JP2012116069A - 金属箔シート - Google Patents
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Abstract
【課題】 表面が平滑な対象物との密着性が良好で、膨れやずれ、しわの発生がない金属箔シートを提供すること。
【解決手段】 ベースフィルム10と、ベースフィルム10上に形成された金属箔20とからなり、少なくとも金属箔20に所定間隔で多数の細孔21が設けられてなり、上記細孔は、好ましくは上記ベースフィルムに上記金属箔を積層してなる金属箔シート前駆体に所定間隔を開けて針を刺すことにより形成されている金属箔シート1。
【選択図】図1
【解決手段】 ベースフィルム10と、ベースフィルム10上に形成された金属箔20とからなり、少なくとも金属箔20に所定間隔で多数の細孔21が設けられてなり、上記細孔は、好ましくは上記ベースフィルムに上記金属箔を積層してなる金属箔シート前駆体に所定間隔を開けて針を刺すことにより形成されている金属箔シート1。
【選択図】図1
Description
本発明は、金属箔をベースフィルムに貼り付けてなる金属箔シートに関し、さらに詳しくは、金属箔シートを表面が平滑な対象物に貼り付けた場合にも対象物との間に空気が残留する膨れやしわの発生がない金属箔シートに関するものである。
各種ベースフィルム上に各種金属箔の層が形成された金属箔シートは種々提案されている。
たとえば、特許文献1には、箔打ちをして展延させた金、銀、白金などの貴金属箔を繊細な図柄に切り抜けるようにするために、展延させた貴金属箔の一方の面に熱可塑性樹脂フィルムを積層させた金属箔シートが提案されている。
たとえば、特許文献1には、箔打ちをして展延させた金、銀、白金などの貴金属箔を繊細な図柄に切り抜けるようにするために、展延させた貴金属箔の一方の面に熱可塑性樹脂フィルムを積層させた金属箔シートが提案されている。
しかし、上記特許文献1記載の金属箔シートは、金属箔を何らかの対象物に貼付した場合に、対象物と箔との密着性が悪い場合があり、金属箔シートの膨れやずれ、しわの発生がみられる場合がある。
従って、本発明の目的は、表面が平滑な対象物との密着性が良好で、膨れやずれ、しわの発生がない金属箔シートを提供することにある。
従って、本発明の目的は、表面が平滑な対象物との密着性が良好で、膨れやずれ、しわの発生がない金属箔シートを提供することにある。
本発明者らは上記課題を解消すべく鋭意検討した結果、上述の問題は、対象物と金属箔シートとの間において空気の逃げ道がなく、気泡がシートと対象物との間に発生して残ってしまうために生じることを知見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記発明を提供することにより、上記目的を達成したものである。
1.ベースフィルムと、該ベースフィルム上に形成された金属箔とからなる金属箔シートであって、
少なくとも上記金属箔に所定間隔で多数の細孔が設けられてなる金属箔シート。
2.上記ベースフィルムが、水溶性基剤を主成分とする可食フィルムである1記載の金属箔シート。
3.上記金属箔は、金箔、銀箔、白金箔、パラジュウム、銅箔、錫箔、又は真鍮箔である1記載の金属箔シート。
4.上記細孔は、上記ベースフィルムに上記金属箔を積層してなる金属箔シート前駆体に所定間隔を開けて針を刺すことにより形成されている1記載の金属箔シート。
5.上記針の外径が0.2〜1mmである4記載の金属箔シート。
6.上記の多数の細孔は、1〜10mmの間隔を開けて設けられている1記載の金属箔シート。
7.上記金属箔は、表面を平滑化処理されて、使用時に被転写物と接する該表面が平滑とされている1記載の金属箔シート。
すなわち、本発明は、下記発明を提供することにより、上記目的を達成したものである。
1.ベースフィルムと、該ベースフィルム上に形成された金属箔とからなる金属箔シートであって、
少なくとも上記金属箔に所定間隔で多数の細孔が設けられてなる金属箔シート。
2.上記ベースフィルムが、水溶性基剤を主成分とする可食フィルムである1記載の金属箔シート。
3.上記金属箔は、金箔、銀箔、白金箔、パラジュウム、銅箔、錫箔、又は真鍮箔である1記載の金属箔シート。
4.上記細孔は、上記ベースフィルムに上記金属箔を積層してなる金属箔シート前駆体に所定間隔を開けて針を刺すことにより形成されている1記載の金属箔シート。
5.上記針の外径が0.2〜1mmである4記載の金属箔シート。
6.上記の多数の細孔は、1〜10mmの間隔を開けて設けられている1記載の金属箔シート。
7.上記金属箔は、表面を平滑化処理されて、使用時に被転写物と接する該表面が平滑とされている1記載の金属箔シート。
本発明の金属箔シートは、表面が平滑な対象物との密着性が良好で、膨れやずれ、しわの発生がないものである。
1 金属箔シート、10 ベースフィルム、20 金属箔、21 細孔、
以下、本発明の金属箔シートについて図面を参照して詳細に説明する。
図1に示す本実施形態の金属箔シート1は、ベースフィルム10と、ベースフィルム10上に形成された金属箔20とからなり、少なくとも金属箔に所定間隔で多数の細孔21が設けられてなる。本実施形態の金属箔シート1は、長尺の帯状に形成されており、ロール巻き(図示せず)されている。
図1に示す本実施形態の金属箔シート1は、ベースフィルム10と、ベースフィルム10上に形成された金属箔20とからなり、少なくとも金属箔に所定間隔で多数の細孔21が設けられてなる。本実施形態の金属箔シート1は、長尺の帯状に形成されており、ロール巻き(図示せず)されている。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
まず、本発明の金属箔シートの構成材料について説明する。
上記ベースフィルムとしては、水溶性基剤を主成分とする可食フィルムが好ましく用いられる。本発明においてはこの種の金属箔に用いることができる可食フィルムであれば特に制限なく用いることができるが、水溶性基剤を主成分とし、更に必要に応じて添加剤が添加されてなる可食フィルムを好ましく用いることができる。
まず、本発明の金属箔シートの構成材料について説明する。
上記ベースフィルムとしては、水溶性基剤を主成分とする可食フィルムが好ましく用いられる。本発明においてはこの種の金属箔に用いることができる可食フィルムであれば特に制限なく用いることができるが、水溶性基剤を主成分とし、更に必要に応じて添加剤が添加されてなる可食フィルムを好ましく用いることができる。
前記水溶性基剤は、一般的には以下のフィルム用材料等を用いることができる。
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、デンプン、キサンタンガム、カラヤガム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、カンテン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、酢酸フタル酸セルロース(別名:セルロースアセテートフタレート、CAP)、カルボキシメチルエチルセルロース(CMEC)、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー(商品名:カーボポール商品名,BFグッドリッチ社製)、トラガント、アラビアゴム、ローカストビーンズガム、グアーガム、カラギーナン(カラゲナン)、デキストリン、デキストラン、アミロース、カルボキシメチルセルロースカリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、プルラン、キトサン、デンプン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルエチルセルロース、カルボキシメチルスターチナトリウム、プランタゴ種皮、ガラクトマンナン、オイドラギット、カゼイン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アルキルエステル、ゼラチン、セラック系樹脂(セラック、白色透明セラック)、デンプン、酢酸セルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、水不溶性メタクリル酸共重合体、メタクリル酸エチル・メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体、メタクリル酸ジメチルアミノエチル・メタクリル酸メチル共重合体、プルラン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、アクリル酸、メタクリル酸メチル共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレングリコール等。
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、デンプン、キサンタンガム、カラヤガム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、カンテン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、酢酸フタル酸セルロース(別名:セルロースアセテートフタレート、CAP)、カルボキシメチルエチルセルロース(CMEC)、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー(商品名:カーボポール商品名,BFグッドリッチ社製)、トラガント、アラビアゴム、ローカストビーンズガム、グアーガム、カラギーナン(カラゲナン)、デキストリン、デキストラン、アミロース、カルボキシメチルセルロースカリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、プルラン、キトサン、デンプン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルエチルセルロース、カルボキシメチルスターチナトリウム、プランタゴ種皮、ガラクトマンナン、オイドラギット、カゼイン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アルキルエステル、ゼラチン、セラック系樹脂(セラック、白色透明セラック)、デンプン、酢酸セルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、水不溶性メタクリル酸共重合体、メタクリル酸エチル・メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチル共重合体、メタクリル酸ジメチルアミノエチル・メタクリル酸メチル共重合体、プルラン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、アクリル酸、メタクリル酸メチル共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレングリコール等。
また、上記ベースフィルムとしての可食フィルムには、上記水溶性基剤に加えて添加剤を用いることができる。添加剤は、特に制限されないが、一般的には以下のもの等を用いることができる。
キトサン、でんぷん、ペクチンなどのような一般的に用いられる基剤:トラガカント末、アラビヤゴム、トウモロコシデンプンのような結合剤:結晶セルロースのような賦形剤:トウモロコシデンプン、アルファ化デンプンなどのような崩壊剤:ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤:ショ糖、乳糖、果糖又はサッカリン、アスパルテームのような甘味剤:ペパーミント、ハッカ油、チェリーフレーバー、オレンジ油、ウイキョウ油のような香味剤:あるいは安息香酸、安息香酸ナトリウム、安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピルのような防腐剤:、酸化チタンのような不透明化剤:三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄のような着色剤:各種薬効成分などが挙げられる。
添加剤の配合量は、用いる添加剤の種類や前記水溶性基剤との組み合わせに応じて任意であり、本発明においては特に制限されない。
また、上記可食フィルムは、通常公知の可食フィルムの製造方法を特に制限されずに用いて得ることができる。
キトサン、でんぷん、ペクチンなどのような一般的に用いられる基剤:トラガカント末、アラビヤゴム、トウモロコシデンプンのような結合剤:結晶セルロースのような賦形剤:トウモロコシデンプン、アルファ化デンプンなどのような崩壊剤:ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤:ショ糖、乳糖、果糖又はサッカリン、アスパルテームのような甘味剤:ペパーミント、ハッカ油、チェリーフレーバー、オレンジ油、ウイキョウ油のような香味剤:あるいは安息香酸、安息香酸ナトリウム、安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピルのような防腐剤:、酸化チタンのような不透明化剤:三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄のような着色剤:各種薬効成分などが挙げられる。
添加剤の配合量は、用いる添加剤の種類や前記水溶性基剤との組み合わせに応じて任意であり、本発明においては特に制限されない。
また、上記可食フィルムは、通常公知の可食フィルムの製造方法を特に制限されずに用いて得ることができる。
上記ベースフィルムの厚さは、10〜100μmとするのが好ましい。
上記金属箔としては、金箔、銀箔、白金箔、パラジュウム、銅箔、錫箔、又は真鍮箔が好ましく用いられる。
上記金属箔の厚さは、500Å〜1000Åとするのが好ましく、700〜800Åとするのがさらに好ましい。
上記金属箔の厚さは、500Å〜1000Åとするのが好ましく、700〜800Åとするのがさらに好ましい。
そして、本実施形態の金属箔シートは、図1及び2に示すように、その金属箔20に多数の細孔21が設けられている。本実施形態においては、金属箔及びベースフィルムの両方に細孔21が形成されている。
多数の細孔21は、1〜10mmの間隔を開けて設けられているのが、低コストで表面が平滑な対象物に貼り付けた場合の膨れやずれを効果的に防止する点から好ましく、2〜3mmの間隔を開けて設けられているのが更に好ましい。
図2に示すように、金属箔20は、表面22が平滑化処理されており、使用時に被転写物と接する表面が平滑もしくは表面粗さ(JIS 0601-1976)が平滑といえるに近い値となる表面状態とされている。また、細孔21の内径は、0.2〜1mmであるのが、孔の跡が目立たなくなる点で好ましく、0.2〜0.5mmであるのが更に好ましい。
多数の細孔21は、1〜10mmの間隔を開けて設けられているのが、低コストで表面が平滑な対象物に貼り付けた場合の膨れやずれを効果的に防止する点から好ましく、2〜3mmの間隔を開けて設けられているのが更に好ましい。
図2に示すように、金属箔20は、表面22が平滑化処理されており、使用時に被転写物と接する表面が平滑もしくは表面粗さ(JIS 0601-1976)が平滑といえるに近い値となる表面状態とされている。また、細孔21の内径は、0.2〜1mmであるのが、孔の跡が目立たなくなる点で好ましく、0.2〜0.5mmであるのが更に好ましい。
本実施形態の金属箔シートは、以下のようにして製造することができる。
まず、本実施形態の金属箔シートを製造するための製造装置について説明する。
図3に示すように、製造装置50は、多数の針52が所定間隔を開けて全周面(図面上は見やすくするために一部省略)に設置されたローラー51を備える。ローラー51は、矢印方向に回転させるための駆動装置(図示せず)に連結されている。
また、ローラー51の下方にはローラー51に設けられた針52に対応する多数の嵌合孔56が設けられた、金属製の受けローラー55が配置されている。
針52の長さは1〜3mmとするのが好ましく、各針52の間隔は1〜10mmであるのが好ましい。また、針の外径は0.2〜1mmであるのが好ましい。
ローラー51は、金属板に針の太さ及び長さに合わせた溝を形成し、一本一本の針を嵌め込み、針の設定された金属板を金属製の円筒管の表面全面を覆うように設置することで得られる。
また、特に図示しないが、製造装置50は、ローラー51で処理された金属箔シートを押圧して表面を平滑化処理するための押圧装置を具備する。
押圧装置は、2つのゴムローラー又はゴムローラーと金属ローラーとの組み合わせからなる、ローラー式の押圧装置であり、金属板やゴムの圧延に用いられるローラー押圧装置と同様のものを特に制限なく用いることができる。
まず、本実施形態の金属箔シートを製造するための製造装置について説明する。
図3に示すように、製造装置50は、多数の針52が所定間隔を開けて全周面(図面上は見やすくするために一部省略)に設置されたローラー51を備える。ローラー51は、矢印方向に回転させるための駆動装置(図示せず)に連結されている。
また、ローラー51の下方にはローラー51に設けられた針52に対応する多数の嵌合孔56が設けられた、金属製の受けローラー55が配置されている。
針52の長さは1〜3mmとするのが好ましく、各針52の間隔は1〜10mmであるのが好ましい。また、針の外径は0.2〜1mmであるのが好ましい。
ローラー51は、金属板に針の太さ及び長さに合わせた溝を形成し、一本一本の針を嵌め込み、針の設定された金属板を金属製の円筒管の表面全面を覆うように設置することで得られる。
また、特に図示しないが、製造装置50は、ローラー51で処理された金属箔シートを押圧して表面を平滑化処理するための押圧装置を具備する。
押圧装置は、2つのゴムローラー又はゴムローラーと金属ローラーとの組み合わせからなる、ローラー式の押圧装置であり、金属板やゴムの圧延に用いられるローラー押圧装置と同様のものを特に制限なく用いることができる。
そして、本発明の金属箔シートは、まず、PETフィルム等のプラスチックフィルム(図示せず)に蒸着等の公知の手法により金属箔を形成し、該金属箔上に上記可食フィルム形成用溶液を塗布することで水溶性基剤金属箔シート前駆体1’(図3参照)を製造する。
次いで得られた金属箔シート前駆体1’を図3に示すように矢印方向に回転するローラー51に矢印方向に投入して、ローラー50に設けられた多数の針52で金属箔シート前駆体1’をプラスチックフィルムごと刺し、次いで針を抜きとる。これにより多数の孔を形成する。なお、本実施形態においては、プラスチックフィルム側から針を刺すようにしている。
次に、多数の孔が形成された金属箔シート前駆体を押圧装置にかけて押圧装置の2つのローラー間を通すことにより、針を刺して形成された凹凸を修正し、金属箔の表面を平滑にする平滑処理を行う。針で刺した部分は針を抜くときにベースフィルムが針に追随して金属箔シート前駆体の表面側に若干隆起してしまうため、表面に多数の凸部が形成されてしまう。押圧装置にかけることによりこの凸部を処理して平滑にし、所望の金属箔シートを得ることができる。この押圧装置にかける平滑処理を施しても、針により形成された細孔は完全に消滅せず、上述の大きさの細孔が形成される。この細孔により金属箔のオリジナルデザインを施すこともでき、特に純金の蒸着箔で製造された箔は金沢箔と違って銅、銀の混入物がない箔との証明になるブランド模様として認知される。
作孔する際に用いられる針を有するローラー50に加熱装置(図示せず)を内蔵させ、ローラーの温度を50℃〜100℃とすると、針先もある程度の高温を保持するため孔をスムーズに開けることができ、針が折れることがなくなる。
最終に、プラスチックフィルムから金属箔及びベースフィルムを剥離させて金属箔とベースフィルムとが積層されてなる本発明の金属箔シートを得ることができる。
次いで得られた金属箔シート前駆体1’を図3に示すように矢印方向に回転するローラー51に矢印方向に投入して、ローラー50に設けられた多数の針52で金属箔シート前駆体1’をプラスチックフィルムごと刺し、次いで針を抜きとる。これにより多数の孔を形成する。なお、本実施形態においては、プラスチックフィルム側から針を刺すようにしている。
次に、多数の孔が形成された金属箔シート前駆体を押圧装置にかけて押圧装置の2つのローラー間を通すことにより、針を刺して形成された凹凸を修正し、金属箔の表面を平滑にする平滑処理を行う。針で刺した部分は針を抜くときにベースフィルムが針に追随して金属箔シート前駆体の表面側に若干隆起してしまうため、表面に多数の凸部が形成されてしまう。押圧装置にかけることによりこの凸部を処理して平滑にし、所望の金属箔シートを得ることができる。この押圧装置にかける平滑処理を施しても、針により形成された細孔は完全に消滅せず、上述の大きさの細孔が形成される。この細孔により金属箔のオリジナルデザインを施すこともでき、特に純金の蒸着箔で製造された箔は金沢箔と違って銅、銀の混入物がない箔との証明になるブランド模様として認知される。
作孔する際に用いられる針を有するローラー50に加熱装置(図示せず)を内蔵させ、ローラーの温度を50℃〜100℃とすると、針先もある程度の高温を保持するため孔をスムーズに開けることができ、針が折れることがなくなる。
最終に、プラスチックフィルムから金属箔及びベースフィルムを剥離させて金属箔とベースフィルムとが積層されてなる本発明の金属箔シートを得ることができる。
本実施形態の金属箔シートは、金属箔20の表面22を貼付する対象物(図示せず)の表面に当接させ、金属箔シートと対象物とを密着させたときに気泡が発生することがない。
貼付する対象物としてはケーキ、菓子、チョコレート、餅、パン、青果物、野菜物、鮮魚、肉類などの食べ物や壁、柱、ガラス、陶器プラスチック製品、机、腰掛、文具、紙類、木類、金属類、皮類、ゴルフクラブ、ラケットクラブ、車両等が挙げられる。対象物に接着しにくい場合には対象物に接着剤を塗布してから金属箔シートを接着剤により形成された接着剤層に当接させて貼り付けることもできる。
貼付する対象物としてはケーキ、菓子、チョコレート、餅、パン、青果物、野菜物、鮮魚、肉類などの食べ物や壁、柱、ガラス、陶器プラスチック製品、机、腰掛、文具、紙類、木類、金属類、皮類、ゴルフクラブ、ラケットクラブ、車両等が挙げられる。対象物に接着しにくい場合には対象物に接着剤を塗布してから金属箔シートを接着剤により形成された接着剤層に当接させて貼り付けることもできる。
なお、本発明は上述の実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
たとえば、上述の実施形態では、平ロール巻にした長尺状に形成して対象物に合わせた大きさ、巾、長さに切断して任意の形状として使用する例を示して説明したが、形状はこれに制限されず、種々形態とすることができる。
金属箔シートは、金沢箔に見られるように、寸法10.9cm×10.9cmの正方形状に切断して長方形状とし、1枚ずつパラフィン紙にて包む等して使用(販売)に供することができる。
また、上述の実施形態ではプラスチックフィルムから金属箔シートを剥離させた例を示したが、金属箔シートをプラスチックフィルムに貼り付けたまま使用することもできる。たとえば、プラスチックフィルムに貼り付けたまま長尺状の帯状シートとしてロール状に巻回した状態で、接着剤を塗布した壁面上に金属箔シートを転がすように移動させつつ貼り付ける等して壁面の装飾材として使用することもできる。
更に、金属箔シートを2〜20mm角の長方形状、任意の絵柄等の任意の大きさ形に切断して、刻み煙草、紙たばこ、茶葉、コーヒー、漢方薬、薬草、各種惣菜、スープ等に添加して使用することもできる。
ベースフィルムとして可食フィルムを用いた例のみを示して説明したが、これに限定されず、例えばベースフィルムとして公知の接着材フィルムを用いることもでき、この場合、壁、柱、ガラスなどの非食品部材に対して使用するのに最適である。
たとえば、上述の実施形態では、平ロール巻にした長尺状に形成して対象物に合わせた大きさ、巾、長さに切断して任意の形状として使用する例を示して説明したが、形状はこれに制限されず、種々形態とすることができる。
金属箔シートは、金沢箔に見られるように、寸法10.9cm×10.9cmの正方形状に切断して長方形状とし、1枚ずつパラフィン紙にて包む等して使用(販売)に供することができる。
また、上述の実施形態ではプラスチックフィルムから金属箔シートを剥離させた例を示したが、金属箔シートをプラスチックフィルムに貼り付けたまま使用することもできる。たとえば、プラスチックフィルムに貼り付けたまま長尺状の帯状シートとしてロール状に巻回した状態で、接着剤を塗布した壁面上に金属箔シートを転がすように移動させつつ貼り付ける等して壁面の装飾材として使用することもできる。
更に、金属箔シートを2〜20mm角の長方形状、任意の絵柄等の任意の大きさ形に切断して、刻み煙草、紙たばこ、茶葉、コーヒー、漢方薬、薬草、各種惣菜、スープ等に添加して使用することもできる。
ベースフィルムとして可食フィルムを用いた例のみを示して説明したが、これに限定されず、例えばベースフィルムとして公知の接着材フィルムを用いることもでき、この場合、壁、柱、ガラスなどの非食品部材に対して使用するのに最適である。
Claims (7)
- ベースフィルムと、該ベースフィルム上に形成された金属箔とからなる金属箔シートであって、
少なくとも上記金属箔に所定間隔で多数の細孔が設けられてなる金属箔シート。 - 上記ベースフィルムが、水溶性基剤を主成分とする可食フィルムである請求項1記載の金属箔シート。
- 上記金属箔は、金箔、銀箔、白金箔、パラジュウム、錫箔、又は真鍮箔である請求項1記載の金属箔シート。
- 上記細孔は、上記ベースフィルムに上記金属箔を積層してなる金属箔シート前駆体に所定間隔を開けて針を刺すことにより形成されている請求項1記載の金属箔シート。
- 上記針の外径が0.2〜1mmである請求項4記載の金属箔シート。
- 上記の多数の細孔は、1〜10mmの間隔を開けて設けられている請求項1記載の金属箔シート。
- 上記金属箔は、表面を平滑化処理されて、使用時に被転写物と接する該表面が平滑とされている請求項1記載の金属箔シート。
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