JP2012117693A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】室外ユニットを標準室外ユニット11として共通化し、この標準室外ユニットに対し冷媒配管を介して空冷仕様の室内ユニットまたは冷温水仕様の冷温水ユニット12を選択的に接続可能とすると共に、前記標準室外ユニットの制御基板1は空冷仕様における制御プログラムを実行可能に格納した不揮発性メモリ1Aを備え、前記標準室外ユニット11に冷温水仕様の冷温水ユニット12が接続されたときには、前記不揮発性メモリ1Aに格納された空冷仕様の制御プログラムの動作条件を書き換えることにより冷温水仕様の制御を実行可能とした。
【選択図】図2
Description
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、冷温水装置あるいは空気調和装置の製造管理が容易な、とくに室外ユニットの制御基板の共通化が図れる冷凍装置を提供することにある。
この場合において、前記動作条件が前記標準室内ユニットの室内熱交換器における暖房時凝縮温度であってもよい。
前記動作条件が前記標準室外ユニットの圧縮機における冷媒高圧圧力であってもよい。
前記動作条件が前記標準室外ユニットの周辺の外気温度であってもよい。
この場合において、前記動作条件が前記標準室内ユニットの室内熱交換器における暖房時凝縮温度であってもよい。
これら発明では、標準室外ユニットに冷媒配管を介して空冷仕様の室内ユニットが接続されても、あるいは冷温水仕様の冷温水ユニットが接続されても、さらには標準室外ユニットおよび前記冷温水ユニットの各機能部品を単一の筐体内に一体に有した一体型冷温水装置が製造されても、たとえば不揮発性メモリに格納された空冷仕様の制御プログラムの動作条件、すなわち暖房時凝縮温度や冷媒高圧圧力や外気温度などを書き換えることにより、温水出湯に適した運転を簡易に行える。これによれば、標準室外ユニットの制御基板の共通化が図れる。
図1〜図3は、この実施の形態に対応する空気調和装置(図1参照)や、所謂チラー装置(図2および図3参照)の冷媒回路を示す。
図1は、所謂スプリット型の空気調和装置を示す。
この空気調和装置210は、標準室外ユニット(以下、単に室外ユニットという。)11と、室内ユニット212とを備えている。室外ユニット11は標準室外ユニットとして後述する図2の室外ユニット11と共通化されており、室外ユニット11の室外冷媒配管14Aと室内ユニット212の室内冷媒配管214Bとがユニット間配管252,253を介して連結され冷凍サイクルが形成されている。
なお、以下の説明において室外冷媒配管14Aと室内冷媒配管214Bを特に区別しない場合は、「冷媒配管214」と称す。
この室外ユニット11に接続された室内ユニット212は、室内熱交換器228および室内ファン229を備えている。
暖房運転時には、室外ユニット11の四方弁18が暖房サイクル側に切り替わり、室内ユニット212の室内熱交換器228が凝縮器として機能し、室内ファン229の送風により室内が暖房される。冷房運転時には、室外ユニット11の四方弁18が冷房サイクル側に切り替わり、室内ユニット212の室内熱交換器228が蒸発器として機能し、室内ファン229の送風により室内が冷房される。
このチラー装置(冷凍装置)10は、上述の標準室外ユニットとしての室外ユニット11と、冷温水ユニット12とを備えている。室外ユニット11は標準室外ユニットとして上述した図1の室外ユニット11と共通化されており、室外ユニット11の室外冷媒配管14Aと冷温水ユニット12のチラー側冷媒配管14Bとがユニット間配管52,53を介して連結され冷凍サイクルが形成されている。ユニット間配管52,53は現場の設置状況に応じて適宜の長さに設定され、たとえば数十mにもおよぶ長さとなる場合がある。なお、以下の説明において室外冷媒配管14Aとチラー側冷媒配管14Bを特に区別しない場合は、「冷媒配管14」と称す。
室外ユニット11に接続された冷温水ユニット12は、レシーバタンク27およびプレート熱交換器28を備えている。プレート熱交換器28は冷媒流路と水流路(不図示)とを交互に積層して備え、水流路(不図示)には水配管30が接続されている。この水配管30には膨張タンク31、水ポンプ32、水加熱装置(電気ヒーター)33が順に接続され、冷温水負荷設備34へ接続されている。35は圧力ゲージ、36はフロースイッチ、37は安全弁である。
また冷水をつくるときには、室外ユニット11の四方弁18が冷房サイクル側に切り替わり、冷温水ユニット12側のプレート熱交換器28が蒸発器として機能する。プレート熱交換器28には、水ポンプ32により冷温水負荷設備34から実線矢印の方向に水が循環し、この水は、プレート熱交換器28で冷却されて冷温水負荷設備34へ環流する。このとき水加熱装置33は運転停止である。
この一体型冷温水装置110は、単一の筐体111内に、室外ユニットおよび冷温水ユニットの各機能部品を一体に備えている。
すなわち単一の筐体111内には、室外ユニット(図1、図2の室外ユニット11に対応している。)の機能部品として、圧縮機116が配設されている。この圧縮機116の吸込側にはアキュムレータ117が、吐出側には四方弁118がそれぞれ配設されている。この四方弁118には、室外熱交換器119およびメカ弁(室外膨張弁)124が順次配設されている。119Aは室外ファンである。また、筐体111内には、冷温水ユニット(図2の冷温水ユニット12に対応している。)の機能部品として、レシーバタンク127およびプレート熱交換器128を備えている。プレート熱交換器128は冷媒流路と水流路(不図示)とを交互に積層して備え、水流路(不図示)には水配管130が接続されている。この水配管130には、水ポンプ132により水が循環し、水加熱装置(電気ヒーター)133、膨張タンク131が順に接続されている。135は圧力ゲージ、136はフロースイッチ、137は安全弁、138は水圧センサである。
本実施の形態では、図1〜図3のすべての室外ユニットに対し、共通の制御基板1が配設されている。制御基板1は不揮発性メモリ1Aを備え、不揮発性メモリ1Aには、空冷仕様における制御プログラムが格納されている。制御プログラムの所定の動作条件は書き換えが可能であり、制御基板1を空冷仕様から冷温水仕様に変更する場合には、当該動作条件が書き換え操作により適宜書き換えられる。たとえば図1に示す空冷仕様の場合には、空冷仕様における制御プログラムが格納された制御基板1が、空冷仕様のまま変更せずに使用され、図2または図3に示すように、標準室外ユニットに冷温水仕様の冷温水ユニットが接続されたときには、制御基板1にたとえば書き換え治具(不図示)を接続し、書き換え操作により動作条件が書き換えられて使用される。
本実施の形態では、製造工場から、<0:空気調和装置>(図1参照)、<1:温水50℃出湯のスプリット型のチラー装置>(図2参照)、<2:温水55℃出湯のスプリット型のチラー装置>(同じく図2参照)、<3:温水55℃出湯のモノブロック型のチラー装置>(図3参照)の4機種が出荷される。
この場合、上述したように、空冷仕様における制御プログラムが格納された制御基板1が、そのまま変更せずに使用される。
以下は、暖房時を示している。
(a)出湯温度制御の動作条件は存在しない。
(b)冷媒高圧圧力制御の動作条件は標準室外ユニット11の圧縮機16における吐出の冷媒温度A℃であり、吐出温度がA℃を越えたとき、高圧異常と推定し、たとえば圧縮機16の運転が停止される。
(c)外気温度制御では、標準室外ユニット11の周辺の外気温度が下がれば室外ファン19Aの駆動電流値を上げ、外気温度が上がればその電流値を下げ、室外ファン19Aの回転数が220〜880rpmに制御される。このときの動作条件は室外ファン19Aの回転数220〜880rpmである。
(d)除霜制御では、室外熱交換器19に霜付きが発生したとき、四方弁18を冷房サイクルの位置に切り替えて、冷媒の流れとして、逆サイクルを実現し、室外熱交換器19に高圧冷媒を流し、室外熱交換器19に付着した霜を除霜する。このときの動作条件はメカ弁24の弁開度であり、メカ弁24は除霜制御時以外の通常制御時には20〜480パルスで管理するところ、除霜制御では、たとえば300パルスの開度に制御される。
この場合、制御基板1にたとえば書き換え治具(不図示)を接続し、書き換え操作により条件<1>を入力することにより動作条件が以下のように書き換えられる。
(1a)出湯温度制御の動作条件は暖房時凝縮温度であり、この凝縮温度が50℃に書き換えられる。この書き換えにより、出湯温度制御ではプレート熱交換器28の出入口に設けた温度センサ(不図示)の検知に従い、凝縮温度が50℃に制御される。
(1b)冷媒温度が(A+α)℃に書き換えられる。冷媒温度が(A+α)℃を越えたとき、高圧異常と推定し、圧縮機16の運転が停止される。
(1c)外気温度制御の動作条件は、上述の<0:空気調和装置>のときと同じであり、書き換えは行われない。
(1d)除霜制御の動作条件は、上述の<0:空気調和装置>のときと同じであり、書き換えは行われない。
この場合には、書き換え操作により条件<2>を入力することにより動作条件が以下のように書き換えられる。
(2a)凝縮温度が55℃に書き換えられる。
(2b)冷媒温度が(A+β)℃に書き換えられる。ここで、A<α<βである。
(2c)外気温度制御の動作条件は、上述の<0:空気調和装置>のときと同じであり、書き換えは行われない。
(2d)除霜制御の動作条件は、上述の<0:空気調和装置>のときと同じであり、書き換えは行われない。
この場合には、書き換え操作により条件<3>を入力することにより動作条件が以下のように書き換えられる。
(3a)凝縮温度が55℃に書き換えられる。
(3b)冷媒温度が(A+β)℃に書き換えられる。ここで、A<α<βである。
(3c)室外ファン19Aの回転数の下限値が400rpmに書き換えられる。この書き換えにより、上記別機種に比べて、外気温度に応じ、室外ファン19Aの回転数が高めに400〜880rpmに制御される。
(3d)モノブロック型は上述のスプリット型の冷温水装置と比較して、各種の機器類が単一の筐体内に収まる分だけ、冷媒配管の長さが短い。したがって除霜制御ではメカ弁124の開度が、通常制御において20〜480パルスで管理するところ、400パルスの開度に制御される。すなわち、メカ弁124の開度が400パルスに開かれて、室外熱交換器119への冷媒の供給量が調整される。
本構成では、不揮発性メモリ1Aに格納された制御プログラムの除霜制御に関する動作条件を書き換えることで除霜制御を実行可能としたため、所謂スプリット型やモノブロック型の冷温水装置10,110を製造するときに、制御基板1の製造管理が容易となり、制御基板1の共通化が図れる。
1A 不揮発性メモリ
10 スプリット型のチラー装置(冷凍装置)
11 標準室外ユニット(室外ユニット)
12 冷温水ユニット
16 圧縮機
18,118 四方弁
24,124 メカ弁(室外膨張弁)
28,128 プレート熱交換器
52,53 ユニット間配管
110 モノブロック型のチラー装置(一体型冷温水装置)
111 筐体
210 空気調和装置(冷凍装置)
212 室内ユニット
Claims (6)
- 室外ユニットを標準室外ユニットとして共通化し、この標準室外ユニットに対し冷媒配管を介して空冷仕様の室内ユニットまたは冷温水仕様の冷温水ユニットを選択的に接続可能とすると共に、
前記標準室外ユニットの制御基板は空冷仕様における制御プログラムを実行可能に格納した不揮発性メモリを備え、
前記標準室外ユニットに冷温水仕様の冷温水ユニットが接続されたときには、前記不揮発性メモリに格納された空冷仕様の制御プログラムの動作条件を書き換えることにより冷温水仕様の制御を実行可能とした、
ことを特徴とする冷凍装置。 - 前記動作条件が前記標準室内ユニットの室内熱交換器における暖房時凝縮温度であることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
- 前記動作条件が前記室外ユニットの圧縮機における冷媒高圧圧力であることを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍装置。
- 前記動作条件が前記室外ユニットの周辺の外気温度であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の冷凍装置。
- 室外ユニットを標準室外ユニットとして共通化し、この標準室外ユニットに対し冷媒配管を介して空冷仕様の室内ユニットまたは冷温水仕様の冷温水ユニットを選択的に接続可能とすると共に、
前記標準室外ユニットおよび前記冷温水ユニットの各機能部品を単一の筐体内に一体に有した一体型冷温水装置を備え、
前記標準室外ユニットの制御基板は空冷仕様における制御プログラムを実行可能に格納した不揮発性メモリを備え、
前記標準室外ユニットに冷温水仕様の冷温水ユニットが接続されたとき、あるいは前記一体型冷温水装置が製造されたときに、前記不揮発性メモリに格納された空冷仕様の制御プログラムの動作条件を書き換えることにより冷温水仕様の制御を実行可能とした、
ことを特徴とする冷凍装置。 - 前記動作条件が前記標準室内ユニットの室内熱交換器における暖房時凝縮温度であることを特徴とする請求項5に記載の冷凍装置。
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JPH06213496A (ja) * | 1993-01-12 | 1994-08-02 | Toshiba Corp | 空気調和装置 |
JP2000111215A (ja) * | 1998-10-05 | 2000-04-18 | Sanyo Electric Co Ltd | 冷凍装置 |
JP2002333183A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-22 | Daikin Ind Ltd | 冷凍装置および冷凍装置のデータ書き込み方法 |
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