JP2012107977A - 位置推定装置、システム、位置推定方法および位置推定用プログラム - Google Patents

位置推定装置、システム、位置推定方法および位置推定用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の興味情報等に基づいてより高い精度の位置情報を提供する。
【解決手段】位置推定装置は、外部から属性を取得して、属性と場所とを対応付けて記憶する記憶手段から、取得した前記属性に対応する場所を取得し、位置を測定する測定手段から取得した測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内を所定区域に分割した各区域内に存在する前記記憶手段に記憶されている全ての前記場所の数に対する、前記外部から取得した属性に対応する場所の数の割合の分布を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、位置推定装置、システム、位置推定方法および位置推定用プログラムに関する。
位置情報を取得できる携帯端末が普及し、その位置情報を用いたサービスの開発が進められている。携帯電話の高度化の例として、アプリケーション機能が充実していることや、アプリケーションの常時実行、定期実行が可能になっていること、あるいはGPS(Global Positioning System)や加速度センサ等のセンサデバイスが充実していることが挙げられる。また、測位デバイスを通じて多くの携帯電話が位置情報を取得出来るようになっている。これらの機能を統合的に利用することで、利用者の位置情報を取得し、その位置情報に基づいたサービスを提供することが、多くの携帯端末上で可能である。
携帯端末で位置情報を取得するための測位方法は複数あり、それぞれの方法は、利用出来る環境、精度、消費電力、製造コスト等で利点や欠点を持っている。例えば、前述のGPS測位方法は、4つ以上の人工衛星からの電波を受信し、その信号によって端末の位置を特定する測位方法である。GPS測位方法は、人工衛星からの電波を直接的に受信できる環境であれば数十センチメートルの誤差範囲での測位が可能である。一方、GPS測位方法は、センサ等が測位を行なう際に衛星からの微弱な電波を受信できる必要があるため、屋内の閉鎖的な空間では測位できない場合がある。また、例えば、基地局測位方法は、携帯電話網で利用している複数の基地局(固定局)からの電波強度と基地局の位置情報とを用いて携帯端末(移動局)の測位を行なう方法である。基地局測位方法は、広いエリアに設置された基地局からの電波を使うことができるため、屋内を含めた広いエリアで測位ができるが、測位精度が十分でなく、誤差範囲が数キロメートルとなる場合がある。
現在、携帯端末で広く用いられている測位方法はGPS測位方法、基地局測位方法であり、上述の欠点が存在するため、多くの端末で十分に精度の高い位置情報が得られない場合がある。例えば、一日の行動時間のなかで屋内に滞在している時間の割合が大きい人が数多く存在する。例えば、デスクワークが中心の会社員においては、出社時と退社時のみ屋外にいるような場合もある。上述の通り、測位者等は、屋内の閉鎖的空間ではGPS測位方法では測位できず、また、基地局測位方法では十分な測位精度が得られないことがある。そのため、屋内に滞在している時間の長い数多くの人にとって、十分な測位精度が得られない状況が発生する。
また、位置情報を用いたサービス提供者等が得られる位置情報の精度が十分でない場合がある。例えば、サービス提供者が最寄駅の情報を表示するサービスを提供する場合、位置情報の誤差範囲が10キロメートルあると、複数の駅が最寄駅の候補とされてしまう。このような複数の最寄駅をサービス利用者に提供することは望ましくない。そのため、このようなサービスにおいて、より高精度な測位位置が得られる仕組みが必要である。
高精度な測位位置を得るための技術が知られている。例えば、引用文献1には、所定の空間における無線タグの位置を推定する位置推定システムであって、無線タグの過去の推定位置座標データの座標と前記特定座標データの特定座標との距離、および当該特定座標に対応する前記影響に関するパラメータに基づいて推定される前記検出時刻での移動場所における、当該無線タグの存在確率を考慮して無線タグの推定位置座標を算出する位置推定システムが記載されている。
また、引用文献2には、端末の予測位置とその測定誤差とを検出する位置情報検出手段と、予測位置と測定誤差との複数の時系列の測定結果に基づいて、複数の測定結果の間を補間する位置情報補間手段と、前記複数の測定結果が補間された軌跡に属するエリアを通過した確率を計算するエリア存在確率分布検出手段とを有する目的地予測システムが記載されている。
また、引用文献3には、物品管理システムの端末において、電波強度測定部がRFIDタグの電波強度を測定し、存在範囲判定部が電波強度に基づいてRFIDタグの端末を中心とした存在範囲を判定し、存在範囲確信度算出部が存在範囲の確信度を算出することが記載されている。
特開2006−258468 特開2010−145115 特開2010−146180
しかし、上述の技術では、高精度な測位位置を得るために、直接的な位置情報の履歴情報を利用して利用者等の存在位置の絞り込みが行なわれているため、システムが、位置情報の履歴情報を得られない場合には高精度な測位位置を得ることができない。
そこで、本発明は、上記課題を解決すべく、位置情報の履歴情報に頼らずに、利用者の興味情報等に基づいてより高い精度の位置情報を提供できる位置推定装置、システム、位置推定方法および位置推定用プログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の一形態は、位置推定装置であって、外部から属性を取得して、属性と場所とを対応付けて記憶する記憶手段から、取得した前記属性に対応する場所を取得し、位置を測定する測定手段から取得した測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内を所定区域に分割した各区域内に存在する前記記憶手段に記憶されている全ての前記場所の数に対する、前記外部から取得した属性に対応する場所の数の割合(第一の存在確率)の分布を出力する存在領域計算手段を備える。
また、本発明は、外部から属性を取得して、属性と場所とを対応付けて記憶する記憶手段から、取得した前記属性に対応する場所を取得し、位置を測定する測定手段から取得した測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内を所定区域に分割した各区域内に存在する前記記憶手段に記憶されている全ての前記場所の数に対する、前記外部から取得した属性に対応する場所の数の割合(第一の存在確率)の分布を出力する存在領域計算ステップをコンピュータに実行させる位置推定プログラムを提供する。
また、本発明は、外部から属性を取得して、属性と場所とを対応付けて記憶する記憶手段から、取得した前記属性に対応する場所を取得し、位置を測定する測定手段から取得した測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内を所定区域に分割した各区域内に存在する前記記憶手段に記憶されている全ての前記場所の数に対する、前記外部から取得した属性に対応する場所の数の割合(第一の存在確率)の分布を出力する位置推定方法を提供する。
本発明は、利用者の興味情報等に基づいて、より精度の高い位置情報を提供できる位置推定装置、システム、位置推定方法および位置推定用プログラムを提供する。
本発明の第1の実施の形態にかかる位置情報推定装置1000のブロック構成図の一例である。 本発明の第1の実施の形態にかかる位置情報推定装置1000の動作フロー図の一例である。 本発明の第2の実施の形態にかかる位置情報推定装置2000のブロック構成図の一例である。 本発明の第2の実施の形態にかかる位置情報推定装置2000の動作フロー図の一例である。 本発明の第3の実施の形態にかかる位置情報推定システム3000のデバイス構成図の一例である。 本発明の第3の実施の形態にかかる位置情報推定システム3000のブロック構成図の一例である。 POI情報レプリカDB309のデータ内容の一例を図示したものである。 存在確率の一例を図示したである。 複数存在領域表示部109が示す存在領域の一例である。 本発明の第4の実施の形態にかかる位置情報推定装置4000のブロック構成図の一例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、各実施形態のディスク装置等を構成する各部は、制御部、メモリ、メモリにロードされたプログラム、プログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェースなどからなり、ハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして特に断りのない限り、その実現方法、装置は限定されない。
また、制御部はCPU(Central Processing Unit)などからなり、オペレーティングシステムを動作させてディスク装置等の全体を制御するとともに、例えばドライブ装置などに装着された記録媒体からメモリにプログラムやデータを読み出し、これに従って各種の処理を実行する。
記録媒体は、例えば光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、半導体メモリ等であって、コンピュータプログラムをコンピュータが読み取り可能に記録する。また、コンピュータプログラムは、通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからダウンロードされても良い。ここで、特に断りの無い限り、通信網は、インターネット、LAN(Local Area Network)、公衆回線網、無線通信網、または、これらの組み合わせ等によって構成されるネットワーク等であって良い。
また、各実施形態の説明において利用するブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、これらの図においては、各実施形態の構成部は物理的に結合した一つの装置により実現されるよう記載されている場合もあるが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、各実施形態で説明される構成部、装置、システム等は、二つ以上の物理的に分離した装置を有線または無線で接続することにより複数の装置により実現されてもよい。また、各構成部が物理的に分離した2つ以上装置として記載されている場合もあるが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に結合した一つの装置により実現されるようにハードウェア、ソフトウェアを任意に組み合わせることにより各実施形態の各構成部、装置、システム等が実現されてもよい。
<実施形態1>
次に、発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態における位置情報推定装置1000は、現在地取得部101と、現在地情報出力判断部102と、現在地情報出力部103と、POI情報取得部104と、POI分布計算部105と、行動履歴取得部106と、興味分布計算部107と、存在領域計算部108と、各部をプログラム制御により動作させるコンピュータ(中央処理装置、プロセッサ、データ処理装置など)100(不図示)から構成されている。
まず、これらの各部の動作について説明する。
現在地取得部101は、現在地取得部101の含まれる端末の現在地の位置情報を取得する。現在地取得部101は利用者等の要求元から現在地取得要求を受けて、基地局測位等により現在地情報取得処理を行う。現在地取得処理は種々の方法があり、現在地取得処理の方法は現在地を表わす位置情報を得ることができる測位方法であれば特段制限されない。取得された位置情報は、現在地を表す緯度情報、経度情報、位置情報の誤差範囲を表す精度情報等から構成される。この位置情報は、現在地情報出力判断部102に送信される。
現在地情報出力判断部102は、現在地取得部101から得られた位置情報を基に、位置情報の精度が十分であるか否かを判断する。現在地情報出力判断部102は、利用者等から現在地情報取得要求を受けると、現在地取得部101が取得した位置情報を取得する。取得された位置情報に含まれる精度情報を基に、現在地情報出力判断部102は、得られた位置情報をそのまま出力するか否かを判断する。この判断は、次のように行なわれる。まず、現在地情報出力判断部102は、位置情報の精度情報の閾値を取得する。ここで、現在地情報出力判断部102は、現在地情報取得要求を行なった要求元によって指定された値を閾値として取得しても良いし、あるいは、場所や時間等の環境情報に応じてその値がプログラム等により生成、変更されるような値を閾値として取得しても良い。あるいは、現在地情報出力判断部102は、予め定められた固定的な値を閾値としても良い。閾値を取得した現在地情報出力判断部102は、受け取った位置情報の精度情報を参照して、閾値よりも精度が高い(誤差範囲が小さい)場合には、取得された位置情報をそのまま出力する。一方、現在地情報出力判断部102は、閾値よりも精度が低い(誤差範囲が大きい)場合には、存在領域計算部108から、より絞り込まれた位置情報を取得し、その絞り込まれた位置情報を現在地情報出力部103に出力する。
現在地情報出力部103は、現在地情報出力判断部102から取得した位置情報を出力する。現在地情報出力部103は、位置情報のフォーマットを変更する等の処理を行なってから位置情報を出力してもよい。
POI情報取得部104は、POI(Point Of Interest)情報を取得する。POI情報は、Webサイトやデータベースなどの情報源が提供している情報である。POI情報取得部104は、これらの情報源からPOI情報を取得する機能を有する。POI情報は、不特定人あるいは特定人が興味の対象とする所定の場所(POI)に関する情報である。例えば、POI情報は、POIの位置情報を表わす緯度情報、経度情報、POIを表す名称の情報、POIの属性(POI属性、あるいは単に属性ともいう)の情報、を含む情報である。POI情報は、さらに付加的な情報として、属性情報を補足する副属性の情報、更新日時を表す情報鮮度の情報、口コミ情報などを含んでいても良い。POIの属性とは、POIの性質や特徴を表すデータである。例えば、あるWebサイトが和食グルメを販売する店に関する情報を紹介している場合、このWebサイトによって紹介される店のPOI属性は「和食グルメ」である。このように、WebサイトとPOIの属性とが対応付けられる。この属性の情報は、予め情報源に保持されていても良い。あるいは、所定のプログラムが、WebサイトのURLと属性情報とが予め対応づけられた記憶部(不図示)を参照して属性を取得しても良い。あるいは、所定の解析プログラムがWebサイトの内容を所定の方法で解析することにより、Webサイトが紹介する場所の属性を取得しても良い。POI情報の情報源は、事前に管理者等によって指定されても良い。あるいは、POI情報取得部104がPOI情報の情報源のリストを外部システム等から適宜取得して得ても良い。
POI分布計算部105は、POI情報取得部104が取得したPOI情報を基に、各属性ごとのエリア分布(属性エリア分布)を計算する。属性エリア分布とは、特定の属性をもつPOIがどの地点に多いかを表わすデータであり、例えば、緯度、経度によって表わされる地点やブロック(図8のように地図上の領域を分割した一区画)ごとに、その属性を持つPOIの存在確率を表すデータである。例えば、ある属性1をもつPOIの存在確率とは、ある領域に存在するPOIの属性のなかで属性1を持つPOIの割合である。例えば、ある領域に存在するPOIの属性が、属性1、属性2、属性3の3つとし、属性1を持つPOIが3個、属性2を持つPOIが2個、属性3を持つPOIが5個だとすれば、その領域における属性1をもつPOIの存在確率は、3/(3+2+5)=3/10である。ただし、存在確率の母集団は管理者等が適宜設定することが可能であり、これに限られない。属性エリア分布とは、このような存在確率の所定領域に対する分布である。
行動履歴取得部106は、利用者の長期的あるいは短期的な嗜好や興味等の興味情報(利用者が興味を持つPOI属性)を解析可能な行動履歴を取得する。例えば、行動履歴取得部106は、WebブラウザからWebサイトの閲覧履歴を取得する。取得された行動履歴は、必要に応じて記憶部(不図示)等に蓄積しておいても良い。行動履歴の例としては、Webサイトの閲覧履歴、位置情報履歴、他者とのコミュニケーション履歴、デバイスを介した入力履歴、等が考えられるが、利用者の興味情報を抽出できる情報であればよく、これらに限定されるものではない。行動履歴から利用者の興味情報を抽出する方法は様々な方法がある。例えば、上述したとおり、あるWebサイトが和食グルメを販売する店に関する情報を紹介している場合、このWebサイトによって紹介される店のPOI属性は「和食グルメ」である。したがって、ある利用者が「和食グルメ」に関するWebサイトを閲覧していた場合、この利用者は「和食グルメ」の属性をもつPOIに興味を持っていると推測可能である。このような様々なデータの履歴やログ等からその利用者の興味情報を推測することは種々の技術によって可能であり、必要に応じて管理者等はそれらの技術を適宜利用することが可能であるため、ここでは詳細説明を省略する。
興味分布計算部107は、利用者の行動履歴とPOI分布計算部105が計算した属性エリア分布とから、利用者の興味に応じたPOIが存在するエリアの分布(興味エリア分布)を計算する。
まず、興味分布計算部107は、行動履歴取得部106から利用者の行動履歴を取得し、興味情報(利用者が興味をもつPOI属性)を抽出する。例えば、利用者が、所定時間前から現在までの間に「和食グルメ」のWebサイトを頻繁に(単位時間あたり所定の回数以上)閲覧していた場合には、興味分布計算部107は、この利用者は和食グルメに関する興味が高いと推測して「和食グルメ」というPOI属性を抽出する。なお、上述のとおり、利用者の閲覧履歴からその利用者が興味をもつ対象を推測する技術は公知の技術を用いることとし、ここでは詳細説明を省略する。
次に、興味分布計算部107は、この抽出された利用者の興味情報をもとに、POI分布計算部105から該当するPOI属性の属性エリア分布を抽出する。前述の例では、利用者の興味情報が「和食グルメ」であることから、興味分布計算部107は、「和食グルメ」の属性を持つPOIの存在するエリアの分布を、属性エリア分布から抽出する。
興味分布計算部107が利用者の興味情報を抽出した結果、1つの興味情報のみが得られた場合、興味分布計算部107は、その興味情報に対応した属性エリア分布を、利用者の興味エリア分布とする。
一方、興味分布計算部107が利用者の興味情報を抽出した結果、複数の興味情報が得られた場合には、興味分布計算部107は、POI分布計算部105からそれら複数の該当する属性エリア分布を取得し、それらの属性エリア分布の各地点(ブロック)ごとに、利用者が興味のある属性をもつPOIの存在確率を後述する利用者の興味度に応じて重みを付けて加算することで、利用者の興味エリア分布を計算する。ここで、興味分布計算部107は、利用者が所定時間前から現在までの間に頻繁に閲覧していたWebサイト等の内容から分かる興味情報を、その閲覧が多い順に、利用者の興味度が高い興味情報であるとしても良い。例えば、興味分布計算部107は、利用者が「和食グルメ」のWebサイトを1番多く閲覧しており、「セレクトショップ」のWebサイトを2番目に多く閲覧しており、「偉人の墓」に関するWebサイトを3番目に多く閲覧していた場合には、「和食グルメ」に対する興味度が1番高く、「セレクトショップ」に対する興味度が2番目に高く、「偉人の墓」に対する興味度が3番目に高いとしても良い。そして、興味分布計算部107は、興味度に応じた重み付けに用いる重みを、これらの順位の逆数としてもよい。すなわち、興味分布計算部107が重み付けに用いる重みは、「和食グルメ」に対しては1、「セレクトショップ」に対しては1/2、「偉人の墓」に対しては1/3としても良い。なお、興味度の導出や、興味度に応じた重み付けは種々の方法によって可能であり、上記の方法に限定されるものではない。
このようにして、興味分布計算部107は、例えば、緯度、経度によって表わされる地点(ブロック)ごとに、利用者の興味のある属性を持つPOIの存在確率を興味度に応じて重み付け加算して、それらの集合を興味エリア分布として計算することができる。
存在領域計算部108は、利用者の現在地を表わす位置情報と、興味エリア分布とから、存在領域を絞り込むための計算を行なう。現在地を表わす位置情報は、例えば、現在地取得部101が取得した情報に含まれる緯度、経度で示される地点、あるいは、緯度、経度を中心点とし、所定の誤差範囲を半径とする円で表される領域であっても良い。また、現在地を表わす位置情報は、測位された緯度、経度の地点(中心部)が最も利用者の存在確率が高くなり、誤差範囲のなかで中心部から離れるほど利用者の存在確率が低くなるような存在確率の分布であっても良いし、誤差範囲内で一様な確率をもつ存在確率の分布であってもよい。
存在領域計算部108は、興味分布計算部107から、利用者の興味エリア分布を取得する。存在領域計算部108は、利用者の興味エリア分布を取得すると、現在地情報出力判断部102から取得した現在地を表わす位置情報と、利用者の興味エリア分布とを重ねあわせ、利用者の存在確率が高い場所を絞り込む。例えば、利用者の存在確率が高い場所を絞り込む処理は、所定領域の各地点(ブロック)ごとに、興味エリア分布によって表されるPOIの存在確率と、利用者の存在確率とを掛け合わせる処理である。この処理により、存在領域計算部108は、利用者の興味エリア分布によって表されるPOIの存在確率と、利用者の存在確率とが共に大きい地点のみが大きい確率を持つようなデータを得ることができる。存在領域計算部108は、利用者の存在する確率の高い場所を絞り込む処理を行なった後、計算された絞り込まれた現在地を表わす位置情報を現在地情報出力部103に送信する。
次に、図1及び図2のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
まず、処理が開始されると(図2のステップS10)、現在地取得部101は現在地を取得する(図2のステップS11)。取得された現在地を表わす位置情報は、例えば、緯度情報、経度情報、誤差範囲を表す精度情報等から構成される。この取得された現在地を表わす位置情報は、現在地情報出力判断部102に送信され、現在地情報出力判断部102は、上述の閾値を基に、該位置情報が十分な精度であるかを判断する(図2のステップS12)。ここで、現在地情報出力判断部102が十分な精度があると判断した場合には、前記取得された現在地を表わす位置情報は、現在地情報出力部103に送信され、現在地情報出力部103が出力し(図2のステップS13)、処理が終了する(図2のステップS14)。
一方、現在地情報出力判断部102が、前記取得された現在地を表わす位置情報の精度が十分で無いと判断した場合には、存在領域計算部108が位置情報の絞り込み処理を行なう。
まず、POI情報取得部104がPOI情報を取得する(図2のステップS21)。取得されたPOI情報は、POI分布計算部105に送信され、POI分布計算部105がPOI属性ごとの属性エリア分布を計算する(図2のステップS22)。計算された属性エリア分布は、上述のように、例えば、緯度情報、経度情報で表される地点と、その地点におけるあるPOI属性をもつPOIの存在確率とのペアの集合からなるデータである。
次に、行動履歴取得部106は、利用者の興味を抽出可能な行動履歴を取得する(図2のステップS23)。取得された利用者の興味を抽出可能な行動履歴は、興味分布計算部107に送信される。興味分布計算部107は行動履歴から利用者の興味情報を抽出する。この抽出された利用者の興味情報と、図2のステップS22にて計算された属性エリア分布とを基に、興味分布計算部107は利用者の興味エリア分布を計算する(図2のステップS24)。
次に、計算された利用者の興味エリア分布は、存在領域計算部108に送信され、存在領域計算部108は利用者の存在領域(利用者の存在確率の分布)の計算を行なう(図2のステップS25)。利用者の存在領域の計算は、例えば、現在地を表わす位置情報によって表される各地点(ブロック)ごとの利用者の存在確率と、興味エリア分布によって表される各地点(ブロック)ごとの、利用者が興味をもつ属性を持つPOIの存在確率と、を掛け合わせることによって行なわれる。そして、算出された利用者の存在領域は、現在地情報出力部103を通じて出力される。
なお、POI分布計算部105、興味分布計算部107は、図2のステップS21からステップS22まで、もしくは図2のステップS21からステップS24までを、事前に計算しておくことも可能である。その場合には、存在領域計算部108は、事前に計算された情報を読み込む処理を行う。
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態における位置情報推定装置1000は、取得された現在地を表わす位置情報の精度が十分でない場合に、POI情報と利用者の興味情報とから算出された利用者の興味エリア分布と、現在地を表わす位置情報とを重畳させることで、現在地を表わす位置情報のエリアを絞り込む。位置情報推定装置1000は、現在地を表わす位置情報の精度を上げるように構成されているため、位置情報を利用するサービス等に対して、より精度の高い位置情報を提供することもできる。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態における位置情報推定装置2000について図面を参照して詳細に説明する。
図3を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態の構成に加え、複数存在領域表示部109と、利用者選択受付部110とから構成されている。
これらの各部はそれぞれ概略つぎのように動作する。
複数存在領域表示部109は、存在領域計算部108から利用者の存在しうる複数の存在領域を受け取り、利用者に対して前記複数の存在領域を提示する。これは、位置情報推定装置2000が利用者の存在領域を十分に確定できない場合に、利用者自身にその存在領域を選択させることで利用者の現在位置を絞り込み、位置情報の精度を上げる処理を行なうためである。
利用者選択受付部110は、複数存在領域表示部109によって利用者に提示された複数の存在領域に対して、利用者が選択した存在領域を入力として受け取る。利用者選択受付部110は、利用者によって入力された存在領域を識別する情報を存在領域計算部108に送信することで、利用者の選択を確定させる。また、利用者による選択の結果を示す情報は、存在領域の計算や興味エリア分布の推定をより高精度に行なうために、図示しない記憶部等に保存しておいても良い。
次に、図4のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。なお、図4のステップS10からステップS25までは、第1の実施の形態と同一であるため、説明を省略する。
図4のステップS25において、存在領域計算部108が利用者の存在領域を計算した結果、1つの存在領域が確定する場合には、第1の実施の形態と同様に、そのまま存在領域を出力する(図4のステップS31、S26)。一方、存在領域計算部108が利用者の存在領域を計算した結果、複数の存在領域が存在した場合には、複数存在領域表示部109は、利用者に対して、複数の存在領域の選択肢を表示する(ステップS32)。次に、選択肢の提示を受けた利用者が存在領域の選択を行ない、利用者選択受付部110が該選択を受け付ける(ステップS33)。利用者選択受付部110は、該選択された存在領域を存在領域計算部108に送信する。現在地情報出力部103は、計算結果を出力する(ステップS26)。
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態における位置情報推定装置2000は、取得された現在地を表わす位置情報の精度が十分でない場合に、POI情報と利用者の興味情報とから算出された利用者の興味エリア分布と、現在地を表わす位置情報とを重畳させる。そして、位置情報推定装置2000は、現在地を表わす位置情報のエリアを絞り込んだ際に、十分存在領域が絞り込めない場合に、複数の存在領域を利用者に提示することで、利用者の存在する位置を絞り込む。位置情報推定装置2000は現在地を表わす位置情報の精度を上げるように構成されているため、位置情報を利用するサービスに対して、より精度の高い位置情報を提供することもできる。
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施の形態における位置情報推定システム3000について説明する。
図5、および図6は、本実施形態における位置情報推定システム3000の構成図である。図5は、位置情報推定システム3000の構成を例示した構成図であり、図6は位置情報推定システム3000を構成する各部の内部構成プログラム等を示した構成図である。
図5を参照すると、本実施形態における位置情報推定システム3000は、ネットワークに接続されたサーバ装置201と、ネットワークに接続された端末装置301と、サーバ装置201と端末装置301を接続するためのネットワーク401と、端末装置301にて測位を行なうための測位信号を発する複数の固定局402とから構成される。また、図6を参照すると、サーバ装置201は、POI情報取得部104と、POI情報更新プログラム実行部202と、POI情報マスタDB(Database)204とから構成される。また、端末装置301は、現在地取得部101と、現在地情報出力判断部102と、行動履歴取得部106と、Webブラウザ302と、閲覧履歴DB304と、位置利用アプリケーション実行部305と、存在領域計算プログラム実行部308と、POI情報レプリカDB309と、POI情報更新プログラム実行部310とから構成される。各プログラム実行部は、プログラムを実行するプロセッサであってもよい。その場合には、図示しない制御部等がOS(Operating System)を動作させてそれらのプログラムを読み出し各種の処理を実行する。
まず、サーバ装置201の処理内容について説明を行なう。
POI情報更新プログラム実行部202は、POI情報を更新する。POI情報は、POIの名称、POIの属性、POIの存在する地点の緯度、経度、POI情報の更新日時、POI情報の取得元URLなどのデータ項目からなるPOIの情報である。POI情報更新プログラム実行部202は、OSのcron機能等で定期的に実行され、POI情報取得部104を呼び出す。また、POI情報更新プログラム実行部202は、POI情報取得プログラム実行部203にPOI情報の提供元URL(Uniform Resource Locator)のリストを渡す。該リストは予めサーバ装置201内に保持されていても良い。
呼び出されたPOI情報取得部104は、渡されたPOI情報の提供元URLリストのそれぞれのURLについて、ネットワークを通じてデータ取得要求を送信する。データ取得要求の結果、POI情報取得部104はPOI情報を受け取る。このPOI情報を、POI情報取得部104は、POI情報更新プログラム実行部202に送信する。
POI情報マスタDB204は、POI情報を記憶するデータベースである。POI情報を受け取ったPOI情報更新プログラム実行部202は、POI情報マスタDB204から、POI情報のそれぞれのデータ項目に該当するレコードがある場合には更新日時の修正等を行い、該当するレコードがない場合には新規にレコードを追加する。この処理により、POI情報マスタDB204に保持されているPOI情報は最新の情報に保たれる。
次に、端末装置301の処理内容について説明を行なう。
端末装置301は、例えば携帯電話のような持ち運ぶことが可能な端末である。端末装置301には、Webブラウザ302が組み込まれており、利用者はWebブラウザ302を通じてWebページの閲覧が可能である。
位置利用アプリケーション実行部305は、位置情報を用いて利用者に様々なサービスを行なうアプリケーションを実行する。位置利用アプリケーション実行部305は、位置情報を取得する際に現在地情報出力判断部102に、許容される誤差範囲と、位置情報取得要求とを送信する。許容される誤差範囲とは、位置利用アプリケーション実行部305がサービスを提供する際に、提供するサービスに応じて許容される位置情報の誤差範囲である。この誤差範囲はサービスごとに予め定められていても良い。例えば、最寄駅の情報を表示するサービスでは、位置情報の誤差範囲が10キロメートルあると複数の駅が最寄駅の候補とされてしまうため、サービスとして望ましくない。そのため、位置利用アプリケーション実行部305は、例えば、最寄駅を表示するサービスでは位置情報の誤差範囲を10メートルとし、この誤差範囲を現在地情報出力判断部102に送信する。
現在地情報出力判断部102は、現在地取得部101で取得した位置情報の誤差範囲が、位置利用アプリケーション実行部305から要求された誤差範囲よりも大きいか否かを判断する。現在地情報出力判断部102は、該誤差範囲が大きい場合には、位置の絞り込み処理が必要であると判断し、存在領域計算プログラム実行部308に、取得された位置情報と位置の絞り込み要求とを送信する。
存在領域計算プログラム実行部308は、実施形態1のPOI分布計算部105、興味分布計算部107、存在領域計算部108の各機能を発揮するプログラムを実行する。存在領域計算プログラム実行部308の動作の詳細は後述する。
行動履歴取得部106は、利用者がWebブラウザ302を通じてWebページを閲覧するたびに、利用者が閲覧しているWebページのURL(閲覧URL)と、利用者の閲覧時間と、その閲覧URLに対応するPOI属性と、から構成される閲覧履歴を取得する。閲覧URLに対応するPOI属性の例は、例えば、和食グルメに関するWebサイトの属性は「和食グルメ」、セレクトショップに関するWebサイトの属性は「セレクトショップ」等である。閲覧URLに対応するPOI属性の取得方法は種々の方法があり、その方法は限定されない。例えば、事前にURLと対応する属性の情報を端末装置301が内部に保持しておいてもよいし、あるいは、図示しない解析プログラムが利用者の閲覧したWebページの内容を所定の方法で解析してもよい。これらの方法が実行された上で、閲覧URLに対応するPOI属性を行動履歴取得部106が取得する。
閲覧履歴DB304は、利用者が閲覧したWebサイト等の閲覧履歴を記憶するデータベースである。行動履歴取得部106は、取得した閲覧履歴を閲覧履歴DB304に保存していくので、閲覧履歴DB304には利用者の閲覧履歴が蓄積されていく。
POI情報更新プログラム実行部310は、POI情報を更新する。POI情報更新プログラム実行部310は、POI情報更新プログラム実行部202と同様に、定期的に実行される。実行されたPOI情報更新プログラム実行部310は、POI情報マスタDB204から、更新されたPOI情報を取得する。POI情報更新プログラム実行部310は、取得されたPOI情報を用いて、POI情報レプリカDB309のデータを更新する。これによってPOI情報レプリカDB309のデータが最新の状態に保たれる。
POI情報レプリカDB309は、端末装置301内でPOI情報を記憶するデータベースである。図7は、POI情報レプリカDB309のデータ内容を例示したものである。図7に示したように、POI情報レプリカDB309に含まれるPOI情報は、例えば、情報を識別するためのIDと、POIの名称と、POIの属性と、POIの存在する地点の緯度と経度とから構成される。
次に、端末装置301が位置情報を取得する動作の流れを、具体的な例を用いて説明する。
位置利用アプリケーション実行部305は、位置情報を取得する際に現在地情報出力判断部102に、誤差範囲(ここでは、500メートルとする)と、位置情報取得要求とを送信する。誤差範囲は、例えば、位置利用アプリケーション実行部305が利用者に提供するサービスごとに、管理者等が予め定めた所定の誤差範囲である。位置情報取得要求を受け取った現在地情報出力判断部102には、最初に、現在地取得部101から位置情報を取得する。このとき、取得された位置情報は、緯度が35.558624、経度が139.648933、誤差範囲が5000メートルであったと仮定する。この位置情報を取得した現在地情報出力判断部102は、位置利用アプリケーション実行部305から要求された誤差範囲よりも得られた位置情報の誤差範囲の方が大きいため、位置の絞り込み処理が必要であると判断する。位置の絞り込み処理が必要と判断した現在地情報出力判断部102は、存在領域計算プログラム実行部308に、取得された位置情報と共に、位置の絞り込み要求を送信する。
次に、位置の絞り込み要求を受け取った存在領域計算プログラム実行部308は、閲覧履歴DB304から利用者の閲覧履歴を取得する。存在領域計算プログラム実行部308は、例えば、取得された閲覧履歴のうち、所定時間前から現在までの間の閲覧履歴に含まれる属性に「和食グルメ」の属性が多く(閲覧回数が多い場合や閲覧時間が長い場合など)含まれていた場合、利用者の直近の興味情報は「和食グルメ」であると判断する。そして、存在領域計算プログラム実行部308は、POI情報レプリカDB309から、属性「和食グルメ」で、かつ、POIの存在する地点の緯度と経度によって表される位置が、位置利用アプリケーション実行部305から要求された誤差範囲の領域内にあるという条件でPOI情報を取得する。なお、存在領域計算プログラム実行部308は、この誤差範囲の領域よりも更に狭い領域、すなわち、現在地取得部101によって計測された利用者の位置情報が示す緯度と経度に十分近い範囲内にある領域のPOI情報を取得してもよいし、誤差範囲とは無関係に所定範囲の領域にあるPOI情報を取得してもよい。存在領域計算プログラム実行部308は、得られたPOI情報を基に、POIの存在確率の分布を計算する。例えば、利用者の興味情報が「和食グルメ」である場合を例に存在領域計算プログラム実行部308の処理を説明する。まず、存在領域計算プログラム実行部308は、上述した誤差範囲の領域内にあるPOIの属性を抽出し、抽出された属性を持つPOIが該領域内の各ブロックごとに何個ずつ存在するかを算出する。その結果、あるブロック1には「和食グルメ」が3個、「セレクトショップ」が2個、「カラオケ」が4個存在したとすれば、ブロック1における「和食グルメ」の属性をもつPOIの存在確率は、3/(3+2+4)=1/3である。また、別のブロック2には、「和食グルメ」が2個、「セレクトショップ」が5個、「偉人の墓」が1個存在したとすれば、ブロック2における「和食グルメ」の属性をもつPOIの存在確率は、2/(2+5+1)=1/4である。このように、存在領域計算プログラム実行部308は、各ブロックごとに「和食グルメ」の属性をもつPOIの存在確率を計算し、それら存在確率の集合を確率分布として求める。存在領域計算プログラム実行部308は、この確率分布をガウスフィルタ等で平滑化し、図8の501のようなPOIの存在確率の分布(興味エリア分布)を得る。ここで、図8の501は、存在確率の等高線を表わしており、より内側に含まれる等高線に囲まれたエリアの方が、利用者の興味あるPOIの存在確率が高いことを表している。存在領域計算プログラム実行部308は、利用者の存在確率分布と興味エリア分布とを重ねあわせることにより、存在確率を計算する。例えば、存在領域計算プログラム実行部308は、興味エリア分布が表す各ブロックごとのPOIの存在確率(図8の501)と、各ブロックごとの利用者の存在確率(図8の502)とを、図8の503のように各ブロックごとに掛け合わせることで、図8の504のような存在確率を算出する。
図8の503から、図8の504のような存在確率を算出する方法は、上記の例では存在領域計算プログラム実行部308が各存在確率を掛け合わせることで算出しているが、他の方法を用いて重ねあわせを行なっても良い。制御部は、以上の処理により、絞り込まれた位置情報を得ることができた場合には、その絞り込まれた位置情報を位置利用アプリケーション実行部305に送信する。
なお、存在領域が十分に絞り込まれなかった場合、制御部は、図示しない存在領域選択画面321を通じて、利用者に存在領域の選択を促してもよい。存在領域の選択画面の表示例を図9に示す。図9は、存在領域の選択画面601の全体に対して、存在領域が複数存在し、選択可能なそれらの存在領域を円602、603、604で示している。利用者が画面をタップするなどしていずれかの円を選択することで、位置情報が確定する。また、選択された結果は、図示しない存在領域選択履歴DB322に蓄積され、それ以降の存在領域の計算時に使用される。
本実施の形態における位置情報推定システム3000は、取得された現在地を表わす位置情報の精度が十分でない場合に、POI情報と利用者の興味情報から算出された利用者の興味エリア分布と、現在地を表わす位置情報とを重畳して、精度の高い位置情報を提供することができる。また、位置情報推定装置3000は、現在地を表わす位置情報のエリアを絞り込んだ際に、十分存在領域が絞り込めない場合には、複数の存在領域を利用者に提示することで、利用者の存在する場所を絞り込み、位置情報の精度を上げる。位置情報推定システム3000は、位置情報を利用するサービスに、より精度の高い情報を提供することもできる。
<実施形態4>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
本発明の、第4の実施の形態にかかる位置情報推定装置4000は、存在領域計算部108を備える。存在領域計算部108の構成、動作については上述したとおりであるから詳細説明を省略する。
本実施の形態によれば、外部から属性を取得して、属性と場所とを対応付けて記憶する記憶手段から、取得した前記属性に対応する場所を取得し、位置を測定する測定手段から取得した測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内を所定区域に分割した各区域内に存在する前記記憶手段に記憶されている全ての前記場所の数に対する、前記外部から取得した属性に対応する場所の数の割合(第一の存在確率)の分布を出力する存在領域計算手段を備える位置推定装置が提供される。
本実施の形態にかかる位置情報推定装置4000は、利用者の興味情報等に基づいて、より精度の高い位置情報を提供することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
以上に説明した本発明にかかるシステムは、上述の実施の形態の機能を実現するプログラムを記憶した記憶媒体を装置に供給し、装置の有するCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等がこのプログラムを実行することによって、構成することが可能である。
また、このプログラムは様々な種類の記憶媒体に格納することが可能であり、通信媒体を介して伝達されることが可能である。ここで、記憶媒体は、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、ROM(Read Only Memory)カートリッジ、バッテリバックアップ付きRAM(Random Access Memory)、メモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジを含む。また、通信媒体は、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体を含む。また、上述のプログラムは、インターネットを介して伝達することも可能である。
また、CPU又はMPUが上述の実施の形態の機能を実現するプログラムを実行することにより、上述の実施の形態の機能が実現されるだけではなく、このプログラムの指示に基づき、装置上で稼動しているOS(Operating SyStem)もしくはアプリケーションソフトと共同して上述の実施の形態の機能が実現される場合も、発明の実施の形態に含まれる。
さらに、このプログラムの処理の全てもしくは一部が装置に挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットにより行われて上述の実施の形態の機能が実現される場合も、発明の実施の形態に含まれる。
101 現在地取得部
102 現在地情報出力判断部
103 現在地情報出力部
105 POI分布計算部
104 POI情報取得部
106 行動履歴取得部
107 興味分布計算部
108 存在領域計算部
109 複数存在領域表示部
110 利用者選択受付部
201 サーバ装置
202 POI情報更新プログラム実行部
204 POI情報マスタDB
301 端末装置
302 Webブラウザ
304 閲覧履歴DB
305 位置利用アプリケーション実行部
308 存在領域計算プログラム実行部
309 POI情報レプリカDB
310 POI情報更新プログラム実行部
401 ネットワーク

Claims (10)

  1. 外部から属性を取得して、属性と場所とを対応付けて記憶する記憶手段から、取得した前記属性に対応する場所を取得し、位置を測定する測定手段から取得した測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内を所定区域に分割した各区域内に存在する前記記憶手段に記憶されている全ての前記場所の数に対する、前記外部から取得した属性に対応する場所の数の割合(第一の存在確率)の分布を出力する存在領域計算手段を備える位置推定装置。
  2. 複数の属性に対応する各々の前記場所の各々の前記第一の存在確率を、前記属性に対する係数で重み付けて加算した第二の存在確率を出力する興味分布計算手段と、
    前記測定手段から取得した前記測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内における前記第二の存在確率の分布を出力する前記存在領域計算手段と、
    を備える請求項1に記載の位置推定装置。
  3. 前記測定手段を保持する利用者の、前記属性と対応付けられた情報の閲覧履歴を取得する行動履歴取得手段をさらに備え、
    前記興味分布計算手段は、前記係数を、前記情報の閲覧回数に応じて重み付けして計算する請求項2に記載の位置推定装置。
  4. 前記第一の存在確率または前記第二の存在確率の分布を表示する複数存在領域表示手段と、
    前記存在領域表示手段に表示された領域の選択情報を取得する選択受付手段と、
    前記選択受付手段によって選択された領域を表示する現在地情報出力手段と、
    をさらに備える請求項1乃至3のいずれかに記載の位置推定装置。
  5. 前記属性と前記場所とを対応付けて記憶する第一の記憶手段を備える
    サーバ装置と、
    前記属性と前記場所とを対応付けて記憶する第二の記憶手段と、
    前記第二の記憶手段を前記第一の記憶手段の内容を基に定期的に更新する情報更新手段と、
    を更に備える請求項1乃至4のいずれかに記載の位置推定装置と、
    からなる位置推定システム。
  6. 外部から属性を取得して、属性と場所とを対応付けて記憶する記憶手段から、取得した前記属性に対応する場所を取得し、位置を測定する測定手段から取得した測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内を所定区域に分割した各区域内に存在する前記記憶手段に記憶されている全ての前記場所の数に対する、前記外部から取得した属性に対応する場所の数の割合(第一の存在確率)の分布を出力する存在領域計算ステップをコンピュータに実行させる位置推定プログラム。
  7. 複数の属性に対応する各々の前記場所の各々の前記第一の存在確率を、前記属性に対する係数で重み付けて加算した第二の存在確率を出力する興味分布計算ステップと、
    前記測定手段から取得した前記測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内における前記第二の存在確率の分布を出力する前記存在領域計算ステップと、
    をコンピュータに実行させる請求項6に記載の位置推定プログラム。
  8. 前記測定手段を保持する利用者の、前記属性と対応付けられた情報の閲覧履歴を取得する行動履歴取得ステップと、
    前記係数を、前記情報の閲覧回数に応じて重み付けして計算する前記興味分布計算ステップと、
    を前記コンピュータに計算させる請求項7に記載の位置推定プログラム。
  9. 外部から属性を取得して、属性と場所とを対応付けて記憶する記憶手段から、取得した前記属性に対応する場所を取得し、位置を測定する測定手段から取得した測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内を所定区域に分割した各区域内に存在する前記記憶手段に記憶されている全ての前記場所の数に対する、前記外部から取得した属性に対応する場所の数の割合(第一の存在確率)の分布を出力する位置推定方法。
  10. 複数の属性に対応する各々の前記場所の各々の前記第一の存在確率を、前記属性に対する係数で重み付けて加算した第二の存在確率を出力し、
    前記測定手段から取得した前記測定位置とその誤差範囲とで規定される領域内における前記第二の存在確率の分布を出力する請求項9に記載の位置推定方法。
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