JP2012120631A - 殺菌・抗ウイルス装置及び殺菌・抗ウイルスデバイス - Google Patents

殺菌・抗ウイルス装置及び殺菌・抗ウイルスデバイス Download PDF

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Abstract

【課題】 室内に浮遊する細菌・かび・ウイルス等を効率よく除去し、大型の装置を構成しても、殺菌・抗ウイルス性能が低下しない殺菌・抗ウイルス装置を提供する。
【解決手段】 吸気口2と排気口3とを有する本体1と、吸気口2から吸気した空気を排気口3に導く送風ファン4と、本体1内の吸気口2から吸気した空気が通過する箇所に設置された殺菌・抗ウイルスデバイス5と、を備え、殺菌・抗ウイルスデバイス5は、絶縁性素材で形成され、空気が通過する開口部7を複数個有するプレート6と、導電性素材で形成され、プレート6の両面に形成された電極8、9と、電極8、9間に所定電圧を印加する電源部10とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、室内に浮遊する細菌、カビおよびウイルス等を効率よく除去・不活化することができる殺菌・抗ウイルス装置に関するものである。
従来の殺菌・抗ウイルス装置として、金属を格子状に編みこんで形成した2枚の電極を、複数の貫通孔を有する絶縁性のプレートの両面に接するように設け、2枚の電極間に所定電圧を印加し、プレートの貫通孔を通過する空気中の細菌を殺菌するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−154705号公報(請求項1、図1)
上記特許文献1の殺菌・抗ウイルス装置では、針金などの金属を格子状に編みこんで形成した電極が、プレートの貫通孔を覆うように対向させて設けられている。このような状態で電極に電圧を印加すると、貫通孔には電極に対して略垂直方向の向きの電界が発生する。この電界の向きは貫通孔を通過する空気の通過方向と略平行な向きであるため、貫通孔には電界を通過しない空気経路ができ、空気を十分に浄化できないおそれがあった。
また、針金などの金属を一定の間隔で編みこむことは困難であるため、電極には金属部分の密度の偏りが生じていた。このように密度の偏った状態の電極に電圧を印加すると、貫通孔によっては、金属部分の密度が高く電界強度の高い貫通孔と金属部分の密度が低く電界強度の低い貫通孔とが発生し、電界強度の低い貫通孔を通過した空気の浄化が十分にできないなど、均一な殺菌効果を得ることが困難であった。
さらに、装置の小型化のためにプレートの厚さを薄くした場合には、貫通孔を介して電極の金属部分同士が接近することがあり、これにより火花放電が発生し、不快な音や光が発生し、殺菌効果が低下するおそれがあった。
また、この電極は金属を格子状に編みこんで形成されているため、電極の表面には凹凸が発生していた。凹凸のある電極をプレートを挟むようにして設けた場合には、電極間距離の短い部分と長い部分とが生じ、電極同士を一定の距離に維持することが困難であった。そして、電極を大型化した場合や、曲げ加工されたプレートに対応させた電極にした場合には、電極全体に曲げ、歪みなどの変形が発生するため、電極間距離を一定に保つことがより困難であった。
このような状態で電極に電圧を印加すると、電極間距離が短い部分では電極間に発生する電界の電界強度が高くなり、電極間距離が長い部分では逆に電界強度が低くなっていた。そして、電極間距離の短い部分の距離に基づいて印加する電圧値を設定した場合には、電極間距離の長い部分において十分な電界強度が得られず、殺菌効果が低下するおそれがあった。また、電極間距離の長い部分の距離に基づいて印加する電圧値を設定した場合には、電極間距離の短い部分において電界強度が高くなり過ぎてしまい、火花放電が発生し、不快な音や光が発生し、殺菌効果が低下するおそれがあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、装置内を通過する空気を均一に浄化し、室内空間の空気中に浮遊する細菌、カビおよびウイルス等を効率よく殺菌または抗ウイルス化することができ、装置の小型化、大型化やプレートの曲げ形状、曲面形状などにも対応できる殺菌・抗ウイルス装置を提供することを目的とする。
本発明に係る殺菌・抗ウイルス装置は、吸気口と排気口とを有する本体と、本体内に配置され、吸気口から吸気した空気を排気口に導く送風装置と、本体内の吸気口から吸気した空気が通過する箇所に設置された殺菌・抗ウイルスデバイスと、を備え、殺菌・抗ウイルスデバイスは、絶縁性素材で形成され、空気が通過する開口部を複数個有するプレートと、導電性素材で形成され、プレートの両面に形成された電極と、電極間に所定電圧を印加する電源部とを備える。
この発明によれば、開口部を複数個有するプレートの両面に導電性素材からなる電極を形成させ、この電極間に電圧を印加することにより、開口部には、開口部を通過する空気の通過方向を横切る方向の電界が発生する。そして、室内空間などの空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等は、空気と共にこの開口部に発生した電界中を確実に通過することとなり、これら細菌等を効率よく除去・不活化することができる。また、電極はプレートの表面に形成されているため、プレートの厚さによって電極同士は一定の距離で維持されるので、殺菌や抗ウイルス化の性能低下を防止することができ、各開口部において均一な殺菌効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルス装置の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの断面図である。 本発明の実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルスデバイスを構成するプレートの正面図である。 本発明の実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの開口部が介在する箇所の部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの開口部に発生する電気力線の分布を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの断面図である。 本発明の実施の形態2に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの部分拡大正面図である。 本発明の実施の形態2に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの開口部が介在する箇所の部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態2に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの開口部に発生する電気力線の分布を示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る殺菌・抗ウイルス装置を採用したルームエコンの断面図である。 本発明の実施の形態3に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの開口部が介在する箇所の部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態3に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの開口部に発生する電気力線の分布を示す模式図である。 本発明の実施の形態4に係る殺菌・抗ウイルス装置を採用したルームエコンの断面図である。 本発明の実施の形態4に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの開口部が介在する箇所の部分拡大断面図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルス装置の断面図である。図2は実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルス装置に組み込まれる殺菌・抗ウイルスデバイスの断面図である。図3は実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルスデバイスを構成するプレートの正面図である。
図1に示すように、実施の形態1の殺菌・抗ウイルス装置は、本体1と、本体1の正面に形成され、室内空間の空気を本体1内に吸い込む吸気口2と、本体1の上面に形成され、本体1内で殺菌などを行った空気を室内空間へ排気する排気口3と、本体1内に設けられ、吸気口2から吸気した空気を排気口3に導く送風装置4と、本体1内の送風装置4の上流側に配置され、吸気口2から吸気した空気の殺菌や抗ウイルス化などを行う殺菌・抗ウイルスデバイス5とを備えている。図1中の矢印は空気の流れを表している。
実施の形態1では、送風装置4として遠心ファンを使用している。送風装置4は、室内空間の空気を本体1内に吸い込み、殺菌・抗ウイルスデバイス5を通過させ、室内空間に排気するよう送風することができればよく、用途に応じて遠心ファンに換えて、軸流ファン、シロッコファン、ラインフローファンおよびクロスフローファンなどを使用することが可能である。なお、図1では殺菌・抗ウイルスデバイス5を送風装置4の上流側に設置しているが、送風装置4の下流側に設置させ、吸気口2、送風装置4、殺菌・抗ウイルスデバイス5、排気口3の順に空気が流れる配置にしてもよい。
図2に示すように、殺菌・抗ウイルスデバイス5は、絶縁性素材で形成され、厚さ方向に貫通した開口部7を複数個有するプレート6と、導電性素材からなり、プレート6の一方の面に形成され、電圧印加される電極8と、導電性素材からなり、プレート6の他方の面に形成され、接地される電極9と、電極8、9と電気的に接続され、電極8に直流の正もしくは負の電圧を印加する電源10とを備えている。
プレート6は全体が一定の厚さとなるように形成されている。プレート6を形成する絶縁性素材として、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアセタール(POM)およびセラミックなどがある。
プレート6の両面にそれぞれ形成された電極8、9は、プレート6の開口部7に沿って開口し、電極8、9の開口端面8a、9aと開口部7の内周面とが同一面となるように形成されている。このように、電極8、9は開口部7に食み出すようには形成されていないため、電極8、9をプレート6の両面に形成することによって開口部7の開口幅が変化することはない。つまり、殺菌・抗ウイルスデバイス5の圧損は、プレート6の開口部7の形状により変化し、電極8、9を形成することによって変化することはない。
これら電極8、9には、例えば金属、カーボン等の導電性素材が使用され、電極8、9は、プレート6の両面にエッチング、塗布、貼り付け等によって形成されている。
図3に示すように、プレート6には、全面にわたって開口部7が複数個設けられており、これら開口部7を空気が通過する。なお、実施の形態1では、正方形のプレート6を使用しているが、用途に応じて長方形、円形、ひし形または六角形などとしてもよい。また、実施の形態1では、プレート6に設けられた開口部7を正方形としているが、開口部7を空気が流れることができれば、長方形、円形、ひし形、六角形等の別の形状でも良い。
実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルスデバイス5は、このような構成からなり、電源10から電極8に電圧を印加しプレート6の各開口部7に電界を発生させる。そして、電界の発生している開口部7に空気を通過させることで、空気の浄化を行うものである。図2中の矢印で示すように、殺菌・抗ウイルスデバイス5に導かれた空気は、複数の開口部7のいずれかの開口部7を通過するようになっている。
次に、実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルスデバイス5の開口部7に発生する電界について説明する。
図4は実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルスデバイス5の開口部7が介在する箇所の部分拡大断面図である。
図4に示すように、プレート6の両面にそれぞれ形成された電極8、9は、プレート6の開口部7に沿って開口し、開口部7に食み出すことなく、電極8、9の開口端面と開口部7の内周面とが同一面となるように形成されている。このように形成された電極8、9に電圧を印加すると、開口部7には図4中に示す空間距離A、B間に電界が発生することが考えられる。
ここで、空間距離Bとは、電極8と、絶縁性素材のプレート6を介してプレート6の厚さ方向に対向している電極9との距離である。そして、空間距離Aとは、電極8の端面と、開口部7を介してプレート6の厚さ方向に対して斜め方向に対向している電極9の端面との距離である。
空間距離Bは、プレート6の厚さであり電極8と電極9との最短距離であるが、上述したように電極8、9は開口部7に食み出していないため、空間距離Bで対向する電極8、9間には必ず絶縁性素材のプレート6が介在することとなり、このプレート6により電界の発生が抑制される。つまり、空気の通過方向と略平行な向きに発生する電界は微量なものとなる。
一方、空間距離Aでは、電極8の端面と電極9の端面との間が空間であるため、電界の発生が抑制されることはない。つまり、開口部7には、この空間距離Aで対向している電極8の端面と電極9の端面との間に電界が発生する。すなわち、開口部7には、空気の通過方向に対して斜め方向の電界が発生する。
このように実施の形態1の殺菌・抗ウイルスデバイス5では、空間距離Bで対向している電極8、9間に発生する電界を微量なもので無視できる構成とし、開口部7には空気の通過方向に対して斜め方向(空間距離Aの方向)に電界が発生する構成とした。
この空間距離Aは、プレート6の厚さと開口部7の開口幅により変化するものである。実施の形態1では、各開口部7における空間距離Aを一定にするため、同じ開口幅の開口部7が、一定の厚さのプレート6に複数個形成されている。これにより、他の開口部7においても上述した電界と同様の電界が発生し、各開口部7に発生する電界は一定の電界強度となる。
電源10から電極8に印加される電圧は、この空間距離Aにより決定し、開口部7における電界強度が30kV/cm以上となるように設定される。一般的に殺菌に必要な電界強度として知られている10kV/cmを越える電界強度に設定することで、十分な殺菌能力を得ることができる。
電源10から電極8に印加される電圧と空間距離Aと電界強度の関係は、(1)式で表される。Eは電界強度、Vは電極8に印加される電圧、Aは空間距離である。
E=V/A (kV/cm) ・・・・・・・・・・・・・・・(1)
開口部7に30kV/cm以上の電界強度を発生させるには、例えば、空間距離Aが10mmの場合には、電源10から電極8に印加される電圧を30kV以上とし、空間距離Aが1mmの場合には3kV以上とする。このように、プレート6の厚さを薄く、または開口部7の開口幅を狭めることで空間距離Aを狭くすることでき、電極8に印加する電圧をその分低くすることができる。印加する電圧を低くすることで、殺菌・抗ウイルスデバイス5の消費電力が低くなり省エネを図れると共に、低電圧となるため安全性が向上する。
図5は実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルスデバイス5の開口部7に発生する電気力線の分布を示す模式図である。
図5に示すように、開口部7において斜め方向に対向する電極8と電極9間に電界が発生する。このように開口部7を横切るように電界が発生するため、開口部7を通過する空気は確実に電界中を通過することとなり、空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等をこの電界により破壊し、除去または不活化させることができる。
なお、実施の形態1では、風上側の電極8に電圧を印加しているが、風下側の電極9に電圧を印加しても良い。ただし、風上側の電極8に電圧を印加した場合のほうが、風上側に電気力線が密となる電界強度の高い領域ができるため、空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等を効率よく死滅または抗ウイルス化させることができる。
このように構成された殺菌・抗ウイルス装置においては、空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等は、送風装置4により空気と共に本体1内に吸引される。吸引された細菌、カビまたはウイルス等は、殺菌・抗ウイルスデバイス5のプレート6に設けられた開口部7を通過する。
殺菌・抗ウイルスデバイス5の電極8には、数V〜数万Vの電圧が印加されており、開口部7を通過する空気の流れ方向に対して斜めの方向(空間距離Aの方向)に、30kV/cm以上の電界強度の電界が発生している。そして、開口部7を通過する空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等には電界強度30kV/cm以上の電界がかかり、電界中を通過した細菌、カビまたはウイルス等は、電界により破壊され、死滅または抗ウイルス化する。殺菌・抗ウイルスデバイス5を通過した空気は、送風装置4により排気口3から室内に排気される。このように、室内空間の空気中に浮遊していた細菌、カビまたはウイルス等は殺菌・抗ウイルスデバイス5通過時に除去され、室内空間の空気が浄化される。
以上のように、実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルス装置では、殺菌・抗ウイルスデバイス5のプレート6に設けられた複数の開口部7に、空気の通過方向を横切るように電界を発生させることにより、空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等が確実に電界中を通過し効率よく除去または不活化させることができる。
また、電極8、9はプレート6の両面にエッチング、塗布、貼り付け等によって均一に形成されているため、開口部7ごとに発生する電界の電界強度がばらつくことなく、各開口部7に一定の電界強度の電界を発生させることができる。さらに、電極8、9はプレート6の形状に対する追従性を有しているため、一定の厚さのプレート6を使用することで、殺菌・抗ウイルスデバイス5を大型にした場合においても、プレート6全体の電極8と電極9との距離(空間距離A)を一定に維持させることができる。
このように、実施の形態1に係る殺菌・抗ウイルス装置では、従来の針金などの金属を格子状に編みこんで形成した電極を使用した殺菌・抗ウイルス装置における電極間距離のばらつきや貫通孔ごとの電界強度のばらつきが発生することなく、殺菌や抗ウイルス化の性能低下を防止することができる。
実施の形態2.
実施の形態1で説明した発明により、従来の針金などの金属を格子状に編みこんで形成した電極を使用した殺菌・抗ウイルス装置における課題は解決した。しかし、実施の形態1の殺菌・抗ウイルスデバイス5では、電極8、9間にプレート6が介在しているため、開口部7の開口幅を狭くし過ぎた場合など、条件によってはプレート6による電界強度の遮りが発生するおそれがあり、その場合に開口部7に発生する電界強度が低下するおそれがあった。
そこで、実施の形態2に係る殺菌・抗ウイルス装置では、殺菌・抗ウイルスデバイスを2つのプレートで構成し、一方のプレートの片面に電極8を形成させ、もう一方のプレートの片面に電極9を形成させ、この2つのプレートをそれぞれに設けられた開口部7を面方向にずらした状態で固着させた。
実施の形態2では、このような構成の殺菌・抗ウイルスデバイスを用いることにより、プレート6による電界強度の遮りを抑制し、開口部7に発生する電界強度を高めることが可能となる。以下、この殺菌・抗ウイルスデバイスを設けた殺菌・抗ウイルス装置について説明する。
図6は実施の形態2に係る殺菌・抗ウイルスデバイスの断面図である。なお、図2と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態2に係る殺菌・抗ウイルスデバイス11は、絶縁性素材で形成され、厚さ方向に貫通した開口部7を複数個有するプレート6a、6bと、一方のプレート6aの片面に形成され、電圧印加される電極8と、もう一方のプレート6bの片面に形成され、接地される電極9と、電極8、9と電気的に接続され、電極8に直流の正もしくは負の電圧を印加する電源10とを備えている。なお、殺菌・抗ウイルスデバイス11の本体1内における設置箇所は、実施の形態1の殺菌・抗ウイルスデバイス5と同じであるため説明を省略する。
プレート6aには、空気の流れの下流側となる面に電極8が形成されており、プレート6bには、同様に空気の流れの下流側となる面に電極9が形成されている。そして、プレート6aとプレート6bとは、それぞれに設けられている開口部7が面方向にずれた状態で固着されている。なお、これら電極8、9は実施の形態1と同様に、プレート6a、6bの開口部7に沿って開口し、開口部7に食み出すことなく、電極8、9の開口端面8a、9aと開口部7の内周面とが同一面となるように形成されている。
図7は実施の形態2に係る殺菌・抗ウイルスデバイス11の部分拡大正面図である。図7に示すように、プレート6a、6bの開口部7は面方向にずれた状態で固着されている。そして、それぞれのプレート6a、6bに設けられた開口部7の重複部分を空気が通過するようになっている。なお、実施の形態2では、開口部7を四角形としているが、開口部7を空気が流れることができれば、円形、ひし形、六角形等の別の形状でも良い。
図8は実施の形態2に係る殺菌・抗ウイルスデバイス11の開口部7が介在する箇所の部分拡大略断面図である。
図8中のAは、プレート6aの開口部7とプレート6bの開口部7との重複部分において、開口部7の内周面と同一面となるように形成されている正極側の電極8の端面と負極側の電極9の端面との空間距離を示すものである。実施の形態2のプレート6a、6bがそれぞれ有する開口部7は、実施の形態1のプレート6が有する開口部7よりも開口幅を拡大させており、開口部7には、この空間距離Aで斜め方向に対向している電極8と電極9間に電界が発生する。
なお、プレート6aとプレート6bには、形状および開口幅が同じ複数の開口部7がそれぞれに設けられているため、他の開口部7においても電極8、9間は同じ空間距離Aとなっており、同様の電界が発生し、開口部7ごとに発生する電界は同一の電界強度となっている。
電極8に印加される電圧は、実施の形態1と同様に、電極8と電極9との空間距離Aにより決定する。電極8に印加される電圧は、空間距離Aの電界強度が30kV/cm以上となるように設定される。
図9は実施の形態2に係る殺菌・抗ウイルスデバイス11の開口部7に発生する電気力線の分布を示す模式図である。
図9に示すように、斜め方向に対向する電極8と電極9間に電界が発生する。このように開口部7を通過する空気の通過方向を横切るようにして電界が発生するため、開口部7を通過する空気は確実に電界中を通過することとなり、空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等をこの電界により死滅または抗ウイルス化させることができる。
また、電極8、9間には絶縁物が介在していないため、実施の形態1で開口部7の開口幅を狭くし過ぎた場合などに発生するおそれがあるプレート6による電界強度の遮りを抑制することができる。この電界強度の遮りが抑制されることで、実施の形態1のものよりも開口部7に発生する電気力線の密度が高くなる。すなわち、開口部7に発生する電界強度が高くなり殺菌または抗ウイルス化の性能が向上する。
以上のように、実施の形態2における殺菌・抗ウイルスデバイス11では、片面に電極8、9を形成させたプレート6a、6bを開口部7をずらした状態で固着することで、開口部7を通過する空気が確実に電界中を通過すると共に、絶縁物による電界強度の遮りを抑制することができ、開口部7の電界強度をより強くすることが可能となる。これにより、空気中に浮遊する細菌、カビおよびウイルス等をより効率的に除去または不活化することができる。
なお、実施の形態2では、片面に電極8または電極9を形成させたプレートを2つ固着したが、正極側と負極側とが交互になるようにして、さらに4つ、6つと積層することも可能である。電極8、9を形成させたプレートの枚数を増加することで、電界の発生領域を空気の流れ方向に広げることができ、空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等の除去または不活化効果をより高くすることができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態1、2で説明した殺菌・抗ウイルス装置をルームエアコンに採用した場合を説明する。
図10は実施の形態3に係る殺菌・抗ウイルス装置を採用したルームエコンの断面図である。
図10に示すように、実施の形態3の殺菌・抗ウイルス装置を採用したルームエアコンは、本体101と、本体101の上部に形成され、室内空間の空気を本体101内に取り込む吸気口102と、本体101の下部に形成され、本体101内で殺菌などを行った空気を室内空間へ排気する排気口103と、本体101内に設けられ、吸気口102から吸気した空気を排気口103に導く送風装置104と、本体101内の送風装置104の上流側で、且つ送風装置104を囲むように配置され、通過する空気と熱交換する熱交換器106と、本体101内の熱交換器106の上流側に配置され、吸気口102から吸気した空気の殺菌や抗ウイルス化などを行う殺菌・抗ウイルスデバイス105とを備えている。図10中の矢印は空気の流れを表している。
殺菌・抗ウイルスデバイス105は、本体101内の限られたスペースに収めるために、熱交換器106に沿うようにして配置されており、空気の流入方向に対して傾斜した状態となっている。なお、殺菌・抗ウイルスデバイス105は、熱交換器106と送風装置104との間や、送風装置104の下流側に配置させることも可能であるが、殺菌・抗ウイルスデバイス105を熱交換器106の上流側に配置させることで、殺菌・抗ウイルスデバイス105をメンテナンスする場合に、熱交換器106を外す必要がなく作業性に優れている。
実施の形態1、2で説明した殺菌・抗ウイルスデバイス5、11をこのように空気の流入方向に対して傾斜した状態に配置させると、空気の流入方向と開口部7の貫通方向とが略平行ではないため、殺菌・抗ウイルスデバイス5、11の圧損が増大し、送風装置104の消費電力の増加や風速の低下をまねくおそれがある。
そこで、実施の形態3で使用される殺菌・抗ウイルスデバイス105は、このような箇所に設けられたときに圧損が増大しないよう、プレートの厚さ方向に対して傾斜させた開口部7をプレートに設け、この開口部7の貫通方向が空気の流入方向と略平行となるようにした。
図11は実施の形態3に係る殺菌・抗ウイルスデバイス105の開口部7が介在する箇所の部分拡大断面図である。なお、図4、8と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。また、図示していないが、電極8、9には、実施の形態1、2と同様に電源10が電気的に接続されている。
図11に示すように、プレート6cには、プレート6cの厚さ方向に対して傾斜した方向に貫通させた開口部7が設けられており、開口部7の貫通方向が空気の流入方向と略平行となっている。この開口部7は、開口部7の内周面と同一面となるように形成されている電極8の端面と電極9の端面との距離が空間距離Aとなる大きさの開口幅で形成されている。なお、実施の形態1と同様に、プレート6cの厚さ方向に対向している電極8、9間に発生する電界は微量なものとなり、開口部7には、空間距離Aで斜め方向に対向している電極8、9間に電界が発生する。
電極8に印加される電圧は、実施の形態1、2と同様に、開口部7における電極8と電極9との空間距離Aにより決定する。電極8に印加される電圧は、空間距離Aにおける電界強度が30kV/cm以上となるように設定される。
図12は実施の形態3に係る殺菌・抗ウイルスデバイス105の開口部7に発生する電気力線の分布を示す模式図である。
図12に示すように、開口部7には、斜め方向に対向する電極8、9間に電界が発生する。このように、プレート6cの開口部7が斜めに設けられた場合においても、開口部7を通過する空気の通過方向を横切るようにして電界が発生するため、開口部7を通過する空気は確実に電界中を通過することとなり、空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等をこの電界により死滅または抗ウイルス化させることができる。
以上のように、実施の形態3における殺菌・抗ウイルスデバイス105では、空気の流入方向に略平行となるように貫通させた開口部7を設けることで、殺菌・抗ウイルスデバイス105の圧損の増加を防ぎ、送風装置104の消費電力を抑えると共に、風速の低下を防止することが可能となる。そして、プレート6cの両面にそれぞれ形成された電極8、9は、プレート6cの開口部7に沿って開口し、開口部7に食み出すことなく、電極8、9の開口端面と開口部7の内周面とが同一面となるように形成されている。つまり、プレート6cに斜めに貫通して設けられた開口部7においても、開口部7を横切るように電界を発生させることができ、空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等を効率的に除去または不活化することができる。
なお、実施の形態2の片面に電極8、9を形成させたプレート6a、6bを開口部7をずらした状態で固着した殺菌・抗ウイルスデバイス11においても、プレート6a、6bの厚さ方向に対して傾斜した方向に貫通した開口部7を設けてもよく、開口部7の貫通方向と空気の流入方向とが略平行となり、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
実施の形態3では、平板状のプレート6cで構成された殺菌・抗ウイルス装置105をルームエアコンに採用した場合を説明した。近年、ルームエアコンなどの家電製品は本体の小型化が進むと共に、殺菌または抗ウイルス化などの機能の高性能化が求められている。ここで、殺菌または抗ウイルス化の性能を向上させるために、平板状のプレート6cで構成された殺菌・抗ウイルス装置105を大型にすると、本体の形状によっては本体内に収まらなくなるおそれがあった。
そこで、実施の形態4に係る殺菌・抗ウイルスデバイスは、本体内の配置スペースに応じた形状に変形させたプレートを使用した。以下、この変形させたプレートで構成された殺菌・抗ウイルス装置をルームエアコンに採用した場合を説明する。
図13は実施の形態4に係る殺菌・抗ウイルス装置を採用したルームエコンの略断面図である。
図13に示すように、実施の形態4の殺菌・抗ウイルス装置を採用したルームエアコンは、本体111と、本体111の正面に形成され、室内空間の空気を本体111内に取り込む吸気口112と、本体111の下部に形成され、本体111内で殺菌などを行った空気を室内空間へ排気する排気口113と、本体111内に設けられ、吸気口112から吸気した空気を排気口113に導く送風装置114と、本体111内の送風装置114の上流側で、且つ送風装置114を囲むように配置され、通過する空気と熱交換する熱交換器116と、本体111内の熱交換器116の上流側に配置され、吸気口112から吸気した空気の殺菌や抗ウイルス化などを行う殺菌・抗ウイルスデバイス115とを備えている。図13中の矢印は空気の流れを表している。
近年のルームエアコンにおいては、製品の小型化に伴って本体111内に配置された熱交換器116は、曲げられた状態で本体111内に収められている。殺菌・抗ウイルスデバイス115は、この曲げられた状態の熱交換器116の形状に合わせて、くの字状に曲げて熱交換器116に沿うようにして設けられている。このようにすることで、殺菌・抗ウイルスデバイス115は、本体111内の限られたスペースを最大限に活用して大きい表面積を確保した状態で収められることとなり、殺菌または抗ウイルス化の性能を高めることができる。
なお、殺菌・抗ウイルスデバイス115の表面積をさらに増やすために、図13の殺菌・抗ウイルスデバイス115の下部側を上部側と同様に熱交換器116の形状に合わせて、くの字状に曲げて大きくさせることも可能である。
また、殺菌・抗ウイルスデバイス115は、熱交換器116と送風装置114との間や、送風装置114の下流側に配置させることも可能であるが、殺菌・抗ウイルスデバイス115を熱交換器116の上流側に配置させることで、殺菌・抗ウイルスデバイス115をメンテナンスする場合に、熱交換器116を外す必要がなく作業性に優れている。
図14は実施の形態4に係る殺菌・抗ウイルスデバイス115の開口部7が介在する箇所の部分拡大断面図である。なお、図4、8、11と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、プレート6dは、くの字状に曲げた形状となっており、このプレート6dには、プレート6dの厚さ方向に貫通させた複数個の開口部7と、プレート6dの厚さ方向に対して傾斜した方向に貫通させた複数個の開口部7とが設けられており、これら開口部7の貫通方向が空気の流入方向と略平行となっている。曲げられたプレート6dの一方の面には電極8が形成され、他方の面には電極9が形成されている。また、図示していないが、電極8、9には、実施の形態1〜3と同様に電源10が電気的に接続されている。
これら開口部7は、開口部7の内周面と同一面となるように形成されている電極8の端面と電極9の端面との距離が空間距離Aとなる大きさの開口幅で形成されている。なお、実施の形態1と同様に、プレート6dの厚さ方向に対向している電極8、9間に発生する電界は微量なものとなり、開口部7には、この空間距離Aで斜め方向に対向している電極8、9間に電界が発生する。
実施の形態4では、開口部7は空気の流入方向と略平行となるように貫通して設けられているため、プレート6dの厚さ方向と開口部7の貫通方向とが一致する領域と一致しない領域とが発生する。そのため、仮にプレート6dに形成するすべての開口部7を同じ開口幅で設けたとすると、開口部7によって上述した電極間距離が異なるものとなり、開口部7ごとに発生する電界の電界強度に差が生じ、すべての開口部7に均一な電界強度の電界を発生させることができない。
そこで、実施の形態4では、すべての開口部7における電極間距離が空間距離Aとなるように、プレート6d形状に応じて開口幅を変化させた開口部7が設けられている。例えば、図14に示すように、プレート6dの厚さ方向と開口部7の貫通方向とが一致する領域の開口部7は開口幅aで設けられており、一致しない領域すなわちプレート6dの厚さ方向に対して傾斜した方向に貫通した開口部7は開口幅bで設けられている。開口幅bは開口幅aよりも狭くなっており、電極間距離はどちらも空間距離Aとなっている。
電極8に印加される電圧は、実施の形態1〜3と同様に、電極8と電極9の空間距離Aにより決定する。電極8に印加される電圧は、空間距離Aにおける電界強度が30kV/cm以上となるように設定される。このように、各開口部7における電極間距離が空間距離Aとなるように、開口幅を変化させた開口部7を形成することで、曲げた形状のプレート6dを使用した場合に各開口部7に発生する電界の電界強度を均一にすることができる。
なお、実施の形態3で説明したように、実施の形態4のプレート6dの厚さ方向に対して斜めに貫通させて設けられた開口部7においても、電界は開口部7を横切るように発生するので、空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等を効率的に除去または不活化することができる。
以上のように、実施の形態4における殺菌・抗ウイルスデバイス115では、プレート6dを本体111内の収納スペースの形状に合わせて曲げた形状とすることで、限られた収納スペースを最大限に活用して表面積を増やすことができ、殺菌または抗ウイルス化の性能を高めることが可能となる。また、このプレート6dの開口部7は、空気の流れ方向に略平行となる方向に貫通して設けられているので、殺菌・抗ウイルスデバイス115の圧損の増加を防ぎ、送風装置104の消費電力を抑えると共に、風速の低下を防止することが可能となる。さらに、曲げた形状のプレート6dにおいて、プレート6d形状に応じて開口部7の開口幅を変化させることで、各開口部7に発生する電界の電界強度を均一にすることができる。
なお、実施の形態4のプレート6dは、くの字状に曲げているが、くの字状に限定することはなく、収納スペースに応じてプレート6dを部分的に屈曲又は湾曲させるように折曲げ形成することが可能であり、実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態2の片面に電極8、9を形成させたプレート6a、6bを開口部7をずらした状態で固着した殺菌・抗ウイルスデバイス11においても、プレート6aとプレート6bとをそれぞれ同様の形状に変形させ、2枚を固着させてもよく、実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
本発明の活用例として、ルームエアコンの他にも、パッケージエアコン、クリーナー、ハンドドライヤー、空気清浄機、加湿機、除湿機、冷蔵庫等の製品に組み込み使用することが可能である。これらに搭載することで、室内空間などの空気中に浮遊する細菌、カビまたはウイルス等を効率よく除去または不活化することができ、使用者の快適性を向上し、利便性が向上する。
1 本体、2 吸気口、3 排気口、4 送風装置、5 殺菌・抗ウイルスデバイス、6、6a〜6d プレート、7 開口部、8 電極、8a 開口端面、9 電極、9a 開口端面、10 電源、11 殺菌・抗ウイルスデバイス、101 本体、102 吸気口、103 排気口、104 送風装置、105 殺菌・抗ウイルスデバイス、106 熱交換器、111 本体、112 吸気口、113 排気口、114 送風装置、115 殺菌・抗ウイルスデバイス、116 熱交換器。

Claims (7)

  1. 吸気口と排気口とを有する本体と、
    前記本体内に配置され、前記吸気口から吸気した空気を前記排気口に導く送風装置と、
    前記本体内の前記吸気口から吸気した空気が通過する箇所に設置された殺菌・抗ウイルスデバイスと、を備え、
    前記殺菌・抗ウイルスデバイスは、絶縁性素材で形成され、空気が通過する開口部を複数個有するプレートと、導電性素材で形成され、前記プレートの両面に形成された電極と、前記電極間に所定電圧を印加する電源部とを備えたことを特徴とする殺菌・抗ウイルス装置。
  2. 前記電極は、前記開口部に沿って開口し、該電極の開口端面と該開口部の内周面とが同一面となるように形成されたことを特徴とする請求項1記載の殺菌・抗ウイルス装置。
  3. 前記開口部は、前記殺菌・抗ウイルスデバイスを通過する空気の流れ方向に対して、略平行となる方向に貫通して設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の殺菌・抗ウイルス装置。
  4. 前記開口部は、前記プレートの厚さ方向に対して傾斜した方向に貫通して設けられたことを特徴とする請求項3記載の殺菌・抗ウイルス装置。
  5. 前記プレートが部分的に屈曲又は湾曲させるように折曲げ形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の殺菌・抗ウイルス装置。
  6. 吸気口と排気口とを有する本体と、
    前記本体内に配置され、前記吸気口から吸気した空気を前記排気口に導く送風装置と、
    前記本体内の前記吸気口から吸気した空気が通過する箇所に設置された殺菌・抗ウイルスデバイスと、を備え、
    前記殺菌・抗ウイルスデバイスは、絶縁性素材で形成され、空気が通過する開口部を複数個有し、片面に導電性素材からなる電極を形成した第一のプレートと、絶縁性素材で形成され、空気が通過する開口部を複数個有し、片面に導電性素材からなる電極を形成した第二のプレートと、前記第一のプレートの電極と前記第二のプレートの電極との間に所定電圧を印加する電源部とを備え、
    前記第一のプレートと前記第二のプレートとは、どちらか一方のプレートの電極が形成された面と、もう一方のプレートの電極が形成されていない面とを合わせ、互いの前記開口部を面方向にずらして固着されたことを特徴とする殺菌・抗ウイルス装置。
  7. 絶縁性素材で形成され、空気が通過する開口部を複数個有するプレートと、
    導電性素材で形成され、前記プレートの両面に形成された電極と、
    前記電極間に所定電圧を印加する電源部と、を備えたことを特徴とする殺菌・抗ウイルスデバイス。
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