JP2012111099A - 液体収容容器及び液体供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】半密閉タイプの液体収容容器において、外気導入時における圧力変動の幅を低減できる技術を提供する。
【解決手段】液体収容容器は、容器本体部材と第1のシート部材とで区画された液体室と、第1のシート部材を付勢する第1の付勢部材と、液体供給口と、弁体と第2の付勢部材とを有する封止弁を備える空気導入部と、空気導入部へ空気を取り込むための空気流路と、空気流路を大気に連通させる大気開放口と、第1のシート部材を挟んで液体室と反対側に設けられて空気流路と連通する第1の大気圧室と、を備える。空気流路は、大気開放口からの空気流入に対して流入抵抗を付与する蛇行流路を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、インクなどの液体を収容する液体収容容器及びこれを備えた液体供給システムに関する。
液体収容容器の一種としては、プリンター(印刷装置)に装着されるインクカートリッジがある。また、インクカートリッジとしては、いわゆる半密閉タイプのカートリッジがある。半密閉タイプのインクカートリッジは、カートリッジ内のインク収容室(「液体収容室」とも呼ぶ)が、通常は外気と遮断されて密閉されているが、インク収容室内のインクが消費されて減少すると、弁が開いてインク収容室内に外気が導入されるカートリッジを意味する。すなわち、半密閉タイプのカートリッジでは、インクの減少に伴って間欠的に外気を導入することによって、インク収容室内の圧力を好ましい適切な範囲(通常は大気圧に対して負圧)に維持するように工夫されている。
特許文献1には、半密閉タイプのインクカートリッジが記載されている。例えば、特許文献1の図33のインクカートリッジでは、インク収容空間S1の上に一方向弁430が取り付けられており、インク収容空間S1と一方向弁430は、大気連通孔416を介して連通している。一方向弁430は、通常はバネ421の働きにより閉鎖しており、インク収容空間S1は密閉状態にある。インク収容空間S1内のインクが減少すると、インク収容空間S1内の負圧が増大し、大気圧と収容空間S1との圧力差によってバネ421が圧縮されて一方向弁430の上部にある通気孔423Aが開き、外気が一方向弁430を介してインク収容空間S1に導入される。
特開2003−251826号公報
特許文献1に記載されたインクカートリッジでは、一方向弁430に空気を取り込む経路(一方向弁430の収容室上部にある貫通孔)は極く短いため、一方向弁430の通気孔423Aが開いている状態での空気の流入抵抗はきわめて小さい。従って、このインクカートリッジでは、インク収容空間S1内の負圧を緩和して所望の圧力範囲に回復するのに必要な空気の取り込み量よりも過剰な量の空気がインク収容空間S1に取り込まれやすい傾向にある。過剰な空気がインク収容空間S1に取り込まれると、通気孔の開閉にともなうインク収容空間の圧力変化の幅が大きくなってしまい、印刷ヘッドへのインクの供給圧の変化の幅も大きくなってしまうという問題が生じる。従って、特許文献1のカートリッジのように空気の流入抵抗が小さい場合には、外気の導入時に所望の負圧に達した場合に、直ちに一方向弁430が閉じるようにバネ421の応答性を高める必要があるという問題が存在する。
なお、上述の各種の問題は、インクカートリッジに限らず、インク以外の他の種類の液体を収容する液体収容容器についても同様の問題があった。
本発明は、半密閉タイプの液体収容容器において、外気導入時における圧力変動の幅を低減できる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
液体消費装置に供給する液体を収容する液体収容容器であって、
容器本体部材と、前記容器本体部材に接着された変形可能な第1のシート部材とで区画された液体室と、
前記液体室の内部空間を拡大する方向に前記第1のシート部材を付勢する第1の付勢部材と、
前記液体室に収容された液体を前記液体消費装置へ供給する液体供給口と、
弁体と、前記弁体が閉じる方向に前記弁体を付勢する第2の付勢部材とを有し、前記液体室への空気の取り込みを調整する封止弁を備える空気導入部と、
前記空気導入部へ空気を取り込むための空気流路と、
前記空気流路を大気に連通させる大気開放口と、
前記第1のシート部材を挟んで前記液体室と反対側に設けられ、前記空気流路と連通する第1の大気圧室と、
を備え、
前記空気流路は、前記大気開放口からの空気流入に対して流入抵抗を付与する蛇行流路を有する、液体収容容器。
この構成によれば、空気導入部へ空気を取り込むための空気流路が、大気開放口からの空気流入に対して流入抵抗を付与する蛇行流路を有するので、半密閉タイプの液体収容容器において、外気導入時における圧力変動の幅を低減することが可能である。この結果、液体室における圧力を常に適切な圧力範囲に収めることができる。
[適用例2]
適用例1記載の液体収容容器であって、
前記空気導入部は、
変形可能な第2のシート部材で区画され、前記液体室と連通路を介して連通するとともに、前記弁体を収容する弁内流路室と、
前記第2のシート部材を挟んで前記弁内流路室と反対側に設けられた第2の大気圧室と、
を有し、
前記第2の大気圧室は、前記空気流路及び前記第1の大気圧室と連通する、液体収容容器。
この構成によれば、大気圧を利用して封止弁の弁体を動作させることが可能である。
[適用例3]
適用例2記載の液体収容容器であって、
前記容器本体部材は、前記液体室及び前記空気導入部を形成するために使用される第1と第2の凹状部として、板状部と、前記板状部の第1の面に立設された壁部とによって区画された第1と第2の凹状部を有し、
前記第1と第2のシート部材は、前記容器本体部材の前記壁部に接合されており、
前記第1と第2の大気室は、前記第1と第2のシート部材を覆うように前記容器本体部材に装着された蓋部材と、前記第1と第2のシート部材との間に形成された空間である、液体収容容器。
この構成によれば、簡単な構造によって、液体室用の第1の大気室と、空気導入部用の第2の大気室の両方を形成することが可能である。
[適用例4]
適用例3記載の液体収容容器であって、
前記蛇行流路は、前記容器本体部材の前記板状部のうちの前記壁部が設けられた第1の面とは反対側の第2の面に形成されており、
前記蛇行流路を含む前記大気流路は、前記板状部に設けられた連通孔を介して前記第1と第2の大気室に連通する、液体収容容器。
この構成によれば、蛇行流路が板状部の第2の面に形成されているので、蛇行流路を長く取ることができ、また、液体室の容積を大きく取ることが可能である。
[適用例5]
液体供給システムであって、
適用例1〜4のいずれか一項に記載の液体収容容器と、
前記液体収容容器の前記液体供給口から液体の供給を受ける液体消費装置と、
を備える液体供給システム。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、液体収容容器、液体カートリッジ、印刷材カートリッジ、印刷材収容容器、印刷装置、液体消費装置、印刷装置と印刷材カートリッジとを備える印刷材供給システム、液体消費装置と液体収容容器とを備える液体消費システム、液体消費装置と液体収容容器を備える液体供給システム等の形態で実現することができる。
本発明の実施形態における印刷装置の斜視図。 正面側から見た第1実施形態のカートリッジの分解斜視図。 裏面側から見た第1実施形態のカートリッジの分解斜視図。 容器本体部材の正面側を示す図。 容器本体部材の裏面側を示す図。 封止弁の分解斜視図。 第1実施形態のインクカートリッジにおける空気とインクの流路を示す概念図。 封止弁の動作を示す説明図。 第2実施形態のインクカートリッジにおける空気とインクの流路を示す概念図。 第2実施形態の容器本体部材の裏面側を示す図。 正面側から見た第3実施形態のカートリッジの分解斜視図。 裏面側から見た第3実施形態のカートリッジの分解斜視図。 容器本体部材の正面側を示す図。 容器本体部材の裏面側を示す図。 封止弁の分解斜視図。 第3実施形態のインクカートリッジにおける空気とインクの流路を示す概念図。 第3実施形態のインクカートリッジにおける空気とインクの流路を示す概念図。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の実施形態における液体消費装置としての印刷装置の構成を示す斜視図である。この印刷装置は、個人向けの小型インクジェットプリンターであり、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構を有している。副走査送り機構は、図示しない紙送りモータを動力とする紙送りローラ12を用いて印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモータ14の動力を用いて、駆動ベルト16に接続されたキャリッジ30を主走査方向に往復動させる。印刷装置の主走査方向はY軸方向であり、副走査方向はX軸方向である。ヘッド駆動機構は、キャリッジ30に備えられた印刷ヘッド32を駆動してインクの吐出およびドット形成を実行する。印刷装置は、更に、上述した各機構を制御するための制御部40を備えている。制御部40は、キャリッジ30とフレキシブルケーブル42を介して接続されている。
キャリッジ30は、ホルダー20と、印刷ヘッド32とを備えている。ホルダー20は、複数のインクカートリッジを装着可能に構成されており、印刷ヘッド32の上側に配置されている。以下では、インクカートリッジを単に「カートリッジ」とも呼ぶ。また、ホルダー20を「カートリッジ装着部」とも呼ぶ。図1に示す例では、ホルダー20には、4つのカートリッジが独立に装着可能であり、例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4種類のカートリッジが1つずつ装着される。なお、ホルダー20としては、これ以外の任意の複数種類のカートリッジを装着できるものを利用可能である。印刷ヘッド32の上部には、カートリッジから印刷ヘッド32にインクを供給するためのインク供給管24が配置されている。印刷ヘッド32は、インクを吐出することによりインクを消費するインク消費部(液体消費部)として機能する。この印刷装置のように、利用者により交換されるカートリッジが、印刷ヘッドのキャリッジ上のカートリッジ装着部(ホルダー)に装着される印刷装置のタイプを、「オンキャリッジタイプ」と呼ぶ。
図2及び図3は、カートリッジ100を正面側と裏面側から見た分解斜視図である。このカートリッジ100は、容器本体部材110と、容器本体部材110の内部空間に収容されるバネ部材120(付勢部材)及び受圧板130と、容器本体部材110の周囲の壁部端面に接合されて容器本体部材110の内部空間を密閉するフィルム部材(シート部材)140と、フィルム部材140の上から容器本体部材110の正面側を覆う蓋部材150と、容器本体部材110の裏面側を覆うフィルム部材160と、を有する。容器本体部材110の下面には、多孔質部材172を収容したインク供給口170と、インク供給口170を覆うキャップ174とが設けられる。キャップ174は、使用時にユーザーによって取り外される。なお、蓋部材150は、フィルム部材140の上から容器本体部材110を覆うように装着され、これによって、蓋部材150の周囲と容器本体部材110との間がほぼ密閉状態となることが好ましい。こうすれば、蓋部材150とフィルム部材140との間の空間が、空気室(後述)として機能することが可能である。
図4(A)及び図4(B)は、容器本体部材110の正面側の斜視図及び平面図である。容器本体部材110は、略平板状の板状部111と、板状部111の周辺の4辺において板状部111に対してほぼ垂直に立設された4つの壁部112〜115とを有している。第1の壁部112はカートリッジの上面を形成する。第2の壁部113は、第1の壁部112と対向しており、カートリッジの下面を形成する。第3の壁部114は、カートリッジの側面を形成しており、その外面にはカートリッジをホルダー20に装着したり脱着したりする際に使用されるレバー117(係合部材)が設けられている。第4の壁部115は、第3の壁部114と対向する側面を形成しており、また、開口115aが形成されている。この開口115aには、例えば、インクの残量を検出するために使用されるセンサが挿入される。4つの壁部112〜115で囲まれた領域内には、さらに内部壁部116が設けられている。これらの壁部112〜116は、容器本体部材110の内部空間を、以下の5つの空間(部屋)に区画(区分)する(図4(B)参照)。
(1)インクを収容するインク室(液体室)400
(2)封止弁(後述)を収容する弁室320
(3)インク供給口170(図2)の直前に設けられたインク用の出口室260
(4)板状部111を貫通する空気用連通孔230(後述)が連通する空間
(5)板状部111を貫通する空気用連通孔232(後述)が連通する空間
板状部111のうちのインク室400内の部分には、バネ部材120がはめ込まれるバネ座122と、インク室400の上端近くに設けられた空気用連通孔244と、インクをインク室400から出口室260に供給するためのインク用連通孔252とが設けられている。弁室320には、弁体用の貫通孔322と、空気用連通孔242とが設けられている。なお、弁室320を「弁内流路室」とも呼ぶ。出口室260には、板状部111の裏面を介してインク室400のインク用連通孔252と連通するインク用連通孔254と、インク供給口170(図2)に連通するインク連通孔262(図4(A)参照)とが設けられている。インク連通孔262は、カートリッジの下面を構成する壁部113を貫通する孔である。一方、上述した他の連通孔や貫通孔は板状部111を貫通する孔である。
壁部112〜116の一部は、フィルム部材140(図2)が接合される接合部118として使用される。図4(B)では、図示の便宜上、この接合部118の部分にハッチングが付されている。この接合部118は、フィルム部材140を接合し易くするために、平坦な連続した面であることが好ましい。フィルム部材140は、熱圧着や接着剤による接着などの任意の接合方法を用いてこの接合部118に接合される。この結果、上述した5つの空間(部屋)が、容器本体部材110とフィルム部材140とによって区画される。なお、フィルム部材140の接合後に、空気用貫通孔230,232の空間を覆うフィルム部分を破ることが好ましい。この結果、フィルム部材140と蓋部材150(図2)とで覆われる空間が、空気用貫通孔230,232と連通する裏面側の空気流路(後述)と常に連通する状態となる。これら以外の3つの部屋(インク室400と、弁室320と、インク出口室260)は、フィルム部材140で覆われた状態である。
図5(A)及び図5(B)は、容器本体部材110の裏面側の斜視図及び平面図である。板状部111の裏面には、大気開放口210と、大気開放口210に続く連通溝である空気流路220と、空気流路220の下流側に設けられた封止弁用の弁座室310と、空気用の連通溝240と、インク用の連通溝250とが形成されている。図5(B)に示すように、空気流路220は、大気開放口210から導入される空気の流路抵抗を増大させるための蛇行流路を有している。空気流路220は、その終端近傍において、空気用連通孔230に接続されているとともに、連通溝222を介して封止弁用の弁座室310に接続されている。弁座室310の中央に設けられた弁体用の貫通孔322は、弁室320(図4(B)参照)に連通している。弁座室310は、さらに、溝流路を介して空気用の貫通孔232にも連通している。従って、空気用の2つの貫通孔230,232は、大気流路220を介して大気開放口210に常時連通している。板状部111の裏面には、更に、弁室320からインク室400に空気を供給するための流路として、連通孔242,244を接続する溝流路240が設けられている。
大気開放口210は、容器本体部材110の裏面側を覆うフィルム部材160(図3)で覆われないようにフィルム部材160の大きさが設定されることが好ましい。あるいは、使用前には大気開放口210をフィルムで覆う状態に保ち、使用前に大気開放口210を覆うフィルム部分を除去するようにしてもよい。いずれにしても、カートリッジの使用時には、大気開放口210から大気が自由に導入される。大気開放口210から導入された大気(空気)は、空気流路220を通って弁座室310に導かれる。インク室400に収容されたインクが減少すると、封止弁(後述)が開弁して弁室320(図4(B)参照)に空気が導入され、さらに、貫通孔242と溝流路240と貫通孔244とを介して、インク室400内に空気が導かれる。この空気導入動作については更に後述する。
図6は、封止弁340の分解斜視図である。弁室320内には、バネ部材(付勢部材)344と、受圧板346が収容される。弁室320と、その裏側にある弁座室310(図5(B)参照)とを貫通する貫通孔322には、弁体342の軸が貫通する。弁体342の軸はバネ部材344を貫通し、その先端が受圧板346と接合されて固定される。弁体342と受圧板346の接合には、接着やネジ止めなどの各種の方法を利用可能である。弁体342には、シールゴム348が設けられている。このシールゴム348は、容器本体部材110の裏面に設けられた弁座室310の内面(弁座として機能する面)と密着して、封止弁340の閉弁状態を実現する。弁室320は、受圧板346の上からフィルム部材140によって密閉される。
図7は、図2〜図6に示したインクカートリッジにおける空気とインクの流路を示す概念図である。なお、図7では、図示の便宜上、インクが存在しない状態を示している。図7の上端には大気開放口210が描かれており、下端にはインク供給口170とキャップ174が描かれている。大気開放口210から導入された大気(空気)は、空気流路220と連通溝222とを介して封止弁340の弁座室310に導かれるとともに、空気流路220と貫通孔230(図5(B)参照)を介して大気圧室330に連通する。大気圧室330は、弁室320を覆うフィルム部材142(図2のフィルム部材140の一部)と、蓋部材150との間に形成される空間である。封止弁340のバネ部材344は、フィルム部材142で覆われた弁室320の空間を拡大する方向に受圧板346を押すように、受圧板346に付勢力を加えている。従って、通常は、封止弁340は閉状態にある。なお、封止弁340を利用して大気をカートリッジの内部に導く部分を、空気導入部300と呼ぶ。弁室320は、貫通孔242と、板状部111の裏面に設けられた溝流路240(図5(B))と、貫通孔244とを介してインク室400に連通している。
インク室400は、フィルム部材141(図2のフィルム部材140の一部)によって、大気圧室410と区画されている。この大気圧室410は、インク室400を覆うフィルム部材141(図2のフィルム部材140の一部)と、蓋部材150との間に形成される空間である。インク室400内のバネ部材120は、フィルム部材141で覆われたインク室400の空間を拡大する方向に受圧板130を押すように、受圧板130に付勢力を加えている。大気圧室410は、貫通孔232(図5(B))を介して、空気導入部300の大気圧室330に連通している。実際には、図5(B)に示すように、貫通孔232は、封止弁340の弁座室310を介して貫通孔230と連通し、この連通孔230を介して大気圧室330と連通している。しかし、貫通孔232と大気圧室330との間は常に連通状態が維持されているので、機能の上からは、図7に示すように貫通孔232と大気圧室330とが連通しているものと考えることが可能である。インク室400は、その下流側において、連通孔252(図5(B))と、連通溝250と、連通孔254とを介してインクの出口室260に連通している。
図8(A)〜図8(C)は、インクが消費されてインク室400に収容されたインクが減少した場合の封止弁340の動作を示す説明図である。図8(A)は、インクが消費されていない初期状態を示している。この例では、インクの液面(界面)は、封止弁340の弁室320と、インク室400との間にある連通溝240の途中に存在する。但し、初期のインク界面はインク室400の内部に存在していてもよい。この初期状態において、封止弁340のバネ部材344は、大気圧に抗して受圧板346及び弁体342を閉弁方向に押すことによって、封止弁340を閉鎖状態に維持している。また、インク室400のバネ部材120は、インク室400の容積を拡大する方向に、大気圧に抗して受圧板130を押している。この結果、インク室400内の圧力は、印刷装置の印刷ヘッド32にインクを供給するのに適した適切な圧力範囲に維持される。この適切な範囲の圧力は、大気圧よりも低い圧力である。以下では、大気圧よりも低い圧力を「負圧」と呼ぶ。
図8(B)は、図8(A)からインクがある程度消費された状態を示している。ここでは、インク室400内のインク量が減少した結果、受圧板130が図8(A)よりも右側に移動している。これは、以下のように理解することができる。インクは、印刷ヘッド32によって吸引されて消費されるので、インクが消費されてゆくとインク室400内の負圧が次第に高まる。この負圧により、受圧板130がバネ部材120を圧縮する方向に押すことにより、インク室400内の容積を減少させるように受圧板130及びフィルム部材141が移動する。前述したように、インク室400は、封止弁340の弁室320と連通している。従って、インク室400内の負圧が高まると、封止弁340のバネ部材344が大気圧に抗して弁体342を閉じた状態に維持できなくなり、封止弁340が一時的に開いて大気がインク室400側に導入される。
図8(C)は、図8(B)から封止弁340が一時的に開いて大気がインク室400側に導入された後の状態を示している。この状態では、図8(B)に比べてインク室400の受圧板130及びフィルム部材141が図の左側に移動しており、インク室400の容量が増大している。この結果、インク室400内の圧力が適切な負圧範囲に維持されている。図8(C)の状態から更にインクが消費されてゆき、負圧が十分に大きくなると封止弁340が再び一時的に開いて大気がインク室400に導入される。
このように、第1実施形態のインクカートリッジでは、通常は封止弁340が閉鎖した状態にあってインク室400と大気とが遮断されているが、インクが消費されてインク室400の圧力が適切な範囲から外れそうになると、封止弁340が一時的に開いて大気が導入される。この結果、インク室400の圧力を、常にインク供給に適した圧力範囲に維持することが可能である。インク室400の圧力が適切な圧力範囲よりも高い場合には、インク供給口170からインクが漏れ出す状態が生じる可能性がある。また、インク室400の圧力が適切な圧力範囲よりも低い場合には、十分なインクを印刷ヘッド(インク消費部)に供給できない可能性がある。これに対して、本実施形態のインクカートリッジでは、常にインク室400の圧力を適切な範囲に維持できるので、これらの問題を回避することが可能である。
また、第1実施形態のインクカートリッジでは、インク室400と、弁室320とが容器本体部材110の壁部116(図4(B)参照)によって分離されており、これらが流路(図7の要素242,240,244)を介して接続されている。この結果、インク収容量の減少に伴うインク室400の圧力の減少に応じて、封止弁340内の圧力が減少し、これに応じて封止弁340が開くので、特別な他の部材を用いることなく封止弁340の開閉動作を行わせることが可能である。
また、第1実施形態のインクカートリッジでは、大気開放口210から、封止弁340を含む空気導入部300まで空気を取り込むための空気流路220として、大気開放口210からの空気流入に対して流入抵抗を付与する蛇行流路を設けている。このような蛇行流路が無い場合には、空気の流入抵抗が小さいので、封止弁340が一時的に開弁したときに空気が過度にインク室400に導入されてしまい、インク室400内の圧力が適切な負圧範囲よりも高くなってしまう可能性がある。このための対策としては、封止弁340の開弁期間を短くするためにバネ部材344の応答性を高めることも考えられる。しかし、バネ部材344はかなり小さな部材であるため、その応答性を適切な範囲で高めることによってインク室400内の圧力が過度に高くなることを防止するのは必ずしも容易ではない。これに対して、本実施形態では、空気流路200に蛇行流路を設けているので、その蛇行流路の長さや流路断面積を調整することによって、空気の流入抵抗を調整し、インク室400内の圧力が適切な負圧範囲に収まるようにすることが可能である。特に、本実施形態では、蛇行流路を容器本体部材110の板状部111の裏面側(インク室400や弁室320とは反対側)に設けたので、蛇行流路の長さに関する自由度が高く、このような調整が容易である。また、蛇行流路の調整によって、インク室400や弁室320の形状や大きさを変更する必要が無いという利点もある。
さらに、第1実施形態のインクカートリッジでは、フィルム部材141を挟んでインク室400と反対側にある大気圧室410と、フィルム部材142を挟んで弁室320と反対側にある大気圧室330とが連通している。フィルム部材141(図2のフィルム部材140)として気体(蒸気等)が透過可能な部材(例えば延伸ポリスチレンフィルムなど)を用いる場合には、インク中の水分等がフィルム部材141を介して蒸発する可能性がある。しかし、本実施形態では、大気圧室410が空気流路220の蛇行流路に接続されているので、インク室からフィルム部材142蒸気が大気開放口210を介して外部に放出されるのを抑制することが可能である。
B.第2実施形態:
図9は、第2実施形態のインクカートリッジにおける空気とインクの流路を示す概念図である。前述したように、図7では、空気流路220と封止弁340の弁座室310とを結ぶ流路222(連通溝)が、空気流路220の末端に設けられていた。これに対して、図9では、空気流路220と封止弁340の弁座室310とを結ぶ流路222a(連通溝)が、空気流路220の蛇行流路の途中に設けられている点で図7の構成と異なる。図9の他の構成は、図7と同じである。
図10は、第2実施形態のインクカートリッジにおける容器本体部材110aの裏面側の形状を示している。図5(B)と図10との違いは、図9で説明したように、図10のカートリッジでは、空気流路220の蛇行流路の途中から連通溝222aが枝分かれして、弁座室310に接続されている点だけであり、カートリッジの他の構成は第1実施形態と同じである。この第2実施形態では、空気流路220の蛇行流路の途中から連通溝222aが枝別れしているので、弁座室310に至る流路抵抗を第1実施形態よりも小さくすることが可能である。また、連通溝222aと蛇行流路の接続箇所を変更箇所の変更は容易なので、大気開放口210から弁座室310に至る流路抵抗を適切な値に容易に調整可能である。
C.第3実施形態:
図11及び図12は、第3実施形態のカートリッジ100bを正面側と裏面側から見た分解斜視図である。このカートリッジ100bは、容器本体部材110bと、容器本体部材110bの内部空間に収容されるバネ部材120b(付勢部材)及び受圧板130bと、容器本体部材110bの周囲の壁部端面に接合されて容器本体部材110bの内部空間を密閉するフィルム部材(シート部材)140bと、フィルム部材140bの上から容器本体部材110bの正面側を覆う蓋部材150bと、容器本体部材110bの裏面側を覆うフィルム部材160bと、を有する。容器本体部材110bの下面には、インク供給口170bと、インク供給口170bを覆うキャップ174bとが設けられる。なお、第1実施形態と同様に、インク供給口170bに多孔質部材を設けるようにしてもよい。なお、第3実施形態のインクカートリッジは、封止弁以外の構成は第1実施形態のカートリッジと類似した構成を有している。
図13(A)及び図13(B)は、容器本体部材110bの正面側の斜視図及び平面図である。容器本体部材110bは、略平板状の板状部111bと、板状部111bの周辺の4辺において板状部111bにほぼ垂直に立設された4つの壁部112b〜115bとを有している。壁部113b,114bの間には、斜面部601が形成されている。この斜面部601には、例えば印刷装置の複数の端子と接触する複数の端子を有する回路基板600が設置される。但し、斜面部601や回路基板600は省略可能である。4つの壁部112b〜115bで囲まれた空間は、インクを収容するインク室400bとして機能する。なお、第3実施形態では、封止弁530が収容される弁室320bは、インク室400bから分離されておらず、インク室400bの隅(図13(B)の左上)においてインク室400bと空間的に連続するように形成されている。4つの壁部112b〜115bで囲まれた領域内には、さらに内部壁部119が設けられている。この内部壁部119は、インク室400bの下部において、インク室400bから出口室260bに至るインク流路を形成する。但し、第1実施形態のように、内部壁部によって、出口室260bをインク室と分離するようにしても良い。図13(B)の左下の部分には、さらに、大気開放口(図示せず)と連通孔211bとが設けられた部屋211と、空気用の貫通孔230bが設けられた部屋231がインク室400bから分離されて形成されている。インク室400b内には、バネ部材120bがはめ込まれるバネ座122bが設けられている。弁室320bには、後述する封止弁530が設置される。
壁部112b〜115b,119b,601の端面は、フィルム部材140b(図11)が接合される接合部118bとして使用される。図13(B)では、図示の便宜上、この接合部118bの部分にハッチングが付されている。フィルム部材140bをこの接合部118bに接合することによって、インク室400bと、貫通孔用の2つの部屋211,231とが区画される。なお、フィルム部材140bの接合後に、空気用貫通孔230bの空間を覆うフィルム部分を破ることが好ましい。この結果、フィルム部材140bと蓋部材150b(図11)とで覆われる空間(空気室)が、空気用貫通孔230bと連通する裏面側の空気流路(後述)と常に連通する状態となる。大気用の連通孔211bが設けられた部屋211は、例えば、カートリッジの下面を構成する壁部材113bに設けられた大気開放口(図示省略)によって大気に開放されている。インク室400bと出口室260bは、フィルム部材140bで覆われた状態である。
図14(A)及び図14(B)は、容器本体部材110bの裏面側の斜視図及び平面図である。板状部111bの裏面には、大気用の連通孔211bと、この連通孔211bに続く連通溝である空気流路220bとが形成されている。空気流路220bは途中で2つに分岐しており、その一方の端部は貫通孔230bに連通し、他方の端部は連通溝222bを介して他の貫通孔550(弁流路)に連通している。この空気流路220bは、空間211(図13(B))に設けられた大気開放口(図示省略)及び連通孔211bを介して導入される空気の流路抵抗を増大させための蛇行流路を有している。弁流路550は、弁室320b(図13(B))に連通している。
図15(A)及び図15(B)は、第3実施形態における封止弁530の分解斜視図である。弁室320b(図13(B))内には、アーム部材510と、バネ部材(付勢部材)520とが収容され、バネ部材520の上にバネ座560が設置される。このバネ座560の上部は、フィルム部材140bで覆われる。アーム部材510は、支点511と、支点511の両側に設けられた第1アーム512及び第2アーム513を有している。第1アーム512の端部には突起512aが設けられている。この突起512aは、インク室400b内に設置される受圧板130bに押され、これに応じてアーム部材510を支点511の周りに回動させる機能を有する。支点511は、容器本体部材110bに設けられた支点受部540(図15(A))に収容される。第2アーム513の先端にはバネ部材520がはめ込まれる。すなわち、バネ部材520は、第2アーム513と、バネ座560との間に介挿される。第2アーム513の裏側には、シール部材514(図15(B))が設けられている。このシール部材514は、バネ部材520によって第2アーム513が容器本体部材110bに設けられた弁流路550の近傍に押しつけられたときに、貫通孔550の周囲を密閉して封止弁530を閉じるためのものである。
図16は、図11〜図15に示したインクカートリッジにおける空気とインクの流路を示す概念図である。なお、図16では、図示の便宜上、インクが存在しない状態を示している。図16の上端には大気開放口210bが描かれており、下端にはインク供給口170bとキャップ174bが描かれている。大気開放口210bから導入された大気(空気)は、空気流路220bと連通溝222bとを介して封止弁530の第2アーム513で封鎖された弁流路550に導かれるとともに、空気流路220bと貫通孔230b(図14(B))を介して大気圧室410bに連通する。この大気圧室410bは、インク室400bを覆うフィルム部材140bと、蓋部材150bとの間に形成される空間である。インク室400bのバネ部材120bは、フィルム部材140bで覆われたインク室400bを拡大する方向に受圧板130bを押すように、受圧板130bに付勢力を加えている。インク室400bは、その下流側において、出口室260bに連通している。
図17(A)〜図17(C)は、インクが消費されてインク室400bに収容されたインクが減少した場合の封止弁530の動作を示す説明図である。図17(A)は、インクが消費されていない初期状態を示している。この例では、インクの液面(界面)はインク室400bの内部に存在する。この初期状態において、封止弁530のバネ部材520は、大気圧に抗して第2アーム513を押すことによって、封止弁530を閉鎖状態に維持している。また、インク室400bのバネ部材120bは、インク室400bの容積を拡大する方向に、大気圧に抗して受圧板130bを押している。この結果、インク室400b内の圧力は、印刷装置の印刷ヘッド32にインクを供給するのに適した適切な圧力範囲に維持される。この適切な範囲の圧力は、大気圧よりも低い圧力(負圧)である。
図17(B)は、図17(A)からインクがある程度消費された状態を示している。ここでは、インク室400b内のインク量が減少した結果、受圧板130bが図17(A)よりも右側に移動している。すなわち、インクが印刷ヘッド32によって吸引されて消費されてゆくと、インク室400b内の負圧が次第に高まり、受圧板130bがバネ部材120bを圧縮する方向に押すことにより受圧板130b及びフィルム部材140bが移動する。このとき、受圧板130bが第1アーム512の突起512aを押すと、アーム部材510が支点511を中心に回動し、第2アーム513が動いて一時的に開弁し、大気がインク室400b側に導入される。
図17(C)は、図17(B)から封止弁530が一時的に開いて大気がインク室400b側に導入された後の状態を示している。この状態では、図17(B)に比べてインク室400bの受圧板130b及びフィルム部材140bが図の左側に移動しており、インク室400bの容量が増大している。この結果、インク室400b内の圧力が適切な負圧範囲に維持されている。図17(C)の状態から更にインクが消費されてゆき、負圧が十分に大きくなると封止弁530が再び一時的に開いて大気がインク室400bに導入される。
このように、第3実施形態のインクカートリッジにおいても、通常は封止弁530が閉鎖した状態にあってインク室400bと大気とが遮断されているが、インクが消費されてインク室400bの圧力が適切な範囲から外れそうになると、封止弁530が一時的に開いて大気が導入される。この結果、インク室400bの圧力を、常にインク供給に適した圧力範囲に維持することが可能である。
また、第3実施形態のインクカートリッジでは、大気開放口210bから、封止弁530を含む空気導入部500まで空気を取り込むための空気流路220bとして、大気開放口210bからの空気流入に対して流入抵抗を付与する蛇行流路を設けている。従って、その蛇行流路の長さや流路断面積を調整することによって、空気の流入抵抗を調整し、インク室400b内の圧力が適切な負圧範囲に収まるようにすることが可能である。特に、本実施形態では、蛇行流路を容器本体部材110bの板状部111bの裏面側(インク室400bとは反対側)に設けたので、蛇行流路の長さに関する自由度が高く、このような調整が容易である。また、蛇行流路の調整によって、インク室400bの形状や大きさを変更する必要が無いという利点もある。
また、第3実施形態のインクカートリッジの封止弁530では、第1アーム512の長さは、第2アーム513の長さよりも長い。このため、第1アーム512の先端が受圧板130bによって押される力よりも強い力で第2アーム513を押して、封止弁530を開弁することができる。この結果、通常の閉弁状態において、インクが外部に漏れ出す可能性が低くなるように、インクカートリッジを設計することができる。
・変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上記各実施形態で記載されている各種の構成要素のうち、特定の目的・作用・効果に関係の無い構成要素は省略可能である。
・変形例2:
本発明による液体収容容器は、上記各種実施形態で示した具体的な構造に限らず、これら以外の種々の構造を採用可能である。この場合にも、図7、図9、又は図16に示した空気とインクの流路の概念的構成の主要部分を実現するものとすることが好ましい。
・変形例3:
上記実施形態では、ホルダー(カートリッジ装着部)がキャリッジ上にあるオンキャリッジタイプの印刷装置について本発明を適用した例を説明したが、本発明は、ホルダー(カートリッジ装着部)がキャリッジ以外の場所にあるオフキャリッジタイプの印刷装置にも適用可能である。
・変形例4:
本発明は、インクジェットプリンター及びそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を消費する任意の液体消費装置及びその液体収容容器にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体消費装置及びその液体収容容器に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレー等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーや、面発光ディスプレー (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置
なお、「液滴」とは、液体消費装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体消費装置が消費できるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
12…紙送りローラ
14…キャリッジモータ
16…駆動ベルト
20…ホルダー
24…インク供給管
30…キャリッジ
32…印刷ヘッド
40…制御部
42…フレキシブルケーブル
100…カートリッジ
110…容器本体部材
111…板状部
112〜115…壁部
115a…開口
116…内部壁部
117…レバー
118…接合部
119…内部壁部
120…バネ部材
122…バネ座
130…受圧板
140…フィルム部材
141…フィルム部材
142…フィルム部材
150…蓋部材
160…フィルム部材
170…インク供給口
172…多孔質部材
174…キャップ
200…空気流路
210…大気開放口
211…空間(部屋)
211b…連通孔
220…空気流路(大気流路)
222…連通溝
230,232…空気用貫通孔
231…部屋
240…溝流路(連通溝)
242,244…貫通孔(連通孔)
250…連通溝
252…インク用連通孔
254…インク用連通孔
260…出口室
262…インク連通孔
300…空気導入部
310…弁座室
320…弁室
322…貫通孔
330…大気圧室
340…封止弁
342…弁体
344…バネ部材
346…受圧板
348…シールゴム
400…インク室
410…大気圧室
500…大気導入部
510…アーム部材
511…支点
512…第1アーム
512a…突起
513…第2アーム
514…シール部材
520…バネ部材
530…封止弁
540…支点受部
550…貫通孔(弁流路)
560…バネ座
600…回路基板
601…斜面部

Claims (5)

  1. 液体消費装置に供給する液体を収容する液体収容容器であって、
    容器本体部材と、前記容器本体部材に接着された変形可能な第1のシート部材とで区画された液体室と、
    前記液体室の内部空間を拡大する方向に前記第1のシート部材を付勢する第1の付勢部材と、
    前記液体室に収容された液体を前記液体消費装置へ供給する液体供給口と、
    弁体と、前記弁体が閉じる方向に前記弁体を付勢する第2の付勢部材とを有し、前記液体室への空気の取り込みを調整する封止弁を備える空気導入部と、
    前記空気導入部へ空気を取り込むための空気流路と、
    前記空気流路を大気に連通させる大気開放口と、
    前記第1のシート部材を挟んで前記液体室と反対側に設けられ、前記空気流路と連通する第1の大気圧室と、
    を備え、
    前記空気流路は、前記大気開放口からの空気流入に対して流入抵抗を付与する蛇行流路を有する、液体収容容器。
  2. 請求項1記載の液体収容容器であって、
    前記空気導入部は、
    変形可能な第2のシート部材で区画され、前記液体室と連通路を介して連通するとともに、前記弁体を収容する弁内流路室と、
    前記第2のシート部材を挟んで前記弁内流路室と反対側に設けられた第2の大気圧室と、
    を有し、
    前記第2の大気圧室は、前記空気流路及び前記第1の大気圧室と連通する、液体収容容器。
  3. 請求項2記載の液体収容容器であって、
    前記容器本体部材は、前記液体室及び前記空気導入部を形成するために使用される第1と第2の凹状部として、板状部と、前記板状部の第1の面に立設された壁部とによって区画された第1と第2の凹状部を有し、
    前記第1と第2のシート部材は、前記容器本体部材の前記壁部に接合されており、
    前記第1と第2の大気室は、前記第1と第2のシート部材を覆うように前記容器本体部材に装着された蓋部材と、前記第1と第2のシート部材との間に形成された空間である、液体収容容器。
  4. 請求項3記載の液体収容容器であって、
    前記蛇行流路は、前記容器本体部材の前記板状部のうちの前記壁部が設けられた第1の面とは反対側の第2の面に形成されており、
    前記蛇行流路を含む前記大気流路は、前記板状部に設けられた連通孔を介して前記第1と第2の大気室に連通する、液体収容容器。
  5. 液体供給システムであって、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体収容容器と、
    前記液体収容容器の前記液体供給口から液体の供給を受ける液体消費装置と、
    を備える液体供給システム。
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