JP2012100363A - 電動アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を削減して低コスト化を図ると共に、回り止め機構を簡素化し、センサの検出精度を高めて信頼性を向上させた電動アクチュエータを提供する。
【解決手段】サイドカバー13の内壁に断面略コの字状で、駆動軸7に対向して軸方向に延びる凹溝14aを有する案内部材14が装着され、これにねじ軸15の外径に植設された回り止めピン9が係合されてねじ軸15がハウジング2aに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されると共に、ハウジング2aにセンサピン21が回転自在に挿入され、この端部に磁石23が取り付けられてセンサ24が対峙されると共に、センサピン21にセンサリンク20が取り付けられ、センサリンク20とハウジング2aに突設された係止部20a、20bに引張コイルばね26が張架され、センサリンク20が回り止めピン9に所定の押圧力で当接するように予圧が付与されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般産業用の電動機、自動車等の駆動部に使用されるボールねじ機構を備えた電動アクチュエータ、詳しくは、自動車のトランスミッションやパーキングブレーキ等で、電動モータからの回転入力をボールねじ機構を介して駆動軸の直線運動に変換する電動アクチュエータに関するものである。
各種駆動部に使用される電動アクチュエータにおいて、電動モータの回転運動を軸方向の直線運動に変換する機構として、台形ねじあるいはラックアンドピニオン等の歯車機構が一般的に使用されている。これらの変換機構は、滑り接触部を伴うため動力損失が大きく、電動モータの大型化や消費電力の増大を余儀なくされている。そのため、より効率的なアクチュエータとしてボールねじ機構が採用されるようになってきた。
一般的に、ボールねじ機構を備え、そのナットをハウジングに内包するように構成された電動アクチュエータにおいて、ナットの回転を抑止するための回り止めを設けるには、ハウジング内周に回り止め用の溝を設けたり、あるいは内周を異形(非円筒)形状にする必要がある。然しながら、機械加工によって、ハウジング内周に溝を形成したり、異形形状を成形しようとする場合、細長いハウジングに対する加工は困難であることから、ハウジング全長が制限され、その結果アクチュエータのストロークを長く確保することができないという問題がある。これに対し、型を用いた成形加工よって、ハウジング内周に溝を形成したり、異形形状を成形しようとすることも考えられるが、型が複雑となり、コスト高を招くという問題がある。加えて、ハウジング内周溝にナットを係合させるためには、ナットに突起を設ける必要が生じ、同様にナットのコスト高が避けられないという問題がある。さらには、ハウジング内周、ナット形状とも複雑な形状にせざるを得ず、ひいてはアクチュエータの大型化を誘発する。
こうした問題を解決したものとして、図18に示すような電動アクチュエータが知られている。この電動アクチュエータは、ハウジング51と、外周面に雄ねじ溝56aが形成されたねじ軸56と、ハウジング51に対して軸線方向に移動可能となっており、ねじ軸56を包囲するように配置され、かつ内周面に雌ねじ溝53aが形成されたナット53と、対向する両ねじ溝56a、53a間に形成された転走路に沿って転動自在に配置された複数のボール57と、ハウジング51の内周面に沿って延在する案内部63aと、ハウジング51に係合する係合部63bからなる案内部材63とを有している。
ハウジング51は、略中空円筒状の本体51aと、本体51aの一端を閉止するように固定されるカップ状の蓋部材51bとからなる。円筒形状の内周を持つ本体51aの内部には、被駆動部材である円筒状の出力軸52と、出力軸52に連結されたナット53とが配置されている。出力軸52は、図で左端を本体から突出させており、図で右端には袋孔52aが形成されている。出力軸52の外周は、本体51aに対してブッシュ54により摺動可能に支持されている。また、ブッシュ54に隣接してシール部材55が配置され、出力軸52と本体51aとの間をシールすることで、外部から塵埃等が侵入することを抑制している。
ねじ軸56が、ナット53の内部を貫通し、出力軸52の袋孔52aに対して出入り自在に進入している。一方、ねじ軸56を包囲するように配置されたナット53は、その外周下面に軸線方向に沿って溝53bが形成され、チューブ式のボール循環部材を有するナット53、ねじ軸56、ボール57および案内部材63とでボールねじ機構が構成されている。
本体51aの端部に、軸受間座58を介して玉軸受59が配置され、ねじ軸56を回転自在に支持している。玉軸受59の外輪は、固定部材60により軸受間座58に対して固定されている。一方、玉軸受59の内輪は、止め輪61によりねじ軸56に対して固定されている。したがって、ねじ軸56は、本体51aに対して回転のみ可能となっている。ねじ軸56の図で右端には、ギヤ62がセレーションにより一体的に回転するように連結されている。
金属板材をプレスして形成された案内部材63は、ナット53のねじ溝53aに係合してなる直線状の案内部63aと、図で右端において案内部63aに対して直角に折り曲げられた係合部63bとを有している。さらに、本体51aの右端面には、溝状の凹部51cが形成されており、係合部63bは、それと同じ幅の凹部51cに係合している(図19参照)。案内部63aの表面には、低摩擦化のためのリン酸マンガン塩やリン酸亜鉛等の皮膜処理からなる表面処理が施されている。
操作者がスイッチを操作すると、図示しないモータの回転軸が回転し、減速機構を介して動力が伝達され、それと共にねじ軸56が回転する。ここで、ナット53は、回り止め機能を発揮する案内部材63により、軸線方向にのみスムーズに案内されるようになっているため、ねじ軸56の回転運動は、ナット53の軸線運動に効率よく変換され、それによりナット53が連結された出力軸52を軸線方向に移動させることができる。
組み付け時には、ブッシュ54を組み付けた本体51aの右端から案内部材63を差し込み、案内部63aの先端を切り欠き54aに挿入すると共に、折り曲げた係合部63bを本体51aの凹部51cに係合させる。かかる構成によれば、特殊な工具を用いることなく、案内部材63を本体51aに容易に取り付けることができる。その後、溝53bに案内部63aが係合するようにして、ナット53と出力軸52を本体51a内に挿入し、ねじ軸56等を組み付ければよい。
特に、案内部63aが長尺であった場合、案内部材63が片方のみ支持されていると、支持されていない側で案内部材63のねじりが生じ、回り止め機能が不足する恐れがあるが、ここでは、案内部63aの先端をブッシュ54の切欠54aに係合させており、これにより案内部材63の両端を本体51aに固定することができるので、案内部63aが長尺であっても、そのねじれを抑制し有効な回り止め機能を実現できる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−232338号公報
こうした従来の電動アクチュエータでは、ナット53の回転止めとして、ナット53の外周面に回転止めのための溝53bが形成され、この溝53bに案内部63aを係合させると共に、案内部63aの先端をブッシュ54の切欠54aに係合させることによって行われている。これでは、部品点数が増えるだけでなく、組立工数が嵩み、かつ煩雑となるばかりでなく、相手部材が摺動するに耐え得る硬度や表面粗さ等の表面性状を備える必要があり、製造コストが高騰するといった問題があった。
本発明は、こうした従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数を削減して低コスト化を図ると共に、回り止め機構を簡素化し、センサの検出精度を高めて信頼性を向上させた電動アクチュエータを提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、円筒状のハウジングと、このハウジングに取り付けられた電動モータと、この電動モータの回転力をモータ軸を介して伝達する減速機構と、この減速機構を介して前記電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構とを備え、このボールねじ機構が、前記減速機構に連結され、前記ハウジングに装着された転がり軸受を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナットと、このナットに多数のボールを介して内挿され、前記駆動軸と同軸状に一体化されたねじ軸とで構成された電動アクチュエータにおいて、前記ハウジングに前記駆動軸を収容する円筒状の袋孔が形成され、この袋孔にセンサカバーが着脱自在に固定され、このサイドカバーの内壁に断面略コの字状で、前記駆動軸に対向して軸方向に延びる凹溝を有する案内部材が装着され、この案内部材に前記ねじ軸の外径に植設された回り止めピンが係合されて前記ねじ軸が前記ハウジングに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されると共に、前記ハウジングにセンサピンが回転自在に挿入され、このセンサピンの端部に磁石が取り付けられ、この磁石に所定のエアギャップを介してセンサが対峙されると共に、前記センサピンにセンサリンクが取り付けられて前記回り止めピンに所定の予圧が付与された状態で係合されている。
このように、電動モータの回転力を伝達する減速機構と、この減速機構を介して電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構とを備え、このボールねじ機構が、減速機構に連結され、ハウジングに装着された転がり軸受を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナットと、このナットに多数のボールを介して内挿され、駆動軸と同軸状に一体化されたねじ軸とで構成された電動アクチュエータにおいて、ハウジングに駆動軸を収容する円筒状の袋孔が形成され、この袋孔にセンサカバーが着脱自在に固定されると共に、このサイドカバーの内壁に断面略コの字状で、駆動軸に対向して軸方向に延びる凹溝を有する案内部材が装着され、この案内部材にねじ軸の外径に植設された回り止めピンが係合されてねじ軸がハウジングに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されると共に、ハウジングにセンサピンが回転自在に挿入され、このセンサピンの端部に磁石が取り付けられ、この磁石に所定のエアギャップを介してセンサが対峙されると共に、センサピンにセンサリンクが取り付けられて回り止めピンに所定の予圧が付与された状態で係合されているので、部品点数を削減して低コスト化を図ると共に、回り止め機構を簡素化し、センサの検出精度を高めて信頼性を向上させた電動アクチュエータを提供することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記センサリンクとハウジングにそれぞれ係止部が突設され、この係止部に引張コイルばねが張架され、前記センサリンクが前記回り止めピンに所定の押圧力でもって当接するように予圧が付与されていても良い。
また、請求項3に記載の発明のように、前記センサピンに捩りばねが装着され、この捩りばねの一端が前記センサリンクの突設された係止部に当接されると共に、前記捩りばねの他端が前記ハウジングに突設された係止部に当接され、当該センサリンクが前記回り止めピンに所定の押圧力でもって当接するように予圧が付与されていても良い。
また、請求項4に記載の発明のように、前記センサリンクの長手方向にスリットが形成され、このスリットに前記回り止めピンが係合されていれば、駆動軸の回転を阻止し、駆動軸の軸方向の移動を妨げないような振り子運動が可能となる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記センサリンクの長手方向に長穴が形成され、この長穴に前記回り止めピンが係合されていても良い。
また、請求項6に記載の発明のように、前記センサリンクが、前記センサピンを枢軸として揺動可能に配設された第1のリンクと、この第1のリンクに支点ピンを介して屈曲自在に配設され、一端部に前記固定ピンが係合された第2のリンクとで構成されていても良い。
また、請求項7に記載の発明のように、前記回り止めピンにニードル軸受に用いられるニードルころが使用されていれば、SUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されているので、高精度で長期間に亘って耐摩耗性を維持することができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記案内部材の凹溝によって前記回り止めピンの軸方向の位置が制限され、前記駆動軸のストロークが規制されていれば、回り止め機構を簡素化することができる。
また、請求項9に記載の発明のように、前記案内部材が炭素鋼板からプレス加工にて形成され、高周波焼入れによって表面硬さを40〜50HRCの範囲に硬化処理が施されていれば、耐摩耗性が向上し、回り止めピンが摺動しても長期間に亘って摩耗を抑制することができる。
また、請求項10に記載の発明のように、前記案内部材が浸炭鋼で形成され、浸炭焼入れによって表面硬さを40〜50HRCの範囲に硬化処理が施されていても良い。
また、請求項11に記載の発明のように、前記案内部材の凹溝の表面に潤滑皮膜が形成されていれば、摺動性が向上し、スムーズで確実な回り止め機構を達成することができる。
また、請求項12に記載の発明のように、前記案内部材が繊維状強化材が充填された熱可塑性の合成樹脂から射出成形によって形成されていれば、長期間に亘って摺動性と耐摩耗性を向上させることができる。
また、請求項13に記載の発明のように、前記センサが非接触式の半導体センサであれば、耐震性に優れ、磁気センサと信号処理回路とが集積されて絶対角度を検出することができ、自動車等の車両の厳しい使用条件における振動等が生じても長期間に亘って安定した検出精度を確保することができる。
本発明に係る電動アクチュエータは、円筒状のハウジングと、このハウジングに取り付けられた電動モータと、この電動モータの回転力をモータ軸を介して伝達する減速機構と、この減速機構を介して前記電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構とを備え、このボールねじ機構が、前記減速機構に連結され、前記ハウジングに装着された転がり軸受を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナットと、このナットに多数のボールを介して内挿され、前記駆動軸と同軸状に一体化されたねじ軸とで構成された電動アクチュエータにおいて、前記ハウジングに前記駆動軸を収容する円筒状の袋孔が形成され、この袋孔にセンサカバーが着脱自在に固定され、このサイドカバーの内壁に断面略コの字状で、前記駆動軸に対向して軸方向に延びる凹溝を有する案内部材が装着され、この案内部材に前記ねじ軸の外径に植設された回り止めピンが係合されて前記ねじ軸が前記ハウジングに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されると共に、前記ハウジングにセンサピンが回転自在に挿入され、このセンサピンの端部に磁石が取り付けられ、この磁石に所定のエアギャップを介してセンサが対峙されると共に、前記センサピンにセンサリンクが取り付けられて前記回り止めピンに所定の予圧が付与された状態で係合されているので、部品点数を削減して低コスト化を図ると共に、回り止め機構を簡素化し、センサの検出精度を高めて信頼性を向上させた電動アクチュエータを提供することができる。
本発明に係る電動アクチュエータの一実施形態を示す縦断面図である。 図1の回り止め部を示す要部拡大図である。 図1の回り止め部を示す横断面図である。 図1の回り止め部を示す側面図である。 図4の作動を示す説明図である。 図4の変形例を示す側面図である。 図6の作動を示す説明図である。 図6の変形例を示す側面図である。 図8の作動を示す説明図である。 図4の他の変形例を示す側面図である。 図10の作動を示す説明図である。 図6の他の変形例を示す側面図である。 図12の作動を示す説明図である。 図10の変形例を示す側面図である。 図14の作動を示す説明図である。 図12の変形例を示す側面図である。 図16の作動を示す説明図である。 従来の電動アクチュエータを示す縦断面図である。 図18のA−A線に沿った横断面図である。
円筒状のハウジングと、このハウジングに取り付けられた電動モータと、この電動モータの回転力をモータ軸を介して伝達する減速機構と、この減速機構を介して前記電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構とを備え、このボールねじ機構が、前記減速機構に連結され、前記ハウジングに装着された転がり軸受を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナットと、このナットに多数のボールを介して内挿され、前記駆動軸と同軸状に一体化されたねじ軸とで構成された電動アクチュエータにおいて、前記ハウジングに前記駆動軸を収容する円筒状の袋孔が形成され、この袋孔にセンサカバーが着脱自在に固定され、このサイドカバーの内壁に断面略コの字状で、前記駆動軸に対向して軸方向に延びる凹溝を有する案内部材が装着され、この案内部材に前記ねじ軸の外径に植設された回り止めピンが係合されて前記ねじ軸が前記ハウジングに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されると共に、前記ハウジングにセンサピンが回転自在に挿入され、このセンサピンの端部に磁石が取り付けられ、この磁石に所定のエアギャップを介してセンサが対峙されると共に、前記センサピンにセンサリンクを取り付け、このセンサリンクと前記ハウジングにそれぞれ係止部が突設され、この係止部に引張コイルばねが張架され、前記センサリンクが前記回り止めピンに所定の押圧力でもって当接するように予圧が付与されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電動アクチュエータの一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の回り止め部を示す要部拡大図、図3は、図1の回り止め部を示す横断面図、図4は、図1の回り止め部を示す側面図、図5は、図4の作動を示す説明図、図6は、図4の変形例を示す側面図、図7は、図6の作動を示す説明図、図8は、図6の変形例を示す側面図、図9は、図8の作動を示す説明図、図10は、図4の他の変形例を示す側面図、図11は、図10の作動を示す説明図、図12は、図6の他の変形例を示す側面図、図13は、図12の作動を示す説明図、図14は、図10の変形例を示す側面図、図15は、図14の作動を示す説明図、図16は、図12の変形例を示す側面図、図17は、図16の作動を示す説明図である。
この電動アクチュエータ1は、円筒状のハウジング2と、このハウジング2に取り付けられた電動モータ3と、この電動モータ3の回転力をモータ軸3aを介して伝達する一対の平歯車4、5からなる減速機構6と、この減速機構6を介して電動モータ3の回転運動を駆動軸7の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構8と、駆動軸7の回り止めピン9とを備えている。
ハウジング2は、第1のハウジング2aと、その端面に組み付けられた第2のハウジング2bとからなる。第1のハウジング2aの内部には電動モータ3が配置されている。後述するナット16の外径に装着される玉軸受18の外輪は、第1のハウジング2aと軸受ブラケット10とで挟持された状態で取り付けられている。
電動モータ3のモータ軸3aには小平歯車4が圧入により相対回転不能に取り付けられている。大平歯車5は、後述するボールねじ機構8を構成するナット16に圧入され、小平歯車4に噛合している。
ボールねじ機構8は、外周に螺旋状のねじ溝15aが形成されたねじ軸15と、このねじ軸15のねじ溝15aに対向し、内周に螺旋状のねじ溝16aが形成されたナット16と、両ねじ溝15a、16aによって形成される螺旋状の空間に転動自在に収容された多数のボール17とで構成されている。ナット16の外周には前述した大平歯車5が圧入固定されると共に、第1のハウジング2aと軸受ブラケット10に嵌合された玉軸受18が止め輪19を介して位置決め固定され、軸方向に相対移動不可で、相対回転可能となっている。
各ねじ溝15a、16aの断面形状は、サーキュラアーク形状であってもゴシックアーク形状であっても良いが、ここではボール17との接触角が大きくとれ、アキシアルすきまが小さく設定できるゴシックアーク形状に形成されている。これにより、軸方向荷重に対する剛性が高くなり、かつ振動の発生を抑制することができる。
ここで、駆動軸7は、ボールねじ機構8を構成するねじ軸15と一体に構成され、駆動軸7の左端部に、リンク部材(図示せず)に連結するための孔7aが形成されると共に、第1のハウジング2aに駆動軸7を収容する円筒状の袋孔2cが形成され、駆動軸7の外周は、第1のハウジング2aに対してブッシュ11により摺動可能に支持されている。また、ブッシュ11に隣接してシール部材12が装着され、駆動軸7と第1のハウジング2aとの間が密封され、外部から塵埃等が侵入するのを防止している。
ねじ軸15の左端部に回り止めピン9が嵌着されている。また、第1のハウジング2aにはサイドカバー13が着脱自在に固定されている。このサイドカバー13の内壁には断面略コの字状で、ねじ軸15(駆動軸7)に対向して軸方向に延びる凹溝14aを有する案内部材14が装着されている。そして、この案内部材14の凹溝14aに回り止めピン9が係合されている。
図2に拡大して示すように、回り止めピン9にはセンサリンク20が係合されると共に、案内部材14によって軸方向の位置が制限され、駆動軸7のストロークが規制されている。本実施形態では、回り止めピン9はニードル軸受に用いられるニードルころが使用されている。すなわち、SUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。したがって、高精度で長期間に亘って耐摩耗性を維持することができる。一方、案内部材14は、冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系)やS45C等の炭素鋼板からプレス加工にて形成され、高周波焼入れによって表面硬さを40〜50HRCの範囲に硬化処理が施されている。これにより、耐摩耗性が向上し、回り止めピン9が摺動しても長期間に亘って摩耗を抑制することができる。
さらに、案内部材14の凹溝14aの表面に潤滑皮膜が形成されている。この潤滑皮膜としては、TiC、TiCN、WC、DLC(Diamond Like Carbon)等を例示することができる。一例として、DLCの製膜方法について説明すれば、このDLCは、その名が示すようにダイヤモンドに似た性質を持つ炭素材料で、炭素原子が規則的な並び方をしていない非結晶(アモルファス)膜からなる。また、これ以外にも、フッ素系樹脂をコーティングしても良い。このように、凹溝14aの表面に潤滑皮膜が形成されることにより、摺動性が向上し、スムーズで確実な回り止め機構を達成することができる。
なお、案内部材14の材質として、例示した炭素鋼以外に、例えば、炭素量が比較的少ないSCr420やSCM415等の浸炭鋼で形成し、浸炭焼入れによって耐摩耗性を向上させても良い。また、GF(グラス繊維)等の繊維状強化材が10〜40wt%充填されたPA(ポリアミド)66等の熱可塑性の合成樹脂を射出成形によって形成しても良い。これにより、長期間に亘って摺動性と耐摩耗性を向上させることができる。なお、GFの充填量が10wt%未満ではその補強効果が発揮されず、また、40wt%を超えて充填されると、成形品内の繊維が異方性を引き起こして密度が大きくなって寸法安定性が低下すると共に、靭性が低下し、回り止めピン9の当接によって割損する恐れがあるため好ましくない。なお、繊維状強化材としては、GFに限らず、これ以外に、CF(炭素繊維)やアラミド繊維、ホウ素繊維等を例示することができる。
なお、案内部材14の材質は、前述したPA以外にも、PPA(ポリフタルアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の所謂エンジニアリングプラスチックと呼称される熱可塑性の合成樹脂やポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン (PEEK)、ポリアミドイミド(PAI) 等の所謂スーパーエンジニアリングプラスチックと呼称される熱可塑性の合成樹脂、あるいは、フェノール樹脂(PF)、エポキシ樹脂(EP)、ポリイミド樹脂(PI)等の熱硬化性の合成樹脂であっても良い。
センサピン21は、図3に示すように、第1のハウジング2aにブッシュ22を介して回転自在に挿入され、このセンサピン21の端部に磁石23が取り付けられている。そして、この磁石23に所定のエアギャップを介してセンサ24が対峙するように配設されている。具体的には、磁石23の中心とセンサ24の中心が一致するように配置され、センサ24からのセンサ電源用および出力用のハーネス25が延び、外部に配設された制御装置(図示せず)に接続されている。センサ24からの出力はアナログ電圧とデジタル信号の両方が得られるものであれば、システムに応じてデジタル信号とアナログ信号が選択できるため望ましい。
センサ24は非接触式のホールICで構成されていても良いが、ここでは、耐震性に優れ、磁気センサと信号処理回路とが集積されて絶対角度を検出でき、ホールIC機能が半導体の回路パターンとして組み込まれた半導体センサが採用されている。これにより、自動車等の車両の厳しい使用条件における振動等が生じても長期間に亘って安定した検出精度を確保することができ、信頼性を向上させることができる。
次に、図1を用いて、本発明に係る電動アクチュエータの作動を説明する。電動モータ3が駆動されると、減速機構6を介してボールねじ機構8のナット16に減速して伝達され、ねじ軸15が軸方向に直線運動をする。そして、このねじ軸16と同軸上に一体に形成された駆動軸7の直線運動に連動される。この駆動軸7の直動運動に伴い、センサリンク21が揺動して直動範囲を規制する。この時、センサピン21が所定の検出角の範囲で回転する。すなわち、駆動軸7の直動範囲の任意の位置で、センサ24で検出角を計測することによって駆動軸7の位置を直接検出することができる。
ここで、センサリンク20は、図3、4に示すように、センサピン21に固定され、このセンサピン21を枢軸として揺動運動する振り子機構を構成している。センサリンク20はバー形状に形成され、この側面に回り止めピン9に当接することによって駆動軸7の回転を阻止し、駆動軸7の軸方向の移動を妨げないように振り子運動が可能となっている。さらに、本実施形態では、センサリンク20とハウジング2aに、それぞれ係止部20a、20bが突設され、この係止部20a、20bに引張コイルばね26が張架されている。すなわち、図5に示すように、センサリンク20の揺動角によって回り止めピン9の当接位置が逐次変化してセンサリンク20の振り子運動を許容し、予め設定された所望のストロークLの範囲で駆動軸7が軸方向運動することができる。
このように、本実施形態では、センサリンク20の揺動角をセンサ24で計測することによって駆動軸7の位置を直接検出すると共に、このセンサリンク20を駆動軸7に嵌着した回り止めピン9に、引張コイルばね26によって所定の予圧が付与された状態で当接させ、案内部材14によってこの回り止めピン9の軸方向の位置が制限され、駆動軸7のストロークを規制するようにしているので、効果的にスペースを活用することができ、部品点数を削減して低コスト化を図ると共に、回り止め機構を簡素化し、センサ24の検出精度を高めて信頼性を向上させた電動アクチュエータを提供することができる。
図6には、前述した図4の変形例を示す。この実施形態は、前述した実施形態と、基本的には予圧を付与するばねが異なるだけで、その他同一の部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符合を付して詳細な説明を省略する。
センサリンク20は、センサピン21を枢軸として揺動可能に配設されている。このセンサリンク20はバー形状に形成され、この側面に回り止めピン9に当接することによって駆動軸7の回転を阻止し、駆動軸7の軸方向の移動を妨げないように振り子運動が可能となっている。さらに、センサピン21に捩りばね27が装着され、この捩りばね27の一端27aがセンサリンク20の係止部20aに当接されると共に、捩りばね27の他端27bがハウジング2aの係止部20bに当接され、センサリンク20が回り止めピン9に所定の押圧力(図中矢印にて示す)でもって当接するように予圧が付与されている。すなわち、図7に示すように、センサリンク20の揺動角によって回り止めピン9の当接位置が逐次変化してセンサリンク20の振り子運動を許容し、予め設定された所望のストロークLの範囲で駆動軸7が軸方向運動することができる。
このように、本実施形態では、センサリンク20の揺動角をセンサ24で計測することによって駆動軸7の位置を直接検出すると共に、このセンサリンク20を駆動軸7に嵌着した回り止めピン9に、捩りばね27によって所定の予圧が付与された状態で当接させ、案内部材14によってこの回り止めピン9の軸方向の位置が制限され、駆動軸7のストロークを規制するようにしている。
図8には、前述した図6の変形例を示す。この実施形態は、前述した実施形態と、基本的にはセンサリンクの構成が異なるだけで、その他同一の部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符合を付して詳細な説明を省略する。
このセンサリンク28は、センサピン21を枢軸として揺動可能に配設された第1のリンク29と、この第1のリンク29に支点ピン31を介して屈曲自在に配設され、一端部に固定ピン9が係合された第2のリンク30とで構成されている。この第1のリンク29、第2のリンク30はバー形状に形成され、支点ピン31に捩りばね27が装着され、この捩りばね27の一端27aが第1のリンク29の係止部29aに当接されると共に、捩りばね27の他端27bが第2のリンク30の係止部30aに当接され、センサリンク28が回り止めピン9に所定の押圧力でもって係止するように予圧が付与されている。すなわち、図9に示すように、センサリンク20の揺動角によって回り止めピン9の位置が逐次変化してセンサリンク28の振り子運動を許容し、予め設定された所望のストロークLの範囲で駆動軸7がガタなく軸方向運動することができる。
図10に、前述した図4の他の変形例を示す。この実施形態は、前述した実施形態と、基本的にはセンサリンクの構成が異なるだけで、その他同一の部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符合を付して詳細な説明を省略する。
センサリンク32は、長手方向にスリット32aが形成されると共に、センサピン21に固定され、振り子機構を構成している。このセンサリンク32のスリット32aに回り止めピン9が係合することによって駆動軸7の回転を阻止し、駆動軸7の軸方向の移動を妨げないように振り子運動が可能となっている。そして、センサリンク32とハウジング2aに、それぞれ係止部20a、20bが突設され、この係止部20a、20bに引張コイルばね26が張架されている。すなわち、図11に示すように、センサリンク32のスリット32a内に回り止めピン9が係合し、センサリンク32の揺動角によって回り止めピン9の係合位置が逐次変化し、センサリンク32の振り子運動を許容して予め設定された所望のストロークLの範囲で駆動軸7がガタなく軸方向運動することができる。
図12に、前述した図10の変形例を示す。この実施形態は、前述した実施形態と、基本的には予圧用のばねの構成が異なるだけで、その他同一の部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符合を付して詳細な説明を省略する。
センサリンク32は、長手方向にスリット32aが形成されると共に、センサピン21に固定され、振り子機構を構成している。このセンサリンク32のスリット32aに回り止めピン9に係合することによって駆動軸7の回転を阻止し、駆動軸7の軸方向の移動を妨げないように振り子運動が可能となっている。そして、センサリンク32とハウジング2aに、それぞれ係止部20a、20bが突設され、この係止部20a、20bに捩りばね27がの端部27a、27bがそれぞれ当接されている。すなわち、図13に示すように、センサリンク32のスリット32a内に回り止めピン9が係合し、センサリンク32の揺動角によって回り止めピン9の係合位置が逐次変化し、センサリンク32の振り子運動を許容して予め設定された所望のストロークLの範囲で駆動軸7がガタなく軸方向運動することができる。
図14に、前述した図10の変形例を示す。この実施形態は、前述した実施形態と、基本的にはセンサリンクの構成が異なるだけで、その他同一の部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符合を付して詳細な説明を省略する。
センサリンク33は、長手方向に長穴33aが形成されると共に、センサピン21に固定され、振り子機構を構成している。このセンサリンク33の長穴33aに回り止めピン9が係合することによって駆動軸7の回転を阻止し、駆動軸7の軸方向の移動を妨げないように振り子運動が可能となっている。そして、センサリンク33とハウジング2aに、それぞれ係止部20a、20bが突設され、この係止部20a、20bに引張コイルばね26が張架されている。すなわち、図15に示すように、センサリンク33の長穴33a内に回り止めピン9が係合し、センサリンク33の揺動角によって回り止めピン9の係合位置が逐次変化し、センサリンク33の振り子運動を許容して予め設定された所望のストロークLの範囲で駆動軸7がガタなく軸方向運動することができる。
図16に、前述した図12の変形例を示す。この実施形態は、前述した実施形態と、基本的にはセンサリンクの構成が異なるだけで、その他同一の部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符合を付して詳細な説明を省略する。
センサリンク33は、長手方向に長穴33aが形成されると共に、センサピン21に固定され、振り子機構を構成している。このセンサリンク33の長穴33aに回り止めピン9が係合することによって駆動軸7の回転を阻止し、駆動軸7の軸方向の移動を妨げないように振り子運動が可能となっている。そして、センサリンク33とハウジング2aに、それぞれ係止部20a、20bが突設され、この係止部20a、20bに捩りばね27の端部27a、27bがそれぞれ当接されている。すなわち、図17に示すように、センサリンク33の長穴33a内に回り止めピン9が係合し、センサリンク33の揺動角によって回り止めピン9の係合位置が逐次変化し、センサリンク33の振り子運動を許容して予め設定された所望のストロークLの範囲で駆動軸7がガタなく軸方向運動することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る電動アクチュエータは、一般産業用の電動機、自動車等の駆動部に使用され、電動モータからの回転入力をボールねじ機構を介して駆動軸の直線運動に変換するボールねじ機構を備えた電動アクチュエータに適用できる。
1 電動アクチュエータ
2 ハウジング
2a 第1のハウジング
2b 第2のハウジング
2c 袋孔
3 電動モータ
3a モータ軸
4 小平歯車
5 大平歯車
6 減速機構
7 駆動軸
7a 孔
8 ボールねじ機構
9 回り止めピン
10 軸受ブラケット
11、22 ブッシュ
12 シール部材
13 サイドカバー
14 案内部材
14a 凹溝
15 ねじ軸
15a、16a ねじ溝
16 ナット
17 ボール
18 玉軸受
19 止め輪
20、28、32、33 センサリンク
20a、20b、29a、30a 係止部
21 センサピン
23 磁石
24 センサ
25 ハーネス
26 引張コイルばね
27 捩りばね
27a 捩りばねの一端
27b 捩りばねの他端
29 第1のリンク
30 第2のリンク
31 支点ピン
32a スリット
33a 長穴
51 ハウジング
51a 本体
51b 蓋部材
51c 凹部
52 出力軸
52a 袋孔
53 ナット
53a、56a ねじ溝
53b 溝
54 ブッシュ
54a 切欠き
55 シール部材
56 ねじ軸
57 ボール
58 軸受間座
59 玉軸受
60 固定部材
61 止め輪
62 ギヤ
63 案内部材
63a 案内部
63b 係合部
L 駆動軸のストローク

Claims (13)

  1. 円筒状のハウジングと、
    このハウジングに取り付けられた電動モータと、
    この電動モータの回転力をモータ軸を介して伝達する減速機構と、
    この減速機構を介して前記電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構とを備え、
    このボールねじ機構が、前記減速機構に連結され、前記ハウジングに装着された転がり軸受を介して回転可能に、かつ軸方向移動不可に支持されたナットと、
    このナットに多数のボールを介して内挿され、前記駆動軸と同軸状に一体化されたねじ軸とで構成された電動アクチュエータにおいて、
    前記ハウジングに前記駆動軸を収容する円筒状の袋孔が形成され、この袋孔にセンサカバーが着脱自在に固定され、このサイドカバーの内壁に断面略コの字状で、前記駆動軸に対向して軸方向に延びる凹溝を有する案内部材が装着され、この案内部材に前記ねじ軸の外径に植設された回り止めピンが係合されて前記ねじ軸が前記ハウジングに対して回転不可に、かつ軸方向移動可能に支持されると共に、
    前記ハウジングにセンサピンが回転自在に挿入され、このセンサピンの端部に磁石が取り付けられ、この磁石に所定のエアギャップを介してセンサが対峙されると共に、
    前記センサピンにセンサリンクが取り付けられて前記回り止めピンに所定の予圧が付与された状態で係合されていることを特徴とする電動アクチュエータ。
  2. 前記センサリンクとハウジングにそれぞれ係止部が突設され、この係止部に引張コイルばねが張架され、前記センサリンクが前記回り止めピンに所定の押圧力でもって当接するように予圧が付与されている請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  3. 前記センサピンに捩りばねが装着され、この捩りばねの一端が前記センサリンクの突設された係止部に当接されると共に、前記捩りばねの他端が前記ハウジングに突設された係止部に当接され、当該センサリンクが前記回り止めピンに所定の押圧力でもって当接するように予圧が付与されている請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  4. 前記センサリンクの長手方向にスリットが形成され、このスリットに前記回り止めピンが係合されている請求項1乃至3いずれかに記載の電動アクチュエータ。
  5. 前記センサリンクの長手方向に長穴が形成され、この長穴に前記回り止めピンが係合されている請求項1乃至3いずれかに記載の電動アクチュエータ。
  6. 前記センサリンクが、前記センサピンを枢軸として揺動可能に配設された第1のリンクと、この第1のリンクに支点ピンを介して屈曲自在に配設され、一端部に前記固定ピンが係合された第2のリンクとで構成されている請求項1乃至3いずれかに記載の電動アクチュエータ。
  7. 前記回り止めピンにニードル軸受に用いられるニードルころが使用されている請求項1乃至6いずれかに記載の電動アクチュエータ。
  8. 前記案内部材の凹溝によって前記回り止めピンの軸方向の位置が制限され、前記駆動軸のストロークが規制されている請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  9. 前記案内部材が炭素鋼板からプレス加工にて形成され、高周波焼入れによって表面硬さを40〜50HRCの範囲に硬化処理が施されている請求項1または8に記載の電動アクチュエータ。
  10. 前記案内部材が浸炭鋼で形成され、浸炭焼入れによって表面硬さを40〜50HRCの範囲に硬化処理が施されている請求項1または8に記載の電動アクチュエータ。
  11. 前記案内部材の凹溝の表面に潤滑皮膜が形成されている請求項1または8に記載の電動アクチュエータ。
  12. 前記案内部材が繊維状強化材が充填された熱可塑性の合成樹脂から射出成形によって形成されている請求項1または8に記載の電動アクチュエータ。
  13. 前記センサが非接触式の半導体センサである請求項1に記載の電動アクチュエータ。
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