12の案内で周回走行体本体14を円周軌道Cに沿って走行させるが、走行ガイド12を設けない構成としてもよい。例えば、ワーク支持体4の軸心O回りに旋回するアーム(図示せず)を設け、このアームに周回走行体本体14を設けた構成としても、周回走行体本体14を円周軌道Cに沿って走行させることができる。
4…ワーク支持体
12…走行ガイド
13…周回走行体
14…周回走行体本体
15…径方向進退部材
16…軸心方向進退部材
17…切削工具
18…研削工具
21…径方向進退駆動源
23…軸心方向進退駆動源
35…リニアモータ
41…非接触給電装置
52…給電手段
C…円周軌道
O…ワーク支持体の軸心
W…ワーク

Claims (5)

  1. 円形のワークをこのワークの中心軸が鉛直方向を向く状態で支持するワーク支持体と、このワーク支持体の軸心を中心とする円周軌道に沿って走行する周回走行体本体と、この周回走行体本体に径方向に進退自在に設けられた径方向進退部材と、この径方向進退部材に取付けられ、前記ワーク支持体に支持されたワークを切削または研削加工する工具とを備えた工作機械。
  2. 前記周回走行体本体を前記円周軌道に沿って案内する走行ガイドを設けた請求項1記載の工作機械。
  3. 前記周回走行体本体と前記径方向進退部材との間に、前記周回走行体本体に対し前記ワーク支持体の軸心方向に進退自在で、前記径方向進退部材を支持する軸心方向進退部材を介在させるか、または前記径方向進退部材と前記工具との間に、前記径方向進退部材に対し前記ワーク支持体の軸心方向に進退自在で、前記工具を支持する軸心方向進退部材を介在させた請求項1または請求項2記載の工作機械。
  4. 前記周回走行体本体を走行駆動する駆動源が、静止側が一次側となるリニアモータである請求項2記載の工作機械。
  5. 前記走行ガイドに沿って設けられた給電手段から前記周回走行体本体に対して非接触で給電する非接触給電装置を設け、前記径方向進退部材の進退駆動源となる電動式の駆動源を、前記周回走行体本体の非接触給電装置に接続した請求項4記載の工作機械。
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