JP2012113506A - アイテム選択装置、アイテム選択方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

アイテム選択装置、アイテム選択方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】あるアイテムとの関連性が高く、かつ販売者の販売方針が適度に反映された、ユーザが受容しやすい関連アイテム情報を提供できるようにする。
【解決手段】処理対象アイテムに対応する類似アイテム集合を作成する類似アイテム集合作成部と、類似アイテム集合の全部または一部である第1の集合を対象にして、第1割合を計算する第1割合計算部と、第1割合を用いて、アイテム特性値を計算するアイテム特性値計算部と、類似アイテム集合に含まれるアイテムから、処理対象アイテムに対応する関連アイテム集合を作成する際に、アイテム特性値がアイテム特性値条件を満たす場合に、推薦アイテムと判定するための条件を示す推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、第1割合よりも大きく、かつ1より小さくなるように関連アイテム集合を作成するアイテム選択部を備えたアイテム選択装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、あるアイテムに関連するアイテムを選択するアイテム選択装置、アイテム選択方法およびコンピュータプログラムに関する。
近年、デジタル技術やネットワーク技術の進展により、ネットワークを使ってデジタルコンテンツや商品などのアイテムを配信したり、販売することが増えている。これに伴い、多数のアイテムの中から、ユーザの所望するアイテムの情報を選択して提供する技術へのニーズが高まっており、ユーザのアイテムに対する評価情報や利用情報を用いて、ユーザの嗜好や興味に合致するアイテムの情報を提供する技術が提案されている。
さらに、特許文献1および特許文献2に開示されているように、ユーザの嗜好や興味に合致するだけでなく、アイテムを販売する販売者の方針に合ったアイテムを推薦する技術も提案されている。
また、特許文献3には、ユーザが購入したアイテムに関連するアイテムの情報を提供することが開示されている。
特開2001−236405号公報 特開2001−202571号公報 特開2002−304537号公報
特許文献1には、販売者が商品推薦のための推薦ルールを用意し、ユーザが過去に購入した商品やアクセスしたWebページなどの情報に基づいて、ユーザに合った推薦ルールを選別して商品を推薦することが開示されている。これにより、ユーザに嗜好に合致し、かつ販売者の販売方針に合致するアイテムをユーザに推薦することができる。
また、特許文献2には、顧客が過去に購入した商品等の情報を蓄積し、販売者の商品戦略に基づくキャンペーン商品の中から顧客に適したキャンペーン商品を選んで表示することが開示されている。これにより、ユーザの購入履歴に対応したキャンペーン商品をユーザに推薦することができる。
しかしながら、特許文献1あるいは特許文献2に開示された方法では、ユーザに推薦される商品のすべてが、販売者の販売方針に合ったアイテムに限定されてしまう。したがって、推薦情報が特定の商品や特定の分野に偏る傾向があり、推薦情報を受けるユーザの立場からすると、必ずしも魅力的な情報とはいえなかった。
また、推薦される商品はすべて、販売者の販売方針に合致した商品であることから、ユーザが、それらに通底する共通性を察知し、販売者の押し付けや、押し売り姿勢などを感じ取ることもあった。このため、ユーザは推薦商品を素直に受容できず、逆に不信感を抱いてしまい、推薦情報の提供が商品の売上げに十分に結びつかない場合があるものと考えられる。
このため、特許文献3に記載されているように、ユーザが購入したアイテム等に関連するアイテムの情報をユーザに提供する場合にも、販売者の販売方針に合ったアイテムの情報に限定すると、ユーザの立場からすると、必ずしも魅力的な情報とは限らず、また、関連アイテムの情報を素直に受容できず、逆に不信感を抱いてしまい、関連アイテム情報の提供がアイテムの売上げに十分に結びつかない場合があるものと考えられる。
そこで本発明は、あるアイテムとの関連性が高く、かつ販売者の販売方針が適度に反映された、ユーザが受容しやすい関連アイテム情報を提供できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様であるアイテム選択装置は、処理対象アイテムと他のアイテムとの類似度を計算し、前記類似度の大きい順に第1所定数を超えない数のアイテム、または前記類似度が第1所定値以上のアイテムを選択して、前記処理対象アイテムに対応する類似アイテム集合を作成する類似アイテム集合作成部と、前記類似アイテム集合の全部または一部である第1の集合を対象にして、推薦アイテムと判定するための条件を示す推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第1割合を計算する第1割合計算部と、前記第1割合を用いて、前記処理対象アイテムと前記推薦アイテム条件との関連の強さを指標化したアイテム特性値を計算するアイテム特性値計算部と、前記類似アイテム集合に含まれるアイテムから、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムを含むアイテムを選択し、前記処理対象アイテムに対応する関連アイテム集合を作成するアイテム選択部とを備え、前記アイテム選択部は、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たす場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合が1の場合を除き、前記第1割合よりも大きく、かつ1より小さくなるように、前記関連アイテム集合を作成することを特徴とする。
ここで、前記アイテム選択部は、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たさない場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が前記第1割合となるように、前記関連アイテム集合を作成することができる。
また、前記第1の集合に含まれるアイテム以外のアイテムを含むアイテムの集合である第2の集合を作成し、前記第2の集合を対象にして、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第2割合を計算する第2割合計算部をさらに備え、前記アイテム特性値計算部は、前記第1割合と前記第2割合とを用いて、前記処理対象アイテムについてのアイテム特性値を計算することができる。
このとき、前記第2割合計算部は、前記処理対象アイテム以外のアイテムの集合である比較アイテム集合を作成し、比較アイテム集合における各アイテムと他のアイテムとの類似度を計算し、この類似度が大きい順に第2所定数を超えない数のアイテム、またはこの類似度が第2所定値以上のアイテムを選択して前記第2の集合を作成することができる。
あるいは、前記第2割合計算部は、前記処理対象アイテムと、前記処理対象アイテム以外のアイテムとの類似度を計算し、この類似度の大きい順にアイテムをソートした場合に、前記第1所定数より後の順位となるアイテム、またはこの類似度が前記第1所定値未満のアイテムを選択し、前記第2の集合を作成するようにしてもよい。
あるいは、前記第2割合計算部は、前記第2の集合に含まれる各アイテムが前記推薦アイテム条件を満たす度合いを指標化した適合度を算出し、それぞれの適合度の代表値を前記第2割合とするようにしてもよい。
また、前記アイテム特性値計算部は、前記第1割合から前記第2割合を減算した値、または前記第1割合を前記第2割合で除算した値を用いて、前記アイテム特性値を計算することができる。
また、前記第1割合計算部は、前記第1の集合に含まれる各アイテムが前記推薦アイテム条件を満たす度合いを指標化した適合度を算出し、それぞれの適合度の代表値を前記第1割合とすることができる。
また、前記アイテム選択部は、前記類似アイテム集合に含まれる前記推薦アイテム条件を満たすアイテムと、前記類似アイテム集合に含まれる前記推薦アイテム条件を満たさないアイテムとを用いて、前記関連アイテム集合を作成することができる。
あるいは、前記アイテム選択部は、前記アイテム特性値が前記所定のアイテム特性値条件を満たす場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合が1の場合を除き、前記第1割合より大きく、かつ1より小さくなるのに加え、前記第1割合が大きいほど大きな値となるよう、前記関連アイテム集合を作成するようにしてもよい。
あるいは、前記アイテム選択部は、前記所定のアイテム特性値条件として、前記アイテム特性値が第3所定値以上でありかつ第4所定値未満という条件を用い、このアイテム特性値条件を満たす場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合が1の場合を除き、前記第1割合より大きく、かつ1より小さくなるように前記関連アイテム集合を作成し、前記アイテム特性値が前記第4所定値より大きい場合は、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合より小さくなるように前記関連アイテム集合を作成するようにしてもよい。
また、前記推薦アイテム条件は、ユーザとユーザの利用に係るアイテムとを対応付けた利用履歴に含まれるアイテムのそれぞれの利用回数の順位についての範囲、または前記利用履歴に含まれるアイテムの利用ユーザ数の順位についての範囲が設定されていることができる。
あるいは、前記推薦アイテム条件は、ユーザとユーザの利用に係るアイテムとを対応付けた利用履歴に含まれるアイテムのそれぞれの利用回数についての範囲、または前記利用履歴に含まれるアイテムの利用ユーザ数についての範囲が設定されているようにしてもよい。
また、作成された前記関連アイテム集合を、ネットワークを介して出力する出力部をさらに備えることができる。
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様であるアイテム選択方法は、情報処理装置において実行されるアイテム選択方法であって、処理対象アイテムと他のアイテムとの類似度を計算し、前記類似度の大きい順に第1所定数を超えない数のアイテム、または前記類似度が第1所定値以上のアイテムを選択して、前記処理対象アイテムに対応する類似アイテム集合を作成する類似アイテム集合作成ステップと、前記類似アイテム集合の全部または一部である第1の集合を対象にして、推薦アイテムと判定するための条件を示す推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第1割合を計算する第1割合計算ステップと、前記第1割合を用いて、前記処理対象アイテムと前記推薦アイテム条件との関連の強さを指標化したアイテム特性値を計算するアイテム特性値計算ステップと、前記類似アイテム集合に含まれるアイテムから、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムを含むアイテムを選択し、前記処理対象アイテムに対応する関連アイテム集合を作成するアイテム選択ステップとを有し、前記アイテム選択ステップは、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たす場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合が1の場合を除き、前記第1割合よりも大きく、かつ1より小さくなるように、前記関連アイテム集合を作成することを特徴とする。
ここで、前記アイテム選択ステップは、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たさない場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が前記第1割合となるように、前記関連アイテム集合を作成することができる。
また、前記第1の集合に含まれるアイテム以外のアイテムを含むアイテムの集合である第2の集合を作成し、前記第2の集合を対象にして、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第2割合を計算する第2割合計算ステップをさらに有し、前記アイテム特性値計算ステップは、前記第1割合と前記第2割合とを用いて、前記処理対象アイテムについてのアイテム特性値を計算することができる。
上記課題を解決するため、本発明の第3の態様であるコンピュータプログラムは、処理対象アイテムと他のアイテムとの類似度を計算し、前記類似度の大きい順に第1所定数を超えない数のアイテム、または前記類似度が第1所定値以上のアイテムを選択して、前記処理対象アイテムに対応する類似アイテム集合を作成する類似アイテム集合作成部と、前記類似アイテム集合の全部または一部である第1の集合を対象にして、推薦アイテムと判定するための条件を示す推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第1割合を計算する第1割合計算部と、前記第1割合を用いて、前記処理対象アイテムと前記推薦アイテム条件との関連の強さを指標化したアイテム特性値を計算するアイテム特性値計算部と、前記類似アイテム集合に含まれるアイテムから、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムを含むアイテムを選択し、前記処理対象アイテムに対応する関連アイテム集合を作成し、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たす場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合が1の場合を除き、前記第1割合よりも大きく、かつ1より小さくなるように、前記関連アイテム集合を作成するアイテム選択部として情報処理装置を機能させることを特徴とする。
ここで、前記アイテム選択部は、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たさない場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が前記第1割合となるように、前記関連アイテム集合を作成することができる。
また、前記第1の集合に含まれるアイテム以外のアイテムを含むアイテムの集合である第2の集合を作成し、前記第2の集合を対象にして、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第2割合を計算する第2割合計算部として情報処理装置を機能させ、前記アイテム特性値計算部は、前記第1割合と前記第2割合とを用いて、前記処理対象アイテムについてのアイテム特性値を計算することができる。
本発明によれば、あるアイテムとの関連性が高く、かつ販売者の販売方針が適度に反映された、ユーザが受容しやすい関連アイテム情報を提供できるようになる。
本実施形態に係るシステム全体の構成を示すブロック図である。 システムの別構成を示すブロック図である。 アイテム提供サーバの構成を示すブロック図である。 アイテム格納部の格納形式例を示す図である。 推薦情報格納部の格納形式例を示す図である。 情報選択装置の構成を示すブロック図である。 アイテム属性格納部の格納形式例を示す図である。 利用履歴格納部の格納形式例を示す図である。 推薦アイテム条件格納部の格納形式例を示す図である。 基準アイテム識別子と、類似ユーザのユーザ識別子と、その類似度とを関連付けたテーブルを示す図である。 システム全体の動作を説明する。フローチャートである。 アイテム一覧情報の表示例を示す図である。 推薦情報の表示例を示す図である。 情報選択装置が推薦情報を作成して送信し、アイテム提供サーバが受信する動作について説明するフローチャートである。 類似アイテム集合作成処理について説明するフローチャートである。 推薦情報作成の第1の方法について説明するフローチャートである。 第1割合に基づいて第3割合を設定する方法について説明する図である。 推薦情報作成の第2の方法について説明するフローチャートである。 第1割合に基づいて第3割合を設定する方法の別例について説明する図である。 変形例における情報選択装置の構成を示すブロック図である。 変形例における類似アイテム集合作成処理について説明するフローチャートである。
本発明の実施の形態であるネットワークシステムについて図面を参照して、システム構成、システム動作、変形例の順で詳細に説明する。
<1.システム構成>
<1.1.全体構成>
図1は、本実施形態に係るネットワークシステム全体の構成を示すブロック図である。本図に示すように、ネットワークシステムは、アイテム等の情報を選択する情報選択装置10と、アイテム提供サーバ20と、1台以上の端末装置30(図中では30a〜30n、本実施形態では「端末装置30」と総称する)がネットワーク40を介して接続されて構成される。ここで、情報選択装置10とアイテム提供サーバ20により、端末装置30を使用するユーザに対してアイテム提供等のサービスを行なうアイテム提供システム1を構成している。ネットワーク40は、インターネットに代表される広域ネットワークとすることができる。また、端末装置30とネットワーク40との接続形態は、有線・無線を問わない。
ネットワークシステムは、図2に示すような構成としてもよい。すなわち、ネットワーク40にアイテム提供サーバ20と1台以上の端末装置30(30a〜30n)が接続され、情報選択装置10がネットワーク40とは別のネットワーク42を介してアイテム提供サーバ20と接続している構成である。この場合、ネットワーク42を介して接続された情報選択装置10とアイテム提供サーバ20により、アイテム提供システム2を構成する。ネットワーク42は、例えば、LAN(Local Area Network)等とすることができ、セキュリティ確保の観点から、端末装置30から情報選択装置10への直接的なアクセスは制限することが望ましい。
ただし、ネットワークシステムは、上記の例に限られず、種々の構成を用いることができる。例えば、情報選択装置10とアイテム提供サーバ20とを同一の装置で構成してもよいし、それぞれを複数台の装置で構成するようにしてもよい。以下では、図1に示した構成でネットワークシステムを実現した場合を例に説明する。
<1.2.アイテム提供サーバ>
アイテム提供サーバ20は、端末装置30からの要求に応じて、アイテムおよびアイテムに関する情報を提供する装置である。ここでアイテムとは、テキスト、音声、音楽、映像等のデジタルコンテンツや様々な物品あるいはサービスであり、さらには金融商品、不動産、人物についての情報等であってもよい。すなわち本実施形態におけるアイテムは、有形か無形かを問わず、有料か無料かも問わない。
図3は、アイテム提供サーバ20の構成を示すブロック図である。本図に示すように、アイテム提供サーバ20は、ユーザ管理部201と、アイテム格納部202と、推薦情報格納部203と、送受信部204と、制御部205とを備えて構成されている。アイテム提供サーバ20は、CPU、RAM、ROM、HDD(ハードディスクドライブ)、ネットワークインタフェース等を備える一般的なコンピュータを用いて構成することができる。すなわち、一般的なコンピュータは、以下で説明するような処理を行なうためのプログラムを実行することにより、アイテム提供サーバ20として機能することができるようになる。
ユーザ管理部201は、端末装置30を利用するユーザを一意に識別するユーザ識別子、または端末装置30を一意に識別するための端末識別子を格納している。本実施形態では、ユーザ識別子を用いてユーザを識別するものとするが、端末装置30として携帯電話を用いた場合等には、端末装置30との接続時に取得可能な端末識別子を用いるようにしてもよい。なお、ユーザ識別子と端末識別子とを合わせて、利用主体識別子と呼ぶ。アイテム提供サーバ20は、例えば、ユーザにアイテム利用を開始させるにあたり入会処理を行ない、入会処理の終了した利用主体識別子をユーザ管理部201に格納する。また、必要に応じて、利用主体識別子に対応させてパスワード、氏名・生年月日・連絡先等のユーザ属性情報をユーザ管理部201に格納するようにしてもよい。
アイテム格納部202は、アイテム提供サーバ20が提供するアイテムに関する情報を格納する。アイテム格納部202は、例えば、図4に示すようなテーブル形式でアイテムに関する情報を格納する。
本図に示すように、アイテム格納部202は、アイテムを一意に識別するアイテム識別子(アイテムID)と、アイテムの「タイトル(名称)」、「作成者」、「カテゴリ」、「説明情報」、「アイテム時期情報」などのアイテム属性情報と、アイテム本体とを関連付けて格納している。
「作成者」は、アイテムの種類に応じて幅広い意味を持つ情報であり、例えば、アイテムの制作者、監督者、プロデューサー、執筆者、作曲者、作詞者、演奏者、出演者などである。
「カテゴリ」とは、アイテムを所定の基準で分類した情報であり、例えば、アイテムが音楽の場合、「ロック」、「ジャズ」、「クラシック」、「フォーク」等のジャンル情報とすることができ、アイテムが映画の場合、「SF」、「アクション」、「コメディ」、「アニメ」等のジャンル情報とすることができる。また、「日本」、「アメリカ」、「イギリス」、など作成者の国や地域を用いた分類情報でもよい。また、「癒し系」、「エキサイティング」、「ドラマティック」といったアイテムの雰囲気やムードを示す情報を「カテゴリ」として用いてもよい。「説明情報」は、アイテムのあらすじや要約、制作された背景説明などの情報である。
「アイテム時期情報」は、アイテムの作成された時期(時点)を示す情報であるが、アイテム提供サーバ20にアイテムが登録された時期や、アイテムが提供開始された時期を用いてもよい。本実施形態では、時期(時間)の単位として、「2010年1月1日」などの日付を用いるが、他の単位を用いてもよい。例えば、「2010年1月1日 10時15分20秒」などの秒単位までの日時でもよいし、ミリ秒単位までの日時でもよい。さらに「2010年1月」などの月単位の情報でも、「2010年 1Q」などの四半期単位の情報でも、「2010年」などの年単位の情報でも、「2000年代」などの年単位より大まかな年代の情報でもよい。
アイテム格納部202のアイテム属性情報においては、1つのアイテムに同じ種類の属性項目が複数存在していてもよい。例えば、1つのアイテムに3つのカテゴリが対応していてもよい。もちろん、ここで挙げたアイテム属性情報は、あくまでも例示であり、上記に限定される訳ではない。例えば、「価格」、「サイズ」などの属性項目を用いてもよい。
アイテム本体は、アイテムそのものであるテキストデータやバイナリデータ、またはアイテムの存在位置を示す情報(例えばURL:Uniform Resource Locator)とすることができる。なお、アイテム本体は、アイテムがデジタルコンテンツ等であって、ネットワーク40を介して端末装置30に配信可能なアイテムに関して格納するものであり、アイテムが、物品やサービス等の場合は、アイテム本体の格納を省略することができる。
推薦情報格納部203は、情報選択装置10から受信した推薦情報を格納する。推薦情報は、端末装置30で指定されたあるアイテム(以下「基準アイテム」と称する)に関連するアイテム(以下「関連アイテム」と称する)に関する情報である。推薦情報格納部203は、例えば、図5に示すような形式で推薦情報を格納することができる。本図に示すように、推薦情報格納部203は、2つのアイテム識別子、すなわち基準アイテム識別子および関連アイテム識別子と、推薦順位とを関連付けて格納する。基準アイテム識別子は、推薦情報を出力するためのトリガとなる基準アイテムの識別子であり、関連アイテム識別子は基準アイテムと関連するアイテムの識別子である。推薦情報格納部203では、1つの基準アイテム識別子に、1つ以上の関連アイテム識別子が関連付けられている。
この推薦順位は、基準アイテム識別子ごとに関連アイテムを推薦する順位を示しており、ここでは数字が小さいほど、優先的にユーザに提示されるものとする。なお、推薦順位の代わりに、数値が大きいほど、優先的にユーザに提示されるような推薦度を格納するようにしてもよい。また、推薦順位の格納を省略して、推薦情報格納部203に格納された推薦情報を同じ順位で扱うようにしてもよい。
送受信部204は、ネットワーク40(図2の構成の場合は、さらにネットワーク42)を介して、情報選択装置10および端末装置30との間でデータを送受信する処理を行なう。制御部205は、アイテム提供サーバ20の全体の制御を行なう。
<1.3.端末装置>
端末装置30は、ユーザが使用する装置であり、CPU、RAM、ROM、HDD(ハードディスクドライブ)、ネットワークインタフェース等を備える一般的なコンピュータ等を用いることができる。端末装置30には、Webブラウザに代表されるアイテム情報をアイテム提供サーバ20から取得するためのプログラムがインストールされている。また、端末装置30は、Webブラウザ機能等を備えた携帯電話や、携帯端末装置等を用いて構成することもできる。
端末装置30としてコンピュータを用いた場合には、図示してないがディスプレイ等の表示装置や、キーボード、マウス、トラックボール、リモコン等のユーザからの操作指示を受け付けるための入力装置が接続される。端末装置30として携帯電話等を用いた場合は、表示装置、入力装置は内蔵されているが、以下では、便宜的に表示装置、入力装置が接続されているものとして説明する。
<1.4.情報選択装置>
図6は、アイテム選択装置として機能する情報選択装置10の構成を示すブロック図である。情報選択装置10は、基準アイテムごとに関連アイテムを選択する装置である。本図に示すように情報選択装置10は、アイテム属性格納部101と、利用履歴格納部102と、推薦アイテム条件格納部103と、類似アイテム集合作成部104と、第1割合計算部105と、第2割合計算部106と、アイテム特性値計算部107と、アイテム選択部108と、送受信部109と、制御部110とを備えて構成されている。また、情報選択装置10には、情報選択装置10の管理者向けに必要な情報を表示するための表示装置120と、管理者が操作を行なうためのキーボード、マウス等の入力装置130とが接続されている。
情報選択装置10は、CPU、RAM、ROM、HDD(ハードディスクドライブ)、ネットワークインタフェース等を備える一般的なコンピュータを用いて構成することができる。すなわち、一般的なコンピュータは、以下で説明するような処理を行なうためのプログラムを実行することにより、情報選択装置10として機能することができるようになる。
また、上述のように、情報選択装置10を複数台のコンピュータを用いて構成してもよい。例えば、負荷分散をするために、情報選択装置10のある処理ブロックに相当するコンピュータを複数台用いて、すなわち、同じ処理ブロックを備える複数台のコンピュータを用いて分散処理を行なうようにしてもよい。また、情報選択装置10の一部の処理ブロックをあるコンピュータで実施し、他の処理ブロックを別のコンピュータで実施する形態で分散処理を行なってもよい。
アイテム属性格納部101のデータ格納形式を図7に示す。本図に示すように、アイテム属性格納部101は、アイテム識別子と、アイテム属性情報とを関連付けて格納する。アイテム識別子およびアイテム属性情報は、図4に示したアイテム提供サーバ20のアイテム格納部202と同様であり、アイテム提供サーバ20のアイテム格納部202との違いは、アイテム本体が存在しない点である。情報選択装置10では、アイテム本体を必要としないが、アイテム提供サーバ20のアイテム格納部202のデータをそのまま使用して格納することも可能である。あるいは、情報選択装置10からアイテム提供サーバ20のアイテム格納部202のデータを直接参照できるようにして、アイテム属性格納部101を省略することも可能である。
アイテム属性情報は、上述したように、アイテムの「タイトル」、「作成者」、「カテゴリ」、「説明情報」、「アイテム時期情報」などである。ただし、後述するように、推薦アイテム条件格納部103において、アイテム属性情報に関係しない推薦アイテム条件のみ格納する場合には、アイテム属性格納部101を省略してもよい。
制御部110は、情報選択装置10の全体の制御を行なうための種々の処理を行なう。例えば、制御部110は、図8に示すようなテーブル形式で、アイテム提供サーバ20から送られる後述する利用要求メッセージに含まれるユーザ識別子とユーザが指定したアイテムのアイテム識別子とを対応させた利用履歴情報を利用履歴格納部102に格納させる。
利用履歴格納部102は、例えば、図8に示すように種々の格納形態を採用することができる。図8(a)は、ユーザ識別子とアイテム識別子とを関連付けて格納する格納形態を示している。本例では、1つの利用要求メッセージが、テーブルの1行に対応している。テーブルの1行目と4行目がともに「UserID−1」と「ItemID−3」の組み合わせであることから分かるように、ユーザ識別子とアイテム識別子の組み合わせが同じであっても、利用要求メッセージごとにテーブル行のデータを追加して格納している。このため、アイテム識別子が示すアイテムごとの利用回数と、アイテムごとの利用ユーザ数すなわち、ユーザ識別子の数を他の処理部が容易にカウントすることができる。なお、1つの利用メッセージに複数のアイテム識別子が含まれている場合は、アイテム識別子の数だけのテーブル行を割り当てて格納する。
図8(b)は、ユーザ識別子とアイテム識別子と利用時期情報とを関連付けて格納する格納形態を示している。図8(a)に示した例と同様に、1つの利用要求メッセージが、テーブルの1行に対応している。アイテムの利用要求メッセージに利用時期情報が含まれている場合は、その情報を取り出して利用時期情報として格納する。利用要求メッセージに利用時期情報が含まれていない場合は、制御部110に内蔵等されている時計を用いて、情報選択装置10が利用要求メッセージを受信した時期(時間)を利用時期情報として格納する。
本実施形態では、利用時期情報の形式として、「2010年1月1日 10時15分20秒」などの秒単位までの日時を用いるが、それ以外にも、ミリ秒単位までの日時、日単位までの日付、月単位、年単位など種々の形式を用いることができる。なお、利用要求メッセージの中に、ユーザのアイテムに対する評価値(好き=3、どちらでもない=2、嫌い=1、などの好き嫌いの度合いを示す数値)を含ませた上で、ユーザ識別子とアイテム識別子と利用時期情報と評価値とを関連付けて利用履歴格納部102に格納するようにしてもよい。
また、利用履歴格納部102は、図8(c)に示すように、利用時期情報を省略し、ユーザ識別子とアイテム識別子と利用回数とを関連付けた格納形式としてもよい。後述するように、類似アイテム集合作成部104において、利用時期情報を用いない場合は、図8(c)に示す形式で格納することにより、記憶容量を削減することができる。また、利用要求メッセージの中に、ユーザのアイテムに対する評価値が含まれる場合は、ユーザ識別子とアイテム識別子と利用回数と最新の評価値とを関連付けて利用履歴格納部102に格納するようにしてもよい。
推薦アイテム条件格納部103は、アイテムの販売者がユーザに薦めたいアイテムの条件を示す推薦アイテム条件データを格納する記憶領域である。他の処理ブロックで選択されたアイテムのうち、推薦アイテム条件データとして登録された条件を満たすアイテムが、推薦アイテム条件に合致するアイテムと判定される。
販売者は、アイテムの在庫状況や仕入れ価格、販売方針等に応じて、推薦アイテム条件を自由に設定することができる。推薦アイテム条件データは、アイテム提供サーバ20の運営者が、情報選択装置10の管理者に委託して入力してもらう。あるいは、アイテム提供サーバ20の運営者が推薦アイテム条件データをアイテム提供サーバ20において登録し、それを情報選択装置10に送信してもよい。
推薦アイテム条件格納部103は、例えば、図9(a)に示すようなテーブルで推薦アイテム条件データを格納することができる。本例は最も単純な格納形式であり、入力装置130を使って情報選択装置10の管理者が指定したアイテムのアイテム識別子が格納されている。
推薦アイテム条件格納部103は、図9(b)に示すような対象タイプと対象項目とを対応付けた規則を用いて、図9(c)に示すようなテーブルで推薦アイテム条件データを格納するようにしてもよい。
図9(b)に示すように、対象タイプ「1」は、対象データが「アイテム識別子」であることを示している。対象タイプ「2」は、対象データが「作成者」であることを示しており、対象データには、作成者の名前または作成者識別子が登録さる。対象タイプ「3」は、対象データが「カテゴリ」であることを示しており、対象データには、カテゴリ名またはカテゴリ識別子が登録される。対象タイプ「4」は、対象データが「キーワード」であることを示しており、アイテム属性の中の「タイトル」、「作成者」、「カテゴリ」、「説明情報」などの属性項目に、この「キーワード」が含まれる場合に、推薦アイテム条件に合致すると判定される。対象タイプ「5」は、対象データが「アイテム時期情報」であることを示す。図9(c)に示された例のように「アイテム時期情報」の範囲を格納してもよいし、単一の「アイテム時期情報」を格納してもよい。対象タイプ「6」は、対象データが「価格」であることを示している。図9(c)に示された例のように「価格」の範囲を格納してもよいし、単一の「価格」を格納してもよい。
また、対象タイプ「7」は、アイテムの利用回数の順位または順位の範囲を示す。図9(c)の例では、利用回数が多い方から「1000位〜1999位」に相当するアイテムが対象であることを示している。利用履歴格納部102に格納されている利用履歴に含まれるアイテムが全部で3000種類あるとすると、この例では、人気度が中くらいのアイテムを指定していることになる。対象タイプ「7」のデータが推薦アイテム条件格納部103に格納されると、制御部110は、利用履歴格納部102に格納された利用履歴を読み出し、それに含まれるアイテム識別子ごとに利用回数をカウントし、利用回数の多い順にソートして、指定された順位に該当するアイテム識別子を推薦アイテム条件格納部103内部の記憶領域に記憶させる。なお、この処理において、利用時期情報が所定の範囲に入っている等の所定条件を満たす利用履歴のみを対象に、利用回数をカウントしてもよい。また、利用回数ではなく、アイテム毎に利用したユーザ数(ユーザ識別子の数)をカウントし、利用ユーザ数が多い順にアイテムに順位をつけ、その順位またはその順位の範囲を推薦アイテム条件データとして用いてもよい。
対象タイプ「8」は、アイテムの利用回数を示す。図9(c)の例では、利用回数が「200回〜300回」に相当するアイテムが対象であることを示している。制御部110は、利用履歴格納部102に格納された利用履歴を読み出し、それに含まれるアイテム識別子ごとに利用回数をカウントし、指定された回数に該当するアイテム識別子を推薦アイテム条件格納部103内部の記憶領域に記憶させる。また、対象タイプ「7」と同様に、利用回数に代えて、利用したユーザ数(ユーザ識別子の数)を用いてもよい。すなわち、利用履歴格納部102に格納された利用履歴を対象にして、アイテムごとに利用したユーザの数(ユーザ識別子の数)をカウントし、その利用ユーザ数またはその利用ユーザ数の範囲を推薦アイテム条件データとして用いてもよい。
なお、対象タイプ「2」〜「6」を用いる場合は、アイテム属性格納部101が必要であるが、対象タイプ「1」「7」「8」を用いる場合は、アイテム属性格納部101を省略することも可能である。
図9(c)の形式を用いることにより、多様な推薦アイテム条件データを自由に登録して格納することができる。なおテーブルに複数の行(複数のルール)が登録されている場合、1つ以上の行に該当するアイテムを推薦アイテム条件に合致すると判定すればよい。この場合は、各行を論理和(OR)結合して処理を行なうことに相当する。また、同一の対象タイプの行を論理和(OR)結合し、異なる対象タイプの行を論理積(AND)結合して処理してもよい。
例えば、図9(c)の1〜3行目を取り出すと、(「ItemID−3」∪「ItemID−10」)∩「Creator−2」という条件になる。ここで、「∩」は論理積(AND)を表し、「∪」は論理和(OR)を表わしている。
図9(c)に示した格納方式を用いることにより、多様で自由度の高い推薦アイテム条件を設定することが可能になり、販売者の販売方針が複雑であっても対応することができるようになる。
さらに、図9(d)に示すような格納形式を用いてもよい。この場合、制御部110は、以下のようにこのテーブルを解釈して、最終的な推薦アイテム条件データとする。なお、対象タイプと対象データは、図9(c)と同じ意味である。
まず、結合レベルが小さい順に、同じ結合レベルの行を結合する。その際に、同じ結合レベルで、かつ行番号が連続している区間(ブロック)ごとに分け、行番号の小さいブロックから順に処理を行なう。
本図の例では、結合レベルが「1」である行は、(行番号「1」〜「3」)および(行番号「5」〜「6」)であるが、これらの間の行番号「4」が異なる結合レベルなので、2つのブロック分かれる。すなわち、行番号「1」〜「3」のブロック1と、行番号「5」〜「6」のブロック2に分けて、行番号の小さいブロック1から先に処理を行なう。行番号「2」および「3」の論理タイプが論理和「∪」であるため、ブロック1の3行を論理和で結合することにより、ブロック1の部分は、(「作者がCreator−3」または「作者がCreator−10」または「カテゴリがCategory−5」)という条件式になる。
ブロック2の2行の結合において、行番号「5」には否定フラグが設定されているため(本図の「○」)、行番号「5」は否定形として解釈される。「〜2010/3/31」という表記は、アイテム時期情報が2010年3月31日以前であることを示しており、否定フラグが「○」に設定されているため、アイテム時期情報が2010年3月31日より後(新しい)という意味に解釈される。行番号「6」の論理タイプは、論理積「∩」であるため、ブロック2は、(「アイテム時期情報が2010年3月31日より後」かつ「利用回数順位が1000位から1999位までの間)という条件式となる。
次に、各ブロックを作成するのに使用した結合レベルより1つ大きな値の結合レベルに該当する論理タイプを用いて、各ブロックを結合する。本図の例では、結合レベルが「2」である行番号「4」の論理タイプである論理積「∩」を使って、ブロック1とブロック2を結合する。そして、((「作者がCreator−3」または「作者がCreator−10」または「カテゴリがCategory−5」)かつ(「アイテム時期情報が2010年3月31日より後」かつ「利用回数順位が1000位から1999位までの間))という条件式が作成され、この条件式を満たすアイテムが推薦アイテム条件を満たすアイテムと判定される。図9(d)に示された格納方式を用いることにより、さらに多様で自由度の高い推薦アイテム条件を設定することが可能になる。
このように、図9(c)または図9(d)に示したような格納方式を用いることにより、推薦アイテム条件を柔軟に設定できるので、販売方針に合致するアイテムが多すぎたり、少なすぎたりすることを防ぐことができる。
第1割合計算部105は、処理対象となっている基準アイテムに対して、そのアイテムとの類似度が高いアイテムの集合である第1の集合を作成し、第1の集合における推薦アイテム条件に合致するアイテムの割合である第1割合を算出し、第1割合計算部105内部の記憶領域に格納する。第1割合計算部105の詳細な処理手順については後述する。
第2割合計算部106は、処理対象となっている基準アイテムに対して、第1の集合のアイテム以外のアイテムを含むアイテム集合である第2の集合を作成し、第2の集合の中で推薦アイテム条件に合致する割合である第2割合を算出し、第2割合計算部106内部の記憶領域に格納する。第2の集合は、基準アイテムとの類似度が第1の集合ほど高くないアイテムの集合といえる。第2割合計算部106の詳細な処理手順については後述する。
なお、第1割合計算部105と第2割合計算部106とは、あるアイテムが推薦アイテム条件に合致するか、合致しないかの2値的な判断ではなく、テーブルの各行の推薦アイテム条件に合致する数を用いて、アイテムと推薦アイテム条件とが適合する度合い(適合度)を多値的(連続量的)に細かく算出してもよい。
例えば、図9(c)に示した例において、あるアイテムAが、「Category−3」と「Category−5」と「エキサイティング」の3つのアイテム属性情報を持っている場合には、適合度を「3」とすることができる。また、別のアイテムBが、「Category−5」と「ドラマティック」の2つのアイテム属性情報を持っている場合には、適合度を「2」とすることができる。この2つのアイテムは、両方とも推薦アイテム条件を満たすが、アイテムAの方が、適合度が高くなる。また、合致する条件数を推薦アイテム条件の総数(推薦アイテム条件を格納するテーブルの行数)で割った値や、合致する条件数を複数のアイテムの合致する条件数の最大値で割った値などを用いて、正規化された適合度を算出してもよい。
アイテム特性値計算部107は、処理対象となっている基準アイテムと推薦アイテム条件との関連の強さを示すアイテム特性値を算出する。そして、基準アイテム識別子とアイテム特性値とを対応させてアイテム特性値計算部107内部の記憶領域に格納する。アイテム特性値計算部107の詳細な処理手順については後述する。
アイテム選択部108は、アイテム特性値と類似アイテム集合とを用いて、処理対象となっている基準アイテムに適した関連アイテムを選択し、推薦情報を作成する。アイテム選択部108の詳細な処理手順については後述する。送受信部109は、ネットワーク40、または、ネットワーク42を介して、アイテム提供サーバ20との間でデータを送受信する処理を行なう。
<2.システム動作>
<2.1.システム全体の動作>
図11のフローチャートを参照して、システム全体の動作を説明する。まず、ステップ(S101)において、端末装置30は、入力装置を介した操作によりユーザから検索キーワードを受け付けると、アイテム検索を要求するメッセージをアイテム提供サーバ20に送信する。このメッセージは、検索キーワードを含んでいるものとする。また、検索キーワードの他に、アイテムのカテゴリや利用時期を指定する情報を含めるようにしてもよい。さらには、検索キーワードをNULL(空白)等とすることにより、アイテム提供サーバ20が有するすべてのアイテムの情報を要求するようにしてもよい。
ステップ(S102)において、アイテム提供サーバ20は、送受信部204を介してアイテム検索メッセージを受信し、アイテム格納部202を参照しながら、指定された検索キーワード等に該当するアイテムの一覧情報を作成して、端末装置30に送信する。この処理は、例えば、アイテム格納部202のアイテム属性情報の中に、指定された検索キーワードが含まれるアイテムを抽出し、抽出されたアイテムのアイテム属性情報を一覧情報として作成すればよい。
ステップ(S103)において、端末装置30は、アイテム提供サーバ20からアイテム一覧情報を受信し、例えば、図12に示すような形式で表示装置にアイテム一覧情報を表示する。本図の例では、アイテムは音楽コンテンツであり、曲名、アーティスト名、ジャンルが表示されている。また、指定したアイテムの関連アイテムを表示させるためのメニューが画面下部に表示されている。
例えば、ユーザが曲名「S1」の関連アイテムを表示させたい場合には、曲名「S1」の横にあるチェックボックスにチェックを入れ、メニュー番号「1」をクリック等により選択すればよい。なお、表示装置には表示されないが、アイテム一覧情報には、アイテム識別子が含まれており、端末装置30は、表示装置に表示された情報とアイテム識別子との対応を管理している。
次のステップ(S104)において、端末装置30は、推薦情報を要求するメッセージをアイテム提供サーバ20に送信する。具体的には、ステップ(S103)において、関連アイテムを表示するために指定されたアイテム(以下「ベースアイテム」と称する)のアイテム識別子(以下「ベースアイテム識別子」と称する)を推薦情報要求メッセージに含めてアイテム提供サーバ20に送信する。なお、通常は、ベースアイテム識別子は1つであるが、複数のベースアイテム識別子を送信してもよい。
ステップ(S105)では、アイテム提供サーバ20の制御部205が、送受信部204を介してベースアイテム識別子を受信し、推薦情報格納部203を参照しながら、ベースアイテム識別子に一致する基準アイテム識別子を特定する。そして、特定した基準アイテム識別子に対応付けられた関連アイテム識別子と推薦順位とを読み出して、表示用の推薦情報を作成し、端末装置30に送信する。
例えば、図5に示した推薦情報格納部203の例において、ベースアイテム識別子が「ItemID−1」である場合は、ベースアイテム識別子に一致する基準アイテム識別子に対応した関連アイテム識別子である「ItemID−1000」、「ItemID−1020」、「ItemID−1035」と、その推薦順位「1」、「2」、「3」を読み出す。ただし、特定した基準アイテム識別子に対応する関連アイテム識別子をすべて読み出してもよいし、推薦順位の数字が小さい順に所定個数読み出してもよい。
そして、制御部205は、アイテム格納部202を参照しながら、読み出した関連アイテム識別子に対応する、「タイトル」、「作成者」、「カテゴリ」などのアイテム属性情報を読み出し、関連アイテム識別子とアイテム属性情報と推薦順位とを合わせて表示用の推薦情報を作成し、端末装置30に送信する。なお、ベースアイテム識別子が複数ある場合は、それぞれに対応させた推薦情報を送信する。
ステップ(S106)において、端末装置30は、ステップS105でアイテム提供サーバ20から送信された表示用の推薦情報を受信し、例えば、図13に示す形式で表示装置に関連アイテム一覧情報として表示する。本図の例では、アイテムは音楽コンテンツであり、推薦順位、曲名(タイトル)、アーティスト名(作成者)、ジャンル(カテゴリ)が表示されている。
ユーザは、表示装置の画面を見て、利用したいアイテムがあれば、入力装置を操作して、その表示箇所を選択する操作を行なう。例えば、アイテムが音楽の場合、ユーザは再生したい曲をマウス等でクリックするか、左側のチェックボックスにチェックをして「再生」ボタンを押すことで利用したい楽曲を選択することができる。また、本画面には、選択した楽曲の詳しい情報を表示させるための「詳細情報表示」ボタン、操作を終了するための「終了」ボタンが配置されている。
図13の画面例では表示していないが、アイテムを購入するためのボタンや、推薦情報以外のアイテム情報を表示させるためのボタンや、キーワードを指定してそれに該当するアイテムを表示させるためのボタンなどを表示させた上で、それに対応する処理を行なうようにしてもよい。なお、推薦情報に含まれるアイテム識別子は、表示装置に表示されていないが、画面に表示した各々のアイテムに対応するアイテム識別子は、端末装置30が記憶管理している。
ステップ(S107)において、端末装置30は、アイテムの利用要求がユーザから入力装置を介して入力されたか否かを判定する。このアイテムの利用要求は、代表的には、アイテムの購入要求とすることができるが、アイテムの再生、アイテムのプレビュー、アイテムの詳細情報の表示、アイテムに対する評価情報(評価値)の登録などの種々の要求を含めることができる。
アイテムの利用要求が入力された場合(Yes)は、ステップ(S109)に進み、そうでない場合(No)はステップ(S108)に進む。ステップ(S108)において、端末装置30は、操作終了の指示が入力装置を介してユーザから入力された否かを判定する。操作終了の指示が入力された場合(Yes)は、処理を終了し、そうでない場合(No)は、ステップ(S107)に戻って処理を繰り返す。
アイテムの利用要求が入力されると、ステップ(S109)において、端末装置30は、アイテムの利用要求を示すメッセージをアイテム提供サーバ20に送信する。このメッセージは、端末装置30を利用しているユーザのユーザ識別子と、ユーザが指定したアイテムのアイテム識別子とを含んでいる。さらに、利用要求を送信する日時などを示す利用時期情報をメッセージに含めてもよい。また、利用要求の種類に応じて、必要なパラメータ(評価情報など)がメッセージに含まれている。なお、ユーザが一度に複数のアイテムを利用する場合は、1つの利用要求メッセージに複数のアイテムのアイテム識別子を含めてもよいし、複数の利用要求メッセージを送信してもよい。
ステップ(S110)において、アイテム提供サーバ20の送受信部204が、端末装置30からのアイテムの利用要求メッセージを受信すると、アイテム提供サーバ20の制御部205は、利用要求メッセージに含まれるユーザ識別子が、ユーザ管理部201に格納されたユーザ識別子と一致するかを確認し、一致する場合は、端末装置30を利用するユーザに対して、アイテムを提供する処理を行なう。
例えば、提供対象のアイテムがデジタルコンテンツである場合には、アイテム格納部202から、利用要求メッセージに含まれるアイテム識別子に対応するアイテム本体を読み出して、送受信部204を介して端末装置30に送信する。また、アイテムが物品である場合には、配送事業者のシステムに配送依頼の情報を送る配送処理などを行なう。このとき必要に応じて、課金処理などを行なう。また、アイテムの詳細情報が要求された場合には、アイテム格納部202から「説明情報」などを読み出して、端末装置30に送信する。なお、利用要求メッセージに含まれるユーザ識別子が、ユーザ管理部201に格納されたユーザ識別子と一致しない場合は、ユーザ識別子等をユーザ管理部201に格納するために、例えば、入会を促すメッセージ等を端末装置30に送信する。
ステップ(S111)において、アイテム提供サーバ20の送受信部204は、端末装置30から受信したアイテムの利用要求メッセージを情報選択装置10に送信し中継する。
次に、ステップ(S112)において、情報選択装置10の制御部110が、送受信部109を介して、アイテムの利用要求メッセージを受信し、アイテムの利用情報を利用履歴格納部102に格納する。そして、ステップ(S113)において、情報選択装置10の制御部110は、送受信部109を介して、アイテム利用情報の格納を終了したことを示すメッセージをアイテム提供サーバ20に送信する。
次に、ステップ(S114)において、アイテム提供サーバ20の制御部205は、送受信部204を介してアイテム利用情報の格納終了メッセージを受信し、送受信部204を介して、それを端末装置30に送信する。端末装置30は、そのメッセージを受信するとステップ(S107)からの処理を繰り返す。以上が、ユーザがアイテムを利用する際のシステム全体の動作である。
なお、本実施形態においては、ステップ(S104)で、端末装置30からアイテム提供サーバ20に推薦情報を要求するメッセージを送信し、ステップ(S105)で、アイテム提供サーバ20から端末装置30に推薦情報を送信しているが、これ以外の方法を用いてもよい。例えば、端末装置30から情報選択装置10に直接、またはアイテム提供サーバ20を経由して推薦情報を要求するメッセージを送信し、情報選択装置10から端末装置30に直接、またはアイテム提供サーバ20を経由して推薦情報を送信してもよい。この場合は、アイテム提供サーバ20の推薦情報格納部203を省略することができる。
また、本実施形態においては、ステップ(S111)で、アイテム提供サーバ20がアイテム利用情報(アイテムの利用要求メッセージ)を中継しているが、これ以外の方法を用いてもよい。例えば、ステップ(S109)の利用要求メッセージ送信と同時、または適当なタイミングで、端末装置30から情報選択装置10に直接アイテム利用情報を送信してもよい。また、ステップ(S113)において、情報選択装置10がアイテム提供サーバ20または端末装置30に推薦情報を送信するようにしてもよい。例えば、利用要求メッセージに含まれるアイテム(アイテム識別子)に関連するアイテムの情報を推薦情報として送信してもよい。
<2.1.情報選択装置の動作>
<2.1.1.推薦情報作成・送信動作>
次に、情報選択装置10の処理動作について説明する。まず、情報選択装置10が推薦情報を作成して送信し、アイテム提供サーバ20がそれを受信する動作について図14のフローチャートを参照して説明する。
情報選択装置10の制御部110が、所定のタイミングで類似アイテム集合作成部104に動作開始の指示を与えることにより、本処理が開始される。所定のタイミングとしては、種々の条件を用いることができる。例えば、12時間ごと、24時間ごと等の所定の時間間隔を用いてもよい。このとき、月曜日〜金曜日までは3時間ごと、土曜日は6時間ごと、日曜日は12時間ごと、というように時間間隔が変動してもよい。また、夏は時間間隔を短くして、冬は時間間隔を長くするなど、季節に応じて時間間隔を変えてもよい。
あるいは、所定のタイミングとして、利用要求メッセージ(利用情報)を所定回数受信するごととしてもよい。この場合、所定回数を1回として、利用情報を受信するごとに推薦情報を作成するようにしてもよい。さらには、端末装置30またはアイテム提供サーバ20から、推薦情報を要求されるごとに推薦情報を作成するようにしてもよい。以下の説明において、推薦情報を作成する対象となる基準アイテムの集合を基準アイテム集合と呼ぶこととする。
まず、ステップ(S21)において、類似アイテム集合作成部104が、利用履歴格納部102に格納された利用履歴を用いて、基準アイテム集合の各アイテムについて、他のアイテムとの類似度を計算し、類似度の高いアイテム(アイテム識別子)を選択して、基準アイテム集合の各アイテムに対応する類似アイテム集合を作成する。
次に、ステップ(S22)において、第1割合計算部105が、ステップ(S21)で算出された基準アイテムの類似アイテム集合に含まれるアイテムの集合である第1の集合を対象にして、推薦アイテム条件格納部103に格納されている推薦アイテム条件に合致する割合である第1割合を計算する。
次に、ステップ(S23)において、第2割合計算部106が、第1の集合のアイテム以外のアイテムを含むアイテム集合である第2の集合を作成し、第2の集合を対象にして、推薦アイテム条件格納部103に格納されている推薦アイテム条件に合致する割合である第2割合を計算する。
次に、ステップ(S24)において、アイテム特性値計算部107が、基準アイテムと推薦アイテム条件との関連の強さを示すアイテム特性値を計算する。
次に、ステップ(S25)において、アイテム選択部108が、アイテム特性値と類似アイテム集合とを用いて、基準アイテムに対応する関連アイテムを選択し、推薦情報を作成する。この推薦情報は、アイテム提供サーバ20の推薦情報格納部203で説明したデータ形式と同様に、基準アイテムのアイテム識別子と、関連アイテムのアイテム識別子と、推薦順位とが対応付けられたものである。
次に、ステップ(S26)において、制御部110が、ステップ(S25)で作成された推薦情報を、送受信部109を介して、アイテム提供サーバ20に送信する。
最後に、ステップ(S27)において、アイテム提供サーバ20の制御部205は、送受信部204を介して推薦情報を受信し、図5に示した形式で推薦情報格納部203に格納させる。アイテム提供サーバ20は、ステップ(S105)において、この格納した推薦情報を用いて、表示用の推薦情報を作成する。なお、既に推薦情報格納部203に推薦情報が格納されている場合は、古い推薦情報を消去した後に格納すればよい。また、格納する日時をバージョン情報として合わせて格納し、複数のバージョンの推薦情報を同時に格納するようにしてもよい。
なお、上述したように、端末装置30から情報選択装置10に直接、またはアイテム提供サーバ20を経由して推薦情報を要求するメッセージを送信し、情報選択装置10から端末装置30に直接、またはアイテム提供サーバ20を経由して推薦情報を送信するようにし、アイテム提供サーバ20の推薦情報格納部203を省略した場合は、ステップ(S26)およびステップ(S27)を省略する。
そして、情報選択装置10から端末装置30に直接、またはアイテム提供サーバ20を経由して推薦情報を送信する際に、情報選択装置10の制御部110が、アイテム属性格納部101とアイテム選択部108とを参照しながら、ステップ(S105)で述べた方法と同様な方法で、関連アイテム識別子とアイテム属性情報と推薦順位の情報とが含まれる推薦情報に基づくアイテム情報のリストを作成し、送受信部109を介して端末装置30に直接、またはアイテム提供サーバ20を経由してアイテム情報のリストを送信する。
また、端末装置30がアイテム提供サーバ20からダウンロードしたコンテンツを格納し、格納したコンテンツを繰り返し再生できるサービス(ダウンロード型サービス)など、原則的にユーザが同じアイテムを複数回利用(購入)しない性質のアイテムを扱う場合は、ステップ(S104)において、ベースアイテム識別子の他に、端末装置30を利用するユーザのユーザ識別子を推薦要求メッセージに含ませた上で、情報選択装置10から端末装置30に直接、またはアイテム提供サーバ20を経由して推薦情報を送信する際に、情報選択装置10の制御部110が、アイテム属性格納部101とアイテム選択部108と利用履歴格納部102とを参照しながら、推薦要求メッセージに含まれるユーザが過去に利用したアイテムを除外して、推薦情報に基づくアイテム情報のリストを作成し、送信することが望ましい。
また、情報選択装置10から端末装置30にアイテム提供サーバ20を経由して推薦情報を送信する場合は、情報選択装置10からアイテム提供サーバ20に推薦情報を送信し、アイテム提供サーバ20において、受信した推薦情報に基づくアイテム情報のリストを作成する処理を行った上で、アイテム提供サーバ20から端末装置30にアイテム情報のリストを送信してもよい。
<2.1.2.類似アイテム集合作成処理>
情報選択装置10における類似アイテム集合の作成処理(S21)について図15のフローチャートを参照して説明する。
ステップ(S2111)において、類似アイテム集合作成部104は、利用履歴格納部102に格納されている利用履歴を読み出す。ここでは、すべての利用履歴を読み出してもよいし、所定の条件を満たす利用履歴を読み出してもよい。例えば、「利用時期が過去4ヶ月以内」、「利用時期と現在との差が3日以上かつ30日未満」などのように、「利用履歴の利用時期情報が所定の範囲にある」という条件を満たす利用履歴を読み出してもよい。
また、アイテムごとに利用時期が新しい順に所定個数以内の利用履歴を読み出してもよい。例えば、所定個数を20個とした場合、利用回数が20回以上のアイテムに対しては、利用時期が新しい順に20個ずつの利用履歴を読み出し、利用回数が20回未満のアイテムに対しては、そのアイテムに関するすべての利用履歴を読み出すようにする。このようにすれば、利用頻度が少なく、最近利用されていないようなアイテムに対しても類似アイテム集合を作成することができる。
このステップで読み出した利用履歴に含まれるアイテム(アイテム識別子)の集合をσ、アイテムの数(アイテム識別子の種類数)をMs、ユーザの数(ユーザ識別子の種類数)をUsとする。
次に、ステップ(S2112)において、類似アイテム集合作成部104は、基準アイテム集合を作成する。上述したように、端末装置30またはアイテム提供サーバ20から利用要求メッセージまたは推薦情報要求メッセージを受信するごとに推薦情報を作成する場合には、そのメッセージに含まれるアイテム識別子を基準アイテム集合に入れる。これらのメッセージには、通常は1つのアイテム識別子が含まれているが、複数のアイテム識別子が含まれることがある。所定の時間間隔等のタイミングで推薦情報を作成する場合は、ステップ(S2111)で作成したアイテム集合σを基準アイテム集合として扱う。この場合は、所定条件を満たす利用履歴に含まれるアイテム識別子それぞれに対して類似アイテム集合が作成されることになる。
次に、ステップ(S2113)において、類似アイテム集合作成部104は、基準アイテム集合の中から未処理のアイテムを1つ選択する。この処理対象となる基準アイテムを基準アイテムxとする。
ステップ(S2114)において、類似アイテム集合作成部104は、ステップ(S2111)で読み出された利用履歴を用いて、基準アイテムxと、アイテム集合σに属する他アイテムy(y∈σ、x≠y)との類似度を算出する。
具体的には、基準アイテムxとアイテムyとを共に利用したことのあるユーザの数|I[x]∩I[y]|を算出し、これを類似度とすることができる。また、アイテムxを利用したユーザの集合をI[x]、アイテムyを利用したユーザの集合をI[y]、アイテムxとアイテムyとを共に利用したことのあるユーザの数を|I[x]∩I[y]|、アイテムxとアイテムyの少なくとも一方を利用したことのあるユーザの数を|I[x]∪I[y]|としたとき、[数1]に示すように、ジャカード(Jaccard)係数を用いてアイテムxとアイテムyの類似度W[x][y]を算出することができる。
また、ステップ(S2111)で読み出された利用履歴から、利用回数に関する情報やユーザがアイテムに対して行なった評価の情報(評価値)が得られる場合は、コサイン尺度やピアソン積率相関係数を用いて類似度を算出してもよい。例えば、ユーザiのアイテムxに対する利用回数または評価値をE[x][i]、ユーザiのアイテムyに対する利用回数または評価値をE[y][i]としたとき、[数2]に示すように、コサイン尺度を用いてアイテムxとアイテムyとの類似度W[x][y]を算出することができる。ここで、Usは、ステップ(S2111)で読み出された利用履歴に含まれるユーザの数(ユーザ識別子の種類数)である。
また、[数3]に示すように、ピアソン積率相関係数を用いて、類似度W[x][y]を算出してもよい。
ここで、Ic[x][y]は、アイテムxとアイテムyを共に利用したユーザの集合であり、Ea[x]は、Ic[x][y]に属するユーザiによってアイテムxが利用された回数のの平均値、または評価された評価値の平均値である。Ea[y]は、Ic[x][y]に属するユーザiによってアイテムyが利用された回数の平均値または評価値の平均値である。また、E[x][i]とE[y][i]とのユークリッド距離あるいはその他の距離を用いて、類似度W[x][y]を算出してもよい。
さらに、ユーザiのアイテムxに対する利用回数または評価値であるE[i][j](i=1〜Us、i=1〜Ms)を行列要素とする行列に対して、主成分分析や数量化3類などの多変量解析を適用し、次元数を削減したベクトルを生成し、コサイン尺度やユークリッド距離などを用いて類似度を算出してもよい。また、上記以外にも、2アイテム間の類似性を表わす指標であれば、どのような方法を用いてもよい。
次に、ステップ(S2115)において、類似アイテム集合作成部104は、基準アイテムxとの類似度の高い「類似アイテム」を選出する。具体的には、基準アイテムxとの類似度がしきい値(第1の所定値)以上の他のアイテムをアイテム集合σから選出し、類似アイテムとする。また、基準アイテムxとの類似度が大きい順に所定数(第1の所定数)を超えない範囲で他のアイテムを選出し、類似アイテムとしてもよい。
例えば、類似度を0以上の数値として算出した場合、基準アイテムxとの類似度が0より大きい値のアイテムの数が所定数に満たない場合は、類似度が0より大きな値であるすべてのアイテムを類似アイテムとし、所定数以上のアイテムの類似度が算出された場合は、類似度が大きい順に所定数のアイテムを選出すればよい。
さらに、基準アイテムxとの類似度が所定値以上の他のアイテムの中から、類似度が大きい順に所定数を超えない範囲でアイテムを選出し、それらを類似アイテムとしてもよい。また類似アイテムが所定数以上得られるように、類似度のしきい値を基準アイテムxごとに調整して類似アイテムを選出してもよい。
そして、類似アイテム集合作成部104は、図10に示すような形式で、基準アイテムxのアイテム識別子と、選出した類似アイテムのアイテム識別子と、その類似度とを関連付けて、類似アイテム集合作成部104内部の記憶領域に格納する。
図10においては、各々の基準アイテムに対して、類似度の大きい順に類似アイテムを格納している。基準アイテムxによって、類似アイテムの数は異なっていても、同じであってもよい。このステップで算出された基準アイテムxの類似アイテムの集合(類似アイテムのアイテム識別子の集合)をω[x]とする。
次に、ステップ(S2116)において、類似アイテム集合作成部104は、別の基準アイテムを選択可能か判定する。ステップ(S2112)で作成した基準アイテム集合の中で、まだ処理を行なっていないアイテムが存在する場合に「Yes」と判定し、未処理のアイテムが存在しない場合は、「No」と判定する。「Yes」と判定した場合は、ステップ(S2113)に戻って処理を繰り返し、「No」と判定した場合は、類似アイテム集合作成処理を終了する。
<2.1.3.第1割合計算処理>
ステップ(S22)における第1割合計算処理を詳細に説明する。第1割合計算部105は、基準アイテム集合の各アイテムに対して、それぞれの類似アイテム集合を用いて第1の集合を作成し、第1の集合における推薦アイテム条件に合致するアイテムの割合である第1割合R1をそれぞれ算出して、第1割合計算部105内部の記憶領域に格納する。以下では、説明を簡単にするために、基準アイテム集合の中の1つの基準アイテムである基準アイテムxについての処理を説明する。基準アイテムが複数である場合は、それぞれの基準アイテムに対して同様の処理を行なう。
上述のように、第1割合計算部105は、ステップ(S21)の基準アイテム集合作成処理で作成された基準アイテムxの類似アイテム集合から第1の集合を作成し、この第1の集合を対象にして、推薦アイテム条件格納部103に格納されている推薦アイテム条件に合致する割合を計算し、第1割合R1とする。
ここで、類似アイテム集合に属する全アイテムを第1の集合としてもよいし、類似アイテム集合の中の一部のアイテムを第1の集合としてもよい。後者の場合は、類似アイテム集合の全アイテム数よりも少ない所定数だけ、ランダムにアイテムを選択するか、類似度の大きい順に選択して、第1の集合とする。また、この際の所定数をステップ(S25)の推薦情報作成処理において選択されるアイテム数と同じ個数にしてもよい。
そして、第1割合計算部105は、第1の集合のアイテム数をカウントし、これをNAとする。そして、第1割合計算部105は、第1の集合のアイテム識別子を図9に示した推薦アイテム条件格納部103の推薦アイテム条件と対応させ、推薦アイテム条件に合致するアイテム識別子をカウントし、これをNBとする。
なお、推薦アイテム条件が、図9(c)や図9(d)に示した形式のように、対象タイプを用いている場合は、アイテム属性格納部101を参照しながら、推薦アイテム条件に合致するアイテム識別子をカウントすればよい。また、対象タイプが「7」の利用回数順位または「8」の利用回数である場合は、推薦アイテム条件格納部103内部の記憶領域にその条件に合致するアイテム識別子(アイテム識別子の集合)が格納されているので、その集合と第1の集合とを比較し、一致するアイテム識別子をカウントすればよい。
そして、第1割合計算部105は、(NB÷NA)の値を算出し、第1割合R1とする。また、上述のように、図9(c)の形式で推薦アイテム条件が格納されており、適合度が算出可能な場合は、適合度を用いて第1割合を算出してもよい。具体的には、第1の集合に属する各アイテムについて適合度を算出し、それぞれの適合度の代表値(平均値、中央値、最頻値など)を第1割合とする。この際に適合度の値が0から1の範囲に収まるように正規化して適合度を算出しておけば、その代表値も0から1の範囲に収まるので都合がよい。
<2.1.4.第2割合計算処理>
ステップ(S23)における第2割合計算処理を詳細に説明する。第2割合計算部106は、以下のいずれかの方法を用いて、基準アイテム集合の各アイテムに対して、第1の集合のアイテム以外のアイテムを含むアイテム集合である第2の集合をそれぞれ作成し、第2の集合の中で推薦アイテム条件に合致する割合である第2割合R2をそれぞれ算出する。
この第2の集合は、基準アイテムとの類似度が第1の集合ほど高くないアイテムの集合といえる。そして、基準アイテムのアイテム識別子と第2割合とを対応させて第2割合計算部106内部の記憶領域に格納する。以下では、説明を簡単にするために、基準アイテム集合の中の1つの基準アイテムである基準アイテムxについての処理を説明する。基準アイテムが複数である場合は、それぞれの基準アイテムに対して同様の処理を行なう。
(第2の集合作成の第1の方法)
まず、ステップ(S23)における第2の集合作成処理の第1の方法について説明する。第1の方法は、基準アイテムx以外の他のアイテムを含む比較アイテム集合を作成し、比較アイテム集合の各アイテムと、他のアイテムとの類似度を計算し、比較アイテム集合の各アイテムとの類似度の高いアイテムを選択した候補集合を作成し、候補集合から第2の集合を作成する方法である。
類似度の計算および類似度の高いアイテムの選択は、類似アイテム集合作成部104の動作と同様な方法で行なうことができる。また、比較アイテム集合のアイテムは1つであっても、複数であってもよい。また、比較アイテム集合のアイテムをランダムに選んでもよいし、基準アイテムxとの類似度が所定値以下のアイテムの中から選んでもよい。また、比較アイテム集合のアイテムが複数である場合、その中の1つが基準アイテムxであってもよい。例えば、基準アイテム集合に複数のアイテムが含まれる場合は、基準アイテム集合自体を比較アイテム集合としてもよい。
ただし、第2の集合が、第1の集合のアイテム以外のアイテムを含むように比較アイテム集合を作成する。すなわち、第2の集合が、第1の集合の部分集合にならないようにする。なお、あるアイテムの候補集合が、第1の集合の部分集合であっても、別のアイテムの候補集合が、第1の集合の部分集合でなければよい。すなわち、第2の集合の一部のアイテムが第1の集合に含まれていてもよい。
候補集合から第2の集合を作成する方法としては、各候補集合の和集合を第2の集合とする方法がある。また、各候補集合の和集合の中から比較アイテムとの類似度の大きい順に所定個数のアイテムを選択し、第2の集合とする方法がある。また、各候補集合の和集合から類似度が所定値以上のアイテムを選択して、第2の集合としてもよい。
(第2の集合作成の第2の方法)
次に、ステップ(S23)における第2の集合作成処理の第2の方法について説明する。第2の方法は、基準アイテムxと他のアイテムとの類似度を計算し、類似アイテム集合に含まれるアイテムよりも類似度の低いアイテムを選択し、それを第2の集合とする方法である。
類似度の計算は、類似アイテム集合作成部104の動作と同様な方法で行なうことができる。そして、ステップ(S2115)において、類似度に関するしきい値(以下「第1類似しきい値」と称する)を用いて類似アイテム集合を作成した場合には、類似度が第1類似しきい値未満のアイテムを選択する。
例えば、類似度が第1類似しきい値未満のアイテムを類似度が大きい順または小さい順に所定個数選択すればよい。あるいは、類似度が第1類似しきい値未満のアイテムの中からランダムに所定個数のアイテムを選択してもよい。また、第1類似しきい値以下の第2類似しきい値と、第2類似しきい値より小さい第3類似しきい値とを用意し、類似度が第3類似しきい値以上で、かつ第2類似しきい値以上であるアイテムを選択してもよい。
また、ステップ(S2115)の類似アイテム集合作成処理において、類似度が大きい順に所定数を超えない範囲でアイテムを選択した場合は、選択されたアイテムの個数(類似アイテム集合の要素数)よりも大きな値である第1順位値を用意し、類似度が大きいほど順位値が小さくなるようにアイテムをソートし、順位値が第1順位値以上であるアイテムを選択する。
例えば、類似アイテム集合の要素数が20個である場合には、類似度が大きい順にソートした場合順位値が21位以降のアイテムを選択すればよい。この場合、21位以降のアイテムから類似度が大きい順または小さい順に所定個数選択してもよいし、21位以降のアイテムからランダムに所定個数を選択してもよい。さらに、第1順位値よりも大きな値である第2順位値を用意し、順位値がそれらの間にあるアイテムを選択してもよい。例えば、上述した例において、第2順位値を40位として、順位値が21位から40位までのアイテムを選択してもよい。
(第2の集合作成の第3の方法)
第2の集合作成の第3の方法は、アイテム属性格納部101に格納されているアイテム識別子、または利用履歴格納部102に格納されているアイテム識別子から、ランダムに所定数のアイテム識別子を選択し、それを第2の集合とする方法である。この場合も、第2の集合が、第1の集合の部分集合にならないようにする。
(第2割合計算処理)
上述したいずれかの方法で第2の集合を作成した後、第2割合計算部106は、第2の集合の要素数NEをカウントする。第2の集合の要素数は、第1の集合の要素数と同じであっても、異なっていてもよい。次いで、第2割合計算部106は、第2の集合を対象として、類似アイテム集合のアイテム識別子を図9に示した推薦アイテム条件格納部103の推薦アイテム条件と対応させ、推薦アイテム条件に合致するアイテム識別子の個数NFをカウントする。
そして、(NF÷NE)の値を算出し、第2割合R2とする。基準アイテムが複数存在する場合は、それぞれについて第2割合R2を算出する。なお、上述のように、図9(c)、図9(d)の形式で推薦アイテム条件が格納されており、適合度が算出可能な場合は、適合度を用いて第2割合を算出してもよい。具体的には、第2の集合に属する各アイテムについて適合度を算出し、それぞれの適合度の代表値(平均値、中央値、最頻値など)を第2割合とする。この際に適合度の値が0から1の範囲に収まるように正規化して適合度を算出しておけば、その代表値も0から1の範囲に収まるので都合がよい。
<2.1.5.アイテム特性値算出処理>
ステップ(S24)におけるアイテム特性値算出処理について詳細に説明する。アイテム特性値計算部107は、以下のいずれかの方法を用いて、基準アイテム集合の各アイテムに対して、基準アイテムと推薦アイテム条件との関連の強さを示すアイテム特性値をそれぞれ算出する。そして、基準アイテム識別子とアイテム特性値とを対応させてアイテム特性値計算部107内部の記憶領域に格納する。以下の説明では、基準アイテム集合の中の1つのアイテムである基準アイテムxを処理対象にした場合の動作を説明する。基準アイテムが複数である場合は、それぞれのアイテムに対して同様の処理を行なう。
(アイテム特性値算出の第1の方法)
まず、アイテム特性値算出の第1の方法について説明する。第1の方法は、ステップ(S22)で算出された第1割合R1をそのまま基準アイテムxのアイテム特性値とする方法である。この第1の方法を用いる場合は、第2割合計算部106およびステップ(S23)を省略することができる。第1の方法は、最も処理量が少なく簡便な方法である。
(アイテム特性値算出の第2の方法)
アイテム特性値算出の第2の方法は、第1割合R1を第2割合R2で割った値、すなわち(R1÷R2)を基準アイテムxのアイテム特性値とする方法である。このアイテム特性値は、比較アイテムを基準として、基準アイテムと推薦アイテム条件との関連度の強さを相対的に示す値といえる。
アイテム特性値算出の第1の方法では、多数のアイテムに該当する推薦アイテム条件が推薦アイテム条件格納部103に格納されている場合は、アイテム特性値が大きな値となり、少数のアイテムにしか該当しない推薦アイテム条件が推薦アイテム条件格納部103に格納されている場合は、アイテム特性値が小さな値となる。すなわち、推薦アイテム条件の設定の仕方によって、アイテム特性値が大きく変動し、影響を受ける。
一方、アイテム特性値算出の第2の方法では、R1とR2の両方を用いているため、推薦アイテム条件が変化した場合でも、アイテム特性値はその影響を受けにくい。特に、多数のデータを用いて第2割合R2を算出した場合には、推薦アイテム条件の変化の影響をより低減することができる。このため、基準アイテムxと推薦アイテム条件との関連の強さを精度良く数値化できる。
(アイテム特性値算出の第3の方法)
アイテム特性値算出の第3の方法は、第1割合R1から第2割合R2を引いた値、すなわち(R1−R2)をアイテム特性値とする方法である。このアイテム特性値は、比較アイテムを基準として、基準アイテムと推薦アイテム条件との関連度の強さを相対的に示す値といえる。第2の方法と同様に、推薦アイテム条件の設定の仕方の影響を受けにくいため、基準アイテムxと推薦アイテム条件との関連の強さを精度良く数値化できる。
上述した各方法で算出されたアイテム特性値は、基準アイテムxと推薦アイテム条件との関連の強さが強いほど大きな値となる。また、第1割合R1が増加すれば、アイテム特性値も単調に増加する特性を持っている。
<2.1.6.推薦情報作成処理>
(推薦情報作成の第1の方法)
ステップ(S25)における推薦情報作成処理について詳細に説明する。まず、図16のフローチャートを参照して、推薦情報作成の第1の方法について説明する。
ステップ(S2511)において、アイテム選択部108は、基準アイテム集合から、処理対象である1つのアイテム(基準アイテムx)を選択する。具体的には、ステップ(S2115)の類似アイテム集合作成処理において、類似アイテム集合作成部104内部の記憶領域に、基準アイテム識別子と類似アイテム集合とが記憶されているので、この中から未処理の基準アイテム識別子を1つ選択する。
次に、ステップ(S2512)において、アイテム選択部108は、ステップ(S2511)で選択されたアイテムのアイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たすか否かを判定する。「Yes」の場合はステップ(S2513)に進み、「No」の場合はステップ(S2514)に進む。
具体的には、アイテム特性値計算部107内部の記憶領域から、基準アイテムxに対応するアイテム特性値αを読み出し、アイテム特性値条件を満たすか否かを判定する。このアイテム特性値条件としては、「α>θ1」という条件を用いることができる。この条件を、判定条件Aとする。ここで、θ1は所定のしきい値である。すなわち、判定条件Aは、「アイテム特性値が、所定のしきい値θ1より大きい」という条件である。判定条件Aを用いると、「基準アイテムxと推薦アイテム条件との関連の強さが、ある程度以上強い」ことを判定することができる。
また、判定条件Aに替えて、「θ2>α>θ1」という条件を用いるようにしてもよい。この条件を、判定条件Bとする。ここで、θ2は、θ1より大きい(θ2>θ1)所定のしきい値である。判定条件Bを用いると、「基準アイテムxと推薦アイテム条件との関連の強さが、ある程度以上強いが、極端には強くない」ことを判定することができる。
なお、アイテム特性値算出の第1の方法の説明で述べたように、第1割合R1を直接使って判定することも可能である。この方法は、簡便な方法であるが、推薦アイテム条件格納部103に格納された推薦アイテム条件が変化する場合には、しきい値(θ1、θ2)を固定値として設定しておくのが難しいことがあり、推薦アイテム条件の変化に合わせて、しきい値(θ1、θ2)を調整する必要が生じる場合がある。一方、アイテム特性値の第2の方法および第3の方法を用いた場合は、しきい値(θ1、θ2)を調整する必要性を減らすことができる。
ステップ(S2513)において、アイテム選択部108は、推薦情報に入れるアイテムの集合における推薦アイテム条件に合致するアイテムの割合を設定する。この割合を第3割合と称する。
ステップ(S2513)では、第3割合R3は、第1割合計算部105で算出された第1割合R1よりも大きな値であり、かつ1より小さな値になるように設定する。ここで、R3をR1より大きな値にする理由は、基準アイテムに基づいて出力される推薦情報の中に、推薦アイテム条件(販売者の販売方針)に合致するアイテムをより多く入れるためである。
R1は、推薦アイテム条件を考慮せずにアイテム間の類似度に従って作成された推薦情報(通常の推薦情報)における推薦アイテム条件に合致するアイテムの割合である。従って、通常の推薦情報に比べて、推薦アイテム条件に合致する割合が高くなる。また、R3を1より小さな値にする理由は、推薦情報のアイテムのすべてが、販売者の販売方針に合致していると、ユーザによっては、それらの共通性を敏感に感じ取り、販売者の押し付けがましさや、押し売り方針として解釈する場合があるので、このようなリスクを小さくするためである。
(第3割合設定の第1の方法)
第3割合設定の第1の方法は、ステップ(S2512)で「Yes」と判定されたすべてのユーザに対して、同一の値を設定する方法である。例えば、「R3=0.8」とすればよい。この場合、判定条件Bを用いた上で、R1が0.8より大きなユーザがステップS610で「Yes」とならないように、判定条件Bのθ2の値を設定してもよい。
(第3割合設定の第2の方法)
第3割合設定の第2の方法は、R1に基づきR3を設定する方法である。図17を用いて、この方法を説明する。図17(a)は、ステップ(S2512)において、判定条件Aを用いた場合に用いるR1からR3への変換関数の特性を示す図である。
本図において横軸はR1の値を示し、縦軸はR3の値を示しており、それぞれ0から1までの値をとる。斜め45度の破線は、R3をR1と同じにした場合、すなわち「R3=R1」となる場合を示している。R1uは、基準アイテムxのR1の値である。またR1aは、基準アイテムxのアイテム特性値のしきい値θ1をR1に換算した値である。
本特性において、R1が0からR1aの範囲では、変換関数は斜め45度の破線と一致する、すなわち「R3=R1」となる。「R1a<R1<1」の範囲では、「R3>R1」となる。
ステップ(S2512)の処理を行なう基準アイテムxのR1であるR1uは、R1a以上であるため、R1より大きく、かつ1より小さい値のR3が得られる。ただし、元々のR1が1である基準アイテムxは、R3も1となる。
図17(b)は、ステップ(S2512)において、判定条件Bを用いた場合に用いるR1からR3への変換関数の特性を示す図である。R1bは、基準アイテムxのアイテム特性値のしきい値θ2をR1に換算した値である。
本特性では、「0≦R1≦R1a」の範囲は、斜め45度の破線と一致し、「R3=R1」となる。「R1a<R1<R1b」の範囲は、「R3>R1」となる。また、「R1b≦R1≦1」の範囲は、「R3=R1」となる。
「ステップ(S2513)の処理を行なう基準アイテムxのR1であるR1uについては、「R1a<R1u<R1b」であるため、R1より大きく、かつ1より小さい値のR3が得られる。また、図17(a)および図17(b)に示した変換関数では、R1の増加に対してR3が減少する区間は存在しないので、R1の値が大きいほど、大きな値となるR3が得られることになる。
ステップ(S2512)において、「Yes」と判定された基準アイテムxは、「推薦アイテム条件との関連の強さが、ある程度以上強いアイテム」であるので、ステップ(S2512)で「No」と判定されたアイテムに比べると、推薦アイテム条件に合致する類似アイテムが推薦情報に多く入っていても、不自然ではない。このため、「販売者の押し付け」と受け取る可能性が低く、素直に受容する可能性が高いと考えられる。従って、このような処理を行なうことにより、ユーザが受容しやすい形で、販売方針に沿ったアイテムを多く推薦できる。また、判定条件Bを用いることにより、ユーザに「販売者の押し付け」と感じさせるリスクをさらに減らすことができる。
ステップ(S2512)で「No」と判定された基準アイテムxについては、アイテム選択部108は、ステップ(S2514)において、R3をR1と同じ値に設定する。すなわち、推薦アイテム条件(販売方針)に合致するアイテムの数を増やさない。これは、ステップ(S2512)で「No」と判定された基準アイテムxは、「推薦アイテム条件との関連の強さが、あまり強くないアイテム」なので、推薦アイテム条件(販売方針)に合致するアイテムを増やさない方が、推薦情報がユーザに受容される可能性が高いと考えられるからである。
次に、ステップ(S2515)において、アイテム選択部108は、R3に従って、推薦情報に入れるアイテムを選択する。推薦情報のアイテム数NRが決まっている場合は、類似アイテム集合作成部104内部の記憶領域に格納されている、基準アイテムxの類似アイテム集合を読み出し、推薦アイテム条件格納部103を参照しながら、類似アイテム集合の中の推薦アイテム条件に合致するアイテムを類似度の大きい順に(NR×R3)個選択する。
次に、類似アイテム集合の中の推薦アイテム条件に合致しないアイテムを類似度の大きい順に(NR×(1−R3))個選択する。そして、選択された2つのグループのアイテムを合わせて類似度の大きい順に推薦順位を付け、推薦情報を作成する。ここで、NR個のアイテムが選択できるように、ステップ(S2115)で用いる第1の所定数および第1類似しきい値を設定し、十分な数の類似アイテム集合を作成しておく。なお、類似アイテム集合の中の推薦アイテム条件に合致しないアイテムが、少なくとも1つは推薦情報に入るように調整してもよい。
推薦情報のアイテム数NRが決まっていない場合は、以下の処理を行なう。まず、類似アイテム集合の中の推薦アイテム条件に合致するアイテムの個数NXと、類似アイテム集合の中の推薦アイテム条件に合致しないアイテムの個数NYとをカウントする。
次に、(NX/R3)と(NY/(1−R3))の値を比較する。(NX/R3)の方が小さい場合は、類似アイテム集合の中の推薦アイテム条件に合致するアイテムをすべて(NX個)選択し、類似アイテム集合の中の推薦アイテム条件に合致しないアイテムを、類似度の大きい順に、((NX/R3)×(1−R3))個選択して、これらを推薦情報に入れる。
逆に、(NY/(1−R3))の方が小さい場合は、類似アイテム集合の中の推薦アイテム条件に合致しないアイテムをすべて(NY個)選択し、類似アイテム集合の中の推薦アイテム条件に合致するアイテムアイテムを、類似度の大きい順に、((NY/(1−R3))×R3)個選択して、これらを推薦情報に入れる。なお、類似アイテム集合の中の推薦アイテム条件に合致しないアイテムが、少なくとも1つは推薦情報に入るように調整してもよい。
次に、ステップ(S2516)において、アイテム選択部108は、別の基準アイテムを選択可能か判定する。基準アイテム集合の中に、未処理の基準アイテムが存在する場合に「Yes」と判定し、未処理の基準アイテムが存在しない場合は、「No」と判定する。「Yes」と判定した場合は、ステップ(S2511)に戻って処理を繰り返し、「No」と判定した場合は、ステップ(S25)の推薦情報作成処理を終了する。
(推薦情報作成の第2の方法)
次に、図18のフローチャートを参照して、ステップ(S25)における推薦情報作成の第2の方法について説明する。ステップ(S2521)の基準アイテム選択処理は、第1の方法のおけるステップ(S2511)と同じである。
ステップ(S2522)では、第1の方法のステップ(S2512)の判定条件Bと同様に、基準アイテムxのアイテム特性値αと、所定のしきい値θ1、θ2との大きさを比較する。ただし、θ1<θ2である。そして、「θ1<α<θ2」である場合は、ステップ(S2524)に進み、「α≦θ1」の場合は、ステップ(S2523)に進み、「α≧θ2」である場合は、ステップ(S2525)に進む。
ステップ(S2524)では、ステップ(S2513)における図17(b)で示した変換関数を用いた処理と同様の処理を行なって、第1割合R1より大きな値として第3割合R3を設定する。
ステップ(S2523)は、第1の方法におけるステップ(S2514)と同様に「R3=R1」として設定する。
ステップ(S2525)では、第3割合R3を第1割合R1以下の値に設定する。図19を参照して、この方法について説明する。図19(a)は、R1に基づきR3を算出するための変換関数を示しており、図中における各記号は、図17(b)で説明した記号と同様であり、R1bは、基準アイテムxのアイテム特性値のしきい値θ2をR1に換算した値である。
「0≦R1≦R1a」の範囲では、変換特性は斜め45度の破線と一致し、「R3=R1」となる。「R1a<R1<R1b」の範囲では、「R3>R1」となる。ステップ(S2525)にて処理が行なわれるのは、「α≧θ2」である場合、すなわち「R1b≦R1≦1」である場合であり、この場合は「R3≦R1」となる。
図19(a)の変換特性は、この部分の特性が図17(b)と異なっており、特に、「R1=1」の場合であっても、「R3<1」であることに特徴がある。すなわち、どの基準アイテムに対応する推薦情報においても、販売方針に合致したアイテムが100%を占めることはない。このため、ユーザが推薦情報におけるアイテムの共通性を感じることがさらに少なくなり、ユーザに「販売者の押し付け」と受け取られるリスクをさらに減らすことができる。
この処理では、「R1b≦R1≦1」の範囲で、通常の推薦情報よりも販売方針に合致するアイテムの割合が減少する。しかしながら、多数の基準アイテムのR1が一様に分布していると仮定すると、図19(b)の実線より下の面積が、斜め45度の破線より下の面積よりも大きければ、多数の推薦情報に含まれる販売方針に合致するアイテムの平均的な割合は、通常の推薦情報に含まれる販売方針に合致するアイテムの平均的な割合よりも多くなるので、「ユーザに販売方針に合ったアイテムを薦める」という販売者の目的は達せられる。図19(b)の例では、実線と破線で囲まれた三角形A1の面積が、三角形A2の面積よりも大きいため、上記の条件が成立しており、販売者の目的は達せられる。
以下のステップ(S2526)、ステップ(S2527)は、第1の方法におけるステップ(S2515)、ステップ(S2516)と同じである。
<3.変形例>
本実施形態の変形例について説明する。変形例におけるシステム全体の構成は、図1および図2に示した上記実施形態の構成とほぼ同様とすることができる。具体的には、アイテム提供サーバ20と、端末装置30(30a〜30n)と、ネットワーク40(42)は、上記実施形態と同一であるが、情報選択装置10に代えて情報選択装置10aが用いられている。
図20は、変形例における情報選択装置10aの構成を示すブロック図である。上記の実施形態と同じブロックについては同じ符号を付し、説明を省略する。本図に示すように情報選択装置10aは、アイテム属性格納部101と、推薦アイテム条件格納部103と、類似アイテム集合作成部104aと、第1割合計算部105と、第2割合計算部106と、アイテム特性値計算部107と、アイテム選択部108と、送受信部109と、制御部110aとを備えて構成されている。また、情報選択装置10には、情報選択装置10の管理者向けに必要な情報を表示するための表示装置120と、管理者が操作を行なうためのキーボード、マウス等の入力装置130とが接続されている。
すなわち、変形例における情報選択装置10aは、利用履歴格納部102を欠いており、類似アイテム集合作成部104と制御部110とに代えて、類似アイテム集合作成部104aと制御部110aとが用いられていること以外は上記実施形態と同様の構成であり、処理的には、類似アイテム集合作成部104aが、利用履歴を用いずに類似度を算出して類似アイテム集合を作成する点において上記実施形態と相違する。
情報選択装置10aは、CPU、RAM、ROM、HDD(ハードディスクドライブ)、ネットワークインタフェース等を備える一般的なコンピュータを用いて構成することができる。すなわち、一般的なコンピュータは、以下で説明するような処理を行なうためのプログラムを実行することにより、情報選択装置10aとして機能することができるようになる。
また、情報選択装置10aを複数台のコンピュータを用いて構成してもよい。例えば、負荷分散をするために、情報選択装置10aのある処理ブロックに相当するコンピュータを複数台用いて、すなわち、同じ処理ブロックを備える複数台のコンピュータを用いて分散処理を行なうようにしてもよい。また、情報選択装置10aの一部の処理ブロックをあるコンピュータで実施し、他の処理ブロックを別のコンピュータで実施する形態で分散処理を行なってもよい。
変形例では、情報選択装置10aに利用履歴を格納する必要がないため、システム全体の動作は、図11に示すフローチャートからステップ(S111)〜ステップ(S114)を省略した手順となる。すなわち、アイテム提供サーバ20がステップ(S110)を実行した後、端末装置30がステップ(S107)に戻って処理を行なう。
変形例においても、情報選択装置10aの制御部110aが、所定のタイミングで図14に示したフローチャートと同様の処理を各部に実行させることにより、類似アイテム集合の作成、第1割合の算出、第2割合の算出、アイテム特性値の算出、推薦情報の作成、推薦情報の送信などの一連の処理が行なわれる。
ただし、上記実施形態におけるステップ(S21)の類似アイテム集合作成処理は、変形例では、以下に説明するフローチャートにしたがった処理内容となる。また、変形例における所定のタイミングとして、他の装置(端末装置30またはアイテム提供サーバ20)から推薦情報要求メッセージを受信したタイミングを用いることができる。さらに、アイテム属性格納部101に格納されるアイテム属性情報が追加、変更、削除されたことを制御部110aが検知したときを、所定のタイミングとしてもよい。
図21は、変形例におけるステップ(S21)の類似アイテム集合作成処理を説明するフローチャートである。ステップ(S2121)において、類似アイテム集合作成部104aは、基準アイテム集合を作成する。
上記実施形態と同様に、他の装置(端末装置30またはアイテム提供サーバ20)から推薦情報要求メッセージを受信するタイミングで推薦情報を作成する場合には、そのメッセージに含まれるアイテムのアイテム識別子を基準アイテム集合に入れる。また、アイテム属性格納部101に格納されるアイテム属性情報が変更されるタイミングで推薦情報を作成する場合は、その時点でアイテム属性格納部101に格納されているアイテム識別子をすべて読み出し、基準アイテム集合に入れる。
次に、ステップ(S2122)において、類似アイテム集合作成部104aは、基準アイテム集合の中から未処理のアイテムを1つ選択する。このアイテムを基準アイテムxとする。
次に、ステップ(S2123)において、類似アイテム集合作成部104aは、基準アイテムxとアイテム属性格納部101に格納されているアイテムy(x≠y)との類似度W[x][y]を算出する。例えば、アイテム属性格納部101に基準アイテムx以外のアイテムがM個格納されている場合は、M個の類似度を算出する。
具体的には、基準アイテムxのアイテム属性情報と、アイテムyのアイテム属性情報とにおいて、一致する項目数を計数(カウント)し、その計数値を類似度とする。例えば、2つのアイテムで、「作成者」と「カテゴリ」の2つの項目が一致する場合には、類似度を「2」とする。
また、一致する項目数を全部の項目数で割った値を類似度としてもよい。この場合、例えば、アイテム属性情報に10個の項目があったとすると、類似度は、2/10=0.2となる。このとき、「アイテム時期情報」「価格」などの項目については、2つの時間差や価格差が所定の値以内であれば、一致するとみなして処理を行なうようにしてもよい。さらに、「タイトル」や「説明情報」に含まれるキーワード(単語や文字列)の一致数を類似度に用いてもよい。
また、基準アイテムxのアイテム属性情報に含まれるキーワードおよび識別子の集合をH[x]とし、アイテムyのアイテム属性情報に含まれるキーワードおよび識別子の集合をH[y]とし、基準アイテムxのアイテム属性情報とアイテムyのアイテム属性情報に共通するキーワードおよび識別子の数を|H[x]∩H[y]|とし、基準アイテムxとアイテムyのアイテム属性情報の少なくとも一方に含まれるキーワードおよび識別子の数を|H[x]∪H[y]|としたとき、[数4]に示すように、ジャカード(Jaccard)係数を用いて、基準アイテムxとアイテムyとの類似度W[x][y]を算出するようにしてもよい。
各アイテムとの類似度を算出した以降のステップ(S2124)、ステップ(S2125)は、上記実施形態のステップ(S2115)、ステップ(S2116)と同一である。
以上説明したように、変形例では、情報選択装置10aに利用履歴格納部102を備える必要がないので、情報選択装置10aのコストを抑えることができる。また、アイテム属性情報を用いてアイテム間の類似度を算出しているため、ユーザに全く利用されていない基準アイテムについても、類似度算出が可能であり、推薦情報を作成することができる。
<4.まとめ>
従来技術においては、推薦情報の中の商品(アイテム)が販売方針に合致したものに限られるため、販売者が設定する推薦ルールの内容によっては、推薦できる商品の数が少なくなり、十分でない場合があった。例えば、販売者が推薦ルールに登録する商品の数が少ない場合には、推薦できる商品も少なくなってしまう問題があった。十分な数の商品を推薦するためには、推薦ルールを適切に設定する必要があり、推薦ルール設定のための専門家が必要であったり、推薦ルール設定の工数が負担となる場合があった。
一方、変形例を含めた本実施形態では、推薦アイテム条件格納部103に格納されているアイテム識別子が少ない場合には、第1割合R1が小さくなる。それに伴って、R3も比較的小さな値となるので、(1−R3)は逆に比較的大きな値となり、販売方針に合致しないアイテムを(1−R3)の割合で推薦情報に入れるため、推薦ルールの設定の仕方によらず、十分な数のアイテムを推薦することができる。
変形例を含めた本実施形態では、推薦情報を出力するトリガとなる基準アイテムと推薦アイテム条件(販売方針)との関連の強さを示すアイテム特性値を基準アイテムごとに算出し、アイテム特性値が所定条件を満たす基準アイテムに対して、推薦情報における推薦アイテム条件に合致するアイテムの割合が1未満になる範囲で適切に調整するため、基準アイテムと類似度が高いアイテムであり、かつ販売方針だけに偏らず、販売方針を適度に反映させたアイテムを選択して、推薦情報を作成できる。従って、推薦情報が販売者の押し付けであるとユーザに感じさせるリスクを減らすことができ、ユーザが受容しやすい推薦情報を提供できるため、ユーザのアイテム利用を促進することができる。
また変形例を含めた本実施形態では、基準アイテムと類似度の大きいアイテムの集合である第1の集合と、それ以外のアイテムの集合である第2の集合を作成し、2つの集合における推薦アイテム条件に合致する割合をそれぞれ算出し、その2つの割合を用いてアイテム特性値を算出しているので、推薦アイテム条件の設定の仕方に左右されずに、基準アイテムと推薦アイテム条件(販売方針)との関連の強さを精度よく数値化できる。
従って、ユーザがより受容しやすい適切な推薦情報を作成できる。また、販売者は、販売条件を変更した際に、推薦処理のしきい値等のパラメータ変更を情報選択装置10の管理者に依頼する必要がないので、販売条件を自由に変更しやすくなるという効果も得られる。
1…アイテム提供システム、2…アイテム提供システム、10…情報選択装置、10a…情報選択装置、20…アイテム提供サーバ、30…端末装置、40…ネットワーク、42…ネットワーク、101…アイテム属性格納部、102…利用履歴格納部、103…推薦アイテム条件格納部、104…類似アイテム集合作成部、104a…類似アイテム集合作成部、105…第1割合計算部、106…第2割合計算部、107…アイテム特性値計算部、108…アイテム選択部、109…送受信部、110…制御部、110a…制御部、111…ユーザ属性格納部、120…表示装置、130…入力装置、201…ユーザ管理部、202…アイテム格納部、203…推薦情報格納部、204…送受信部、205…制御部

Claims (20)

  1. 処理対象アイテムと他のアイテムとの類似度を計算し、前記類似度の大きい順に第1所定数を超えない数のアイテム、または前記類似度が第1所定値以上のアイテムを選択して、前記処理対象アイテムに対応する類似アイテム集合を作成する類似アイテム集合作成部と、
    前記類似アイテム集合の全部または一部である第1の集合を対象にして、推薦アイテムと判定するための条件を示す推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第1割合を計算する第1割合計算部と、
    前記第1割合を用いて、前記処理対象アイテムと前記推薦アイテム条件との関連の強さを指標化したアイテム特性値を計算するアイテム特性値計算部と、
    前記類似アイテム集合に含まれるアイテムから、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムを含むアイテムを選択し、前記処理対象アイテムに対応する関連アイテム集合を作成するアイテム選択部とを備え、
    前記アイテム選択部は、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たす場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合が1の場合を除き、前記第1割合よりも大きく、かつ1より小さくなるように、前記関連アイテム集合を作成することを特徴とするアイテム選択装置。
  2. 前記アイテム選択部は、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たさない場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が前記第1割合となるように、前記関連アイテム集合を作成することを特徴とする請求項1に記載のアイテム選択装置。
  3. 前記第1の集合に含まれるアイテム以外のアイテムを含むアイテムの集合である第2の集合を作成し、前記第2の集合を対象にして、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第2割合を計算する第2割合計算部をさらに備え、
    前記アイテム特性値計算部は、前記第1割合と前記第2割合とを用いて、前記処理対象アイテムについてのアイテム特性値を計算することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアイテム選択装置。
  4. 前記第2割合計算部は、
    前記処理対象アイテム以外のアイテムの集合である比較アイテム集合を作成し、比較アイテム集合における各アイテムと他のアイテムとの類似度を計算し、この類似度が大きい順に第2所定数を超えない数のアイテム、またはこの類似度が第2所定値以上のアイテムを選択して前記第2の集合を作成することを特徴とする請求項3に記載のアイテム選択装置。
  5. 前記第2割合計算部は、
    前記処理対象アイテムと、前記処理対象アイテム以外のアイテムとの類似度を計算し、この類似度の大きい順にアイテムをソートした場合に、前記第1所定数より後の順位となるアイテム、またはこの類似度が前記第1所定値未満のアイテムを選択し、前記第2の集合を作成することを特徴とする請求項3に記載のアイテム選択装置。
  6. 前記第2割合計算部は、
    前記第2の集合に含まれる各アイテムが前記推薦アイテム条件を満たす度合いを指標化した適合度を算出し、それぞれの適合度の代表値を前記第2割合とすることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  7. 前記アイテム特性値計算部は、
    前記第1割合から前記第2割合を減算した値、または前記第1割合を前記第2割合で除算した値を用いて、前記アイテム特性値を計算することを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  8. 前記第1割合計算部は、
    前記第1の集合に含まれる各アイテムが前記推薦アイテム条件を満たす度合いを指標化した適合度を算出し、それぞれの適合度の代表値を前記第1割合とすることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  9. 前記アイテム選択部は、
    前記類似アイテム集合に含まれる前記推薦アイテム条件を満たすアイテムと、前記類似アイテム集合に含まれる前記推薦アイテム条件を満たさないアイテムとを用いて、前記関連アイテム集合を作成することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  10. 前記アイテム選択部は、
    前記アイテム特性値が前記所定のアイテム特性値条件を満たす場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合が1の場合を除き、前記第1割合より大きく、かつ1より小さくなるのに加え、前記第1割合が大きいほど大きな値となるよう、前記関連アイテム集合を作成することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  11. 前記アイテム選択部は、
    前記所定のアイテム特性値条件として、前記アイテム特性値が第3所定値以上でありかつ第4所定値未満という条件を用い、このアイテム特性値条件を満たす場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合が1の場合を除き、前記第1割合より大きく、かつ1より小さくなるように前記関連アイテム集合を作成し、前記アイテム特性値が前記第4所定値より大きい場合は、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合より小さくなるように前記関連アイテム集合を作成することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  12. 前記推薦アイテム条件は、
    ユーザとユーザの利用に係るアイテムとを対応付けた利用履歴に含まれるアイテムの利用回数の順位についての範囲、または前記利用履歴に含まれるアイテムの利用ユーザ数の順位についての範囲が設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  13. 前記推薦アイテム条件は、
    ユーザとユーザの利用に係るアイテムとを対応付けた利用履歴に含まれるアイテムの利用回数についての範囲、または前記利用履歴に含まれるアイテムの利用ユーザ数についての範囲が設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  14. 作成された前記関連アイテム集合を、ネットワークを介して出力する出力部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載のアイテム選択装置。
  15. 情報処理装置において実行されるアイテム選択方法であって、
    処理対象アイテムと他のアイテムとの類似度を計算し、前記類似度の大きい順に第1所定数を超えない数のアイテム、または前記類似度が第1所定値以上のアイテムを選択して、前記処理対象アイテムに対応する類似アイテム集合を作成する類似アイテム集合作成ステップと、
    前記類似アイテム集合の全部または一部である第1の集合を対象にして、推薦アイテムと判定するための条件を示す推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第1割合を計算する第1割合計算ステップと、
    前記第1割合を用いて、前記処理対象アイテムと前記推薦アイテム条件との関連の強さを指標化したアイテム特性値を計算するアイテム特性値計算ステップと、
    前記類似アイテム集合に含まれるアイテムから、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムを含むアイテムを選択し、前記処理対象アイテムに対応する関連アイテム集合を作成するアイテム選択ステップとを有し、
    前記アイテム選択ステップは、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たす場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合が1の場合を除き、前記第1割合よりも大きく、かつ1より小さくなるように、前記関連アイテム集合を作成することを特徴とするアイテム選択方法。
  16. 前記アイテム選択ステップは、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たさない場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が前記第1割合となるように、前記関連アイテム集合を作成することを特徴とする請求項15に記載のアイテム選択方法。
  17. 前記第1の集合に含まれるアイテム以外のアイテムを含むアイテムの集合である第2の集合を作成し、前記第2の集合を対象にして、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第2割合を計算する第2割合計算ステップをさらに有し、
    前記アイテム特性値計算ステップは、前記第1割合と前記第2割合とを用いて、前記処理対象アイテムについてのアイテム特性値を計算することを特徴とする請求項15または請求項16に記載のアイテム選択方法。
  18. 処理対象アイテムと他のアイテムとの類似度を計算し、前記類似度の大きい順に第1所定数を超えない数のアイテム、または前記類似度が第1所定値以上のアイテムを選択して、前記処理対象アイテムに対応する類似アイテム集合を作成する類似アイテム集合作成部と、
    前記類似アイテム集合の全部または一部である第1の集合を対象にして、推薦アイテムと判定するための条件を示す推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第1割合を計算する第1割合計算部と、
    前記第1割合を用いて、前記処理対象アイテムと前記推薦アイテム条件との関連の強さを指標化したアイテム特性値を計算するアイテム特性値計算部と、
    前記類似アイテム集合に含まれるアイテムから、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムを含むアイテムを選択し、前記処理対象アイテムに対応する関連アイテム集合を作成し、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たす場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が、前記第1割合が1の場合を除き、前記第1割合よりも大きく、かつ1より小さくなるように、前記関連アイテム集合を作成するアイテム選択部として情報処理装置を機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  19. 前記アイテム選択部は、前記アイテム特性値が所定のアイテム特性値条件を満たさない場合に、前記関連アイテム集合における前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合が前記第1割合となるように、前記関連アイテム集合を作成することを特徴とする請求項18に記載のコンピュータプログラム。
  20. 前記第1の集合に含まれるアイテム以外のアイテムを含むアイテムの集合である第2の集合を作成し、前記第2の集合を対象にして、前記推薦アイテム条件を満たすアイテムの割合である第2割合を計算する第2割合計算部として情報処理装置を機能させ、
    前記アイテム特性値計算部は、前記第1割合と前記第2割合とを用いて、前記処理対象アイテムについてのアイテム特性値を計算することを特徴とする請求項18または請求項19に記載のコンピュータプログラム。
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