JP2012114747A - 開口用の被覆ユニット、およびそれを備えた電子機器 - Google Patents

開口用の被覆ユニット、およびそれを備えた電子機器 Download PDF

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昌幸 大谷
Yoshiomi Kusunoki
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Abstract

【課題】電子機器において、複数のスピーカに対して筐体に形成された1以上の開口を防水被覆する場合に、部品点数の増加と音の歪の増加との少なくとも一方を抑制し得る被覆ユニットを提供する。
【解決手段】被覆ユニット200に、防水膜210と枠部材220とを設ける。枠部材220は、複数のスピーカ140の各々と一対一で対向させられる複数の窓部221を形成する。防水膜210は、複数の窓部221を塞でいる。その結果、複数の開口180を1の被覆ユニット200によって覆うことができる。また、各スピーカ140に1つの振動部211が対向しており、振動部211の不要な振動が生じ難くなる。よって、音の歪を低減し得る。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器の筐体に形成された音を通過させる開口を覆う被覆ユニットに関し、特に、筐体内への浸水を防ぎつつ音を外部へ伝える技術に関する。
携帯電話機、ノートパソコン等の電子機器は、多くの場合、筐体内にスピーカを備えている。筐体には、スピーカが発生させる音波を通過させる開口が形成される。しかし、開口が開放されている状態では、雨滴や飲み物などの液体が筐体内に浸入する虞がある。
特許文献1〜3には、スピーカやマイクロフォンに対向する位置に形成された開口を防水膜で覆うことで、筐体内への浸水を防ぐ技術が記載されている。特許文献4には、防水膜として使用される多孔質膜が記載されている。
特開平10−210121号公報 特開2010−11340号公報 特開2009−290466号公報 特開2009−44731号公報
ここで、電子機器において、十分な音量を確保するために、1つのスピーカの口径を大きくする代わりに、比較的小口径の複数のスピーカが配置される場合がある。これは、例えば、スピーカの口径を大きくすると、デザイン性が悪化すること、スピーカの配置スペースが不足すること等の理由による。
しかしながら、例えば、複数のスピーカの各々に対して開口が1つずつ形成されている場合に、複数の開口を個別に覆うと、部品点数が増加して製造コストの増加を招くという問題がある。また、複数の開口を1の防水膜で覆うと音が歪みやすいという問題がある。さらに、例えば、複数のスピーカに対して1つの開口が設けられている場合でも、その開口を防水膜で覆うと音が歪みやすいという問題がある。
上記の課題に鑑み、本発明は、複数のスピーカに対して筐体に形成された1以上の開口を防水被覆する場合に、部品点数の増加と音の歪の増加との少なくとも一方を抑制し得る被覆ユニットおよびそれを備えた電子機器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る被覆ユニットは、筐体内に複数のスピーカが配置されるとともに、前記筐体における前記複数のスピーカと対向する部分に1以上の開口が形成された電子機器に用いられ、前記1以上の開口を覆うことで前記筐体内への浸水を防ぐ被覆ユニットであって、前記複数のスピーカの各々と一対一で対向する複数の窓部を形成する枠部材と、前記複数の窓部を塞ぐ防水膜とを含むことを特徴とする。
本発明に係る被覆ユニットは、複数のスピーカに対して筐体に形成された1以上の開口を防水被覆する場合に、部品点数の増加と音の歪の増加との少なくとも一方を抑制し得る。
実施形態に係る携帯情報端末100の外観構成を示す図である。 携帯情報端末100の構成を模式的に示すブロック図である。 携帯情報端末100の筐体本体111を示す背面図である。 被覆ユニット200を示す平面図および断面図である。 筐体本体111の断面を模式的に示す図である。 被覆ユニットの比較例を示す平面図等である。 携帯情報端末100の歪率を示すグラフである。 変形例に係る携帯情報端末100の一部を示す図である。
本発明の実施形態および変形例について、図面を参照しながら説明する。
[実施形態]
<1.携帯情報端末の構成>
[1.1]構成
図1は、電子機器の実施形態に係る携帯情報端末100の外観を模式的に示す図である。
本実施形態において、携帯情報端末100は、折畳み式の携帯電話機として構成されている。図1(a)、(b)は、それぞれ携帯情報端末100が開いた状態、閉じた状態を示す平面図である。また、図1(c)は、携帯情報端末100が閉じた状態(折畳まれた状態)を示す側面図である。
図1(a)に示すように、携帯情報端末100は、扁平な直方体形状をなす樹脂製の第1筐体110、および第2筐体120を備えている。第1筐体110、および第2筐体120は、縦方向(Y軸方向)に長く、横方向(X軸方向)に短い長方形状をしている。
第1筐体110は、筐体本体111と、筐体本体111の背面側に取り付けられた保護カバー112とを含む。筐体本体111の前面113側には、通話音声を出力するレシーバ(受話部)114、液晶パネルからなる表示パネル115が配置されている。なお、筐体本体111の前面113は、携帯情報端末100を折畳んだ状態において、第2筐体120と向かい合う面である。
第2筐体120の前面122側には、連結部123、操作部124、およびマイク(送話部)125が配置されている。連結部123は、筐体本体111の基端部とともに、蝶番(ヒンジ)を形成しており、筐体本体111と第2筐体120とが回動可能にされている。操作部124には、複数の操作キー、および方向入力スイッチ等が設けられている。
図1(b)に示すように、第1筐体110の背面側には、互いに同じ構成の2つの円形のスピーカ140a,bが配置されている。なお、スピーカ140a,bは、ダイナミックスピーカであり、円形状の振動板(あるいは振動フィルム)と、振動板を収容するハウジングとを有し、振動板を磁力によって振動させるものである。ここで、2つの円形のスピーカ140a,bは、筐体本体111内の、表示パネル115と干渉しない位置に配置されている。なお、本実施形態において、2つのスピーカ140a,bを区別せずに、単にスピーカ140と記載する場合がある。
保護カバー112には、スピーカ140から出力された音波を通過させる複数のスリット118が形成されている。
図2は、主として携帯情報端末100の内部構成を模式的に示すブロック図である。
携帯情報端末100は、メイン制御部150、並びに、メイン制御部150に接続された無線通信部151、音声処理部153、表示制御部154、及び記憶部155を備えている。
メイン制御部150は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、バス、及びI/Oインタフェースからなるコンピュータを備えている。メイン制御部150は、メモリ等に格納されている各種のプログラムをコンピュータによって実行することにより、携帯電話機の通話機能等、各種の機能を発揮させる制御を行う。
無線通信部151は、アンテナ152を介して基地局との間で電波の送受信を行う。また、受信信号を復調しメイン制御部150へ伝達する機能、及びメイン制御部150から伝達された信号を変調する機能を有する。
音声処理部153は、メイン制御部150から送信された音声信号をD/A変換した後、変換された音声信号をアンプ153aによって増幅してレシーバ114、又はスピーカ140に出力する。また、マイク125に入力された音声をA/D変換してメイン制御部150に伝送する。
表示制御部154は、メイン制御部150から送信された画像を表示パネル115に表示させる制御を行う。
記憶部155は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリを有しており、記憶部155には、着信メロディや、音楽データが格納されている。
メイン制御部150には、操作部124が接続されている。
図3に、筐体本体111の背面側を示す。図3において、筐体本体111に保護カバー112が装着されていない状態が示されている。
図3(a)に示すように、筐体本体111の背面119側には、被覆ユニット200が設置されており、筐体本体111への浸水が防止される。なお、図を見易くするため、被覆ユニット200に網目状のハッチを付しているが、被覆ユニット200の断面を示すものではない。
図3(b)は、被覆ユニット200が装着されていない状態の筐体本体111が示されている。筐体本体111の背面119には、2つのスピーカ140a,bの各々の前方に、円形状の開口180a,bが形成されている。つまり、開口180a,bは、それぞれに対応するスピーカ140a,bに対向する位置に形成されている。なお、図において、スピーカ140の振動板が図示されている。
また、筐体本体111の背面部分111aに、被覆ユニット200が嵌め込まれる長円形状の凹部182が形成されている。なお、長円形状は、角丸長方形と称することもでき、長方形を2つの半円によって挟む形状と表現することができる。
[1.2]被覆ユニットの詳細
図4(a),(b),(c)は、それぞれ、被覆ユニット200の平面図、被覆ユニット200のC−C断面図、被覆ユニット200の分解図(断面)を示す図である。図5(a)は、図3(a)におけるA−A断面を示す図である。図5(b)は、図5(a)における主たる構成部品を分解した状態を示す断面図である。
図4に示すように、被覆ユニット200は、防水膜210と、枠部材220と、両面接着フィルム230とを含む。なお、図4(b)では図示を省略しているが、図4(c)に示すように、防水膜210と枠部材220とは、薄手の両面接着フィルム240によって接着されている。
防水膜210は、平面視において外形(あるいは、輪郭)が長円形状にされている。防水膜210は、微細な孔が多数形成されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製の多孔質フィルムからなり、防水透湿性を備えている。また、防水膜210は、適度な弾力性を備えており、二次的に振動する振動膜として機能する。
枠部材220は、平板状をしており、枠部材220には、2つの円形状の窓部221が形成されている。また、枠部材220は、平面視において外形が防水膜210と同じ長円形状をしている。
枠部材220は、長円形状の外枠部223と、外枠部223に取り囲まれた領域を区画する区画部224とを有している。2つの窓部221の各々は、外枠部223と区画部224とによって囲繞されている。ここで、区画部224は、2つの窓部221と、2つの窓部221に接する互いに平行な2つの共通接線Lとに囲まれた領域に存する部分である。また、外枠部223は、2つの窓部221と、区画部224とを取り囲む環状の部分(長円形状をしている部分)である。なお、枠部材220は、1つの部材から形成されており、外枠部223と区画部224とは連続している。
枠部材220の防水膜210側の面は、接着面226であり、その接着面226が両面接着フィルム240によって防水膜210に接着されている。
ここで、枠部材220、両面接着フィルム230、及び両面接着フィルム240は、平面視において、形状及び大きさが互いに等しく、枠部材220の外形及び窓部221の位置が一致した状態で積層されている。また、平面視において、枠部材220の外形と、防水膜210の外形とが一致している。
よって、両面接着フィルム230、及び両面接着フィルム240は、それぞれ枠部材220と同様に、窓部231,241、外枠部233,243、および区画部234,244を有している。
防水膜210のうち、枠部材220に接着されていない部分、つまり、窓部221a,bを塞ぐ部分は、振動部211(振動膜と称することもできる)である。また、防水膜210の縁部212は接着により、外枠部223に保持されており、2つの振動部211の境界領域となる境界部213は接着により、区画部224に保持されている。
このような構成により、防水膜210において、2つの振動部211はスピーカ140から発する音波によって振動させられる一方、縁部212および境界部213は、枠部材220に保持されることで、振動が抑制されている。また、防水膜210は、両面接着フィルム230を介して筐体背面部111a(詳細には、凹部182底面)に接着されていることもあり、振動しにくくされている。
なお、枠部材220は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)製であり、防水膜210に比して遥かに強度が大きく、容易には振動しない。
ここで、外枠部223の貼代W1と、区画部224の貼代W2とが等しくされている。これにより、枠部材220と防水膜210との貼代(接触面の幅)を確保しつつ、横方向(X軸方向)のサイズを低減している(図6(a)、比較例参照)。なお、貼代W1は、窓部221の径方向における外枠部223の長さ寸法である。径方向は、平面視において、2つの窓部221の中心を通る直線と平行な方向とすることができる。貼代W2は、2つの窓部221が最も接近している箇所の貼代であり、2つの窓部221の離間距離の最小値である。なお、貼代W2は、貼代W1の1倍以上かつ2倍未満とすることができる。
前述のように、枠部材220、両面接着フィルム230、及び両面接着フィルム240は、平面視において、形状及び大きさが互いに等しく、枠部材220の外形及び窓部221の位置が一致した状態で積層されている。これにより、被覆ユニット200を筐体本体111に貼り付ける際に、枠部材220を押えることができ、防水膜210を破損させることなく接着を確実にすることができる。また、振動部211の面積を確保しつつ、縁部212および境界部213をしっかりと保持することができる。
[1.3]スピーカの配置、およびその周辺
図5(a)に示すように、被覆ユニット200は、両面接着フィルム230によって筐体背面部111aの凹部182底面に接着され、筐体本体111に取り付けられている。また、被覆ユニット200の枠部材220は、長円形状の両面接着フィルム202によって保護カバー112に接着されている。両面接着フィルム202は環状をなしており、内側に長円形状の開口203が形成されている。なお、保護カバー112には押え部112aが形成されており、その押え部112aによって枠部材220の区画部224が押えられている。
2つのスピーカ140a,bは、筐体本体111内に収容されており、具体的には、筐体前面部111bと筐体背面部111aとに囲まれた空間に設置されている。また、2つのスピーカ140a,bは、それの前面が筐体背面部111a側に向けられた状態で並べられ、つまり、並設されている。さらに、2つのスピーカ140a,bの前面は、Z軸方向において同じ高さ位置にされている。
2つのスピーカ140a,bは、それぞれ開口180a,bに面した状態で外周部分が筐体背面部111aに密着させられている。詳細には、スピーカ140のハウジングの開口縁が、開口180a,bを囲む状態で筐体背面部111aに密着させられている。
その結果、スピーカ140aの前方には、スピーカ140a、被覆ユニット200、および開口180aの壁によって囲まれた空間260aが形成されている。また、スピーカ140bの前方には、スピーカ140b、被覆ユニット200、および開口180bの壁によって囲まれた空間260bが形成されている。これら空間260aと空間260bとは、筐体背面部111aの区画部184、および両面接着フィルム230の区画部234によって区画された別個の空間を形成している。
なお、スピーカ140aと被覆ユニット200の振動部211aとの距離と、スピーカ140bと被覆ユニット200の振動部211bとの距離とは等しくされている。
ここで、図5(b)に示すように、窓部221a,bの中心位置、開口180a,bの中心位置は、概ねスピーカ140a,bの中心線Oa,Ob上に位置している。
2つの円形の窓部221a,bは、開口180a,bよりも外形が大きくされており、被覆ユニット200は、各振動部211によって対応する開口180を覆い、両面接着フィルム230によって各開口180を取り囲むように設置される。また、枠部材220の各窓部221は、防水膜210によって塞がれているため、開口180は被覆ユニット200によって塞がれている。すなわち、被覆ユニット200によって開口180からの浸水が防止されている。なお、防水効果は、完全防水の必要はなく、例えば、日常生活防水とすることや、JIS規格の防滴I型あるいはII型(JIS C 0920)とすることができる。
本実施形態において、スピーカ140の外径はφ15mm、窓部221の直径はφ14mm、開口180の直径はφ12mmとされている。被覆ユニット200の各構成の厚さは、防水膜210が約0.01mm、枠部材220が約0.1mm、両面接着フィルム230が約0.25mm、両面接着フィルム240が約0.05mmである。なお、防水膜210の振動部211とスピーカ140との離間距離、および、振動部211と保護カバー112との離間距離は、0.5mm以上である。
ここで、窓部221の直径を、スピーカ140の外径の70%〜110%としてもよく、80%〜100%としてもよい。また、開口180の直径を、スピーカ140の外径の50%〜90%としてもよく、60%〜80%としてもよい。
貼代W1、および貼代W2は、1〜4mmとすることができ、本実施形態において2mmとされている。
[1.4]被覆ユニット200の製造方法
被覆ユニット200の製造方法を簡単に例示する。なお、被覆ユニット200の積層方向における枠部材220側の面を上面(あるいは第1面、第1接着面等)とし、両面接着フィルム230側を下面(あるいは第2面、第2接着面等)とする。
剥離容易な台紙(紙あるいは樹脂シート)に貼り付けられた両面接着フィルム230に円形状の孔(窓部231)を複数形成する。このとき、台紙には円形状の孔が形成されないようにする。そして、防水膜210の下面(第2面)に両面接着フィルム230の上面(第1接着面)を貼り付ける。
また、枠部材220の原材料となるPET製の平板に、両面接着フィルム240の第1接着面を貼り付ける。そして、両面接着フィルム240が貼り付けられたPET製の平板及び両面接着フィルム240に、打ち抜き等によって円形状の孔(窓部221、241)を複数形成する。
その後、防水膜210の上面(第1面)に両面接着フィルム240の下面(第2接着面)を貼り付ける。このとき、平面視において、PET製の平板に形成された孔の位置と、両面接着フィルム230に形成された孔の位置とが、一致させられる。
最後に、2つの孔(窓部221等)を囲む長円形状の部材を打ち抜くことで被覆ユニット200が製造される。このとき、台紙には長円形状の孔が形成されないようにすることで、1枚の台紙に複数の被覆ユニット200が貼り付けられた状態になる。
なお、被覆ユニット200と同時に台紙を打ち抜いて、各被覆ユニット200に個別に台紙が貼り付けられた状態にしてもよい。
<2.動作>
[2.1]スピーカ140の使用
スピーカ140は、着信メロディや音楽を再生するためや、スピーカ通話を行うために使用される。なお、スピーカ通話とは、携帯情報端末100をユーザの耳から離した状態で、レシーバ114を用いずに、スピーカ140から発せられる音声によって受話を行う通話である。
着信メロディや音楽を再生する場合には、記憶部155に格納されている音楽データが音声処理部153に送られ、音声処理部153において音楽データが音声信号に変換された後、増幅されて、スピーカ140に出力される。
スピーカ通話を行う場合には、無線通信部151によって受信された音声信号が音声処理部153に送られ、音声処理部153において音声信号が増幅等されて、スピーカ140に出力される。
なお、本実施形態において、音声処理部153は、アンプ153a(音声アンプの具体例である)に接続された2つのスピーカ140に、同一のモノラル信号を出力する。よって、2つのスピーカ140からは、振幅と位相が互いに同じ音波が発生する。
[2.2]被覆ユニットによる音の伝達
被覆ユニット200は、開口180を塞いで浸水を防止する機能に加えて、スピーカ140から出力された音波を筐体101外に伝達させる機能を備えている。
図4に示したように、被覆ユニット200の振動部211は、スピーカ140と対向配置されている。具体的には、振動部211の法線とスピーカ140の中心軸線とが略平行、かつ、平面視において振動部211の中心(窓部221の中心)とスピーカ140の中心とが略同じ位置にされている。
そのため、例えば、図において左側のスピーカ140aから出力された音波は、主として左側の振動部211aに到達し、振動部211を振動させる。一方、右側のスピーカ140bから出力された音波は、主として右側の振動部211を振動させる。その結果、スピーカ140から出力された音波は、振動部211を介して筐体本体111外に伝えられる。なお、2つの振動部211の間の境界部213は、枠部材220及び両面接着フィルム230の区画部224、234によって接着保持されているため振動しない。
ここで、前述のように、スピーカ140a,bの各々の前方に形成された空間260a,bは区画されている。したがって、2つのスピーカ140a,bの各々から発せられた音波は、それぞれ対応する空間260a、bを進み、それぞれ対応する振動部211a、bを振動させる。このとき、各振動部211には、対応しないスピーカ140からの音波が到達しないため、不要な振動が発生し難く、歪の増加を抑制することができる。なお、上記対応しないスピーカ140とは、振動部211aの場合はスピーカ140bであり、振動部211bの場合はスピーカ140aである。
<3.比較例との対比>
図6に比較例を示す。
図6(a)は、2つの被覆ユニット300を示す平面図である。図6(b),(c)は、それぞれ、1つの振動部411が形成されている被覆ユニット400を示す平面図、C−C断面図である。
[3.1]2つの被覆ユニット300との対比
2つの被覆ユニット300によって開口を塞ぐ場合、X軸方向の合計寸法が被覆ユニット200よりも大きくなる。これは、各被覆ユニット300には、防水膜310の縁部212に枠部材320と接着するための貼代W1を設ける必要があるためである。これに対し、被覆ユニット200では、1つの防水膜210によって2つの窓部221を覆っているため、2つの振動部211間の貼代を共用することができるのである。具体的には、2つの窓部221間の貼代を、2つの被覆ユニット300における2つの窓部310間の距離(2×W1)より小さくできる。その結果、2つの窓部221の中心を結ぶ方向において、被覆ユニット200の長さを短くすることができる。これにより、貼代を確保しつつ、比較的狭い配置スペースに被覆ユニット200を設置することが可能になる。
[3.2]1つの振動部が形成された被覆ユニット400との対比
図6(b),(c)に示す被覆ユニット400では、2つのスピーカ140に対して1つの振動部411が形成されている。この比較例では、ビビリ音が発生する等、明らかに音の歪みが増加するという問題がある。歪が増加する原因は、以下の理由によるものであると考えられる。
被覆ユニット400の振動部411は円形状ではなく長円形状をしており、振動部411の中心から枠部材220までの距離が不均等になる。そのため、振動部411が振動する際にスピーカ140から出力された音にはない周波数の振動が生じて音が歪みやすいと考えられる。
なお、振動部(窓部)の外形を、2つの開口180を囲繞する大きな円形状にすることも考えられるが、被覆ユニットが大型化するという問題がある。
また、別の理由も考えられる。平面視において、振動部411の中央部分Gは、2つのスピーカ140から等距離に位置することとなる。2つのスピーカ140から出力された音波は、中央部分Gにおいて干渉する。また、中央部分G付近では、2つのスピーカ140からの距離の違いに応じて、音波が強め合う部分と弱め合う部分とが生じ、振動部411が複雑に振動させられるものと考えられる。その結果、中央部分Gが局所的に振動させられ、振動部411の振動が乱されるのではないかと推測される。
さらに、別の理由も考えられる。振動部411の中央部分Gは、2つのスピーカ140の中心軸線から離れている。それに対し、被覆ユニット200の2つの振動部211の中心部はスピーカ140の中心軸線上にあり、スピーカ140と最も近接している。つまり、振動部411の中央部分Gは、2つのスピーカ140の双方から比較的遠い位置にある。したがって、振動部411の中央部分Gに到達する音波は、スピーカ140の中心軸線上にある部分に到達する音波よりも位相が遅れるため、振動部411の振動が乱れる原因になるとも推測される。
これに対して、本実施形態の被覆ユニット200では、被覆ユニット400の中央部分Gに相当する箇所に区画部224が設けられており、上述のような局所的な振動が生じないようにされている。また、各スピーカ140に1の振動部211が対向しているため、振動が乱されにくいものと考えられる。
[3.3]音の歪率に関する2つの被覆ユニット300との対比
図7に、本実施形態の被覆ユニット200を携帯情報端末100に設けた場合と、2つの被覆ユニット300を携帯情報端末に設けた場合との歪率(全高調波歪率)を示す。また、参考のため、音圧も示す。
なお、歪率および音圧の測定において、被覆ユニット200から10cmの距離にマイクを設置している。また、被覆ユニット200の2つの振動部211の中心間距離と、2つの被覆ユニット300の振動部311の中心間距離との違いに応じて、2つのスピーカ140および2つの開口180の中心間距離も調節している。
ここで、歪率とは、スピーカ140への入力信号(正弦波)の実効電圧をVとし、その入力信号の整数倍の周波数の高調波成分の実効電圧をV,V,・・・Vnとすると、次式によって求められる。
THD=[(V +V +V +・・・+Vn)^0.5]/V ・・・ 式(1)
図7に、円Fで示すように、300Hz〜500Hzにおいて、被覆ユニット200の歪率が2つの被覆ユニット300の歪率よりも5%前後小さくなっている。よって、被覆ユニット200を用いることによって、スピーカ通話時において、男性の声を拡声する場合に歪率を低減させることができる。
歪率が低減する理由は定かではないが、被覆ユニット200では、枠部材220および両面接着フィルム230の、複数の窓部221,231を囲繞する部分がつながっており、例えば、筐体を補強する効果が向上して、不要な振動が抑制されるものと推測される。
なお、近年、携帯情報端末等の電子機器の筐体は、軽薄短小化を図るために、筐体の板厚が必要な強度を確保できる範囲で可及的に薄くされる傾向にある。そして、開口が形成された部分の強度が低下するため、スピーカ140が発する音波によって振動し易くなっていると考えられる。
さらに、本実施形態において、枠部材220および両面接着フィルム230は、相隣り合う2つの窓部221,231間の面積が広くされている。具体的には、枠部材220および両面接着フィルム230の区画部224,234は、相隣り合う2つの窓部221,231の2つの共通接線Lの間の領域に形成されており(図5参照)、さらに共通接線Lの外側に貼代が設けられている。このように、2つの窓部221間には、単に貼代を確保するには広すぎる領域が設けられており、被覆ユニット200の強度および筐体本体111への接着力を向上させている。その結果、筐体本体111の開口180が形成されて強度が低下した部分を効果的に補強することができ、不要な振動を抑制することで、音の歪を低減できるのだと推測される。
<4.その他の効果>
被覆ユニット200の強度が向上することで、携帯情報端末の製造工程において被覆ユニット200が破損し難くなるというメリットもある。
例えば、複数の被覆ユニット200が、台紙に貼り付けられた状態で納入される場合、被覆ユニット200を1つずつ台紙からはがす作業が必要になる。この作業において、仮に2つの窓部221間の強度が低いと、被覆ユニットが大きく変形して振動部211に皺が生じてしまい、使用できなくなる場合がある。つまり、破損し易いのである。
一方、本実施形態の被覆ユニット200は、比較的強度が高いため、作業中に破損しにくく、取り扱いやすくなる。
[変形例]
上記実施形態において、2つのスピーカ140に対して、2つの開口が形成されていたが、1つにすることもできる。本変形例の携帯情報端末500は、第1筐体511の筐体背面部511aに形成された開口580の形状以外は携帯情報端末100と同様であるため、異なる部分を中心に説明する。
図8(a),(b)は、それぞれ、携帯情報端末500の一部を示す平面図、断面図である。
開口580は、被覆ユニット200と相似形状をしており、筐体背面部511aにおいて2つのスピーカ140a,bの各々と対向する部分を開口させている。このように、2つのスピーカ140に対して1つの開口580が形成されている場合でも、歪の増加を抑制しつつ、第1筐体511内への浸水を防ぐことができる。
具体的に説明する。被覆ユニット200は、区画部224によって防水膜210の境界部213が保持されることで、境界部213の振動が阻止されている。そのため、図6(b),(c)に例示したような、長円形状の振動部411の中央部Gが2つのスピーカ140から発せられた音波の合成波によって振動させられ、振動部411全体の振動が乱される、といった現象が抑制されると考えられる。
よって、2つの振動部211a,bを、主として、それぞれに対応するスピーカ140a,bから発せられた音波によって振動させることができ、歪率を低減することができる。
なお、防水膜210の境界部213の振動を抑制するために、枠部材220を厚くすることや、枠部材220を2つ設けること等ができる。
[補足]
(a)前記実施形態および変形例の説明は本発明の例示にすぎず、本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができる。
(b)上記実施形態において、被覆ユニット200が枠部材220を1つ備えていたが、2つにすることもできる。例えば、2つの枠部材220によって防水膜210を挟んで保持する構造にすることができる。
(c)両面接着フィルム230は、被覆ユニット200に接着されていなくともよく、例えば、筐体本体111(詳細には、筐体背面部111a)に設けられていてもよい。
また、被覆ユニット200の枠部材220が筐体本体111に接着されてもよい。
(d)被覆ユニットの外形は、複数の窓部を囲繞する貼代が確保できれば長円形状以外でもよく、例えば、多角形状、その他の形状でもよい。
(e)枠部材220と防水膜210とは、両面接着フィルムによる接着以外によって接合されていてもよい。例えば、接着剤によって接着してもよいし、2つの枠部材220の間に防水膜210を挟んだ状態で、2つの枠部材を締結することによって、枠部材と防水膜とを密着させて接合してもよい。
(f)防水膜210は、PTFE製の多孔質フィルムに限られず、例えば、防滴性を有し、かつ、音波によって適度に振動し得るものを用いることができる。具体例としては、ポリエチレンフィルム、ナイロンフィルム等の有機フィルムや、金属フィルムを用いることができる。また、種類の異なる複数のフィルムを積層させて、防水膜を形成することもできる。さらに、PTFE以外の材料を用いた多孔質フィルムによって防水膜を形成することもできる。
(g)枠部材は、PET製に限られず、被覆ユニットの強度を確保し得る材料を選択できる。例えば、比較的高強度の樹脂等の有機材料、金属やカーボン等の無機材料によって枠部材を形成することができる。
(h)振動部211を適度に振動させるために、振動部211を少し弛ませてもよい。
(i)前記実施形態および変形例において、ダイナミックスピーカが用いられていたが、圧電型スピーカ等、その他の拡声用のスピーカを用いることができる。なお、一般的に、ダイナミックスピーカの音質が優れる。
(j)被覆ユニットが、3以上のスピーカ140に対応していてもよい。この場合、例えば、3つのスピーカ140及びスピーカに対向する窓部221を、それぞれ直列に並べることができる。
(k)2つのスピーカ140の各々に対して、1つずつの開口が形成されていたが、各スピーカ140に対して、複数の小さな開口を形成することもできる。各スピーカ140に対応する開口を複数にすることで、筐体の強度低下を抑制し得る。
(m)以下に、本実施形態に係る各種の携帯情報端末における構成及び効果について説明する。
(1)本実施形態に係る被覆ユニットは、筐体内に複数のスピーカが配置されるとともに、前記筐体における前記複数のスピーカと対向する部分に1以上の開口が形成された電子機器に用いられ、前記1以上の開口を覆うことで前記筐体内への浸水を防ぐ被覆ユニットであって、前記複数のスピーカの各々と一対一で対向する複数の窓部を形成する枠部材と、前記複数の窓部を塞ぐ防水膜とを含むことを特徴とする。
本項の被覆ユニットは、複数のスピーカの各々に対して開口が別個に形成されている場合に、それら開口を覆うことができる。よって、複数の開口を個別のユニットで覆うよりも、部品点数を減少させることができる。
また、本項の被覆ユニットは、複数のスピーカに対して1の開口が形成されている場合に、音の歪を抑制しつつ、開口を覆うことができる。これは、被覆ユニットの複数の窓部が、複数のスピーカの各々と一対一で対向させられていることによる(詳細は、実施形態参照)。
以上に述べたように、本項の被覆ユニットは、複数のスピーカに対して筐体に形成された1以上の開口を防水被覆する場合に、部品点数の増加と音の歪の増加との少なくとも一方を抑制し得る。
電子機器は、筐体内に複数のスピーカが配置されているものであればよく、例えば、携帯電話機、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)、ノート型やタブレット型のPC(パーソナルコンピュータ)、液晶ディスプレイを搭載したポータブルDVDプレーヤ、テレビ受像機、ラジオ受信機、ICレコーダ等である。
(2)本実施形態に係る被覆ユニットを、前記防水膜は、前記複数の窓部を塞ぐ部分が、それぞれ、対向配置されるスピーカが発する音波によって振動させられて、前記筐体外に音を伝える、ものとすることができる。
本項は、防水膜のうちの窓部を覆う部分(以下、「振動部」という)が振動し、スピーカが発する音を筐体外に伝えることを明確にしたものである。
(3)本実施形態に係る被覆ユニットは、前記複数の窓部は、互いに大きさが等しい円形状をしており、前記枠部材は、前記防水膜の縁部を保持する外枠部と、前記外枠部に囲まれた領域を区画して、前記複数の窓部を形成するとともに前記防水膜を保持する区画部とを有する、ものとすることができる。
本項の被覆ユニットは、外枠部および区画部において防水膜を保持しているため、防水膜のうちの振動部以外の不要な振動を効果的に抑止し得る。よって、音の歪を抑制し得る。
(4)本実施形態に係る被覆ユニットは、前記枠部材と前記防水膜とは外形形状が同一であり、前記枠部材および前記防水膜の外形の輪郭線は、互いに隣合う2つの窓部間において、前記2つの窓部に接する互いに平行な2つの仮想的な共通接線によって挟まれる領域の外側に位置するものとすることができる。
本項の被覆ユニットは、2つの窓部に接する2つの平行な共通接線を仮想配置した場合に、枠部材の輪郭線および防水膜の輪郭線が、2つの仮想的な共通接線の間の領域の外側に位置するものである。つまり、少なくとも、2つの窓部と2つの仮想的な共通接線とによって囲まれた領域に、枠部材および防水膜が存在している。
よって、枠部材の面積が比較的大きくなり、被覆ユニットの強度を増大させ得る。これにより、被覆ユニットが破損し難くなり、被覆ユニットの取り扱いが容易になる。また、枠部材と防水膜との接合面積が比較的大きくなり、より確実に枠部材によって防水膜を保持し得る。これにより、振動部以外の不要な振動を効果的に抑止でき、音の歪を低減し得る。
(5)本実施形態に係る被覆ユニットは、前記枠部材は、前記防水膜と接合される接合面を有し、前記複数の窓部のうちの相隣合う2つの窓部の中心を結ぶ方向において、前記2つの窓部間における前記接合面の幅は、前記外枠部における前記接合面の幅の1倍以上かつ2倍未満である、ものとすることができる。
本項の被覆ユニットは、枠部材と防水膜との接合面の幅(貼代)を確保しつつ、互いに隣合う2つの窓部の中心を結ぶ方向における長さ寸法を小さくすることができる。よって、被覆ユニット(あるいはスピーカ)を配置するスペースが限られている場合に好適である(詳細は実施形態参照)。なお、接合面は、枠部材と防水膜とが直接又は間接に接触している面であり、例えば、接着面とすることができる。ここで、枠部材と防水膜とが間接に接触しているとは、例えば、接着フィルムを介して接触しているような状態をいう。枠部材と防水膜との接合は、例えば、接着剤や両面接着フィルム等を用いて接着することや、2つの枠部材によって防水膜を挟み込むことで行うことができる。
(6)本実施形態に係る被覆ユニットは、前記開口は、前記複数のスピーカの各々に対して1つずつ形成され、前記複数の窓部の各々は、対向するスピーカに対して形成された前記開口よりも大きい、ものとすることができる。
本項の被覆ユニットの窓部の外形は、対向するスピーカに対して形成された開口を取り囲む大きさにされている。そのため、各振動部は、開口を通過した音波によって効果的に振動させられる。また、本項の被覆ユニットの窓部は円形状をしている。よって、防水膜のうちの窓部を覆う部分が振動する際に、音の歪を生じ難くすることができる。
(7)本実施形態に係る被覆ユニットは、前記電子機器は、音声信号を増幅して前記複数のスピーカに出力する音声アンプを含み、前記複数のスピーカには、振幅及び位相が同一の音声信号が入力される、ものとすることができる。
複数のスピーカに同一の音声信号が入力される場合、複数のスピーカを互いに近接させて比較的狭いスペースに配置させることができる。このような場合に、被覆ユニットの面積を過大にすることなく、複数のスピーカに対して形成された開口を覆うことができる。
(8)本実施形態に係る被覆ユニットは、さらに、前記枠部材と同じ平面形状の両面接着フィルムを備え、前記枠部材と前記両面接着フィルムとは、前記防水膜を挟む状態で前記防水膜に接着されている、ものとすることができる。
本項の被覆ユニットは、両面接着フィルムによって電子機器に貼り付けることが容易になる。また、両面接着フィルムは枠部材と同じ平面形状をしており、防水膜のうち、振動部の振動を許容し、振動部以外の不要な振動を抑止できる。
(9)本実施形態に係る電子機器は、1以上の開口が形成された筐体と、前記筐体内に配置され、前記1以上の開口に対向配置された複数のスピーカと、前記1以上の開口を覆い、前記筐体内への水の浸入を防ぐ被覆ユニットと、を含み、前記被覆ユニットは、前記複数のスピーカの各々と一対一で対向させられる複数の窓部を形成する枠部材と、前記複数の窓部を塞ぐ防水膜とを備えることを特徴とする。
本項の電子機器は、前記(1)項に記載の被覆ユニットと同様の作用効果が得られる。なお、本項の電子機器に、前記(2)〜(8)項の少なくとも1つに記載された特徴を採用することができる。
(10)本実施形態に係る電子機器は、前記開口は、前記複数のスピーカの各々に対して1つずつ形成され、前記複数の窓部は、互いに等しい大きさの円形状をしており、前記複数のスピーカの各々の前面は、それの外周部において、対応する開口の周囲に密着させられており、前記複数のスピーカの各々の前方には、前記窓部を塞ぐ防水膜と前記開口の周壁とによって囲まれた空間が形成されている、ものとすることができる。
本項の電子機器は、複数のスピーカ各々の前方に独立した空間が形成されており、1の振動膜には、それに対応しないスピーカの音波が到達困難にされている。よって、不要な振動が生じ難く、音の歪を抑制し得る。
本発明に係る被覆ユニットは、例えば、筐体内に複数のスピーカを備えた携帯電話機やノートブック型パーソナルコンピュータ等の電子機器に用いることが有用である。
100 携帯情報端末
101 筐体
110 第1筐体
111 筐体本体
111a 背面部分
111a 筐体背面部
111b 筐体前面部
112 保護カバー
114 レシーバ
115 表示パネル
118 スリット
120 第2筐体
124 操作部
140a,b スピーカ
153 音声処理部
153a アンプ
180a,b 開口
184 区画部
200 被覆ユニット
202 両面接着フィルム
210 防水膜
211a,b 振動部
212 縁部
213 境界部
220 枠部材
221a,b 窓部
223 外枠部
224 区画部
226 接着面
230 両面接着フィルム
231,241 窓部
233,243 外枠部
234,244 区画部
240 両面接着フィルム
260a,b 空間
300 被覆ユニット(比較例)
400 被覆ユニット(比較例)
411 振動部
500 携帯情報端末
580 開口

Claims (10)

  1. 筐体内に複数のスピーカが配置されるとともに、前記筐体における前記複数のスピーカと対向する部分に1以上の開口が形成された電子機器に用いられ、前記1以上の開口を覆うことで前記筐体内への浸水を防ぐ被覆ユニットであって、
    前記複数のスピーカの各々と一対一で対向する複数の窓部を形成する枠部材と、
    前記複数の窓部を塞ぐ防水膜と
    を含むことを特徴とする被覆ユニット。
  2. 前記防水膜は、
    前記複数の窓部を塞ぐ部分が、それぞれ、対向配置されるスピーカが発する音波によって振動させられて、前記筐体外に音を伝えるものである
    請求項1に記載の被覆ユニット。
  3. 前記複数の窓部は、互いに大きさが等しい円形状をしており、
    前記枠部材は、
    前記防水膜の縁部を保持する外枠部と、
    前記外枠部に囲まれた領域を区画して、前記複数の窓部を形成するとともに前記防水膜を保持する区画部と
    を有する請求項1又は2に記載の被覆ユニット。
  4. 前記枠部材と前記防水膜とは外形形状が同一であり、
    前記枠部材および前記防水膜の外形の輪郭線は、互いに隣合う2つの窓部間において、前記2つの窓部に接する互いに平行な2つの仮想的な共通接線によって挟まれる領域の外側に位置する
    請求項3に記載の被覆ユニット。
  5. 前記枠部材は、前記防水膜と接合される接合面を有し、
    前記複数の窓部のうちの相隣合う2つの窓部の中心を結ぶ方向において、前記2つの窓部間における前記接合面の幅は、前記外枠部における前記接合面の幅の1倍以上かつ2倍未満である
    請求項3又は4に記載の被覆ユニット。
  6. 前記開口は、前記複数のスピーカの各々に対して1つずつ形成され、
    前記複数の窓部の各々は、対向するスピーカに対して形成された前記開口よりも大きい
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の被覆ユニット。
  7. 前記電子機器は、音声信号を増幅して前記複数のスピーカに出力する音声アンプを含み、
    前記複数のスピーカには、振幅及び位相が同一の音声信号が入力される
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の被覆ユニット。
  8. さらに、前記枠部材と同じ平面形状の両面接着フィルムを備え、
    前記枠部材と前記両面接着フィルムとは、前記防水膜を挟む状態で前記防水膜に接着されている
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の被覆ユニット。
  9. 1以上の開口が形成された筐体と、
    前記筐体内に配置され、前記1以上の開口に対向配置された複数のスピーカと、
    前記1以上の開口を覆い、前記筐体内への水の浸入を防ぐ被覆ユニットと、
    を含み、
    前記被覆ユニットは、
    前記複数のスピーカの各々と一対一で対向させられる複数の窓部を形成する枠部材と、
    前記複数の窓部を塞ぐ防水膜と
    を備えることを特徴とする電子機器。
  10. 前記開口は、前記複数のスピーカの各々に対して1つずつ形成され、
    前記複数の窓部は、互いに等しい大きさの円形状をしており、
    前記複数のスピーカの各々の前面は、それの外周部において、対応する開口の周囲に密着させられており、
    前記複数のスピーカの各々の前方には、前記窓部を塞ぐ防水膜と前記開口の周壁とによって囲まれた空間が形成されている
    請求項9に記載の電子機器。
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