JP2012120955A - 濁質除去用のろ過装置 - Google Patents

濁質除去用のろ過装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012120955A
JP2012120955A JP2010272106A JP2010272106A JP2012120955A JP 2012120955 A JP2012120955 A JP 2012120955A JP 2010272106 A JP2010272106 A JP 2010272106A JP 2010272106 A JP2010272106 A JP 2010272106A JP 2012120955 A JP2012120955 A JP 2012120955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filtration
particle size
raw water
water
pressure vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010272106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4803685B1 (ja
Inventor
Kazunori Koishi
和典 小石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2010272106A priority Critical patent/JP4803685B1/ja
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to SG2013023759A priority patent/SG188665A1/en
Priority to CN201180004770.8A priority patent/CN102781535B/zh
Priority to EP11828270.6A priority patent/EP2609977A1/en
Priority to KR20137010440A priority patent/KR20130079557A/ko
Priority to PCT/JP2011/002115 priority patent/WO2012042700A1/ja
Priority to US13/264,038 priority patent/US8864989B2/en
Priority to CA 2810635 priority patent/CA2810635A1/en
Priority to TW100113375A priority patent/TWI473641B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP4803685B1 publication Critical patent/JP4803685B1/ja
Publication of JP2012120955A publication Critical patent/JP2012120955A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

【課題】 河川等から取水した原水から比較的粒径の大きな濁質を効率よく除去するろ過装置を提供する。
【解決手段】ろ過装置(1)を圧力容器(2)と、砂利とろ砂とからなるろ過材(3)とから構成する。ろ過材(3)は、下方から上方に向かって、粒径が順次小さくなるように積層されているろ過部(9)と、該ろ過部(9)の上に、粒径が順次大きくなるように積層されているろ砂流出防止部(10)とから構成する。最小の粒径の層(14)は粒径が0.1〜0.5mmのろ砂の層とする。ろ過材(3)は圧力容器(2)の天井まで充填する。あるいは、ろ砂流出防止部(10)を所定の部材(33)によって上方から強制的に下方に押し付けてろ過材(3)の浮き上がりを防止する。原水は0.05MPa以上で圧力容器(2)の下方から圧送する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、河川、湖沼またはダムから取水された原水をろ過するろ過装置に関するものであり、限定するものではないが、緩速ろ過池や急速ろ過池の上流側に設けられ、原水中に含まれている濁質のうち比較的粒径の大きな濁質を効率的に濾し取って、これらのろ過池に供給するろ過装置として好適な、ろ過装置に関するものである。
従来周知のように緩速ろ過法は、平均粒径0.3〜0.45mmのろ砂の層が設けられている緩速ろ過池によって原水をろ過して、浄水を得るろ過方法である。原水には殺菌用の次亜塩素酸ナトリウムは注入されないので、ろ砂の層にはいわゆる生物膜が形成されることになり、原水が生物膜を通るとき、水中の有機物が分解されて美味しい浄水が得られることが知られている。一方急速ろ過法は、原水に凝集剤を添加して原水中の濁質をフロック状に凝集させ、沈殿池にて所定時間滞留させて濁質を沈下させた後、平均粒径0.45〜0.7mmのろ砂の層が設けられた急速ろ過池でろ過する方法である。急速ろ過池でろ過される水は、予め次亜塩素酸ナトリウムが注入されて殺菌されるので、ろ砂には生物層はほとんど形成されない。従って、水中の有機物を分解することはできないが、ろ過速度を大きくして比較的大量の浄水を得ることができる。ところで、これらの緩速ろ過池と急速ろ過池については濁質がろ過材の最上層において濾し取られるので、目詰まりしやすいという問題がある。従って緩速ろ過池については、定期的に水を抜いて最上層の砂を掻き取るメンテナンスが必要になるし、急速ろ過池については浄水をろ過材の下方から噴出させて洗浄する、いわゆる逆洗が必要になる。
特許第3769561号公報
特許文献1には、ろ砂を含んだろ過材中を上向きにろ過させて浄水を得る上向きろ過装置が記載されている。特許文献1に記載の上向きろ過装置のろ過材は、ろ床の上に下層から上層に向かって粒径が小さくなるように積層されており、ろ過する水を上向きに流すようになっている。つまり、被ろ過水は粒径の大きなろ過材の層から粒径の小さなろ過材の層に流れるので、各層において粒径の異なる濁質が捕捉されることになる。従って比較的目詰まりし難い。特許文献1に記載の上向きろ過装置においては、ろ過材には圧力水管が埋設されており、ろ過材が目詰まりしたら、圧力水管から浄水を噴出させて、ろ過材を洗浄することができるようになっている。
前記したように緩速ろ過池は生物膜によって美味しい浄水が得られ、急速ろ過池は大量の浄水をろ過することができ、それぞれ優れてはいる。また特許文献1に記載の上向きろ過装置は、濁質を効率的に補足することができ優れてはいる。しかしながら、これらのろ過池や上向きろ過装置には問題も見受けられる。緩速ろ過池については、濁質の少ない原水を処理する場合には目詰まりの頻度は小さく比較的メンテナンスの頻度は小さいが、濁質が多い原水を処理すると早期に目詰まりして頻繁にメンテナンスが必要になる。緩速ろ過池の微生物を死滅させないように、供給する原水には薬品を注入することができないので、事前に濁質を凝集して除去することができないからである。定常的に濁質が少ない河川の原水であっても降雨時には土砂、泥等によって原水が濁って高濁度になってしまうので、このような場合には緩速ろ過池がすぐに目詰まりしてしまう。そうすると美味しい浄水が得られるという非常に優れた点はあるが、緩速ろ過池を採用することが難しい。近年緩速ろ過池が減少している理由にもなっている。急速ろ過池については、事前に原水に凝集剤を注入して沈殿池においてある程度の濁質を沈殿させている。従って薬品が注入されていて浄水の美味しさの点で劣っている面もあるが、濁質が多い原水であっても処理することはできるという利点はある。しかしながら大雨によって原水が高濁度になってしまうと、沈殿池において十分に濁質を除去することができず、急速ろ過池に濁質が大量に流入してしまう。そうすると早期に目詰まりし、頻繁に逆洗しなければならない。さらに沈殿池において沈殿する泥には、薬品が含まれているので河川に廃棄することができず、産業廃棄物として処理しなければならないという問題もある。また沈殿池を設置するために広大な敷地が必要になるという問題もある。引用文献1に記載の上向きろ過装置の場合は、濁質を効率的に補足することができ、前記したように目詰まりし難いという優れた点は認められる。しかしながら高速に原水をろ過すると、ろ過材が浮き上がって舞ってしまうのでろ過速度は低速にしなければならない。そうすると大量の浄水を得ることはできない。さらにろ過材を洗浄する浄水には薬剤が注入されているので、洗浄排水を河川に廃棄できないという問題もある。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたろ過装置を提供することを目的としている。具体的には、河川、湖沼またはダムから取水された原水をろ過するろ過装置であって、原水に薬品を注入する必要がなく、つまり薬品が無注入の原水を処理して、原水中の比較的粒径の大きな濁質を効率よく除去でき、さらにろ過材全体を効率よく利用してろ過でき、目詰まりし難いろ過装置を提供することを目的としている。そしてこの装置においては、小型の装置であっても大量の原水を効率よくろ過することができ、ろ過材にたまった濁質を効率よく洗浄できると共に、洗浄後の排水を直接河川に流せることも目的としている。そして限定するものではないが、緩速ろ過池や急速ろ過池の上流に設けられて、降雨等における原水の高濁度時に比較的粒径の大きな濁質を除去して、これらの池が目詰まりし難くなるようなろ過装置としての利用も目的としているし、さらには沈殿池を代替する濁質除去装置としての利用も目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、河川、湖沼、またはダムから取水された原水から比較的粒径の大きな濁質を濾し取るろ過装置として構成する。そしてろ過装置は、圧力容器と、該圧力容器に入れられている砂利、ろ砂からなるろ過材とから構成し、このろ過材は、下方から上方に向かって粒径が順次小さくなるように積層されて最小の粒径の層が粒径0.1〜0.5mmのろ砂の層になっているろ過部と、該ろ過部の上に下方から上方に向かって粒径が順次大きくなるように積層されているろ砂流出防止部とから構成する。さらにこのろ過材は、圧力容器の天井に達するように充填される。あるいは、ろ砂流出防止部を所定の部材によって上方から強制的に下方に押し付けて、ろ過材の舞い上がりを防止する。そして原水は0.05MPa以上の水圧で圧力容器の下部から供給して、ろ過材を上向きにろ過するようにする。またこの装置においては、圧力容器の下部には第1の弁が介装された原水供給管と、第2の弁が介装された排水管とを設け、圧力容器の上部には第3の弁が介装された送水管を設け、そしてろ過部の最小の粒径の層の下に隣接している層には、多数の孔が明けられた洗浄管を埋設する。第1の弁と第3の弁を開けると共に第2の弁を閉じ、原水供給管から原水を供給すると、ろ過材によってろ過されたろ過水が送水管から外部に供給され、第1の弁と第3の弁を閉じると共に第2の弁を開け、洗浄管から原水を供給すると、原水によってろ過材が洗浄されて排水管から排水されるように構成する。
かくして、請求項1記載の発明は、上記目的を達成するために、河川、湖沼、またはダムから取水された原水から比較的粒径の大きな濁質を濾し取るろ過装置であって、前記ろ過装置は、圧力容器と、該圧力容器に入れられている砂利、ろ砂からなるろ過材とから構成され、前記ろ過材は、下方から上方に向かって粒径が順次小さくなるように積層されて最小の粒径の層が粒径0.1〜0.5mmのろ砂の層になっているろ過部と、該ろ過部の上に下方から上方に向かって粒径が順次大きくなるように積層されているろ砂流出防止部とから構成され、そして前記圧力容器の天井に達するように充填され、前記原水は0.05MPa以上の水圧で前記圧力容器の下部から供給され前記ろ過材を上向きにろ過されるように構成される。
請求項2に記載の発明は、河川、湖沼、またはダムから取水された原水から比較的粒径の大きな濁質を濾し取るろ過装置であって、前記ろ過装置は、圧力容器と、該圧力容器に入れられている砂利、ろ砂からなるろ過材とから構成され、前記ろ過材は、下方から上方に向かって粒径が順次小さくなるように積層されて最小の粒径の層が粒径0.1〜0.5mmのろ砂の層になっているろ過部と、該ろ過部の上に下方から上方に向かって粒径が順次大きくなるように積層されているろ砂流出防止部とから構成され、該ろ砂流出防止部は所定の部材によって上方から強制的に下方に押し付けられて前記ろ過材の舞い上がりが防止されるようになっており、前記原水は0.05MPa以上の水圧で前記圧力容器の下部から供給され前記ろ過材を上向きにろ過されるように構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のろ過装置において、前記圧力容器の下部には第1の弁が介装された原水供給管と、第2の弁が介装された排水管とが設けられ、前記圧力容器の上部には第3の弁が介装された送水管が設けられ、そして前記ろ過部の前記最小の粒径の層の下に隣接している層には、多数の孔が明けられた洗浄管が埋設され、前記第1の弁と前記第3の弁を開けると共に前記第2の弁を閉じ、前記原水供給管から原水を供給すると、前記ろ過材によってろ過されたろ過水が前記送水管から外部に供給され、前記第1の弁と前記第3の弁を閉じると共に前記第2の弁を開け、前記洗浄管から原水を供給すると、原水によって前記ろ過材が洗浄されて前記排水管から排水されるように構成される。
以上のように、本発明においては、河川、湖沼、またはダムから取水された原水から比較的粒径の大きな濁質を濾し取るろ過装置として構成されていて、原水に薬品を添加する必要がない。比較的粒径の大きな濁質を濾し取るので、緩速ろ過池や急速ろ過池、および他のろ過装置の上流に設ければ、これらのろ過池やろ過装置を目詰まりし難くさせることができる。そうすると生物膜によって美味しい浄水を得られる緩速ろ過池を効率よく利用することができるし、急速ろ過池も逆洗の頻度を小さくすることができる。さらには急速ろ過法において沈殿池を不要にすることもできる。そして本発明においては、ろ過装置は、圧力容器と、該圧力容器に入れられている砂利、ろ砂からなるろ過材とから構成され、ろ過材は、下方から上方に向かって粒径が順次小さくなるように積層されて最小の粒径の層が粒径0.1〜0.5mmのろ砂の層になっているろ過部と、該ろ過部の上に下方から上方に向かって粒径が順次大きくなるように積層されているろ砂流出防止部とから構成されている。そして原水は上向きにろ過するようになっている。従って原水がろ過部でろ過されるとき、最初に粒径が大きい層でろ過され、順次粒径が小さい層でろ過されることになる。そうすると濁質は粒径の大きさに応じてそれぞれの層で濾し取られ、ろ過部全体が利用されてろ過閉塞し難い。そしてろ過材は圧力容器の天井に達するように充填され、原水は0.05MPa以上の水圧で圧力容器の下部から供給されるように構成されているので、大量の原水を高速で供給することができ、しかもろ過材が舞い上がることはない。つまり大量の原水を安価に効率よくろ過することができる。そして最小の粒径の層は、緩速ろ過池や急速ろ過池のろ砂の粒径と同等かそれよりも小さなろ砂から構成されているので、水圧をかけて大量の浄水をろ過しても、濁質は十分に除去することができ、例えば濁度が10度前後のろ過水が得られる。そして原水には薬品が注入されていないので、ろ過装置にたまる濁質にも薬品は含まれていない。これを洗浄した排水にも薬品が含まれていないので、洗浄排水は河川に戻すことができ、産業廃棄物にはならない。また他の発明によると、ろ過材は圧力容器の天井に達するように充填されるかわりに、ろ砂流出防止部は所定の部材によって上方から強制的に下方に押し付けられてろ過材の舞い上がりが防止されるように構成されている。従って圧力をかけて大量の原水を供給してもろ過材が舞い上がることがなく、効率よくろ過することができる。さらに他の発明によると、圧力容器の下部には第1の弁が介装された原水供給管と、第2の弁が介装された排水管とが設けられ、圧力容器の上部には第3の弁が介装された送水管が設けられ、そしてろ過部の最小の粒径の層の下に隣接している層には、多数の孔が明けられた洗浄管が埋設され、第1の弁と第3の弁を開けると共に第2の弁を閉じ、原水供給管から原水を供給すると、ろ過材によってろ過されたろ過水が送水管から外部に供給され、第1の弁と第3の弁を閉じると共に第2の弁を開け、洗浄管から原水を供給すると、原水によってろ過材が洗浄されて排水管から排水されるように構成されている。つまりろ過材の洗浄はろ過材の最も濁質がたまりやすい部分を効率よく洗浄することができ、洗浄排水は下方から排出されて上部からは排出されない。つまりろ過水を汚す恐れがなく安全に洗浄することができる。そして洗浄は、原水によって行うので洗浄用の水を格別に用意する必要もないし、洗浄排水は全て原水由来の物質のみから構成されることになる。従って洗浄排水を河川に排水することができる。
本発明の実施の形態に係るろ過装置を模式的に示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係るろ過装置の運転方法を模式的に示す図で、その(ア)〜(ウ)はそれぞれの運転状態を示す側面断面図である。 本実施の第2の形態に係るろ過装置を模式的に示す側面断面図である。
以下、図1のによって、本実施の形態に係るろ過装置1を説明する。本実施の形態に係るろ過装置1は、河川・湖沼、ダム等から取水された原水を薬品等の注入を行わずにろ過するろ過装置、すなわち薬品無注入の原水をろ過するろ過装置であり、原水を上向きにろ過するようになっている。そして本実施の形態に係るろ過装置1は、原水中の比較的粒径の大きな濁質を濾し取るようになっており、ろ過された水は緩速ろ過池や急速ろ過池、あるいは他のろ過装置に供給されるようになっている。恒常的に濁質が多い原水を処理している場合には、常時本実施の形態に係るろ過装置1で原水をろ過するようにして、ろ過水をこれらのろ過池やろ過装置に供給すればよいが、比較的濁質が少ない原水を処理している場合には、本実施の形態に係るろ過装置1を常時使用する必要はない。つまり降雨時等のように濁質が一時的に大きくなったときだけ本実施の形態に係るろ過装置1を使用して、原水中の比較的粒径の大きな濁質だけを除去し、その後これらのろ過池、ろ過装置に供給すればよい。
このような本実施の形態に係るろ過装置1は、所定の形状の中空の圧力容器2、この圧力容器2内に設けられているろ過材3等から構成されている。圧力容器2は、所定の肉厚の鋼板からなり、円筒状の胴部5と、この胴部5の上部に液密的に取り付けられているドーム状を呈するヘッド部6と、同様に胴部5の下部に液密的に取り付けられているドーム状のボトム部7とから構成されている。このような形状に形成されているので、圧力容器2は内圧に対して高い耐性を備えている。また圧力容器2は容易に分解することができるので、ろ過材3をメンテナンスしたり、内部の部材を交換することができる。
本発明の実施の形態に係るろ過装置1は、ろ過材3の積層方法に特徴があり、この特徴によってろ過閉塞し難くなると共に、原水に所定の水圧をかけてもろ砂が流出しないようになっている。ろ過材3をその機能面から見ると、原水をろ過するようになっている下方のろ過部9と、このろ過部9の上に積層されていて、ろ過部のろ砂が水中に舞わないように押さえているろ砂流出防止部10とに区分することができる。最初にろ過部3から説明する。ろ過部3は、粒径が下層から上層に向かって小さくなるように積層された複数の層から構成されており、下層が砂利からなるろ過部砂利層11、上層が比較的粒径の大きなろ砂からなるろ過部ろ砂層12になっている。そしてこれらのろ過部砂利層11とろ過部ろ過層12は、それぞれ粒径の異なる複数の層から構成されている。本実施の形態においては、ろ過部ろ過層12の最上層14は、粒径が0.2mmのろ砂の層14から構成されている。この粒径のろ砂の層でろ過すると、原水の濁度が100以上であってもろ過水の濁度を10程度に低下させることができる。ろ過水の濁度をより小さくしたい場合には小さな粒径のろ砂を、ろ過水の濁度が多少大きくても差し支えない場合には大きな粒径のろ砂を使用すればよいが、粒径を小さくし過ぎると目詰まりし易くなり、粒径を大きくし過ぎると濁質を十分に濾し取ることができなくなる。従って実用的には最小の粒径の層14は、粒径が0.1〜0.5mmのろ砂から構成する必要があり、さらに好ましくは0.1〜0.3mmのろ砂から構成するのが望ましい。
ろ砂流出防止部10は、ろ過部9の上に積層された複数層から構成されているが、積層方法がろ過部9とは異なっている。具体的には、粒径が下層から上層に向かって大きくなるように積層されている。ろ砂流出防止部10の下層は、ろ砂からなるろ砂流出防止部ろ砂層15になっている。そして、ろ砂流出防止部ろ砂層15の上に砂利からなるろ砂流出防止部砂利層16が積層されている。これらのろ砂流出防止部ろ砂層15も、ろ砂流出防止部砂利層16も、それぞれ粒径の異なる複数の層から構成されている。本実施の形態においては、このようなろ過材3は圧力容器2の天井、すなわちヘッド部6に達するように充填されている。本実施のろ過材3はこのように積層方法に特徴があり、そして圧力容器2の天井まで充填されているので、ろ砂が流出することが防止されると共に、ろ過材3の浮き上がり、あるいは舞い上がりが防止されている。
本実施の形態においては、圧力容器2の下部には、原水を供給する原水供給管18と、ろ過材3を洗浄するときの洗浄排水を排水する排水管19とが設けられている。図1には、原水供給管18と排水管19とは圧力容器2の近傍において1本に接続され、接続された管が圧力容器2に設けられているように示されているが、別々に圧力容器2に接続することもできる。原水供給管18には原水を圧送する送水ポンプ21と第1の開閉弁22が、排水管19には第2の開閉弁23が、それぞれ介装されている。また、圧力容器2の上部にはろ過後のろ過水を外部、例えば緩速ろ過池に送水する送水管25が設けられている。この送水管25にも第3の開閉弁26が介装されている。
本実施の形態においては、ろ過材3はろ過水で洗浄することもできるし、原水で洗浄することもできるようになっている。原水で洗浄するために、本実施の形態においては、洗浄管28が圧力容器2の中央近傍から引き入れられてろ過材3中に埋められている。より詳しく説明すると、ろ過部9の最小の粒径の層14の直下の層、つまり最小の粒径の層14に隣接しているろ砂の層29に埋められている。洗浄管28の埋められている部分には、多数の孔30、30、…が明けられている。従って洗浄管28から原水を供給すると、ろ砂の層29に洗浄用の原水を噴出できるようになっている。
本実施の形態に係るろ過装置1の作用を説明する。河川・湖沼・ダム等から取水された原水をろ過する方法を説明する。図2の(ア)に示されているように、第1の開閉弁22と第3の開閉弁26を開く。そして第2の開閉弁23を閉じる。送水ポンプ21を駆動する。そうすると原水は原水供給管18から0.05MPa以上の水圧で圧力容器2に供給される。原水はろ過部9において上向きに流れる。原水中の濁質は、粒径の大きいものは下層において、粒径の小さなものは上層において濾し取られる。最小の粒径のろ砂の層14において、最も粒径の小さな濁質が濾し取られることになる。原水の濁度が100度以上あっても、ろ過部9において原水中の濁質が濾し取られ濁度は10度前後に低下する。ろ過水はろ過流出防止部10を流れて送水管25から外部、すなわち緩速ろ過池、急速ろ過池、他のろ過装置等に送水される。本実施の形態においては、原水は0.05MPa以上で供給されるので、大量の原水を高速にろ過することができ、効率よく濁質を除去することができる。また多少ろ過材3が目詰まりしても、供給される原水の水圧が高いので長時間ろ過閉塞し難く、安定して原水をろ過することができる。緩速ろ過池、急速ろ過池、他のろ過装置において送水されたろ過水を処理して浄水を得る。これらのろ過池、他のろ過装置においては、十分に濁質が除去されたろ過水をろ過するので目詰まりし難い。
ろ過材3に濁質が蓄積してきたら、ろ過の効率が低下する。ろ過される原水の水量が一定以下に低下したら、あるいは所定時間運転を継続したら、ろ過材3を洗浄する。送水ポンプ21を停止して、図2の(イ)に示されているように、第1の開閉弁22と第3の開閉弁26を閉じる。そして第2の開閉弁23を開く。そして洗浄管28から原水を所定の水圧、例えば0.05MPa以上で供給する。そうすると、洗浄管28から供給された原水は、ろ過部9中を下方に流れる。このときろ過部9中に蓄積された濁質も原水と一緒に下方に流される。すなわちろ過部9が洗浄される。濁質のほとんどは最小の粒径のろ砂の層14と、その下のろ砂の層29、およびその近傍に蓄積されるが、ろ砂の層29に洗浄用の原水が噴出されるので、効率よくろ過部9を洗浄することができる。また第3の開閉弁26が閉じられているので、洗浄用の原水はろ砂流出防止部10より上には流れない。つまり洗浄後の洗浄排水は下方にのみ流れる。このような洗浄排水は排水管19を介して外部に排水される。洗浄排水には薬剤が含まれておらず、原水由来の物質のみからなるので、河川に排水することができる。所定時間洗浄したら洗浄管28からの原水の供給を停止する。第2の開閉弁23を閉じ、第1、3の開閉弁22、26を開いて、送水ポンプ21を駆動する。ろ過が再開される。
この方法によって洗浄してもろ過材3が十分に洗浄されなくなったら、次のようにしてろ過材3を洗浄する。ろ過装置1によってろ過したろ過水を外部のタンク等に所定量だけ貯水しておく。送水ポンプ21を停止して、図2の(ウ)に示されているように、第1の開閉弁22を閉じる。そして第2、3の開閉弁23、26は開く。貯水しておいたろ過水を送水管25から圧力容器2内に所定の水圧で供給する。そうするとろ過水はろ過材3中を下方に流れ、このときろ過材3中の濁質も一緒に下方に押し流す。すなわちろ過材3を洗浄することができる。洗浄後の洗浄排水は排水管19を介して外部に排水される。この排水中にも薬剤は含まれていないので、河川に排水することができる。
本実施の形態に係るろ過装置1は色々な変形が可能である。図3には、本実施の第2の形態に係るろ過装置1’が示されている。前実施の形態に係るろ過装置1と同様の部材、同様の作用を奏する部材には同じ参照番号を付して説明を省略する。本実施の形態に係るろ過装置1’においては、ろ過材3は、圧力容器2のヘッド部6に達するように充填されてはいない。本実施の形態においてはろ過材3のろ砂流出防止部10の最上層には、ろ過材押さえ板33が載せられている。このろ過材押さえ板33は、ヘッド部6に固定されたバネ32、32によって下方向に付勢されている。ろ過材押さえ板33には多数の孔が明けられており、ろ過水は自由に流れることができるが、孔の径はろ過部砂利層11の砂利の径よりも小さいので砂利は移動できない。従って、ろ過材押さえ板33によってろ過材3が下方に押し付けられることになり、原水を所定の水圧で供給して上向きにろ過してもろ過材3は浮き上がらず、ろ砂は舞い上がらない。ろ過材押さえ板33の代わりに、ろ砂流出防止部10の上に所定のおもりを載せてもよいし、他の部材によってろ砂防止部10を押さえてもよい。いずれの部材であっても、ろ過材3の浮き上がりを防止することができれば、本実施の形態に係るろ過材押さえ板33と同様の作用を奏することができる。
なお、第2の実施の形態に係るろ過装置1’においては、原水供給管18と排水管19も前実施の形態とは若干異なっている。これらは別々に圧力容器2内に引き入れられ、ろ過部砂利層11に埋められている。これらの埋められている部分には、小径の孔34、34、35、35、…がそれぞれ明けられている。従って原水供給管18から圧送される原水は孔34、34、…から圧力容器2内に供給される。また洗浄排水は孔35、35、…から排水管19に流れることになる。原水供給管18については、さらに変形が可能であり、0.05MPa以上の水圧で原水を供給することができれば、送水ポンプ21を格別に設ける必要はない。
本実施の形態に係るろ過装置1の使用方法に関しても変形が可能である。例えば、ろ過装置1を2個以上用意して、直列に接続する。そして上流のろ過装置1においては最小の粒径のろ砂の層14は、粒径を大きくし、下流のろ過装置1においては最小の粒径のろ砂の層14は、粒径を小さくする。このようにすると大きな濁質だけが上流側のろ過装置1で濾し取られ、粒径の小さな濁質は下流側のろ過装置1で濾し取られることになる。このようにして得られたろ過水を、緩速ろ過池、急速ろ過池等に供給すると、本実施の形態に係るろ過装置1、1も目詰まりし難いし、緩速ろ過池、急速ろ過池等に供給されるろ過水の濁度も小さくすることができる。
1 ろ過装置 1’ ろ過装置
2 圧力容器 3 ろ過材
9 ろ過部 10 ろ砂流出防止部
14 最小の粒径のろ砂の層 18 原水供給管
19 排水管 21 送水ポンプ
22 第1の開閉弁 23 第2の開閉弁
25 送水管 26 第3の開閉弁
28 洗浄管 29 ろ砂の層
32 バネ 33 ろ過材押さえ板

Claims (3)

  1. 河川、湖沼、またはダムから取水された原水から比較的粒径の大きな濁質を濾し取るろ過装置であって、
    前記ろ過装置は、圧力容器と、該圧力容器に入れられている砂利、ろ砂からなるろ過材とから構成され、
    前記ろ過材は、下方から上方に向かって粒径が順次小さくなるように積層されて最小の粒径の層が粒径0.1〜0.5mmのろ砂の層になっているろ過部と、該ろ過部の上に下方から上方に向かって粒径が順次大きくなるように積層されているろ砂流出防止部とから構成され、そして前記圧力容器の天井に達するように充填され、
    前記原水は0.05MPa以上の水圧で前記圧力容器の下部から供給され前記ろ過材を上向きにろ過されるようになっていることを特徴とするろ過装置。
  2. 河川、湖沼、またはダムから取水された原水から比較的粒径の大きな濁質を濾し取るろ過装置であって、
    前記ろ過装置は、圧力容器と、該圧力容器に入れられている砂利、ろ砂からなるろ過材とから構成され、
    前記ろ過材は、下方から上方に向かって粒径が順次小さくなるように積層されて最小の粒径の層が粒径0.1〜0.5mmのろ砂の層になっているろ過部と、該ろ過部の上に下方から上方に向かって粒径が順次大きくなるように積層されているろ砂流出防止部とから構成され、該ろ砂流出防止部は所定の部材によって上方から強制的に下方に押し付けられて前記ろ過材の舞い上がりが防止されるようになっており、
    前記原水は0.05MPa以上の水圧で前記圧力容器の下部から供給され前記ろ過材を上向きにろ過されるようになっていることを特徴とするろ過装置。
  3. 請求項1または2に記載のろ過装置において、前記圧力容器の下部には第1の弁が介装された原水供給管と、第2の弁が介装された排水管とが設けられ、前記圧力容器の上部には第3の弁が介装された送水管が設けられ、そして前記ろ過部の前記最小の粒径の層の下に隣接している層には、多数の孔が明けられた洗浄管が埋設され、
    前記第1の弁と前記第3の弁を開けると共に前記第2の弁を閉じ、前記原水供給管から原水を供給すると、前記ろ過材によってろ過されたろ過水が前記送水管から外部に供給され、
    前記第1の弁と前記第3の弁を閉じると共に前記第2の弁を開け、前記洗浄管から原水を供給すると、原水によって前記ろ過材が洗浄されて前記排水管から排水されるようになっていることを特徴とするろ過装置。
JP2010272106A 2010-09-28 2010-12-07 濁質除去用のろ過装置 Expired - Fee Related JP4803685B1 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010272106A JP4803685B1 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 濁質除去用のろ過装置
CN201180004770.8A CN102781535B (zh) 2010-09-28 2011-04-11 在过滤基材积层方法上具有独特性的上流式过滤装置
EP11828270.6A EP2609977A1 (en) 2010-09-28 2011-04-11 Up-flow filtration device characterized by method for stacking filter materials
KR20137010440A KR20130079557A (ko) 2010-09-28 2011-04-11 여과재 적층방법에 특징으로 가지는 상향 여과 장치
SG2013023759A SG188665A1 (en) 2010-09-28 2011-04-11 Up-flow filtration device characterized by method for stacking filter materials
PCT/JP2011/002115 WO2012042700A1 (ja) 2010-09-28 2011-04-11 ろ過材の積層方法に特徴を有する上向きろ過装置
US13/264,038 US8864989B2 (en) 2010-09-28 2011-04-11 Upward-type filtering apparatus characterized in laminating method of filtering material
CA 2810635 CA2810635A1 (en) 2010-09-28 2011-04-11 Upward-type filtering apparatus characterized in laminating method of filtering material
TW100113375A TWI473641B (zh) 2010-09-28 2011-04-18 在過濾基材積層方法上具有獨特性之上流式過濾裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010272106A JP4803685B1 (ja) 2010-12-07 2010-12-07 濁質除去用のろ過装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4803685B1 JP4803685B1 (ja) 2011-10-26
JP2012120955A true JP2012120955A (ja) 2012-06-28

Family

ID=44946860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010272106A Expired - Fee Related JP4803685B1 (ja) 2010-09-28 2010-12-07 濁質除去用のろ過装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4803685B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013244428A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Kazunori Koishi 振動装置を備えたろ過装置
JP2014018741A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Kazunori Koishi 微細粒子ろ過材を備えた上向きろ過装置
KR101575581B1 (ko) * 2013-05-07 2015-12-09 한국도로공사 터널굴착 폐수처리용 상향식 여과조

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101785934B1 (ko) 2017-02-02 2017-10-17 박용찬 수처리용 여과기 및 이를 이용한 수처리 방법

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4422059Y1 (ja) * 1966-02-04 1969-09-18
JPH0732614Y2 (ja) * 1990-03-15 1995-07-26 松下電工株式会社 リフトシャワーの上下昇降装置
JP4592390B2 (ja) * 2004-11-10 2010-12-01 光正 村上 高圧力式細砂ろ過装置
JP4721239B1 (ja) * 2009-12-03 2011-07-13 和典 小石 ろ過材の積層方法に特徴を有する上向きろ過装置
JP3164640U (ja) * 2010-09-28 2010-12-09 和典 小石 微細な濁質除去用のろ過装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013244428A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Kazunori Koishi 振動装置を備えたろ過装置
JP2014018741A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Kazunori Koishi 微細粒子ろ過材を備えた上向きろ過装置
KR101575581B1 (ko) * 2013-05-07 2015-12-09 한국도로공사 터널굴착 폐수처리용 상향식 여과조

Also Published As

Publication number Publication date
JP4803685B1 (ja) 2011-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012042700A1 (ja) ろ過材の積層方法に特徴を有する上向きろ過装置
JP2010264334A (ja) 水処理装置および水処理装置濾材層の洗浄方法
JP4803685B1 (ja) 濁質除去用のろ過装置
CN106430737A (zh) 一种低渗透油田回注水处理方法
JP2007289847A (ja) 水道原水の浄水処理方法及びその装置
CN205709989U (zh) 一种油田污水除油除砂沉降系统
KR101878395B1 (ko) 강우수 정화장치
JP4721239B1 (ja) ろ過材の積層方法に特徴を有する上向きろ過装置
JP5801249B2 (ja) 淡水化装置及び淡水化方法
JP2000210505A (ja) 川底を利用した濾過装置による取水装置
JP2006523272A (ja) 塩水浸入防止システム
KR20130128866A (ko) 가압형 막 모듈을 이용한 수처리 시스템 및 수처리 방법
JP4908542B2 (ja) ろ過方法、ろ過装置およびろ過池
JP2014018741A (ja) 微細粒子ろ過材を備えた上向きろ過装置
JP3164640U (ja) 微細な濁質除去用のろ過装置
JP2011110533A (ja) 上向きろ過装置
KR101294720B1 (ko) 수처리에서 조류 및 슬러지 제거 장치
EP4059899A1 (en) An arrangement and a method of pre-filtrating a natural water transferring water pump
KR100945484B1 (ko) 정수 처리장치
JP2006136753A (ja) 高圧力式細砂ろ過装置およびその方法
KR101298063B1 (ko) 하천 및 호소의 조류제거 장치
JP2013244428A (ja) 振動装置を備えたろ過装置
CN201458792U (zh) 含油污水反洗过滤装置
JP5754649B2 (ja) 深層ろ過装置
KR20160084027A (ko) 역세척이 가능한 비점오염저감시설 및 그 자동 역세척 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110729

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4803685

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees